JP6764331B2 - 電圧監視回路および半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電圧監視回路および半導体装置に関し、例えば、自己診断機能を搭載した電圧監視回路および半導体装置に関する。
例えば、特許文献1には、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)に基づきパワーダウンを解除する際に、2入力の電位差の0からプラスへの遷移を小さい動作電流(低消費電流)で検出し、その後のプラスからマイナスへの遷移を大きい動作電流で高速に検出するコンパレータ回路が示される。
特開2007−315933号公報
近年、半導体装置の低電圧化が進んでいる。これに伴い、半導体装置では、電源電圧等の変動に対する動作マージンが小さくなっており、電源電圧等の変動を狭い範囲で管理することが求められている。そこで、半導体装置には、電源電圧等の変動を監視する電圧監視回路や、当該電圧監視回路によって異常が検出された際に、所定のエラー処理を行うエラー処理回路等が搭載される場合がある。
一方、例えば、車両用途を代表に、信頼性が要求される半導体装置では、機能安全の一つとして、前述した電圧監視回路やエラー処理回路等が正常に動作するか否かを診断するための自己診断機能が設けられる場合がある。当該自己診断機能を実現する方式の一つとして、電圧監視回路に含まれる比較回路に対して異常が検出される電位差を強制的に印加したのち、当該電位差を本来の電位差に戻すような方式が考えられる。
しかし、このような方式では、自己診断に要する時間が増大する恐れがあることが本発明者等によって見出された。具体的には、電位差を通常の電位差に戻すことで電圧監視回路を通常の動作状態に復帰させる際(すなわち、異常有りを検出した状態から異常無しを検出した状態に戻す際)に、長い時間を要する恐れがある。この時間は、前述したように、電源電圧等の管理範囲が狭くなり、これに伴い、通常の電位差が小さくなるほど長くなる。
後述する実施の形態は、このようなことを鑑みてなされたものであり、その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態による電圧監視回路は、選択回路および比較回路を有し、監視対象電圧を第1の判定しきい値電圧と比較することで監視対象電圧のスペック違反の有無を検出し、かつ自己診断に際し、スペック違反有りの検出結果を強制的に出力可能となっている。選択回路は、第1の判定しきい値電圧と、監視対象電圧を基準に、第1の判定しきい値電圧とは逆極性の電圧である第2の判定しきい値電圧と、第1の判定しきい値電圧と同極性の電圧であり、かつそれよりも大きい電位差を備える第3の判定しきい値電圧の中のいずれかを選択する。比較回路は、選択回路で選択された選択電圧と監視対象電圧とを比較することで、スペック違反の有無を検出する。ここで、選択回路は、自己診断に際し、第1の判定しきい値電圧を初期状態として、順に、第2、第3、第1の判定しきい値電圧を選択する。
前記一実施の形態によれば、自己診断に要する時間を短縮可能になる。
本発明の実施の形態1による電圧監視回路の構成例を示す概略図である。 図1Aの電圧監視回路における自己診断時の動作例を示す概略図である。 図1Bとは異なる動作例を示す概略図である。 図1Aの電圧監視回路を拡張した構成例を示す概略図である。 図1Aの電圧監視回路周りの詳細な構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態1による半導体装置の構成例を示す概略図である。 図4の電圧監視回路を用いた場合に生じる恐れがある問題点の一例を示す概略図である。 本発明の実施の形態2による電圧監視回路周りの詳細な構成例を示す回路図である。 図7の電圧監視回路における主要なトランジスタのサイズ関係の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態3による電圧監視回路の構成例を示す概略図である。 図9Aの電圧監視回路における自己診断時の動作例を示す概略図である。 図9Aの電圧監視回路の詳細な構成例を示す回路図である。 本発明の比較例として検討した電圧監視回路の構成例を示す概略図である。 図11Aの電圧監視回路における自己診断時の動作例を示す概略図である。 図11Aの電圧監視回路における比較回路の構成例を示す回路図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態の各機能ブロックを構成する回路素子は、特に制限されないが、公知のCMOS(相補型MOSトランジスタ)等の集積回路技術によって、単結晶シリコンのような半導体基板上に形成される。実施の形態では、MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)の一例としてMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)(MOSトランジスタと略す)を用いるが、ゲート絶縁膜として非酸化膜を除外するものではない。図面において、pチャネル型MOSトランジスタ(PMOSトランジスタと称す)にはゲートに丸印の記号を付すことで、nチャネル型MOSトランジスタ(NMOSトランジスタと称す)と区別することとする。図面にはMOSトランジスタの基板電位の接続は特に明記していないが、MOSトランジスタが正常動作可能な範囲であれば、その接続方法は特に限定しない。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
《電圧監視回路(比較例)の概略および問題点》
まず、実施の形態1の電圧監視回路の説明に先立ち、比較例となる電圧監視回路について説明する。図11Aは、本発明の比較例として検討した電圧監視回路の構成例を示す概略図である。図11Aに示す電圧監視回路VMNC’には、監視対象電圧VMIに加えて、通常用の判定しきい値電圧VJD_Nと、自己診断用の判定しきい値電圧VJD_Tとが入力される。通常用の判定しきい値電圧VJD_Nは、通常時に、監視対象電圧VMIの上限スペック違反や下限スペック違反といったスペック違反の有無を検出するための電圧である。一方、自己診断用の判定しきい値電圧VJD_Tは、自己診断の際に、電圧監視回路VMNC’に、スペック違反有りの検出結果を強制的に出力させるための電圧である。
当該電圧監視回路VMNC’は、選択回路SEL4と、比較回路CMP1とを備える。選択回路SEL4は、自己診断用の判定しきい値電圧VJD_Tと、通常用の判定しきい値電圧VJD_Nの中のいずれかを選択信号SS4に基づき選択する。比較回路CMP1は、選択回路SEL4で選択された選択電圧VJDSと監視対象電圧VMIとを比較することで、監視対象電圧VMIのスペック違反の有無を検出し、その検出結果を表す出力信号CMOを出力する。
