JP2014037088A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷媒体に印刷する際の印刷品位を向上させる。
【解決手段】印刷媒体の長さおよび幅を印刷媒体の種別毎に記憶する媒体登録部と、前記印刷媒体の幅を検出する紙幅検出部と、前記紙幅検出部で検出した前記印刷媒体の幅と、前記媒体登録部に記憶された幅とを比較し、前記印刷媒体の種別を特定する媒体特定部と、前記印刷媒体に印刷する印字ヘッドと、前記印字ヘッドの駆動を制御するとともに、前記印字ヘッド駆動条件を補正する印刷制御部とを備え、前記印刷制御部は、前記媒体特定部が特定した印刷媒体の種別が通帳形式であるとき、前記印刷媒体の種別に基づいて前記媒体登録部から抽出した情報に基づき前記印字ヘッド駆動条件を補正する。
【選択図】 図2
【解決手段】印刷媒体の長さおよび幅を印刷媒体の種別毎に記憶する媒体登録部と、前記印刷媒体の幅を検出する紙幅検出部と、前記紙幅検出部で検出した前記印刷媒体の幅と、前記媒体登録部に記憶された幅とを比較し、前記印刷媒体の種別を特定する媒体特定部と、前記印刷媒体に印刷する印字ヘッドと、前記印字ヘッドの駆動を制御するとともに、前記印字ヘッド駆動条件を補正する印刷制御部とを備え、前記印刷制御部は、前記媒体特定部が特定した印刷媒体の種別が通帳形式であるとき、前記印刷媒体の種別に基づいて前記媒体登録部から抽出した情報に基づき前記印字ヘッド駆動条件を補正する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、通帳の印刷が可能なドットインパクトプリンタ等の印刷装置に関する。
従来の印刷装置は、通帳またはノートのような一端を綴じた印刷媒体の任意のページに印刷する場合、印刷対象のページの下方に重なっている紙葉の枚数に応じて印字ヘッドと印刷媒体との間隙を一定に保つ必要があり、このため印刷媒体と垂直の方向へ移動可能に取り付けた印字ヘッド機構と、その印字ヘッド機構を支持するフレームとを分離独立させることで、印刷媒体の厚さに応じて印字ヘッド機構が上下に移動し、印字ヘッドと印刷媒体との間隙を一定に保つようにしている(例えば、特許文献1参照)。
従来の印刷装置の構成を図19に基づいて説明する。図19(a)は印刷装置の斜視図、図19(b)〜(d)は印字ヘッド部の拡大図である。
図19において、印刷装置101は、通帳への印刷が可能なドットインパクトプリンタである。印字機構102は、メカフレーム103に搭載され、キャリッジ102aとメインシャフト102cとから構成されている。
キャリッジ102aは、印字ヘッド102bと、キャリッジローラ102dと、紙幅センサ105とから構成され、メインシャフト102cをガイドレールとして印刷媒体の幅方向に往復移動を行う。
図19において、印刷装置101は、通帳への印刷が可能なドットインパクトプリンタである。印字機構102は、メカフレーム103に搭載され、キャリッジ102aとメインシャフト102cとから構成されている。
キャリッジ102aは、印字ヘッド102bと、キャリッジローラ102dと、紙幅センサ105とから構成され、メインシャフト102cをガイドレールとして印刷媒体の幅方向に往復移動を行う。
印字ヘッド102bは、内部のコイルに電流を流すことによりソレノイドの原理でヘッドピンを突出させる。印字ヘッド102bとプラテン104との間にはインクリボン102eと印刷媒体106とが通っており、ヘッドピンが突出してインクリボン102eを押圧することでインクリボン102eのインクを印刷媒体106に転写し印刷を行う。紙幅センサ105は、反射型の光学式センサであり、印刷媒体の有無を検知する素子である。
図19(b)は印刷媒体が存在しない状態、図19(c)は印刷媒体としての普通紙を印刷する状態、図19(d)は印刷媒体としての厚紙を印刷する状態を示している。
印字ヘッド機構102は、図19(d)に示すように、印刷媒体の厚さに応じて持ち上げられ、図19(c)に示すように、印刷媒体が薄くなれば自重で落ち込むことで、印字ヘッド102bの先端と印刷媒体106の表面との間隙を一定にしている。
印字ヘッド機構102は、図19(d)に示すように、印刷媒体の厚さに応じて持ち上げられ、図19(c)に示すように、印刷媒体が薄くなれば自重で落ち込むことで、印字ヘッド102bの先端と印刷媒体106の表面との間隙を一定にしている。
しかしながら、従来の技術においては、図20に示すように、印刷媒体106の印刷対象のページの下方に重なっている紙葉の枚数が多い場合、綴じ部近傍には印刷媒体106の紙葉の弾力により空気層108が形成される。このため、重なった紙葉の枚数が多い印刷媒体106の綴じ部近傍に印刷する際、空気層108がクッションとなり、ヘッドピン102fの印刷媒体106へのインパクト力を空気層108が吸収してしまい、インクが充分に転写されず、印字が薄くなり、印刷品位が低下するという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、印刷媒体に印刷する際の印刷品位を向上させることを目的とする。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、印刷媒体に印刷する際の印刷品位を向上させることを目的とする。
そのため、本発明は、印刷媒体の長さおよび幅を印刷媒体の種別毎に記憶する媒体登録部と、前記印刷媒体の幅を検出する紙幅検出部と、前記紙幅検出部で検出した前記印刷媒体の幅と、前記媒体登録部に記憶された幅とを比較し、前記印刷媒体の種別を特定する媒体特定部と、前記印刷媒体に印刷する印字ヘッドと、前記印字ヘッドの駆動を制御するとともに、前記印字ヘッド駆動条件を補正する印刷制御部とを備え、前記印刷制御部は、前記媒体特定部が特定した印刷媒体の種別が通帳形式であるとき、前記印刷媒体の種別に基づいて前記媒体登録部から抽出した情報に基づき前記印字ヘッド駆動条件を補正することを特徴とする。
このようにした本発明は、印刷媒体に印刷する際の印刷品を向上させることができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明による印刷装置の実施例を説明する。
図3は第1の実施例における印刷装置の説明図であり、図3(a)は印刷装置の外観斜視図、図3(b)は印字機構の斜視図、図3(c)は印字機構の側面図である。
図3において、印刷装置1は、印刷媒体としての通帳への印刷が可能なドットインパクトプリンタである。印字機構2は、メカフレーム3に搭載され、キャリッジ2aとメインシャフト2cとから構成されている。
キャリッジ2aは、印字ヘッド2bと、キャリッジローラ2dと、紙幅センサ5とから構成され、メインシャフト2cをガイドレールとして印刷媒体6の幅方向に往復移動を行う。
図3において、印刷装置1は、印刷媒体としての通帳への印刷が可能なドットインパクトプリンタである。印字機構2は、メカフレーム3に搭載され、キャリッジ2aとメインシャフト2cとから構成されている。
キャリッジ2aは、印字ヘッド2bと、キャリッジローラ2dと、紙幅センサ5とから構成され、メインシャフト2cをガイドレールとして印刷媒体6の幅方向に往復移動を行う。
印字ヘッド2bは、内部のコイルに電流を流すことによりソレノイドの原理でヘッドピンを突出させる。印字ヘッド2bとプラテン4との間にはインクリボン2eと印刷媒体6とが通っており、ヘッドピンが突出してインクリボン2eを押圧することでインクリボン2eに浸潤されているインクを印刷媒体6に転写し印刷を行う。
紙幅センサ5は、反射型の光学式センサであり、印刷媒体6の有無を検知して印刷媒体6の紙幅を検出する素子である。
なお、本実施例では、印刷媒体6を通帳として説明する。
紙幅センサ5は、反射型の光学式センサであり、印刷媒体6の有無を検知して印刷媒体6の紙幅を検出する素子である。
なお、本実施例では、印刷媒体6を通帳として説明する。
