JP6740698B2 - 電圧検出装置および組電池監視システム - Google Patents

電圧検出装置および組電池監視システム Download PDF

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Description

本発明は、2つの入力ノード間の差電圧を検出する電圧検出装置および組電池監視システムに関する。
例えばΔΣ型A/D変換器のように高精度なA/D変換器を、電池電圧を検出する用途に用いると、次のような問題が生じる。すなわち、ΔΣ型ではオーバーサンプリングが必須である。そのため、キャパシタへの充放電が比較的短い周期で繰り返され、それに起因して検出対象の電池から持ち出されるリーク電流が生じる。また、電池電圧を検出するためのシステムには、その入力段に比較的高い抵抗値を持つ抵抗およびキャパシタからなるローパスフィルタが設けられている。したがって、電池からのリーク電流が上記フィルタの抵抗を流れることで生じる電圧降下は、電圧の検出値に対して無視できるものではなく、その電圧降下が原因で検出結果に誤差が生じてしまう。
そこで、特許文献1では、上記リーク電流とは逆向きに流れる補償電流を生成する補償回路(以下、リークキャンセル回路と呼ぶ)を設けることにより、上記リーク電流を相殺し、フィルタの抵抗で生じる電圧降下に起因した検出誤差を低減している。
米国特許出願公開第2012/0274360号明細書
上述したようなリークキャンセル回路が正常に動作しない場合、検出精度の低下を招くばかりか、最悪の場合には本来あるべき検出値とは全くかけ離れた値を検出値としてしまい、電圧の検出値を利用して行われる種々の処理にて誤った動作を引き起こすおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電圧の検出精度を向上することができる電圧検出装置および組電池監視システムを提供することにある。
請求項1に記載の電圧検出装置(1、21、31、61)は、ゼロではないコモンモード電圧を有する2つの入力ノード(N1、N2、Na、Nb)間の差電圧を検出するものであり、差電圧検出回路(5、62)、リークキャンセル回路(9、32、63)、動作制御部(8)および故障診断部(7)を備える。差電圧検出回路は、2つの入力ノードの各電圧をサンプリングして差電圧を検出し、その検出結果を表す検出電圧を出力する。リークキャンセル回路は、差電圧検出回路の動作に起因して2つの入力ノード側からリークするリーク電流とは逆向きに流れる補償電流を生成する動作を行う。動作制御部は、リークキャンセル回路の動作を実行または停止する。
このような構成において、リークキャンセル回路が正常である場合、差電圧検出回路から出力される検出電圧の値は、リークキャンセル回路の動作を実行させたときと停止させたときとで異なる値になる。しかし、リークキャンセル回路が故障している場合、差電圧検出回路から出力される検出電圧の値は、リークキャンセル回路の動作を実行させたときと停止させたときとで概ね同じ値になる。本手段では、このような点に着目し、故障診断部は、動作制御部がリークキャンセル回路の動作を実行している期間における検出電圧の値である第1検出値と、動作制御部がリークキャンセル回路の動作を停止している期間における検出電圧の値である第2検出値との差に基づいてリークキャンセル回路の故障診断を行う。このようにすれば、リークキャンセル回路が正常に動作しているか否かを精度良く診断することができ、その結果、電圧の検出精度を向上することができる。
第1実施形態に係る電圧検出装置の構成を模式的に示す図 差電圧検出回路およびリークキャンセル回路の具体的な構成例を示す図 電池セル、フィルタおよび差電圧検出回路を等価的に示す図 電池セル、フィルタ、差電圧検出回路およびリークキャンセル回路を等価的に示す図 故障診断のための下限判定値および上限判定値の設定方法を説明するための図 各部の動作状態を模式的に示すタイミングチャート 第2実施形態に係る電圧検出装置の構成を模式的に示す図 第3実施形態に係る電圧検出装置の構成を模式的に示す図その1 第3実施形態に係る電圧検出装置の構成を模式的に示す図その2 第4実施形態に係る電圧検出装置の構成を模式的に示す図 第5実施形態に係る組電池監視システムの構成を模式的に示す図 差電圧検出回路およびリークキャンセル回路の他の具体的な構成例を示す図
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図6を参照して説明する。
