JP2013003406A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ユーザからの操作に応じて、第1ディスプレイが表示する画像における色味の補正する補正量を決定する第1補正量決定部と、第2ディスプレイが表示する画像における色味の補正する補正量を決定する第2補正量決定部とを備える。
【選択図】図3
Description
従来のディスプレイを有する電子機器は、例えば、特許文献1に記載されているように、電子機器を利用するユーザの好みに合わせて、ディスプレイにおける、画像の明るさ、画像の色味(色合いともいう)等を調整する表示制御装置を有している。
このような電子機器においては、これら2つのディスプレイにおける製造上の品質ばらつき等に起因して、一方のディスプレイに表示される画像の色味と、他方のディスプレイに表示される画像の色味とが、互いに異なるものとなってしまうことがある。そして、このことによって、これら2つのディスプレイのそれぞれに画像を表示する場合に、一方のディスプレイに表示される画像の色味と、他方のディスプレイに表示される画像の色味とが、互いに異なったものとなってしまい、ユーザは、これらの画像における色味について違和感を覚えてしまうことがある。
そこで、本発明は、係る問題に鑑みてなされたものであり、2つのディスプレイを用いて画像を表示する場合において色味の違和感を低減することができる電子機器を提供することを目的とする。
<全体構成>
以下、本発明に係る電子機器の一実施形態として、主表面に第1タッチパネル106を有する第1筐体101と、主表面に第2タッチパネル107を有する第2筐体102と、連結アーム103とを備え、連結アーム103が第1筐体101と第2筐体102とを形態変更自在に連結することで、第1形態と第2形態とに選択的に変形自在となる携帯電話機100について説明する。
図1(a)に示されるように、携帯電話機100の第1形態は、第1筐体101と第2筐体102とが互いに重なり合うことで、外部から視認されるタッチパネルが、第1タッチパネル106のみとなる形態である。
この携帯電話機100は、通話機能に加えて、インターネットサイト閲覧機能、デジタルテレビ受信機能等を有し、第2形態において、第1タッチパネル106と第2タッチパネル107とを用いて、1つの画像を表示することができる。そして、さらに、第2形態において、第1タッチパネル106と第2タッチパネル107とを用いて行われるユーザからの操作に応じて、第1タッチパネル106の表示する画像の色味と、第2タッチパネル107の表示する画像の色味とを補正する機能を有している。
<ハードウエア構成>
図2は、携帯電話機100の主要な回路構成を示す回路図である。
同図に示されるように、携帯電話機100は、通信用アンテナ231と送受信回路201と変復調回路202とテレビ用アンテナ232とテレビ受信回路205とプロセッサ204とスピーカ207とレシーバ208とメモリ209と第1タッチパッドコントローラ(touchpad controller)211と第1タッチパッド212と第1LCD(Liquid Crystal Display)コントローラ213と第1LCD215と第2タッチパッドコントローラ221と第2タッチパッド222と第2LCDコントローラ223と第2LCD225とから構成されている。そして、第1タッチパッド212と第1LCD215とは、互いに重なり合って配置されることで第1タッチパネル106を形成し、第2タッチパッド222と第2LCD225とは、互いに重なり合って配置されることで第2タッチパネル107を形成している。
送受信回路201は、通信用アンテナ231と変復調回路202とに接続され、プロセッサ204によって制御され、通信用アンテナ231を利用して、外部の基地局から送信された携帯電話向け周波数帯の信号を受信する機能と、通信用アンテナ231を用いて、変復調回路202から送られてきた携帯電話向け周波数帯の信号を外部の基地局に送信する機能とを有する。
テレビ用アンテナ232は、テレビ受信回路205に接続され、地上デジタルテレビ放送信号の受信に用いられるアンテナである。
スピーカ207は、プロセッサ204に接続され、プロセッサ204から送られる電気信号を、音声に変換する機能を有する。
