JP2012229182A - 粒状農薬組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アニリノカルボニル部分を有する化学構造をもつ農薬活性化合物と、酸化マグネシウム、リン酸マグネシウムおよび水酸化マグネシウムからなる群から選ばれる1種以上のマグネシウム化合物とを含有する粒状農薬組成物は、施用された後該農薬活性化合物を速やかに溶出するため、所望する農薬活性が速やかに発揮される優れた組成物である。
【選択図】なし
Description
[1] アニリノカルボニル部分を有する化学構造をもつ農薬活性化合物と、
酸化マグネシウム、リン酸マグネシウムおよび水酸化マグネシウムからなる群から選ばれる1種以上のマグネシウム化合物
とを含有する粒状農薬組成物(以下、本発明組成物と記す。)。
[2] 粒剤である上記項[1]記載の粒状農薬組成物。
[3] 農薬活性化合物がアニリド殺菌剤である上記項[1]又は[2]に記載の粒状農薬組成物。
[4] アニリド殺菌剤がイソチアニル又はチフルザミドである上記項[3]記載の粒状農薬組成物。
[5] マグネシウム化合物が酸化マグネシウムである上記項[1]〜[4]のいずれか1項に記載の粒状農薬組成物。
[6] 農薬活性化合物およびマグネシウム化合物が核粒に被覆されている上記項[1]〜[5]のいずれか1項記載の粒状農薬組成物。
[7] 上記項[1]〜[6]のいずれか1項記載の粒状農薬組成物を水田又は育苗箱に施用する有害生物防除方法。
で示されるイソチアニル、式(2)
で示されるチフルザミドが挙げられる。
本農薬化合物は本発明組成物中に通常0.1〜75%含有し、好ましくは0.5〜60重量%含有される。
本マグネシウム化合物は本発明組成物中に通常0.05〜50重量%、好ましくは0.2〜40重量%含有される。本発明組成物中において、本マグネシウム化合物は通常、本農薬化合物1重量部に対して0.1〜30重量部の割合で含有される。
以下にその具体的化合物を示す。
シフルトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、フェンプロパトリン、エスフェンバレレート、トラロメトリン、アクリナトリン、ビフェントリン、レスメトリン、テトラメトリン等のピレスロイド化合物;プロポキサー、イソプロカルブ、キシリルカルブ、メトルカルブ、XMC、カルバリル、ピリミカルブ、カルボフラン、メソミル、オキサミル、フェノキシカルブ、アラニカルブ、メトキサジアゾン、ベンフラカルブ、カルボスルファン、フラチオカルブ、PHC、ベンタイオカルブ等のカーバメート化合物;アセフェート、フェントエート、バミドチオン、トリクロルホン、モノクロトホス、テトラクロルビンホス、ジメチルビンホス、ホサロン、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、ピリダフェンチオン、キナルホス、メチダチオン、メタミドホス、ジメトエート、エチルチオメトン、プロパホス、フェルモチオン、アジンホスエチル、アジンホスメチル、サリチオン等の有機リン化合物;ジフルベンズロン、クロルフルアズロン、ルフェヌロン、ヘキサフルムロン、フルフェノクスロン、フルシクロクスロン、シロマジン、ジアフェンチウロン、ヘキシチアゾクス、ノヴァルロン、テフルベンズフロン、トリフルムロン、4−クロロ−2−(2−クロロ−2−メチルプロピル)−5−(6−ヨード−3−ピリジルメトキシ)ピリダジン−3(2H)−オン、1−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−3−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア、1−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