JP3450222B2 - リングネットワークにおけるクロック切替方法 - Google Patents

リングネットワークにおけるクロック切替方法

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JP3450222B2
JP3450222B2 JP12805599A JP12805599A JP3450222B2 JP 3450222 B2 JP3450222 B2 JP 3450222B2 JP 12805599 A JP12805599 A JP 12805599A JP 12805599 A JP12805599 A JP 12805599A JP 3450222 B2 JP3450222 B2 JP 3450222B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リングネットワー
クにおけるクロック切替方法に関し、特に、網同期構成
が必要となるリングネットワークでの障害発生時のクロ
ック切替方法に関する。
【0002】
【従来の技術】網同期構成が必要とされるリングネット
ワークでは、ネットワーク中の各スレーブノードは、マ
スタノードから伝送路を介して供給される同期クロック
を用いて内部処理を行う。ノード間を結ぶ伝送路におい
て障害が発生すると、同期クロックが入力されなくなる
ので、一般に、二重化された伝送路が用いられている。
また、二重系の双方で障害が発生した場合には、ノード
は、内部クロックに同期して処理を行う。内部クロック
は、伝送路から供給されていたクロックに、周波数およ
び位相が同期するように生成されるが、一般に時間経過
とともに周波数および位相がずれていくので、内部クロ
ックを用いた独立同期状態になることは好ましいことで
はない。
【0003】また、クロック入力パスを切り替える際に
伝送路で伝送される主信号に悪影響を及ぼす可能性があ
るので、クロックパス切替をできるだけ避けることが望
ましい。
【0004】よって、網同期構成が必要とされるリング
ネットワークにおいて、独立同期状態になることを回避
しつつクロックパス切替をできるだけ避けるための種々
の方式が提案されている。例えば、特開平10−322
379号公報には、各入力クロックにあらかじめ優先順
位を設定するとともに、適宜品質レベルを設定し、内部
クロックよりも高品質のクロックで運用が行われている
限り、運用中のクロックよりも高品質の入力クロックが
使用可能になってもそのクロックに切り戻さないクロッ
ク切替方法が開示されている。そのような方法によれ
ば、クロックパス切替の発生を抑制することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのようなク
ロック切替方法では、内部クロックよりも1段階だけ高
い品質のクロックを用いて運用しているときにそのクロ
ックに障害が生ずると、内部クロックを用いる独立同期
状態になってしまう。なお、クロックの障害とは、伝送
路等のクロック搬送媒体に障害が生じてクロックを抽出
できなくなることをいう。
【0006】独立同期状態になることを極力防止するに
は、現在運用中のクロックよりも高い品質のクロックが
使用可能になると、そのクロックを運用クロックにする
クロック切替を行う必要がある。しかし、そのような方
法では、クロックパス切替の発生をできるだけ抑制する
という効果が薄れてしまう。
【0007】そこで、本発明は、内部クロックを用いる
独立同期状態に入ることを避けつつ、クロックパス切替
の発生をできるだけ抑制するということを効果的に達成
することができるリングネットワークにおけるクロック
切替方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるリングネッ
トワークにおけるクロック切替方法は、網同期構成が必
要であるリングネットワークの各ノードにおいて複数の
クロックから同期用のクロックを選択するクロック切替
方法であって、選択可能な各クロックに品質レベルを付
与し、使用中のクロックに障害が生ずると、選択可能な
クロックのうち最上位の品質レベルのクロックに切り替
え、クロック切替後、切り替え前に使用していたクロッ
クがより品質の高いクロックであっても、そのクロック
が障害から復旧したときにクロックの切り戻しを実行せ
ず、クロック切替後に使用していたクロックに障害が生
ずると、障害が復旧している上位のクロックまたは選択
可能なクロックのうち最上位の品質レベルのクロックに
切り替えることを特徴とする。
【0009】のように構成すれば、障害時のクロック
切替に際して、次にクロック切替が発生したとき以降に
おいて内部クロックに至る可能性をより低くすることが
できる。
【0010】そして、のように構成すれば、独立同期
状態にならないで、クロック切替の発生を抑制すること
ができる。
【0011】また、各ノードは、使用しているクロック
の品質を示す情報を下流ノードに転送する。
【0012】マスタノードでは、例えば、ネットワーク
