JP2009223947A - 記録装置、及び、記録装置の制御方法 - Google Patents

記録装置、及び、記録装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】記録媒体が有する磁気ストライプに対して磁気ヘッドにより磁気情報の記録及び読み込みの少なくともいずれかを含む磁気情報処理を行う記録装置において、磁気ヘッドの余分な動作を省いてスループットの向上を図る。
【解決手段】記録媒体Sの磁気ストライプMSに対して磁気情報の記録及び読み込みの少なくともいずれかを行う磁気ヘッドを備えたドットインパクトプリンタ10は、記録媒体Sの側端の位置を検出し、検出した側端の位置に基づいて、磁気ヘッド34の走査範囲を設定し、設定した走査範囲に従って磁気ヘッドを移動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録媒体に設けられた磁気ストライプに対して、磁気ヘッドによって磁気情報の記録及び読み込みの少なくともいずれかを行う記録装置、及び、記録装置の制御方法に関する。
金融機関等で使用されている通帳(記録媒体)には、磁気ストライプが貼着されているものが多く、この種の通帳を取り扱う装置として、通帳に文字を含む画像を記録する記録ヘッドと、上記磁気ストライプに対する磁気情報の記録或いは磁気情報の読み込みを行う磁気ヘッドを備えた装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−187544号公報
ところで、特許文献1の装置が、通帳のサイズとほぼ同サイズの挿入口から挿入された規定サイズの通帳を処理するのに対し、上記通帳を含めた様々な帳票を処理可能な装置がある。このような装置は、上記の通帳よりも大きなサイズの帳票にも対応可能とするため、上記の磁気ヘッドが、通帳の幅や長さよりも大きな範囲で可動となっている。この構成では、小さな帳票や上記通帳の磁気ストライプに対して磁気情報の記録或いは磁気情報の読み込みを行う場合であっても、より大きな可動範囲全体を端から端まで磁気ヘッドが移動される。このため、磁気ヘッドの余分な動作が発生し、記録媒体として使用される帳票のサイズに関係なく時間がかかるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、記録媒体が有する磁気ストライプに対して磁気ヘッドにより磁気情報の記録及び読み込みの少なくともいずれかを行う記録装置において、磁気ヘッドの余分な動作を省いてスループットの向上を図ることにある。
上記目的を達成するために、本発明は、記録媒体を搬送する搬送手段と、前記記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、前記記録媒体に設けられた磁気ストライプに対して磁気情報の記録及び読み込みの少なくともいずれかを含む磁気情報処理を行う磁気ヘッドと、前記記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に前記磁気ヘッドを移動させる磁気ヘッド駆動手段と、を備えた記録装置において、前記記録媒体の側端の位置を検出する端位置検出手段と、前記端位置検出手段により検出された位置に基づいて、前記磁気ヘッドの走査範囲を設定する磁気ヘッド駆動制御手段と、を備え、前記磁気ヘッド駆動手段は、前記磁気ヘッドにより前記磁気ストライプに対する前記磁気情報処理を行う際に、前記磁気ヘッド駆動制御手段により設定された走査範囲に従って前記磁気ヘッドを移動させること、を特徴とする記録装置を提供する。
この構成によれば、記録媒体の側端の位置を検出して、この側端の位置に基づいて磁気ヘッドの走査範囲を設定し、磁気ヘッドが磁気ストライプに対して磁気情報処理を行う際に、設定された走査範囲に従って磁気ヘッドを移動させるので、記録媒体のサイズに合わせて磁気ヘッドの走査範囲を最適化することが可能となる。このため、記録媒体のサイズに合わない余分な位置へ磁気ヘッドを移動させることがないので、磁気ヘッドの余分な動作を省いてスループットの向上を図ることが可能となる。
上記構成において、前記磁気ヘッド駆動制御手段は、前記磁気ヘッドの走査範囲を設定するとともに、この走査範囲の両端の外側にそれぞれ前記磁気ヘッドの待機位置を設定し、前記磁気ヘッド駆動手段は、前記磁気ヘッドにより前記磁気ストライプに対する前記磁気情報処理を行う際に、前記磁気ヘッド駆動制御手段により設定された走査範囲に従って前記磁気ヘッドを移動させ、前記磁気情報処理が終了した場合には、終了時点における位置に近い側の前記待機位置まで前記磁気ヘッドを移動させるものとしてもよい。
この場合、記録媒体の側端の位置に基づいて、磁気ヘッドの待機位置を最適な位置に設定するとともに、磁気情報処理が終了した場合は、走査範囲の両端側に設定した待機位置のうち磁気情報処理の終了時における位置に近い側の待機位置まで磁気ヘッドを移動させる。これにより、記録媒体のサイズに合わせて待機位置を最適化できるので、記録媒体の端から遠く離れた待機位置まで磁気ヘッドを移動させる動作や、停止位置から遠く離れた待機位置まで磁気ヘッドを移動させる動作など、余分な動作を省くことができる。これにより、磁気ヘッドの余分な動作を省いてスループットの向上を図ることが可能となる。
