JP3286926B2 - リングシステムにおけるクロック切替方式 - Google Patents

リングシステムにおけるクロック切替方式

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JP3286926B2
JP3286926B2 JP19236594A JP19236594A JP3286926B2 JP 3286926 B2 JP3286926 B2 JP 3286926B2 JP 19236594 A JP19236594 A JP 19236594A JP 19236594 A JP19236594 A JP 19236594A JP 3286926 B2 JP3286926 B2 JP 3286926B2
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正博 新井
健一 岡本
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富士通電装株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リングシステムにおけ
るクロック切替方式に関し、特に回線異常およびマスタ
局からのクロック断時におけるスレーブ局間の通信機能
の救済を目的とするクロック切替方式に関するものであ
る。
【0002】リングシステムにおいては、装置間を伝送
路によってリング状に接続し、リング内の特定の局をマ
スタ局として、各スレーブ局にクロックを供給すること
によって、従属同期方式によって相互に通信を行うシス
テム構成をとっている。
【0003】このようなリングシステムにおいては、回
線異常の場合およびマスタ局からのクロックが断になっ
た場合でも、回線異常またはクロック断となった区間内
のスレーブ局間において、通信機能を維持できるように
することが必要である。
【0004】
【従来の技術】図8は、リングシステムの一般的構成を
示したものであって、N1〜N4はノードを示し、N1
はマスタ局、N2〜N4はスレーブ局である。また、L
は各ノード間を接続するリング状伝送路である。1はク
ロック供給装置であって、マスタ局N1に設けられ、高
安定なクロックをリング状伝送路Lを経て、各スレーブ
局N2〜N4に供給する。各スレーブ局は、それぞれ同
期発振器2を有し、それぞれの同期発振器2がマスタ局
のクロック供給装置1からのクロックに同期して発振し
て、それぞれの局内の装置にクロックを供給することに
よって、各スレーブ局N2〜N4がマスタ局N1に従属
同期して動作する。
【0005】図9は、リングシステムにおける、正常時
の動作状態を示したものであって、N1〜N6はノード
を示し、ノードN1がマスタ局、ノードN2〜N6がス
レーブ局の場合を示している。10は、マスタ局ノード
の有する基準クロックである。マスタ局ノードN1から
各スレーブ局ノードに対する基準クロックの供給は、右
回りの回線(0系)と、左回りの回線(1系)とによっ
て行われるようになっている。
【0006】図10は、リングシステムにおける、回線
異常時の動作状態を示したものであって、ノードN2と
ノードN3間において、で示すように、0系の回線異
常が発生した場合を示している。
【0007】この場合は、0系の回線異常(クロック
断)を検出したノードN3が、1系の回線を0系に折り
返すことによって、正常な1系のクロックを0系にも出
力する。このようにすることによって、回線異常が発生
しても、例えば図中におけるスレーブ局ノードN3〜N
6は、マスタ局ノードN1の基準クロックに従属同期し
て、動作を継続することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】リングシステムにおい
て、回線異常が1箇所の場合は、回線断になった点の両
側において回線折り返しを行うことによって、マスタ局
の基準クロックに従属同期して、動作を継続することが
できる。
【0009】しかしながら、回線異常が複数箇所で発生
した場合には、一部のスレーブ局ノードが孤立して、基
準クロックの供給を受けることができない状態となり、
非同期状態に陥って動作不能となる。
【0010】図11は、回線異常が複数箇所で発生した
場合の例を示したものであって、図9におけると同じも
のを同じ番号で示している。この場合は、図10の場合
