JPH06332429A - 高品質文字パターンの作成方法及び高品質文字の出力装置 - Google Patents

高品質文字パターンの作成方法及び高品質文字の出力装置

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JPH06332429A
JPH06332429A JP5118109A JP11810993A JPH06332429A JP H06332429 A JPH06332429 A JP H06332429A JP 5118109 A JP5118109 A JP 5118109A JP 11810993 A JP11810993 A JP 11810993A JP H06332429 A JPH06332429 A JP H06332429A
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JP
Japan
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data
main body
character pattern
contour line
font
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Application number
JP5118109A
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Inventor
Fumitaka Sato
文孝 佐藤
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Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォントデータのデータ量の低減を、文字パ
ターンの表現自由度の低下を来たすことなく実現すると
共に、従来より存するフォント技術の有効利用を図るこ
と。 【構成】 文字パターンを構成する各ストロークは、両
端部分の輪郭線がアウトライン方式による細部形状デー
タとして記述されると共に、これ以外の主体部両側の輪
郭線形状が、各輪郭線の中間を通る芯線の形状を示す基
準データと、その芯線に対応した主体部の幅を示すサン
プル値との組み合わせより成る主体部データとして記述
される。フォントROM2には、主体部データ及び細部
形状データが、各文字毎に区分されたフォントデータと
して記憶される。CPU1は、フォントROM2から読
み出したフォントデータを文字パターン展開メモリ3に
ビットイメージとして展開する動作を行うが、主体部デ
ータを読み出したときには、これを細部形状データの記
述形式に変換した後に上記の展開を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輪郭線が滑らかな高品
質文字を得るための高品質文字パターンの作成方法及び
高品質文字の出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のワードプロセッサ或いはコンピュ
ータ装置では、その印字出力や表示出力の高品質化を図
るための手段として、所謂アウトラインフォントを利用
することが一般的になっている。アウトラインフォント
は、文字パターンの輪郭線の形状を一筆書きにより描画
すると共に、その内部を塗り潰すようにしたものであ
り、その輪郭線形状を記述したフォントデータは、輪郭
線を複数の直線或いは曲線セグメントに分割した状態で
表現し、これらセグメントを一筆書きする順序に並べた
データ構造となっている。この場合、曲線セグメントを
表現する形式については、単線分近似、円弧近似などの
多くの方法があるが、近年では、3次ベジェ曲線を利用
することが多くなっている。
【0003】ところで、文字は、毛筆などにより描かれ
るストロークと呼ばれる線の組み合わせより成るもので
あるが、各ストローク自体は、線幅が一定或いは線幅が
順次変化する直線または曲線であるから、ストロークの
両側を構成する各輪郭線の形状はかなり近似した状態と
なっている。従って、前記アウトラインフォントおい
て、ストロークの両側を構成する各輪郭線の形状を同一
のデータにより表現すれば、そのデータ量の低減を図り
得るように見えるが、実際には、アウトラインフォント
は、文字パターンの輪郭線形状を一筆書きにより逐次記
述するデータ構造であるため、ストロークの両側の形状
を夫々独立したデータで表現する必要があった。このた
め、フォントデータの冗長度が増えるという事情があ
り、これがフォントデータのデータ量の増大を招く原因
の一つとなっていた。
【0004】これに対して、従来では、文字パターンを
構成する各ストロークを、芯線形状とその線幅とを組み
合わせた形態で記述すると共に、これらストロークを組
み合わせて描画して文字パターンを作成するようにした
フォント技術が考えられており、このものでは上述した
ような冗長度が小さくなるから、データ量の減少を図り
得るようになる。尚、このようなフォント技術では、ス
トローク同士が重なった部分の塗り潰しを正しく行う手
段が必要となるが、このような手段は、例えば特開平2
−136890号公報に見られるように既に実現されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにしてデータ量の減少を図った従来技術では、スト
ロークの全体(ひいては文字の全体)を芯線形状と線幅
という形態で統一して記述する構成となっていたので、
実際に文字パターンを描画する上では、アウトラインフ
ォントのように多種多様な文字パターンを自由に表現す
ることが困難であり、この点で大きな無理があった。ま
た、既に作成されている大量のアウトラインフォントデ
ータを利用できないので、文字パターンの全部について
新たなフォントデータを作成しなければならず、その作
業が膨大になるという無駄を生ずることになる。しか
も、現在では、アウトラインフォントを利用するための
周辺技術(輪郭描画、塗り潰し技術など)が蓄積されて
いるが、これに対応する技術の開発も必要となるため、