図1に示すように、電圧検出装置1は、入力ノードN1の電圧Vipと入力ノードN2の電圧Vimとの差電圧ΔViを検出する。入力ノードN1は、抵抗R1を介して電池セル2の高電位側端子に接続され、入力ノードN2は、抵抗R2を介して電池セル2の低電位側端子に接続されている。入力ノードN1、N2間には、キャパシタC1が接続されている。キャパシタC1は、抵抗R1、R2とともに、ノイズを除去するためのRCフィルタ3を構成している。電圧検出装置1は、A/D変換器4などの回路とともにICとして構成されている。A/D変換器4としては、電池セル2の電圧を精度良く検出するため、例えばΔΣ型など高精度なものが用いられる。
電池セル2は、図示しない他の電池セルとともに多段に直列接続されることで組電池を構成している。そのため、電池セル2には、コモンモード電圧が重畳されている。このコモンモード電圧は、組電池の上段側、つまり高電位側に接続される電池セルほど高くなり、電池セル2に重畳されるコモンモード電圧は例えば数百ボルト程度となっている。
差電圧検出回路5は、入力ノードN1、N2の電圧Vip、Vimをサンプリングして差電圧ΔViを検出するもので、レベルシフト機能を持つサンプルホールド回路である。差電圧検出回路5は、具体的には、図2に示すように、OPアンプ6、キャパシタC2、C3およびスイッチS1〜S8を備えたシングルエンドの構成とすることができる。
OPアンプ6は、その出力端子から差電圧ΔViの検出結果を表す検出電圧VOUTを出力する。検出電圧VOUTは、A/D変換器4によりデジタルデータに変換される。このデジタルデータは、差電圧ΔViの検出値を表すもので、故障診断部7に与えられるとともに、図示しない上位の制御装置などにより取得される。
キャパシタC2の一端は、スイッチS1を介して入力ノードN1に接続されているとともに、スイッチS2を介してノードN2に接続されている。キャパシタC2の他端は、スイッチS3を介してOPアンプ6の反転入力端子に接続されているとともに、スイッチS4を介してOPアンプ6の非反転入力端子に接続されている。OPアンプ6の反転入力端子は、スイッチS5を介してキャパシタC3の一端に接続されている。キャパシタC3の一端は、スイッチS6を介して基準電位となるグランドGNDに接続されている。キャパシタC3の他端は、スイッチS7を介してOPアンプ6の出力端子に接続されているとともに、スイッチS8を介してグランドGNDに接続されている。
スイッチS1〜S8は、例えばMOSトランジスタにより構成されており、そのオンオフは、動作制御部8により制御される。スイッチS1、S4、S6、S8(以下、スイッチA群と呼ぶ)と、スイッチS2、S3、S5、S7(以下、スイッチB群と呼ぶ)とは、一方がオンされるときには他方がオフされる、つまり相補的にオンオフされる。なお、本明細書における「相補的にオンオフされる」とは、双方のスイッチがオフする期間、いわゆるデッドタイムを設けるケースを除外するものではない。このような構成において、キャパシタC2と、キャパシタC2を挟んで組電池側に配される回路素子には、電池セル2に重畳される高いコモンモード電圧が印加されるため、それに耐え得る高耐圧の素子が用いられ、その他の回路素子には低耐圧の素子が用いられている。なお、キャパシタC3については、キャパシタC2とのペア性を取るため、高耐圧の素子を用いてもよい。
このような構成の差電圧検出回路5の動作に起因し、入力ノードN1、N2側からリークする電流、つまり電池セル2から持ち出されるリーク電流が発生する。なぜなら、差電圧検出回路5では、キャパシタC2に対する充放電が所定の周期Tで繰り返される。そのため、図3に示すように、等価的には入力ノードN1、N2間に抵抗「R」が接続されているように見え、電池セル2から持ち出されるリーク電流ILが発生する。抵抗「R」は、下記(1)式により表される。ここで、C2は、キャパシタC2の容量値である。
R=T/C2 …(1)
このようなリーク電流ILがフィルタ3の抵抗R1、R2を流れることで電圧降下が生じ、それにより差電圧ΔViの電圧検出に誤差が生じる。
このようなリーク電流ILによる検出誤差を低減するため、電圧検出装置1には、リークキャンセル回路9が設けられている。図4に示すように、リークキャンセル回路9は、入力ノードN1、N2間に接続された負性抵抗「−R」のように機能する。そのため、リーク電流ILとは逆向きの補償電流ICが流れ、リーク電流ILが相殺される。
リークキャンセル回路9は、入力ノードN1、N2に対し、差電圧検出回路5と並列に接続されている。リークキャンセル回路9は、入力ノードN1、N2側からリークするリーク電流を相殺するための補償電流を発生させる。リークキャンセル回路9は、具体的には、図2に示すように、OPアンプ10、抵抗R3、R4、キャパシタC4およびスイッチS9〜S12を備えたシングルエンドの構成とすることができる。
