JP2012221831A - ワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】芯線どうしの溶接では十分な接合強度を確保できない複数の電線を備えるワイヤハーネスにおいて、汎用的でない特殊な装置及び作業を要することなく、十分な接合強度を確保しつつ、複数の電線の芯線を電気的に接続できること。
【解決手段】ワイヤハーネス1は、第1電線10と第2電線20と第1電線10の端部に圧着された圧着端子30とを備える。第1電線10の芯線11は、溶接に適さない材料又は太さで構成されている。圧着端子30には、第1電線10の端部に圧着された圧着部31・32から延び出た接続部33・34が形成されている。圧着端子20の接続部33・34における溶接片34と第2電線20の芯線21とは、溶接部40を介して電気的に接続されている。例えば、圧着端子20の溶接片34と第2電線20の芯線21とは、溶接により直接接合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、芯線どうしが電気的に接続された複数の電線を備えるワイヤハーネスに関する。
一般に、自動車に代表される車両に搭載されるワイヤハーネスにおいて、複数の電線が電気的に接続される場合、各電線の端部において絶縁被覆から露出した複数の芯線が、溶接によって1つの接合部に接合される。以下、その接合部のことを、芯線接合部と称する。
芯線接合部は、例えば、複数の電装機器のグランド端子各々に接続される電線の末端と、車両の金属フレーム部に接続される電線の末端とが電気的に接続される場合などに採用される。
ところで、昨今、ワイヤハーネスの軽量化のため、アルミニウム又はアルミニウムの合金からなる芯線を有するアルミニウム電線が採用される場合がある。そして、軟銅からなる芯線を有する一般的な電線の端部とアルミニウム電線の端部とを電気的に接続することが必要になる場合がある。
また、同様の目的でより細いサイズ(例えば芯線の総断面積が0.13平方ミリメートル以下)の電線がワイヤハーネスに採用される場合がある。この場合、軟銅の芯線が用いられると、電線自体の強度、及び端子圧着部の機械的強度が不足する。そのため、銅にマグネシウム等の添加元素が加えられた銅合金からなる芯線、或いは、銅線とステンレスなどの強度の高い金属の線とが混在する芯線などが採用されることにより、芯線の強度を確保する工夫がなされている。
しかしながら、経験上、銅の芯線とアルミニウム電線の芯線とが溶接により接合された場合、アルミニウム電線の芯線の表面に形成される酸化膜の影響などにより、十分な接合強度が得られないことがわかっている。また、銅の芯線を有する電線と、銅及びマグネシウム等の添加元素の合金からなる細い芯線を有する電線とを接合する場合、溶接後の強度が十分に得られないことがわかっている。更に、銅の芯線を有する電線と銅線及びステンレスの線が混在する芯線を有する電線とを接合する場合も同様である。
一方、特許文献1に示されるワイヤハーネスは、アルミニウム電線の芯線と、銅の芯線を有するリペア電線の端部に圧着された圧着端子の一部とが、筒状の導体であるスリーブにより、そのスリーブの両端から挿入された状態で圧着された構造を有する。
特開2010−176882号公報
しかしながら、特許文献1に示されるワイヤハーネスは、その製造過程において、ワイヤハーネスにおいて一般的に採用されない筒状スリーブを圧着する工程を必要とする。そのため、特許文献1に示されるワイヤハーネスは、その製造過程において、汎用的でない特殊な装置及び作業を必要とするという問題点を有している。
本発明は、芯線どうしの溶接では十分な接合強度を確保できない複数の電線を備えるワイヤハーネスにおいて、汎用的でない特殊な装置及び作業を要することなく、十分な接合強度を確保しつつ、複数の電線の芯線を電気的に接続できることを目的とする。