上記構成において、前記磁気ヘッド駆動制御手段は、前記記録媒体が前記搬送手段により装置外へ排出される際に、設定した走査範囲を初期状態に戻すものとしてもよい。
この場合、記録媒体が排出される際に走査範囲が初期状態に戻されるので、記録媒体を処理する毎に、その記録媒体の側端の位置が検出され、走査範囲が設定される。これにより、様々なサイズの記録媒体を処理可能な装置において、常に、処理中の記録媒体のサイズに最適化された条件で磁気ヘッドを移動させることができ、磁気ヘッドの余分な動作を省いてスループットの向上を図ることが可能となる。
上記構成において、前記記録ヘッドを搭載して前記記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に走査されるキャリッジを備え、前記端位置検出手段は、前記キャリッジに搭載されて前記記録媒体を検出するセンサを用いて前記記録媒体の側端を検出するものとしてもよい。
この場合、記録ヘッドを搭載したキャリッジに搭載されるセンサを用いて記録媒体の側端の位置を正確かつ速やかに検出し、この検出した側端の位置に基づいて、適切な磁気ヘッドの走査範囲を速やかに設定できるという利点がある。
また、本発明は、記録媒体を搬送する搬送手段と、前記記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、前記記録媒体に設けられた磁気ストライプに対して磁気情報の記録及び読み込みの少なくともいずれかを含む磁気情報処理を行う磁気ヘッドと、前記記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に前記磁気ヘッドを移動させる磁気ヘッド駆動手段と、を備えた記録装置の制御方法において、前記記録媒体の側端の位置を検出し、検出した位置に基づいて、前記磁気ヘッドの走査範囲を設定し、この設定した走査範囲に従って前記磁気ヘッドを移動させること、を特徴とする記録装置の制御方法を提供する。
この構成によれば、記録媒体の側端の位置を検出して、この側端の位置に基づいて磁気ヘッドの走査範囲を設定し、磁気ヘッドが磁気ストライプに対して磁気情報処理を行う際に、設定された走査範囲に従って磁気ヘッドを移動させるので、記録媒体のサイズに合わせて磁気ヘッドの走査範囲を最適化することが可能となる。このため、記録媒体のサイズに合わない余分な位置へ磁気ヘッドを移動させることがないので、磁気ヘッドの余分な動作を省いてスループットの向上を図ることが可能となる。
本発明によれば、記録媒体のサイズに合わせて磁気ヘッドの走査範囲を最適化することが可能となり、記録媒体のサイズに合わない余分な位置へ磁気ヘッドを移動させることがないので、磁気ヘッドの余分な動作を省いてスループットの向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る記録装置としてのドットインパクトプリンタの外観を示す正面斜視図である。図2は、プリンタ本体11を示す外観斜視図である。図3は、図1のドットインパクトプリンタ10を示す側断面図である。
図1に示す記録装置としてのドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド18(図2、図3参照)が備える複数の記録ワイヤを、リボンカートリッジ39(図2参照)から繰り出したインクリボン(図示略)を介して記録媒体Sに押し付け、この記録媒体Sの記録面上にドットを形成することにより、文字を含む画像を記録するものである。
ドットインパクトプリンタ10で使用可能な記録媒体Sとしては、所定長さに切断されたカットシートと、複数枚が連接された連続紙とがある。カットシートとしては、例えば単票紙や単票複写紙などの普通紙の他、通帳や葉書、封筒などがあり、連続紙には連続複写紙を含む。
本実施形態では、ドットインパクトプリンタ10によって図1に示す記録媒体Sに画像を記録する場合を例に挙げて説明する。記録媒体Sは、金融機関等が発行する通帳であり、複数枚の記録用紙が綴じられた冊子形態となっており、この冊子を開いた内側の面が記録面となっている。記録媒体Sの裏表紙に相当する面の後端側には、磁気ストライプMSが設けられている。
なお、以下の説明において、記録媒体Sの4辺のうち、ドットインパクトプリンタ10へ向かって差し込まれる側の辺を先端とし、この先端と対向する側の辺を後端とする。
ドットインパクトプリンタ10は、図1に示すように、外装体としての上部カバー12、上部ケース13及び下部ケース14を備えており、上部ケース13及び下部ケース14の前面には、記録媒体Sを挿入あるいは排出する手差口15が開口している。この手差口15が開口した側、すなわち図3中の左側をフロント(前)側とし、図3中の右側をリア(後)側とする。
ドットインパクトプリンタ10は、図2に示すように、上部カバー12、上部ケース13及び下部ケース14に覆われるプリンタ本体11を有している。このプリンタ本体11は、下本体部11Aと、この下本体部11Aの後端部に軸11Cで支持される上本体部11Bとを備え、下本体部11Aは、上部ケース13及び下部ケース14(図1)に収納されると共に、上本体部11Bは、上部カバー12(図1)に固定されている。この上部カバー12を開いたときに、上本体部11Bが軸11Cを中心に回動し、プリンタ本体11内部が露出することとなる。
