JP2012215558A - 電圧検出装置および結合回路 - Google Patents

電圧検出装置および結合回路 Download PDF

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Abstract

【課題】電圧検出に用いるコンデンサの短絡故障に備えるとともに、コンデンサの短絡故障を自己診断する。
【解決手段】コンデンサC1、C2を複数のコンデンサの直列接続により構成する。電圧検出モードでは、基準電圧選択回路5により第1基準電圧VREFを選択し、スイッチSW3、SWB4をオンして第1コンデンサC1に電荷を設定した後、スイッチSW3、SWB4をオフ、スイッチSWB3をオンしてセル電圧を検出する。自己診断モードでは、基準電圧選択回路5により第1基準電圧VREFを選択し、スイッチSW3、SWB4をオンして第1コンデンサC1に電荷を設定した後、スイッチSW3をオフし、基準電圧選択回路5により第2基準電圧VSLFを選択した後のオペアンプ4の出力電圧に基づいて故障診断を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、故障診断機能を備えた電圧検出装置および結合回路に関する。
ハイブリッド自動車や電気自動車には、複数の2次電池(単位電池)を直列に接続して構成される組電池が搭載されている。このような組電池においては、各2次電池の容量計算や保護管理のため、各2次電池の電圧を個別に検出する必要がある。しかし、上記用途において組電池を構成する2次電池の直列接続数は非常に多いため、組電池における接続位置に応じて2次電池の電位が高くなり、2次電池の電圧検出装置に高い電圧が印加される。
特許文献1には、オペアンプ、一端がオペアンプの反転入力端子に接続された第1コンデンサ、オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に接続された第2コンデンサと放電回路、および単位電池の各端子と第1コンデンサの他端との間にそれぞれ接続されたスイッチから構成された電圧検出回路が開示されている。単位電池のプラス端子と第1コンデンサとの間のスイッチおよび放電回路をオンして第1コンデンサを充電し、その後、放電回路をオフした状態で当該スイッチに替えて単位電池のマイナス端子と第1コンデンサとの間のスイッチをオンすることにより単位電池の電圧を検出する。
特許文献2には、差動ドライバと差動アンプとの間を第1コンデンサで結合したデジタルアイソレータが開示されている。
特開2008−145180号公報 米国特許第4748419号明細書
上記特許文献1に記載された電圧検出回路では、経年劣化、耐圧不足等により第1コンデンサが短絡故障すると、高電圧の電池電圧が低耐圧のオペアンプに直接印加される虞がある。また、出力電圧を観測しても、コンデンサが短絡故障したのか或いは電池電圧が変化したのか判別することができない。
上記特許文献2に記載されたアイソレータでは、経年劣化、耐圧不足等により第1コンデンサが短絡故障すると、信号の伝送が困難になり、低電圧回路に高電圧が印加される虞がある。また、伝送された信号を観測しても、コンデンサが短絡故障したのか或いは伝送信号が変化したのか判別することができない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、電圧検出、信号伝送に用いるコンデンサの短絡故障に備えるとともに、当該コンデンサの短絡故障を自己診断可能な電圧検出装置および結合回路を提供することにある。
請求項1に記載した電圧検出装置は、オペアンプと、検出対象電圧源の高電位側および低電位側の各端子と共通ノードとの間にそれぞれ接続された第1スイッチおよび第2スイッチと、共通ノードとオペアンプの反転入力端子との間に直列接続された複数のコンデンサからなる第1コンデンサと、オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に接続された第3スイッチと、オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に直列接続された複数のコンデンサからなる第2コンデンサと、オペアンプの非反転入力端子に相異なる第1基準電圧および第2基準電圧の何れか一方を選択して付与する基準電圧選択回路と、制御手段を備えている。
制御手段は、検出対象電圧源の電圧を検出する電圧検出モードと、コンデンサの短絡故障を検出する自己診断モードを実行できる。電圧検出モードにあっては、基準電圧選択回路により第1基準電圧を選択し、第3スイッチを閉じるとともに第1スイッチを閉じて第1コンデンサに電荷を設定する。その後、第3スイッチを開き、第1スイッチに替えて第2スイッチを閉じることにより電荷が再分配される。第1、第2コンデンサの容量値をC1、C2とし、第1基準電圧をVREFとすれば、電荷再分配によるオペアンプの出力電圧は(C1/C2×検出対象電圧源の電圧+VREF)となるので、当該出力電圧に基づいて検出対象電圧源の端子間電圧を検出できる。
一方、自己診断モードにあっては、基準電圧選択回路により第1基準電圧および第2基準電圧の何れか一方を選択し、第3スイッチを閉じるとともに第1スイッチおよび第2スイッチの何れか一方を閉じて第1コンデンサに電荷を設定する。その後、第3スイッチを開き、基準電圧選択回路により第1基準電圧および第2基準電圧の何れか他方を選択することにより電荷が再分配される。第2基準電圧をVSLFとすれば、最初に第1基準電圧を選択する場合の電荷再分配によるオペアンプの出力電圧は(C1/C2×(VSLF−VREF)+VSLF)となる。この出力電圧は検出対象電圧源の電圧に依存しないので、第1、第2基準電圧が正しい限り、第1コンデンサと第2コンデンサとの容量比の変化すなわちコンデンサの短絡故障を診断できる。
本手段によれば、第1および第2コンデンサは複数のコンデンサが直列に接続されて構成されているので、その一部が短絡故障しても検出対象電圧源の端子電圧が直接オペアンプに印加されることがない。また、コンデンサの短絡故障を自己診断可能である。従って、電圧検出装置自体の信頼性および検出電圧に対する信頼性を高められる。
請求項2に記載した手段において、検出対象電圧源は、同極性で直列接続されて組電池を構成する単位電池である。各単位電池の電圧を検出するには各単位電池に対し第1、第2スイッチが必要であるが、隣り合う単位電池同士の共通接続ノードに繋がる第1、第2スイッチは同一ノード間に接続されるので共通化できる。そこで、第1、第2スイッチは、各単位電池ごとに、隣接する単位電池の第2、第1スイッチとの共通化を図りながら設けられている。本手段によれば、組電池を構成する各単位電池の電圧を低耐圧のオペアンプを用いて検出できる。
請求項3に記載した電圧検出装置は、第1および第2コンデンサのうち少なくとも第2コンデンサを構成する複数の直列接続されたコンデンサのそれぞれに対し並列に、指令された補償信号に応じて開閉する短絡スイッチを備えている。制御手段は、自己診断モードにより第1コンデンサに短絡故障が生じたと診断した場合、故障前後における第1コンデンサと第2コンデンサとの容量比を求め、その故障前後における容量比が不変となるように補償信号を決定し、それを電圧検出モードにおいて短絡スイッチに指令する。
上述したように、電圧検出モードにおける電荷再分配後のオペアンプの出力電圧は容量比C1/C2に比例する。従って、第1コンデンサの短絡故障の程度に応じて第2コンデンサを構成するコンデンサの一部を短絡すれば、容量比C1/C2を一定に保持することができ、故障後においても故障前と同様に正常に電圧を検出することができる。
請求項4に記載した手段において、第2コンデンサは、直列接続された複数のコンデンサに替えて1つのコンデンサから構成されている。第2コンデンサに印加される電圧は、オペアンプを動作させる電源電圧或いは基準電圧であるため、絶縁膜の短絡等の故障が生じにくいと考えられる。従って、第2コンデンサを1つのコンデンサから構成しても信頼性を維持でき、レイアウト面積を低減できる。
請求項5に記載した電圧検出装置は、請求項1に記載した電圧検出装置の構成を全差動構成としたものである。すなわち、差動出力構成を持つオペアンプと、検出対象電圧源の一端子と第1共通ノードとの間に接続された第1スイッチと、検出対象電圧源の他端子と第2共通ノードとの間に接続された第2スイッチと、第1共通ノードとオペアンプの反転入力端子との間に直列接続された複数のコンデンサからなる第1Aコンデンサと、第2共通ノードとオペアンプの非反転入力端子との間に直列接続された複数のコンデンサからなる第1Bコンデンサと、オペアンプの反転入力端子と非反転出力端子との間に接続された第3Aスイッチと、オペアンプの非反転入力端子と反転出力端子との間に接続された第3Bスイッチと、オペアンプの反転入力端子と非反転出力端子との間に直列接続された複数のコンデンサからなる第2Aコンデンサおよび第4Aスイッチと、オペアンプの非反転入力端子と反転出力端子との間に直列接続された複数のコンデンサからなる第2Bコンデンサおよび第4Bスイッチと、第1共通ノードと第2共通ノードとの間に接続された第5スイッチと、第2Aコンデンサと第4Aスイッチとの共通接続点に第1A基準電圧または第2A基準電圧を付与可能な第1基準電圧選択回路と、第2Bコンデンサと第4Bスイッチとの共通接続点に第1B基準電圧および第2B基準電圧を付与可能な第2基準電圧選択回路と、制御手段を備えている。
