JP2012231282A - 網同期装置のシェルフ、網同期装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 クロック断における不要な警報通知を遮断する。
【解決手段】
クロック信号の入力を受け付けるためのクロック入力受付部と、クロック信号を出力するためのクロック出力部と、前記クロック入力受付部がクロックを受け付けない場合にクロック断を検出するクロック断検出部と、前記クロック入力受付部を介してAIS信号を受け付けた場合にAIS信号を検出するAIS信号検出部と、AIS信号を生成するAIS信号生成部と、前記クロック断検出部がクロック断を検出した場合に、前記AIS信号検出部がAIS信号を検出していなければ、所定の警報通知を出力するアラーム制御部と、前記クロック断検出部がクロック断を検出した場合に、前記AIS信号生成部が生成したAIS信号を前記クロック出力部に出力する出力信号選択部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、網同期装置を制御する技術に関するものである。
従来より、主となる網同期装置からクロックを受け取って同期を取り、データ伝送用回線を通じて他の多重化装置にクロック情報を含むデータを伝送し、当該他の多重化装置はデータ伝送用回線を通じて受信したデータからクロックを抽出して同期を取る技術がある。当該構成においては、主となる網同期装置のクロックが断になったことを検出すると、データ伝送用回線にRAI(Remote Alarm Indication)信号を送出し、従となる網同期装置は、RAI信号を受信すると、従となる網同期装置のクロックを適用する(特許文献1)。
特開平11−205317号公報
しかし、上記技術では、RAI信号を受信した従となる網同期装置においてもクロック断を検出して警報通知してしまうため、従となる網同期装置において不必要な警報の通報が行われてしまう。
本発明の目的は、クロック断における不要な警報通知を遮断する技術を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明に係る網同期装置のシェルフは、クロック信号の入力を受け付けるためのクロック入力受付部と、クロック信号を出力するためのクロック出力部と、前記クロック入力受付部がクロックを受け付けない場合にクロック断を検出するクロック断検出部と、前記クロック入力受付部を介してAIS信号を受け付けた場合にAIS信号を検出するAIS信号検出部と、AIS信号を生成するAIS信号生成部と、前記クロック断検出部がクロック断を検出した場合に、前記AIS信号検出部がAIS信号を検出していなければ、所定の警報通知を出力するアラーム制御部と、前記クロック断検出部がクロック断を検出した場合に、前記AIS信号生成部が生成したAIS信号を前記クロック出力部に出力する出力信号選択部と、を備えることを特徴とする。
本発明によると、網同期装置における不要な警報通知を遮断し、故障部位の特定を迅速に行えるようにすることができる。
シェルフの構成の概要を示す図である。 従属同期方式における網同期クロックの分配の仕組みを説明する図である。 局内における網同期クロックの分配の仕組みを説明する図である。 ネットワーク装置内での網同期クロックの分配の流れを説明する図である。 クロック断が発生した場合の警報通知条件と警報動作の対応図である。 AIS信号生成部の構成および入出力信号例を示す図である。 網同期装置の主要な信号のタイムチャートの例を示す図である。 カスケードされた網同期装置の警報通知の仕組みを示す図である。 網同期装置の警報通知の仕組みを示す図である。 変形例に係る網同期装置の構成図である。
以下に、本発明に係る第一の実施形態を適用した網同期装置を構成するシェルフ1について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態における網同期装置を構成するシェルフ1を示す図である。なお、シェルフ1には、図示していないが、フレーム制御等によるデータ通信を上位の装置及び下位の装置に対して行うためのデータ通信線が別途接続される。
本発明の実施形態におけるシェルフ1は、図2に示すような従属同期方式における網同期クロックの分配の仕組みに組み込まれる装置である。網同期クロックの分配においては、現用系(以降、N系)マスタ局201aおよび予備系(以降、E系)マスタ局201bは、網同期のための基準クロックをそれぞれN系クロック、E系クロックとして生成する。そして、N系マスタ局201aおよびE系マスタ局201bは、基準クロックに従属する所定のサブマスタ局(SM)202a〜202dのそれぞれに対して、N系クロック210およびE系クロック211として、クロック伝送専用のクロック線を用いて基準クロックを分配する。なお、図2に示すように、N系マスタ局201aおよびE系マスタ局201bは、互いにN系クロックとE系クロックとを送信して、可能な限りにおいてクロックの同期を取っている。
図3は、このようなクロックの分配方式において、局内における網同期クロックの分配の仕組みを説明する図である。サブマスタ局202a〜202dは、図3のサブマスタ局301に示すように、マスタ局201aおよびマスタ局201bから受信したN系およびE系のクロックを、DCS(Digital Clock Supply)(N系)302aおよびDCS(E系)302bを介して受信する。そして、サブマスタ局202a〜202dに相当するそれぞれのサブマスタ局301は、DCS(N系)302a、DCS(E系)302bを経由して自局内の各ネットワーク装置(NE)303a〜303dへ分配し網同期を実現する。また、サブマスタ局202a〜202dのそれぞれのサブマスタ局301は、DCS(N系)302a、DCS(E系)302bを経由して、従属する下位のスレーブ局203a、スレーブ局203bおよびスレーブ局203c、スレーブ局203dのそれぞれへ、N系クロック210とE系クロック211とを分配する。
スレーブ局203a〜203dのそれぞれは、図3に示すサブマスタ局301と略同様の構成を備え、サブマスタ局202a〜202dのいずれかのサブマスタ局301から受信したN系およびE系のクロックを、自局内の各ネットワーク装置(NE)へ分配して、網同期を実現する。なお、図2には明示されないが、スレーブ局203a〜203dのそれぞれからさらに従属するスレーブ局へクロックを分配する構成であってもよい。
