JP2012179853A - 電子機器、制御装置、電子機器の制御方法、及び、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】単票紙のサイズが一定ではないことを反映した上で展開領域を形成可能とする。
【解決手段】電子機器300は、搬送方向に延在するガイドに小切手の一辺を沿わせて搬送する搬送部と、小切手の搬送方向の長さを検出する長さ検出部202と、小切手に記録すべき画像全体の展開データが展開される展開領域を形成する展開領域形成部203と、を備え、展開領域形成部203は、小切手の一辺に対応する位置を基準として、長さ検出部202により検出された小切手の搬送方向の長さを利用して、展開領域の範囲を定める。
【選択図】図5
【解決手段】電子機器300は、搬送方向に延在するガイドに小切手の一辺を沿わせて搬送する搬送部と、小切手の搬送方向の長さを検出する長さ検出部202と、小切手に記録すべき画像全体の展開データが展開される展開領域を形成する展開領域形成部203と、を備え、展開領域形成部203は、小切手の一辺に対応する位置を基準として、長さ検出部202により検出された小切手の搬送方向の長さを利用して、展開領域の範囲を定める。
【選択図】図5
Description
本発明は、単票紙に記録を行う電子機器、単票紙に記録を行う電子機器を制御する制御装置、電子機器の制御方法、及び、電子機器を制御するためのプログラムに関する。
従来、小切手等の単票紙を搬送しつつ、当該単票紙に画像を記録する小切手処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、単票紙を含む記録媒体に画像を記録する際、記録媒体に記録すべき画像全体の展開データ(例えば、単票紙、1ページ分の画像の展開データ)を所定の記憶領域に形成された展開領域に展開した上で、展開した展開データに基づいて画像の記録に係る処理を行う動作モード(いわゆるページモード)を備える記録装置が知られている。このページモードによれば、例えば、90°回転させた画像を記録する等の処理が容易に可能であり、記録媒体に記録される画像の態様の自由度が高い。
そして、小切手等の単票紙を搬送しつつ、ページモードにて単票紙に画像を記録する制御を行う制御装置が知られている。
また、単票紙を含む記録媒体に画像を記録する際、記録媒体に記録すべき画像全体の展開データ(例えば、単票紙、1ページ分の画像の展開データ)を所定の記憶領域に形成された展開領域に展開した上で、展開した展開データに基づいて画像の記録に係る処理を行う動作モード(いわゆるページモード)を備える記録装置が知られている。このページモードによれば、例えば、90°回転させた画像を記録する等の処理が容易に可能であり、記録媒体に記録される画像の態様の自由度が高い。
そして、小切手等の単票紙を搬送しつつ、ページモードにて単票紙に画像を記録する制御を行う制御装置が知られている。
ところで、小切手等の単票紙は、それぞれの単票紙のサイズが一定というわけではない。ユーザーが、サイズの異なる単票紙の目的とする位置に記録するため、記録装置に対し記録する範囲(展開領域)を設定することは難しい。これを踏まえ、上述した制御装置のように、ページモードにて単票紙に画像を記録する装置では、搬送されてくる単票紙のサイズが一定ではないことを反映して、展開領域を形成したいとするニーズがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、単票紙のサイズが一定ではないことを反映した上で展開領域を形成可能とすることを目的とする。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、単票紙のサイズが一定ではないことを反映した上で展開領域を形成可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、単票紙に記録を行う記録ヘッドと、搬送方向に延在するガイドと、前記ガイドに前記単票紙の一辺を沿わせて前記単票紙を搬送する搬送部と、前記単票紙の搬送方向の長さを検出する長さ検出部と、データを記憶可能な記憶部と、前記記録ヘッドが前記単票紙の記録面に記録するための展開データを書き込む展開領域を、前記記憶部の記憶領域に形成する展開領域形成部と、を備え、前記展開領域形成部は、前記記憶領域における前記単票紙の一辺に対応する位置を基準として、前記長さ検出部により検出された前記単票紙の搬送方向の長さに基づき、前記記憶領域における前記展開領域の範囲を規定することを特徴とする。
この構成によれば、実際の単票紙の搬送方向の長さを反映した上で、搬送方向に延在するガイドに単票紙の一辺を沿わせつつ当該単票紙を搬送する、という特徴を利用して、記憶領域に形成する展開領域の範囲を単票紙の一辺に対応する位置を基準として適切に定めることが可能となり、単票紙のサイズが一定ではないことを反映した上で展開領域を形成することが可能となる。これに伴って、単票紙に対して、容易に目的の位置に記録することが可能となる。
この構成によれば、実際の単票紙の搬送方向の長さを反映した上で、搬送方向に延在するガイドに単票紙の一辺を沿わせつつ当該単票紙を搬送する、という特徴を利用して、記憶領域に形成する展開領域の範囲を単票紙の一辺に対応する位置を基準として適切に定めることが可能となり、単票紙のサイズが一定ではないことを反映した上で展開領域を形成することが可能となる。これに伴って、単票紙に対して、容易に目的の位置に記録することが可能となる。
また、上記発明の電子機器であって、本発明は、前記単票紙には、磁気インク文字が記録されており、搬送方向に搬送される前記単票紙の磁気インク文字を読み取る読取部と、前記読取部の搬送方向上流側の位置であって、少なくとも、前記読取部による前記磁気インク文字の読み取りが完了する前に、前記単票紙の端が通過する位置に設けられ、当該位置における前記単票紙の有無を検出する媒体検出センサーと、を備え、前記長さ検出部は、前記搬送部による前記単票紙の搬送量、及び、前記媒体検出センサーの検出結果に基づいて、前記単票紙の搬送方向の長さを検出することを特徴とする。
この構成によれば、小切手などの単票紙に対する処理である磁気インク文字の読み取りのための単票紙の搬送中に、長さ検出部による単票紙の搬送方向の長さの検出を実行することができ、単票紙の長さを検出するために特別に単票紙を搬送する必要が無くなり、処理効率が向上する。
この構成によれば、小切手などの単票紙に対する処理である磁気インク文字の読み取りのための単票紙の搬送中に、長さ検出部による単票紙の搬送方向の長さの検出を実行することができ、単票紙の長さを検出するために特別に単票紙を搬送する必要が無くなり、処理効率が向上する。
また、上記発明の電子機器であって、本発明は、前記展開領域は矩形であり、前記展開領域の矩形の範囲を規定する4つの頂点のうち、前記単票紙の前記一辺に対応する辺上にあるもので、搬送方向に対する逆方向側に規定された頂点を基点として、前記展開領域に前記展開データを生成して書き込む展開データ生成部をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、ページモードなど矩形の展開領域において、単票紙の一辺(搬送の際にガイドに沿う辺)に対応する辺側の搬送方向に対する逆方向側から、展開データを書き込むこととなり、単票紙の幅方向の長さが一定でないことを反映して効率よく展開領域に展開データを展開することが可能となり、容易に目的の位置に記録することができる。
この構成によれば、ページモードなど矩形の展開領域において、単票紙の一辺(搬送の際にガイドに沿う辺)に対応する辺側の搬送方向に対する逆方向側から、展開データを書き込むこととなり、単票紙の幅方向の長さが一定でないことを反映して効率よく展開領域に展開データを展開することが可能となり、容易に目的の位置に記録することができる。
また、上記発明の電子機器であって、本発明は、前記展開データ生成部は、前記展開領域にて、搬送方向に対応する方向を前記展開データの書き込み方向として、前記基点から前記展開データを書き込んでいくことを特徴とする。
この構成によれば、単票紙の搬送方向の長さが一定でないことを反映して効率よく展開領域に展開データを展開することが可能となり、容易に目的の位置に記録することができる。
この構成によれば、単票紙の搬送方向の長さが一定でないことを反映して効率よく展開領域に展開データを展開することが可能となり、容易に目的の位置に記録することができる。
また、上記発明の電子機器であって、本発明は、前記展開領域において、前記書き込み方向に1行の文字列に係る展開データを書き込んだときに、前記展開領域に収まらない部分については、改行させて前記展開領域内に書き込む展開調整部をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、文字列に含まれる文字のそれぞれが自動的に改行することにより、展開領域に書き込まれることとなり、文字列に含まれる文字の一部が単票紙に記録されないといった事態が発生することを防止できる。
この構成によれば、文字列に含まれる文字のそれぞれが自動的に改行することにより、展開領域に書き込まれることとなり、文字列に含まれる文字の一部が単票紙に記録されないといった事態が発生することを防止できる。
また、上記発明の電子機器であって、本発明は、前記記録ヘッドは、キャリッジに搭載されて移動するものであり、前記展開調整部が前記改行させる方向は、前記キャリッジの移動方向であり、搬送方向に対し垂直な方向であることを特徴とする。
この構成によれば、小切手に文字列に画像を記録する際、小切手等に記録される文字列について、適切に改行しつつ、磁気インク文字列と同じ方向である搬送方向に記録することが可能となる。
この構成によれば、小切手に文字列に画像を記録する際、小切手等に記録される文字列について、適切に改行しつつ、磁気インク文字列と同じ方向である搬送方向に記録することが可能となる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、制御装置と接続可能な電子機器であって、単票紙に記録を行う記録ヘッドと、搬送方向に延在するガイドと、前記ガイドに前記単票紙の一辺を沿わせて前記単票紙を搬送する搬送部と、前記単票紙の搬送方向の長さを検出する長さ検出部と、データを記憶可能な記憶部と、前記制御装置から受信したデータに基づき生成されるもので、前記記録ヘッドが前記単票紙の記録面に記録するための展開データを書き込む展開領域を、前記記憶部の記憶領域に形成する展開領域形成部と、を備え、前記展開領域形成部は、前記記憶領域における前記単票紙の一辺に対応する位置を基準として、前記長さ検出部により検出された前記単票紙の搬送方向の長さに基づき、前記記憶領域における前記展開領域の範囲を規定することを特徴とする。
この構成によれば、実際の単票紙の搬送方向の長さを反映した上で、搬送方向に延在するガイドに単票紙の一辺を沿わせつつ当該単票紙を搬送する、という特徴を利用して、記憶領域に形成する展開領域の範囲を単票紙の一辺に対応する位置を基準として適切に定めることが可能となり、単票紙のサイズが一定ではないことを反映した上で展開領域を形成することが可能となる。これに伴って、単票紙に対して、容易に目的の位置に記録することが可能となる。
この構成によれば、実際の単票紙の搬送方向の長さを反映した上で、搬送方向に延在するガイドに単票紙の一辺を沿わせつつ当該単票紙を搬送する、という特徴を利用して、記憶領域に形成する展開領域の範囲を単票紙の一辺に対応する位置を基準として適切に定めることが可能となり、単票紙のサイズが一定ではないことを反映した上で展開領域を形成することが可能となる。これに伴って、単票紙に対して、容易に目的の位置に記録することが可能となる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、単票紙に記録を行う記録ヘッドと、データを記憶可能な記憶部とを備える電子機器の制御方法であって、搬送方向に延在するガイドに前記単票紙の一辺を沿わせて前記単票紙を搬送し、前記単票紙の搬送方向の長さを検出し、前記記録ヘッドが前記単票紙の記録面に記録するための展開データを書き込む展開領域を、前記記憶部の記憶領域における前記単票紙の一辺に対応する位置を基準として、前記長さ検出部により検出された前記単票紙の搬送方向の長さに基づき、前記記憶領域における前記展開領域の範囲を規定した上で、前記記憶領域に形成することを特徴とする。
この制御方法によれば、実際の単票紙の搬送方向の長さを反映した上で、搬送方向に延在するガイドに単票紙の一辺を沿わせつつ当該単票紙を搬送する、という特徴を利用して、記憶領域に形成する展開領域の範囲を単票紙の一辺に対応する位置を基準として適切に定めることが可能となり、単票紙のサイズが一定ではないことを反映した上で展開領域を形成することが可能となり、容易に目的の位置に記録することができる。
この制御方法によれば、実際の単票紙の搬送方向の長さを反映した上で、搬送方向に延在するガイドに単票紙の一辺を沿わせつつ当該単票紙を搬送する、という特徴を利用して、記憶領域に形成する展開領域の範囲を単票紙の一辺に対応する位置を基準として適切に定めることが可能となり、単票紙のサイズが一定ではないことを反映した上で展開領域を形成することが可能となり、容易に目的の位置に記録することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、単票紙に記録を行う記録ヘッドと、データを記憶可能な記憶部とを備える電子機器を制御する制御部により実行されるプログラムであって、前記制御部を、搬送方向に延在するガイドに前記単票紙の一辺を沿わせて前記単票紙を搬送する搬送部と、前記単票紙の搬送方向の長さを検出する長さ検出部と、前記記録ヘッドが前記単票紙の記録面に記録するための展開データ書き込む展開領域を、前記記憶部の記憶領域における前記単票紙の一辺に対応する位置を基準として、前記長さ検出部により検出された前記単票紙の搬送方向の長さに基づき、前記記憶領域における前記展開領域の範囲を規定した上で、前記記憶領域に形成する展開領域形成部と、として機能させることを特徴とする。
このプログラムを実行すれば、実際の単票紙の搬送方向の長さを反映した上で、搬送方向に延在するガイドに単票紙の一辺を沿わせつつ当該単票紙を搬送する、という特徴を利用して、記憶領域に形成する展開領域の範囲を単票紙の一辺に対応する位置を基準として適切に定めることが可能となり、単票紙のサイズが一定ではないことを反映した上で展開領域を形成することが可能となり、容易に目的の位置に記録することができる。
このプログラムを実行すれば、実際の単票紙の搬送方向の長さを反映した上で、搬送方向に延在するガイドに単票紙の一辺を沿わせつつ当該単票紙を搬送する、という特徴を利用して、記憶領域に形成する展開領域の範囲を単票紙の一辺に対応する位置を基準として適切に定めることが可能となり、単票紙のサイズが一定ではないことを反映した上で展開領域を形成することが可能となり、容易に目的の位置に記録することができる。
