JP4849164B2 - 電圧監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電池の電圧監視装置に関する。
従来より、電池の過充電検出や過放電検出の閾値が自発変化したことを検出する故障診断機能を備えた電池制御装置が、例えば特許文献1で提案されている。具体的に、特許文献1では、電池の電圧を検出し、当該電圧と閾値とを比較する構成が提案されている。
この構成では、電池の電圧と閾値とを比較するに際し、閾値を本来の値から一定値だけ強制的にシフトさせる。つまり、閾値を1段階だけ切り替える。そして、電池制御装置は、閾値の強制変更にもかかわらず閾値と電池の電圧との大小関係が逆転しないときには、閾値の自発変化が大きいと判定する。このようにして、閾値の特性ずれを検出できるようになっている。
特開2003−92840号公報
しかしながら、上記従来の技術では、閾値を1段階切り替えたとき、閾値が自発変化して特性ずれを起こしていたとしても、例えば閾値を切り替える手段に不具合が発生していたときには電池の電圧と閾値との大小関係が逆転してしまう可能性がある。このため、従来では閾値の特性ずれの判定の信頼性が低いという問題があった。
そこで、本発明者らは鋭意検討した結果、閾値を段階的に切り替えて電池の電圧と各閾値との大小関係を比較することにより、閾値の特性ずれを検出するといった故障診断機能を付加することを案出した。しかし、この場合であっても、故障診断機能が故障すると、閾値を段階的に切り替えるタイミングがノイズ等によりずれるという誤作動が起こる可能性がある。
本発明は上記点に鑑み、閾値を段階的に切り替えて電池の電圧と各閾値と比較することにより閾値の特性ずれを検出するに際し、閾値の切り替えのタイミングのずれを検出することができる電圧監視装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、電池の電圧と監視閾値とを比較することにより電池の電圧の監視を行う一方、監視閾値の異常の有無を診断するための第1診断閾値および第2診断閾値を設定すると共にこれらの第1診断閾値および第2診断閾値を用いて診断を行う電圧監視装置であって、
監視閾値または第1診断閾値と電池の電圧とを比較し、その比較結果を出力する第1比較手段と、
監視閾値または第2診断閾値と電池の電圧とを比較し、その比較結果を出力する第2比較手段と、
監視を行う際には第1比較手段で用いられる閾値を監視閾値に切り替えると共に第2比較手段で用いられる閾値を監視閾値に切り替え、診断を行う際に、第1比較手段で用いられる監視閾値を第1診断閾値に切り替えると共に第2比較手段で用いられる監視閾値を第1診断閾値と同じ値の第2診断閾値に切り替え、さらに第1診断閾値および第2診断閾値を一定値および一定のタイミングでそれぞれ段階的に切り替える閾値切替手段と、
第1比較手段から出力された比較結果と第2比較手段から出力された比較結果とをそれぞれ入力し、第1比較手段の比較結果と第2比較手段の比較結果とが異なるとき、閾値切替手段により切り替えられる閾値に異常が生じていることを検出する異常検出手段と、を備え、
第1比較手段は、閾値切替手段により第1診断閾値の段階的な切り替えが開始された後、一定時間経過すると異常検出手段に第1強制信号を出力する第1強制出力手段を有し、
第2比較手段は、閾値切替手段により第2診断閾値の段階的な切り替えが開始された後、一定時間経過すると異常検出手段第2強制信号を出力する第2強制出力手段を有しており、
異常検出手段は、第1強制信号を入力するタイミングと第2強制信号を入力するタイミングとが異なるとき、第1診断閾値が段階的に切り替えられるタイミングと第2診断閾値が段階的に切り替えられるタイミングとにずれが生じていることを検出することを特徴とする。
これによると、異常検出手段は第1診断閾値の切り替え開始から一定時間経過後のタイミングを示す第1強制信号を入力すると共に第2診断閾値の切り替え開始から一定時間経過後のタイミングを示す第2強制信号を入力しているので、各強制信号の入力のタイミングのずれを検出することにより各診断閾値の切り替えのタイミングのずれを検出することができる。
請求項2に記載の発明では、第1強制信号および第2強制信号は、ハイ信号とロー信号とが組み合わされた信号であることを特徴とする。
これにより、第1強制信号および第2強制信号を、立ち上がりのタイミングまたは立ち下がりのタイミングを有する信号とすることができる。したがって、異常検出手段に入力される第1強制信号のタイミングと第2強制信号のタイミングとを相互比較することができ、各強制信号の入力のタイミングのずれを検出できるようにすることができる。
請求項3に記載の発明では、第1強制信号および第2強制信号は、閾値切替手段によって第1診断閾値および第2診断閾値が段階的に切り替えられることにより第1比較手段の比較結果および第2比較手段の比較結果がハイ信号からロー信号にそれぞれ切り替わる場合にはロー信号からハイ信号に変化する信号であり、第1比較手段の比較結果および第2比較手段の比較結果がロー信号からハイ信号にそれぞれ切り替わる場合にはハイ信号からロー信号に変化する信号であることを特徴とする。
このように、各比較手段の比較結果が逆転するように各強制信号においてハイ信号とロー信号とを組み合わることができる。
請求項4に記載の発明では、第1診断閾値および第2診断閾値は、電池で使用される電圧の範囲内で段階的に切り替えられることを特徴とする。
これにより、電池の電圧の最小値から最大値までの全範囲に対して第1診断閾値および第2診断閾値を段階的に切り替えなくても良いようにすることができる。
請求項5に記載の発明では、電池の電圧と監視閾値とを比較することにより電池の電圧の監視を行う一方、監視閾値の異常の有無を診断するための診断閾値を設定すると共にこの診断閾値を用いて診断を行う電圧監視装置であって、
監視閾値または診断閾値と電池の電圧との大小関係を比較し、その比較結果を出力する比較手段と、
監視を行う際には比較手段で用いられる閾値を監視閾値に切り替え、診断を行う際には比較手段で用いられる監視閾値を診断閾値に切り替え、さらに診断閾値を一定値および一定のタイミングで段階的に切り替える閾値切替手段と、
電池の電圧を検出し、その検出結果を出力する電圧検出手段と、
電圧検出手段から検出結果を入力し、当該検出結果と診断閾値との大小関係を比較することにより比較手段の比較結果を推定し、その比較推定結果を出力する推定手段と、
比較手段から出力された比較結果と推定手段から出力された比較推定結果とをそれぞれ入力し、比較手段の比較結果と推定手段の比較推定結果とが異なるとき、閾値切替手段により切り替えられる閾値に異常が生じていることを検出する異常検出手段と、を備え、
比較手段は、閾値切替手段により診断閾値の段階的な切り替えが開始された後、一定時間経過すると異常検出手段に強制信号を出力する強制出力手段を有し、
推定手段は、電圧検出手段の検出結果から推定した比較推定結果に基づいて強制出力手段から強制信号が出力されるタイミングを推定してそのタイミング推定結果を異常検出手段に出力し、
異常検出手段は、強制信号を入力するタイミングとタイミング推定結果とが異なるとき、診断閾値が段階的に切り替えられるタイミングにずれが生じていることを検出することを特徴とする。
これによると、推定手段により強制出力手段から強制信号が出力されるタイミングを推定できるので、強制出力手段から異常検出手段に強制信号が入力されるタイミングと推定手段のタイミング推定結果とのずれを検出することにより診断閾値の切り替えのタイミングのずれを検出することができる。
請求項6に記載の発明では、強制信号は、ハイ信号とロー信号とが組み合わされた信号であることを特徴とする。
これにより、強制信号を、立ち上がりのタイミングまたは立ち下がりのタイミングを有する信号とすることができる。したがって、異常検出手段にて強制信号の入力のタイミングと推定手段のタイミング推定結果とを相互比較することができ、ひいては診断閾値の切り替えタイミングのずれを検出できるようにすることができる。