図4は、ネットワーク装置(NE)303a内での網同期クロックの分配の流れを説明する図である。図4に示すように、一つのNEのノードは、1つまたは複数のシェルフを備える。この場合、NE内でさらに、複数のシェルフに対してクロックを分配する必要がある。そのため、図4に示すように、NE303a内において、N系クロック210およびE系クロック211の両方を受信するマスタシェルフ(M−Shelf)310から、スレーブシェルフ(S−Shelf)311a〜311dへN系クロックおよびE系クロックを分配するカスケード型に接続された各シェルフへクロックが分配される。なお、M−Shelf310は、S−Shelf311a〜311dのそれぞれと基本的に同様の構成を備える。そのため、ネットワーク装置303a内に含まれるシェルフの一つは、M−Shelf310となり、その他のシェルフはM−Shelf310にカスケード接続により直列的に従属する。
本発明の第一の実施形態におけるシェルフ1は、このようなNE303aを構成するシェルフである。シェルフ1は、クロック断検出部101と、警報通知マスク部102と、警報判定処理部103と、自走クロック源104と、自シェルフ内クロック選択部105と、N系クロック選択部106と、E系クロック選択部107と、AIS(Alarm Indication Signal)信号検出部108と、AIS信号生成部109と、クロック入力受付部141と、クロック出力部142と、を備えている。なお、本実施形態においては、複数のシェルフがカスケード接続されて、単一の網同期装置であるNE303aを構成するものとする。
シェルフ1には、網同期装置に接続される上位のシェルフあるいはDCSからのクロック分配のための専用のクロック線を通じて、N(Normal)系クロック121と、E(Emergency)系クロック122と、が外部からのクロック入力を受け付けるクロック入力受付部141を介して入力される。ここで、N系クロック121は、網同期のためのクロックのうち、現用系のクロックであり、E系クロック122は、網同期のためのクロックのうち、予備系のクロックである。そのため、正常運用状態においては、網同期装置およびシェルフ1は、N系クロックに基づいて動作し、網同期装置に従属する網同期装置等の他の下位の装置に対して、クロック分配のための専用のクロック線を通じてN系クロックとE系クロックの両方のクロックを分配する。
クロック断検出部101は、N系クロックおよびE系クロックの断を検出する制御部である。クロック断検出部101は、所定の断検出期間(例えば、3クロック周期)において、クロックが連続してクロック線に入力されない場合に、当該クロックが断たれたことを検出し、警報通知マスク部102および自シェルフ内クロック選択部105と、N系クロック選択部106と、E系クロック選択部107と、に断検出信号124を出力する。また、クロック断検出部101は、クロック断の状態において、クロック線に連続してクロック信号が入力されると、クロックが復帰したことを検出し、警報通知マスク部102および自シェルフ内クロック選択部105と、N系クロック選択部106と、E系クロック選択部107と、に出力していた断検出信号124の出力を停止する。
警報通知マスク部102は、クロック断検出部101から出力された断検出信号124と、AIS信号検出部108から出力されたマスク指示信号123とを受信し、所定の条件に従って警報判定処理部103に対する警報信号の出力を制御する。
具体的には、警報通知マスク部102は、図5の対応表400に示すように、N系クロックの断検出信号410と、E系クロックの断検出信号420のそれぞれをクロック断検出部101から入力された場合に、各系のクロックの断検出信号の有無と、各系のマスク指示信号の有無に応じて、警報出力を制御する。
より具体的には、警報通知マスク部102は、N系クロックの断検出信号が入力されると、N系のマスク指示信号がAIS信号検出部108から入力されている場合(図5のN系マスク指示信号「有」411の場合)には、N系警報通知をマスクして、警報出力を行わない。これに対して、警報通知マスク部102は、N系のマスク指示信号がAIS信号検出部108から入力されていない場合(図5のN系マスク指示信号「無」412の場合)には、N系警報通知をマスクせず、警報出力を行う。
同様に、警報通知マスク部102は、E系クロックの断検出信号が入力されると、E系のマスク指示信号がAIS信号検出部108から入力されている場合(図5のE系マスク指示信号「有」421の場合)には、E系警報通知をマスクして、警報出力を行わない。これに対して、警報通知マスク部102は、E系のマスク指示信号がAIS信号検出部108から入力されていない場合(図5のE系マスク指示信号「無」422の場合)には、E系警報通知をマスクせず、警報出力を行う。
警報判定処理部103は、警報通知マスク部102からの警報出力情報を取得して、所定の条件を満たす場合に、図示しない装置管理システムへ警報情報を出力する。具体的には、警報判定処理部103は、警報通知マスク部102からのN系およびE系のクロック断についての警報出力を所定の通知保護期間(例えば、16クロック周期等、クロック断からAIS信号が立ち上がるまでに十分な期間の倍以上の期間)以上の期間の間連続して受信すると、警報出力のあった系を特定する情報と、当該系においてクロック断が発生した旨の情報とを含む警報情報を生成し、装置管理システムに通知する。
自走クロック源104は、シェルフ1が単独で動作しうるためのシェルフ1の自走クロックを発生させる。自走クロック源104は、水晶発振器モジュール、パルスジェネレータ、ファンクションジェネレータ等の、いわゆるクロック発生装置である。自走クロック源104は、N系クロックおよびE系クロックのいずれとも同一の周波数を有するクロックである。
