JP3100784B2 - 文字処理方法及びその装置 - Google Patents

文字処理方法及びその装置

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JP3100784B2
JP3100784B2 JP04293539A JP29353992A JP3100784B2 JP 3100784 B2 JP3100784 B2 JP 3100784B2 JP 04293539 A JP04293539 A JP 04293539A JP 29353992 A JP29353992 A JP 29353992A JP 3100784 B2 JP3100784 B2 JP 3100784B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベクタ形式のフォント
データに基づいてパターン展開を行うためにベクタ形式
のフォントデータを処理する文字処理方法及びその装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ベクトル形式のデータを格納する
際、文字の輪郭を構成する制御点の座標値、これら制御
点の属性情報及びヒント情報等を、例えば2バイト単位
で格納していた。そして、これらフォントデータの先頭
には、各文字の先頭を示すポインタが付されて、例えば
ROM等に格納されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において、
ベクトル形式のフォントデータは一般にそのデータ容量
が大きく、全てROMに記憶して製品に内蔵しようとす
ると、非常に多くのROMを要し、製品のコストアップ
につながるという問題があった。また一方、フォントデ
ータの容量を少なくするために、ベクトル形式のフォン
トデータのサイズを小さくしたり、制御点の数を減らし
たりすると、再生される文字の品位を低下させるという
問題があった。
【0004】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、例えば文字が複雑で高品位を要求する文字に対して
はベクタフォントデータのサイズを大きくして高品位を
保ち、文字が単純な場合にはサイズを小さくして、全て
の文字に対して高品位を保ちつつフォントデータ量を少
なくして記憶できる文書処理装置及び方法を提供するこ
とを目的としたものである。
【0005】又、本発明の目的は、ベクタフォントデー
タを基本サイズで記憶しておき、出力すべき文字の座標
値と、その基本サイズとに基づいて、ベクタフォントデ
ータの制御点の座標を示すマスタ座標を求めて、その出
力すべき文字のドットパターンを生成する文字処理方法
及び装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の文書処理装置は以下の様な構成を備える。即
ち、ベクタ形式のフォントデータに基づいてパターン展
開を行う文書処理装置であって、前記ベクタ形式のフォ
ントデータの基本サイズを決定する決定手段と、前記決
定手段により決定された基本サイズに基づいて前記ベク
タ形式のフォントデータの座標値を変換する変換手段
と、前記変換手段により変換されたフォントデータを記
憶する記憶手段とを有する。
【0007】上記目的を達成するために本発明の文字処
理方法は以下のような工程を備える。即ち、ベクタ形式
のフォントデータに基づいてドットパターンデータを生
成する文字処理方法であって、出力すべき文字のベクタ
フォントデータの基本サイズを判定する判定ステップ
と、前記出力すべき文字の座標値と前記判定手段により
判定された前記基本サイズとに基づき前記ベクタフォン
トデータの制御点の座標を示すマスタ座標を求めるステ
ップと、求められた前記マスタ座標に基づき、前記出力
すべき文字に対応するドットパターンデータを生成する
生成ステップと、を有することを特徴とする。
【0008】
【作用】以上の構成において、ベクタ形式のフォントデ
ータの基本サイズを決定し、その決定された基本サイズ
に基づいて前記ベクタ形式のフォントデータの座標値を
変換する。そして、その変換されたフォントデータを記
憶手段に記憶する。また本発明によれば、出力すべき文
字のベクタフォントデータの基本サイズを判定し、出力
すべき文字の座標値と、その判定された基本サイズとに
基づきベクタフォントデータの制御点の座標を示すマス
タ座標を求め、その求められたマスタ座標に基づき、前
記出力すべき文字に対応するドットパターンデータを生
成するように動作する。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。尚、本発明は複数の機器から構
成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装
置に適用しても良い。また、本発明はシステム或は装置
に、本発明を実施するプログラムを供給することによっ
て達成される場合にも適用できることは言うまでもな
い。
【0010】図1は本実施例の文書処理システムの基本
的な構成を示すブロック図である。このシステムは日本
語等を処理する専用の文書処理システムであっても良
く、或いはワークステーションや通常のコンピュータシ
ステム等であっても良い。
【0011】図1において、1はCPU(中央処理装
置)であり、この装置全体の制御及び演算処理を行うも
のである。2はROMで、CPU1により実行されるシ
ステム起動プログラム及び文字パターン・データ等の各
種データを記憶している。3はRAMで、CPU1のワ
ークエリアとして使用されると共に、種々の処理毎に各
種プログラム或いはデータなどがロードされ、このRA
M3上で実行される。4はキーボードコントローラ(K
BC)で、キーボード(KB)5よりのキー入力データ
を受取り、そのキーに対応したコードデータに変換して
CPU1に出力している。6はCRTコントローラ(C
