JP2013023592A - プライマー組成物、並びに当該プライマー組成物を用いたシーリング材の施工方法および防水材の施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた退色性を有し、シーリング材及び防水材等のプライマーとして好適に使用することができるプライマー組成物を提供する。
【解決手段】バインダー樹脂(A)と、着色剤としてイソアロキサジン環を有する化合物(B)と、を含有するプライマー組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、プライマー組成物、並びに当該プライマー組成物を用いたシーリング材の施工方法および防水材の施工方法に関する。
建築、土木、自動車、産業機械などの分野において、気密性、水密性、防水性を確保することを目的として、シーリング材や防水材(塗料)の施工が広く行われている。このようなシーリング材や防水材には、下地部材との優れた接着性及び密着性が要求される。
しかしながら、シーリング材や防水材自体の接着性や密着性が良くても、コンクリート、アルミニウムサッシ、ガラス、樹脂などの各種下地部材が難接着性部材であったり、下地部材の表面が切りくず、ほこり、油脂などで汚れている場合があり、下地部材に対して、シーリング材を直接打設したり、防水材を直接塗布したりしてしまうと、シーリング材または防水材と下地部材との間で接着不良を生じることがある。このような場合、シーリング材や防水材が下地部材から剥離してしまうという事態も生じ得る。
上記の様な問題を解決するために、シーリング材や防水材を施工する際に、コンクリート、アルミニウムサッシ、ガラス、樹脂などの各種下地部材に、前処理としてプライマーを塗布することが広く行われている。シーリング材又は防水材と下地部材との間の接着性や密着性を確保するために、プライマー層を設けることが重要である。また、刷毛、ローラー、スプレーなどを用いてプライマーを被着面に万遍なく塗布することにより、下地部材表面の塵や埃等の汚れを取り除くことも重要である。
しかしながら、プライマーは一般的に無色透明の液体であることが多いため、下地部材に対してプライマーが確実に塗布されているか否かを目視で容易に判別することは困難である。もしもプライマーの塗りむらや塗り忘れがあるままシーリング材や防水材を施工してしまうと、接着性や密着性が十分に確保できないため、シーリング材や防水材が下地部材と剥離し、剥離箇所から雨水などの進入により漏水事故等の不具合を生じる可能性がある。
このため、プライマーの塗りむらや塗り忘れを防止する目的で、着色剤を配合したプライマーが提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。これにより、プライマー塗布の状態を容易に視認することができ、プライマーの塗りむらや塗り忘れを未然に防止することができる。また、プライマーに用いる着色剤は、太陽光などによって退色し無色となるものが好まれる。プライマーが経時的に無色化すれば、例えば、プライマーが下地部材の被着面以外の箇所に付着した場合でも、下地部材等の意匠性を損なうことが無い。
特開2010−195850号公報 特開平04−306283号公報
着色剤を配合したプライマーは、シーリング材や防水材の施工の工期、施工後の引渡し期間などを勘案すると、塗布後遅くとも2週間以内、望ましくは3日以内で無色化することが望まれる。
しかし、着色剤として、従来の塩基性染料あるいは酸性染料を用いた場合、太陽光などによる退色性が弱いため、無色となるまでに多くの日数を要する場合があった。
そこで、本発明は、優れた退色性を有し、シーリング材及び防水材等のプライマーとして好適に使用することができるプライマー組成物を提供することを課題とする。
上記課題に鑑み、本発明者らが鋭意検討した結果、着色剤としてイソアロキサジン環を有する化合物を用いることで、シーリング材や防水材等のプライマーとして好適な退色性を実現できることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下の(1)〜(6)に関する。
(1)バインダー樹脂(A)と、着色剤としてイソアロキサジン環を有する化合物(B)と、を含有するプライマー組成物。
(2)前記バインダー樹脂(A)が、イソシアネート基含有化合物(A−1)、並びに/又は、イソシアネート基及び/若しくは加水分解性シリル基を有する化合物(A−2)である、(1)に記載のプライマー組成物。
(3)前記イソアロキサジン環を有する化合物(B)が、下記一般式(I)で表される化合物およびこれらの塩から選択される少なくとも1種である、(1)又は(2)に記載のプライマー組成物。
Figure 2013023592
(式中、R〜Rは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン、又は総炭素数1〜30の1価基を表し、R及びRは、それぞれ独立に水素原子又は総炭素数1〜30の1価基を表す。)
(4)前記イソアロキサジン環を有する化合物(B)が、リボフラビン類である、(1)〜(3)何れかに記載のプライマー組成物。
(5)(1)〜(4)いずれかに記載のプライマー組成物によるプライマー層を、下地材に直接又は他の層を介して形成することを特徴とする、シーリング材の施工方法。
(6)(1)〜(4)いずれかに記載のプライマー組成物によるプライマー層を、下地材に直接又は他の層を介して形成することを特徴とする、防水材の施工方法。
本発明のプライマー組成物は、着色剤としてイソアロキサジン環を有する化合物を含有することにより、優れた退色性を有するプライマー層を形成することができる。
以下、本発明を、実施形態に即して詳細に説明する。
[プライマー組成物]
本発明のプライマー組成物は、バインダー樹脂(A)と、着色剤としてイソアロキサジン環を有する化合物(B)と、を含有することを特徴とする。以下、各成分について、詳細に説明する。
バインダー樹脂(A)
本発明におけるバインダー樹脂(A)は、プライマー層を形成することが可能なものであれば特に制限されないが、溶媒の揮散及び/又は硬化反応によりプライマー層を形成する(塗膜を形成する)樹脂が好ましい。なお、本発明において、プライマー層とは、シーリング材、防水材などの施工前に予め下地部材表面又は他の層表面に形成されるプライマー層の他、シーリング材又は防水材とそれらの表面に設けられる上塗り塗料との間に形成されるバリアプライマーも含まれる。
プライマー層を形成するためには、下地部材とシーリング材又は防水材との接着性や密着性並びにシーリング材又は防水材と上塗り塗料との接着性や密着性を確保する観点から、反応性官能基を有する樹脂が好ましい。
反応性官能基を有する樹脂としては、空気中の水分との反応により架橋、硬化して塗膜を形成するもの、ラジカル発生剤などの混合や紫外線あるいは酸素により硬化して塗膜を形成するもの、主剤と硬化剤との架橋反応などにより架橋、硬化して塗膜を形成するものなどが挙げられる。具体的には、イソシアネート基含有化合物、加水分解性シリル基含有化合物、ポリサルファイド化合物、不飽和ポリエステル化合物、アルキッド化合物、酸素硬化性不飽和化合物などが挙げられる。
これらのうち、作業性や硬化性が優れており、下地部材とシーリング材又は防水材との良好な接着性や密着性を確保するため、並びにシーリング材又は防水材と上塗り塗料との接着性や密着性を確保するため、イソシアネート基含有化合物(A−1)、並びに/又は、イソシアネート基及び/若しくは加水分解性シリル基を有する化合物(A−2)が好ましい。
イソシアネート基含有化合物(A−1)としては、水分と反応して尿素結合を形成し硬化若しくは架橋するイソシアネート基を分子中に1個以上有する化合物である。具体的には、有機モノイソシアネート及び/又は有機ポリイソシアネートを挙げることができる。更に、有機モノイソシアネート及び/又は有機ポリイソシアネートと、後述する活性水素基含有化合物とを、イソシアネート基過剰で反応させて得られるイソシアネート基含有ウレタンプレポリマーを好適に挙げることができる。
有機モノイソシアネートは、その化合物中に1個のイソシアネート基を有する化合物であり、具体的には、n−ブチルモノイソシアネート、n−ヘキシルモノイソシアネート、n−ヘキサデシルモノイソシアネート、n−オクタデシルモノイソシアネート、p−イソプロピルフェニルモノイソシアネート、p−ベンジルオキシフェニルモノイソシアネート等が挙げられる。これらはいずれも1種または2種以上を混合して使用することができる。