自シェルフ内クロック選択部105は、自走クロック源104から出力される自走クロックと、N系クロック121と、E系クロック122と、を入力クロックとして、いずれかのクロックを選択的に出力する。自シェルフ内クロック選択部105は、断検出信号124を受信し、当該断検出信号に応じて、出力するクロックを選択する。自シェルフ内クロック選択部105は、断検出信号124が、N系クロック121とE系クロック122とのいずれも断でないことを示す信号、あるいはE系クロック122のみの断を示す信号であれば、N系クロック121を出力し、N系クロック121のみの断を示す信号であれば、E系クロック122を出力し、N系クロック121およびE系クロック122の両方の断を検出した信号であれば、自走クロックを出力クロックとして出力する。
N系クロック選択部106は、N系クロック121と、AIS信号生成部109から出力されるAIS信号125と、を入力クロックとして、いずれかのクロックを選択的に出力する。N系クロック選択部106は、断検出信号124を受信し、当該断検出信号に応じて、出力するクロックを選択する。N系クロック選択部106は、断検出信号124が、N系クロック121とE系クロック122とのいずれも断でないことを示す信号、あるいはE系クロック122のみの断を示す信号であれば、N系クロック121を出力し、N系クロックのみの断を示す信号、あるいはN系クロック121およびE系クロック122の両方の断を検出した信号であれば、AIS信号125を出力クロックとして出力する。なお、出力されたクロックは、クロック等の信号を出力するクロック出力部142を介して下位のシェルフ等の装置へ出力される。
E系クロック選択部107は、E系クロック122と、AIS信号生成部109から出力されるAIS信号125と、を入力クロックとして、いずれかのクロックを選択的に出力する。E系クロック選択部107は、断検出信号124を受信し、当該断検出信号に応じて、出力するクロックを選択する。E系クロック選択部107は、断検出信号124が、N系クロック121とE系クロック122とのいずれも断でないことを示す信号、あるいはN系クロック121のみの断を示す信号であれば、E系クロック122を出力し、E系クロックのみの断を示す信号、あるいはN系クロック121およびE系クロック122の両方の断を検出した信号であれば、AIS信号125を出力クロックとして出力する。なお、出力されたクロックは、クロック等の信号を出力するクロック出力部142を介して下位のシェルフ等の装置へ出力される。
AIS信号検出部108は、N系クロック線およびE系のクロック線上のAIS信号の転送を監視し、所定の周期(例えば、8クロック周期)のAIS信号と同様の周期の信号を検出した場合に、マスク指示信号123を警報通知マスク部102へ出力する。なお、AIS信号検出部108は、AIS信号が検出されなくなり、かつ、所定の期間(例えば、3周期)正常なクロックを検出した場合には、マスク指示信号123の出力を終了する。
AIS信号生成部109は、自走クロック源104から自走クロックの供給を受けて、所定の周波数を有するAIS信号を生成し、N系クロック選択部106およびE系クロック選択部107へ出力する。図6(a)に示すように、AIS信号生成部109は、1/8分周回路109aを備えており、AIS信号生成部109へ信号を入力する入力伝送路115と、AIS信号生成部109からの信号を出力する出力伝送路117と、を備える。入力伝送路115から入力された自走クロックは、1/8分周されて、すなわち周波数を低く変更されて、AIS信号として出力伝送路117から出力される。なお、AIS信号生成部109が自走クロックを分周する分周比は、上記1/8分周に限られるものではない。例えば、AIS信号が、クロック断検出部101がクロック断を検出する断検出期間の二倍以上の周期となる分周比とするようにしてもよい。望ましくは、断検出期間に1クロック周期を加算したクロックの二倍程度の周期を有するAIS信号となるよう分周比を設けるのがよい。
図6(b)には、AIS信号生成部109への入力となる自走クロック500の波形と、AIS信号生成部109からの出力信号501の波形と、を示すタイムチャートが示されている。入力された自走クロック500は、AIS信号生成部109により、その周波数を8分の1に設定されてAIS信号として出力される。
シェルフ1は、上記した構成を備える。当該構成において、クロック断検出部101、警報通知マスク部102、警報判定処理部103、自シェルフ内クロック選択部105、N系クロック選択部106、E系クロック選択部107、AIS信号検出部108、クロック入力受付部141、クロック出力部142は、例えば各種のスイッチ回路やASIC等のハードウェア電子回路により実現される。また、自走クロック源104は、上述したように水晶発振器モジュール、パルスジェネレータ、ファンクションジェネレータ等の、いわゆるクロック発生装置により実現される。また、AIS信号生成部109は、上述のように分周回路により実現される。しかし、これに限らず、CPU等の演算装置に所定のプログラム等が読み込まれて、各処理部が構成されるものであってもよい。
ここで、N系クロック121が断たれた場合のシェルフ1および従属するシェルフの具体的な動作についてさらに詳細に説明する。
シェルフ1では、上位シェルフまたはDCSからのN系クロック121が断たれた場合、所定の期間(例えば、3クロック周期)N系クロック121が入力されないことを検知し、クロック断検出部101がN系クロックの断を検出する。これにより、クロック断検出部101は、断検出信号124の出力を開始する。断検出信号124を受信した自シェルフ内クロック選択部105は、出力するクロックを、N系クロック121からE系クロック122に切り替える。また、断検出信号124を受信したN系クロック選択部106は、下位シェルフへ分配するクロックを、N系クロック121からAIS信号125に切り替える。これにより、下位シェルフへAIS信号125の警報転送が成される。なお、断検出信号124を受信したE系クロック選択部107は、下位シェルフへ分配するクロックを、E系クロック122のまま維持する。