請求項7に記載の発明では、強制信号は、閾値切替手段によって診断閾値が段階的に切り替えられることにより比較手段の比較結果がハイ信号からロー信号に切り替わる場合にはロー信号からハイ信号に変化する信号であり、比較手段の比較結果がロー信号からハイ信号に切り替わる場合にはハイ信号からロー信号に変化する信号であることを特徴とする。
このように、各比較手段の比較結果が逆転するように各強制信号においてハイ信号とロー信号とを組み合わることができる。
請求項8に記載の発明では、診断閾値は、電池で使用される電圧の範囲内で段階的に切り替えられることを特徴とする。
これにより、電池の電圧の最小値から最大値までの全範囲に対して診断閾値を段階的に切り替えなくても良いようにすることができる。
本発明の第1実施形態に係る電圧監視装置を含んだ電圧監視システムの全体構成図である。 第1切替部および第2切替部の閾値の特性ずれおよび切り替えタイミングのずれが無いときの第1比較器および第2比較器の入出力のタイミングチャートである。 第1切替部および第2切替部の閾値の特性ずれおよび切り替えタイミングのずれがあるときの第1比較器および第2比較器の入出力のタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係る電圧監視装置を含んだ電圧監視システムの全体構成図である。 閾値の切り替えタイミングのずれが生じているときの第1比較器の入出力のタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る電圧監視装置を含んだ電圧監視システムの全体構成図である。図1に示されるように、電圧監視システムは、電池10と電圧監視装置20とを備えて構成されている。
電池10は、一定の電圧を発生させることができる電圧源である。この電池10は、例えば、負荷を駆動するための電源や電子機器の電源等に用いられる。電池10としては、例えば、充電できない一次電池や充電可能な二次電池が採用される。本実施形態では、電池10としてリチウムイオン二次電池を用いる。
電圧監視装置20は、二次電池である電池10の過充電および過放電を検出する過充放電検出機能と、これら過充放電検出の閾値の特性ずれを診断するための自己診断機能と、を有するものである。
過充放電検出機能は、電池10の電圧と規定値(閾値)とを比較することにより電池10の電圧の監視を行う機能である。電池10が二次電池の場合、電圧監視装置20は電池10の電圧が過充電を検出する規定値(閾値)と過放電を検出する規定値(閾値)との間にあるかを監視することとなる。
また、自己診断機能は、過充放電を検出するための閾値が何らかの原因(例えば回路の故障等)で変化したことを検出する機能である。すなわち、自己診断機能は、過充放電を検出するための閾値の異常の有無を診断するための診断用の閾値を用いて、過充放電検出機能を実現する各部の異常(故障、外乱等)を検出する機能である。
このような電圧監視装置20は、監視回路部30とマイクロコンピュータ40とを備えている。
監視回路部30は、第1監視回路50と第2監視回路60とを備え、これら第1監視回路50および第2監視回路60により二重系の回路が構成されたものである。すなわち、第1監視回路50および第2監視回路60は、同じ回路構成になっている。監視回路部30は、例えばICにより構成される。
第1監視回路50は、閾値と電池10の電圧とを比較してその比較結果を出力するものであり、第1切替部51、第1基準電圧源52、第1比較器53、トランジスタ54、および第1強制出力部55を備えている。
第1切替部51は、電池10の電圧から閾値に相当する閾値電圧を生成するものである。このため、第1切替部51は、電池10の正電圧に電気的に接続された第1配線31と、電池10の負電圧に電気的に接続された第2配線32との間に接続されている。
このような第1切替部51は、閾値である閾値電圧を生成するべく、複数の抵抗51aと複数のスイッチ51bとを備えて構成されている。複数の抵抗51aは第1配線31と第2配線32との間に直列に接続されている。
また、スイッチ51bは、例えば抵抗素子やトランジスタ等により構成されたものである。そして、各スイッチ51bは各抵抗51aの接続点にそれぞれ接続されると共に、各スイッチ51bが並列接続されている。各スイッチ51bが並列接続された接続点は第1比較器53の非反転入力端子(+端子)に接続されている。
本実施形態では、11個の抵抗51aが直列に接続され、10個のスイッチ51bが各抵抗51aの接続点にそれぞれ接続されている。各抵抗51aのうちもっとも第2配線32側に位置する抵抗51aは、過充電検出を行うための可変抵抗である。一方、各抵抗51aのうちもっとも第1配線31側に位置するスイッチ51bは過放電検出を行うためのスイッチである。
そして、各スイッチ51bのうちのいずれか1つがオンされることにより、各抵抗51aによって電池10の電圧が分圧され、この分圧が閾値電圧として第1比較器53の非反転入力端子に入力される。したがって、各スイッチ51bのうちもっとも第1配線31側のスイッチ51bがオンされると、第1配線31に接続された1つの抵抗51aと第2配線32に接続された10個の抵抗51aとの分圧が過放電検出閾値つまり閾値電圧として第1比較器53に入力される。
このように、各スイッチ51bが切り替えられることにより、過充電検出閾値、第1閾値〜第8閾値、過放電検出閾値の各閾値のいずれかに相当する分圧が閾値電圧として第1切替部51から第1比較器53に出力される。
これら過充電検出閾値、第1閾値〜第8閾値、過放電検出閾値の各閾値は、電池10の電圧の範囲内に設定されている。電池10としてリチウムイオン電池が用いられる場合には、過充電検出閾値は例えば4.25Vであり、過放電検出閾値は例えば1.75Vに設定される。したがって、過充電検出閾値と過放電検出閾値との間の第1閾値〜第8閾値は電池10の使用範囲に設定され、例えば1.75Vと4.25Vとの間にそれぞれ設定される。
このように、第1閾値〜第8閾値は、電池10で使用される電圧の範囲内で段階的に切り替えられる。このように各閾値を設定することにより、電池10の電圧の最小値から最大値までの全範囲に対して診断閾値を段階的に切り替えなくて済む。
また、第1閾値〜第8閾値の各閾値は、電圧監視装置20が閾値の特性ずれを検出する自己診断を行うために用いられる。第1閾値〜第8閾値の各閾値は、一定値が段階的に変化するように設定されている。例えば、一定値を0.1Vとすると、第1閾値と第2閾値との差が0.1V、第2閾値と第3閾値との差が0.1V、となるように各閾値が設定されている。言い換えると、各閾値が一定の値で段階的に変化するように、各抵抗51aの抵抗値が決められている。本実施形態では、自己診断の際に、もっとも大きい第1閾値からもっとも小さい第8閾値まで段階的に切り替えられる。
第1基準電圧源52は、一定の第1基準電圧を発生させる電圧源である。この第1基準電圧源52は、第1比較器53の反転入力端子(−端子)と第2配線32との間に接続されている。
第1比較器53は、第1切替部51から閾値電圧を入力すると共に第1基準電圧源52から第1基準電圧を入力し、これらの比較結果を出力端子から第1出力として出力するものである。このような第1比較器53としてはコンパレータを用いることができる。
上述のように、第1比較器53の反転入力端子に第1基準電圧が入力され、非反転入力端子に閾値電圧が入力される。したがって、閾値電圧が第1基準電圧よりも大きいときには第1出力はハイレベルの信号となり、閾値電圧が第1基準電圧よりも小さいときには第1出力はローレベルの信号となる。
第1強制出力部55は、第1切替部51にて第1閾値〜第8閾値の段階的な切り替えが開始された後、当該切り替え開始から一定時間経過すると第1強制信号を出力するものである。ここで、「一定時間」とは、第1閾値から所定の閾値までの切り替えに要する時間であり、例えば、第1閾値から第5閾値まで切り替えに要する時間や、第8閾値までの閾値の切り替えに要する時間等である。したがって、第1強制信号は、第1閾値から閾値の切り替えが完了したあと一定時間が経過したというタイミングの情報が含まれる。