RTC)で、ディスプレイ(CRT)7へのデータ表示
を制御している。
【0012】9はフロッピィディスク(FD)或いはハ
ードディスク(HD)等の外部記憶装置で、各種プログ
ラム及びデータなどが記憶されている。そしてキーボー
ド(KB)5より、あるプログラムの実行が指示される
と、そのプログラムがRAM3にロードされる。又、必
要に応じてその外部記憶装置9に記憶されているデータ
が読み出されてRAM3にロードされて参照される。8
はこれら外部記憶装置9との間でデータ転送を制御する
ためのディスクコントローラ(DKC)である。10は
プリンタコントローラ(PRTC)で、プリンタ(PR
T)11を制御している。12はシステムバスであり、
上述の構成要素間でのデータのやり取りを行っている。
【0013】図2は本発明の一実施例である文書処理装
置の最も基本的な構成を示すブロック図である。尚、図
1及び図2におけるプリンタ(PRT)11は、例えば
レーザビームプリンタであっても良く、或いはインクジ
ェットプリンタや熱転写等のプリンタであっても良い。
【0014】図2において、21はマイクロプロセッサ
等のCPUで、この装置全体の制御及び演算処理を行う
ものである。22はROMで、CPU21の制御プログ
ラムや文字パターン・データ等の各種データを記憶して
いる。23はRAMで、使用制限のないデータ記憶領域
であり、様々な処理毎に各々のプログラム及びデータが
ロードされ、実行される領域である。10はプリンタ・
コントローラ(PRTC)で、プリンタ(PRT)11
へのデータ出力を制御している。
【0015】図3は本実施例の文書処理システム或いは
装置における処理を示すフローチャートで、この処理を
実行する制御プログラムはディスク9或いはROM22
に記憶されている。
【0016】まずステップS1において、インターフェ
ースを取込む。このインターフェースとしては、これか
ら圧縮するデータのファイル名やそのデータの書体名等
がある。次にステップS2では、1書体分のアウトライ
ンフォントのデータを読み込む。このアウトラインフォ
ントデータは、図4に示すように“1024”ד10
24”をマスタ・サイズとして、ワード単位で座標デー
タ405及び各点の属性情報403及びヒント情報40
4を記憶している。そして、1文字分のデータを非漢
字、第1水準漢字、第2水準漢字等の1書体分の文字全
てのデータと、1つ1つの文字データの先頭番地をポイ
ントするポインタとからなっている。
【0017】この1つの書体分のデータを読み込んだ
後、図3のステップS3において、その書体の圧縮デー
タのフォントマスタ・サイズを決定する。この決定方法
は、図5に示すように文字品位及びデータサイズ面から
最も適したサイズを予め決定しておいても良いし、その
場でユーザがキーボード5等を操作して入力しても良
い。図5は、各マスタ・サイズに適合した書体情報を記
憶しているテーブルの内容を示している。
【0018】ステップS4では、マスタ・サイズを“6
4”に縮小する場合であり、“1024”から“64”
へ縮小する時の拡大縮小倍率(1/16)を格納する。
ステップS5では、マスタ・サイズを“128”に縮小
する場合であり、“1024”から“128”へ縮小す
る時の拡大縮小倍率(1/8)を格納する。ステップS
6ではマスタ・サイズを“256”に縮小する場合であ
り、“1024”から“256”へ縮小する時の拡大縮
小倍率(1/4)を格納する。ここで、ステップS4か
らステップS6の処理は、マスタ・サイズを“64”,
“128”,“256”に固定する必要はなく、任意の
値を定義することができる。又、縮小する方向のみなら
ず、拡大する方向に値を定義しても良いとは言うまでも
ない。
【0019】ステップS7からステップS10では、1
文字のアウトラインフォントデータを圧縮する作業を示
している。即ち、ステップS7では、ステップS2にお
いて1書体分の読み込んだデータ及びデータの先頭番地
のポインタから対象の1文字のデータを検索し、RAM
3のワークスペースに、座標値、点属性及びヒント情報
として格納する。ここで座標値は、“1024”ד1
024”のマスタ・サイズの時にフォントを制御する制
御点の座標を示す。又、点属性には、その制御点がスタ
ート点であるか、輪郭の最終点であるか、中間点である
かを等を示すフラグ、或いは曲線の始点及び終点情報を
示すフラグ等が格納されている。又、ヒント情報は文字
の品位を向上させるために必要な情報を格納している。
【0020】ステップS8では、ステップS4からステ
ップS6のどれかによって決定された拡大又は縮小倍率
を、ステップS7でワークスペースに格納した座標値
や、その他のマスタ・サイズに関係するデータに乗算し
て所望のサイズに縮小又は拡大する。そしてステップS
9において、ステップS6で所望のサイズに拡大又は縮
小した座標値に対し、ヒント情報に基づいて文字品位を
向上させる処理を行う。ここで処理を行うヒント処理に
は、漢字における横の線幅や縦の線幅を調整し、線幅を
揃える処理等がある。次にステップS10に進み、ステ
ップS8及びステップS9から得られた1文字分の座標
データ、点属性及びヒント情報を格納する。
【0021】この時のデータフォーマットは、データの
マスタ・サイズが“256”以下であれば、図6に示す
ように1バイト単位で格納された形式となる。又、マス
タ・サイズが“256”より大きく“512”以下の場
合には、図7に示すように座標値を“2”で割り、その
商を1バイトで表し、余りを1ビットで表現する。従っ
て、余りビット701の各バイトは、X,Y座標のそれ
ぞれの余りビットを8個(8ビット)分ずつ記憶するこ
とができる。
【0022】又、マスタ・サイズが“512”より大き
く“1024”以下の場合には、図8に示すように座標
値を“4”で割り、その商を1バイトで表現し、その余
りを2ビットで表現する。従って、余りビット705の
各バイトは、X,Y座標のそれぞれの余りビットを4個