−3−[2−フルオロ−4−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]ウレア、2−tert−ブチルイミノ−3−イソプロピル−5−フェニル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−1,3,5−チアジアゾン−4−オン、1−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−3−[2−フルオロ−4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]ウレア等のキチン合成阻害活性を有するウレア化合物;5−アミノ−4−ジクロロフルオロメチルスルフェニル−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール、5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−トリフルオロメチルスルフェニルピラゾール等のピラゾール化合物;イミダクロプリド、アセタミプリド、ニテンピラム、ジアクロデン、クロチアニジン、チアメトキサム、ジノテフラン、チアクロプリド等のクロロニコチル化合物;スピノサド等のマクロライド化合物;カルタップ塩酸塩、ブプロフェジン、チオシクラム、フェノキシカルブ、フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリダベン、ピリプロキシフェン、フィプロニル、エチプロール、アセトプロール、ダイアジノンヒドラメチルノン、チオジカルブ、クロルフェナピル、フェンプロキシメート、ピメトロジン、ピリミジフェン、テブフェノジド、テブフェンピラド、トリアザメート、インドキサカーブ、スルフルラミド、ミルベメクチン、アベルメクチン、クロフェンテジン、ホウ酸、パラジクロロベンゼン
ベノミル、カルベンダジム、チアベンダゾール、チオファネートメチル等のベンズイミダゾール化合物;ジエトフェンカルブ等のフェニルカーバメート化合物;チウラム等のジチオカーバメート化合物;プロシミドン、イプロジオン、ビンクロゾリン等のジカルボキシイミド化合物;ジニコナゾール、エポキシコナゾール、テブコナゾール、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール、フルシラゾール、トリアジメフォン、ヘキサコナゾール等のアゾール化合物;メタラキシル等のアシルアラニン化合物;フラメトピル、メプロニル、チアジニル、フルトラニル、トリフルザミド等のカルボキシアミド化合物;トルクロホスメチル、フォセチルアルミニウム、ピラゾホス等の有機リン化合物;フルジオキソニル、フェンピクロニル等のシアノピロール化合物;ブラストサイジンS、カスガマイシン、ポリオキシン、バリダマイシン、ミルディオマイシン等の抗生物質;クレソキシムメチル、メトミノストロビン等のメトキシアクリレート化合物;オキサジキル、PCNB、ヒドロキシイソキザール、ダゾメット、ジクロメジン、トリアジン、イソプロチオラン、ジクロシメット、オリサストロビン、カルプロパミド、クロロタロニル、マンゼブ、キャプタン、フォルペット、オキシン銅、塩基性塩化銅、トリシクラゾール、ピロキロン、プロベナゾール、フサライド、アシベンゾラルSメチル、シモキサニル、ジメトモルフ、S−メチルベンゾ[1.2.3]チアジアゾール−7−カルボチオエート、ファモキサドン、オキソリニック酸、フルアジナム、クロベンチアゾン、イソバレジオン、シメコナゾール、テトラクロオロイソフタロニトリル、チオフタルイミドオキシビスフェノキシアルシン、3−ヨード−2−プロピルブチルカーバメイト、銀ゼオライト、シリカゲル銀、リン酸ジルコニウム銀塩、パラヒドロキシ安息香酸エステル、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム
アトラジン、メトリブジン等のトリアジン化合物;フルオメツロン、イソプロチュロン、ダイムロン等のウレア化合物;ブロモキシニル、アイオキシニル等のヒドロキシベンゾニトリル化合物;ペンディメサリン、トリフルラリン等の2,6−ジニトロアニリン化合物;2,4−D、ジカンバ、フルロキシピル、メコプロップ等のアリロキシアルカノイック酸化合物;ベンスルフロンメチル、メツルフロンメチル、ニコスルフロン、プリミスルフロンメチル、シクロスルファムロン、イマゾスルフロン、1−(2−クロロ−6−プロピルイミダゾ〔1,2−b〕ピリダジン−3−イルスルフォニル)−3−(4,6−ジメトキシ−ピリミジン−2−イル)ウレア等のスルホニルウレア化合物;イマザピル、イマザキン、イマゼタピル等のイミダゾリノン化合物;ビスピリバックナトリウム、ビスチオバックナトリウム、アシフルオルフェンナトリウム、サルフェントラゾン、パラコート、フルメツラム、トリフルスルフロンメチル、フェノキサプロップ−p−エチル、シハロホップブチル、ジフルフェニカン、ノルフルラゾン、イソキサクロルトール、ベンタゾン、ベンチオカーブ、メフェナセット、プロパニル、フルチアミド、シメトリン、フェントラザミド、エトベンザニド、スエップ、オキサジクロメフォン、オキサジアゾロン、ピラゾレート、プロジアミン、カフェンストロール、ペントキサゾン、クロメプロップ、ピリフタリド、ベンゾビシクロン、ブロモブチド、ピラクロニル
マレイックヒドラジド、クロルメカット、エテフォン、ジベレリン、メピカットクロライド、チジアズロン、イナベンファイド、パクロブトラゾール 、ウニコナゾール
1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオール、ジプロピル 2,5−ピリジンジカルボキシレート等
本発明組成物は例えば、押出し造粒法、転動造粒法、圧縮造粒法、噴霧造粒法、流動層造粒法、攪拌造粒法、コーティング造粒法等を用いて製造することができる。
A1)本農薬化合物、本マグネシウム化合物、必要に応じて、本農薬化合物以外の農薬活性化合物や増量成分、結合剤、界面活性剤、溶媒、安定化剤、着色剤、香料等の製剤用助剤を混合する。
A2)得られた混合物に必要に応じて水を添加して練合する。該水に結合剤、界面活性剤、安定化剤等を溶解又は分散させて用いることもできる。
A3)得られた練合物を所定の径の穴を有するスクリーンに押出す。
A4)得られた押出し物を所定の長さに解砕し整粒・乾燥する。
得られた本発明組成物は、その粒長が通常0.5〜6.0mm、好ましくは0.7〜4.0mmである。なお、本発明において粒長とは、粒が取り得る最大長さを意味する。
工程A2)においては練合機を用いることができ、該練合機としては、ニーダー、ナウターミキサー、レディゲミキサー等が挙げられる。
工程A3)においては通常押出造粒機が用いられ、該押出造粒機としては、スクリュー型押出造粒機、ロール型押出造粒機、ディスクペレッター型押出造粒機、ペレットミル型押出造粒機、バスケット型押出造粒機、プレード型押出造粒機、オシレーティング型押出造粒機、ギア式押出造粒機、リングダイス式押出造粒機等が挙げられ、具体的にはダルトン社製のツインドームグラン、ドームグラン、バスケットリューザー、ペレッターダブル、畑鉄工の畑式造粒機を用いることができる。そのスクリーンの押出し径(パンチング穴径)は通常0.5〜2.0mmφ、好ましくは0.7〜1.5mmφである。
工程A4)の解砕や整粒における方法としてはダルトン社製のマルメライザーにより押出造粒したものを湿式整粒する方法や乾燥した粒をピンミル等の解砕機により乾式整粒する方法が挙げられる。工程A4)の乾燥においては通常乾燥機が用いられ、該乾燥機としては流動層乾燥機、振動流動層乾燥機、回転型乾燥機、箱型通気ドライヤーなどが挙げられる。乾燥温度は通常30〜90℃、好ましくは50〜80℃である。
