JP2016083803A - プリンターおよびプリンターの印刷制御方法 - Google Patents

プリンターおよびプリンターの印刷制御方法 Download PDF

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Teisuke Takei
貞介 武井
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Abstract

【課題】開いた冊子の紙葉に対して適切な位置にデータを印刷可能なプリンターを提供する。
【解決手段】外部のホスト機器1から信号を受信して、データの印刷を制御する印刷制御部70と、印刷媒体の上を往復移動するキャリッジ20と、キャリッジ20に搭載された印刷ヘッド22と、キャリッジ20に搭載された第1の光センサー21と、を備え、第1の光センサー21は、キャリッジ20が移動するのに伴って、印刷媒体の紙端位置を検出し、印刷媒体が、複数の紙葉が積層されて一端が綴じられた通帳である場合、印刷制御部70は、紙端位置と所定の誤差補正値とに基づいて、通帳におけるデータの印刷配置を決定し、印刷ヘッド22により通帳にデータを印刷する。
【選択図】図5

Description

本発明は、冊子への印刷が可能なプリンターおよびその印刷制御方法に関する。
従来、冊子等への印刷が可能なプリンターにおいては、印刷媒体の幅を検出して、その
結果から印刷媒体の種別を特定するものがあった。特定された印刷媒体が、複数の紙葉の
一端が綴じられた通帳のような冊子である場合、印刷対象の紙葉の下に複数の紙葉が重な
って、印字ヘッドのヘッドピンのインパクト力を吸収してしまうため、印刷媒体の厚さに
応じて印字ヘッドのドライブ時間を延長して、ヘッドピンのインパクト力を強めるプリン
ターが知られていた(例えば、特許文献1参照)。また、このようなプリンターでは、使
用者の使い勝手を向上させるために、冊子が、位置合わせをされずにプリンターに挿入さ
れても、プリンターが、挿入された冊子の紙端位置を検出して、その結果に基づき、冊子
におけるデータの印刷配置を決定するものがある。このとき、プリンターは、挿入された
冊子の外周を検出して、冊子の紙端位置とする。
特開2014−37088号公報
しかしながら、複数の紙葉が積層され、その一端が綴じられた通帳やノートのような冊
子では、冊子を開いて印刷される紙葉を露出させると、紙葉が綴じ部に引っ張られて、紙
葉の紙端位置が、冊子の表紙の紙端位置(冊子の外周の位置)よりも綴じ部側となり、両
者は一致せずズレが生じる。このズレは、印刷される紙葉の下に積層される紙葉の枚数が
多いほど、顕著に現れる。
したがって、このような開いた冊子の紙葉に印刷する場合、プリンターによって検出さ
れた紙端位置を基準にして、紙葉に対するデータの印刷配置を決定すると、正確な位置に
印刷ができないという課題があった。しかしながら、この課題に対して、特許文献1には
、なんら開示も示唆もされていない。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の
形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)外部のホスト機器から信号を受信して、データの印刷を制御する印刷制御
部と、データが印刷される印刷媒体が搬送される搬送路と、前記搬送路上に架け渡された
キャリッジガイド軸に案内されて、前記印刷媒体上を往復移動可能なキャリッジと、前記
キャリッジに搭載された印刷ヘッドと、前記キャリッジに搭載された紙検出器と、を備え
、前記紙検出器は、前記キャリッジが移動するのに伴って、前記搬送路上の前記印刷媒体
の紙端位置を検出し、前記印刷媒体が、複数の紙葉が積層されて一端が綴じられた冊子で
ある場合、前記印刷制御部は、前記紙端位置と前記紙端位置を補正する所定の誤差補正値
とに基づいて、前記冊子における前記データの印刷配置を決定し、前記印刷ヘッドにより
前記冊子にデータを印刷することを特徴とするプリンター。
この構成によれば、キャリッジに搭載された紙検出器によって検出された印刷媒体の紙
端位置と所定の誤差補正値とに基づいて、印刷制御部が、印刷されるデータの印刷配置を
決定する。そのため、検出された印刷媒体の紙端位置と印刷される紙葉の紙端位置との間
にズレが生じても、所定の誤差補正値によって、そのズレ量が補正される。したがって、
印刷される紙葉において、ズレ量の補正された位置にデータの印刷が可能となる。
(適用例2)上記適用例において、前記キャリッジは、印刷時に、前記冊子を押圧して
摺動し、前記印刷制御部は、検出された前記冊子の前記紙端位置のうち、印刷時に、前記
キャリッジが摺動を開始する側の前記紙端位置に、前記所定の誤差補正値を加えて紙端位
置を補正し、その結果に基づいて、前記印刷される紙葉におけるデータの印刷配置を決定
することを特徴とするプリンター。
この構成によれば、印刷制御部が、検出された冊子の紙端位置のうち、印刷時に、キャ
リッジが摺動を開始する側の紙端位置に、誤差補正値を加えて紙端位置を補正して印刷さ
れる紙葉における印刷配置を決定する。そのため、検出された冊子の紙端位置と印刷され
る紙葉の紙端位置とのズレ量は、誤差補正値によって補正される。したがって、検出され
た冊子の紙端位置に基づき、印刷される紙葉におけるデータの印刷配置を決定することが
できるため、正確な位置にデータを印刷することが可能となる。