外部から入力した同期用のクロックが最高品質レベルと
される。
【0013】スレーブノードでは、伝送路を介して受信
した品質を示す情報に従って使用するクロックが選択さ
れる。
【0014】クロック切替方法が適用されるリングネッ
トワークは、マスタノードが複数存在するリングネット
ワークであってもよい。そのような構成の場合には、選
択可能な入力クロックが多くなり、クロックの切り戻し
をできるだけ行わないようにするという本発明の目的に
より合致する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明によるクロック切
替方法が適用される網同期構成が必要となるリングネッ
トワークの一構成例を示すブロック図である。図1にお
いて、マスタノード10,30は、通常状態では、他の
網からの同期用クロック(外部クロック:外部CLK)
1,2を入力し、そのうちの一方の外部クロックに同期
して同期ディジタルハイアラーキ(SDH)のリングの
二重の光伝送路50,60にデータを送信する。
【0016】スレーブノード20,40は、通常状態で
は、二重の光伝送路50,60で他ノードに接続され、
光伝送路50から外部クロックを抽出して、抽出した外
部クロックに同期して内部処理を行うとともに、抽出し
た外部クロックを下流ノードに送信する。
【0017】よって、この実施の形態では、マスタノー
ド10,30とスレーブノード20,40とが光伝送路
50,60で接続されたネットワークがリングネットワ
ークを構成する。
【0018】マスタノード10,30およびスレーブノ
ード20,40は、最適のクロック選択のための優先順
位テーブルと品質管理テーブルを有する。優先順位テー
ブルには、入力される同期用クロックおよび内部クロッ
クの使用優先順位が設定されている。また、品質管理テ
ーブルには、それぞれのクロックの品質順位または障害
を示す品質コードが設定されている。
【0019】マスタノード10,30が有する優先順位
テーブルには、図2(A)に示すように、優先順位1と
して外部クロック1、優先順位2として外部クロック
2、優先順位3として光伝送路50からのクロック、優
先順位4として光伝送路60からのクロック、優先順位
5として内部クロック(INT)が設定されている。ま
た、マスタノード10,30が有する品質管理テーブル
には、図2(B)に示すように、外部クロック1,2に
対する品質コードとしてQ=2、内部クロックに対する
品質コードとしてQ=5、クロック選択の最低位または
障害を示す品質コードとしてQ=7が設定されている。
なお、Q=9は、選択禁止を表すコードとして使用され
る。また、図2(B)において、括弧付きで表されたも
のは、この実施の形態では使用されないことを示す。
【0020】スレーブノード20,40が有する優先順
位テーブルには、図2(C)に示すように、優先順位1
として光伝送路50からのクロック、優先順位2として
光伝送路60からのクロック、優先順位3として内部ク
ロック(INT)が設定されている。また、スレーブノ
ード20,40が有する品質管理テーブルには、内部ク
ロックに対する品質コードとしてQ=5、クロック選択
の最低位または障害を示す品質コードとしてQ=7が設
定されている。以下、Qの値を、品質コードという場合
もあるが、品質レベルという場合もある。
【0021】なお、図1において、各ノードに入出力す
るラインに付記されているPの値は、そのラインによる
クロックの優先順位を示す。また、同様に付記されてい
るQの値は、そのラインで伝送された品質コードを示
す。ただし、マスタノード10,30における外部クロ
ック1,2に付記されている括弧付きのQ=2は、伝送
されてきたものではなくマスタノード10,30におけ
る内部的な設定値(品質レベル)である。また、各ノー
ドに付記されているINT,P=x,Q=xは、そのノ
ードにおけるINTの優先順位および品質レベルを示
す。
【0022】次に、図1および図3〜図10を参照して
動作について説明する。図1は通常状態での動作を示す
説明図である。各ノードは、SDHで規定されているオ
ーバヘッド(OH)の余剰ビット中に、選択中のクロッ
クに対応した品質コードを設定して転送する。通常状態
では、マスタノード10,30は、優先順位1の外部ク
ロック1に同期して動作する。従って、光伝送路50に
送出されるデータも外部クロック1に同期している。そ
して、マスタノード10,30は、優先順位1の外部ク
ロック1に同期しているときには、外部クロック1,2
に対応する品質コード;Q=2をOHの余剰ビットに設
定した同期メッセージをスレーブノード20,40に転
送する。
【0023】スレーブノード20は、通常状態では、優
先順位が最も高い光伝送路50からのデータからクロッ
クを抽出し、抽出したクロックに同期して動作する。抽
出したクロックは、外部クロック1に相当する。従っ
て、スレーブノード20は、外部クロック1に同期して
動作する。そして、下流のノード(この例ではマスタノ
ード30)に対して、外部クロック1で動作しているこ