分(2×4ビット)分ずつ記憶することができる。
【0023】以下、マスタ・サイズが256×2n より
大きく、256×2n+1 以下の場合は、2n+1 で割り算
を行い、商を1バイトで表現し、余りを(n+1)ビッ
トで表現する。
【0024】そして、図6から図8に示すように、nの
値と、マスタ・サイズを“256”で割った余りを表現
できるビット数の値rを格納する(図6の602,図7
の702,図8の706)ことによって、このデータか
らアウトラインフォントを作成するときに、マスタ・サ
イズが、(256×2n +r)により求められる。即
ち、図6の場合では、n=r=0(ビット)であるた
め、マスタ・サイズは“256”以下となり、図7の場
合では、n=r=1(ビット)であるため、マスタ・サ
イズは“256”以上で“512”以下に、図8の場合
にはn=r=2(ビット)であるため、“512”以上
で“1024”以下となる。このとき、上記計算方法で
は、nの値とrを表現できるビット数の値とは一致する
ので、nの値のみを格納しても差し支えない。
【0025】次に再び図3のフローチャートに戻り、ス
テップS11で、1書体分の全てのデータ圧縮処理が終
了したかどうかを判定する。全ての文字に対して圧縮作
業が終了した場合には処理を終了し、全ての文字が終了
していない場合には、ステップS7へ戻って次の文字の
データの圧縮作業を行う。
【0026】次に本発明の他の実施例について説明す
る。前述の実施例では、図3のステップS3において、
図5に示す文字品位及びデータサイズ面からフォントマ
スタ・サイズを決定していたが、ここでは、図9に示す
ように、各文字コードに対応してその最適な書体と、最
適なサイズとが決められており、これらの情報に基づい
てマスタ・サイズを決定する。
【0027】また、図10は、前述の図3のフローチャ
ートのステップS3における判定条件を置き換えたもの
である。この判定条件は、製品に搭載するROMのサイ
ズに制限がある場合に、その限られたサイズの中で最も
良い品位が得られるためのマスタ・サイズを決定するデ
ータを示している。例えば、ROMサイズが1Mバイト
の時、明朝体の場合には、その限られたサイズに収まっ
て最良の品位を出すためにはマスタ・サイズを128ド
ットにすれば良いことがわかる。同様に、ゴシック体の
場合には256ドット、階調体の場合は128ドットと
すれば良い。又ROMサイズが2Mバイトの時には、明
朝体は256ドット、ゴシック体は512ドット、楷書
体は256ドットが最適であることが分かる。
【0028】更に、図11は図3のステップS3におけ
る判定条件の他の例を示すものである。この図11は、
ROMサイズが1Mバイトの場合で示している。ここで
は製品に搭載するROMのサイズに制限がある場合に、
各書体で1文字毎に最良の品位を出すためのマスタ・サ
イズを決定するためのデータを表している。
【0029】ROMサイズが1Mバイトの時、明朝体
は、文字コード2121は“32”、文字コード212
2は“32”に、ゴシック体の場合は文字コード212
1は“32”に、文字コード2122は“64”に、ま
た楷書体は文字コード2121は“32”に、文字コー
ド2122は“64”というように決定できる。同様に
して、ROMサイズが2Mバイト、3Mバイトの場合に
もそれぞれのテーブルを作成してそれらを参照すること
で、各文字毎のマスタ・サイズを決定できる。
【0030】又、製品の出力装置の解像度が低い場合、
マスタ・サイズを大きくしても余り効果が得られない時
がある。このような場合には、できるだけROMサイズ
を小さくすることが製品コストを下げる大きな要因とな
る。従って、製品の出力装置の解像度に応じた各書体毎
のマスタ・サイズの決定、或いは各書体の1文字毎のマ
スタ・サイズを決定することによって、出力装置の解像
度に最も適した品位のデータを作成できる。
【0031】また、プリンタ装置やディスプレイ等の出
力装置の解像度の低い場合で、かつこれらフォント情報
を記憶するROMサイズに制限がある場合に、その出力
装置の解像度とROMサイズに応じた各書体毎のマスタ
・サイズの決定、或いは各書体の1文字毎のマスタ・サ
イズを決定することにより、その出力装置の解像度及び
ROMサイズに最も適した品位の文字データを発生する
ことができる。
【0032】以上説明したように、ベクトル形式のデー
タにマスタ・サイズの情報を持たせることによって、各
書体の各文字に対して、出力装置の解像度に合わせた最
良の品位で、かつ最小の容量で指定のROMサイズ一杯
に格納でき、高速にパターンに展開できる文字圧縮装置
を提供できる。次に、図12のフローチャートを参照し
て、本発明の第2実施例を説明する。尚、第2実施例の
文書処理装置或いはシステムの構成は前述の実施例と同
様であるため、それらの説明を省略する。この第2実施
例では、前述の実施例で説明したようにして圧縮されて
格納されているフォントデータを読出し、それをイメー
ジデータに展開するための処理を行う。
【0033】図12は第2実施例の動作を説明するため
のフローチャートで、この処理を実行する制御プログラ
ムは、ROM3或いはROM22等に記憶されている。
【0034】まずステップS21において、インターフ
ェース・パラメータを取り込む。このインターフェース
・パラメータには、文字コード、書体、出力サイズ、出
力バッファの指定情報等が含まれている。次にステップ
S22に進み、インターフェースパラメータで取り込ん
だ書体の対象文字コードに基づいて、予めROM2,2
2或いはディスク9等に記憶されているフォントデータ
を検索し、対象となる文字に関するデータをRAM3,
23のワークエリアに取り込む。そしてステップS23
において、その文字のデータが圧縮データかどうかを判
定する。
【0035】この判定方法としては、例えば1書体分の
文字データのヘッダを参照して、その値が“0”であれ
ば圧縮されていないデータ、その値が“1”であれば圧
