JP3199031B2 - 網同期装置および網同期通信システム - Google Patents

網同期装置および網同期通信システム

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JP3199031B2 JP20423498A JP20423498A JP3199031B2 JP 3199031 B2 JP3199031 B2 JP 3199031B2 JP 20423498 A JP20423498 A JP 20423498A JP 20423498 A JP20423498 A JP 20423498A JP 3199031 B2 JP3199031 B2 JP 3199031B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の通信装置が
従属同期してデータの送受のためのクロックを生成する
網同期装置および網同期通信システムに係り、特に複数
の通信装置が複数系統の伝送路のそれぞれによりリング
状に接続された通信システムでクロックパス運用系の切
替時に従属局同士の間でクロックパスの閉塞状態が発生
することを防止できる網同期制御装置および網同期通信
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の端局等から構成された網同
期通信システムでは、例えば1つの端局の網同期装置が
マスタクロックを生成し、他の端局の網同期装置がこの
マスタクロックに従属同期してクロックを生成する従属
同期方式が一般的である。
【0003】図3に従来の従属同期方式による網同期通
信システムの基本的な構成を示す。この通信システム4
00は、それぞれが、端局装置およびこの端局装置にデ
ータの送受信に用いるクロックを供給する網同期装置を
備えた複数の局A、B、Cから構成されている。この通
信システム400では、例えば局Aの第1の網同期装置
401がマスタクロックとしての第1のクロック410
を生成し、この第1のクロック410が第1の端局装置
404に供給される。また、第1のクロック410の第
1のクロックパス410Aが第1の端局装置404を介
して局Bに伝送される。局Bの第2の網同期装置402
は第2の端局装置405を介して第1のクロックパス4
10Aを受信し、この第1のクロックパス410Aに従
属同期して第2のクロック411を生成する。第2のク
ロック411は第2の端局装置405に供給される。ま
た、第2のクロック411の第2のクロックパス411
Aが第2の端局装置404を介して局Cに伝送される。
局Cでは、第3の網同期装置403が第3の端局装置4
06を介して受信した第3のクロックパス411Aに従
属同期して第3のクロック412を生成し、このクロッ
ク412を第3の端局装置406に供給する。
【0004】このような通信システム400で、例えば
局Aと局Bとの間の伝送路に障害が発生し、クロックパ
ス410Aの供給が途絶えたときには、第2の網同期装
置402が自走して、第2のクロック411Aを生成す
る。第3の網同期装置403はこの第2のクロック41
1Aに従属同期して、第3のクロック412を生成す
る。
【0005】特開平8-237233号公報は、通信シ
ステム400で、第1、第3の網同期装置401、40
3が高精度のクロック発生器を有し、第2の網同期装置
402が低精度のクロック発生器を有する場合のクロッ
クパスの切り替え方式を開示する。すなわち、局Aと局
Bとの間の伝送路に障害が発生した場合に第2の網同期
装置402が自走すると、低精度の第2のクロックパス
411Aに高精度の第3の網同期装置403が従属同期
することになる。これを避けるために、クロックパス4
11Aが途絶えたときに、第2の網同期装置402から
第3の網同期装置403に自走するように指示する信号
を送出して、第3の網同期装置403を自走させる。こ
の第3の網同期装置403の自走出力である第3のクロ
ック412の第3のクロックパス412Aを第2の網同
期装置402に送出し、第2の網同期装置402はこの
第3のクロックパス412Aに従属同期して第2のクロ
ック411を生成する。実開平5-57993号公報も
また全く同様の構成を開示する。
【0006】図4に網同期通信システムの他の従来例を
示す。この通信システム500では、局Aおよび局aが
高精度のクロック発生器を備えており、それぞれマスタ
クロックを発生する。局B、C、bは低精度のクロック
発生器を有する。局Cは、局Aのマスタクロックのクロ
ックパスを第1、第2の伝送路501、502を介して
受信すると共に、局aのマスタクロックのクロックパス
を第4、第3の伝送路504、503を介して受信す
る。これら両系統の伝送路を介して受信するクロックパ
スのうち局Cは、通常、第1、第2の伝送路501、5
02を介して受信するクロックパスに従属同期して、ク
ロックを発生する。このクロックパスが第2の伝送路5
02の障害により途絶えたときには、第4、第3の伝送
路504、503を介して受信するクロックパスに従属
同期して、クロックを発生する。
【0007】しかしながら、通信システム500で、第
1の伝送路501に障害が発生した場合には、この伝送
路501の直下流の局Bが自走して低精度のクロックを
発生し、このクロックのクロックパスが第2の伝送路5
02を介して局Cに伝送される。したがって、この場合
には局Cは、局Bからの低精度のクロックパスに従属同
期することになる。
【0008】この不都合を回避するために、特開平5-
37507号公報は、SDH(同期ディジタルハイアラ
ーキ)多重化信号にクロックパスを挿入すると共に、ク
ロックパス監視情報を挿入して送信することを教示して
いる。すなわち、通信システム500で、局Aと局Bと
の間の伝送路501に障害が発生すると、局Bは自走状
態となり、クロックを発生する。局Bはこのクロックの
クロックパスをSDH多重化信号に挿入すると共に、伝
送路501に障害が発生したことを示すクロックパス監
視情報をSDH多重化信号に挿入する。このSDH多重
化信号が第2の伝送路502を介して局Cに伝送される
と、局Cは従属同期するクロックパスを第4、第3の伝
送路504、503を介して受信するクロックパスに切
り替える。これにより、第1の伝送路501で障害が発
生した場合にも局Cは局Bからの低精度のクロックパス
に従属同期するのではなく、局aからの高精度のクロッ
クパスに従属同期することができる。
【0009】図5に、各局A、B、C、Dが2重の伝送
路によりリング状に接続された網同期通信システムの従
来例を示す。この通信システム600では図の右回りに
クロックパスが伝送されるN系伝送路と左回りにクロッ
クパスが伝送されるE系伝送路とを備えている。通信シ
ステム600は、主局Aが発生するマスタクロックのク
ロックパスをN、E両系の伝送路を介して各局B、C、
Dに正逆順次に伝送する。各局B、C、Dは、通常は、
N系伝送路を介して伝送されるクロックパスに従属同期
するが、N系伝送路で障害が発生し、いずれかの局がク
ロックパスの断を検出したときには、この検出信号を他
局に送出する。この検出信号を受け取った各局は、従属
同期するクロックパスをE系伝送路を介して伝送される
クロックパスに切り替える。例えば、特開平3-207
138号公報は、通信システム600でN、E両系統の
伝送路で2重に障害が発生したときのクロックパスの切
り替え方法を開示する。
【0010】すなわち、N、E両系統の伝送路のポイン
トP、Qで障害が発生すると、まず、ポイントPで障害
が発生したことを検出した局Cは、この検出信号を出力
すると共に、局Bからのクロックパス601に従属同期
して生成したクロックのクロックパス602を局Bに折
り返す。局Cが出力した検出信号は、局B、A、Dに順
次伝送され、この結果、通信システム600の全ての局
のクロックパスの運用系がE系に切り替わる。
【0011】一方、局Dは系統EのポイントQでも障害
が発生しているので、クロックパス602に従属同期し
て発生したクロックのクロックパス603をE系伝送路
を介して局Cに伝送することができない。そこで、局D
は自走して、高精度のクロックを発生し、このクロック
のクロックパス606をN系伝送路を介して送出すると
共に、E系統の伝送路で障害が発生したことを示す情報