実用化するに当たっては開発コストの高騰を招くなど大
きな困難が伴うものであった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、フォントデータのデータ量の低減
を、文字パターンの表現自由度の低下を来たすことなく
実現できると共に、従来より存するフォント技術を有効
利用することができて開発コストの低減などを図り得る
ようになる高品質文字パターンの作成方法を提供するこ
とにあり、また、このようなデータ量の低減を合理的な
構成により実現できてハードウエアコストの低減を図り
得るようになる高品質文字の出力装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による高品質文字
パターンの作成方法は、上記のような目的を達成するた
めに、文字パターンを構成するストロークのうち少なく
とも当該ストロークの両端部分を除いた主体部につい
て、その両側の輪郭線形状を、それら輪郭線の中間を通
る芯線の形状を示す基準データと、その芯線に対応した
主体部の幅を示すサンプル値との組み合わせより成る主
体部データとして記述するように構成したものである。
【0008】また、上述したような文字パターンを構成
するストロークの主体部両側の輪郭線形状を記述した主
体部データの他に、文字パターンを構成するストローク
の両端部分の輪郭線形状を複数の座標点情報を備えたア
ウトライン方式により記述した細部形状データを用意
し、これら主体部データ及び細部形状データを組み合わ
せて前記文字パターンを描画するように構成することが
できる。
【0009】この場合、芯線に対応した主体部の幅を示
すサンプル値として、その芯線を表現する3次ベジェ曲
線におけるパラメータt=0、1/3、2/3、1の各
点での主体部の幅を示す値またはその幅の1/2の値を
利用する構成とすることができる。
【0010】高品質文字パターンの作成方法としては、
上述のような輪郭線の中間を通る芯線の形状を基準デー
タとして利用する方法に代えて、輪郭線そのものを基準
データとして利用するようにしても良い。即ち、このた
めには、文字パターンを構成するストロークのうち少な
くとも当該ストロークの両端部分を除いた主体部につい
て、その両側の輪郭線形状を、一方の輪郭線の形状を示
す基準データと、その一方の輪郭線に対応した主体部の
幅を示すサンプル値との組み合わせより成る主体部デー
タとして記述するように構成すれば良い。
【0011】また、上述したような文字パターンを構成
するストロークの主体部両側の輪郭線形状を記述した主
体部データの他に、文字パターンを構成するストローク
の両端部分の輪郭線形状を複数の座標点情報を備えたア
ウトライン方式により記述した細部形状データを用意
し、これら主体部データ及び細部形状データを組み合わ
せて前記文字パターンを描画するように構成することが
できる。
【0012】この場合にも、一方の輪郭線に対応した主
体部の幅を示すサンプル値として、その輪郭線を表現す
る3次ベジェ曲線におけるパラメータt=0、1/3、
2/3、1の各点での主体部の幅を示す値を利用する構
成とすることができる。
【0013】さらに、主体部データ及び細部形状データ
を組み合わせて文字パターンを描画する構成とする場合
には、記憶手段に対し、文字パターンを構成するストロ
ークの主体部両側の輪郭線形状を記述した主体部データ
と当該ストロークの両端部分の輪郭線形状を記述した細
部形状データとを各文字パターン毎に区分した状態のフ
ォントデータとして記憶した上で、前記記憶手段から所
望の文字パターンに関するフォントデータを順次読み出
す第1ステップ、その読み出しデータが主体部データで
あった場合に当該主体部データを前記細部形状データの
記述形式に変換する第2ステップ、この第2ステップで
変換された主体部データ若しくは前記記憶手段から読み
出した細部形状データに基づいた輪郭線を展開する第3
ステップ、前記記憶手段から所望の文字パターンに関す
るフォントデータが全て読み出されるまでの期間は前記
第1〜第3ステップを反復させる第4ステップ、前記記
憶手段から所望の文字パターンに関するフォントデータ
が全て読み出されたときに展開された輪郭線内の塗り潰
し処理を行う第5ステップを実行する構成とすることが
望ましい。
【0014】本発明による高品質文字の出力装置は、各
文字パターン毎に区分されたフォントデータを記憶する
ための記憶手段と、この記憶手段から読み出したフォン
トデータに基づいて文字パターンを描画する制御手段と
を備えた上で、文字パターンを構成するストロークのう
ち少なくとも当該ストロークの両端部分を除いた主体部
について、その両側の輪郭線形状を、それら輪郭線の中
間を通る芯線の形状を示す基準データと、その芯線に対
応した主体部の幅を示すサンプル値との組み合わせより
成る主体部データとして記述したフォントデータを準備
し、このフォントデータを前記記憶手段に記憶する構成
としたものである。
【0015】また、記憶手段に記憶するフォントデータ
は、上述したような文字パターンを構成するストローク
の主体部両側の輪郭線形状を記述した主体部データと、
文字パターンを構成するストロークの両端部分の輪郭線
形状を複数の座標点情報を備えたアウトライン方式によ
り記述した細部形状データとを組み合わせた構成とする
こともできる。
【0016】この場合、芯線に対応した主体部の幅を示
すサンプル値として、その芯線を表現する3次ベジェ曲
線におけるパラメータt=0、1/3、2/3、1の各
点での主体部の幅を示す値またはその幅の1/2の値を
利用する構成とすることができる。
【0017】フォントデータを記憶するための記憶手段
と、この記憶手段から読み出したフォントデータに基づ
いて文字パターンを描画する制御手段とを備えた高品質
文字の出力装置としては、上述のような輪郭線の中間を
通る芯線の形状を基準データとして記憶する構成に代え
て、輪郭線そのものを基準データとして記憶するように
しても良い。即ち、このためには、文字パターンを構成
するストロークのうち少なくとも当該ストロークの両端
部分を除いた主体部について、その両側の輪郭線形状
