JP2007160592A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排紙口から挿入される厚い被記録材を円滑に導入するとともに、この被記録材を記録位置を通して円滑に搬送することができる記録装置を提供する。
【解決手段】 搬送ローラ8に当接するピンチローラ12を回転可能なピンチローラホルダ26に回転可能に支持する。ピンチローラホルダに、ピンチローラが搬送ローラに当接する通常記録位置と、ピンチローラと搬送ローラとの間に挿入可能な厚紙の厚さを規制する隙間αを形成する紙厚規制位置と、隙間αから挿入された厚紙を所定経路へ案内する厚紙案内位置とを設ける。これらの位置を制御することで、厚紙を隙間αを通して挿入可能にし、挿入された厚紙を記録位置を通して搬送可能にすることで、厚紙に対する画像記録を可能にする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、給紙装置からの給紙が困難な厚い被記録材を排紙口から挿入し、挿入された厚い被記録材を搬送して画像を記録することができる記録装置に関する。
記録装置は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機能を有する画像形成装置、あるいはコンピューターやワードプロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーションなどにおける画像データの出力機器として広く使用されている。これらの記録装置は、記録情報に基づいて紙、布、プラスチックシート、OHP用シート等の被記録材に画像(文字や記号等を含む)を記録していくように構成されている。この記録装置における記録方式にはシリアルタイプとラインタイプがある。シリアルタイプは、記録ヘッドを被記録材に沿って移動させる主走査と被記録材の紙送り(副走査)とを交互に繰り返しながら画像を記録していく方式である。一方、ラインタイプは、被記録材の幅方向に延びる長尺の記録ヘッドを用いることにより、一括して1ライン分を記録しながら被記録材の紙送り(副走査)のみで画像を記録していく方式である。
また、記録装置は、記録方法の差によって、例えばインクジェット記録装置、熱転写記録装置、レーザー記録装置、感熱記録装置、ワイヤドット記録装置などに分けることができる。これらの記録装置においては、一般に、通常記録用紙等のシート状の薄い被記録材(記録シート)を給送するための自動給紙装置が使用されている。また、厚い被記録材(以下では厚紙という)は自動給紙装置から給送することが困難である。そこで、厚紙に記録する場合の搬送機構としていくつかの構成が提案されている。これらの搬送機構では、通常の記録装置に直線状の被記録材搬送経路を設け、通常の被記録材の場合と同じ搬送ローラで搬送するように構成されている。
その中で、特許文献1には、CD(コンパクトディスク)のような特殊な被記録材を専用の搬送トレイに搭載し、これを排紙口より挿入するとともに搬送ローラ対の回転により搬送するように構成したものが開示されている。
特開2004−042391
しかしながら、従来のこの種の記録装置においては、次のような課題があった。第1には、ほとんど反りの無い搬送トレイを搬送することを前提としているため、厚紙の後端縁に上方への反りがある場合には装置本体の内部(例えば給紙装置の枠体)に衝突し、搬送不良を生ずる。この課題を解決する方法として、ピンチローラホルダの上流部分で厚紙を所定経路(給紙装置の枠体の下部)へ案内できるように、ピンチローラホルダの回転量を大きくすることが考えられる。しかし、このような方法では、ピンチローラと搬送ローラの隙間が過度に大きくなり、所定の厚さ以上の厚紙まで進入してくることになる。これによって、記録中に記録ヘッドが被記録材に擦れるという不都合が生じ、記録不良のみならず、記録ヘッドの損傷に至ることもある。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、簡単な構成で、排紙口から挿入される厚い被記録材を円滑に導入するとともに、この被記録材を記録位置を通して円滑に搬送することが可能な記録装置を提供することである。