本発明によれば、単票紙のサイズが一定ではないことを反映した上で展開領域を形成することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1(A)は、本実施形態に係る電子機器300(図4、図6)を構成する複合処理装置1(記録装置)を示す外観斜視図である。
複合処理装置1は、小切手S(単票紙)の表面S1(記録面)に記録されている磁気インク文字S2(MICR(Magnetic Ink Character Recognition)文字ともいう)を読み取り、また、小切手Sの表面S1及び/又は裏面S3に画像を記録する。さらに、複合処理装置1は、感熱紙をロール形状に巻き回したロール紙Rを内部に収容し、このロール紙Rに対して記録を行う。
図1(A)は、本実施形態に係る電子機器300(図4、図6)を構成する複合処理装置1(記録装置)を示す外観斜視図である。
複合処理装置1は、小切手S(単票紙)の表面S1(記録面)に記録されている磁気インク文字S2(MICR(Magnetic Ink Character Recognition)文字ともいう)を読み取り、また、小切手Sの表面S1及び/又は裏面S3に画像を記録する。さらに、複合処理装置1は、感熱紙をロール形状に巻き回したロール紙Rを内部に収容し、このロール紙Rに対して記録を行う。
複合処理装置1は、図1(A)に示すように、全体として直方体形状をした本体ケース2を備え、この本体ケース2の前面の左側寄りの部分には、小切手Sを挿入するための媒体挿入口3が装置幅方向に沿って所定幅で設けられている。本体ケース2の上面の装置前後方向の中央部分には、処理された小切手Sが排出される媒体排出口4が装置幅方向に沿って所定幅で設けられている。媒体挿入口3と媒体排出口4との間には、媒体挿入口3から装置後方に延びた後に上方に湾曲して延びる媒体搬送路5が形成されている。
これら媒体挿入口3、媒体排出口4及び媒体搬送路5は、本体ケース2の左側面を開放して形成されており、当該媒体挿入口3、媒体排出口4及び媒体搬送路5よりも幅の広い小切手Sを搬送することが可能となっている。
一方、媒体搬送路5の右側面には、媒体搬送路5に沿って延在するガイド5dが形成されており、このガイド5dによって媒体搬送路5の右側面は塞がれた状態となっている。
これら媒体挿入口3、媒体排出口4及び媒体搬送路5は、本体ケース2の左側面を開放して形成されており、当該媒体挿入口3、媒体排出口4及び媒体搬送路5よりも幅の広い小切手Sを搬送することが可能となっている。
一方、媒体搬送路5の右側面には、媒体搬送路5に沿って延在するガイド5dが形成されており、このガイド5dによって媒体搬送路5の右側面は塞がれた状態となっている。
図1(B)は、小切手Sの表面S1を模式的に示す図である。
図1(B)に示すように、小切手Sの表面S1の下端S5(一辺)の近傍には、下端S5に沿って延びる磁気インク文字S2が記録されている。
複合処理装置1によって処理される小切手Sのサイズ(長手方向の長さ、及び、幅方向の長さ)は一定ではない。しかしながら、下端S5からの磁気インク文字S2の距離は、規格により、各小切手Sについてほぼ一定である。
図1(A)に示すように、小切手Sが複合処理装置1の媒体挿入口3に挿入される際は、表面S1が上を向き、裏面S3が下を向くように表裏が揃えられ、かつ、上端S4が左方に位置し、下端S5が右方に位置するように左右が揃えられた状態で、右端S6側から挿入される。
その際、小切手Sの下端S5が、ガイド5dに沿うように当該ガイド5dに当接した状態で挿入される。これにより、媒体搬送路5内を小切手Sが搬送される際は、小切手Sの下端S5がガイド5dに沿った状態で、搬送方向(図3の矢印Y1で示す方向)、又は、逆方向(図3の矢印Y2で示す方向)に向かって、搬送されることとなる。
上述したように、下端S5からの磁気インク文字S2の距離は、全ての小切手Sについてほぼ一定である。従って、下端S5がガイド5dに沿った状態で媒体搬送路5内を搬送される小切手Sについて、ガイド5dと磁気インク文字S2との左右方向における離間距離は、小切手Sのサイズにかかわらず一定となる。磁気インク文字S2を読み取るMICRヘッド42は、媒体搬送路5内を搬送される小切手Sの磁気インク文字S2の位置に対応する位置に配置されている。
図1(B)に示すように、小切手Sの表面S1の下端S5(一辺)の近傍には、下端S5に沿って延びる磁気インク文字S2が記録されている。
複合処理装置1によって処理される小切手Sのサイズ(長手方向の長さ、及び、幅方向の長さ)は一定ではない。しかしながら、下端S5からの磁気インク文字S2の距離は、規格により、各小切手Sについてほぼ一定である。
図1(A)に示すように、小切手Sが複合処理装置1の媒体挿入口3に挿入される際は、表面S1が上を向き、裏面S3が下を向くように表裏が揃えられ、かつ、上端S4が左方に位置し、下端S5が右方に位置するように左右が揃えられた状態で、右端S6側から挿入される。
その際、小切手Sの下端S5が、ガイド5dに沿うように当該ガイド5dに当接した状態で挿入される。これにより、媒体搬送路5内を小切手Sが搬送される際は、小切手Sの下端S5がガイド5dに沿った状態で、搬送方向(図3の矢印Y1で示す方向)、又は、逆方向(図3の矢印Y2で示す方向)に向かって、搬送されることとなる。
上述したように、下端S5からの磁気インク文字S2の距離は、全ての小切手Sについてほぼ一定である。従って、下端S5がガイド5dに沿った状態で媒体搬送路5内を搬送される小切手Sについて、ガイド5dと磁気インク文字S2との左右方向における離間距離は、小切手Sのサイズにかかわらず一定となる。磁気インク文字S2を読み取るMICRヘッド42は、媒体搬送路5内を搬送される小切手Sの磁気インク文字S2の位置に対応する位置に配置されている。
本体ケース2の上面において、媒体排出口4よりも前側は前側カバー6によって被われており、前側カバー6の前端部分には複合処理装置1の各種操作を行う操作パネル7が設けられている。また、本体ケース2の上面には、媒体排出口4よりも後側に印刷処理されたロール紙Rが排出されるロール紙排出口8が装置幅方向に沿って所定幅で設けられている。
本体ケース2の上面において、ロール紙排出口8よりも後側には開閉蓋9が設けられ、この開閉蓋9は、後端を中心として回動可能に本体ケース2に取り付けられている。開閉蓋9を開くと、ロール紙Rを収納するロール紙収容部10が露出し、ロール紙Rの交換を行うことができる。ロール紙Rは、長尺の感熱紙を芯管にロール状に巻きつけて構成されている。
本体ケース2の上面において、ロール紙排出口8よりも後側には開閉蓋9が設けられ、この開閉蓋9は、後端を中心として回動可能に本体ケース2に取り付けられている。開閉蓋9を開くと、ロール紙Rを収納するロール紙収容部10が露出し、ロール紙Rの交換を行うことができる。ロール紙Rは、長尺の感熱紙を芯管にロール状に巻きつけて構成されている。
図2は、複合処理装置1の装置本体を示す概略側面図である。図2は本体ケース2、前側カバー6および開閉蓋9などの外装部品を取り除いた状態を示している。
複合処理装置1は、図2に示すように、装置本体11を備え、この装置本体11は、小切手Sに印刷処理を行うスリップ印刷部12と、ロール紙Rに印刷処理を行うロール紙印刷部13とを一体に備えて構成されている。
ロール紙印刷部13は、左右一対の左サイドフレーム14及び右サイドフレーム(不図示)と、これらサイドフレーム間に設けられてロール紙収容部10の床面、前面及び背面を形成するロール紙ホルダー(不図示)を備える。このロール紙ホルダーは、ロール紙Rを回転自在に保持し、ロール紙収容部10でロール紙Rが自由に転動することを確保している。
複合処理装置1は、図2に示すように、装置本体11を備え、この装置本体11は、小切手Sに印刷処理を行うスリップ印刷部12と、ロール紙Rに印刷処理を行うロール紙印刷部13とを一体に備えて構成されている。
ロール紙印刷部13は、左右一対の左サイドフレーム14及び右サイドフレーム(不図示)と、これらサイドフレーム間に設けられてロール紙収容部10の床面、前面及び背面を形成するロール紙ホルダー(不図示)を備える。このロール紙ホルダーは、ロール紙Rを回転自在に保持し、ロール紙収容部10でロール紙Rが自由に転動することを確保している。
左右のサイドフレーム間には、ロール紙排出口8の近傍に、プラテンローラー15が回転自在に掛け渡されている。プラテンローラー15の前方には、当該プラテンローラー15に対向する位置にサーマルヘッド16が配置されており、このサーマルヘッド16は、プラテンローラー15との対向面に複数の発熱抵抗体を備えている。ロール紙収容部10に収納されたロール紙Rの先端部分は、プラテンローラー15とサーマルヘッド16とで挟持され、プラテンローラー15が回転することによりロール紙排出口8へと送られる。そして、プラテンローラー15とサーマルヘッド16との間を通過する際に、サーマルヘッド16が発熱することにより文字や画像がロール紙Rに記録される。左サイドフレーム14には、ロール紙搬送モーター17が配置され、このロール紙搬送モーター17の回転が中間ギア18を介してプラテンローラー15と同軸上に形成される駆動ギア19に伝達され、プラテンローラー15が回転する。
また、プラテンローラー15の上方には、可動刃20及びこの可動刃20を進退させるカッター駆動モーター24(図4参照)を内蔵したオートカッターユニット21が配置されており、このオートカッターユニット21の後方には、ロール紙排出口8を挟んで、固定刃22が設けられている。ロール紙Rの先端部分は、可動刃20と固定刃22との間を通ってロール紙排出口8に延びており、ロール紙Rを切断する際には、カッター駆動モーター24の駆動により可動刃20が固定刃22に向かって後方に遥動し、固定刃22と協働してロール紙Rを切断する。
さらに、左サイドフレーム14には、ロール紙収容部10内のロール紙Rの残量を検知するロール紙残量センサー23が設けられている。
また、プラテンローラー15の上方には、可動刃20及びこの可動刃20を進退させるカッター駆動モーター24(図4参照)を内蔵したオートカッターユニット21が配置されており、このオートカッターユニット21の後方には、ロール紙排出口8を挟んで、固定刃22が設けられている。ロール紙Rの先端部分は、可動刃20と固定刃22との間を通ってロール紙排出口8に延びており、ロール紙Rを切断する際には、カッター駆動モーター24の駆動により可動刃20が固定刃22に向かって後方に遥動し、固定刃22と協働してロール紙Rを切断する。
さらに、左サイドフレーム14には、ロール紙収容部10内のロール紙Rの残量を検知するロール紙残量センサー23が設けられている。
スリップ印刷部12は、図2に示すように、ベースフレーム31と、このベースフレーム31に立設された左サイドフレーム32及び右サイドフレーム(不図示)とを有する本体フレーム33を備える。この本体フレーム33には下案内面35及び上案内面36を構成する上下一対の紙案内部材が設けられ、下案内面35と上案内面36との隙間が上述した媒体搬送路5として形成されている。
この媒体搬送路5は、媒体挿入口3から装置後方に延びる水平搬送路部分5aと、この水平搬送路部分5aの後端から上方に湾曲する湾曲搬送路部分5bと、この湾曲搬送路部分5bの上端から上方に延びて媒体排出口4に連なる垂直搬送路部分5cとを備える。
この媒体搬送路5は、媒体挿入口3から装置後方に延びる水平搬送路部分5aと、この水平搬送路部分5aの後端から上方に湾曲する湾曲搬送路部分5bと、この湾曲搬送路部分5bの上端から上方に延びて媒体排出口4に連なる垂直搬送路部分5cとを備える。
水平搬送路部分5aと湾曲搬送路部分5bとの境界部分には、一対の第1搬送ローラー34が下案内面35及び上案内面36にそれぞれ対向配置され、垂直搬送路部分5cには、一対の第2搬送ローラー37が下案内面35及び上案内面36にそれぞれ対向配置されている。これら第1搬送ローラー34及び第2搬送ローラー37は、それぞれスリップ搬送モーター38(図4)の駆動により回転して小切手Sを搬送する。また、第1搬送ローラー34及び第2搬送ローラー37は、それぞれ一方のローラー部材が他方のローラー部材に対して進退自在に構成されるとともに、当該一方のローラー部材に連結されるローラー開閉モーター39(図4)の駆動に応じた進退動作により媒体搬送路5を開閉する。また、ベースフレーム31上には、制御プログラムに基づいて複合処理装置1全体の動作を制御する制御基板40が配置されている。
図3は、媒体搬送路5に設けられた各部材を示す模式図である。
媒体搬送路5上には、媒体挿入口3側から順にBOF(Bottom of Form)センサー41(媒体検出センサー)、MICRヘッド42(読取部)、第1搬送ローラー34、TOF(Top of Form)センサー43、整列手段44、バリデーションセンサー45、第1印刷ヘッド46、MOP(Middle of Paper pass)センサー47、第2搬送ローラー37、第2印刷ヘッド48、EJD(Slip Eject Detector)センサー49が設けられている。
媒体搬送路5上には、媒体挿入口3側から順にBOF(Bottom of Form)センサー41(媒体検出センサー)、MICRヘッド42(読取部)、第1搬送ローラー34、TOF(Top of Form)センサー43、整列手段44、バリデーションセンサー45、第1印刷ヘッド46、MOP(Middle of Paper pass)センサー47、第2搬送ローラー37、第2印刷ヘッド48、EJD(Slip Eject Detector)センサー49が設けられている。
BOFセンサー41、TOFセンサー43、バリデーションセンサー45、MOPセンサー47及びEJDセンサー49は、例えば透過型もしくは反射型のフォトセンサーで構成されており、媒体搬送路5の各位置で小切手Sの有無を非接触で検出するものである。
BOFセンサー41(媒体検出センサー)は、媒体挿入口3から挿入された小切手Sの末端を検出するものであり、媒体挿入口3近傍の下案内面35に設けられている。上述したように、本実施形態では、小切手Sは、右端S6側から複合処理装置1の媒体挿入口3に挿入されるため、小切手Sの末端は、小切手Sの左端S7となる。
このBOFセンサー41は、図3に示すように、MICRヘッド42の搬送方向上流であって、少なくとも、このMICRヘッド42による磁気インク文字S2の読み取りが完了するまで小切手Sが搬送方向に搬送される前に、小切手Sの末端(左端S7)が通過する位置である位置K1に設けられている。つまり、小切手Sが搬送方向に搬送され、この搬送に伴ってMICRヘッド42によって小切手Sの磁気インク文字S2の読み取りが完了した時には、既に、小切手Sの末端(左端S7)は、位置K1を通過していることとなる。
後述する装置側制御部101は、BOFセンサー41の出力値に基づいて、位置K1に小切手Sが位置している状態から、小切手Sが位置していない状態へ移行したことを検出することにより、当該位置K1に小切手Sの末端(左端S7)が位置していることを検出する。