有機ポリイソシアネートは、その化合物中に2個以上のイソシアネート基を有する化合物であり、具体的には、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート等のトルエンポリイソシアネート類、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート等のジフェニルメタンポリイソシアネート類、1,2−フェニレンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4,6−トリメチルフェニル−1,3−ジイソシアネート、2,4,6−トリイソプロピルフェニル−1,3−ジイソシアネート等のフェニレンポリイソシアネート類、1,4−ナフタレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート等のナフタレンポリイソシアネート類、その他の芳香族ポリイソシアネートとして、クロロフェニレン−2,4−ジイソシアネート、4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート、3,3′−ジメチルジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメトキシジフェニル−4,4′−ジイソシアネート等が挙げられ、更に1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート類、o−キシリレンジイソシアネート、m−キシリレンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシアネート等の芳香脂肪族ポリイソシアネート類、1,4−シクロヘキシルジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トルエンジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂環族ポリイソシアネート類が挙げられ、また更に、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、クルードトルエンジイソシアネート等のポリメリックイソシアネート類が挙げられる。また、これらの有機ポリイソシアネートを変性して得られる、ウレトジオン結合、イソシアヌレート結合、アロファネート結合、ビュレット結合、ウレトンイミン結合、カルボジイミド結合、ウレタン結合、ウレア結合などを1つ以上有する変性イソシアネートが挙げられる。
これらは、いずれも1種または2種以上を混合して使用することができる。これらのうち、プライマーの塗膜形成性、下地部材との接着性や密着性が優れていることから有機ポリイソシアネート及び/又はその変性体イソシアネートが好ましく、更に耐候性が優れていることから脂肪族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート及び/又はそれらを少なくとも1つ以上変性して得られる変性体イソシアネートが好ましく、特に耐熱性、耐水性が優れていることから脂肪族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート及び/又はそれらを少なくとも1つ以上変性して得られるイソシアヌレート結合を有する変性イソシアネートが好ましい。
活性水素基含有化合物としては、ポリオール、ポリアミン、ポリウレアなど公知の活性水素基含有化合物を挙げることができる。活性水素基含有化合物の数平均分子量は、100〜10,000、更に100〜5,000が好ましい。活性水素基含有化合物の数平均分子量が100未満ではプライマー組成物の塗膜形成性や硬化後の塗膜の伸びが悪化する場合があり、10,000を超えるとプライマー組成物の粘度が高くなり貯蔵安定性や塗布作業性も悪化する場合があるため好ましくない。
ポリオールとしては、具体的には、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリオレフィンポリオール、動植物系ポリオールなどが挙げられる。これらはいずれも1種または2種以上を混合して使用することができる。
これらのうち、プライマー組成物の塗布作業性、接着性、密着性が優れている点でポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリアクリルポリオールが好ましく、更に耐水性、耐候性が優れている点でポリエーテルポリオール、ポリアクリルポリオールが好ましい。
ポリエステルポリオールとしては、具体的には、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、ヘキサヒドロオルソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、トリメリット酸等のポリカルボン酸又はトリメリット酸無水物等の酸成分の1種以上と、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド或いはプロピレンオキサイド付加物、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール等の低分子アルコール類、ヘキサメチレンジアミン、キシリレンジアミン、イソホロンジアミン等の低分子アミン類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等の低分子アミノアルコール類等のアルコール成分の1種以上との脱水縮合反応で得られる、ポリエステルポリオール、アミド変性ポリエステルポリオール又はイミド変性ポリエステルポリオールが挙げられる。
また、低分子アルコール類、低分子アミン類、低分子アミノアルコール類を開始剤として、ε−カプロラクトン、γ−バレロラクトン等の環状エステル(ラクトン)モノマーの開環重合で得られるラクトン系ポリエステルポリオールなども挙げることができる。
これらはいずれも1種または2種以上を混合して使用することができる。
ポリエーテルポリオールとしては、具体的には、前述のポリエステルポリオールの反応に用いられる低分子アルコール類、低分子アミン類、低分子アミノアルコール類を開始剤として、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、テトラヒドロフラン等を開環重合させて得られるポリエーテルポリオールがあげられる。例えば、ポリオキシエチレンポリオール、ポリオキシプロピレンポリオール、ポリテトラメチレンエーテルポリオール、これらを共重合したポリエーテルポリオール、更に、前述のポリエステルポリオール、後述するポリカーボネートポリオールを開始剤としたポリエステルエーテルポリオールが挙げられる。
また、イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーの変性用として、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコールなどのモノアルコール類(開始剤)に前記プロピレンオキサイドなどを開環重合させたポリオキシアルキレンモノオールなども挙げることができる。
これらはいずれも1種または2種以上を混合して使用することができる。
これらのうち、特にポリオキシエチレンポリオール、ポリオキシプロピレンポリオールなどのポリオキシアルキレンポリオールが好ましい。
アクリルポリオールとしては、具体的には、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル等の水酸基を含有したアクリル酸系化合物のモノマー及び/又は水酸基を含有したメタクリル酸系化合物のモノマーと、これら以外のエチレン性不飽和化合物の1種以上とを、ラジカル重合開始剤の存在下又は不存在下に、そして溶剤の存在下又は不存在下にバッチ式重合又は連続重合等の公知のラジカル重合の方法により反応させて得られるものが挙げられる。これらはいずれも1種または2種以上を混合して使用することができる。
ポリカーボネートポリオールとしては、具体的には、前述のポリエステルポリオールの反応に用いられる低分子アルコール類とホスゲンとの脱塩酸反応、或いは前記低分子アルコール類とジエチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジフェニルカーボネート等とのエステル交換反応で得られるものが挙げられる。これらはいずれも1種または2種以上を混合して使用することができる。
