JP2007230071A - 記録装置、および、記録装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録媒体に画像を記録する記録装置において、スキューの発生時においても、全ての桁を確実に記録できるようにする。
【解決手段】 記録媒体を搬送しつつ複数行の画像を行毎に記録するドットインパクトプリンタを制御するCPU61は、基準位置に対する記録媒体の桁方向のずれ量とずれの方向とを媒体幅検出センサ55を用いて検出し、検出したずれ量及びずれの方向に応じて、それ以降の行の記録位置を桁方向にシフトさせる。
【選択図】図5
【解決手段】 記録媒体を搬送しつつ複数行の画像を行毎に記録するドットインパクトプリンタを制御するCPU61は、基準位置に対する記録媒体の桁方向のずれ量とずれの方向とを媒体幅検出センサ55を用いて検出し、検出したずれ量及びずれの方向に応じて、それ以降の行の記録位置を桁方向にシフトさせる。
【選択図】図5
Description
本発明は、記録媒体に画像を記録する記録装置、および、この記録装置の制御方法に関する。
従来、記録媒体が斜めに搬送される状態(いわゆるスキュー)の発生を防止するため、記録媒体に画像を記録する前に、記録媒体の向きを整える機能を備えた記録装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平09−039322号公報
ところが、上記従来の記録装置のように、記録前に記録媒体の向きを整えても、その後の画像記録中に記録媒体が搬送されると、スキューを生じることがある。これは、記録媒体を搬送する機構の公差等により起こるもので、僅かな角度のスキューである。しかしながら、記録媒体の搬送距離が長くなると、スキューが原因で、桁方向に無視できない量のずれを生じる可能性があり、例えば先頭の桁の位置が記録媒体の側端より外側に出てしまうなど、全ての桁を記録できなくなる虞があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、記録媒体に画像を記録する記録装置において、スキューの発生時においても、全ての桁を確実に記録できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、記録媒体を搬送しつつ複数行の画像を行毎に記録する記録装置において、基準位置に対する前記記録媒体の桁方向のずれ量とずれの方向とを検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたずれ量及びずれの方向に応じて、それ以降の行の記録位置を桁方向にシフトさせる記録制御手段と、を備えたことを特徴とする記録装置を提供する。
この構成によれば、スキューによって記録媒体の幅方向の位置が本来の位置からずれた場合に、そのずれ量およびずれの方向に応じて記録位置が桁方向にシフトされるので、画像を記録する位置が記録媒体の外へ出てしまう等の事態を確実に回避できる。これにより、僅かなスキューによる影響を完全に回避し、全ての画像を確実に記録できる。
この構成によれば、スキューによって記録媒体の幅方向の位置が本来の位置からずれた場合に、そのずれ量およびずれの方向に応じて記録位置が桁方向にシフトされるので、画像を記録する位置が記録媒体の外へ出てしまう等の事態を確実に回避できる。これにより、僅かなスキューによる影響を完全に回避し、全ての画像を確実に記録できる。
上記構成において、前記検出手段は、前記基準位置における前記記録媒体の側端の位置と、前記基準位置とは行方向に異なる位置における前記記録媒体の側端の位置とを比較することにより、前記記録媒体の桁方向のずれ量とずれの方向とを検出するものとしてもよい。この場合、記録媒体の側端の位置を比較するという低負荷でシンプルな処理により、速やかに記録媒体のずれ量とずれの方向とを検出できるので、記録動作に支障を来すことがない。
また、上記構成において、前記検出手段は、前記記録媒体に1行または所定数の行を記録する毎に、前記記録媒体の側端の位置を検出するものとしてもよい。この場合、記録媒体のずれ量およびずれの方向をきめ細かく検出でき、より確実に、全ての画像をはみ出すことなく記録できる。
さらに、上記構成において、前記検出手段は、前記記録媒体の先頭行を前記基準位置として、前記記録媒体の桁方向のずれ量とずれの方向とを検出するものとしてもよい。この場合、先頭行を基準として記録媒体のずれ量とずれの方向を検出するので、
また、上記構成において、前記検出手段は、前記記録媒体に1行または所定数の行を記録する毎に、前記記録媒体の側端の位置を検出するものとしてもよい。この場合、記録媒体のずれ量およびずれの方向をきめ細かく検出でき、より確実に、全ての画像をはみ出すことなく記録できる。
さらに、上記構成において、前記検出手段は、前記記録媒体の先頭行を前記基準位置として、前記記録媒体の桁方向のずれ量とずれの方向とを検出するものとしてもよい。この場合、先頭行を基準として記録媒体のずれ量とずれの方向を検出するので、
また、上記構成において、前記記録制御手段は、前記検出手段により検出されたずれ量が予め定められたしきい値以上であった場合に、記録位置を桁方向にシフトさせるものとしてもよい。この場合、ずれ量がしきい値に達しない場合は記録位置をシフトさせず、必要な場合にのみ記録位置をシフトさせるので、スループットを低下させることなく、スキューに対応して全ての画像を記録できる。
さらに、上記構成において、前記記録制御手段は、前記検出手段により検出されたずれ量が、前記記録媒体に記録する画像の余白量以上であった場合に、記録位置を余白量に相当する量だけシフトさせるものとしてもよい。この場合、記録媒体が余白量以上ずれたことにより、先頭桁が記録媒体の外側へはみ出す虞がある場合に、記録位置を余白量だけシフトさせることで、本来の余白を確保し、確実に全ての画像を記録できる。
また、上記構成において、前記検出手段は、前記記録制御手段によって記録位置が桁方向にシフトされた場合に、シフトされた記録位置で記録を行う最初の行を基準位置とするものとしてもよい。
さらに、上記構成において、前記記録制御手段は、前記検出手段により検出されたずれ量が、前記記録媒体に記録する画像の余白量以上であった場合に、記録位置を余白量に相当する量だけシフトさせるものとしてもよい。この場合、記録媒体が余白量以上ずれたことにより、先頭桁が記録媒体の外側へはみ出す虞がある場合に、記録位置を余白量だけシフトさせることで、本来の余白を確保し、確実に全ての画像を記録できる。
また、上記構成において、前記検出手段は、前記記録制御手段によって記録位置が桁方向にシフトされた場合に、シフトされた記録位置で記録を行う最初の行を基準位置とするものとしてもよい。