制御手段は、検出対象電圧源の電圧を検出する電圧検出モードと、コンデンサの短絡故障を検出する自己診断モードを実行できる。電圧検出モードにあっては、第4A、第4B、第5スイッチを開き、第1、第2基準電圧選択回路により第1A、第1B基準電圧を付与し、第3A、第3Bスイッチを閉じるとともに第1、第2スイッチを閉じて第1A、第1B、第2A、第2Bコンデンサに電荷を設定する。その後、第1、第2、第3A、第3Bスイッチを開くとともに第1、第2基準電圧選択回路による電圧付与を停止し、第4A、第4B、第5スイッチを閉じることにより電荷が再分配される。
第1A、第1B、第2A、第2Bコンデンサの容量値をC1A、C1B、C2A、C2Bとし、第1A、第1B基準電圧をV1A、V1Bとすれば、電荷再分配によるオペアンプの差動出力電圧VOP−VOMは(C1AとC1Bの直列容量値/C2AとC2Bの直列容量値)×検出対象電圧源の電圧+(V1A−V1B)となるので、当該出力電圧に基づいて検出対象電圧源の端子間電圧を検出できる。
一方、自己診断モードにあっては、第1、第2スイッチの少なくとも一方を開いた上で第5スイッチを閉じ、第3A、第3Bスイッチを閉じ、第4A、第4Bスイッチを開き、第1、第2基準電圧選択回路により第2A、第2B基準電圧を付与して第1A、第1B、第2A、第2Bコンデンサに電荷を設定する。その後、第3A、第3Bスイッチを開くとともに第1、第2基準電圧選択回路による電圧付与を停止し、第4A、第4Bスイッチを閉じることにより電荷が再分配される。
第2A、第2B基準電圧をV2A、V2Bとすれば、電荷再分配によるオペアンプの差動出力電圧VOP−VOMは、C1A、C1B、C2A、C2B、V2A、V2B、コモンモード電圧VCOMの関数として定まる。この差動出力電圧は検出対象電圧源の電圧に依存せず、上記各コンデンサの一部が短絡故障した場合の差動出力電圧値を互いに異なるようにすることができるので、第1A、第1B、第2A、第2B基準電圧が正しい限り、コンデンサの短絡故障を診断できる。
本手段によれば、上記各コンデンサは複数のコンデンサが直列に接続されて構成されているので、請求項1と同様に電圧検出装置自体の信頼性および検出電圧に対する信頼性を高められる。また、全差動構成にすることで、電圧検出モードおよび自己診断モードにおけるコンデンサの電荷設定時および電荷再分配時の何れの場合にコモンモードノイズが重畳しても、オペアンプの出力電圧から当該コモンモードノイズを除去することができる。さらに、回路構成が対称となっているので、各スイッチの切り替え時に発生するフィードスルーなどによる誤差を相殺でき、より高い精度の検出電圧を得ることができる。
請求項6に記載した手段において、検出対象電圧源は、同極性で直列接続されて組電池を構成する単位電池である。隣り合う単位電池は、その一端子同士または他端子同士が接続されて直列接続をなしている。これにより、第1スイッチは、各単位電池の一端子と第1共通ノードとの間に、隣接する単位電池の第1スイッチとの共通化を図りながら設けられ、第2スイッチは、各単位電池の他端子と第2共通ノードとの間に、隣接する単位電池の第2スイッチとの共通化を図りながら設けられる。本手段によれば、組電池を構成する各単位電池の電圧を低耐圧の全差動オペアンプを用いて検出できる。
上記共通化により、第1スイッチと第2スイッチの総数を半減することができるので、組電池を構成する単位電池の数が多いほどスイッチの削減効果が大きくなる。ただし、隣接する単位電池の電圧検出装置に対する接続極性が逆になるので、オペアンプから出力される差動出力電圧の極性を反転させる反転回路を備えている。制御手段は、高電位側端子が一端子となる単位電池の端子間電圧を検出するときには反転回路を非反転動作とし、高電位側端子が他端子となる単位電池の端子間電圧を検出するときには反転回路を反転動作とする。
請求項7に記載した手段において、検出対象電圧源は、同極性で直列接続されて組電池を構成する単位電池である。第1スイッチは、各単位電池の高電位側端子と第1共通ノードとの間にそれぞれ設けられ、第2スイッチは、各単位電池の低電位側端子と第2共通ノードとの間にそれぞれ設けられている。本手段によれば、組電池を構成する各単位電池の電圧を低耐圧の全差動オペアンプを用いて検出できる。また、単位電池ごとに第1スイッチと第2スイッチが必要になるが、上述した反転回路は不要となる。
請求項8に記載した手段において、第2Aコンデンサおよび第2Bコンデンサは、それぞれ上記直列接続された複数のコンデンサに替えて1つのコンデンサから構成されている。第2A、第2Bコンデンサに印加される電圧は、オペアンプを動作させる電源電圧或いは基準電圧であるため、絶縁膜の短絡等の故障が生じにくいと考えられる。従って、第2A、第2Bコンデンサをそれぞれ1つのコンデンサから構成しても信頼性を維持でき、レイアウト面積を低減できる。
請求項9に記載した電圧検出装置は、オペアンプの出力電圧に指令された補正ゲインを乗じて出力する補正回路を備えている。制御手段は、自己診断モードにより何れかのコンデンサに短絡故障が生じたと診断した場合、故障が生じたコンデンサと故障後の容量値を特定し、その結果に基づいてオペアンプの出力電圧を短絡故障がない状態における出力電圧に補正する補正ゲインを決定し、それを電圧検出モードにおいて補正回路に指令する。これにより、各コンデンサに部分的な短絡故障が生じても、電圧検出モードにおける出力電圧を故障前の正常な値に補正することができる。
請求項10に記載した手段によれば、補正回路は、オペアンプの出力電圧を入力とするA/D変換器と、指令された補正ゲインに応じてA/D変換器から出力されるデジタル値を補正するデジタル演算回路とから構成されている。
請求項11に記載した結合回路は、第1電源系統で動作する第1回路の信号出力ノードと第2電源系統で動作する第2回路の信号入力ノードとの間に直列接続された複数のコンデンサからなる第1コンデンサと、オペアンプと、信号入力ノードとオペアンプの反転入力端子との間に接続された診断スイッチと、オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に接続された第3スイッチと、オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に接続された1のコンデンサまたは直列接続された複数のコンデンサからなる第2コンデンサと、オペアンプの非反転入力端子に相異なる第1基準電圧および第2基準電圧の何れか一方を選択して付与する基準電圧選択回路と、制御手段を備えている。コンデンサとスイッチと基準電圧の名称は、理解し易いように、請求項1に記載した電圧検出装置と対応させて付している。
制御手段は、信号出力ノードから信号入力ノードに信号を伝送する信号伝送モードと、コンデンサの短絡故障を検出する自己診断モードを実行できる。信号伝送モードにあっては診断スイッチを開く。自己診断モードにあっては、第1回路から信号出力ノードに定電圧を出力し、基準電圧選択回路により第1基準電圧および第2基準電圧の何れか一方を選択し、診断スイッチと第3スイッチを閉じて第1コンデンサに電荷を設定する。その後、第3スイッチを開き、基準電圧選択回路により第1基準電圧および第2基準電圧の何れか他方を選択することにより電荷が再分配される。第1、第2コンデンサの容量値をC1、C2とし、第1基準電圧をVREFとし、第2基準電圧をVSLFとすれば、最初に第1基準電圧を選択する場合の電荷再分配によるオペアンプの出力電圧は(C1/C2×(VSLF−VREF)+VSLF)となる。この出力電圧は、信号出力ノードに出力する定電圧に依存しないので、第1、第2基準電圧が正しい限り、第1コンデンサと第2コンデンサとの容量比の変化すなわちコンデンサの短絡故障を診断できる。
本手段によれば、第1コンデンサは複数のコンデンサが直列に接続されて構成されているので、その一部が短絡故障しても信号の伝送を維持でき、低電圧回路に高電圧回路から高電圧が印加されることがない。また、コンデンサの短絡故障を自己診断可能である。従って、結合回路自体の信頼性および信号伝送に対する信頼性を高められる。
請求項12に記載した結合回路は、請求項11に記載した結合回路の構成を全差動構成としたものである。すなわち、第1電源系統で動作する第1回路の差動信号出力ノードと第2電源系統で動作する第2回路の差動信号入力ノードとの間にそれぞれ直列接続された複数のコンデンサからなる第1Aコンデンサおよび第1Bコンデンサと、差動出力構成を持つオペアンプと、差動信号入力ノードの一方とオペアンプの反転入力端子との間に接続された第1診断スイッチと、差動信号入力ノードの他方とオペアンプの非反転入力端子との間に接続された第2診断スイッチと、オペアンプの反転入力端子と非反転出力端子との間に接続された第3Aスイッチと、オペアンプの非反転入力端子と反転出力端子との間に接続された第3Bスイッチと、オペアンプの反転入力端子と非反転出力端子との間に接続された1または複数直列のコンデンサからなる第2Aコンデンサおよび第4Aスイッチと、オペアンプの非反転入力端子と反転出力端子との間に接続された1または複数直列のコンデンサからなる第2Bコンデンサおよび第4Bスイッチと、第2Aコンデンサと第4Aスイッチとの共通接続点に第2A基準電圧を付与可能な第1基準電圧選択回路と、第2Bコンデンサと第4Bスイッチとの共通接続点に第2B基準電圧を付与可能な第2基準電圧選択回路と、制御手段を備えている。コンデンサとスイッチと基準電圧の名称は、理解し易いように、請求項5に記載した電圧検出装置と対応させて付している。