図11Bは、図11Aの電圧監視回路における自己診断時の動作例を示す概略図である。図11Bに示されるように、電圧監視回路VMNC’は、自己診断に際し、図示しない自己診断制御回路によって選択信号SS4が制御されることで、通常モードMD1を初期状態として、順に、自己診断モードMD2、通常モードMD3に遷移する。これに応じて、選択回路SEL4は、通常用の判定しきい値電圧VJD_Nを初期状態として、順に、自己診断用の判定しきい値電圧VJD_T、通常用の判定しきい値電圧VJD_Nを選択する。
自己診断用の判定しきい値電圧VJD_Tは、監視対象電圧VMIを基準として通常用の判定しきい値電圧VJD_Nとは逆極性の電圧である。図11Bの例では、電圧監視回路VMNC’は、通常時(通常モード時)に、監視対象電圧VMIが通常用の判定しきい値電圧VJD_Nよりも低下したか否かを検出している。この場合、監視対象電圧VMIを基準として、通常用の判定しきい値電圧VJD_Nは負極側に設定され、自己診断用の判定しきい値電圧VJD_Tは正極側に設定される。
また、自己診断用の判定しきい値電圧VJD_Tは、監視対象電圧VMIを基準として十分な電位差が生じる値に設定される。その結果、比較回路CMP1は、自己診断モードMD2への遷移が行われた際に、出力信号CMOを‘L’レベルから‘H’レベルへ高速に推移させる。この出力信号CMOの‘H’レベルは、スペック違反(下限スペック違反)有りの検出結果を表し、‘L’レベルは、スペック違反無しの検出結果を表す。
その後、電圧監視回路VMNC’が自己診断モードMD2から通常モードMD3へ遷移すると、比較回路CMP1は、出力信号CMOを‘H’レベルから‘L’レベルへ推移させる。しかし、図11Bに示されるように、監視対象電圧VMIと通常用の判定しきい値電圧VJD_Nとの電位差Vdが小さい場合、図12で述べるように、出力信号CMOの‘H’レベルから‘L’レベルへの推移時間Tt1’が長くなる恐れがある。推移時間Tt1’が長くなると、これに制約されて、通常モードMD3への実効的な復帰時間Tr1’も長くなる。
図12は、図11Aの電圧監視回路における比較回路の構成例を示す回路図である。図12に示す比較回路CMP1は、差動増幅回路DAMP1と、その後段に縦続結合されるソース接地増幅回路AMP1と、その出力を反転することで出力信号CMOを出力するインバータ回路INVとを備える。差動増幅回路DAMP1は、差動対トランジスタとなるNMOSトランジスタMN1,MN2と、差動増幅用の負荷電流源となる一対のPMOSトランジスタMP1,MP2と、テール電流源となるNMOSトランジスタMN3とを備える。PMOSトランジスタMP1,MP2は、電源電圧VCC1とNMOSトランジスタMN1,MN2との間にそれぞれ結合され、NMOSトランジスタMN3は、NMOSトランジスタMN1,MN2の共通ソースノードと、接地電源電圧GNDとの間に結合される。
ソース接地増幅回路AMP1は、ソースが電源電圧VCC1に結合され、差動増幅回路DAMP1の出力によって駆動されるPMOSトランジスタMP4と、ソースが接地電源電圧GNDに結合され、増幅用の負荷電流源となるNMOSトランジスタMN4とを備える。差動増幅回路DAMP1において、NMOSトランジスタMN1は、選択電圧VJDSによって駆動され、NMOSトランジスタMN2は、監視対象電圧VMIによって駆動される。
ここで、NMOSトランジスタMN1,MN2の相互コンダクタンスを“gm”、NMOSトランジスタMN1,MN2への差動入力電圧を、図11Bに示した電位差Vdとすると、差動増幅回路DAMP1の出力電流“I”は、“gm×Vd”となる。ソース接地増幅回路AMP1のPMOSトランジスタMP4のゲートは、この出力電流“I”で充放電され、ソース接地増幅回路AMP1は、この充放電に伴いPMOSトランジスタMP4のゲートの入力電圧振幅が所定の大きさに達すると、インバータ回路INVの論理を反転させることができる。
この際に、PMOSトランジスタMP4のゲート容量を“Cg”、インバータ回路INVの論理を反転させるのに必要なPMOSトランジスタMP4のゲートの入力電圧振幅を“ΔVg”、PMOSトランジスタMP4のゲート容量の充放電時間を“T”とすると、式(1)の関係が成り立つ。また、式(1)を変形して式(2)の関係が成り立つ。式(2)から判るように、インバータ回路INVの論理を反転させるのに必要な充放電時間(すなわち、図11Bの推移期間Tt1’)は、電位差Vdが小さいほど長くなる。
I×T=Cg×ΔVg (1)
T=(Cg×ΔVg)/I=(Cg×ΔVg)/(gm×Vd) (2)
こうした中、仕様として求められる電位差Vdは、前述したように、半導体装置の低電圧化等の流れを受け、益々小さくなってきている。また、通常用の判定しきい値電圧VJD_Nは、例えば、バンドギャップリファレンス回路等を含む基準電圧生成回路(図4参照)によって生成され、温度や電源電圧への依存性が低い電圧となる。しかし、通常用の判定しきい値電圧VJD_Nは、プロセスばらつきに応じて各半導体装置(半導体チップ)毎にばらつく場合がある。このようなばらつきを考慮すると、実際上の電位差Vdは、さらに、小さくなる恐れがある。
そして、電位差Vdが小さくなるほど、図11Bに示した通常モードMD3への実効的な復帰時間Tr1’は長くなり、実効的に通常モードMD3へ復帰するまでは自己診断を完了できないため、自己診断に要する時間も長くなる。例えば、電位差Vdが50mV等の場合、復帰時間Tr1’は、数10μs以下等が求められるのに対して、場合によっては、msオーダとなることがある。また、半導体装置の起動時に自己診断を行う場合、自己診断の長期化は、半導体装置の起動時間の増大を招くことになる。
《電圧監視回路(実施の形態1)の概略》
図1Aは、本発明の実施の形態1による電圧監視回路の構成例を示す概略図である。図11Bの推移時間Tt1’を短縮する方式として、例えば、(A)比較回路CMP1の動作電流を増加する方式や、(B)図12のPMOSトランジスタMP4のトランジスタサイズを小さくする方式等が考えられる。ただし、(A)の方式は、消費電流が増大し、半導体チップ全体の消費電力の増大を招くことになる。(B)の方式は、PMOSトランジスタMP4における半導体チップ間での相対的な特性ばらつきの増大を招くため、半導体チップ間での判定しきい値電圧のばらつきに繋がる恐れがある。
そこで、(A)や(B)の問題が生じない方式として、図1Aの方式を用いることが有益となる。図1Aに示す電圧監視回路VMNC1は、図11Aの構成例と比較して、さらに、ブースト用の判定しきい値電圧VJD_Bが入力される点が異なっている。ブースト用の判定しきい値電圧VJD_Bは、自己診断モードから通常モードへの遷移時に、比較回路CMP1への入力電位差を一時的に拡大するための電圧である。