本発明は、記録媒体を搬送しつつ複数行の画像を行毎に記録する記録装置の制御方法であって、基準位置に対する前記記録媒体の桁方向のずれ量とずれの方向とを検出し、検出したずれ量及びずれの方向に応じて、それ以降の行の記録位置を桁方向にシフトさせること、を特徴とする記録装置の制御方法を提供する。この方法によれば、スキューによって記録媒体の幅方向の位置が本来の位置からずれた場合に、そのずれ量およびずれの方向に応じて記録位置が桁方向にシフトされるので、画像を記録する位置が記録媒体の外へ出てしまう等の事態を確実に回避できる。これにより、僅かなスキューによる影響を完全に回避し、全ての画像を確実に記録できる。
本発明によれば、スキュー等により記録媒体がずれた場合に、そのずれ量およびずれの方向に応じて記録位置を桁方向にシフトさせることで、記録位置が記録媒体の外へはみ出る等の事態を回避し、全ての画像を確実に記録できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した実施形態に係る記録装置としてのドットインパクトプリンタの外観を示す斜視図である。本実施形態のドットインパクトプリンタは、複数の記録ワイヤを備えた記録ヘッド18(図2および図3参照)を具備し、この記録ヘッド18から、インクリボンを介して記録ワイヤを記録媒体へ向けて打ち出すことにより、記録媒体の記録面にドットを形成し、文字を含む画像を記録するものである。
このドットインパクトプリンタ10により記録される画像は、1行または複数行からなり、行毎に記録が行われる。ここで、ドットインパクトプリンタ10に外部の機器(ホストコンピュータ等)から画像の記録を指示する場合には、行単位、またはページ単位で指示を行うことができる。
図1は、本発明を適用した実施形態に係る記録装置としてのドットインパクトプリンタの外観を示す斜視図である。本実施形態のドットインパクトプリンタは、複数の記録ワイヤを備えた記録ヘッド18(図2および図3参照)を具備し、この記録ヘッド18から、インクリボンを介して記録ワイヤを記録媒体へ向けて打ち出すことにより、記録媒体の記録面にドットを形成し、文字を含む画像を記録するものである。
このドットインパクトプリンタ10により記録される画像は、1行または複数行からなり、行毎に記録が行われる。ここで、ドットインパクトプリンタ10に外部の機器(ホストコンピュータ等)から画像の記録を指示する場合には、行単位、またはページ単位で指示を行うことができる。
ここで、ドットインパクトプリンタ10において使用可能な記録媒体としては、所定長さに切断されたカットシート、複数枚のシートが連接された連続シート等がある。これらカットシートおよび連続シートは、普通紙、複写紙、厚紙等の紙類、あるいは合成樹脂製のシートにより構成され、これらのシートにコーティングや浸潤等の加工を施したものを用いてもよい。また、カットシートの形態としては、例えば、定形サイズのカット紙(PPC用紙や葉書等)に加え、複数のシートを綴じた冊子形態のもの(通帳等)や袋状に成形されたもの(封筒等)が挙げられる。連続シートの形態としては、例えば、その幅方向両端にスプロケットホールが穿設され、所定長さ毎に折り畳まれた連続紙や、ロール状に巻かれたロール紙等が挙げられる。
本実施の形態においては、ドットインパクトプリンタ10により記録媒体100に画像を記録する場合について説明する。記録媒体100は、上記のカットシートや複写紙、通帳等であり、特に種類を限定せず説明する。
本実施の形態においては、ドットインパクトプリンタ10により記録媒体100に画像を記録する場合について説明する。記録媒体100は、上記のカットシートや複写紙、通帳等であり、特に種類を限定せず説明する。
図1に示すドットインパクトプリンタ10は、カバー12、上部ケース13、および下部ケース14からなる外装の中に、本体を収容した構成を有する。この外装は、上部に開閉可能に配設されたカバー12の下に、上部ケース13と下部ケース14とが上下に連結されて構成される。この外装の前面には、上部ケース13と下部ケース14との境界部分に開口部が設けられ、この開口部は記録媒体100を手差し供給するための手差口15となっている。
図2は、ドットインパクトプリンタの外装に収容されるプリンタ本体を示す斜視図である。また、図3は、ドットインパクトプリンタの側断面図である。図3中に示す符号Aは、記録媒体100の搬送経路を示す。
図2および図3に示すように、プリンタ本体11は、左サイドフレーム16および右サイドフレーム17を含む本体フレームを有する。この本体フレームには、記録ヘッド18およびキャリッジ19を含んで構成される記録機構部20、記録ヘッド18に対向するプラテン21、第1搬送ローラ22および第2搬送ローラ23を備えた第1搬送機構部24、第3搬送ローラ25および第4搬送ローラ26を備えた第2搬送機構部27、記録媒体100が有する磁気ストライプ101の磁気情報の読取/書込を行う磁気ヘッド34を備えた磁気データ読書部29、および、磁気情報の読取/書込時に記録媒体100の浮き上がりを上から押さえるシート押え部30を有している。
図2および図3に示すように、プリンタ本体11は、左サイドフレーム16および右サイドフレーム17を含む本体フレームを有する。この本体フレームには、記録ヘッド18およびキャリッジ19を含んで構成される記録機構部20、記録ヘッド18に対向するプラテン21、第1搬送ローラ22および第2搬送ローラ23を備えた第1搬送機構部24、第3搬送ローラ25および第4搬送ローラ26を備えた第2搬送機構部27、記録媒体100が有する磁気ストライプ101の磁気情報の読取/書込を行う磁気ヘッド34を備えた磁気データ読書部29、および、磁気情報の読取/書込時に記録媒体100の浮き上がりを上から押さえるシート押え部30を有している。
左サイドフレーム16および右サイドフレーム17は、プリンタ本体11の左右両端部において互いに対向するよう立設される。この両サイドフレーム16、17間には、キャリッジ軸31が架け渡され、さらに、両サイドフレーム16、17に跨って、平坦面形状の前方シート案内32および後方シート案内33が固定して設けられる。
この前方シート案内32および後方シート案内33は、手差口15(図1)から挿入された記録媒体100が搬送される搬送経路Aの下面を構成する。前方シート案内32はプリンタ本体11の前側すなわち手差口15側に位置し、後方シート案内33はプリンタ本体11の後側に位置する。前方シート案内32と後方シート案内33とは、記録ヘッド18の下で離れており、この空間に平面形状のプラテン21が配置される。
この前方シート案内32および後方シート案内33は、手差口15(図1)から挿入された記録媒体100が搬送される搬送経路Aの下面を構成する。前方シート案内32はプリンタ本体11の前側すなわち手差口15側に位置し、後方シート案内33はプリンタ本体11の後側に位置する。前方シート案内32と後方シート案内33とは、記録ヘッド18の下で離れており、この空間に平面形状のプラテン21が配置される。