制御手段は、信号出力ノードから信号入力ノードに信号を伝送する信号伝送モードと、コンデンサの短絡故障を検出する自己診断モードを実行できる。信号伝送モードにあっては第1、第2診断スイッチを開く。自己診断モードにあっては、第1回路から差動信号出力ノードに定電圧を出力し、第3A、第3Bスイッチを閉じ、第4A、第4Bスイッチを開き、第1、第2基準電圧選択回路により第2A、第2B基準電圧を付与して第1A、第1B、第2A、第2Bコンデンサに電荷を設定する。その後、第3A、第3Bスイッチを開くとともに第1、第2基準電圧選択回路による電圧付与を停止し、第4A、第4Bスイッチを閉じることにより電荷が再分配される。
第1A、第1B、第2A、第2Bコンデンサの容量値をC1A、C1B、C2A、C2Bとし、第2A、第2B基準電圧をV2A、V2Bとすれば、一対の差動信号出力ノードに同じ定電圧を出力したときの電荷再分配によるオペアンプの差動出力電圧VOP−VOMは、C1A、C1B、C2A、C2B、V2A、V2B、コモンモード電圧VCOMの関数として定まる。この差動出力電圧は、信号出力ノードに出力する定電圧に依存せず、上記各コンデンサの一部が短絡故障した場合の差動出力電圧値を互いに異なるようにすることができるので、第2A、第2B基準電圧が正しい限り、コンデンサの短絡故障を診断できる。なお、一対の差動信号出力ノードに異なる定電圧を出力したときには、差動出力電圧は、信号出力ノードに出力する定電圧に依存する。
本手段によれば、第1A、第2Aコンデンサは複数のコンデンサが直列に接続されて構成されているので、請求項11と同様に結合回路自体の信頼性および信号伝送に対する信頼性を高められる。また、全差動構成にすることで、自己診断モードにおけるコンデンサの電荷設定時および電荷再分配時の何れの場合にコモンモードノイズが重畳しても、オペアンプの出力電圧から当該コモンモードノイズを除去することができる。さらに、回路構成が対称となっているので、各スイッチの切り替え時に発生するフィードスルーなどによる誤差を相殺でき、より高い精度の検出電圧を得ることができる。
本発明の第1の実施形態を示す電圧検出装置の構成図 電圧検出モードにおけるスイッチのオンオフ状態および出力電圧の波形を示す図 自己診断モードにおけるスイッチのオンオフ状態および出力電圧の波形を示す図 自己診断モードにおける第1、第2コンデンサの短絡故障と出力電圧との関係を示す図 本発明の第2の実施形態を示す図1相当図 図2相当図 図3相当図 図4相当図 本発明の第3の実施形態を示す図1相当図 図2相当図 図3相当図 本発明の第4の実施形態を示す図1相当図 正常時および第1コンデンサの短絡故障時の検出電圧特性を示す図 本発明の第5の実施形態を示す図1相当図 本発明の第6の実施形態を示す図1相当図 図3相当図 本発明の第7の実施形態を示す図1相当図 図3相当図
各実施形態において実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態について図1ないし図4を参照しながら説明する。
図1は、組電池の電圧検出装置の構成を示している。組電池1は、ハイブリッド自動車や電気自動車に搭載され、インバータを介して電動機に電力を供給するものである。実際の組電池1は、多数のリチウムイオン2次電池、ニッケル水素2次電池等を同極性で直列に接続した構成を有しているが、ここでは説明の都合上低電位側の電池セルB1から高電位側の電池セルB4までを示している。
リチウムイオン2次電池は、電池セルごとの容量の個体差や自己放電特性の差等によって、各電池セルの充電状態(SOC:State Of Charge)ひいてはセル電圧がばらつく。このような組電池1においては、各2次電池の容量計算や保護管理(例えば電池電圧の均等化)のため、各2次電池の電圧を個別に検出する必要がある。
組電池1の電圧検出装置2の端子TB0〜TB4には、それぞれ電池セルB1〜B4(検出対象電圧源、単位電池)の各端子が接続されている。端子TB0〜TB4の電圧は、それぞれV0〜V4である。電圧検出装置2は、組電池1を構成する各電池セルBn(n=1、2、3、4)の電圧VBnを検出し、その検出電圧をVOUTとして出力端子TPからA/D変換器3に対し出力する電圧検出モードと、後述するコンデンサC1、C2の短絡故障を診断する自己診断モードとで動作する。
電圧検出装置2は、A/D変換器3などの回路とともにICとして構成されている。電圧検出装置2は、グランド電位VSSを基準とする電源電圧VDDの供給を受けて動作するオペアンプ4を備えている。基準電圧選択回路5は、第1基準電圧VREFを生成する基準電圧生成回路5a、第2基準電圧VSLFを生成する基準電圧生成回路5b、および基準電圧VREFとVSLFの何れか一方を選択してオペアンプ4の非反転入力端子に与えるスイッチSW5c、SW5dを備えている。第1基準電圧VREFと第2基準電圧VSLFは、相異なる電圧値である。
端子TBn(n=0、1、2、3、4)とコモンラインCL(共通ノード)との間には、それぞれスイッチSWBnが接続されている。各電池セルBnにとって高電位側の端子TBnに接続されるスイッチSWBnは第1スイッチに相当し、低電位側の端子TBn-1に接続されるスイッチSWBn-1は第2スイッチに相当する。すなわち、電池セルBnが直列接続された組電池1では、電池セルBnごとに必要な第1、第2スイッチは、隣接する電池セルBn+1、Bn-1の第2、第1スイッチとの共通化が図られている。
コモンラインCLとオペアンプ4の反転入力端子との間には、第1コンデンサC1が接続されている。また、オペアンプ4の反転入力端子と出力端子との間には、第2コンデンサC2と第3スイッチSW3とが並列に接続されている。これらの第1、第2コンデンサC1、C2は、端子間が全て短絡する全短絡故障を防ぐため、複数のコンデンサを直列に接続して構成されている。上述した各スイッチはMOSトランジスタから構成されており、これらのスイッチの切り換えは、制御手段としての制御回路6によって行われる。
次に、図2ないし図4を参照しながら本実施形態の作用および効果を説明する。図2、図3は、それぞれ電圧検出モード、自己診断モードにおけるスイッチのオンオフ状態(Hレベルがオン状態、Lレベルがオフ状態を示す)および出力電圧VOUTの波形を示している。
[電圧検出モード(図2)]
制御回路6は、各スイッチを切り替えながらセル電圧VB1〜VB4を降順に繰り返し検出しA/D変換器3に出力する。本モードでは、制御回路6は、基準電圧選択回路5のスイッチSW5cをオン、スイッチSW5dをオフに固定し、第1基準電圧VREFを選択して出力させる。
電池セルB4の電圧VB4を検出する場合、制御回路6は、第3スイッチSW3をオンするとともに、電池セルB4にとっての第1スイッチSWB4をオンして第1コンデンサC1に電荷を設定する(期間1)。その後、スイッチSWB4と第3スイッチSW3をオフし(ノンオーバーラップ期間2)、電池セルB4にとっての第2スイッチSWB3をオンして電荷の再分配を行う(期間3)。
期間2と期間3との間の電荷保存の一般式は、第1コンデンサの容量をC1、第2コンデンサの容量をC2とすれば(1)式となる。例えば電池セルB4の検出時には、Vn=V4、Vn-1=V3、Vn−Vn-1=VB4となる。
C1(Vn−VREF)=C1(Vn-1−VREF)+C2(VOUT−VREF) …(1)
これを解くと(2)式が得られる。
VOUT=C1/C2(Vn−Vn-1)+VREF …(2)
A/D変換器3は、期間3への切り替え後、(2)式で表される整定したオペアンプ4の出力電圧VOUTをA/D変換する。制御回路6は、このA/D変換値に基づいてセル電圧VB4を検出できる。制御回路6は、続く期間4、5、6においても同様にして電池セルB3の電圧VB3を検出する。
[自己診断モード(図3)]
本モードでは、制御回路6は、はじめに基準電圧選択回路5のスイッチSW5cをオン、スイッチSW5dをオフにして第1基準電圧VREFを選択して出力させる。制御回路6は、第3スイッチSW3をオンするとともに、スイッチSWB0〜SWB4の何れか1つ例えばスイッチSWB4をオンして第1コンデンサC1に電荷を設定する(期間11)。その後、スイッチSW5cと第3スイッチSW3をオフし(ノンオーバーラップ期間12)、スイッチSW5dをオンにして第2基準電圧VSLFを選択し電荷の再分配を行う(期間13)。
期間12と期間13との間の電荷保存の一般式は(3)式となる。スイッチSWB4をオンしたときにはVn=V4となるが、C1Vnの項は両辺で相殺される。
C1(Vn−VREF)=C1(Vn−VSLF)+C2(VOUT−VSLF) …(3)
これを解くと(4)式が得られる。
VOUT=C1/C2(VSLF−VREF)+VSLF …(4)
A/D変換器3は、期間13への切り替え後、(4)式で表される整定したオペアンプ4の出力電圧VOUTをA/D変換する。制御回路6は、このA/D変換値に基づいて故障診断を行う。図4は、コンデンサC1、C2ともに3pFのコンデンサを3直列にして1pFに構成し、第1基準電圧VREFを0.5V、第2基準電圧VSLFを1Vとした場合の自己診断モードにおける故障後の容量値と出力電圧VOUTを示している。
