JP3492558B2 - リング型ネットワークシステム - Google Patents

リング型ネットワークシステム

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JP3492558B2
JP3492558B2 JP20673899A JP20673899A JP3492558B2 JP 3492558 B2 JP3492558 B2 JP 3492558B2 JP 20673899 A JP20673899 A JP 20673899A JP 20673899 A JP20673899 A JP 20673899A JP 3492558 B2 JP3492558 B2 JP 3492558B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はリング型ネットワ
ークシステムに係り、特にノード間の伝送路にSDH
(Synchronous Digital Hier
archy)網を使用するリング型ネットワークシステ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、伝送路として光ファイバの普及が
進み、ネットワークシステムにおける情報信号側のビッ
トレートの増大にネットワーク側のビットレートが対応
できるようになった。このため、予めネットワーク全体
を同期化させて情報信号側のビットレートとネットワー
ク側のビットレートとを正確に合わせて情報信号の多重
化を行うことが有効となり、このような同期多重化技術
であるSDHを使ったネットワークシステムが主流とな
っている。
【0003】上記のようなSDH網をマスタノードと複
数のスレーブノードとの間に使用したリング型ネットワ
ークシステムにおいて、データの伝送にSTM(Syn
chronous Transfer Mode)フレ
ームが使用される。このSTMフレームうちSDHにお
けるデータ伝送の基本フレームはSTM−1(Sync
hronous Transfer Mode−lev
el 1)と呼ばれ、2430バイトを155.52M
bpsで伝送される。
【0004】DH(Digital Hierarch
y)の0次群信号を上記STM−1まで多重化する過程
について説明する。電話音声などの8ビット1回線(チ
ャネル)分を64kbpsで伝送するフレームはDHの
0次群信号と呼ばれており、このDHの0次群信号を2
4回線(チャネル)分多重し、1ビット加えたものを
1.544Mbpsで伝送する多重化信号をDHの1次
群信号と呼んでいる。ネットワークシステムにおける多
重化は、上記DHの0次群信号を多数集めて一度に多重
化するのではなく、幾つかを集めて多重化しその多重化
した信号をさらに幾つか集めて多重化するようなことを
繰り返す手法がとられている。その幾つかを以下に説明
する。
【0005】DHの0次群信号の8ビットを24回線
(チャネル)集め、これに1ビット加えることで、上記
DHの1次群信号となる。回線の監視や保守に必要な2
バイトのオーバヘッドと余分の7ビットとを、上記DH
の1次群信号に付加して27バイトのVC−1(Vir
tual Container−1)と呼ばれる多重化
の階層フレームを構成する。このVC−1フレームを2
8個多重して9バイトのオーバヘッドを付加したものが
VC−3と呼ばれる多重化の階層フレームで、さらに、
このVC−3フレームに18バイトを付加し、これを3
個多重すると2349バイトとなり、これに81バイト
のオーバヘッドを付加すると2430バイトのSTM−
1フレームとなる。
【0006】また、上記の他にも0次群信号の64kb
psの音声回線を30回線(チャネル)集めて30バイ
ト多重して2.048Mbpsのフレームを構成し、こ
れを4個多重して8.448Mbpsのフレームを構成
し、さらに、このフレームを4個多重して34.368
Mbpsのフレームを構成し、さらに、このフレームを
4個多重して139.264Mbpsのフレームを構成
して、これに9バイトのオーバヘッドを付加してVC−
4(Virtual Container−4)と呼ば
れる多重化の階層フレームを構成し、これにオーバヘッ
ドを付加して伝送速度155.52MbpsのSTM−
1フレームを構成する。
【0007】従来のリング型ネットワークシステムにお
いて、上記のようなSTM−1フレームにてデータの伝
送を行う場合、スレーブノードは受信したSTM−1フ
レームに従属同期し、自ノードに接続された回線データ
をSTM−1フレームのデータ部分から分離/多重した
後に伝送路を介して次位のスレーブノードまたはマスタ
ノードに送出する。さらに、マスタノードは受信したS
TM−1フレームとマスタノード自身で生成した時分割
フレームとの間でリング遅延補正を行うようにし、マス
タノードとスレーブノードとの間の伝送路又はスレーブ
ノードとスレーブノードとの間の伝送路における一部ま
たは全部にSDH網を利用していた。リング内のデータ
伝送のクロック源となるクロックマスタノードは、予め
スイッチなどで設定されたものであった。
【0008】上記のようなSDH網を使用したリング型
ネットワークシステムでは、これに使用するSTM−1
フレーム内のVC−4のPOH(Pass OverH
ead)におけるH4ポインタをマルチフレームの同期
パターンとしているため、STM−1フレームは任意の
フレーム数のマルチフレームに対応しておらず、ITU
−T(International Telecomm
unicationUnion−Telecommun
ication)で定められた4フレームを1マルチフ
レームとするもの、又は24フレームを1マルチフレー
ムとするものに限られていた。
【0009】本発明に関連するものとして特開平5−1
45566号公報があり、ここには1マルチフレームを
20フレームとする方式が開示されており、具体的には
STM−1フレーム内のC4中の1タイムスロットにマ
ルチフレーム同期パターンとして1マルチフレームを2
0フレームとする情報を多重するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のリング型ネット
ワークシステムは以上のように構成されているので、D
Hの0次群信号から階層的に多重化していく必要があ
り、この0次群信号を一度にSTM−1フレームに多重
することができなかった。このため階層多重するための
LSIを複数段経由する必要があり回路的に増加すると
いう課題があった。
【0011】また、一般的にマルチフレームに対応した
端末インタフェースを使用する場合に、その端末インタ
フェース毎に対応する1マルチフレームのフレーム単位
が異なると、これに合わせて認識するフレーム単位を変
更することが必要となる。しかし、STM−1フレーム
は上述のように1マルチフレームが4または24フレー
ム単位にしか対応しておらず、端末インタフェース毎に
対応した任意のフレーム単位のマルチフレームで伝送を
行うことができないという課題があった。
【0012】さらに、STM−1フレームを使用する従
来のリング型ネットワークシステムでは、ネットワーク
の同期の時間基準となるクロックマスタノードは予め設
定されていたので、このクロックマスタノードに故障が
生じた場合に他のノード間のデータ伝送も行えなくなる
という課題があった。
【0013】さらに、STM−1のマルチフレームを実
現すると、各ノードでマルチフレームの遅延補正が行わ
れ、ノード内での遅延時間が増えるという課題があっ
た。
【0014】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、マルチフレームのフレーム単位を
可変としたSTMフレームを提供し、クロックマスタノ
ードとなるノードを可変として、クロックマスタに適し
たノードを自動的に判別する機能を設け、ノード内の遅
延時間を極力抑えたリング型ネットワークシステムを得
ることを目的とする。
【0015】
【0016】
【課題を解決するための手段】 この発明に係るリング型
ネットワークシステムは、複数のノードの各々は、リン
グ内に接続されたノードの動作クロックの優先順位を示
すノード優先順位が予め設定されており、ノード優先順
位をペイロードの所定位置に多重した時分割多重フレー
ムを生成して他のノードに送信するノード優先順位多重
手段と、自ノードに予め設定されたノード優先順位と受
信した時分割多重フレームのペイロードから検出したノ
ード優先順位とを比較するノード優先順位比較手段と、
このノード優先順位比較手段の比較結果に基づいて自ノ
ードのノード優先順位を設定するノード優先順位設定手
段とを備え、ノード優先順位多重手段は、動作開始時に
自ノードに予め設定されたノード優先順位を、時分割多
重フレームのペイロードの所定位置に多重して自ノード
の動作クロックで送信し、ノード優先順位設定手段は、
時分割多重フレームを受信するとノード優先順位比較手
段の比較結果で優先順位が高いノード優先順位をノード
優先順位多重手段に送信させ、優先順位が所定回数連続
して同値を示すと、自ノードをクロックマスタノードと
するものである。
【0017】この発明に係るリング型ネットワークシス
テムは、最高位のノード優先順位が設定されるノード
は、任意のフレーム数のマルチフレームに対応した端末
回線と接続し、端末回線に対応するマルチフレームの構
成フレームに各々対応させたマルチフレーム番号を、時