図2及び図3に示すように、プリンタ本体11は、ベースフレーム16、右サイドフレーム17A及び左サイドフレーム17Bを備えた本体フレームと、記録ヘッド18及びキャリッジ19を備えた記録機構部20と、プラテン21、第1駆動ローラ22A、第1従動ローラ22B、第2駆動ローラ23A、第2従動ローラ23B、前方シート案内24、後方シート案内25、シート搬送モータ26及び駆動輪列部27を備えたシート搬送機構(搬送手段)100と、記録媒体Sを整列させる整列板28と、記録媒体Sに設けられた磁気ストライプMSに対し、磁気情報の読み取り又は書き込みを行う磁気ヘッド34を備えた磁気データ読書部29と、磁気情報の読み書き及び/又は記録(書込)を含む磁気情報処理の実行時に、記録媒体Sの浮き上がりを抑制すべく、記録媒体S上から押えるシート押え部30と、を有している。
ベースフレーム16の略両端部には、右サイドフレーム17A及び左サイドフレーム17Bが立設して固定される。これら両サイドフレーム17A、17Bの間には、キャリッジガイド軸31が架け渡されると共に、両サイドフレーム17A、17B間に平坦面形状の前方シート案内24及び後方シート案内25が固定して設けられる。これらの前方シート案内24と後方シート案内25との間に、平面形状のプラテン21が配置される。このプラテン21の上方には、プラテン21に対向するように記録ヘッド18が配置されている。
キャリッジ19は、キャリッジガイド軸31に摺動自在に挿通され、当該キャリッジ19を駆動するキャリッジ駆動モータ56(図5)の正転又は逆転により、タイミングベルト(図示略)を介して駆動され、キャリッジガイド軸31に案内されて往復移動される。キャリッジ19の移動方向は、図中符号Xで示す方向、すなわち、キャリッジガイド軸31の軸方向及びプラテン21の長手方向と一致する主走査方向である。また、キャリッジ19の移動(走査)範囲は、一対のサイドフレーム17A、17Bの間である。なお、キャリッジ19の主走査方向Xに直交する方向、すなわち図中符号Yで示す方向を、副走査方向とする。
キャリッジ19に搭載される記録ヘッド18は、キャリッジ19と共に主走査方向に走行される間に、その先端面においてプラテン21に対向するワイヤ突出部(図示略)から記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち当て、このインクリボンのインクを、プラテン21と記録ヘッド18との間に搬送される記録媒体Sに付着させて、記録媒体Sに文字を含む画像を記録する。このインクリボンは、上記の本体フレーム又はキャリッジ19に装着されるリボンカートリッジ39内に折り畳まれて収納され、キャリッジ19の走査に伴って繰り出される。
プラテン21は、キャリッジ19の走行方向に延在して平面形状に形成され、その両端が、付勢ばね41により記録ヘッド18に向けて付勢されるとともに、弾性支持されている。付勢ばね41は圧縮コイルばねであり、この付勢ばね41の付勢力により、記録ヘッド18の記録動作時における記録ワイヤの突出力が支持される。また、プラテン21は、記録媒体Sの搬送中にこの記録媒体Sの厚さが変化した場合、又はプリンタ本体11に厚さの異なる記録媒体Sが搬入された場合に、付勢ばね41の付勢力に抗して、記録ヘッド18の先端により押圧されて記録ヘッド18から離れる方向に移動する。これにより、記録媒体の厚さにかかわらず、記録ヘッド18の先端と記録媒体Sの記録面との間のギャップが一定に確保される。
シート搬送機構100は、第1駆動ローラ22A、第1従動ローラ22Bが、プラテン21及び記録ヘッド18に対してプリンタ本体11のフロント側に配置され、第2駆動ローラ23A、第2従動ローラ23Bが、プラテン21及び記録ヘッド18に対してプリンタ本体11のリア側に配置されて構成される。第1駆動ローラ22Aと第1従動ローラ22Bとは、上下方向に配置されて対をなし、第2駆動ローラ23Aと第2従動ローラ23Bとは、上下方向に配置されて対をなす。
第1駆動ローラ22A及び第2駆動ローラ23Aは、シート搬送モータ26及び駆動輪列部27によって回転駆動される駆動ローラであり、第1従動ローラ22B及び第2従動ローラ23Bは、それぞれ第1駆動ローラ22A及び第2駆動ローラ23A側に所定の押圧力でばね42A、42Bによりばね付勢されている従動ローラである。これによって、第1駆動ローラ22Aと第1従動ローラ22Bとが互いに反対方向に回転駆動されると共に、第2駆動ローラ23Aと第2従動ローラ23Bとが互いに反対方向に回転駆動される。
駆動輪列部27は、右サイドフレーム17Aの外側に配置される。この駆動輪列部27は、正転又は逆転可能なシート搬送モータ26の駆動軸に回転一体に固定されたモータピニオン51を備える。このモータピニオン51からの駆動力が、減速ギア52を介して第2駆動ローラ23Aの第2ローラ軸33に取り付けられた第2駆動ギア53Bへ伝達され、更に、この第2駆動ギア53Bから中間ギア54を介して第1駆動ローラ22Aの第1ローラ軸32に取り付けられた第1駆動ギア53Aに伝達される。これにより、図3に示す第1駆動ローラ22A及び第2駆動ローラ23Aが同一方向に回転して、記録媒体Sをプリンタ本体11内に搬送可能とする。つまり、図3に示す第1駆動ローラ22A及び第2駆動ローラ23Aは、シート搬送モータ26が正転している場合、副走査方向に沿って、図中符号Aで示すようにプリンタ本体11内に記録媒体Sを搬送し、シート搬送モータ26が逆転している場合、図中符号Bで示すように、プリンタ本体11内から排出する方向に記録媒体Sを搬送する。