図4に示すケースは、上から順にコンデンサC1、C2に故障がない場合、コンデンサC1を構成する直列コンデンサの1つが短絡故障した場合、コンデンサC1を構成する直列コンデンサの2つが短絡故障した場合、コンデンサC2を構成する直列コンデンサの1つが短絡故障した場合、コンデンサC2を構成する直列コンデンサの2つが短絡故障した場合である。
故障後の容量比C1/C2は全てのケースで相違する。このため、(4)式から導かれるように、第1基準電圧VREFと第2基準電圧VSLFを異なる電圧値に設定する限り、各ケースの出力電圧VOUTは必ず相違する。従って、制御回路6は、表4に示す各電圧値に対応したA/D変換値(指標値)を予め記憶し、自己診断モードで得られたA/D変換値を指標値と比較することにより、どのコンデンサにどの程度の短絡故障が生じたかを検出することができる。また、制御回路6は、図4に示す各故障時の電圧値と故障のないときの電圧値との比率(指標比率)を予め記憶し、前回の自己診断時のA/D変換値と今回の自己診断時のA/D変換値との比率を指標比率と比較することにより、どのコンデンサにどの程度の短絡故障が生じたかを検出することができる。
さらに、制御回路6は、電圧検出モードと自己診断モードの実行順序を制御する。例えば、電圧検出モードで電池セルB4、B3、B2、B1の電圧VBnを検出した後に自己診断モードに切り替え、自己診断後は再び電圧検出モードに切り替える方法がある。この切り替え制御では、自己診断間隔が長いのでセル電圧VBnの平均検出間隔は短くなる。ただし、自己診断モードで故障が検出されたときには、その前に検出した電圧VB4〜VB1を破棄する必要がある。これに対し、1つのセル電圧VBnの検出ごとに自己診断を行う方法もある。この切り替え制御では、セル電圧VBnの平均検出間隔は長くなるが、自己診断モードで故障が検出されたときには直前に検出した電圧VBnだけを破棄すればよい。
以上説明したように、本実施形態によれば複数のコンデンサを直列接続して第1、第2コンデンサC1、C2を構成したので、第1、第2コンデンサC1、C2の端子間が全て短絡する全短絡故障が生じにくくなり、電圧検出装置2の信頼性を高めることができる。電圧検出装置2は、組電池1を構成する各電池セルBnの電圧を検出する電圧検出モードの他、第1、第2コンデンサC1、C2の短絡故障を検出する自己診断モードを備えている。この自己診断モードでは、第1、第2コンデンサC1、C2に生じた具体的な故障態様まで診断できるので、検出電圧に対する高い信頼性が得られる。
(第2の実施形態)
次に、図5ないし図8を参照しながら第2の実施形態について説明する。
本実施形態の電圧検出装置11は、差動出力形式のオペアンプ12を用いて第1の実施形態の電圧検出装置2を全差動形式としたものである。オペアンプ12は、その非反転出力端子、反転出力端子からそれぞれ差動電圧VOP、VOMを出力する。出力端子TP、TMから出力される差動電圧VOP、VOMは、差動入力形式のA/D変換器13によりデジタルデータに変換される。
本実施形態における組電池1の電池セルBn(n=1、2、3、4)は、その一端子同士または他端子同士が接続されて直列接続されている。例えば電池セルB2、B4の高電位側端子は一端子、低電位側端子は他端子とされ、電池セルB1、B3の高電位側端子は他端子、低電位側端子は一端子とされている。この端子の区別は、スイッチSWBn(n=0、1、2、3、4)のコモンラインCL1、CL2(第1、第2共通ノード)との接続およびオペアンプ12の電圧出力極性に関係して必要となる。
端子TB0、TB2、TB4とコモンラインCL1との間には、それぞれスイッチSWB0、SWB2、SWB4が接続されている。一方、端子TB1、TB3とコモンラインCL2との間には、それぞれスイッチSWB1、SWB3が接続されている。各電池セルBnにとって一端子側に接続されるスイッチSWBx(xは0、2、4の何れか)は第1スイッチに相当し、他端子側に接続されるスイッチSWBx(xは1、3の何れか)は第2スイッチに相当する。つまり、第1スイッチは各電池セルBnの一端子とコモンラインCL1との間に接続されており、第2スイッチは電池セルBnの他端子とコモンラインCL2との間に接続されている。
このようにしてスイッチSWBnを設けると、電池セルBnの第1スイッチと、隣接する電池セルBn+1またはBn-1の第1スイッチとを共通化でき、電池セルBnの第2スイッチと、隣接する電池セルBn+1またはBn-1の第2スイッチとを共通化できる。このため、第1、第2スイッチの数をほぼ半減することができる。
コモンラインCL1とオペアンプ12の反転入力端子との間には、第1AコンデンサC1Aが接続されている。コモンラインCL2とオペアンプ12の非反転入力端子との間には、第1BコンデンサC1Bが接続されている。オペアンプ12の反転入力端子と非反転出力端子との間には、第2AコンデンサC2Aと第4AスイッチSW4Aとが直列に接続されており、この直列回路に対し第3AスイッチSW3Aが並列に接続されている。オペアンプ12の非反転入力端子と反転出力端子との間には、第2BコンデンサC2Bと第4BスイッチSW4Bとが直列に接続されており、この直列回路に対し第3BスイッチSW3Bが並列に接続されている。コモンラインCL1とCL2との間には第5スイッチSW5が接続されている。
第1基準電圧選択回路5Aは、第2AコンデンサC2Aと第4AスイッチSW4Aとの接続点に対し、スイッチSW51、SW53を介して第1A基準電圧VA、第2A基準電圧VCを出力可能に構成されている。第2基準電圧選択回路5Bは、第2BコンデンサC2Bと第4BスイッチSW4Bとの接続点に対し、スイッチSW52、SW54を介して第1B基準電圧VB、第2B基準電圧VDを出力可能に構成されている。
オペアンプ12と出力端子TP、TMとの間には、オペアンプ12の非反転出力端子および反転出力端子から出力される差動出力電圧の極性を反転させる反転回路14が設けられている。すなわち、オペアンプ12の非反転出力端子は、スイッチSW141、SW143を介して出力端子TP、TMと接続され、オペアンプ12の反転出力端子は、スイッチSW142、SW144を介して出力端子TM、TPと接続されている。
高電位側端子が上記一端子となる電池セルB2、B4の端子間電圧を検出するときにはスイッチSW141、SW142をオンして非反転動作とされ、高電位側端子が上記他端子となる電池セルB1、B3の端子間電圧を検出するときにはスイッチSW143、SW144をオンして反転動作とされる。上述した各スイッチはMOSトランジスタから構成されており、これらのスイッチの切り換えは制御回路6によって行われる。
次に、図6ないし図8を参照しながら本実施形態の作用および効果を説明する。図6、図7は、それぞれ電圧検出モード、自己診断モードにおけるスイッチのオンオフ状態および出力電圧VOUT(=VOP−VOM)の波形を示している。図中に記載のないスイッチはオフである。
[電圧検出モード(図6)]
制御回路6は、各スイッチを切り替えながらセル電圧VB1〜VB4を降順に繰り返し検出しA/D変換器13に出力する。本モードでは第2A基準電圧VCと第2B基準電圧VDを使用しないので、スイッチSW53とSW54はオフ状態に保持される。
電池セルB4の電圧VB4を検出する場合、制御回路6は、SW141〜SW144を切り替えて反転回路14を非反転動作とし、スイッチSW4A、SW4B、SW5をオフ、スイッチSW51、SW52、SW3A、SW3B、SWB3、SWB4をオンして第1A、第1B、第2A、第2BコンデンサC1A、C1B、C2A、C2Bに電荷を設定する(期間21)。その後、スイッチSW51、SW52をオフして第1A、第1B基準電圧VA、VBの付与を停止するとともにスイッチSW3A、SW3B、SWB3、SWB4をオフし(ノンオーバーラップ期間22)、スイッチSW4A、SW4B、SW5をオンする(期間23)。
期間22と期間23との間の電荷保存の一般式は、第1A、第1B、第2A、第2Bコンデンサの容量をC1A、C1B、C2A、C2B、オペアンプ12のコモンモード電圧をVCOM、スイッチSW5をオンしたときのコモンラインCL1、CL2の電圧をVY、オペアンプ12の入力端子の電圧をVXとすれば(5)式、(6)式、(7)式となる。例えば電池セルB4の検出時にはVn=V4、Vn-1=V3、Vn−Vn-1=VB4となる。
C1A(Vn−VCOM)+C2A(VA−VCOM)=C1A(VY−VX)+C2A(VOP−VX) …(5)
C1B(Vn-1−VCOM)+C2B(VB−VCOM)=C1B(VY−VX)+C2B(VOM−VX) …(6)
C1A(VCOM−Vn)+C1B(VCOM−Vn-1)=(C1A+C1B)(VX−VY) …(7)
これを解くと(8)式が得られる。
Figure 2012215558
A/D変換器13は、期間23への切り替え後、(8)式で表される整定したオペアンプ12の出力電圧VOUTをA/D変換する。制御回路6は、このA/D変換値に基づいてセル電圧VB4を検出できる。制御回路6は、続いてスイッチSW141、SW142、SW4A、SW4B、SW5をオフ、スイッチSW143、SW144、SW51、SW52、SW3A、SW3Bをオンし(ノンオーバーラップ期間24)、その後の期間25、26、27においても同様にして電池セルB3の電圧VB3を検出する。