分割多重フレームのペイロードの所定位置に多重して、
時分割多重フレームのマルチフレームを生成するマルチ
フレーム生成手段を備えたマルチフレームマスタノード
であり、複数のノードの各々は、マルチフレームを受信
すると該マルチフレームを構成する時分割多重フレーム
のペイロードの所定位置からマルチフレーム番号を検出
して、任意のフレーム数のマルチフレームを認識するマ
ルチフレーム番号認識手段を備えるものである。
【0018】この発明に係るリング型ネットワークシス
テムは、複数のノードのうち少なくとも一つが任意のフ
レーム数のマルチフレームに対応した端末回線と接続
し、この端末回線に対応するマルチフレームの構成フレ
ームに各々対応させたマルチフレーム番号を、時分割多
重フレームのペイロードの所定位置に多重して、時分割
多重フレームのマルチフレームを生成するマルチフレー
ム生成手段を備えたマルチフレームマスタノードと、複
数のノードの各々に設けられ、マルチフレームを受信す
ると、該マルチフレームを構成する時分割多重フレーム
のペイロードの所定位置からマルチフレーム番号を検出
して、任意のフレーム数のマルチフレームを認識するマ
ルチフレーム番号認識手段とを備え、クロックマスタノ
ードを除いた全てのノードが時分割多重フレームのマル
チフレームを受信すると1フレーム以上保持することな
く、マルチフレームの送信を行うものである。
【0019】この発明に係るリング型ネットワークシス
テムは、ノード優先順位を一括管理するノード優先順位
管理手段を備えるものである。
【0020】この発明に係るリング型ネットワークシス
テムは、複数のノードの各々は、リング内に接続された
ノードの動作クロックの優先順位を示すノード優先順位
が予め設定されており、ノード優先順位をペイロードの
所定位置に多重した時分割多重フレームを生成して他の
ノードに送信するノード優先順位多重手段と、自ノード
に予め設定されたノード優先順位と受信した時分割多重
フレームのペイロードから検出したノード優先順位とを
比較するノード優先順位比較手段と、このノード優先順
位比較手段の比較結果に基づいて自ノードのノード優先
順位を設定するノード優先順位設定手段とを備え、クロ
ックマスタノードの次位のノードは、クロックマスタノ
ードに障害が発生すると、該クロックマスタノードを切
り離して上記二重伝送路によるネットワークを形成し、
該ネットワークに接続された他のノードに障害検出信号
を送信し、ネットワークに接続された各ノードは、自ノ
ードに予め設定されたノード優先順位をペイロードの所
定位置に多重した時分割多重フレームを生成して他のノ
ードに自ノードの動作クロックで送信し、時分割多重フ
レームを受信するとノード優先順位比較手段によって自
ノードに予め設定されたノード優先順位と時分割多重フ
レームのペイロードから検出したノード優先順位とを比
較し、ノード優先順位設定手段によってノード優先順位
比較手段の比較結果で優先順位が高いノード優先順位を
ノード優先順位多重手段に送信させ、優先順位が所定回
数連続して同値を示すと、自ノードを新たなクロックマ
スタノードとするものである。
【0021】この発明に係るリング型ネットワークシス
テムは、クロックマスタノードは、外部からの動作クロ
ックを入力する外部クロック入力手段と、外部からの動
作クロックと自ノードの動作クロックとを選択設定する
動作クロック選択設定手段と、外部からの動作クロック
が正常である場合には、自ノードのノード優先順位を最
高順位とし、異常がある場合にはノード優先順位の優先
順位を下げるノード優先順位制御手段とを更に備えたこ
とを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるリ
ング型ネットワークシステムの構成を示すブロック図で
ある。図において、1はマスタノード2やスレーブノー
ド3,4を結ぶネットワーク伝送路であり、SDH分割
多重方式に準拠したフレームを使用する。2はマスタノ
ードで、この実施の形態1においてはリング内のデータ
伝送の時間的基準となる網同期クロックを決定するクロ
ックマスタノード(スイッチなどで設定)であり、後述
するマルチフレームマスタノードでもある。3は端末回
線インタフェース5を持たないスレーブノード、4は端
末回線インタフェース5を持つスレーブノードである。
これらのスレーブノード3,4はマスタノード2の動作
クロックに従って動作する。5は端末回線インタフェー
スであり、図示の例では端末回線をITU−TG.70
3で規定されたデータ回線とする。6は端末回線インタ
フェース5と接続した回線伝送路、7はTDM(Tim
eDivision Multiplex)装置であ
り、一定の時間(フレーム)に複数のディジタル信号
(バイト)を高速化し多重化する。8はマスタノード2
の自らのタイミングでマルチフレームの構成フレームに
各々対応させたマルチフレーム番号を生成するマルチフ
レーム生成部であり、マルチフレーム生成手段を構成す
る。このようにマルチフレーム生成部8を有してマルチ
フレーム番号を生成するノードをマルチフレームマスタ
ノードとする。9は各ノードのマルチフレームの送受信
処理を行うマルチフレーム送受信部であり、この一部が
マルチフレーム番号認識手段を構成する。
【0023】図2はこの発明のリング型ネットワークシ
ステムに使用するSTM−1フレームの構成図である。
前述したようにSDH分割多重方式に準拠したSTM−
1フレームは2430バイト=270バイト×9行の大
きさを持つ。この構成は左側の9バイト×9行の部分で
あるSOH(Section OverHead)と、
261バイト×9行の部分であるペイロードからなる。
上記SOHは伝送区間(セクション)や多重化区間の状
態を管理したり、保守するための信号を入れる部分であ
り、フレームパターンを示すA1,A2やSTM識別子
であるC1などから構成されている。ペイロードはデー
タを格納する領域で、既存のDH信号を多重化したもの
は全てここに格納される。図2においてペイロードの先
頭9バイトの領域は後述するマルチフレーム番号が多重
されるマルチフレーム番号部や実施の形態2で説明する
ノード優先順位が多重されるノード優先順位番号部など
からなる。
【0024】図3はこの発明の実施の形態1によるリン
グ型ネットワークシステムのノード内の構成を示すブロ
ック図である。図において、10は受信したSTM−1
フレームのフレーム同期を検出(動作クロック受信)す
るSTM−1フレーム同期検出部、11はSTM−1フ
レームのSOHの解析を行うSTM−1終端部、12は
受信したSTM−1フレームからマルチフレーム番号を
抽出するマルチフレーム同期検出部である。これらST
M−1フレーム同期検出部10、STM−1終端部11
及びマルチフレーム同期検出部12にてマルチフレーム
番号認識手段としてマルチフレーム送受信部9を構成す
る。13は多重分離メモリ部14とともにマルチフレー
ム同期検出部12の抽出したマルチフレーム番号に応じ
て受信処理を行う遅延補正フレーム/マルチフレームパ
ルス生成部で、15はマルチフレームの同期パターンを
生成し送信側へ出力するマルチフレーム同期パターン挿
入部である。
【0025】16はSOH付加部、17はSTM−1フ
レーム同期パターン付加部である。STM−1フレーム
同期パターン付加部17は送信するディジタル信号のS
TM−1フレームのSOHに送信する多重化信号のフレ
ーム情報の付加を行う。マスタノード2において上記構
成要素からなるマルチフレーム生成手段、マルチフレー
ム番号認識手段などによってマルチフレーム生成部8は
構成される。5a,5bは端末回線インタフェース5を
構成する受信側、送信側の端末回線インタフェースで、
スレーブノード3の場合は省略される。
【0026】次に動作について説明する。図1に示すよ
うにTDM7から送信された多重化信号は、回線伝送路
6を通り、端末回線インタフェース5で終端される。こ
こで、図示の例では端末回線がITU−TG.703に
対応した1.544Mbpsのデータであるので、その
先頭ビット(フレーム同期ビット:Fビット)において
24フレーム又は12フレームで1マルチフレームを構
成するように規定されている。1マルチフレームが12
フレーム(24フレーム)であると、その先頭から6フ
レーム目、12フレーム目、(18フレーム目、24フ
レーム目)のLSB(Least Significa
nt Bit)が信号用ビットとなる。これより、上記
信号用ビットを認識するためにはマルチフレームを6フ
レーム構成とすれば良い。
【0027】端末回線インタフェース5からディジタル
データを得たマスタノード2は、端末回線がITU−T
G.703に対応したデータであることから自らのタイ
ミングで6フレーム分の0〜5のマルチフレーム番号を
マルチフレーム生成部8で生成する。マルチフレーム番
号(0〜5)を端末回線側の6フレーム毎の信号用ビッ
トと合うように6フレーム毎に図2に示したペイロード
の先頭9バイトに格納して送信する。スレーブノード
3,4では受信したSTM−1フレームに従属同期(実
施の形態1ではマスタノード2をクロックマスタノード
に設定している)し、このマルチフレーム番号を自ノー
ドのマルチフレーム番号とし、マルチフレーム番号から
上記端末回線側の信号用ビットを認識することができ
る。
【0028】上記の動作を図3に沿って具体的に説明す
る。各ノードにSTM−1フレームで構成されたマルチ