第1タッチパッド212は、第1タッチパッドコントローラ211に接続され、第1タッチパッドコントローラ211によって制御され、透明電極(例えば、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ)製)を備える透明なタッチパッドであって、第1LCD215の上に重ねられて配置されている。
第1LCD215は、第1LCDコントローラ213に接続され、第1LCDコントローラ213によって制御される液晶ディスプレイであって、第1タッチパッド212の下に重ねられて配置されている。
第2タッチパッド222は、第2タッチパッドコントローラ221に接続され、第2タッチパッドコントローラ221によって制御され、透明電極(例えば、ITO製)を備える透明なタッチパッドであって、第2LCD225の上に重ねられて配置されている。
第2LCD225は、第2LCDコントローラ223に接続され、第2LCDコントローラによって制御される液晶ディスプレイであって、第2タッチパッド222の下に重ねられて配置されている。
メモリ209は、プロセッサ204に接続され、プロセッサ204の動作を規定するプログラムと、プロセッサ204が利用するデータとを記憶する。
以下、図面を用いて、プロセッサ204が、メモリ209に記憶されているプログラムを実行することで実現される、携帯電話機100の機能について説明する。
ここでは、携帯電話機100が有する機能のうち、通話機能、インターネットサイト閲覧機能、デジタルテレビ受信機能等は、従来の携帯電話機と同様の機能であるので、ここではこれらの説明を省略し、特徴的な機能である表示画像における色味の補正機能を中心に説明する。
<機能構成>
図3は、携帯電話機100が行う処理のうち、第1LCD215と第2LCD225とを用いて画像を表示させる処理を担う機能ブロック(以下、「画像表示機能部」と呼ぶ。)を構成する主要な機能ブロックの機能ブロック図である。
第1入力受付部311は、プロセッサ204によって制御される第1タッチパッドコントローラ211と第1タッチパッド212とによって実現され、第1補正値更新部312に接続され、第1タッチパッド212を用いて行われるユーザ操作に基づくユーザ操作コマンドを生成して、第1補正値更新部312へ出力する機能を有する。
図4は、第1白色テーブル保持部313が記憶する第1白色テーブルのデータ構成を示すデータ構成図である。
同図に示される通り、第1白色テーブルは、r1〜r8、g1〜g8、b1〜b8、y1〜y8、c1〜c8、m1〜m8の計48種類の色IDで特定される色それぞれについての、R輝度値とG輝度値とB輝度値とを対応付けて記憶している。
ここで、これら48個の色のそれぞれは、少なくとも1つの輝度値が255となる色である。そして、r1色〜r8色のそれぞれは、R輝度値が255となり、他の輝度値のそれぞれが、数字順に5階調ずつ少なくなっていく色である。g1色〜g8色のそれぞれは、G輝度値が255となる同様の色であり、b1色〜b8色のそれぞれは、B輝度値が255となる同様の色であり、y1色〜y8色のそれぞれは、R輝度値とG輝度値とが255となる同様の色であり、c1色〜c8色のそれぞれは、G輝度値とB輝度値とが255となる同様の色であり、m1色〜m8色のそれぞれは、R輝度値とB輝度値とが255となる同様の色である。
再び図3に戻って、画像表示機能部の説明を続ける。
第1補正値更新部312は、プロセッサ204がプログラムを実行することで実現され、第1入力受付部311と表示画像生成部301と第1白色テーブル保持部313と第1LUT保持部314とに接続され、以下の機能を有する。
機能2:携帯電話機100の動作モードが補正動作モードである場合に、第1入力受付部311から入力されるユーザ操作コマンドに応じて、第1白色テーブル保持部313に記憶されている第1白色テーブルを参照して、第1表示部317に表示させる第1白色ターゲット画像(後述)を生成するための信号(以下、「第1ターゲット画像信号」と呼ぶ。)を生成して、表示画像生成部301に出力する機能。
機能4:携帯電話機100が補正動作モードである場合において、所定の条件が満たされたときに(後述の補正値更新処理における、ステップS1050の処理が終了したときに対応)、携帯電話機100の動作モードを、補正動作モードから通常動作モードへ変更する機能。
この第1白色ターゲット画像は、第1LCD215の表示領域全体に表示される画像である。