[自己診断モード(図7)]
本モードでは第1A基準電圧VAと第1B基準電圧VBを使用しないので、制御回路6はスイッチSW51とSW52をオフ状態に保持する。また、スイッチSW5をオンしてコモンラインCL1とCL2を接続するとともに、このコモンラインの電位を固定するためスイッチSWB0〜SWB4のうち1つ(ここではSWB4)をオンする。さらに、SW141〜SW144を切り替えて反転回路14を非反転動作とする。
制御回路6は、スイッチSW4A、SW4Bをオフ、スイッチSW53、SW54、SW3A、SW3Bをオンして第1A、第1B、第2A、第2BコンデンサC1A、C1B、C2A、C2Bに電荷を設定する(期間31)。その後、スイッチSW53、SW54をオフして第2A、第2B基準電圧VC、VDの付与を停止するとともにSW3A、SW3Bをオフし(ノンオーバーラップ期間32)、スイッチSW4A、SW4Bをオンする(期間33)。
期間32と期間33との間の電荷保存の一般式は、コモンラインCL1、CL2の電圧をVY、オペアンプ12の入力端子の電圧をVXとすれば(9)式、(10)式となる。また、差動出力に対し(11)式が成り立つ。
C1A(Vn−VCOM)+C2A(VC−VCOM)=C1A(Vn−VX)+C2A(VOP−VX) …(9)
C1B(Vn−VCOM)+C2B(VD−VCOM)=C1B(Vn−VX)+C2B(VOM−VX) …(10)
VOP+VOM=2VCOM …(11)
これを解くと(12)式が得られる。
Figure 2012215558
A/D変換器13は、期間33への切り替え後、(12)式で表される整定したオペアンプ4の出力電圧VOUTをA/D変換する。制御回路6は、このA/D変換値に基づいて故障診断を行う。図8は、コンデンサC1A、C1B、C2A、C2Bともに3pFのコンデンサを3直列にして1pFに構成し、(a)VC=0V、VD=VCOM=2.5V、(b)VC=0V、VD=1.25V、VCOM=2.5Vとした場合の自己診断モードにおける(12)式に基づく出力電圧VOUT(=VOP−VOM)を示している。
ここでは、故障がない正常なケースと、コンデンサC1A、C1B、C2A、C2Bの何れかに短絡故障が生じた6つのケースとを示している。例えば図中に記載された「C1A 1個」とは、コンデンサC1Aを構成する3つの直列コンデンサのうち1つが短絡故障したことを示す。また、表の「1pF」、「1.5pF」、「3pF」は、各ケースにおけるコンデンサC1A、C1B、C2A、C2Bの容量値を示している。
この図8によれば、(a)(b)何れの場合も故障態様に応じて出力電圧VOUTの値が相違することが分かる。従って、制御回路6は、第1の実施形態と同様にして、A/D変換値(指標値)または比率(指標比率)との比較に基づいてどのコンデンサにどの程度の短絡故障が生じたかを検出することができる。
以上説明したように、本実施形態の電圧検出装置11は全差動構成を有するので、電圧検出モードおよび自己診断モードにおいて、コンデンサC1A、C1B、C2A、C2Bの電荷設定時に組電池1にコモンモードノイズが重畳した場合のみならず、電荷再分配の時に組電池1にコモンモードノイズが重畳した場合でも、オペアンプ12の差動出力電圧VOUTから当該コモンモードノイズを除去することができる。さらに、回路構成が対称となっているので、各スイッチの切り替え時に発生するフィードスルーなどによる誤差を相殺でき、より高い精度の電圧検出および故障診断を行うことができる。
電池セルBnの第1スイッチと隣接する電池セルの第1スイッチとを共通化し、電池セルBnの第2スイッチと隣接する電池セルの第2スイッチとを共通化したので、第1、第2スイッチの数をほぼ半減することができる。削減できるスイッチの数は、組電池1を構成するセル数が多いほど大きくなる。ただし、オペアンプ12から出力される差動出力電圧VOP−VOMの極性を反転させる反転回路14が必要となる。その他、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
(第3の実施形態)
次に、図9ないし図11を参照しながら第3の実施形態について説明する。
本実施形態の電圧検出装置21は、図5に示す電圧検出装置11に対し第1スイッチと第2スイッチの接続構成を変更し、反転回路14を不要としたものである。以下異なる部分について説明する。
本実施形態では、組電池1の電池セルBn(n=1、2、3、4)の高電位側が一端子、低電位側端子が他端子とされている。端子TBx(x=1、2、3、4)とコモンラインCL1との間にはそれぞれ第1スイッチSWBx1が接続され、端子TBx(x=0、1、2、3)とコモンラインCL2との間にはそれぞれ第2スイッチSWBy2(y=1、2、3、4)が接続されている。
つまり、第2の実施形態と同様に、第1スイッチは電池セルBnの一端子とコモンラインCL1との間に接続され、第2スイッチは電池セルBnの他端子とコモンラインCL2との間に接続される。ただし、隣接する電池セルBn同士での第1、第2スイッチの共通化はされないので、第1および第2スイッチの数はそれぞれセル数に等しい数だけ必要になる。電池セルBnにかかわらずオペアンプ12の出力電圧VOUTの極性は等しいため、反転回路14は不要となる。
図10、図11は、それぞれ電圧検出モード、自己診断モードにおけるスイッチのオンオフ状態および出力電圧VOUT(=VOP−VOM)の波形を示している。図中に記載のないスイッチはオフである。
[電圧検出モード(図10)]
制御回路6は、電池セルB4の電圧VB4を検出するときに第1スイッチSWB41、第2スイッチSWB42をオンして電荷設定を行い(期間41)、電池セルB3の電圧VB3を検出するときに第1スイッチSWB31、第2スイッチSWB32をオンして電荷設定を行う(期間45)。それ以外の動作(反転回路14を除く)は、図6に示す動作と同様となる。
[自己診断モード(図11)]
コモンラインCL1、CL2の電位を固定するため、スイッチSWB11〜SWB42のうち1つ(ここではSWB41)をオンする。それ以外の動作(反転回路14を除く)は、図7に示す動作と同様となる。
本実施形態によっても第2の実施形態と同様の作用および効果が得られる。本実施形態では電池セルBnごとに第1スイッチ、第2スイッチが必要となるが、反転回路14は不要となる。
(第4の実施形態)
次に、図12および図13を参照しながら第4の実施形態について説明する。
本実施形態の電圧検出装置31は、図1に示す電圧検出装置2に対し、第1、第2コンデンサC1、C2の短絡故障時における検出電圧の補正回路32を備えている。補正回路32は、オペアンプ4の出力電圧VOUTを入力とするA/D変換器3と、制御回路6から指令された補正ゲインに応じてA/D変換値を補正するデジタル演算回路33とから構成されている。
制御回路6は、自己診断モードによりコンデンサC1またはC2に短絡故障が生じたと診断した場合、上述したように故障が生じたコンデンサと故障後の容量値を求める。電圧検出モードにおける入出力特性は(2)式で示すとおりである。図13は、コンデンサC1、C2ともに3pFのコンデンサを3直列にして1pFに構成し、第1基準電圧VREFを0Vとした場合の検出電圧特性を示している。図中の直線Pは正常時であり、直線Qは第1コンデンサC1を構成する直列コンデンサの1つが短絡故障した場合である。
このケースでは、故障によりセル電圧VBnに対する出力電圧VOUTの傾きすなわちゲインが正常時の3/2倍に増加する。そこで、制御回路6は、自己診断の結果に基づいて、オペアンプ4の出力電圧VOUTを短絡故障がない正常状態における出力電圧に補正する補正ゲインを決定し、それを電圧検出モードにおいて補正回路32のデジタル演算回路33に指令する。上述の例では2/3倍の補正ゲインを指令する。本実施形態によれば、第1、第2コンデンサC1、C2に部分的な短絡故障が生じても、電圧検出モードにおける出力電圧を故障前の正常な値に補正することができる。
(第5の実施形態)
次に、図14を参照しながら第5の実施形態について説明する。
本実施形態の電圧検出装置41は、図1に示す電圧検出装置2に対し、第2コンデンサC2を構成する直列コンデンサC21、C22、C23のそれぞれに対し並列に短絡スイッチSW61、SW62、SW63を備えている。これらのスイッチSW61、SW62、SW63は、制御回路6から指令された補償信号に応じて開閉動作する。
制御回路6は、自己診断モードにより第1コンデンサC1の一部に短絡故障が生じたと診断した場合、故障前後における第1コンデンサC1と第2コンデンサC2との容量比を求め、その故障前後における容量比が不変となるように補償信号を決定する。例えば、コンデンサC1を構成する3つの同一容量値を持つ直列コンデンサC11、C12、C13のうち1つに短絡故障が生じたと診断した場合、第1コンデンサC1の容量値は正常時の3/2倍になる。そこで、制御回路6は、スイッチSW61、SW62、SW63の何れか1つに対しオン指令を与え、第2コンデンサC2の容量値も正常時の3/2倍に変更する。