とを示すために品質コード;Q=2をOHの余剰ビット
で同期メッセージとして転送する。また、ループロック
タイミングの発生を防止するために、マスタノード10
に対して、最低位の品質を示す品質コード;Q=7を転
送する。
【0024】スレーブノード40も、通常状態では、優
先順位が最も高い光伝送路50からのデータから外部ク
ロック1に相当するクロックを抽出し、抽出したクロッ
クに同期して動作する。そして、下流のノード(この例
ではマスタノード10)に対して、外部クロック1で動
作していることを示すために品質コード;Q=2をOH
の余剰ビットで同期メッセージとして転送する。また、
ループロックタイミングの発生を防止するために、マス
タノード30に対して、最低位の品質を示す品質コー
ド;Q=7を転送する。
【0025】例えば、マスタノード30において外部ク
ロック1に障害が生じた場合には、マスタノード30
は、外部クロック1に対して、選択禁止を示す品質コー
ド;Q=9を割り当てる。この状態では、外部クロック
2が最も品質レベルが高いので(Q=2)、マスタノー
ド30は、外部クロック2に同期して動作する。従っ
て、光伝送路50に送出されるデータも外部クロック2
に同期している。そして、マスタノード30は、外部ク
ロック2に同期しているときにも、外部クロック1,2
に対応する品質コード;Q=2をOHの余剰ビットに設
定した同期メッセージをスレーブノード20,40に転
送する。
【0026】外部クロック1の障害が回復したときに
は、マスタノード30において、品質レベルが同じであ
る外部クロック1,2が存在することになる。しかし、
品質レベルが同じものが複数ある場合にはそのときに使
用しているクロックの使用を継続するので、外部クロッ
ク2に同期して運用を継続する。このように、品質レベ
ルが同じクロックが複数ある場合に、優先順位の高いク
ロックが選択可能であっても、そのときに使用している
クロックの使用を継続するように構成すれば、不必要な
クロック切替は行われない。この場合、外部クロック2
から外部クロック1に切り替えても品質は変わらず、そ
のような切替は不必要である。
【0027】また、この実施の形態では、Q=2が最高
品質を示すが、それよりも高い品質のクロックがあり、
そのクロックを選択可能であっても、運用クロックをそ
のクロックに切り替える処理を行わない。
【0028】外部クロック2で運用している状態で、外
部クロック2に障害が生じた場合には、外部クロック1
の障害が回復していれば、以後、外部クロック1に同期
して運用を行う。
【0029】図3は、マスタノード30において、外部
クロック1,2ともに障害が生じている状態を示す。マ
スタノード30は、外部クロック1,2に対して、選択
禁止を示す品質コード;Q=9を割り当てる。この状態
では、品質レベルが最も高いクロックは、優先順位3の
光伝送路50からのクロックである。よって、マスタノ
ード30は、光伝送路50からのデータから抽出したク
ロックで動作する。また、下流のノード(スレーブノー
ド40)に対して、光伝送路50から受信した品質コー
ド;Q=2を転送する。また、ループロックタイミング
の発生を防止するために、スレーブノード20に対し
て、最低位の品質を示す品質コード;Q=7を転送す
る。
【0030】この状態で、外部クロック1,2が障害か
ら復旧しても、マスタノード30は、図4に示すよう
に、外部クロック1,2に対する選択禁止を示す品質コ
ード;Q=9の割り当てを解除しない。すなわち、外部
クロック1,2のいずれかまたは双方が復旧しても、品
質コード;Q=9の割り当てを継続する。つまり、外部
クロック1,2のいずれかまたは双方が復旧しても、外
部クロック1,2への切り戻しを実行しないようにす
る。
【0031】図5は、光伝送路50からのクロックに障
害が生じたときに、外部クロック1,2が障害から復旧
していた状態を示す説明図である。そのときに初めて、
マスタノード30は、外部クロック1,2に対する品質
コード;Q=9の割り当てを解除し、元のQ=2を割り
当てる。すると、最も高い品質レベルのクロックが2系
統存在するが、マスタノード30は、優先順位の高い外
部クロック1で運用を行う。
【0032】図6〜図8は、外部クロック1,2に障害
が生じているときに、さらに光伝送路50において障害
が生じた場合を示すブロック図である。光伝送路50に
おいて障害が生ずると、マスタノード30は、光伝送路
50からのクロックについて、品質コードを選択禁止を
示すQ=9に設定する。この状態で優先順位が最も高い
クロックは、優先順位4の光伝送路60からのクロック
である。しかし、品質レベルは、INTの方が高い(Q
=5)。
【0033】そこで、マスタノード30は、同期クロッ
クとして一時的にINTを使用する。すなわち、品質レ
ベルQ=7(最低位)の入力クロックがある場合には、
実はそれよりも品質レベルの高いクロックが供給される
可能性があるので、一時的にINTを使用する。そし
て、図6に示すように、マスタノード30は、スレーブ