をN系伝送路を介して送出する。これにより、他の局
A、B、Cが従属同期するクロックパスの伝送路はN系
統に切り替わる。
【0012】したがって、局Dは、伝送路の障害が取り
除かれるまでの間、局Aに代わって、通信システム60
0の主局として機能する。これにより、通信システム6
00で伝送路に2重障害が発生した場合に従属局同士の
間でクロックパスが往復する閉塞状態が発生するのが防
止される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した公知技術のう
ち、特開平3-207138号公報は、2重の伝送路に
より各局がリング状に接続された通信システム600
(図6参照)で両系統の伝送路で障害が発生する2重障
害の場合のクロックパスの切り替え手法を開示する。と
ころが、通信システム600では、2重の伝送路の一方
だけで障害が発生した場合にも、隣接する2つの従属局
同士の間でクロックパスの閉塞状態を生ずることがあ
る。すなわち、図6のポイントRで障害が発生した場合
は局Cはクロックパス601の供給を受けられなくな
る。このため、局CはE系の伝送路を介して供給される
クロックパス604に従属同期して、クロックを生成す
る。この生成されたクロックのクロックパス605がN
系の伝送路を介して従属局Dに返送される。一方、局D
は局Cからのクロックパス605に従属同期してクロッ
クを生成し、この生成したクロックのクロックパス60
4をE系の伝送路を介して局Cに返送する。
【0014】このように、通信システム600のN系伝
送路のポイントRで障害が発生したときには、隣接する
2つの従属局C、Dの間でクロックパスの閉塞状態が発
生する。このため、この2つの従属局C、Dが、局Aの
発生するマスタクロックに従属同期しない状態が発生す
るため、通信システム600でデータを正常に通信でき
なくなることがあるという不都合があった。
【0015】そこで本発明の目的は、複数の通信装置が
従属同期方式によりデータを通信すると共に、各通信装
置が複数系統の伝送路のそれぞれによりリング状に接続
されている場合に、伝送路障害により従属同期している
通信装置同士の間をクロックパスが往復する閉塞状態が
発生するのを防止することができる網同期装置および網
同期通信システムを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)外部装置から複数系統の伝送路を介してクロ
ックパスを受信すると共に、この受信したクロックパス
を前記複数系統の伝送路を介して転送するクロックパス
通信手段と、(ロ)前記複数系統の伝送路のうちの1つ
を選択する選択手段と、(ハ)この選択された1つの系
統の伝送路を介して受信するクロックパスに従属同期し
てクロックを生成する従属クロック生成手段と、(ニ)
複数系統の伝送路を介して受信するクロックパスの受信
状況を監視して、1つの系統の伝送路を介して受信する
クロックパスが途絶えたことを検出すると共に、検出信
号を出力する検出信号出力手段と、(ホ)この検出信号
出力手段が1つの系統の伝送路を介して受信するクロッ
クパスが途絶えたことを検出したときに、自走によりク
ロックを生成する自走クロック生成手段と、(ヘ)この
自走クロック生成手段により生成されたクロックのクロ
ックパスを複数系統の伝送路を介して外部装置に送出す
る自走クロックパス送出手段と、(ト)検出信号を複数
系統の伝送路の1つの系統以外の他の1つの系統の伝送
路を介して外部装置に送出する検出信号送出手段と、
(チ)外部装置から他の1つの系統の伝送路を介して検
出信号を受信したときに、この受信した検出信号を他の
1つの系統の伝送路を介して外部装置に転送すると共に
選択手段が選択する伝送路の系統を1つの系統から他の
1つの系統に切り替える切替手段と、(リ)この切替手
段により選択手段が選択する伝送路の系統が切り替えら
れたときに、自走クロック生成手段によるクロックの生
成を停止する停止手段とを網同期装置に具備させること
を特徴とする。
【0017】この網同期装置によれば、外部装置からク
ロックパスを受信する複数系統の伝送路のうちの1つが
選択され、この選択された1つの系統の伝送路を介して
受信するクロックパスに従属同期してクロックが生成さ
れる。また、複数系統の伝送路を介して受信するクロッ
クパスの受信状況を監視して、選択された1つの系統の
伝送路を介して受信するクロックパスが途絶えたことが
検出されたときに、検出信号が出力され、自走によりク
ロックが生成されると共に、この生成されたクロックの
クロックパスが複数系統の伝送路を介して外部装置に送
出される。検出信号は複数系統の伝送路の1つの系統以
外の他の1つの伝送路を介して外部装置に送出される。
また、外部装置からこの検出信号を他の1つの伝送路を
介して受信すると、この受信した検出信号は他の1つの
伝送路を介して外部装置に転送され、選択された伝送路
の系統が1つの系統から他の1つの系統に切り替えられ
ると共に、自走によるクロックの生成が停止される。こ
れにより、従属同期するクロックパスの供給が途絶えた
ことが検出されたときに、直ちに従属同期するクロック
パスの伝送路を切り替えるのではなく、外部装置が従属
同期するクロックパスの伝送路の切り替えが完了してか
ら、従属同期するクロックパスの伝送路の切り替えが行
われるので、外部装置との間でクロックパスの閉塞状態
が発生するのを防止できる。
【0018】また、請求項2記載の発明では、(イ)外
部装置から複数系統の伝送路を介してクロックパスを受
信すると共に、この受信したクロックパスを複数系統の
伝送路を介して転送するクロックパス通信手段と、複数
系統の伝送路のうちの1つを選択する選択手段と、この
選択された1つの系統の伝送路を介して受信するクロッ
クパスに従属同期してクロックを生成する従属クロック
生成手段と、複数系統の伝送路を介して受信するクロッ
クパスの受信状況を監視して、1つの系統の伝送路を介
して受信するクロックパスが途絶えたことを検出すると
共に、検出信号を出力する検出信号出力手段と、この検
出信号出力手段が1つの系統の伝送路を介して受信する
クロックパスが途絶えたことを検出したときに、自走に
よりクロックを生成する自走クロック生成手段と、この
自走クロック生成手段により生成されたクロックのクロ
ックパスを複数系統の伝送路を介して外部装置に送出す
る自走クロックパス送出手段と、前記検出信号を前記複
数系統の伝送路の前記1つの系統以外の他の1つの系統
の伝送路を介して前記外部装置に送出する検出信号送出
手段と、前記外部装置から前記他の1つの伝送路を介し
て前記検出信号を受信したときに、この受信した検出信
号を前記他の1つの系統の伝送路を介して前記外部装置
に転送すると共に前記選択手段が選択する伝送路の系統
を前記1つの系統から前記他の1つの系統に切り替える
切替手段と、この切替手段により前記選択手段が選択す
る伝送路の系統が切り替えられたときに、前記自走クロ
ック生成手段によるクロックの生成を停止する停止手段
とを有する複数の従網同期装置と、(ロ)マスタクロッ
クを生成するマスタクロック生成手段と、この生成した
マスタクロックのクロックパスを前記複数系統の伝送路
を介して前記複数の従網同期装置に送信するクロックパ
ス送信手段と、前記他の1つの系統の伝送路を介して前
記外部装置から前記検出信号を受信したときに、この受
信した検出信号を前記他の1つの系統の伝送路を介して
外部装置に転送する転送手段とを有する主網同期装置と
から網同期通信システムを構成することを特徴とする。
【0019】この構成によれば、主網同期装置が請求項
1の網同期装置と同一の構成の複数の従網同期装置の少
なくとも1つから上述した他の1つの系統の伝送路を介
して受信する検出信号が、上述した他の1つの系統の伝
送路を介して他の複数の従網同期装置に転送される。こ
れにより、網同期通信システムを構成する従網同期装置
同士の間でクロックパスの閉塞状態が発生するのを防止
することができる。
【0020】また、請求項3記載の発明では、(イ)外
部装置から複数系統の伝送路を介してクロックパスを含
む同期ディジタルハイアラーキ多重化信号を受信すると
共に、この受信した同期ディジタルハイアラーキ多重化
信号を前記複数系統の伝送路を介して転送するクロック