一方、断検出信号124を受信した警報通知マスク部102は、AIS信号検出部108からのマスク指示信号123を未だ受信していないため、警報判定処理部103に対してN系クロックの断についての警報通知を出力する。当該警報通知は、クロック線上にAIS信号を受信しない限りは継続されるため、警報判定処理部103は、警報通知マスク部102からのN系のクロック断についての警報出力を所定の通知保護期間以上連続して受信する。警報判定処理部103は、警報出力のあった系を特定する情報と、当該系においてクロック断が発生した旨の情報とを含む警報情報を生成し、装置管理システムに通知する。
すなわち、クロック線上でクロック断を検出し、かつ、当該クロック線上にAIS信号を検出していないシェルフ1からは、装置管理システムに対して、警報通知が出力される。
次に、クロック断を検出したシェルフ1に従属する下位のシェルフの動作について説明する。下位のシェルフでは、N系クロック121の代わりに、N系クロックの断を検出した上位シェルフから転送されるAIS信号125がクロック線上から受信される。下位のシェルフのAIS信号検出部108は、当該AIS信号を検出して、マスク指示信号123を出力する。一方、下位のシェルフのクロック断検出部101は、N系クロック121に代えてクロック線上にAIS信号を受信するが、AIS信号は、前述したようにN系クロックの断と判定される特定パターンの信号、すなわち断検出期間の二倍以上の周期を有するN系クロックの分周信号であるため、N系クロックの断を検出し、断検出信号124の出力を開始する。
断検出信号124を受信した下位のシェルフの自シェルフ内クロック選択部105は、出力するクロックを、N系クロック121からE系クロック122に切り替える。また、断検出信号124を受信したN系クロック選択部106は、下位シェルフへ分配するクロックを、N系クロック121からAIS信号125に切り替える。これにより、さらに下位のシェルフへAIS信号125の警報転送が成される。なお、断検出信号124を受信したE系クロック選択部107は、下位シェルフへ分配するクロックを、E系クロック122のまま維持する。
一方、断検出信号124を受信した下位のシェルフの警報通知マスク部102は、クロックが断たれたことを検知すると共に、AIS信号検出部108がクロック線上のAIS信号を検知するまでの期間、すなわち数クロック程度の遅延を伴ってAIS信号検出部108からのマスク指示信号123を受信することとなる。そのため、警報通知マスク部102は、警報判定処理部103へ数クロックの間警報通知を行った後、警報通知のマスク処理による警報通知の停止を行う。
図7は、網同期装置の主要な信号のタイムチャートの例を示す図である。N系クロック602が正常クロック601から逸脱する信号となった場合、クロック断検出部101は、所定の断検出期間610の間連続してN系クロックを検知できないこととなり、次クロック周期以降において断検出信号603が立ち上がる。
そして、断検出信号603の立ち上がりに伴い、N系クロック選択部106においては、AIS信号604の送出が開始され、分配クロック605としてAIS信号604がクロック線上に送出されるAIS信号送出期間712が開始する。下位シェルフのクロック断検出部101は、分配クロック605のN系クロックを所定の断検出期間710の間連続して検知できなくなると、断検出信号703を立ち上げる。
また、下位シェルフのクロック線上では、AIS信号送出期間712においては、分配クロックとして断検出期間710の二倍以上の周期のAIS信号604を受信することとなる。そのため、下位シェルフのクロック断検出部101は、AIS信号送出期間712においては、N系のクロックの断を検出し続ける。すなわち、下位シェルフの自シェルフ内クロック選択部105において、N系クロックへの誤った切り戻しなどが発生しない。そして、下位シェルフの警報通知マスク部102は、断検出信号124と、マスク指示信号123の両方の信号を受信することとなり、警報通知を停止する。つまり、下位シェルフにおいては、警報通知がなされない。
次に、N系クロックが断たれた状態から、N系クロック602が回復した場合について、図7のタイムチャートを用いて説明する。クロック断検出部101は断検出期間610と同期間(3クロック周期)の復帰検出期間611以上連続するクロックの立ち上がりを検出すると、断検出信号603の出力を停止する。自シェルフ内クロック選択部105では、この断検出信号603の停止を検知して、次クロック周期以降は、回復したN系クロック602を出力クロックとして切り戻す。同様に、N系クロック選択部106でも、出力クロックをAIS信号125からN系クロックに切り戻す。
下位のシェルフのクロック断検出部101は、AIS信号送出期間712の終了後に、N系クロック選択部106から出力されるN系クロックについて、復帰検出期間711以上連続する立ち上がりを検出し、断検出信号703の出力を停止する。すなわち、自シェルフにおいては、N系クロック602の断を検出した直後のクロック周期801からAIS送出期間712が開始され、AIS信号送出期間712の終了後すなわちN系クロック602の復帰を検出した直後のクロック周期802まで、AIS信号の送出が継続される。また、これに対し、下位シェルフにおいては、同様の仕組みでAIS信号送出期間712が設けられ、その終期は親シェルフのAIS信号送出期間712の終了後に復帰検出期間711の間の連続するN系クロックが検出された直後のクロック周期となる。
図8は、本願発明に係る第一の実施形態を適用していないシェルフを含む網同期装置において、シェルフをカスケード接続したシステムの構成図である。
当該システムにおいては、N系クロックを分配するDCS(N系)402aと、E系クロックを分配するDCS(E系)402bと、からN系クロックおよびE系クロックの供給を受ける網同期装置401について、装置監視システム505へ警報通知506がなされるよう構成されている。ここで、網同期装置401には、マスタシェルフとしてM−Shelf403が設けられ、M−Shelf403に従属するスレーブシェルフとしてS−Shelf404a〜404dがカスケード接続されている。