フレームが受信されると、STM−1フレーム同期検出
部10によってフレーム同期をとられ、STM−1終端
部11においてSTM−1フレームのSOHの解析を行
って該フレーム内の相対的位置を識別し、多重化信号の
先頭位置即ちペイロードの先頭位置を示す情報を抽出す
る。このペイロードの先頭位置を示す情報に基づいてマ
ルチフレーム同期検出部12がペイロードの先頭9バイ
トのマルチフレーム番号部に多重されたマルチフレーム
番号を抽出する。
【0029】受信STM−1フレームのマルチフレーム
番号(6フレーム毎の信号用ビットに対応する)に応じ
て遅延補正フレームパルス/マルチフレームパルス生成
部13及び多重分離メモリ部14が受信したSTM−1
フレームの多重化信号の受信処理を行う。このとき、各
ノードのデータの中継により受信側STM−1フレーム
のマルチフレーム番号と送信側STM−1フレームのマ
ルチフレーム番号に一定期間遅延が生じるため、遅延補
正フレームパルス/マルチフレームパルス生成部13に
おいて送信側に応じたマルチフレームパルスを生成す
る。また、多重分離メモリ部14は受信したSTM−1
フレームのマルチフレーム番号に応じて、受信したST
M−1フレームの多重化信号から所定の信号系列を分離
し、逆に遅延補正された上記マルチフレームパルスに同
期して信号系列の時分割多重を行い、受信側のSTM−
1フレームのデータと送信側のSTM−1フレームのデ
ータとの遅延補正を行う。さらにスレーブノード4では
抽出されたマルチフレーム番号に応じて端末回線インタ
フェース5a,5bとデータの送受を行う。
【0030】次位のノードへの多重化データの送信処理
について説明する。スレーブノード3,4においては、
マルチフレーム同期パターン挿入部15及び遅延補正フ
レームパルス/マルチフレームパルス生成部13で送信
タイミングを生成する。具体的には、受信マルチフレー
ムパルスから多重分離メモリ部14はデータの多重挿入
を行って送信マルチフレームパルスを生成しマルチフレ
ーム同期パターン挿入部15へ出力する。送信マルチフ
レームパルスを入力したマルチフレーム同期パターン挿
入部15は、上記送信マルチフレームパルスを基にして
送信データのSTM−1のペイロード先頭9バイトにあ
たる部分にマルチフレーム番号を挿入し、送信マルチフ
レーム同期パターンが生成される。
【0031】マスタノード2においては、受信マルチフ
レームパルスを受信した遅延補正フレームパルス/マル
チフレームパルス生成部13は、受信STM−1フレー
ムとマスタノード2自身が生成した送信STM−1フレ
ームとの遅延補正を行った後に遅延補正後の送信マルチ
フレームパルスなどを多重分離メモリ部14へ出力す
る。多重分離メモリ部14は送信マルチフレームパルス
にデータの多重挿入を行ってマルチフレーム同期パター
ン挿入部15へこの送信マルチフレームパルスを出力す
る。送信マルチフレームパルスを受信したマルチフレー
ム同期パターン挿入部15は、上記送信マルチフレーム
パルスを基にして送信データのSTM−1のペイロード
先頭9バイトにあたる部分にマルチフレーム番号を挿入
し、送信マルチフレーム同期パターンが生成される。
【0032】多重分離メモリ部14で所定の信号を多重
化した送信マルチフレーム同期パターンは、SOH付加
部16において図2のA1,A2,C1以外のSOHが
付加され、STM−1フレーム同期パターン付加部17
で図2のA1,A2,C1のSOHが付加されて送信S
TM−1フレームのマルチフレームを構成して次ノード
に送信される。
【0033】以上のようにマルチフレーム番号はマスタ
ノード2の自ノードタイミングで生成され、STM−1
フレームの端末回線側の信号用ビットと合うように6フ
レーム毎に図2に示したペイロードの先頭9バイトに格
納されて送信される。一方、スレーブノード3,4では
受信したSTM−1フレームのマルチフレーム番号に対
応して、送信STM−1フレームのマルチフレーム同期
パターンを生成するので、全てのノードが同一の同期パ
ターンによりマルチフレームの同期をとることができ
る。
【0034】なお、上記実施の形態ではマルチフレーム
を6フレームとしたが、マルチフレームのフレーム数は
6に限らず、ノードに接続した端末回線に対応した任意
のフレーム数のマルチフレームに対応することができ
る。
【0035】また、上記実施の形態ではSTM−1フレ
ームのペイロードに格納されたマルチフレーム番号で同
期をとるので、そのSTM−1フレームのペイロードに
POHで規定されるVCからなる階層構造でデータを多
重化しない構成であっても対応することができる。
【0036】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、任意のフレーム数のマルチフレームに対応した端末
回線と、この端末回線に対応するマルチフレームの構成
フレームに各々対応させたマルチフレーム番号を、リン
グ内のデータ伝送に用いる時分割多重フレームであるS
TM−1フレームのペイロードの所定位置に多重して、
STM−1フレームのマルチフレームを生成するマルチ
フレーム生成手段としてマルチフレーム生成部8を備え
たマルチフレームマスタノードであるマスタノード2
と、複数のノードの各々に設けられ、マルチフレームを
受信すると、該マルチフレームを構成するSTM−1フ
レームのペイロードの所定位置からマルチフレーム番号
を検出して、任意のフレーム数のマルチフレームを認識
するマルチフレーム番号認識手段としてのマルチフレー
ム送受信部9とを備えたので、DHの0次群信号である
64kbpsの信号などを直接STM−1フレームのペ
イロードに多重する構成でも既存端末装置で使用されて
いた各種のフレーム単位のマルチフレームに対応するこ
とが可能となる。詳細に説明すると、マルチフレームの
同期をとるのにSTM−1フレームのペイロードに多重
されたマルチフレーム番号を使用するため、POHを有
したVCによる階層構造を構成する必要がない。これに
より、マルチフレームのフレーム数を変換する変換装置
などを必要とせず容易に既存端末装置と接続することが
できる。さらに、階層多重するためのLSIを複数段経
由する必要がなく回路的に増加することがない。さら
に、接続された端末回線に応じてマルチフレームマスタ
ノードを決定すれば、任意のフレーム数のマルチフレー
ムに対応することができるリング型ネットワークシステ
ムを提供することができる。
【0037】実施の形態2.上記実施の形態1ではマル
チフレームマスタノードであるマスタノード2がリング
内のクロック源であるクロックマスタノードとなるよう
に予め設定されていたが、この実施の形態2は、リング
内に接続された各ノードにノード間の動作クロックの優
先順位を示すノード優先順位を設定しておき、これをリ
ング内に多重することによりクロックマスタノードとし
て最適なノードを判定するようにしたものである。
【0038】図4はこの発明の実施の形態2によるリン
グ型ネットワークシステムの構成を示すブロック図であ
る。図において、2’は自ノードの動作クロックでリン
グ内の接続された他のノードを動作させるクロックマス
タノード、3’は端末回線インタフェース5を持たない
スレーブノード、4’は端末回線インタフェース5を持
つスレーブノードである。18は自ノードに設定された
ノード優先順位を送信したり、受信したノード優先順位
と自ノードのそれとを比較して優先順位の高い方を自ノ
ードのノード優先順位に設定し、且つこのノード優先順
位を他ノードに送信するノード優先順位送受信部であ
る。ノード優先順位多重手段やノード優先順位比較手段
などがこのノード優先順位送受信部を構成する。なお、
図1と同一の構成要素は同一符号を付し重複する説明を
省略する。
【0039】図5はこの発明の実施の形態2によるリン
グ型ネットワークシステムの各ノードの構成を示すブロ
ック図である。図において、10’は受信したSTM−
1フレームのフレーム同期を検出(動作クロック受信)
するSTM−1フレーム同期検出部、11’はSTM−
1フレームのSOHの解析を行うSTM−1終端部、1
4’はSTM−1フレームのペイロードにデータを多重
分割する多重分離メモリ部である。16’はSOH付加
部、17’はSTM−1フレーム同期パターン付加部で
ある。SOH付加部16’及びSTM−1フレーム同期
パターン付加部17’はノード優先順位比較部22が図
2に示したノード優先順位番号部にノード優先順位を多
重したペイロードにSOHを付加してSTM−1フレー
ムとする。これらSOH付加部16’及びSTM−1フ
レーム同期パターン付加部17’がノード優先順位多重
手段としてノード優先順位送受信部18を構成する。5
a’,5b’は端末回線インタフェース5を構成する受
信側、送信側の端末回線インタフェースで、スレーブノ
ード3’の場合は省略される。
【0040】20は受信したSTM−1フレームのペイ
ロードのノード優先順位番号部からノード優先順位を抽
出するノード優先順位抽出部、21はノード優先順位を
設定するノード優先順位設定手段であるノード優先順位
設定部、22は受信したSTM−1フレームのノード優
先順位と自ノードに予め設定されたノード優先順位とを
比較するノード優先順位比較手段に対応するノード優先
順位比較部である。23はクロック選択部であって、ノ
ード優先順位比較部22の比較結果に基づいて動作クロ
ックをクロック生成部24に生成させる。