OPアンプ10は、抵抗R3、R4とともに反転増幅器を構成しており、差電圧検出回路5から出力される検出電圧VOUTを反転するとともに増幅した電圧を出力する。キャパシタC4の一端は、スイッチS9を介して入力ノードN1に接続されているとともに、スイッチS10を介して入力ノードN2に接続されている。キャパシタC4の他端は、スイッチS11を介してOPアンプ10の出力端子に接続されているとともに、スイッチS12および抵抗R3を介してOPアンプ10の反転入力端子に接続されている。OPアンプ10の非反転入力端子は、グランドGNDに接続されている。OPアンプ10の反転入力端子と出力端子との間には、抵抗R4が接続されている。OPアンプ10の反転入力端子には、差電圧検出回路5から出力される検出電圧VOUTが、抵抗R3を介して与えられている。このような構成により、リークキャンセル回路9は、差電圧検出回路5から出力される検出電圧VOUTに応じた補償電流を生成する。
スイッチS9〜S12は、例えばMOSトランジスタにより構成されており、そのオンオフは、動作制御部8により制御される。スイッチS9、S12(以下、スイッチC群と呼ぶ)と、スイッチS10、S11(以下、スイッチD群と呼ぶ)とは、相補的にオンオフされる。このような構成において、キャパシタC4と、キャパシタC4を挟んで組電池側に配される回路素子には、電池セル2に重畳される高いコモンモード電圧が印加されるため、それに耐え得る高耐圧の素子が用いられ、その他の回路素子には低耐圧の素子が用いられている。
動作制御部8は、差電圧検出回路5およびリークキャンセル回路9の動作を制御する。動作制御部8は、リークキャンセル回路9の動作、つまり補償電流を生成する動作を実行または停止することができる。動作制御部8は、故障診断部7から動作指令が与えられていないときには、リークキャンセル回路9の動作を実行する。また、動作制御部8は、故障診断部7から動作指令が与えられると、それに従い、リークキャンセル回路9の動作を実行または停止する。
動作制御部8は、リークキャンセル回路9の動作を実行する場合、スイッチA群およびC群のオンオフタイミングが同一となり、スイッチB群およびD群のオンオフタイミングが同一となるようにスイッチS1〜S12を制御する。また、動作制御部8は、リークキャンセル回路9の動作を停止する場合、差電圧検出回路5のスイッチS1〜S8のオンオフを制御するとともに、リークキャンセル回路9のスイッチS9〜S12を全てオフにする。なお、このとき、スイッチS9およびS10と、スイッチS11およびS12とのいずれか一方だけをオフにしてもよい。
故障診断部7は、A/D変換器4から出力される検出電圧VOUTの値を表すデジタルデータに基づいてリークキャンセル回路9の故障診断を行う。なお、以下の説明では、上記デジタルデータのことを「検出電圧の値」とも呼ぶ。
上記構成において、リークキャンセル回路9が動作していないときの検出電圧VOUTの値は下記(2)式により表される。これに対し、リークキャンセル回路9が動作しているときの検出電圧VOUTの値は下記(3)式により表される。ただし、C3はキャパシタC3の容量値であり、RFは、抵抗R1、R2の抵抗値であり、VBATは電池セル2の電圧値である。
VOUT=(C2/C3)×(R/(2×RF+R))×VBAT …(2)
VOUT=(C2/C3)×VBAT …(3)
したがって、リークキャンセル回路9に故障が生じておらず正常であれば、検出電圧の値は、動作制御部8に対しリークキャンセル回路9の動作を停止する動作指令が与えられる場合には(2)式の値になり、動作を実行する動作指令が与えられる場合には(3)式の値になり、互いに異なる値となる。しかし、リークキャンセル回路9に故障が生じていると、検出電圧の値は、動作制御部8に対しリークキャンセル回路9の動作を停止する動作指令が与えられる場合および動作を実行する動作指令が与えられる場合のいずれにおいても、(2)式の値、つまり互いに同じ値となる。
このような点に着目し、故障診断部7は、動作制御部8に対しリークキャンセル回路9の動作を実行する動作指令を与えている期間における検出電圧の値である第1検出値Vd1と、動作制御部8に対しリークキャンセル回路9の動作を停止する動作指令を与えている期間における検出電圧の値である第2検出値Vd2との差に基づいてリークキャンセル回路9の故障診断を行う。なお、故障診断部7は、第1検出値Vd1および第2検出値Vd2を格納するためのレジスタなどを備えている。