を、一方の輪郭線の形状を示す基準データと、その一方
の輪郭線に対応した主体部の幅を示すサンプル値との組
み合わせより成る主体部データとして記述したフォント
データを準備し、このフォントデータを前記記憶手段に
記憶するように構成すれば良い。
【0018】また、記憶手段に記憶するフォントデータ
は、上述したような文字パターンを構成するストローク
の主体部両側の輪郭線形状を記述した主体部データと、
文字パターンを構成するストロークの両端部分の輪郭線
形状を複数の座標点情報を備えたアウトライン方式によ
り記述した細部形状データとを組み合わせた構成とする
こともできる。
【0019】このような構成とする場合にも、一方の輪
郭線に対応した主体部の幅を示すサンプル値として、そ
の輪郭線を表現する3次ベジェ曲線におけるパラメータ
t=0、1/3、2/3、1の各点での主体部の幅を示
す値を利用する構成とすることができる。
【0020】さらに、主体部データ及び細部形状データ
を組み合わせて文字パターンを描画する構成とする場合
には、文字パターン展開メモリを設けた上で、前記制御
手段を、記憶手段から所望の文字パターンに関するフォ
ントデータを順次読み出す第1ステップ、その読み出し
データが主体部データであった場合に当該主体部データ
を前記細部形状データの記述形式に変換する第2ステッ
プ、この第2ステップで変換された主体部データ若しく
は前記記憶手段から読み出した細部形状データに基づい
た輪郭線を前記文字パターン展開メモリに展開する第3
ステップ、前記記憶手段から所望の文字パターンに関す
るフォントデータが全て読み出されるまでの期間は前記
第1〜第3ステップを反復させる第4ステップ、前記記
憶手段から所望の文字パターンに関するフォントデータ
が全て読み出されたときに前記文字パターン展開メモリ
に展開された輪郭線データを塗り潰し処理して出力する
第5ステップを順次実行する構成とすることが望まし
い。
【0021】
【作用】請求項1に記載した高品質文字パターンの作成
方法によれば、文字パターンを構成するストロークのう
ち少なくとも当該ストロークの両端部分を除いた主体
部、つまり、芯線形状とその線幅とを組み合わせた形態
で記述するするのに適した部分について、その両側の輪
郭線形状を、それら輪郭線の中間を通る芯線の形状を示
す基準データと、その芯線に対応した主体部の幅を示す
サンプル値との組み合わせより成る主体部データとして
記述するようにしたから、アウトラインフォントのよう
にストロークの両側の形状を夫々独立したデータで表現
する場合に比して、その部分でのデータ量が減少するよ
うになる。
【0022】請求項2に記載したように、上記のような
主体部データとアウトライン方式により記述した細部形
状データとを組み合わせて文字パターンを描画するよう
に構成とした場合には、その細部形状データとして、既
に作成されている大量のアウトラインフォントデータを
そのまま利用できるようになるから、文字パターンの全
部について新たなフォントデータを作成する必要がなく
なる。
【0023】請求項3に記載したように、芯線に対応し
た主体部の幅を示すサンプル値として、その芯線を表現
する3次ベジェ曲線におけるパラメータt=0、1/
3、2/3、1の各点での主体部の幅を示す値またはそ
の幅の1/2の値を利用する構成とされていた場合に
は、主体部両側の輪郭線形状を近似するための3次ベジ
ェ曲線の制御点を示すデータを簡単に求め得るようにな
るから、主体部データを、輪郭線を描画するためのデー
タへ簡単に変換できるようになると共に、前記細部形状
データとの整合性が良好になる。
【0024】請求項4に記載した高品質文字パターンの
作成方法によれば、文字パターンを構成するストローク
のうち少なくとも当該ストロークの両端部分を除いた主
体部について、その両側の輪郭線形状を、一方の輪郭線
の形状を示す基準データと、その一方の輪郭線に対応し
た主体部の幅を示すサンプル値との組み合わせより成る
主体部データとして記述するようにしたから、この場合
にも、アウトラインフォントのようにストロークの両側
の形状を夫々独立したデータで表現する場合に比して、
その部分でのデータ量が減少するようになる。
【0025】請求項5に記載したように、上記のような
主体部データとアウトライン方式により記述した細部形
状データとを組み合わせて文字パターンを描画するよう
に構成とした場合にも、その細部形状データとして、既
に作成されている大量のアウトラインフォントデータが
利用できるようになって、文字パターンの全部について
新たなフォントデータを作成する必要がなくなる。
【0026】請求項6に記載したように、芯線に対応し
た主体部の幅を示すサンプル値として、その芯線を表現
する3次ベジェ曲線におけるパラメータt=0、1/
3、2/3、1の各点での主体部の幅を示す値またはそ
の幅の1/2の値を利用する構成とされていた場合に
も、主体部両側の輪郭線形状を近似するための3次ベジ
ェ曲線の制御点を示すデータを簡単に求める得るように
なるから、主体部データを、輪郭線を描画するためのデ
ータへ簡単に変換できるようになると共に、前記細部形
状データとの整合性が良好になる。
【0027】請求項7に記載したように、主体部データ
と細部形状データとを各文字パターン毎に区分した状態
のフォントデータとして記憶すると共に、その記憶デー
タに基づいた各処理ステップを実行する構成とした場合
には、フォントデータを展開するに当たって、従来より
蓄積されてきたアウトラインフォントを利用するための
周辺技術(輪郭描画、塗り潰し技術など)をそのまま利
用することが可能となり、また、既に作成されているア
ウトラインフォントデータを、そのまま或いは簡単な変
更を加えるだけで利用できるようになる。
【0028】請求項8に記載した高品質文字の出力装置
によれば、制御手段が、記憶手段から読み出したフォン
トデータに基づいて文字パターンを描画するようになる
が、この場合、記憶手段に対しては、前述したようにデ
ータ量が少なくて済む主体部データを含むフォントデー
タを記憶すれば良いから、その記憶手段に必要な記憶容
量が小さくなるものであり、結果的にハードウエアコス