ノード40に対して、品質コードをQ=2からQ=5に
変えて同期メッセージを転送する。
【0034】この段階で、スレーブノード40におい
て、最も品質レベルが高いのは品質コード;Q=2の光
伝送路60からのクロックとなる。よって、スレーブノ
ード40は、クロックパスを光伝送路60からのクロッ
クに切り替えることにする。すなわち、光伝送路60か
らのクロックで同期動作するとともに、図7に示すよう
に、下流側への同期メッセージにおいて品質コードをQ
=7からQ=2に変える。また、マスタノード10に対
して、ループロックタイミングの発生を防止するため
に、最低位の品質を示す品質コード;Q=7を転送す
る。
【0035】マスタノード30が、光伝送路60を介し
て品質コード;Q=2の同期メッセージを受信すると、
マスタノード30において最も品質レベルが高いのは品
質コード;Q=2の光伝送路60からのクロックとな
る。そこで、マスタノード30は、光伝送路60からの
クロックでの運用に切り替える。同時に、図7に示すよ
うに、ループロックタイミングの発生を防止するため
に、スレーブノード40に対して、最低位の品質を示す
品質コード;Q=7を転送する。
【0036】この状態で、各ノードは、マスタノード1
0に入力される外部クロック1で同期している。そし
て、マスタノード30において各クロックが復旧して
も、マスタノード30は、図8に示すように、外部クロ
ック1,2および光伝送路50からのクロックに対する
選択禁止を示す品質コード;Q=9の割り当てを解除し
ない。すなわち、それらのクロックが復旧しても、品質
コード;Q=9の割り当てを継続する。つまり、それら
のクロックが復旧しても、外部クロック1,2への切り
戻しを実行しないようにする。
【0037】次に、マスタノード30への光伝送路60
において障害が生じた場合について図9および図10を
参照して説明する。光伝送路60において障害が生ずる
と、マスタノード30は、光伝送路60からのクロック
について、品質コードを選択禁止を示すQ=9に設定す
る。
【0038】この状態で、外部クロック1,2または光
伝送路50からのクロックが復旧していれば、図9に示
すように、それらに関する品質コード;Q=9を解除し
て元の状態(Q=2)に戻す。つまり、INTよりも1
段階だけ品質レベルの高いクロックを使用している状態
で、そのクロックに障害が生じた場合には、より品質の
高いクロックが選択可能であれば、クロックへの切り戻
しを行う制御を行う。その際、そのときに選択しうる最
高品質のクロックに切り替える。ただし、この例では、
INTよりも高品質はQ=2の1種類しかないので、よ
り品質の高いクロックもQ=2のクロックとなってい
る。
【0039】図8および図9に例示した状態では、外部
クロック1,2および光伝送路50からのクロックが復
旧しているので、品質レベルQ=2のクロックが複数存
在する。そのような場合には、最も優先順位が高いクロ
ック、すなわち外部クロック1を使用する。
【0040】よって、マスタノード30は、優先順位1
の外部クロック1に同期して動作する。従って、光伝送
路50,60に送出されるデータも外部クロック1に同
期している。そして、マスタノード30は、外部クロッ
ク1に対応する品質コード;Q=2をOHの余剰ビット
に設定した同期メッセージをスレーブノード20,40
に転送する。
【0041】なお、図10に示すように、光伝送路60
からのクロックが障害から回復しても、マスタノード3
0は、そのクロックについての品質コード;Q=9を変
更しない。
【0042】以上のように、この実施の形態では、各ノ
ードにおいて、まず、最も品質レベルが高いクロックを
用いて同期動作を行う。最も品質レベルが高いクロック
が複数ある場合には、優先順位が最も高いクロックを使
用する。
【0043】そして、使用しているクロックに障害が発
生してクロックパス切替を行った後に、障害クロックが
回復した場合でも切り戻しを行わない。障害が生じた場
合には、その時点で、より高い品質レベルであって最高
品質である選択可能なクロックに切り戻しを行う。
【0044】このような切替方法を用いても、複数のク
ロックに障害が発生した場合でも選択可能なクロックの
うちのいずれかが復旧していれば、INTを使用する独
立同期状態とはならず、信頼性の高いリングネットワー
クを構築することができる。
【0045】この実施の形態では、INTよりも高い品
質レベルはQ=2の1種類であったが、INTよりも高
い品質レベルが複数種類ある場合に、運用中に障害が発
生すると、複数の選択可能なクロックのうちの最上位品
質レベルのクロックに切り戻す。
【0046】従って、INT使用の独立同期状態になる
ことを防止するために最上位品質レベルのクロックに切
り戻しておかなくても、独立同期状態になることを防止
することができる。しかも、不要なクロック切り戻しに
起因する主信号の瞬断等の事態を避けることができる。
なお、この実施の形態は、INTを除く最下位品質レベ
ルがQ=2であり、最上位品質レベルもQ=2である場