故障診断部7は、第1検出値Vd1から第2検出値Vd2を減算して得られる差電圧ΔVd(=Vd1−Vd2)の値が下記(4)式を満たす値である場合にはリークキャンセル回路9が正常であると診断し、下記(4)式を満たさない値である場合にはリークキャンセル回路9が故障していると診断する。ただし、aは故障診断のための下限判定値であり、bは故障診断のための上限判定値であり、いずれも正の値である。
a≦ΔVd≦b …(4)
つまり、故障診断部7は、差電圧ΔVdが下限判定値a未満である場合および上限判定値bを超える場合、リークキャンセル回路9が故障していると診断する。なお、この場合、上限判定値bを用いた診断は省略してもよい。すなわち、故障診断部7は、差電圧ΔVdが下限判定値a未満である場合、リークキャンセル回路9が故障していると診断し、差電圧ΔVdが下限判定値a以上である場合、リークキャンセル回路9が正常であると診断してもよい。
ここで、下限判定値aおよび上限判定値bは、次のような点を考慮して設定されている。すなわち、リークキャンセル回路9の動作時と停止時での検出電圧の値の差、つまり差電圧ΔVdは、必ずしも一定ではなく、RCフィルタ3の抵抗R1、R2の抵抗値RF、キャパシタC2の容量値C2、キャパシタC2に対する充放電の周期Tなどのばらつきに起因して変化する。
そこで、本実施形態では、図5に示すように、このような回路定数等のばらつきを見込んだうえで、リークキャンセル回路9が正常である場合において想定される差電圧ΔVdの最小値を下限判定値aとして設定し、想定される差電圧ΔVdの最大値を上限判定値bとして設定している。
上述したようなリークキャンセル回路9の故障診断は、電圧検出装置1の起動時に実行されるとともに、起動後に所定期間が経過する毎に、つまり起動後に定期的に実行される。なお、故障診断は、起動時だけに実行してもよいし、起動後に定期的に実行するだけでもよい。また、定期的に故障診断を実行する場合、電池セル2の監視に関する他の診断などとまとめて行い得るように、その故障診断を実行するタイミングを決定するとよい。
次に、上記構成の作用について図6のタイミングチャートを参照して説明する。
故障診断部7は、リークキャンセル回路9の故障診断を開始すると、動作制御部8に対しリークキャンセル回路9の動作を実行する旨の動作指令を与える。これにより、動作制御部8は、スイッチA群およびC群のオンオフタイミングが同一となり、スイッチB群およびD群のオンオフタイミングが同一となるようにスイッチS1〜S12を制御する。したがって、この期間には、故障が生じていなければ、リークキャンセル動作が実行される。また、このとき、A/D変換器4はn回目のA/D変換を実行しており、故障診断部7は、そのn回目のA/D変換の結果として得られるデジタルデータを第1検出値Vd1としてレジスタに格納する。
続いて、故障診断部7は、動作制御部8に対しリークキャンセル回路9の動作を停止する旨の動作指令を与える。これにより、動作制御部8は、スイッチA群およびB群を相補的にオンオフするようにスイッチS1〜S8を制御するとともに、スイッチC群およびD群、つまりスイッチS9〜S12をオフする。したがって、この期間には、故障が生じているか否かに関係なくリークキャンセル動作は実行されない。また、このとき、A/D変換器4はn+1回目のA/D変換を実行しており、故障診断部7は、そのn+1回目のA/D変換の結果として得られるデジタルデータを第2検出値Vd2としてレジスタに格納する。
その後、故障診断部7は、レジスタに格納された第1検出値Vd1から第2検出値Vd2を減算して差電圧ΔVdを求める。そして、故障診断部7は、求めた差電圧ΔVdの値が、下限判定値a未満である場合および上限判定値bを超える場合にはリークキャンセル回路9が故障していると診断する。また、故障診断部7は、求めた差電圧ΔVdの値が、下限判定値a以上であり且つ上限判定値b未満である場合にはリークキャンセル回路9が正常であると診断する。
以上説明した本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
本実施形態では、故障診断部7が、リークキャンセル回路9の動作を実行する旨の動作指令を与えている期間における検出電圧の値である第1検出値Vd1と、リークキャンセル回路9の動作を停止する旨の動作指令を与えている期間における検出電圧の値である第2検出値Vd2との差である差電圧ΔVdに基づいてリークキャンセル回路9の故障診断を行うようになっている。このような差電圧ΔVdの値は、前述したとおりの理由からリークキャンセル回路9が正常である場合と故障している場合とで異なる。したがって、本実施形態によれば、リークキャンセル回路9が正常に動作しているか否かを精度良く診断することができ、その結果、電圧の検出精度を向上することができる。