におけるで示す回線異常の他に、ノードN5とノード
N6の間において、で示すように1系の回線異常が発
生して、折り返しが行われたものとする。
【0011】図11に示す場合は、0系と1系の両方に
回線異常が発生しているため、ノードN3〜N5は0系
からも1系からも基準クロックの供給を受けることがで
きず、基準クロックから分断された状態となる。以下、
このような状態になったノードを、島状態と呼ぶことと
する。島状態になったスレーブ局ノードは、基準クロッ
クの供給を絶たれるため、各ノードは非同期状態となっ
て、動作不能となる。
【0012】またリングシステムにおいて、マスタ局か
らの基準クロックが断になった場合には、各スレーブ局
ノードは、すべて非同期状態となる。
【0013】図12は、マスタ局からの基準クロックが
断になった場合の例を示したものであって、図9におけ
ると同じものを同じ番号で示している。この場合は、0
系の最初のスレーブ局ノードN2において1系からの折
り返しが行われ、1系の最初のスレーブ局ノードN6に
おいて0系からの折り返しが行われるが、ノードN2〜
N6は0系からも1系からも基準クロックの供給を受け
ることができないため、各ノードは非同期状態となっ
て、動作不能となる。
【0014】本発明は、このような従来技術の課題を解
決しようとするものであって、リングシステムにおい
て、複数箇所に回線異常が発生した場合でも、またはマ
スタ局からの基準クロックの供給が断になった場合で
も、回線異常または基準クロックの供給を絶たれたスレ
ーブ局ノードが同期状態で動作を継続することができ
る、リングシステムにおけるクロック切替方式を提供す
ることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(1) クロック供給装置を有するマスタ局ノードと、入力
クロックに従属同期してクロックを発生する同期発振器
を有する複数のスレーブ局ノードとを伝送路を介してリ
ング状に接続し、マスタ局ノードから互いに逆方向の0
系と1系にクロックを送出することによって、各スレー
ブ局ノードがマスタ局クロックに従属同期して動作する
リングシステムにおいて、マスタ局ノードから1ビット
の表示信号を0系と1系に送出することによって、各ス
レーブ局ノードは、正常時はこの表示信号の状態を変え
ることなく再生して次位のノードに出力し、一方の系の
回線異常を検出したスレーブ局ノードは、他方の系を一
方の系に折り返すとともに、一方の系の表示信号を異常
を示す状態に変えて送出し、この状態で他方の系の回線
異常を検出した一方の系における後位のスレーブ局ノー
ドは、一方の系を他方の系に折り返し、他方の系の表示
信号を異常を示す状態に変えて送出するとともに、この
ノードの同期発振器を自走させて自走クロックを発生す
ることによって、一方の系の回線異常を検出したスレー
ブ局ノードと、他方の系の回線異常を検出したスレーブ
局ノードとを両端に含むリングシステムの各スレーブ局
ノードが、自走クロックに従属同期して動作する。
【0016】(2) クロック供給装置を有するマスタ局ノ
ードと、入力クロックに従属同期してクロックを発生す
る同期発振器を有する複数のスレーブ局ノードとを伝送
路を介してリング状に接続し、マスタ局ノードから互い
に逆方向の0系と1系にクロックを送出することによっ
て、各スレーブ局ノードがマスタ局クロックに従属同期
して動作するリングシステムにおいて、複数のスレーブ
局ノード中に、マスタ局のクロック供給断時、自走して
クロックを発生するサブ・マスタ局を予め定めるととも
に、マスタ局ノードから2ビットの表示信号を回線の正
常を示す第1の状態にして0系と1系に送出することに
よって、各スレーブ局ノードは、正常時はこの表示信号
の状態を変えることなく再生して次位のノードに出力
し、一方の系の回線異常を検出したスレーブ局ノード
は、他方の系を一方の系に折り返すとともに、一方の系
の表示信号を回線異常を示す第2の状態にして送出し、
他方の系の回線異常を検出したスレーブ局ノードは、一
方の系を他方の系に折り返すとともに、一方の系の表示
信号を第2の状態にして送出し、一方の系および/また
は他方の系の回線異常を検出したスレーブ局ノードは、
このノードの同期発振器を自走させて自走クロックを出
力するとともに、表示信号を自走状態を示す第3の状態