上記第1搬送機構部24は、プラテン21よりも前側に位置し、第2搬送機構部27は、プラテン21の後側に位置する。
このうち、第1搬送ローラ22および第3搬送ローラ25は搬送経路Aの下側に配置され、第2搬送ローラ23および第4搬送ローラ26は、搬送経路Aの上側に配置される。記録媒体100は、第1搬送ローラ22と第2搬送ローラ23との間、および、第3搬送ローラ25と第4搬送ローラ26との間に挟まれて、搬送経路Aを搬送される。
ここで、第1搬送ローラ22および第3搬送ローラ25は、搬送モータ36(図5)および図示しない駆動輪列部によって回転駆動される駆動ローラである。これに対し、第2搬送ローラ23および第4搬送ローラ26は、それぞれ第1搬送ローラ22および第3搬送ローラ25に向けて所定の押圧力でばね付勢され、第1搬送ローラ22および第3搬送ローラ25の回転に伴って回転する従動ローラである。このため、第1搬送ローラ22と第2搬送ローラ23とは互いに反対方向に回転し、第3搬送ローラ25と第4搬送ローラ26とは互いに反対方向に回転して、記録媒体100を搬送する。
このうち、第1搬送ローラ22および第3搬送ローラ25は搬送経路Aの下側に配置され、第2搬送ローラ23および第4搬送ローラ26は、搬送経路Aの上側に配置される。記録媒体100は、第1搬送ローラ22と第2搬送ローラ23との間、および、第3搬送ローラ25と第4搬送ローラ26との間に挟まれて、搬送経路Aを搬送される。
ここで、第1搬送ローラ22および第3搬送ローラ25は、搬送モータ36(図5)および図示しない駆動輪列部によって回転駆動される駆動ローラである。これに対し、第2搬送ローラ23および第4搬送ローラ26は、それぞれ第1搬送ローラ22および第3搬送ローラ25に向けて所定の押圧力でばね付勢され、第1搬送ローラ22および第3搬送ローラ25の回転に伴って回転する従動ローラである。このため、第1搬送ローラ22と第2搬送ローラ23とは互いに反対方向に回転し、第3搬送ローラ25と第4搬送ローラ26とは互いに反対方向に回転して、記録媒体100を搬送する。
また、図3に示すように、プラテン21と第1搬送ローラ22との間には整列板54が配置される。この整列板54は、記録ヘッド18の走査方向に対して平行に延在し、搬送経路Aに対して垂直な板状部材である。整列板54は、搬送経路Aの下側に埋設され、整列モータ37(図5)の動作によって搬送経路Aに進退可能に構成される。すなわち、整列板54は、整列モータ37によって駆動されて上下に移動され、前方シート案内32の下から搬送経路Aに突出して進出し、あるいは、搬送経路Aに突出した状態から前方シート案内32の下または面一位置まで退避する。この整列板54と、整列板54を駆動する整列モータ37とを合わせて整列手段が構成される。
磁気ヘッド34は、サイドフレーム16,17間に平行に架け渡された二本の磁気ヘッドガイドに沿って、磁気モータ38(図5)により往復駆動される。
記録媒体100が通帳である場合、その記録面を開いた状態で底となる面には、図1中に破線で示す磁気ストライプ101が設けられている。この磁気ストライプ101は、各種の情報を磁気的に記録可能である。磁気ヘッド34は、磁気ストライプ101が設けられた通帳が手差口15から挿入された場合に、この通帳の磁気ストライプ101を走査して、磁気ストライプ101に対する情報の読取および書込を行う。
磁気ヘッド34は、サイドフレーム16,17間に平行に架け渡された二本の磁気ヘッドガイドに沿って、磁気モータ38(図5)により往復駆動される。
記録媒体100が通帳である場合、その記録面を開いた状態で底となる面には、図1中に破線で示す磁気ストライプ101が設けられている。この磁気ストライプ101は、各種の情報を磁気的に記録可能である。磁気ヘッド34は、磁気ストライプ101が設けられた通帳が手差口15から挿入された場合に、この通帳の磁気ストライプ101を走査して、磁気ストライプ101に対する情報の読取および書込を行う。
キャリッジ19は、上述したように左サイドフレーム16および右サイドフレーム17に架け渡されたキャリッジ軸31に摺動自在に挿通される。キャリッジ19は、キャリッジ駆動モータ35(図5)に、輪列駆動部(図示略)およびタイミングベルト(図示略)を介して連結され、キャリッジ駆動モータ35の正転または逆転により、キャリッジ軸31に沿って走行(走査)される。このキャリッジ19の走査方向を主走査方向とする。
このキャリッジ19には、記録ヘッド18が搭載される。記録ヘッド18は、キャリッジ19と一体となって、記録媒体100の記録面上を主走査方向に沿って移動する。
また、キャリッジ19または本体フレームには、インクリボンが折り畳まれた状態で収容されたリボンカートリッジ39が取り付けられる。このリボンカートリッジ39に収容されたインクリボンは一部が引き出されて記録ヘッド18の先端に重なっている。そして、記録ヘッド18は、主走査方向に走行される間に記録ワイヤを突出させて、インクリボンを介して記録媒体100の記録面に打ち当て、インクリボンのインクを、プラテン21と記録ヘッド18との間に搬送される記録媒体100に付着させて、この記録媒体100に文字を含む画像を記録する。
このキャリッジ19には、記録ヘッド18が搭載される。記録ヘッド18は、キャリッジ19と一体となって、記録媒体100の記録面上を主走査方向に沿って移動する。
また、キャリッジ19または本体フレームには、インクリボンが折り畳まれた状態で収容されたリボンカートリッジ39が取り付けられる。このリボンカートリッジ39に収容されたインクリボンは一部が引き出されて記録ヘッド18の先端に重なっている。そして、記録ヘッド18は、主走査方向に走行される間に記録ワイヤを突出させて、インクリボンを介して記録媒体100の記録面に打ち当て、インクリボンのインクを、プラテン21と記録ヘッド18との間に搬送される記録媒体100に付着させて、この記録媒体100に文字を含む画像を記録する。
記録ヘッド18から突出する記録ワイヤの突出力は、プラテン21によって受け止められる。プラテン21は、キャリッジ19の走行方向に延在する平面を有し、その長手方向両端部において、付勢ばね40(図3)によって記録ヘッド18に向けて付勢されつつ弾性支持される。付勢ばね40は、例えば、圧縮コイルばねである。この付勢ばね40の付勢力により、記録ヘッド18の記録動作時における記録ワイヤの突出力が支持される。また、記録ヘッド18には、記録ワイヤが突出する箇所の側方にガイドローラ41が配設される。ガイドローラ41は、記録ヘッド18の走査方向に沿って回転自在に支持され、その下端は、記録ワイヤが打ち出されない状態において記録ヘッド18の先端よりも下方に位置する。このガイドローラ41の下端は、プラテン21またはプラテン21上に位置する記録媒体100に当接し、プラテン21を押し上げる付勢ばね40の付勢力に抗する。これにより、記録媒体100の厚みが変化しても、その分だけプラテン21が上下に変位することで厚みの差が吸収され、記録媒体100の記録面と記録ヘッド18の先端との間の距離(ギャップ、あるいはメディアギャップ)が適正な距離に保たれる。