パス通信手段と、複数系統の伝送路のうちの1つを選択
する選択手段と、(ロ)この選択された1つの系統の伝
送路を介して受信する同期ディジタルハイアラーキ多重
化信号からクロックパスを抽出し、この抽出されたクロ
ックパスに従属同期してクロックを生成する従属クロッ
ク生成手段と、(ハ)複数系統の伝送路を介して受信す
る同期ディジタルハイアラーキ多重化信号の受信状況を
監視して、1つの系統の伝送路を介して受信する同期デ
ィジタルハイアラーキ多重化信号が途絶えたことを検出
したときに、検出信号を出力する検出信号出力手段と、
(ニ)この検出信号出力手段が1つの系統の伝送路を介
して受信する同期ディジタルハイアラーキ多重化信号が
途絶えたことを検出したときに、自走によりクロックを
生成する自走クロック生成手段と、(ホ)この自走クロ
ック生成手段により生成されたクロックのクロックパス
を同期ディジタルハイアラーキ多重化信号に挿入して複
数系統の伝送路を介して外部装置に送出する自走クロッ
クパス送出手段と、(ヘ)検出信号を複数系統の伝送路
の前記1つの系統以外の他の1つの系統の伝送路を介し
て外部装置に送出される同期ディジタルハイアラーキ多
重化信号に挿入する検出信号挿入手段と、(ト)外部装
置から他の1つの系統の伝送路を介して検出信号が挿入
された同期ディジタルハイアラーキ多重化信号を受信し
たときに、この受信した同期ディジタルハイアラーキ多
重化信号から検出信号を抽出し、この抽出された検出信
号を自走クロックパス送出手段により他の1つの系統の
伝送路を介して外部装置に送出される同期ディジタルハ
イアラーキ多重化信号に挿入すると共に選択手段が選択
する伝送路の系統を1つの系統から他の1つの系統に切
り替える切替手段と、(チ)この切替手段により選択手
段が選択する伝送路の系統が切り替えられたときに、自
走クロック生成手段によるクロックの生成を停止する停
止手段とを網同期装置に具備させたことを特徴とする。
【0021】この網同期装置によれば、外部装置からク
ロックパスを含む同期ディジタルハイアラーキ多重化信
号を受信する複数系統の伝送路のうちの1つが選択さ
れ、この選択された1つの系統の伝送路を介して受信す
る同期ディジタルハイアラーキ多重化信号からクロック
パスが抽出され、このクロックパスに従属同期してクロ
ックが生成される。また、複数系統の伝送路を介して受
信する同期ディジタルハイアラーキ多重化信号の受信状
況を監視して、上述した1つの系統の伝送路を介して受
信する同期ディジタルハイアラーキ多重化信号が途絶え
たことが検出されたときに、検出信号が出力され、自走
によりクロックが生成されると共に、この生成されたク
ロックのクロックパスを含む同期ディジタルハイアラー
キ多重化信号が複数系統の伝送路を介して外部装置に送
出される。また、検出信号は複数系統の伝送路の選択さ
れた1つの系統以外の他の1つの伝送路を介して外部装
置に送出される同期ディジタルハイアラーキ多重化信号
に挿入される。外部装置からこの検出信号が挿入された
同期ディジタルハイアラーキ多重化信号を他の1つの伝
送路を介して受信すると、この受信した同期ディジタル
ハイアラーキ多重化信号から検出信号が抽出され、この
抽出された検出信号が他の1つの伝送路を介して外部装
置に送出される同期ディジタルハイアラーキ多重化信号
に挿入され、選択された伝送路の系統が1つの系統から
他の1つの系統に切り替えられると共に、自走によるク
ロックの生成が停止される。これにより、従属同期する
クロックパスを含む同期ディジタルハイアラーキ多重化
信号の供給が途絶えたことが検出されたときに、直ちに
従属同期するクロックパスの伝送路を切り替えるのでは
なく、外部装置のクロックパスの切り替えが完了してか
ら従属同期するクロックパスの伝送路の切り替えが行わ
れるので、外部装置との間でクロックパスの閉塞状態が
生じるのを防止できる。
【0022】また、請求項4記載の発明は、(イ)外部
装置から複数系統の伝送路を介してクロックパスを含む
同期ディジタルハイアラーキ多重化信号を受信すると共
に、この受信した同期ディジタルハイアラーキ多重化信
号を複数系統の伝送路を介して転送するクロックパス通
信手段と、複数系統の伝送路のうちの1つを選択する選
択手段と、この選択された1つの系統の伝送路を介して
受信する同期ディジタルハイアラーキ多重化信号からク
ロックパスを抽出し、この抽出されたクロックパスに従
属同期してクロックを生成する従属クロック生成手段
と、複数系統の伝送路を介して受信する同期ディジタル
ハイアラーキ多重化信号の受信状況を監視して、1つの
系統の伝送路を介して受信する同期ディジタルハイアラ
ーキ多重化信号が途絶えたことを検出したときに、検出
信号を出力する検出信号出力手段と、この検出信号出力
手段が1つの系統の伝送路を介して受信する同期ディジ
タルハイアラーキ多重化信号が途絶えたことを検出した
ときに、自走によりクロックを生成する自走クロック生
成手段と、この自走クロック生成手段により生成された
クロックのクロックパスを同期ディジタルハイアラーキ
多重化信号に挿入して複数系統の伝送路を介して外部装
置に送出する自走クロックパス送出手段と、検出信号を
外部装置に複数系統の伝送路の1つの系統以外の他の1
つの系統の伝送路を介して送出される同期ディジタルハ
イアラーキ多重化信号に挿入する検出信号挿入手段と、
外部装置から他の1つの系統の伝送路を介して検出信号
が挿入された同期ディジタルハイアラーキ多重化信号を
受信したときに、この受信した同期ディジタルハイアラ
ーキ多重化信号から検出信号を抽出し、この抽出された
検出信号を同期ディジタルハイアラーキ多重化信号に挿
入して他の1つの系統の伝送路を介して外部装置に送出
される同期ディジタルハイアラーキ多重化信号に挿入す
ると共に選択手段が選択する伝送路の系統を1つの系統
から他の1つの系統に切り替える切替手段と、この切替
手段により選択手段が選択する伝送路の系統が切り替え
られたときに、自走クロック生成手段によるクロックの
生成を停止する停止手段とを有する複数の従網同期装置
と、(ロ)マスタクロックを生成するクロック生成手段
と、この生成したマスタクロックのクロックパスを同期
ディジタルハイアラーキ多重化信号に挿入して複数系統
の伝送路を介して複数の従網同期装置に送信するマスタ
クロックパス送信手段と、他の1つの系統の伝送路を介
して複数の従網同期装置の1つから検出信号が挿入され
た同期ディジタルハイアラーキ多重化信号を受信し、こ
の受信した同期ディジタルハイアラーキ多重化信号から
検出信号を抽出し、この抽出された検出信号をマスタク
ロックパス送信手段により他の1つの系統の伝送路を介
して送信される同期ディジタルハイアラーキ多重化信号
に挿入して外部装置に転送する転送手段とを有する主網
同期装置とから網同期通信システムを構成することを特
徴とする。
【0023】この構成によれば、主網同期装置が請求項
3の網同期装置と同一の構成の複数の従網同期装置から
他の1つの系統の伝送路を介して受信した同期ディジタ
ルハイアラーキ多重化信号から検出信号が抽出され、こ
の抽出された検出信号が他の1つの系統の伝送路を介し
て送出される同期ディジタルハイアラーキ多重化信号に
挿入される。これにより、網同期通信システムを構成す
る従網同期装置同士の間でクロックパスの閉塞状態が発
生するのを防止することができる。
【0024】また、請求項5記載の発明では、(イ)外
部装置から複数系統の伝送路を介してクロックパスを含
む同期ディジタルハイアラーキ多重化信号を受信すると
共に、この受信した同期ディジタルハイアラーキ多重化
信号を複数系統の伝送路を介して転送するクロックパス
通信手段と、(ロ)複数系統の伝送路のうちの1つを選
択する選択手段と、この選択された1つの系統の伝送路
を介して受信する同期ディジタルハイアラーキ多重化信
号からクロックパスを抽出し、この抽出されたクロック
パスに従属同期してクロックを生成する従属クロック生
成手段と、(ハ)複数系統の伝送路を介して受信する同
期ディジタルハイアラーキ多重化信号の受信状況を監視
して、1つの系統の伝送路を介して受信する同期ディジ
タルハイアラーキ多重化信号が途絶えたことを検出した
ときに、検出信号を出力する検出信号出力手段と、
(ニ)この検出信号出力手段が1つの系統の伝送路を介