第1発明に係るワイヤハーネスは、以下に示される各構成要素を備えている。第1の構成要素は、第1の絶縁被覆の内側に第1の芯線を備える第1の電線である。第2の構成要素は、第2の絶縁被覆の内側に第2の芯線を備える第2の電線である。第3の構成要素は、第1の電線の端部において第1の絶縁被覆及び第1の芯線に対して圧着された圧着部とその圧着部から延び出た接続部とが形成された第1の圧着端子である。そして、第1発明に係るワイヤハーネスにおいて、第1の圧着端子の接続部と第2の電線における第2の芯線とが、溶接部を介して電気的に接続されている。
また、第2発明に係るワイヤハーネスは、第1発明に係るワイヤハーネスの構成及び以下に示される構成を備える。第2発明に係るワイヤハーネスにおいて、第2の芯線は第1の芯線の材料と異なる材料からなり、圧着端子は第1の芯線の材料と異なる材料からなり、第1の圧着端子の接続部と第2の電線の端部において第2の絶縁被覆から露出した第2の芯線とが、溶接により直接接合されている。
また、第3発明に係るワイヤハーネスは、第2発明に係るワイヤハーネスの構成及び以下に示される構成を備える。第3発明に係るワイヤハーネスにおいて、第1の芯線の材料が銅以外の金属を含み、第2の芯線の材料が軟銅であり、第1の圧着端子の材料が銅を含む。
また、第4発明に係るワイヤハーネスは、第3発明に係るワイヤハーネスの構成及び以下に示される構成を備える。第4発明に係るワイヤハーネスにおいて、第1の芯線の材料がアルミニウムを含む。
また、第5発明に係るワイヤハーネスは、第3発明に係るワイヤハーネスの構成及び以下に示される構成を備える。第5発明に係るワイヤハーネスにおいて、第1の芯線の材料がステンレスを含む。
また、第6発明に係るワイヤハーネスは、第1発明から第5発明のうちのいずれかに係るワイヤハーネスの構成及び以下に示される構成を備える。第6発明に係るワイヤハーネスにおいて、第1の圧着端子の接続部における第2の芯線と接合された部分は、第1の芯線の中心の延長線に沿って形成されている。
また、第7発明に係るワイヤハーネスは、第1発明から第6発明のうちのいずれかに係るワイヤハーネスの構成及び以下に示される構成を備える。第7発明に係るワイヤハーネスにおいて、第1の圧着端子の圧着部における第1の芯線に圧着された部分に錫を含む金属のメッキが形成されており、第1の圧着端子の接続部における第2の芯線と接合された部分には錫を含む金属のメッキが形成されていない。
また、第8発明に係るワイヤハーネスは、第1発明に係るワイヤハーネスの構成及び以下に示される構成を備える。第8発明に係るワイヤハーネスは、第2の電線の端部において第2の絶縁被覆及び第2の芯線に対して圧着された圧着部とその圧着部から延び出た接続部とが形成された第2の圧着端子をさらに備える。そして、第8発明に係るワイヤハーネスにおいて、第1の圧着端子の接続部と第2の圧着端子の接続部とが溶接により直接接合されている。
第1発明に係るワイヤハーネスにおいては、溶接に適さない第1の芯線に対して、溶接に適した材料で構成された第1の圧着端子の圧着部が圧着され、その第1の圧着端子の接続部が、溶接部を介して他の電線の芯線と電気的に接続される。ここで、第1の電線と第1の圧着端子とは、溶接ではなく圧着構造によって十分な強度で接合される。また、圧着端子の接続部が、溶接に適した材料で構成されることにより、溶接部の接合強度は十分に確保される。
また、電線の端部に圧着端子を圧着する工程は、従来のワイヤハーネスの製造過程で一般的に行われる工程である。また、電線の端部に設けられた圧着端子において圧着部から延び出た接続部は、電線の端部において絶縁被覆から延び出た芯線と同様に取り扱うことができる。そのため、複数の電線の端部を、それらを束ねて超音波溶接などの溶接により接合する従来の溶接工程は、溶接の対象に圧着端子の接続部が含まれる場合においても適用可能である。
従って、第1発明に係るワイヤハーネスは、芯線どうしの溶接では十分な接合強度を確保できない複数の電線を備える場合であっても、汎用的でない特殊な装置及び作業を要することなく、十分な接合強度を確保しつつ、複数の電線の芯線を電気的に接続できる構造を備えている。
また、第2発明に係るワイヤハーネスにおいては、第1の圧着端子の接続部と第2の電線の端部における第2の芯線とが、溶接により直接接合されている。従って、第2発明に係るワイヤハーネスは、第1の芯線の材料が溶接に適さない材料であり、かつ、第2の芯線の材料が溶接に適した材料である場合に好適である。