そして、ドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド18の走査位置の近傍において記録媒体100を検出する各種センサを備えている。
図3に示すように、記録ヘッド18の後方側には、プラテン21の上方に位置するように媒体幅検出センサ55が配設される。この媒体幅検出センサ55は、例えば発光部(LED等)と受光部(フォトトランジスタ等)から構成され、プラテン21上における記録媒体100の有無を検出する。媒体幅検出センサ55は、キャリッジ19に搭載され、キャリッジ19とともにプラテン21上を走査される。従って、キャリッジ19の走査時に媒体幅検出センサ55によって記録媒体100の有無を検出し、その検出値とキャリッジ19の走査位置とを対応させることにより、記録媒体100の側端の位置や記録媒体100の幅を求めることができる。
また、ドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド18の前側に位置する第1搬送ローラ22および第2搬送ローラ23の近傍においてもセンサを備えている。これらのセンサの構成を図4に示す。
図3に示すように、記録ヘッド18の後方側には、プラテン21の上方に位置するように媒体幅検出センサ55が配設される。この媒体幅検出センサ55は、例えば発光部(LED等)と受光部(フォトトランジスタ等)から構成され、プラテン21上における記録媒体100の有無を検出する。媒体幅検出センサ55は、キャリッジ19に搭載され、キャリッジ19とともにプラテン21上を走査される。従って、キャリッジ19の走査時に媒体幅検出センサ55によって記録媒体100の有無を検出し、その検出値とキャリッジ19の走査位置とを対応させることにより、記録媒体100の側端の位置や記録媒体100の幅を求めることができる。
また、ドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド18の前側に位置する第1搬送ローラ22および第2搬送ローラ23の近傍においてもセンサを備えている。これらのセンサの構成を図4に示す。
図4は、ドットインパクトプリンタ10の要部を示す概略平面図であり、特に、第1搬送ローラ22および第2搬送ローラ23近傍の構成を示す。なお、第1搬送ローラ22は第2搬送ローラ23の下に埋設されているため、図4の平面図においては第1搬送ローラ22の図示を省略する。
図4に示すように、第2搬送ローラ23の前方側、すなわち手差口15側には、2個の挿入センサ53が配設される。挿入センサ53は、例えば記録媒体100の搬送経路を挟んで対向する発光部(LED等)と受光部(フォトトランジスタ等)により構成され、第2搬送ローラ23の前方側における記録媒体100の有無を検出する。この挿入センサ53により、手差口15から手差し挿入された記録媒体100が検出される。
また、第2搬送ローラ23とキャリッジ19との間に突出する整列板54の前側には、キャリッジ19の主走査方向に沿って、8個の整列センサ52が等間隔で並べて配設される。これら8個の整列センサ52は、例えば、挿入センサ53と同様に、記録媒体100の搬送経路を挟んで対向する発光部(LED等)と受光部(フォトトランジスタ等)により構成され、記録媒体100の有無を検出する。これら整列センサ52は、整列板54が突出した状態で、整列板54に衝突した記録媒体100の有無を検出する。これにより、整列センサ52の出力に基づいて、整列センサ52が配設された各位置において記録媒体100の先端が整列板54に接しているか否か、つまり記録媒体100の整列が成功して記録媒体100の向きが整っているか否かを判別できる。
図4に示すように、第2搬送ローラ23の前方側、すなわち手差口15側には、2個の挿入センサ53が配設される。挿入センサ53は、例えば記録媒体100の搬送経路を挟んで対向する発光部(LED等)と受光部(フォトトランジスタ等)により構成され、第2搬送ローラ23の前方側における記録媒体100の有無を検出する。この挿入センサ53により、手差口15から手差し挿入された記録媒体100が検出される。
また、第2搬送ローラ23とキャリッジ19との間に突出する整列板54の前側には、キャリッジ19の主走査方向に沿って、8個の整列センサ52が等間隔で並べて配設される。これら8個の整列センサ52は、例えば、挿入センサ53と同様に、記録媒体100の搬送経路を挟んで対向する発光部(LED等)と受光部(フォトトランジスタ等)により構成され、記録媒体100の有無を検出する。これら整列センサ52は、整列板54が突出した状態で、整列板54に衝突した記録媒体100の有無を検出する。これにより、整列センサ52の出力に基づいて、整列センサ52が配設された各位置において記録媒体100の先端が整列板54に接しているか否か、つまり記録媒体100の整列が成功して記録媒体100の向きが整っているか否かを判別できる。
また、ドットインパクトプリンタ10は、第1、第2シート搬送機構部24,27の駆動制御、キャリッジ19の走行制御、記録ヘッド18の記録ワイヤによる記録動作の制御、および磁気データ読書部29の読み書き制御等、プリンタ10全体を制御する制御部として、例えばプリンタ本体11の後側の下方に、制御基板部50を備えている。
図5は、ドットインパクトプリンタ10の機能的構成を示すブロック図である。
図5に示すように、ドットインパクトプリンタ10は、CPU61、CPU61により実行されるプログラムおよびデータを一時的に記憶するRAM63、CPU61により実行される制御プログラム等を記憶するEEPROM64を備え、これらの各部はバス62を介して相互に接続される。また、バス62にはゲートアレイ(G/A)65が接続され、このゲートアレイ65には、記録ヘッド18、整列センサ52、挿入センサ53、媒体幅検出センサ55、およびモータドライバ66が接続される。ゲートアレイ65は、整列センサ52、挿入センサ53および媒体幅検出センサ55の出力電圧値を取得して、CPU61に出力する。また、ゲートアレイ65は、CPU61の制御のもとに記録ヘッド18を駆動して、記録ヘッド18が備える記録ワイヤ(図示略)の突出動作を行わせる。さらに、ゲートアレイ65は、CPU61の制御のもと、モータドライバ66を制御することにより、キャリッジ駆動モータ35、搬送モータ36、整列モータ37、および磁気モータ38の各モータを駆動させる。
