JP2001296854A - 文字生成装置及び記録媒体 - Google Patents

文字生成装置及び記録媒体

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JP2001296854A
JP2001296854A JP2000111474A JP2000111474A JP2001296854A JP 2001296854 A JP2001296854 A JP 2001296854A JP 2000111474 A JP2000111474 A JP 2000111474A JP 2000111474 A JP2000111474 A JP 2000111474A JP 2001296854 A JP2001296854 A JP 2001296854A
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JP2000111474A
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Tomoko Motokado
知子 本門
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、文字生成装置及び記録媒体に関し、
筆文字の書体において線幅制御を行い、ストローク全体
のバランスを保ち高品質な文字出力が得られるようにす
る。 【解決手段】各部品の輪郭情報として、各部品の線幅を
制御する際の基準となる輪郭点に対する「基準」フラグ
と、前記基準となる輪郭点に対して相対になり、かつ他
の線幅の基準となる輪郭点に対する「相対/基準」フラ
グと、相対のみになる輪郭点に対する「相対」フラグを
含む情報を格納したフォント情報と、フォント情報を参
照し、フラグを利用して線幅を補正する文字処理手段を
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筆文字のアウトラ
インフォントから文字を生成する文字生成装置、例え
ば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション等の
任意のコンピュータ、ワードプロセッサ、或いは、前記
コンピュータに接続して運用される各種ディスプレイ装
置、プリンタ装置等の各種装置に利用されるものであ
る。
【0002】ところで近年、ディスプレイ装置、プリン
タ等においては、DTPの普及に伴い、高品質な書体へ
の需要が高まっている。例えば、年賀状、慶弔の挨拶状
などで良く使われる書体として楷書体があるが、この楷
書体は、明朝体、ゴシック体と異なり、殆ど斜め線、曲
線で構成されているため、文字出力時に品質上の問題が
起きやすい。このため、文字出力時の品質向上が要望さ
れていた。
【0003】
【従来の技術】以下、図に基づいて従来例を説明する。
図12は書体の説明図であり、Aは楷書体、Bは明朝体
の例を示す。この例は、プリンタ装置により、「薫」と
いう漢字を42ドットで出力した例である。この場合、
「薫」は横線が多い文字であり、明朝体では横線が水平
で細かく文字がつぶれずに出力されているが、楷書体で
は横線が水平でなく太めで、又、角度も統一されていな
い。
【0004】また、従来、文字を横線、縦線などのスト
ロークに分割して、ストローク毎に線幅を制御する方式
は、例えば、特開平5−232931号公報(文字生成
方法及びその装置)に述べられている。
【0005】図13は従来の線幅制御例説明図(明朝
体)であり、横線(明朝体の横線文字)の線幅制御の例
を示したものである。図13において、a、b、c、
d、e、fは、それぞれ、横線文字の輪郭点(以下、単
に「点」とも記す)である。図13に示した明朝体の文
字において、横線の点aとbに線幅補正情報が付加され
ている。線幅制御を行う場合、点b、cを、文字出力時
の物理座標系で整数値に量子化し、次に、点ab間の幅
を整数値に量子化して点bに加算し、点a、fの物理座
標系における位置が決定される。この場合、点d、eは
独立して量子化される。
【0006】図14は、従来の線幅制御例説明図(楷書
体)であり、横線(楷書体の横線文字)の線幅制御の例
を示したものである。図14に示した楷書体の文字にお
いて、横線の点gとbに線幅補正情報を付加し、図13
に示した明朝体と同様に線幅制御を行う。
【0007】次に、従来の線幅制御の具体例を説明す
る。図15は従来の線幅制御例(明朝体)の具体的な説
明図である。図15に示したように、明朝体の横線の輪
郭点は、a〜fまでの6点で構成されている。フォント
ファイルでは、前記各輪郭点のX軸方向とY軸方向それ
ぞれで線幅制御をするものであり、基準になる輪郭点に
はフラグ01、相対になる点にはフラグ10と基準点の
インデックス、それ以外の点には00が格納されてい
る。
【0008】例えば、点aについては、Y軸方向の線幅
情報として、フラグ10(相対)と、インデックスbが
格納されている。点bについては、Y軸方向の線幅情報
として、フラグ01(基準)が格納されている。ここで
は、点bはY軸方向の線幅制御で基準点となるものであ
る。
【0009】点aは点bの相対となって線幅をなすもの
であるから、点bのインデックスが格納されている。前
記各点は、文字出力時の物理座標系に拡大縮小され四捨
五入などの方法で整数値にまるめられる。線幅制御の対
象となっていない点は、個々にその演算が実行される。
点a′は、点b′に幅abの演算後の数値(ab)′が
