JPH0595305A - 信号中継装置 - Google Patents
信号中継装置Info
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- JPH0595305A JPH0595305A JP25532791A JP25532791A JPH0595305A JP H0595305 A JPH0595305 A JP H0595305A JP 25532791 A JP25532791 A JP 25532791A JP 25532791 A JP25532791 A JP 25532791A JP H0595305 A JPH0595305 A JP H0595305A
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- JP
- Japan
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- clock
- transmission
- optical
- line
- signal
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- Pending
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- Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Optical Communication System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 警報表示信号を送出する際に回線上で信号の
瞬断や同期外れを生じないようにし、しかも警報表示信
号送出中のクロック精度を高く保持する。 【構成】 AISを発生させるために必要なクロックを
発生するクロック発生器としてPLL回路15,25を
用い、かつ回線が正常な時にはこの回線の伝送クロック
CKDを基準クロックとして上記PLL回路15,25
に供給するとともに、回線障害が発生した時には他方の
正常な回線の伝送クロックCKUを基準クロックとして
上記PLL回路15,25に供給するようにしたもので
ある。
瞬断や同期外れを生じないようにし、しかも警報表示信
号送出中のクロック精度を高く保持する。 【構成】 AISを発生させるために必要なクロックを
発生するクロック発生器としてPLL回路15,25を
用い、かつ回線が正常な時にはこの回線の伝送クロック
CKDを基準クロックとして上記PLL回路15,25
に供給するとともに、回線障害が発生した時には他方の
正常な回線の伝送クロックCKUを基準クロックとして
上記PLL回路15,25に供給するようにしたもので
ある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光中継伝送シス
テムで使用される光中間中継装置に係わり、特に回線障
害発生時に警報表示信号を発生して下流側へ送出する機
能を備えた装置に関する。
テムで使用される光中間中継装置に係わり、特に回線障
害発生時に警報表示信号を発生して下流側へ送出する機
能を備えた装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、有線伝送システムの一つとして、
伝送路に光ファイバを使用した光中継伝送システムが使
用されている。図4はその構成の一例を示すもので、光
端局装置DS1,DS2間の伝送路中には複数の光中継
局RP1〜RPnが介在配設してある。これらの光中継
局RP1〜RPnは、それぞれ下り回線用の光中間中継
装置RD1〜RDnと、上り回線用の光中間中継装置R
U1〜RUnとを備えており、これらの光中間中継装置
RD1〜RDn,RU1〜RUnは各々光ファイバを用
いた光伝送路により縦続に接続されている。
伝送路に光ファイバを使用した光中継伝送システムが使
用されている。図4はその構成の一例を示すもので、光
端局装置DS1,DS2間の伝送路中には複数の光中継
局RP1〜RPnが介在配設してある。これらの光中継
局RP1〜RPnは、それぞれ下り回線用の光中間中継
装置RD1〜RDnと、上り回線用の光中間中継装置R
U1〜RUnとを備えており、これらの光中間中継装置
RD1〜RDn,RU1〜RUnは各々光ファイバを用
いた光伝送路により縦続に接続されている。
【0003】この種のシステムでは、各光中間中継装置
において、それぞれ光信号の中継を行ないながら回線の
障害監視を行なっており、回線断等の障害が検出される
とAIS(Alarm Indication Signal )を発生して下流