ポリオレフィンポリオールとしては、具体的には、水酸基含有ポリブタジエン、水素添加した水酸基含有ポリブタジエン、水酸基含有ポリイソプレン、水素添加した水酸基含有ポリイソプレン、水酸基含有塩素化ポリプロピレン、水酸基含有塩素化ポリエチレンなどが挙げられる。
動植物系ポリオールとしては、具体的には、ヒマシ油系ポリオール、絹フィブロインなどが挙げられる。
上述のポリオール以外に、他の活性水素基含有化合物としては、例えば、ダイマー酸系ジオール、水素添加ダイマー酸系ジオール、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ロジン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、クマロン樹脂、ポリビニルアルコール等の樹脂類を挙げることができる。
有機モノイソシアネート及び/又は有機ポリイソシアネートと、活性水素基含有化合物とをイソシアネート基過剰で反応させて得られるイソシアネート基含有ウレタンプレポリマーは、一括仕込み反応法、多段階仕込み反応法のいずれでも合成できる。また、有機モノイソシアネート及び/又は有機ポリイソシアネートと、活性水素基含有化合物の活性水素基とのイソシアネート基/活性水素基の当量比は1.1〜5.0が好ましく、更に1.3〜3.0が好ましい。
イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーのイソシアネート基含有量は、イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーの有機溶剤などを含む全体量に対して0.1〜15.0質量%が好ましく、更に0.3〜10.0質量%が好ましく、特に0.5〜10.0質量%が好ましい。イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーのイソシアネート基含有量が0.1質量%未満の場合は、分子量が大きくなりすぎてプライマーの粘度が大きくなり塗布作業性が悪化する。イソシアネート基含有量が15.0質量%を超える場合は、分子量が小さすぎて硬化後の塗膜の伸びが小さく、また大気中の水分(湿分)とイソシアネート基との反応によって生じる炭酸ガスにより塗膜が発泡することがあるため好ましくない。
イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーの反応には、必要に応じて、亜鉛、錫、ジルコニウム、ビスマス、コバルト、マンガン、鉄等の金属とオクチル酸、ナフテン酸等の有機酸との塩、テトラ−n−ブトキシチタン、ブチルジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジラウレート等の有機金属と有機酸との塩、トリエチレンジアミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルアミン、DBU、DBE等の有機アミンやその塩などの公知のウレタン化触媒を用いることができる。これらはいずれも1種または2種以上を混合して使用することができる。
また、イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーの反応の際には後述する公知の有機溶媒を使用することもできる。
イソシアネート基及び/若しくは加水分解性シリル基を有する化合物(A−2)としては、イソシアネート基含有化合物と加水分解性シリル基含有化合物との反応物があげられる。具体的には、前述したイソシアネート基含有化合物(A−1)と同様のイソシアネート基含有化合物と、分子内にイソシアネート基との反応性を有する有機官能基および加水分解性(架橋性)シリル基を有する化合物との反応によって得られる化合物が挙げられる。前記有機官能基はイソシアネート基含有化合物との反応のし易さから活性水素基が好ましい。
加水分解性シリル基は、プライマー組成物の硬化性や硬化後の接着性又は密着性等の物性の点から、分子内に0.5〜5個有するのが好ましい。更に、加水分解性シリル基は、加水分解し、架橋しやすく製造しやすい次の一般式(1)で示されるものが好ましい。
Figure 2013023592
(式中、Rは炭化水素基であり、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基又は炭素数7〜20のアラルキル基が好ましく、メチル基が最も好ましい。Xで示される反応性基はハロゲン原子、水素原子、水酸基、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミド基、酸アミド基、メルカプト基、アルケニルオキシ基およびアミノオキシ基より選ばれる基であり、Xが複数の場合には、Xは同じ基であっても異なった基であってもよい。このうちXはアルコキシ基が好ましく、メトキシ基またはエトキシ基が最も好ましい。aは0、1又は2の整数であり、0又は1が最も好ましい。)
分子内にイソシアネート基との反応性を有する有機官能基および加水分解性(架橋性)シリル基を有する化合物としては、具体的には、シランカップリング剤、シランカップリング剤の部分加水分解縮合物を好適に挙げることができる。特に、アミノシランカップリング剤、メルカプトシランカップリング剤、アミノシランカップリング剤とアルキルアルコキシシランとの部分加水分解縮合物が好ましい。アミノシランカップリング剤、メルカプトシランカップリング剤、アミノシランカップリング剤とアルキルアルコキシシランとの部分加水分解縮合物にそれぞれ存在する活性水素基は、イソシアネート基含有化合物と比較的容易に反応しやすい。これらは1種または2種以上を混合して使用することができる。
アミノシランカップリング剤としては、具体的には、アミノメチルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)アミノメチルトリメトキシシラン、アミノメチルジエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)メチルトリブトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−アミノイソブチルトリメトキシシラン、N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。
メルカプトシランカップリング剤としては、具体的には、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルエチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルエチルジエトキシシラン、3−メルカプトプロピルジメチルメトキシシラン、2−メルカプトエチルメチルジメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシランなどが挙げられる。
アミノシランカップリング剤とアルキルアルコキシシランとの部分加水分解縮合物としては、具体的には、N−(2−アミノエチル)−3−プロピルトリアルコキシシランとジメチルジアルコキシシランとの部分加水分解縮合物として日本ユニカー社のC1−031−07、3−アミノプロピルトリアルコキシシランとジメチルアルコキシシランの部分加水分解縮合物として日本ユニカー社のC1−031−09などが挙げられる。
イソシアネート基含有化合物と、分子内にイソシアネート基との反応性を有する有機官能基および加水分解性(架橋性)シリル基を有する化合物と、を反応する際のイソシアネート基とイソシアネート基との反応性を有する有機官能基の反応当量比(イソシアネート基/有機官能基)は、0.1/1以上が好ましく、更に0.1〜10/1が好ましい。0.1/1を下回ると耐水接着性が劣り、10/1を超えると反応生成物中の加水分解性シリル基の含有量が少なくなり、特に下地が無機質系の材料の場合に接着性や密着性が低下する。
この反応の際には、後述する有機溶剤及び/又は硬化触媒を用いることができる。それらはいずれも1種または2種以上を混合して使用してもよい。
イソアロキサジン環を有する化合物(B)