加算された値となる。点cとdは、フラグが立っていな
いが、点cは点bと、点dは点aと同じY軸上の座標値
を持つため、同じ値になるよう処理される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。
【0011】(1) :前記のように、プリンタ装置によ
り、「薫」という漢字を42ドットで出力した例では、
「薫」という文字は横線が多い文字であり、明朝体では
横線が水平で細かく文字がつぶれずに出力されている
が、楷書体では横線が水平でなく太めで、又、角度も統
一されていないため、42ドットでも文字がつぶれてい
る印象を受ける。
【0012】(2) :文字を横線、縦線などのストローク
に分割して、ストローク毎に線幅を制御する方式は、特
開平5−232931号公報に述べられているが、この
例では、線幅補正情報を付加した部分だけ制御されるた
め、楷書体のような斜め線ではバランスが悪くなる。
【0013】(3) :例えば、図14に示した楷書体の横
線を線幅制御した場合には、明朝体と同様に線幅制御し
ても他の点は独立して量子化されるために、横線全体の
バランスが良いとは言えない。また、前記のように、点
aとb、gとb、またはeとdを幅として線幅補正情報
を付加することは可能だが、それぞれの線幅は独立して
補正されるため、やはり全体としてバランスが良いとは
言えない。
【0014】本発明はこのような従来の課題を解決し、
楷書体、教科書体、行書体のような斜め線、曲線から構
成される筆文字の書体において、線幅制御を行うこと
で、ストローク全体のバランスを保ち、高品質な文字出
力が得られるようにすることを目的とする。
【0015】また、本発明は、文字のストロークのアウ
トラインを構成する輪郭点の内、全ての輪郭点に線幅補
正情報を付加し、制御された線幅に応じて他の輪郭点を
補正することで、ストローク全体のバランスを保ち、高
品質な文字出力が得られるようにすることを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図であり、図1において、5は文字処理部、6はフォン
トファイル(フォント情報)格納メモリ、8はビットデ
ータ展開部、9はビットマップメモリを示す。本発明は
前記の目的を達成するため、次のように構成した。
【0017】(1) :文字を部品に分割して輪郭データを
格納するアウトライン方式により文字を生成する文字生
成装置において、前記各部品の輪郭情報として、各部品
の線幅を制御する際の基準となる輪郭点に対する「基
準」フラグと、前記基準となる輪郭点に対して相対にな
り、かつ他の線幅の基準となる輪郭点に対する「相対/
基準」フラグと、相対のみになる輪郭点に対する「相
対」フラグを含む情報を格納したフォント情報(フォン
トファイル)と、前記フォント情報を参照し、前記フラ
グを利用して線幅を補正する文字処理手段(文字処理部
5に対応)を備えている。
【0018】(2) :前記(1) の文字生成装置において、
前記文字処理手段は、前記「基準」フラグを持つ輪郭点
に対して、相対的な距離を保ちたい輪郭点に「相対」フ
ラグを付加したフォント情報を参照し、該輪郭点の位置
を補正する機能を備えている。
【0019】(3) :前記(1) の文字生成装置において、
前記文字処理手段は、前記「相対/基準」フラグを持つ
輪郭点に対して、相対的な距離を保ちたい輪郭点に「相
対」フラグを付加したフォント情報を参照し、該輪郭点
の位置を補正する機能を備えている。
【0020】(4) :文字を部品に分割して輪郭データを
格納するアウトライン方式により文字を生成する文字生
成装置に、フォント情報を参照して、各部品の線幅を補
正したい2点に、対となる「基準」フラグと「相対」フ
ラグ、若しくは、「基準」フラグと「相対/基準」フラ
グを読み込む手順と、前記フラグを利用して線幅を補正
する手順とを実現するためのプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0021】(作用)前記構成に基づく本発明の作用
を、図1に基づいて説明する。文字処理部5に文字デー
タが入力すると、文字処理部5は、生成する文字に対応
した情報をフォントファイル格納メモリ6からフォント
情報を読み込んでくる。この場合、前記文字データは、
書体、文字、文字サイズの指定等の情報を含んでいる。
また、このフォントファイル格納メモリ6には、各文字
毎の輪郭情報(輪郭ブロック、ヒントブロック等)を含
むフォント情報が格納されている。
【0022】この時、読み込まれた情報は、文字処理部
5で処理されてアウトライン形式の文字となり、ビット
データ展開部8へ送られる。その後、ビットデータ展開
部8で展開された文字のビットデータは、それぞれビッ
トマップメモリ9へ転送され、その後、文字出力が行わ
れる。
【0023】このようにして、文字を部品に分割して輪
郭データを格納するアウトライン方式により文字を生成
するが、前記(1) 〜(6) の構成に対応して、次のような
作用がある。
【0024】(a) :前記(1) では、文字処理手段は、フ
ォント情報を参照し、前記フラグを利用して線幅を補正
する。
【0025】(b) :前記(2) では、文字処理手段は、前
記「基準」フラグを持つ輪郭点に対して、相対的な距離
を保ちたい輪郭点に「相対」フラグを付加したフォント
情報を参照し、該輪郭点の位置を補正する。
【0026】(c) :前記(3) では、文字処理手段は、前
記「相対/基準」フラグを持つ輪郭点に対して、相対的