して受信する同期ディジタルハイアラーキ多重化信号が
途絶えたことを検出したときに、自走によりクロックを
生成する自走クロック生成手段と、(ホ)この自走クロ
ック生成手段により生成されたクロックのクロックパス
を同期ディジタルハイアラーキ多重化信号に挿入して複
数系統の伝送路を介して外部装置に送出する自走クロッ
クパス送出手段と、(ヘ)検出信号を外部装置に複数系
統の伝送路の1つの系統以外の他の1つの系統の伝送路
を介して送出される同期ディジタルハイアラーキ多重化
信号のオーバーヘッド部に挿入する検出信号挿入手段
と、(ト)外部装置から他の1つの系統の伝送路を介し
て検出信号が挿入された同期ディジタルハイアラーキ多
重化信号を受信したときに、この受信した同期ディジタ
ルハイアラーキ多重化信号から検出信号を抽出し、この
抽出された検出信号を自走クロックパス送出手段により
他の1つの系統の伝送路を介して外部装置に送出される
同期ディジタルハイアラーキ多重化信号のオーバーヘッ
ド部に挿入すると共に選択手段が選択する伝送路の系統
を1つの系統から他の1つの系統に切り替える切替手段
と、(チ)この切替手段により選択手段が選択する伝送
路の系統が切り替えられたときに、自走クロック生成手
段によるクロックの生成を停止する停止手段とを網同期
装置に具備させることを特徴とする。
【0025】この網同期装置によれば、外部装置からク
ロックパスを含む同期ディジタルハイアラーキ多重化信
号を受信する複数系統の伝送路のうちの1つが選択さ
れ、この選択された1つの系統の伝送路を介して受信す
る同期ディジタルハイアラーキ多重化信号からクロック
パスが抽出され、この抽出されたクロックパスに従属同
期してクロックが生成される。また、複数系統の伝送路
を介して受信する同期ディジタルハイアラーキ多重化信
号の受信状況を監視して、上述した1つの系統の伝送路
を介して受信する同期ディジタルハイアラーキ多重化信
号が途絶えたことが検出されたときに、検出信号が出力
され、自走によりクロックが生成されると共に、この生
成されたクロックのクロックパスを含む同期ディジタル
ハイアラーキ多重化信号が複数系統の伝送路を介して外
部装置に送出される。また、検出信号は複数系統の伝送
路の選択された1つの系統以外の他の1つの伝送路を介
して外部装置に送出される同期ディジタルハイアラーキ
多重化信号のオーバーヘッド部に挿入される。外部装置
からこの検出信号がオーバーヘッド部に挿入された同期
ディジタルハイアラーキ多重化信号を他の1つの伝送路
を介して受信すると、この受信した同期ディジタルハイ
アラーキ多重化信号から検出信号ず抽出され、この抽出
された検出信号が他の1つの伝送路を介して外部装置に
送出される同期ディジタルハイアラーキ多重化信号に挿
入され、選択された伝送路の系統が1つの系統から他の
1つの系統に切り替えられると共に、自走によるクロッ
クの生成が停止される。これにより、従属同期するクロ
ックパスを含む同期ディジタルハイアラーキ多重化信号
の供給が途絶えたことが検出されたときに、直ちに従属
同期するクロックパスの伝送路を切り替えるのではな
く、外部装置のクロックパスの切り替えが完了してから
従属同期するクロックパスの伝送路の切り替えが行われ
るので、外部装置との間でクロックパスの閉塞状態が生
じるのを防止できる。
【0026】また、請求項6記載の発明では、(イ)外
部装置から複数系統の伝送路を介してクロックパスを含
む同期ディジタルハイアラーキ多重化信号を受信すると
共に、この受信した同期ディジタルハイアラーキ多重化
信号を複数系統の伝送路を介して転送するクロックパス
通信手段と、複数系統の伝送路のうちの1つを選択する
選択手段と、この選択された1つの系統の伝送路を介し
て受信する同期ディジタルハイアラーキ多重化信号から
クロックパスを抽出し、この抽出されたクロックパスに
従属同期してクロックを生成する従属クロック生成手段
と、複数系統の伝送路を介して受信する同期ディジタル
ハイアラーキ多重化信号の受信状況を監視して、1つの
系統の伝送路を介して受信する同期ディジタルハイアラ
ーキ多重化信号が途絶えたことを検出したときに、検出
信号を出力する検出信号出力手段と、この検出信号出力
手段が1つの系統の伝送路を介して受信する同期ディジ
タルハイアラーキ多重化信号が途絶えたことを検出した
ときに、自走によりクロックを生成する自走クロック生
成手段と、この自走クロック生成手段により生成された
クロックのクロックパスを同期ディジタルハイアラーキ
多重化信号に挿入して複数系統の伝送路を介して外部装
置に送出する自走クロックパス送出手段と、検出信号を
外部装置に複数系統の伝送路の1つの系統以外の他の1
つの系統の伝送路を介して送出される同期ディジタルハ
イアラーキ多重化信号のオーバーヘッド部に挿入する検
出信号挿入手段と、外部装置から他の1つの系統の伝送
路を介して検出信号が挿入された同期ディジタルハイア
ラーキ多重化信号を受信したときに、この受信した同期
ディジタルハイアラーキ多重化信号から検出信号を抽出
し、この抽出された検出信号を自走クロックパス送出手
段により他の1つの系統の伝送路を介して外部装置に送
出される同期ディジタルハイアラーキ多重化信号のオー
バーヘッド部に挿入すると共に選択手段が選択する伝送
路の系統を1つの系統から他の1つの系統に切り替える
切替手段と、この切替手段により選択手段が選択する伝
送路の系統が切り替えられたときに、自走クロック生成
手段によるクロックの生成を停止する停止手段とを有す
る複数の従網同期装置と、(ロ)マスタクロックを生成
するクロック生成手段と、この生成したマスタクロック
のクロックパスを同期ディジタルハイアラーキ多重化信
号に挿入して複数系統の伝送路を介して複数の従網同期
装置に送信するクロックパス送信手段と、他の1つの系
統の伝送路を介して複数の従網同期装置の1つから検出
信号が挿入された同期ディジタルハイアラーキ多重化信
号を受信し、この受信した同期ディジタルハイアラーキ
多重化信号から検出信号を抽出し、この抽出された検出
信号をマスタクロックパス送信手段により他の1つの系
統の伝送路を介して送信される同期ディジタルハイアラ
ーキ多重化信号のオーバーヘッド部に挿入して外部装置
に転送する転送手段とを有する主網同期装置とから網同
期通信システムを構成することを特徴とする。
【0027】この構成によれば、主網同期装置が請求項
5の網同期装置と同一の構成の複数の従網同期装置から
他の1つの系統の伝送路を介して受信した同期ディジタ
ルハイアラーキ多重化信号から検出信号が抽出され、こ
の抽出された検出信号が他の1つの系統の伝送路を介し
て送出される同期ディジタルハイアラーキ多重化信号の
オーバーヘッド部に挿入される。これにより、従網同期
装置同士の間でクロックパスの閉塞状態が発生するのを
防止することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0029】図1に、本発明の一実施例における網同期
装置を備えた網同期通信システムの概略構成を示す。本
実施例の網同期通信システム100は、第1〜第4の端
局装置101〜104および第1〜第4の網同期装置1
11〜114から構成されている。第1〜第4の端局装
置101〜104は2重の通信データの伝送路を介して
リング状に接続されている。すなわち、矢印Nの方向に
通信データが伝送されるN系伝送路121〜124、お
よび矢印Eの方向に通信データが伝送されるE系伝送路
131〜134の2系統の伝送路により2重にリング状
に接続されている。各端局装置101〜104は図示し
ない多重化装置を備え、この多重化装置により多数の電
話回線を収容している。
【0030】また、第1〜第4の網同期装置111〜1
14はそれぞれ対応する端局装置101〜104に接続
され、各端局装置101〜104を介して、上述した2
重の伝送路によりリング状に接続されている。
【0031】第1の網同期装置101は第2〜第4の網
同期装置112〜114が従属同期するマスタクロック
としてのクロックCL1を発生する。クロックCL1の発
生タイミングおよび周期等に関するクロック情報はクロ
ックパスとして同期転送モジュールフレーム構成のSD
H(同期ディジタルハイアラーキ)多重化信号に挿入さ
れる。また、SDH多重化信号のバーチャルコンテナパ