側へ送出するようにしている。したがって。このAIS
の内容(AISに重畳されている警報監視情報)を例え
ば光端局装置DS1,DS2で解析して障害区間を特定
することにより、回線障害に対し迅速で適切な対応処置
を実行することが可能である。
において、それぞれ光信号の中継を行ないながら回線の
障害監視を行なっており、回線断等の障害が検出される
とAIS(Alarm Indication Signal )を発生して下流
側へ送出するようにしている。したがって。このAIS
の内容(AISに重畳されている警報監視情報)を例え
ば光端局装置DS1,DS2で解析して障害区間を特定
することにより、回線障害に対し迅速で適切な対応処置
を実行することが可能である。
【0004】ところで、上記光中間中継装置においてA
ISを発生して送出するためにはクロックが必要であ
り、そのため光中間中継装置にはクロック発生器が設け
られている。このクロック発生器としては、システムで
定められた伝送クロックの精度(±10ppm 以内)に対応
して、一般に高安定な水晶発振器などが用いられる。し
たがって、AISについても伝送データと同様に高安定
な伝送が可能である。
ISを発生して送出するためにはクロックが必要であ
り、そのため光中間中継装置にはクロック発生器が設け
られている。このクロック発生器としては、システムで
定められた伝送クロックの精度(±10ppm 以内)に対応
して、一般に高安定な水晶発振器などが用いられる。し
たがって、AISについても伝送データと同様に高安定
な伝送が可能である。
【0005】しかしながら、このような構成ではクロッ
ク発振器が独自に発振動作を行なっているため、回線の
上流側で障害が発生してから下流側へAISが送出され
るまでの間に、例えば図5のTに示す如く回線上で信号
の瞬断もしくは同期外れが発生する。この信号の瞬断ま
たは同期外れが発生すると、図4に示したように光中間
中継装置が多段に接続されている多中継システムでは、
下流側の各光中間中継装置において入力信号の瞬断もし
くは同期外れの警報(ALM)が将棋倒し的に順次発生
し、この結果光端局装置において真の障害発生区間を特
定できなくなることがあった。
ク発振器が独自に発振動作を行なっているため、回線の
上流側で障害が発生してから下流側へAISが送出され
るまでの間に、例えば図5のTに示す如く回線上で信号
の瞬断もしくは同期外れが発生する。この信号の瞬断ま
たは同期外れが発生すると、図4に示したように光中間
中継装置が多段に接続されている多中継システムでは、
下流側の各光中間中継装置において入力信号の瞬断もし
くは同期外れの警報(ALM)が将棋倒し的に順次発生
し、この結果光端局装置において真の障害発生区間を特
定できなくなることがあった。
【0006】そこで、最近ではクロック発生器としてP
LL(phase locked loop )回路を採用することが考え
られている。このような構成では、回線障害が発生して
いない状態では、この回線を経て到来した中継再生信号
のクロック位相にPLL回路がロックされている。そし
て、障害が発生すると、PLL回路が自走発振(フリー
ラン)状態になって、この自走発振されたクロックに同
期してAISが発生され送出される。このため、回線上
の信号は図6に示す如く信号の瞬断または同期外れを起
こすことなく円滑にAISに移行する。したがって、下
流側の各光中間中継装置において、入力信号断もしくは
同期外れの警報(ALM)が将棋倒し的に順次発生され
る不具合は防止され、この結果端局装置では障害発生区
間を迅速かつ正確に特定することが可能となる。
LL(phase locked loop )回路を採用することが考え
られている。このような構成では、回線障害が発生して
いない状態では、この回線を経て到来した中継再生信号
のクロック位相にPLL回路がロックされている。そし
て、障害が発生すると、PLL回路が自走発振(フリー
ラン)状態になって、この自走発振されたクロックに同
期してAISが発生され送出される。このため、回線上
の信号は図6に示す如く信号の瞬断または同期外れを起
こすことなく円滑にAISに移行する。したがって、下
流側の各光中間中継装置において、入力信号断もしくは
同期外れの警報(ALM)が将棋倒し的に順次発生され
る不具合は防止され、この結果端局装置では障害発生区
間を迅速かつ正確に特定することが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の装置には次のような改善すべき課題があった。す
なわち、回線障害が発生した状態において、PLL回路
は先に述べたように自走発振状態になる。ここで、PL