例えば、第3発明に係るワイヤハーネスにおいて、第1の芯線の材料は、銅以外の金属を含む溶接に適さない材料であり、第2の芯線の材料は、溶接に適した軟銅であり、第1の圧着端子の材料は、銅を含む溶接に適した材料である。このような場合、第1の圧着端子の接続部と第2の電線の端部における第2の芯線とが、溶接により直接接合されることが好適である。
また、第4発明に係るワイヤハーネスにおいて、第1の芯線の材料は、アルミニウムを含む材料であり、そのような材料の芯線は溶接に適さない。一方、第2の芯線の材料及び第1の圧着端子の材料は、溶接に適した材料である。このような場合、第1の圧着端子の接続部と第2の電線の端部における第2の芯線とが、溶接により直接接合されることが好適である。
また、第5発明に係るワイヤハーネスにおいて、第1の芯線の材料は、ステンレスを含む材料であり、そのような材料の芯線は溶接に適さない。一方、第2の芯線の材料及び第1の圧着端子の材料は、溶接に適した材料である。このような場合、第1の圧着端子の接続部と第2の電線の端部における第2の芯線とが、溶接により直接接合されることが好適である。
また、第6発明に係るワイヤハーネスにおいては、第1の圧着端子の接続部における第2の芯線と接合された部分は、第1の芯線の中心の延長線に沿って形成されている。この場合、第1の電線(端子付き電線)と、端部において絶縁被覆から延び出た芯線が形成された第2の電線(端子無し電線)とが束ねられた場合、第1の圧着端子の接続部と第2の芯線との配置関係は、通常の端子無し電線が束ねられたときの複数の芯線の配置関係と近似する。そのため、複数の端子無し電線の端部を、それらを束ねて超音波溶接などの溶接により接合する従来の溶接工程は、ほぼ従来通りの調整状態のまま、第6発明に係るワイヤハーネスの製造に適用可能となる。
ところで、錫を含む金属のメッキは、圧着構造による電気的接続を良好にする上で好適である。一方、錫を含む金属のメッキは、溶接による良好な接合を妨げる。そこで、第7発明に係るワイヤハーネスにおいては、第1の圧着端子の圧着部に錫を含む金属のメッキが形成されており、第1の圧着端子の接続部に錫を含む金属のメッキが形成されていない。これにより、圧着端子の圧着部と電線の芯線との電気的接続が良好となり、また、溶接による接合部も、電気的及び機械的な接合状態が良好となる。
また、第8発明に係るワイヤハーネスは、複数の電線各々の端部に圧着端子が圧着され、各圧着端子の接続部どうしが溶接により直接接合された構造を有する。このような構造は、第1の芯線及び第2の芯線の両方が溶接に適さない芯線である場合に好適である。第8発明に係るワイヤハーネスは、例えば、第1の芯線及び第2の芯線の両方が、アルミニウムもしくはステンレスを含む材料からなる芯線である場合、或いは、第1の芯線及び第2の芯線の両方が、溶接に適さないほどに細い芯線である場合などに好適である。
本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネス1の側面図である。 ワイヤハーネス1が備える端子付電線9の平面図である。 ワイヤハーネス1が備える圧着端子30の側面図である。 圧着端子30の平面図である。 本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネス1Aの側面図である。 本発明の第3実施形態に係るワイヤハーネス1Bの側面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
<第1実施形態>
まず、図1から図4を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネス1及びワイヤハーネス1が備える圧着端子30の構成について説明する。なお、図1から図6に示される座標軸において、X軸は電線の長手方向を表し、Y軸は電線の長手方向に直交する幅方向を表し、Z軸は電線の長手方向及び幅方向に直交する高さ方向を表す。
図1に示されるように、ワイヤハーネス1は、第1電線10と、第2電線20と、第1電線10に取り付けられた圧着端子30とを備える。以下、第1電線10及びそれに取り付けられた圧着端子30を端子付電線9と称する。図2は、端子付電線9の平面図である。