スオーバーヘッド部にはN系伝送路121〜124また
はE系伝送路131〜134のいずれをクロックパスの
運用系として選択するかを指示する信号が付加されてい
る。すなわち、第2〜第4の網同期装置112〜114
にはN系およびE系の各伝送路121〜124、131
〜134を介してクロックパスを含むSDH多重化信号
が伝送される。伝送路に障害がない通常状態では、各網
同期装置112〜114はN系伝送路121〜124を
介して伝送されるクロックパスを運用系として、このク
ロックパスに従属同期してそれぞれクロックCLCL2
〜CL4を生成する。またN系伝送路に障害が発生し、
クロックパスが正常に伝送されなくなったときには、ク
ロックパスの運用系はE系伝送路131〜134に切り
替わる。すなわち、第2〜第4の網同期装置112〜1
14はE系伝送路131〜134を介して伝送されるク
ロックパスに従属同期してそれぞれクロックCL2〜C
4を生成する。
【0032】次に、第1〜第4の網同期装置111〜1
14、およびこれら装置と第1〜第4の端局装置101
〜104とから構成される網同期通信システム100の
動作を説明する。この動作例では、図1のN系伝送路の
ポイントPで障害が発生した場合を説明する。
【0033】N系伝送路122のポイントPで障害が発
生して、第3の網同期装置113がN系伝送路122を
介するクロックパスの供給が途絶えたことを検出する
と、第3の網同期装置113は自走状態に切り替わる。
すなわち、第3の網同期装置113は外部からのクロッ
クパスに従属同期することなく、クロックCL3を発生
する。このクロックCL3のクロックパスは、第1およ
び第2のSDH多重化信号141、142にそれぞれ挿
入される。
【0034】第1のSDH多重化信号141はE系伝送
路133を介して第2の網同期装置112に送出され
る。また、第1のSDH多重化信号141のオーバーヘ
ッド部には、クロックパスの運用系としてE系伝送路を
選択することを指示する検出信号としてのE系選択信号
141Aが付加される。
【0035】第2の網同期装置112は受信した第1の
SDH多重化信号141からE系選択信号141Aを読
み出して、この信号にしたがって、クロックパスの運用
系をN系伝送路121からE系伝送路133に切り替え
る。これと同時に、第1のSDH多重化信号141に挿
入されたクロックCL3のクロックパスを読み出して、
このクロックパスに従属同期してクロックCL2を生成
する。第1のSDH多重化信号141は第2の網同期装
置112から第1の網同期装置111に転送される。
【0036】一方、第3の網同期装置113は第2のS
DH多重化信号142をN系伝送路123を介して第4
の網同期装置114に送出する。この第2のSDH多重
化信号142のオーバーヘッド部にはクロックパスの運
用系としてN系伝送路を選択することを指示するN系選
択信号142Aが付加される。第4の網同期装置114
は受信した第2のSDH多重化信号142からN系選択
信号142Aを読み出して、クロックパスの運用系をN
系伝送路のまま維持する。これと同時に、第4の網同期
装置114は第2のSDH多重化信号142に含まれて
いるクロックCL3のクロックパスを読み出して、この
クロックパスに従属同期してクロックCL4を生成す
る。
【0037】第1の網同期装置111は、第2の網同期
装置112から転送された第1のSDH多重化信号14
1からE系選択信号141Aを抽出し、このE系選択信
号141Aを第3のSDH多重化信号143のオーバー
ヘッド部に挿入する。第3のSDH多重化信号143に
はクロックCL1のクロックパスが挿入されている。第
3のSDH多重化信号143はE系伝送路131を介し
て第4の網同期装置114に送信される。
【0038】第4の網同期装置114は、第3のSDH
多重化信号143からE系選択信号141Aを抽出し、
クロックパスの運用系をE系伝送路に切り替えると共
に、クロックCL1のクロックパスに従属同期してクロ
ックCL4を生成する。また、第4の網同期装置114
は、E系選択信号141Aを第4のSDH多重化信号1
44のオーバーヘッド部に挿入すると共に、クロックC
4のクロックパスを第4のSDH多重化信号144に
挿入する。この第4のSDH多重化信号144はE系伝
送路132を介して第3の網同期装置113に送出され
る。第3の網同期装置113は第4のSDH多重化信号
144を受け取ると、クロックパスの運用系をN系伝送
路122からE系伝送路132に切り替えて、自走状態
から従属同期に復帰する。すなわち、第4のSDH多重
化信号144から抽出されるクロックCL4のクロック
パスに従属同期してクロックCL3を生成する。このよ
うにして、網同期通信システム100の全ての網同期装
置111〜114のクロックパスの運用系の切り替えが
実行される。
【0039】図2に、上述したクロックパスの切替処理
の流れを説明する。この処理は、第2〜第4の網同期装
置112〜114の図示しない記憶装置に記憶されたプ
ログラムにしたがって、各網同期装置112〜114の
図示しないCPU(中央演算処理ユニット)により所定
時間周期で実行される。なお、以下の説明は、第3の網
同期装置113のCPUの動作例であるが、N系伝送路
121で障害が発生した場合は第2の網同期装置112
が同様の処理を行う。また、N系伝送路123で障害が
発生した場合は第4の網同期装置114が同様の処理を
行う。
【0040】まず、N系伝送路122を介してクロック
CL2のクロックパスを含むSDH多重化信号が第3の
端局装置103から入力されているか否かを判定する
(ステップS11)。入力されていれば、直ちに本処理
を終了する。入力されていない場合は、図示しないクロ
ック生成装置によりクロックCL3を生成し、第3の端
局装置103に供給する(ステップS12)。
【0041】次に、クロックCL3の発生タイミングお
よび周期等に関するクロック情報から構成されたクロッ
クパスを同期転送モジュールフレーム構成のSDH(同
期ディジタルハイアラーキ)多重化信号141、142
に挿入する(ステップS13)。また、第1のSDH多
重化信号141のオーバーヘッド部に、クロックパスの
運用系としてE系伝送路(132、133)を選択する
ように指示するE系選択信号を挿入し、E系伝送路13
3を介して送出する(ステップS14)。これと同時
に、第2のSDH多重化信号142のオーバーヘッド部
の所定領域に、クロックパスの運用系としてN系伝送路
(122、123)を選択するように指示する信号を挿
入し、N系伝送路123を介して送出する(ステップS
15)。
【0042】次に、E系伝送路132を介してクロック
パスの運用系をN系伝送路(122、123)からE系
伝送路(132、133)に切り替えるように指示する
信号が挿入されたSDH多重化信号を受信したか否かを
判定する(ステップS16)。受信していない場合は、
本処理を直ちに終了し、受信している場合は、自走状態
から従属同期に復帰すると共に、クロックパスの運用系
をN系伝送路(122、123)からE系伝送路(13
2、133)に切り替え後(ステップS17)、本処理
を終了する。
【0043】上述したように、本実施例の網同期通信シ
ステム100では、クロックパスの運用系であるN系伝
送路122のポイントPで障害が発生した場合にこの直
下流の第3の網同期装置113は自走して、クロックC
L3を生成する。第3の網同期装置113はクロックC
L3のクロックパス141、142をそれぞれ第2、第
4の網同期装置112、114に送出すると共に、第2
の網同期装置112にクロックパスの運用系としてE系
伝送路を選択するように指示するE系選択信号を送出す
る。このE系選択信号がE系伝送路を一巡して第2、第
4の網同期装置112、114のクロックパス運用系の
切り替えが終了すると、自走を停止して、クロックパス
運用系をE系伝送路に切り替える。これにより、第4の
網同期装置114との間をクロックパスが往復する閉塞
状態が発生するのを防止することができる。また、非運
用系であるE系伝送路を介してクロックパス運用系の切
り替えを指示するE系選択信号を網同期通信システム1
00を構成する各装置に伝達することができるので、新
たなシステムの導入を行うことなく、信頼性の高い網同