当該電圧監視回路VMNC1は、選択回路SEL1と、比較回路CMP1とを備える。選択回路SEL1は、自己診断用の判定しきい値電圧VJD_T、通常用の判定しきい値電圧VJD_N、およびブースト用の判定しきい値電圧VJD_Bの中のいずれかを選択信号SS1に基づき選択する。比較回路CMP1は、例えば、図12に示した回路で構成され、選択回路SEL1で選択された選択電圧VJDSと監視対象電圧VMIとを比較することで、監視対象電圧VMIのスペック違反の有無を検出し、その検出結果を表す出力信号CMOを出力する。
図1Bは、図1Aの電圧監視回路における自己診断時の動作例を示す概略図である。図1Bに示されるように、電圧監視回路VMNC1は、自己診断に際し、図示しない自己診断制御回路によって選択信号SS1が制御されることで、通常モードMD1を初期状態として、順に、自己診断モードMD2a、ブーストモードMD2b、通常モードMD3に遷移する。これに応じて、選択回路SEL1は、通常用の判定しきい値電圧VJD_Nを初期状態として、順に、自己診断用の判定しきい値電圧VJD_T、ブースト用の判定しきい値電圧VJD_B、通常用の判定しきい値電圧VJD_Nを選択する。
自己診断用の判定しきい値電圧VJD_Tは、図11Bの場合と同様に、監視対象電圧VMIを基準として通常用の判定しきい値電圧VJD_Nとは逆極性の電圧である。一方、ブースト用の判定しきい値電圧VJD_Bは、監視対象電圧VMIを基準として通常用の判定しきい値電圧VJD_Nと同極性の電圧であり、かつ通常用の判定しきい値電圧VJD_Nよりも大きい電位差を備える電圧である。
図1Bの例では、電圧監視回路VMNC1は、通常時(通常モード時)に、監視対象電圧VMIが通常用の判定しきい値電圧VJD_Nよりも低下したか否か(すなわち下限スペック違反の有無)を検出している。この場合、監視対象電圧VMIを基準として、通常用の判定しきい値電圧VJD_Nおよびブースト用の判定しきい値電圧VJD_Bは負極側に設定され、自己診断用の判定しきい値電圧VJD_Tは正極側に設定される。さらに、監視対象電圧VMIを基準として、ブースト用の判定しきい値電圧VJD_Bの電位差Vbは、通常用の判定しきい値電圧VJD_Nの電位差Vdよりも大きくなっている。
自己診断用の判定しきい値電圧VJD_Tは、図11Bの場合と同様に、監視対象電圧VMIを基準として十分な電位差が生じる値に設定される。その結果、比較回路CMP1は、自己診断モードMD2aへの遷移が行われた際に、出力信号CMOを‘L’レベルから‘H’レベルへ高速に推移させる。その後、電圧監視回路VMNC1は、自己診断モードMD2aからブーストモードMD2bへ遷移する。ブーストモードMD2bでは、比較回路CMP1へ十分な電位差Vbが入力されるため、比較回路CMP1は、ブーストモードMD2bへの遷移に応じて、出力信号CMOを‘H’レベルから‘L’レベルへ高速に推移させる。その後、ブーストモードMD2bから通常モードMD3への遷移が行われると、比較回路CMP1へ入力される選択電圧VJDSは、ブースト用の判定しきい値電圧VJD_Bから通常用の判定しきい値電圧VJD_Nへ戻る。
このような構成および動作を用いると、図1Bに示されるように、通常モードへの復帰時間Tr1は、図11Bの場合と異なり出力信号CMOの推移時間Tt1に制約されなくなる。その結果、電圧監視回路VMNC1は、選択信号SS1に応じてブーストモードMD2bから通常モードMD3へ遷移した時点で、実効的に通常モードMD3へ復帰することができる。これにより、自己診断に要する時間を短縮可能になり、ひいては、半導体装置の起動時間を短縮することが可能になる。
なお、図1Bの電位差Vbは、大きいほど推移時間Tt1を短縮することが可能になり、これに応じて、ブーストモードMD2bの時間を短縮することで、通常モードMD3への実効的な復帰時間Tr1も短縮することが可能になる。ただし、電位差Vbが大き過ぎると、場合によっては、選択電圧VJDSがブースト用の判定しきい値電圧VJD_Bから通常用の判定しきい値電圧VJD_Nへ戻る際に、オーバーシュート等が生じる恐れがあるため、これらのトレードオフで定められる。
図2は、図1Bとは異なる動作例を示す概略図である。図2において、自己診断用の判定しきい値電圧VJD_Tは、図1Bの場合と同様に、監視対象電圧VMIを基準として通常用の判定しきい値電圧VJD_Nとは逆極性の電圧である。また、ブースト用の判定しきい値電圧VJD_Bも、図1Bの場合と同様に、監視対象電圧VMIを基準として通常用の判定しきい値電圧VJD_Nと同極性の電圧であり、かつ通常用の判定しきい値電圧VJD_Nよりも大きい電位差を備える電圧である。
ただし、図2の例では、図1Bの場合と異なり、電圧監視回路VMNC1は、通常時(通常モード時)に、監視対象電圧VMIが通常用の判定しきい値電圧VJD_Nよりも上昇したか否か(すなわち上限スペック違反の有無)を検出している。この場合、監視対象電圧VMIを基準として、通常用の判定しきい値電圧VJD_Nおよびブースト用の判定しきい値電圧VJD_Bは正極側に設定され、自己診断用の判定しきい値電圧VJD_Tは負極側に設定される。
図3は、図1Aの電圧監視回路を拡張した構成例を示す概略図である。図3に示す電圧監視回路VMNC2は、図1Aに示した電圧監視回路を2個備えている。一方の電圧監視回路は、選択回路SEL1uおよび比較回路CMP1uを備え、他方の電圧監視回路は、選択回路SEL1lおよび比較回路CMP1lを備える。選択回路SEL1u,SEL1lは、それぞれ、選択信号SS1u,SS1lに基づいて選択動作を行い、選択電圧VJDSu,VJDSlを出力する。
選択回路SEL1lに入力される通常用の判定しきい値電圧VJD_Nlは、監視対象電圧VMIよりも低電位であり、選択回路SEL1uに入力される通常用の判定しきい値電圧VJD_Nuは、監視対象電圧VMIよりも高電位である。これにより、選択回路SEL1lおよび比較回路CMP1lは、通常用の判定しきい値電圧VJD_Nlに基づいて図1Bのような動作を行い、下限スペック違反の検出結果を表す出力信号CMOlを出力する。一方、選択回路SEL1uおよび比較回路CMP1uは、通常用の判定しきい値電圧VJD_Nuに基づいて図2のような動作を行い、上限スペック違反の検出結果を表す出力信号CMOuを出力する。
《電圧監視回路(実施の形態1)周りの詳細》
図4は、図1Aの電圧監視回路周りの詳細な構成例を示す回路図である。ここでは、図1Bの動作を行う電圧監視回路を例としている。図4において、基準電圧生成回路VRGは、バンドギャップレファレンス回路BGRと、差動増幅回路DAMP2と、PMOSトランジスタMP5と、抵抗素子Rd1と、選択回路SEL2とを備え、自己診断用、通常用およびブースト用の各判定しきい値電圧(VJD_T,VJD_N,VJD_B)を生成する。
バンドギャップレファレンス回路BGRは、広く知られているように、pn接合の特性を利用して、温度や電源電圧に依存しないバンドギャップ電圧Vbg(例えば、1.2V程度)を生成する。差動増幅回路DAMP2は、バンドギャップ電圧Vbgと、選択回路SEL2からのフィードバック電圧Vfとが一致するように、PMOSトランジスタMP5を駆動する。PMOSトランジスタMP5は、ソースが電源電圧VCC2に結合され、差動増幅回路DAMP2によって駆動されることで、ドレインに基準電圧Vrefを生成する。抵抗素子Rd1は、基準電圧Vrefを適宜抵抗分圧する。