当該システムにおいては、DCS(N系)402aから分配されたN系クロックを、M−Shelf403が受信し、M−Shelf403は、専らクロックを伝送するクロック線を介してN系クロックをS−Shelf404aへ分配する。同様に、DCS(E系)402bから分配されたE系クロックを、M−Shelf403が受信し、M−Shelf403は、専らクロックを伝送するクロック線を介してE系クロックをS−Shelf404aへ分配する。S−Shelf404aは、専らクロックを伝送するクロック線を介してN系クロックおよびE系クロックをS−Shelf404bへ分配する。S−Shelf404bは、専らクロックを伝送するクロック線を介してN系クロックおよびE系クロックをS−Shelf404cへ分配する。S−Shelf404cは、専らクロックを伝送するクロック線を介してN系クロックおよびE系クロックをS−Shelf404dへ分配する。
このようなクロックの分配を行うシステムにおいては、例えばS−Shelf404aとS−Shelf404b間でN系クロックの分配が途絶した場合、S−Shelf404b、404c、404dのいずれもが、N系クロックの分配を得られない。そのため、S−Shelf404b、404c、404dのいずれもがN系クロックの断を検知するとともに、装置監視システム505へそれぞれ警報通知を行ってしまう。
このような警報通知を行ってしまうことで、クロック断が発生したことの通知はなされるものの、必ずしも必要とはいえない警報通知が多数なされているために情報が錯綜し、発生したクロック断の回復のための状況把握および復旧作業に時間がかかる場合がある。
これに対して、図9に示すように、本発明に係る第一の実施形態を適用したシェルフ1を含む網同期装置においては、シェルフ1をカスケード接続しているにも関わらず、警報通知506はクロック断を検出した最上位のS−Shelf404bからのみ発せられ、S−Shelf404bに従属するS−Shelf404c、404dにおいてはAIS信号が検出されるために警報通知がなされない。そのため、クロック断の箇所が一目瞭然となり、状況把握および復旧作業にかかる期間を非常に短縮することができるため、障害回復を早めることができるといえる。
以上、本発明に係る第一の実施形態を適用したシェルフ1を含む網同期装置について説明した。第一の実施形態を適用した網同期装置によると、クロック断発生時に、クロック断を検知したシェルフに従属するシェルフにおける不要な警報通知を遮断し、故障部位の特定を迅速に行うことができる。
次に、本発明に係る第二の実施形態を適用した網同期装置を構成するシェルフ1000について、図面を参照して説明する。
図10は、本発明の第二の実施形態に係る網同期装置を構成するシェルフ1000を示す図である。
本発明の第二の実施形態に係るシェルフ1000は、第一の実施形態と同様に、図2に示すような従属同期方式における網同期クロックの分配の仕組みに組み込まれる装置である。シェルフ1000は、第一の実施形態と略同様の構成を備えるが、一部に相違があり、以下においては、当該相違を中心に説明する。
図10に示すように、シェルフ1000は、クロック断検出部101と、警報通知マスク部102´と、警報判定処理部103´と、自走クロック源104と、自シェルフ内クロック選択部105と、N系クロック選択部106と、E系クロック選択部107と、N系クロックAIS信号検出部111と、E系クロックAIS信号生成部112と、E系クロックAIS信号検出部113と、N系クロックAIS信号生成部114と、クロック入力受付部141と、クロック出力部142と、を備えている。
クロック断検出部101と、自走クロック源104と、自シェルフ内クロック選択部105と、クロック入力受付部141と、クロック出力部142とは、第一の実施形態に係る各処理部と同様の構成であるため、説明を省略する。
警報通知マスク部102´は、クロック断検出部101から出力された断検出信号124と、N系クロックAIS信号検出部111から出力されたN系マスク指示信号131と、E系クロックAIS信号検出部113から出力されたE系マスク指示信号132と、を受信し、所定の条件に従って警報判定処理部103に対する警報信号の出力を制御する。
具体的には、警報通知マスク部102´は、図5の対応表400に示すように、N系クロックの断検出信号410と、E系クロックの断検出信号420のそれぞれをクロック断検出部101から入力された場合に、各系のクロックの断検出信号の有無と、各系のマスク指示信号の有無に応じて、警報出力を制御する。
より具体的には、警報通知マスク部102´は、N系クロックの断検出信号を入力されると、N系マスク指示信号131がN系クロックAIS信号検出部111から入力されている場合(図5のN系マスク指示信号「有」411の場合)には、N系警報通知をマスクして、警報出力を行わない。これに対して、警報通知マスク部102´は、N系マスク指示信号131がN系クロックAIS信号検出部111から入力されていない場合(図5のN系マスク指示信号「無」412の場合)には、N系警報通知をマスクせず、警報出力を行う。
同様に、警報通知マスク部102´は、E系クロックの断検出信号を入力されると、E系マスク指示信号132がE系クロックAIS信号検出部113から入力されている場合(図5のE系マスク指示信号「有」421の場合)には、E系警報通知をマスクして、警報出力を行わない。これに対して、警報通知マスク部102´は、E系マスク指示信号132がAIS信号検出部113から入力されていない場合(図5のE系マスク指示信号「無」422の場合)には、E系警報通知をマスクせず、警報出力を行う。
警報判定処理部103´は、警報通知マスク部102´からの警報出力情報を取得して、所定の条件を満たす場合に、図示しない装置管理システムへ警報情報を出力する。具体的には、警報判定処理部103´は、警報通知マスク部102´からのN系およびE系のクロック断についての警報出力を所定の通知保護期間(例えば、20クロック周期等、クロック断から後述するE系AIS信号133あるいはN系AIS信号134のいずれか周波数の低い方が立ち上がるまでに十分な期間の倍以上の期間)以上連続して受信すると、警報出力のあった系を特定する情報と、当該系においてクロック断が発生した旨の情報とを含む警報情報を生成し、装置管理システムに通知する。