トを抑制できるようになる。
【0029】請求項9のような構成とした場合には、記
憶手段に記憶する細部形状データとして、既に作成され
ている大量のアウトラインフォントデータが利用できる
ようになるから、文字パターンの全部について新たなフ
ォントデータを作成する必要がなくなる。
【0030】請求項10のような構成とした場合には、
主体部両側の輪郭線形状を近似するための3次ベジェ曲
線の制御点を示すデータを簡単に求める得るようにな
り、主体部データを、輪郭線を描画するためのデータへ
簡単に変換できるようになると共に、前記細部形状デー
タとの整合性が良好になる。
【0031】請求項11に記載した高品質文字の出力装
置においても、記憶手段に対しては、データ量が少なく
て済む主体部データを含むフォントデータを記憶すれば
良いから、この場合にも記憶手段に必要な記憶容量が小
さくなってハードウエアコストを抑制できるようにな
る。
【0032】請求項12のような構成とした場合にも、
記憶手段に記憶する細部形状データとして、既に作成さ
れている大量のアウトラインフォントデータが利用でき
るようになるから、文字パターンの全部について新たな
フォントデータを作成する必要がなくなる。
【0033】請求項13のような構成とした場合にも、
主体部両側の輪郭線形状を近似するための3次ベジェ曲
線の制御点を示すデータを簡単に求め得るようになり、
主体部データを、輪郭線を描画するためのデータへ簡単
に変換できるようになると共に、前記細部形状データと
の整合性が良好になる。
【0034】請求項14に記載したように、文字パター
ン展開メモリを設けると共に、主体部データと細部形状
データとを各文字パターン毎に区分した状態のフォント
データとして記憶すると共に、その記憶データに基づい
た各処理ステップを実行する構成とした場合には、フォ
ントデータを展開するに当たって、従来より蓄積されて
きたアウトラインフォントを利用するための周辺技術
(輪郭描画、塗り潰し技術など)をそのまま利用するこ
とが可能になると共に、既に作成されているアウトライ
ンフォントデータを、そのまま或いは簡単な変更を加え
るだけで利用できるようになる。
【0035】
【実施例】以下、本発明をワードプロセッサに適用した
一実施例について図面を参照しながら説明する。ハード
ウエア構成の概略を示す図1において、本発明でいう制
御手段に相当したCPU1は、フォントROM2、文字
パターン展開メモリ3、主メモリ4、プリンタ5、キー
ボード6、ディスプレイ7及び他の図示しない入出力装
置との間でのデータの授受をバスライン8を通じて行う
構成となっている。
【0036】フォントROM2は、本発明でいう記憶手
段に相当したもので、これには、多数の文字に対応した
フォントデータが後述するような記述形式で記憶されて
おり、CPU1から要求されたフォントデータをバスラ
イン8を通じて出力する。
【0037】文字パターン展開メモリ3は、CPU1に
よって読み出されたフォントデータの輪郭線をビットイ
メージとして展開すると共に、その輪郭線の内部を塗り
潰す作業を行うために用いられる。また、主メモリ4
は、CPU1により実行されるプログラムを記憶すると
共に、プログラム作業領域を提供するために設けられた
もので、一部の領域は1頁分のビットイメージを展開す
るためのバッファメモリとしても使用される構成となっ
ている。
【0038】さて、前記フォントROM2に記憶される
フォントデータは、以下に述べるような形態で記述され
ており、ここでは、図5に示す片仮名の「イ」を例に挙
げて説明する。即ち、図5に示す片仮名「イ」は明朝体
書体によるもので、その文字パターンは、曲線ストロー
ク11と直線ストローク12とにより構成されている。
また、各ストローク11及び12は、両端部分の飾り部
11a、11b及び12a、12b(図では実線で示
す)と、それら飾り部11a、11b間及び12a、1
2b間の各部分を構成する主体部11c及び12c(図
では破線で示す)とを組み合わた形状となっている。
【0039】そして、斯様な文字パターンをフォントデ
ータとして記述するに当たっては、曲線ストローク11
及び直線ストローク12における主体部11c及び12
cと、飾り部11a、11b及び12a、12bとを夫
々異なる形式で表現するようにしている。
【0040】具体的には、例えば曲線ストローク11の
主体部11cについては、その両側の輪郭線11d及び
11eの形状を、それら輪郭線11d及び11eの中間
を通る芯線11f(一点鎖線で示す)の形状を示す基準
データと、その芯線11fに対応した主体部11cの幅
を示すサンプル値との組み合わせより成る主体部データ
Δaとして記述している。この場合、上記基準データと
して、上記芯線11fを図3に示すような3次ベジェ曲
線(0≦t≦1)で表現したものを利用する。また、前
記サンプル値として、図4に示すような3次ベジェ曲線
で示される芯線c(図5に示す芯線11fに対応)にお
けるパラメータt=0、1/3、2/3、1の各点p0
、p1 、p2 、p3 での主体部11cの幅の1/2の
値であるw0 、w1 、w2 、w3 を利用している。尚、
図4では、主体部11cの上下の輪郭線11d及び11
eに対応した曲線を夫々c′及びc″で示している。一
方、直線ストローク12の主体部12cについては、そ
の両側の輪郭線12d及び12eの形状を、それら輪郭
線12d及び12eの中間を通る図示しない芯線の形状
を示す基準データと、その芯線に対応した主体部12c
の幅を示すサンプル値との組み合わせより成る主体部デ
ータΔbとして記述している。
【0041】これに対して、各飾り部11a、11b及
び12a、12bは、輪郭線形状が、複数の座標点情報
を備えた3次ベジェ曲線によるアウトライン方式によっ
て記述された細部形状データΔcとして表現されてお
り、それらの細部形状データΔcと前記主体部データΔ
a及びΔbとの1文字分の組み合わせが、各文字パター
ン毎に区分されたフォントデータとして前記フォントR
OM2に記憶されるものである。
【0042】上記のようなフォントデータに基づいて文