図1は第1の実施例における印字機構の構成を示す説明図である。
図1において、印字機構2は、キャリッジ2aとメインシャフト2cとからなり、キャリッジ2aは、印字ヘッド2bおよび紙幅センサ5を搭載している。
スペース機構9は、印字ヘッド2bによる印字や紙幅センサ5による印刷媒体6の紙幅検出する際に、キャリッジ2aをメインシャフト2cに沿って図中矢印Aが示す印刷媒体6の搬送方向に直交する印刷媒体の幅方向へ往復移動させる機構である。このスペース機構9は、スペースモータ9aの駆動により無端状のベルト9bを回転させて、ベルト9bに取り付けられたキャリッジ2aを移動させる。
図1において、印字機構2は、キャリッジ2aとメインシャフト2cとからなり、キャリッジ2aは、印字ヘッド2bおよび紙幅センサ5を搭載している。
スペース機構9は、印字ヘッド2bによる印字や紙幅センサ5による印刷媒体6の紙幅検出する際に、キャリッジ2aをメインシャフト2cに沿って図中矢印Aが示す印刷媒体6の搬送方向に直交する印刷媒体の幅方向へ往復移動させる機構である。このスペース機構9は、スペースモータ9aの駆動により無端状のベルト9bを回転させて、ベルト9bに取り付けられたキャリッジ2aを移動させる。
用紙搬送機構10は、キャリッジ2aの移動方向と直交する図中矢印Aが示す方向に印刷媒体6を搬送する機構である。この用紙搬送機構10は、用紙搬送モータ10aの駆動により搬送ローラ10bを回転させて印刷媒体6を搬送する。
スペースモータ9aおよび用紙搬送モータ10aは、回転量を制御することができるステッピングモータ等で構成され、キャリッジ2aおよび印刷媒体6の移動量を制御することができるようになっている。
スペースモータ9aおよび用紙搬送モータ10aは、回転量を制御することができるステッピングモータ等で構成され、キャリッジ2aおよび印刷媒体6の移動量を制御することができるようになっている。
図2は第1の実施例における印刷装置の制御構成を示すブロック図である。
印刷装置1は、受信部11と、操作パネル12と、中央制御部13と、紙幅センサ5と、印字ヘッド2bを制御する印字ヘッド駆動部20と、用紙搬送機構10を制御する用紙搬送機構駆動部21と、スペース機構9を制御するスペース機構駆動部22とから構成されている。
受信部11は、印字データを送信するパーソナルコンピュータ等の上位装置201との間での通信制御を行う。印刷装置1は、上位装置201と受信部11を介して通信可能に接続されている。
印刷装置1は、受信部11と、操作パネル12と、中央制御部13と、紙幅センサ5と、印字ヘッド2bを制御する印字ヘッド駆動部20と、用紙搬送機構10を制御する用紙搬送機構駆動部21と、スペース機構9を制御するスペース機構駆動部22とから構成されている。
受信部11は、印字データを送信するパーソナルコンピュータ等の上位装置201との間での通信制御を行う。印刷装置1は、上位装置201と受信部11を介して通信可能に接続されている。
操作パネル12は、操作者に情報を報知するためのディスプレイ等の表示手段および操作者による入力操作を受付ける入力手段を備え、印刷装置1の状態の表示や操作者の操作を誘導する表示等を表示手段で行い、また操作者による各種設定等の入力操作を入力手段で受付ける。
中央制御部13は、CPU(Central Processing Unit)等の制御手段で構成され、メモリ等の記憶部に記憶された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて印刷装置1全体の動作を制御する。この中央制御部13は、媒体登録部131と、紙幅検出機構制御部132と、媒体特定部133と、印字制御補正部134と、印刷制御部135とを備え、上位装置201、操作パネル12および紙幅センサ5から受信したデータに従い、各種制御を行う。
中央制御部13は、CPU(Central Processing Unit)等の制御手段で構成され、メモリ等の記憶部に記憶された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて印刷装置1全体の動作を制御する。この中央制御部13は、媒体登録部131と、紙幅検出機構制御部132と、媒体特定部133と、印字制御補正部134と、印刷制御部135とを備え、上位装置201、操作パネル12および紙幅センサ5から受信したデータに従い、各種制御を行う。
媒体登録部131は、印刷媒体の長さおよび幅を印刷媒体の種別毎に記憶する記憶部であり、操作者が操作パネル12を介して登録した通帳のタイプナンバー、幅寸法、長さ寸法を記憶する記憶部である。この媒体登録部131は、通帳の種別を表す識別子としてのタイプナンバーに関連付けて当該通帳の幅寸法および長さ寸法を記憶し、複数の通帳の種別に対応する幅寸法および長さ寸法を記憶する。
ここで、通帳の幅寸法および長さ寸法について図4に基づいて説明する。
図4は第1の実施例における通帳の説明図であり、図4(a)は通帳を閉じた状態を示し、図4(b)は通帳を開いた状態を示している。図4(b)に示す開いた状態の通帳(印刷媒体6)の中央部が綴じ部7である。
通帳の幅寸法とは、通帳(印刷媒体6)の綴じ部7が延在する方向の幅方向の寸法である。また、通帳の長さ寸法とは、通帳(印刷媒体6)の搬送方向における通帳(印刷媒体6)の長さであり、例えば通帳(印刷媒体6)の綴じ部7が延在する方向に直交する搬送方向(長さ方向)における通帳の中央部(綴じ部7の中央部)から通帳の端部までの寸法である。
図4は第1の実施例における通帳の説明図であり、図4(a)は通帳を閉じた状態を示し、図4(b)は通帳を開いた状態を示している。図4(b)に示す開いた状態の通帳(印刷媒体6)の中央部が綴じ部7である。
通帳の幅寸法とは、通帳(印刷媒体6)の綴じ部7が延在する方向の幅方向の寸法である。また、通帳の長さ寸法とは、通帳(印刷媒体6)の搬送方向における通帳(印刷媒体6)の長さであり、例えば通帳(印刷媒体6)の綴じ部7が延在する方向に直交する搬送方向(長さ方向)における通帳の中央部(綴じ部7の中央部)から通帳の端部までの寸法である。
本実施例では、登録する通帳の長さ寸法は、通帳の側面を示す図6に示すように、通帳(印刷媒体6)の綴じ部7の中央部から図中矢印Aが示す搬送方向における通帳の端部までの寸法である。
また、本実施例では、図5に示すように、通帳(印刷媒体6)の幅方向と直交する図中矢印Aが示す方向を通帳(印刷媒体6)の挿入方向として印刷装置1の媒体挿入口に挿入するものとする。したがって、印刷装置1は、挿入された通帳(印刷媒体6)を通帳(印刷媒体6)の長さ方向に搬送して印字位置を決定し、また通帳(印刷媒体6)の幅方向に印字ヘッドを移動させて通帳(印刷媒体6)に印字を行う。
また、本実施例では、図5に示すように、通帳(印刷媒体6)の幅方向と直交する図中矢印Aが示す方向を通帳(印刷媒体6)の挿入方向として印刷装置1の媒体挿入口に挿入するものとする。したがって、印刷装置1は、挿入された通帳(印刷媒体6)を通帳(印刷媒体6)の長さ方向に搬送して印字位置を決定し、また通帳(印刷媒体6)の幅方向に印字ヘッドを移動させて通帳(印刷媒体6)に印字を行う。
また、本実施例において、登録する通帳の幅寸法は、例えば図7に示すように、通帳タイプn=1の場合はX1であり、通帳タイプn=2の場合はX2となる。また登録する通帳の長さ寸法は、通帳タイプn=1の場合はY1であり、通帳タイプn=2の場合はY2となる。
図2の説明に戻り、紙幅検出部としての紙幅検出機構制御部132は、紙幅センサ5から受信したデータにより挿入された印刷媒体6の幅を検出する。
図2の説明に戻り、紙幅検出部としての紙幅検出機構制御部132は、紙幅センサ5から受信したデータにより挿入された印刷媒体6の幅を検出する。