N系クロック選択部106´は、N系クロック121と、N系クロックAIS信号生成部114から出力されるN系AIS信号134と、を入力クロックとして、いずれかのクロックを選択的に出力する。N系クロック選択部106´は、断検出信号124を受信し、当該断検出信号に応じて、出力するクロックを選択する。N系クロック選択部106´は、断検出信号124が、N系クロック121とE系クロック122とのいずれも断でないことを示す信号、あるいはE系クロック122のみの断を示す信号であれば、N系クロック121を出力し、N系クロックのみの断を示す信号、あるいはN系クロック121およびE系クロック122の両方の断を検出した信号であれば、N系AIS信号134を出力クロックとして出力する。
E系クロック選択部107´は、E系クロック122と、E系クロックAIS信号生成部112から出力されるE系AIS信号133と、を入力クロックとして、いずれかのクロックを選択的に出力する。E系クロック選択部107´は、断検出信号124を受信し、当該断検出信号に応じて、出力するクロックを選択する。E系クロック選択部107´は、断検出信号124が、N系クロック121とE系クロック122とのいずれも断でないことを示す信号、あるいはN系クロック121のみの断を示す信号であれば、E系クロック122を出力し、E系クロックのみの断を示す信号、あるいはN系クロック121およびE系クロック122の両方の断を検出した信号であれば、E系AIS信号133を出力クロックとして出力する。
N系クロックAIS信号検出部111は、N系クロック線上のAIS信号の転送を監視し、所定の周期(例えば、8クロック周期)のN系AIS信号と同様の信号を検出した場合に、N系マスク指示信号131を警報通知マスク部102´へ出力する。なお、N系クロックAIS信号検出部111は、N系AIS信号が検出されなくなり、かつ、所定の期間(例えば、3周期)正常なクロックを検出した場合には、N系マスク指示信号131の出力を終了する。
E系クロックAIS信号生成部112は、自走クロック源104から自走クロックの供給を受けて、所定の周波数(例えば、自走クロックの1/10倍の周波数)を有するE系AIS信号133を生成し、E系クロック選択部107´へ出力する。特に図示しないが、E系AIS信号生成部112は、図6(a)と分周比のみが異なる分周回路を備える。すなわち、E系クロックAIS信号生成部112においては、入力伝送路115から入力された自走クロックは、1/10分周されて、すなわち周波数を低く変更されて、E系AIS信号として出力伝送路117から出力される。なお、E系クロックAIS信号生成部112が自走クロックを分周する分周比は、上記1/10分周に限られるものではない。例えば、E系AIS信号133が、クロック断検出部101がクロック断を検出する断検出期間の二倍以上の周期となる分周比であって、かつ、N系クロックAIS信号生成部114が出力するN系AIS信号134とは異なる分周比とするようにしてもよい。望ましくは、断検出期間に1クロック周期を加算したクロックの二倍程度以上の周期であって、後述するN系AIS信号とは異なる周期を有するE系AIS信号133となるよう分周比を設けるのがよい。
E系クロックAIS信号検出部113は、E系クロック線上のAIS信号の転送を監視し、所定の周期(例えば、10クロック周期)のE系AIS信号と同様の信号を検出した場合に、E系マスク指示信号132を警報通知マスク部102´へ出力する。なお、E系クロックAIS信号検出部113は、E系AIS信号が検出されなくなり、かつ、所定の期間(例えば、3周期)正常なクロックを検出した場合には、E系マスク指示信号132の出力を終了する。
N系クロックAIS信号生成部114は、自走クロック源104から自走クロックの供給を受けて、所定の周波数(例えば、自走クロックの1/8倍の周波数)を有するN系AIS信号134を生成し、N系クロック選択部106´へ出力する。特に図示しないが、N系AIS信号生成部114は、図6(a)と同様の分周回路を備える。すなわち、N系クロックAIS信号生成部114においては、入力伝送路115から入力された自走クロックは、1/8分周されて、すなわち周波数を低く変更されて、N系AIS信号として出力伝送路117から出力される。なお、N系クロックAIS信号生成部114が自走クロックを分周する分周比は、上記1/8分周に限られるものではない。例えば、N系AIS信号134が、クロック断検出部101がクロック断を検出する断検出期間の二倍以上の周期となる分周比であって、かつ、E系クロックAIS信号生成部112が出力するE系AIS信号133とは異なる分周比とするようにしてもよい。望ましくは、断検出期間に1クロック周期を加算したクロックの二倍程度の周期を有するN系AIS信号134となるよう分周比を設けるのがよい。
以上、本発明に係る第二の実施形態を適用したシェルフ1000を含む網同期装置について説明した。第二の実施形態を適用した網同期装置によると、クロック断発生時に、クロック断を検知したシェルフに従属するシェルフにおける不要な警報通知を遮断し、故障部位の特定を迅速に行うことができる。さらには、第二の実施形態を適用した網同期装置によると、生成される従属シェルフへのAIS信号は、N系クロック断の場合とE系クロック断の場合とでは異なる周波数を有するAIS信号となり、N系クロックとE系クロックのAIS信号が判別可能となる。これは、例えばネットワーク装置の設備の施設段階で、クロック分配用のケーブル等を敷設した場合に、N系とE系のケーブルを逆に接続してしまうなどのトラブルが発生した場合であっても、接続のトラブルを検知しやすくなる。すなわち、N系AIS信号134とE系AIS信号133とが判別可能であるため、ケーブルが正常に接続されているか、断線の故障が発生していないかなどを事前に確認することが可能となる。
また、設備の施設段階でクロック分配用のケーブル等を敷設した場合は、まだ上位のマスタシェルフには基準クロックが入力されず、N系クロックおよびE系クロックのいずれもが断たれた状態となる。そのため、N系クロック選択部106´とE系クロック選択部107´とは、N系クロックAIS信号生成部114とE系クロックAIS信号生成部112で生成された各々のAIS信号は下位のシェルフへの分配クロックとして転送されることとなる。正常にカスケード接続がされている場合は、下位のシェルフでは、N系クロックAIS信号検出部111とE系クロックAIS信号検出部113の各々が、各々の系のAIS信号を検出する。しかし、N系クロックAIS信号検出部111とE系クロックAIS信号検出部113の各々が、警報通知マスク部102´に対してN系マスク指示信号131、E系マスク指示信号132を出力するため、装置管理システムには警報通知されない。