このBOFセンサー41は、図3に示すように、MICRヘッド42の搬送方向上流であって、少なくとも、このMICRヘッド42による磁気インク文字S2の読み取りが完了するまで小切手Sが搬送方向に搬送される前に、小切手Sの末端(左端S7)が通過する位置である位置K1に設けられている。つまり、小切手Sが搬送方向に搬送され、この搬送に伴ってMICRヘッド42によって小切手Sの磁気インク文字S2の読み取りが完了した時には、既に、小切手Sの末端(左端S7)は、位置K1を通過していることとなる。
後述する装置側制御部101は、BOFセンサー41の出力値に基づいて、位置K1に小切手Sが位置している状態から、小切手Sが位置していない状態へ移行したことを検出することにより、当該位置K1に小切手Sの末端(左端S7)が位置していることを検出する。
TOFセンサー43は、媒体挿入口3から挿入された小切手Sの先端を検出するものである。TOFセンサー43は、上案内面36において第1搬送ローラー34の近傍であって、第1搬送ローラー34の媒体排出口側の位置K2に設けられている。後述する装置側制御部101は、TOFセンサー43の出力値に基づいて、位置K2に小切手Sが位置していない状態から、小切手Sが位置している状態へ移行したことを検出することにより、当該位置K2に小切手Sの先端(右端S6)が位置していることを検出する。
詳細は後述するが、長さ検出部202は、このTOFセンサー43、及び、上述したBOFセンサー41の出力値を利用して、搬送中の小切手Sの搬送方向における長さを検出する。
EJDセンサー49は、スリップ印刷部12で処理された小切手Sが媒体排出口4から排出されたことを検出するものであり、この媒体排出口4近傍に設けられている。
MOPセンサー47は、媒体搬送路5を搬送される小切手Sの有無を検出するものであり、第2搬送ローラー37よりも媒体挿入口側近傍の上案内面36に設けられている。
詳細は後述するが、長さ検出部202は、このTOFセンサー43、及び、上述したBOFセンサー41の出力値を利用して、搬送中の小切手Sの搬送方向における長さを検出する。
EJDセンサー49は、スリップ印刷部12で処理された小切手Sが媒体排出口4から排出されたことを検出するものであり、この媒体排出口4近傍に設けられている。
MOPセンサー47は、媒体搬送路5を搬送される小切手Sの有無を検出するものであり、第2搬送ローラー37よりも媒体挿入口側近傍の上案内面36に設けられている。
本実施形態のスリップ印刷部12は、小切手Sを媒体排出口4から挿入して第1印刷ヘッド46及び第2印刷ヘッド48により印刷を行い、印刷後に再び媒体排出口4から小切手Sを排出するバリデーション印刷を行うことが可能に構成されている。このため、媒体搬送路5の湾曲搬送路部分5bの上端には、媒体排出口4から挿入される小切手Sの先端が進入し、当該小切手Sを整列するための凹部50が形成されている。バリデーションセンサー45は、小切手Sの先端が凹部50に進入したことを検出するものであり、この凹部50に対向する位置に設けられている。
MICRヘッド42(読取部)は、小切手Sの表面S1に記録された磁気インク文字S2の読取処理を行うためのものであり、媒体搬送路5の水平搬送路部分5aにおける上案内面36に設けられている。このMICRヘッド42にて読み取られたデータに基づいて小切手Sの有効・無効が判断される。小切手Sに記録するに先立って、小切手Sの有効・無効が判断されるので、小切手Sを搬送しながらMICRヘッド42により磁気インク文字S2を読み取る際、小切手Sの長さも検出すると効率的である。
整列手段44は、媒体挿入口3から挿入された小切手Sを一旦停止させるためのものであり、TOFセンサー43よりも媒体排出口側の近傍位置に設けられている。整列手段は、例えばソレノイド等のストッパー駆動部44aと、このストッパー駆動部44aの動作に応じて、媒体搬送路5内に進退するストッパー部材44bとを備え、このストッパー部材44bに小切手Sの先端(右端S6)が当接することで小切手Sが整列される。
整列手段44は、媒体挿入口3から挿入された小切手Sを一旦停止させるためのものであり、TOFセンサー43よりも媒体排出口側の近傍位置に設けられている。整列手段は、例えばソレノイド等のストッパー駆動部44aと、このストッパー駆動部44aの動作に応じて、媒体搬送路5内に進退するストッパー部材44bとを備え、このストッパー部材44bに小切手Sの先端(右端S6)が当接することで小切手Sが整列される。
第1印刷ヘッド46は、媒体搬送路5を搬送される小切手Sの裏面S3に、買い物客の認証番号、日付、使用金額等の店側として必要な裏書き事項を印刷するためのもので、インクリボンに記録ワイヤーを打ち当ててインクリボンのインクを付着させて印刷するシリアル・インパクト・ドット・マトリクス(SIDM)印刷ヘッドとして構成されている。
この第1印刷ヘッド46は、媒体搬送路5の垂直搬送路部分5cの下端部に位置し、この垂直搬送路部分5cを挟んで当該第1印刷ヘッド46と対向する位置には本体フレーム33(図2)の幅方向に亘って第1プラテン51が設けられている。また、第1印刷ヘッド46は、垂直搬送路部分5cよりも装置後側に配置される第1キャリッジ52に搭載される。この第1キャリッジ52は、本体フレーム33(図2)のサイドフレーム間に略水平に掛け渡された第1キャリッジ軸53に摺動自在に設けられ、第1キャリッジ駆動モーター(駆動手段:図4)54の駆動により、第1キャリッジ軸53に沿って往復移動する。第1キャリッジ52は、タイミングベルト(不図示)を介して、第1キャリッジ駆動モーター54と連結されている。この第1キャリッジ駆動モーター54は、ステッピングモーターで構成されており、制御基板40の制御下、第1キャリッジ52を所望のステップに相当する距離だけ移動させることができる。
この第1印刷ヘッド46は、媒体搬送路5の垂直搬送路部分5cの下端部に位置し、この垂直搬送路部分5cを挟んで当該第1印刷ヘッド46と対向する位置には本体フレーム33(図2)の幅方向に亘って第1プラテン51が設けられている。また、第1印刷ヘッド46は、垂直搬送路部分5cよりも装置後側に配置される第1キャリッジ52に搭載される。この第1キャリッジ52は、本体フレーム33(図2)のサイドフレーム間に略水平に掛け渡された第1キャリッジ軸53に摺動自在に設けられ、第1キャリッジ駆動モーター(駆動手段:図4)54の駆動により、第1キャリッジ軸53に沿って往復移動する。第1キャリッジ52は、タイミングベルト(不図示)を介して、第1キャリッジ駆動モーター54と連結されている。この第1キャリッジ駆動モーター54は、ステッピングモーターで構成されており、制御基板40の制御下、第1キャリッジ52を所望のステップに相当する距離だけ移動させることができる。
また、第1キャリッジ52の下部には、この第1キャリッジ52の位置検出を行う第1キャリッジセンサー55が設けられている。この第1キャリッジセンサー55は、透過型のフォトセンサーであり、第1キャリッジ52の往復移動に伴って、第1キャリッジ軸53と略平行に設けられた第1スケール56を走査する。この第1スケール56には、所定幅のスリットが複数形成されており、第1キャリッジセンサー55が第1スケール56を走査する際に、これらスリットを通過する光信号を取得することにより、第1キャリッジ52の変位量を検出して当該第1キャリッジ52(第1印刷ヘッド46)の位置検出を行う。なお、本実施形態では、第1キャリッジセンサー55には、第1キャリッジ駆動モーター54の駆動中にのみ電源が供給されるようになっており、第1キャリッジ駆動モーター54が停止した際には第1キャリッジセンサー55への電源供給が遮断されるため、待機電力の消費量が減少し、省エネルギー化を図ることができる。
第2印刷ヘッド48は、媒体搬送路5を搬送される小切手Sの表面S1に、支払い先、日付、金額等の表書き事項を印刷するためのもので、第1印刷ヘッド46と同様にSIDM印刷ヘッドとして構成されている。
この第2印刷ヘッド48は、第1印刷ヘッド46よりも上方であって、垂直搬送路部分5cを挟んだ装置前側に配置されている。また、垂直搬送路部分5cを挟んで当該第2印刷ヘッド48と対向する位置には本体フレーム33(図2)の幅方向に亘って第2プラテン57が設けられている。第2印刷ヘッド48は、上記第1印刷ヘッド46と同様に、第2キャリッジ58に搭載され、この第2キャリッジ58は、第2キャリッジ駆動モーター59の駆動により、第2キャリッジ軸60に沿って往復移動する。また、第2キャリッジ58の下部には第2キャリッジセンサー61が設けられ、この第2キャリッジセンサー61は、第2キャリッジ58の往復移動に伴って、第2キャリッジ軸60と略平行に設けられた第2スケール62を走査する。なお、第2キャリッジ駆動モーター59も第1キャリッジ駆動モーター54と同様にステッピングモーターとして構成されている。
この第2印刷ヘッド48は、第1印刷ヘッド46よりも上方であって、垂直搬送路部分5cを挟んだ装置前側に配置されている。また、垂直搬送路部分5cを挟んで当該第2印刷ヘッド48と対向する位置には本体フレーム33(図2)の幅方向に亘って第2プラテン57が設けられている。第2印刷ヘッド48は、上記第1印刷ヘッド46と同様に、第2キャリッジ58に搭載され、この第2キャリッジ58は、第2キャリッジ駆動モーター59の駆動により、第2キャリッジ軸60に沿って往復移動する。また、第2キャリッジ58の下部には第2キャリッジセンサー61が設けられ、この第2キャリッジセンサー61は、第2キャリッジ58の往復移動に伴って、第2キャリッジ軸60と略平行に設けられた第2スケール62を走査する。なお、第2キャリッジ駆動モーター59も第1キャリッジ駆動モーター54と同様にステッピングモーターとして構成されている。
また、本体フレーム33には、第1印刷ヘッド46と第1プラテン51との間、及び、第2印刷ヘッド48と第2プラテン57との間にそれぞれ繰り出されるインクリボンを収容した第1インクリボンカセット63(図2)及び第2インクリボンカセット64(図2)が着脱可能な状態で装着されている。
図4は、複合処理装置1と、この複合処理装置1を制御するホストコンピューター200(制御装置)とを備える電子機器300の機能的構成を示すブロック図であり、特に、複合処理装置1を詳細に示す図である。
本実施形態では、複合処理装置1と、ホストコンピューター200とが協働して電子機器300として機能する。
本実施形態では、複合処理装置1と、ホストコンピューター200とが協働して電子機器300として機能する。
図4に示すように、複合処理装置1の制御系は、制御基板40に、各種モーター等の駆動部及び各種センサーが接続された構成となっている。
制御基板40には、CPUを備え、このCPUによって制御プログラムを実行して、複合処理装置1の各部を制御する装置側制御部101が実装されている。この装置側制御部101は、展開調整部110を備えているが、この展開調整部110については後述する。
また、制御基板40には、装置側制御部101によって実行されるプログラムや処理されるデータ等を一時的に格納するRAM103(記憶領域)、装置側制御部101によって実行される基本制御プログラムや、各種設定値を記憶するフラッシュROM105、複合処理装置1を制御するホストコンピューター200との間でコマンドやデータ等を送受信する通信インターフェイス107、A/Dコンバーター108を内蔵し、複合処理装置1の各種センサーの検出値をデジタルデータに変換して装置側制御部101に出力するセンサー駆動回路109、複合処理装置1が備える印刷ヘッドを駆動するヘッド駆動回路111、及び、複合処理装置1が備える各モーターを駆動するモータードライバー113を備えて構成され、これらの各部は相互に通信可能に接続されている。なお、制御基板40が備える各機能部は各々が独立した半導体デバイスとして実装されていてもよいし、複数の機能部の機能がSOC(System-on-a-chip)等の形態で統合された構成としてもよく、具体的な実装形態は任意である。
制御基板40には、CPUを備え、このCPUによって制御プログラムを実行して、複合処理装置1の各部を制御する装置側制御部101が実装されている。この装置側制御部101は、展開調整部110を備えているが、この展開調整部110については後述する。
また、制御基板40には、装置側制御部101によって実行されるプログラムや処理されるデータ等を一時的に格納するRAM103(記憶領域)、装置側制御部101によって実行される基本制御プログラムや、各種設定値を記憶するフラッシュROM105、複合処理装置1を制御するホストコンピューター200との間でコマンドやデータ等を送受信する通信インターフェイス107、A/Dコンバーター108を内蔵し、複合処理装置1の各種センサーの検出値をデジタルデータに変換して装置側制御部101に出力するセンサー駆動回路109、複合処理装置1が備える印刷ヘッドを駆動するヘッド駆動回路111、及び、複合処理装置1が備える各モーターを駆動するモータードライバー113を備えて構成され、これらの各部は相互に通信可能に接続されている。なお、制御基板40が備える各機能部は各々が独立した半導体デバイスとして実装されていてもよいし、複数の機能部の機能がSOC(System-on-a-chip)等の形態で統合された構成としてもよく、具体的な実装形態は任意である。
制御基板40には、モータードライバー113の温度を検出する基板温度センサー115が実装されている。基板温度センサー115は、制御基板40においてモータードライバー113が実装された裏面またはモータードライバー113の近傍に配置されるサーミスターである。
さらに、装置側制御部101には、ロール紙収容部10(図1(A))に収容されたロール紙Rの残量が所定以上あるか否かを検出するロール紙残量センサー23、開閉蓋9が開いたことを検出するカバー開閉センサー117、上述した第1キャリッジセンサー55及び第2キャリッジセンサー61が接続される。ロール紙残量センサー23は、ロール紙Rの外径が所定以上の場合にオンとなるスイッチ式のセンサーであり、カバー開閉センサー117は、開閉蓋9が開かれるとオンとなるスイッチ式のセンサーであり、それぞれオン/オフ状態に対応してHigh/Loの出力値を出力する。第1キャリッジセンサー55及び第2キャリッジセンサー61は、例えばフォトインターラプターとして構成され、受光部における受光量が内蔵するしきい値を超えるか否かにより出力値をHigh/Loに切り替える。
さらに、装置側制御部101には、ロール紙収容部10(図1(A))に収容されたロール紙Rの残量が所定以上あるか否かを検出するロール紙残量センサー23、開閉蓋9が開いたことを検出するカバー開閉センサー117、上述した第1キャリッジセンサー55及び第2キャリッジセンサー61が接続される。ロール紙残量センサー23は、ロール紙Rの外径が所定以上の場合にオンとなるスイッチ式のセンサーであり、カバー開閉センサー117は、開閉蓋9が開かれるとオンとなるスイッチ式のセンサーであり、それぞれオン/オフ状態に対応してHigh/Loの出力値を出力する。第1キャリッジセンサー55及び第2キャリッジセンサー61は、例えばフォトインターラプターとして構成され、受光部における受光量が内蔵するしきい値を超えるか否かにより出力値をHigh/Loに切り替える。
