JP2012222145A - 電解コンデンサ用セパレータ及びそれを用いた電解コンデンサ - Google Patents
電解コンデンサ用セパレータ及びそれを用いた電解コンデンサ Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】アクリル短繊維と、叩解されてなる溶剤紡糸セルロース繊維を必須成分として含有する湿式不織布からなり、叩解されてなる溶剤紡糸セルロース繊維の下記で定義される変法濾水度が0〜400mlで、且つ、長さ加重平均繊維長が0.20〜2.00mmである電解コンデンサ用セパレータ。変法濾水度:ふるい板として線径0.14mm、目開き0.18mmの80メッシュ金網を用い、試料濃度0.1%にした以外はJIS P8121に準拠して測定した濾水度。
【選択図】図3
Description
≪実施例1〜8、比較例1〜3≫
[叩解されてなる溶剤紡糸セルロース繊維の物性値]
叩解されてなる溶剤紡糸セルロース繊維について、
(1)ふるい板として線径0.14mm、目開き0.18mmの80メッシュ金網を用い、試料濃度0.1%にした以外はJIS P8121に準拠して測定した変法濾水度:「変法濾水度」
(2)長さ加重平均繊維長:「平均繊維長」
を表3に示す。なお、叩解されてなる各状態の溶剤紡糸セルロース繊維は、叩解されていない溶剤紡糸セルロース短繊維(繊度1.7dtex、繊維長6mm、コートルズ社製)を、ダブルディスクリファイナーを用いて処理して作製した。
繊維B2をパルパーで水に分散させた後、繊維A1を添加して所定時間攪拌し、スラリー1を調製した。これを所定濃度に希釈して、円網抄紙機に送液して湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度を120℃にして乾燥させて、実施例1のセパレータを作製した。
スラリー1の調製と同様にして、アクリル短繊維をパルパーで水に分散させた後、叩解されてなる溶剤紡糸セルロース繊維を添加して所定時間攪拌し、スラリー2〜7を調製した。スラリー2〜7を所定濃度に希釈して、実施例1と同様にして湿式抄紙し、実施例2〜7のセパレータを作製した。
繊維C1をパルパーで水に分散させた後、繊維B1を添加して所定時間攪拌し、さらに繊維A8を添加して所定時間攪拌し、スラリー8を調製した。これを所定濃度に希釈して、実施例1と同様にして湿式抄紙し、実施例8のセパレータを作製した。
繊維B2をパルパーで水に分散させた後、繊維A9を添加して所定時間攪拌し、スラリー9を調製した。これを所定濃度に希釈して、円網抄紙機に送液して湿式抄紙し、ヤンキードライヤー温度を120℃にして乾燥させて、比較例1のセパレータを作製した。
スラリー9と同様にして、アクリル短繊維をパルパーで水に分散させた後、叩解されてなる溶剤紡糸セルロース繊維を添加して所定時間攪拌し、スラリー10、11を調製した。スラリー10、11を所定濃度に希釈して、円網抄紙機に送液して湿式抄紙し、比較例2、3のセパレータを作製した。
セパレータの厚みをJIS P8118に準拠して測定した。
セパレータの密度をJIS P8124に準拠して測定した。
セパレータの空孔率は、セパレータの比重からセパレータの密度を差し引いて得られる値をセパレータの比重で除して100倍して算出した。
外径28.6mmの円孔を有するガーレー透気度計を用いて、100mlの空気がセパレータを通過するに要した時間を1試料につき任意の5箇所以上で計測し、その平均値とした。
セパレータを、20mm巾、長さ150mmに切り揃えた試料を用意した。このとき、150mm長さに切る方向はCD方向、すなわち、セパレータ巻取りの巻き長さ方向に対して直角方向(巾方向)とした。1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩の濃度を30質量%になるようにγ−ブチロラクトンに溶解させた電解液にセパレータ試料の下端10mmだけ浸漬して固定し、10分間静置したときの吸い上げ高さを計測した。吸い上げ高さが高いほど、好ましい。
陽極に化成エッチングされたアルミニウム箔、陰極に未化成のエッチングアルミニウム箔を用い、これらの間に、実施例1〜8及び比較例1〜3のセパレータをそれぞれ挟んで巻回し、巻回素子を作製した。1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩の濃度を30質量%になるようにγ−ブチロラクトンに溶解させた電解液を巻回素子に注入し、封口して、実施例1〜8及び比較例1〜3の電解コンデンサを作製した。