(適用例3)上記適用例において、前記印刷制御部は、紙葉が積層されることによって
生じる前記冊子の厚さに応じて、前記所定の誤差補正値を決定することを特徴とするプリ
ンター。
この構成によれば、印刷制御部が、冊子の厚さに応じて、誤差補正値を決定する。検出
された冊子の紙端位置と印刷される紙葉の紙端位置との間のズレ量は、紙葉の積層枚数に
よって変化する。そのため、紙葉が積層されることによって生じる冊子の厚さに応じて、
誤差補正値が決定されることにより、実際のズレ量に適合した補正が可能となる。したが
って、検出された冊子の紙端位置を基に、印刷される紙葉におけるデータの印刷配置が、
より正確に決定される。
(適用例4)上記適用例において、前記印刷ヘッドに対向する前記搬送路に、前記印刷
ヘッドに対して近接および離間する方向に移動可能に設置されたプラテンと、前記プラテ
ンを、前記印刷ヘッド方向に付勢する付勢部材と、前記プラテンの移動量を計測する移動
量計測部と、を備え、前記印刷制御部は、前記プラテンの前記移動量に基づいて、前記冊
子の厚さを特定することを特徴とするプリンター。
この構成によれば、プリンターは、印刷ヘッドに対向して近接および離間するプラテン
を有し、プラテンの移動量を計測する移動量計測部を備える。印刷される冊子は、印刷時
に、印刷ヘッドとプラテンの間に配置される。そのため、プラテンは、冊子の厚さに応じ
て、印刷ヘッドから離間する方向に移動する。したがって、印刷制御部は、移動量計測部
の計測結果に基づいて、冊子の厚さを特定することができる。
(適用例5)上記適用例において、前記印刷制御部は、前記所定の誤差補正値を固定値
とすることを特徴とするプリンター。
この構成によれば、印刷媒体が冊子である場合、印刷制御部が、所定の誤差補正値を固
定値として、データの印刷配置を決定する。そのため、冊子の厚さを計測する手段や機構
等が不要となる。したがって、プリンターの構造が簡素化できる。
(適用例6)上記適用例において、前記印刷制御部は、前記ホスト機器から受信した前
記信号が、前記冊子に対する特定の制御コマンドであった場合、前記印刷媒体が前記冊子
であると特定することを特徴とするプリンター。
この構成によれば、ホスト機器から受信した信号が、冊子様態の印刷媒体のための特定
の制御コマンドである場合、印刷制御部が、印刷媒体が冊子であることを特定する。その
ため、プリンターは、印刷に必要な制御コマンドを受信すれば、印刷媒体が冊子であるか
否か特定できる。したがって、印刷媒体が冊子であることを特定するために、印刷媒体の
サイズを計測する、または、制御コマンドとは別に、印刷媒体の種別データをホスト機器
から受信する等の格別な処理が不要となる。
(適用例7)複数の紙葉が積層されて一端が綴じられた冊子にデータを印刷するプリン
ターにおいて、印刷を制御する印刷制御部が、紙検出器が搭載されたキャリッジを、前記
冊子の上で走査させ、前記紙検出器によって、前記冊子の紙端位置を検出し、検出された
前記冊子の前記紙端位置と所定の誤差補正値とに基づいて、前記冊子におけるデータの印
刷配置を決定することを特徴とするプリンターの印刷制御方法。
この構成によれば、キャリッジに搭載された紙検出器によって検出された紙端位置に所
定の誤差補正値を加えてデータの印刷配置が決定される。そのため、紙検出器によって検
出された印刷媒体の紙端位置と印刷される紙葉の紙端位置との間にズレが生じても、所定
の誤差補正値によって、そのズレ量が補正される。したがって、印刷される紙葉において
、正確な位置にデータの印刷が可能となる。
本発明を適応したプリンターの外観斜視図。 プリンターから、上部ケース、前部ケースおよび下部ケースを取り外した状態を示す斜視図。 プリンターの内部構造を示す概略斜視図。 プリンターの内部構造を示す概略断面図。 プリンターの制御ブロック図。 印刷媒体としての通帳の様態を示す図。 プラテンと移動量計測部を示す断面図。 データの印刷配置を決定するフローチャート。
(第1実施形態)
以下、本発明を適用した第1実施形態について図面を参照して説明する。第1実施形態
では、本発明を適用したプリンター10として、印刷ヘッド上に縦横に並んだ小さなピン
をインクリボンを介して印刷媒体に突き当てることで印刷を行うシリアル・インパクト・
ドットマトリスク・プリンター(SIDM)を例に挙げて説明する。なお、以下の説明で
参照する図面では、説明および図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺を実際のもの
とは異なるように表す場合がある。
(プリンターの全体構成)
まず、プリンター10の全体構成について、図1から図4を参照して説明する。プリン
ター10は、印刷媒体として、所定の長さに裁断された単票紙、フィルム、複数枚の用紙
が重ね合わされた複写紙、冊子様態の通帳やノートなどが利用できる。以下においては、
印刷媒体として、複数の記録用紙としての紙葉105が積層されてその一端が綴じられた
通帳100(図6参照)を用いて説明する。なお、通帳100は、最外部の紙葉105で
ある表紙に磁気ストライプ110を有する。
図1は、本発明を適応したプリンターの外観斜視図である。図2は、プリンター10か
ら、上部ケース12、前部ケース13および下部ケース14を取り外した状態を示す斜視
図である。図3は、図2からさらに、印刷媒体押え部32およびインクリボンカセット6
0を取り外し、本体上部16を開いて内部構造を示した概略斜視図である。図4は、図1