本発明は、記録ヘッドにより画像情報に基づいて被記録材に画像を記録する記録装置に関する。さらには、被記録材を搬送するための搬送ローラ及び該搬送ローラに当接される従動ローラと、前記従動ローラを支持して該従動ローラを前記搬送ローラから離間させる方向に回転可能な支持部材と、を具備する記録装置に関する。そこで、前記支持部材が、前記従動ローラが前記搬送ローラに当接する第1の位置と、前記従動ローラと前記搬送ローラとの間に挿入可能な被記録材の厚さを規制する隙間を形成する第2の位置とに移動可能である。これに加えて、前記隙間から挿入された被記録材を所定経路へ案内する第3の位置に移動可能である。そして、前記支持部材の位置を制御することにより、排紙口から挿入される厚紙が挿入可能であり、記録ヘッドにより挿入された厚紙に記録を行う。
別の本発明は、記録ヘッドにより画像情報に基づいて被記録材に画像を記録する記録装置に関する。さらには、被記録材を搬送するための搬送ローラ及び該搬送ローラに当接される従動ローラと、前記従動ローラを支持して該従動ローラを前記搬送ローラから離間させる方向に回転可能な支持部材と、を具備する記録装置に関する。そこで、前記搬送ローラとの間で挿入可能な被記録材の厚さを規制するための紙厚規制部を設ける。また、前記支持部材が、前記従動ローラが前記搬送ローラに当接する第1の位置と、前記従動ローラを前記搬送ローラから離間させることにより前記紙厚規制部と該搬送ローラとの間に挿入可能な被記録材の厚さを規制する隙間を形成するとともに、該隙間から挿入された被記録材を所定経路へ案内する第2の位置とに、移動可能である。そして、前記支持部材の位置を制御することにより、排紙口から挿入される厚い被記録材である厚紙を前記隙間を通して挿入可能にし、挿入された厚紙を前記搬送ローラ及び前記従動ローラにより記録位置を通して搬送可能にする。これによって、前記厚紙に対する画像記録を可能にする。
本発明によれば、簡単な構成で、排紙口から挿入される厚い被記録材を円滑に導入するとともに、この被記録材を記録位置を通して円滑に搬送することができる記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は、本発明の第1の実施形態に係る記録装置の斜視図である。図2は第1の実施形態に係る記録装置において通常の記録シートに記録するときの状態を示す縦断面図である。図3は第1の実施形態に係る記録装置において通常の記録シートに記録するときの状態を示す部分拡大縦断面図である。なお、本実施形態では、記録装置が、吐出口から被記録材へインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置である場合を例に挙げて説明する。まず、記録装置の全体構成の概略について説明する。
図1において、1はインクジェット記録装置であり、給紙装置2に設けられた圧板3の上面に被記録材である記録シート(例えば通常記録用紙のように薄い被記録材)の束が積載される。圧板3は給紙装置2の枠体4に回転可能に支持されている。記録シートの給紙時には、駆動源である給紙モータ5によって給紙ローラ6が回転されるとともに、圧板3が圧板ばね7により給紙ローラ6側へ付勢されることで記録シートの束が給紙ローラに圧接される。さらに給紙ローラが回転すると、記録シートの束の最上層の1枚のみが分離され、装置内部へ給送される。分離給送された記録シートは、給紙ローラのさらなる回転により、搬送ローラ8へ給送される。
給紙ローラと搬送ローラとの間にはセンサレバー9が配置されている。分離給送される記録シートの先端がセンサレバー9を押して回転させる。センサレバーが回転してシートセンサ10から抜け出すことにより、記録シートの先端が検出される。なお、センサレバー9が再びシートセンサ10に入り込むことで、記録シートの後端を検出することができる。センサレバー9及びシートセンサ10は被記録材の端縁検出手段を構成している。記録シートは、先端検出に基づいて、給紙ローラ6により所定量搬送される。すると、記録シートの先端が搬送ローラ8とピンチローラ12との間のニップ(挟圧部)に突き当たる。このとき、ピンチローラ12は、ピンチローラシャフト25及びピンチローラホルダ26を介してピンチローラばね11の付勢力によって搬送ローラ8に圧接されており、その間にニップが形成されている。