な距離を保ちたい輪郭点に「相対」フラグを付加したフ
ォント情報を参照し、該輪郭点の位置を補正する。
【0027】(d) :前記(4) では、文字生成装置が、記
録媒体のプログラムを読み出して実行することにより、
フォント情報を参照して、各部品の線幅を補正したい2
点に、対となる「基準」フラグと「相対」フラグ、若し
くは、「基準」フラグと「相対/基準」フラグを読み込
む手順と、前記フラグを利用して線幅を補正する手順と
を実行する。
【0028】従って、次のような利点がある。
【0029】A:文字を分解した各部品の幅を決定する
輪郭点に対となる基準情報(又は絶対情報)、相対情報
を付加することで、線幅の補正を実施し、高品質な文字
出力を得ることができる。
【0030】B:前記基準情報、相対情報は、一つの部
品に複数付加することができ、斜め線や曲線で構成され
る部品のように途中で線幅が変わる部品では、複数カ所
で線幅の補正が実施され、高品質な文字出力を得ること
ができる。
【0031】C:前記基準情報、相対情報を持つ輪郭点
に対する相対情報を他の点に付加することで、線幅が補
正されても他の点と同様に位置補正されるため、部品の
元の形状に近い出力を得ることができる。
【0032】D:線幅を決定する輪郭点の基準情報、相
対情報、及びこれらの点に対する相対情報は、フォント
情報の必要な輪郭点にフラグを付加するだけでよく、フ
ォント情報の膨大な増加を招かずに補正処理が実施でき
る。
【0033】E:前記フラグで物理座標系にスケーリン
グする輪郭点の順序が指定されて補正処理が実施される
ため、特別な処理系を経由しない。そのため、処理速度
の低下を招かずに線幅補正処理が実施できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0035】§1:システム構成例の説明 図2はシステム構成例1、図3はシステム構成例2、図
4はシステム構成例3である。以下、図2〜図4に基づ
いてシステム構成例を説明する。
【0036】(1) :システム構成例1 システム構成例1は、図2に示したように、ホスト1
と、該ホスト1に接続されて運用されるプリンタ装置
(プリンタ制御部2のみ図示してある)とで構成され、
ホスト1から転送された印刷データをプリンタ制御部2
が受け取り、該プリンタ制御部2内で文字を生成し、生
成後の文字を印刷して出力する例である。
【0037】このため、プリンタ制御部2には、ホスト
1とのインターフェイス処理を行うホストI/F処理部
(ホストインターフェイス処理部)3と、ホスト1から
送られたコマンドの処理を行うコマンド処理部4と、文
字生成時の処理を行う文字処理部5と、フォントファイ
ルを格納したフォントファイル格納メモリ6と、ホスト
1から受け取った図形データの図形処理を行う図形処理
部7と、ビットデータの展開処理を行うビットデータ展
開部8と、ビットマップメモリ9等を備えている。
【0038】このシステムの動作概要は次の通りであ
る。先ず、ホスト1からプリンタ装置へ印刷依頼のコマ
ンドと共に印刷データが送られる。この印刷データと
は、書体、文字、文字サイズの指定、図形の指定等を含
むデータである。この印刷データは、プリンタ制御部2
内のホストI/F処理部3において解読され、コマンド
処理部4へ送られる。
【0039】コマンド処理部4は、ホスト1からのコマ
ンドに基づき、図形の印刷データは図形処理部7へ、文
字の印刷データは文字処理部5へ送る。文字処理部5
は、文字の印刷データを受け取ると、印刷する文字に対
応した情報をフォントファイル格納メモリ6から読み込
んでくる。この場合、フォントファイル格納メモリ6に
は、フォントファイル(フォント情報)が格納されてい
る。
【0040】そして、文字処理部5は、指定された文字
に応じた文字パターンデータを読み込む。読み込まれた
情報は、文字処理部5で処理されてアウトライン形式の
文字となり、ビットデータ展開部8へ送られビット展開
される。また、図形処理部7は、図形データを受け取る
と図形データをビットデータに展開する。
【0041】このようにして、ビットデータ展開部8で
ビット展開された文字のビットデータ、及び、図形処理
部7で展開された図形のビットデータは、それぞれビッ
トマップメモリ9へ転送されて書き込まれ、その後、プ
リンタ装置の機構部(プリンタエンジン)へ送られ、印
刷して出力する。
【0042】(2) :システム構成例2 システム構成例2は、図3に示したように、ホスト1
と、該ホスト1に接続されて運用されるプリンタ装置
(プリンタ制御部2のみ図示してある)とで構成され、
ホスト1内で文字を生成し、その文字をディスプレイ装
置20に表示すると共に、ホスト1から転送された印刷
データをプリンタ装置のプリンタ制御部2が受け取り、
該プリンタ制御部2内で文字を生成し、生成後の文字を
プリンタ装置のプリンタ機構部で印刷して出力する例で
ある。
【0043】このため、ホスト1には、文字生成時の処
理を行う文字処理部5と、フォントファイルを格納した
フォントファイル格納メモリ6と、ビットデータの展開
処理を行うビットデータ展開部8と、ビットマップメモ
リ9等を備えている。
【0044】また、プリンタ制御部2には、ホスト1と
のインターフェイス処理を行うホストI/F処理部3
と、ホスト1から送られたコマンドの処理を行うコマン
ド処理部4と、文字作成時の処理を行う文字処理部5
と、フォントファイルを格納したフォントファイル格納
メモリ6と、図形処理を行う図形処理部7と、ビットデ