期通信システムを構築することができる。また、上述し
たクロックパス運用系の切り替えは人手を介さず自動的
に実行されるので、システムに配備すべき保守要員を減
員できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の網
同期装置によれば、外部装置からクロックパスを受信す
る複数系統の伝送路のうちの1つが選択され、この選択
された1つの系統の伝送路を介して受信するクロックパ
スに従属同期してクロックが生成される。また、複数系
統の伝送路を介して受信するクロックパスの受信状況を
監視して、選択された1つの系統の伝送路を介して受信
するクロックパスが途絶えたことが検出されたときに、
検出信号が出力され、自走によりクロックが生成される
と共に、この生成されたクロックのクロックパスが複数
系統の伝送路を介して外部装置に送出される。検出信号
は複数系統の伝送路の1つの系統以外の他の1つの伝送
路を介して外部装置に送出される。また、外部装置から
この検出信号を他の1つの伝送路を介して受信すると、
この受信した検出信号は他の1つの伝送路を介して外部
装置に転送され、選択された伝送路の系統が1つの系統
から他の1つの系統に切り替えられると共に、自走によ
るクロックの生成が停止される。これにより、従属同期
するクロックパスの供給が途絶えたことが検出されたと
きに、直ちに従属同期するクロックパスの伝送路を切り
替えるのではなく、外部装置が従属同期するクロックパ
スの伝送路の切り替えが完了してから、従属同期するク
ロックパスの伝送路の切り替えが行われるので、外部装
置との間でクロックパスの閉塞状態が発生するのを防止
できる。
【0045】また、請求項2記載の網同期通信システム
によれば、主網同期装置が請求項1の網同期装置と同一
の構成の複数の従網同期装置の少なくとも1つから上述
した他の1つの系統の伝送路を介して受信する検出信号
が、上述した他の1つの系統の伝送路を介して他の複数
の従網同期装置に転送される。これにより、従網同期装
置同士の間でクロックパスの閉塞状態が発生するのを防
止することができる。
【0046】また、請求項3記載の網同期装置によれ
ば、外部装置からクロックパスを含む同期ディジタルハ
イアラーキ多重化信号を受信する複数系統の伝送路のう
ちの1つが選択され、この選択された1つの系統の伝送
路を介して受信する同期ディジタルハイアラーキ多重化
信号からクロックパスが抽出され、このクロックパスに
従属同期してクロックが生成される。また、複数系統の
伝送路を介して受信する同期ディジタルハイアラーキ多
重化信号の受信状況を監視して、上述した1つの系統の
伝送路を介して受信する同期ディジタルハイアラーキ多
重化信号が途絶えたことが検出されたときに、この検出
信号が出力され、自走によりクロックが生成されると共
に、この生成されたクロックのクロックパスを含む同期
ディジタルハイアラーキ多重化信号が複数系統の伝送路
を介して外部装置に送出される。また、検出信号は複数
系統の伝送路の選択された1つの系統以外の他の1つの
伝送路を介して外部装置に送出される同期ディジタルハ
イアラーキ多重化信号に挿入される。外部装置からこの
検出信号が挿入された同期ディジタルハイアラーキ多重
化信号を他の1つの伝送路を介して受信すると、この受
信した同期ディジタルハイアラーキ多重化信号を他の1
つの伝送路を介して外部装置に転送し、選択された伝送
路の系統が1つの系統から他の1つの系統に切り替えら
れると共に、自走によるクロックの生成が停止される。
これにより、従属同期するクロックパスを含む同期ディ
ジタルハイアラーキ多重化信号の供給が途絶えたことが
検出されたときに、直ちに従属同期するクロックパスの
伝送路を切り替えるのではなく、外部装置のクロックパ
スの切り替えが完了してから従属同期するクロックパス
の伝送路の切り替えが行われるので、外部装置との間で
クロックパスの閉塞状態が生じるのを防止できる。
【0047】また、請求項4記載の網同期通信システム
によれば、主網同期装置が請求項3の網同期装置と同一
の構成の複数の従網同期装置から他の1つの系統の伝送
路を介して受信した検出信号を他の1つの系統の伝送路
を介して送出される同期ディジタルハイアラーキ多重化
信号に挿入して送出する。これにより、従網同期装置同
士の間でクロックパスの閉塞状態が発生するのを防止す
ることができる。
【0048】また、請求項5記載の従網同期装置によれ
ば、外部装置からクロックパスを含む同期ディジタルハ
イアラーキ多重化信号を受信する複数系統の伝送路のう
ちの1つが選択され、この選択された1つの系統の伝送
路を介して受信する同期ディジタルハイアラーキ多重化
信号からクロックパスが抽出され、このクロックパスに
従属同期してクロックが生成される。また、複数系統の
伝送路を介して受信する同期ディジタルハイアラーキ多
重化信号の受信状況を監視して、上述した1つの系統の
伝送路を介して受信する同期ディジタルハイアラーキ多
重化信号が途絶えたことが検出されたときに、この検出
信号が出力され、自走によりクロックが生成されると共
に、この生成されたクロックのクロックパスを含む同期
ディジタルハイアラーキ多重化信号が複数系統の伝送路
を介して外部装置に送出される。また、検出信号は複数
系統の伝送路の選択された1つの系統以外の他の1つの
伝送路を介して外部装置に送出される同期ディジタルハ
イアラーキ多重化信号のオーバーヘッド部に挿入され
る。外部装置からこの検出信号がオーバーヘッド部に挿
入された同期ディジタルハイアラーキ多重化信号を他の
1つの伝送路を介して受信すると、この受信した同期デ
ィジタルハイアラーキ多重化信号を他の1つの伝送路を
介して外部装置に転送され、選択された伝送路の系統が
1つの系統から他の1つの系統に切り替えられると共
に、自走によるクロックの生成が停止される。これによ
り、従属同期するクロックパスを含む同期ディジタルハ
イアラーキ多重化信号の供給が途絶えたことが検出され
たときに、直ちに従属同期するクロックパスの伝送路を
切り替えるのではなく、外部装置のクロックパスの切り
替えが完了してから従属同期するクロックパスの伝送路
の切り替えが行われるので、外部装置との間でクロック
パスの閉塞状態が生じるのを防止できる。
【0049】また、請求項6記載の網同期通信システム
によれば、主網同期装置が請求項5の網同期装置と同一
の構成の複数の従網同期装置から他の1つの系統の伝送
路を介して受信した同期ディジタルハイアラーキ多重化
信号から検出信号が抽出され、この抽出された検出信号
が他の1つの系統の伝送路を介して送出される同期ディ
ジタルハイアラーキ多重化信号のオーバーヘッド部に挿
入される。これにより、従網同期装置同士の間でクロッ
クパスの閉塞状態が発生するのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の網同期装置を備えた網同期
通信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例の網同期装置が実行する処理の流れを
示す流れ図である。
【図3】従来の従属同期方式の通信システムのクロック
パスの切り替え方式を説明する説明図である。
【図4】他の従来の従属同期方式の通信システムのクロ
ックパスの切り替え方式を説明する説明図である。
【図5】各通信装置が2重の伝送路によりリング状に接
続された従属同期方式の通信システムの概略構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
100 網同期通信システム 101 第1の端末装置 102 第2の端末装置 103 第3の端末装置 104 第4の端末装置 111 第1の網同期装置 112 第2の網同期装置 113 第3の網同期装置 114 第4の網同期装置 CL1〜CL4 クロック 121〜124 N系伝送路 131〜134 E系伝送路 141〜144 SDH(同期ディジタルハイアラー
キ)多重化信号 141A E系選択信号

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部装置から複数系統の伝送路を介して
    クロックパスを受信すると共に、この受信したクロック
    パスを前記複数系統の伝送路を介して転送するクロック