L回路の発振周波数の精度は、電圧制御発振器(VC
O)の発振周波数精度とその制御電圧の精度とによって
決定され、現状のVCOの技術では±70ppm を達成する
のが限界で、±10ppm を確保することは到底不可能であ
る。このため、PLL回路から発生されるクロックの周
波数ずれにより、下流側の光中間中継装置または端局装
置でAISの検出エラーや障害が発生する恐れがあっ
た。
従来の装置には次のような改善すべき課題があった。す
なわち、回線障害が発生した状態において、PLL回路
は先に述べたように自走発振状態になる。ここで、PL
L回路の発振周波数の精度は、電圧制御発振器(VC
O)の発振周波数精度とその制御電圧の精度とによって
決定され、現状のVCOの技術では±70ppm を達成する
のが限界で、±10ppm を確保することは到底不可能であ
る。このため、PLL回路から発生されるクロックの周
波数ずれにより、下流側の光中間中継装置または端局装
置でAISの検出エラーや障害が発生する恐れがあっ
た。
【0008】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、警報表示信号を送出する
際に回線上で信号の瞬断や同期外れを生じることがな
く、しかも警報表示信号送出中のクロック精度を高く保
持することができる信号中継装置を提供することにあ
る。
で、その目的とするところは、警報表示信号を送出する
際に回線上で信号の瞬断や同期外れを生じることがな
く、しかも警報表示信号送出中のクロック精度を高く保
持することができる信号中継装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、相互に同期がとられた複数の回線を収容
し、これらの回線毎にその伝送信号を中継するととも
に、上記各回線のうち任意の回線で障害が検出された場
合に警報表示信号を発生して当該回線の下流側へ送出す
る手段を備えた信号中継装置において、上記警報表示信
号を発生させるために必要なクロックを発生するクロッ
ク源として、位相同期ループを用いたクロック発生手段
を設けるとともに、基準クロック選択手段を設ける。そ
して、この基準クロック選択手段により、上記任意の回
線に障害が発生していない状態では、当該回線の伝送ク
ロックを上記クロック発生手段の位相同期ループに基準
クロックとして供給し、一方障害が発生している状態で
は、障害が発生していない他の回線の伝送クロックを上
記クロック発生手段の位相同期ループに基準クロックと
して供給するようにしたものである。
に本発明は、相互に同期がとられた複数の回線を収容
し、これらの回線毎にその伝送信号を中継するととも
に、上記各回線のうち任意の回線で障害が検出された場
合に警報表示信号を発生して当該回線の下流側へ送出す
る手段を備えた信号中継装置において、上記警報表示信
号を発生させるために必要なクロックを発生するクロッ
ク源として、位相同期ループを用いたクロック発生手段
を設けるとともに、基準クロック選択手段を設ける。そ
して、この基準クロック選択手段により、上記任意の回
線に障害が発生していない状態では、当該回線の伝送ク
ロックを上記クロック発生手段の位相同期ループに基準
クロックとして供給し、一方障害が発生している状態で
は、障害が発生していない他の回線の伝送クロックを上
記クロック発生手段の位相同期ループに基準クロックと
して供給するようにしたものである。
【0010】
【作用】この結果本発明によれば、警報表示信号を発生
し送出するためのクロック源として位相同期ループを用
いたクロック発生手段が使用されるので、警報表示信号
を送出する際に回線上で信号の瞬断や位相ずれによる同
期外れが発生される不具合は防止される。このため、下
流側の中継装置や端局装置で警報表示信号が将棋倒し的
に発生することはなくなり、この結果端局装置等におい
て回線障害の発生区間を迅速かつ正確に特定することが
可能となる。
し送出するためのクロック源として位相同期ループを用
いたクロック発生手段が使用されるので、警報表示信号
を送出する際に回線上で信号の瞬断や位相ずれによる同
期外れが発生される不具合は防止される。このため、下
流側の中継装置や端局装置で警報表示信号が将棋倒し的
に発生することはなくなり、この結果端局装置等におい
て回線障害の発生区間を迅速かつ正確に特定することが
可能となる。
【0011】しかも本発明では、警報表示信号の送出期
間中には、上記クロック発生器の位相同期ループに対し
障害が発生していない他の回線の伝送クロックが基準ク
ロックとして供給される。このため、クロック発生器の
位相同期ループは自走発振状態にはならず、上記正常な