ータの展開処理を行うビットデータ展開部8と、ビット
マップメモリ9等を備えている。
【0045】このシステムの動作概要は次の通りであ
る。先ず、ホスト1では、CPU11の指示に基づき、
文字処理部5が文字生成処理を行う。この場合、ホスト
1内の文字処理部5は、文字データを受け取ると、表示
する文字に対応した情報をフォントファイル格納メモリ
6から読み込んでくる。この場合、フォントファイル格
納メモリ6には、フォントファイルデータが格納されて
いる。
【0046】そして、ホスト1内の文字処理部5は、指
定された文字に応じた文字パターンデータを読み込む。
読み込まれた情報は、文字処理部5で処理されてアウト
ライン形式の文字となり、ビットデータ展開部8へ送ら
れ、ビット展開される。
【0047】このようにして、ホスト1内のビットデー
タ展開部8でビット展開された文字のビットデータは、
それぞれビットマップメモリ9へ転送されて書き込ま
れ、その後、ディスプレイ装置20へ送られ、表示して
出力する。
【0048】一方、ホスト1からプリンタ装置へ印刷依
頼のコマンドと共に印刷データが送られると、この印刷
データは、プリンタ制御部2内のホストI/F処理部3
において解読され、コマンド処理部4へ送られる。コマ
ンド処理部4は、ホスト1からのコマンドに基づき、図
形の印刷データは図形処理部7へ、文字の印刷データは
文字処理部5へ送る。
【0049】プリンタ装置内の文字処理部5は、文字の
印刷データを受け取ると、印刷する文字に対応した情報
をフォントファイル格納メモリ6から読み込んでくる。
読み込まれた情報は、文字処理部5で処理されてアウト
ライン形式の文字となり、ビットデータ展開部8へ送ら
れ、ビット展開される。
【0050】このようにして、ビットデータ展開部8で
ビット展開された文字のビットデータ、及び図形処理部
7で展開された図形のビットデータは、それぞれビット
マップメモリ9へ転送されて書き込まれ、その後、プリ
ンタ装置の機構部(プリンタエンジン)へ送られ、印刷
して出力する。
【0051】(3) :システム構成例3 システム構成例3は、図4に示したように、ホスト1
と、該ホスト1に接続されて運用されるプリンタ装置
(プリンタ制御部2のみ図示してある)とで構成され、
ホスト1内で文字を生成し、その文字をディスプレイ装
置20に表示すると共に、ホスト1内で作成し、ビット
展開した文字のビットデータをプリンタ制御部2へ送
り、該プリンタ制御部2内のビットマップメモリ9に書
き込んだ後、文字を印刷して出力する例である。
【0052】このため、ホスト1には、文字作成時の処
理を行う文字処理部5と、フォントファイルを格納した
フォントファイル格納メモリ6と、ビットデータの展開
処理を行うビットデータ展開部8と、ビットデータを展
開するビットマップメモリ9等を備えている。
【0053】また、プリンタ制御部2には、ホスト1と
のインターフェイス処理を行うホストI/F処理部3
と、ホスト1から送られたコマンドの処理を行うコマン
ド処理部4と、ホスト1から受け取った図形データの図
形処理を行う図形処理部7と、ビットマップメモリ9等
を備えている。
【0054】このシステムの動作概要は次の通りであ
る。先ず、ホスト1では、CPU11の指示に基づき、
ホスト1内の文字処理部5が文字生成処理を行う。この
場合、ホスト1内の文字処理部5は、文字データを受け
取ると、表示する文字に対応した情報をフォントファイ
ル格納メモリ6から読み込んでくる。この場合、フォン
トファイル格納メモリ6には、文字パターンデータ等が
格納されている。
【0055】そして、文字処理部5は指定された文字に
応じた文字パターンデータを読み込む。読み込まれた情
報は、文字処理部5で処理されてアウトライン形式の文
字となり、ビットデータ展開部8へ送られ、ビット展開
される。
【0056】このようにして、ビットデータ展開部8で
ビット展開された文字のビットデータは、それぞれビッ
トマップメモリ9へ転送されて書き込まれ、その後、デ
ィスプレイ装置20へ送られ、表示して出力する。
【0057】一方、印刷を行う場合は、ホスト1内で印
刷データをビットデータに展開し、そのビットデータを
プリンタ装置へ転送して印刷する。すなわち、ホスト1
では、CPU11の指示に基づき、ホスト1内の文字処
理部5が印刷データを元に文字生成処理を行う。この場
合、ホスト1内の文字処理部5は、文字データを受け取
ると、印刷する文字に対応した情報をフォントファイル
格納メモリ6から読み込んでくる。
【0058】この場合、ホスト1内の文字処理部5は、
指定された文字サイズに応じた分解能の文字パターンデ
ータをフォントファイル格納メモリ6から読み込む。読
み込まれた情報は、文字処理部5で処理されてアウトラ
イン形式の文字となり、ビットデータ展開部8へ送ら
れ、ビット展開される。
【0059】このようにして、ホスト1内のビットデー
タ展開部8でビット展開された文字のビットデータは、
プリンタ装置へ送られ、プリンタ制御部2内で、ホスト
1から転送された文字のビットデータをビットマップメ
モリ9へ転送して書き込み、その後、プリンタ装置の機
構部(プリンタエンジン)で印刷して出力する。
【0060】(4) :システム構成例4 システム構成例4は、図3、図4において、ホスト1に
接続されているプリンタ装置を無くした例である。この
場合、ホスト1は、パーソナルコンピュータ、ワークス
テーション等の任意のコンピュータで構成し、該コンピ
ュータに、ディスプレイ装置20を接続すると共に、該