縮されている書体データであると判定する。そして、対
象文字が圧縮されていないと判定された場合はステップ
S24に進み、その文字のデータのマスタサイズは“1
024”であると判断し、この値“1024”を記憶す
る。そして、ROM2,22或いはディスク9等に格納
されている対象文字のデータを読込む。
【0036】これら文字データの構成は、前述の図4に
示す構成と同様である。対象となる文字データは図4に
示すように記憶されており、ポインタ401で指示され
る座標テーブル405には、その文字の全ての制御点の
x,y座標のそれぞれが1ワード単位に格納されてお
り、これら全ての制御点の座標を読み込むと、1文字当
たりの総制御点数分の座標が読込まれたことになる。ま
た、これら座標値の読み込みに際して、点属性情報40
3及びポインタ402で指示されるヒント情報404も
読込まれる。
【0037】一方、ステップS23で対象文字が圧縮さ
れていると判定された場合にはステップS25に進み、
その文字の圧縮データのマスタ・サイズがいくつである
かを判定する。その判定方法は、図13に示すように、
予め圧縮データの各文字のヘッダ部分に2バイトのフラ
グ503が用意されており、その1バイト目には“6
4”で割った商(n)が格納されており、2バイト目に
は“64”で割った場合の余り(r)が格納されてい
る。よって、対象文字の圧縮フォントデータのマスタ・
サイズは、256×2n +rで計算できることになる。
従って、n=0,r=0の場合には、256×20 +0
=256であることが解る。
【0038】そしてステップS26は、このフラグ50
3のnの値が“0”の場合で、図5における余りビット
がない場合(256×20 +0=256)である。この
場合には、圧縮フォントデータのマスタ・サイズは“2
56”となり、総点数分の座標405の各点のx,y座
標をそれぞれ1バイトずつ読み込む。そして読み込んだ
座標値をそのままマスタ座標として扱う。また、このと
き点属性情報403及びヒント情報404も同時に読み
込んでおく。
【0039】またステップS27は、nの値が“1”の
場合で、この場合にはまず全ての座標点数分の座標テー
ブル405のx,y座標をそれぞれ1バイト単位に読み
込み、その読込んだ各座標値を21 倍にして、余り(こ
こではr=0)を加える。そして余りビットのテーブル
502を参照して、この値に加える。つまり、 X座標=Xn ×21 +0+(Xn の余りビット) Y座標=Yn ×21 +0+(Yn の余りビット) を求め、こうして得られた座標(X,Y)をマスタ座標
として扱う。
【0040】ステップS28においては、フラグ503
のnの値が“2”の場合であり、まず総点数分のx,y
座標405をそれぞれ1バイト単位で読み込み、その読
み込んだ座標値のそれぞれを22 倍して、余り(ここで
はr=0)を加える。そして余りビットのテーブル50
2を参照して、この値に加える。つまり、 X座標=Xn ×22 +0+(Xn の余りビット) Y座標=Yn ×22 +0+(Yn の余りビット) を求め、こうして得られた座標値をマスタ座標として扱
う。
【0041】こうしてステップS29に進み、座標値テ
ーブル405から読込んだ座標値と、計算により求めた
マスタ座標、及びインターフェースで取り込んだ出力サ
イズに基づいて、これら座標値を変換するための拡大/
縮小倍率を決定する。そして、座標値テーブル405か
ら読込んだx座標値及びy座標値に、その決定された拡
大/縮小倍率をかけて所望のサイズの座標値に変換す
る。次にステップS30に進み、ステップS24からス
テップS28の処理で読み込んだヒント情報を基に、ス
テップS29で所望のサイズに変換された座標値を微調
整する。そしてステップS31以降の処理で、実際にプ
リンタ(PRT)11に出力するビットマップデータ作
成する。
【0042】まず、ステップS31では、1つの輪郭を
形成するスタート点をセットする。通常の座標点は1つ
前の座標点とのつながりを持つが、スタート点はそのつ
ながりを持たない。ステップS32では、ステップS2
4からステップS28の間で取り込んだ点属性情報か
ら、その輪郭線が直線であるか曲線であるかの判定を行
う。そして対象となる座標で表される輪郭が直線であれ
ばステップS33へ進み、曲線であればステップS35
へ進む。
【0043】ステップS33では、対象となる座標が直
線である場合であり、その直線上の点をまず平面1にプ
ロットする。このプロットする方法としては、1つのY
座標に対してプロットするX座標は1点のみで、そのプ
ロットする位置に元々あった点は反転(排他的論理和を
とって)されてプロットされる。そしてステップS34
に進み、平面2へのプロットを行う。このプロットする
方法は、1つのY座標に対して直線にかかわっている全
てのX座標をプロットするものである。そしてそのプロ
ットに際しては、元々存在していた点かどうかにかかわ
らず、全ての点を1としてプロットする。
【0044】一方、ステップS32で曲線と判断される
とステップS35に進む。この場合は、対象となる座標
点が曲線の場合であり、点属性から曲線を構成する点を
全て取り出して曲線を発生させる。このとき発生させる
曲線は、予め決められたものであるが、スプライン曲
線,3次ベジェ曲線,2次ベジェ曲線,円弧等どれを用
いて発生させても構わない。このようにして予め決めら
れた曲線を発生した後、ステップS36において、平面
1にその曲線の点をプロットする。このときのプロット
する方法として、1つのY座標に対してプロットするX
座標は1点のみで、プロットする位置に元々点が存在し
ている場合にはその点を反転(排他的論理和をとって)
させてプロットする。そしてステップS37において平
面2へプロットする。このプロットする方法は、1つの
Y座標に対して関係する全てのX座標をプロットし、そ
の時のプロットされる点は、元からあったかどうかにか
かわらず、全て1としてプロットされる。