のプリンター10を、キャリッジ20の位置において、印刷媒体としての通帳100の搬
送方向に沿って切った概略断面図である。
図1に示すように、プリンター10は、上部ケース12、前部ケース13および下部ケ
ース14を有する。前部ケース13と下部ケース14との間には、開口した挿入排出口1
8が設けられる。通帳100が、挿入排出口18からプリンター10内に挿入されると、
プリンター10により通帳100に記録が行われる。その後、印刷された通帳100は、
挿入排出口18からプリンター10外に排出される。通帳100が詰まった場合の処置等
のために、上部ケース12は取り外すことができる。
図2から図4を参照して、プリンター10の内部構成を説明する。図2から図4に示す
ように、プリンター10は、通帳100が搬送される搬送路30を備える。挿入排出口1
8から挿入された通帳100は、第1搬送ローラー320および第2搬送ローラー330
等によって搬送路30に案内されて、印刷ヘッド22が配設された印刷位置へ搬送される
。また、搬送路30の挿入排出口18近傍には、通帳100の表紙に貼られた磁気ストラ
イプ110に対して、磁気情報を読み書きする磁気ヘッド40と、磁気情報の読み書き時
に通帳100の浮き上がりを押える印刷媒体押え部32を備える。
特に図4に示すように、印刷位置には、複数の印刷用のピンを有する印刷ヘッド22と
、印刷ヘッド22に対向してプラテン部50を構成するプラテン51と、が配設される。
印刷ヘッド22は、キャリッジ20に搭載される。キャリッジ20は、通帳100が搬送
される方向と交わる方向に搬送路30上に架け渡されたキャリッジガイド軸24に案内さ
れて、往復移動可能である。また、キャリッジ20には、後述する紙検出器としての第1
の光センサー21(図5参照)が搭載される。プラテン51は、搬送路30において通帳
100が搬送されて摺動する面に配設される。また、プラテン51は、搬送路30を摺動
する通帳100が引っかかって詰まりが発生しないように、中央の印刷ヘッド22に対向
する部分を頂点にして、搬送路30に向かって斜面を有する形状となっている。
図2および図4に示すように、印刷ヘッド22の近傍には、プラテン部50に対向して
、インクリボンカセット60が配設される。インクリボンカセット60からは、インクリ
ボン61が供給され、インクリボン61は、印刷ヘッド22とプラテン51との間を通り
抜けるようにセットされる。そして、搬送路30を搬送された通帳100は、インクリボ
ン61とプラテン51との間を通過する。
図4に示すように、プラテン部50は、プラテン51、付勢部材としてのコイルバネ5
2、プラテン51の一部分からコイルバネ52が伸縮する方向に延在するプラテン腕部5
1a、プラテン腕部51aの移動量を検出する第2の光センサー53とを含んで構成され
る。プラテン51は、コイルバネ52によって、印刷ヘッド22方向に付勢され、印刷ヘ
ッド22に対して、当接および離間する方向に移動可能である。プラテン51の外周部に
は、コイルバネ52が伸縮する方向に延在するプラテン腕部51aが設けられる。また、
プラテン腕部51aに近接して第2の光センサー53が配設され、プラテン51の移動に
伴って移動するプラテン腕部51aの移動量を検出する。第2の光センサー53は、例え
ば、プラテン腕部51aに向けて光を照射する発光部と、プラテン腕部51aで反射され
た反射光を検出する受光部とを含んで構成される。この構成によれば、例えば、プラテン
腕部51aを、一定間隔で光を反射する部分と光を吸収する部分とに塗り分けておくこと
によって、プラテン腕部51aが移動すると、受光部での検出結果がプラテン腕部51a
の移動に伴って変化するので、プラテン腕部51aの移動量、ひいてはプラテン51の移
動量が検出できる。すなわち、プラテン腕部51aと第2の光センサー53とで、プラテ
ン51の移動量を計測する移動量計測部としてのエンコーダー54が構成される。
図3に示すように、プラテン部50が配される本体部11に対して、キャリッジ20が
配された本体上部16は開閉することができる。そのため、通帳100が本体部11と本
体上部16との間において詰まった場合でも、通帳100を容易に取り除くことができる
(プリンターの動作)
次に、主に図4および図5を参照して、プリンター10の動作の概略を説明する。
図5は、プリンター10の制御ブロック図である。図5に示すように、プリンター10
は、搬送モータードライバー71、キャリッジモータードライバー72、印刷ヘッドドラ
イバー73、磁気ヘッドドライバー74、紙検出器制御部75、エンコーダー制御部76
と、これらを統合的に制御する印刷制御部70を備える。印刷制御部70は、さらに外部
のホスト機器1との間で、印刷されるデータやプリンター10に対する制御コマンド等の
信号の送受信も行う。
また、搬送モータードライバー71には、搬送モーター300が接続され、印刷制御部
70からの制御信号に基づいて、第1搬送ローラー320および第2搬送ローラー330
が駆動されて、通帳100を搬送する。キャリッジモータードライバー72には、キャリ
ッジモーター240が接続され、印刷制御部70からの制御信号に基づいて、キャリッジ
20をキャリッジガイド軸24に沿って移動させる。印刷ヘッドドライバー73には、キ
ャリッジ20に搭載された印刷ヘッド22が接続され、印刷制御部70からの制御信号に
基づいて、データが通帳100に印刷される。磁気ヘッドドライバー74には、磁気ヘッ
ド40が接続され、印刷制御部70からの制御信号に基づいて、通帳100の表紙にある