図5に示すように、ドットインパクトプリンタ10は、CPU61、CPU61により実行されるプログラムおよびデータを一時的に記憶するRAM63、CPU61により実行される制御プログラム等を記憶するEEPROM64を備え、これらの各部はバス62を介して相互に接続される。また、バス62にはゲートアレイ(G/A)65が接続され、このゲートアレイ65には、記録ヘッド18、整列センサ52、挿入センサ53、媒体幅検出センサ55、およびモータドライバ66が接続される。ゲートアレイ65は、整列センサ52、挿入センサ53および媒体幅検出センサ55の出力電圧値を取得して、CPU61に出力する。また、ゲートアレイ65は、CPU61の制御のもとに記録ヘッド18を駆動して、記録ヘッド18が備える記録ワイヤ(図示略)の突出動作を行わせる。さらに、ゲートアレイ65は、CPU61の制御のもと、モータドライバ66を制御することにより、キャリッジ駆動モータ35、搬送モータ36、整列モータ37、および磁気モータ38の各モータを駆動させる。
キャリッジ駆動モータ35は、キャリッジ19を主走査方向に沿って移動させるモータであり、このキャリッジ駆動モータ35の正転および逆転によりキャリッジ19が往復移動する。搬送モータ36は、上述した第1搬送ローラ22および第3搬送ローラ25を回転させるモータであり、整列モータ37は、記録媒体100の搬送路に整列板54を進出/退出させるモータである。また、磁気モータ38は、磁気データ読書部29(図2)を走査させるモータである。これらのモータはいずれもステッピングモータであって、その動作ステップ数は、モータドライバ66から各モータに入力されるパルスに従う。また、これらモータの動作ステップ数は、ロータリーエンコーダ(図示略)やリニアエンコーダ(図示略)を使用すると、より正確に監視できる。また、そのパルス数により求められたキャリッジ位置と、センサの出力とを関係付けすることで、用紙位置・用紙端位置を求めることができる。
CPU61は、EEPROM64に記憶された制御プログラムに基づいて、ゲートアレイ65およびモータドライバ66を制御するとともに、ゲートアレイ65を介して各センサの検出状態を取得する。例えば、CPU61は、各センサの出力電圧値を、ゲートアレイ65を介して所定周期(例えば、100[ms(ミリ秒)])でサンプリングしてA/D変換することにより、これら出力電圧を示すデータを取得し、このデータに基づいて各センサにおける記録媒体100の検出状態を取得する。
なお、バス62には、シリアルインタフェース、パラレルインタフェース、USBインタフェース、ネットワークカードインタフェース等の各種規格に準じたコネクタを備え、このコネクタを介して外部のホストコンピュータ等と接続されるインタフェース回路を設けてもよく、入力操作を受け付ける操作部や動作結果等を表示する表示部を接続してもよい。
以上のように構成されるドットインパクトプリンタ10の動作について、説明する。
上述のように、ドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド18が備える記録ワイヤ(図示略)を、リボンカートリッジ39から引き出されたインクリボンを介して打ち出すことにより、記録媒体100の記録面に、文字を含む画像を記録する。
また、ドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド18による記録を行う前に、手差口15から挿入された記録媒体100の向きを整える整列動作を実行する。そして、整列動作の後には、1行を記録する毎に、記録ヘッド18とともにキャリッジ19に搭載された媒体幅検出センサ55によって記録媒体100の側端の位置を検出する。検出した記録媒体100の側端の位置は、RAM63に行毎に記憶される。そして、ドットインパクトプリンタ10は、検出した記録媒体100の側端の位置を、基準位置における記録媒体100の側端の位置と比較し、予め定められたしきい値以上の差が生じた場合、すなわち、記録媒体100の桁方向の位置がずれている場合には、次行の記録位置を、記録媒体100のずれの方向に合わせて桁方向にシフトさせる。記録媒体100の側端の位置は、キャリッジ19を主走査方向に移動させながら媒体幅検出センサ55の検出状態を取得し、媒体幅検出センサ55の検出状態が変化した時点におけるキャリッジ19の位置を特定することにより、検出できる。
上述のように、ドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド18が備える記録ワイヤ(図示略)を、リボンカートリッジ39から引き出されたインクリボンを介して打ち出すことにより、記録媒体100の記録面に、文字を含む画像を記録する。
また、ドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド18による記録を行う前に、手差口15から挿入された記録媒体100の向きを整える整列動作を実行する。そして、整列動作の後には、1行を記録する毎に、記録ヘッド18とともにキャリッジ19に搭載された媒体幅検出センサ55によって記録媒体100の側端の位置を検出する。検出した記録媒体100の側端の位置は、RAM63に行毎に記憶される。そして、ドットインパクトプリンタ10は、検出した記録媒体100の側端の位置を、基準位置における記録媒体100の側端の位置と比較し、予め定められたしきい値以上の差が生じた場合、すなわち、記録媒体100の桁方向の位置がずれている場合には、次行の記録位置を、記録媒体100のずれの方向に合わせて桁方向にシフトさせる。記録媒体100の側端の位置は、キャリッジ19を主走査方向に移動させながら媒体幅検出センサ55の検出状態を取得し、媒体幅検出センサ55の検出状態が変化した時点におけるキャリッジ19の位置を特定することにより、検出できる。
図6は、ドットインパクトプリンタ10の動作を示すフローチャートである。
この図6に示す動作は、CPU61によって、EEPROM64に記憶された制御プログラムを読み出して実行することにより、実現される。この図6の動作の実行時、CPU61は、検出手段、および記録制御手段として機能する。
CPU61は、ドットインパクトプリンタ10の電源投入後、手差口15から挿入される記録媒体100を挿入センサ53によって検出するまで待機し(ステップS11)、記録媒体100を検出すると、モータドライバ66を制御して搬送モータ36を動作させ、整列動作を行う(ステップS12)。この整列動作においては、第1搬送機構部24により記録媒体100が搬送されて整列板54に突き当てられ、記録媒体100の向きが整えられる。この整列動作において、CPU61は、整列板54の前に並ぶ各整列センサ52の検出状態に基づいて、記録媒体100の先端が整列板54と平行に整ったか否かを確認する。そして、記録媒体100の先端が整っていない場合には再び記録媒体100を第1搬送機構部24により搬送して整列板54に突き当てるようにしてもよい。