合に相当する。
【0047】また、この実施の形態では、ネットワーク
中に2つのマスタノード10,20が存在していたが、
マスターノードが1つしかない場合でも本発明を適用す
ることができる。その場合、光伝送路50からのクロッ
クを使用中にそのクロックに障害が生ずると、光伝送路
60からのクロックに切り替える。光伝送路60からの
クロックに障害が発生すると、光伝送路50からのクロ
ックが復旧している場合には運用クロックを光伝送路5
0からのクロックに切り替え、復旧していない場合には
INTに切り替える。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、リング
ネットワークにおけるクロック切替方法を、選択可能な
各クロックに品質レベルを付与し、使用中のクロックに
障害が生ずると、選択可能なクロックのうち最上位の品
質レベルのクロックに切り替え、クロック切替後、切り
替え前に使用していたクロックがより品質の高いクロッ
クであっても、そのクロックが障害から復旧したときに
クロックの切り戻しを実行せず、クロック切替後に使用
していたクロックに障害が生ずると、障害が復旧してい
る上位のクロックまたは選択可能なクロックのうち最上
位の品質レベルのクロックに切り替えるように構成した
ので、内部クロックを用いる独立同期状態に入ることを
避けつつ、クロックパス切替の発生をできるだけ抑制す
るということを効果的に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 網同期構成が必要となるリングネットワーク
の一構成例を示すブロック図である。
【図2】 優先順位テーブルおよび品質管理テーブルの
一例を示す説明図である。
【図3】 外部クロック1,2に障害が生じたときの状
態を示すブロック図である。
【図4】 外部クロック1,2が復旧したときの状態を
示すブロック図である。
【図5】 外部クロック1,2が復旧した後伝送路障害
が生じたときの状態を示すブロック図である。
【図6】 外部クロック1,2および伝送路に障害が生
じたときの状態を示すブロック図である。
【図7】 外部クロック1,2および伝送路に障害が生
じクロック切替が行われたたときの状態を示すブロック
図である。
【図8】 外部クロック1,2および伝送路が復旧した
ときの状態を示すブロック図である。
【図9】 外部クロック1,2および伝送路が復旧した
後、他の伝送路に障害が生じたときの状態を示すブロッ
ク図である。
【図10】 他の伝送路が復旧したときの状態を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
10,30 マスタノード 20,40 スレーブノード 50,60 光伝送路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/437 H04L 7/00 H04B 10/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク外部から同期用のクロック
    を導入して伝送路を介してスレーブノードにクロックを
    供給するマスタノードが存在し網同期構成が必要である
    リングネットワークの各ノードで複数のクロックから同
    期用のクロックを選択するリングネットワークにおける
    クロック切替方法であって、 選択可能な各クロックに品質レベルを付与し、 使用中のクロックに障害が生ずると、選択可能なクロッ
    クのうち最上位の品質レベルのクロックに切り替え、 クロック切替後、切り替え前に使用していたクロックが
    より品質の高いクロックであっても、そのクロックが障
    害から復旧したときにクロックの切り戻しを実行せず、 前記クロック切替後に使用していたクロックに障害が生
    ずると、 障害が復旧している上位のクロックまたは選択
    可能なクロックのうち最上位の品質レベルのクロックに
    切り替えることを特徴とするリングネットワークにおけ
    るクロック切替方法。
  2. 【請求項2】 各ノードは、使用しているクロックの品
    質を示す情報を下流ノードに転送する請求項記載のリ
    ングネットワークにおけるクロック切替方法。
  3. 【請求項3】 マスタノードではネットワーク外部から
    入力した同期用のクロックを最高品質レベルとする請求
    項1または2記載のリングネットワークにおけるクロッ
    ク切替方法。
  4. 【請求項4】 スレーブノードでは伝送路を介して受信
    した品質を示す情報に従ってクロックを選択する請求項
    1、2または3記載のリングネットワークにおけるクロ
    ック切替方法。
  5. 【請求項5】 マスタノードが複数存在するリングネッ
    トワークに適用される請求項1、2、3または4記載の
    リングネットワークにおけるクロック切替方法。
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