【0041】次にこの実施の形態2によるリング型ネッ
トワークシステムのクロックマスタノード判別動作につ
いて説明する。各ノードにはノード間の動作クロックの
優先順位を示す0〜255のノード優先順位が予め設定
されている。また、電源投入時、即ちこの実施の形態2
によるリング型ネットワークシステムの立ち上げ時に
は、リング内に接続された全てのノードが自ノードの動
作クロックで動作するクロックマスタノードとなるよう
に設定されている。このとき、リング内に接続された各
々のノードにおいて自ノードに予め設定されているノー
ド優先順位をノード優先順位比較部22がペイロードの
所定位置(図2の例ではペイロードの先頭9バイトのノ
ード優先順位番号部)に多重し、SOH付加部16’及
びSTM−1フレーム同期パターン付加部17’が上記
ペイロードにSOHを付加して時分割多重フレームであ
るSTM−1フレームを生成する。このSTM−1フレ
ームをクロックマスタノード2’は自ノードのタイミン
グで次位のノードに送出する。
【0042】上記STM−1フレームを受信した次位ノ
ードにおいて、STM−1フレーム同期検出部10’に
よってフレーム同期(動作クロック受信)をとって、S
TM−1終端部11’においてSTM−1フレームのS
OHの解析を行って該フレーム内の相対的位置を識別
し、多重化信号の先頭位置即ちペイロードの先頭位置を
示す情報を抽出する。このペイロードの先頭位置を示す
情報に基づいてノード優先順位抽出部20がペイロード
の先頭9バイトのノード優先順位番号部に多重されたノ
ード優先順位を抽出する。このSTM−1フレームから
抽出したノード優先順位は、ノード優先順位比較部22
へ出力され、これと自ノードに予め設定されたノード優
先順位との優先順位の高低が比較される。
【0043】ノード優先順位比較部22によるノード優
先順位の比較において、STM−1フレームから検出し
たノード優先順位が予め設定されたノード優先順位より
優先順位が低い場合には、予め設定されたノード優先順
位をSTM−1フレームのペイロードのノード優先順位
番号部に多重して更に次位のノードへ送信し、STM−
1フレームから検出したノード優先順位が予め設定され
たノード優先順位より優先順位が等しいか高い場合に
は、STM−1フレームから検出したノード優先順位を
STM−1フレームのペイロードのノード優先順位番号
部に多重して更に次位のノードへ送信する。このように
することでリング内に多重されるノード優先順位の優先
順位が上がっていく。そして、STM−1フレームから
検出したノード優先順位と予め設定されたノード優先順
位とが所定回数等しい値を示すと、予め設定されている
ノード優先順位が最高位であるノードと判断し、このノ
ードをクロックマスタノードと判定して、ノード優先順
位比較部22がクロック選択部23を制御して動作クロ
ックをクロック生成部24に生成させる。リング内に接
続された他のノードはこのノードから送信されたSTM
−1フレームからSTM−1フレーム同期検出部10’
が検出した受信クロックにより動作するクロックスレー
ブノードとなる。
【0044】上記した所定回数は、リング内のデータの
中継遅延としてノード内のメモリでの遅延と伝送路での
遅延とを計算し、リング内に接続された全てのノードに
データが行き渡る時間を算出して決定される。この回数
はシステムの構成(リング内に何ノードつなぐように設
計するか)により変化するもので、上記実施の形態では
最大の数として128回としている。
【0045】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、複数のノードの各々はリング内に接続されたノード
の動作クロックの優先順位を示すノード優先順位が予め
設定されており、ノード優先順位をペイロードの所定位
置に多重したSTM−1フレームを生成して、このST
M−1フレームを他のノードに送出するSOH付加部1
6’及びSTM−1フレーム同期パターン付加部17’
などのノード優先順位多重手段と、自ノードに予め設定
されたノード優先順位とSTM−1フレームのペイロー
ドから検出したノード優先順位とを比較するノード優先
順位比較手段であるノード優先順位比較部22と、この
ノード優先順位比較部22の比較結果に基づいて自ノー
ドのノード優先順位を設定するノード優先順位設定部2
1を備え、ノード優先順位多重手段は動作開始時に自ノ
ードに設定されたノード優先順位を、STM−1フレー
ムのペイロードの所定位置に多重して自ノードの動作ク
ロックで送出し、ノード優先順位設定部21は、ノード
優先順位比較部22の比較結果で優先順位が高いノード
優先順位をノード優先順位多重手段に送信させ、優先順
位が所定回数連続して同値を示すと、自ノードをリング
内に接続した他のノードを自ノードの動作クロックで動
作させるクロックマスタノードとするので、リング内に
接続されたノードのうちクロック源として最も適してい
る度合いに応じてノード優先順位を設定しておけば、ク
ロックマスタノード2’が電源障害などで機能しなくな
った場合などにクロックマスタノードとして最適のノー
ドを判別し決定することができ、ノード間の通信を確保
することができる。
【0046】実施の形態3.この実施の形態3は上記実
施の形態1および実施の形態2によるリング型ネットワ
ークシステムにおける機能を併せ持つようにしたもので
ある。
【0047】図6はこの発明の実施の形態3によるリン
グ型ネットワークシステムの構成を示すブロック図であ
る。図において、2’’は上記実施の形態1におけるマ
ルチフレームマスタノードおよび実施の形態2によるク
ロックマスタノードの機能を併せ持つマスタノード、
3’’は端末回線インタフェース5を持たないスレーブ
ノード、4’’は端末回線インタフェース5を持つスレ
ーブノードである。8’はマスタノード2’’の自らの
タイミングでマルチフレームの構成フレームに各々対応
させたマルチフレーム番号を生成するマルチフレーム生
成部であり、マルチフレーム生成手段を構成する。28
は図3におけるマルチフレーム同期検出部10、遅延補
正フレームパルス/マルチフレームパルス生成部13及
びマルチフレーム同期パターン挿入部15の機能と図5
におけるノード優先順位抽出部20、ノード優先順位設
定部21及びノード優先順位比較部22の機能とを併せ
持つ制御情報受信部である。なお、この他の構成要素に
ついては図1と同一であり、同一符号を付して重複する
説明を省略する。
【0048】次に動作について説明する。ここでは、ク
ロックマスタノード及びマルチフレームマスタノードの
機能を併せ持つマスタノード2’’の決定動作について
説明する。先ず、上記実施の形態2と同様にしてクロッ
クマスタノードを決定する。このとき、リング内に接続
された各ノードに対してクロック源として最も適してい
る度合いに応じてノード優先順位を設定し、且つこのク
ロック源として最も適しているノードがマルチフレーム
マスタノードとしても機能するように、優先順位の高い
ノードにマルチフレーム生成部8’を設置しておく。こ
のようにすることで、クロックマスタノードの決定と同
時にマルチフレームマスタノードも決定される。また、
上記のようにして決定したクロックマスタ/マルチフレ
ームマスタノードは、図2の例に示すSTM−1フレー
ムのペイロードの所定位置(先頭9バイト)におけるマ
ルチフレーム番号部やノード優先順位番号部などからな
る制御情報にマルチフレーム番号やノード優先順位を多
重して各ノードへ送信する。
【0049】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、実施の形態2と同様にして決定したクロックマスタ
ノードがマルチフレームマスタノードとしても機能する
ようにしたので、クロックマスタノードの機能とマルチ
フレームマスタノードの機能とを自動的に同時に決定す
ることができ、マルチフレームマスタノードの設定を意
識する必要がないので管理の省力化が図れるという効果
が得られる。
【0050】実施の形態4.この実施の形態4は、クロ
ックマスタノード以外のノードにおいて受信するSTM
−1フレームと送信するSTM−1フレームとの位相差
を最小にするように制御するものである。
【0051】図7はこの発明の実施の形態4によるリン
グ型ネットワークシステムのリングネットワークの部分
における構成を示したブロック図である。図において、
2aはマスタノードで、リング内のデータ伝送の時間的
基準となるクロックを決定するクロックマスタノードで
あり、マルチフレームマスタノードでもある。3aはク
ロックマスタノードであるマスタノード2aの動作クロ
ックに従って動作するスレーブノードである。8aはマ
スタノード2aの自らのタイミングでマルチフレームの
構成フレームに各々対応させたマルチフレーム番号を生
成するマルチフレーム生成部であり、9aは各ノードの
マルチフレームの送受信処理を行うマルチフレーム送受
信部であり、マルチフレーム番号認識手段を構成する。
なお、図1と同一構成要素は同一符号を付し重複する説
明を省略する。上記マルチフレーム送受信部9a内には
遅延バッファ(図示省略)を設け、受信するSTM−1
フレームと送信するSTM−1フレームとの位相差を最
小にするように制御する。
【0052】次に動作について説明する。図8,9はこ
の発明の実施の形態4によるリング型ネットワークシス
テムのスレーブノード3a及びマスタノード2aにおけ