一方で、いずれかのシェルフ間でN系、E系のクロック線を誤ってカスケード接続された場合や、クロック線の断線が発生している場合には、N系クロックAIS信号検出部111はE系AIS信号を検知できず、E系クロックAIS信号検出部113はN系AIS信号を検出できないため、警報通知マスク部102´に対してN系マスク指示信号131およびE系マスク指示信号132がいずれも出力されない。その結果、クロック断検出部101でクロックが断たれたことを検出して断検出信号124が出力され、警報通知マスク部102´は警報通知を出力する。N系クロック選択部106´とE系クロック選択部107´は、断検出信号124を受けると、下位のシェルフへの分配クロックとして、それぞれの本来転送すべき系のAIS信号を転送する。
このように、さらに下位のシェルフで正常にカスケード接続がなされていれば、下位のシェルフでは装置管理システムへ警報通知がなされない。そのため、誤接続やケーブルの断線の故障個所の特定が容易に可能となり、かつ、運用前に事前にチェックすることが可能となるといえる。
本発明は、上記第一の実施形態および第二の実施形態に制限されない。上記それぞれの実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。例えば、上記第一の実施形態および第二の実施形態においては、専らクロックの転送に用いるクロック線上にクロックとAIS信号とを出力することを特定している。しかし、これに限られず、図示しないデータ通信線上にクロックとAIS信号を出力するようにしてもよい。これにより、シェルフの配置の柔軟性をより高めることができるといえる。
しかし、上記のように変形すると、シェルフの配置の柔軟性は高くなるが、専用のクロック線を用いたものと比較すると、データ線上にクロック情報を乗せることにより、クロック断の検知が遅れる可能性がある。すなわち、データ線上のデータフレーム再送制御等の遅延と、通信プロトコル上のフレーム廃棄等により、クロックの途絶の検知が遅くなる可能性がある。
また、上記した実施形態の変形は、単独で適用されてもよいし、部分的に組み合わされて適用されるようにしてもよい。
以上、本発明について、実施形態を中心に説明した。本発明に係る実施形態によると、シェルフ内に、上位装置からのAIS信号の検出を行う処理部と、下位シェルフへ送信するAIS信号の生成を行う処理部と、を共に備えることから、シェルフ間のカスケード接続が可能となる。また、下位シェルフにおいて、クロック断検出とともにAIS信号を検出すると、警報通知を抑止することができる。また、クロック断から正常クロック検出の状態に復帰した場合に、特段の処理を行わなくとも、下位シェルフに従属するすべてのシェルフの復帰が迅速に成される。また、専用のクロック線を用いてクロックとAIS信号とを伝達するため、クロック断の検出が早く、データ通信への影響を抑えることができる。
1、1000・・・シェルフ、101・・・クロック断検出部、102・・・警報通知マスク部、103・・・警報判定処理部、104・・・自走クロック源、105・・・自シェルフ内クロック選択部、106・・・N系クロック選択部、107・・・E系クロック選択部、108・・・AIS信号検出部、109・・・AIS信号生成部、109a・・・分周回路、111・・・N系クロックAIS信号検出部、112・・・E系クロックAIS信号生成部、113・・・E系クロックAIS信号検出部、114・・・N系クロックAIS信号生成部、115・・・入力伝送路、117・・・出力伝送路、121・・・N系クロック、122・・・E系クロック、123・・・マスク指示信号、124・・・断検出信号、125・・・AIS信号、131・・・N系マスク指示信号、132・・・E系マスク指示信号、133・・・E系AIS信号、134・・・N系AIS信号、141・・・クロック入力受付部、142・・・クロック出力部

Claims (15)

  1. クロック信号の入力を受け付けるためのクロック入力受付部と、
    クロック信号を出力するためのクロック出力部と、
    前記クロック入力受付部がクロックを受け付けない場合にクロック断を検出するクロック断検出部と、
    前記クロック入力受付部を介してAIS信号を受け付けた場合にAIS信号を検出するAIS信号検出部と、
    AIS信号を生成するAIS信号生成部と、
    前記クロック断検出部がクロック断を検出した場合に、前記AIS信号検出部がAIS信号を検出していなければ、所定の警報通知を出力するアラーム制御部と、
    前記クロック断検出部がクロック断を検出した場合に、前記AIS信号生成部が生成したAIS信号を前記クロック出力部に出力する出力信号選択部と、
    を備えることを特徴とする網同期装置のシェルフ。
  2. 請求項1に記載のシェルフであって、
    前記クロック断検出部は、クロック断を検出すると、前記アラーム制御部および前記切替部へ断検出信号を送出し、
    前記AIS信号検出部は、前記AIS信号を検出すると、前記アラーム制御部へマスク指示信号を送出し、
    前記アラーム制御部は、前記断検出信号および前記マスク指示信号の有無に応じて警報通知を出力し、
    前記出力信号選択部は、前記断検出信号を受け付けると前記AIS信号を前記クロック出力部に出力する、
    ことを特徴とするシェルフ。
  3. 請求項1または2に記載のシェルフであって、
    さらに、独立してクロックを発生させる自走クロック源を備え、
    前記AIS信号生成部は、前記クロック源からのクロックの周波数を変換して前記AIS信号を生成する、
    ことを特徴とするシェルフ。
  4. 請求項3に記載のシェルフであって、
    前記AIS信号生成部は、前記クロック源からのクロックを分周して前記AIS信号を生成する、
    ことを特徴とするシェルフ。