装置側制御部101は、フラッシュROM105に記憶された基本制御プログラムを読み出して実行することにより、制御基板40に実装された各部を制御する。また、装置側制御部101は、センサー駆動回路109を介して入力される各種センサーの検出値、及び、ロール紙残量センサー23、カバー開閉センサー117、第1キャリッジセンサー55、及び第2キャリッジセンサー61の出力値に基づいて、複合処理装置1の動作状態を監視し、ヘッド駆動回路111によって各ヘッドを駆動するとともに、モータードライバー113によって各モーターを動作させ、小切手Sの表面S1および裏面S3への印刷、MICR読み取り、ロール紙Rへの印刷等の動作を実行する。
RAM103は、装置側制御部101の動作時にプログラムやデータ等を一時的に格納するワークエリアを形成する。
また、RAM103には、通信インターフェイス107によりホストコンピューター200から受信したコマンドやデータを一時的に記憶する受信バッファー104が設けられる。装置側制御部101は、受信バッファー104に格納されたコマンドを、受信順に読み出して実行する。
また、RAM103には、小切手Sの表面S1に記録する画像の展開データが展開される展開領域81が形成される。この展開領域81については後述する。
センサー駆動回路109は、BOFセンサー41、TOFセンサー43、バリデーションセンサー45、MOPセンサー47、EJDセンサー49、及び基板温度センサー115の各センサーに接続され、これら各センサーの出力値をデジタルデータに変換して、装置側制御部101に出力する。また、センサー駆動回路109はMICRヘッド42に接続され、小切手Sに形成された磁気インク文字S2をMICRヘッド42によって読み取る動作中、MICRヘッド42の出力値をデジタルデータとして装置側制御部101に出力する。
また、RAM103には、通信インターフェイス107によりホストコンピューター200から受信したコマンドやデータを一時的に記憶する受信バッファー104が設けられる。装置側制御部101は、受信バッファー104に格納されたコマンドを、受信順に読み出して実行する。
また、RAM103には、小切手Sの表面S1に記録する画像の展開データが展開される展開領域81が形成される。この展開領域81については後述する。
センサー駆動回路109は、BOFセンサー41、TOFセンサー43、バリデーションセンサー45、MOPセンサー47、EJDセンサー49、及び基板温度センサー115の各センサーに接続され、これら各センサーの出力値をデジタルデータに変換して、装置側制御部101に出力する。また、センサー駆動回路109はMICRヘッド42に接続され、小切手Sに形成された磁気インク文字S2をMICRヘッド42によって読み取る動作中、MICRヘッド42の出力値をデジタルデータとして装置側制御部101に出力する。
さらに、センサー駆動回路109には、第1印刷ヘッド温度センサー75、第2印刷ヘッド温度センサー76、及びサーマルヘッド温度センサー77が接続されている。第1印刷ヘッド温度センサー75は第1印刷ヘッド46に搭載され、第2印刷ヘッド温度センサー76は第2印刷ヘッド48に搭載される。第1印刷ヘッド温度センサー75、第2印刷ヘッド温度センサー76は、記録ワイヤーを突出させるためのソレノイドの近傍に設置され、このソレノイド及びその近傍の温度を検出する。
また、サーマルヘッド温度センサー77はサーマルヘッド16の発熱素子の近傍に設置され、この発熱素子の温度を検出する。これら第1印刷ヘッド温度センサー75、第2印刷ヘッド温度センサー76及びサーマルヘッド温度センサー77は、例えばサーミスターで構成され、センサー駆動回路109は、これら第1印刷ヘッド温度センサー75、第2印刷ヘッド温度センサー76及びサーマルヘッド温度センサー77の出力値をデジタルデータとして装置側制御部101に出力する。装置側制御部101は、第1印刷ヘッド温度センサー75、第2印刷ヘッド温度センサー76及びサーマルヘッド温度センサー77の出力値に基づいて求められる温度をもとに、サーマルヘッド16、第1印刷ヘッド46及び第2印刷ヘッド48を制御する。具体的には、装置側制御部101は、サーマルヘッド16、第1印刷ヘッド46及び第2印刷ヘッド48の温度があらかじめ設定されたしきい値を超えた場合に、そのヘッドの動作を強制的に一時停止させる。この場合、装置側制御部101は、停止させたヘッドの温度が設定値より低くなった場合に動作を再開させる。
また、サーマルヘッド温度センサー77はサーマルヘッド16の発熱素子の近傍に設置され、この発熱素子の温度を検出する。これら第1印刷ヘッド温度センサー75、第2印刷ヘッド温度センサー76及びサーマルヘッド温度センサー77は、例えばサーミスターで構成され、センサー駆動回路109は、これら第1印刷ヘッド温度センサー75、第2印刷ヘッド温度センサー76及びサーマルヘッド温度センサー77の出力値をデジタルデータとして装置側制御部101に出力する。装置側制御部101は、第1印刷ヘッド温度センサー75、第2印刷ヘッド温度センサー76及びサーマルヘッド温度センサー77の出力値に基づいて求められる温度をもとに、サーマルヘッド16、第1印刷ヘッド46及び第2印刷ヘッド48を制御する。具体的には、装置側制御部101は、サーマルヘッド16、第1印刷ヘッド46及び第2印刷ヘッド48の温度があらかじめ設定されたしきい値を超えた場合に、そのヘッドの動作を強制的に一時停止させる。この場合、装置側制御部101は、停止させたヘッドの温度が設定値より低くなった場合に動作を再開させる。
ヘッド駆動回路111は、装置側制御部101の制御に従って、第1印刷ヘッド46及び第2印刷ヘッド48の各々に対し、記録ワイヤーを突出させるソレノイドコイルに通電することで、小切手Sへの記録を実行させる。また、ヘッド駆動回路111は、装置側制御部101の制御に従ってサーマルヘッド16が備える発熱素子(図示略)に通電して、ロール紙Rの記録面に熱を与えて記録を行う。
モータードライバー113は、ステッピングモーターとして構成されるロール紙搬送モーター17、カッター駆動モーター24、スリップ搬送モーター38、ローラー開閉モーター39、ストッパー駆動部44a、第1キャリッジ駆動モーター54、及び第2キャリッジ駆動モーター59の各モーターに対し、装置側制御部101の制御に従って、駆動電源、及び、駆動パルスを出力する。モータードライバー113が各モーターに供給する駆動電源は、電源ユニット120が各部に供給する24Vの直流電源である。
本実施形態では、装置側制御部101が、ホスト側制御部201の制御の下、スリップ搬送モーター38を駆動して小切手Sを搬送する搬送部として機能する。上述したように、搬送部として機能する装置側制御部101は、ガイド5dに小切手Sの下端S5を沿わせた状態で、小切手Sを搬送する。
電源ユニット120は、図4に示す複合処理装置1の各駆動部、すなわち各印刷ヘッド(第1印刷ヘッド46、第2印刷ヘッド48、サーマルヘッド16)、各モーター(カッター駆動モーター24、第1キャリッジ駆動モーター54、第2キャリッジ駆動モーター59、スリップ搬送モーター38、ロール紙搬送モーター17、ローラー開閉モーター39)、ストッパー駆動部44a、および、制御基板40に直流電源を供給する。また、複合処理装置1が備える各センサーに対しては、制御基板40を介して、或いは制御基板40に実装されたセンサー駆動回路109を介して、電源ユニット120からの電源が供給される。
電源ユニット120の出力電圧はセンサー駆動回路109に入力されており、センサー駆動回路109は電源ユニット120の電源電圧の電圧値をデジタルデータとして装置側制御部101に出力する。装置側制御部101は、このデジタルデータに基づいて電源ユニット120の電圧が正常範囲内か否かを判別する。
モータードライバー113は、ステッピングモーターとして構成されるロール紙搬送モーター17、カッター駆動モーター24、スリップ搬送モーター38、ローラー開閉モーター39、ストッパー駆動部44a、第1キャリッジ駆動モーター54、及び第2キャリッジ駆動モーター59の各モーターに対し、装置側制御部101の制御に従って、駆動電源、及び、駆動パルスを出力する。モータードライバー113が各モーターに供給する駆動電源は、電源ユニット120が各部に供給する24Vの直流電源である。
本実施形態では、装置側制御部101が、ホスト側制御部201の制御の下、スリップ搬送モーター38を駆動して小切手Sを搬送する搬送部として機能する。上述したように、搬送部として機能する装置側制御部101は、ガイド5dに小切手Sの下端S5を沿わせた状態で、小切手Sを搬送する。
電源ユニット120は、図4に示す複合処理装置1の各駆動部、すなわち各印刷ヘッド(第1印刷ヘッド46、第2印刷ヘッド48、サーマルヘッド16)、各モーター(カッター駆動モーター24、第1キャリッジ駆動モーター54、第2キャリッジ駆動モーター59、スリップ搬送モーター38、ロール紙搬送モーター17、ローラー開閉モーター39)、ストッパー駆動部44a、および、制御基板40に直流電源を供給する。また、複合処理装置1が備える各センサーに対しては、制御基板40を介して、或いは制御基板40に実装されたセンサー駆動回路109を介して、電源ユニット120からの電源が供給される。
電源ユニット120の出力電圧はセンサー駆動回路109に入力されており、センサー駆動回路109は電源ユニット120の電源電圧の電圧値をデジタルデータとして装置側制御部101に出力する。装置側制御部101は、このデジタルデータに基づいて電源ユニット120の電圧が正常範囲内か否かを判別する。
図5は、電子機器300が備えるホストコンピューター200の機能的構成を詳細に示すブロック図である。
図5に示すように、ホストコンピューター200は、ホスト側制御部201を備えている。ホスト側制御部201は、長さ検出部202と、展開領域形成部203と、展開データ生成部204と、を備えているが、これらについては後述する。
表示部206は、液晶表示パネル等の表示パネルを備え、ホスト側制御部201の制御の下、表示パネルに各種情報を標示する。
入力部207は、操作スイッチや、キーボード等の各種入力デバイスに接続され、入力デバイスに対する操作を検出して、ホスト側制御部201に出力する。
記憶部208は、ハードディスクや、EEPROM等の不揮発性メモリーを備え、各種データを書き換え可能に記憶する。この記憶部208には、少なくとも、複合処理装置1を制御するための制御プログラム群であるデバイスドライバーが記憶されている。
通信インターフェイス210は、ホスト側制御部201の制御の下、複合処理装置1との間で通信規格に準拠した通信を行う。
図5に示すように、ホストコンピューター200は、ホスト側制御部201を備えている。ホスト側制御部201は、長さ検出部202と、展開領域形成部203と、展開データ生成部204と、を備えているが、これらについては後述する。
表示部206は、液晶表示パネル等の表示パネルを備え、ホスト側制御部201の制御の下、表示パネルに各種情報を標示する。
入力部207は、操作スイッチや、キーボード等の各種入力デバイスに接続され、入力デバイスに対する操作を検出して、ホスト側制御部201に出力する。
記憶部208は、ハードディスクや、EEPROM等の不揮発性メモリーを備え、各種データを書き換え可能に記憶する。この記憶部208には、少なくとも、複合処理装置1を制御するための制御プログラム群であるデバイスドライバーが記憶されている。
通信インターフェイス210は、ホスト側制御部201の制御の下、複合処理装置1との間で通信規格に準拠した通信を行う。
次いで、電子機器300の動作、特に、小切手処理に係る動作について説明する。
図6は、電子機器300の小切手処理に係る動作を示すフローチャートであり、(A)は複合処理装置1の動作を、(B)はホストコンピューター200の動作を示している。
以下の説明において、長さ検出部202、展開領域形成部203、展開データ生成部204、及び、展開調整部110の機能は、CPUが所定のプログラムを実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。特に、長さ検出部202、展開領域形成部203、及び、展開データ生成部204の機能は、ホストコンピューター200にインストールされたデバイスドライバー(プリンタードライバー)によって実現される。
また、図6の説明では、説明の明確化のため、小切手Sの表面S1に対する画像の記録が行われる一方、小切手Sの裏面S3に対する画像の記録は行われないものとする。
以下の説明において、長さ検出部202、展開領域形成部203、展開データ生成部204、及び、展開調整部110の機能は、CPUが所定のプログラムを実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。特に、長さ検出部202、展開領域形成部203、及び、展開データ生成部204の機能は、ホストコンピューター200にインストールされたデバイスドライバー(プリンタードライバー)によって実現される。
また、図6の説明では、説明の明確化のため、小切手Sの表面S1に対する画像の記録が行われる一方、小切手Sの裏面S3に対する画像の記録は行われないものとする。
小切手処理に係る動作の前に、複合処理装置1の電源が投入される。電源が投入されると、複合処理装置1は、待機状態に移行する。
この待機状態では、装置側制御部101は、ローラー開閉モーター39を制御して、第1搬送ローラー34及び第2搬送ローラー37を開位置に移動させて、媒体挿入口3に小切手Sを挿入可能とする。また、装置側制御部101は、ストッパー駆動部44aによってストッパー部材44bを媒体搬送路5内に進出させる。
上記の待機状態に移行後、装置側制御部101は、BOFセンサー41の出力値に基づいて、小切手Sが挿入されたか否かを監視する(ステップSA1)。
小切手Sが挿入されたことを検出すると(ステップSA1;Yes)、装置側制御部101は、モータードライバー113を制御し、ローラー開閉モーター39を駆動して第1搬送ローラー34及び第2搬送ローラー37を閉位置に移動させて、これら第1搬送ローラー34によって小切手Sを挟持する(ステップSA2)。
装置側制御部101は、ストッパー部材44bが媒体搬送路5に進出した状態で、スリップ搬送モーター38を動作させて第1搬送ローラー34を回転駆動し、小切手Sを往復搬送する動作を複数回行う(ステップSA3)。この動作により、小切手Sはストッパー部材44bに突き当てられてその向きが整う。
この待機状態では、装置側制御部101は、ローラー開閉モーター39を制御して、第1搬送ローラー34及び第2搬送ローラー37を開位置に移動させて、媒体挿入口3に小切手Sを挿入可能とする。また、装置側制御部101は、ストッパー駆動部44aによってストッパー部材44bを媒体搬送路5内に進出させる。
上記の待機状態に移行後、装置側制御部101は、BOFセンサー41の出力値に基づいて、小切手Sが挿入されたか否かを監視する(ステップSA1)。