(2)式に示すように、セル電圧VBnを検出するときのオペアンプ4の出力電圧VOUTはC1/C2に比例する。従って、第1コンデンサC1の短絡故障の程度に応じて第2コンデンサC2を構成するコンデンサC21、C22、C23の一部を短絡すれば、容量比C1/C2を一定に保持することができ、故障後においても故障前と同様に正常に電圧を検出することができる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態について図15および図16を参照しながら説明する。
図15は、レベルシフト回路の構成を示している。レベルシフト回路51は、ICチップ内において、低電圧電源系統(第1電源系統)で動作する第1回路52の信号出力ノードN1から、高電圧電源系統(第2電源系統)で動作する第2回路53の信号入力ノードN2にデジタルデータを伝送する結合回路である。信号出力ノードN1と信号入力ノードN2との間には、第1コンデンサC1が接続されている。この第1コンデンサC1は、端子間が全て短絡する全短絡故障を防ぐため、複数のコンデンサを直列に接続して構成されている。
第1回路52のドライバ54は、グランド電位VSS1を基準とする電源電圧VDD1により動作する。ドライバ54は、データDINを入力し、信号出力ノードN1にVSS1(Lレベル)またはVDD1(Hレベル)のレベルを持つ電圧を出力する。第2回路53のアンプ55は、グランド電位VSS2を基準とする電源電圧VDD2により動作する。図示しないが、アンプ55は、信号入力ノードN2の電圧を増幅する増幅器、増幅電圧をアップエッジ検出用のしきい値およびダウンエッジ検出用のしきい値とそれぞれ比較する一対のコンパレータ、および各コンパレータの出力信号によりセットまたはリセットされるRSフリップフロップを備えている。このアンプ55は、VSS2(Lレベル)またはVDD2(Hレベル)の電圧レベルを持つデータDOUTを出力する。
レベルシフト回路51は、信号出力ノードN1から信号入力ノードN2に信号を伝送する信号伝送モードと、コンデンサC1、C2の短絡故障を診断する自己診断モードとで動作する。自己診断モードに用いる回路は、グランド電位VSS2を基準として電源電圧VDDの供給を受けて動作するオペアンプ4、A/D変換器3および制御回路56を備えている。なお、この回路のグランド電位はVSS2に限られない。
基準電圧選択回路5は、第1基準電圧VREFを生成する基準電圧生成回路5a、第2基準電圧VSLFを生成する基準電圧生成回路5b、および基準電圧VREFとVSLFの何れか一方を選択してオペアンプ4の非反転入力端子に与えるスイッチSW5c、SW5dを備えている。第1基準電圧VREFと第2基準電圧VSLFは、相異なる電圧値である。
信号入力ノードN2とオペアンプ4の反転入力端子との間には、診断スイッチSW7が接続されている。オペアンプ4の反転入力端子と出力端子との間には、第2コンデンサC2と第3スイッチSW3とが並列に接続されている。第2コンデンサC2も、複数のコンデンサを直列に接続して構成されている。上述した各スイッチはMOSトランジスタから構成されており、これらのスイッチの切り換えは、制御手段としての制御回路56によって行われる。
次に、図16を参照しながら本実施形態の作用および効果を説明する。制御回路56は、信号伝送モードのときに診断スイッチSW7をオフする。このモードでは、デジタルデータがレベルシフトされて第1回路52から第2回路53に伝送される。一方、制御回路56は、デジタルデータが伝送されていない期間、電源投入直後であってデジタルデータの伝送が開始される前などに自己診断モードに移行する。
図16は、自己診断モードにおけるスイッチのオンオフ状態(Hレベルがオン状態、Lレベルがオフ状態を示す)および出力電圧VOUTの波形を示している。制御回路56は、第1回路52から信号出力ノードN1に定電圧(例えばVSS1またはVDD1)を出力させるとともに、基準電圧選択回路5のスイッチSW5cをオン、スイッチSW5dをオフにして第1基準電圧VREFを選択して出力させる。制御回路56は、診断スイッチSW7と第3スイッチSW3をオンして第1コンデンサC1に電荷を設定する(期間61)。その後、スイッチSW5cと第3スイッチSW3をオフし(ノンオーバーラップ期間62)、スイッチSW5dをオンにして第2基準電圧VSLFを選択し電荷の再分配を行う(期間63)。
期間62と期間63との間の電荷保存の一般式は、上述した(3)式になり、出力電圧VOUTは(4)式になる。制御回路56は、出力電圧VOUTのA/D変換値に基づいて故障診断を行う。第1の実施形態において図4を用いて説明したコンデンサC1、C2の短絡故障と出力電圧VOUTとの関係は、本実施形態でも同じ結果になる。すなわち、第1基準電圧VREFと第2基準電圧VSLFを異なる電圧値に設定する限り、各ケースの出力電圧VOUTは必ず相違する。
従って、第1の実施形態と同様に、自己診断モードで得られたA/D変換値を予め記憶した指標値と比較することにより、どのコンデンサにどの程度の短絡故障が生じたかを検出することができる。また、前回の自己診断時のA/D変換値と今回の自己診断時のA/D変換値との比率を予め記憶された指標比率と比較することにより、どのコンデンサにどの程度の短絡故障が生じたかを検出することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば複数のコンデンサを直列接続して第1、第2コンデンサC1、C2を構成したので、第1、第2コンデンサC1、C2の端子間が全て短絡する全短絡故障が生じにくくなる。その結果、データ伝送機能を維持し易くなり、第1回路52に高電圧電源系統の電圧が印加されにくくなる。従って、レベルシフト回路51の信頼性を高めることができる。
レベルシフト回路51は、デジタルデータをレベルシフトして伝送する信号伝送モードの他、第1、第2コンデンサC1、C2の短絡故障を検出する自己診断モードを備えている。この自己診断モードでは、第1、第2コンデンサC1、C2に生じた具体的な故障態様まで診断できるので、レベルシフト回路51自体の信頼性および信号伝送に対する信頼性を高められる。
(第7の実施形態)
次に、図17および図18を参照しながら第7の実施形態について説明する。
本実施形態のレベルシフト回路61は、第6の実施形態のレベルシフト回路51を全差動形式とした結合回路である。第1回路62の信号出力ノードN1A、N1Bと第2回路63の信号入力ノードN2A、N2Bとの間には、第1コンデンサC1A、C1Bが接続されている。これら第1コンデンサC1A、C1Bは、複数のコンデンサを直列に接続して構成されている。
第1回路62のドライバ64は、グランド電位VSS1を基準とする電源電圧VDD1により動作する。ドライバ64は、差動データDINA、DINBを入力し、信号出力ノードN1A、N1BにVSS1またはVDD1のレベルを持つ電圧を出力する。第2回路63のアンプ65は、グランド電位VSS2を基準とする電源電圧VDD2により動作する。アンプ65は、上述したアンプ55と同様に、差動増幅器、コンパレータおよびRSフリップフロップを備えている。このアンプ65は、VSS2またはVDD2の電圧レベルを持つ差動データDOUTA、DOUTBを出力する。
信号入力ノードN2A、N2Bとオペアンプ12の反転入力端子、非反転入力端子との間には、それぞれ診断スイッチSW7A、SW7Bが接続されている。オペアンプ12の反転入力端子と非反転出力端子との間には、第2AコンデンサC2Aと第4AスイッチSW4Aとが直列に接続されており、この直列回路に対し第3AスイッチSW3Aが並列に接続されている。オペアンプ12の非反転入力端子と反転出力端子との間には、第2BコンデンサC2Bと第4BスイッチSW4Bとが直列に接続されており、この直列回路に対し第3BスイッチSW3Bが並列に接続されている。第2A、第2BコンデンサC2A、C2Bも、複数のコンデンサを直列に接続して構成されている。
第1基準電圧選択回路5Aは、第2AコンデンサC2Aと第4AスイッチSW4Aとの接続点に対し、スイッチSW53を介して第2A基準電圧VCを出力可能に構成されている。第2基準電圧選択回路5Bは、第2BコンデンサC2Bと第4BスイッチSW4Bとの接続点に対し、スイッチSW54を介して第2B基準電圧VDを出力可能に構成されている。上述した各スイッチはMOSトランジスタから構成されており、これらのスイッチの切り換えは制御回路66によって行われる。
次に、図18を参照しながら本実施形態の作用および効果を説明する。制御回路66は、信号伝送モードのときに診断スイッチSW7A、SW7Bをオフする。このモードでは、差動デジタルデータがレベルシフトされて第1回路62から第2回路63に伝送される。一方、制御回路66は、差動デジタルデータが伝送されていない期間、電源投入直後であって差動デジタルデータの伝送が開始される前などに自己診断モードに移行する。
図18は、自己診断モードにおけるスイッチのオンオフ状態および出力電圧VOUT(=VOP−VOM)の波形を示している。制御回路66は、第1回路62から信号出力ノードN1A、N1Bに同じ定電圧(例えばVSS1またはVDD1)を出力させるとともに、スイッチSW4A、SW4Bをオフ、スイッチSW7A、SW7B、SW53、SW54、SW3A、SW3Bをオンして第1A、第1B、第2A、第2BコンデンサC1A、C1B、C2A、C2Bに電荷を設定する(期間71)。その後、スイッチSW53、SW54をオフして第2A、第2B基準電圧VC、VDの付与を停止するとともにSW3A、SW3Bをオフし(ノンオーバーラップ期間72)、スイッチSW4A、SW4Bをオンする(期間73)。