媒体特定部133は、媒体登録部131に記憶された通帳(印刷媒体6)の幅寸法と、紙幅検出機構制御部132から受けた印刷媒体6の幅とを比較し、挿入された印刷媒体6が通帳であるか一般紙であるか、印刷媒体6の種別を特定する。媒体特定部133は、挿入された印刷媒体6が通帳であると特定すると、印字制御補正部134へ印字補正が必要な範囲を決定するための補正範囲情報(図6に示す通帳の長さ寸法Yn(インチ))を通知する。
印字制御補正部134は、媒体特定部133から通知された補正範囲情報に基づき印字制御を行う場合、印字制御部135に印字補正を行う指示を通知する。
印字制御補正部134は、媒体特定部133から通知された補正範囲情報に基づき印字制御を行う場合、印字制御部135に印字補正を行う指示を通知する。
印刷制御部135は、印字ヘッドの駆動を制御するとともに、その印字ヘッド駆動条件を補正するものである。印刷制御部135は、受信部11で受信したデータを印刷するために、印字ヘッド駆動部20、用紙搬送機構駆動部21およびスペース機構駆動部22にそれぞれ駆動命令を出力する。また、印刷制御部135は、印字制御補正部134から印字補正制御の命令を受けた場合、その命令に従い必要な補正処理を行う。印字補正制御の命令としては、印字ヘッド駆動部20に電流を増加させる命令またはヘッドピンのドライブ時間を延ばす命令、スペース機構駆動部22に印字速度を遅くする命令等がある。
本実施例では、印刷制御部135は、媒体特定部133が特定した印刷媒体6の種別が通帳形式であるとき、印刷媒体6の種別に基づいて媒体登録部131から抽出した情報としての印刷媒体の長さに基づき印字ヘッド駆動条件を補正する範囲を決定するとともに、印字ヘッド駆動条件を補正する。
印字ヘッド駆動部20は、印刷制御部135の命令に従い、印字ヘッド2bを制御し、印字ヘッド2bはヘッドピンを突出させて印字媒体にインクリボンのインクを転写する。
印字ヘッド駆動部20は、印刷制御部135の命令に従い、印字ヘッド2bを制御し、印字ヘッド2bはヘッドピンを突出させて印字媒体にインクリボンのインクを転写する。
用紙搬送機構駆動部21は、印刷制御部135の命令に従い、用紙搬送機構10を制御し、用紙搬送機構10は、図1に示す印刷媒体6をキャリッジ2aの移動方向と直交する図中矢印Aが示す方向、すなわち印刷媒体6(通帳)の長さ方向に搬送する。
スペース機構駆動部22は、印刷制御部135の命令に従い、スペース機構9を制御し、スペース機構9は、図1に示す印字ヘッド2bが搭載されたキャリッジ2aを図中矢印Aが示す印刷媒体6の搬送方向と直交する方向、すなわち印刷媒体6(通帳)の幅方向に移動させる。
スペース機構駆動部22は、印刷制御部135の命令に従い、スペース機構9を制御し、スペース機構9は、図1に示す印字ヘッド2bが搭載されたキャリッジ2aを図中矢印Aが示す印刷媒体6の搬送方向と直交する方向、すなわち印刷媒体6(通帳)の幅方向に移動させる。
上述した構成の作用について説明する。
まず、印刷装置が行う操作者による通帳サイズの登録処理を図8の第1の実施例における通帳サイズ登録処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図2を参照しながら説明する。
S101:印刷装置1の中央制御部13は、操作パネル12からの通帳サイズの登録指示を待機する。
まず、印刷装置が行う操作者による通帳サイズの登録処理を図8の第1の実施例における通帳サイズ登録処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図2を参照しながら説明する。
S101:印刷装置1の中央制御部13は、操作パネル12からの通帳サイズの登録指示を待機する。
S102:中央制御部13は、操作パネル12から通帳サイズの登録指示を受けたと判定すると処理をS103へ移行し、通帳サイズの登録指示を受けていないと判定すると処理をS101へ移行する。
S103:操作パネル12から通帳サイズの登録指示を受けたと判定した中央制御部13は、操作パネル12で入力された通帳タイプナンバー、通帳の幅寸法、通帳の長さ寸法を媒体登録部131に登録する。
S103:操作パネル12から通帳サイズの登録指示を受けたと判定した中央制御部13は、操作パネル12で入力された通帳タイプナンバー、通帳の幅寸法、通帳の長さ寸法を媒体登録部131に登録する。
S104:中央制御部13は、通帳タイプナンバーnに関連付けて通帳の幅寸法Xn(インチ)および通帳の長さ寸法Yn(インチ)を媒体登録部131に記憶させ、登録し、処理をS101へ移行する。
なお、nは任意の数字であり、通帳の種別を識別するための情報であり、媒体登録部131に登録するための通帳の番号である。例えば、通帳ナンバーを“1”とした場合、n=1、幅寸法X1=“6インチ”、長さ寸法Y1=“4インチ”として媒体登録部131に登録する。
なお、nは任意の数字であり、通帳の種別を識別するための情報であり、媒体登録部131に登録するための通帳の番号である。例えば、通帳ナンバーを“1”とした場合、n=1、幅寸法X1=“6インチ”、長さ寸法Y1=“4インチ”として媒体登録部131に登録する。
したがって、媒体登録部131には、複数の通帳の幅寸法Xnおよび長さ寸法Ynを登録することができ、通帳ナンバーn毎に、通帳の幅寸法Xn(インチ)および通帳の長さ寸法Yn(インチ)が登録される
次に、印刷装置が行う印字補正処理を図9の第1の実施例における印字補正処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図1および図2を参照しながら説明する。
次に、印刷装置が行う印字補正処理を図9の第1の実施例における印字補正処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図1および図2を参照しながら説明する。
S201:印刷装置1の受信部11は、上位装置201からの印字データの受信を待機する。
S202:受信部11は、上位装置201から印字データを受信したか否かを判定し、印字データを受信したと判定すると受信した印字データを印字制御部135へ通知して処理をS203へ移行し、印字データを受信していないと判定すると処理をS201へ移行する。
S202:受信部11は、上位装置201から印字データを受信したか否かを判定し、印字データを受信したと判定すると受信した印字データを印字制御部135へ通知して処理をS203へ移行し、印字データを受信していないと判定すると処理をS201へ移行する。
S203:印字制御部135は、通知された印字データを解析し、印字開始行まで印刷媒体6を搬送する指示を用紙搬送機構駆動部21へ通知し、用紙搬送機構駆動部21は通知された指示にしたがって用紙搬送機構10を駆動させて挿入口に挿入されている印刷媒体6を印字開始行まで搬送する。
S204:次に、印字制御部135は、キャリッジ2aを左端のホームポジションまで移動させる指示をスペース機構駆動部22へ通知し、スペース機構駆動部22はスペース機構9を駆動させてキャリッジ2aを左端のホームポジションまで移動させる。
S205:スペース機構駆動部22がキャリッジ2aを左端のホームポジションまで移動させると、印字制御部135は、キャリッジ2aを左端のホームポジションから遠ざかる方向へ移動させる指示をスペース機構駆動部22へ通知し、スペース機構駆動部22はスペース機構9を駆動させてキャリッジ2aを左端のホームポジションから遠ざかる方向、すなわちホームポジションの反対方向である右端方向へ移動させる。
S205:スペース機構駆動部22がキャリッジ2aを左端のホームポジションまで移動させると、印字制御部135は、キャリッジ2aを左端のホームポジションから遠ざかる方向へ移動させる指示をスペース機構駆動部22へ通知し、スペース機構駆動部22はスペース機構9を駆動させてキャリッジ2aを左端のホームポジションから遠ざかる方向、すなわちホームポジションの反対方向である右端方向へ移動させる。