選択回路SEL2は、トリミング信号TRMに基づいて、抵抗素子Rd1の抵抗分圧ノード(タップ)を適宜選択し、選択したタップの電圧をフィードバック電圧Vfとして出力する。トリミング信号TRMの値は、半導体装置(半導体チップ)の製造段階で各半導体チップ毎に定められ、半導体チップ間でプロセスばらつきが生じた場合でも、基準電圧Vrefが共に同一の電圧値となるような値に定められる。抵抗素子Rd1は、この基準電圧Vrefを適宜抵抗分圧することで、自己診断用、通常用およびブースト用の各判定しきい値電圧(VJD_T,VJD_N,VJD_B)を生成する。
電圧監視回路VMNC1aは、選択回路SEL1aと、コンデンサCvと、図12に示したような比較回路CMP1とを備える。コンデンサCvは、比較回路CMP1のNMOSトランジスタMN1のゲート電圧となる選択電圧VJDSを保持する。選択回路SEL1aは、ここでは、CMOSスイッチCSWt,CSWn,CSWbを備える。CMOSスイッチCSWt,CSWn,CSWbは、それぞれ、自己診断用、通常用およびブースト用の各判定しきい値電圧(VJD_T,VJD_N,VJD_B)を、コンデンサCvに伝送するか否かを定める。
CMOSスイッチCSWt,CSWn,CSWbを構成するNMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタのゲートは、図示は省略されているが、図1Aに示した選択信号SS1によって制御される。例えば、通常用の判定しきい値電圧VJD_NをコンデンサCvに伝送する(言い換えれば選択電圧VJDSとする)場合、選択信号SS1によって、CMOSスイッチCSWnはオンに制御され、CMOSスイッチCSWt,CSWbはオフに制御される。
《半導体装置の概略》
図5は、本発明の実施の形態1による半導体装置の構成例を示す概略図である。図5に示す半導体装置DEVは、一つの半導体チップで構成され、特に限定はされないが、車載用のマイクロコントローラチップ等である。半導体チップDEVは、外部端子PN1〜PN6を含む複数の外部端子を備える。外部端子PN1,PN2,PN3,PN4には、それぞれ、電源電圧VDD,VCC,VCC_PLL,VCC_SYSが供給される。外部端子PN5には、リセット信号RSTが入力され、外部端子PN6には、システムモード信号SMDが入力される。
半導体装置DEVは、電源管理ユニットPMUと、電源生成ユニットPGUと、PLL(Phase Locked Loop)回路PLLCと、フラッシュメモリFMEMと、ロジック回路LGCと、不揮発性メモリRAMと、IO回路IOCとを備える。電源管理ユニットPMUは、電源電圧VCC_SYSで動作し、半導体装置DEV内で使用される各種電源を管理する。例えば、電源管理ユニットPMUは、リセット信号RSTに応じたパワーオンリセットの制御や、システムモード信号SMDに応じた半導体装置DEVの省電力制御(例えば、各種回路ブロックの活性/不活性化の制御)等を行う。
電源生成ユニットPGUは、図4に示したように、基準電圧生成回路VRGと、当該基準電圧生成回路VRGからの各種判定しきい値電圧が入力される複数の電圧監視回路VMNC1[1]〜VMNC1[3]とを備え、加えて、電源生成回路(レギュレータ回路)VGN1〜VGN3を備える。基準電圧生成回路VRGは、電源電圧VCC_SYSで動作する。電源生成回路VGN1〜VGN3は、基準電圧生成回路VRGからの所定の基準電圧と、外部端子からの電源電圧を受けて、各種内部電源電圧を生成する。ここでは、電源生成回路VGN1は、電源電圧VDDを受けて不揮発性メモリRAM用の内部電源電圧VDDI_RAMを生成する。電源生成回路VGN2は、電源電圧VCCを受けて、フラッシュメモリFMEM用の内部電源電圧VCCI_FMを生成する。電源生成回路VGN3は、電源電圧VCC_PLLを受けて、PLL回路PLLC用の内部電源電圧VCCI_PLLを生成する。
電圧監視回路VMNC1[1]は、電源電圧VDDを監視し、電圧監視回路VMNC1[2]は、電源電圧VCCを監視し、電圧監視回路VMNC1[3]は、電源電圧VCC_PLLを監視する。PLL回路PLLCは、半導体装置DEV内で必要とされる各種クロック信号を生成する。ロジック回路LGCは、電源電圧VDDで動作する。ロジック回路LGCには、フラッシュメモリFMEMや不揮発性メモリRAMのデータを用いて所定のプログラム処理を行うMPU(Micro Processing Unit)や、システム全体の状態等を管理するシステム制御回路SYSC等が含まれる。不揮発性メモリRAMは、SRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等である。IO回路IOCは、半導体装置DEV外部との間の入出力インタフェースを担う。
このような構成において、例えば、電源管理ユニットPMUは、自己診断制御回路を搭載している。電源管理ユニットPMU(自己診断制御回路)は、自己診断に際して、電圧監視回路VMNC1[1]〜VMNC1[3]内の各選択回路(例えば図4のSEL1a)を制御することで、当該選択回路に、通常用の判定しきい値電圧VJD_Nを初期状態として、図1Bに示したような順番で各判定しきい値電圧を選択させる。そして、電源管理ユニットPMUは、電圧監視回路VMNC1[1]〜VMNC1[3]の検出結果(図4の出力信号CMO)を受信する。
特に限定はされないが、具体的には、電源管理ユニットPMUは、まず、リセット信号RSTに応じたパワーオンリセットの後、電圧監視回路VMNC1[1]の選択信号SS1を図1Bのように制御することで、電圧監視回路VMNC1[1]にスペック違反有りを検出させる。電源管理ユニットPMUは、当該スペック違反有りの検出結果を受信し、ロジック回路LGC内のシステム制御回路SYSCにその旨を通知する。システム制御回路SYSCは、当該通知を受けて、予め定められる所定のエラー処理を実行したのち、電源管理ユニットPMUへ完了通知を行う。電源管理ユニットPMUは、当該完了通知を受けて、例えば、次ぎの電圧監視回路VMNC1[2]を対象として、同様の自己診断を実行する。
ここで、例えば、電源電圧VDDは、1.25V等であり、電源電圧VCC_SYSは、3.0V程度であり、電源電圧VCC,VCC_PLLは、3.0V〜5.0V程度である。このような場合、特に、電源電圧VDDを狭い範囲で管理することが求められるため、少なくとも、電圧監視回路VMNC1[1]に対して、図1Aの方式を適用することが望ましい。