磁気ストライプ110に対して、データの読み書きが行われる。紙検出器制御部75には
、キャリッジ20に搭載された紙検出器としての第1の光センサー21が接続され、印刷
制御部70からの制御信号に基づいて、通帳100の紙端位置を検出する。エンコーダー
制御部76には、移動量計測部としてのエンコーダー54を構成する第2の光センサー5
3が接続され、印刷制御部70からの制御信号に基づいて、通帳100の厚さを検出する
まず、通帳100が挿入排出口18(図4参照)から挿入されると、印刷制御部70は
、搬送モータードライバー71に制御信号を送信し、搬送モーター300を駆動して、第
1搬送ローラー320および第2搬送ローラー330を駆動する。通帳100は、まず第
1搬送ローラー320によって、プラテン部50(図4参照)の手前まで搬送される。こ
こで、印刷制御部70が、外部のホスト機器1から、通帳100の磁気情報の読み込みを
指示する信号を受信した場合、印刷制御部70は、磁気ヘッドドライバー74に制御信号
を送信し磁気ヘッド40(図4参照)を制御して、磁気ストライプ110(図1参照)の
磁気情報を読み込む。
その後、印刷制御部70は、さらに第1搬送ローラー320を駆動して、通帳100を
プラテン部50まで搬送する。搬送路30を挟んでプラテン部50に対向する位置には、
キャリッジ20が配設されている。通帳100が、プラテン部50まで搬送されると、印
刷制御部70は、キャリッジモータードライバー72(図5参照)および紙検出器制御部
75(図5参照)に制御信号を送信する。制御信号を受信したキャリッジモータードライ
バー72は、キャリッジモーター240(図3参照)を駆動して、キャリッジ20を、キ
ャリッジガイド軸24に沿って、通帳100の搬送方向と直交する方向に移動させる。
また、印刷制御部70から制御信号を受信した紙検出器制御部75は、キャリッジ20
に搭載された第1の光センサー21を駆動して、キャリッジ20の移動に伴って、通帳1
00の紙端位置を検出する(後述の図8のS1,S2)。第1の光センサー21は、例え
ば、発光部と受光部とを含んで構成される反射型の光センサーであり、搬送路30に対向
したキャリッジ20の面に、発光部と受光部とが搬送路30に面する様態で搭載される。
発光部は、搬送路30に向けて光を照射し、受光部は、搬送路で反射された反射光を検出
する。搬送路30に通帳100がある時は、通帳100によって光が反射されるため反射
光は強く、搬送路30に通帳100がない時は、光はほとんど反射されないため反射光は
弱い。このため、受光部で反射光を受け、その有無あるいは強度を計測することによって
、搬送路30を搬送される通帳100の有無を検出できる。したがって、継続的に通帳1
00の有無を検出することによって、通帳100の紙端位置を検出することができる。な
お、上述した紙端の検出動作は、通帳100の搬送方向における先頭端が、キャリッジ2
0の第1の光センサー21の位置にある時に行われればよい。
さらに、印刷制御部70は、第1搬送ローラー320および第2搬送ローラー330を
駆動して、通帳100を印刷ヘッド22とプラテン51とが配置された印刷位置まで搬送
する。通帳100が、プラテン51と印刷ヘッド22との間まで搬送されると、プラテン
51は、通帳100に押されて、付勢部材としてのコイルバネ52の付勢力に抗して、印
刷ヘッド22の位置と対向する方向に移動する。この時、プラテン51の移動量は、通帳
100の厚さとほぼ同一となる。プラテン51は、プラテン51の外周部の一部分からコ
イルバネ52が伸縮する方向に延在するプラテン腕部51aを備え、プラテン腕部51a
は、プラテン51の移動と共に印刷ヘッド22に対して近接および離間する方向に移動す
る。また、プラテン腕部51aに近接して、プラテン腕部51aに向けて光を照射する発
光部とプラテン腕部51aで反射された反射光を検出する受光部とを含んで構成される第
2の光センサー53が配設される。プラテン腕部51aは、一定間隔で光を反射する部分
と光を吸収する部分とに塗り分けられており、第2の光センサー53は、上記ふたつの異
なる部分からの反射光量の差異によって、プラテン腕部51aの移動が検出できる。すな
わち、プラテン腕部51aと第2の光センサー53とは、プラテン51の移動量を計測す
る移動量計測部としてのエンコーダー54を構成する。
印刷制御部70は、通帳100を印刷位置まで搬送すると、エンコーダー制御部76(
図5参照)に制御信号を送信しエンコーダー54を動作させて、プラテン51の移動量を
計測する。詳しくは後述するが、印刷制御部70は、計測したプラテン51の移動量から
、印刷位置に配置された通帳100の厚さを特定して、その結果に基づいて、上述した紙
端の検出動作によって得られた通帳100の紙端位置に対して補正を加える。さらに、印
刷制御部70は、補正された紙端位置に基づいて、通帳100の紙葉105に印刷される
データの印刷配置を決定する。
その後、印刷制御部70は、印刷の実行のために、搬送モータードライバー71、キャ
リッジモータードライバー72および印刷ヘッドドライバー73(図5参照)に制御信号
を送信する。制御信号を受信したキャリッジモータードライバー72は、キャリッジモー
ター240(図3参照)を駆動して、キャリッジ20を、キャリッジガイド軸24に沿っ
て、通帳100の搬送方向と直交する方向に往復移動させる。印刷ヘッドドライバー73