S206、S207:このとき、紙幅検出機構制御部132は、紙幅センサ5から出力された信号から印刷媒体6のひとつ目の端部(図1に示す印刷媒体の左端)を検出したとき、すなわち紙幅センサ5からの出力信号が紙無しから紙有りに変化したとき、その位置を印刷媒体6の一端部の位置である“0位置”として記憶部に記憶する。なお、紙幅検出機構制御部132は、印刷媒体6の端部を検出しないときは処理をS205へ移行してキャリッジ2aの移動を継続する。
S208:紙幅検出機構制御部132が印刷媒体6の端部(図1に示す印刷媒体の左端)を検出すると、スペース機構駆動部22はスペース機構9を駆動させて、さらにキャリッジ2aを左端のホームポジションから遠ざかる方向、すなわちホームポジションの反対方向である右端方向へ移動させる。
S208:紙幅検出機構制御部132が印刷媒体6の端部(図1に示す印刷媒体の左端)を検出すると、スペース機構駆動部22はスペース機構9を駆動させて、さらにキャリッジ2aを左端のホームポジションから遠ざかる方向、すなわちホームポジションの反対方向である右端方向へ移動させる。
S209、S210:このとき、紙幅検出機構制御部132は、紙幅センサ5から出力された信号から印刷媒体6のふたつ目の端部(図1に示す印刷媒体の右端)を検出したとき、すなわち紙幅センサ5からの出力信号が紙有りから紙無しに変化したとき、印刷媒体6の一端部の“0位置”から検出したふたつ目の端部の位置までの距離“Aインチ”を印刷媒体6の紙幅として認識し、その紙幅の情報を媒体特定部133へ通知する。なお、紙幅検出機構制御部132は、印刷媒体6の端部を検出しないときは処理をS208へ移行してキャリッジ2aの移動を継続する。
S211:紙幅検出機構制御部132から印刷媒体6の紙幅の情報の通知を受けた媒体特定部133は、その紙幅の情報である“Aインチ”に基づいて媒体登録部131を検索し、紙幅の情報“Aインチ”が媒体登録部131に登録された通帳の幅の寸法Xn±0.1インチの範囲内に入るか否かを判定し、その範囲内に入ると判定すると印刷媒体6は登録された通帳であるとして処理をS214へ移行し、その範囲内に入らないと判定すると印刷媒体6を通帳でないとして処理をS212へ移行する。
S212:印字制御補正部134は印字の補正を行うことなく、印刷制御部135は、印字データを通常の印字制御、すなわち印字補正を行わない印字制御で印字する。
S213:印刷制御部135は、印字が終了すると印刷媒体6を挿入口から排出して本処理を終了する。
S214、S215:S211において、印刷媒体6が通帳であると判定した媒体特定部133は、印刷媒体6が通帳である旨の情報と、特定した通帳に関連付けられて媒体登録部131に登録された当該通帳の長さの寸法Ynインチを抽出し、抽出した長さの寸法Ynインチの情報とを印字制御補正部134へ通知する。
S213:印刷制御部135は、印字が終了すると印刷媒体6を挿入口から排出して本処理を終了する。
S214、S215:S211において、印刷媒体6が通帳であると判定した媒体特定部133は、印刷媒体6が通帳である旨の情報と、特定した通帳に関連付けられて媒体登録部131に登録された当該通帳の長さの寸法Ynインチを抽出し、抽出した長さの寸法Ynインチの情報とを印字制御補正部134へ通知する。
印刷制御部135は、印字制御補正部134から指示を受けて印字位置が通帳の長さの寸法“Yn−1”インチ(図6に示す印刷媒体(通帳)6の搬送方向における印刷媒体(通帳)6の先端から通帳の長さ寸法Yn−1インチ)の位置に到達するまで印字補正なしの印字制御で1行の印字を行う。印刷制御部135は、印字位置が通帳の長さの寸法“Yn−1”インチに到達したと判定すると処理をS218へ移行する。
S216:印字補正なしの印字制御で1行の印字を行った印刷制御部135は、印字位置が通帳の長さの寸法“Yn−1”インチに到達するまでの間に残りの印字データが無くなったと判定すると処理をS213へ移行し、一方印字データが残っていると判定すると処理をS217へ移行する。
S216:印字補正なしの印字制御で1行の印字を行った印刷制御部135は、印字位置が通帳の長さの寸法“Yn−1”インチに到達するまでの間に残りの印字データが無くなったと判定すると処理をS213へ移行し、一方印字データが残っていると判定すると処理をS217へ移行する。
S217:印刷制御部135は、1行の改行を行い、処理をS214へ移行する。
S218:印字位置が通帳の長さの寸法“Yn−1”インチに到達したと判定、すなわち印字補正が必要な領域に到達したと判定した印刷制御部135は、印字制御補正部134から指示を受けて印字ヘッド駆動部20へ印字ヘッド2bのドライブ時間を延ばした補正値での印字ヘッド2bを駆動、すなわちヘッドピンを突出させるときの力(インパクト力)を強くする指示を通知するとともに、印字速度の低減補正を行うため、スペース機構駆動部22に印字ヘッド2bの移動速度を低減させる指示を通知して印字補正を加えた印字を行う。
S218:印字位置が通帳の長さの寸法“Yn−1”インチに到達したと判定、すなわち印字補正が必要な領域に到達したと判定した印刷制御部135は、印字制御補正部134から指示を受けて印字ヘッド駆動部20へ印字ヘッド2bのドライブ時間を延ばした補正値での印字ヘッド2bを駆動、すなわちヘッドピンを突出させるときの力(インパクト力)を強くする指示を通知するとともに、印字速度の低減補正を行うため、スペース機構駆動部22に印字ヘッド2bの移動速度を低減させる指示を通知して印字補正を加えた印字を行う。
なお、印字ヘッド2bのドライブ時間の補正値は、予め使用される通帳を用いて、通帳の綴じ部の近傍を含め印刷を行う領域に重なっている紙葉の枚数とドライブ時間を変化させた場合の印字濃度の変化を光学的濃度計で測定して数値化し、ドライブ時間の最適値を制御プログラムのドライブ時間補正テーブルの値として通帳の種別毎に記憶部に保持しておくものとする。
同様に、上述したドライブ時間補正テーブルの値であるドライブ時間と、印字ヘッド2bのヘッドピンが突出した位置から初期位置へ戻る時間の関係は、高速で移動するヘッドピンの動きを、変位振動測定装置(ZIMMER社製)を用い、実験を行って測定することで数値化している。この実験により求めたヘッドピンの戻り時間から、インクリボンにヘッドピンが引っ掛からない印字最適速度を実験により求め、印字速度の低減補正値として上述したドライブ時間補正テーブルと同様に、制御プログラムの印字速度低減補正テーブルの値として記憶部に保持しておくものとする。
S219:印字補正を加えた印字制御で1行の印字を行った印刷制御部135は、残りの印字データが無くなったと判定すると処理をS213へ移行し、一方印字データが残っていると判定すると処理をS220へ移行する。
S219:印字補正を加えた印字制御で1行の印字を行った印刷制御部135は、残りの印字データが無くなったと判定すると処理をS213へ移行し、一方印字データが残っていると判定すると処理をS220へ移行する。
S220:印刷制御部135は、1行の改行を行う。
S221:改行を行った印刷制御部135は、印字位置が通帳の長さの寸法“Yn+1”インチ(図6に示す印刷媒体(通帳)6の搬送方向における印刷媒体(通帳)6の先端から通帳の長さ寸法Yn+1インチ)の位置に到達したと判定すると処理をS212へ移行して印字補正を行わない印字制御で印字し、到達していないと判定すると処理をS218へ移行して印字補正を加えた印字制御での印字を継続する。
このようにして印刷装置1は、印刷媒体(通帳)6の綴じ部近傍の印字補正を行う。
S221:改行を行った印刷制御部135は、印字位置が通帳の長さの寸法“Yn+1”インチ(図6に示す印刷媒体(通帳)6の搬送方向における印刷媒体(通帳)6の先端から通帳の長さ寸法Yn+1インチ)の位置に到達したと判定すると処理をS212へ移行して印字補正を行わない印字制御で印字し、到達していないと判定すると処理をS218へ移行して印字補正を加えた印字制御での印字を継続する。