小切手Sが挿入されたことを検出すると(ステップSA1;Yes)、装置側制御部101は、モータードライバー113を制御し、ローラー開閉モーター39を駆動して第1搬送ローラー34及び第2搬送ローラー37を閉位置に移動させて、これら第1搬送ローラー34によって小切手Sを挟持する(ステップSA2)。
装置側制御部101は、ストッパー部材44bが媒体搬送路5に進出した状態で、スリップ搬送モーター38を動作させて第1搬送ローラー34を回転駆動し、小切手Sを往復搬送する動作を複数回行う(ステップSA3)。この動作により、小切手Sはストッパー部材44bに突き当てられてその向きが整う。
ここで、装置側制御部101はBOFセンサー41の出力値に基づいて小切手Sの有無を検出し(ステップSA4)、小切手Sが検出されない場合は誤操作または小切手Sが引き抜かれたものと判定して本処理を終了する。
一方、BOFセンサー41により小切手Sを検出した場合(ステップSA4;Yes)、装置側制御部101は、ストッパー駆動部44aを駆動してストッパー部材44bを媒体搬送路5から退避させる(ステップSA5)。
ストッパー部材44bの退避後、装置側制御部101は、スリップ搬送モーター38を制御して、第1搬送ローラー34によって小切手Sの搬送方向への搬送を開始する(ステップSA6)。搬送の開始直後、ストッパー部材44bの近傍に設けられたTOFセンサー43の出力値により、小切手Sの先端(右端S6)が位置K2に位置したことが検出されると(ステップSA7)、装置側制御部101は、スリップ搬送モーター38のステップ数の計測を開始する(ステップSA8)。上述したようにスリップ搬送モーター38は、ステッピングモーターであるため、ステップ数と回転数とは比例関係にあり、ステップ数を計測することにより、スリップ搬送モーター38の回転数、及び、スリップ搬送モーター38による小切手Sの搬送量を検出可能である。
続いて装置側制御部101は、第1搬送ローラー34によって小切手Sを搬送し、この間のMICRヘッド42の出力値に基づき、小切手Sの磁気インク文字S2を読み取る(ステップSA9)。
一方、BOFセンサー41により小切手Sを検出した場合(ステップSA4;Yes)、装置側制御部101は、ストッパー駆動部44aを駆動してストッパー部材44bを媒体搬送路5から退避させる(ステップSA5)。
ストッパー部材44bの退避後、装置側制御部101は、スリップ搬送モーター38を制御して、第1搬送ローラー34によって小切手Sの搬送方向への搬送を開始する(ステップSA6)。搬送の開始直後、ストッパー部材44bの近傍に設けられたTOFセンサー43の出力値により、小切手Sの先端(右端S6)が位置K2に位置したことが検出されると(ステップSA7)、装置側制御部101は、スリップ搬送モーター38のステップ数の計測を開始する(ステップSA8)。上述したようにスリップ搬送モーター38は、ステッピングモーターであるため、ステップ数と回転数とは比例関係にあり、ステップ数を計測することにより、スリップ搬送モーター38の回転数、及び、スリップ搬送モーター38による小切手Sの搬送量を検出可能である。
続いて装置側制御部101は、第1搬送ローラー34によって小切手Sを搬送し、この間のMICRヘッド42の出力値に基づき、小切手Sの磁気インク文字S2を読み取る(ステップSA9)。
上述したように、BOFセンサー41は、MICRヘッド42による磁気インク文字S2の読み取りが完了するまで小切手Sが搬送方向に搬送される前に、小切手Sの末端(左端S7)が通過する位置(位置K1)に設けられている。従って、MICRヘッド42による磁気インク文字の読み取りの途中に、装置側制御部101によって、小切手Sの末端(左端S7)が位置K1を通過したことが検出されることとなる。
これを踏まえ、装置側制御部101は、MICRヘッド42による磁気インク文字S2の読み取りと並行して、BOFセンサー41の出力値を監視し、小切手Sの末端(左端S7)が位置K1に位置したことを検出すると(ステップSA10)、ステップSA8で開始したスリップ搬送モーター38のステップ数の計測を停止し(ステップSA11)、通信インターフェイス107を制御して、計測結果(以下、「計測ステップ数」という)をホストコンピューター200のホスト側制御部201の長さ検出部202に出力する(ステップSA12)。
これを踏まえ、装置側制御部101は、MICRヘッド42による磁気インク文字S2の読み取りと並行して、BOFセンサー41の出力値を監視し、小切手Sの末端(左端S7)が位置K1に位置したことを検出すると(ステップSA10)、ステップSA8で開始したスリップ搬送モーター38のステップ数の計測を停止し(ステップSA11)、通信インターフェイス107を制御して、計測結果(以下、「計測ステップ数」という)をホストコンピューター200のホスト側制御部201の長さ検出部202に出力する(ステップSA12)。
図6(B)に示すように、計測ステップ数が入力された長さ検出部202は、計測ステップ数の値に基づいて、小切手Sの搬送方向の長さを検出する(ステップSB1)。小切手Sの搬送方向の長さとは、具体的には、小切手Sにおける右端S6と、左端S7との距離である。
ステップSB1における長さ検出部202の動作について詳述すると、計測ステップ数は、TOFセンサー43の出力値により小切手Sの先端(右端S6)が位置K2に位置したことが検出されてから、BOFセンサー41の出力値により小切手Sの末端(左端S7)が位置K1に位置したことが検出されるに至るまでの、スリップ搬送モーター38の合計のステップ数である。従って、計測ステップ数から換算される小切手Sの搬送量は、小切手Sの末端が位置K1に位置した時点において、位置K2を通過している小切手Sの部分の搬送方向の長さに相当する。
これを踏まえ、ステップSB1において、まず、長さ検出部202は、計測ステップ数を搬送量に換算する。次いで、長さ検出部202は、媒体搬送路5上の位置K1と位置K2との距離(小切手Sの末端が位置K1に位置した時点において、位置K2を通過していない小切手Sの部分の搬送方向の長さに相当)の値と、算出した搬送量の値とを加算し、適切な補正を加えることにより、小切手Sの搬送方向の長さを検出する。
ステップSB1における長さ検出部202の動作について詳述すると、計測ステップ数は、TOFセンサー43の出力値により小切手Sの先端(右端S6)が位置K2に位置したことが検出されてから、BOFセンサー41の出力値により小切手Sの末端(左端S7)が位置K1に位置したことが検出されるに至るまでの、スリップ搬送モーター38の合計のステップ数である。従って、計測ステップ数から換算される小切手Sの搬送量は、小切手Sの末端が位置K1に位置した時点において、位置K2を通過している小切手Sの部分の搬送方向の長さに相当する。
これを踏まえ、ステップSB1において、まず、長さ検出部202は、計測ステップ数を搬送量に換算する。次いで、長さ検出部202は、媒体搬送路5上の位置K1と位置K2との距離(小切手Sの末端が位置K1に位置した時点において、位置K2を通過していない小切手Sの部分の搬送方向の長さに相当)の値と、算出した搬送量の値とを加算し、適切な補正を加えることにより、小切手Sの搬送方向の長さを検出する。
このように本実施形態では、長さ検出部202は、BOFセンサー41の出力値を利用して小切手Sの搬送方向の長さを検出するが、これにより以下のような利点がある。
すなわち、BOFセンサー41は、MICRヘッド42の搬送方向上流であって、少なくとも、このMICRヘッド42による磁気インク文字S2の読み取りが完了するまで小切手Sが搬送方向に搬送される前に、小切手Sの末端(左端S7)が通過する位置である位置K1に設けられている。
これにより、MICRヘッド42による磁気インク文字S2の読み取りの途中に、装置側制御部101によって、小切手Sの末端(左端S7)が位置K1を通過したことが検出されることとなり、これに伴って、長さ検出部202により、小切手Sの搬送方向における長さが検出されることとなる。
つまり、本実施形態では、MICRヘッド42による磁気インク文字S2の読み取りのための小切手Sの搬送と同時並行的に、長さ検出部202により小切手Sの搬送方向の長さが検出されることとなり、小切手Sの搬送方向における長さを検出するための特別な搬送が行われないこととなる。これにより処理効率が向上し、また、処理時間の短縮化が図られる。このような効果は、BOFセンサー41を上記のような位置に設けることによって得られる効果である。
すなわち、BOFセンサー41は、MICRヘッド42の搬送方向上流であって、少なくとも、このMICRヘッド42による磁気インク文字S2の読み取りが完了するまで小切手Sが搬送方向に搬送される前に、小切手Sの末端(左端S7)が通過する位置である位置K1に設けられている。
これにより、MICRヘッド42による磁気インク文字S2の読み取りの途中に、装置側制御部101によって、小切手Sの末端(左端S7)が位置K1を通過したことが検出されることとなり、これに伴って、長さ検出部202により、小切手Sの搬送方向における長さが検出されることとなる。
つまり、本実施形態では、MICRヘッド42による磁気インク文字S2の読み取りのための小切手Sの搬送と同時並行的に、長さ検出部202により小切手Sの搬送方向の長さが検出されることとなり、小切手Sの搬送方向における長さを検出するための特別な搬送が行われないこととなる。これにより処理効率が向上し、また、処理時間の短縮化が図られる。このような効果は、BOFセンサー41を上記のような位置に設けることによって得られる効果である。
さて、図6(A)を参照し、ステップSA9における磁気インク文字S2の読み取り、及び、当該ステップSA9の処理の裏で実行されるステップSA12における計測ステップ数の出力が終了すると、装置側制御部101は、小切手Sの表面S1に画像を記録すべく以下の処理を実行する。
すなわち、まず、装置側制御部101は、MOPセンサー47の出力値を監視しつつ、スリップ搬送モーター38を制御して、小切手Sの先頭(右端S6)が、MOPセンサー47が設けられた位置K3に至るように、小切手Sを搬送する(ステップSA13)。
次いで、装置側制御部101、及び、ホスト側制御部201は、協働して、小切手Sの表面S1への画像の記録を行う(ステップSA14、SB2)。
以下、ステップSA14における表面S1への画像の記録に係る処理について詳述する。
すなわち、まず、装置側制御部101は、MOPセンサー47の出力値を監視しつつ、スリップ搬送モーター38を制御して、小切手Sの先頭(右端S6)が、MOPセンサー47が設けられた位置K3に至るように、小切手Sを搬送する(ステップSA13)。
次いで、装置側制御部101、及び、ホスト側制御部201は、協働して、小切手Sの表面S1への画像の記録を行う(ステップSA14、SB2)。
以下、ステップSA14における表面S1への画像の記録に係る処理について詳述する。
図7は、電子機器300による表面S1への画像の記録の基本的な動作を説明するための図であり、(A)は、小切手Sと、第2印刷ヘッド48の記録可能領域70との物理的な位置関係を説明するための図であり、(B)は、RAM103に展開された展開領域81を説明するための図である。
まず、表面S1への画像の記録の基本的な動作について図7を用いて説明する。本実施形態では、いわゆるページモードによる画像の記録が行われる。
図7(A)において、記録可能領域70は、第2印刷ヘッド48によって画像の記録が可能な領域を、小切手Sとの関係で模式的に表現した領域である。第2印刷ヘッド48は、主走査方向(矢印Y3)に走査しつつ、画像を記録するシリアルヘッドであるため、記録可能領域70は、第2印刷ヘッド48の主走査方向への移動可能領域に応じて規定される。また、本字紙形態では、下端S5がガイド5dに沿った状態で小切手Sは搬送されるため、記録可能領域70において、記録可能領域70の辺h2(上述したガイド5dに対応する辺)と、下端S5とが重なるように、記録可能領域70において小切手Sが配置されることとなる。
また、図7(A)において、小切手記録領域71(記録エリア)は、小切手Sの表面S1(記録面)において、実際に画像が記録されることが予定された領域のことである。図7(A)に示すように、小切手記録領域71は、矩形のエリアである。小切手記録領域71は、小切手Sごとに形成される。
まず、表面S1への画像の記録の基本的な動作について図7を用いて説明する。本実施形態では、いわゆるページモードによる画像の記録が行われる。
図7(A)において、記録可能領域70は、第2印刷ヘッド48によって画像の記録が可能な領域を、小切手Sとの関係で模式的に表現した領域である。第2印刷ヘッド48は、主走査方向(矢印Y3)に走査しつつ、画像を記録するシリアルヘッドであるため、記録可能領域70は、第2印刷ヘッド48の主走査方向への移動可能領域に応じて規定される。また、本字紙形態では、下端S5がガイド5dに沿った状態で小切手Sは搬送されるため、記録可能領域70において、記録可能領域70の辺h2(上述したガイド5dに対応する辺)と、下端S5とが重なるように、記録可能領域70において小切手Sが配置されることとなる。
また、図7(A)において、小切手記録領域71(記録エリア)は、小切手Sの表面S1(記録面)において、実際に画像が記録されることが予定された領域のことである。図7(A)に示すように、小切手記録領域71は、矩形のエリアである。小切手記録領域71は、小切手Sごとに形成される。
図7(B)において、記録可能エリア80は、RAM103に定義された記憶領域であり、上述した記録可能領域70に対応した記憶領域である。
なお、以下の説明では、記録可能エリア80は、RAM103における仮想的な座標系に展開されるものとする。そして、当該座標系の原点、x軸、及び、y軸と、記録可能エリア80との関係は、図7(B)に示す状態であり、記録可能エリア80は、座標系の第4象限に配置されているものとする。図7(B)において、右方へ向かう方向をx軸+方向、左方へ向かう方向をx軸−方向、上方へ向かう方向をy軸+方向、そして、下方へ向かう方向をy軸−方向と表現する。
この記録可能エリア80は、ビットマップ形式のデータが展開可能な記憶領域であり、第2印刷ヘッド48の解像度に応じて、ドットが定義されている。記録可能エリア80に定義された各ドットは、原点からの相対的な位置として一意に定義される。
記録可能エリア80は、RAM103における当該記録可能エリア80の領域の形状が、記録可能領域70の形状と対応するように、RAM103における座標が定義される。
すなわち、頂点P1を基点としてx軸+方向に延びる辺H1が、図7(A)に示す記録可能領域70において、主走査方向に延び、かつ、小切手Sの先端(右端S6)側に位置する辺h1と対応するように、頂点P2が定義される。また、頂点P2を基点としてy軸−方向に延びる辺H2が、図7(A)に示す記録可能領域70において、搬送方向に延び、かつ、小切手Sの下端S5(一辺)側(ガイド5d側)に位置する辺h2と対応するように、頂点P3が定義される。また、頂点P3を基点としてx軸−方向に延びる辺H3が、図7(A)に示す記録可能領域70において、主走査方向に延び、かつ、小切手Sの末端(左端S7)側に位置する辺h3と対応するように、頂点P4が定義される。