電解コンデンサのESRを20℃、1kHzの周波数でLCRメーターを用いて測定し、1000個の平均値を算出した。
電解コンデンサのESRの標準偏差をばらつきの指標とした。標準偏差の値が小さいほどばらつきが小さく優れている。
陽極と陰極の間に実施例及び比較例のセパレータを挟んで巻回素子を作製し、電解液を含浸しないで両極間の導通の有無をテスターで確認した。1000個の巻回素子に占める導通した巻回素子の割合をショート不良率とした。
[叩解されてなる溶剤紡糸セルロース繊維の物性値]
叩解されてなる溶剤紡糸セルロース繊維について、
(1)繊維長分布ヒストグラムにおける最大頻度ピークの繊維長:「最大頻度ピークの繊維長」
(2)1.00mm以上の繊維長を有する繊維の割合:「1.00mm以上の繊維割合」
(3)繊維長分布ヒストグラムにおいて、1.00〜2.00mmの間における0.05mm毎の繊維長を有する繊維の割合の傾き:「割合の傾き」
(4)長さ加重平均繊維長:「平均繊維長」
(5)ふるい板として線径0.14mm、目開き0.18mmの80メッシュ金網を用い、試料濃度0.1%にした以外はJIS P8121に準拠して測定した変法濾水度:「変法濾水度」
を表5に示す。なお、叩解されてなる溶剤紡糸セルロース繊維A12〜A23は、叩解されていない溶剤紡糸セルロース短繊維(繊度1.7dtex、繊維長6mm、コートルズ社製)を、ダブルディスクリファイナーを用いて処理して作製した。
[叩解されてなる溶剤紡糸セルロース繊維の物性値]
叩解されてなる溶剤紡糸セルロース繊維について、
(1)1.00mm以上の繊維長を有する繊維の割合:「1.00mm以上の繊維割合」
(2)繊維長分布ヒストグラムにおける最大頻度ピークの繊維長:「最大頻度ピークの繊維長」
(3)最大頻度ピーク以外のピークの繊維長:「第2ピークの繊維長」
(4)長さ加重平均繊維長:「平均繊維長」
(5)ふるい板として線径0.14mm、目開き0.18mmの80メッシュ金網を用い、試料濃度0.1%にした以外はJIS P8121に準拠して測定した濾水度:「変法濾水度」
を表9に示す。なお、叩解されてなる溶剤紡糸セルロース繊維A41〜A52は、叩解されていない溶剤紡糸セルロース単繊維(繊度1.7dtex、繊維長6mm、コートルズ社製)を、ダブルディスクリファイナーを用いて処理して作製した。
Claims (6)
- アクリル短繊維と、叩解されてなる溶剤紡糸セルロース繊維を必須成分として含有する湿式不織布からなり、叩解されてなる溶剤紡糸セルロース繊維の下記で定義される変法濾水度が0〜400mlで、且つ、長さ加重平均繊維長が0.20〜2.00mmである電解コンデンサ用セパレータ。
変法濾水度:ふるい板として線径0.14mm、目開き0.18mmの80メッシュ金網を用い、試料濃度0.1%にした以外はJIS P8121に準拠して測定した濾水度。 - 叩解されてなる溶剤紡糸セルロース繊維の繊維長分布ヒストグラムにおいて、0.00〜1.00mmの間に最大頻度ピークを有し、1.00mm以上の繊維長を有する繊維の割合が10%以上である請求項1記載の電解コンデンサ用セパレータ。
- 叩解されてなる溶剤紡糸セルロース繊維の繊維長分布ヒストグラムにおいて、1.00〜2.00mmの間における0.05mm毎の繊維長を有する繊維の割合の傾きが−3.0以上−0.5以下である請求項2記載の電解コンデンサ用セパレータ。
- 叩解されてなる溶剤紡糸セルロース繊維の繊維長分布ヒストグラムにおいて、0.00〜1.00mmの間に最大頻度ピークを有し、1.00mm以上の繊維長を有する繊維の割合が50%以上である請求項1記載の電解コンデンサ用セパレータ。
- 叩解されてなる溶剤紡糸セルロース繊維の繊維長分布ヒストグラムにおいて、最大頻度ピーク以外に1.50〜3.50mmの間にピークを有する請求項4記載の電解コンデンサ用セパレータ。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の電解コンデンサ用セパレータを具備してなる電解コンデンサ。
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