字パターンを描画するに当たっては、主体部データΔa
及びΔbの記述形式を、アウトライン方式により記述さ
れた細部形状データΔcの記述形式に変換することが必
要になるものであり、以下においては、特に必要となる
曲線ストローク11に対応した主体部データΔaの変換
技術について図3及び図4を参照しながら説明してお
く。
【0043】即ち、図3のように、4つの制御点p0 、
p1 、p2 、p3 で規定される3次ベジェ曲線によって
芯線cの形状が与えられるとすると、芯線cにおけるt
=0、1/3、2/3、1の各点における接線の方向
は、夫々以下のような制御点p0 、p1 、p2 、p3 で
の位置ベクトルの加減算で求まる。但し、以下において
は、制御点p0 、p1 、p2 、p3 での原点(この位置
は任意にとれる)からの各位置ベクトルを、アルファベ
ットの大文字を使用して夫々P0 、P1 、P2 、P3
して表記することにする。
【0044】 t=0の点における接線の方向……P1 −P0 t=1/3の点における接線の方向……3P2 /4+P
3 /4−P0 t=2/3の点における接線の方向……P3 −3P1
4−P0 /4 t=1の点における接線の方向……P3 −P2
【0045】ここで、図4のように、上記各接線と直角
の方向(芯線cの法線方向)に線幅wi(i=0,1,2,3)だけ
離れた点p(0)'、p(1)'、p(2)'、p(3)'及び点p
(0)"、p(1)"、p(2)"、p(3)"を夫々通る3次ベジェ曲
線により表現される両側の輪郭線c′及びc″を考え
る。
【0046】上記輪郭線c′及びc″のベジェ制御点を
夫々pi'(i=0,1,2,3) 、pi"(i=0,1,2,3) とすると、p
0'=p(0)'、p3'=p(3)'、p0"=p(0)"、p3"=p
(3)"として求まることは明白である。また、ベジェ制御
点p1'、p2'、p1"、p2"については、簡単なベクトル
計算により求まるものであり、以下においては、制御点
p1'、p2'の計算例について示した。但し、以下におい
ては、線幅w0 、w1 、w2 、w3 を位置ベクトルで表
現しており、各位置ベクトルを、アルファベットの大文
字を使用して夫々W0 、W1 、W2 、W3 として表記
(制御点p1 、p2の位置ベクトルは、前述したように
1 、P2 として表記)している。
【0047】p1'=3W1 −3W2 /2−5W0 /6+
3 /3+P1 p2'=3W1 −3W2 /2−5W3 /6+W0 /3+P
2 従って、図5に示したような文字パターンの曲線ストロ
ーク11における主体部11cの形状を、前述したよう
に、芯線11fの形状を示す基準データと、その芯線1
1dに対応した主体部11cの幅を示すサンプル値との
組み合わせより成る主体部データΔaとして記述してお
けば、その主体部データΔaにより示される主体部11
c両側の輪郭線11d、11eを3次ベジェ曲線により
近似できるものであり、結果的に、当該主体部データΔ
aの記述形式を、細部形状データΔcと同じ記述形式へ
の変換を容易に行い得るようになる。また、主体部デー
タΔbは、直線ストロークを表現するものであるから、
細部形状データΔcへの変換をさらに容易に行い得る。
【0048】尚、線幅w0 、w1 、w2 、w3 を表現す
る位置ベクトルW0 、W1 、W2 、W3 の向きは、次の
通りである。即ち、上側の輪郭線c′側の位置ベクトル
0、W1 、W2 、W3 の向きは、前述した芯線cにお
けるt=0、1/3、2/3、1の各点における接線ベ
クトルを反時計回りに90°回転させた方向であり、ま
た、下側の輪郭線c″側の位置ベクトルW0 、W1 、W
2 、W3 の向きは、上記芯線cにおけるt=0、1/
3、2/3、1の各点における接線ベクトルを時計回り
に90°回転させた方向である。そして、各位置ベクト
ルW0 、W1 、W2 、W3 の長さは、主体部11cの幅
の1/2の値を示すスカラー量としてフォントROM2
に記憶されるものである。
【0049】また、上記図4では理解を容易にするため
に曲線ストロークを構成する輪郭線c′、c″間の線幅
を大きくした状態で示しているが、実際の曲線ストロー
クにあっては、線幅が芯線cの曲率半径に比べて十分に
小さいのが普通である。本実施例においては、このよう
な曲線ストロークのうち比較的長いものを前述したよう
な主体部データΔaの細部形状データΔcの組み合わせ
にて記述するようにしており、有効長が短いストローク
(例えば所謂「れんが」として知られる点など)につい
ては、細部形状データΔcとして記述するようにしてい
る。尚、線幅と芯線の曲率半径との比が小さい曲線スト
ロークについても、芯線の形状を示す基準データと、そ
の芯線に対応した線幅を示すサンプル値により記述する
こともできるが、線幅が芯線の曲率半径に近付くと近似
誤差が大きくなるから、この場合には何らかの対策が必
要となる。
【0050】さて、図2には、前記CPU1による制御
内容のうち1文字分のパターンを展開する処理ルーチン
について、その主要部のみが示されており、以下これに
ついて説明する。即ち、1文字分のフォントデータの展
開が済んだときには、新たに展開するフォントデータを
フォントROM2から順次読み出す第1ステップ21を
実行する。次いで、このように読み出したフォントデー
タが、芯線形状を示す基準データと線幅を示すサンプル
値とより成る前記主体部データΔa或いはΔbであるか
否かを判断し(ステップ22)、「YES」であった場
合には、そのデータΔa或いはΔbを、前述したような
計算により細部形状データΔcの記述形式に変換する第
2ステップ23を実行する。
【0051】このようなデータ変換が済んだ後、並びに
読み出したフォントデータが主体部データΔa及びΔb
でなかった場合(読み出しデータが細部形状データΔc
であった場合)には、変換後の主体部データΔa、Δb
若しくは上記細部形状データΔcに基づいた輪郭線を、
文字パターン展開メモリ3にビットイメージとして展開
する第3ステップ24を実行する。
【0052】この後には、フォントROM2から所望の
文字パターンに関するフォントデータの読み出しが完了