なお、以下の説明では、記録可能エリア80は、RAM103における仮想的な座標系に展開されるものとする。そして、当該座標系の原点、x軸、及び、y軸と、記録可能エリア80との関係は、図7(B)に示す状態であり、記録可能エリア80は、座標系の第4象限に配置されているものとする。図7(B)において、右方へ向かう方向をx軸+方向、左方へ向かう方向をx軸−方向、上方へ向かう方向をy軸+方向、そして、下方へ向かう方向をy軸−方向と表現する。
この記録可能エリア80は、ビットマップ形式のデータが展開可能な記憶領域であり、第2印刷ヘッド48の解像度に応じて、ドットが定義されている。記録可能エリア80に定義された各ドットは、原点からの相対的な位置として一意に定義される。
記録可能エリア80は、RAM103における当該記録可能エリア80の領域の形状が、記録可能領域70の形状と対応するように、RAM103における座標が定義される。
すなわち、頂点P1を基点としてx軸+方向に延びる辺H1が、図7(A)に示す記録可能領域70において、主走査方向に延び、かつ、小切手Sの先端(右端S6)側に位置する辺h1と対応するように、頂点P2が定義される。また、頂点P2を基点としてy軸−方向に延びる辺H2が、図7(A)に示す記録可能領域70において、搬送方向に延び、かつ、小切手Sの下端S5(一辺)側(ガイド5d側)に位置する辺h2と対応するように、頂点P3が定義される。また、頂点P3を基点としてx軸−方向に延びる辺H3が、図7(A)に示す記録可能領域70において、主走査方向に延び、かつ、小切手Sの末端(左端S7)側に位置する辺h3と対応するように、頂点P4が定義される。
また、図7(B)において、展開領域81は、小切手記録領域71に対応した記憶領域である。本実施形態では、RAM103に定義された展開領域81に、小切手Sの小切手記録領域71に記録すべき画像全体の展開データ(本実施形態では、ビットマップ形式のデータ)が展開された上で、展開領域81に展開された展開データに基づいて、小切手記録領域71への画像の記録が実行される。
本実施形態では、この記録可能エリア80が、いわゆるページモードにおいて1ページ分の画像データが展開される記憶領域に対応している。
小切手Sごとに展開領域81が形成されると共に、この展開領域81に、小切手記録領域71に記録すべき画像全体の展開データが展開された上で、記録可能領域70における小切手記録領域71と、記録可能エリア80における展開領域81との位置関係、及び、方向の対応関係とが維持されたまま、小切手Sへの画像の記録が実行される。
このように、本実施形態では、小切手Sの表面S1への画像の記録にあたり、まず、RAM103に定義された記録可能エリア80上に、適切に展開領域81が展開され、この展開領域81に、小切手記録領域71に記録すべき画像の展開データが展開された後、画像の記録が実行される。
本実施形態では、この記録可能エリア80が、いわゆるページモードにおいて1ページ分の画像データが展開される記憶領域に対応している。
小切手Sごとに展開領域81が形成されると共に、この展開領域81に、小切手記録領域71に記録すべき画像全体の展開データが展開された上で、記録可能領域70における小切手記録領域71と、記録可能エリア80における展開領域81との位置関係、及び、方向の対応関係とが維持されたまま、小切手Sへの画像の記録が実行される。
このように、本実施形態では、小切手Sの表面S1への画像の記録にあたり、まず、RAM103に定義された記録可能エリア80上に、適切に展開領域81が展開され、この展開領域81に、小切手記録領域71に記録すべき画像の展開データが展開された後、画像の記録が実行される。
図8は、小切手Sの表面S1への画像の記録に係る処理の詳細を示すフローチャートであり、(A)は、複合処理装置1の動作を示し、(B)は、ホストコンピューター200の動作を示している。
図8(B)に示すように、まず、ホストコンピューター200のホスト側制御部201は、RAM103に形成すべき記録可能エリア80の4つの頂点である頂点P1、頂点P2、頂点P3、及び、頂点P4(図7(B)参照)の座標を決定する(ステップSD1)。
これら4つの頂点の座標は、以下のようにして決定される。
すなわち、頂点P1の座標は、記録可能エリア80の絶対原点として所定の値が予め付与されている。また、記録可能エリア80のx軸方向の長さは、第2印刷ヘッド48の走査方向への移動可能領域に応じて一意に規定されるため、頂点P1の座標と併せて、頂点P2の座標も一意に定まる。
頂点P3の座標は、以下のようにして決定される。
すなわち、上述したように、頂点P2と、頂点P3と間の長さは、小切手Sの搬送方向における長さに対応している。
これを踏まえ、頂点P3の座標の決定に際し、まず、ホスト側制御部201は、図6のステップSB1において長さ検出部202により検出された小切手Sの搬送方向の長さを取得する。
次いで、ホスト側制御部201は、小切手Sの搬送方向の長さを、RAM103に記録可能エリア80を展開する場合におけるy軸方向のドット数に換算する。次いで、ホスト側制御部201は、換算したドット数分、頂点P2からy軸−方向へ離間させた点の座標を、頂点P3の座標とする。
同様に、ホスト側制御部201は、小切手Sの搬送方向に対応するドット数分、頂点P1からy軸−方向へ離間させた点の座標を、頂点P4の座標として決定する。
図8(B)に示すように、まず、ホストコンピューター200のホスト側制御部201は、RAM103に形成すべき記録可能エリア80の4つの頂点である頂点P1、頂点P2、頂点P3、及び、頂点P4(図7(B)参照)の座標を決定する(ステップSD1)。
これら4つの頂点の座標は、以下のようにして決定される。
すなわち、頂点P1の座標は、記録可能エリア80の絶対原点として所定の値が予め付与されている。また、記録可能エリア80のx軸方向の長さは、第2印刷ヘッド48の走査方向への移動可能領域に応じて一意に規定されるため、頂点P1の座標と併せて、頂点P2の座標も一意に定まる。
頂点P3の座標は、以下のようにして決定される。
すなわち、上述したように、頂点P2と、頂点P3と間の長さは、小切手Sの搬送方向における長さに対応している。
これを踏まえ、頂点P3の座標の決定に際し、まず、ホスト側制御部201は、図6のステップSB1において長さ検出部202により検出された小切手Sの搬送方向の長さを取得する。
次いで、ホスト側制御部201は、小切手Sの搬送方向の長さを、RAM103に記録可能エリア80を展開する場合におけるy軸方向のドット数に換算する。次いで、ホスト側制御部201は、換算したドット数分、頂点P2からy軸−方向へ離間させた点の座標を、頂点P3の座標とする。
同様に、ホスト側制御部201は、小切手Sの搬送方向に対応するドット数分、頂点P1からy軸−方向へ離間させた点の座標を、頂点P4の座標として決定する。
次いで、ホスト側制御部201の展開領域形成部203は、展開領域81の4つの頂点である頂点T1、頂点T2、頂点T3(第1頂点)、及び、頂点T4の座標を決定する(SD2)。
なお、頂点T3は、展開領域81の4つの頂点のうち、小切手Sの下端S5(ガイド5dに沿った一辺)に対応する辺q2の、搬送方向と逆方向に対応する方向側に形成された頂点に該当する。
展開領域形成部203は、4つの頂点T1〜T4の座標を以下のようにして決定する。
すなわち、上述したように展開領域形成部203の機能は、ホストコンピューター200にインストールされたデバイスドライバーにより実現されるものであるが、小切手Sへの画像の記録にあたっては、ホストコンピューター200に予めインストールされた専用のアプリケーションから、このデバイスドライバーに対して、記録すべき画像の情報が出力される。デバイスドライバーに入力される画像の情報には、小切手Sの表面S1と、小切手記録領域71との相対的な関係を特定する情報が含まれている。例えば、デバイスドライバーに入力される情報には、小切手記録領域71の各辺r1、r2、r3、r4と、小切手Sの右端S6、下端S5、左端S7、上端S4との距離を示す情報が含まれている。
この情報に基づいて、展開領域形成部203は、小切手記録領域71の4つの頂点である頂点U1、頂点U2、頂点U3、及び、頂点U4のうち、頂点U3の小切手Sの下端S5からの距離d1(図7(A))、及び、小切手Sの左端S7からの距離d2(図7(A))を算出する。
次いで、展開領域形成部203は、入力された情報に基づいて、頂点U3を除く3つの頂点U1、U2、U4について、頂点U3からの搬送方向、及び、主走査方向の距離を算出する。
なお、デバイスドライバーに入力される情報に、頂点U3の小切手Sの下端S5からの距離d1、及び、小切手Sの左端S7からの距離d2を示す情報が含まれるようにし、さらに、頂点U3を除く3つの頂点U1、U2、U4について、頂点U3からの搬送方向、及び、主走査方向の距離を示す情報が含まれるようにしてもよい。
このように、距離d1、d2、及び、頂点U1、U2、U4の頂点U3からの搬送方向、及び、主走査方向の距離が定まることにより、小切手Sの下端S5、左端S7との関係で小切手Sにおける頂点U3の位置が定まり、さらに、頂点U3との関係で小切手Sにおける頂点U1、U2、U4の位置が定まる。
なお、頂点T3は、展開領域81の4つの頂点のうち、小切手Sの下端S5(ガイド5dに沿った一辺)に対応する辺q2の、搬送方向と逆方向に対応する方向側に形成された頂点に該当する。
展開領域形成部203は、4つの頂点T1〜T4の座標を以下のようにして決定する。
すなわち、上述したように展開領域形成部203の機能は、ホストコンピューター200にインストールされたデバイスドライバーにより実現されるものであるが、小切手Sへの画像の記録にあたっては、ホストコンピューター200に予めインストールされた専用のアプリケーションから、このデバイスドライバーに対して、記録すべき画像の情報が出力される。デバイスドライバーに入力される画像の情報には、小切手Sの表面S1と、小切手記録領域71との相対的な関係を特定する情報が含まれている。例えば、デバイスドライバーに入力される情報には、小切手記録領域71の各辺r1、r2、r3、r4と、小切手Sの右端S6、下端S5、左端S7、上端S4との距離を示す情報が含まれている。
この情報に基づいて、展開領域形成部203は、小切手記録領域71の4つの頂点である頂点U1、頂点U2、頂点U3、及び、頂点U4のうち、頂点U3の小切手Sの下端S5からの距離d1(図7(A))、及び、小切手Sの左端S7からの距離d2(図7(A))を算出する。
次いで、展開領域形成部203は、入力された情報に基づいて、頂点U3を除く3つの頂点U1、U2、U4について、頂点U3からの搬送方向、及び、主走査方向の距離を算出する。
なお、デバイスドライバーに入力される情報に、頂点U3の小切手Sの下端S5からの距離d1、及び、小切手Sの左端S7からの距離d2を示す情報が含まれるようにし、さらに、頂点U3を除く3つの頂点U1、U2、U4について、頂点U3からの搬送方向、及び、主走査方向の距離を示す情報が含まれるようにしてもよい。
このように、距離d1、d2、及び、頂点U1、U2、U4の頂点U3からの搬送方向、及び、主走査方向の距離が定まることにより、小切手Sの下端S5、左端S7との関係で小切手Sにおける頂点U3の位置が定まり、さらに、頂点U3との関係で小切手Sにおける頂点U1、U2、U4の位置が定まる。
そして、展開領域形成部203は、RAM103に形成すべき展開領域81の4つの頂点T1、T2、T3、T4のうち、頂点T3の座標を、記録可能エリア80の頂点P3から、上述した距離d1に対応するドット数分x軸−方向へ離間し、かつ、当該頂点P3から上述した距離d2に対応するドット数分y軸+方向へ離間した点の座標として、決定する。このように、本実施形態では、展開領域形成部203は、記録可能エリア80の頂点P3からの相対的な位置として、頂点T3の座標を決定する。ここで、記録可能エリア80の頂点P3の座標は、長さ検出部202によって検出された小切手Sの搬送方向の長さを利用して決定されるため、展開領域形成部203は、RAM103における小切手Sの下端S5(ガイド5dに沿った一辺)に対応する位置を基準として、長さ検出部202によって検出された小切手Sの搬送方向の長さを利用して頂点T3の座標を決定している。本実施形態では、BOFセンサー41を利用して小切手Sの搬送方向の長さを検出可能な構成であるため、小切手Sの実態に即して頂点P3の座標を決定することができ、かつ、この頂点P3を利用して頂点T3の座標を決定できる。
さらに、頂点T3を決定した後、展開領域形成部203は、展開領域81における頂点T3と、頂点T1、T2、T4との関係が、小切手Sに形成される小切手記録領域71における頂点U3と、頂点U1、U2、U4との関係となるように、展開領域81における頂点T1、T2、T4のそれぞれの座標を決定する。
さらに、頂点T3を決定した後、展開領域形成部203は、展開領域81における頂点T3と、頂点T1、T2、T4との関係が、小切手Sに形成される小切手記録領域71における頂点U3と、頂点U1、U2、U4との関係となるように、展開領域81における頂点T1、T2、T4のそれぞれの座標を決定する。
このように本実施形態では、展開領域81の4つの頂点T1〜T4の座標は、頂点T3の座標を基準として、頂点T3からの相対的な位置によって決定される。これにより以下のメリットがある。
すなわち、本実施形態では、図1(B)に示すように、小切手Sの小切手記録領域71において、ある1行の文字列は、小切手Sの左端S7に対応する辺r3を行の先頭として、右端S6側へ向かって延びるように記録されることが想定されている。従って、小切手Sの左端S7と、小切手記録領域71の辺r3との距離を、上述したアプリケーションの出力にできるだけ即した値とし、これにより、文字列の先頭の位置を、できるだけ想定された位置にしたいとする要求がある。そして、頂点T3(第1頂点)の座標を基準として、頂点T1、T2、T4の座標を決定することにより、記録可能エリア80の辺H3(小切手Sの左端S7に対応する辺)と、展開領域81の辺q3(小切手記録領域71の辺r3に対応する辺)との距離が、小切手Sの左端S7と、小切手記録領域71の辺r3との距離としてアプリケーションが出力した出力値(距離d2に関する値)に対応することとなり、上記要求に適切に応えることが可能となる。
さらに、図1(B)に示すように、小切手Sの下端S5と、小切手記録領域71の辺r2との間には、磁気インク文字S2が記録されているため、小切手Sの下端S5と、小切手記録領域71の辺r2との距離を、アプリケーションの出力にできるだけ即した値としたいとする要求がある。そして、頂点T3(第1頂点)の座標を基準として、頂点T1、T2、T4の座標を決定することにより、記録可能エリア80の辺H2(小切手Sの下端S5に対応する辺)と、展開領域81の辺q2(小切手記録領域71の辺r2に対応する辺)との距離が、小切手Sの下端S5と、小切手記録領域71の辺r2との距離としてアプリケーションが出力した出力値(距離d1に関する値)に対応することとなり、上記要求に適切に応えることが可能となる。