【0045】次にステップS38に進み、1つの輪郭線
に関するデータ処理が終了したかどうかを、点属性情報
を参照して判定する。1つの輪郭線に対するデータ処理
が終了していればステップS39へ進み、そうでない時
はステップS32へ進み、再び直線か曲線かを判定し
て、データ作成の続きを行う。ステップS39では、1
文字分のデータの処理が終了したかどうかのチェックを
行う。1文字分のデータの処理が終了していればステッ
プS40へ進み、1文字分のデータの処理が終了してい
なければステップS41へ進み、次の輪郭に対しての処
理を行う。
【0046】そしてステップS40において、ステップ
S33或いはステップS36においてプロットした平面
1における塗りつぶし処理を行う。このとき2つのステ
ップの説明で述べたように、プロットを行う時に1つの
Y座標に対してX座標1点のみを、排他的論理和を取り
ながらプロットしているので、必ず1対1の塗りつぶし
のペアができている。よって各ラインにおいてラインの
左側からサーチしていき、最初に見つかった黒ドットか
ら次に黒ドットが見つかるまでを黒ドットで塗り潰すよ
うに処理を行う。そしてステップS41では、線抜けや
1ビットの端点抜けを防ぐために、平面1と平面2のそ
れぞれにプロットされたデータ同士の論理和(OR)を
求める。ここまでのステップにより、1文字分のビット
マップのデータの作成処理が完成する。そしてステップ
S42において、1文字分のビットマップデータを要求
側が指定する領域へ出力する。
【0047】以上説明したように第2実施例によれば、
圧縮されて記憶されているフォントデータの座標値を、
その倍率によって変倍し、更に直線であるか、曲線であ
るかに応じて輪郭線データを発生させることにより、効
率良くしかも高速にパターン展開できる効果がある。
【0048】次に本発明の第3実施例について説明す
る。
【0049】図14は第3実施例の処理を示すフローチ
ャートである。前述の第2実施例の場合には、1つの書
体に対して格納されているフォントパターンは1種類の
みであることを前提にしていたが、ここでは、1つの書
体に対して複数のフォントパターンが存在する場合を例
にして説明する。
【0050】図14におけるステップS51において、
要求側よりインターフェース・パラメータを取り込む。
ここでの処理は図12におけるステップS21と同様な
処理であり、インターフェース・パラメータとして文字
コード,書体,出力サイズ,出力バッファ等を入力す
る。次にステップS52に進み、予めROM2,22あ
るいはハードディスクやFD9等に格納されている対象
文字のフォントデータが、1種類であるか、複数種であ
るかを判定する。その判定方法としては、予めROM
2,22あるいはハードディスク9等に書体テーブルを
備えておき、そのテーブルに、対象とする書体のデータ
が1種類であるか、複数種であるかを示す数値あるいは
文字データへのポインタ等を格納しておく。そしてその
書体テーブルを参照して、対象とする書体が1種類であ
るか否かの判定を行う。
【0051】対象とする書体が1種類のみである場合は
ステップS55に進み、そうでない時はステップS53
に進み、複数種存在するフォントデータの中からどのデ
ータを実際にアクセスするかを決定する。その決定する
方法及び詳細については図15のフローチャートを参照
して後で詳述する。こうして、どのフォントデータを使
用するかが決定されるとステップS54に進み、前のス
テップS53で、取り出すべきフォントデータが存在し
なかった場合にエラーとして処理を終了する。取り出す
べきフォントデータが存在する場合にはステップS55
に進み、前述の第2実施例で詳述した、図12のステッ
プS23以降の処理と全く同様の処理を行う。
【0052】図15は図14のステップS53に示され
た対象文字データの中から選択する処理を詳述したもの
であり、ステップS61では、要求されているパターン
展開処理が、文字の品位を優先するのかあるいはパター
ン展開速度を優先しているのかを判定する。例えば、C
RT等の表示器であれば品位よりもパターン展開処理ス
ピードの高速性を重視し、プリンタ等の出力装置であれ
ば、処理スピードよりも文字品位を優先させる。また表
示器あるいは出力装置いずれの場合であっても、ユーザ
の指定によって、文字の品位を優先させるか、或いはパ
ターン展開処理スピードを優先させるようにしても良
い。
【0053】図15のステップS61において、文字の
品位を優先させると判定された場合にはステップS62
に進み、処理スピードを優先させると判定された場合に
はステップS67に進む。ステップS62では、予めR
OM2,22あるいはハードディスク,FD9等に格納
されている品位優先テーブルを参照する。
【0054】この文字品位テーブルのデータ例を図16
に示す。
【0055】図16の品位優先テーブルにおいて、明朝
体の場合はフォーマットAが最も良く、その次にフォー
マットBが良いことが分かる。そしてそれ以外の明朝体
のフォーマットに関しては、文字の品位としては満足さ
れないものであることが示されている。同様にゴシック
体の場合には、フォーマットAのみが文字品位を満足
し、丸ゴシック体ではフォーマットA、楷書体ではフォ
ーマットAと、次にフォーマットBが、教科書体の場合
はフォーマットAと、次にフォーマットBが文字品位を
満足していることが示されている。
【0056】そしてステップS63において、ROM
2,22或いはハードディスク9等に格納されているフ
ォントデータが、図16に示すように文字品位を満足す
るテーブルに存在するかどうかを判定し、そして対象デ
ータが存在する場合にはその中で優先順位が最も高いも
のを選択して処理を終了する。一方、対象データが存在
しない場合にはステップS65に進み、スピード優先テ
ーブルを参照する。
【0057】図17はパターン展開処理スピードを優先
するフォント情報を示すテーブルデータの一例を示す図
である。