は、印刷されるデータに基づく制御信号を印刷制御部70から受信して、印刷ヘッド22
を駆動して、通帳100の印刷ヘッド22に対向する紙葉105の表面(以下、印刷面と
いう)に文字や画像等のデータの印刷を行う。
具体的には、印刷制御部70は、印刷位置まで搬送された通帳100の印刷面の上でキ
ャリッジ20を移動させ、その移動位置に合わせて印刷ヘッド22を駆動し、印刷面上に
インクリボン61を介してピンを突き当ててドットを印刷する。印刷制御部70は、キャ
リッジ20を印刷データに応じて印刷面上を移動させ1ライン分の印刷が終了すると、第
1搬送ローラー320および第2搬送ローラー330を駆動して、通帳100を所定のピ
ッチ分搬送して次の印刷ラインの位置に合わせる。通帳100が、次の印刷ラインの位置
に搬送されると、キャリッジ20を移動させ、その移動位置に合わせて印刷ヘッド22を
駆動し、印刷面上に次のラインのデータを印刷する。以降、順次この動作を繰り返すこと
により、印刷制御部70は、印刷面に文字や画像等のデータの印刷を行う。
印刷が終了すると、印刷制御部70は、第1搬送ローラー320および第2搬送ローラ
ー330を反転駆動して、通帳100を挿入排出口18に向けて搬送し、挿入排出口18
からプリンター10の外部に排出する。
(紙端位置の補正と印刷配置の決定)
次に、図6から図8を参照して、印刷されるデータの印刷面における印刷配置を決定す
る基準となる紙端位置の補正について説明する。
図6は、通帳100の様態を示す図である。図中に示すX方向は、通帳100の綴じ部
が延在する方向を示す。Y方向は、綴じ部の延在方向であるX方向と直交する方向、換言
すれば、通帳100が開かれる方向を示す。Z方向は、X方向およびY方向と直交する方
向を示す。図6(a)は、紙葉105が開かれた状態の通帳100の斜視図、図6(b)
は、開かれた通帳100をX方向から見た側面図、そして図6(c)は、開かれた通帳1
00をY方向から見た側面図である。
図7は、プラテンと移動量計測部を示す断面図である。図7(a)は、搬送路30にお
ける印刷位置に配設されたプラテン51と印刷ヘッド22との間に、印刷媒体として単票
紙200が配置された場合の状態を示す。図7(b)は、プラテン51と印刷ヘッド22
との間に、印刷媒体として通帳100が配置された場合の状態を示す。図8は、印刷制御
部70が、データの印刷配置を決定する時のフローチャートである。
図6(a)および(b)に示すように、通帳100は、開かれて中の紙葉105が露出
されると、紙葉105が綴じ部に引っ張られることによって、紙葉105の紙端位置が、
通帳100の表紙の紙端位置よりも綴じ部側となる。そのため、紙葉105の紙端位置と
通帳100の表紙の紙端位置とが、一致せずにY方向においてズレ量ΔYが生じる。それ
に加えて、Z1方向に積層された上部の紙葉105の紙端位置は、紙葉105間に空気層
ができることによって、さらに綴じ部側にずれるため、紙葉105の積層枚数が多いほど
、ズレ量ΔYは、大きくなる。その結果、図6(b)に示すように、キャリッジ20が通
帳100の綴じ部の延在方向(X方向)と交差する矢印Aの方向(Y2方向)に移動しな
がら検出する通帳100の表紙の紙端位置は、印刷面となる最上部の紙葉105の紙端位
置と、ΔYのズレ量が生じる。なお、図6(b)に示す距離Pは、あらかじめ紙葉105
に印刷された罫線や表などの紙葉105の紙端からの距離である(詳細は、後述)。
一方、X方向においては、綴じ部が接着された通帳100では、通帳100が開かれて
も、通帳100の表紙の紙端位置と紙葉105の紙端位置との間に、ズレは生じない。と
ころが、通帳100には、綴じ部が接着ではなく糸で括られたものがあり、そのような通
帳100では、綴じられた紙葉105と紙葉105との間に、わずかではあるが、紙葉1
05同士が離間する余地がある。そのため、図6(c)に示すように、キャリッジ20が
、通帳100の綴じ部の延在方向(X方向)に沿った矢印Aの方向(X1方向)に印刷面
を押圧して摺動すると、印刷面の紙葉105がX1方向に引きずられる。その結果、キャ
リッジ20が矢印Aの方向(X1方向)に移動しながら検出する通帳100の表紙の紙端
位置は、印刷面となる最上部の紙葉105の紙端位置と、ΔXのズレ量が生じる。このズ
レ量ΔXは、ズレ量ΔYと同様に、紙葉105の積層枚数が多いほど大きくなる。なお、
図6(c)に示す距離Pは、あらかじめ紙葉105に印刷された罫線や表などの紙葉10
5の紙端からの距離である(詳細は、後述)。
以上のように、通帳100にあっては、綴じ部の延在方向が、キャリッジ20の移動方
向に沿う場合も交差する場合も、印刷時に、印刷面の紙葉105の紙端と検出された通帳
100の表紙の紙端位置とがずれてしまう。
通帳100の紙葉105には、印刷された文字や数字が読み取り易いように、あらかじ
め罫線や表などが印刷されている。そこで、プリンター10では、そのような罫線や表な
どの位置に合わせて、データの印刷配置を決定する。そのため、プリンター10の印刷制
御部70は、通帳100の紙端の位置を基準位置として、あらかじめ印刷制御部70の記
憶領域に記憶される印刷面の紙端から罫線や表などまでの距離Pなどから、データの印刷
配置を決定する。しかしながら、上述したように、第1の光センサー21によって検出さ
れる通帳100の紙端と印刷面の紙葉105の紙端との間には、ズレ量ΔY,ΔXが発生
する。そのため、印刷制御部70は、検出した紙端位置に誤差補正値を加えて基準位置と