コンピュータに、文字作成時の処理を行う文字処理部5
と、フォントファイル格納メモリ6と、ビットデータの
展開処理を行うビットデータ展開部8と、ビットマップ
メモリ9等を備える。そして、コンピュータ内部で文字
生成を行い、前記と同様にしてビット展開した後、その
文字をディスプレイ装置20の画面に表示する。
【0061】§2:文字生成時の基本的な処理の説明 図5は線幅制御の説明図(楷書体)である。以下、図5
に示した楷書体の横線を例にとり、文字生成時の基本的
な処理について説明する。
【0062】図5において、a、b、c、d、e、f、
gは、それぞれ文字の輪郭点(以下、単に「点」とも記
す。)を示す。また、フォントファイルは前記フォント
ファイル格納メモリ6に格納されたファイルであり、
X、Yは文字座標系のX座標、Y座標を示す。
【0063】前記フォントファイルにおいて、Y軸の
「01」は基準フラグ(又は、絶対フラグ)、「10」
は相対/基準フラグ(又は、相対/絶対フラグ)、「1
1」は相対フラグ、Y座標の「g」、「b」、はそれぞ
れインデックスを示す。なお、X軸は図5の横方向であ
り、Y軸は縦方向である。また、前記相対/基準フラグ
「10」は、「相対になる点で、かつ他の線幅の基準に
もなる点」を示すフラグである。
【0064】このように、文字から分解した各部品の線
幅を制御する際の基準となる輪郭点に対する「基準」フ
ラグと、前記基準となる輪郭点に対して相対になり、か
つ他の線幅の基準となる輪郭点に対する「相対/基準」
フラグと、相対のみになる輪郭点に対する「相対」フラ
グの3つのフラグを用意して、線幅制御を行う。
【0065】図5に示したように、楷書体の横線の輪郭
点は、点a〜gの7点で構成されている。輪郭線を曲線
で表現している場合は、いわゆるオフラインの輪郭点
(文字の輪郭線上に無い点)を持つが、制御の対象とは
ならないため、ここでは省略する。
【0066】フォントファイルでは、各点のX方向、Y
方向それぞれで線幅制御するもので、基準になる点には
フラグ01、相対になる点で、かつ他の線幅の基準にな
る点にはフラグ10と基準になる点のインデックス、相
対のみになる点にはフラグ11と基準になる点へのイン
デックス、それ以外の点には00が格納されている。こ
の例では、幅bgを前記従来例の明朝体の例(図13、
図15参照)で説明した幅abと同じように制御する。
【0067】ストローク全体のバランスを保つために、
他の輪郭点もY方向に制御する。具体的には、点bに近
い点は点bと相対的な関係を保ち、点gに近い点は点g
と相対的な位置を保つようにする。点a、fには、点g
のインデックスが、点c、dには点bのインデックスが
格納されている。
【0068】点gは点bに対する相対点及び点aに対す
る基準点となり、フラグ10を持つ。点gは、点bが物
理座標系に量子化された点b′に、幅bgを量子化した
数値(bg)′を加算した値として決定される。点a′
は点g′に距離agを量子化した数値(ag)′を加算
した位置となる。
【0069】§3:フォントファイルの構造例の説明・
・・図6、7参照 図6はフォントファイルの構造例(その1)、図7はフ
ォントファイルの構造例(その2)である。前記フォン
トファイルは次のようになっている。すなわち、図6、
7に示したように、フォントファイルは、ヘッダ部T
1、キャラクタポインタ部T2、パーツポインタ部T
3、輪郭情報部T4とで構成されている。
【0070】ヘッダ部T1は、フォント名(例えば、フ
ォント名=楷書)、フォントタイプ(例えば、フォント
タイプ=固定)、グリッド数(ボディの精度、例えば、
グリッド数=1000)、ベースライン(例えば、ベー
スライン=120)、ヘッダ長、ファイル長等の情報が
格納されている。
【0071】キャラクタポインタ部T2は、文字コード
に対してパーツポインタ部T3の先頭アドレスを示して
いる。パーツポインタ部T3は、各パーツ(部品)の輪
郭情報部T4へのアドレス(アドレスポインタ1〜nで
示されるアドレス)を示している。なお、パーツポイン
タ部T3では、文字座標系におけるX、Y座標によりパ
ーツの位置を示しており、R1、R2、R3・・・Rn
は各パーツを示す。
【0072】例えば、パーツR1は、文字座標系のX座
標=100、Y座標=500、ポインタ=1である。パ
ーツR2は、文字座標系のX座標=50、Y座標=40
0、ポインタ=2である。パーツR3は、文字座標系の
X座標=600、Y座標=300、ポインタ=3であ
る。
【0073】輪郭情報部T4は、輪郭ブロックT5とヒ
ントブロックT6で構成されており、該輪郭ブロックT
5には、文字を構成する各輪郭点a〜gのX座標、及び
Y座標が格納されている。また、ヒントブロックT6
は、各輪郭点a〜gのX方向、Y方向のヒント情報がそ
れぞれ格納されている。
【0074】例えば、ヒントブロックT6では、各輪郭
点のX方向、Y方向に対し、基準になる点にはフラグ0
1、相対になる点で、かつ他の線幅の基準になる点には
フラグ10と基準になる点のインデックス、相対のみに
なる点にはフラグ11と基準になる点へのインデック
ス、それ以外の点には00が格納されている。
【0075】前記のようなフォントファイルを利用する
ことにより、文字を部品に分割して輪郭データを格納す
るアウトライン方式により文字を生成する場合の処理は
次の通りである。
【0076】:文字を部品に分割して輪郭データを格
納するアウトライン方式により文字を生成する場合、各
部品の線幅を制御する際の基準となる輪郭点に対する