他の回線の伝送クロック位相にロックされることにな
る。このため、警報表示信号送出中のクロック精度を高
く保持することができ、これにより再生エラーや同期外
れ等を生じることなく警報表示信号を安定に伝送するこ
とが可能となる。
間中には、上記クロック発生器の位相同期ループに対し
障害が発生していない他の回線の伝送クロックが基準ク
ロックとして供給される。このため、クロック発生器の
位相同期ループは自走発振状態にはならず、上記正常な
他の回線の伝送クロック位相にロックされることにな
る。このため、警報表示信号送出中のクロック精度を高
く保持することができ、これにより再生エラーや同期外
れ等を生じることなく警報表示信号を安定に伝送するこ
とが可能となる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に係わる光中継局
の構成を示す回路ブロック図である。
の構成を示す回路ブロック図である。
【0013】この光中継局RPには、下り回線用の光中
間中継装置RDと、上り回線用の光中間中継装置RUと
が収容されている。これらの光中間中継装置RD,RU
は、それぞれ光受信回路(RX)11,21と、光送信
回路(TX)12,22と、クロック抽出回路13,2
3と、AIS発生回路14,24と、AIS発生発生用
のクロックを生成するPLL回路15,25と、オアゲ
ート回路16,26とを備えている。
間中継装置RDと、上り回線用の光中間中継装置RUと
が収容されている。これらの光中間中継装置RD,RU
は、それぞれ光受信回路(RX)11,21と、光送信
回路(TX)12,22と、クロック抽出回路13,2
3と、AIS発生回路14,24と、AIS発生発生用
のクロックを生成するPLL回路15,25と、オアゲ
ート回路16,26とを備えている。
【0014】このうち、先ず光受信回路11,21は、
上流側から光ファイバOP11,OP21を介して到来
した光伝送信号を受信して増幅および波形整形等の信号
処理を行ない、これにより伝送信号を再生する。光送信
回路12,22は、上記光受信回路11,21により再
生された伝送信号または後述するAIS発生回路14,
24から発生されたAISを光信号に変換して、下流側
へ伝送するべく光ファイバOP12,OP22へ送信す
る。
上流側から光ファイバOP11,OP21を介して到来
した光伝送信号を受信して増幅および波形整形等の信号
処理を行ない、これにより伝送信号を再生する。光送信
回路12,22は、上記光受信回路11,21により再
生された伝送信号または後述するAIS発生回路14,
24から発生されたAISを光信号に変換して、下流側
へ伝送するべく光ファイバOP12,OP22へ送信す
る。
【0015】クロック抽出回路13,24は、上記光受
信回路11,21で再生された伝送信号から伝送クロッ
クCKD,CKUを抽出する。オアゲート回路16,2
6は、それぞれ他方の光中間中継装置RU,RDのクロ
ック抽出回路23,13において抽出されたクロックC
KU,CKDのうちの一方をPLL回路15,25に供
給する。PLL回路15,25は、上記オアゲート回路
16,26から供給された伝送クロックCKDまたはC
KUを基準クロックとして、AIS発生用のクロックを
発生する。AIS発生回路14,24は、上記光受信回
路11,21で再生された伝送信号の有無を監視するこ
とにより上流側で回線障害が発生したか否かを判定す
る。そして、回線障害の発生を検出すると、PLL回路
15から発生されたクロックに同期してAISを発生し
て上記光送信回路12,22へ供給する。
信回路11,21で再生された伝送信号から伝送クロッ
クCKD,CKUを抽出する。オアゲート回路16,2
6は、それぞれ他方の光中間中継装置RU,RDのクロ
ック抽出回路23,13において抽出されたクロックC
KU,CKDのうちの一方をPLL回路15,25に供
給する。PLL回路15,25は、上記オアゲート回路
16,26から供給された伝送クロックCKDまたはC
KUを基準クロックとして、AIS発生用のクロックを
発生する。AIS発生回路14,24は、上記光受信回
路11,21で再生された伝送信号の有無を監視するこ
とにより上流側で回線障害が発生したか否かを判定す
る。そして、回線障害の発生を検出すると、PLL回路
15から発生されたクロックに同期してAISを発生し
て上記光送信回路12,22へ供給する。
【0016】すなわち、本実施例の光中間中継装置R
D,RUは、AIS発生用のクロックを生成するための
クロック発生器としてPLL回路15,25を使用し、
かつこのPLL回路15,25に対し、自装置のクロッ
ク抽出回路13で抽出されたクロックとともに、他方の