第1電線10は、絶縁被覆12及びその内側に配置された芯線11を備える。同様に、第2電線20も、絶縁被覆22及びその内側に配置された芯線21を備える。以下、第1電線10の絶縁被覆12及び芯線11のことをそれぞれ第1絶縁被覆12及び第1芯線11と称する。同様に、第2電線20の絶縁被覆22及び芯線21のことをそれぞれ第2絶縁被覆22及び第2芯線21と称する。
第1絶縁被覆12及び第2絶縁被覆22は、芯線11,21の外側に形成された絶縁体であり、例えば、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂又はポリエステルなどの絶縁性の樹脂で構成されている。
第1芯線11は、溶接での接合に適さない材料又は太さで構成されている。一方、第2芯線21は、溶接での接合に適した材料及び太さで構成されている。
例えば、第1芯線11は、溶接での接合に適さない金属材料で構成されている。溶接での接合に適さない金属材料は、例えば、アルミニウムを主成分とする金属(アルミニウムまたはアルミニウム合金)、銅とステンレスとの合金など、銅以外の金属を含む材料などである。一方、第2芯線21は、電線の導体として一般的に採用される軟銅で構成され、さらに、溶接された場合に十分な接合強度が確保される程度に太く形成されている。軟銅からなる第2芯線21は、溶接での接合に適している。
図3及び図4は、それぞれ圧着端子30の側面図及び平面図である。圧着端子30は、第1電線10の端部に圧着される部材であり、被覆圧着部31、芯線圧着部32、中継部33及び溶接片34が形成されている。被覆圧着部31は、第1電線10の端部を支持する底板部35の一部と、その底板部35から第1電線10の両側へ起立する部分とにより構成されている。同様に、芯線圧着部32も、第1電線10の端部を支持する底板部35の一部と、その底板部35から第1電線10の両側へ起立する部分とにより構成されている。
また、図4に示されるように、圧着端子30の芯線圧着部32における底板部35の部分には、内側に突出する複数の突起36が形成されている。これら突起36は、第1電線10の端部における第1芯線11に食い込み、これにより、第1電線10と圧着端子30の電気的接続が安定する効果が得られる。特に、第1電線10の芯線11がアルミニウムを主成分とする芯線である場合、突起36が芯線11の表面の酸化被膜を破壊するため、安定的な電気接続を確保する効果が高い。
ワイヤハーネス1において、被覆圧着部31は、第1電線10の端部における第1絶縁被覆12に対してかしめられることにより、第1絶縁被覆12に圧着された部分である。また、芯線圧着部32は、第1電線10の端部において第1絶縁被覆12から露出した第1芯線11に対してかしめられることにより、第1芯線11に圧着された部分である。以下、圧着端子30における被覆圧着部31及び芯線圧着部32を含む部分を圧着部31・32と称する。
また、中継部33は、一端が圧着部31・32における芯線圧着部32に繋がり、芯線圧着部32から第1絶縁被覆11側に対し反対側へ延び出て形成された部分である。また、溶接片34は、一端が中継部33の先端に繋がり、中継部33から第1電線10の長手方向に沿って延びて形成された棒状の部分である。本実施形態において、溶接片34は、第1芯線11における第1絶縁被覆12で覆われた部分の中心の延長線に沿って、扁平な棒状に形成されている。なお、図1において、第1芯線11の中心線が一点鎖線で描かれている。
以下、圧着端子30における中継部33及び溶接片34の部分を接続部33・34と称する。接続部33・34は、第1芯線11に対して圧着された圧着部31・32から延び出て形成されている。
また、圧着端子30は、第2芯線21との溶接による接合に適した金属材料、即ち、第1芯線11の材料と異なる材料で構成されている。例えば、圧着端子30は、銅もしくは黄銅などの銅合金で構成されている。