して用いることによって、印刷されたデータが、罫線や表などからずれる量を抑制する(
図8のS5,S6)。
誤差補正値は、あらかじめ印刷制御部70の記憶領域に記憶されており、印刷制御部7
0は、印刷媒体が通帳100であると判断した場合には、誤差補正値を検出した紙端位置
に加えて印刷面におけるデータの印刷配置を決定する(図8のS5,S6)。ここで、印
刷媒体が、通帳100であるか否かは、印刷制御部70がホスト機器1から受信する制御
コマンドの種別で判断する(図8のS1,S3)。つまり、ホスト機器1から印刷制御部
70へは、さまざまな信号(例えば、磁気データ読み書きの実行あるいは紙搬送の実行あ
るいは印刷の実行あるいは紙検出の実行などの各種制御コマンド、印刷データ、印刷媒体
情報など)が送信される。そして、例えば、受信した制御コマンドが、磁気データ読み書
きの実行といった通帳100に特有の制御コマンドであった場合、印刷制御部70は、印
刷媒体が通帳100であると判断する。あるいは、印刷制御部70が、磁気データ読み書
きの制御コマンドを受信して、磁気データ読み書きが成功したときに、印刷媒体が通帳1
00であると判断してもよい。このようにすれば、ホスト機器1が、印刷媒体が通帳10
0であることを認識せずに、印刷制御部70に磁気データ読み書きの制御コマンドを送信
した場合でも、印刷制御部70は、磁気データ読み書きの実行結果をもって、印刷媒体が
通帳100であるか否かを判断できる。
また、プリンター10への通帳100の挿入方向によって、通帳100の綴じ部の延在
方向が、キャリッジ20の移動方向に交差する場合と沿う場合とがあり得る。このふたつ
の条件の間では、検出される通帳100の紙端と印刷面の紙葉105の紙端との間のズレ
量が異なり、通常、通帳100の綴じ部の延在方向とキャリッジ20の移動方向とが交差
する場合のズレ量ΔYは、沿う場合のズレ量ΔXよりも大きくなる。したがって、誤差補
正値は、通帳100の挿入方向に応じて異なる値を用いてもよい。ここで、通帳100の
挿入方向は、プリンター10の仕様として決まっていてもよいし、ホスト機器1から印刷
制御部70に通知されてもよい。
さらに、上述したように、ズレ量ΔYもズレ量ΔXも、紙葉105の積層枚数が多いほ
ど大きくなる。このため、プリンター10は、通帳100の厚さを計測する移動量計測部
としてのエンコーダー54を備える。図7(a)、(b)に示すように、プラテン51は
、コイルバネ52によって印刷ヘッド22方向に付勢されているため、プラテン51と印
刷ヘッド22との間に印刷媒体が入ると、プラテン51は、印刷媒体の厚さの分だけ印刷
ヘッド22から離間する方向に移動する。このため、搬送路30における印刷位置に配設
されたプラテン51と印刷ヘッド22との間に、単票紙200が配置された場合とそれよ
りも厚さのある通帳100が配置された場合とでは、プラテン51の移動量は異なる。つ
まり、単票紙200より厚さのある通帳100が、プラテン51と印刷ヘッド22との間
に入ると、単票紙200が入った時に比べてプラテン51の移動量は大きくなる。上述し
たように、このプラテン51にはプラテン腕部51aが備えられ、プラテン腕部51aの
移動量を検出する第2の光センサー53とでエンコーダー54を構成する。印刷制御部7
0は、エンコーダー制御部76(図5参照)を駆動してエンコーダー54を動作させて、
このプラテン51の移動量を検出することによって印刷媒体の厚さを計測する(図8のS
4)。
印刷制御部70は、計測した印刷媒体の厚さに応じて誤差補正値の大きさを変えて、検
出した紙端位置に対して補正を行い、基準位置を決定する(図8のS5)。その後、その
基準位置に基づいて、印刷されるデータの印刷面における印刷配置を決定する(図8のS
6)。
以下に、図6(b)を参照して、データの印刷面における印刷配置を決定する方法の具
体例のひとつを説明する。例えば、通帳100には、印刷面の紙葉105の紙端から距離
P離れた位置に表の枠があらかじめ印刷されており、データをこの位置から印刷開始する
、とする。また、この時、検出された通帳100の紙端と印刷面の紙葉105の紙端との
間のズレ量をΔYとする。そうすると、印刷開始したい位置は、通帳100の紙端から(
P+ΔY)の距離離れた位置である。しかしながら、印刷制御部70が把握しているのは
、通帳100の紙端のため、印刷は、検出された通帳100の紙端からPの距離離れた位
置から開始されることになる。そのため、印刷開始位置は、紙端から((P+ΔY)−P
)離れた位置となり、その結果、印刷を開始したい位置からΔYの距離ずれることになる
そこで、印刷制御部70は、通帳100の挿入方向と通帳100の厚さとに応じた誤差
補正値として値Sを記憶領域から読み出して、通帳100の紙端位置に加える。図6(b
)から分かるように、通帳100の紙端位置に誤差補正値Sを加えると、疑似的に、通帳
100の紙端位置が、図6(b)において右方向(つまり、印刷面の紙葉105の紙端の
方向)に移動したのと同じになる。このため、ズレ量が、疑似的に、(ΔY−S)に減縮
される。これにより、印刷開始位置は、((P+(ΔY−S))−P)となり、印刷を開
始したい位置と実際の印刷開始位置とのズレ量は、ΔYから(ΔY−S)に改善される。
ここで、誤差補正値SをΔYと等しくできれば、ズレ量を「0」とすることができる。
また、誤差補正値Sは、固定の値とすることもできる。このようにすれば、通帳100の
厚さを計測する必要がなくなるため、プリンター10の構成を簡素化できる。特に、あら