装置のクロック抽出回路23で抽出されたクロックを、
基準クロックとして供給している。
D,RUは、AIS発生用のクロックを生成するための
クロック発生器としてPLL回路15,25を使用し、
かつこのPLL回路15,25に対し、自装置のクロッ
ク抽出回路13で抽出されたクロックとともに、他方の
装置のクロック抽出回路23で抽出されたクロックを、
基準クロックとして供給している。
【0017】次に、以上のように構成された装置の動作
を説明する。尚、各光中間中継装置RD,RUの動作は
同一なので、ここでは下り回線用の光中間中継装置RD
の動作についてのみ説明する。
を説明する。尚、各光中間中継装置RD,RUの動作は
同一なので、ここでは下り回線用の光中間中継装置RD
の動作についてのみ説明する。
【0018】先ず、下り回線および上り回線とも回線障
害が発生していない正常な状態では、上流側から送られ
た光伝送信号は光受信回路11で受信再生されたのち、
光送信回路12で光信号に戻されて下流側へ向けて送信
される。また、このとき各クロック抽出回路13,23
ではそれぞれ光受信回路11,21で再生された伝送信
号から伝送クロックCKD,CKUが抽出され、これら
の伝送クロックCKD,CKUはオアゲート回路16に
それぞれ入力される。このため、PLL回路15には上
記下り伝送クロックCKDと上り伝送クロックCKUと
を論理和処理したクロックが基準クロックとして入力さ
れることになる。しかるに、下り伝送クロックCKDと
上り伝送クロックCKUとは、例えば端局装置において
共通のマスタクロックを基に生成されたものであるた
め、同一周期でかつ相互に同期している。したがって、
このときPLL回路15は、下り伝送クロックCKDを
基準クロックとして発振動作を行なう場合と実質的に等
価になる。
害が発生していない正常な状態では、上流側から送られ
た光伝送信号は光受信回路11で受信再生されたのち、
光送信回路12で光信号に戻されて下流側へ向けて送信
される。また、このとき各クロック抽出回路13,23
ではそれぞれ光受信回路11,21で再生された伝送信
号から伝送クロックCKD,CKUが抽出され、これら
の伝送クロックCKD,CKUはオアゲート回路16に
それぞれ入力される。このため、PLL回路15には上
記下り伝送クロックCKDと上り伝送クロックCKUと
を論理和処理したクロックが基準クロックとして入力さ
れることになる。しかるに、下り伝送クロックCKDと
上り伝送クロックCKUとは、例えば端局装置において
共通のマスタクロックを基に生成されたものであるた
め、同一周期でかつ相互に同期している。したがって、
このときPLL回路15は、下り伝送クロックCKDを
基準クロックとして発振動作を行なう場合と実質的に等
価になる。
【0019】さて、この状態で何らかの原因により下り
回線の上流側で回線障害が発生し、これにより下り光伝
送信号が断になったとする。そうすると、AIS発生回
路14では上記下り伝送信号の断検出と同時にAISの
発生が開始される。そしてこのAISは、それまで上流
側から送られていた伝送信号に代わって、光送信回路1
2により光信号に変換されて下流側へ送信される。この
とき、上記AISの発生動作はPLL回路14から発生
されるクロックに同期して行なわれる。このため、上記
下り伝送信号からAISへの移行は信号の瞬断や位相ず
れを生じることなく円滑に行なわれる。
回線の上流側で回線障害が発生し、これにより下り光伝
送信号が断になったとする。そうすると、AIS発生回
路14では上記下り伝送信号の断検出と同時にAISの
発生が開始される。そしてこのAISは、それまで上流
側から送られていた伝送信号に代わって、光送信回路1
2により光信号に変換されて下流側へ送信される。この
とき、上記AISの発生動作はPLL回路14から発生
されるクロックに同期して行なわれる。このため、上記
下り伝送信号からAISへの移行は信号の瞬断や位相ず
れを生じることなく円滑に行なわれる。
【0020】また、上記下り光伝送信号が断になると、
クロック抽出回路13で抽出される下り伝送クロックC
KDも断になる。しかし、このとき上り回線が正常であ
れば、クロック抽出回路23で抽出された上り伝送クロ
ックCKUがオアゲート回路16を介してPLL回路1
5に引続き供給される。したがって、PLL回路15は
自走発振状態にはならず、高精度の上り伝送クロックC
KUを基準クロックとして引続き高精度の同期発振動作
を行なう。したがって、上記AIS発生回路14で発生
されるAISのクロック精度は、システムで規定された
例えば10ppm を保つことが可能となる。このため、下流