例えば、電源電圧VDDは、1.25V±0.05Vの範囲等で管理され、下限スペック違反を検出する際の通常用の判定しきい値電圧VJD_Nは、1.2V−ΔV(ΔVは、ばらつきマージン)等に設定される。この場合、自己診断用の判定しきい値電圧VJD_Tは、例えば、1.5V等に設定され、ブースト用の判定しきい値電圧VJD_Bは、例えば、1.0V等に設定される。なお、他の電圧監視回路VMNC1[2],VMNC1[3]に関しては、図1Bの電位差Vdの値によっては、図1Aの方式の代わりに図11Aの方式を適用することも可能である。
《実施の形態1の主要な効果》
以上、実施の形態1の電圧監視回路および半導体装置を用いることで、代表的には、自己診断に要する時間を短縮可能になり、ひいては、半導体装置DEVの起動時間を短縮可能になる。また、図1Aで述べたように、このような効果を、消費電力を増大させずに、また、監視精度を十分に維持した状態で得ることが可能になる。
(実施の形態2)
《電圧監視回路(前提)の問題点》
図6は、図4の電圧監視回路を用いた場合に生じる恐れがある問題点の一例を示す概略図である。図6には、図1Bにおいて、ブーストモードMD2bから通常モードMD3へ遷移する際の状況が模式的に示されている。図6に示されるように、選択電圧VJDSをブースト用の判定しきい値電圧VJD_Bから通常用の判定しきい値電圧VJD_Nに切り替えると、コンデンサCvの電荷の移動等に伴い、選択電圧VJDSにオーバシュートやアンダーシュートといったノイズが生じ得る。その結果、図6に示されるように、比較回路CMP1で誤検知が生じる恐れがある。
このノイズは、監視対象電圧VMIとブースト用の判定しきい値電圧VJD_Bとの間の電位差Vbを小さくするほど抑制されるが、そうすると、図1Bでも述べたように、推移時間Tt1(復帰時間Tr1)が長くなる。また、当該ノイズは、図4の選択回路SEL1aおよび抵抗素子Rd1を介して、基準電圧Vrefにも重畳される。この場合、当該ノイズは、図5のように、基準電圧生成回路VRGを共用している複数の電源生成回路VGN1〜VGN3や複数の電圧監視回路VMNC1[1]〜VMNC1[3]に周り込み、これらの回路に悪影響を及ぼす恐れがある。具体的には、例えば、複数の電圧監視回路VMNC1[1]〜VMNC1[3]が並行して自己診断を行っている場合には、それらに誤検知が生じる恐れがあり、また、電源生成回路VGN1〜VGN3によって電源が供給されている起動済みの回路において、誤動作が生じる恐れがある。
《電圧監視回路(実施の形態2)周りの詳細》
図7は、本発明の実施の形態2による電圧監視回路周りの詳細な構成例を示す回路図である。図7に示す電圧監視回路VMNC1bは、図4の電圧監視回路VMNC1aと比較して次ぎの2点が異なっている。1つ目の相違点として、図7の比較回路CMP2は、図4の比較回路CMP1におけるNMOSトランジスタMN1の代わりに、3個のNMOSトランジスタMN1t,MN1n,MN1bを備える。NMOSトランジスタMN1t,MN1n,MN1bは、ドレインノードが共通に結合される。NMOSトランジスタMN1tは、自己診断用の判定しきい値電圧VJD_Tによって駆動され、NMOSトランジスタMN1nは、通常用の判定しきい値電圧VJD_Nによって駆動され、NMOSトランジスタMN1bは、ブースト用の判定しきい値電圧VJD_Bによって駆動される。
2つ目の相違点として、図7の比較回路CMP2は、図4の選択回路SEL1aの代わりに、比較回路CMP2内に選択回路SEL1bを備えている。選択回路SEL1bは、3個のスイッチ(ここでは共にNMOSトランジスタ)SWt,SWn,SWbを備える。3個のスイッチSWt,SWn,SWbは、一端が共通に結合され、他端が3個のNMOSトランジスタMN1t,MN1n,MN1bにそれぞれ結合される。すなわち、3個のスイッチSWt,SWn,SWbは、それぞれ、3個のNMOSトランジスタMN1t,MN1n,MN1bの電流経路に挿入される。選択回路SEL1bは、例えば、通常用の判定しきい値電圧VJD_Nを選択する場合、スイッチSWnをオンに制御し、残りのスイッチSWt,SWbをオフに制御する。
図7のような電圧監視回路VMNC1bを用いると、図6で述べたような電荷の移動が生じないため、ノイズを低減でき、電圧監視回路の誤検知を防止することが可能になる。また、基準電圧Vrefへのノイズの周り込みも生じないため、各電圧監視回路の誤検知や各回路の誤動作を防止することが可能になる。これらの結果、監視対象電圧VMIとブースト用の判定しきい値電圧VJD_Bとの間の電位差Vbをより大きくできる場合があり、これに伴い、自己診断に要する時間をさらに短縮できる場合がある。
図8は、図7の電圧監視回路における主要なトランジスタのサイズ関係の一例を示す模式図である。図7の比較回路CMP2では、図4のNMOSトランジスタMN1を3個に分割したため、図4の場合と比較して、回路面積の増大が懸念される。そこで、各トランジスタのサイズを図8のように定めることが有益となる。図8には、各MOSトランジスタの簡略的なレイアウト構成が示され、この例では、各MOSトランジスタのトランジスタサイズは、必ずしも限定はされないが、ゲート長を同一としてゲート幅によって設定される。
図8において、通常用の判定しきい値電圧VJD_Nで駆動されるNMOSトランジスタMN1nと、これと差動対トランジスタを構成するNMOSトランジスタMN2は、共に同一サイズ(ゲート幅W1)に設定され、プロセスばらつきによる影響(すなわち監視電圧精度の低下)を抑制するため、ある程度大きいサイズに設定される。一方、自己診断用の判定しきい値電圧VJD_Tで駆動されるNMOSトランジスタMN1tと、ブースト用の判定しきい値電圧VJD_Bで駆動されるNMOSトランジスタMN1bは、プロセスばらつきによる影響(すなわち監視電圧精度)は特に問題とならないため、両方共に、又は少なくとも一方は、NMOSトランジスタMN1nよりも小さいサイズに設定される。
この例では、NMOSトランジスタMN1t,MN1bは、両方共にNMOSトランジスタMN1nよりも小さいサイズに設定されている。図7および図8を参照して、NMOSトランジスタMN1tは、自己診断用の判定しきい値電圧VJD_Tによって、ドレインノードの電圧を‘L’レベルに放電できる駆動能力を備えていればよく、その範囲内で可能な限り小さいサイズ(ゲート幅W2)に設定される。
また、NMOSトランジスタMN1tが、強いオン状態によって、‘H’レベルのドレイン電圧を‘L’レベルに放電する役目を担うのに対して、NMOSトランジスタMN1bは、弱いオン状態によって、PMOSトランジスタMP1に‘L’レベルのドレイン電圧を‘H’レベルに充電させる役目を担う。このような役目に伴い、NMOSトランジスタMN1bは、NMOSトランジスタMN1tと比べて、特に駆動能力は必要とされない。したがって、NMOSトランジスタMN1bのサイズ(ゲート幅W3)は、NMOSトランジスタMN1tのサイズ(ゲート幅W2)よりも小さくてよい。