また、第1駆動ローラ22Aのフロント側には、記録媒体Sの搬送経路における記録媒体Sの有無を検出するシート端センサ47が設置されている。シート端センサ47は、上記搬送経路に向けて光を発する光源と、その反射光を検出する受光部とを備えた反射型光センサ、或いは、上記搬送経路を挟んで対向するように光源と受光部とを配した透過型光センサである。シート端センサ47は、手差口15からの記録媒体Sの挿入、及び、プリンタ本体11内からの記録媒体Sの排出完了を検出するためのセンサである。
図4は、磁気データ読書部29の構成を示す斜視図である。磁気データ読書部29は、プリンタ本体11の長手方向(図中矢印X方向)に平行に渡された2本の磁気ヘッドガイド軸60、61と、これら磁気ヘッドガイド軸60、61に支持されて、上記長手方向に往復移動する磁気ヘッドユニット62と、磁気ヘッドユニット62に一部が固定された磁気ヘッド駆動ベルト63と、磁気ヘッドユニット62を往復移動すべく磁気ヘッド駆動ベルト63を回転駆動する磁気ヘッド駆動モータ64とを備える。磁気ヘッドユニット62は、磁気ヘッド駆動ベルト63に駆動されることにより記録媒体Sの磁気ストライプMSを走査する磁気ヘッド34を備える。この磁気ヘッド34は磁気ストライプMSを走査することにより当該磁気ストライプMSに磁気情報を記録し、または、この記録された磁気情報を読み取る磁気情報処理を行う。本実施形態では、磁気ヘッド34は、プリンタ本体11の手差口15側に設けられており、記録媒体Sの搬送方向に対して記録ヘッド18と直列に配置されるようになっている。
磁気データ読書部29を構成する磁気ヘッド駆動ベルト63及び磁気ヘッド駆動モータ64は、磁気ヘッド駆動手段として機能する。
図5は、ドットインパクトプリンタ10の機能的構成を示すブロック図である。
ドットインパクトプリンタ10は、制御プログラムに基づいてドットインパクトプリンタ10の全体を制御するCPU40と、CPU40により実行される制御プラグラムや処理されるデータ等を記憶したEEPROM42と、CPU40によりEEPROM42から読み出された制御プログラムやデータ等を一時的に記憶するRAM41と、を備えている。
CPU40には、ゲートアレイ45を介して、記録ヘッド18及び磁気ヘッド34が接続されている。ゲートアレイ45は、CPU40の制御に従って記録ヘッド18に駆動電流を出力して、記録ワイヤを突出させる。また、ゲートアレイ45は、CPU40の制御に従って磁気ヘッド34に対して駆動電流を出力し、この駆動電流により磁気ストライプMSへの磁気情報の記録を行わせるとともに、磁気情報の読み取り時には、磁気ヘッド34に対して読み取り用電流を出力する一方、磁気ヘッド34から入力される信号電流をデジタル化してCPU40に出力する。
また、ゲートアレイ45にはシート幅センサ46(端位置検出手段)及びシート端センサ47が接続されている。シート幅センサ46は、キャリッジ19に搭載され、記録ヘッド18のワイヤ突出面(図示略)と並んでプラテン21に対向して配置される。シート幅センサ46は、プラテン21に向けて光を発する光源と、この光源からの光が反射した反射光を受光する受光部とを備えた反射型光センサであり、キャリッジ19とプラテン21との間における記録媒体Sの有無を検出する。また、シート端センサ47は、上述したように第1駆動ローラ22A(図3)のフロント側に設置され、記録媒体Sの先端または後端を検出するセンサである。これらシート幅センサ46及びシート端センサ47は、ゲートアレイ45から入力される駆動電流により動作して、検出値に相当するアナログ電圧をゲートアレイ45に出力する。ゲートアレイ45は、シート幅センサ46及びシート端センサ47から入力されるアナログ電圧を量子化してデジタルデータとし、CPU40に出力する。
さらに、ゲートアレイ45には、モータドライバ48が接続されている。モータドライバ48は、シート搬送モータ26、キャリッジ駆動モータ56及び磁気ヘッド駆動モータ64に接続され、これら各モータに駆動電流や駆動パルスを供給して、これらのモータを動作させる。なお、モータドライバ48には、整列板28(図3)を動作させる整列板モータ(図示略)等が接続されていてもよい。
CPU40は、EEPROM42に格納された制御プログラムに基づいて、ゲートアレイ45を介して記録ヘッド18やモータドライバ48を制御するとともに、シート幅センサ46及びシート端センサ47の検出結果を取得する。そして、CPU40は、シート搬送モータ26を駆動して記録媒体Sを符号Yで示す副走査方向に搬送させ、キャリッジ駆動モータ56を駆動してキャリッジ19を符号Xで示す主走査方向に走査させ、さらに、磁気ヘッド駆動モータ64を駆動して磁気ヘッドユニット62を符号Xで示す主走査方向に走査させる。また、CPU40は、ゲートアレイ45を制御して、記録ヘッド18を駆動して記録ワイヤを突出させ、或いは、磁気ヘッド34による磁気情報処理を行わせる。