側の光中間中継装置や端局装置において、伝送クロック
の位相ずれによるAISの誤検出を起こす心配はなくな
る。
クロック抽出回路13で抽出される下り伝送クロックC
KDも断になる。しかし、このとき上り回線が正常であ
れば、クロック抽出回路23で抽出された上り伝送クロ
ックCKUがオアゲート回路16を介してPLL回路1
5に引続き供給される。したがって、PLL回路15は
自走発振状態にはならず、高精度の上り伝送クロックC
KUを基準クロックとして引続き高精度の同期発振動作
を行なう。したがって、上記AIS発生回路14で発生
されるAISのクロック精度は、システムで規定された
例えば10ppm を保つことが可能となる。このため、下流
側の光中間中継装置や端局装置において、伝送クロック
の位相ずれによるAISの誤検出を起こす心配はなくな
る。
【0021】このように本実施例であれば、AIS発生
用のクロック発生器としてPLL回路15,25を用い
たので、上流側で回線障害が発生した場合に伝送信号か
らAISへの移行を、信号の瞬断や位相ずれを生じるこ
となく円滑に行なうことができる。したがって、下流側
の光中間中継装置や端局装置で、AISが将棋倒し的に
発生する不具合はなくなり、この結果端局装置等におい
て回線障害の発生区間を迅速かつ正確に特定して、適切
な対応策を迅速に講じることができる。
用のクロック発生器としてPLL回路15,25を用い
たので、上流側で回線障害が発生した場合に伝送信号か
らAISへの移行を、信号の瞬断や位相ずれを生じるこ
となく円滑に行なうことができる。したがって、下流側
の光中間中継装置や端局装置で、AISが将棋倒し的に
発生する不具合はなくなり、この結果端局装置等におい
て回線障害の発生区間を迅速かつ正確に特定して、適切
な対応策を迅速に講じることができる。
【0022】また、回線が正常な時にはこの回線の伝送
クロックを基準クロックとして上記PLL回路15,2
5に供給するとともに、回線障害が発生された時には他
方の正常な回線の伝送クロックを基準クロックとして上
記PLL回路15,25に供給するようにしたので、A
IS発生中においてもPLL回路15,25を自走発振
状態にすることなく、高精度の伝送クロックに同期させ
て引続き高精度の同期発振動作を行なわせることができ
る。このため、位相ずれの少ない高精度のAISを発生
し続けることが可能となり、これにより下流側の光中間
中継装置や端局装置において、伝送クロックの位相ずれ
によるAISの誤検出が生じないようにすることができ
る。
クロックを基準クロックとして上記PLL回路15,2
5に供給するとともに、回線障害が発生された時には他
方の正常な回線の伝送クロックを基準クロックとして上
記PLL回路15,25に供給するようにしたので、A
IS発生中においてもPLL回路15,25を自走発振
状態にすることなく、高精度の伝送クロックに同期させ
て引続き高精度の同期発振動作を行なわせることができ
る。このため、位相ずれの少ない高精度のAISを発生
し続けることが可能となり、これにより下流側の光中間
中継装置や端局装置において、伝送クロックの位相ずれ
によるAISの誤検出が生じないようにすることができ
る。
【0023】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではない。例えば、上記実施例では光中継局RPに、下
り回線用および上り回線用からなる一対の光中間中継装
置RD,RUを収容し、これらの光中間中継装置RD,
RU間で各々の回線の伝送クロックCKD,CKUを供
給し合うように構成した場合について説明した。しか
し、図2に示す如く光中継局RPAに、各々下り用およ
び上り用の光中間中継装置からなる複数対(図では2
対)の中継ユニットRPA1,RPA2が収容されてい
る場合には、これらの中継ユニットRPA1,RPA2
の同一方向の光中間中継装置間で伝送クロックを供給し
合うように構成してもよい。
ではない。例えば、上記実施例では光中継局RPに、下
り回線用および上り回線用からなる一対の光中間中継装
置RD,RUを収容し、これらの光中間中継装置RD,
RU間で各々の回線の伝送クロックCKD,CKUを供
給し合うように構成した場合について説明した。しか
し、図2に示す如く光中継局RPAに、各々下り用およ
び上り用の光中間中継装置からなる複数対(図では2
対)の中継ユニットRPA1,RPA2が収容されてい
る場合には、これらの中継ユニットRPA1,RPA2
の同一方向の光中間中継装置間で伝送クロックを供給し
合うように構成してもよい。
【0024】また、例えば図3に示すごとく光中継局R
PBに、複数の光中間中継装置RPB1〜RPB4が収