したか否かを判断するものであり(第4ステップ2
5)、そのフォントデータが全て読み出されるまでの期
間は、前記ステップ21〜24を反復して実行する。そ
して、フォントROM2から所望の文字パターンに関す
る1文字分のフォントデータが全て読み出されたとき
(第4ステップ25で「YES」)には、展開された輪
郭線内の塗り潰し処理を行いながら主メモリ4の内のバ
ッファメモリ領域に転送し(第5ステップ26)、1文
字分のフォントデータの展開処理を終了する。尚、上記
のような輪郭線内の塗り潰し処理時には、各ストローク
が重なることが普通であるので、第5ステップ26で
は、ストロークの重なり部分を的確に塗り潰す技術が必
要であり、このような技術としては、例えば特開平2−
136890号公報に開示された技術を利用すれば良
い。
【0053】要するに、上記した本実施例によれば、文
字パターン(片仮名「イ」)を構成するストローク11
及び12のうち、芯線形状とその線幅とを組み合わせた
形態で記述するするのに適した部分である主体部11c
及び12cについて、その両側の輪郭線11d、11e
及び12d、12eの形状を、それら輪郭線の中間を通
る芯線の形状を示す基準データと、その芯線に対応した
主体部の幅を示すサンプル値との組み合わせより成る主
体部データΔa及びΔbとして記述する構成としてい
る。
【0054】この結果、主体部11c及び12cを表現
するのに必要なデータ量が、各輪郭線11d、11e及
び12d、12eの形状を夫々独立したデータで表現す
るアウトラインフォントに比して減少するようになる。
このようなデータ記述形式は、他の文字パターンにも適
用されるものであるから、1書体分のフォントデータを
記述するのに必要なデータ量も減少することになる。従
って、フォントデータを記憶するためのフォントROM
2に必要な記憶容量を小さくし得て、ハードウエアコス
トの抑制を実現できるようになる。しかも、この場合に
は、ストローク11及び12における上記主体部11c
及び12c以外の部分、つまり飾り部11a、11b及
び12a、12bの輪郭線形状を他の形式(本実施例で
はアウトライン方式を採用している)で表現できるか
ら、文字パターンの表現に従来のような制約を受けるこ
とがなくなり、その表現の自由度を高め得るようにな
る。
【0055】これに関連して、上記飾り部11a、11
b及び12a、12bの輪郭線形状は、3次ベジェ曲線
を利用したアウトライン方式により記述した細部形状デ
ータΔcとして表現されているから、それらの細部形状
データΔcとして、既に作成されている大量のアウトラ
インフォントデータが利用できるようになる。この結
果、文字パターンの全部について新たなフォントデータ
を作成する必要がなくなり、各文字パターンの作成に要
する手間の削減、ひいてはその開発コストの低減を図り
得るようになる。
【0056】さらに、主体部データΔaは、芯線11f
を3次ベジェ曲線により表現すると共に、その芯線11
fに対応した主体部11cの幅を示すサンプル値とし
て、上記3次ベジェ曲線におけるパラメータt=0、1
/3、2/3、1の各点での主体部11cの幅の1/2
の値を利用するように構成されているから、輪郭線11
d、11eの形状を近似するための3次ベジェ曲線の制
御点を示すデータを簡単な計算で求めることができるよ
うになる。従って、主体部データΔaを、輪郭線を描画
するためのデータへ簡単に変換できるようになると共
に、3次ベジェ曲線を利用して記述された前記細部形状
データΔcとの整合性が良好になる。尚、この場合にお
いて、上記サンプル値として、3次ベジェ曲線における
パラメータt=0、1/3、2/3、1の各点での主体
部11cの幅の値をそのまま利用する構成としても良い
ものである。
【0057】加えて、主体部データ(本実施例の場合Δ
a、Δb)と細部形状データ(本実施例の場合Δc)と
を、フォントROM2に対して各文字パターン毎に区分
した状態のフォントデータとして記憶すると共に、1文
字分のフォントデータを展開するに当たっては、図2に
示したような制御を行う構成としたから、フォントデー
タを展開するに当たって、従来より蓄積されてきたアウ
トラインフォントを利用するための周辺技術(輪郭描
画、塗り潰し技術など)をそのまま利用することが可能
となり、また、既に作成されているアウトラインフォン
トデータを、そのまま或いは簡単な変更を加えるだけで
利用できるようになるものである。
【0058】尚、上記実施例では、曲線ストローク11
の主体部11cにおける両側の輪郭線11d及び11e
の形状を、芯線11fの形状を示す基準データと、その
芯線11fに対応した主体部11cの幅の1/2の値を
示すサンプル値との組み合わせより成る主体部データΔ
aとして記述する構成としたが、その輪郭線11d及び
11eの形状を、一方の輪郭線を例えば3次ベジェ曲線
により表現した基準データと、当該一方の輪郭線に対応
した主体部11cの幅を示すサンプル値との組み合わせ
より成る主体部データとして記述する構成としても良い
ものである。この場合、基準となる輪郭線は、曲率の大
きいもの(図5に示す曲線ストローク11の場合は輪郭
線11c)を利用した方が近似曲線に生ずる誤差が小さ
くなるので望ましい。
【0059】また、上記実施例においては、主体部デー
タΔa及び細部形状データΔcの表現に3次ベジェ曲線
を利用する構成としたが、これに代えてスプライン曲線
などの他の関数曲線を利用する構成としても良いもので
ある。
【0060】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、本
発明による高品質文字パターンの作成方法及び高品質文
字の出力装置によれば、文字パターンを構成するストロ
ークのうち少なくとも当該ストロークの両端部分を除い
た主体部、つまり、芯線形状とその線幅とを組み合わせ
た形態で記述するするのに適した部分について、その両
側の輪郭線形状を、それら輪郭線の中間を通る芯線の形
状若しくは一方の輪郭線の形状を示す基準データと、そ
の芯線若しくは一方の輪郭線に対応した主体部の幅を示