【0058】図17のスピード優先テーブルにおいて、
明朝体の場合はフォーマットCのみを満足し、ゴシック
体の場合はフォーマットCが、丸ゴシック体の場合はフ
ォーマットCが、その処理速度を満足している。また、
楷書体の場合はフォーマットCが最も処理スピードを満
足し、その次にフォーマットBが満足する。そして教科
書体の場合はフォーマットCが最も処理速度が早く、そ
の次にフォーマットBが来ている。そしてステップS6
5において、図17で示されたスピード優先テーブルに
該当するフォントデータが、ROM2,22或いはディ
スク9等に存在するかどうかを判定する。存在すれば処
理を終了し、満足するデータが存在しない場合はステッ
プS66に進み、エラーとして処理を終了する。
【0059】一方、ステップS61で処理スピードを優
先すると判定された場合はステップS67に進み、前述
のステップS65の場合と同様にして、図17のスピー
ド優先テーブルを参照する。そしてステップS68で対
象となるフォントデータが存在するかどうかを判定し、
対象データが存在する場合にはそこで処理を終了する。
一方、ステップS68で、対象データが存在しない場合
にはステップS69に進み、図16の品位優先テーブル
を参照し、前述のステップS63と同様に、ステップS
70で対象データが存在するかどうかを判定する。そし
て対象データが存在する場合にはそこで処理を終了し、
対象データが存在しない場合にはエラーとして処理を終
了する。
【0060】このように第3実施例によれば、出力する
文字データの文字品位、或いはパターン展開する処理速
度のいずれに重点をおくかによって、そのコード、書体
に対応するフォントデータを選択してパターンを出力す
るため、文字品位を低下することなく、或いは処理速度
を低下させることなくフォントデータをパターン展開し
て出力できる。
【0061】次に本発明の第4実施例について説明す
る。前述の第3実施例の場合には、複数のフォントデー
タをアクセスして、対象とするデータが存在しなかった
場合にはエラーとして処理を行っていたが、ここではエ
ラー処理を行わず代替え書体で出力する。
【0062】図18において、ステップS81〜ステッ
プS85の処理及びステップS87〜S90までの処理
は、前述の実施例における図15のステップS61〜S
65までの処理及びステップS67〜S70までの処理
と同様である。相違点は図18のステップS86及びス
テップS91において、前述の実施例ではエラーとして
処理したところを最も近いフォントデータを選択して処
理するようにしたもので、以下に詳しく説明する。
【0063】まずステップS86は、ステップS85で
対象となる書体のデータが存在しなかった場合に実行さ
れる。また、ステップS91の処理は、ステップS90
において対象とする書体のデータが存在しなかった場合
に実行される。これらステップS86及び91の処理
を、図19のフローチャートを参照して説明する。
【0064】まずステップS101において、同一書体
のフォーマットが存在するかどうかを判定する。もし同
一書体のフォントデータが存在すればステップS102
に進み、そのフォントデータを選択する。一方、ステッ
プS101で同一書体のフォントデータが存在しなけれ
ばステップS103に進む。この場合は、文字の品位面
及びパターン展開スピード面で満足するフォーマットデ
ータが存在しないが、要求する書体のデータとしては存
在する場合であり、この場合には文字の品位面、処理ス
ピードに関しては満足する結果が得られないが、要求さ
れている書体での文字出力が可能である。そこでステッ
プS103において、この時の異なるフォーマットデー
タが複数存在する場合は、その中のどれか1つを選択す
る。またステップS103では、代替え書体を選択す
る。
【0065】この選択方法は、例えば明朝体がなかった
場合は、ゴシック体,教科書体,丸ゴシック体,楷書体
の順番で順次サーチして調べる。同様にゴシック体の場
合は、丸ゴシック体,明朝体,教科書体,楷書体の順に
書体をサーチする。
【0066】こうしてステップS103で代替え書体が
決定したらステップS104に進み、決定された代替え
書体のデータの中から、どのフォーマットを採用するか
を図15のフローチャートに従って決定する。そしてス
テップS105において、ステップS104でエラーが
発生したかどうかを判定する。ステップS104でエラ
ーでない時は、そこで決定されたフォーマットデータを
決定されたフォントデータとして処理を終了する。ま
た、ステップS104においてエラーとなった場合は、
別の代替え書体を決定しなければならないのでステップ
S103に戻り、それまでに検索していない代替え書体
をサーチして、代替え書体のどのフォーマットを使用す
るかを決定するまで繰り返す。
【0067】以上説明したように第4実施例によれば、
1つの書体に対して各文字ごとに出力データの品位面、
処理スピード面に関して最適のフォーマットを選択して
格納し、そのデータを基にパターン展開することによっ
て、最良の文字品位で高速にベクトル形式のデータの展
開を処理する文字処理装置を提供することが可能となっ
た。図20は本実施例の文書処理装置に接続可能なレー
ザビームプリンタ(LBP)100の内部構造を示す断
面図で、このLBP100は文書処理装置から文字パタ
ーンの登録や定型書式(フォームデータ)等の登録が行
えるように構成されている。
【0068】図20において、100はLBP本体を示
し、外部に接続されているホストコンピュータ等から供
給される文字情報(文字コード)やフォーム情報或いは
マクロ命令等を入力して記憶するとともに、それらの情
報に従って対応する文字パターンやフォームパターン等
を作成し、記録媒体である記録紙上に像を形成する。3
00は操作のための各種スイッチ及びLED表示器等が
配されている操作パネル、101はLBP100全体の
制御及びホストコンピュータから供給される文字情報等
を解析するプリンタ制御ユニットである。このプリンタ