にして送出し、サブ・マスタ局ノードは第3の状態の表
示信号を受けるとともに自局の回線異常検出または別の
スレーブ局ノードからの第2の状態の表示信号の受信に
よってこのノードの同期発振器を自走させて自走クロッ
クを出力することによって、一方の系の回線異常を検出
したスレーブ局ノードと、他方の系の回線異常を検出し
たスレーブ局ノードとを両端に含むリングシステムの各
スレーブ局ノードが、サブ・マスタ局の自走クロックに
従属同期して動作する。
【0017】
【作用】
(1) 図1は、本発明の原理的構成を示したものである。
第1の発明においては、正常時は、各スレーブ局ノード
から1ビットの表示信号を論理0にして0系と1系に送
出することによって、各スレーブ局ノードN2〜N6
は、この表示信号の状態を変えることなく再生して次位
のノードに出力する。
【0018】0系の回線異常を検出したスレーブ局ノー
ドN3は、1系を0系に折り返すとともに、0系の表示
信号を異常を示す論理1の状態に変えて送出する。
【0019】この状態で1系の回線異常を検出した0系
における後位のスレーブ局ノードN5は、0系の出力を
停止して、0系を1系に折り返し、1系の表示信号を異
常を示す論理1の状態に変えて送出するとともに、ノー
ドN5の同期発振器を自走させて自走クロックを発生す
る。
【0020】これによって、0系の回線異常を検出した
スレーブ局ノードN3と、1系の回線異常を検出したス
レーブ局ノードN5とを両端に含むリングシステムの各
スレーブ局ノードN3〜N5が、自走クロックに従属同
期して動作する。
【0021】スレーブ局ノードN3における0系の回線
異常の検出と、スレーブ局ノードN5における1系の回
線異常の検出とによって、スレーブ局ノードN3〜N5
は島状態となってマスタ局ノードからの基準クロックの
供給を失うが、後で回線異常を検出したスレーブ局ノー
ドが自走してクロックを供給するので、スレーブ局ノー
ドN3〜N5からなるリングシステムはこれに従属同期
して動作可能となる。
【0022】この際、一端のスレーブ局ノードN3では
1系の出力を停止し、他端のスレーブ局ノードN5で
は、0系の出力を停止するので、マスタ局ノードに対し
て非同期の従属クロックは遮断され、スレーブ局ノード
N2とマスタ局ノードN1間の1系、およびスレーブ局
ノードNとマスタ局ノードN1間の0系では、マスタ
局の基準クロックに対して従属同期が可能となる。
【0023】(2) 第1の発明のクロック切替方式では、
マスタ局ノードN1が運用中に突然ダウンした場合のよ
うに、基準クロックの供給が一斉に停止した場合は、マ
スタ局ノードに隣接するスレーブ局ノードN2,N6が
同時に自走状態となって、各スレーブ局ノードが同期動
作することができなくなる場合がある。
【0024】これに対して、第2の発明においては、複
数のスレーブ局ノードN2〜N6中に、マスタ局のクロ
ック供給断時、自走してクロックを発生するサブ・マス
タ局(例えばN3)を予め定めるとともに、各スレーブ
局ノードから2ビットの表示信号を、正常時には、回線
の正常を示す第1の状態00にして0系と1系に送出す
る。各スレーブ局ノードは、正常時は、表示信号の状態
を変えることなく再生して次位のノードに出力する。
【0025】0系の回線異常を検出したスレーブ局ノー
ドN2は、1系を0系に折り返すとともに、0系の表示
信号を回線異常を示す第2の状態01にして送出し、1
系の回線異常を検出したスレーブ局ノードN6は、0系
を1系に折り返すとともに、1系の表示信号を第2の状
態01にして送出する。回線異常検出によって、例えば
スレーブ局ノードN6が自走状態になって、自走クロッ
クを発生するとともに、表示信号をスレーブ局自走を示
す第3の状態11にして送出する。
【0026】サブ・マスタ局ノードN3は、1系からス
レーブ局ノードN6からの表示信号11を受けるととも
に、0系から表示信号01を受けることによって、自走
状態となって、0系と1系に表示信号11を送出する。
スレーブ局ノードN6は、サブ・マスタ局ノードN3か
ら表示信号11を受けることによって、自走を停止して
サブ・マスタ局ノードN3のクロックに従属同期する状
態となる。これによって、0系の回線異常を検出したス
レーブ局ノードN2と、1系の回線異常を検出したスレ
ーブ局ノードN6とを両端に含むリングシステムの各ス
レーブ局ノードN2〜N6が、サブ・マスタ局ノードN