容されている場合に、これらの光中間中継装置RPB1
〜RPB4間でサイクリックに各々の回線の伝送クロッ
クを供給し合うように構成してもよい。
PBに、複数の光中間中継装置RPB1〜RPB4が収
容されている場合に、これらの光中間中継装置RPB1
〜RPB4間でサイクリックに各々の回線の伝送クロッ
クを供給し合うように構成してもよい。
【0025】さらに、一つの光中間中継装置に他の2以
上の光中間中継装置で抽出された伝送クロックをそれぞ
れ供給し、これらの伝送クロックの中から回線障害が発
生しておらずしかも位相ずれが最も少ない伝送クロック
を選択して使用するように構成してもよい。また、この
場合の伝送クロックの選択は、ランダムに行なっても、
また予め付与された優先順位にしたがって行なってもよ
い。
上の光中間中継装置で抽出された伝送クロックをそれぞ
れ供給し、これらの伝送クロックの中から回線障害が発
生しておらずしかも位相ずれが最も少ない伝送クロック
を選択して使用するように構成してもよい。また、この
場合の伝送クロックの選択は、ランダムに行なっても、
また予め付与された優先順位にしたがって行なってもよ
い。
【0026】また、前記実施例(図1)では自己の回線
の伝送クロックCKDおよび他の回線の伝送クロックC
KUをオアゲート回路16を介してPLL回路に供給す
るようにしたが、半導体スイッチ等を用いたセレクタに
よって各伝送クロックを択一的に選択してPLL回路に
供給するようにしてもよい。
の伝送クロックCKDおよび他の回線の伝送クロックC
KUをオアゲート回路16を介してPLL回路に供給す
るようにしたが、半導体スイッチ等を用いたセレクタに
よって各伝送クロックを択一的に選択してPLL回路に
供給するようにしてもよい。
【0027】その他、基準クロック選択手段の構成は勿
論のこと、AISの信号フォーマットや光中間中継装置
の構成、光中継局に収容される光中間中継装置の台数、
光中継局の数等についても、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施できる。
論のこと、AISの信号フォーマットや光中間中継装置
の構成、光中継局に収容される光中間中継装置の台数、
光中継局の数等についても、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施できる。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、警
報表示信号を発生させるために必要なクロックを発生す
るクロック源として、位相同期ループを用いたクロック
発生手段を設けるとともに、基準クロック選択手段を設
け、この基準クロック選択手段により、回線障害が発生
していない状態では、当該回線の伝送クロックを上記ク
ロック発生手段の位相同期ループに基準クロックとして
供給し、一方回線障害が発生している状態では、障害が
発生していない他の回線の伝送クロックを上記クロック
発生手段の位相同期ループに基準クロックとして供給す
るようにしたことによって、警報表示信号を送出する際
に回線上で信号の瞬断や同期外れを生じることがなく、
しかも警報表示信号送出中のクロック精度を高く保持す
ることができる信号中継装置を提供することができる。
報表示信号を発生させるために必要なクロックを発生す
るクロック源として、位相同期ループを用いたクロック
発生手段を設けるとともに、基準クロック選択手段を設
け、この基準クロック選択手段により、回線障害が発生
していない状態では、当該回線の伝送クロックを上記ク
ロック発生手段の位相同期ループに基準クロックとして
供給し、一方回線障害が発生している状態では、障害が
発生していない他の回線の伝送クロックを上記クロック
発生手段の位相同期ループに基準クロックとして供給す
るようにしたことによって、警報表示信号を送出する際
に回線上で信号の瞬断や同期外れを生じることがなく、
しかも警報表示信号送出中のクロック精度を高く保持す
ることができる信号中継装置を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例における光中継局の構成を示
す回路ブロック図。
す回路ブロック図。
【図2】本発明の他の実施例における光中継局の構成を
示す概略構成図。
示す概略構成図。
【図3】本発明の別の実施例における光中継局の構成を
示す概略構成図。
示す概略構成図。
【図4】光中継伝送システムの構成の一例を示す図。
【図5】従来の光中間中継装置の問題点を説明するため
の信号波形図。
の信号波形図。
【図6】従来の光中間中継装置の問題点を説明するため
の信号波形図。