同図において、第1表示領域アイコン511〜第12表示領域アイコン522は、それぞれ、第1白色テーブル保持部313が記憶する第1白色テーブルに、輝度と対応付けられて記憶されている48種類の色のうちの一色を表示するアイコンである。
第1表示領域アイコン511〜第12表示領域アイコン522が表示する12色の色の組み合わせは、以下で説明する4つのパターンのうちのいずれかのパターンとなるように設定されている。
同図において、第1パターン601〜第4パターン604は、それぞれ、第1表示領域アイコン511〜第12表示領域アイコン522が表示する12色の色の組み合わせパターンを示している。
nextアイコン583とbackアイコン582とは、それぞれ、第1タッチパッド212の主表面をユーザからタッチされることで、ユーザからの、第1表示領域アイコン511〜第12表示領域アイコン522が表示する12色の色の組み合わせのパターンを、現在表示しているパターンから、他のパターンに変更する操作を、第1入力受付部311が受け付けるためのアイコンである。
再び図3に戻って、画像表示機能部の説明を続ける。
第1LUT保持部314は、メモリ209の記憶領域の一部の領域として実装される記憶領域であって、第1補正値更新部312と第1輝度補正部315とディスプレイ間輝度調整部302とに接続され、下記第1LUTを記憶する機能を有する。
第1LUTは、第1輝度補正部315に入力される、R輝度値、G輝度値、B輝度値のそれぞれの入力値と、第1輝度補正部315から出力されるR輝度値、G輝度値、B輝度値のそれぞれの出力値との対応関係を記憶するテーブルである。
図8(a)、(b)、(c)に示されるように、R入力値701とR出力値702との対応関係は、R入力値701の変化量とR出力値702の変化量とが比例する関係となっており、G入力値703とG出力値704との対応関係は、G入力値703の変化量とG出力値704の変化量とが比例する関係となっており、B入力値705とB出力値706との対応関係は、B入力値705の変化量とB出力値706の変化量とが比例する関係となっている。
再び図3に戻って、画像表示機能部の説明を続ける。
第1輝度補正部315は、プロセッサ204がプログラムを実行することで実現され、表示画像生成部301と第1LUT保持部314と第1γ変換部316とに接続され、以下の機能を有する。
ここで、第1輝度補正部315の行う輝度値の補正とは、入力される輝度値を入力値として、第1LUT保持部314に記憶されている第1LUTにおいて対応付けられている出力値を読み出し、読み出した出力値を、補正後の輝度値として出力する処理のことを言う。
第1γ変換部316は、プロセッサ204によって制御される第1LCDコントローラ213によって実現され、第1輝度補正部315と第1表示部317とに接続され、第1輝度補正部315から入力された補正された画素データに対してγ補正を行う機能を有する。ここでは、γ補正におけるガンマ値は、例えば2.2となっている。
第2入力受付部321は、プロセッサ204によって制御される第2タッチパッドコントローラ221と第2タッチパッド222とによって実現され、第2補正値更新部322に接続され、第2タッチパッド222を用いて行われるユーザ操作に基づくユーザ操作コマンドを生成して、第2補正値更新部322に出力する機能を有する。
第2補正値更新部322は、プロセッサ204がプログラムを実行することで実現され、第2入力受付部321と表示画像生成部301と第2白色テーブル保持部323と第2LUT保持部324とに接続され、以下の機能を有する。
第2LUT保持部324は、メモリ209の記憶領域の一部の領域として実装される記憶領域であって、第2補正値更新部322と第2輝度補正部325とディスプレイ間輝度調整部302とに接続され、第2LUTを記憶する機能を有する。
第2γ変換部326は、プロセッサ204によって制御される第2LCDコントローラ223によって実現され、第2輝度補正部325と第2表示部327とに接続され、第1γ変換部によって行われるγ補正と同様のγ補正を行う機能を有する。
調整テーブル保持部303は、メモリ209の記憶領域の一部の領域として実装される記憶領域であって、ディスプレイ間輝度調整部302に接続され、下記調整テーブルを記憶する機能を有する。