3のクロックに従属同期して動作可能となる。
【0027】第2の発明によれば、このようにマスタ局
ノードのダウン時における各スレーブ局ノードの救済が
可能であるが、回線異常発生による島状態の発生時に
も、第1の発明と同様に、そのリングシステム内の各ス
レーブ局の救済が可能である。
【0028】
【実施例】図2〜図4は、本発明の実施例(1) を示した
ものであって、図9におけると同じものを同じ番号で示
している。
【0029】実施例(1) においては、各スレーブ局ノー
ドは同期発振器を有し、マスタ局ノードから基準クロッ
クの供給を受けている状態では、それぞれマスタ局クロ
ックに同期したクロックを発生することによって、全ス
レーブ局ノードがマスタ局クロックに従属同期して動作
する。各スレーブ局の同期発振器は、マスタ局クロック
の供給を受けないときは、自走してクロックを発生する
ことができるようになっている。
【0030】また、リング内の回線の状態を示すために
1ビットの表示信号(CSEL信号)を使用する。この
信号は、各スレーブ局ノードから0系と1系の両方向に
送出されるものであって、論理0によってリング内の回
線の正常状態を表し、論理1によって異常状態を表すも
のとする。
【0031】各スレーブ局ノードは、0系と1系とにお
いてCSEL信号を受け取って、回線異常がないとき
は、CSEL信号を論理0のまま、次位のスレーブ局ノ
ードに中継する。一方、自局の入力において回線異常に
よってアラームが発生したときは、CSEL信号を論理
1に変換して、次位のスレーブ局ノードに送出する。C
SEL信号は、マスタ局ノードN1を通過するとき、論
理0に初期化される。
【0032】図2は、本発明の実施例(1) における、正
常時のクロック伝送状態を示したものであって、マスタ
局ノードN1から0系と1系に、それぞれ、CSEL信
号として論理0が転送されていることが示されている。
【0033】図3は、本発明の実施例(1) における、1
箇所の回線異常発生時のクロック伝送状態を示したもの
であって、に示すように、スレーブ局ノードN2,N
3間の0系において回線異常が発生した場合、0系の次
位ノードN3では、1系から0系に折り返しを行うこと
によって、1系のクロックを0系に送出するとともに、
CSEL信号を論理1に変えて送出することによって、
回線異常発生を各ノードに通知する。
【0034】この状態では、スレーブ局ノードN3〜N
6は、マスタ局クロックに従属同期して動作を継続する
ことができる。
【0035】図4は、本発明の実施例(1) における、複
数箇所の回線異常発生時のクロック伝送状態を示したも
のであって、最初、図3の場合と同様に、で示すよう
に、スレーブ局ノードN2,N3間の0系において回線
異常が発生して、1系から0系に折り返しが行われた後
に、で示すように、スレーブ局ノードN5,N6間の
1系において回線異常が発生した場合を示している。
【0036】で示す0系回線異常によって、スレーブ
局ノードN5が、ノードN3から送出された0系側のC
SEL信号として論理1を受信していた状態で、に示
すようにスレーブ局ノードN5,N6間の1系に回線異
常が発生した場合、ノードN5は0系から1系に折り返
しを行い、自局の同期発振器が自走状態となって自走ク
ロックを発生して1系に出力するとともに、0系の出力
を停止して、CSEL信号として論理1を1系に送出す
る。
【0037】さらにノードN3は、0系アラーム状態に
おいて、1系からCSEL信号として論理1を受信した
ことによって、1系に対する出力を停止する。図4にお
いて、●は回線異常検出点を示し、□は出力停止点を示
している。
【0038】また、マスタ局に近い側のスレーブ局ノー
ドN2は、1系のクロック入力が停止したことによっ
て、回線異常を検出して0系から1系に折り返し、これ
によって、ノードN2は、マスタ局ノードN1の0系の
クロックに従属同期する。またスレーブ局ノードN6
は、0系のクロック入力が停止したことによって、回線
異常を検出して1系から0系に折り返し、これによっ
て、ノードN6は、マスタ局ノードN1の1系のクロッ
クに従属同期する。
【0039】このように、実施例(1) では、1箇所で回
線異常が発生した状態では、回線異常を検出したノード
で、健全側の系のクロックを回線異常が発生した系に折
り返すことによって、従来と同様に救済を行うことがで