期間72と期間73との間の電荷保存の一般式は、上述した(9)式、(10)式になり、出力電圧VOUT(=VOP−VOM)は(12)式になる。ここでのVnは、信号出力ノードN1A、N1Bの電圧である。制御回路66は、出力電圧VOUTのA/D変換値に基づいて故障診断を行う。第2の実施形態において図8を用いて説明したコンデンサC1A、C1B、C2A、C2Bの短絡故障と出力電圧VOUTとの関係は、本実施形態でも同じ結果になる。従って、制御回路66は、第6の実施形態と同様にして、A/D変換値(指標値)または比率(指標比率)との比較に基づいてどのコンデンサにどの程度の短絡故障が生じたかを検出することができる。
以上説明したように、本実施形態のレベルシフト回路61は全差動構成を有するので、自己診断モードにおいて、コンデンサC1A、C1B、C2A、C2Bの電荷設定時にコモンモードノイズが重畳した場合のみならず、電荷再分配の時にコモンモードノイズが重畳した場合でも、オペアンプ12の差動出力電圧VOUTから当該コモンモードノイズを除去することができる。さらに、回路構成が対称となっているので、各スイッチの切り替え時に発生するフィードスルーなどによる誤差を相殺でき、より高い精度の信号伝送および故障診断を行うことができる。その他、第6の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形、拡張を行うことができる。
第1の実施形態の自己診断モードでは、図3に示す期間11に第2基準電圧VSLFを選択して第1、第2コンデンサC1、C2に電荷を設定し、その後の期間13に第1基準電圧VREFを選択して電荷の再分配を行ってもよい。すなわち、電荷設定時と電荷再分配時とで異なる基準電圧を用いればよい。第6の実施形態も同様の変形が可能である。
第2、第3の実施形態では、電圧検出モードにおいて第1A、第1B基準電圧VA、VBを用いて電荷を設定し、自己診断モードでは第2A、第2B基準電圧VC、VDを用いて電荷を設定した。これに対し、第1A基準電圧VAと第2A基準電圧VCとを共通化し、第1B基準電圧VBと第2B基準電圧VDとを共通化することも考えられる。例えば、VA=VC=0V、VB=VD=2.5Vとした場合、第1基準電圧選択回路5Aと第2基準電圧選択回路5Bをそれぞれ1つの基準電圧生成回路と1つのスイッチとから構成できる。
第2、第3の実施形態に対して第4の実施形態で説明した補正回路32を設けることにより、コンデンサC1A、C1B、C2A、C2Bに部分的な短絡故障が生じても、電圧検出モードにおける出力電圧を故障前の正常な値に補正することができる。
第4の実施形態で用いる補正回路は、オペアンプ4の出力電圧VOUTを入力し、制御回路6から指令された補正ゲインを乗じて出力するものであれば他の回路構成を備えていてもよい。
第5の実施形態において、スイッチSW3を省略し、スイッチSW3をオンすべきときにはスイッチSW61、SW62、SW63を全てオンするように構成してもよい。
第5の実施形態では、第2コンデンサC2を構成する直列コンデンサC21〜C23に対し並列に短絡スイッチSW61〜SW63を設けたが、これは高電圧が印加される第1コンデンサC1の方が第2コンデンサC2よりも短絡故障が生じ易いからである。第2コンデンサC2の故障にも備える場合には、第1コンデンサC1を構成する直列コンデンサC11〜C13に対しても同様にして短絡スイッチを設けてもよい。制御回路6は、第2コンデンサC2を構成する直列コンデンサに短絡故障が生じたと診断した場合、C1/C2が不変となるように当該短絡スイッチにオンオフ指令を与える。なお、第2コンデンサC2の方が第1コンデンサC1よりも短絡故障を生じ易い事情があれば、第1コンデンサC1を構成する直列コンデンサC11〜C13に対してのみ並列に短絡スイッチを設けてもよい。
第2、第3の実施形態においても、第5の実施形態と同様にコンデンサC1A、C1BおよびコンデンサC2A、C2Bのうち少なくともコンデンサC2A、C2Bを構成する複数の直列接続されたコンデンサのそれぞれに対し並列に短絡スイッチを備え、第5の実施形態と同様に当該短絡スイッチの開閉を制御してもよい。
組電池以外の電圧源を検出対象電圧源としてもよい。
第1ないし第4の実施形態および第6、第7の実施形態において、第2コンデンサC2、C2A、C2Bは、直列接続された複数のコンデンサに替えて1つのコンデンサから構成してもよい。第2コンデンサC2、C2A、C2Bに印加される電圧は、オペアンプ4、12を動作させる電源電圧或いは基準電圧であるため、絶縁膜の短絡等の故障が生じにくいからである。この変形例によっても信頼性の低下は少ない。また、レイアウト面積の低減効果が得られる。
第7の実施形態の自己診断モードにおいて、第1回路62から信号出力ノードN1A、N1Bに同じ定電圧を出力させたが、異なる定電圧を出力させてもよい。その場合には、(12)式に当該異なる定電圧の項が付加される。
第6、第7の実施形態の構成は、レベルシフト回路の他、アイソレータなどの容量結合を持つ結合回路にも同様にして適用できる。
図面中、1は組電池、2、11、21、31、41は電圧検出装置、3、13はA/D変換器、4、12はオペアンプ、5は基準電圧選択回路、5Aは第1基準電圧選択回路、5Bは第2基準電圧選択回路、6、56、66は制御回路(制御手段)、14は反転回路、32は補正回路、33はデジタル演算回路、51、61はレベルシフト回路(結合回路)、52、62は第1回路、53、63は第2回路、B1〜B4は電池セル(検出対象電圧源、単位電池)、CLはコモンライン(共通ノード)、CL1はコモンライン(第1共通ノード)、CL2はコモンライン(第2共通ノード)、C1は第1コンデンサ、C1Aは第1Aコンデンサ、C1Bは第1Bコンデンサ、C2は第2コンデンサ、C2Aは第2Aコンデンサ、C2Bは第2Bコンデンサ、SWB0〜SWB4は第1スイッチまたは第2スイッチ、SWB11、SWB21、SWB31、SWB41は第1スイッチ、SWB12、SWB22、SWB32、SWB42は第2スイッチ、SW3は第3スイッチ、SW3Aは第3Aスイッチ、SW3Bは第3Bスイッチ、SW4Aは第4Aスイッチ、SW4Bは第4Bスイッチ、SW5は第5スイッチ、SW61、SW62、SW63は短絡スイッチ、SW7、SW7A、SW7Bは診断スイッチ、N1は信号出力ノード、N1A、N1Bは差動信号出力ノード、N2は信号入力ノード、N2A、N2Bは差動信号入力ノード、VREFは第1基準電圧、VSLFは第2基準電圧、VAは第1A基準電圧、VBは第1B基準電圧、VCは第2A基準電圧、VDは第2B基準電圧である。

Claims (12)

  1. オペアンプと、
    検出対象電圧源の高電位側および低電位側の各端子と共通ノードとの間にそれぞれ接続された第1スイッチおよび第2スイッチと、
    前記共通ノードと前記オペアンプの反転入力端子との間に直列接続された複数のコンデンサからなる第1コンデンサと、
    前記オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に接続された第3スイッチと、
    前記オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に直列接続された複数のコンデンサからなる第2コンデンサと、
    前記オペアンプの非反転入力端子に相異なる第1基準電圧および第2基準電圧の何れか一方を選択して付与する基準電圧選択回路と、
    電圧検出モードにおいて、前記基準電圧選択回路により第1基準電圧を選択し、前記第3スイッチを閉じるとともに前記第1スイッチを閉じて前記第1コンデンサに電荷を設定し、その後、前記第3スイッチを開き、前記第1スイッチに替えて前記第2スイッチを閉じた後の前記オペアンプの出力電圧に基づいて前記検出対象電圧源の端子間電圧を検出し、自己診断モードにおいて、前記基準電圧選択回路により第1基準電圧および第2基準電圧の何れか一方を選択し、前記第3スイッチを閉じるとともに前記第1スイッチおよび第2スイッチの何れか一方を閉じて前記第1コンデンサに電荷を設定し、その後、前記第3スイッチを開き、前記基準電圧選択回路により第1基準電圧および第2基準電圧の何れか他方を選択した後の前記オペアンプの出力電圧に基づいて故障診断を行う制御手段とを備えたことを特徴とする電圧検出装置。
  2. 前記検出対象電圧源は、同極性で直列接続されて組電池を構成する単位電池であり、
    前記第1、第2スイッチは、前記各単位電池ごとに、隣接する単位電池の第2、第1スイッチとの共通化を図りながら設けられていることを特徴とする請求項1記載の電圧検出装置。
  3. 前記第1および第2コンデンサのうち少なくとも前記第2コンデンサを構成する複数の直列接続されたコンデンサのそれぞれに対し並列に、指令された補償信号に応じて開閉する短絡スイッチを備え、