同図において、G輝度値差901は、第1LUT保持部314に記憶されている第1LUTにおけるG出力値704(図7参照)の最大値と第2LUT保持部324に記憶されている第2LUTにおけるG出力値704の最大値との差である。
第2LCD輝度調整比率902は、第2LCD225に表示される画像の輝度を下げる補正を行うために利用される調整比率である
同図に示されるように、調整テーブルは、G輝度値差901と第1LCD輝度調整比率902と第2LCD輝度調整比率903とを対応付けて記憶しているテーブルである。
ディスプレイ間輝度調整部302は、プロセッサ204がプログラムを実行することで実現され、第1補正値更新部312と第2補正値更新部322と調整テーブル保持部303と第1LUT保持部314と第2LUT保持部324とに接続され、以下の機能を有する。
機能2:G輝度値差を算出した場合に、調整テーブル保持部303に記憶されている調整テーブルから、算出したG輝度値差に対応する、第1LCD輝度調整比率902と第2LCD輝度調整比率903とを読み出して、読み出した第1LCD輝度調整比率902を、第1LUT保持部314に記憶されている第1LUTの、R出力値702のそれぞれとG出力値704のそれぞれとB出力値706のそれぞれとに掛けることで、第1LUT保持部314に記憶されている第1LUTの、R出力値702のそれぞれとG出力値704のそれぞれとB出力値706のそれぞれとを更新し、読み出した第2LCD輝度調整比率903を、第2LUT保持部324に記憶されている第2LUTの、R出力値702のそれぞれとG出力値704のそれぞれとB出力値706のそれぞれとに掛けることで、第2LUT保持部324に記憶されている第2LUTの、R出力値702のそれぞれとG出力値704のそれぞれとB出力値706のそれぞれとを更新する機能。
以下、画像表示機能部の行う補正値更新処理について、図面を用いて説明する。
<補正値更新処理>
補正値更新処理は、携帯電話機100が、第1LCD215と第2LCD225とが同時視認可能となる第2形態においてなされる処理であって、ユーザからの操作に応じて、第1LCD215に表示される画像の色味の補正に用いられる第1LUTと、第2LCD225に表示される画像の色味の補正に用いられる第1LUTとを更新する処理である。
補正値更新処理は、携帯電話機100が通常動作モードである場合において、第2形態であるときに、携帯電話機100を利用するユーザから、第1入力受付部311を用いて、携帯電話機100の動作モードを補正動作モードに設定する旨の操作がなされることで開始される。
携帯電話機100の動作モードが、補正動作モードへ変更されると、画像機能処理部は、第1表示部の単体補正処理と第2表示部の単体補正処理とを開始する(ステップS1010、ステップS1020)。
図11は、画像機能処理部の行う第1表示部の単体補正処理のフローチャートである。
この第1表示部の単体補正処理は、第2LCD225に表示される画像の色味の補正処理から独立して、ユーザからの操作に応じて、第1LCD215に表示される画像の色味を補正する処理である。
第1輝度補正部315は、第1白色ターゲット画像の画素データを受け取ると、携帯電話機が補正動作モードとなっているので、受け取った画素データをそのまま第1γ変換部316へ出力し、第1γ変換部316は、受け取った画素データに対してγ補正を行って、第1表示部317へ出力する。すると、第1表示部317は、第1LCD215に第1白色ターゲット画像を表示する(ステップS1100)。
同図に示されるように、第1LCD215に表示される第1白色ターゲット画像と、第2LCD225に表示される第2白色ターゲット画像とは、互いに近接して並んで表示されることとなる。
ステップS1100の処理が終了すると、第1補正値更新部312は、第1入力受付部311から、ユーザによって第1入力受付部311に対してなされる、OKアイコン884(図12参照)へのタッチ操作に基づいて生成されるユーザ操作コマンド(以下、「OK操作コマンド」と呼ぶ。)が入力されたか否かを調べる(ステップS1110)。このOK操作コマンドは、ユーザからの肯定の旨を示す操作を受け付けたことによって生成される操作コマンドのことである。