「基準」フラグと、相対になり、かつ他の線幅の基準と
なる輪郭点に対する「相対/基準」フラグと、相対のみ
になる輪郭点に対する「相対」フラグの3つのフラグを
用意し、前記フォントファイルを参照して、前記各部品
の線幅を補正したい2点に、対となる「基準」フラグと
「相対」フラグ、若しくは、「基準」フラグと「相対/
基準」フラグを格納し、前記フラグを利用して線幅を補
正する。
【0077】:前記「基準」フラグを持つ輪郭点に対
して、相対的な距離を保ちたい輪郭点に「相対」フラグ
を格納し、このフラグを利用して該輪郭点の位置を補正
する。
【0078】:前記「相対/基準」フラグを持つ輪郭
点に対して、相対的な距離を保ちたい輪郭点に「相対」
フラグを格納し、このフラグを利用して該輪郭点の位置
を補正する。
【0079】:前記「基準」、「相対/基準」、「相
対」の3つのフラグから、X座標とY座標個々に、文字
座標系から物理座標系への変換の順番を決定する。
【0080】:線幅若しくは相対的な距離を保つ対と
なる2点は、初めに基準となる輪郭点を文字座標系から
物理座標系に座標変換し、文字座標系上の距離を元に相
対する輪郭点の物理座標系の位置を決定する。
【0081】§4:印刷時の処理の説明・・・図8〜図
10参照 図8は印刷時の処理フローチャート(その1)、図9は
印刷時の処理フローチャート(その2)、図10は印刷
時の処理フローチャート(その3)である。以下、図8
〜図10に基づいて、印刷時の処理を説明する。なお、
図8〜図10において、S1〜S21は各処理ステップ
を示す。また、この例では、図2に示したシステム構成
例1を用いた処理を説明する。
【0082】先ず、プリンタ制御部2は、ホスト1から
印刷コマンドと共に印刷データを受け取る。この時、プ
リンタ制御部2は、文字コード、書体名、文字サイズ、
印刷方向(縦か横か)の指定を含む印刷データを受け取
る(S1)。そして、文字処理部5は、前記文字コー
ド、書体名、文字サイズ、印刷方向(縦か横か)の指定
を含む情報を受け取ると、フォントファイル格納メモリ
6から、該当する文字の輪郭情報(輪郭ブロックT5の
情報)とヒント情報(ヒントブロックT6の情報)を読
み込む(S2)。
【0083】次に、文字処理部5は、パラメータR
(R:パーツRに関するパラメータ)をR=1に設定し
て(S3)、パーツRを読み込む(S4)。次に、パラ
メータP(P:輪郭点に関するパラメータ)をP=1に
設定して(S5)、輪郭点Pを読み込む(S6)。な
お、パラメータPは、前記の例では、P=a〜gに対応
するが、この処理では、P=1〜nとして説明する。
【0084】そして、文字処理部5は、ヒント情報にフ
ラグがあるか否かを判定し(S7)、ヒント情報にフラ
グがあると判定した場合はヒント情報のフラグが無いと
判定した場合(フラグ=0)は輪郭情報を出力時の物理
座標系へスケーリング、整数値へ量子化し(S16)、
S12の処理へ移行する。
【0085】一方、S7の処理で、ヒント情報のフラグ
があると判定した場合、文字処理部5は、フラグの種類
が基準フラグ(01)か否かを判定し(S8)、フラグ
が基準であれば、輪郭情報を出力時の物理座標系へスケ
ーリング、整数値へ量子化し(S17)、S12の処理
へ移行する。
【0086】また、S8の処理で、フラグが基準でなけ
れば、フラグが相対/基準フラグか否かを判定し(S
9)、フラグが相対/基準フラグであれば、基準との距
離をスケーリング、量子化し、基準の物理座標に加算し
て相対の物理座標値を決定し(S18)、S12の処理
へ移行する。
【0087】また、S9の処理で、フラグが相対/基準
フラグでなければ、相対ということになる。この場合、
文字処理部5は、インデックスのフラグが基準フラグか
否かを判定し(S10)、インデックスのフラグが基準
フラグであれば、基準との距離をスケーリング、量子化
し、基準の物理座標に加算して、相対の物理座標値を決
定し(S19)、S12の処理へ移行する。
【0088】一方、S10の処理で、インデックスのフ
ラグが基準フラグでなければ、相対/基準フラグである
ということになる。インデックスのフラグが相対/基準
フラグの場合、相対/基準との距離をスケーリング、量
子化し、相対/基準の物理座標に加算して相対の物理座
標値を決定する(S11)。
【0089】次に、全てのPについて処理を終了したか
否かを判定し(S12)、処理を終了していなければ、
パラメータPを更新(P=P+1)し(S13)、S6
の処理へ移行する。また、S12の処理で、全てのPに
ついて処理か終了していれば、全てのRについて処理が
終了したか否かを判定する(S14)。その結果、全て
のRについて処理が終了していなければ、Rを更新(R
=R+1)、S4の処理へ移行する。
【0090】また、S12の処理で、全てのPについて
処理か終了していれば、全てのRについて処理が終了し
たか否かを判定する(S14)。その結果、全てのRに
ついて処理が終了していなければ、Rを更新(R=R+
1)、S4の処理へ移行する。
【0091】このようにして処理を行い、S14の処理
で、全てのRについて処理を終了したと判定した場合に
は、S20の処理へ移行する。すなわち、ビットデータ
展開部8でビットデータ展開処理を実行し(S20)、
ビットデータをビットマップメモリ9へ転送して(S2
1)、この処理を終了する。
【0092】なお、前記文字処理部5が行う文字生成処
理は、前記システム構成例2〜4でも同様にして実施可
能である。また、楷書体、教科書体、行書体のような斜