きるが、さらにもう1箇所で回線異常が発生したとき
は、後で回線異常を検出したスレーブ局ノードが有する
固定発振器からクロックを供給することによって、島状
態となっている各スレーブ局ノードにおいて従属同期を
とることができる。かつこの際、各系の回線異常検出ノ
ードにおいて、健全側のクロックの送出を停止するた
め、回線異常検出点よりマスタ局に近いスレーブ局ノー
ドでは、反対側の系からクロックの送出を停止された系
に折り返すことによって、マスタ局のクロックに従属同
期することができる。
【0040】従って実施例(1) によれば、リングシステ
ムにおいて、複数箇所の回線異常によって、島状態が出
現することを防止できる。
【0041】図5〜図7は、本発明の実施例(2) を示し
たものであって、図9におけると同じものを同じ番号で
示している。
【0042】実施例(2) においては、各スレーブ局ノー
ドは同期発振器を有し、マスタ局ノードからクロックの
供給を受けている状態では、マスタ局クロックに同期し
たクロックを発生することによって、全スレーブ局ノー
ドがマスタ局クロックに従属同期して動作するようにな
っているとともに、リング内にサブ・マスタ局を有し、
マスタ局クロックがダウンしたときは、サブ・マスタ局
の同期発振器が自走して、リング内にクロックを供給で
きるように構成されている。
【0043】また、リング内の回線の状態を示すために
2ビットの表示信号(C−CONT信号)を使用する。
この信号は、各スレーブ局ノードから0系と1系の両方
向に送出されるものであって、論理00によって回線の
正常状態を表し、論理01によって回線異常の発生を表
し、論理11によってスレーブ局の自走クロック発生状
態を表すものとする。
【0044】各スレーブ局ノードは、0系と1系とにお
いてC−CONT信号を受け取って、回線異常がないと
きは、C−CONT信号を論理00のまま、次位のスレ
ーブ局ノードに中継する。一方、自局の入力において回
線異常によってアラームが発生したときは、C−CON
T信号を論理01に変換して、次位のスレーブ局ノード
に送出する。C−CONT信号は、マスタ局ノードN1
を通過するとき、論理00に初期化される。
【0045】図5は、本発明の実施例(2) における、正
常時のクロック伝送状態を示したものであって、各ノー
ドからそれぞれ0系と1系に、C−CONT信号として
論理00が送出されることが示されている。
【0046】図6は、本発明の実施例(2) における、マ
スタ局異常時のクロック伝送状態を示したものである。
マスタ局ノードN1においてクロック断になると、マス
タ局に最も近いスレーブ局ノードN2,N6がこれを検
出して、スレーブ局ノードN2は1系から0系に、スレ
ーブ局ノードN6は0系から1系に折り返して、C−C
ONT信号として論理01を送出する。さらに、例えば
スレーブ局ノードN6において自局の同期発振器が自走
状態となって、自走クロックを発生して、両方向に送出
するとともに、C−CONT信号を論理11にして送出
する。
【0047】いま、スレーブ局ノードN3がサブ・マス
タであった場合、スレーブ局ノードN3はC−CONT
信号として、1系から論理11を受けるとともに0系か
ら論理01を受けることによって、スレーブ局ノードN
6に代わって自走状態となって両方向に自走クロックを
送出するとともに、C−CONT信号として論理11を
送出する。スレーブ局ノードN6は、C−CONT信号
として論理11を受けたとき、自走状態を停止してサブ
・マスタ局ノードN3からのクロックに従属同期し、1
系にC−CONT信号として論理11を送出する。
【0048】これによって、マスタ局ノードN1を除く
スレーブ局ノードN2〜N6からなるリングシステム
は、サブ・マスタ局ノードN3からのクロックに従属同
期して動作する。図6において、●は回線異常検出点を
示している。
【0049】実施例(1) の場合には、マスタ局クロック
断の異常が発生した場合のように、複数箇所の回線異常
が同時に発生した場合には、分断されたリングシステム
におけるマスタ局ノードに近い両端のスレーブ局ノード
が同時に自走状態になって、リングシステム内を同期状
態にすることができない場合が生じるが、実施例(2)に
よれば、このような状態では、リング内に予め設けられ
ているサブ・マスタ局ノードが自走してクロックを供給