かじめΔYの最大値を計測しておき、その1/2の値を固定の誤差補正値Sとして使用し
てもよい。このようにすれば、どの紙葉105が印刷面となっても、実際の印刷開始位置
と印刷を開始したい位置とのズレ量を、平均的に小さくできる。
次いで、上述した紙端位置の補正とデータの印刷配置の決定の動作について、図8のフ
ローチャートを参照して順次説明する。まず、プリンター10へ通帳100や単票紙20
0などの印刷媒体が挿入されると、印刷制御部70は、印刷配置決定のための動作をスタ
ートする。
ステップS1:印刷制御部70は、ホスト機器1から、紙検出の実行あるいは印刷の実
行などの制御コマンドを受信する。
ステップS2:印刷制御部70は、印刷媒体の挿入の検知または受信した制御コマンド
に基づいて、第1搬送ローラー320および第2搬送ローラー330を駆動して、紙端を
検出する位置に通帳100を搬送する。その後、第1の光センサー21を用いて通帳10
0の紙端位置を検出する(詳細は、上述の「プリンターの動作」の項参照)。
ステップS3:ステップS2に続いて、印刷制御部70は、受信した制御コマンドに基
づいて、挿入された印刷媒体が通帳100であるか否かを判断と、プラテン部50への通
帳100の搬送を行う。印刷媒体が通帳100でない場合(ステップS3:N)は、印刷
面におけるデータの印刷配置を決定するステップS6に移行する。印刷媒体が通帳100
である場合(ステップS3:Y)は、通帳100の厚さを計測するステップS4に移行す
る(詳細は、上述の「プリンターの動作」の項参照)。
ステップS4:挿入された印刷媒体が通帳100なので、印刷制御部70は、エンコー
ダー54を用いて通帳100の厚さを計測する(詳細は、上述の「プリンターの動作」の
項参照)。
ステップS5:次に、印刷制御部70は、ステップS4で計測された通帳100の厚さ
に基づく誤差補正値を用いて、印刷配置を決定する基準となる紙端位置の補正を行う(詳
細は、上述の「紙端位置の補正と印刷配置の決定」の項参照)。
ステップS6:次に、印刷制御部70は、ステップS5で補正された紙端の位置を基準
にして、印刷されるデータの印刷開始位置や印刷配置を決定する(詳細は、上述の「紙端
位置の補正と印刷配置の決定」の項参照)。
ステップS7:次に、印刷制御部70は、ステップS6で決定された印刷開始位置や印
刷配置に基づいて、印刷ヘッド22、キャリッジモーター240および搬送モーター30
0などを駆動して、印刷面にデータの印刷を行う(詳細は、上述の「プリンターの動作」
の項参照)。
(作用効果)
上述のように、第1実施形態によれば、キャリッジ20に搭載された紙検出器としての
第1の光センサー21によって検出された通帳100の紙端位置が、誤差補正値によって
補正される。そして、印刷制御部70が、補正された紙端位置に基づいて、印刷されるデ
ータの印刷配置を決定する。そのため、検出された通帳100の紙端位置と印刷される紙
葉105の紙端位置との間にズレが生じても、誤差補正値によって、そのズレ量が補正さ
れる。したがって、印刷される紙葉105において、ズレ量の補正された位置にデータの
印刷が可能となる。
また、印刷制御部70は、検出された通帳100の紙端位置のうち、印刷時に、キャリ
ッジ20が摺動を開始する側の紙端位置に、誤差補正値を加えて紙端位置を補正する。そ
のため、通帳100の綴じ部の延在方向が、プリンター10のキャリッジ20の移動方向
に対して、沿う方向で、あるいは交差する方向で、通帳100がプリンター10に挿入さ
れたとしても、印刷される紙葉105において、ズレ量の補正された位置にデータの印刷
が可能となる。
また、印刷制御部70は、通帳100の厚さを検出して、それに応じた誤差補正値を用
いて紙端位置を補正可能なため、より正確に、印刷される紙葉105において、ズレ量の
補正された位置にデータの印刷が可能となる。
さらに、印刷制御部70は、ホスト機器1から受信した信号の種別に基づいて、挿入さ
れた印刷媒体が冊子であるか否かを特定できる。したがって、印刷媒体が冊子であること
を特定するために、格別な処理が不要となり、プリンター10の構成を簡素化できる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨
から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。以下、変形例について説明する
上記実施形態では、印刷制御部70は、ホスト機器1から受信した信号の種別に基づい
て、挿入された印刷媒体が通帳100などの冊子であるか否かを特定するが、これに限ら
れない。例えば、オペレーターが、ホスト機器1やプリンター10の入力手段(キーボー
ド、操作スイッチ等)を用いて、印刷媒体が冊子であることを指定してもよい。あるいは
、印刷制御部70が、紙検出器などを使用して挿入された印刷媒体のサイズを特定して、
あらかじめ記憶領域に記憶した冊子のサイズと比較することによって、印刷媒体が冊子で
あることを特定してもよい。
また、上記実施形態では、プラテン51が、通帳100に押されて、印刷ヘッド22の
位置と対向する方向に移動し、そのプラテン51の移動量をエンコーダー54で計測する
ことによって通帳100の厚さを特定する例を示した。しかしながら、通帳100の厚さ
を特定する手段はこれに限られない。例えば、プラテン51は固定としておき、印刷ヘッ
ド22を搭載したキャリッジ20が、通帳100の厚さに押されて、キャリッジガイド軸