記録シートの先端が上記ニップに突き当たった状態で給紙ローラ6をさらに一定量回転させ、記録シートの先端部分をニップに押し付けることで所定量だけ湾曲させる。これによって、記録シートのレジスト動作(いわゆる頭出し)が行われる。そして、ピンチローラ12の中心を搬送ローラ8の中心より搬送方向下流側へオフセットさせる。このオフセット操作は、記録シートをプラテン14の上面に押し付けることにより、記録ヘッド13の吐出面(複数の吐出口が配列された面)と記録シートの記録面との間隔を一定に保つための操作である。ピンチローラ12は、搬送ローラ8に当接することで、該搬送ローラの回転に従動して回転する従動ローラである。
ピンチローラシャフト25を介してピンチローラ12を回転可能に支持しているピンチローラホルダ26には、給紙装置2から給送される記録シートを搬送ローラ8とピンチローラ12のニップに導くためのシートガイド面26aが設けられている。ピンチローラホルダ26は、搬送ローラ8の従動ローラであるピンチローラ12を回転可能に軸支する支持部材である。さらに、ピンチローラホルダ26には、内径の一部に切り欠きを有する係合環26bが記録シートの幅方向に複数設けられている。各係合環26bには、係合環の切り欠きと係合する突起部を有するピンチローラホルダシャフト27が嵌合されている。つまり、ピンチローラホルダシャフト27の回転により、ピンチローラホルダ26を該シャフトを中心として回転させることができる。このシャフト27は、シャーシ30に対して回転可能に軸支され、シャフトモータ28によって回転させることができる。また、シャフト27の回転量を制御することで、ピンチローラホルダ26の回転量を制御することができる。
上述のレジスト動作の後、記録シートは、搬送ローラ8の回転によってプラテン14上に沿って搬送される。搬送ローラは、搬送モータ15により、搬送ローラギア16を介して回転駆動される。搬送ローラの回転(紙送り)を一時停止して記録シートをプラテン14の上面で支持した状態で、記録ヘッド13による画像記録が行われる。記録ヘッドは、記録シートに対して往復移動(主走査)可能なキャリッジ17に搭載されている。すなわち、プラテン14上に支持されている記録シートに対し、キャリッジの移動に同期して、画像情報に基づいて記録ヘッドを駆動してインク滴を吐出することにより、画像が記録されていく。キャリッジ17は、ガイド軸18及びガイドレール19によって走査可能に案内支持されており、キャリッジモータ20によりタイミングベルト21を介して駆動される。
本実施形態では、記録ヘッド13としては、複数の微細な吐出口から選択的にインク滴を吐出することで画像を記録するインクジェット記録ヘッドが使用されている。各吐出口内に設けられる吐出エネルギー発生手段としては、いくつかの手段が用いられている。その一つに、ピエゾ素子等の電気機械変換体による加圧力によって吐出エネルギーを得るものがある。また、レーザー等の電磁波の照射による発熱作用で吐出エネルギーを得るものもある。さらには、発熱抵抗体等の発熱素子からなる電気熱変換体によって液体を加熱沸騰させて吐出エネルギーを得るものもある。その中でも、熱エネルギーによって液体を吐出させる記録ヘッドは、吐出口を高密度に配列することができ、高解像度の記録をするのに好適である。
図1〜図3において、給紙装置の排出部には、下流側排紙ローラ22a及び上流側排紙ローラ22bとこれらの排紙ローラに向けて付勢される拍車23、23が設けられている。各拍車23は、棒状のコイルばねで形成された拍車ばね31を支持軸として、拍車ホルダ32に回転可能に軸支されている。各拍車は、拍車ばねの撓みによって、対応する排紙ローラに圧接されている。各排紙ローラ22a、22bは、搬送ローラ8からギア列等により駆動力を伝達され、搬送ローラと同期駆動される。記録を終えた記録シートは、先端部を各排紙ローラ22a、22bと各拍車23、23の間で挟持されるとともに、後端部を搬送ローラ8とピンチローラ12の間で挟持された状態で、搬送ローラ及び各排紙ローラを回転させることで排紙口29から排出される。排出された記録シートは、装置本体の外側に装着された排紙トレイ24上に載置される。
図4は第1の実施形態に係る記録装置において厚紙に記録するときの状態を示す縦断面図である。図5は第1の実施形態に係る記録装置において厚紙を挿入位置にセットするときの状態を示す平面図である。図6は第1の実施形態に係る記録装置においてピンチローラホルダ26が紙厚規制位置にあるときの状態を示す部分拡大縦断面図である。図7は第1の実施形態に係る記録装置においてピンチローラホルダ26が厚紙案内位置にあるときの状態を示す部分拡大縦断面図である。次に、図4〜図7を用いて、第1の実施形態に係る記録装置において厚紙Pを搬送しこの厚紙に記録するための構成及び動作について説明する。