B1)核粒に結合剤を添加する。
B2)結合剤が付着した核粒に本農薬化合物および本マグネシウム化合物を添加して付着させる。
B3)得られた粒を乾燥・整粒する。
核粒は通常鉱物質担体、植物質担体、水溶性担体を用いて製造することができる。核粒の粒径は通常0.5〜10mm、好ましくは0.8〜5.0mmである。
工程B1)、B2)においては、核粒を装置内部で転動・流動させながら、そこに結合剤を添加し、そこに本農薬化合物および本マグネシウム化合物(以下、併せて付着物質と記す。)を添加して核粒に付着させる工程を繰返すことで所定量の付着物質を核粒に付着させる。また、工程B1)の後に、必要に応じて本農薬化合物以外の農薬活性化合物や増量成分、界面活性剤、溶媒、安定化剤、着色剤、香料等の製剤用助剤を各々単独であるいは2種以上を予め混合したものを核粒に付着させた後、さらに、工程B1)、B2)の操作を行うこともできる。通常、結合剤は溶解液にして核粒に注加、噴霧する。結合剤溶解液は付着物質あるいは製剤用助剤と混合して用いられてもよく、その場合は核粒に水を噴霧し、核粒表面を湿らせた後該結合剤溶解液を添加する操作を繰返すことができる。製造方法としては、転動造粒法、流動層造粒法、遠心流動層造粒法、攪拌造粒法、コーティング造粒法が挙げられ、用いられる具体的な装置としては、ドラム型造粒機、皿型造粒機、横型攪拌造粒機、流動層造粒機、ハイスピードミキサー、バーティカルグラニュレーター、コンクリートミキサー等が挙げられる。
工程B3)の乾燥は通常乾燥機が用いられ、該乾燥機としては流動層乾燥機、振動流動層乾燥機、回転型乾燥機、箱型通気ドライヤーなどが挙げられる。乾燥温度は通常30〜90℃、好ましくは50〜80℃である。
本発明組成物は、播種時、育苗期、田植時に施用することができる。本発明組成物は何ら希釈されることなくそのまま、または、水で希釈された後、水田や育苗箱に施用される。その施用方法としては、前記の散粒機、散布機、如雨露、スプリンクラー、育苗箱用の播種機に併設された処理機等を用いて施用する方法が挙げられる。
本発明組成物がそのまま施用される場合、その施用量は、水田への施用においては10アールあたり、通常0.2〜4kg、好ましくは0.5〜3kgであり、播種時や育苗期間中等の育苗箱への施用においては育苗箱(30cm×60cm)1枚あたり、通常10〜200g、好ましくは25〜100gである。
本発明組成物が水で希釈された後施用される場合、含有されている本農薬化合物量の5〜8000倍、好ましくは10〜5000倍になるように本発明組成物は水で希釈される。得られた水希釈液は、水田への施用においては10アールあたり本農薬化合物量が0.1〜10g、好ましくは0.2〜5gとなるように施用され、育苗箱への施用においては育苗箱1枚あたり本農薬化合物が0.2〜5gとなるように施用される。
製剤例、比較試験のための比較製剤例における製剤中の成分、機器は特に断りのない限り以下のものを使用した。
酸化マグネシウム:関東化学株式会社製試薬
リン酸マグネシウム八水和物:関東化学株式会社製試薬
水酸化マグネシウム:関東化学株式会社製試薬
勝光山クレーS:株式会社勝光山鉱業所製クレー
アミロックスNo.1A:日本コーンスターチ株式会社製アルファ化デンプン
ソルポール5080:東邦化学工業株式会社製ノニオン性界面活性剤
85%燐酸:日本化学工業株式会社製
デキストリンNDS:日澱化学株式会社製デキストリン
カガライト1号:ネオライト興産株式会社製軽石
デモールSN−B:花王株式会社製特殊芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩
エマール10PT:花王株式会社製ラウリル硫酸ナトリウム
フバサミクレーA−300:フバサミクレー株式会社製
ジェットミル:株式会社セイシン企業製
ナウターミキサー:ホソカワミクロン株式会社製
ドームグラン:不二パウダル株式会社製
流動層乾燥機:パウレックス株式会社製
ピンミル:自由粉砕機、槇野産業株式会社
まず、製剤例を示す。
イソチアニル(純度99.0%) 70.0重量部と勝光山クレーS 30.0重量部とを袋に入れて振って混合したのち、混合物をジェットミルで粉砕してイソチアニル粉砕物(以下、イソチアニル微粉末と記す。有効成分含量69.3%、レーザー回析式粒子径測定器(湿式法)平均粒子径4.2μm)を得た。
イソチアニル微粉末 28.9重量部、アミロックスNo.1A 30・0重量部、酸化マグネシウム 5.0重量部、ソルポール5080 10.0重量部、勝光山クレーS 926.1重量部をナウターミキサーで混合し、混合粉末1000重量部を得た。この混合粉末1000重量部と水250重量部とを混合して、ナウターミキサーで混練して混練物を得た。得られた混練物をドームグランで押出し径φ1.0mmで造粒し、得られた造粒物を流動層乾燥機で 乾燥した後、ピンミルで解砕し整粒を行って、農薬粒剤1を得た。
酸化マグネシウムの量を20.0重量部、勝光山クレーSの量を911.1重量部に変更した以外は製剤例1と同じ操作を行い農薬粒剤2を得た。
酸化マグネシウムの量を50.0重量部、勝光山クレーSの量を881.1重量部、水の量を240重量部に変更した以外は製剤例1と同じ操作を行い農薬粒剤3を得た。
酸化マグネシウムの量を10.0重量部、勝光山クレーSの量を921.1重量部に変更した以外は製剤例1と同じ操作を行い農薬粒剤4を得た。
酸化マグネシウムの量を2.0重量部、勝光山クレーSの量を929.1重量部に変更した以外は製剤例1と同じ操作を行い農薬粒剤5を得た。
イソチアニル微粉末 28.9重量部、アミロックスNo.1A 30.0重量部、水酸化マグネシウム 50.0重量部、ソルポール5080 10.0重量部、勝光山クレーS 881.1重量部をナウターミキサーで混合し、混合粉末1000重量部を得た。この混合粉末1000重量部と水240重量部とを混合して、ナウターミキサーで混練して混練物を得た。得られた混練物をドームグランで押出し径φ1.0mmで造粒し、得られた造粒物を流動層乾燥機で乾燥した後、ピンミルで粗解砕した。粗解砕して得られたものを篩に掛けて円柱状の造粒物である農薬粒剤6を得た。
水酸化マグネシウムの量を100.0重量部、勝光山クレーSの量を831.1重量部、水の量を220重量部に変更した以外は製剤例6と同じ操作を行い農薬粒剤7を得た。
イソチアニル微粉末 28.9重量部、アミロックスNo.1A 30.0重量部、リン酸マグネシウム八水和物 50.0重量部、ソルポール5080 10.0重量部、勝光山クレーS 881.1重量部をナウターミキサー で混合し、混合粉末1000重量部を得た。この混合粉末1000重量部と水190重量部とを混合して、ナウターミキサーで混練して混練物を得た。得られた混練物をドームグランで押出し径φ1.0mmで造粒し、得られた造粒物を流動層乾燥機で乾燥した後、ピンミルで解砕し整粒して、農薬粒剤8を得た。
リン酸マグネシウム八水和物の量を100.0重量部、勝光山クレーSの量を831.1重量部、水の量を270重量部に変更した以外は製剤例8と同じ操作を行い農薬粒剤9を得た。
イソチアニル微粉末 57.7重量部、アミロックスNo.1A 30.0重量部、酸化マグネシウム(商品名UC95H 宇部マテリアルズ製) 20.0重量部、ソルポール5080 10.0重量部、勝光山クレーS 882.3重量部をナウターミキサーで混合し、混合粉末1000重量部を得た。この混合粉末1000重量部と水310重量部とを混合して、ナウターミキサーで混練して混練物を得た。得られた混練物をドームグランで押出し径φ1.0mmで造粒し、得られた造粒物を流動層乾燥機で乾燥した後、ピンミルで粗解砕した。粗解砕して得られたものを篩に掛けて円柱状の造粒物である農薬粒剤10を得た。