すサンプル値との組み合わせより成る主体部データとし
て記述する構成としたから、文字パターンの表現自由度
の低下を伴うことなくフォントデータのデータ量を減ら
し得るようになると共に、ハードウエアコストの低減を
実現できるものであり、また、従来より存するフォント
技術を有効利用することが可能となって開発コストの低
減も図り得るものである。
【0061】また、本発明によれば、文字パターンを構
成するストロークにおける主体部両側の輪郭線形状を記
述した前記主体部データの他に、当該ストロークの両端
部分の輪郭線形状をアウトライン方式により記述した細
部形状データを用意し、これら主体部データ及び細部形
状データの組み合わせにより文字パターンを表現する構
成としたから、文字パターンの全部について新たなフォ
ントデータを作成する必要がなくなり、開発コストの低
減を確実に図り得るようになる。
【0062】さらに、前記主体部データは、基準となる
芯線或いは一方の輪郭線を3次ベジェ曲線により表現す
ると共に、その芯線或いは輪郭線に対応した主体部の幅
を示すサンプル値として、上記3次ベジェ曲線における
パラメータt=0、1/3、2/3、1の各点での主体
部の幅に応じた値を利用する構成としたから、主体部両
側の輪郭線を近似するための3次ベジェ曲線の制御点を
示すデータを、簡単な計算にて求め得るようになって、
主体部データを、輪郭線を描画するためのデータへ簡単
に変換できるようになる。
【0063】加えて、前記主体部データ及び細部形状デ
ータを、記憶手段に対して、各文字パターン毎に区分し
た状態のフォントデータとして記憶すると共に、1文字
分のフォントデータを展開するに当たっては、前記記憶
手段から所望の文字パターンに関するフォントデータを
順次読み出す第1ステップ、その読み出しデータが主体
部データであった場合に当該主体部データを前記細部形
状データの記述形式に変換する第2ステップ、この第2
ステップで変換された主体部データ若しくは前記記憶手
段から読み出した細部形状データに基づいた輪郭線を展
開する第3ステップ、前記記憶手段から所望の文字パタ
ーンに関するフォントデータが全て読み出されるまでの
期間は前記第1〜第3ステップを反復させる第4ステッ
プ、前記記憶手段から所望の文字パターンに関するフォ
ントデータが全て読み出されたときに展開された輪郭線
内の塗り潰し処理を行う第5ステップを順次行う構成と
したから、フォントデータを展開するに当たって、従来
より蓄積されてきたアウトラインフォントを利用するた
めの周辺技術をそのまま利用することが可能となり、ま
た、既に作成されているアウトラインフォントデータ
も、そのまま或いは簡単な変更を加えるだけで利用でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のハ−ドウエア構成を概略的
に示す機能ブロック図
【図2】CPUによる制御内容を示すフローチャート
【図3】主体部データの記述形式を説明するための図そ
の1
【図4】主体部データの記述形式を説明するための図そ
の2
【図5】文字パターンの一例を示した図
【符号の説明】
図面中、1はCPU(制御手段)、2はフォントROM
(記憶手段)、3は文字パターン展開メモリ、4は主メ
モリ、5はプリンタ、11は曲線ストローク、12は直
線ストローク、11a、11b、12a、12bは飾り
部(両端部分)、11c、12cは主体部、11d、1
1e、12d、12eは輪郭線、11fは芯線を示す。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字パターンを構成するストロークのう
    ち少なくとも当該ストロークの両端部分を除いた主体部
    について、その両側の輪郭線形状を、それら輪郭線の中
    間を通る芯線の形状を示す基準データと、その芯線に対
    応した主体部の幅を示すサンプル値との組み合わせより
    成る主体部データとして記述するようにしたことを特徴
    とする高品質文字パターンの作成方法。
  2. 【請求項2】 文字パターンを構成するストロークの主
    体部両側の輪郭線形状を記述した主体部データと、文字
    パターンを構成するストロークの両端部分の輪郭線形状
    を複数の座標点情報を備えたアウトライン方式により記
    述した細部形状データとを組み合わせて前記文字パター
    ンを描画するように構成したことを特徴とする請求項1
    記載の高品質文字パターンの作成方法。
  3. 【請求項3】 芯線に対応した主体部の幅を示すサンプ
    ル値として、その芯線を表現する3次ベジェ曲線におけ
    るパラメータt=0、1/3、2/3、1の各点での主
    体部の幅を示す値またはその幅の1/2の値を利用する
    ことを特徴とする請求項2記載の高品質文字パターンの
    作成方法。
  4. 【請求項4】 文字パターンを構成するストロークのう
    ち少なくとも当該ストロークの両端部分を除いた主体部
    について、その両側の輪郭線形状を、一方の輪郭線の形
    状を示す基準データと、その一方の輪郭線に対応した主
    体部の幅を示すサンプル値との組み合わせより成る主体
    部データとして記述するようにしたことを特徴とする高
    品質文字パターンの作成方法。
  5. 【請求項5】 文字パターンを構成するストロークの主
    体部両側の輪郭線形状を記述した主体部データと、文字
    パターンを構成するストロークの両端部分の輪郭線形状
    を複数の座標点情報を備えたアウトライン方式により記
    述した細部形状データとを組み合わせて前記文字パター
    ンを描画するように構成したことを特徴とする請求項4
    記載の高品質文字パターンの作成方法。
  6. 【請求項6】 一方の輪郭線に対応した主体部の幅を示
    すサンプル値として、その輪郭線を表現する3次ベジェ
    曲線におけるパラメータt=0、1/3、2/3、1の
    各点での主体部の幅を示す値を利用することを特徴とす
    る請求項5記載の高品質文字パターンの作成方法。
  7. 【請求項7】 記憶手段に対し、文字パターンを構成す