但し、圧着端子30において、圧着部31・32における少なくとも芯線圧着部32は、その表層に錫(Sn)メッキもしくは錫に銀(Ag)、銅(Cu)、ビスマス(Bi)などが添加された錫合金のメッキが形成されている。メッキは、第1芯線11と芯線圧着部32との間の良好な電気接点を得るために形成される。一方、圧着端子30において、接続部33・34における少なくとも溶接片34は、錫を含む金属のメッキは形成されていない。
ワイヤハーネス1において、圧着端子30の溶接片34と第2電線20の第2芯線21とは、溶接部40を介して電気的に接続されている。より具体的には、圧着端子30の溶接片34と第2電線20の端部において第2絶縁被覆22から露出した第2芯線21とが、溶接により直接接合されている。溶接部40は、例えば、超音波溶接又は抵抗溶接などにより形成される。
本実施形態において、圧着端子30の溶接片34と第2電線20の第2芯線21とは、それらの先端が同じ方向(X軸の正方向)に向く状態で溶接により接合されている。
<効果>
ワイヤハーネス1において、溶接に適さない第1芯線11に対して、溶接に適した材料で構成された圧着端子30の圧着部31・32が圧着され、圧着端子30の溶接片34が、溶接部40を介して第2電線20の第2芯線21と電気的に接続されている。ワイヤハーネス1において、第1電線10と圧着端子30とは、溶接ではなく圧着構造によって十分な強度で接合される。また、圧着端子30の溶接片34が、溶接に適した材料で構成されているため、溶接部40を介した第2芯線21との接合の強度は十分に確保される。
また、第1電線10の端部に圧着端子30を圧着する工程は、従来のワイヤハーネスの製造過程で一般的に行われる工程である。また、第1電線10の端部に設けられた圧着端子30において圧着部31・32から延び出た接続部33・34は、第2電線20の端部において第2絶縁被覆22から延び出た第2芯線21と同様に取り扱うことができる。そのため、複数の電線の端部を、それらを束ねて超音波溶接などの溶接により接合する従来の溶接工程は、溶接の対象に圧着端子30の接続部33・34が含まれる場合においても適用可能である。
従って、ワイヤハーネス1は、芯線の溶接では十分な接合強度を確保できない第1電線10を備えるにも関わらず、汎用的でない特殊な装置及び作業を要することなく、十分な接合強度を確保しつつ、第1芯線11及び第2芯線21を電気的に接続できる構造を備えている。
また、ワイヤハーネス1において、圧着端子30の溶接片34と第2電線20の端部における第2芯線21とが、溶接により直接接合されている。このような接合構造は、第1芯線11の材料が溶接に適さない材料であり、かつ、第2芯線21の材料が溶接に適した材料である場合に好適である。
また、ワイヤハーネス1において、圧着端子30の溶接片34、即ち、圧着端子30の接続部33・34における第2芯線21と接合された部分は、第1芯線11の中心の延長線に沿って形成されている。この場合、端子付電線9と、端部において第2絶縁被覆22から延び出た第2芯線21が形成された第2電線20(端子無し電線)とが束ねられた場合、圧着端子30の溶接片34と第2芯線21との配置関係は、通常の端子無し電線が束ねられたときの複数の芯線の配置関係と近似する。そのため、複数の端子無し電線の端部を、それらを束ねて超音波溶接などの溶接により接合する従来の溶接工程は、ほぼ従来通りの調整状態のまま、ワイヤハーネス1の製造に適用可能となる。
また、錫を含む金属のメッキが、圧着端子30の芯線圧着部32に形成されているため、芯線圧着部32と第1芯線11との電気的接続が良好となる。一方、錫を含む金属のメッキは、溶接による良好な接合を妨げため、圧着端子30の溶接片34には形成されていない。そのため、溶接部40における電気的及び機械的な接合状態が良好となる。
<第2実施形態>
次に、図5を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネス1Aについて説明する。図5は、ワイヤハーネス1Aの側面図である。
ワイヤハーネス1Aは、図1に示されたワイヤハーネス1と比較して、一部の構成要素のみが異なる構成を有している。図5において、図1に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、ワイヤハーネス1Aにおけるワイヤハーネス1と異なる点についてのみ説明する。