め線、曲線から構成される筆文字の書体全般において、
前記と同様な線幅制御を行うことで、更に文字ストロー
ク全体のバランスを保ち、高品質な文字出力が得られ
る。
【0093】更に、文字のストロークのアウトラインを
構成する輪郭点の内、全ての輪郭点に線幅補正情報を付
加し、制御された線幅に応じて他の輪郭点を補正するこ
とで、ストローク全体のバランスを保ち、高品質な文字
出力が得られる。
【0094】§5:具体的な装置例と記録媒体の説明・
・・図11参照 図11は具体的な装置例である。図2〜図4に示したシ
ステムは、例えば、図11のようにして実現することが
できる。この装置例は、パーソナルコンピュータ、ワー
クステーション等の任意のコンピュータをホストとし、
このホストにプリンタ装置を接続して実現する装置であ
る。
【0095】この装置では、コンピュータ本体30と、
該コンピュータ本体30に接続されたディスプレイ装置
20、キーボード/マウス等の入力装置21、光ディス
クドライブ、フロッピィディスクドライブ等のリムーバ
ブルディスクドライブ(RDD)22と、磁気ディスク
装置(MDD)23等を備えている。
【0096】そして、前記コンピュータ本体30には、
装置内の各種制御等を行うCPU11、プログラムや各
種パラメータ等のデータを格納しておくためのROM
(不揮発性メモリ)24、メモリ25、外部のI/O装
置とのインタフェース制御を行うインタフェース制御部
(I/F制御部)26、外部との通信制御を行う通信制
御部27等を備えている。
【0097】また、プリンタ装置29には、プリンタ制
御部2とプリンタ機構部35を備えており、前記プリン
タ制御部2には、ホストI/F処理部3、CPU31、
ROM32、メモリ33等を備えている。
【0098】そして、前記文字生成処理は次のようにし
て実現する。すなわち、ホスト内で文字生成処理を行う
場合には、予め、コンピュータ本体30内の磁気ディス
ク装置(MDD)23のディスク(記録媒体、或いは記
憶媒体)、或いはROM24に格納(記録、或いは記
憶)しておいたプログラムを、CPU11の制御により
読み出し、該CPU11が前記プログラムを実行するこ
とにより行う。
【0099】また、プリンタ装置29内で文字生成処理
を行う場合には、予め、プリンタ装置29内のROM3
2に格納(記録、或いは記憶)しておいたプログラム
を、CPU31の制御により読み出し、該CPU31が
前記プログラムを実行することにより行う。しかし、本
発明は、このような例に限らず、例えば、次のようにし
て前記文字生成処理を行うことも可能である。
【0100】:他の装置で作成されたリムーバブルデ
ィスクに格納されているプログラム(他の装置で作成し
たプログラムデータ)を、リムーバブルディスクドライ
ブ22により読み取り、磁気ディスク装置23のディス
クに格納する。その後、CPU11、或いはCPU31
が前記プログラムを実行することにより、文字生成処理
を行う。
【0101】:他の装置で作成されたリムーバブルデ
ィスクに格納されているプログラム(他の装置で作成し
たプログラムデータ)を、磁気ディスク装置23のディ
スクに格納した後、CPU11の制御により、メモリ2
5、或いはメモリ33(この場合、メモリ25、33
は、例えば、EEPROM等で構成する)に格納する。
その後、CPU11、或いはCPU31が前記プログラ
ムを実行することにより、文字生成処理を行う。
【0102】:LAN等の通信回線を介して他の装置
から伝送されたプログラム等のデータを、通信制御部2
7を介して受信し、そのデータを磁気ディスク装置23
のディスクに格納する。その後、CPU11、或いはC
PU31が前記プログラムを実行することにより、文字
生成処理を行う。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。
【0104】(1) :文字を分解した各部品の幅を決定す
る輪郭点に対となる基準情報(又は絶対情報)、相対情
報を付加することで、線幅の補正を実施し、高品質な文
字出力を得ることができる。
【0105】(2) :前記基準情報、相対情報は、一つの
部品に複数付加することができ、斜め線や曲線で構成さ
れる部品のように途中で線幅が変わる部品では、複数カ
所で線幅の補正が実施され、高品質な文字出力を得るこ
とができる。
【0106】(3) :前記基準情報、相対情報を持つ輪郭
点に対する相対情報を他の点に付加することで、線幅が
補正されても他の点と同様に位置補正されるため、部品
の元の形状に近い出力を得ることができる。
【0107】(4) :線幅を決定する輪郭点の基準情報、
相対情報、及びこれらの点に対する相対情報は、フォン
ト情報(フォントファイル)の必要な輪郭点にフラグを
付加するだけでよくフォント情報の膨大な増加を招かず
に補正処理が実施できる。
【0108】(5) :前記フラグで物理座標系にスケーリ
ングする輪郭点の順序が指定されて補正処理が実施され
るため、特別な処理系を経由しない。そのため、処理速
度の低下を招かずに線幅補正処理が実施できる。
【0109】(6) :楷書体、教科書体、行書体のような
斜め線、曲線から構成される筆文字の書体において、線
幅制御を行うことにより、更にストローク全体のバラン
スを保ち、高品質な文字出力を得ることができる。ま
た、文字のストロークのアウトラインを構成する輪郭点
の内、全ての輪郭点に線幅補正情報を付加し、制御され
た線幅に応じて他の輪郭点を補正することで、ストロー
ク全体のバランスを保ち、高品質な文字出力が得られ