次に、ドットインパクトプリンタ10の動作の概略を説明する。
通帳としての記録媒体Sが図1に示す手差口15から挿入されると、この記録媒体Sは、第1駆動ローラ22A及び第1従動ローラ22Bにより挟まれてプラテン21の手前まで矢印A方向に搬送される。
このとき記録媒体Sの搬送方向の傾き(スキュー)を直すべく、記録媒体Sの搬送経路P内に整列板28が突出し、この整列板28に記録媒体Sが当接した状態で、さらに搬送されることにより、記録媒体Sの傾きが補正されて整列される。
次いで、整列板28が搬送経路Pから退避し、記録媒体Sは、この記録媒体Sの磁気ストライプMSが磁気データ読書部29で読み書き位置まで搬送される。その後、磁気データ読書部29の磁気ヘッド駆動モータ64が駆動され、磁気ヘッドユニット62が上記磁気ヘッドガイド軸60、61に支持されて符号Xで示す主走査方向に移動することにより、この磁気ヘッドユニット62の磁気ヘッド34が記録媒体Sの磁気ストライプMSに対する磁気情報処理を読み取る。
さらに、記録媒体Sがプラテン21上の記録位置まで搬送されると、磁気データ読書部29で読み取られた磁気情報に基づいて、記録ヘッド18及びキャリッジ19が上記主走査方向に移動する間に、記録媒体Sの記録面に文字を含む画像を記録する。
この記録ヘッド18による記録動作は、記録ヘッド18が主走査方向を左向き又は右向きに走行される間に、記録ヘッド18の記録ワイヤにより1行分の記録がなされ、この1行分の記録がなされる度に、上記各ローラ22A、22B、23A及び23Bが記録媒体Sを矢印A方向に所定長(例えば通常行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることにより実施される。
記録ヘッド18による記録が終了すると、搬送方向は矢印B方向に反転する。そして、記録媒体Sは、各ローラ22A、22B、23A及び23Bによって、矢印B方向に上記読み取り位置まで搬送される。このとき、磁気データ読書部29の磁気ヘッド駆動モータ64が再び駆動され、磁気ヘッドユニット62が上記長手方向に移動し、この磁気ヘッドユニット62の磁気ヘッド34が、記録媒体Sへ記録した情報に基づいて、磁気ストライプMSに磁気情報を記録する。最後に、第1駆動ローラ22A及び第1従動ローラ22Bによって記録媒体Sが矢印B方向に搬送され、記録媒体Sが手差口15から排出される。
また、上記順序に限らず、記録媒体Sが挿入されて整列板28により整列された後に、磁気ヘッド34によって磁気ストライプMSに磁気情報を書き込むことが可能であるし、記録ヘッド18による画像の記録後に、磁気ストライプMSから磁気情報を読み取り、或いは書き込むことができ、磁気情報処理と画像の記録との順序は制限されない。
そして、ドットインパクトプリンタ10において、CPU40は、両サイドフレーム17A、17Bの間で移動可能な磁気ヘッド34の走査範囲を、手差口15から挿入された記録媒体Sのサイズに応じて設定することで、磁気ヘッド34の余分な走査を省いてスループットの向上を図っている。以下、この動作について説明する。この動作において、CPU40は磁気ヘッド駆動制御手段として機能する。
図6及び図7は、ドットインパクトプリンタ10における磁気ヘッド34の動作状態を模式的に示す平面図であり、特に、図6は記録媒体Sの挿入後の状態を示し、図7は磁気ヘッド34を磁気ストライプMSに沿って走査させるときの状態を示す。
なお、これら図6及び図7は上方からみた図である。上述のように、記録媒体Sの磁気ストライプMSや、キャリッジ19に搭載された記録ヘッド18やシート幅センサ46は、いずれも下向きに配置されるため、実際には上方から見えるものではないが、ここでは説明のために図示する。
図6及び図7に示すように、磁気ヘッド34を搭載した磁気ヘッドユニット62、及び、記録ヘッド18を搭載したキャリッジ19は、いずれも、両サイドフレーム17A、17Bの間を自在に移動可能である。このキャリッジ19及び磁気ヘッドユニット62が移動可能な範囲を、図中に走査可能範囲R1として示す。また、キャリッジ19及び磁気ヘッドユニット62は、通常、走査可能範囲R1の右端(右サイドフレーム17A側の端)を待機位置(ホームポジション)としており、記録媒体Sの搬送中や、ドットインパクトプリンタ10が待機中にある場合は、キャリッジ19及び磁気ヘッドユニット62は、いずれも走査可能範囲R1の右端のホームポジションで停止している。
記録媒体Sが手差口15から挿入されると、上述のように整列板28により整列がなされ、その後、図6に示すように、記録媒体Sの先端がキャリッジ19の走査位置まで搬送される。この図6に示す状態では、記録媒体Sの先端部分をキャリッジ19に搭載されたシート幅センサ46が検出可能である。この状態で、CPU40の制御のもとに、キャリッジ19が主走査方向Xに走査され、この走査中のシート幅センサ46の検出値と、検出値に応じたキャリッジ19の主走査方向における位置とをCPU40が取得し、演算処理を行うことで、記録媒体Sの側端位置E1、E2が検出される。ここで、キャリッジ19の主走査方向Xにおける位置は、例えば、キャリッジガイド軸31に沿って配設されたリニアエンコーダ(図示略)の出力や、キャリッジ駆動モータ56に出力されたパルス数のカウント等に基づいて容易に特定できる。