本発明におけるイソアロキサジン環(骨格)を有する化合物(B)としては、特に制限されることはなく、通常公知の化合物を使用することができる。イソアロキサジン環(骨格)を有する化合物は、少量の添加でも良好な着色性を有し、熱に強く安定である。また、太陽光によって容易に退色するため、この化合物を着色剤として用いたプライマー組成物は塗布後、太陽光によって容易に無色化し意匠上の問題を生じることはない。
イソアロキサジン環を有する化合物として好ましい化合物は、下記一般式(I)で表される化合物およびこれらの塩があげられる。塩としては、本発明の効果を阻害しないものであれば良く、塩酸塩、酢酸塩等、種々の塩があげられる。
Figure 2013023592
式中、R〜Rは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン、又は炭素数1〜30の1価基を表す。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などがあげあれる。1価基としては、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、アシル基、アシルオキシ基、アルコキシ基、カルボキシ基、カルバモイル基、シアノ基、チオアルキル基等を挙げることができる。R〜Rの1価基は、可能であれば更に置換基を有していてもよい。置換基としては、例えば、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、水酸基、アシル基、アシルオキシ基、アルコキシ基、カルボキシ基、カルバモイル基、ニトロ基、ニトロソ基、シアノ基、チオアルキル基、シリル基、リン酸基、リン酸エステル基から選択される少なくとも1種があげられる。
〜Rで表される1価基としては、入手の容易さから、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシ基、シアノ基、又は総炭素数1〜12の置換もしくは無置換のアルキル基であることが好ましく、水素原子又は総炭素数が1〜6の、置換基を有していてもよいアルキル基であることがより好ましい。置換基としては、上記例示の置換基があげられる。なお、本明細書中において、「総炭素数」は、置換基を含めた基全体の炭素数を言う。すなわち、アルキル基等に置換基が存在する場合には、当該置換基の炭素数も含まれる。
及びRは、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜30の1価基を表す。1価基としては、アルキル基、アルケニル基及びアリール基が好ましく、該アルキル基、アルケニル基又はアリール基は、置換基を有していてもよい。置換基としては、R〜Rについて言及した置換基と同様のものを挙げることができる。
中でもR及びRとしては、入手の容易さから、炭素数1〜6の無置換のアルキル基又は置換基を有するアルキル基が好ましく、炭素数1〜6の無置換のアルキル基、または置換基としてヒドロキシ基及びアシルオキシ基から選ばれる少なくとも1種を有する炭素数1〜6のアルキル基がより好ましく、炭素数1〜4の無置換のアルキル基、または炭素数3〜6の糖アルコールに由来する基もしくはそのアシル誘導体であることが更に好ましい。ここで糖アルコールに由来する基とは、糖アルコールから水酸基を一つ取り除いて形成される置換基を意味する。
一般式(I)で表される化合物として代表的な化合物を以下にあげる。一般式(I)で表される化合物は、例えば、Tetrahedron Lett., 2000, Vol.41, pp.1515−1518,Tetrahedron, 2001, Vol.57, pp.4507−4522、Tetrahedron Lett, 2005, Vol.46, pp.5053−5056等に記載の方法で合成することができる。
Figure 2013023592
Figure 2013023592
Figure 2013023592
イソアロキサジン環を有する化合物(B)として、入手のしやすさから、特に好ましい化合物は、リボフラビン類である。リボフラビン類に属する化合物のうち、特に、以下の一般式(I’)で表される化合物およびこれらの塩から選択される少なくとも1種が好ましい。
Figure 2013023592
上記式(I’)中、RおよびRはメチル基を表す。また、Rとしては、水素原子、又は、ハロゲン及びカルボキシル基からなる群から選択される一以上の置換基で置換されていても良い、総炭素数1〜10、特に、1〜5のアルキル基が好ましい。
〜R10は、それぞれ独立して、水素原子又はハロゲン置換されていても良い、炭素数1〜10、好ましくは1〜6のアシル基を意味する。バインダー樹脂(A)との反応性および各種溶剤との溶解性を考慮すると、R〜R10として、ハロゲン置換されていても良い、炭素数1〜10のアシル基が好ましい。
イソアロキサジン環を有する化合物(B)の含有量は、バインダー樹脂(A)100質量部に対して、0.01〜10質量部が好ましく、更に0.05〜5質量部、特に0.05〜3質量部の範囲が好ましい。イソアロキサジン環を有する化合物(B)の含有量がバインダー樹脂(A)100質量部に対して10質量部を超えると、プライマー組成物を塗布した後に、太陽光によって退色し無色化するまでに多くの日数が掛かる場合があり、また0.01質量部未満であると、プライマー組成物の着色(有色)度合いが低く、プライマー組成物の塗布状態を容易に視認出来なくなるおそれがあるため好ましくない。
その他の成分
本発明のプライマー組成物には、上記成分のほかに、有機溶剤や添加剤を使用することができる。
有機溶剤は、上述したバインダー樹脂(A)、着色剤(B)および後述する添加剤を溶解、希釈し、本発明のプライマー組成物を塗布作業性に適した粘度に調整するために使用する。また、有機溶剤は、バインダー樹脂(A)、着色剤(B)及び後述する添加剤を溶解させ、かつこれらに対して不活性で反応性を示さないものであれば特に制限されない。更に、プライマー組成物の塗布後のオープンタイム(通常は常温で10分〜1時間程度)を確保するのに支障を及ぼさない程度に、適度な揮発性を有するものが好ましい。
このような有機溶剤は、極性溶剤として、具体的には、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ブチル、酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸ブチル、ステアリン酸ブチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸ブチル、γ−ブチロラクトン、マロン酸ジエチルなどのエステル系溶剤;ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶剤;N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドンなどのアミド系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、ジエチルケトン、ブチルメチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、イソホロン、アセトフェノンなどのケトン系溶剤:エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、メチル−1,3−ブチレングリコールアセテートなどのアセテート系溶剤などが挙げられる。これらは単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
更に、n−ヘキサン、2−メチルペンタン、n−ヘプタン、n−オクタン、2,2,3−トリメチルペンタン、2,2,4−トリメチルペンタン、n−ノナン、2,2,5−トリメチルヘキサン、n−デカン、n−ドデカンなどの脂肪族炭化水素系溶剤;シクロヘキサンなどの脂環族炭化水素系溶剤;キシレン、エチルベンゼン、トリメチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、ブチルベンゼン、ジエチルベンゼン、ペンチルベンゼン、ジペンチルベンゼン、シクロヘキシルベンゼン、ナフタレン、テトラリン、ビフェニルなどの芳香族炭化水素系溶剤;ジメチルスルホキシド、ミネラルスピリット、石油ナフサ、コールタールナフサ、ソルベントナフサ、リグロインなどやこれらの混合物を前記極性溶剤と併用してもよい。