るSTM−1、データバスのフレーム/バス位相をそれ
ぞれ示した説明図である。図8のようにスレーブノード
3aではマルチフレーム送受信部9a内の遅延バッファ
(図示省略)を制御して、受信したSTM−1フレーム
上のマルチフレーム番号と、送信するSTM−1フレー
ムに多重させるデータのデータバスのマルチフレーム番
号とが同じになるようにする。これにより、スレーブノ
ード3aはマルチフレームを送信するまでに蓄積される
フレーム数が1フレーム以内となるようにする。
【0053】マスタノード2aはリング内の動作クロッ
クの基準となる以外に、STM−1フレーム位相の基
準、マルチフレーム位相の基準となる。これより、マス
タノード2aではマルチフレーム位相を調整するため
に、データバスからSTM−1フレームへの中継メモリ
を1マルチフレーム分のフレーム数を蓄積できる容量と
する。このため、STM−1フレーム中継時に最悪1マ
ルチフレーム分の遅延が生じる。図9は1マルチフレー
ムを6フレームとした例を示しており、この場合、マス
タノード2aは1から6フレーム以内蓄積した後、自ノ
ードの動作クロックで次ノードに送信し、リング型ネッ
トワークシステムにつながるノード数によってデータの
遅延が異なることをマスタノード2aで吸収する。
【0054】また、上記実施の形態ではマルチフレーム
マスタノードがクロックマスタノードである場合を示し
たが、マルチフレームマスタノードがクロックマスタノ
ードでない場合は、このマルチフレームマスタノードも
上記クロックスレーブノードの機能を有し、マルチフレ
ームを送信するまでに蓄積されるフレーム数が1フレー
ム以内となるようにする。
【0055】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、クロックマスタノード2aを除いた全てのノードが
STM−1フレームのマルチフレームを受信すると1フ
レーム以上保持することなく、マルチフレームの送信を
行うようにしたので、ノード中継時間の遅延時間を最短
とすることができる。この結果、ノード内の転送遅延時
間を短くすることができる。
【0056】実施の形態5.上記実施の形態2では各ノ
ードにノード優先順位を予め設定したが、この実施の形
態5は各ノードのノード優先順位を一括管理するノード
優先順位管理手段を設けたものである。
【0057】図10はこの発明の実施の形態5によるリ
ング型ネットワークシステムの構成を示すブロック図で
あり、図11はこの発明の実施の形態5によるリング型
ネットワークシステムの管理装置40が接続されている
ノードの構成を示すブロック図である。図において、2
bはリング内のデータ伝送の時間的基準となるクロック
を決定するクロックマスタノード、3b,4bはマスタ
ノード2bの動作クロックに従って動作するスレーブノ
ードであり、3bは端末回線インタフェース5を有さな
いスレーブノード、4bは端末回線インタフェース5を
有するスレーブノードである。38はノード優先順位受
信比較部で、受信したSTM−1フレームのペイロード
のノード優先順位番号領域からノード優先順位を抽出し
比較を行う。40は管理装置、41は図5に示すノード
優先順位設定部21と同等の機能を持つように設定され
たレジスタ部、42はCPU装置43とレジスタ部41
とを接続するCPUバス、43は管理装置40の設定値
を全てのノードに通信して制御するCPU装置である。
これらがリング内に接続したノードのノード優先順位を
管理するノード優先順位管理手段を構成する。図10の
ノード優先順位受信比較部38はSTM−1フレーム同
期検出部10’、STM−1終端部11’、ノード優先
順位抽出部20、ノード優先順位比較部22、及びレジ
スタ部41から構成される。なお、図1、図5と同一符
号を付したものは同一構成要素であるので重複する説明
を省略する。
【0058】次に動作について説明する。管理装置40
においてノード優先順位を設定すると、その設定情報は
CPU装置43に入力される。CPU装置43はCPU
バス42を通してレジスタ部41に送り、レジスタ部4
1に入力された管理装置40において設定されたノード
優先順位を、ノード優先順位比較部22へ送出し、実施
の形態2と同様にクロックマスタノードを判別する。
【0059】また、管理装置40における設定をCPU
装置43によるCPU装置間通信を使用することによ
り、リング内に接続された全てのノードのレジスタ部4
1を設定変更することができる。これにより、管理装置
40においてリング内に接続された全てのノードのノー
ド優先順位を一括に設定することで、クロックマスタノ
ードの変更をすることができる。
【0060】なお、上記実施の形態2の場合と異なり、
ノード優先順位をスイッチ設定するものでないので電源
の立ち上げによるリセット動作を必要としないので、上
記実施の形態のノード優先順位設定動作は、システムの
動作中に行うこともできる。
【0061】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、ノード優先順位を一括管理し、管理装置40、レジ
スタ部41、CPUバス42、及びCPU装置43から
なるノード優先順位管理手段を備えたので、ノード優先
順位を一箇所で設定でき、設定変更により一箇所からク
ロックマスタノードを変更することができる。この結果
としてシステムのメンテナンスを容易にすることができ
る。
【0062】実施の形態6.この実施の形態6では上記
実施の形態2で決定したクロックマスタノードが障害で
機能しなくなった場合に上記実施の形態2で示したクロ
ックマスタノード判定機能を利用して新たなクロックマ
スタノードを設定することができるようにしたものであ
る。
【0063】図12はこの発明の実施の形態6によるリ
ング型ネットワークシステムの構成を示すブロック図で
ある。図において、1aはマスタノード2Aやスレーブ
ノード3A,3Bを結ぶネットワーク伝送路であり、1
bは伝送路1aのバックアップ用の伝送路であり、SD
H分割多重方式に準拠したフレームを使用する。2Aは
リング内のデータ伝送の時間的基準となる網同期クロッ
クを決定するクロックマスタノードである。3A,3B
はマスタノード2Aの動作クロックに従って動作するス
レーブノードであり、スレーブノード3Aはクロックマ
スタノード2Aの次位に位置し、スレーブノード3Bは
その他に接続したスレーブノードである。クロックマス
タノード2Aに付されている×記号は、このノード2A
が障害発生により機能しなくなったことを示している。
【0064】次に動作について説明する。クロックマス
タノード2Aが電源障害などにより機能停止すると、ク
ロックマスタノード2Aの次位のノードであるスレーブ
ノード3A,3Aはその障害を検出し、クロックマスタ
ノード2Aを切り離してバックアップ伝送路1bを利用
した二重伝送路によるネットワークを形成する。この後
のクロックマスタノード判定動作を図13に沿って詳細
に説明する。
【0065】図13は実施の形態6によるリング型ネッ
トワークシステムのクロックマスタノード判定動作を説
明する説明図である。図において、N1〜N4はリング
内に接続されたノードであり、これらノードに付された
S,M符号はそれぞれ、クロックスレーブノード、クロ
ックマスタノードを示している。
【0066】図13(a)における状態はこのリング型
ネットワークシステムが正常であるときの構成である。
このとき、クロックマスタノードN4は最高値のノード
優先順位が設定されており、他のノードN1〜N3はク
ロックマスタノードN4の動作クロックに従って動作し
ている。また、上記実施の形態2と同様に各ノードN1
〜N4にはそのノードに応じたノード優先順位が予め設
定されている。
【0067】図13(b)における状態は、クロックマ
スタノードN4に障害が発生した場合を示しており、ノ
ードN4に付された×記号は障害発生によって機能停止
が停止したことを示す。この障害発生をクロックマスタ
ノードN4の次位のノードN1,N3が検出すると同時
にクロックマスタノードへ遷移する。この障害検出をト
リガとしてノードN1,N3は他ノードへ障害発生情報
を送信する。
【0068】この後、図13(c)に示すように障害の
発生したノードN4を切り離し、ノードN1〜N3から
なる二重伝送路による新たなネットワークを形成する。
ノードN1,N3は障害発生情報を上記ネットワークに
送信する(一定時間(72ms:一例)の間継続)。
【0069】この後、ノードN1,N3は最下位のノー
ド優先順位を上記ネットワークに多重する。具体的に説
明するとノード優先順位設定部21にて最下位のノード
優先順位を設定し、これをペイロードの所定位置に多重
したSTM−1フレームを生成して、このSTM−1フ
レームを上記ネットワーク上に送信する。
【0070】図13(d)に示す状態において、ノード
N2はノードN1,N3からの障害発生情報をSTM−
1終端部11’にて検出すると自ノードの動作クロック
で動作するクロックマスタノードとなり、上記障害発生
情報を上記ネットワーク上に中継する(一定時間(72
ms:一例)の間継続)。この後、ノードN2もノード
優先順位設定部21にて最下位のノード優先順位を設定
し、これをペイロードの所定位置に多重したSTM−1
フレームを生成して、このSTM−1フレームを上記ネ
ットワーク上に送信する。
【0071】以上の動作で新たに形成されたネットワー