故障診断部7は、差電圧ΔVdの値が、下限判定値a未満である場合だけでなく、上限判定値bを超える場合にもリークキャンセル回路9が故障していると診断するようにした。リークキャンセル回路9が故障した場合、リーク電流がキャンセルされずに検出電圧の値が本来の値よりも小さい値になることが多い。しかし、リークキャンセル回路9のOPアンプ10の故障やスイッチS9〜S12の固着などに起因してリーク電流よりも補償電流が大きくなる可能性があり、その場合には検出電圧の値が本来の値より大きい値になり得る。本実施形態によれば、このようなケースの故障をも含め、リークキャンセル回路9の故障を検出することができる。
故障診断のための下限判定値aおよび上限判定値bを、差電圧ΔVdの変化に寄与する回路定数等のばらつきを見込んだうえで設定した。したがって、回路定数等のばらつきに起因して差電圧ΔVdが変化する場合でも、その差電圧ΔVdに基づいてリークキャンセル回路9の故障診断を精度良く行うことができる。
リークキャンセル回路9の故障診断を電圧検出装置1の起動時に実行するようにした。そのため、リークキャンセル回路9が故障した状態で電圧検出装置1の動作を開始してしまうことを防止できる。また、リークキャンセル回路9の故障診断を電圧検出装置1の起動後、定期的に実行するようにした。このようにすれば、電圧検出装置1の動作を開始した後でリークキャンセル回路9が故障した場合でも、その故障を検出することが可能となり、電圧の検出精度が低下した状態で動作を続けてしまうことを防止することができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について図7を参照して説明する。
図7に示すように、入力ノードNaは、抵抗R21を介して組電池の最上段の電池セル2の高電位側端子に接続されている。入力ノードNbは、組電池の最下段の電池セル2の低電位側端子に接続されている。入力ノードNa、Nb間には、キャパシタC21が接続されている。キャパシタC21は、抵抗R21とともに、RCフィルタを構成している。
このような構成により、入力ノードNa、Nb間には、所定数の電池セル2からなるブロックの電圧(以下、ブロック電圧と呼ぶ)が与えられる。入力ノードNa、Nb間には、抵抗R22、R23からなる分圧回路が接続されている。電圧検出装置21は、抵抗R22、R23の相互接続点とノードNbとの差電圧を検出する。つまり、電圧検出装置21は、入力ノードNa、Nb間に与えられるブロック電圧を分圧して検出する構成となっている。
電圧検出装置21が備える故障診断部7は、第1実施形態と同様に、リークキャンセル回路9の故障診断を行う。したがって、本実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。さらに、この場合、電圧の検出経路には、RCフィルタを構成する抵抗R21に加え、分圧回路を構成する抵抗R22、R23も存在するため、リーク電流により生じる電圧降下、つまり電圧の検出誤差が、第1実施形態よりも大きくなる傾向がある。
そのため、リークキャンセル回路9の動作/非動作での検出電圧の差、つまり第1検出値Vd1と第2検出値Vd2の差電圧ΔVdも大きくなる。したがって、本実施形態によれば、下限判定値aおよび上限判定値bについて誤差要因などを考慮した細やかな設定を行うことなく、リークキャンセル回路9の故障診断を精度良く行うことができる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について図8および図9を参照して説明する。
図8に示すように、電圧検出装置31は、電圧検出装置1に対し、リークキャンセル回路9に代えてリークキャンセル回路32を備える点が異なっている。リークキャンセル回路32は、D/A変換器33を含んで構成されており、A/D変換器4から出力されるデジタルデータをD/A変換した結果であるアナログ電圧を用いて、検出電圧VOUTに応じた補償電流を生成する。
電圧検出装置31が備える故障診断部7は、第1実施形態と同様に、リークキャンセル回路9の故障診断を行う。また、この場合、図9に示すように、1つのスイッチS31を追加することで、故障診断部7は、リークキャンセル回路9全体の故障診断だけでなく、それに含まれるD/A変換器33が故障しているか否かについて個別に診断を行うことが可能である。
図9に示すように、スイッチS31は、A/D変換器4に対し、検出電圧VOUTを入力する状態と、D/A変換器33の出力電圧を入力する状態と、を切り替えるために設けられている。つまり、スイッチS31は、検出電圧VOUTおよびD/A変換器33が出力するアナログ電圧のいずれか一方を選択的にA/D変換器4に入力する切替部に相当する。スイッチS31は、動作制御部8により制御される。