ワイヤハーネス1Aにおいて、第1電線10の第1芯線11及び第2電線20の第2芯線21は、いずれも溶接での接合に適さない構成を有している。例えば、第1芯線11及び第2芯線21は、アルミニウムを主成分とする金属(アルミニウムまたはアルミニウム合金)、銅とステンレスとの合金など、銅以外の金属を含む材料で構成されている。或いは、第1芯線11及び第2芯線21は、例えば断面積が0.13平方ミリメートル以下の細い線状の部材である。
ワイヤハーネス1Aにおいても、第1電線10の端部には圧着端子30Aが取り付けられている。圧着端子30Aは、圧着端子30と同様に、被覆圧着部31、芯線圧着部32、中継部33A及び溶接片34を備えている。但し、圧着端子30Aの中継部33Aは、圧着端子30の中継部33と形状が若干異なる。その結果、圧着端子30Aの溶接片34は、圧着部31・32において第1電線10の端部を支える底板部35の延長線に沿って形成されている。以下、第1電線10及びそれに取り付けられた圧着端子30Aを第1端子付電線9Aと称する。
また、ワイヤハーネス1Aにおいては、圧着端子30Aは、第2電線20の端部にも取り付けられている。即ち、ワイヤハーネス1Aは、第2電線20の端部において第2絶縁被覆22及び第2芯線21に対して圧着された圧着部31・32とその圧着部31・32から延び出た接続部33A・34とが形成された2つめの圧着端子30Aをさらに備える。
以下、第2電線20及びそれに取り付けられた圧着端子30Aを第2端子付電線9Bと称する。ワイヤハーネス1Aにおいて、第1端子付電線9A及び第2端子付電線9Bは同じ構造を有する。
そして、ワイヤハーネス1Aにおいて、第1端子付電線9Aの圧着端子30Aの溶接片34と第2端子付電線9Bの圧着端子30Aの溶接片34とが溶接により直接接合されている。即ち、2つの圧着端子30Aは、それらの溶接片34が接する状態で配置され、相互に接する2つの溶接片34の部分に溶接部40が形成されている。
<効果>
ワイヤハーネス1Aは、複数の電線10,20各々の端部に圧着端子30Aが圧着され、各圧着端子30Aの溶接片34どうしが溶接により直接接合された構造を有する。このような構造は、第1芯線11及び第2芯線21の両方が溶接に適さない芯線である場合に好適である。
<第3実施形態>
次に、図6を参照しつつ、本発明の第3実施形態に係るワイヤハーネス1Bについて説明する。図6は、ワイヤハーネス1Bの側面図である。
ワイヤハーネス1Bは、図1に示されたワイヤハーネス1と比較して、一部の構成要素のみが異なる構成を有している。図6において、図1に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、ワイヤハーネス1Bにおけるワイヤハーネス1と異なる点についてのみ説明する。
ワイヤハーネス1Bにおいて、第1電線10の第1芯線11は、ワイヤハーネス1における第1芯線11と同様に、溶接での接合に適さない材料又は太さで構成されている。また、ワイヤハーネス1Bにおいて、第2電線20の第2芯線21は、ワイヤハーネス1における第2芯線21と同様に、溶接での接合に適した材料及び太さで構成されている。
また、ワイヤハーネス1Bにおいて、第1電線10の端部には、ワイヤハーネス1Aが備える圧着端子30Aが取り付けられている。そのため、ワイヤハーネス1Bにおいて、圧着端子30Aの溶接片34は、圧着部31・32において第1電線10の端部を支える底板部35の延長線に沿って形成されている。
また、ワイヤハーネス1Bにおいては、第1電線10の端部に設けられた圧着端子30Aの溶接片34と、第2電線20の端部における第2芯線21とは、それらの先端が反対方向を向く状態で直接溶接されている。図6に示されるワイヤハーネス1Bも、本発明の実施形態の一つである。
<その他>
ワイヤハーネス1,1Bは、1本の端子付電線9,9Aと1本の第2電線20とが溶接により接合された構造を有する。しかしながら、ワイヤハーネス1,1Bが、1本の端子付電線9,9Aと複数の第2電線20とが溶接により接合された構造を有すること、複数の端子付電線9,9Aと1本の第2電線20とが溶接により接合された構造を有すること、又は複数の端子付電線9,9Aと複数の第2電線20とが溶接により接合された構造を有することも考えられる。