するので、各スレーブ局ノードがこのクロックに従属同
期して動作することによって、各スレーブ局ノードから
なるリングシステムを非同期状態から救済することがで
きる。
【0050】図7は、本発明の実施例(2) における、島
状態の救済を説明するものである。最初、スレーブ局ノ
ードN2,N3間においてで示すように回線異常が発
生し、次にスレーブ局ノードN5,N6間においてで
示すように回線異常が発生した場合、スレーブ局ノード
N5において自局の同期発振器が自走状態となって、自
走クロックを発生して、両方向に送出するとともに、C
−CONT信号を論理11にして送出する。
【0051】いま、スレーブ局ノードN3がサブ・マス
タ局であった場合、スレーブ局ノードN3は、C−CO
NT信号として、1系から論理11を受けるとともに0
系の回線異常によって、スレーブ局ノードN5に代わっ
て自走状態となって、0系と1系の両方向にC−CON
T信号として論理11を送出する。
【0052】スレーブ局ノードN5は、C−CONT信
号として論理11を受けたとき、自走状態を停止してサ
ブ・マスタ局ノードN3からのクロックに対して従属同
期し、1系にC−CONT信号として論理11を送出す
る。
【0053】またスレーブ局ノードN2は、0系からC
−CONT信号として論理00を受け、1系からC−C
ONT信号として論理11を受けることによって、0系
から1系に折り返し、1系のC−CONT信号を論理0
1にして次のノードに送出する。同様に、スレーブ局ノ
ードN6も、0系から1系に折り返す。
【0054】これによって、複数箇所の回線異常によっ
て分断されたスレーブ局ノードN3〜N5からなるリン
グシステムは、サブ・マスタ局ノードN3からのクロッ
クに従属同期して動作する。図7において、●は回線異
常検出点を示している。
【0055】このように、実施例(2) によれば、リング
内において複数箇所の回線異常が発生した場合に、分断
されたリングシステム内にサブ・マスタ局を含んでいれ
ば、サブ・マスタ局のクロックによってそのリングシス
テム内の各スレーブ局ノードを従属同期することができ
る。
【0056】なお、複数箇所の回線異常によって分断さ
れたスレーブ局ノードN3〜N5からなるリングシステ
ム内にサブ・マスタ局を含んでいない場合は、スレーブ
局ノードN3〜N5は、最初に自走したスレーブ局ノー
ドN5からの自走クロックに対して従属同期して動作す
る。
【0057】従って、実施例(2) によれば、リング内に
おいて複数箇所の回線異常が発生した場合に、分断され
たリングシステム内にサブ・マスタ局を含んでいる場合
でも、含んでいない場合でも、実施例(1) の場合と同様
にして、島状態の救済を行うことができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、リ
ングシステムにおいて、リング上の複数箇所において回
線異常が発生した場合、または基準クロックを供給する
マスタ局ノードからのクロック供給の異常が発生した場
合でも、リング内のスレーブ局ノードに対してクロック
を供給して従属同期の状態にして、動作を継続すること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例(1) における、正常時のクロッ
ク伝送状態を示す図である。
【図3】本発明の実施例(1) における、1箇所の回線異
常発生時のクロック伝送状態を示す図である。
【図4】本発明の実施例(1) における、複数箇所の回線
異常発生時のクロック伝送状態を示す図である。
【図5】本発明の実施例(2) における、正常時のクロッ
ク伝送状態を示す図である。
【図6】本発明の実施例(2) における、マスタ局異常時
のクロック伝送状態を示す図である。
【図7】本発明の実施例(2) における、島状態の救済を
説明する図である。
【図8】リングシステムの一般的構成を示す図である。
【図9】リングシステムにおける、正常時の動作状態を
示す図である。
【図10】リングシステムにおける、回線異常時の動作
状態を示す図である。
【図11】回線異常が複数箇所で発生した場合の例を示
す図である。
【図12】マスタ局からの基準クロックが断になった場
合の例を示す図である。
【符号の説明】
N1 マスタ局ノード N2 スレーブ局ノード N3 スレーブ局ノード N4 スレーブ局ノード N5 スレーブ局ノード N6 スレーブ局ノード