先ず、厚い被記録材である厚紙に対する記録動作の準備として、排紙トレイ24を、排出された記録シートを載置できる図2に示すような通常記録状態から、移動レバー33を操作することにより、厚紙を搬送可能な図4に示すような厚紙記録状態へ移動させる。このとき、排紙トレイ24の移動を不図示の検出手段Uによって検出し、これに基づいて不図示の移動機構Bにより拍車ホルダ32を離間方向へ移動させる。この拍車ホルダの移動により、拍車23が厚紙Pの記録面に接触しない位置まで移動される。つまり、拍車23は、下流側排紙ローラ22a及び上流側排紙ローラ22bから離間する方向へ移動される。
次に、厚い被記録材である厚紙Pを記録装置にセットする。すなわち、厚紙Pを排紙トレイ24上に載せる。このとき、厚紙の一方の側端縁を排紙トレイ24に設けられた基準リブ24aに沿わせる。そこで、厚紙Pを排紙口29から下流側排紙ローラ22a及び上流側排紙ローラ22bと拍車23、23との間に挿入する。そして、図5に示すように、厚紙の後端縁(排紙口29から挿入するときの挿入方向先端縁)をプラテン14に設けられた指標14aに合わせる。このとき、拍車23は厚紙Pの記録面に接触しない位置まで排紙ローラ22a、22bから離間している。このため、排紙ローラ22a、22bと拍車23、23との間に厚紙Pを容易に挿入することができる。また、外装カバーの上面に透明部分を設けることで、プラテン14の上面を視認しながら厚紙Pの後端縁を指標14aに合わせることができる。
次いで、PC等から記録装置へ記録命令を送信する。記録装置が記録命令を受信すると、不図示の移動手段Vにより拍車ホルダ32を移動させ、各拍車23が厚紙Pを下流側排紙ローラ22a及び上流側排紙ローラ22bに圧接する位置にセットする。これにより、排紙ローラの回転により厚紙を搬送できる状態となる。これと同時に、シャフトモータ28によりピンチローラホルダシャフト27を回転させることで、ピンチローラホルダ26は、ピンチローラ12が搬送ローラ8に圧接(当接)する通常記録位置(図3)から図6に示すような紙厚規制位置へ回転する。ピンチローラホルダ26はシャフト27を中心に回転可能であり、上記通常記録位置はピンチローラホルダ26の第1の位置であり、上記紙厚規制位置はピンチローラホルダの第2の位置である。このピンチローラホルダ26の紙厚規制位置におけるピンチローラ12と搬送ローラ8との間の隙間α(図6)によって挿入可能な厚紙の厚さが規制(又は規定)される。
上記隙間αは、厚紙Pがプラテン14上に位置した状態でキャリッジ17が厚紙P上を走査するときに、記録ヘッド13の最下部(例えば、インクジェット記録ヘッドにおける吐出口形成面)が厚紙Pと接触しないような距離に設定される。そして、搬送モータ15の駆動により搬送ローラ8及び排紙ローラ22a、22bを矢印A方向(図6中)へ回転させ、厚紙Pの後端縁(図6中の右側の端縁)をピンチローラ12と搬送ローラ8の隙間αに挿入するように、厚紙を搬送する。ここで、厚紙Pの紙厚が隙間αより小さい場合は、その後端縁が搬送ローラとピンチローラの間を通過し、センサレバー9とシートセンサ10によって検出される。また、下流側排紙ローラ22a及び上流側排紙ローラ22bに対する各拍車23の圧接力は、搬送ローラ8に対するピンチローラ12の圧接力に比べ十分小さい。このため、厚紙の厚さが隙間αより大きい場合に、厚紙がピンチローラ12を押し上げて通過することはない。
次いで、シートセンサ10からの検出信号に基づいて、シャフトモータ28によりピンチローラホルダシャフト27を更に回転させ、ピンチローラホルダ26を第3の位置である厚紙案内位置(図7)へ回転させる。この厚紙案内位置では、ピンチローラ12は図7に示すように搬送ローラ8から大きく離間しており、厚紙Pの後端縁(排紙口29から挿入するときの挿入方向先端縁)はピンチローラホルダ26のシートガイド面26aによって所定の経路(給紙装置2の枠体4の下部)へ案内される。このため、厚紙に多少の反りがあっても、枠体4の先端部に衝突するなどの搬送不良を防止することができる。また、厚紙Pの厚さが隙間αより大きい場合は、厚紙の後端縁は搬送ローラ8とピンチローラ12の間を通過することができない。この場合は、所定時間内にセンサレバー9とシートセンサ10によって被記録材が検出されず、これをエラーと判定し、記録を行わずに一連の動作を終了する。