このようにして印刷装置1は、印刷媒体(通帳)6の綴じ部近傍の印字補正を行う。
以上説明したように、印刷装置1は、通帳の長さおよび幅の寸法を予め媒体登録部131に通帳の種別毎に複数登録しておき、紙幅センサ5および紙幅検出機構制御部132から得られた印刷媒体の紙幅から、その印刷媒体が通帳か否かを判別し、通帳と判別した場合、媒体登録部131に登録されている通帳の長さ寸法に基づいて判定した通帳の綴じ部の前後の所定領域を印字する場合に、印字ヘッド2bのドライブ時間を延長補正してヘッドピンのインパクト力を強めるようにしたことにより、通帳の綴じ部近傍の印字濃度を濃くすることができる。
また、印刷装置1は、印字ヘッド2bのドライブ時間を延長するのに伴い、スペース機構9による印字ヘッド2bの移動速度を低下させるようにしたことにより、突出したヘッドピンが初期位置まで戻る時間を十分に確保することができ、ヘッドピンがインクリボンに引っ掛かってしまうことを防止することができる。
なお、本実施例では、登録された通帳と同じ幅の単紙は使用されない条件であるが、登録された通帳と同じ幅の単紙(通帳タイプ以外の印刷媒体)を使用する場合には、媒体登録部131に通帳タイプの印刷媒体か、それ以外の印刷媒体であるかを分類して登録できるようにしておき、さらに操作者が印刷時に通帳タイプかそれ以外の印刷媒体の選択ができるようにしておけば良い。
また、本実施例では、印刷媒体の幅を検出し、媒体特定部133が検出した幅により媒体の種別を判別するようにしたが、これに限られるものでなく、例えば媒体種別を表す情報が記憶されたICチップを印刷媒体に埋め込んでおき、この情報を無線通信で読み取り媒体の種別を判別する方法や印刷媒体に媒体種別を表す情報を記したバーコードや二次元コードを印刷しておき、これをスキャナ機構で読み取り、媒体の種別を判別する方法等であっても良い。
さらに、本実施例では、印刷制御部135が印字濃度を補正する手段を、印字ヘッドのドライブ時間を補正する方法で説明したが、それに限られるものでなく、例えば印字ヘッドの印加電圧値を補正する方法、印字ヘッドの駆動電流値を補正する方法、印字ヘッドにより同じ印字内容を同じ印字位置に2回印字するダブルインパクト等としても良い。
また、本実施例では、印刷媒体が通帳であると判定した場合、印刷制御部135は、通帳の綴じ部の範囲を、通常の印字補正に加えさらに、印字補正が必要な範囲として印字補正を行うようにしたが、通帳の印字補正が必要でない範囲での印字制御の条件は、通帳以外の印刷媒体の印字制御の条件と同じでなくても良い。
また、本実施例では、印刷媒体が通帳であると判定した場合、印刷制御部135は、通帳の綴じ部の範囲を、通常の印字補正に加えさらに、印字補正が必要な範囲として印字補正を行うようにしたが、通帳の印字補正が必要でない範囲での印字制御の条件は、通帳以外の印刷媒体の印字制御の条件と同じでなくても良い。
さらに、本実施例では、印刷媒体が通帳であると判定した場合、印刷制御部135が印字補正を行う必要がある範囲を、媒体搬送方向における通帳の綴じ部の中央から±1インチとして説明したが、これに限られるものでなく、通帳の特性に合わせて決定するようにしても良い。本実施例では、従来の印刷装置においては、印字補正を行わない印字制御でも通帳の綴じ部の中央から1インチ以上離れた範囲では図20に示す空気層8が抑えられ、印字が薄くなることやヘッドピンがインクリボンに引っ掛かることが少ないことから、印字補正を行う必要がある範囲を通帳の綴じ部の中央から±1インチとしたものである。
以上説明したように、第1の実施例では、通帳の長さおよび幅の寸法を予め媒体登録部に通帳の種別毎に複数登録しておき、紙幅センサおよび紙幅検出機構制御部から得られた印刷媒体の紙幅から、その印刷媒体が通帳か否かを判別し、通帳と判別した場合、媒体登録部に登録されている通帳の長さ寸法に基づいて判定した通帳の綴じ部の前後の所定領域を印字する場合に、印字ヘッドのドライブ時間を延長補正してヘッドピンのインパクト力を強めるようにしたことにより、通帳の綴じ部近傍の印字濃度を濃くすることができるという効果が得られる。
また、印字ヘッドのドライブ時間を延長するのに伴い、スペース機構による印字ヘッドの移動速度を低下させるようにしたことにより、突出したヘッドピンが初期位置まで戻る時間を十分に確保することができ、ヘッドピンがインクリボンに引っ掛かってしまうことを防止することができるという効果が得られる。
また、印字ヘッドのドライブ時間を延長するのに伴い、スペース機構による印字ヘッドの移動速度を低下させるようにしたことにより、突出したヘッドピンが初期位置まで戻る時間を十分に確保することができ、ヘッドピンがインクリボンに引っ掛かってしまうことを防止することができるという効果が得られる。
第2の実施例の構成は、第1の実施例の構成に紙厚センサおよび紙厚検出機構制御部を加えたものとしている。その第2の実施例の構成を図10〜図13に基づいて説明する。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図10は第2の実施例における印字機構の構成を示す説明図、図11は第2の実施例における紙厚センサの上面図、図12は第2の実施例における紙厚センサの側面図である。
図10において、紙厚センサ24は、印刷媒体の厚さを検出するセンサであり、用紙搬送機構10の搬送ローラ10bの近傍の用紙搬送路の上部に配設されている。
図10は第2の実施例における印字機構の構成を示す説明図、図11は第2の実施例における紙厚センサの上面図、図12は第2の実施例における紙厚センサの側面図である。
図10において、紙厚センサ24は、印刷媒体の厚さを検出するセンサであり、用紙搬送機構10の搬送ローラ10bの近傍の用紙搬送路の上部に配設されている。
図11において、紙厚センサ24は、圧電素子25と、紙厚検出用ローラ機構26とから構成されている。
圧電素子25は、汎用のピエゾ素子を用いた圧力センサであり、例えば株式会社東京センサ製のピエゾフィルムLDTシリーズなどがある。
紙厚検出用ローラ機構26は、印刷媒体を用紙搬送路の下部ガイドとの間で挟持し、印刷媒体の厚さに応じ、その厚さが厚いほど軸27を支点により多く回転するように構成されている。
圧電素子25は、汎用のピエゾ素子を用いた圧力センサであり、例えば株式会社東京センサ製のピエゾフィルムLDTシリーズなどがある。
紙厚検出用ローラ機構26は、印刷媒体を用紙搬送路の下部ガイドとの間で挟持し、印刷媒体の厚さに応じ、その厚さが厚いほど軸27を支点により多く回転するように構成されている。
図12(a)は、印刷媒体が存在しないときの紙厚センサ24の状態を示し、図12(b)は、印刷媒体が存在するときの紙厚センサ24の状態を示している。
図12(b)に示すように、用紙搬送路に印刷媒体が存在するときの紙厚センサ24は、図12(a)に示す用紙搬送路に印刷媒体が存在しない状態の紙厚センサ24と比較して、紙厚検出用ローラ機構26の紙厚検出用ローラ26aが印刷媒体に接触することにより軸27を支点に紙厚検出用ローラ26aを支持する支持部材26bがより多く回転し、その支持部材26bに設けられた当接部材26cが圧電素子25を押圧する力が大きくなる。
圧電素子25は、紙厚検出用ローラ機構26の当接部材26cによる圧力を電圧信号に変換し、出力する。
図12(b)に示すように、用紙搬送路に印刷媒体が存在するときの紙厚センサ24は、図12(a)に示す用紙搬送路に印刷媒体が存在しない状態の紙厚センサ24と比較して、紙厚検出用ローラ機構26の紙厚検出用ローラ26aが印刷媒体に接触することにより軸27を支点に紙厚検出用ローラ26aを支持する支持部材26bがより多く回転し、その支持部材26bに設けられた当接部材26cが圧電素子25を押圧する力が大きくなる。