このようなトランジスタサイズの設定によって、例えば、NMOSトランジスタMN1t,MN1n,MN1bを全て同一サイズ(ゲート幅W1)で構成する場合と比べて回路面積を低減可能になり、図4の場合と比較しても、回路面積のオーバヘッドを十分に抑制できる。なお、スイッチSWt,SWn,SWbを構成するNMOSトランジスタに関しては、例えば、共に、ゲート幅W1よりも大きいゲート幅等で構成すればよいが、場合によっては、前述したような役目に鑑みて、NMOSトランジスタMN1t,MN1n,MN1bの場合と同様のサイズ比を持たせることも可能である。
《実施の形態2の主要な効果》
以上、実施の形態2の電圧監視回路および半導体装置を用いることで、実施の形態1で述べた各種効果に加えて、さらに、電圧監視回路の誤検知や各種回路の誤動作を防止できることから、信頼性の向上が図れる。また、このような効果を、回路面積のオーバヘッドを抑制しつつ得ることが可能になる。
(実施の形態3)
《電圧監視回路(前提)の問題点》
例えば、図4に示したような基準電圧生成回路VRGを用いた場合、基準電圧生成回路VRGの電源電圧VCC2を高くすることが困難となり、生成可能な最大の基準電圧Vrefの値が、例えば、2.0V程度といったように限られる場合がある。例えば、基準電圧生成回路VRG自身の電源電圧VCC2を、自身からの判定しきい値電圧を用いて監視する必要がある場合等で、このような事態が生じ得る。その結果、監視対象電圧が5.0V等といった高い電圧の場合の電圧監視が困難となる恐れがある。
《電圧監視回路(実施の形態3)の概略》
図9Aは、本発明の実施の形態3による電圧監視回路の構成例を示す概略図である。図9Aに示す電圧監視回路VMNC3は、図1Aの方式と異なり、判定しきい値電圧VJD側ではなく、監視対象電圧VMI側を降圧しつつ推移させる方式を用いている。当該電圧監視回路VMNC3は、抵抗素子Rd2と、選択回路SEL3と、比較回路CMPとを備える。抵抗素子Rd2は、監視対象電圧VMIを抵抗分圧することで、ブースト用の監視対象電圧VMI_B、通常用の監視対象電圧VMI_Nおよび自己診断用の監視対象電圧VMI_Tを生成する。この際には、抵抗素子Rd2の抵抗値を十分に高くすることで、監視対象電圧VMI(例えば電源電圧)での電力消費を十分に抑制できる。
選択回路SEL3は、ブースト用の監視対象電圧VMI_B、通常用の監視対象電圧VMI_Nおよび自己診断用の監視対象電圧VMI_Tの中のいずれかを選択する。比較回路CMPは、選択回路SEL3で選択された選択電圧VMISと判定しきい値電圧VJDとを比較することで、スペック違反の有無を検出し、その検出結果を表す出力信号CMOを出力する。
図9Bは、図9Aの電圧監視回路における自己診断時の動作例を示す概略図である。図9Bに示されるように、電圧監視回路VMNC3は、自己診断に際し、図示しない自己診断制御回路によって選択信号SS3が制御されることで、通常モードMD1を初期状態として、順に、自己診断モードMD2a、ブーストモードMD2b、通常モードMD3に遷移する。これに応じて、選択回路SEL3は、通常用の監視対象電圧VMI_Nを初期状態として、順に、自己診断用の監視対象電圧VMI_T、ブースト用の監視対象電圧VMI_B、通常用の監視対象電圧VMI_Nを選択する。
自己診断用の監視対象電圧VMI_Tは、判定しきい値電圧VJDを基準として通常用の監視対象電圧VMI_Nとは逆極性の電圧である。ブースト用の監視対象電圧VMI_Bは、判定しきい値電圧VJDを基準として通常用の監視対象電圧VMI_Nと同極性の電圧であり、かつ通常用の監視対象電圧VMI_Nよりも大きい電位差を備える電圧である。
図9Bの例では、電圧監視回路VMNC3は、図1Bの場合と同様に、通常時(通常モード時)に、監視対象電圧VMI(すなわち通常用の監視対象電圧VMI_N)が判定しきい値電圧VJDよりも低下したか否か(すなわち下限スペック違反の有無)を検出している。この場合、判定しきい値電圧VJDを基準として、通常用の監視対象電圧VMI_Nおよびブースト用の監視対象電圧VMI_Bは正極側に設定され、自己診断用の監視対象電圧VMI_Tは負極側に設定される。さらに、判定しきい値電圧VJDを基準として、ブースト用の監視対象電圧VMI_Bの電位差Vbは、通常用の監視対象電圧VMI_Nの電位差Vdよりも大きくなっている。
《電圧監視回路(実施の形態3)の詳細》
図9Aにおける選択回路SEL3および比較回路CMPに、例えば、図4に示した選択回路SEL1aおよび比較回路CMP1と同様の構成を適用すると、実施の形態2の場合と同様に、ノイズの問題が生じ得る。当該ノイズは、抵抗素子Rd2を介して監視対象電圧VMI(例えば電源電圧)に回り込むため、当該電源電圧で動作する回路の誤動作を招く恐れがある。そこで、実施の形態2の場合と同様に、電圧監視回路VMNC3を図10のような回路で構成することが有益となる。
図10は、図9Aの電圧監視回路の詳細な構成例を示す回路図である。図10に示す電圧監視回路VMNC3aは、抵抗素子Rd2および比較回路CMP3を備え、図7の比較回路CMP2の場合と同様に、比較回路CMP3が選択回路SEL1cを備える構成となっている。ただし、比較回路CMP3は、比較回路CMP2とは異なり、図12のNMOSトランジスタMN1ではなく、NMOSトランジスタMN2の代わりに3個のNMOSトランジスタMN2t,MN2n,MN2bを備える。NMOSトランジスタMN2t,MN2n,MN2bは、ドレインノードが共通に結合される。NMOSトランジスタMN2tは、自己診断用の監視対象電圧VMI_Tによって駆動され、NMOSトランジスタMN2nは、通常用の監視対象電圧VMI_Nによって駆動され、NMOSトランジスタMN2bは、ブースト用の監視対象電圧VMI_Bによって駆動される。
選択回路SEL1cは、3個のスイッチ(ここでは共にNMOSトランジスタ)SWt,SWn,SWbを備える。3個のスイッチSWt,SWn,SWbは、一端が共通に結合され、他端が3個のNMOSトランジスタMN2t,MN2n,MN2bにそれぞれ結合される。すなわち、3個のスイッチSWt,SWn,SWbは、それぞれ、3個のNMOSトランジスタMN2t,MN2n,MN2bの電流経路に挿入される。3個のNMOSトランジスタMN2t,MN2n,MN2bや、3個のスイッチ(NMOSトランジスタ)SWt,SWn,SWbのトランジスタサイズには、図8の場合のサイズ関係を適用できる。
《実施の形態3の主要な効果》
以上、実施の形態3の電圧監視回路および半導体装置を用いることで、実施の形態1や実施の形態2で述べた各種効果を、監視対象電圧VMIが高い場合であっても得ることが可能になる。なお、ここでは、下限スペック違反を検出する場合を例としたが、勿論、実施の形態1の場合と同様にして、上限スペック違反を検出することや、その両方を検出することも可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、前述した実施の形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
《付記》