厚紙Pの後端縁がピンチローラ12と搬送ローラ8の隙間αから挿入された後、この厚紙の先端縁が上流側排紙ローラ22bと拍車23のニップを通過する前に、ピンチローラホルダシャフト27をこれまでとは逆方向に回転させる。この厚紙の先端縁は、排紙口29から挿入するときの挿入方向後端縁である。このピンチローラホルダシャフト27の逆方向回転によって、ピンチローラホルダ26を第1の位置である通常記録位置に戻す。これによって、厚紙Pを搬送ローラ8とピンチローラ12で挟持し排出方向(通常記録と同じ搬送方向)へ搬送可能な状態とする。
そこで、上述のシートセンサ10からの検出信号に基づいて厚紙Pを記録開始位置に搬送する。そして、給紙装置2から給紙された記録シートに記録するときと同様に、キャリッジ17による主走査と搬送ローラ8による副走査とを繰り返しながら、記録情報に基づいて厚紙Pに画像を記録する。記録された厚紙は、排紙ローラ22a、22bと拍車23、23によって、排紙口29から排紙トレイ24上に排出される。
以上説明した実施形態によれば、記録可能な厚さを超える被記録材の誤挿入により、記録ヘッド13に厚紙が衝突して記録不良が発生したり、記録ヘッドが破損したりすることを防止することができる。また、厚紙がピンチローラ12と搬送ローラ8との隙間αを通過した後ではピンチローラホルダ26のシートガイド面26aによって厚紙を所定の経路(例えば給紙装置の下方)へ案内するように構成されている。このため、厚紙に多少の反りがあっても、厚紙の後端縁が給紙装置の枠体等の近傍部位に衝突するなどの搬送不良を防止することが可能となる。すなわち、本実施形態によれば、簡単な構成で、排紙口から挿入される厚い被記録材を円滑に導入するとともに、この被記録材を記録位置を通して円滑に搬送することができる記録装置が提供される。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る記録装置においてピンチローラホルダ26が厚紙案内位置を兼ねた紙厚規制位置にあるときの状態を示す部分拡大縦断面図である。図8において、第1の実施形態の場合と同様、厚紙記録の準備終了後、PC等から記録命令が送信される。記録装置1が記録命令を受信すると、不図示の移動手段Wにより拍車ホルダ32を移動させ、各拍車23が厚紙Pを下流側排紙ローラ22a及び上流側排紙ローラ22bに圧接する位置にセットする。これにより、排紙ローラの回転により厚紙を搬送できる状態となる。
これと同時に、シャフトモータ28によりピンチローラホルダシャフト27を回転させ、ピンチローラホルダ26を回転させる。この回転により、ピンチローラホルダは、第1の位置である通常記録位置(ピンチローラが搬送ローラに当接する位置)から第2の位置である厚紙案内位置(本実施形態では紙厚規制位置を兼ねている)へ移動する。図8は、従動ローラであるピンチローラを軸支した支持部材であるピンチローラホルダが紙厚規制位置を兼ねた厚紙案内位置にある状態を示す。
ピンチローラホルダ26を、ピンチローラ12が搬送ローラ8に当接可能な通常記録位置である第1の位置から、紙厚規制位置を兼ねた厚紙案内位置である第2の位置へ回転させることで、シャーシ30に一体的に設けられた紙厚規制部34がピンチローラ12と搬送ローラ8の間に露出する。これによって、各排紙ローラ22a、22bと各拍車により搬送される厚紙Pのうち、厚さが紙厚規制部34と搬送ローラ8によって規定される隙間αより小さいもののみがこの隙間を通過できるようになる。そして、搬送ローラ8と紙厚規制部34の間を通過した厚紙Pは、ピンチローラホルダ26のシートガイド面26aによって給紙装置2の枠体4の下部へ導かれる。このため、厚紙に多少の反りがあっても、枠体4の先端部に衝突するなどの搬送不良を防止することができる。従って、図8に示す第2の実施形態における厚紙案内位置は、第1の実施形態における紙厚規制位置(図6)と厚紙案内位置(図7)の双方の機能を兼ねている。