圧電素子25は、紙厚検出用ローラ機構26の当接部材26cによる圧力を電圧信号に変換し、出力する。
図13は第2の実施例における印刷装置の制御構成を示すブロック図である。
図13において、印刷装置1は、受信部11と、操作パネル12と、紙幅センサ5と、紙厚センサ24と、中央制御部13と、印字ヘッド2bを制御する印字ヘッド駆動部20と、用紙搬送機構10を制御する用紙搬送機構駆動部21と、スペース機構9を制御するスペース機構駆動部22とから構成されている。
中央制御部13は、媒体登録部131と、紙幅検出機構制御部132と、媒体特定部133と、印字制御補正部134と、印刷制御部135とに加え、紙厚検出機構制御部136を備え、上位装置201、操作パネル12、紙幅センサ5、および紙厚センサ24から受信したデータに従い、各種制御を行う。
図13において、印刷装置1は、受信部11と、操作パネル12と、紙幅センサ5と、紙厚センサ24と、中央制御部13と、印字ヘッド2bを制御する印字ヘッド駆動部20と、用紙搬送機構10を制御する用紙搬送機構駆動部21と、スペース機構9を制御するスペース機構駆動部22とから構成されている。
中央制御部13は、媒体登録部131と、紙幅検出機構制御部132と、媒体特定部133と、印字制御補正部134と、印刷制御部135とに加え、紙厚検出機構制御部136を備え、上位装置201、操作パネル12、紙幅センサ5、および紙厚センサ24から受信したデータに従い、各種制御を行う。
紙厚検出部としての紙厚検出機構制御部136は、紙厚センサ24から受信した電圧信号としての電圧値に基づいて印刷媒体の厚さを検出し、媒体特定部133に印刷媒体の厚さを表す情報を通知する。紙厚検出機構制御部136は、印刷媒体の厚さの検出を改行動作ごとに行うものとする。
なお、図10に示す印字ヘッド2bが印刷媒体に印刷する位置と、紙厚センサ24が厚さを検出する媒体搬送方向における位置のとの距離は、予め決定されているため、印刷制御部135は、印刷する行における印刷媒体の紙厚を認識することができるようになっている。
なお、図10に示す印字ヘッド2bが印刷媒体に印刷する位置と、紙厚センサ24が厚さを検出する媒体搬送方向における位置のとの距離は、予め決定されているため、印刷制御部135は、印刷する行における印刷媒体の紙厚を認識することができるようになっている。
媒体登録部131は、印刷媒体の厚さに対応させて印字ヘッド駆動条件の補正値を印字補正テーブルとして記憶している。なお、印字補正テーブルの詳細は後述する。
上述した構成の作用について説明する。なお、印刷装置が行う操作者による通帳サイズの登録処理は第1の実施例と同様の処理なのでその説明を省略する。
印刷装置が行う印字補正処理を図14の第2の実施例における印字補正処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図10および図13を参照しながら説明する。なお、S201〜S213の処理は、図9に示す201〜S213と同様の処理であり、第2の実施例では、S301〜S316の処理を追加している。
上述した構成の作用について説明する。なお、印刷装置が行う操作者による通帳サイズの登録処理は第1の実施例と同様の処理なのでその説明を省略する。
印刷装置が行う印字補正処理を図14の第2の実施例における印字補正処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図10および図13を参照しながら説明する。なお、S201〜S213の処理は、図9に示す201〜S213と同様の処理であり、第2の実施例では、S301〜S316の処理を追加している。
S201〜S203:図9に示すS201〜S203と同様の処理であるためその説明を省略する。
S301:紙厚検出機構制御部136は、このときの紙厚センサ24から出力された印刷媒体6の紙厚情報を印刷媒体6の厚さB1(mm)として記憶部に記憶する。このようにして紙厚検出機構制御部136は、媒体登録部131から抽出した印刷媒体6の長さに基づいて印刷媒体6の搬送方向における印刷媒体6の中央部(綴じ部)より先行側(前方側)の厚さを検出する。
S301:紙厚検出機構制御部136は、このときの紙厚センサ24から出力された印刷媒体6の紙厚情報を印刷媒体6の厚さB1(mm)として記憶部に記憶する。このようにして紙厚検出機構制御部136は、媒体登録部131から抽出した印刷媒体6の長さに基づいて印刷媒体6の搬送方向における印刷媒体6の中央部(綴じ部)より先行側(前方側)の厚さを検出する。
なお、本実施例では、紙厚検出機構制御部136は、印刷媒体6を印字開始行まで搬送したときに、紙厚センサ24から出力された印刷媒体6の紙厚情報を印刷媒体6の厚さB1(mm)として記憶部に記憶するようにしたが、印刷媒体6の搬送中に、紙厚センサ24から出力された印刷媒体6の紙厚情報を印刷媒体6の厚さB1(mm)として記憶部に記憶するようにしても良い。
S204〜S213:図9に示すS204〜S213と同様の処理であるためその説明を省略する。
なお、S211において、媒体特定部133が、印刷媒体6は登録された通帳であると判定すると処理をS302へ移行するものとする。
S204〜S213:図9に示すS204〜S213と同様の処理であるためその説明を省略する。
なお、S211において、媒体特定部133が、印刷媒体6は登録された通帳であると判定すると処理をS302へ移行するものとする。
S302、S303:S211において、印刷媒体6が通帳であると判定した媒体特定部133は、印刷媒体6が通帳である旨の情報と、特定した通帳に関連付けられて媒体登録部131に登録された当該通帳の長さの寸法Ynインチを抽出し、抽出した長さの寸法Ynインチの情報とを印字制御補正部134へ通知する。
印刷制御部135は、印字制御補正部134から指示を受けて印刷媒体6の綴じ部が紙厚センサ24の位置を通過するまで印字補正なしの印字制御で1行の印字を行う。印刷制御部135は、印刷媒体6の綴じ部が紙厚センサ24の位置を通過したと判定すると処理をS306へ移行する。
印刷制御部135は、印字制御補正部134から指示を受けて印刷媒体6の綴じ部が紙厚センサ24の位置を通過するまで印字補正なしの印字制御で1行の印字を行う。印刷制御部135は、印刷媒体6の綴じ部が紙厚センサ24の位置を通過したと判定すると処理をS306へ移行する。
S304:印字補正なしの印字制御で1行の印字を行った印刷制御部135は、印刷媒体6の綴じ部が紙厚センサ24の位置を通過するまでの間に残りの印字データが無くなったと判定すると処理をS213へ移行し、一方印字データが残っていると判定すると処理をS305へ移行する。
S305:印刷制御部135は、1行の改行を行い、処理をS302へ移行する。
S305:印刷制御部135は、1行の改行を行い、処理をS302へ移行する。
S306:印刷媒体6の綴じ部が紙厚センサ24の位置を通過したと判定、すなわち紙厚センサ24が印刷媒体6の綴じ部の中央を越えたページに到達したと判定した印刷制御部135は、このときの紙厚センサ24から出力された印刷媒体6の紙厚情報を印刷媒体6の厚さB2(mm)として記憶部に記憶する。このようにして紙厚検出機構制御部136は、媒体登録部131から抽出した印刷媒体6の長さに基づいて印刷媒体6の搬送方向における印刷媒体6の中央部(綴じ部)より後行側(後方側)の厚さを検出する。
S307:印刷制御部135は、厚さB1(mm)と厚さB2(mm)との差B(=B1−B2)を算出し、記憶部に記憶する。
S307:印刷制御部135は、厚さB1(mm)と厚さB2(mm)との差B(=B1−B2)を算出し、記憶部に記憶する。
S308:印刷制御部135は、算出した差Bの値に基づいて予め記憶部に記憶されている印字補正テーブルを検索し、当該差Bの値に対応付けられた各補正パラメータである印字補正開始位置Ys(インチ)、印字補正終了位置Ye(インチ)、印字ドライブ時間補正D(%)、印字速度補正E(%)を抽出する。