ステップS1120の処理において、色選択操作コマンドが入力されていなかった場合に(ステップS1120:No)、第1補正値更新部312は、第1入力受付部311から、ユーザによって第1入力受付部311に対してなされる、nextアイコン883へのタッチ操作に基づいて生成されるユーザ操作コマンド(以下、「next操作コマンド」と呼ぶ。)が入力されたか否かを調べる(ステップS1150)。
すると、第1表示部317には、12色の色の組み合わせが次パターンに変更された第1白色ターゲット画像が表示されることとなる(ステップS1160)。
すると、第1表示部317には、12色の色の組み合わせが前パターンに変更された第1白色ターゲット画像が表示されることとなる(ステップS1180)。
ステップS1190の処理が終了すると、画像機能処理部は、その第1表示部の単体補正処理を終了する。
ステップS1010とステップS1020との処理において、第1表示部の単体補正処理と第2表示部の単体補正処理とが開始されると、画像機能部は、開始された第1表示部の単体補正処理と、開始された第2表示部の単体補正処理との双方が終了するまで、ステップS1010〜ステップS1030:Noの処理を繰り返す。
<まとめ>
携帯電話機100は、補正値更新処理において、第1LCD215に表示する第1白色ターゲット画像と、第2LCD225に表示する第2白色ターゲット画像とが、図12に示されるように、近接して並んで表示されることとなる。このことにより、携帯電話機100を利用するユーザは、第1白色ターゲット画像に表示されている色と、第2白色ターゲット画像に表示されている色とを、目視にて直接比較することができる。
つまり、本実施形態によれば、同時視認可能な2つのディスプレイを備え、これら2つのディスプレイのそれぞれに画像を表示する機能を有する電子機器において、これら2つのディスプレイにおける製造上の品質ばらつき等に起因して、一方のディスプレイに表示される画像の色味と、他方のディスプレイに表示される画像の色味とが、互いに異なるものとなってしまっても、色味の違和感を低減することができる。
<補足>
以上、本発明に係る電子機器の一実施形態として、実施の形態において、携帯電話機100を例として説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した実施の形態通りの電子機器に限られないことはもちろんである。
(1)実施の形態において、携帯電話機100は、図1(a)に示される第1形態と、図1(c)に示される第2形態とに選択的に変形自在となる構成の例であったが、携帯電話機100が、外部から同時視認可能となる2つのディスプレイを備えていれば、必ずしも、図1(a)に示される第1形態と、図1(c)に示される第2形態とに選択的に変形自在となる構成の携帯電話機に限られる必要はない。
(2)実施の形態において、携帯電話機100は、第1LCD215と第1タッチパッド212とが、互いに重ね合わされて配置されている構成の例について説明したが、第1LCD215は、ディスプレイとしての機能を有していれば必ずしもLCDである必要はなく、例えば、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイであっても構わない。さらには、第1タッチパッド212は、ユーザからの操作を受け付ける機能があれば、必ずしも、第1LCD215に重ねられているタッチパッドである必要はなく、例えば、第1LCD215と重ね合わされていない位置に配置されているキーボードであっても構わない。
(3)実施の形態において、携帯電話機100は、第1補正値更新部312が、第1表示部の単体補正処理におけるステップS1190の処理において、第1LUT保持部314に記憶されている第1LUTの更新を、対応する色入力値と色出力値との関係が比例関係となるように演算処理を行うことで、R出力値のそれぞれと、G出力値のそれぞれと、B出力値のそれぞれとを算出することで行う構成の例について説明したが、対応する色入力値と色出力値との関係が比例関係となるように、R出力値のそれぞれと、G出力値のそれぞれと、B出力値のそれぞれとを決定することができれば、必ずしも算出によって決定する必要はなく、例えば、第1白色テーブル313に記憶されている第1白色テーブルが記憶する48種類の色IDのそれぞれについての、R出力値のそれぞれと、G出力値のそれぞれと、B出力値のそれぞれとを記憶するLUTを予め記憶しておき、記憶しているLUTの中から、対応するLUTを選択して、選択したLUTから、R出力値のそれぞれと、G出力値のそれぞれと、B出力値のそれぞれとを読み出すことで、R出力値のそれぞれと、G出力値のそれぞれと、B出力値のそれぞれとを決定する構成であっても構わない。