図8における紙厚規制部34と搬送ローラ8との隙間αも、プラテン14上の厚紙Pをキャリッジ17で走査するときに、記録ヘッド13の最下部(例えば、インクジェット記録ヘッドにおける吐出口形成面)が厚紙Pと接触しないような距離に設定される。また、厚紙Pの厚さが隙間αより大きい場合は、厚紙の後端縁は搬送ローラ8と紙厚規制部34との間を通過することができない。この場合は、所定時間内にセンサレバー9とシートセンサ10によって被記録材が検出されず、これをエラーと判定し、記録を行わずに一連の動作を終了する。厚紙Pの後端縁が搬送ローラ8と紙厚規制部34の隙間αから挿入された後、第1の実施形態と同様、この厚紙の先端縁(排紙口29から挿入するときの挿入方向後端縁)が上流側排紙ローラ22bと拍車23のニップを通過する前に、ピンチローラホルダシャフト27を逆方向に回転させる。
このピンチローラホルダシャフト27の逆方向回転によって、ピンチローラホルダ26を通常記録位置に戻す。これによって、厚紙Pを搬送ローラ8とピンチローラ12で挟持して搬送可能な状態となる。そして、厚紙Pを記録開始位置に搬送し、給紙装置2から給紙された記録シートに記録するときと同様に、キャリッジ17による主走査と搬送ローラ8による副走査とを繰り返しながら、記録情報に基づいて厚紙Pに画像を記録する。記録された厚紙は、排紙ローラ22a、22bと拍車23、23によって、排紙口29から排紙トレイ24上に排出される。
図8で説明した第2の実施形態は、以上説明した以外の点で、図1〜図7で説明した第1の実施形態の場合と実質的に同じ構成を有しており、実質的に同様に動作するものである。本実施形態によっても、第1の実施形態と同様、厚紙を排紙口より挿入することで記録可能な記録装置において、厚紙Pに多少の反りがあっても厚紙の端部が搬送経路近傍の部位に衝突するなどの搬送不良を防ぐことができ、厚紙の搬送性を向上させることができる。つまり、本実施形態によっても、簡単な構成で、排紙口から挿入される厚い被記録材を円滑に導入するとともに、この被記録材を記録位置を通して円滑に搬送することができる記録装置が提供される。
なお、以上の各実施形態においては、ピンチローラホルダシャフト27を回転させるシャフトモータ28を設けた。これは、ピンチローラホルダシャフトに専用のモータを設けず、他の駆動源からの駆動をクラッチや振り子ギア等の機械的機構を介してピンチローラホルダシャフト27に伝達するように構成しても良い。このような構成によれば、より安価な構成で同様の作用効果を実現することができる。
また、以上の実施形態では、被記録材に沿って移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドで記録するシリアルタイプの記録装置を例に挙げたが、本発明は、ラインタイプの記録装置に対しても同様に適用可能であり、同様の作用効果を奏するものである。また、以上の実施形態では、インクジェット記録装置を例に挙げて説明したが、熱転写式、感熱式、レーザビーム照射式、ワイヤドット式など、記録方式の如何に関わらず適用可能なものであり、同様の作用効果を奏するものである。
さらに、本発明は、記録ヘッドやインク色の数にも関係なく、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。また、本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、撮像画像形成装置などの単体装置のみならず、これらを組み合わせた複合装置、あるいはコンピュータシステムなどの複合装置における記録装置としても広く適用可能であり、同様の作用効果を奏するものである。
本発明の第1の実施形態に係る記録装置の斜視図である。 第1の実施形態に係る記録装置において通常の記録シートに記録するときの状態を示す縦断面図である。 第1の実施形態に係る記録装置において通常の記録シートに記録するときの状態を示す部分拡大縦断面図である。 第1の実施形態に係る記録装置において厚紙に記録するときの状態を示す縦断面図である。 第1の実施形態に係る記録装置において厚紙を挿入位置にセットするときの状態を示す平面図である。 第1の実施形態に係る記録装置においてピンチローラホルダが紙厚規制位置にあるときの状態を示す部分拡大縦断面図である。 第1の実施形態に係る記録装置においてピンチローラホルダが厚紙案内位置にあるときの状態を示す部分拡大縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る記録装置においてピンチローラホルダが厚紙案内位置を兼ねた紙厚規制位置にあるときの状態を示す部分拡大縦断面図である。