  5. 請求項4に記載のシェルフであって、
    前記クロック断検出部は、前記クロック入力受付部が所定の期間連続してクロックの入力を受け付けない場合にクロック断を検出し、
    前記AIS信号生成部が前記クロック源からのクロックを分周する分周比は、前記AIS信号が、少なくとも前記クロック断検出部がクロック断を検出する前記所定の期間の二倍の期間の周期を有する分周比である、
    ことを特徴とするシェルフ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のシェルフであって、
    前記アラーム制御部は、前記クロック断検出部がクロック断を検出してから所定の期間経過後に、前記AIS信号検出部がAIS信号を検出しなければ、所定の警報通知を出力する、
    ことを特徴とするシェルフ。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のシェルフであって、
    前記クロック入力受付部は、互いに同期された二種のクロック信号をそれぞれ受け付け、
    前記クロック出力部は、
    自シェルフ内にクロック信号を出力する内部クロック出力部と、
    他のシェルフにクロック信号を出力する外部クロック出力部と、
    を備えることを特徴とするシェルフ。
  8. 請求項7に記載のシェルフであって、
    前記外部クロック出力部は、さらに、
    前記クロック入力受付部が受け付けた前記二種のクロック信号の一方を出力する第一の出力部と、
    前記第一の出力部から出力された前記二種のクロック信号の他方を出力する第二の出力部と、
    を備え、
    前記第一の出力部は、前記二種のクロック信号の一方または前記AIS信号生成部が生成したAIS信号のいずれかを選択的に出力し、
    前記第二の出力部は、前記二種のクロック信号の他方または前記AIS信号生成部が生成したAIS信号のいずれかを選択的に出力する、
    ことを特徴とするシェルフ。
  9. 請求項8に記載のシェルフであって、
    前記第一の出力部は、前記クロック断検出部が前記二種のクロック信号の一方のクロック断を検出すると、前記AIS信号生成部が生成したAIS信号を出力し、
    前記第二の出力部は、前記クロック断検出部が前記二種のクロック信号の他方のクロック断を検出すると、前記AIS信号生成部が生成したAIS信号を出力する、
    ことを特徴とするシェルフ。
  10. 請求項8または9に記載のシェルフであって、
    前記AIS信号生成部は、異なる二種類のAIS信号を生成し、
    前記第一の出力部は、前記二種のクロック信号の一方または前記AIS信号生成部が生成したAIS信号の一方のいずれかの信号を選択的に出力し、
    前記第二の出力部は、前記二種のクロック信号の他方または前記AIS信号生成部が生成したAIS信号の他方のいずれかの信号を選択的に出力する、
    ことを特徴とするシェルフ。
  11. クロック信号の入力を受け付けるためのクロック入力受付部と、
    クロック信号を出力するためのクロック出力部と、
    前記クロック入力受付部がクロックを受け付けない場合にクロック断を検出するクロック断検出部と、
    前記クロック入力受付部を介してAIS信号を受け付けた場合にAIS信号を検出するAIS信号検出部と、
    AIS信号を生成するAIS信号生成部と、
    前記クロック断検出部がクロック断を検出した場合に、前記AIS信号検出部がAIS信号を検出していなければ、所定の警報通知を出力するアラーム制御部と、
    前記クロック断検出部がクロック断を検出した場合に、前記AIS信号生成部が生成したAIS信号を前記クロック出力部に出力する出力信号選択部と、
    を備える網同期装置のシェルフを少なくとも二つ有し、
    前記シェルフのうちの一つのシェルフである第一のシェルフのクロック入力受付部は、外部の装置からクロック信号を受け付け、
    前記第一のシェルフの前記クロック出力部は、前記クロック信号または前記AIS信号生成部が生成したAIS信号のいずれかを他のシェルフである第二のシェルフに出力する、
    ことを特徴とする網同期装置。
  12. 請求項11に記載の網同期装置であって、
    前記第一のシェルフおよび第二のシェルフのいずれも、
    前記クロック断検出部は、クロック断を検出すると、前記アラーム制御部および前記切替部へ断検出信号を送出し、
    前記AIS信号検出部は、前記AIS信号を検出すると、前記アラーム制御部へマスク指示信号を送出し、
    前記アラーム制御部は、前記断検出信号および前記マスク指示信号の有無に応じて警報通知を出力し、
    前記出力信号選択部は、前記断検出信号を受け付けると前記AIS信号を前記クロック出力部に出力する、
    ことを特徴とする網同期装置。
  13. 請求項11または12に記載の網同期装置であって、
    前記第一のシェルフおよび第二のシェルフのいずれも、
    さらに、独立してクロックを発生させる自走クロック源を備え、
    前記AIS信号生成部は、前記クロック源からのクロックの周波数を変換して前記AIS信号を生成する、
    ことを特徴とする網同期装置。
  14. 請求項13に記載の網同期装置であって、
    前記第一のシェルフおよび第二のシェルフのいずれも、
    前記AIS信号生成部は、前記クロック源からのクロックを分周して前記AIS信号を生成する、
    ことを特徴とする網同期装置。
  15. 請求項14に記載の網同期装置であって、
    前記第一のシェルフおよび第二のシェルフのいずれも、
    前記クロック断検出部は、前記クロック入力受付部が所定の期間連続してクロックの入力を受け付けない場合にクロック断を検出し、
    前記AIS信号生成部が前記クロック源からのクロックを分周する分周比は、前記AIS信号が、少なくとも前記クロック断検出部がクロック断を検出する前記所定の期間の二倍の期間の周期を有する分周比である、
    ことを特徴とする網同期装置。
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