このような第1強制出力部55は、電圧源55a、スイッチ55b、およびスイッチ55cを備えている。電圧源55aは、一定電圧を発生させるものである。スイッチ55bは、一方の接点が電圧源55aに接続され、他方の接点が第1比較器53の出力端子に接続されたものである。また、スイッチ55cは、一方の接点が第1比較器53の出力端子に接続され、他方の接点が第2配線32に接続されたものである。スイッチ55b、55cとしては、例えば抵抗素子やトランジスタ等により構成されたものを用いることができる。
上記の構成によると、スイッチ55bがオンし、スイッチ55cがオフすると、第1比較器53の出力端子の電位は電圧源55aの一定電圧に固定されるので、第1出力は強制的にハイ信号とされる。また、スイッチ55bがオフし、スイッチ55cがオンすると、第1比較器53の出力端子の電位は第2配線32と同じ電圧に固定されるので、第1出力は強制的にロー信号とされる。このように、各スイッチ55b、55cの切り替えによって強制的に生成された信号が第1強制信号である。
なお、第1比較器53から電池10の電圧の監視結果や第1閾値〜第8閾値の比較結果が出力されるときは、各スイッチ55b、55cはオフされる。
本実施形態では、第1強制信号は、ロー信号からハイ信号に変化するようにロー信号とハイ信号とが組み合わされた信号である。つまり、第1強制信号は、ある一定のタイミングで決まった論理を示す信号である。
トランジスタ54は、電池10が使用されていない状態で第1配線31と第2配線32とを繋ぐ各抵抗51aに暗電流が流れること防止するための暗電流遮断手段である。これにより、電池10が使用されていないときには暗電流により電池10が消費されることを防止できるようになっている。
第2監視回路60は、第1監視回路50と共に二重系の回路を構成するものである。第2監視回路60の回路構成は、第1監視回路50の回路構成と同じである。すなわち、第2監視回路60は、閾値と電池10の電圧とを比較してその比較結果を出力するものであり、第2切替部61、第2基準電圧源62、第2比較器63、トランジスタ64、および第2強制出力部65を備えている。
第2切替部61は、第1切替部51と同様に、電池10の電圧から閾値に相当する閾値電圧を生成するものであり、第1配線31と第2配線32との間に接続されている。第2切替部61は、第1切替部51と同じ構成であり、複数の抵抗61aと複数のスイッチ61bとを備えて構成されている。
これら複数の抵抗61aおよび複数のスイッチ61bの接続形態は、上記の各抵抗51aおよび各スイッチ51bの接続形態と同じである。そして、各スイッチ61bが並列接続された接続点は第2比較器63の非反転入力端子(+端子)に接続されている。スイッチ61bの構成は、第1切替部51のスイッチ51bと同じ構成になっている。
また、第2切替部61における過充電検出閾値、第1閾値〜第8閾値、過放電検出閾値の各閾値は、第1切替部51の各閾値と同じ値に設定されている。そして、各スイッチ61bが切り替えられることにより、過充電検出閾値、第1閾値〜第8閾値、過放電検出閾値の各閾値のいずれかに相当する分圧が閾値電圧として第2切替部61から第2比較器63に出力される。
第2基準電圧源62は、第1基準電圧源52と同様に、一定の第2基準電圧を発生させる電圧源である。第2基準電圧源62で生成される第2基準電圧は、第1基準電圧源52で生成される第1基準電圧と同じ値の電圧である。このような第2基準電圧源62は、第2比較器63の反転入力端子(−端子)と第2配線32との間に接続されている。
第2比較器63は、第2切替部61から閾値電圧を入力すると共に第2基準電圧源62から第2基準電圧を入力し、これらの比較結果を出力端子から第2出力として出力するものである。このような第2比較器63として、第1比較器53と同様にコンパレータが用いられる。
また、第2比較器63の反転入力端子に第2基準電圧源62から第2基準電圧が入力され、非反転入力端子に第2切替部61から閾値電圧が入力される。そして、閾値電圧が第2基準電圧よりも大きいときには第2出力はハイレベルの信号となり、閾値電圧が第2基準電圧よりも小さいときには第2出力はローレベルの信号となる。
第2強制出力部65は、第2切替部61にて第1閾値〜第8閾値の段階的な切り替えが開始された後、当該切り替え開始から一定時間後に第2強制信号を出力するものである。ここで、第2強制出力部65における「一定時間後」は、第1強制出力部55における「一定時間後」と同じ時間である。このような第2強制出力部65は、第1強制出力部55と同じ構成になっており、電圧源65a、スイッチ65b、およびスイッチ65cを備えている。
電圧源65aは、電圧源55aと同様に一定電圧を発生させるものである。スイッチ65bは、一方の接点が電圧源65aに接続され、他方の接点が第2比較器63の出力端子に接続されたものである。また、スイッチ65cは、一方の接点が第2比較器63の出力端子に接続され、他方の接点が第2配線32に接続されたものである。スイッチ65b、65cとしては、例えば抵抗素子やトランジスタ等により構成されたものを用いることができる。
このような構成によると、スイッチ65bがオンし、スイッチ65cがオフすると、第2比較器63の出力端子の電位は電圧源65aの一定電圧に固定されるので、第2出力は強制的にハイ信号とされる。また、スイッチ65bがオフし、スイッチ65cがオンすると、第2比較器63の出力端子の電位は第2配線32と同じ電圧に固定されるので、第2出力は強制的にロー信号とされる。このように、各スイッチ65b、65cの切り替えによって強制的に生成された信号が第2強制信号である。第2強制信号は、第1強制信号と同様にロー信号からハイ信号に変化するようにロー信号とハイ信号とが組み合わされた信号である。
トランジスタ64は、第1監視回路50のトランジスタ54と同様に、電池10が使用されていない状態で各抵抗51aに流れる暗電流を遮断するための暗電流遮断手段である。
以上のように、第1監視回路50および第2監視回路60は同じ構成になっている。つまり、監視回路部30は二重系の回路を備えたものであると言える。
マイクロコンピュータ40は、図示しないCPU、ROM、EEPROM、RAM等を備え、ROM等に記憶したプログラムに従って過充放電の監視や閾値の特性ずれを検出する自己診断を行うものである。
また、マイクロコンピュータ40は、過充放電の監視や閾値の特性ずれの自己診断を行うべく、閾値切替部41と異常検出部42とを備えている。
閾値切替部41は、第1監視回路50の第1切替部51および第2監視回路60の第2切替部61にそれぞれ指令を出すことにより、第1切替部51の各スイッチ51bのオン/オフおよび第2切替部61の各スイッチ61bのオン/オフを切り替えるものである。すなわち、閾値切替部41は第1切替部51の分圧比および第2切替部61の分圧比をそれぞれ切り替えるものである。
ここで、「第1切替部51の分圧比」とは、直列接続された11個の抵抗51aを第1配線31側と第2配線32側とに分ける割合である。例えば、過放電検出閾値に相当する電圧は、直列接続された各抵抗51aのうち第1配線31に接続された1つの抵抗と第2配線32に接続された10個の直列接続された抵抗との分圧である。この場合、「第1切替部51の分圧比を切り替える」とは、各スイッチ51bのうち第1配線31に接続された抵抗51aとこの抵抗51aに接続された抵抗51aとの接続点に接続されたスイッチ51bをオンして他のスイッチ51bをオフすることである。「第2切替部61の分圧比」についても同様である。
具体的に、マイクロコンピュータ40が過充放電の監視を行う場合、閾値切替部41は第1切替部51および第2切替部61それぞれが過充電検出閾値または過放電検出閾値に相当する閾値電圧を出力するように、第1切替部51および第2切替部61それぞれに対してスイッチ51bおよびスイッチ61bを切り替える指令を出す。
そして、マイクロコンピュータ40は、第1監視回路50および第2監視回路60から入力した第1出力および第2出力により、電池10の過放電または過充電の判定を行う。