整列動作の終了後、CPU61は、整列モータ37を動作させて整列板54を記録媒体100の搬送経路から下方に退出させ、さらに、記録媒体100を、記録ヘッド18によって先頭行(第1行)を記録する位置まで搬送する(ステップS13)。
この図6に示す動作は、CPU61によって、EEPROM64に記憶された制御プログラムを読み出して実行することにより、実現される。この図6の動作の実行時、CPU61は、検出手段、および記録制御手段として機能する。
CPU61は、ドットインパクトプリンタ10の電源投入後、手差口15から挿入される記録媒体100を挿入センサ53によって検出するまで待機し(ステップS11)、記録媒体100を検出すると、モータドライバ66を制御して搬送モータ36を動作させ、整列動作を行う(ステップS12)。この整列動作においては、第1搬送機構部24により記録媒体100が搬送されて整列板54に突き当てられ、記録媒体100の向きが整えられる。この整列動作において、CPU61は、整列板54の前に並ぶ各整列センサ52の検出状態に基づいて、記録媒体100の先端が整列板54と平行に整ったか否かを確認する。そして、記録媒体100の先端が整っていない場合には再び記録媒体100を第1搬送機構部24により搬送して整列板54に突き当てるようにしてもよい。
整列動作の終了後、CPU61は、整列モータ37を動作させて整列板54を記録媒体100の搬送経路から下方に退出させ、さらに、記録媒体100を、記録ヘッド18によって先頭行(第1行)を記録する位置まで搬送する(ステップS13)。
ここで、CPU61は、キャリッジ19を走査させながら媒体幅検出センサ55の検出状態を取得して、記録媒体100の側端の位置を検出する(ステップS14)。このステップS14では、記録媒体100の右端、左端のいずれか一方または両方の位置を検出する。CPU61は、検出した記録媒体100の側端位置を、記録対象の行に対応づけて、RAM63に記憶させる(ステップS15)。
その後、CPU11は、ゲートアレイ65を介して記録ヘッド18を制御し、記録する対象の行(最初は第1行)の記録を実行する(ステップS16)。
その後、CPU11は、ゲートアレイ65を介して記録ヘッド18を制御し、記録する対象の行(最初は第1行)の記録を実行する(ステップS16)。
さらに、CPU61は、ステップS14で検出した記録媒体100の側端の位置と、基準の行における記録媒体100の側端の位置とを比較し(ステップS17)、予め定められたしきい値以上の差があるか否かを判定する(ステップS18)。
ここで、基準の行は、当初は先頭行に設定されており、ステップS17では、先頭行に対応づけてRAM63に記憶された側端の位置を読み出し、ステップS14で検出した側端の位置と比較する。また、しきい値は、予めEEPROM64に記憶されており、CPU61はEEPROM64からしきい値を読み出して判定を行う。
そして、側端の位置の差、すなわち記録媒体100のずれ量がしきい値以上であった場合(ステップS18;Yes)、CPU61は、次の行を記録する際の記録位置を、記録媒体100のずれの方向に対応する側に、所定量だけ桁方向にシフトさせる(ステップS19)。
上記処理の具体的な例としては、例えばステップS17において、記録媒体100の側端位置を示す座標を減算し、ずれ量を求める。求められるずれ量は、正または負の値となり、ずれ量の正負はずれの方向に対応する。そしてステップS18では、ずれ量の絶対値がしきい値以上であるか否かを判定し、ステップS19では、ずれ量の正負から記録媒体100のずれの方向を判別し、この向きに対応する側へ記録位置をシフトさせればよい。記録位置のシフト後は、その記録位置で記録を始め、基準位置に対するずれ量がしきい値のn倍(nは整数)以上になると、その分をシフトさせて、記録位置をさらにシフトさせる。
あるいは、CPU61は、次の行を、新たな基準の行として設定し(ステップS20)、ステップS21に移行する。これにより、次回以降にステップS14からの処理を行う場合には、記録位置がシフトされてから最初に記録が行われる行が、基準の行となる。
ここで、基準の行は、当初は先頭行に設定されており、ステップS17では、先頭行に対応づけてRAM63に記憶された側端の位置を読み出し、ステップS14で検出した側端の位置と比較する。また、しきい値は、予めEEPROM64に記憶されており、CPU61はEEPROM64からしきい値を読み出して判定を行う。
そして、側端の位置の差、すなわち記録媒体100のずれ量がしきい値以上であった場合(ステップS18;Yes)、CPU61は、次の行を記録する際の記録位置を、記録媒体100のずれの方向に対応する側に、所定量だけ桁方向にシフトさせる(ステップS19)。
上記処理の具体的な例としては、例えばステップS17において、記録媒体100の側端位置を示す座標を減算し、ずれ量を求める。求められるずれ量は、正または負の値となり、ずれ量の正負はずれの方向に対応する。そしてステップS18では、ずれ量の絶対値がしきい値以上であるか否かを判定し、ステップS19では、ずれ量の正負から記録媒体100のずれの方向を判別し、この向きに対応する側へ記録位置をシフトさせればよい。記録位置のシフト後は、その記録位置で記録を始め、基準位置に対するずれ量がしきい値のn倍(nは整数)以上になると、その分をシフトさせて、記録位置をさらにシフトさせる。
あるいは、CPU61は、次の行を、新たな基準の行として設定し(ステップS20)、ステップS21に移行する。これにより、次回以降にステップS14からの処理を行う場合には、記録位置がシフトされてから最初に記録が行われる行が、基準の行となる。
そして、記録媒体100のずれ量がしきい値以上でない場合(ステップS18;No)、そのままステップS21に移行する。
なお、ステップS16で記録した行が先頭行であった場合は、ステップS17〜S19の処理を行わずにステップS21に移行する。
なお、ステップS16で記録した行が先頭行であった場合は、ステップS17〜S19の処理を行わずにステップS21に移行する。
ステップS21で、CPU61は記録すべき次の行があるか否かを判別し、次の行があれば、記録対象の行を次の行に移すとともに記録媒体100を搬送し(ステップS22)、ステップS14に戻る。また、記録すべき次の行が無ければ、第1搬送機構部24および第2搬送機構部27の動作によって記録媒体100を手差口15から排出し(ステップS23)、動作を終了する。
このように、ドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド18によって画像を記録している間にスキューが発生して、キャリッジ19の主走査方向における記録媒体100の位置が桁方向にずれた場合に、記録位置を桁方向にシフトさせて対応する。その具体例を図7に示す。