監視対象電圧を判定しきい値電圧と比較することで前記監視対象電圧のスペック違反の有無を検出し、かつ自己診断に際し、要求に応じてスペック違反有りの検出結果を出力可能な電圧監視回路と、
前記電圧監視回路を制御する自己診断制御回路と、
前記判定しきい値電圧を生成する基準電圧生成回路と、
を有し、一つの半導体チップで構成される半導体装置であって、
前記電圧監視回路は、
前記監視対象電圧を抵抗分圧することで、第1の監視対象電圧、第2の監視対象電圧および第3の監視対象電圧を生成する抵抗素子と、
前記第1の監視対象電圧、前記第2の監視対象電圧および前記第3の監視対象電圧の中のいずれかを選択する選択回路と、
前記選択回路で選択された選択電圧と前記判定しきい値電圧とを比較することで、前記スペック違反の有無を検出する比較回路と、
を有し、
前記自己診断制御回路は、前記自己診断に際して前記選択回路を制御することで、前記選択回路に、前記第1の監視対象電圧を初期状態として、順に、前記第2の監視対象電圧、前記第3の監視対象電圧、前記第1の監視対象電圧を選択させ、
前記第2の監視対象電圧は、前記判定しきい値電圧を基準として前記第1の監視対象電圧とは逆極性の電圧であり、
前記第3の監視対象電圧は、前記判定しきい値電圧を基準として前記第1の監視対象電圧と同極性の電圧であり、かつ前記第1の監視対象電圧よりも大きい電位差を備える、
半導体装置。
CMP 比較回路
DEV 半導体装置
MD1,MD3 通常モード
MD2a 自己診断モード
MD2b ブーストモード
MN NMOSトランジスタ
MP PMOSトランジスタ
PGU 電源生成ユニット
PMU 電源管理ユニット
PN 外部端子
Rd 抵抗素子
SEL 選択回路
SS 選択信号
SW スイッチ
VDD,VCC 電源電圧
VGN 電源生成回路
VJD 判定しきい値電圧
VJD_B 判定しきい値電圧(ブースト用)
VJD_N 判定しきい値電圧(通常用)
VJD_T 判定しきい値電圧(自己診断用)
VJDS 選択電圧
VMI 監視対象電圧
VMI_B 監視対象電圧(ブースト用)
VMI_N 監視対象電圧(通常用)
VMI_T 監視対象電圧(自己診断用)
VMIS 選択電圧
VMNC 電圧監視回路
VRG 基準電圧生成回路

Claims (20)

  1. 監視対象電圧を第1の判定しきい値電圧と比較することで前記監視対象電圧のスペック違反の有無を検出し、かつ自己診断に際し、要求に応じてスペック違反有りの検出結果を出力可能な電圧監視回路であって、
    前記第1の判定しきい値電圧は、前記監視対象電圧の上限スペック違反または下限スペック違反の有無を検出するための電圧であり、
    前記第1の判定しきい値電圧と、前記監視対象電圧を基準として前記第1の判定しきい値電圧とは逆極性の電圧である第2の判定しきい値電圧と、前記監視対象電圧を基準として前記第1の判定しきい値電圧と同極性の電圧であり、かつ前記監視対象電圧を基準として前記第1の判定しきい値電圧よりも大きい電位差を備える第3の判定しきい値電圧の中のいずれかを選択する選択回路と、
    前記選択回路で選択された選択電圧と前記監視対象電圧とを比較することで、前記スペック違反の有無を検出する比較回路と、
    を有し、
    前記選択回路は、前記自己診断に際し、前記第1の判定しきい値電圧を初期状態として、順に、前記第2の判定しきい値電圧、前記第3の判定しきい値電圧、前記第1の判定しきい値電圧を選択する、
    電圧監視回路。
  2. 請求項1記載の電圧監視回路において、
    前記比較回路は、差動対トランジスタとなる第1のトランジスタおよび第2のトランジスタを含む差動増幅回路を有し、
    前記第1のトランジスタは、前記選択電圧によって駆動され、
    前記第2のトランジスタは、前記監視対象電圧によって駆動される、
    電圧監視回路。
  3. 請求項2記載の電圧監視回路において、
    前記第1のトランジスタは、一端が共通に結合される第1Aのトランジスタ、第1Bのトランジスタおよび第1Cのトランジスタを備え、
    前記第1Aのトランジスタは、前記第1の判定しきい値電圧によって駆動され、
    前記第1Bのトランジスタは、前記第2の判定しきい値電圧によって駆動され、
    前記第1Cのトランジスタは、前記第3の判定しきい値電圧によって駆動され、
    前記選択回路は、
    前記第1Aのトランジスタの他端に一端が接続され、前記第1Aのトランジスタの電流経路に挿入される第1Aのスイッチと、
    前記第1Bのトランジスタの他端に一端が接続され、前記第1Bのトランジスタの電流経路に挿入される第1Bのスイッチと、
    前記第1Cのトランジスタの他端に一端が接続され、前記第1Cのトランジスタの電流経路に挿入される第1Cのスイッチと、
    を有する、
    電圧監視回路。
  4. 請求項3記載の電圧監視回路において、
    前記第1Aのトランジスタのゲート幅は、前記第2のトランジスタのゲート幅同じであり、
    前記第1Bのトランジスタまたは前記第1Cのトランジスタのゲート幅は、前記第1Aのトランジスタのゲート幅よりも小さい、
    電圧監視回路。
  5. 請求項3記載の電圧監視回路において、
    前記第1Aのトランジスタのゲート幅は、前記第2のトランジスタのゲート幅同じであり、
    前記第1Bのトランジスタおよび前記第1Cのトランジスタのゲート幅は、共に、前記第1Aのトランジスタのゲート幅はよりも小さい、
    電圧監視回路。
  6. 請求項5記載の電圧監視回路において、
    前記第1Cのトランジスタのゲート幅は、前記第1Bのトランジスタのゲート幅よりも小さい、
    電圧監視回路。
  7. 請求項1記載の電圧監視回路において、
    前記第1の判定しきい値電圧として、前記監視対象電圧より低電位である第1Aの判定しきい値電圧と、前記監視対象電圧より高電位である第1Bの判定しきい値電圧とが設けられ、
    前記選択回路および前記比較回路は、
    前記第1Aの判定しきい値電圧に基づいて、前記監視対象電圧が前記第1Aの判定しきい値電圧よりも低下したか否かを検出する第1の選択回路および第1の比較回路と、
    前記第1Bの判定しきい値電圧に基づいて、前記監視対象電圧が前記第1Bの判定しきい値電圧よりも上昇したか否かを検出する第2の選択回路および第2の比較回路と、
    を有する、
    電圧監視回路。
  8. 監視対象電圧を判定しきい値電圧と比較することで前記監視対象電圧のスペック違反の有無を検出し、かつ自己診断に際し、要求に応じてスペック違反有りの検出結果を出力可能な電圧監視回路であって、
    前記判定しきい値電圧は、前記監視対象電圧の上限スペック違反または下限スペック違反の有無を検出するための電圧であり、
    前記監視対象電圧を抵抗分圧することで、第1の監視対象電圧、第2の監視対象電圧および第3の監視対象電圧を生成する抵抗素子と、