同様に、ワイヤハーネス1Aにおいて、3本以上の端子付電線9Aが溶接により接合された構造を有することも考えられる。また、ワイヤハーネス1Aにおいて、第1端子付電線9Aの溶接片34と第2端子付電線9Bの溶接片34とが相互に対向する向きで溶接により接合されることも考えられる。
また、前述した各実施形態において、圧着端子30,30Aの溶接片34は、平坦な棒状、即ち、細長い板状に形成されている。しかしながら、圧着端子30,30Aの溶接片34が、第1電線10の長手方向に延びる波板状に形成されていること、或いは、複数の線材が寄り合わされた撚り線状に形成されていることも考えられる。そのような形状の溶接片34は、電線の芯線と同様に柔軟性を有する。そのため、端子付電線9における溶接片34と第2電線20の第2芯線21とを束ねて溶接すること、及び、複数の端子付電線9における複数の溶接片34を束ねて溶接することが容易となる。
1,1,A,1B ワイヤハーネス
9 端子付電線
9A 第1端子付電線
9B 第2端子付電線
10 第1電線
11 第1芯線
12 第1絶縁被覆
20 第2電線
21 第2芯線
22 第2絶縁被覆
30,30A 圧着端子
31 被覆圧着部(圧着部)
32 芯線圧着部(圧着部)
33、33A 中継部(接続部)
34 溶接片(接続部)
35 底板部
36 突起
40 溶接部

Claims (8)

  1. 第1の絶縁被覆の内側に第1の芯線を備える第1の電線と、
    第2の絶縁被覆の内側に第2の芯線を備える第2の電線と、
    前記第1の電線の端部において前記第1の絶縁被覆及び前記第1の芯線に対して圧着された圧着部と該圧着部から延び出て形成された接続部とが形成された第1の圧着端子と、を備え、
    前記第1の圧着端子の前記接続部と前記第2の電線における前記第2の芯線とが、溶接部を介して電気的に接続されていることを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 前記第2の芯線は前記第1の芯線の材料と異なる材料からなり、
    前記圧着端子は前記第1の芯線の材料と異なる材料からなり、
    前記第1の圧着端子の前記接続部と前記第2の電線の端部において前記第2の絶縁被覆から露出した前記第2の芯線とが、溶接により直接接合されている、請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記第1の芯線の材料が銅以外の金属を含み、
    前記第2の芯線の材料が軟銅であり、
    前記第1の圧着端子の材料が銅を含む、請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記第1の芯線の材料がアルミニウムを含む、請求項3に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記第1の芯線の材料がステンレスを含む、請求項3に記載のワイヤハーネス。
  6. 前記第1の圧着端子の前記接続部における前記第2の芯線と接合された部分は、前記第1の芯線の中心の延長線に沿って形成されている、請求項1から請求項5のいずれかに記載のワイヤハーネス。
  7. 前記第1の圧着端子の前記圧着部に錫を含む金属のメッキが形成されており、
    前記第1の圧着端子の前記接続部における前記第2の芯線と接合された部分には錫を含む金属のメッキが形成されていない、請求項1から請求項6のいずれかに記載のワイヤハーネス。
  8. 前記第2の電線の端部において前記第2の絶縁被覆及び前記第2の芯線に対して圧着された圧着部と該圧着部から延び出て形成された接続部とが形成された第2の圧着端子をさらに備え、
    前記第1の圧着端子の前記接続部と前記第2の圧着端子の前記接続部とが溶接により直接接合されている、請求項1に記載のワイヤハーネス。
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