そして、CPU40は、検出した側端位置E1、E2に基づいて、磁気ヘッドユニット62の移動範囲を設定する。ここで設定される走査範囲は、図中に走査範囲R2として示す範囲であり、側端位置E1、E2を両端としていて、実質的に記録媒体Sの幅にほぼ等しい。
また、CPU40は、走査範囲R2の両端において、走査範囲R2の外に隣接するホームポジションHP1、2を設定する。ホームポジションHP1は、走査範囲R2の右側に位置し、ホームポジションHP2は走査範囲R2の左側に位置している。これらホームポジションHP1、2は、磁気ヘッドユニット62の待機位置となる位置であり、例えば、記録媒体Sを搬送する間や、記録媒体Sに記録ヘッド18によって画像を記録している間は、磁気ヘッドユニット62がホームポジションHP1、2のいずれかに位置する。ホームポジションHP1、2は走査範囲R2の外側にあり、記録媒体Sに重ならないので、記録媒体Sの搬送中に磁気ヘッドユニット62または磁気ヘッド34が記録媒体Sに衝突する虞はない。このホームポジションHP1、2が設定されると、磁気ヘッドユニット62は、ホームポジションHP1、2のいずれか一方へ移動される。通常、ホームポジションHP1、2が設定される前は、磁気ヘッドユニット62は走査可能範囲R1の右端に位置しているので、図6に示すように走査範囲R2の右側のホームポジションHP1へ移動する。
記録ヘッド18による画像記録の前または後に、磁気ヘッド34による磁気情報処理を行う場合には、図7に示すように記録媒体Sが所定量だけ搬送され、磁気ヘッド34が走査される位置に磁気ストライプMSが重なり、磁気ストライプMS上を磁気ヘッド34が走査可能な状態となる。
ここで、磁気ヘッドユニット62は、ホームポジションHP1、2のいずれかから走査範囲R2を移動して、磁気ストライプMSに対する磁気情報処理を実行する。この磁気情報処理の最中、磁気ヘッド34が磁気ストライプMSを往復走査する場合は、磁気ヘッドユニット62は、走査範囲R2においてのみ往復し、走査可能範囲R1の端まで移動することはない。このため、磁気ヘッドユニット62が移動する範囲は走査可能範囲R1に比べて大幅に狭くなり、移動に要する時間が短縮され、スループットが向上している。
その後、磁気ストライプMSに対する上記処理が終わると、磁気ヘッドユニット62は、処理終了時点における磁気ヘッドユニット62の位置から近い側のホームポジションHP1、2へ移動される。図7に例示するように、磁気情報処理の終了時に磁気ヘッド34が位置P1に位置している場合、磁気ヘッドユニット62は、位置P1に近いホームポジションHP2へ移動される。そして、磁気ヘッドユニット62がホームポジションHP2へ移動された後、記録媒体Sが搬送され、記録ヘッド18による画像の記録または記録媒体Sの排出が行われる。
このように、ドットインパクトプリンタ10は、記録媒体Sの側端位置E1、E2に基づいて、磁気ヘッド34を走査させる走査範囲R2を設定し、この走査範囲R2において磁気ヘッド34を走査させるので、記録媒体Sが存在しない範囲まで磁気ヘッド34を走査させるような余分の動作を省き、スループットの向上を図っている。
また、ドットインパクトプリンタ10は、走査範囲R2を設定した際に、走査範囲R2の両端に隣接する外側にホームポジションHP1、2を設定し、このいずれかに磁気ヘッドユニット62を待機させるようにする。そして、磁気ヘッド34による磁気ストライプMSへの磁気情報処理が終わった場合には、終了した時点における磁気ヘッドユニット62の位置から近い方のホームポジションHP1、2へ移動して待機する。このため、ホームポジションへの移動に要する時間を短縮することが可能となるので、より一層のスループットの向上を図ることができる。
図8は、上述した磁気ヘッド34の走査を含むドットインパクトプリンタ10の動作を示すフローチャートである。
ドットインパクトプリンタ10が備えるCPU40は、まず、シート端センサ47によって記録媒体Sの先端が検出されると(ステップS11)、シート搬送モータ26を動作させて、少なくとも記録媒体Sの先端がシート幅センサ46の直下に達するまで記録媒体Sをシート搬送機構100により搬送させて、記録媒体Sの側端位置E1、E2の検出を行う(ステップS12)。
ここで、CPU40は、先に磁気ヘッド34による磁気情報処理を行うか否かを判別し(ステップS13)、磁気情報処理を行う場合は(ステップS13;Yes)、検出した側端位置E1、E2の位置に基づいて走査範囲R2を設定するとともに、走査範囲R2の外側に2カ所のホームポジションHPを設定する(ステップS14)。
続いて、CPU40は、磁気ストライプMSが磁気ヘッド34の走査位置に達するまで記録媒体Sを搬送させて、磁気ヘッド34の走査を開始させ(ステップS15)、磁気情報処理を実行する(ステップS16)。CPU40は、磁気情報処理が終了したか否かを監視し(ステップS17)、磁気情報処理が終了した場合は(ステップS17;Yes)、その終了時点における磁気ヘッドユニット62の位置から近い側のホームポジションHP1、2のいずれかを選択し(ステップS18)、選択したホームポジションへ磁気ヘッドユニット62を移動させる(ステップS19)。