このように、ドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド18によって画像を記録している間にスキューが発生して、キャリッジ19の主走査方向における記録媒体100の位置が桁方向にずれた場合に、記録位置を桁方向にシフトさせて対応する。その具体例を図7に示す。
図7は、スキューに対応して記録位置を桁方向にシフトさせる様子を示す図である。図7(A)はスキューが発生していない状態を示し、(B)はスキューにより記録媒体100が傾いた状態を示し、(C)は(B)の状態から記録位置をシフトさせた状態を示す。図7(B)および(C)に示す状態では、一例として、記録媒体100の左側が後退するようにスキューした状態を示す。また、理解の便宜を図るため、図7(A)〜(C)では、記録媒体100に記録される複数行の画像(文字を含む)のうち、先頭行(第1行)、第2行、および第n行(nは3以上の整数)を記号で示し、他の行については図示を省略する。
図7(A)に示すように記録媒体100が搬送されるドットインパクトプリンタ10において、スキューが発生すると、記録媒体100が図7(B)に示すように傾いて搬送される。この図7(B)に示す第1行と第n行とを比較すると、先頭桁の左側に存在する余白の大きさが明らかに異なり、第n行では余白が殆ど無い。つまり、スキューによって第n行の位置では記録媒体100の桁方向の位置がずれており、第n行以降の行では、先頭桁が記録媒体100の左端からはみ出してしまう虞がある。
そこで、CPU61は、上述したように第n行の記録位置を桁方向にシフトさせる。図7(C)の例では符号Aで示す分だけ第n行の先頭桁の位置が右に移動しており、これによって第n行に十分な左余白が確保され、全ての桁を確実に記録できる。
そこで、CPU61は、上述したように第n行の記録位置を桁方向にシフトさせる。図7(C)の例では符号Aで示す分だけ第n行の先頭桁の位置が右に移動しており、これによって第n行に十分な左余白が確保され、全ての桁を確実に記録できる。
この図7(B)および(C)には、記録媒体100の左側が後退するように傾いた状態を示したが、記録媒体100の右側が後退するように傾いた場合にも同様に対応可能である。具体的には、記録媒体100の左側が後退するように傾いた場合には、第n行における記録媒体100の桁方向の位置が第1行よりも右側にずれるので、桁方向の記録位置を右側にシフトすればよい。一方、記録媒体100の右側が後退するように傾いた場合には、第n行における記録媒体100の桁方向の位置が、第1行よりも左側にずれるので、記録位置を左側にシフトすればよい。
また、図6のステップS18におけるしきい値、および、図7(C)に符号Aで示すようにステップS19で記録位置をシフトさせる量については任意である。特に、しきい値とシフト量とを同一にして、記録媒体100のずれ量とシフト量とが一致するようにすれば、記録媒体100と記録位置との位置関係がスキューのない場合と同様になるので、好ましい。また、このしきい値を左余白の幅とし、このしきい値を超えた場合のシフト量を、余白の幅とすれば、記録位置をシフトさせることで先頭桁が記録媒体100の外側にはみ出すことが全くない上、本来の余白が確保されるので、非常に好ましい。さらに、しきい値を左余白の幅より小さくした場合も、先頭桁が記録媒体100の外側にはみ出すことが全くないので、好ましい。
また、図6のステップS18におけるしきい値、および、図7(C)に符号Aで示すようにステップS19で記録位置をシフトさせる量については任意である。特に、しきい値とシフト量とを同一にして、記録媒体100のずれ量とシフト量とが一致するようにすれば、記録媒体100と記録位置との位置関係がスキューのない場合と同様になるので、好ましい。また、このしきい値を左余白の幅とし、このしきい値を超えた場合のシフト量を、余白の幅とすれば、記録位置をシフトさせることで先頭桁が記録媒体100の外側にはみ出すことが全くない上、本来の余白が確保されるので、非常に好ましい。さらに、しきい値を左余白の幅より小さくした場合も、先頭桁が記録媒体100の外側にはみ出すことが全くないので、好ましい。
以上のように、本発明を適用した実施の形態におけるドットインパクトプリンタ10は、画像の記録を行う毎に、キャリッジ19に搭載された媒体幅検出センサ55により記録媒体100の側端の位置を検出し、検出した位置を基準位置における記録媒体100の側端位置と比較することで記録媒体100のずれ量とずれの方向とを検出する。そして、このずれ量とずれの方向とに応じて、記録位置を桁方向にシフトさせ、シフトさせた記録位置で次以降の行を記録する。これにより、スキューによって記録媒体100の位置が幅方向にずれた場合に、画像を記録する位置が記録媒体の外へ出てしまう等の事態を確実に回避できるので、僅かなスキューによる影響を完全に回避し、全ての画像を確実に記録できる。
また、記録媒体100のずれ量とずれの方向とを検出する処理では、記録媒体の側端の位置を比較するという低負荷でシンプルな処理を行えばよいので、速やかにずれ量とずれの方向とを検出できる。さらに、CPU61は、画像を1行または複数行記録する毎に記録媒体100の側端の位置を検出するので、ずれ量およびずれの方向をきめ細かく検出でき、より確実に、全ての画像をはみ出すことなく記録できる。
また、記録媒体100のずれ量とずれの方向とを検出する処理では、記録媒体の側端の位置を比較するという低負荷でシンプルな処理を行えばよいので、速やかにずれ量とずれの方向とを検出できる。さらに、CPU61は、画像を1行または複数行記録する毎に記録媒体100の側端の位置を検出するので、ずれ量およびずれの方向をきめ細かく検出でき、より確実に、全ての画像をはみ出すことなく記録できる。
また、ずれを検出する際の基準位置が、記録媒体100の先頭行であるため、記録動作中に発生したスキュー、すなわち整列後に発生したスキューによる記録媒体100のずれを確実に検出できるという利点がある。さらに、記録媒体100のずれ量がしきい値に達しない場合は記録位置をシフトさせず、必要な場合にのみ記録位置をシフトさせるので、スループットを低下させることなく、スキューに対応できる。
また、先頭行を基準位置として動作を開始した後、記録位置が桁方向にシフトされた場合に、シフトされた記録位置で記録を行う最初の行を基準位置とするので、その後に発生したスキューによる記録媒体のずれを的確に検出して、再び記録位置をシフトする等の処理が可能となる。記録位置をシフトした場合には、記録媒体100と記録位置との相対的な位置関係が先頭行とは違う状態になる。このため、シフト後に最初に記録する行を基準位置とすれば、シフトの回数やシフト量を加味した演算等を行わなくても、シフト後の記録媒体100のずれ量およびずれの方向を確実に検出できるという利点がある。