なお、スイッチS31は、通常動作時およびリークキャンセル回路9全体の故障診断が行われるときには検出電圧VOUT側に切り替えられた状態で固定される。また、この場合、故障診断部7は、D/A変換器33に対し、A/D変換器4から出力されるデジタルデータに代えて、所定のテストデータを入力する機能を有する。つまり、この場合、故障診断部7は、テストデータ入力部としても機能する。
次に、上記構成によるD/A変換器33の故障診断について説明する。
D/A変換器33の故障診断を開始すると、故障診断部7は、動作制御部8を通じて差電圧検出回路5およびリークキャンセル回路32の動作を停止させるとともに、スイッチS31をD/A変換器33側に切り替える。続いて、故障診断部7は、レジスタに格納されているデジタルデータのうちのいずれかをテストデータとして、D/A変換器33に出力する。なお、テストデータは、どのような値であっても構わない。
これにより、D/A変換器33からテストデータに対応したアナログ電圧が出力され、そのアナログ電圧はA/D変換器4によりデジタルデータに変換される。そして、故障診断部7は、このときA/D変換器4から出力されるデジタルデータと、D/A変換器33に出力したテストデータとを比較する。これらのデータは、D/A変換器33が正常であれば一致しているはずである。そこで、故障診断部7は、上記各データが一致している場合にはD/A変換器33が正常であると診断し、不一致である場合にはD/A変換器33が故障していると診断する。
このようなD/A変換器33の故障診断は、単独で実施してもよいし、第1実施形態と同様の方法にてリークキャンセル回路32全体の故障診断を実施した結果、リークキャンセル回路32が故障していると診断された場合に実施するようにしてもよい。
以上説明した本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる。さらに、本実施形態によれば、リークキャンセル回路32全体の故障診断だけでなく、そのリークキャンセル回路32が備えるD/A変換器33が故障しているか否かについて個別に診断することができる。また、この場合、リークキャンセル回路32全体の故障診断を実施した結果、リークキャンセル回路32が故障していると診断された場合にD/A変換器33の故障診断を行うようにすれば、故障個所を特定することが可能となり、その後の対応が行い易くなるという効果も得られる。
(第4実施形態)
以下、第4実施形態について図10を参照して説明する。
図10に示すように、電圧検出装置41は、入力ノードN1、N2間にRCフィルタ3を介して電池セル2を接続する状態と、RCフィルタ3を介して既知の検査電圧を生成する電圧生成部42を接続する状態と、を切り替え可能になっている。なお、電池セル2および電圧生成部42を選択的に接続することができる接続端子P1、P2を設けることで、このような切り替えが可能となっている。したがって、接続端子P1、P2は、入力ノードN1、N2間に既知の検査電圧を印加する検査電圧印加部に相当する。
この場合、電圧生成部42は、ICの外部に設けられた電源の電圧をICの外部に設けられた分圧回路により分圧して出力する構成となっている。なお、電圧生成部42は、ICの内部に設けられた電源の電圧をICの外部に設けられた分圧回路により分圧して出力する構成でもよいし、ICの内部に設けられた電源の電圧をICの内部に設けられた分圧回路により分圧して出力する構成でもよい。
電圧生成部42から出力される検査電圧の値は、故障診断部43に予め記憶されている。なお、故障診断部43には、検査電圧の値ではなく、電圧生成部42を構成する電源の電圧値と分圧回路の分圧比が記憶されていてもよい。その場合でも、故障診断部43は、予め記憶された電圧値および分圧比から演算により検査電圧を求めることができる。
故障診断部43は、入力ノードN1、N2間に検査電圧が印加されている期間における検出電圧の値に基づいてリークキャンセル回路9の故障診断を行う。なお、故障診断部43は、動作制御部8に対し、リークキャンセル回路9の動作を実行する旨の動作指令を与えた状態で、上記故障診断を行う。
上記構成において、リークキャンセル回路9が正常である場合、検出電圧の値は、既知の検査電圧の値に近似した値(以下、理想値)となる。しかし、リークキャンセル回路9が故障している場合、検出電圧の値は、理想値ではなく、リーク電流に起因した誤差を含む値となる。