    パス通信手段と、 前記複数系統の伝送路のうちの1つを選択する選択手段
    と、 この選択された1つの系統の伝送路を介して受信するク
    ロックパスに従属同期してクロックを生成する従属クロ
    ック生成手段と、 前記複数系統の伝送路を介して受信するクロックパスの
    受信状況を監視して、前記1つの系統の伝送路を介して
    受信するクロックパスが途絶えたことを検出すると共
    に、検出信号を出力する検出信号出力手段と、 この検出信号出力手段が前記1つの系統の伝送路を介し
    て受信するクロックパスが途絶えたことを検出したとき
    に、自走によりクロックを生成する自走クロック生成手
    段と、 この自走クロック生成手段により生成されたクロックの
    クロックパスを前記複数系統の伝送路を介して前記外部
    装置に送出する自走クロックパス送出手段と、 前記検出信号を前記複数系統の伝送路の前記1つの系統
    以外の他の1つの系統の伝送路を介して前記外部装置に
    送出する検出信号送出手段と、 前記外部装置から前記他の1つの系統の伝送路を介して
    前記検出信号を受信したときに、この受信した検出信号
    を前記他の1つの系統の伝送路を介して前記外部装置に
    転送すると共に前記選択手段が選択する伝送路の系統を
    前記1つの系統から前記他の1つの系統に切り替える切
    替手段と、 この切替手段により前記選択手段が選択する伝送路の系
    統が切り替えられたときに、前記自走クロック生成手段
    によるクロックの生成を停止する停止手段とを具備する
    ことを特徴とする網同期装置。
  2. 【請求項2】 外部装置から複数系統の伝送路を介して
    クロックパスを受信すると共に、この受信したクロック
    パスを前記複数系統の伝送路を介して転送するクロック
    パス通信手段と、前記複数系統の伝送路のうちの1つを
    選択する選択手段と、この選択された1つの系統の伝送
    路を介して受信するクロックパスに従属同期してクロッ
    クを生成する従属クロック生成手段と、前記複数系統の
    伝送路を介して受信するクロックパスの受信状況を監視
    して、前記1つの系統の伝送路を介して受信するクロッ
    クパスが途絶えたことを検出すると共に、検出信号を出
    力する検出信号出力手段と、この検出信号出力手段が前
    記1つの系統の伝送路を介して受信するクロックパスが
    途絶えたことを検出したときに、自走によりクロックを
    生成する自走クロック生成手段と、この自走クロック生
    成手段により生成されたクロックのクロックパスを前記
    複数系統の伝送路を介して前記外部装置に送出する自走
    クロックパス送出手段と、前記検出信号を前記複数系統
    の伝送路の前記1つの系統以外の他の1つの系統の伝送
    路を介して前記外部装置に送出する検出信号送出手段
    と、前記外部装置から前記他の1つの伝送路を介して前
    記検出信号を受信したときに、この受信した検出信号を
    前記他の1つの系統の伝送路を介して前記外部装置に転
    送すると共に前記選択手段が選択する伝送路の系統を前
    記1つの系統から前記他の1つの系統に切り替える切替
    手段と、この切替手段により前記選択手段が選択する伝
    送路の系統が切り替えられたときに、前記自走クロック
    生成手段によるクロックの生成を停止する停止手段とを
    有する複数の従網同期装置と、 マスタクロックを生成するマスタクロック生成手段と、
    この生成したマスタクロックのクロックパスを前記複数
    系統の伝送路を介して前記複数の従網同期装置に送信す
    るクロックパス送信手段と、前記他の1つの系統の伝送
    路を介して前記外部装置から前記検出信号を受信したと
    きに、この受信した検出信号を前記他の1つの系統の伝
    送路を介して外部装置に転送する転送手段とを有する主
    網同期装置とから構成されていることを特徴とする網同
    期通信システム。
  3. 【請求項3】 外部装置から複数系統の伝送路を介して
    クロックパスを含む同期ディジタルハイアラーキ多重化
    信号を受信すると共に、この受信した同期ディジタルハ
    イアラーキ多重化信号を前記複数系統の伝送路を介して
    転送するクロックパス通信手段と、 前記複数系統の伝送路のうちの1つを選択する選択手段
    と、 この選択された1つの系統の伝送路を介して受信する同
    期ディジタルハイアラーキ多重化信号からクロックパス
    を抽出し、この抽出されたクロックパスに従属同期して
    クロックを生成する従属クロック生成手段と、 前記複数系統の伝送路を介して受信する同期ディジタル
    ハイアラーキ多重化信号の受信状況を監視して、前記1
    つの系統の伝送路を介して受信する同期ディジタルハイ
    アラーキ多重化信号が途絶えたことを検出したときに、
    検出信号を出力する検出信号出力手段と、 この検出信号出力手段が前記1つの系統の伝送路を介し
    て受信する同期ディジタルハイアラーキ多重化信号が途
    絶えたことを検出したときに、自走によりクロックを生
    成する自走クロック生成手段と、 この自走クロック生成手段により生成されたクロックの
    クロックパスを同期ディジタルハイアラーキ多重化信号
    に挿入して前記複数系統の伝送路を介して前記外部装置
    に送出する自走クロックパス送出手段と、 前記検出信号を前記複数系統の伝送路の前記1つの系統
    以外の他の1つの系統の伝送路を介して前記外部装置に
    送出される同期ディジタルハイアラーキ多重化信号に挿
    入する検出信号挿入手段と、 前記外部装置から前記他の1つの系統の伝送路を介して
    前記検出信号が挿入された同期ディジタルハイアラーキ
    多重化信号を受信したときに、この受信した同期ディジ
    タルハイアラーキ多重化信号から前記検出信号を抽出
    し、この抽出された検出信号を前記自走クロックパス送
    出手段により前記他の1つの系統の伝送路を介して前記
    外部装置に送出される同期ディジタルハイアラーキ多重
    化信号に挿入すると共に前記選択手段が選択する伝送路
    の系統を前記1つの系統から前記他の1つの系統に切り
    替える切替手段と、 この切替手段により前記選択手段が選択する伝送路の系
    統が切り替えられたときに、前記自走クロック生成手段
    によるクロックの生成を停止する停止手段とを具備する
    ことを特徴とする網同期装置。
  4. 【請求項4】 外部装置から複数系統の伝送路を介して
    クロックパスを含む同期ディジタルハイアラーキ多重化
    信号を受信すると共に、この受信した同期ディジタルハ
    イアラーキ多重化信号を前記複数系統の伝送路を介して
    転送するクロックパス通信手段と、前記複数系統の伝送
    路のうちの1つを選択する選択手段と、この選択された
    1つの系統の伝送路を介して受信する同期ディジタルハ
    イアラーキ多重化信号からクロックパスを抽出し、この
    抽出されたクロックパスに従属同期してクロックを生成
    する従属クロック生成手段と、前記複数系統の伝送路を
    介して受信する同期ディジタルハイアラーキ多重化信号
    の受信状況を監視して、前記1つの系統の伝送路を介し
    て受信する同期ディジタルハイアラーキ多重化信号が途
    絶えたことを検出したときに、検出信号を出力する検出
    信号出力手段と、この検出信号出力手段が前記1つの系
    統の伝送路を介して受信する同期ディジタルハイアラー
    キ多重化信号が途絶えたことを検出したときに、自走に
    よりクロックを生成する自走クロック生成手段と、この
    自走クロック生成手段により生成されたクロックのクロ
    ックパスを同期ディジタルハイアラーキ多重化信号に挿
    入して前記複数系統の伝送路を介して前記外部装置に送
    出する自走クロックパス送出手段と、前記検出信号を前
    記外部装置に前記複数系統の伝送路の前記1つの系統以