クに接続された全てのノードN1〜N3がクロックマス
タノードとなり、且つ、ネットワーク内に多重されたノ
ード優先順位は最低位となって電源立ち上げ時と同様の
状態になる。
【0072】この後のクロックマスタノード判別動作は
上記実施の形態2に示したものと同様であるので説明を
省略する。
【0073】図13(e)は上記のようにしてこのネッ
トワークで最もクロックマスタノードに適したノードと
してノードN1が判定され、他のノードN2,N3は自
ノードのノード優先順位とネットワーク上に多重された
ノード優先順位とを自ノードのそれが低くなるまで比較
してクロックスレーブノードとなる。
【0074】なお、上記クロックマスタノード判定動作
は、この実施の形態6の構成のみに限られるものでな
く、伝送路を二重化すれば全ての実施の形態に適用でき
る。
【0075】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、クロックマスタノードの次位のノードは、クロック
マスタノードに障害が発生すると、該クロックマスタノ
ードを切り離して上記二重伝送路によるネットワークを
形成し、該ネットワークに接続された他のノードに障害
検出信号を送信し、ネットワークに接続された各ノード
は、自ノードに予め設定されたノード優先順位をペイロ
ードの所定位置に多重した時分割多重フレームを生成し
て自ノードの動作クロックで該時分割多重フレームを他
のノードに送出し、時分割多重フレームを受信すると、
ノード優先順位比較手段によって自ノードに予め設定さ
れたノード優先順位と時分割多重フレームのペイロード
から検出したノード優先順位とを比較し、ノード優先順
位設定手段によってノード優先順位比較手段の比較結果
で優先順位が高いノード優先順位をノード優先順位多重
手段に送信させ、優先順位が所定回数連続して同値を示
すと、自ノードを新たなクロックマスタノードとするの
で、クロックマスタノードが障害で機能しなくなった場
合にクロックマスタノード以外のノード間における通信
を確保することができ、且つ、クロックマスタノードの
切り替えを自動で行うことができる効果が得られる。
【0076】実施の形態7.上記実施の形態ではリング
を構成するノードが生成する動作クロックによって動作
を行い、その動作クロックの優先順位をノード優先順位
で決定するものであったが、この実施の形態7はノード
外部から動作クロックを供給する外部クロック入力手段
と供給された動作クロックに基づいて自ノードのノード
優先順位を制御するようにしたものである。
【0077】図14はこの発明の実施の形態7によるリ
ング型ネットワークシステムの構成を示すブロック図で
ある。図において、2Bは自ノードの動作クロックでリ
ング内の接続された他のノードを動作させるクロックマ
スタノード、3Bは端末回線インタフェース5を持たな
いスレーブノード、4Bは端末回線インタフェース5を
持つスレーブノードである。18aは自ノードに設定さ
れたノード優先順位を送信したり、受信したノード優先
順位と自ノードのそれとを比較して優先順位の高い方を
自ノードのノード優先順位に設定し、且つこのノード優
先順位を他ノードに送信するノード優先順位送受信部で
ある。ノード優先順位多重手段やノード優先順位比較手
段などがこのノード優先順位番号送受信部を構成する。
50はクロックマスタノード2Bに接続されたクロック
同期装置であり、クロックマスタノード2Bに動作クロ
ックを供給する。51はクロック同期装置50から供給
される動作クロックをノード2B内に中継する外部クロ
ックインタフェースである。これらクロック同期装置5
0と外部クロックインタフェース51が外部クロック入
力手段を構成する。なお、図4と同一の構成要素は同一
符号を付し重複する説明を省略する。
【0078】図15は実施の形態7によるリング型ネッ
トワークシステムの各ノード内の構成を示すブロック図
である。図において、21Aはノード優先順位を設定す
るノード優先順位設定部であり、動作クロック選択手
段、ノード優先順位設定手段及びノード優先順位制御手
段を構成する。22は受信したSTM−1フレームのノ
ード優先順位と自ノードに予め設定されたノード優先順
位とを比較するノード優先順位比較手段としてのノード
優先順位比較部である。23Aはクロック選択部であっ
て、ノード優先順位比較部22の比較結果に基づいて動
作クロックをクロック生成部24に生成させ、動作クロ
ック選択手段を構成する。なお、図5と同一の構成要素
は同一符号を付し重複する説明を省略する。
【0079】次に動作について説明する。システムに電
源を投入して動作を開始すると上記実施の形態のように
一時的に各ノードが自ノードの動作クロックで動作する
クロックマスタノードとなる。この後、クロックマスタ
ノードとして最適なノードを判定してこのノードをクロ
ックマスタノードとする動作は実施の形態2と同様であ
るので説明を省略する。ここでは、上記のようにして判
定されたクロックマスタノード2Bにクロック同期装置
50が接続されているものとする(ノード優先順位の高
いノードに接続する)。このクロック同期装置50は動
作クロックに対応するクロック信号をクロックマスタノ
ード2Bに出力する。クロック同期装置50からのクロ
ック信号はクロックマスタノード2B内の外部クロック
インタフェース51に入力され、外部クロックインタフ
ェース51はクロック信号が正常に送信されてくれば、
このクロック信号をノード優先順位設定部21A及びク
ロック選択部23Aに出力し、ノード優先順位設定部2
1Aはこのクロック信号を受けるとクロック同期装置5
0による動作クロックのノード優先順位を最高位に設定
し、クロック選択部23はこのクロック同期装置50に
よる動作クロックをクロック生成部24に生成させる。
これにより、クロックマスタノード2Bはこのクロック
同期装置50による動作クロックで動作する。さらに、
リング内に接続された他のノードは、このノード2Bか
ら送信されたSTM−1フレームからSTM−1フレー
ム同期検出部10’がクロック同期装置50による動作
クロックを検出して、この動作クロックにより動作する
クロックスレーブノードとなる。このようにして、クロ
ックマスタノード2Bを含む全てのノードがクロック同
期装置50による動作クロックで動作するようになる。
【0080】一方、クロック同期装置50に何らかの障
害が発生すると外部クロックインタフェース51へのク
ロック信号が遮断され、ノード優先順位設定部21A及
びクロック選択部23へのクロック信号も遮断される。
このとき、ノード優先順位設定部21Aはクロック同期
装置50による動作クロックのノード優先順位を低位に
設定し、クロックマスタノード2BはSTM−1フレー
ムにこのクロック同期装置50による動作クロックのノ
ード優先順位を多重して他ノードに送信することで再び
クロックマスタノード判定動作に移る。このとき、他の
ノードに他のクロック同期装置が接続されている場合
は、上記のようにしてこのクロック同期装置の動作クロ
ックで直ちに動作を開始する。このため、該ノードが新
たなクロックマスタノードとなる。
【0081】以上のように、この実施の形態7では、ク
ロックマスタノードは外部からの動作クロックを入力す
る外部クロック入力手段であるクロック同期装置50及
び外部クロックインタフェース51と、外部からの動作
クロックと自ノードの動作クロックとを選択設定する動
作クロック選択設定手段であるクロック選択部23Aや
ノード優先順位比較部22と、外部からの動作クロック
が正常である場合には、自ノードのノード優先順位を最
高順位とし、異常がある場合にはノード優先順位の優先
順位を下げるノード優先順位制御手段としてノード優先
順位設定部21Aを備えたので、外部にクロック同期装
置を接続する場合でもクロック同期装置からのクロック
信号の状態を検出してクロックマスタノードを選択する
ことができ、より拡張性が高く且つ信頼性の高いネット
ワークが提供できる。換言すると例えば、実施の形態2
ではスイッチ設定などで予め決めておいたノードのノー
ド優先順位でクロックマスタノードが決定されるが、本
実施の形態の場合はクロック同期装置を複数のノードに
接続しておけばその中の一つが故障しても他のクロック
同期装置から動作クロックを供給することができるため
システムに拡張性を提供でき、上記実施の形態2におけ
るノード優先順位のスイッチ設定以外にクロック同期装
置の故障を判定し、ノード優先順位を決定することによ
り、より高い信頼性を提供することができる。
【0082】
【0083】
【発明の効果】 この発明によれば、複数のノードの各々
は、リング内に接続されたノードの動作クロックの優先
順位を示すノード優先順位が予め設定されており、ノー
ド優先順位をペイロードの所定位置に多重した時分割多
重フレームを生成して他のノードに送信するノード優先
順位多重手段と、自ノードに予め設定されたノード優先
順位と受信した時分割多重フレームのペイロードから検
出したノード優先順位とを比較するノード優先順位比較
手段と、このノード優先順位比較手段の比較結果に基づ
いて自ノードのノード優先順位を設定するノード優先順
位設定手段とを備え、ノード優先順位多重手段は、動作
開始時に自ノードに予め設定されたノード優先順位を、
時分割多重フレームのペイロードの所定位置に多重して
自ノードの動作クロックで送信し、ノード優先順位設定