一方、マイクロコンピュータ40が閾値の特性ずれの自己診断を行う場合、閾値切替部41は、第1切替部51および第2切替部61それぞれに対して、スイッチ51b、61bを順番に切り替えることにより第1閾値から順に第8閾値までの各閾値電圧を一定値および一定のタイミングでそれぞれ段階的に切り替えて出力させる指令を出す。これにより、第1切替部51および第2切替部61から出力される閾値電圧の値は、一定値および一定のタイミングでそれぞれ段階的に切り替えられる。
すなわち、閾値切替部41は、自己診断を行う場合、第1切替部51に設定された過充電検出閾値または過放電検出閾値を第1閾値に切り替えると共に第2切替部61に設定された過充電検出閾値または過放電検出閾値を第1切替部51に設定された第1閾値と同じ値の第1閾値に切り替える。この後、閾値切替部41は各切替部51、61の第1閾値を一定値および一定のタイミングでそれぞれ第2閾値に切り替え、これを複数段階繰り返すことにより閾値を第1閾値から第8閾値まで段階的に切り替える。言い換えると、第1切替部51および第2切替部61は、第1基準電圧および第2基準電圧を複数段階にそれぞれ相対変化させていると言える。ここで、「一定のタイミング」とは、例えばクロック信号の立ち上がりまたは立ち下がりのタイミングである。
また、閾値切替部41は、自己診断を行う場合、各切替部51、61の閾値を第8閾値に切り替えた後、第1強制出力部55から第1強制信号を強制的に出力させ、第2強制出力部65から第2強制信号を強制的に出力させる。すなわち、閾値切替部41は、各切替部51、61の閾値を段階的に切り替えた後、第1強制出力部55の各スイッチ55b、55cおよび第2強制出力部65の各スイッチ65b、65cをそれぞれ切り替えて第1強制信号および第2強制信号をそれぞれ出力させる。
異常検出部42は、第1監視回路50の比較結果(第1出力)と第2監視回路60の比較結果(第2出力)とが異なるとき、閾値に異常が生じていることを検出するものである。「閾値に異常が生じている」とは、第1監視回路50においては、第1切替部51、第1基準電圧源52、および第1比較器53のいずれかに故障等の異常が生じたことにより閾値の特性ずれが起こっていることを意味している。第2監視回路60についても同様である。つまり、異常検出部42は、第1出力と第2出力とが異なるときに第1切替部51または第2切替部61の閾値の特性ずれを検出する。
具体的に、異常検出部42は、閾値切替部41により各切替部51、61の閾値が1段階切り替えられた後に第1比較器53から出力された比較結果と第2比較器63から出力された比較結果とをそれぞれ入力し、第1比較器53の比較結果と第2比較器63の比較結果とが異なるとき、閾値に異常が生じていることを検出する。閾値は第1閾値〜第8閾値まであるので、異常検出部42は各閾値が段階的に切り替えられていったときの各比較器53、63の第1出力と第2出力との比較を順に行う。
そして、各監視回路50、60で閾値の特性ずれが起こっていなければ第1出力と第2出力とは同じであり、閾値の特性ずれが起こっていれば第1出力と第2出力とは異なる。したがって、異常検出部42により各出力が異なることを検出することにより、第1監視回路50または第2監視回路60で閾値の特性ずれが生じていることを検出することができる。
また、異常検出部42は、各切替部51、61の切り替えのタイミングにずれが生じていないかを検出する補助機能も備えている。このため、異常検出部42は、第1強制出力部55から第1強制信号を入力すると共に第2強制出力部65から第2強制信号を入力し、第1強制信号を入力するタイミングと第2強制信号を入力するタイミングとを比較する。そして、異常検出部42は、第1強制信号を入力するタイミングと第2強制信号を入力するタイミングとが異なるとき、上記の閾値の特性ずれの判定に関わらず、第1切替部51にて第1閾値〜第8閾値が段階的に切り替えられるタイミングと第2切替部61にて第1閾値〜第8閾値が段階的に切り替えられるタイミングとにずれが生じていることを検出する。
これにより、異常検出部42は、各監視回路50、60のいずれかで誤作動が起こっていることを検出することができる。つまり、異常検出部42は、自己診断機能に異常が生じていることを検出することができる。
以上が本実施形態に係る電圧監視装置20および当該電圧監視装置20を含んだ電圧監視システムの全体構成である。
次に、本実施形態に係る電圧監視装置20の監視の作動すなわち過充放電検出の作動について説明する。電圧監視装置20における電池10の電圧監視の作動は、例えば、電圧監視装置20の電源がオンされたときやオフされたとき、電圧監視装置20が外部からの指令を受けたとき等に開始される。
電圧監視装置20の過充放電検出機能には、過充電検出モードと過放電検出モードとがある。まず、過充電検出について説明する。電圧監視装置20において、過充電検出モードが開始されると、閾値切替部41から第1監視回路50の第1切替部51および第2監視回路60の第2切替部61それぞれに対する指令により、各切替部51、61から過充電検出閾値に相当する閾値電圧が出力されるように各スイッチ51b、61bが切り替えられる。
そして、各比較器53、63で過充電検出閾値に相当する閾値電圧と第1、第2基準電圧との大小関係が比較され、その結果が各比較器53、63からマイクロコンピュータ40にそれぞれ入力される。マイクロコンピュータ40では、各比較器53、63の各出力がハイレベルかまたはローレベルかにより、電池10の電圧が過充電になっているか否かが検出される。
一方、電圧監視装置20において、過放電検出モードが開始されると、閾値切替部41から各切替部51、61それぞれに対する指令により、各切替部51、61から過放電検出閾値に相当する閾値電圧が出力されるように各スイッチ51b、61bが切り替えられる。そして、各比較器53、63で過放電検出閾値に相当する閾値電圧と第1、第2基準電圧とが比較され、その結果が各比較器53、63からマイクロコンピュータ40にそれぞれ入力される。マイクロコンピュータ40では、各比較器53、63の出力がハイレベルかまたはローレベルかにより、電池10の電圧が過放電になっているか否かが判定される。
なお、上記では、各監視回路50、60の出力に基づいて過充放電検出が行われているが、各監視回路50、60のうちのいずれか一方の出力のみに基づいて過放電検出が行われても良い。
次に、電圧監視装置20の自己診断の作動について、図2および図3を参照して説明する。図2は、第1切替部51および第2切替部61の閾値の特性ずれおよび閾値の切り替えタイミングのずれが無いときの第1比較器53および第2比較器63の入出力のタイミングチャートである。また、図3は、第1切替部51および第2切替部61の閾値の特性ずれおよび閾値の切り替えタイミングのずれがあるときの第1比較器53および第2比較器63の入出力のタイミングチャートである。
電圧監視装置20において自己診断モードが開始されると、閾値切替部41から第1監視回路50の第1切替部51および第2監視回路60の第2切替部61それぞれに対して同じタイミングで同じ内容の第1指令が出される。ここで、「第1指令」とは、各切替部51、61から第1閾値に相当する閾値電圧をそれぞれ出力させる指令である。
これにより、第1切替部51の各スイッチ51bが切り替えられて電池10の電圧が分圧され、第1切替部51から第1閾値に相当する閾値電圧が出力される。同様に、第2切替部61の各スイッチ61bが切り替えられて電池10の電圧が分圧され、第2切替部61から第1閾値に相当する閾値電圧が出力される。
そして、第1比較器53では、第1基準電圧源52から入力された第1基準電圧と第1切替部51から入力された閾値電圧とが比較され、その比較結果が第1出力として異常検出部42に出力される。同様に、第2比較器63では、第2基準電圧源62から入力された第2基準電圧と第2切替部61から入力された閾値電圧とが比較され、その比較結果が第2出力として異常検出部42に出力される。
この場合、閾値電圧が第1、第2基準電圧よりも大きいときには第1出力および第2出力はそれぞれハイレベルの信号となり、閾値電圧が第1、第2基準電圧よりも小さいときには第1出力および第2出力はそれぞれローレベルの信号となる。