ここで、印字補正テーブルを図15の第2の実施例における印字補正テーブルの説明図に基づいて図16〜図18を参照しながら説明する。なお、図16〜図18の(a)は印刷媒体6の側面図であり、(b)は印刷媒体6の上面図である。
ここで、印字補正テーブルを図15の第2の実施例における印字補正テーブルの説明図に基づいて図16〜図18を参照しながら説明する。なお、図16〜図18の(a)は印刷媒体6の側面図であり、(b)は印刷媒体6の上面図である。
図15において、印字補正テーブル30は、搬送方向における印刷媒体の先行側と後行側の厚さの差31(B=B1−B2)、印字補正開始位置32(Ysインチ)、印字補正終了位置33(Yeインチ)、印字ドライブ時間補正34(D%)、および印字速度補正35(E%)で構成され、厚さの差31の値に関連付けて印字補正開始位置32、印字補正終了位置33、印字ドライブ時間補正34、および印字速度補正35が記憶部に記憶されている。なお、印字ドライブ時間補正34(D%)および印字速度補正35(E%)は、標準の印字制御を100%とし、それに対する比率(%)を記憶する。
この印字補正テーブル30は、例えば厚さの差31が−1未満であるとき、印刷媒体の先行側の厚さが薄く、後行側の厚さが厚いことから印刷媒体の綴じ部より後行側の所定の範囲(図16に示す印字補正範囲6a)に対して印字補正を行うための補正値として印字補正開始位置32、印字補正終了位置33、印字ドライブ時間補正34、および印字速度補正35を記憶する。
例えば、図16に示すように、印刷媒体の先行側の厚さが薄く、厚さの差31(B=B1−B2)が−2mmの場合、印字補正開始位置32がYn(インチ)、印字補正終了位置33がYn+0.5(インチ)、印字ドライブ時間補正34が105%、および印字速度補正35が95%となり、それらが補正値となる。
例えば、図16に示すように、印刷媒体の先行側の厚さが薄く、厚さの差31(B=B1−B2)が−2mmの場合、印字補正開始位置32がYn(インチ)、印字補正終了位置33がYn+0.5(インチ)、印字ドライブ時間補正34が105%、および印字速度補正35が95%となり、それらが補正値となる。
また、印字補正テーブル30は、例えば厚さの差31が−1以上、かつ1未満であるとき、印刷媒体の先行側と後行側の厚さは略同じとして印字補正は行わないため、印字補正を行わない補正値として印字補正開始位置32、印字補正終了位置33、印字ドライブ時間補正34、および印字速度補正35を記憶する。
例えば、図17に示すように、印刷媒体の先行側と後行側の厚さが略同じで厚さの差31(B=B1−B2)が略0mmの場合、印字補正開始位置32がYn(インチ)、印字補正終了位置33がYn(インチ)、印字ドライブ時間補正34が100%、および印字速度補正35が100%となり、標準の印字制御の値となる。
例えば、図17に示すように、印刷媒体の先行側と後行側の厚さが略同じで厚さの差31(B=B1−B2)が略0mmの場合、印字補正開始位置32がYn(インチ)、印字補正終了位置33がYn(インチ)、印字ドライブ時間補正34が100%、および印字速度補正35が100%となり、標準の印字制御の値となる。
さらに、印字補正テーブル30は、例えば厚さの差31が1以上であるとき、印刷媒体の先行側の厚さが厚く、後行側の厚さが薄いことから印刷媒体の綴じ部より先行側の所定の範囲(図18に示す印字補正範囲6a)に対して印字補正を行うための補正値として印字補正開始位置32、印字補正終了位置33、印字ドライブ時間補正34、および印字速度補正35を記憶する。
例えば、図18に示すように、印刷媒体の先行側の厚さが厚く、厚さの差31(B=B1−B2)が4mmの場合、印字補正開始位置32がYn−2.0(インチ)、印字補正終了位置33がYn(インチ)、印字ドライブ時間補正34が130%、および印字速度補正35が77%となり、それらが補正値となる。
例えば、図18に示すように、印刷媒体の先行側の厚さが厚く、厚さの差31(B=B1−B2)が4mmの場合、印字補正開始位置32がYn−2.0(インチ)、印字補正終了位置33がYn(インチ)、印字ドライブ時間補正34が130%、および印字速度補正35が77%となり、それらが補正値となる。
S309、S310:印刷制御部135は、印字位置が抽出した印字補正開始位置Ys(インチ)に到達するまで印字補正なしの印字制御で1行の印字を行う。印刷制御部135は、印字補正開始位置Ys(インチ)に到達したと判定すると処理をS313へ移行する。
S311:印字補正なしの印字制御で1行の印字を行った印刷制御部135は、印字位置が印字補正開始位置Ys(インチ)に到達するまでの間に残りの印字データが無くなったと判定すると処理をS213へ移行し、一方印字データが残っていると判定すると処理をS312へ移行する。
S312:印刷制御部135は、1行の改行を行い、処理をS309へ移行する。
S311:印字補正なしの印字制御で1行の印字を行った印刷制御部135は、印字位置が印字補正開始位置Ys(インチ)に到達するまでの間に残りの印字データが無くなったと判定すると処理をS213へ移行し、一方印字データが残っていると判定すると処理をS312へ移行する。
S312:印刷制御部135は、1行の改行を行い、処理をS309へ移行する。
S313:印字位置が印字補正開始位置Ys(インチ)に到達したと判定、すなわち印字補正が必要な領域に到達したと判定した印刷制御部135は、印字制御補正部134から指示を受けて印字ヘッド駆動部20へ印字ヘッド2bのドライブ時間を印字補正テーブルから抽出した印字ドライブ時間補正D(%)に従って補正し、印字ヘッド2bを駆動する指示を通知するとともに、印字速度の低減補正を行うため、スペース機構駆動部22に印字ヘッド2bの移動速度を印字補正テーブルから抽出した印字速度補正E(%)に従って低減補正させる指示を通知して印字補正を加えた印字を行う。
このようにして印刷制御部135は、紙厚検出機構制御部136が検出した印刷媒体6の先行側の厚さと後行側の厚さとの差に応じて印字ヘッドの駆動条件を補正する。
このようにして印刷制御部135は、紙厚検出機構制御部136が検出した印刷媒体6の先行側の厚さと後行側の厚さとの差に応じて印字ヘッドの駆動条件を補正する。
S314:印字補正を加えた印字制御で1行の印字を行った印刷制御部135は、残りの印字データが無くなったと判定すると処理をS213へ移行し、一方印字データが残っていると判定すると処理をS315へ移行する。
S315:印刷制御部135は、1行の改行を行う。
S316:改行を行った印刷制御部135は、印字位置が印字補正終了位置Ye(インチ)の位置に到達したと判定すると処理をS212へ移行して印字補正を行わない印字制御で印字し、到達していないと判定すると処理をS313へ移行して印字補正を加えた印字制御での印字を継続する。
このようにして印刷装置1は、印刷媒体(通帳)6の綴じ部近傍の印字補正を行う。
S315:印刷制御部135は、1行の改行を行う。
S316:改行を行った印刷制御部135は、印字位置が印字補正終了位置Ye(インチ)の位置に到達したと判定すると処理をS212へ移行して印字補正を行わない印字制御で印字し、到達していないと判定すると処理をS313へ移行して印字補正を加えた印字制御での印字を継続する。
このようにして印刷装置1は、印刷媒体(通帳)6の綴じ部近傍の印字補正を行う。
以上説明したように、紙厚センサにより印刷媒体の先行側のページと後行側のページの厚さの差を検出することができ、その厚さの差に応じて印字補正を行うようにしたことにより、印刷媒体に空気層が生じる印字補正が必要な範囲のみに印字補正を行うことができる。