手段は、時分割多重フレームを受信するとノード優先順
位比較手段の比較結果で優先順位が高いノード優先順位
をノード優先順位多重手段に送信させ、優先順位が所定
回数連続して同値を示すと、自ノードをクロックマスタ
ノードとするので、リング内に接続されたノードのうち
クロック源として最も適している度合いに応じてノード
優先順位を設定しておけば、クロックマスタノードが電
源障害などで機能しなくなった場合などにクロックマス
タノードとして最適のノードを判別し決定することがで
き、ノード間の通信を確保することができる効果があ
る。
【0084】この発明によれば、最高位のノード優先順
位が設定されるノードは、任意のフレーム数のマルチフ
レームに対応した端末回線と接続し、端末回線に対応す
るマルチフレームの構成フレームに各々対応させたマル
チフレーム番号を、時分割多重フレームのペイロードの
所定位置に多重して、時分割多重フレームのマルチフレ
ームを生成するマルチフレーム生成手段を備えたマルチ
フレームマスタノードであり、複数のノードの各々は、
マルチフレームを受信すると、該マルチフレームを構成
する時分割多重フレームのペイロードの所定位置からマ
ルチフレーム番号を検出して、任意のフレーム数のマル
チフレームを認識するマルチフレーム番号認識手段を備
えるので、クロックマスタノードの機能とマルチフレー
ムマスタノードの機能とを自動的に同時に決定すること
ができ、マルチフレームマスタノードの設定を意識する
必要がないので管理の省力化が図れるという効果があ
る。
【0085】この発明によれば、複数のノードのうち少
なくとも一つが任意のフレーム数のマルチフレームに対
応した端末回線と接続し、この端末回線に対応するマル
チフレームの構成フレームに各々対応させたマルチフレ
ーム番号を、時分割多重フレームのペイロードの所定位
置に多重して、時分割多重フレームのマルチフレームを
生成するマルチフレーム生成手段を備えたマルチフレー
ムマスタノードと、複数のノードの各々に設けられ、マ
ルチフレームを受信すると、該マルチフレームを構成す
る時分割多重フレームのペイロードの所定位置からマル
チフレーム番号を検出して、任意のフレーム数のマルチ
フレームを認識するマルチフレーム番号認識手段とを備
え、クロックマスタノードを除いた全てのノードが時分
割多重フレームのマルチフレームを受信すると1フレー
ム以上保持することなく、マルチフレームの送信を行う
ので、DHの0次群信号である64kbpsの信号など
を直接STM−1フレームのペイロードに多重する構成
でも既存端末装置で使用されていた各種のフレーム単位
のマルチフレームに対応することが可能となる。詳細に
説明すると、マルチフレームの同期をとるのにSTM−
1フレームのペイロードに多重されたマルチフレーム番
号を使用するため、POHを有したVCによる階層構造
を構成する必要がない。これにより、マルチフレームの
フレーム数を変換する変換装置などを必要とせず容易に
既存端末装置と接続することができる効果がある。ま
た、階層多重するためのLSIを複数段経由する必要が
なく回路的に増加することがないという効果がある。さ
らに、接続された端末回線に応じてマルチフレームマス
タノードを決定すれば、任意のフレーム数のマルチフレ
ームに対応することができるリング型ネットワークシス
テムを提供することができる効果がある。また、ノード
中継時間の遅延時間を最短とすることができる。この結
果、ノード内の転送遅延時間を短くすることができる効
果がある。
【0086】この発明によれば、ノード優先順位を一括
管理するノード優先順位管理手段を備えるので、ノード
優先順位を一箇所で設定でき、設定変更により一箇所か
らクロックマスタノードを変更することができる。この
結果としてシステムのメンテナンスを容易にすることが
できる効果がある。
【0087】この発明によれば、複数のノードの各々
は、リング内に接続されたノードの動作クロックの優先
順位を示すノード優先順位が予め設定されており、ノー
ド優先順位をペイロードの所定位置に多重した時分割多
重フレームを生成して他のノードに送信するノード優先
順位多重手段と、自ノードに予め設定されたノード優先
順位と受信した時分割多重フレームのペイロードから検
出したノード優先順位とを比較するノード優先順位比較
手段と、このノード優先順位比較手段の比較結果に基づ
いて自ノードのノード優先順位を設定するノード優先順
位設定手段とを備え、クロックマスタノードの次位のノ
ードは、クロックマスタノードに障害が発生すると、該
クロックマスタノードを切り離して上記二重伝送路によ
るネットワークを形成し、該ネットワークに接続された
他のノードに障害検出信号を送信し、ネットワークに接
続された各ノードは、自ノードに予め設定されたノード
優先順位をペイロードの所定位置に多重した時分割多重
フレームを生成して他のノードに自ノードの動作クロッ
クで送信し、時分割多重フレームを受信すると、ノード
優先順位比較手段によって自ノードに予め設定されたノ
ード優先順位と時分割多重フレームのペイロードから検
出したノード優先順位とを比較し、ノード優先順位設定
手段によってノード優先順位比較手段の比較結果で優先
順位が高いノード優先順位をノード優先順位多重手段に
送信させ、優先順位が所定回数連続して同値を示すと、
自ノードを新たなクロックマスタノードとするので、ク
ロックマスタノードが障害で機能しなくなった場合にク
ロックマスタノード以外のノード間における通信を確保
することができ、且つ、クロックマスタノードの切り替
えを自動で行うことができる効果がある。
【0088】この発明によれば、クロックマスタノード
は、外部からの動作クロックを入力する外部クロック入
力手段と、外部からの動作クロックと自ノードの動作ク
ロックとを選択設定する動作クロック選択設定手段と、
外部からの動作クロックが正常である場合には、自ノー
ドのノード優先順位を最高順位とし、異常がある場合に
はノード優先順位の優先順位を下げるノード優先順位制
御手段とを備えたことを特徴とするので、外部クロック
入力手段を接続する場合でも外部クロック入力手段から
のクロック信号の状態を検出してクロックマスタノード
を選択することができ、より拡張性が高く且つ信頼性の
高いネットワークが提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるリング型ネッ
トワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明のリング型ネットワークシステムに
使用するSTM−1フレームの構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるリング型ネッ
トワークシステムのノード内の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】 この発明の実施の形態2によるリング型ネッ
トワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態2によるリング型ネッ
トワークシステムの各ノードの構成を示すブロック図で
ある。
【図6】 この発明の実施の形態3によるリング型ネッ
トワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態4によるリング型ネッ
トワークシステムのリングネットワークの部分における
構成を示したブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態4によるリング型ネッ
トワークシステムのスレーブノードにおけるSTM−
1、データバスのフレーム/バス位相をそれぞれ示した
説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態4によるリング型ネッ
トワークシステムのマスタノードにおけるSTM−1、
データバスのフレーム/バス位相をそれぞれ示した説明
図である。
【図10】 この発明の実施の形態5によるリング型ネ
ットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態5によるリング型ネ
ットワークシステムの管理装置が接続されているノード
の構成を示すブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態6によるリング型ネ
ットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図13】 実施の形態6によるリング型ネットワーク
システムのクロックマスタノード判定動作を説明する説
明図である。
【図14】 この発明の実施の形態7によるリング型ネ
ットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図15】 実施の形態7によるリング型ネットワーク
システムの各ノード内の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 伝送路、2,2’,2’’,2a,2
b,2A,2B マスタノード、3,3’,3’’,3
a,3b,3A,3B,4,4’,4’’,4b,4B
スレーブノード、5,5a,5b 端末回線インタフ
ェース、6 回線伝送路、7 TDM、8,8’ マル
チフレーム生成部(マルチフレーム生成手段)、9,9
a マルチフレーム送受信部(マルチフレーム番号認識