有機溶剤は、バインダー樹脂(A)および着色剤(B)、後述する添加剤の総量100質量部に対し、10〜20,000質量部、更に50〜5,000質量部、特に100〜5,000質量部の範囲で配合するのが好ましい。20,000質量部を超えるとプライマー層が十分に確保できず、下地部材、シーリング材や防水材との接着性や密着性が低下する場合がある。
添加剤としては、具体的には、接着性付与剤、貯蔵安定性改良剤(脱水剤)、耐候安定剤、硬化触媒、界面活性剤などを挙げることができる。これらの添加剤は、プライマー組成物の目的と用途によって適宜組み合わせて任意に添加することができる。
接着性向上剤は、プライマー組成物の硬化後の接着性、密着性、耐熱性、耐水性を向上させるために使用するものであり、シランカップリング剤、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ゴム、ポリ塩化ビニル樹脂などが挙げられる。
シランカップリング剤としては、前述したアミノシランカップリング剤、メルカプトシランカップリング剤やこれら以外のシランカップリング剤を挙げることができる。
これら以外のシランカップリング剤としては、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン、3,4−エポキシシクロへキシルエチルトリエトキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルエチルメチルジメトキシシラン等のエポキシシランカップリング剤、ビニルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン等のビニル基や(メタ)アクリロイル基を有する不飽和炭化水素シランカップリング剤、およびメチルシリケート、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、ドデシルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジブチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリエチルメトキシシラン、トリフェニルメトキシシラン等の炭化水素シランカップリング剤、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン等のイソシアネートシランカップリング剤、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン等のウレイドシランカップリング剤などが挙げられる。
これらのシランカップリング剤はそれぞれ単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらのうち下地部材との接着性や密着性が良好な点で、アミノシランカップリング剤、メルカプトシランカップリング剤、エポキシシランカップリング剤、イソシアネートシランカップリング剤のいずれか1種または2種以上の混合物が好ましい。
貯蔵安定性改良剤(脱水剤)は、プライマー組成物中の水分と反応あるいは吸着させて脱水することにより貯蔵安定性を改良する目的で使用される。具体的には、パラトルエンスルフォニルイソシアネート(PTSI)、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、ゼオライトなどが挙げられる。これらのうち、脱水効果が高く、少量の添加で貯蔵安定性があるパラトルエンスルフォニルイソシアネート(PTSI)が好ましい。
耐候安定剤は、プライマー組成物の硬化後の酸化や光劣化、熱劣化を防止して、耐熱性を向上させるために使用する。具体的には、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、ヒンダードアミン系酸化防止剤、光硬化性化合物などが挙げられる。
ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、具体的には、ペンタエリストール−テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、N,N′−ヘキサン−1,6−ジイルビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオナミド)]、2,4−ジメチル−6−(1−メチルペンタデシル)フェノールなどが挙げられる。
ヒンダードアミン系酸化防止剤としては、具体的には、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチル]ブチルマロネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、メチル−1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンなどが挙げられる。また、三共社製の商品名サノールLS−292などや、旭電化工業社製の商品名アデカスタブシリーズのLA−52、LA−57、LA−62、LA−67、LA−77、LA−82、LA−87などの分子量1,000未満の低分子量ヒンダードアミン系酸化防止剤、同じくLA−63P、LA−68LDあるいはチバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製の商品名CHIMASSORBシリーズの119FL、2020FDL、944FD、944LDなどの分子量1,000以上の高分子量ヒンダードアミン系酸化防止剤なども挙げられる。
光硬化性化合物としては、アクリロイル基やメタクリロイル基等の光によって反応硬化する基を分子内に1 個以上含有する化合物が挙げられ、具体的には、イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーに水酸基含有アクリレート化合物や水酸基含有メタクリレート化合物を反応させたウレタンアクリレートやウレタンメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレートやトリメチロールプロパントリメタクリレート等のエステルアクリレートやエステルメタクリレート、ポリエチレンアジペートポリオールのアクリレートやメタクリレート等のポリエステルアクリレートやポリエステルメタクリレート、ポリエーテルポリオールのアクリレートやメタクリレート等のポリエーテルアクリレートやポリエーテルメタクリレート、或いはポリケイ皮酸ビニル類、アジド化樹脂などが挙げられ、分子量10,000以下、更に分子量5,000以下の単量体、オリゴマーが好ましく、特にアクリロイル基および/またはメタクリロイル基を1分子当たり平均して2個以上含有する物が好ましい。
硬化触媒は、バインダー樹脂(A)と水分(湿分)との反応を促進させる触媒であり、また、バインダー樹脂(A)の架橋を促進し皮膜形成を高める目的で使用される。
硬化触媒としては、具体的には、有機金属化合物、アミン類等が挙げられる。例えば、オクチル酸錫、ナフテン酸錫等の2価の有機錫化合物、ジブチル錫ジオクトエート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジマレエート、ジブチル錫ジステアレート、ジオクチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジバーサテート、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ビス(トリエトキシシリケート)、ジブチル錫オキサイドとフタル酸エステルとの反応物等の4価の有機錫化合物、ジブチル錫ビス(アセチルアセトナート)、錫系キレート化合物の旭硝子社製EXCESTARC−501、ジルコニウムテトラキス(アセチルアセトナート)、チタンテトラキス(アセチルアセトナート)、アルミニウムトリス(アセチルアセトナート)、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)、アセチルアセトンコバルト、アセチルアセトン鉄、アセチルアセトン銅、アセチルアセトンマグネシウム、アセチルアセトンビスマス、アセチルアセトンニッケル、アセチルアセトン亜鉛、アセチルアセトンマンガン等の各種金属のキレート化合物、オクチル酸鉛やオクチル酸ジルコニウム等のマンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、ジルコニウム、鉛等の金属とオクチル酸、ナフテン酸等の有機酸との金属有機酸塩、テトラ−n−ブチルチタネート、テトラプロピルチタネート等のチタン酸エステル類、オクチル酸ビスマス、ネオデカン酸ビスマス、ステアリン酸ビスマス、ビスマスバーサテイト等の有機ビスマス化合物、ブチルアミン、オクチルアミン等の第1級アミン類、ジブチルアミン、ジオクチルアミン等の第2級アミン類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン類、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等の第1級、第2級アミン類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリエチレンジアミン、N−エチルモルフォリン、DBU、DBE等の第3級アミン類、またはこれらのアミン類とカルボン酸等の塩類などが挙げられる。