酸化マグネシウム(商品名UC95H 宇部マテリアルズ製)の量を50.0重量部、勝光山クレーSの量を852.3重量部、水の量を330重量部に変更した以外は製剤例10と同じ操作を行い農薬粒剤11を得た。
酸化マグネシウム(商品名UC95H 宇部マテリアルズ製)の量を100.0重量部、勝光山クレーSの量を802.3重量部、水の量を330重量部に変更した以外は製剤例10と同じ操作を行い農薬粒剤12を得た。
イソチアニル微粉末 57.7重量部、アミロックスNo.1A 30.0重量部、酸化マグネシウム(商品名UC95H 宇部マテリアルズ製) 20.0重量部、ソルポール5080 10.0重量部、85%燐酸 11.8重量部、勝光山クレーS 872.3重量部をナウターミキサーで混合し、混合粉末1001.8重量部を得た。この混合粉末1001.8重量部と水310重量部とを混合して、ナウターミキサーで混練して混練物を得た。得られた混練物をドームグランで押出し径φ1.0mmで造粒し、得られた造粒物を流動層乾燥機で乾燥した後、ピンミルで解砕し整粒して、農薬粒剤13を得た。
酸化マグネシウム(商品名UC95H 宇部マテリアルズ製)の量を50.0重量部、勝光山クレーSの量を842.3重量部に変更した以外は製剤例13と同じ操作を行い農薬粒剤14得た。
酸化マグネシウム(商品名UC95H 宇部マテリアルズ製)の量を100.0重量部、勝光山クレーSの量を792.3重量部、水の量を330重量部に変更した以外は製剤例13と同じ操作を行い農薬粒剤15を得た。
イソチアニル微粉末 28.9重量部、カルタップ塩酸塩(純度96.9%) 68.1重量部、アミロックスNo.1A 30.0重量部、酸化マグネシウム 50.0重量部、85%燐酸 23.5重量部、ソルポール5080 10.0重量部、勝光山クレーS 793.0重量部をナウターミキサー で混合し、混合粉末1003.5重量部を得た。この混合粉末1003.5重量部と水250重量部とを混合して、ナウターミキサーで混練して混練物を得た。得られた混練物をドームグランで押出し径φ1.0mmで造粒し、得られた造粒物を流動層乾燥機で 乾燥した後、ピンミルで粗解砕した。粗解砕して得られたものを篩に掛けて円柱状の造粒物である農薬粒剤16を得た。
イソチアニル微粉末 28.9重量部および酸化マグネシウム 100.0重量部をジュースミキサーで混合し、混合物(以下、イソチアニル混合物Aと記す) 128.9重量部を得た。ステンレス製の300mlビーカーにイオン交換水 136.3重量部とデキストリンNDS 20.0重量部と85%燐酸 3.7重量部とを加え、スリーワンモーターで攪拌を行い、デキストリンを溶解した溶液(以下、デキストリン水溶液Aと記す)160.0重量部を得た。
コンクリートミキサーにカガライト1号 847.9重量部を充填し、攪拌(回転数40rpm)させながら、デキストリン水溶液A 160.0重量部、イソチアニル混合物A 128.9重量部を、それぞれ少量ずつ交互に加えて、カガライト1号に付着させた。その後、流動層乾燥機で乾燥させて農薬粒剤17を得た。
イソチアニル微粉末 28.9重量部および酸化マグネシウム 10.0重量部をジュースミキサーで混合し、混合物(以下、イソチアニル混合物Bと記す) 38.9重量部を得た。
カガライト1号の量を937.9重量部、イソチアニル混合物A 128.9重量部をイソチアニル混合物B 38.9重量部に変更した以外は製剤例17と同じ操作を行い農薬粒剤18を得た。