手段)、10,10’ STM−1フレーム同期検出部
(マルチフレーム番号認識手段)、11,11’ ST
M−1終端部(マルチフレーム番号認識手段)、12
マルチフレーム同期検出部(マルチフレーム番号認識手
段)、13 遅延補正フレーム/マルチフレームパルス
生成部(マルチフレーム生成手段)、14,14’多重
分離メモリ部(マルチフレーム生成手段)、15 マル
チフレーム同期パターン挿入部(マルチフレーム生成手
段)、16,16’ SOH付加部(マルチフレーム生
成手段)、17,17’ STM−1フレーム同期パタ
ーン付加部(マルチフレーム生成手段)、18,18a
ノード優先順位送受信部(ノード優先順位多重手段、
ノード優先順位比較手段)、20 ノード優先順位抽出
部、21,21A ノード優先順位設定部(ノード優先
順位設定手段)、22 ノード優先順位比較部(ノード
優先順位比較手段)、23,23A クロック選択部
(動作クロック選択手段)、24 クロック生成部、2
8 制御情報受信部(マルチフレーム番号認識手段、マ
ルチフレーム生成手段、ノード優先順位比較手段、ノー
ド優先順位設定手段)、38 ノード優先順位受信比較
部(ノード優先順位比較手段)、40 管理装置(ノー
ド優先順位管理手段)、41 レジスタ部(ノード優先
順位設定手段、ノード優先順位管理手段)、42 CP
Uバス(ノード優先順位管理手段)、43 CPU装置
(ノード優先順位管理手段)、50クロック同期装置
(外部クロック入力手段)、51 外部クロックインタ
フェース(外部クロック入力手段)、N1〜N4 ノー
ド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−56023(JP,A) 特開 平5−91116(JP,A) 特開 平5−145566(JP,A) 特開 平5−160843(JP,A) 特開 平5−260006(JP,A) 特開 平6−141014(JP,A) 特開 平6−326721(JP,A) 特開 平8−8943(JP,A) 特開 平11−205364(JP,A) 特開 平11−239161(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/42 H04J 3/00 H04J 3/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノードがリング状に接続され、ノ
    ード間の伝送路がSDH分割多重方式に準拠した時分割
    多重フレームを使用するリング型ネットワークシステム
    において、 上記複数のノードの各々は、 リング内に接続されたノードの動作クロックの優先順位
    を示すノード優先順位が予め設定されており、上記ノー
    ド優先順位をペイロードの所定位置に多重した上記時分
    割多重フレームを生成して他のノードに送信するノード
    優先順位多重手段と、自ノードに予め設定されたノード
    優先順位と受信した上記時分割多重フレームのペイロー
    ドから検出したノード優先順位とを比較するノード優先
    順位比較手段と、このノード優先順位比較手段の比較結
    果に基づいて自ノードのノード優先順位を設定するノー
    ド優先順位設定手段とを備え、 上記ノード優先順位多重手段は、動作開始時に自ノード
    に予め設定されたノード優先順位を、上記時分割多重フ
    レームのペイロードの所定位置に多重して自ノードの動
    作クロックで送信し、 上記ノード優先順位設定手段は、上記時分割多重フレー
    ムを受信すると上記ノード優先順位比較手段の比較結果
    で優先順位が高いノード優先順位を、上記ノード優先順
    位多重手段に送信させ、上記優先順位が所定回数連続し
    て同値を示すと、自ノードをクロックマスタノードとす
    ることを特徴とするリング型ネットワークシステム。
  2. 【請求項2】 最高位のノード優先順位が設定されるノ
    ードは、任意のフレーム数のマルチフレームに対応した
    端末回線と接続し、上記端末回線に対応するマルチフレ
    ームの構成フレームに各々対応させたマルチフレーム番
    号を、時分割多重フレームのペイロードの所定位置に多
    重して上記時分割多重フレームのマルチフレームを生成
    するマルチフレーム生成手段を備えたマルチフレームマ
    スタノードであり、 上記複数のノードの各々は、上記マルチフレームを受信
    すると、該マルチフレームを構成する時分割多重フレー
    ムのペイロードの所定位置から上記マルチフレーム番号
    を検出して、上記任意のフレーム数のマルチフレームを
    認識するマルチフレーム番号認識手段を備えたことを特
    徴とする請求項1記載のリング型ネットワークシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 複数のノードがリング状に接続され、ノ
    ード間の伝送路がSDH分割多重方式に準拠した時分割
    多重フレームを使用するリング型ネットワークシステム
    において、 上記複数のノードのうち少なくとも一つは、 任意のフレーム数のマルチフレームに対応した端末回線
    と接続し、この端末回線に対応するマルチフレームの構
    成フレームに各々対応させたマルチフレーム番号を、上
    記時分割多重フレームのペイロードの所定位置に多重し
    て、上記時分割多重フレームのマルチフレームを生成す
    るマルチフレーム生成手段を備えたマルチフレームマス
    タノードと、 上記複数のノードの各々に設けられ、上記マルチフレー
    ムを受信すると、該マルチフレームを構成する時分割多
    重フレームのペイロードの所定位置から上記マルチフレ
    ーム番号を検出して、上記任意のフレーム数のマルチフ
    レームを認識するマルチフレーム番号認識手段を備え クロックマスタノードを除いた全てのノードは、上記
    分割多重フレームのマルチフレームを受信すると1フレ
    ーム以上保持することなく、上記マルチフレームの送信
    を行うことを特徴とするリング型ネットワークシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 ノード優先順位を一括管理するノード優
    先順位管理手段を備えたことを特徴とする請求項1記載
    のリング型ネットワークシステム。
  5. 【請求項5】 複数のノードがリング状に接続され、ノ
    ード間はSDH分割多重方式に準拠した時分割多重フレ
    ームを使用する二重伝送路であるリング型ネットワーク
    システムにおいて、 上記複数のノードの各々は、 リング内に接続されたノードの動作クロックの優先順位
    を示すノード優先順位が予め設定されており、上記ノー
    ド優先順位をペイロードの所定位置に多重した時分割多
    重フレームを生成して他のノードに送信するノード優先
    順位多重手段と、上記自ノードに予め設定されたノード
    優先順位と受信した上記時分割多重フレームのペイロー
    ドから検出したノード優先順位とを比較するノード優先
    順位比較手段と、このノード優先順位比較手段の比較結
    果に基づいて自ノードのノード優先順位を設定するノー
    ド優先順位設定手段とを備え、 クロックマスタノードの次位のノードは、上記クロック
    マスタノードに障害が発生すると、該クロックマスタノ
    ードを切り離して上記二重伝送路によるネットワークを
    形成し、該ネットワークに接続された他のノードに障害
    検出信号を自ノードの動作クロックで送信し、 上記ネットワークに接続された各ノードは、上記ノード
    優先順位多重手段によって自ノードに予め設定されたノ
    ード優先順位をペイロードの所定位置に多重した時分割
    多重フレームを生成して他のノードに自ノードの動作ク
    ロックで送信し、上記時分割多重フレームを受信する
    と、ノード優先順位比較手段によって自ノードに予め設
    定されたノード優先順位と上記時分割多重フレームのペ
    イロードから検出したノード優先順位とを比較し、ノー
    ド優先順位設定手段によって上記ノード優先順位比較手
    段の比較結果で優先順位が高い上記ノード優先順位を上
    記ノード優先順位多重手段に送信させ、上記優先順位が
    所定回数連続して同値を示すと、自ノードを新たなクロ
    ックマスタノードとすることを特徴とするリング型ネッ
    トワークシステム。
  6. 【請求項6】 クロックマスタノードは、外部からの動
    作クロックを入力する外部クロック入力手段と、上記外
    部からの動作クロックと自ノードの動作クロックとを選
    択設定する動作クロック選択設定手段と、上記外部から
    の動作クロックが正常である場合には、自ノードのノー
    ド優先順位を最高位とし、異常がある場合には上記ノー
    ド優先順位の優先順位を下げるノード優先順位制御手段
    とを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2
    載のリング型ネットワークシステム。
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