また、先頭行を基準位置として動作を開始した後、記録位置が桁方向にシフトされた場合に、シフトされた記録位置で記録を行う最初の行を基準位置とするので、その後に発生したスキューによる記録媒体のずれを的確に検出して、再び記録位置をシフトする等の処理が可能となる。記録位置をシフトした場合には、記録媒体100と記録位置との相対的な位置関係が先頭行とは違う状態になる。このため、シフト後に最初に記録する行を基準位置とすれば、シフトの回数やシフト量を加味した演算等を行わなくても、シフト後の記録媒体100のずれ量およびずれの方向を確実に検出できるという利点がある。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。例えば、上記実施の形態において、基準の行が、当初は先頭行に設定され、その後に記録位置が桁方向にシフトされた場合に、その行を基準位置とするものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、予め記録媒体100の種類やサイズが明らかな場合には、この記録媒体100が搬送される位置を予めEEPROM64に記憶しておき、このEEPROM64に記憶された位置を基準としてもよい。また、例えば、上記実施の形態において、記録媒体100に1行の画像を記録する毎に記録媒体100の側端の位置を検出するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数行を記録する毎に、或いは、所定のタイミングで記録媒体100の側端の位置を検出するようにしてもよい。
さらに、記録媒体100の側端の位置を検出する構成は上記のものに限定されず、例えば、記録媒体100が傾いた角度を直接検出して、この角度から記録媒体100の側端位置のずれ量およびずれの方向を求める構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、本発明をドットインパクトプリンタ10に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、インクジェット式プリンタ、感熱シートを用いるサーマルプリンタ、熱転写式プリンタ等の各種の記録装置(プリンタ)のうち、行毎に画像を記録する構成を有する全ての記録装置に対して適用可能であり、また、他の機器(複写機等)に組み込まれた記録装置に適用することも可能である。その他、上記実施の形態における他の細部構成についても、任意に変更可能であることは勿論である。
さらに、記録媒体100の側端の位置を検出する構成は上記のものに限定されず、例えば、記録媒体100が傾いた角度を直接検出して、この角度から記録媒体100の側端位置のずれ量およびずれの方向を求める構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、本発明をドットインパクトプリンタ10に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、インクジェット式プリンタ、感熱シートを用いるサーマルプリンタ、熱転写式プリンタ等の各種の記録装置(プリンタ)のうち、行毎に画像を記録する構成を有する全ての記録装置に対して適用可能であり、また、他の機器(複写機等)に組み込まれた記録装置に適用することも可能である。その他、上記実施の形態における他の細部構成についても、任意に変更可能であることは勿論である。
10…ドットインパクトプリンタ(記録装置)、18…記録ヘッド、19…キャリッジ、21…プラテン、24…第1搬送機構部、27…第2搬送機構部、35…キャリッジ駆動モータ、36…搬送モータ、50…制御基板部、52…整列センサ、53…挿入センサ、54…整列板、55…媒体幅検出センサ、61…CPU(検出手段、記録制御手段)、63…RAM、64…EEPROM、100…記録媒体。
Claims (8)
- 記録媒体を搬送しつつ複数行の画像を行毎に記録する記録装置において、
基準位置に対する前記記録媒体の桁方向のずれ量とずれの方向とを検出する検出手段と、
前記検出手段により検出されたずれ量及びずれの方向に応じて、それ以降の行の記録位置を桁方向にシフトさせる記録制御手段と、
を備えたことを特徴とする記録装置。 - 前記検出手段は、前記基準位置における前記記録媒体の側端の位置と、前記基準位置とは行方向に異なる位置における前記記録媒体の側端の位置とを比較することにより、前記記録媒体の桁方向のずれ量とずれの方向とを検出すること、を特徴とする請求項1記載の記録装置。
- 前記検出手段は、前記記録媒体に1行または所定数の行を記録する毎に、前記記録媒体の側端の位置を検出すること、を特徴とする請求項2記載の記録装置。
- 前記検出手段は、前記記録媒体の先頭行を前記基準位置として、前記記録媒体の桁方向のずれ量とずれの方向とを検出すること、を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の記録装置。
- 前記記録制御手段は、前記検出手段により検出されたずれ量が予め定められたしきい値以上であった場合に、記録位置を桁方向にシフトさせること、を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の記録装置。
- 前記記録制御手段は、前記検出手段により検出されたずれ量が、前記記録媒体に記録する画像の余白量以上であった場合に、記録位置を余白量に相当する量だけシフトさせること、を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の記録装置。
- 前記検出手段は、前記記録制御手段によって記録位置が桁方向にシフトされた場合に、シフトされた記録位置で記録を行う最初の行を基準位置とすること、を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の記録装置。
- 記録媒体を搬送しつつ複数行の画像を行毎に記録する記録装置の制御方法であって、
基準位置に対する前記記録媒体の桁方向のずれ量とずれの方向とを検出し、検出したずれ量及びずれの方向に応じて、それ以降の行の記録位置を桁方向にシフトさせること、
を特徴とする記録装置の制御方法。
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JP2014087968A (ja) * | 2012-10-30 | 2014-05-15 | Teraoka Seiko Co Ltd | ラベルプリンタ |
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2006
- 2006-03-01 JP JP2006054366A patent/JP2007230071A/ja active Pending
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