イソチアニル(純度98.2%) 611.0重量部、デモールSN−B 120.0重量部、エマール10PT 30.0重量部、酸化マグネシウム 100.0重量部、フバサミクレー A−300 139.0重量部を混合した。得られた混合物をジェットミルで粉砕した。得られた粉砕物の平均粒子径は6.2μm(レーザー回折式粒子径測定器(湿式))であった。該粉砕物 1000.0重量部と水 8.0重量部とをナウターミキサーで混練した。得られた混練物をドームグランで押出し径φ0.7mmで造粒した。得られた造粒物を流動層乾燥機で乾燥し、篩に掛けて円柱状の造粒物である農薬粒剤19を得た。
イソチアニル(純度98.2%) 407.3重量部、デモールSN−B 120.0重量部、エマール10PT 30.0重量部、酸化マグネシウム 100.0重量部、フバサミクレーA−300 342.7重量部を混合した。得られた混合物をジェットミルで粉砕した。得られた粉砕物の平均粒子径は5.9μm(レーザー回折式粒子径測定器(湿式))であった。該粉砕物 1000.0重量部と水 100.0重量部とをナウターミキサーで混練した。得られた混練物をドームグランで押出し径φ0.7mmで造粒した。得られた造粒物を流動層乾燥機で乾燥し、篩を掛けて円柱状の造粒物である農薬粒剤20を得た。
イソチアニル微粉末 28.9重量部、アミロックスNo.1A 30・0重量部、ソルポール5080 10.0重量部、勝光山クレーS 931.1重量部をナウターミキサーで混合し、混合粉末1000重量部を得た。該混合粉末1000重量部と水220重量部とを混合して、ナウターミキサーで混練した。得られた混練物をドームグランで押出し径φ1.0mmで造粒した。得られた造粒物を流動層乾燥機で乾燥した後、ピンミルで粗解砕した。粗解砕して得られたものを篩に掛けて円柱状の造粒物である比較農薬粒剤1を得た。
試験例1
蓋付きガラス製容器(φ9.6cm×高さ18cm)に900mlの3度硬水を入れ、水温が25±1.0℃になるように調整した。上記製剤例で得られた各粒剤の所定量を該容器中に入れ、該容器内の溶液の温度が25±1.0℃になるように温度管理しながら該容器を放置した。粒剤を入れてから3日後および7日後に、各容器の中央部の溶液約2mlをポリスポイドを用いてサンプリングした。サンプリングされた溶液を所定の条件のもとで高速液体クロマトグラフィーを用いて分析を行い、サンプリングされた溶液中のイソチアニル濃度を定量して以下の式を用いてイソチアニルの溶出率を算出した。
尚、本試験に使用された農薬粒剤の量は、粒剤中に含まれるイソチアニルの全てが水に溶解した時の濃度(最大溶出濃度[ppm])が0.63±0.05ppmになる量である。
イソチアニルの溶出率(%)=(サンプリングした水溶液中のイソチアニル濃度[ppm]/水中溶出試験に供試した農薬粒剤の最大溶出濃度[ppm])×100
Claims (7)
- アニリノカルボニル部分を有する化学構造をもつ農薬活性化合物と、
酸化マグネシウム、リン酸マグネシウムおよび水酸化マグネシウムからなる群から選ばれる1種以上のマグネシウム化合物
とを含有する粒状農薬組成物。 - 粒剤である請求項1記載の粒状農薬組成物。
- 農薬活性化合物がアニリド殺菌剤である請求項1又は2に記載の粒状農薬組成物。
- アニリド殺菌剤がイソチアニル又はチフルザミドである請求項3記載の粒状農薬組成物。
- マグネシウム化合物が酸化マグネシウムである請求項1〜4のいずれか1項に記載の粒状農薬組成物。
- 農薬活性化合物およびマグネシウム化合物が核粒に被覆されている請求項1〜5のいずれか1項記載の粒状農薬組成物。
- 請求項1〜6のいずれか1項記載の粒状農薬組成物を水田又は育苗箱に施用する有害生物防除方法。
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