異常検出部42では、第1比較器53から入力された第1出力と第2比較器63から入力された第2出力とが比較される。
また、閾値切替部41から第2指令が出される。第2指令は、各切替部51、61から第2閾値に相当する閾値電圧をそれぞれ出力させる指令である。これにより、第1指令が出されたときと同様に、第1比較器53の第1出力および第2比較器63の第2出力が異常検出部42にそれぞれ入力されて比較される。
第2指令の後、閾値切替部41から第3指令、第4指令、というように、第8指令まで各指令が順に出される。これにより、第1切替部51および第2切替部61では、電池10の電圧が各指令に従った分圧比に順に分圧される。つまり、第1切替部51および第2切替部61における閾値が第1閾値から第8閾値まで順に切り替えられ、各閾値に相当する閾値電圧が順に出力される。
このように、閾値切替部41から出力される第1指令〜第8指令に基づいて、第1切替部51および第2切替部61にて閾値が第1閾値〜第8閾値に段階的に切り替えられ、各閾値に相当する閾値電圧がそれぞれ出力される。
そして、各切替部51、61の閾値が第8閾値までそれぞれ切り替えられた後、閾値切替部41から各強制出力部55、65に各強制信号をそれぞれ出力させる指令が出される。これにより、第1強制出力部55では、スイッチ55bがオフされると共にスイッチ55cがオンされてロー信号が強制的に生成された後、スイッチ55bがオンされスイッチ55cがオフされてハイ信号が強制的に生成される。このロー信号/ハイ信号が第1強制信号として第1監視回路50から異常検出部42に出力される。
同様に、第2強制出力部65では、スイッチ65bがオフされると共にスイッチ65cがオンされてロー信号が強制的に生成された後、スイッチ65bがオンされスイッチ65cがオフされてハイ信号が強制的に生成される。このロー信号/ハイ信号が第2強制信号として第2監視回路60から異常検出部42に出力される。
なお、各強制信号は、各切替部51、61にて第1閾値〜第8閾値の切り替えが完了した後に各監視回路50、60からそれぞれ出力されるので、閾値の切り替えが完了したことを示す信号であると言える。
上記のように、第1切替部51および第2切替部61の各閾値が段階的に切り替えられると共に閾値の切り替え後に強制信号が出力される自己診断モードが実行される。そして、第1監視回路50および第2監視回路60において閾値の特性ずれが無いときおよび切り替えタイミングのずれがないときには、各切替部51、61の入出力および各監視回路50、60の出力は図2のように示される。
図2に示される上下のタイミングチャートのうち、上段のタイミングチャートの縦軸は第1比較器53または第2比較器63の反転入力端子の電圧(−端子電圧)と非反転入力端子の電圧(+端子電圧)を示している。また、下段のタイミングチャートの縦軸は第1比較器53の第1出力または第2比較器63の第2出力の各出力電圧を示している。上下の各タイミングチャートの横軸は、閾値の切り替え段階を示している。タイミングチャートの横軸において、「1〜8」は第1閾値〜第8閾値の各段階、「9」は第1強制信号を構成するロー信号が出力される段階、そして「10」は第1強制信号を構成するハイ信号が出力される段階である。
上述のように、第1切替部51と第2切替部61との各構成はまったく同じであり、第1基準電圧源52と第2基準電圧源62とで生成される第1、第2基準電圧はまったく同じ電圧である。したがって、第1監視回路50および第2監視回路60において閾値の特性ずれが無いときには、第1比較器53に入力される閾値電圧および第1基準電圧は図2に示される波形となり、この波形は第2比較器63に入力される閾値電圧および第2基準電圧と同じである。
閾値切替部41が第1切替部51および第2切替部61の出力を第1閾値から順に段階的に切り替えていったとき、例えば、第1閾値から第5閾値まではこれら各閾値に相当する閾値電圧が第1、第2基準電圧よりも大きいという大小関係であれば第1比較器53の第1出力および第2比較器63の第2出力は同じハイレベルの出力電圧となる。つまり、第1比較器53および第2比較器63の各比較結果は同じハイレベルの出力電圧となる。
そして、第6閾値の段階で当該閾値に相当する閾値電圧と第1、第2基準電圧との大小関係が反転して閾値電圧が第1、第2基準電圧よりも小さいという大小関係となると、第1比較器53の第1出力および第2比較器63の第2出力は同じローレベルの出力電圧となる。つまり、第5閾値から第6閾値への切り替えタイミングが各比較器53、63の各出力の反転タイミングとなり、各比較器53、63の各比較結果は同じローレベルの出力電圧となる。
このように、第1監視回路50および第2監視回路60において閾値の特性ずれが無いときには、第1比較器53および第2比較器63の入出力は図2に示されるようにまったく同じ結果となる。したがって、異常検出部42では、第1閾値から第8閾値までの第1監視回路50および第2監視回路60の比較結果は同じであると判定し、この判定により第1監視回路50および第2監視回路60に異常がないことを検出する。
また、各切替部51、61における第1閾値〜第8閾値の各閾値の切り替えのタイミングにずれが生じていないので、第1監視回路50から出力される第1強制信号のロー信号(L)/ハイ信号(H)の出力タイミングと、第2監視回路60から出力される第2強制信号のロー信号(L)/ハイ信号(H)の出力タイミングとは同じである。つまり、ロー信号(L)からハイ信号(H)に変化する信号の立ち上がりのタイミングが、図2に示されるように、第1監視回路50と第2監視回路60とで同じである。
このため、異常検出部42は、第1監視回路50から第1強制信号を入力するタイミングと第2監視回路60から第2強制信号を入力するタイミングとは同じであると判定する。すなわち、異常検出部42は、第1切替部51にて各閾値が段階的に切り替えられるタイミングと第2切替部61にて各閾値が段階的に切り替えられるタイミングとにずれは生じていないことを検出する。
したがって、上記のように、異常検出部42が第1監視回路50および第2監視回路60に異常がないことを検出したという検出結果は自己診断機能に異常がない状態で得られた正しい結果ということができる。つまり、異常検出部42における閾値の特性ずれの判定は誤判定ではないということができる。
一方、第1監視回路50および第2監視回路60において閾値の特性ずれがあると共に各切替部51、61における閾値の切り替えタイミングにずれがある場合には、各監視回路50、60の出力は図3に示される結果となる。閾値の特性ずれは、例えば、第1基準電圧源52や第2基準電圧源62の特性変化、各抵抗51a、61aの抵抗値の変動等が原因で起こる。また、閾値の切り替えタイミングのずれは外部からのノイズ等が原因で起こる。
ここで、例えば、第1監視回路50では閾値の特性ずれおよび切り替えタイミングのずれが発生し、第2監視回路60では閾値の特性ずれや切り替えタイミングのずれは発生しない場合を例に説明する。
この場合、第1監視回路50における閾値の特性ずれは、第1切替部51の出力が第2切替部61の出力に対して一定値だけ小さくシフトする特性ずれであるとする。すなわち、図3に示されるように、第1監視回路50における第1比較器53の非反転入力端子の電圧(+端子電圧)は第2比較器63の非反転入力端子の電圧よりも一定値だけ小さくなっている。また、第1監視回路50で生じる閾値の切り替えタイミングのずれは、閾値が第2閾値から第3閾値に切り替わるタイミングで起こり、第1切替部51では再び第1閾値から閾値を切り替えていくとする。なお、図3における上下のタイミングチャートの縦軸および横軸の関係は図2に示されたものと同じである。
そして、閾値切替部41が第2切替部61の閾値を第1閾値から順に段階的に切り替えていったとき、閾値の特性ずれおよび切り替えタイミングのずれがない第2監視回路60では、例えば、第1閾値から第5閾値まではこれら各閾値に相当する閾値電圧が第2基準電圧よりも大きいという大小関係であれば上記と同様に第1比較器53の第1出力および第2比較器63の第2出力は同じハイレベルの出力電圧となる。つまり、第1閾値から第5閾値までは第1比較器53および第2比較器63の各比較結果は同じハイレベルの出力電圧となる。