    るストロークの主体部両側の輪郭線形状を記述した主体
    部データと当該ストロークの両端部分の輪郭線形状を記
    述した細部形状データとを各文字パターン毎に区分した
    状態のフォントデータとして記憶し、 前記記憶手段から所望の文字パターンに関するフォント
    データを順次読み出す第1ステップと、 その読み出しデータが主体部データであった場合に当該
    主体部データを前記細部形状データの記述形式に変換す
    る第2ステップと、 この第2ステップで変換された主体部データ若しくは前
    記記憶手段から読み出した細部形状データに基づいた輪
    郭線を展開する第3ステップと、 前記記憶手段から所望の文字パターンに関するフォント
    データが全て読み出されるまでの期間は前記第1〜第3
    ステップを反復させる第4ステップと、 前記記憶手段から所望の文字パターンに関するフォント
    データが全て読み出されたときに展開された輪郭線内の
    塗り潰し処理を行う第5ステップとを含んで構成されて
    いることを特徴とする請求項2または5記載の高品質文
    字パターンの作成方法。
  8. 【請求項8】 各文字パターン毎に区分されたフォント
    データを記憶するための記憶手段と、この記憶手段から
    読み出したフォントデータに基づいて文字パターンを描
    画する制御手段とを備えた高品質文字の出力装置におい
    て、 文字パターンを構成するストロークのうち少なくとも当
    該ストロークの両端部分を除いた主体部について、その
    両側の輪郭線形状を、それら輪郭線の中間を通る芯線の
    形状を示す基準データと、その芯線に対応した主体部の
    幅を示すサンプル値との組み合わせより成る主体部デー
    タとして記述したフォントデータを準備し、このフォン
    トデータを前記記憶手段に記憶する構成としたことを特
    徴とする高品質文字の出力装置。
  9. 【請求項9】 記憶手段に記憶するフォントデータは、
    文字パターンを構成するストロークの主体部両側の輪郭
    線形状を記述した主体部データと、文字パターンを構成
    するストロークの両端部分の輪郭線形状を複数の座標点
    情報を備えたアウトライン方式により記述した細部形状
    データとの組み合わせにより構成されていることを特徴
    とする請求項8記載の高品質文字の出力装置。
  10. 【請求項10】 芯線に対応した主体部の幅を示すサン
    プル値として、その芯線を表現する3次ベジェ曲線にお
    けるパラメータt=0、1/3、2/3、1の各点での
    主体部の幅を示す値またはその幅の1/2の値を利用す
    ることを特徴とする請求項9記載の高品質文字の出力装
    置。
  11. 【請求項11】 フォントデータを記憶するための記憶
    手段と、この記憶手段から読み出したフォントデータに
    基づいて文字パターンを描画する制御手段とを備えた高
    品質文字の出力装置において、 文字パターンを構成するストロークのうち少なくとも当
    該ストロークの両端部分を除いた主体部について、その
    両側の輪郭線形状を、一方の輪郭線の形状を示す基準デ
    ータと、その一方の輪郭線に対応した主体部の幅を示す
    サンプル値との組み合わせより成る主体部データとして
    記述したフォントデータを準備し、このフォントデータ
    を前記記憶手段に記憶する構成としたことを特徴とする
    高品質文字の出力装置。
  12. 【請求項12】 記憶手段に記憶するフォントデータ
    は、文字パターンを構成するストロークの主体部両側の
    輪郭線形状を記述した主体部データと、文字パターンを
    構成するストロークの両端部分の輪郭線形状を複数の座
    標点情報を備えたアウトライン方式により記述した細部
    形状データとの組み合わせにより構成されていることを
    特徴とする請求項11記載の高品質文字の出力装置。
  13. 【請求項13】 一方の輪郭線に対応した主体部の幅を
    示すサンプル値として、その輪郭線を表現する3次ベジ
    ェ曲線におけるパラメータt=0、1/3、2/3、1
    の各点での主体部の幅を示す値を利用することを特徴と
    する請求項12記載の高品質文字の出力装置。
  14. 【請求項14】 文字パターン展開メモリを備え、 制御手段は、記憶手段から所望の文字パターンに関する
    フォントデータを順次読み出す第1ステップ、その読み
    出しデータが主体部データであった場合に当該主体部デ
    ータを前記細部形状データの記述形式に変換する第2ス
    テップ、この第2ステップで変換された主体部データ若
    しくは前記記憶手段から読み出した細部形状データに基
    づいた輪郭線を前記文字パターン展開メモリに展開する
    第3ステップ、前記記憶手段から所望の文字パターンに
    関するフォントデータが全て読み出されるまでの期間は
    前記第1〜第3ステップを反復させる第4ステップ、前
    記記憶手段から所望の文字パターンに関するフォントデ
    ータが全て読み出されたときに前記文字パターン展開メ
    モリに展開された輪郭線データを塗り潰し処理して出力
    する第5ステップを順次実行するように構成されている
    ことを特徴とする請求項9または12記載の高品質文字
    の出力装置。
JP5118109A 1993-05-20 1993-05-20 高品質文字パターンの作成方法及び高品質文字の出力装置 Pending JPH06332429A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013003406A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Kyocera Corp 電子機器

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