制御ユニット101は主に文字情報を対応する文字パタ
ーンのビデオ信号に変換してレーザドライバ102に出
力する。
【0069】レーザドライバ102は半導体レーザ10
3を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号
に応じて半導体レーザをオン・オフ切替している。レー
ザ光104は回転多面鏡105で左右方向に振られて静
電ドラム106上を走査する。これにより、静電ドラム
106上には文字パターンの静電潜像が形成される。こ
の潜像は静電ドラム106の周囲の現像ユニット107
により現像された後、記録紙に転写される。この記録紙
にはカットシートを用い、カセット記録紙はLBP10
0に装着した用紙カセットに収納され、給紙ローラ10
9及び搬送ローラ110と111とにより装置内に取り
込まれて、静電ドラム106に供給される。
【0070】尚、本実施例のプリンタ装置として、レー
ザビームプリンタを例にして説明したが、これに限定さ
れるものでなく、以下で説明するインクジェットプリン
タ等にも適応可能である。
【0071】更に図21は、本発明に適用できるインク
ジェット記録装置IJRAの概観図である。同図におい
て、駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝
達ギア5011,5009を介して回転するリードスク
リュー5005の螺旋溝5004に対して係合するキャ
リッジHCはピン(不図示)を有し、矢印a,b方向に
往復移動される。このキャリッジHCには、インクジェ
ットカートリッジIJCが搭載されている。5002は
紙押え板であり、キャリッジの移動方向に亙って紙をプ
ラテン5000に対して押圧する。5007,5008
はフォトカプラで、キャリッジのレバー5006のこの
域での存在を確認して、モータ5013の回転方向切り
換え等を行うためのホームポジション検知手段である。
5016は記録ヘッドの前面をキャップするキャップ部
材5022を支持する部材で、5015はこのキャップ
内を吸引する吸引手段で、キャップ内開口5023を介
して記録ヘッドの吸引回復を行う。5017はクリーニ
ングブレードで、5019はこのブレードを前後方向に
移動可能にする部材であり、本体支持板5018にこれ
らが支持されている。ブレードは、この形態でなく周知
のクリーニングブレードが本例に適用できることは言う
までもない。又、5012は、吸引回復の吸引を開始す
るためのレバーで、キャリッジと係合するカム5020
の移動に伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラ
ッチ切り換え等の公知の伝達手段で移動制御される。
【0072】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
【0073】次に、上述した装置の記録制御を実行する
ための制御構成について、図22に示すブロック図を参
照して説明する。制御回路を示す同図において、170
0は記録信号を入力するインターフェース、1701は
MPU、1702はMPU1701が実行する制御プロ
グラムを格納するプログラムROM、1703は各種デ
ータ(上記記録信号やヘッドに供給される記録データ
等)を保存しておくダイナミック型のRAMである。1
704は記録ヘッド1708に対する記録データの供給
制御を行うゲートアレイであり、インターフェース17
00、MPU1701、RAM1703間のデータ転送
制御も行う。1710は記録ヘッド1708を搬送する
ためのキャリアモータ、1709は記録紙搬送のための
搬送モータである。1705はヘッドを駆動するヘッド
ドライバ、1706,1707はそれぞれ搬送モータ1
709、キャリアモータ1710を駆動するためのモー
タドライバである。
【0074】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
ーフェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ1
704とMPU1701との間で記録信号がプリント用
の記録データに変換される。そして、モータドライバ1
706、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ
1705に送られた記録データに従って記録ヘッドが駆
動され、印字が行われる。
【0075】また、以上のようなインクジェットプリン
タ或いはレーザビームプリンタの制御構成に、本発明の
文字パターンを発生するための構成要素を組み込むこと
が可能であり、本発明を適用可能なプリンタとしては、
レーザビームプリンタに限らず、上記インクジェットプ
リンタ等であっても良いことは明らかである。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、例
えば文字が複雑で高品位を要求する文字に対してはベク
タフォントデータのサイズを大きくして高品位を保ち、
文字が単純な場合にはサイズを小さくして、全ての文字
に対して高品位を保ちつつフォントデータ量を少なくし
て記憶できる効果がある。
【0077】又本発明によれば、記憶されているフォン
トデータの基本サイズに基づく制御点の座標値を、出力
すべき文字の座標値とその基本サイズとに応じて変更
し、それに基づいてドットパターンデータを生成するこ
とにより、効率良くしかも高速にパターン展開できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の文書処理システムの構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明の実施例の文書処理装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】本発明の第1実施例のフォントデータを縮小す