これらのうち、硬化促進効果が高い点で有機錫化合物、金属キレート化合物、有機ビスマス化合物が好ましく、更に錫系キレート化合物、有機ビスマス化合物が好ましい。硬化触媒は、貯蔵安定性や適度な硬化促進性を確保する点から、バインダー(A)100質量部に対して、0.01〜5質量部、更に0.01〜2質量部の範囲で配合するのが好ましい。
界面活性剤としては、大別すると、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤及び両性界面活性剤があり、着色プライマー組成物を塗布する被着体の種類に応じて、プライマー組成物と被着体との濡れ性を勘案して適宜使用すれば良い。また、プライマー組成物をスプレーなどを用いて泡状に噴霧する場合、塗布時の液ダレや周囲への飛散による汚れを抑制する泡を形成させるために非イオン界面活性剤が好適に用いられる。
非イオン界面活性剤としては、具体的には、ポリグリセリンアルキルエーテル系非イオン界面活性剤、ポリグリセリン脂肪酸エステル系非イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系非イオン界面活性剤、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル系非イオン界面活性剤、ポリオキシアルキルアミノエーテル系非イオン界面活性剤、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル系非イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル系非イオン界面活性剤、フッ素系非イオン界面活性剤などを挙げることができ、バインダー樹脂(A)、着色剤(B)および添加剤に対して不活性で反応性を示さないものであれば特に制限はない。
具体的には、テトライソステアリン酸ジグリセリル(阪本薬品工業社製、S−face IS−204P)、ポリオキシエチレンジオレートなどのポリオキシエチレン脂肪酸エステル系非イオン界面活性剤、ポリエチレングリコールジステアレート(NIKKO CHEMICALS社製、NIKKOL EGDS)、ポリエチレングリコールジイソステアレート(NIKKO CHEMICALS社製、NIKKOL CDIS−400)などのポリエチレングリコール脂肪酸エステル系非イオン界面活性剤、ポリエチレングリコールジメチルエーテル(三洋化成工業社製、サンファインDM−200)などのポリオキシエチレンアルキルエーテル系非イオン界面活性剤、パーフルオロアルキル化合物(AGCセイミケミカル社製、サーフロン381、サーフロン386、サーフロン393)などのフッ素系非イオン界面活性剤を挙げることができる。これらのうち、フッ素系非イオン界面活性剤が泡の形成性や安定性が良い点で更に好ましい。
陽イオン界面活性剤としては、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライドなどの第四級アンモニウム化合物などを挙げることができる。
陰イオン界面活性剤としては、パーフルオロアルキルカルボン酸塩などのフッ素系界面活性剤、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウムなどを挙げることができる。
両性界面活性剤としては、アミノ酸型、ベタイン型、硫酸エステル型、リン酸エステル型が挙げられる。具体的には、アミノ酸型両性界面活性剤としては、N−ラウリル−β−アラニン、N−ステアリル−β−アラニン等が挙げられ、ベタイン型としては、N,N,N−トリメチルアミノプロピオン酸、N−ラウリル−N,N−ジメチルアミノプロピオン酸、N−ミリスチル−N,N−ジメチルアミノプロピオン酸、N−パルミチル−N,N−ジメチルアミノプロピオン酸、N−ステアリル−N,N−ジメチルアミノプロピオン酸、N −ヘキシル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−オクチル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−デシル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−ウンデシル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−ラウリル−N,N−ジメチルアミノ酢酸(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)、N−ミリスチル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−パルミチル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−ステアリル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、1−(2−カルボキシエチル)ピリジニウムベタイン、1−(2−カルボキシエチル)−α−ピコリニウムベタイン等が挙げられ、硫酸エステル型としては、N−ラウリル−N,N−ジメチルアミノプロピル硫酸等が挙げられ、硫酸エステル型としては、N−デシル−N,N−ジメチルアミノプロピルスルホン酸、N−ラウリル−N,N−ジメチルアミノプロピルスルホン酸、N−パルミチル−N,N−ジメチルアミノプロピルスルホン酸、N−ラウリル−N,N−ジ−n−プロピルアミノプロピルスルホン酸等が挙げられ、更にリン酸エステル型としてはP−ラウリル−P,P−ジメチルホスホプロピルスルホン酸等が挙げられる。
界面活性剤の添加量は、プライマー組成物の全量100質量部に対して0.01〜15.0質量部、好ましくは0.1〜10.0質量部である。
なお、本発明のプライマー組成物は前述の各添加剤成分を要求性能に応じてそれぞれ1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明のプライマー組成物によって形成されるプライマー層は、シーリング材及び防水材と下地部材との接着性及び密着性が良好である。また、モルタルやコンクリートからのアルカリ成分、シーリング材や防水材からの可塑剤等の低分子物質の移行を防止することができる。
さらに、従来の天然色素を用いた着色剤の場合、天然色素がプライマー層を形成する樹脂(バインダー樹脂)と反応してしまい、プライマー組成物の貯蔵安定性が悪化する問題を生じる場合があった。従って、プライマー組成物の性能悪化の防止や信頼性を確保するためには、着色剤をプライマー塗布作業のなるべく直前にプライマー組成物と混合し溶解させる必要があった。しかし、着色剤を作業現場でプライマー組成物と混合溶解させるため手間がかかることや、配合ミス等の不具合を生じかねない。本発明のプライマー組成物は、貯蔵安定性も良好であることから、この様な問題も生じるおそれがない。
[シール方法および防水方法]
本発明のプライマー組成物の塗布、およびシーリング材または防水材の施工は、シーリング材または防水材の施工に先立って、後述する各種下地部材又は他の層を介して、本発明のプライマー組成物を刷毛、ローラー、スプレーなどで所定量塗布した後、所定の時間(オープンタイム:通常は常温で10分〜1時間程度)放置乾燥、硬化させ塗膜(プライマー層)を形成させることにより好適に行うことができる。
プライマー組成物の塗布量は、プライマー組成物の固形分(理論不揮発分)換算で0.5〜200g/m、特に1〜150g/mであることが好ましい。プライマー組成物の塗布量が固形分換算で0.5g/m未満であると下地部材とシーリング材や防水材との接着性や密着性が向上せず、200g/mを超えると塗膜が厚くプライマー層が固くなり、コストも高くなるため好ましくない。