符号の説明
1 記録装置
2 給紙装置
4 給紙装置の枠体
6 給紙ローラ
8 搬送ローラ
9 センサレバー
10 シートセンサ
11 ピンチローラばね
12 ピンチローラ
13 記録ヘッド
14 プラテン
15 搬送モータ
17 キャリッジ
18 ガイド軸
19 ガイドレール
20 キャリッジモータ
22a 下流側排紙ローラ
22b 上流側排紙ローラ
23 拍車
24 排紙トレイ
25 ピンチローラシャフト
26 ピンチローラホルダ
26a シートガイド面
27 ピンチローラホルダシャフト
28 シャフトモータ
29 排紙口
30 シャーシ
31 拍車ばね
32 拍車ホルダ
33 排紙トレイ移動レバー
34 紙厚規制部

Claims (7)

  1. 記録ヘッドにより画像情報に基づいて被記録材に画像を記録する記録装置において、
    被記録材を搬送するための搬送ローラ及び該搬送ローラに当接される従動ローラと、前記従動ローラを支持して該従動ローラを前記搬送ローラから離間させる方向に回転可能な支持部材と、を具備し、
    前記支持部材が、前記従動ローラが前記搬送ローラに当接する第1の位置と、前記従動ローラと前記搬送ローラとの間に挿入可能な被記録材の厚さを規制する隙間を形成する第2の位置と、前記隙間から挿入された被記録材を所定経路へ案内する第3の位置と、に移動可能であり、
    前記支持部材の位置を制御することにより、排紙口から挿入される厚紙が挿入可能であり、記録ヘッドにより挿入された厚紙に記録を行うことを特徴とする記録装置。
  2. 前記支持部材の第2の位置における前記従動ローラと前記搬送ローラとの隙間は、記録位置における記録ヘッドとプラテンとの間の隙間より小さいことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記支持部材は、被記録材の端縁検出に基づいて前記第2の位置から前記第3の位置へ移動することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 記録ヘッドにより画像情報に基づいて被記録材に画像を記録する記録装置において、
    被記録材を搬送するための搬送ローラ及び該搬送ローラに当接される従動ローラと、前記従動ローラを支持して該従動ローラを前記搬送ローラから離間させる方向に回転可能な支持部材と、を具備し、
    前記搬送ローラとの間で挿入可能な被記録材の厚さを規制するための紙厚規制部を設け、
    前記支持部材が、前記従動ローラが前記搬送ローラに当接する第1の位置と、前記従動ローラを前記搬送ローラから離間させることにより前記紙厚規制部と該搬送ローラとの間に挿入可能な被記録材の厚さを規制する隙間を形成するとともに、該隙間から挿入された被記録材を所定経路へ案内する第2の位置と、に移動可能であり、
    前記支持部材の位置を制御することにより、排紙口から挿入される厚い被記録材である厚紙を前記隙間を通して挿入可能にし、挿入された厚紙を前記搬送ローラ及び前記従動ローラにより記録位置を通して搬送可能にすることで、該厚紙に対する画像記録を可能にすることを特徴とする記録装置。
  5. 前記紙厚規制部は、記録装置本体のシャーシに設けられていることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記支持部材の第2の位置における前記紙厚規制部と前記搬送ローラとの隙間は、記録位置における記録ヘッドとプラテンとの間の隙間より小さいことを特徴とする請求項4又は5に記載の記録装置。
  7. 前記記録ヘッドは、画像情報に基づいて吐出口からインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録装置。

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018016034A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 キヤノン株式会社 記録装置

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