しかしながら、閾値切替部41が第1切替部51の閾値を第1閾値から順に切り替えていったとき、第1閾値から第2閾値までは閾値が段階的に切り替えられていたが、第2閾値から第3閾値に切り替わるタイミングで、切り替えタイミングのずれが生じる。これにより、第1切替部51は、第2切替部61が第3閾値を設定している段階で閾値を再び第1閾値に設定する。このため、第1切替部51における閾値の切り替えは、第2切替部61における閾値の切り替えに対して2段階遅れることとなる。そして、第1切替部51の閾値が第1閾値に再設定されたため、第1比較器53の非反転入力端子に入力される閾値電圧(第1閾値)と第2比較器63の非反転入力端子に入力される閾値電圧(第3閾値)とが同じ値になる。
この後、閾値切替部41により各切替部51、61の閾値が切り替えられていくと、閾値の特性ずれがない第2監視回路60では、第5閾値から第6閾値に切り替わるタイミングで閾値電圧と第2基準電圧との大小関係が反転する一方、閾値の特性ずれおよび切り替えタイミングのずれがある第1監視回路50では、第3閾値から第4閾値に切り替わるタイミングで閾値電圧と第1基準電圧との大小関係が反転する。したがって、各比較器53、63の第1出力および第2出力は同じタイミングでローレベルの出力電圧となる。
続いて、閾値切替部41が各切替部51、61の閾値を切り替えていくと、第2切替部61における閾値の切り替えは第1切替部51よりも2段階早いので、第1切替部51の第7閾値の段階で閾値切替部41から第2強制出力部65に第2強制信号を出力させる指令が出される。これにより、第1切替部51の第7閾値および第8閾値の段階でロー信号/ハイ信号が第2強制信号として第2監視回路60から異常検出部42に出力される。
この後、閾値切替部41が第1切替部51の閾値を第8閾値まで切り替えると、閾値切替部41から第1強制出力部55に第1強制信号を出力させる指令が出される。これにより、第2監視回路60に対して2段階遅れてロー信号/ハイ信号が第1強制信号として第1監視回路50から異常検出部42に出力される。
そして、異常検出部42では、第1比較器53の第1出力と第2比較器63の第2出力とは同じであると判定し、この判定により第1監視回路50および第2監視回路60に異常つまり閾値の特性ずれがないことを検出する。しかしながら、異常検出部42に入力される第1強制信号のタイミングと第2強制信号のタイミングとが異なるので、異常検出部42は第1切替部51にて第1閾値〜第8閾値が段階的に切り替えられるタイミングと第2切替部61にて第1閾値〜第8閾値が段階的に切り替えられるタイミングとにずれが生じていることを検出する。このように、異常検出部42は自己診断機能の異常を検出し、閾値の特性ずれがないと判定したことは誤判定であったことを検出する。
このように誤判定が判明したときは、閾値切替部41により再度の閾値の切り替えを実行させて自己診断をリトライしても良い。また、自己診断機能に異常があることをマイクロコンピュータ40を介して外部に報知しても良い。
以上説明したように、本実施形態では、各監視回路50、60にそれぞれ第1強制出力部55および第2強制出力部65を設け、閾値切替部41により第1閾値〜第8閾値の段階的な切り替えを開始した後、閾値を第8閾値に切り替えた後に各強制出力部55、65から強制信号をそれぞれ出力させることが特徴となっている。
これによると、第1強制出力部55から異常検出部42に第1強制信号が入力されるタイミングと第2強制出力部65から異常検出部42に第2強制信号が入力されるタイミングとが異なるとき、各切替部51、61で閾値が段階的に切り替えられるタイミングにずれが生じていることを検出することができる。したがって、自己診断機能の故障を検出することができる。
このように、自己診断機能の故障を検出できるので、過充電閾値の特性ずれが起こっていたとしても正常と判定してしまう誤判定を防止することができる。また、過充電閾値の特性ずれを検出できるので、電池10の劣化等の故障を早期に回避することができる。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、過充電検出閾値および過放電検出閾値が特許請求の範囲の「監視閾値」に対応する。第1監視回路50が特許請求の範囲の「第1比較手段」に対応し、第2監視回路60が特許請求の範囲の「第2比較手段」に対応する。第1切替部51の第1閾値〜第8閾値が特許請求の範囲の「第1診断閾値」に対応し、第2切替部61の第1閾値〜第8閾値が特許請求の範囲の「第2診断閾値」に対応する。
さらに、閾値切替部41が特許請求の範囲の「閾値切替手段」に対応し、異常検出部42が特許請求の範囲の「異常検出手段」に対応する。また、第1強制出力部55が特許請求の範囲の「第1強制出力手段」に相当し、第2強制出力部65が特許請求の範囲の「第2強制出力手段」に相当する。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。上記第1実施形態では、2つの監視回路50、60による二重系回路を構成して各回路の出力を相互比較することにより閾値の特性ずれや切り替えタイミングのずれを検出していた。本実施形態では、1つの監視回路における閾値の特性ずれや切り替えタイミングのずれを検出できるようにしたことが特徴となっている。
図4は、本実施形態に係る電圧監視装置20を含んだ電圧監視システムの全体構成図である。図4に示されるように、電圧監視装置20は、第1監視回路50と電圧検出部70とマイクロコンピュータ40とを備えて構成されている。このうち、第1監視回路50は、図1に示された回路と同じものである。
電圧検出部70は、電池10の電圧を検出するものである。このため、電圧検出部70は第1配線31の電圧と第2配線32の電圧とをそれぞれ入力できるように各配線31、32に接続されている。電圧検出部70により検出された電池10の電圧の検出結果はマイクロコンピュータ40に出力される。
マイクロコンピュータ40は、上述の閾値切替部41および異常検出部42の他に推定部43を備えている。
推定部43は、電圧検出部70から検出結果を入力し、当該検出結果から第1監視回路50の第1出力(つまり第1比較器53の比較結果)を推定する手段である。具体的には、推定部43は、予めマイクロコンピュータ40に記憶された第1閾値〜第8閾値の各閾値の情報を用いて、第1切替部51にて第1閾値から第8閾値まで閾値が切り替えられるとき、閾値のどの切り替えタイミングで第1比較器53の出力が反転するのかを推定する。推定部43の推定により得られた比較推定結果は異常検出部42に出力される。
また、推定部43は、上記の比較推定結果に基づいて第1強制出力部55から第1強制信号が出力されるタイミングを推定する。具体的には、比較推定結果は、第1比較器53の出力が反転するタイミングを示しているので、推定部43は第8閾値まで閾値が切り替えられた後に第1強制信号が出力されるとしたら、どのタイミングで強制的なロー信号/ハイ信号が出力されるのかを推定することができる。このようにして、推定部43にて推定された第1強制信号が出力されるタイミングはタイミング推定結果として異常検出部42に出力される。
異常検出部42は、第1強制出力部55から第1強制信号を入力すると共に推定部43からタイミング推定結果を入力し、これらのタイミングを相互比較することにより第1切替部51における閾値の切り替えタイミングのずれを検出する。そして、異常検出部42は、第1強制信号を入力するタイミングとタイミング推定結果のタイミングとが異なるとき、第1閾値〜第8閾値の各閾値が段階的に切り替えられるタイミングにずれが生じていることを検出する。以上が、本実施形態に係る電圧監視装置20の構成である。
次に、本実施形態に係る電圧監視装置20の閾値の特性ずれおよび切り替えタイミングのずれの検出の作動について、図5を参照して説明する。図5は、閾値の切り替えタイミングのずれが生じているときの第1比較器53の入出力のタイミングチャートである。