所定の時間を過ぎてもプライマー塗布部に水、塵や埃など接着性を阻害させる物質が付着していなければそのまま使用することができる。水、塵や埃などが付着していた場合は、刷毛やウエスを用いてそれらを極力取り除き、必要に応じて、刷毛、ローラー、スプレーなどで、再度、該塗布部に塗布し、所定の時間放置し乾燥硬化させる。
次いで、プライマー塗布部を目視で観察してプライマーの塗布むらや塗布もれがないことを確認する。万が一、プライマー組成物の塗りむらや塗り忘れにより、プライマー未塗布の箇所が見つかった場合は、その箇所にプライマー組成物を塗布し所定の時間放置乾燥、硬化させる。そして、予め用意しておいたシーリング材を該塗布部に打設し、または防水材を該塗布部に塗布し、へらやコテなどを用いて美観を損ねないよう表面をならして所望の形状や厚さに仕上げる。
シーリング材および防水材は特に限定されないが、具体的には、シリコーン系、変成シリコーン系、ポリウレタン系、アクリルウレタン系、ポリサルファイド系、変性ポリサルファイド系、ブチルゴム系、アクリル系、エポキシ系などの各種のシーリング材および防水材を挙げることができる。
これらのうち、硬化後のゴム物性が良好な点とコスト的に優位である点で、ポリウレタン系、変成シリコーン系、アクリルウレタン系のシーリング材および防水材が好ましい。
シーリング材および防水材は、主剤と硬化剤とを施工時に混合して使用する2成分形と、空気中の水分(湿気)と反応し硬化する1成分形に大別することができるが、混合の手間や混合不良による不具合がなく施工作業のし易い点で1成分形湿気硬化型のシーリング材および防水材が好ましい。
本発明のプライマー組成物が使用できる下地部材としては、特に制限されることなく、公知のあらゆる下地部材に適用できる。例えば、無垢材、合板等、集成材などの木質系材料、鉄、銅、ステンレス、ガルバニウム鋼板、トタン、アルミニウム、チタン等の各種金属系材料、アクリル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ABS、FRP等の各種合成樹脂系材料、瓦、ガラス、レンガ、タイル、モルタル、コンクリート、スレート、ALC、サイデイング、磁器、陶器等の無機系材料、大理石、御影石等の岩石系材料、あるいはこれらの表面を塗料等でコーティングしたものなどが挙げられる。
特に下地部材が比較的含水率の高いコンクリート等において、防水材の施工後、下地に含まれる水分が内部で気化し気体の膨張によって防水材(層)が膨れ上がり美観を損ねる不具合を生じやすい。不具合を防止するために、下地部材にプライマー組成物を所定量塗布し下地部材表面にプライマー層を設けることで水分が防水層へ移行することを防止できる。また、必要に応じて、プライマー層の表面に不織布等の通気性を有する脱気シートや通気(脱気)路を設けることが可能な凹溝形状シートを敷設する。次いで、さらにプライマー組成物を該シート表面に塗布し乾燥硬化後、防水材を塗布する。なお、コーナーキャント処理のため、入隅、出隅、立上り面等のコーナー部にシーリング材を打設してもよい。
本発明のプライマー組成物は、シーリング材または防水材の表面と、これらの表面の仕上げ材として用いられる上塗り塗料との密着性向上剤(バリアプライマー)としても使用することができる。この場合、シーリング材または防水材の施工後、その表面が十分に硬化したのち、本発明のプライマー組成物を該表面に刷毛やローラー、スプレーなどで所定量塗布する。次いで、プライマーが乾燥、硬化したのを確認した後で、上塗り塗料を塗装すればよい。
このように、シーリング材または防水材の表面と、上塗り塗料との間にプライマー層を設けることで密着性が向上し、上塗り塗料のハジケ、割れ、剥がれを防止することができる。また、シーリング材や防水材に含まれる可塑剤等の移行物質が上塗り塗料へ移行するのを抑制することで、それによって生じる上塗り塗料表面のベタツキがなくなり、ベタツキによって塗料表面に付着する塵や埃などによる汚れを低減することができる。
更に本発明のプライマー組成物は、建築物の外壁の改修または補修や、現場での二次シール施工において行われるシーリング材の打継ぎのプライマーとしても用いることが出来る。
具体的には、建築物の外壁の改修または補修の工事において、外壁目地の既設のシーリング材が経年劣化している場合、既設のシーリング材を全部または部分的に除去し、該除去部に新たにシーリング材を打設することが広く行われている。特に既設のシーリング材と新たに打設するシーリングが異種成分系(例えば、既設シーリング材:シリコーン系、新設シーリング材:ウレタン系)であった場合、既設シーリング材と新設シーリングとの接着性が乏しいため、プライマーを塗布し接着性を高めることで既設シーリング材と新設シーリング材との界面の剥離を防止することができる。
以下、本発明について実施例等により更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定して解釈されるものではない。
[調製例1]
攪拌機、温度計、冷却管及び乾燥窒素導入管付きの反応器に、窒素気流下で、酢酸エチル572.8g、数平均分子量300のポリオキシプロピレントリオール122.1gを仕込み、攪拌しながらイソホロンジイソシアネート257.4gを仕込んだ。更に、ジブチル錫ジラウレート0.4gを仕込んだ後に、発熱に注意しながら70℃まで徐々に加熱し、イソシアネート基含有量が4.6質量%になるまでウレタン化反応を行ない、理論不揮発分40質量%のイソシアネート基含有ウレタンプレポリマー(P−1)を得た。
[調製例2]
攪拌機、温度計、冷却管及び乾燥窒素導入管付きの反応器に、窒素気流下で、酢酸エチルを550g、HDIとTDIとの混合イソシアヌレート三量体であるデスモジュールHL(住化バイエルウレタン社製、固形分60質量%、酢酸ブチル溶液)を350g、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業社製、KBM−573)を31.2gを仕込み、70℃で1時間混合・攪拌し、イソシアネート基含有量が3.9質量%、理論不揮発分26質量%のイソシアネート基含有ウレタンプライマー(P−2)を得た。
[実施例1]
攪拌機、乾燥窒素導入管付きの混合容器に、窒素気流下で、調製例1で得たイソシアネート基含有ウレタンプレポリマー(P−1)を100g、リボフラビン酪酸エステル(三菱化学フーズ社製)を0.05gそれぞれ仕込み、攪拌・混合し、プライマー組成物を調製した。
[実施例2]
攪拌機、乾燥窒素導入管付きの混合容器に、窒素気流下で、調製例2で得たイソシアネート基含有ウレタンプレポリマー(P−2)を100g、リボフラビン酪酸エステル(三菱化学フーズ社製)を0.05gそれぞれ仕込み、攪拌・混合し、プライマー組成物を調製した。
[実施例3]
攪拌機、乾燥窒素導入管付きの混合容器に、窒素気流下で、調製例1で得たイソシアネート基含有ウレタン系プライマー(P−1)を100g、リボフラビン酪酸エステル(三菱化学フーズ社製)を0.1gそれぞれ仕込み、攪拌・混合し、プライマー組成物を調製した。
[実施例4]
攪拌機、乾燥窒素導入管付きの混合容器に、窒素気流下で、調製例2で得たイソシアネート基含有ウレタン系プライマー(P−2)を100g、リボフラビン酪酸エステル(三菱化学フーズ社製)を0.1gそれぞれ仕込み、攪拌・混合し、プライマー組成物を調製した。
[比較例1]
攪拌機、乾燥窒素導入管付きの混合容器に、窒素気流下で、調製例1で得たイソシアネート基含有ウレタンプレポリマー(P−1)を100g、着色剤としてクルクミンW(保土谷化学工業社製、クルクミン溶液)を1.0gそれぞれ加え、攪拌・混合し、プライマー組成物を調製した。
[比較例2]
攪拌機、乾燥窒素導入管付きの混合容器に、窒素気流下で、調製例2で得たイソシアネート基含有ウレタンプレポリマー(P−2)を100g、着色剤としてクルクミンW(保土谷化学工業社製、クルクミン溶液)を1.0gそれぞれ加え、攪拌・混合し、プライマー組成物を調製した。
[比較例3]
攪拌機、乾燥窒素導入管付きの混合容器に、窒素気流下で、調製例1で得たイソシアネート基含有ウレタンプレポリマー(P−1)を100g、着色剤として酸性染料であるKayanol Yellow NFC(日本化薬社製)を0.1gそれぞれ加え、攪拌・混合し、プライマー組成物を調製した。
[比較例4]