このような点に着目し、故障診断部43は、入力ノードN1、N2間に検査電圧が印加されている期間における検出電圧の値が理想値である場合、リークキャンセル回路9が正常であると診断し、検出電圧の値が理想値とは異なる場合、リークキャンセル回路9が故障していると診断する。なお、故障診断部43は、検出電圧の値が、理想値を含む所定の範囲の値である場合にリークキャンセル回路9が正常であると診断し、上記所定の範囲から外れた値である場合にリークキャンセル回路9が故障していると診断してもよい。
以上説明した本実施形態によっても、第1実施形態と同様、リークキャンセル回路9が正常に動作しているか否かを精度良く診断することができ、その結果、電圧の検出精度を向上することができる。さらに、この場合、既知の検査電圧を用いた故障診断であるため、診断の精度を一層高めることができる。
(第5実施形態)
以下、第5実施形態について、図11を参照して説明する。
図11に示すように、組電池監視システム51は、組電池52を構成する各電池セル2の電圧を監視する。組電池52は、複数の二次電池、燃料電池などの電池セル2が多段に直列接続された構成となっている。
電池監視IC53は、各電池セル2の高電位側端子に対応した複数の接続端子54と、各電池セル2の低電位側端子に対応した複数の接続端子55と、を備える。接続端子54、55は、それぞれ図1に示した入力ノードN1、N2に対応している。各電池セル2と各接続端子54、55との間は、ノイズを除去するためのフィルタ56を介して接続されている。フィルタ56は、図1に示したRCフィルタ3に対応している。
マルチプレクサ57は、複数のスイッチ回路から構成されており、複数組の接続端子54、55のうちいずれか1組を選択して電圧検出装置1に接続する。電圧検出装置1は、マルチプレクサ57を介して接続された接続端子54、55の各電圧をサンプリングし、それら接続端子54、55に対応する電池セル2の端子間の差電圧を検出する。つまり、電池監視IC53は、複数の電池セル2の電圧を、1つの電圧検出装置1により時分割で検出する構成となっている。電圧検出装置1は、検出した差電圧を表す検出電圧VOUTをA/D変換器4に出力する。
A/D変換器4は、電圧検出装置1から与えられる検出電圧VOUTをデジタルデータ(以下、電圧データと呼ぶ)に変換する。A/D変換器4としては、電池セル2の電圧を精度良く検出するため、ΔΣ型など高精度なものが用いられる。そのため、電圧検出装置1では、目標のサンプリング周波数より十分に高い周波数で入力信号をサンプリングするオーバーサンプリングが用いられる。
なお、図示は省略しているが、各接続端子54、55とマルチプレクサ57との間には、各電池セル2の電圧を均等化するための均等化処理などを行うための均等化スイッチなどが接続されている。
制御回路58は、マルチプレクサ57、電圧検出装置1、A/D変換器4、均等化スイッチなどの動作を制御するもので、図1に示した故障診断部7および動作制御部8を含んでいる。制御回路58には、A/D変換器4から出力される電圧データが与えられている。制御回路58は、図示しない上位の制御装置と通信を行うための通信インターフェースを含んでいる。制御回路58は、出力端子59から通信ネットワークなどを介して、各電池セル2の電圧データを上位の制御装置に送信する。
背景技術の説明でも述べたとおり、入力段にRCフィルタが設けられるなどして入力インピーダンスが高い電圧検出のシステムにおいてオーバーサンプリングによる検出手法を用いると、リーク電流により生じる検出誤差が顕著に現れることになる。このような場合でも、電圧検出装置1を用いれば、回路面積および消費電流の増加を抑制しつつ、リーク電流に起因する検出誤差の発生を抑え、電圧の検出精度を良好に維持することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で任意に変形、組み合わせ、あるいは拡張することができる。
上記各実施形態では、本発明の電圧検出装置が組電池を構成する電池セルの差電圧を検出する用途に適用された例について説明したが、本発明の電圧検出装置は、ゼロではないコモンモード電圧を有する2つの入力ノード間の差電圧を検出する用途全般に適用することができる。
上記各実施形態では、差電圧検出回路5およびリークキャンセル回路9、32の具体的構成としてシングルエンドの構成を示したが、これに限らずともよい。例えば、図12に示す電圧検出装置61のように、いずれも差動構成の差電圧検出回路62およびリークキャンセル回路63を備えたものでもよい。この場合、差電圧検出回路62は、差動出力形式のOPアンプ64を備えている。そして、OPアンプ64の反転入力端子と非反転出力端子の側および非反転入力端子と反転出力端子の側は対象回路構成を有している。なお、図12では、反転入力端子と非反転出力端子の側に設けられた構成の符号の末尾には「a」を付し、非反転入力端子と反転出力端子の側に設けられた構成の符号の末尾には「b」を付している。