    前記制御手段は、前記自己診断モードにより前記第1コンデンサに短絡故障が生じたと診断した場合、故障前後における前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとの容量比を求め、その故障前後における容量比が不変となるように補償信号を決定し、それを前記電圧検出モードにおいて前記短絡スイッチに指令することを特徴とする請求項1または2記載の電圧検出装置。
  4. 前記第2コンデンサは、前記直列接続された複数のコンデンサに替えて1つのコンデンサから構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の電圧検出装置。
  5. 差動出力構成を持つオペアンプと、
    検出対象電圧源の一端子と第1共通ノードとの間に接続された第1スイッチと、
    前記検出対象電圧源の他端子と第2共通ノードとの間に接続された第2スイッチと、
    前記第1共通ノードと前記オペアンプの反転入力端子との間に直列接続された複数のコンデンサからなる第1Aコンデンサと、
    前記第2共通ノードと前記オペアンプの非反転入力端子との間に直列接続された複数のコンデンサからなる第1Bコンデンサと、
    前記オペアンプの反転入力端子と非反転出力端子との間に接続された第3Aスイッチと、
    前記オペアンプの非反転入力端子と反転出力端子との間に接続された第3Bスイッチと、
    前記オペアンプの反転入力端子と非反転出力端子との間に直列接続された複数のコンデンサからなる第2Aコンデンサおよび第4Aスイッチと、
    前記オペアンプの非反転入力端子と反転出力端子との間に直列接続された複数のコンデンサからなる第2Bコンデンサおよび第4Bスイッチと、
    前記第1共通ノードと第2共通ノードとの間に接続された第5スイッチと、
    前記第2Aコンデンサと第4Aスイッチとの共通接続点に第1A基準電圧または第2A基準電圧を付与可能な第1基準電圧選択回路と、
    前記第2Bコンデンサと第4Bスイッチとの共通接続点に第1B基準電圧および第2B基準電圧を付与可能な第2基準電圧選択回路と、
    電圧検出モードにおいて、前記第4A、第4B、第5スイッチを開き、前記第1、第2基準電圧選択回路により第1A、第1B基準電圧を付与し、前記第3A、第3Bスイッチを閉じるとともに前記第1、第2スイッチを閉じて前記第1A、第1B、第2A、第2Bコンデンサに電荷を設定し、その後、前記第1、第2、第3A、第3Bスイッチを開くとともに前記第1、第2基準電圧選択回路による電圧付与を停止し、前記第4A、第4B、第5スイッチを閉じた後の前記オペアンプの差動出力電圧に基づいて前記検出対象電圧源の端子間電圧を検出し、自己診断モードにおいて、前記第1、第2スイッチの少なくとも一方を開いた上で前記第5スイッチを閉じ、前記第3A、第3Bスイッチを閉じ、前記第4A、第4Bスイッチを開き、前記第1、第2基準電圧選択回路により第2A、第2B基準電圧を付与して前記第1A、第1B、第2A、第2Bコンデンサに電荷を設定し、その後、前記第3A、第3Bスイッチを開くとともに前記第1、第2基準電圧選択回路による電圧付与を停止し、前記第4A、第4Bスイッチを閉じた後の前記オペアンプの差動出力電圧に基づいて故障診断を行う制御手段とを備えたことを特徴とする電圧検出装置。
  6. 前記検出対象電圧源は、同極性で直列接続されて組電池を構成する単位電池であり、隣り合う単位電池は、その一端子同士または他端子同士が接続されて直列接続をなし、
    前記オペアンプの非反転出力端子および反転出力端子から出力される差動出力電圧の極性を反転させる反転回路を備え、
    前記第1スイッチは、前記各単位電池の一端子と前記第1共通ノードとの間に、隣接する単位電池の第1スイッチとの共通化を図りながら設けられ、
    前記第2スイッチは、前記各単位電池の他端子と前記第2共通ノードとの間に、隣接する単位電池の第2スイッチとの共通化を図りながら設けられ、
    前記制御手段は、高電位側端子が前記一端子となる単位電池の端子間電圧を検出するときには前記反転回路を非反転動作とし、高電位側端子が前記他端子となる単位電池の端子間電圧を検出するときには前記反転回路を反転動作とすることを特徴とする請求項5記載の電圧検出装置。
  7. 前記検出対象電圧源は、同極性で直列接続されて組電池を構成する単位電池であり、
    前記第1スイッチは、前記各単位電池の高電位側端子と前記第1共通ノードとの間にそれぞれ設けられ、
    前記第2スイッチは、前記各単位電池の低電位側端子と前記第2共通ノードとの間にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項5記載の電圧検出装置。
  8. 前記第2Aコンデンサおよび前記第2Bコンデンサは、それぞれ前記直列接続された複数のコンデンサに替えて1つのコンデンサから構成されていることを特徴とする請求項5ないし7の何れかに記載の電圧検出装置。
  9. 前記オペアンプの出力電圧を入力し、指令された補正ゲインを乗じて出力する補正回路を備え、
    前記制御手段は、前記自己診断モードにより前記何れかのコンデンサに短絡故障が生じたと診断した場合、前記故障が生じたコンデンサと故障後の容量値を求め、その結果に基づいて前記オペアンプの出力電圧を前記短絡故障がない状態における出力電圧に補正する補正ゲインを決定し、それを前記電圧検出モードにおいて前記補正回路に指令することを特徴とする請求項1、2、4、5、6、7、8の何れかに記載の電圧検出装置。
  10. 前記補正回路は、前記オペアンプの出力電圧を入力とするA/D変換器と、前記指令された補正ゲインに応じて前記A/D変換器から出力されるデジタル値を補正するデジタル演算回路とから構成されていることを特徴とする請求項9記載の電圧検出装置。
  11. 第1電源系統で動作する第1回路の信号出力ノードと第2電源系統で動作する第2回路の信号入力ノードとの間に直列接続された複数のコンデンサからなる第1コンデンサと、
    オペアンプと、
    前記信号入力ノードと前記オペアンプの反転入力端子との間に接続された診断スイッチと、
    前記オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に接続された第3スイッチと、
    前記オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に接続された1のコンデンサまたは直列接続された複数のコンデンサからなる第2コンデンサと、
    前記オペアンプの非反転入力端子に相異なる第1基準電圧および第2基準電圧の何れか一方を選択して付与する基準電圧選択回路と、
    信号伝送モードにおいて、前記診断スイッチを開いて前記信号出力ノードから前記信号入力ノードに信号を伝送し、自己診断モードにおいて、前記第1回路から前記信号出力ノードに定電圧を出力し、前記基準電圧選択回路により第1基準電圧および第2基準電圧の何れか一方を選択し、前記診断スイッチと前記第3スイッチを閉じて前記第1コンデンサに電荷を設定し、その後、前記第3スイッチを開き、前記基準電圧選択回路により第1基準電圧および第2基準電圧の何れか他方を選択した後の前記オペアンプの出力電圧に基づいて故障診断を行う制御手段とを備えたことを特徴とする結合回路。
  12. 第1電源系統で動作する第1回路の差動信号出力ノードと第2電源系統で動作する第2回路の差動信号入力ノードとの間にそれぞれ直列接続された複数のコンデンサからなる第1Aコンデンサおよび第1Bコンデンサと、
    差動出力構成を持つオペアンプと、
    前記差動信号入力ノードの一方と前記オペアンプの反転入力端子との間に接続された第1診断スイッチと、
    前記差動信号入力ノードの他方と前記オペアンプの非反転入力端子との間に接続された第2診断スイッチと、
    前記オペアンプの反転入力端子と非反転出力端子との間に接続された第3Aスイッチと、
    前記オペアンプの非反転入力端子と反転出力端子との間に接続された第3Bスイッチと、
    前記オペアンプの反転入力端子と非反転出力端子との間に接続された1または複数直列のコンデンサからなる第2Aコンデンサおよび第4Aスイッチと、
    前記オペアンプの非反転入力端子と反転出力端子との間に接続された1または複数直列のコンデンサからなる第2Bコンデンサおよび第4Bスイッチと、
    前記第2Aコンデンサと第4Aスイッチとの共通接続点に第2A基準電圧を付与可能な第1基準電圧選択回路と、
    前記第2Bコンデンサと第4Bスイッチとの共通接続点に第2B基準電圧を付与可能な第2基準電圧選択回路と、
    信号伝送モードにおいて、前記第1、第2診断スイッチを開いて前記差動信号出力ノードから前記差動信号入力ノードに信号を伝送し、自己診断モードにおいて、前記第1回路から前記差動信号出力ノードに定電圧を出力し、前記第3A、第3Bスイッチを閉じ、前記第4A、第4Bスイッチを開き、前記第1、第2基準電圧選択回路により第2A、第2B基準電圧を付与して前記第1A、第1B、第2A、第2Bコンデンサに電荷を設定し、その後、前記第3A、第3Bスイッチを開くとともに前記第1、第2基準電圧選択回路による電圧付与を停止し、前記第4A、第4Bスイッチを閉じた後の前記オペアンプの差動出力電圧に基づいて故障診断を行う制御手段とを備えたことを特徴とする結合回路。
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