    前記抵抗素子の抵抗分圧ノードを入力として、前記第1の監視対象電圧、前記第2の監視対象電圧および前記第3の監視対象電圧の中のいずれかを選択する選択回路と、
    前記選択回路で選択された選択電圧と前記判定しきい値電圧とを比較することで、前記スペック違反の有無を検出する比較回路と、
    を有し、
    前記選択回路は、前記自己診断に際し、前記第1の監視対象電圧を初期状態として、順に、前記第2の監視対象電圧、前記第3の監視対象電圧、前記第1の監視対象電圧を選択し、
    前記第2の監視対象電圧は、前記判定しきい値電圧を基準として前記第1の監視対象電圧とは逆極性の電圧であり、
    前記第3の監視対象電圧は、前記判定しきい値電圧を基準として前記第1の監視対象電圧と同極性の電圧であり、かつ前記判定しきい値電圧を基準として前記第1の監視対象電圧よりも大きい電位差を備える、
    電圧監視回路。
  9. 請求項8記載の電圧監視回路において、
    前記比較回路は、差動対トランジスタとなる第1のトランジスタおよび第2のトランジスタを含む差動増幅回路を有し、
    前記第1のトランジスタは、前記判定しきい値電圧によって駆動され、
    前記第2のトランジスタは、前記選択電圧によって駆動される、
    電圧監視回路。
  10. 請求項9記載の電圧監視回路において、
    前記第2のトランジスタは、一端が共通に結合される第2Aのトランジスタ、第2Bのトランジスタおよび第2Cのトランジスタを備え、
    前記第2Aのトランジスタは、前記第1の監視対象電圧によって駆動され、
    前記第2Bのトランジスタは、前記第2の監視対象電圧によって駆動され、
    前記第2Cのトランジスタは、前記第3の監視対象電圧によって駆動され、
    前記選択回路は、
    前記第2Aのトランジスタの他端に一端が接続され、前記第2Aのトランジスタの電流経路に挿入される第2Aのスイッチと、
    前記第2Bのトランジスタの他端に一端が接続され、前記第2Bのトランジスタの電流経路に挿入される第2Bのスイッチと、
    前記第2Cのトランジスタの他端に一端が接続され、前記第2Cのトランジスタの電流経路に挿入される第2Cのスイッチと、
    を有する、
    電圧監視回路。
  11. 請求項10記載の電圧監視回路において、
    前記第2Aのトランジスタのゲート幅は、前記第1のトランジスタのゲート幅同じであり、
    前記第2Bのトランジスタまたは前記第2Cのトランジスタのゲート幅は、前記第2Aのトランジスタのゲート幅よりも小さい、
    電圧監視回路。
  12. 請求項10記載の電圧監視回路において、
    前記第2Aのトランジスタのゲート幅は、前記第1のトランジスタのゲート幅同じであり、
    前記第2Bのトランジスタおよび前記第2Cのトランジスタのゲート幅は、共に、前記第2Aのトランジスタのゲート幅よりも小さい、
    電圧監視回路。
  13. 請求項12記載の電圧監視回路において、
    前記第2Cのトランジスタのゲート幅は、前記第2Bのトランジスタのゲート幅よりも小さい、
    電圧監視回路。
  14. 監視対象電圧を第1の判定しきい値電圧と比較することで前記監視対象電圧のスペック違反の有無を検出し、かつ自己診断に際し、要求に応じてスペック違反有りの検出結果を出力可能な電圧監視回路と、
    前記電圧監視回路を制御する自己診断制御回路と、
    前記第1の判定しきい値電圧と、前記監視対象電圧を基準として前記第1の判定しきい値電圧とは逆極性の電圧である第2の判定しきい値電圧と、前記監視対象電圧を基準として前記第1の判定しきい値電圧と同極性の電圧であり、かつ前記監視対象電圧を基準として前記第1の判定しきい値電圧よりも大きい電位差を備える第3の判定しきい値電圧とを生成する基準電圧生成回路と、
    を有し、一つの半導体チップで構成される半導体装置であって、
    前記第1の判定しきい値電圧は、前記監視対象電圧の上限スペック違反または下限スペック違反の有無を検出するための電圧であり、
    前記電圧監視回路は、
    前記第1の判定しきい値電圧、前記第2の判定しきい値電圧および前記第3の判定しきい値電圧の中のいずれかを選択する選択回路と、
    前記選択回路で選択された選択電圧と前記監視対象電圧とを比較することで、前記スペック違反の有無を検出する比較回路と、
    を有し、
    前記自己診断制御回路は、前記自己診断に際して前記選択回路を制御することで、前記選択回路に、前記第1の判定しきい値電圧を初期状態として、順に、前記第2の判定しきい値電圧、前記第3の判定しきい値電圧、前記第1の判定しきい値電圧を選択させる、
    半導体装置。
  15. 請求項14記載の半導体装置において、
    前記比較回路は、差動対トランジスタとなる第1のトランジスタおよび第2のトランジスタを含む差動増幅回路を有し、
    前記第1のトランジスタは、前記選択電圧によって駆動され、
    前記第2のトランジスタは、前記監視対象電圧によって駆動される、
    半導体装置。
  16. 請求項15記載の半導体装置において、
    前記第1のトランジスタは、一端が共通に結合される第1Aのトランジスタ、第1Bのトランジスタおよび第1Cのトランジスタを備え、
    前記第1Aのトランジスタは、前記第1の判定しきい値電圧によって駆動され、
    前記第1Bのトランジスタは、前記第2の判定しきい値電圧によって駆動され、
    前記第1Cのトランジスタは、前記第3の判定しきい値電圧によって駆動され、
    前記選択回路は、
    前記第1Aのトランジスタの他端に一端が接続され、前記第1Aのトランジスタの電流経路に挿入される第1Aのスイッチと、
    前記第1Bのトランジスタの他端に一端が接続され、前記第1Bのトランジスタの電流経路に挿入される第1Bのスイッチと、
    前記第1Cのトランジスタの他端に一端が接続され、前記第1Cのトランジスタの電流経路に挿入される第1Cのスイッチと、
    を有する、
    半導体装置。
  17. 請求項16記載の半導体装置において、
    前記第1Aのトランジスタのゲート幅は、前記第2のトランジスタのゲート幅同じであり、
    前記第1Bのトランジスタおよび前記第1Cのトランジスタのゲート幅は、共に、前記第1Aのトランジスタのゲート幅よりも小さい、
    半導体装置。
  18. 請求項14記載の半導体装置において、
    前記電圧監視回路は、複数の前記監視対象電圧に応じて複数設けられる、
    半導体装置。
  19. 請求項14記載の半導体装置において、
    前記監視対象電圧は、前記半導体装置の外部から供給される電源電圧である、
    半導体装置。
  20. 請求項14記載の半導体装置において、
    前記自己診断は、前記半導体装置の起動時に実行される、
    半導体装置。
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