(4)実施の形態において、携帯電話機100は、ユーザによる一色の選択を、単体補正値更新処理におけるステップS1110の処理〜ステップS1190の処理によって行われる構成の例について説明したが、ユーザが一色を選択することができる処理であれば、必ずしも、単体補正値更新処理におけるステップS1110の処理〜ステップS1190の処理によって行われる必要はない。
(5)実施の形態において、携帯電話機100は、補正値更新処理において、第1LCD215に第1白色ターゲット画像を表示し、第2LCD225に第2白色ターゲット画像を表示して、ユーザに、第1LCD215に表示される画像の色味の補正量と、第2LCD225に表示される画像の色味の補正量とを決定させる構成の例について説明したが、通常動作モードにおける、第1LCD215に表示される画像の色味と、第2LCD225に表示される画像の色味とについての違和感を低減することができれば、必ずしも、ユーザに、第1LCD215に表示される画像の色味の補正量と、第2LCD225に表示される画像の色味の補正量との双方を決定させる構成に限られる必要はない。例えば、一方のLCDに表示される画像の色味を基準として、この基準となる色味に合うように、他方のLCDに表示される画像の色味を補正する補正量を決定させる構成が考えられる。より具体的には、例えば、第1LCD215の全面に、R輝度値が255、G輝度値が255、B輝度値が255となる色を表示させ、第2LCDに、第2ターゲット画像を表示させて、この状態で、ユーザに、第1LCD215に表示されている色と同じ色味の色の色表示領域アイコンを、第2ターゲット画像の中から選択させるという構成等が考えられる。
(6)実施の形態において、電子機器が携帯電話機である場合の例について説明したが、外部から同時視認可能となる2つのディスプレイを備えていれば、必ずしも携帯電話機に限られる必要はなく、例えば、通信機能を有するPDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)であっても構わないし、携帯ゲーム機であっても構わない。
(7)以下、さらに本発明の一実施形態に係る携帯通信端末の構成及びその変形例と各効果について説明する。
(a)本発明の一実施形態に係る携帯通信端末は、同時視認可能な第1及び第2ディスプレイを備える電子機器であって、前記第1ディスプレイが表示する画像における色成分毎の第1補正量を決定する第1補正量決定部と、前記第1補正量決定部によって決定された前記第1補正量に基づく画像を前記第1ディスプレイに表示させる第1表示制御部と、
前記第2ディスプレイが表示する画像における色成分毎の第2補正量を決定する第2補正量決定部と、前記第2補正量決定部によって決定された前記第2補正量に基づく画像を前記第2ディスプレイに表示させる第2表示制御部とを有することを特徴とする。
(d)また、前記第1補正量決定部は、前記第1補正量の決定を肯定する旨の第1肯定操作を受け付ける、第1肯定操作受付部を有し、前記第1補正量の決定を、前記第1指定受付部が前記1つのサンプル画像の指定を受け付けた場合において、前記第1肯定操作受付部が前記第1肯定操作を受け付けたときに限って行い、前記第2補正量決定部は、前記第2補正量の決定を肯定する旨の第2肯定操作を受け付ける、第2肯定操作受付部を有し、前記第2補正量の決定を、前記第2指定受付部が前記1つのサンプル画像の指定を受け付けた場合において、前記第2肯定操作受付部が前記第2肯定操作を受け付けたときに限って行うとしてもよい。
(e)また、前記第1ディスプレイが表示する画像を構成する画素それぞれにおける色成分のそれぞれは、赤色成分と緑色成分と青色成分とであり、前記第1サンプル表示部は、前記第1ディスプレイに表示させる複数のサンプル画像のそれぞれを、赤色成分と緑色成分と青色成分とのうちの少なくとも1つが最大輝度となる色からなる画像とし、前記第2ディスプレイが表示する画像を構成する画素それぞれにおける色成分のそれぞれは、赤色成分と緑色成分と青色成分とであり、前記第2サンプル表示部は、前記第2ディスプレイに表示させる複数のサンプル画像のそれぞれを、赤色成分と緑色成分と青色成分とのうちの少なくとも1つが最大輝度となる色からなる画像とするとしてもよい。