る処理を示すフローチャートである。
【図4】一般的なアウトラインフォントデータのデータ
構成を示す図である。
【図5】第1実施例における文字品位と、それに適合す
る書体との関係を示す図である。
【図6】第1実施例におけるアウトラインフォントデー
タのデータ構成例を示す図である。
【図7】第1実施例におけるアウトラインフォントデー
タのデータ構成例を示す図である。
【図8】第1実施例におけるアウトラインフォントデー
タのデータ構成例を示す図である。
【図9】第1実施例の変形例である文字コードと書体と
適合サイズとの関係を示す図である。
【図10】第1実施例の変形例であるROMの容量と書
体と適合サイズとの関係を示す図である。
【図11】第1実施例の変形例であるROMの容量と文
字コード、書体及び適合サイズとの関係を示す図であ
る。
【図12】本発明の第2実施例のフォント伸長処理を示
すフローチャートである。
【図13】第2実施例における圧縮されたアウトライン
フォントデータの構成を示す図である。
【図14】本発明の第3実施例の流れを示すフローチャ
ートである。
【図15】本発明の第3実施例のフォント選択処理を示
すフローチャートである。
【図16】第3実施例における品位優先テーブルのデー
タ例を示す図である。
【図17】第3実施例における処理速度優先テーブルの
データ例を示す図である。
【図18】本発明の第4実施例のフォント選択処理を示
すフローチャートである。
【図19】本発明の第4実施例の近いフォントデータを
選択する処理を示すフローチャートである。
【図20】本実施例の文書処理装置に接続可能なレーザ
ビームプリンタ(LBP)の内部構造を示す断面図であ
る。
【図21】本発明に適用できるインクジェット記録装置
IJRAの概観図である。
【図22】図21のインクジェット記録装置の概略構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】 1 CPU 2,22 ROM 3,23 RAM 5 キーボード(KB) 7 ディスプレイ(CRT) 9 ハードディスク、フロッピィディスク 11 プリンタ(PRT)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベクタ形式のフォントデータに基づいて
    パターン展開を行うためにベクタ形式のフォントデータ
    を処理する文字処理装置であって、 前記ベクタ形式のフォントデータの基本サイズを決定す
    る決定手段と、 前記決定手段により決定された基本サイズに基づいて前
    記ベクタ形式のフォントデータの座標値を変換する変換
    手段と、 前記変換手段により変換されたフォントデータを記憶す
    る記憶手段と、 を有することを特徴とする文字処理装置。
  2. 【請求項2】 前記決定手段は、パターン展開される文
    字の書体と、その適合サイズとにより前記基本サイズを
    決定することを特徴とする請求項1に記載の文字処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記決定手段はパターン展開される文字
    の書体と、その適合サイズ及び前記記憶手段の記憶容量
    とにより前記基本サイズを決定することを特徴とする請
    求項1に記載の文字処理装置。
  4. 【請求項4】 前記決定手段は、ユーザの指示に応じ
    て、前記ベクタ形式のフォントデータの基本サイズを決
    定することを特徴とする請求項1に記載の文字処理装
    置。
  5. 【請求項5】 出力すべき文字のベクタフォントデータ
    の基本サイズを判定する判定手段と、 前記出力すべき文字の座標値と前記判定手段により判定
    された前記基本サイズとに基づき前記ベクタフォントデ
    ータの制御点の座標を示すマスタ座標を求める手段と、 求められた前記マスタ座標に基づき、前記出力すべき文
    字に対応するドットパターンデータを生成する生成手段
    と、 を有することを特徴とする文字処理装置。
  6. 【請求項6】 前記生成手段により生成された前記ドッ
    トパターンデータに基づき文字を出力する出力手段を更
    に有することを特徴とする請求項5に記載の文字処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記出力手段は、プリンタを含むことを
    特徴とする請求項5に 記載の文字処理装置。
  8. 【請求項8】 前記生成手段は、前記マスタ座標の対象
    となる座標点の属性が直線であるか曲線であるかに応じ
    てドットパターンデータに変換することを特徴とする請
    求項5に記載の文字処理装置。
  9. 【請求項9】 ベクタ形式のフォントデータに基づいて
    パターン展開を行うためにベクタ形式のフォントデータ
    を処理する文字処理方法であって、 ベクタ形式のフォントデータの基本サイズを決定する工
    程と、 決定された基本サイズに基づいて前記ベクタ形式のフォ
    ントデータの座標値を変換する工程と、 その変換されたフォントデータを記憶する工程と、 を有することを特徴とする文字処理方法。
  10. 【請求項10】 ベクタ形式のフォントデータに基づい
    てドットパターンデータを生成する文字処理方法であっ
    て、 出力すべき文字のベクタフォントデータの基本サイズを
    判定する判定ステップと、 前記出力すべき文字の座標値と前記判定手段により判定
    された前記基本サイズとに基づき前記ベクタフォントデ
    ータの制御点の座標を示すマスタ座標を求めるステップ
    と、 求められた前記マスタ座標に基づき、前記出力すべき文
    字に対応するドットパターンデータを生成する生成ステ
    ップと、 を有することを特徴とする文字処理方法。
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