る。
【0110】以上の説明に関して、更に以下の項を開示
する。
【0111】A:文字を部品に分割して輪郭データを格
納するアウトライン方式により文字を生成する文字生成
装置において、前記各部品の輪郭情報として、各部品の
線幅を制御する際の基準となる輪郭点に対する「基準」
フラグと、前記基準となる輪郭点に対して相対になり、
かつ他の線幅の基準となる輪郭点に対する「相対/基
準」フラグと、相対のみになる輪郭点に対する「相対」
フラグを含む情報を格納したフォント情報と、前記フォ
ント情報を参照し、前記フラグを利用して線幅を補正す
る文字処理手段を備え、更に、前記文字処理手段は、前
記「基準」、「相対/基準」、「相対」の3つのフラグ
から、X座標とY座標個々に、文字座標系から物理座標
系への変換の順番を決定する機能を備えている。
【0112】B:前記文字処理手段は、線幅若しくは相
対的な距離を保つ対となる2点は、初めに基準となる輪
郭点を文字座標系から物理座標系に座標変換し、文字座
標系上の距離を元に相対する輪郭点の物理座標系の位置
を決定する機能を備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるシステム構成例1
である。
【図3】本発明の実施の形態におけるシステム構成例2
である。
【図4】本発明の実施の形態におけるシステム構成例3
である。
【図5】本発明の実施の形態における線幅制御の説明図
(楷書体)である。
【図6】本発明の実施の形態におけるフォントファイル
の構造例(その1)である。
【図7】本発明の実施の形態におけるフォントファイル
の構造例(その2)である。
【図8】本発明の実施の形態における印刷時の処理フロ
ーチャート(その1)である。
【図9】本発明の実施の形態における印刷時の処理フロ
ーチャート(その2)である。
【図10】本発明の実施の形態における印刷時の処理フ
ローチャート(その3)である。
【図11】本発明の実施の形態における具体的な装置例
である。
【図12】本発明の実施の形態における書体の説明図で
ある。
【図13】従来の線幅制御例説明図(明朝体)である。
【図14】従来の線幅制御例説明図(楷書体)である。
【図15】従来の線幅制御例(明朝体)の具体的な説明
図である。
【符号の説明】
1 ホスト(ホストコンピュータ) 2 プリンタ制御部 3 ホストI/F処理部(ホストインターフェイス処理
部) 4 コマンド処理部 5 文字処理部 6 フォントファイル格納メモリ 7 図形処理部 8 ビットデータ展開部 9 ビットマップメモリ 11、31:CPU(中央演算処理装置) 20 ディスプレイ装置 21 入力装置 22 リムーバブルディスクドライブ(RDD) 23 磁気ディスク装置(MDD) 24、32 ROM(リードオンリメモリ) 25、33 メモリ 26 I/F制御部(インターフェイス制御部) 27 通信制御部 29 プリンタ装置 35 プリンタ機構部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C062 AA24 AB11 5B021 AA01 AA08 BB01 BB04 5C082 AA01 AA32 BA02 BB34 CB01 DA32 DA49 DA87 DA89 MM10 9A001 BB04 BB06 DD15 EE02 HZ23 JJ35 KK62

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字を部品に分割して輪郭データを格納す
    るアウトライン方式により文字を生成する文字生成装置
    において、 前記各部品の輪郭情報として、各部品の線幅を制御する
    際の基準となる輪郭点に対する「基準」フラグと、前記
    基準となる輪郭点に対して相対になり、かつ他の線幅の
    基準となる輪郭点に対する「相対/基準」フラグと、相
    対のみになる輪郭点に対する「相対」フラグを含む情報
    を格納したフォント情報と、 前記フォント情報を参照し、前記フラグを利用して線幅
    を補正する文字処理手段を備えていることを特徴とする
    文字生成装置。
  2. 【請求項2】前記文字処理手段は、 前記「基準」フラグを持つ輪郭点に対して、相対的な距
    離を保ちたい輪郭点に「相対」フラグを付加したフォン
    ト情報を参照し、該輪郭点の位置を補正する機能を備え
    ていることを特徴とする請求項1記載の文字生成装置。
  3. 【請求項3】前記文字処理手段は、 前記「相対/基準」フラグを持つ輪郭点に対して、相対
    的な距離を保ちたい輪郭点に「相対」フラグを付加した
    フォント情報を参照し、該輪郭点の位置を補正する機能
    を備えていることを特徴とする請求項1記載の文字生成
    装置。
  4. 【請求項4】文字を部品に分割して輪郭データを格納す
    るアウトライン方式により文字を生成する文字生成装置
    に、 フォント情報を参照して、前記各部品の線幅を補正した
    い2点に、対となる「基準」フラグと「相対」フラグ、
    若しくは、「基準」フラグと「相対/基準」フラグを読
    み込む手順と、 前記フラグを利用して線幅を補正する手順と、 を実現するためのプログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
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