その後、CPU40は、記録媒体Sの記録面に対する画像の記録を行うか否かを判別し(ステップS20)、画像の記録を行う場合はステップS21に移行する。また、ステップS13において、画像の記録より先に磁気情報処理を行わない場合も(ステップS13;No)、ステップS21に移行する。
ステップS21では、CPU40はシート搬送機構100を制御して記録媒体Sを搬送しながら、キャリッジ駆動モータ56及び記録ヘッド18を駆動して、記録媒体Sの記録面に画像を記録させる。そして、画像の記録が終わった後、再び磁気情報処理を行うか否かを判別する(ステップS22)。ここで、磁気情報処理を行う場合は(ステップS22;Yes)、CPU40はステップS14に移行して、走査範囲R2とホームポジションHP1、2を設定する。なお、既に走査範囲R2とホームポジションHP1、2が設定されている場合は、ステップS22で設定を行わずステップS23に移行してもよい。
画像の記録が終了した後、磁気情報処理を行わない場合(ステップS22;No)、CPU40はステップS23に移行する。また、磁気情報処理が終了して画像の記録を行わない場合(ステップS20;No)も、ステップS23に移行する。
ステップS23では、CPU40はシート搬送機構100を制御して記録媒体Sを手差口15から外へ排出する。ここで、CPU40は、走査範囲R2とホームポジションHP1、2の設定をリセットし(ステップS24)、本処理を終了する。
以上のように、本発明を適用した実施形態によれば、ドットインパクトプリンタ10は、記録媒体Sが挿入された際にシート幅センサ46によって記録媒体Sの側端位置E1、E2を検出し、この検出した側端位置E1、E2の位置に基づいて、磁気ヘッド34を走査させる走査範囲R2を設定し、磁気ストライプMSに対して磁気情報処理を行う場合は走査範囲R2において磁気ヘッド34を往復走査させるので、磁気ヘッド34が移動可能な走査可能範囲R1のうち、記録媒体Sから外れた位置に磁気ヘッド34を移動させない。このため、磁気ヘッド34を走査させる余分の動作を省き、スループットの向上を図っている。
また、ドットインパクトプリンタ10は、走査範囲R2を設定した際に、走査範囲R2の両端に隣接する外側にホームポジションHP1、2を設定し、このいずれかに磁気ヘッドユニット62を待機させるようにする。そして、磁気ヘッド34による磁気ストライプMSへの磁気情報処理が終わった場合には、終了した時点における磁気ヘッドユニット62の位置から近い方のホームポジションHP1、2へ移動して待機する。このため、ホームポジションへの移動に要する時間を短縮することが可能となるので、より一層のスループットの向上を図ることができる。
さらに、ドットインパクトプリンタ10は、画像の記録や磁気情報処理が終わった後に記録媒体Sを装置外へ排出する際に、設定した走査範囲R2及びホームポジションHP1、2の設定をリセットして、初期状態に戻すので、次にセットされる記録媒体Sの側端位置E1、E2に基づいて走査範囲R2とホームポジションHP1、2を再び設定できる。このため、常に、処理中の記録媒体Sのサイズに最適化された条件で磁気ヘッド34移動させることができ、磁気ヘッド34の余分な動作を省いてスループットの向上を図ることが可能となる。また、以前に処理した記録媒体Sの側端位置E1、E2の位置に基づく走査範囲R2やホームポジションHP1、2をリセットすることで、記録媒体Sのサイズに適合しない走査範囲R2で磁気ヘッド34を移動させてしまう等の事態を避けることができる。
また、記録媒体Sの側端位置E1、E2は、キャリッジ19に搭載されたシート幅センサ46により検出されるため、通常のドットインパクトプリンタが備えているセンサを用いて、他に特別なセンサを配置することなく、記録媒体Sに適した走査範囲R2及びホームポジションHP1、2を容易に、速やかに設定できるという利点がある。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものでない。例えば、本実施形態では、シート幅センサ46によって検出した側端位置E1、E2に基づいて磁気ヘッド34の走査範囲R2及びホームポジションHP1、2を設定するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、整列板28のフロント側に設けられる整列の可否を検出するためのセンサ(図示略)を用い、記録媒体Sの側端位置E1、E2を検出してもよい。また、この検出は、側端位置E1、E2の位置を厳密に測定・検出する場合に限らず、例えば、予め記録媒体Sのサイズとして複数種類のサイズを記憶しておき、手差口15から挿入された記録媒体Sが、この複数種類のサイズのどれに該当するかを判別するようにしてもよい。この場合、側端位置E1、E2を高精度で特定する必要がないという利点がある。
さらに、記録媒体Sが、常に手差口15の片側に寄せて挿入されるドットインパクトプリンタ10において、記録媒体Sの側端位置E1、E2を検出せず、左端の側端位置E2のみを検出し、この側端位置E2に基づいて、走査範囲R2の左端および左側のホームポジションHP2の位置のみを設定するようにしてもよい。この場合も、右側が揃えられた状態で、記録媒体Sよりも左側における磁気ヘッド34の無駄な移動が省かれるので、上記実施形態と同様の効果が得られる。また、シート幅センサ46やシート端センサ47の具体的構成は任意であるし、図5のブロック図における各機能ブロックは、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現されるものであって、具体的なハードウェアの実装形態やソフトウェアの仕様等は任意であり、その他の細部構成についても任意に変更可能である。