攪拌機、乾燥窒素導入管付きの混合容器に、窒素気流下で、調製例2で得たイソシアネート基含有ウレタンプレポリマー(P−2)を100g、着色剤として酸性染料であるKayanol Yellow NFC(日本化薬社製)を0.1gそれぞれ加え、攪拌・混合し、プライマー組成物を調製した。
[比較例5]
攪拌機、乾燥窒素導入管付きの混合容器に、窒素気流下で、調製例1で得たイソシアネート基含有ウレタンプレポリマー(P−1)を100g、着色剤として塩基性染料であるVPB Naps(保土谷化学工業社製)を0.1gそれぞれ加え、攪拌・混合し、プライマー組成物を調製した。
[比較例6]
攪拌機、乾燥窒素導入管付きの混合容器に、窒素気流下で、調製例2で得たイソシアネート基含有ウレタンプレポリマー(P−2)を100g、着色剤として塩基性染料であるVPB Naps(保土谷化学工業社製)を0.1gそれぞれ加え、攪拌・混合し、プライマー組成物を調製した。
[評価方法]
実施例1〜4および比較例1〜6で調製したプライマー組成物を用いて、下記に示す評価を行った。
貯蔵安定性試験
初期粘度:プライマー組成物を調製した直後の粘度を測定した。
保存後粘度:プライマー組成物を調製後、20mLの透明なガラス製容器に15g入れ、蓋をして密封した。次いで密封した透明なガラス製容器を50℃のオーブンの中に10日間置いた。10日後に密封した透明なガラス製容器を取り出し、プライマー組成物の粘度を測定した。
粘度測定条件:25℃、キャノンフェンスケ粘度計を用いてプライマー組成物の動粘度を測定した。
引張試験
50mm×50mm×8mmのスレート板の被着面に刷毛を用いて実施例1〜4および比較例1〜6のプライマー組成物をそれぞれ140g/mの塗布量で刷毛塗りした後、そのまま室温に30分間放置し、プライマー組成物を乾燥、硬化させた。
次いで、スレート板のプライマー塗布面がシーリング材の被着面となるようにして、JIS A1439:2010(建築用シーリング材の試験方法)の5.17.2で規定するH型試験体を作製し、温度23℃、湿度50%RHの条件で28日間養生して硬化させた。なお、H型試験体に使用したシーリング材は、一液湿気硬化型ウレタン系シーリング材であるオートンイクシード15+(オート化学工業社製)とした。
養生後のH型試験体を、引張試験機を用いて50mm/minの速度で引張り、最大引張応力および最大荷重時の伸び率を測定した。
プライマー組成物の視認性
50mm×50mm×15mmのサイディング(ケイミュー社製、塗装面:ホワイト色)の小口面(切出し面)に刷毛を用いて実施例1〜4および比較例1〜6のプライマー組成物をそれぞれ140g/mの塗布量で刷毛塗りした。プライマー組成物の塗布によってその塗布状態が容易に視認出来る場合を○と評価し、容易に視認出来ない場合を×と評価した。
プライマー組成物の退色性
50mm×50mm×15mmのサイディング(ケイミュー社製、塗装面:ホワイト色)の塗装面に刷毛を用いて実施例1〜4および比較例1〜6のプライマー組成物をそれぞれ140g/mの塗布量で刷毛塗りした。次いでプライマー組成物の塗布面が屋外の南面30°傾斜の位置となるように静置し、晴れの日に計14日間暴露した。プライマー組成物の塗布面が太陽光で退色し、塗布面のプライマーが完全に退色(無色化)した場合を○と評価し、塗布面が完全に退色せず未だ着色している場合を×と評価した。
Figure 2013023592
実施例1〜4のプライマー組成物の貯蔵安定性は良好であり、太陽光により容易に退色することが分かった。
また、実施例1〜4のプライマー組成物を用いたH型試験体のシーリング材引張試験結果から、シーリング材の最大引張応力、最大荷重時の伸び率は良好であり、下地部材(スレート板)とシーリング材との密着性、接着性は高いことが分かった。
本発明のプライマー組成物は、着色剤としてイソアロキサジン環を有する化合物を含有することにより、視認性が良好で、優れた退色性を有するプライマー層を形成することができるから、主に各種下地部材のシーリング材の施工及び/又は防水材の施工の際のプライマーとして使用することができる。
本発明の着色プライマー組成物が使用できる下地としては、特に制限されることなく、公知のあらゆる下地に適用できる。例えば、無垢材、合板等、集成材などの木質系材料、鉄、銅、ステンレス、ガルバニウム鋼板、トタン、アルミニウム、チタン等の各種金属系材料、アクリル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ABS、FRP等の各種合成樹脂系材料、瓦、ガラス、レンガ、タイル、モルタル、コンクリート、スレート、ALC、サイデイング、磁器、陶器等の無機系材料、大理石、御影石等の岩石系材料、あるいはこれらの表面を塗料等でコーティングしたものなどが挙げられる。
特に下地が比較的含水率の高いコンクリート等において、防水材の施工後、下地に含まれる水分が内部で気化し気体の膨張によって防水材(層)が膨れ上がり美観を損ねる不具合を生じやすい。不具合を防止するために、下地にプライマー組成物を所定量塗布し下地表面にプライマー層を設けることで水分が防水層へ移行することを防止できる。また、必要に応じて、プライマー層の表面に不織布等の通気性を有する脱気シートや通気(脱気)路を設けることが可能な凹溝形状シートを敷設する。次いで、さらにプライマー組成物を該シート表面に塗布し乾燥硬化後、防水材を塗布する。なお、コーナーキャント処理のため、入隅、出隅、立上り面等のコーナー部にシーリング材を打設してもよい。
[調製例2]
攪拌機、温度計、冷却管及び乾燥窒素導入管付きの反応器に、窒素気流下で、酢酸エチルを550g、HDIとTDIとの混合イソシアヌレート三量体であるデスモジュールHL(住化バイエルウレタン社製、固形分60質量%、酢酸ブチル溶液)を350g、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業社製、KBM−573)を31.2gを仕込み、70℃で1時間混合・攪拌し、イソシアネート基含有量が3.9質量%、理論不揮発分26質量%のイソシアネート基含有ウレタンプレポリマー(P−2)を得た。
[実施例3]
攪拌機、乾燥窒素導入管付きの混合容器に、窒素気流下で、調製例1で得たイソシアネート基含有ウレタン系プレポリマー(P−1)を100g、リボフラビン酪酸エステル(三菱化学フーズ社製)を0.1gそれぞれ仕込み、攪拌・混合し、プライマー組成物を調製した。
[実施例4]
攪拌機、乾燥窒素導入管付きの混合容器に、窒素気流下で、調製例2で得たイソシアネート基含有ウレタン系プレポリマー(P−2)を100g、リボフラビン酪酸エステル(三菱化学フーズ社製)を0.1gそれぞれ仕込み、攪拌・混合し、プライマー組成物を調製した。
Figure 2013023592

Claims (6)

  1. バインダー樹脂(A)と、
    着色剤としてイソアロキサジン環を有する化合物(B)と、を含有するプライマー組成物。
  2. 前記バインダー樹脂(A)が、イソシアネート基含有化合物(A−1)、並びに/又は、イソシアネート基及び/若しくは加水分解性シリル基を有する化合物(A−2)である、請求項1に記載のプライマー組成物。
  3. 前記イソアロキサジン環を有する化合物(B)が、下記一般式(1)で表される化合物およびこれらの塩から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載のプライマー組成物。
    Figure 2013023592
    (式中、R〜Rは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン、又は総炭素数1〜30の1価基を表し、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子又は総炭素数1〜30の1価基を表す。)
  4. 前記イソアロキサジン環を有する化合物(B)が、リボフラビン類である、請求項1〜3何れかに記載のプライマー組成物。
  5. 請求項1〜4いずれかに記載のプライマー組成物によるプライマー層を、下地材に直接又は他の層を介して形成することを特徴とする、シーリング材の施工方法。
  6. 請求項1〜4いずれかに記載のプライマー組成物によるプライマー層を、下地材に直接又は他の層を介して形成することを特徴とする、防水材の施工方法。
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