なお、本実施形態に係る過充放電の検出の作動は、第1実施形態で示された第1監視回路50の作動と同じである。したがって、本実施形態では過充放電検出の作動の説明を省略する。
電圧監視装置20において自己診断モードが開始されると、電圧検出部70により電池10の電圧が検出され、その検出結果が推定部43に入力される。
また、推定部43では、電圧検出部70の検出結果から、第1切替部51にて各閾値が切り替えられるときに閾値のどの切り替えタイミングで第1比較器53の出力が反転するのかが推定される。すなわち、図5に示されるように、閾値の切り替えタイミングにずれがない場合、例えば第5閾値と第6閾値との切り替えタイミングで第1比較器53に入力される閾値電圧(+端子電圧)と第1基準電圧(−端子電圧)との大小関係が反転するということが推定される。こうして推定された第1比較器53の出力の反転を示す結果は比較推定結果として推定部43から異常検出部42に入力される。
さらに、推定部43では、比較推定結果が示す第1比較器53の出力の反転タイミングから、どのタイミングで強制的なロー信号/ハイ信号第1強制信号として出力されるのかが推定される。この第1強制信号が出力されるタイミングはタイミング推定結果として推定部43から異常検出部42に入力される。
これにより、異常検出部42では、各閾値の切り替えによる第1比較器53の出力の反転タイミングと、第1強制出力部55から出力される第1強制信号のタイミングとを基準に、閾値の特性ずれおよび切り替えタイミングのずれの判定が行われることとなる。
一方、閾値切替部41から第1監視回路50の第1切替部51に対して閾値を第1閾値に設定する指令が出される。これにより、第1切替部51の各スイッチ51bが切り替えられて電池10の電圧が分圧され、第1切替部51から第1閾値に相当する閾値電圧が出力される。
この後、閾値切替部41から出力される指令に基づいて、第1切替部51にて閾値が第2閾値〜第8閾値に段階的に切り替えられ、各閾値に相当する閾値電圧がそれぞれ出力される。そして、第1比較器53にて各閾値電圧と第1基準電圧とが比較され、その比較結果が第1出力として出力される。
また、第1切替部51の閾値が第8閾値まで切り替えられた後、閾値切替部41から第1強制出力部55に第1強制信号を出力させる指令が出される。これにより、第1強制出力部55では、各スイッチ55b、55cのオン/オフが制御されて生成されたロー信号/ハイ信号が第1強制信号として第1監視回路50から異常検出部42に入力される。
そして、閾値の切り替えタイミングにずれが生じていない場合、第1比較器53の出力が反転するタイミングと異常検出部42に入力された比較推定結果が示すタイミングとが、図5に示される第5閾値と第6閾値との切り替えタイミングで一致する。
さらに、第1監視回路50から異常検出部42に入力された第1強制信号のタイミングと、推定部43で推定されたタイミング推定結果が示すタイミングとが図5に示される推定結果の第9、第10段階の切り替えタイミングで一致する。
したがって、異常検出部42では、閾値の特性ずれおよび切り替えタイミングのずれが生じていないと判定される。
一方、第1実施形態と同様に、第1監視回路50において閾値の特性ずれが生じると共に閾値の切り替えタイミングが2段階遅れるという誤作動が生じたとする。この場合、閾値切替部41が第1切替部51の閾値を第1閾値から順に切り替えていったとき、図5に示されるように、第1閾値から第2閾値までは閾値が段階的に切り替えられていたが、第2閾値から第3閾値に切り替わるタイミングで閾値が再び第1閾値に設定される。このため、第1比較器53の非反転入力端子には第1閾値に相当する閾値電圧が入力され、この閾値電圧は閾値の切り替えタイミングのずれがなければ第1比較器53の非反転入力端子に入力されていたであろう第3閾値に相当する閾値電圧と同じ値になる。
続いて、閾値切替部41が第1切替部51の閾値を切り替えていくと、第3閾値から第4閾値に切り替わるタイミングで第1比較器53の出力が反転する。このように第1比較器53の出力が反転するタイミングは、推定部43が推定したタイミングすなわち第5閾値から第6閾値に切り替わるタイミングと一致する。したがって、異常検出部42では、第1監視回路50の出力(第1比較器53の出力)と推定部43の比較推定結果とが比較され、第1比較器53の出力が反転するタイミングが一致すると判定される。
また、閾値切替部41が第1切替部51の閾値を第8閾値まで切り替えると、閾値切替部41から第1強制出力部55に第1強制信号を出力させる指令が出される。これにより、ロー信号/ハイ信号が第1強制信号として第1監視回路50から異常検出部42に出力される。
さらに、異常検出部42では、第1強制信号を入力するタイミングと推定部43が推定したタイミング推定結果とが比較される。上述のように、第1監視回路50では閾値の切り替えが2段階遅れているので、図5に示されるように、タイミング推定結果と第1強制信号が示す反転タイミングとが2段階だけ異なっている。したがって、異常検出部42では、第1監視回路50において閾値の切り替えタイミングのずれが生じていることが検出される。
このように、第1監視回路50において閾値の特性ずれが起こっていても、第1比較器53の出力の反転タイミングは推定部43の比較推定結果が示すタイミングと一致する場合がある。このような場合は、図5に示されるように、第1強制信号が示すロー信号/ハイ信号の反転タイミングとタイミング比較結果が示すタイミングとが異なるため、「閾値の特性ずれは起こっていない」という判定結果は誤判定であったと検出することができる。
以上説明したように、本実施形態では、電圧検出部70および推定部43を用いて第1比較器53の出力の反転タイミングや第1強制信号の出力タイミングを推定しているので、実際に取得した第1比較器53の第1出力と各推定結果とを比較することにより閾値の特性ずれや切り替えタイミングのずれを検出することができる。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、第1切替部51の第1閾値〜第8閾値が特許請求の範囲の「診断閾値」に対応する。また、電圧検出部70が特許請求の範囲の「電圧検出手段」に対応し、推定部43が特許請求の範囲の「推定手段」に対応する。さらに、第1監視回路が特許請求の範囲の「比較手段」に対応し、第1強制出力部55が特許請求の範囲の「強制出力手段」に対応する。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、電圧監視装置20は電池10として二次電池の過充放電を検出していたが、電圧監視装置20は電池10として一次電池の電圧を監視しても良い。電圧監視装置20が一次電池の電圧を監視する場合、検出したい電圧が監視閾値に相当する。
上記各実施形態では、各切替部51、61は、閾値の特性ずれの自己診断を行うための閾値を第1閾値〜第8閾値の8段階に切り替えるように構成されていたが、この切り替え段数は一例である。
上記各実施形態では、過放電検出閾値は第1閾値よりも大きく、過充電検出閾値は第8閾値よりも小さい値であったが、これらの各検出閾値の値は一例である。例えば、過放電検出閾値は第2閾値と第3閾値との間の値であっても良いし、過充電検出閾値は第6閾値と第7閾値との間の値であっても良い。
上記各実施形態では、各強制出力部55、65は各比較器53、63の出力端子側に設けられていたが、この配置は一例である。例えば、各強制出力部55、65は各比較器53、63の非反転入力端子側に設けられていても良い。
上記各実施形態では、電池10として二次電池を例に説明したが、この二次電池はハイブリッド車等の電気自動車に搭載される車載バッテリに適用することができる。すなわち、電圧監視装置20は、ハイブリッド・バッテリの電圧を監視するものでも良い。上述のように、電池10の電圧が変動しないときにも各切替部51、61の閾値を段階的に切り替えて閾値の特性ずれや切り替えタイミングのずれを検出しているので、信号待ち等の車両の停車中やイグニッションオフ後に自己診断を行うことができる。この場合、車両が動いていないので、車両走行時に生じる車両ノイズの影響を受けずに自己診断を行うことができ、ひいては閾値の特性ずれや切り替えタイミングのずれの判定精度を向上させることができる。