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−244185(JP,A) 特開 平3−207138(JP,A) 特開 平5−48627(JP,A) 特開 平8−8950(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/437

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック供給装置を有するマスタ局ノー
    ドと、入力クロックに従属同期してクロックを発生する
    同期発振器を有する複数のスレーブ局ノードとを伝送路
    を介してリング状に接続し、マスタ局ノードから互いに
    逆方向の0系と1系にクロックを送出することによっ
    て、各スレーブ局ノードがマスタ局クロックに従属同期
    して動作するリングシステムにおいて、 前記マスタ局ノードから1ビットの表示信号を前記0系
    と1系に送出することによって、各スレーブ局ノード
    は、正常時は該表示信号の状態を変えることなく再生し
    て次位のノードに出力し、一方の系の回線異常を検出し
    たスレーブ局ノードは、他方の系を該一方の系に折り返
    すとともに、該一方の系の表示信号を異常を示す状態に
    変えて送出し、この状態で他方の系の回線異常を検出し
    た前記一方の系における後位のスレーブ局ノードは、該
    一方の系を他方の系に折り返し、該他方の系の表示信号
    を異常を示す状態に変えて送出するとともに、該ノード
    の同期発振器を自走させて自走クロックを発生すること
    によって、前記一方の系の回線異常を検出したスレーブ
    局ノードと、他方の系の回線異常を検出したスレーブ局
    ノードとを両端に含むリングシステムの各スレーブ局ノ
    ードが、前記自走クロックに従属同期して動作すること
    を特徴とするリングシステムにおけるクロック切替方
    式。
  2. 【請求項2】 クロック供給装置を有するマスタ局ノー
    ドと、入力クロックに従属同期してクロックを発生する
    同期発振器を有する複数のスレーブ局ノードとを伝送路
    を介してリング状に接続し、マスタ局ノードから互いに
    逆方向の0系と1系にクロックを送出することによっ
    て、各スレーブ局ノードがマスタ局クロックに従属同期
    して動作するリングシステムにおいて、 該複数のスレーブ局ノード中に、マスタ局のクロック供
    給断時、自走してクロックを発生するサブ・マスタ局を
    予め定めるとともに、前記マスタ局ノードから2ビット
    の表示信号を回線の正常を示す第1の状態にして前記0
    系と1系に送出することによって、各スレーブ局ノード
    は、正常時は該表示信号の状態を変えることなく再生し
    て次位のノードに出力し、一方の系の回線異常を検出し
    たスレーブ局ノードは、他方の系を該一方の系に折り返
    すとともに、該一方の系の表示信号を回線異常を示す第
    2の状態にして送出し、他方の系の回線異常を検出した
    スレーブ局ノードは、一方の系を該他方の系に折り返す
    とともに、該一方の系の表示信号を第2の状態にして送
    出し、前記一方の系および他方の系の回線異常を検出し
    たスレーブ局ノードは、該ノードの同期発振器を自走さ
    せて自走クロックを出力するとともに、前記表示信号を
    自走状態を示す第3の状態にして送出し、前記サブ・マ
    スタ局ノードは該第3の状態の表示信号を受けるととも
    に自局の回線異常検出または別のスレーブ局ノードから
    の第2の状態の表示信号の受信によって該ノードの同期
    発振器を自走させて自走クロックを出力することによっ
    て、前記一方の系の回線異常を検出したスレーブ局ノー
    ドと、他方の系の回線異常を検出したスレーブ局ノード
    とを両端に含むリングシステムの各スレーブ局ノード
    が、前記サブ・マスタ局の自走クロックに従属同期して
    動作することを特徴とするリングシステムにおけるクロ
    ック切替方式。
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