の信号波形図。
RP,RPA,RPB…光中継局、RD,RDA1,R
DA2…下り回線用の光中間中継装置、RU,RUA
1,RUA2…上り回線用の光中間中継装置、OP1
1,OP12,OP21,OP22…光ファイバ、1
1,21…光受信回路(RX)、12,22…光送信回
路(TX)、13,23…クロック抽出回路、14,2
4…AIS発生回路、15,25…PLL回路、16,
26…オアゲート回路、CKD…下り回線の伝送クロッ
ク、CKU…上り回線の伝送クロック。
DA2…下り回線用の光中間中継装置、RU,RUA
1,RUA2…上り回線用の光中間中継装置、OP1
1,OP12,OP21,OP22…光ファイバ、1
1,21…光受信回路(RX)、12,22…光送信回
路(TX)、13,23…クロック抽出回路、14,2
4…AIS発生回路、15,25…PLL回路、16,
26…オアゲート回路、CKD…下り回線の伝送クロッ
ク、CKU…上り回線の伝送クロック。
Claims (1)
- 【請求項1】 相互に同期がとられた複数の回線を収容
し、これらの回線毎にその伝送信号を中継するととも
に、上記各回線のうち任意の回線で障害が検出された場
合に警報表示信号を発生して当該回線の下流側へ送出す
る手段を備えた信号中継装置において、 前記警報表示信号を発生させるために必要なクロックを
発生するための位相同期ループ形のクロック発生手段
と、 このクロック発生手段に対し、前記任意の回線に障害が
発生していない状態では当該回線の伝送クロックを位相
同期ループの基準クロックとして供給し、一方障害が発
生している状態では障害が発生していない他の回線の伝
送クロックを位相同期ループの基準クロックとして供給
するための基準クロック選択手段とを具備したことを特
徴とする信号中継装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25532791A JPH0595305A (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 信号中継装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25532791A JPH0595305A (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 信号中継装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0595305A true JPH0595305A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17277247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25532791A Pending JPH0595305A (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 信号中継装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0595305A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002314509A (ja) * | 2001-04-12 | 2002-10-25 | Hitachi Ltd | 波長変換器および波長多重光通信装置 |
JP2010226555A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Nec Corp | 伝送システム及びその伝送方法並びに伝送装置 |
-
1991
- 1991-10-02 JP JP25532791A patent/JPH0595305A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002314509A (ja) * | 2001-04-12 | 2002-10-25 | Hitachi Ltd | 波長変換器および波長多重光通信装置 |
JP4567231B2 (ja) * | 2001-04-12 | 2010-10-20 | 株式会社日立製作所 | 波長変換器および波長多重光通信装置 |
JP2010226555A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Nec Corp | 伝送システム及びその伝送方法並びに伝送装置 |
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