(f)また、前記第1サンプル表示部は、前記複数のサンプル画像を、サンプル画像のそれぞれが互いにアレイ状に並ぶよう表示させ、前記第2サンプル表示部は、前記複数のサンプル画像を、サンプル画像のそれぞれが互いにアレイ状に並ぶように表示させるとしてもよい。
(g)また、前記第1表示制御部は、前記第1補正量決定部が、前記第1補正量を決定した場合において、前記第1表示制御部が前記第1ディスプレイに表示させる白色の輝度が、前記第2表示制御部が前記第2ディスプレイに表示させる白色の輝度よりも高くなるとき、及び、前記第2補正量決定部が、前記第2補正量を決定した場合において、前記第1表示制御部が前記第1ディスプレイに表示させる白色の輝度が、前記第2表示制御部が前記第2ディスプレイに表示させる白色の輝度よりも高くなるとき、前記第1ディスプレイが表示する白色の輝度が、前記第2ディスプレイにおける白色の輝度と同程度となるように、前記第1ディスプレイへの画像の表示を行い、前記第2表示制御部は、前記第1補正量決定部が、前記第1補正量を決定した場合において、前記第2表示制御部が前記第2ディスプレイに表示させる白色の輝度が、前記第1表示制御部が前記第1ディスプレイに表示させる白色の輝度よりも高くなるとき、及び、前記第2補正量決定部が、前記第2補正量を決定した場合において、前記第2表示制御部が前記第2ディスプレイに表示させる白色の輝度が、前記第1表示制御部が前記第1ディスプレイに表示させる白色の輝度よりも高くなるとき、前記第2ディスプレイが表示する白色の輝度が、前記第1ディスプレイにおける白色の輝度と同程度となるように、前記第2ディスプレイへの画像の表示を行うとしてもよい。
(h)また、主表面に前記第1ディスプレイを有する第1筐体と、主表面に前記第2ディスプレイを有する第2筐体と、前記第1筐体と前記第2筐体とを、前記第1筐体と前記第2筐体とが互いに重なる第1形態と、前記第1筐体の主表面と前記第2筐体の主表面とで平面を形成する第2形態とに変更自在に連結する連結アームとを備えるとしてもよい。
101 第1筐体
102 第2筐体
103 連結アーム
106 第1タッチパネル
107 第2タッチパネル
301 表示画像生成部
302 ディスプレイ間調整部
303 調整テーブル保持部
311 第1入力受付部
312 第1補正値更新部
313 第1白色テーブル保持部
314 第1LUT保持部
315 第1輝度補正部
316 第1γ変換部
317 第1表示部
301 表示画像生成部
302 ディスプレイ間調整部
303 調整テーブル保持部
321 第2入力受付部
322 第2補正値更新部
323 第2白色テーブル保持部
324 第2LUT保持部
325 第2輝度補正部
326 第2γ変換部
327 第2表示部
Claims (8)
- 同時視認可能な第1及び第2ディスプレイを備える電子機器であって、
前記第1ディスプレイが表示する画像における色成分毎の第1補正量を決定する第1補正量決定部と、
前記第1補正量決定部によって決定された前記第1補正量に基づく画像を前記第1ディスプレイに表示させる第1表示制御部と、
前記第2ディスプレイが表示する画像における色成分毎の第2補正量を決定する第2補正量決定部と、
前記第2補正量決定部によって決定された前記第2補正量に基づく画像を前記第2ディスプレイに表示させる第2表示制御部とを有する
ことを特徴とする電子機器。 - 前記第1補正量決定部は、
前記第1ディスプレイに、輝度が互いに異なる、色成分毎の複数のサンプル画像を表示させる第1サンプル表示部と、
前記第1ディスプレイに表示されている前記複数のサンプル画像のうちの1つのサンプル画像の指定を受ける、第1指定受付部とを有し
前記第1補正量の決定を、前記第1指定受付部が指定を受けた1つのサンプル画像をなす色における色成分毎の輝度に基づいて行い、
前記第2補正量決定部は、
前記第2ディスプレイに、輝度が互いに異なる、色成分毎の複数のサンプル画像を表示させる第2サンプル表示部と、
前記第2ディスプレイに表示されている前記複数のサンプル画像のうちの1つのサンプル画像の指定を受ける、第2指定受付部とを有し
前記第2補正量の決定を、前記第2指定受付部が指定を受けた1つのサンプル画像をなす色における色成分毎の輝度に基づいて行う