    外の他の1つの系統の伝送路を介して送出される同期デ
    ィジタルハイアラーキ多重化信号に挿入する検出信号挿
    入手段と、前記外部装置から前記他の1つの系統の伝送
    路を介して前記検出信号が挿入された同期ディジタルハ
    イアラーキ多重化信号を受信したときに、この受信した
    同期ディジタルハイアラーキ多重化信号から前記検出信
    号を抽出し、この抽出された検出信号を同期ディジタル
    ハイアラーキ多重化信号に挿入して前記他の1つの系統
    の伝送路を介して前記外部装置に送出される同期ディジ
    タルハイアラーキ多重化信号に挿入すると共に前記選択
    手段が選択する伝送路の系統を前記1つの系統から前記
    他の1つの系統に切り替える切替手段と、この切替手段
    により前記選択手段が選択する伝送路の系統が切り替え
    られたときに、前記自走クロック生成手段によるクロッ
    クの生成を停止する停止手段とを有する複数の従網同期
    装置と、 マスタクロックを生成するクロック生成手段と、この生
    成したマスタクロックのクロックパスを同期ディジタル
    ハイアラーキ多重化信号に挿入して前記複数系統の伝送
    路を介して前記複数の従網同期装置に送信するマスタク
    ロックパス送信手段と、前記他の1つの系統の伝送路を
    介して前記複数の従網同期装置の1つから前記検出信号
    が挿入された同期ディジタルハイアラーキ多重化信号を
    受信し、この受信した同期ディジタルハイアラーキ多重
    化信号から前記検出信号を抽出し、この抽出された検出
    信号を前記マスタクロックパス送信手段により前記他の
    1つの系統の伝送路を介して送信される同期ディジタル
    ハイアラーキ多重化信号に挿入して前記外部装置に転送
    する転送手段とを有する主網同期装置とから構成されて
    いることを特徴とする網同期通信システム。
  5. 【請求項5】 外部装置から複数系統の伝送路を介して
    クロックパスを含む同期ディジタルハイアラーキ多重化
    信号を受信すると共に、この受信した同期ディジタルハ
    イアラーキ多重化信号を前記複数系統の伝送路を介して
    転送するクロックパス通信手段と、 前記複数系統の伝送路のうちの1つを選択する選択手段
    と、 この選択された1つの系統の伝送路を介して受信する同
    期ディジタルハイアラーキ多重化信号からクロックパス
    を抽出し、この抽出されたクロックパスに従属同期して
    クロックを生成する従属クロック生成手段と、 前記複数系統の伝送路を介して受信する同期ディジタル
    ハイアラーキ多重化信号の受信状況を監視して、前記1
    つの系統の伝送路を介して受信する同期ディジタルハイ
    アラーキ多重化信号が途絶えたことを検出したときに、
    検出信号を出力する検出信号出力手段と、 この検出信号出力手段が前記1つの系統の伝送路を介し
    て受信する同期ディジタルハイアラーキ多重化信号が途
    絶えたことを検出したときに、自走によりクロックを生
    成する自走クロック生成手段と、 この自走クロック生成手段により生成されたクロックの
    クロックパスを同期ディジタルハイアラーキ多重化信号
    に挿入して前記複数系統の伝送路を介して前記外部装置
    に送出する自走クロックパス送出手段と、 前記検出信号を前記外部装置に前記複数系統の伝送路の
    前記1つの系統以外の他の1つの系統の伝送路を介して
    送出される同期ディジタルハイアラーキ多重化信号のオ
    ーバーヘッド部に挿入する検出信号挿入手段と、 前記外部装置から前記他の1つの系統の伝送路を介して
    前記検出信号が挿入された同期ディジタルハイアラーキ
    多重化信号を受信したときに、この受信した同期ディジ
    タルハイアラーキ多重化信号から前記検出信号を抽出
    し、この抽出された検出信号を前記自走クロックパス送
    出手段により前記他の1つの系統の伝送路を介して前記
    外部装置に送出される同期ディジタルハイアラーキ多重
    化信号のオーバーヘッド部に挿入すると共に前記選択手
    段が選択する伝送路の系統を前記1つの系統から前記他
    の1つの系統に切り替える切替手段と、 この切替手段により前記選択手段が選択する伝送路の系
    統が切り替えられたときに、前記自走クロック生成手段
    によるクロックの生成を停止する停止手段とを具備する
    ことを特徴とする網同期装置。
  6. 【請求項6】 外部装置から複数系統の伝送路を介して
    クロックパスを含む同期ディジタルハイアラーキ多重化
    信号を受信すると共に、この受信した同期ディジタルハ
    イアラーキ多重化信号を前記複数系統の伝送路を介して
    転送するクロックパス通信手段と、前記複数系統の伝送
    路のうちの1つを選択する選択手段と、この選択された
    1つの系統の伝送路を介して受信する同期ディジタルハ
    イアラーキ多重化信号からクロックパスを抽出し、この
    抽出されたクロックパスに従属同期してクロックを生成
    する従属クロック生成手段と、前記複数系統の伝送路を
    介して受信する同期ディジタルハイアラーキ多重化信号
    の受信状況を監視して、前記1つの系統の伝送路を介し
    て受信する同期ディジタルハイアラーキ多重化信号が途
    絶えたことを検出したときに、検出信号を出力する検出
    信号出力手段と、この検出信号出力手段が前記1つの系
    統の伝送路を介して受信する同期ディジタルハイアラー
    キ多重化信号が途絶えたことを検出したときに、自走に
    よりクロックを生成する自走クロック生成手段と、この
    自走クロック生成手段により生成されたクロックのクロ
    ックパスを同期ディジタルハイアラーキ多重化信号に挿
    入して前記複数系統の伝送路を介して前記外部装置に送
    出する自走クロックパス送出手段と、前記検出信号を前
    記外部装置に前記複数系統の伝送路の前記1つの系統以
    外の他の1つの系統の伝送路を介して送出される同期デ
    ィジタルハイアラーキ多重化信号のオーバーヘッド部に
    挿入する検出信号挿入手段と、前記外部装置から前記他
    の1つの系統の伝送路を介して前記検出信号が挿入され
    た同期ディジタルハイアラーキ多重化信号を受信したと
    きに、この受信した同期ディジタルハイアラーキ多重化
    信号から前記検出信号を抽出し、この抽出された検出信
    号を前記自走クロックパス送出手段により前記他の1つ
    の系統の伝送路を介して前記外部装置に送出される同期
    ディジタルハイアラーキ多重化信号のオーバーヘッド部
    に挿入すると共に前記選択手段が選択する伝送路の系統
    を前記1つの系統から前記他の1つの系統に切り替える
    切替手段と、この切替手段により前記選択手段が選択す
    る伝送路の系統が切り替えられたときに、前記自走クロ
    ック生成手段によるクロックの生成を停止する停止手段
    とを有する複数の従網同期装置と、 マスタクロックを生成するクロック生成手段と、この生
    成したマスタクロックのクロックパスを同期ディジタル
    ハイアラーキ多重化信号に挿入して前記複数系統の伝送
    路を介して前記複数の従網同期装置に送信するクロック
    パス送信手段と、前記他の1つの系統の伝送路を介して
    前記複数の従網同期装置の1つから前記検出信号が挿入
    された同期ディジタルハイアラーキ多重化信号を受信
    し、この受信した同期ディジタルハイアラーキ多重化信
    号から前記検出信号を抽出し、この抽出された検出信号
    を前記マスタクロックパス送信手段により前記他の1つ
    の系統の伝送路を介して送信される同期ディジタルハイ
    アラーキ多重化信号のオーバーヘッド部に挿入して前記
    外部装置に転送する転送手段とを有する主網同期装置と
    から構成されていることを特徴とする網同期通信システ
    ム。
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