すなわち、本実施形態では、図1(B)に示すように、小切手Sの小切手記録領域71において、ある1行の文字列は、小切手Sの左端S7に対応する辺r3を行の先頭として、右端S6側へ向かって延びるように記録されることが想定されている。従って、小切手Sの左端S7と、小切手記録領域71の辺r3との距離を、上述したアプリケーションの出力にできるだけ即した値とし、これにより、文字列の先頭の位置を、できるだけ想定された位置にしたいとする要求がある。そして、頂点T3(第1頂点)の座標を基準として、頂点T1、T2、T4の座標を決定することにより、記録可能エリア80の辺H3(小切手Sの左端S7に対応する辺)と、展開領域81の辺q3(小切手記録領域71の辺r3に対応する辺)との距離が、小切手Sの左端S7と、小切手記録領域71の辺r3との距離としてアプリケーションが出力した出力値(距離d2に関する値)に対応することとなり、上記要求に適切に応えることが可能となる。
さらに、図1(B)に示すように、小切手Sの下端S5と、小切手記録領域71の辺r2との間には、磁気インク文字S2が記録されているため、小切手Sの下端S5と、小切手記録領域71の辺r2との距離を、アプリケーションの出力にできるだけ即した値としたいとする要求がある。そして、頂点T3(第1頂点)の座標を基準として、頂点T1、T2、T4の座標を決定することにより、記録可能エリア80の辺H2(小切手Sの下端S5に対応する辺)と、展開領域81の辺q2(小切手記録領域71の辺r2に対応する辺)との距離が、小切手Sの下端S5と、小切手記録領域71の辺r2との距離としてアプリケーションが出力した出力値(距離d1に関する値)に対応することとなり、上記要求に適切に応えることが可能となる。
さて、前掲図8に戻り、ステップSD2において展開領域81の4つの頂点U1〜U4の座標を決定した後、展開領域形成部203は、決定した頂点P1〜P4の座標に準拠して記録可能エリア80をRAM103に形成し、かつ、決定した頂点T1〜T4の座標に準拠して展開領域81を形成することを指示するコマンドを、複合処理装置1の装置側制御部101に出力する(ステップSD4)。
このように、展開領域形成部203は、展開領域81の4つの頂点の座標を決定し、決定した4つの頂点の座標に準じてRAM103に展開領域81を形成させるコマンドを出力する機能を有している。
このコマンドが入力された装置側制御部101は、RAM103に、記録可能エリア80を形成すると共に、展開領域81を形成する(ステップSC1)。
このように、ホストコンピューター200の展開領域形成部203と、複合処理装置1の装置側制御部101とが協働して、記録ヘッド(第2印刷ヘッド48)が単票紙(小切手S)の記録面に記録するための展開データを書き込む展開領域81を、記憶部(RAM103)の記憶領域に形成する展開領域形成部として機能する。
このように、展開領域形成部203は、展開領域81の4つの頂点の座標を決定し、決定した4つの頂点の座標に準じてRAM103に展開領域81を形成させるコマンドを出力する機能を有している。
このコマンドが入力された装置側制御部101は、RAM103に、記録可能エリア80を形成すると共に、展開領域81を形成する(ステップSC1)。
このように、ホストコンピューター200の展開領域形成部203と、複合処理装置1の装置側制御部101とが協働して、記録ヘッド(第2印刷ヘッド48)が単票紙(小切手S)の記録面に記録するための展開データを書き込む展開領域81を、記憶部(RAM103)の記憶領域に形成する展開領域形成部として機能する。
次いで、ホスト側制御部201の展開データ生成部204は、アプリケーションから入力された情報(小切手Sに記録すべき画像に関する情報)に基づいて、小切手Sの小切手記録領域71に記録すべき画像に係る展開データを、所定の生成(展開)の方法に準拠して、展開領域81に生成し記憶させる(展開させる)ことを指示するコマンドを、複合処理装置1の装置側制御部101に出力する(ステップSD4)。
つまり、展開データ生成部204は、小切手Sの小切手記録領域71に記録すべき画像に係る展開データを、所定の展開の方法に準拠して、展開領域81に展開する機能を有している。
このコマンドが入力された装置側制御部101は、コマンドの内容に基づいて、小切手Sの小切手記録領域71に記録すべき画像に係る展開データを展開領域81に展開する(ステップSC2)。
このように、ホストコンピューター200の展開データ生成部204と、複合処理装置1の装置側制御部101とが協働して、展開領域81に展開データを生成して書き込む展開データ生成部として機能する。
以下、ステップSD4、及び、ステップSC2の動作について具体例を用いて説明する。
つまり、展開データ生成部204は、小切手Sの小切手記録領域71に記録すべき画像に係る展開データを、所定の展開の方法に準拠して、展開領域81に展開する機能を有している。
このコマンドが入力された装置側制御部101は、コマンドの内容に基づいて、小切手Sの小切手記録領域71に記録すべき画像に係る展開データを展開領域81に展開する(ステップSC2)。
このように、ホストコンピューター200の展開データ生成部204と、複合処理装置1の装置側制御部101とが協働して、展開領域81に展開データを生成して書き込む展開データ生成部として機能する。
以下、ステップSD4、及び、ステップSC2の動作について具体例を用いて説明する。
図9は、ステップSD4、及び、ステップSC2の動作を説明するための図である。
図9(A)は、小切手Sに最終的に記録される画像の一例を示している。以下、小切手Sに、図9(A)に示すように「ABCD」という4文字からなる文字列、及び、この文字列の下段に記録され、「1234」という4文字からなる文字列が記録される場合を例にして、ステップSD4、及び、ステップSC2の動作について説明する。
この場合、ステップSD4において、展開データ生成部204は、アプリケーションからの入力に基づいて、図9(B)に示す内容(文字「A」を先頭としてABCDという4つの文字からなる文字列を記録した後、改行し、文字「1」を先頭として1234という4つの文字からなる文字列を記録する旨の内容)のデータと共に、当該データに対応する展開データを、後述する所定の方法によって、展開領域81に展開させることを指示するコマンドを装置側制御部101に出力する。
図9(A)は、小切手Sに最終的に記録される画像の一例を示している。以下、小切手Sに、図9(A)に示すように「ABCD」という4文字からなる文字列、及び、この文字列の下段に記録され、「1234」という4文字からなる文字列が記録される場合を例にして、ステップSD4、及び、ステップSC2の動作について説明する。
この場合、ステップSD4において、展開データ生成部204は、アプリケーションからの入力に基づいて、図9(B)に示す内容(文字「A」を先頭としてABCDという4つの文字からなる文字列を記録した後、改行し、文字「1」を先頭として1234という4つの文字からなる文字列を記録する旨の内容)のデータと共に、当該データに対応する展開データを、後述する所定の方法によって、展開領域81に展開させることを指示するコマンドを装置側制御部101に出力する。
上記データ、及び、コマンドが入力された装置側制御部101は、以下のようにして展開領域81に展開データを展開する。
すなわち、図9(C)に示すように、装置側制御部101は、入力されたコマンドに従って、展開領域81の頂点T3を基点として、頂点T3から頂点T2へ向かう方向(搬送方向に対応する方向)を書き込み方向(展開方向)として、展開データを展開していく。より詳細には、装置側制御部101は、入力されたコマンドに従って、複数行からなる文字列のうち、最下段の行に記録すべき文字列「1234」を判別し、当該文字列「1234」のうち、先頭の文字「1」について、当該文字「1」を反時計回りに90°回転させた画像を示すビットマップデータを、頂点T3に対応する位置に展開する(図9(C−1))。次いで、装置側制御部101は、当該文字「1」を示すビットマップデータの搬送方向側に隣接する位置に、文字「2」を示すビットマップデータを展開する。このようにして、装置側制御部101は、所定の展開方向(搬送方向に対応する方向)へ、文字列「1234」に含まれる文字のビットマップデータを、順次、展開する(図9(C−2))。
さらに、装置側制御部101は、入力されたコマンドに従って、文字列「1234」の1つ上段に記録すべき文字列「ABCD」を判別し、この文字列「ABCD」を、文字列「1234」の上段において、同一の展開方向へ展開する。
すなわち、図9(C)に示すように、装置側制御部101は、入力されたコマンドに従って、展開領域81の頂点T3を基点として、頂点T3から頂点T2へ向かう方向(搬送方向に対応する方向)を書き込み方向(展開方向)として、展開データを展開していく。より詳細には、装置側制御部101は、入力されたコマンドに従って、複数行からなる文字列のうち、最下段の行に記録すべき文字列「1234」を判別し、当該文字列「1234」のうち、先頭の文字「1」について、当該文字「1」を反時計回りに90°回転させた画像を示すビットマップデータを、頂点T3に対応する位置に展開する(図9(C−1))。次いで、装置側制御部101は、当該文字「1」を示すビットマップデータの搬送方向側に隣接する位置に、文字「2」を示すビットマップデータを展開する。このようにして、装置側制御部101は、所定の展開方向(搬送方向に対応する方向)へ、文字列「1234」に含まれる文字のビットマップデータを、順次、展開する(図9(C−2))。
さらに、装置側制御部101は、入力されたコマンドに従って、文字列「1234」の1つ上段に記録すべき文字列「ABCD」を判別し、この文字列「ABCD」を、文字列「1234」の上段において、同一の展開方向へ展開する。
展開領域81において、上述したように頂点T3を基点として展開データを展開することにより以下のメリットがある。
すなわち、小切手Sのサイズは一定ではなく、小切手Sの幅方向の長さは一定ではない。従って、図7(A)を参照し、記録可能領域70における上端S4の位置は、一定ではない。一方、本実施形態では、小切手Sは、その下端S5がガイド5dに沿った状態で搬送されるため、記録可能領域70における下端S5の位置は、常に、記録可能領域の辺h2に重なった状態となり一定である。これを踏まえ、頂点T3を基点として展開データが展開されることにより、複数行からなる文字列については、展開領域81において下端S5側から上端S4側へ向かって、順次、文字列に係る画像が展開されることとなり、小切手Sの幅方向の長さにかかわらず効率よく小切手記録領域71内に文字列に係る画像のそれぞれを記録することが可能となる。
また、上述したように、本実施形態では、小切手Sの小切手記録領域71において、ある1行の文字列は、小切手Sの左端S7に対応する辺r3を行の先頭として、右端S6側へ向かって延びるように記録されることが想定されている。これを踏まえ、頂点T3を基点として展開データが展開されることにより、各文字列については、展開領域81において左端S7側から右端S6側へ向かって、順次、文字列に係る画像が展開されることとなり、小切手Sの搬送方向の長さにかかわらず効率よく小切手記録領域71内に文字列に係る画像のそれぞれを記録することが可能となる。また、自動的に改行しながら、磁気インク文字S2の列と同じ方向に文字列を記録することができる。
すなわち、小切手Sのサイズは一定ではなく、小切手Sの幅方向の長さは一定ではない。従って、図7(A)を参照し、記録可能領域70における上端S4の位置は、一定ではない。一方、本実施形態では、小切手Sは、その下端S5がガイド5dに沿った状態で搬送されるため、記録可能領域70における下端S5の位置は、常に、記録可能領域の辺h2に重なった状態となり一定である。これを踏まえ、頂点T3を基点として展開データが展開されることにより、複数行からなる文字列については、展開領域81において下端S5側から上端S4側へ向かって、順次、文字列に係る画像が展開されることとなり、小切手Sの幅方向の長さにかかわらず効率よく小切手記録領域71内に文字列に係る画像のそれぞれを記録することが可能となる。
また、上述したように、本実施形態では、小切手Sの小切手記録領域71において、ある1行の文字列は、小切手Sの左端S7に対応する辺r3を行の先頭として、右端S6側へ向かって延びるように記録されることが想定されている。これを踏まえ、頂点T3を基点として展開データが展開されることにより、各文字列については、展開領域81において左端S7側から右端S6側へ向かって、順次、文字列に係る画像が展開されることとなり、小切手Sの搬送方向の長さにかかわらず効率よく小切手記録領域71内に文字列に係る画像のそれぞれを記録することが可能となる。また、自動的に改行しながら、磁気インク文字S2の列と同じ方向に文字列を記録することができる。
なお、装置側制御部101の展開調整部110は、展開領域81への展開データの展開にあたり、以下のような処理を行う。
図10は、展開調整部110の動作を説明するための図であり、展開領域81と、この展開領域81に展開すべき文字列を模式的に示している。
図10(A)に示すように、展開領域81の搬送方向に対応する方向の長さに比して、展開すべき文字列の展開データの長さが長い場合がある。
展開調整部110は、展開領域81に展開すべき文字列毎に、展開領域81の搬送方向に対応する方向の長さと、文字列に係る展開データの長さとを比較し、文字列に係る展開データの長さが長い場合は、図10(B)に示すように、展開領域81内に文字列に係る展開データが収まるように、文字列の適切な位置に改行を加えた上で、展開データを展開する。図10(B)に示すように、展開調整部110が文字列を改行させる方向は、第2キャリッジ58の移動方向であって、搬送方向に対し垂直な方向に対応する方向である。展開領域81において、このような方向に文字列を展開させることにより、適切に、展開領域81内に文字列に係る展開データを展開可能である。
図10(A)に示すように、展開領域81の搬送方向に対応する方向の長さに比して、展開すべき文字列の展開データの長さが長い場合がある。
展開調整部110は、展開領域81に展開すべき文字列毎に、展開領域81の搬送方向に対応する方向の長さと、文字列に係る展開データの長さとを比較し、文字列に係る展開データの長さが長い場合は、図10(B)に示すように、展開領域81内に文字列に係る展開データが収まるように、文字列の適切な位置に改行を加えた上で、展開データを展開する。図10(B)に示すように、展開調整部110が文字列を改行させる方向は、第2キャリッジ58の移動方向であって、搬送方向に対し垂直な方向に対応する方向である。展開領域81において、このような方向に文字列を展開させることにより、適切に、展開領域81内に文字列に係る展開データを展開可能である。
さて、図8(A)を参照し、ステップSC2において、展開領域81に展開データを展開した後、装置側制御部101は、スリップ搬送モーター38を制御して、小切手Sを搬送しつつ、第2印刷ヘッド48を制御して、展開領域81に展開された展開データに基づいて小切手Sに対して画像を記録する。