また、上記各実施形態では、自己診断の際に第1閾値〜第8閾値は閾値が小さくなる降順に切り替えられていたが、閾値が大きくなる昇順に切り替えられても良い。すなわち、上記各実施形態では、閾値切替部41によって各切替部51、61の第1閾値〜第8閾値がそれぞれ段階的に切り替えられることにより第1比較器53の第1出力および第2比較器63の第2出力がハイ信号からロー信号にそれぞれ切り替わるので、第1強制信号および第2強制信号をロー信号からハイ信号に変化する信号としていた。しかし、これは一例であり、閾値が大きくなるように昇順に切り替えられ、第1比較器53の第1出力および第2比較器63の第2出力がロー信号からハイ信号にそれぞれ切り替わる場合には第1強制信号および第2強制信号をハイ信号からロー信号に変化する信号としても良い。このように、各強制信号は、各比較器53、63の各出力を反転させるようにハイ信号とロー信号とが組み合わされたものであることが好ましい。
上記第1実施形態では、1つの電池10について各監視回路50、60の出力を相互比較していたが、例えば複数の電池10が直列に接続されている場合、各電池10に対してそれぞれ電圧監視装置20が接続されていても良い。
上記第2実施形態では、1つの電池10の電圧を監視していたが、電池10は1つではなく複数の電池10が直列接続されていても良い。この場合、電圧検出部70は、直列接続された複数の電池10の合計電圧を検出することになるが、推定部43は電圧検出部70の検出結果を電池10の数で割ることにより1つの電池10の電圧を推定できる。
10 電池
41 閾値切替部(閾値切替手段)
42 異常検出部(異常検出手段)
43 推定部(推定手段)
50 第1監視回路(第1比較手段)
55 第1強制出力部(第1強制出力手段)
60 第2監視回路(第2比較手段)
65 第2強制出力部(第2強制出力手段)
70 電圧検出部(電圧検出手段)

Claims (8)

  1. 電池の電圧と監視閾値とを比較することにより前記電池の電圧の監視を行う一方、前記監視閾値の異常の有無を診断するための第1診断閾値および第2診断閾値を設定すると共にこれらの第1診断閾値および第2診断閾値を用いて前記診断を行う電圧監視装置であって、
    前記監視閾値または前記第1診断閾値と前記電池の電圧とを比較し、その比較結果を出力する第1比較手段と、
    前記監視閾値または前記第2診断閾値と前記電池の電圧とを比較し、その比較結果を出力する第2比較手段と、
    前記監視を行う際には前記第1比較手段で用いられる閾値を前記監視閾値に切り替えると共に前記第2比較手段で用いられる閾値を前記監視閾値に切り替え、前記診断を行う際に、前記第1比較手段で用いられる前記監視閾値を前記第1診断閾値に切り替えると共に前記第2比較手段で用いられる前記監視閾値を前記第1診断閾値と同じ値の前記第2診断閾値に切り替え、さらに前記第1診断閾値および前記第2診断閾値を一定値および一定のタイミングでそれぞれ段階的に切り替える閾値切替手段と、
    前記第1比較手段から出力された比較結果と前記第2比較手段から出力された比較結果とをそれぞれ入力し、前記第1比較手段の比較結果と前記第2比較手段の比較結果とが異なるとき、前記閾値切替手段により切り替えられる閾値に異常が生じていることを検出する異常検出手段と、を備え、
    前記第1比較手段は、前記閾値切替手段により前記第1診断閾値の段階的な切り替えが開始された後、一定時間経過すると前記異常検出手段に第1強制信号を出力する第1強制出力手段を有し、
    前記第2比較手段は、前記閾値切替手段により前記第2診断閾値の段階的な切り替えが開始された後、一定時間経過すると前記異常検出手段第2強制信号を出力する第2強制出力手段を有しており、
    前記異常検出手段は、前記第1強制信号を入力するタイミングと前記第2強制信号を入力するタイミングとが異なるとき、前記第1診断閾値が段階的に切り替えられるタイミングと前記第2診断閾値が段階的に切り替えられるタイミングとにずれが生じていることを検出することを特徴とする電圧監視装置。
  2. 前記第1強制信号および前記第2強制信号は、ハイ信号とロー信号とが組み合わされた信号であることを特徴とする請求項1に記載の電圧監視装置。
  3. 前記第1強制信号および前記第2強制信号は、前記閾値切替手段によって前記第1診断閾値および前記第2診断閾値が段階的に切り替えられることにより前記第1比較手段の比較結果および前記第2比較手段の比較結果がハイ信号からロー信号にそれぞれ切り替わる場合にはロー信号からハイ信号に変化する信号であり、前記第1比較手段の比較結果および前記第2比較手段の比較結果がロー信号からハイ信号にそれぞれ切り替わる場合にはハイ信号からロー信号に変化する信号であることを特徴とする請求項2に記載の電圧監視装置。
  4. 前記第1診断閾値および前記第2診断閾値は、前記電池で使用される電圧の範囲内で段階的に切り替えられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電圧監視装置。
  5. 電池の電圧と監視閾値とを比較することにより前記電池の電圧の監視を行う一方、前記監視閾値の異常の有無を診断するための診断閾値を設定すると共にこの診断閾値を用いて前記診断を行う電圧監視装置であって、
    前記監視閾値または前記診断閾値と前記電池の電圧との大小関係を比較し、その比較結果を出力する比較手段と、
    前記監視を行う際には前記比較手段で用いられる閾値を前記監視閾値に切り替え、前記診断を行う際には前記比較手段で用いられる前記監視閾値を前記診断閾値に切り替え、さらに前記診断閾値を一定値および一定のタイミングで段階的に切り替える閾値切替手段と、
    前記電池の電圧を検出し、その検出結果を出力する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段から前記検出結果を入力し、当該検出結果と前記診断閾値との大小関係を比較することにより前記比較手段の比較結果を推定し、その比較推定結果を出力する推定手段と、
    前記比較手段から出力された比較結果と前記推定手段から出力された比較推定結果とをそれぞれ入力し、前記比較手段の比較結果と前記推定手段の比較推定結果とが異なるとき、前記閾値切替手段により切り替えられる閾値に異常が生じていることを検出する異常検出手段と、を備え、
    前記比較手段は、前記閾値切替手段により前記診断閾値の段階的な切り替えが開始された後、一定時間経過すると前記異常検出手段に強制信号を出力する強制出力手段を有し、
    前記推定手段は、前記電圧検出手段の検出結果から推定した前記比較推定結果に基づいて前記強制出力手段から前記強制信号が出力されるタイミングを推定してそのタイミング推定結果を前記異常検出手段に出力し、
    前記異常検出手段は、前記強制信号を入力するタイミングと前記タイミング推定結果とが異なるとき、前記診断閾値が段階的に切り替えられるタイミングにずれが生じていることを検出することを特徴とする電圧監視装置。
  6. 前記強制信号は、ハイ信号とロー信号とが組み合わされた信号であることを特徴とする請求項5に記載の電圧監視装置。
  7. 前記強制信号は、前記閾値切替手段によって前記診断閾値が段階的に切り替えられることにより前記比較手段の比較結果がハイ信号からロー信号に切り替わる場合にはロー信号からハイ信号に変化する信号であり、前記比較手段の比較結果がロー信号からハイ信号に切り替わる場合にはハイ信号からロー信号に変化する信号であることを特徴とする請求項6に記載の電圧監視装置。
  8. 前記診断閾値は、前記電池で使用される電圧の範囲内で段階的に切り替えられることを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1つに記載の電圧監視装置。
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