24を中心としてプラテン51から離間する方向に回動するように構成して、このキャリ
ッジ20の回動量をロータリーエンコーダーで計測してもよい。このようにすれば、キャ
リッジ20の回動量から、通帳100の厚さを特定することができる。
また、上記実施形態または変形例では、プラテン51の移動量またはキャリッジ20の
回動量を計測するが、プラテン51の位置またはキャリッジ20の位置を検出するように
してもよい。
また、挿入される通帳100の方向に応じて、補正量を変更してもよい。具体的には、
綴じ部の延在方向がキャリッジ20の移動方向と直交する場合は、補正量を大きくして、
綴じ部の延在方向がキャリッジ20の移動方向に沿う場合は、小さくするようにしてもよ
い。なお、上記実施形態では、紙端検出時および印刷時に、キャリッジ20が、印刷面を
押圧して摺動し、通帳100の浮き上がりを抑えるが、キャリッジ20とは別部材を用い
て通帳100を押さえることもできる。この場合でも、通帳100が開かれてプリンター
10に挿入されると、通帳100の綴じ部の延在方向と直交する方向の紙端においては、
検出された通帳100の紙端位置と印刷される紙葉105の紙端位置との間にズレが生じ
るため、本発明の趣旨は適用可能である。
また、上記実施形態では、キャリッジ20の移動方向における通帳100の紙端補正に
ついて説明したが、本発明の趣旨は、搬送路30に沿った搬送方向における通帳100の
紙端補正にも適用可能である。つまり、プリンター10は、搬送路30に沿った搬送方向
において、スキュー取り(整列)機能によって、通帳100の紙端位置を、搬送路30上
の所定の位置に揃える。これにより、印刷制御部70は、通帳搬送方向におけるデータの
印刷配置を決定するため、搬送路30上の所定の位置に揃えられた紙端位置に対して誤差
補正値を滴用して、上記実施形態と同様の紙端位置の補正を行うことにより、通帳100
の搬送方向のデータの印刷配置は、より適切に決定される。
10…プリンター、18…挿入排出口、20…キャリッジ、21…第1の光センサー、
22…印刷ヘッド、24…キャリッジガイド軸、30…搬送路、40…磁気ヘッド、50
…プラテン部、51…プラテン、52…コイルバネ、54…エンコーダー、61…インク
リボン、70…印刷制御部、100…通帳、105…紙葉、200…単票紙。

Claims (7)

  1. 外部のホスト機器から信号を受信して、データの印刷を制御する印刷制御部と、
    データが印刷される印刷媒体が搬送される搬送路と、
    前記搬送路上に架け渡されたキャリッジガイド軸に案内されて、前記印刷媒体上を往復
    移動可能なキャリッジと、
    前記キャリッジに搭載された印刷ヘッドと、
    前記キャリッジに搭載された紙検出器と、を備え、
    前記紙検出器は、前記キャリッジが移動するのに伴って、前記搬送路上の前記印刷媒体
    の紙端位置を検出し、
    前記印刷媒体が、複数の紙葉が積層されて一端が綴じられた冊子である場合、
    前記印刷制御部は、前記紙端位置と前記紙端位置を補正する所定の誤差補正値とに基づ
    いて、前記冊子における前記データの印刷配置を決定し、前記印刷ヘッドにより前記冊子
    にデータを印刷することを特徴とするプリンター。
  2. 請求項1において、
    前記キャリッジは、印刷時に、前記冊子を押圧して摺動し、
    前記印刷制御部は、検出された前記冊子の前記紙端位置のうち、印刷時に、前記キャリ
    ッジが摺動を開始する側の前記紙端位置に、前記所定の誤差補正値を加えて紙端位置を補
    正し、その結果に基づいて、前記印刷される紙葉におけるデータの印刷配置を決定するこ
    とを特徴とするプリンター。
  3. 請求項1または2において、
    前記印刷制御部は、紙葉が積層されることによって生じる前記冊子の厚さに応じて、前
    記所定の誤差補正値を決定することを特徴とするプリンター。
  4. 請求項3において、
    前記印刷ヘッドに対向する前記搬送路に、前記印刷ヘッドに対して近接および離間する
    方向に移動可能に設置されたプラテンと、
    前記プラテンを、前記印刷ヘッド方向に付勢する付勢部材と、
    前記プラテンの移動量を計測する移動量計測部と、を備え、
    前記印刷制御部は、前記プラテンの前記移動量に基づいて、前記冊子の厚さを特定する
    ことを特徴とするプリンター。
  5. 請求項1または2において、
    前記印刷制御部は、前記所定の誤差補正値を固定値とすることを特徴とするプリンター
  6. 請求項1から5のいずれか一項において、
    前記印刷制御部は、前記ホスト機器から受信した前記信号が、前記冊子に対する特定の
    制御コマンドであった場合、前記印刷媒体が前記冊子であると特定することを特徴とする
    プリンター。
  7. 複数の紙葉が積層されて一端が綴じられた冊子にデータを印刷するプリンターにおいて

    印刷を制御する印刷制御部が、
    紙検出器が搭載されたキャリッジを、前記冊子の上で走査させ、
    前記紙検出器によって、前記冊子の紙端位置を検出し、
    検出された前記冊子の前記紙端位置と所定の誤差補正値とに基づいて、前記冊子におけ
    るデータの印刷配置を決定することを特徴とするプリンターの印刷制御方法。
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