以上のようにして、装置側制御部101及びホスト側制御部201は、協働して小切手Sの表面S1に画像を記録する。
以上のようにして、装置側制御部101及びホスト側制御部201は、協働して小切手Sの表面S1に画像を記録する。
さて、前掲した図6に戻り、ステップSA14において小切手Sの表面S1への画像の記録が終了した後、装置側制御部101はスリップ搬送モーター38を駆動し、第2搬送ローラー37により小切手Sを媒体排出口4から排出する(ステップSA15)。
ここで、小切手Sは媒体排出口4から突出した位置に達しているが、小切手Sの末端は媒体排出口4の内部にあり、EJDセンサー49によって小切手Sの存在が検出されている。装置側制御部101は、オペレーターが小切手Sを取り出すまで待機し(ステップSA16)、小切手Sが取り出されてEJDセンサー49の検出値が切り替わったことを検出すると(ステップSA17;Yes)、ローラー開閉モーター39及びストッパー駆動部44aを駆動して、上記の待機状態に戻る(ステップSA18)。以上の動作により、小切手Sが挿入された場合に磁気インク文字S2の読み取り、小切手Sの表面S1への印刷を行う。
ここで、小切手Sは媒体排出口4から突出した位置に達しているが、小切手Sの末端は媒体排出口4の内部にあり、EJDセンサー49によって小切手Sの存在が検出されている。装置側制御部101は、オペレーターが小切手Sを取り出すまで待機し(ステップSA16)、小切手Sが取り出されてEJDセンサー49の検出値が切り替わったことを検出すると(ステップSA17;Yes)、ローラー開閉モーター39及びストッパー駆動部44aを駆動して、上記の待機状態に戻る(ステップSA18)。以上の動作により、小切手Sが挿入された場合に磁気インク文字S2の読み取り、小切手Sの表面S1への印刷を行う。
以上説明したように、本実施形態に係る電子機器300は、搬送方向に延在するガイド5dに小切手Sの下端S5(一辺)を沿わせて小切手Sを搬送する搬送部(装置側制御部101)と、小切手Sの搬送方向の長さを検出する長さ検出部202と、小切手Sの記録面に形成された矩形の領域に記録すべき画像全体の展開データが展開される展開領域81を、記憶領域たるRAM103に形成する展開領域形成部203と、を備えている。そして、展開領域形成部203は、RAM103における小切手Sの下端S5(一辺)に対応する位置を基準として、長さ検出部202により検出された小切手Sの搬送方向の長さを利用して、RAM103における展開領域81の各頂点の座標を定める。
これによれば、実際の小切手Sの搬送方向の長さを反映した上で、搬送方向に延在するガイド5dに小切手Sの下端S5(一辺)を沿わせつつ小切手Sを搬送する、という特徴を利用して、RAM103に形成する展開領域81の範囲を適切に定めることが可能となり、小切手Sのサイズが一定ではないことを反映した上で展開領域81を形成することが可能となる。
これによれば、実際の小切手Sの搬送方向の長さを反映した上で、搬送方向に延在するガイド5dに小切手Sの下端S5(一辺)を沿わせつつ小切手Sを搬送する、という特徴を利用して、RAM103に形成する展開領域81の範囲を適切に定めることが可能となり、小切手Sのサイズが一定ではないことを反映した上で展開領域81を形成することが可能となる。
また、本実施形態では、小切手Sには、磁気インク文字S2が記録されており、搬送方向に搬送される小切手Sの磁気インク文字S2を読み取るMICRヘッド42(読取部)と、MICRヘッド42の搬送方向上流側の位置であって、少なくとも、MICRヘッド42による磁気インク文字S2の読み取りが完了するまで小切手Sが搬送される前に、小切手Sの末端(左端S7)が通過する位置K1に設けられ、位置K1における小切手Sの有無を検出するBOFセンサー41(媒体検出センサー)と、を備えている。そして、長さ検出部202は、搬送部(装置側制御部101)による小切手Sの搬送量、及び、BOFセンサー41の検出値に基づいて、小切手Sの搬送方向の長さを検出する。
これによれば、磁気インク文字S2の読み取りのための小切手Sの搬送中に、長さ検出部202による小切手Sの搬送方向の長さの検出を実行することができ、小切手Sの長さを検出するために特別に小切手Sを搬送する必要が無くなり、処理効率が向上する。
これによれば、磁気インク文字S2の読み取りのための小切手Sの搬送中に、長さ検出部202による小切手Sの搬送方向の長さの検出を実行することができ、小切手Sの長さを検出するために特別に小切手Sを搬送する必要が無くなり、処理効率が向上する。
また、本実施形態では、展開領域81の4つの頂点のうち、小切手Sの下端S5(一辺)に対応する辺の、搬送方向と逆方向に対応する方向側に形成された頂点である頂点T3を基点として展開領域81に展開データを展開する展開データ生成部204をさらに備えることを特徴とする。
これによれば、展開領域81において、小切手Sの下端S5(搬送の際にガイド5dに沿う辺)に対応する辺側から、展開データを展開することとなり、小切手Sの幅方向の長さが一定でないことを反映して効率よく展開領域81に展開データを展開することが可能となる。
これによれば、展開領域81において、小切手Sの下端S5(搬送の際にガイド5dに沿う辺)に対応する辺側から、展開データを展開することとなり、小切手Sの幅方向の長さが一定でないことを反映して効率よく展開領域81に展開データを展開することが可能となる。
また、本実施形態では、展開データ生成部204は、展開領域81にて、搬送方向に対応する方向を展開データの展開方向として、基点たる頂点T3から展開データを展開していくことを特徴とする。
この構成によれば、小切手Sの搬送方向の長さが一定でないことを反映して効率よく展開領域に展開データを展開することが可能となる。
この構成によれば、小切手Sの搬送方向の長さが一定でないことを反映して効率よく展開領域に展開データを展開することが可能となる。
また、本実施形態に係る電子機器300は、展開領域81において、展開方向に1行の文字列に係る展開データを展開したときに、展開領域81に収まらない部分については、改行させて展開領域81内に展開する展開調整部110をさらに備えている。
これによれば、文字列に含まれる文字のそれぞれが展開領域81に展開されることとなり、文字列に含まれる文字の一部が小切手Sに記録されないといった事態が発生することを防止できる。
これによれば、文字列に含まれる文字のそれぞれが展開領域81に展開されることとなり、文字列に含まれる文字の一部が小切手Sに記録されないといった事態が発生することを防止できる。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、長さ検出部202、展開領域形成部203、及び、展開データ生成部204をホストコンピューター200のホスト側制御部201が備える構成であった。しかしながら、これらの機能を記録装置たる複合処理装置1の装置側制御部101が備える構成とし、複合処理装置1が単独で本発明に係る動作を実行可能としてもよい。この場合、記録装置たる複合処理装置1が、電子機器として機能する。つまり、この場合、電子機器として機能する複合処理装置1は、制御装置たるホストコンピューター200と接続可能な装置であって、単票したる小切手Sに記録を行う第2印刷ヘッド48と、搬送方向に延在するガイド5dと、ガイド5dに小切手Sの単票紙の一辺を沿わせて、小切手Sを搬送する搬送部と、小切手Sの搬送方向の長さを検出する長さ検出部(長さ検出部202と同等の機能を有する部位)と、RAM103と、RAM103に展開領域を展開する展開領域形成部(展開領域形成部203と同等の機能を有する部位)と、を備える。
また、本実施形態では、小切手Sの表面S1に第2印刷ヘッド48によって画像を記録する場合を例にして本発明を説明したが、小切手Sの裏面S3に第1印刷ヘッド46によって画像を記録する場合にも本発明を適用可能である。すなわち、記憶領域に展開領域81を形成し、この展開領域81に展開した展開データに基づいて画像を記録する機能を有するものに広く本発明を適用可能である。
例えば、上述した実施形態では、長さ検出部202、展開領域形成部203、及び、展開データ生成部204をホストコンピューター200のホスト側制御部201が備える構成であった。しかしながら、これらの機能を記録装置たる複合処理装置1の装置側制御部101が備える構成とし、複合処理装置1が単独で本発明に係る動作を実行可能としてもよい。この場合、記録装置たる複合処理装置1が、電子機器として機能する。つまり、この場合、電子機器として機能する複合処理装置1は、制御装置たるホストコンピューター200と接続可能な装置であって、単票したる小切手Sに記録を行う第2印刷ヘッド48と、搬送方向に延在するガイド5dと、ガイド5dに小切手Sの単票紙の一辺を沿わせて、小切手Sを搬送する搬送部と、小切手Sの搬送方向の長さを検出する長さ検出部(長さ検出部202と同等の機能を有する部位)と、RAM103と、RAM103に展開領域を展開する展開領域形成部(展開領域形成部203と同等の機能を有する部位)と、を備える。
また、本実施形態では、小切手Sの表面S1に第2印刷ヘッド48によって画像を記録する場合を例にして本発明を説明したが、小切手Sの裏面S3に第1印刷ヘッド46によって画像を記録する場合にも本発明を適用可能である。すなわち、記憶領域に展開領域81を形成し、この展開領域81に展開した展開データに基づいて画像を記録する機能を有するものに広く本発明を適用可能である。
1…複合処理装置(電子機器、記録装置)、5d…ガイド、41…BOFセンサー(媒体検出センサー)、42…MICRヘッド(読取部)、58…第2キャリッジ(キャリッジ)、71…小切手記録領域(記録面に形成された矩形の領域)、81…展開領域、101…装置側制御部(制御部)、103…RAM(記憶部、記録領域)、110…展開調整部、200…ホストコンピューター(制御装置)、201…ホスト側制御部(制御部)、203…展開領域形成部、204…展開データ生成部、300…電子機器、S…小切手(単票紙)、S1…表面(記録面)、S2…磁気インク文字、S5…下端(一辺)、T3…頂点(基点)。
Claims (9)
- 単票紙に記録を行う記録ヘッドと、
搬送方向に延在するガイドと、
前記ガイドに前記単票紙の一辺を沿わせて前記単票紙を搬送する搬送部と、
前記単票紙の搬送方向の長さを検出する長さ検出部と、
データを記憶可能な記憶部と、
前記記録ヘッドが前記単票紙の記録面に記録するための展開データを書き込む展開領域を、前記記憶部の記憶領域に形成する展開領域形成部と、を備え、
前記展開領域形成部は、
前記記憶領域における前記単票紙の一辺に対応する位置を基準として、前記長さ検出部により検出された前記単票紙の搬送方向の長さに基づき、前記記憶領域における前記展開領域の範囲を規定することを特徴とする電子機器。 - 前記単票紙には、磁気インク文字が記録されており、
搬送方向に搬送される前記単票紙の磁気インク文字を読み取る読取部と、
前記読取部の搬送方向上流側の位置であって、少なくとも、前記読取部による前記磁気インク文字の読み取りが完了する前に、前記単票紙の端が通過する位置に設けられ、当該位置における前記単票紙の有無を検出する媒体検出センサーと、を備え、
前記長さ検出部は、
前記搬送部による前記単票紙の搬送量、及び、前記媒体検出センサーの検出結果に基づいて、前記単票紙の搬送方向の長さを検出することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記展開領域は矩形であり、前記展開領域の矩形の範囲を規定する4つの頂点のうち、前記単票紙の前記一辺に対応する辺上にあるもので、搬送方向に対する逆方向側に規定された頂点を基点として、前記展開領域に前記展開データを生成して書き込む展開データ生成部をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
- 前記展開データ生成部は、
前記展開領域にて、搬送方向に対応する方向を前記展開データの書き込み方向として、前記基点から前記展開データを書き込んでいくことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。 - 前記展開領域において、前記書き込み方向に1行の文字列に係る展開データを書き込んだときに、前記展開領域に収まらない部分については、改行させて前記展開領域内に書き込む展開調整部をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
- 前記記録ヘッドは、キャリッジに搭載されて移動するものであり、
前記展開調整部が前記改行させる方向は、前記キャリッジの移動方向であり、搬送方向に対し垂直な方向であることを特徴とする請求項5に記載の電子機器。 - 制御装置と接続可能な電子機器であって、
単票紙に記録を行う記録ヘッドと、
搬送方向に延在するガイドと、
前記ガイドに前記単票紙の一辺を沿わせて前記単票紙を搬送する搬送部と、
前記単票紙の搬送方向の長さを検出する長さ検出部と、
データを記憶可能な記憶部と、
前記制御装置から受信したデータに基づき生成されるもので、前記記録ヘッドが前記単票紙の記録面に記録するための展開データを書き込む展開領域を、前記記憶部の記憶領域に形成する展開領域形成部と、を備え、
前記展開領域形成部は、
前記記憶領域における前記単票紙の一辺に対応する位置を基準として、前記長さ検出部により検出された前記単票紙の搬送方向の長さに基づき、前記記憶領域における前記展開領域の範囲を規定することを特徴とする電子機器。 - 単票紙に記録を行う記録ヘッドと、データを記憶可能な記憶部とを備える電子機器の制御方法であって、
搬送方向に延在するガイドに前記単票紙の一辺を沿わせて前記単票紙を搬送し、
前記単票紙の搬送方向の長さを検出し、
前記記録ヘッドが前記単票紙の記録面に記録するための展開データを書き込む展開領域を、前記記憶部の記憶領域における前記単票紙の一辺に対応する位置を基準として、前記長さ検出部により検出された前記単票紙の搬送方向の長さに基づき、前記記憶領域における前記展開領域の範囲を規定した上で、前記記憶領域に形成することを特徴とする電子機器の制御方法。 - 単票紙に記録を行う記録ヘッドと、データを記憶可能な記憶部とを備える電子機器を制御する制御部により実行されるプログラムであって、
前記制御部を、
搬送方向に延在するガイドに前記単票紙の一辺を沿わせて前記単票紙を搬送する搬送部と、
前記単票紙の搬送方向の長さを検出する長さ検出部と、
前記記録ヘッドが前記単票紙の記録面に記録するための展開データ書き込む展開領域を、前記記憶部の記憶領域における前記単票紙の一辺に対応する位置を基準として、前記長さ検出部により検出された前記単票紙の搬送方向の長さに基づき、前記記憶領域における前記展開領域の範囲を規定した上で、前記記憶領域に形成する展開領域形成部と、として機能させることを特徴とするプログラム。
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