故障診断部7による故障診断の際、第1検出値Vd1および第2検出値Vd2を取得して格納するタイミングを入れ替えてもよい。つまり、最初に第2検出値Vd2を取得して格納し、その後に第1検出値Vd1を取得して格納してもよい。また、第1検出値Vd1および第2検出値Vd2を1回ずつのA/D変換の結果から取得するだけに限らず、複数回のA/D変換の結果の平均値や積算値として取得してもよい。
故障診断部7、43は、IC内部に設けられた制御回路58などにより実現する構成でもよいし、IC外部の他のハードウェアやソフトウェアにより実現する構成でもよい。
1、21、31、41、61…電圧検出装置、5、62…差電圧検出回路、7、43…故障診断部、8…動作制御部、9、32、63…リークキャンセル回路、N1、N2、Na、Nb…入力ノード。

Claims (9)

  1. ゼロではないコモンモード電圧を有する2つの入力ノード(N1、N2、Na、Nb)間の差電圧を検出する電圧検出装置(1、21、31、61)であって、
    前記2つの入力ノードの各電圧をサンプリングして前記差電圧を検出し、その検出結果を表す検出電圧を出力する差電圧検出回路(5、62)と、
    前記差電圧検出回路の動作に起因して前記2つの入力ノード側からリークするリーク電流とは逆向きに流れる補償電流を生成する動作を行うリークキャンセル回路(9、32、63)と、
    前記リークキャンセル回路の動作を実行または停止する動作制御部(8)と、
    前記動作制御部により前記リークキャンセル回路の動作が実行されている期間における前記検出電圧の値である第1検出値と、前記動作制御部により前記リークキャンセル回路の動作が停止されている期間における前記検出電圧の値である第2検出値との差に基づいて前記リークキャンセル回路の故障診断を行う故障診断部(7)と、
    を備える電圧検出装置。
  2. 前記故障診断部は、前記第1検出値および前記第2検出値の差が、下限判定値未満である場合に前記リークキャンセル回路が故障していると診断する請求項1に記載の電圧検出装置。
  3. 前記故障診断部は、前記第1検出値および前記第2検出値の差が、前記下限判定値よりも高い上限判定値を超える場合にも前記リークキャンセル回路が故障していると診断する請求項2に記載の電圧検出装置。
  4. 前記故障診断部は、装置の起動時に前記故障診断を行う請求項1からのいずれか一項に記載の電圧検出装置。
  5. 前記故障診断部は、装置の起動後、所定期間が経過する毎に前記故障診断を行う請求項1からのいずれか一項に記載の電圧検出装置。
  6. 組電池(52)を構成する各電池セル(2)の電圧を監視する組電池監視システム(51)であって、
    請求項1からのいずれか一項に記載の電圧検出装置と、
    前記各電池セルの高電位側端子および低電位側端子と、前記電圧検出装置の2つの入力ノード(54、55)と、の間に介在するフィルタ(56)と、
    前記差電圧検出回路から出力される検出電圧をデジタルデータに変換するA/D変換器(4)と、
    を備え、
    前記電圧検出装置は、前記各電池セルを検出対象とし、オーバーサンプリングによる検出手法で前記差電圧を検出する組電池監視システム。
  7. 前記電圧検出装置は、前記各電池セルのうち、いずれか1つの電池セルを検出対象とする請求項に記載の組電池監視システム。
  8. 前記電圧検出装置は、所定数の前記電池セルからなるブロックの電圧を検出対象とする請求項に記載の組電池監視システム。
  9. 前記リークキャンセル回路(32)は、前記A/D変換器から出力されるデジタルデータをアナログ電圧に変換するD/A変換器(33)を備え、前記アナログ電圧を用いて前記補償電流を生成し、
    さらに、
    前記検出電圧および前記アナログ電圧のいずれか一方を選択的に前記A/D変換器に入力する切替部(S31)と、
    前記D/A変換器に対し前記デジタルデータに代えて所定のテストデータを入力するテストデータ入力部(7)を備え、
    前記故障診断部は、前記D/A変換器に対し所定のテストデータが入力されるとともに、前記切替部により前記アナログ電圧が前記A/D変換器に入力されているときの前記デジタルデータに基づいて前記D/A変換器の故障診断を行う請求項からのいずれか一項に記載の組電池監視システム。
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