また、印刷媒体の先行側のページと後行側のページの厚さの差が小さい場合は、空気層が薄くヘッドピンによるインクリボンの引っ掛かりが軽微となるため、印字ヘッド2bのドライブ時間を増加させる補正値を小さく、かつ印字ヘッド2bの移動速度を低下させる補正値を小さくするように、印刷媒体の先行側のページと後行側のページの厚さの差に応じた図15に示す印字補正テーブルを設けたことにより、印字ヘッド2bへの必要以上の電力供給を抑えることができる。
また、印刷媒体の先行側のページと後行側のページの厚さの差が小さい場合は、空気層が薄くヘッドピンによるインクリボンの引っ掛かりが軽微となるため、印字ヘッド2bのドライブ時間を増加させる補正値を小さく、かつ印字ヘッド2bの移動速度を低下させる補正値を小さくするように、印刷媒体の先行側のページと後行側のページの厚さの差に応じた図15に示す印字補正テーブルを設けたことにより、印字ヘッド2bへの必要以上の電力供給を抑えることができる。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、紙厚センサにより通帳の先行側のページと後行側のページの厚さの差を検出することができ、その厚さの差に応じて印字補正を行うようにしたことにより、印刷媒体に空気層が生じる印字補正が必要な範囲のみに印字補正を行うことができるという効果が得られる。
また、印字ヘッドへの必要以上の電力供給を抑えることができ、消費電力を低減させることができるという効果が得られる。
なお、第1の実施例および第2の実施例では、印刷装置を通帳への印刷が可能なドットインパクトプリンタとして説明したが、それに限られることなく、銀行等の金融機関で使用される記帳機や端末装置等の通帳への印刷が可能な装置としても良い。
また、印字ヘッドへの必要以上の電力供給を抑えることができ、消費電力を低減させることができるという効果が得られる。
なお、第1の実施例および第2の実施例では、印刷装置を通帳への印刷が可能なドットインパクトプリンタとして説明したが、それに限られることなく、銀行等の金融機関で使用される記帳機や端末装置等の通帳への印刷が可能な装置としても良い。
1 印刷装置
2 印字機構
2a キャリッジ
2b 印字ヘッド
2c メインシャフト
2d キャリッジローラ
3 メカフレーム
5 紙幅センサ
6 印刷媒体
9 スペース機構
10 用紙搬送機構
11 受信部
12 操作パネル
13 中央制御部
20 印字ヘッド駆動部
21 用紙搬送機構駆動部
22 スペース機構駆動部
24 紙厚センサ
25 圧電素子
26 紙厚検出用ローラ機構
27 軸
131 媒体登録部
132 紙幅検出機構制御部
133 媒体特定部
134 印字制御補正部
135 印刷制御部
136 紙厚検出機構制御部
2 印字機構
2a キャリッジ
2b 印字ヘッド
2c メインシャフト
2d キャリッジローラ
3 メカフレーム
5 紙幅センサ
6 印刷媒体
9 スペース機構
10 用紙搬送機構
11 受信部
12 操作パネル
13 中央制御部
20 印字ヘッド駆動部
21 用紙搬送機構駆動部
22 スペース機構駆動部
24 紙厚センサ
25 圧電素子
26 紙厚検出用ローラ機構
27 軸
131 媒体登録部
132 紙幅検出機構制御部
133 媒体特定部
134 印字制御補正部
135 印刷制御部
136 紙厚検出機構制御部
Claims (6)
- 印刷媒体の長さおよび幅を印刷媒体の種別毎に記憶する媒体登録部と、
前記印刷媒体の幅を検出する紙幅検出部と、
前記紙幅検出部で検出した前記印刷媒体の幅と、前記媒体登録部に記憶された幅とを比較し、前記印刷媒体の種別を特定する媒体特定部と、
前記印刷媒体に印刷する印字ヘッドと、
前記印字ヘッドの駆動を制御するとともに、前記印字ヘッド駆動条件を補正する印刷制御部とを備え、
前記印刷制御部は、前記媒体特定部が特定した印刷媒体の種別が通帳形式であるとき、前記印刷媒体の種別に基づいて前記媒体登録部から抽出した情報に基づき前記印字ヘッド駆動条件を補正することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記印刷制御部は、前記印刷媒体の種別に基づいて前記媒体登録部から抽出した前記印刷媒体の長さに基づいて前記印字ヘッド駆動条件を補正する範囲を決定することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1または請求項2に記載の印刷装置において、
前記印刷媒体の厚さを検出する紙厚検出部を備え、
前記媒体登録部は、さらに前記印刷媒体の厚さに対応させて前記印字ヘッド駆動条件の補正値を記憶し、
前記印刷制御部は、前記媒体特定部が特定した印刷媒体の種別に加え、前記紙厚検出部が検出した前記印刷媒体の厚さに基づいて前記媒体登録部から抽出した補正値に基づき前記印字ヘッド駆動条件を補正することを特徴とする印刷装置。 - 請求項3に記載の印刷装置において、
前記媒体登録部に記憶される印刷媒体の長さは、前記印刷媒体の搬送方向における前記印刷媒体の長さであり、
前記紙厚検出部は、前記媒体登録部から抽出した前記印刷媒体の長さに基づいて前記印刷媒体の搬送方向における前記印刷媒体の中央部より先行側の厚さおよび後行側の厚さを検出し、
前記印刷制御部は、前記紙厚検出部が検出した前記印刷媒体の先行側の厚さと後行側の厚さとの差に応じて前記印字ヘッド駆動条件を補正することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記印刷制御部は、少なくとも前記印字ヘッドのヘッドピンのドライブ時間の補正、前記印字ヘッドの印加電圧の補正、前記印字ヘッドの駆動電流値の補正および前記印字ヘッドによる同一印字内容の2回印刷のうちいずれかひとつを、前記印字ヘッド駆動条件の補正とすることを特徴とする印刷装置。 - 請求項5に記載の印刷装置において、
前記印刷制御部は、さらに前記印字ヘッドの移動速度を補正することを特徴とする印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012180290A JP2014037088A (ja) | 2012-08-15 | 2012-08-15 | 印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012180290A JP2014037088A (ja) | 2012-08-15 | 2012-08-15 | 印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014037088A true JP2014037088A (ja) | 2014-02-27 |
Family
ID=50285589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012180290A Pending JP2014037088A (ja) | 2012-08-15 | 2012-08-15 | 印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014037088A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016083803A (ja) * | 2014-10-24 | 2016-05-19 | セイコーエプソン株式会社 | プリンターおよびプリンターの印刷制御方法 |
-
2012
- 2012-08-15 JP JP2012180290A patent/JP2014037088A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016083803A (ja) * | 2014-10-24 | 2016-05-19 | セイコーエプソン株式会社 | プリンターおよびプリンターの印刷制御方法 |
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