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 前記第1補正量決定部は、
前記第1指定受付部が指定を受けた1つのサンプル画像をなす色を、前記第1ディスプレイにおける、当該サンプル画像の表示領域よりも広い所定の領域に表示させる第1指定色表示部を有し、
前記第2補正量決定部は、
前記第2指定受付部が指定を受けた1つのサンプル画像をなす色を、前記第2ディスプレイにおける、当該サンプル画像の表示領域よりも広い所定の領域に表示させる第2指定色表示部とを有する
ことを特徴とする請求項2記載の電子機器。 - 前記第1補正量決定部は、
前記第1補正量の決定を肯定する旨の第1肯定操作を受け付ける、第1肯定操作受付部を有し、
前記第1補正量の決定を、前記第1指定受付部が前記1つのサンプル画像の指定を受け付けた場合において、前記第1肯定操作受付部が前記第1肯定操作を受け付けたときに限って行い、
前記第2補正量決定部は、
前記第2補正量の決定を肯定する旨の第2肯定操作を受け付ける、第2肯定操作受付部を有し、
前記第2補正量の決定を、前記第2指定受付部が前記1つのサンプル画像の指定を受け付けた場合において、前記第2肯定操作受付部が前記第2肯定操作を受け付けたときに限って行う
ことを特徴とする請求項3記載の電子機器。 - 前記第1ディスプレイが表示する画像を構成する画素それぞれにおける色成分のそれぞれは、赤色成分と緑色成分と青色成分とであり、
前記第1サンプル表示部は、前記第1ディスプレイに表示させる複数のサンプル画像のそれぞれを、赤色成分と緑色成分と青色成分とのうちの少なくとも1つが最大輝度となる色からなる画像とし、
前記第2ディスプレイが表示する画像を構成する画素それぞれにおける色成分のそれぞれは、赤色成分と緑色成分と青色成分とであり、
前記第2サンプル表示部は、前記第2ディスプレイに表示させる複数のサンプル画像のそれぞれを、赤色成分と緑色成分と青色成分とのうちの少なくとも1つが最大輝度となる色からなる画像とする
ことを特徴とする請求項4記載の電子機器。 - 前記第1サンプル表示部は、前記複数のサンプル画像を、サンプル画像のそれぞれが互いにアレイ状に並ぶよう表示させ、
前記第2サンプル表示部は、前記複数のサンプル画像を、サンプル画像のそれぞれが互いにアレイ状に並ぶように表示させる
ことを特徴とする請求項5記載の電子機器。 - 前記第1表示制御部は、前記第1補正量決定部が、前記第1補正量を決定した場合において、前記第1表示制御部が前記第1ディスプレイに表示させる白色の輝度が、前記第2表示制御部が前記第2ディスプレイに表示させる白色の輝度よりも高くなるとき、及び、前記第2補正量決定部が、前記第2補正量を決定した場合において、前記第1表示制御部が前記第1ディスプレイに表示させる白色の輝度が、前記第2表示制御部が前記第2ディスプレイに表示させる白色の輝度よりも高くなるとき、前記第1ディスプレイが表示する白色の輝度が、前記第2ディスプレイにおける白色の輝度と同程度となるように、前記第1ディスプレイへの画像の表示を行い、
前記第2表示制御部は、前記第1補正量決定部が、前記第1補正量を決定した場合において、前記第2表示制御部が前記第2ディスプレイに表示させる白色の輝度が、前記第1表示制御部が前記第1ディスプレイに表示させる白色の輝度よりも高くなるとき、及び、前記第2補正量決定部が、前記第2補正量を決定した場合において、前記第2表示制御部が前記第2ディスプレイに表示させる白色の輝度が、前記第1表示制御部が前記第1ディスプレイに表示させる白色の輝度よりも高くなるとき、前記第2ディスプレイが表示する白色の輝度が、前記第1ディスプレイにおける白色の輝度と同程度となるように、前記第2ディスプレイへの画像の表示を行う
ことを特徴とする請求項6記載の電子機器。 - 主表面に前記第1ディスプレイを有する第1筐体と、
主表面に前記第2ディスプレイを有する第2筐体と、
前記第1筐体と前記第2筐体とを、前記第1筐体と前記第2筐体とが互いに重なる第1形態と、前記第1筐体の主表面と前記第2筐体の主表面とで平面を形成する第2形態とに変更自在に連結する連結アームとを備える
ことを特徴とする請求項6記載の電子機器。
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