また、本発明はドットインパクト式のプリンタに限らず、インクジェット式のプリンタや、感熱シートを加熱して画像を記録するサーマルプリンタにおいても適用可能である。さらに、ドットインパクトプリンタ10のように独立したプリンタとして使用される機器に限らず、他の機器(ATM(Automated Teller Machine)やCD(Cash Dispenser)等)に組み込まれたものであってもよく、多様な機器に適用可能である。
実施形態におけるドットインパクトプリンタの外観斜視図である。 プリンタ本体を示す斜視図である。 プリンタ本体の側断面図である。 磁気データ読取部の構成を示す斜視図である。 ドットインパクトプリンタの機能的構成を示すブロック図である。 磁気ヘッドの動作を模式的に示す図である。 磁気ヘッドの動作を模式的に示す図である。 ドットインパクトプリンタの動作を示すフフローチャートである。
符号の説明
10…ドットインパクトプリンタ(記録装置)、11…プリンタ本体、18…記録ヘッド、29…磁気データ読書部、34…磁気ヘッド、40…CPU(磁気ヘッド駆動制御手段、端位置検出手段)、46…シート幅センサ(端位置検出手段、センサ)、62…磁気ヘッドユニット、63…磁気ヘッド駆動ベルト(磁気ヘッド駆動手段)、64…磁気ヘッド駆動モータ(磁気ヘッド駆動手段)、100…シート搬送機構(搬送手段)、MS…磁気ストライプ、E1、E2…側端位置、HP1、HP2…ホームポジション、R1…走査可能範囲、R2…走査範囲、S…記録媒体。

Claims (5)

  1. 記録媒体を搬送する搬送手段と、前記記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、前記記録媒体に設けられた磁気ストライプに対して磁気情報の記録及び読み込みの少なくともいずれかを含む磁気情報処理を行う磁気ヘッドと、前記記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に前記磁気ヘッドを移動させる磁気ヘッド駆動手段と、を備えた記録装置において、
    前記記録媒体の側端の位置を検出する端位置検出手段と、
    前記端位置検出手段により検出された位置に基づいて、前記磁気ヘッドの走査範囲を設定する磁気ヘッド駆動制御手段と、を備え、
    前記磁気ヘッド駆動手段は、前記磁気ヘッドにより前記磁気ストライプに対する前記磁気情報処理を行う際に、前記磁気ヘッド駆動制御手段により設定された走査範囲に従って前記磁気ヘッドを移動させること、
    を特徴とする記録装置。
  2. 前記磁気ヘッド駆動制御手段は、前記磁気ヘッドの走査範囲を設定するとともに、この走査範囲の両端の外側にそれぞれ前記磁気ヘッドの待機位置を設定し、
    前記磁気ヘッド駆動手段は、前記磁気ヘッドにより前記磁気ストライプに対する前記磁気情報処理を行う際に、前記磁気ヘッド駆動制御手段により設定された走査範囲に従って前記磁気ヘッドを移動させ、
    前記磁気情報処理が終了した場合には、終了時点における位置に近い側の前記待機位置まで前記磁気ヘッドを移動させること、
    を特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 前記磁気ヘッド駆動制御手段は、前記記録媒体が前記搬送手段により装置外へ排出される際に、設定した走査範囲を初期状態に戻すこと、
    を特徴とする請求項1または2記載の記録装置。
  4. 前記記録ヘッドを搭載して前記記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に走査されるキャリッジを備え、
    前記端位置検出手段は、前記キャリッジに搭載されて前記記録媒体を検出するセンサを用いて前記記録媒体の側端を検出すること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 記録媒体を搬送する搬送手段と、前記記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、前記記録媒体に設けられた磁気ストライプに対して磁気情報の記録及び読み込みの少なくともいずれかを含む磁気情報処理を行う磁気ヘッドと、前記記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に前記磁気ヘッドを移動させる磁気ヘッド駆動手段と、を備えた記録装置の制御方法において、
    前記記録媒体の側端の位置を検出し、
    検出した位置に基づいて、前記磁気ヘッドの走査範囲を設定し、
    この設定した走査範囲に従って前記磁気ヘッドを移動させること、
    を特徴とする記録装置の制御方法。
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