JP4145686B2 - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙などの媒体に印刷を行う印刷装置及び印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙、布、フィルム等の各種の媒体(被印刷体)に文字やテキストを記録する記録装置として、シリアルプリンタが知られている。このようなシリアルプリンタでは、媒体を搬送方向に搬送する搬送動作と、ヘッドを走査方向に移動させて印字を行う印刷動作とを交互に繰り返し、媒体にドットを形成している。
【0003】
シリアルプリンタでは、印刷動作時に、ヘッドが媒体に対向している必要がある。そこで、シリアルプリンタには媒体の有無を検出するセンサが設けられ、ヘッドが媒体に対向しているかを判断している。通常、センサの出力が「媒体なし」を示している場合、ヘッドが媒体に対向していないと判断されるので、印刷動作が中止される。
しかし、媒体の有無を検出するセンサは、ヘッドと異なる位置に設けられ、ヘッドよりも(つまり印字位置よりも)搬送方向の上流側に設けられている。このようにセンサが配置されると、搬送により媒体の後端がセンサを通過した後、センサの出力が「媒体なし」を示していても、ヘッドが媒体に対向している。そこで、このような場合は、センサの出力が「媒体なし」を示していても、所定量だけ印刷動作が行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平2−301475号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
センサの出力が「媒体あり」から「媒体なし」に変化する場合として、上記のように媒体の後端がセンサを通過した場合だけでなく、ユーザーによって媒体が引き抜かれるような場合もある。ユーザーによって媒体が引き抜かれた場合、ヘッドは媒体に対向していない状態なので、印刷動作は中止する必要がある。そのため、プリンタは、センサの出力が「媒体あり」から「媒体なし」に変化した場合、ヘッドが媒体に対向している状態なのか、媒体が引き抜かれた状態なのかを区別する必要がある。
本発明は、上記の課題を鑑みて、適切に媒体に印刷を行う印刷装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための主たる発明は、媒体を搬送方向に搬送する搬送ユニットと、ヘッドを走査方向に移動させるキャリッジと、前記搬送ユニットの搬送経路上において媒体の有無を検出するセンサとを備え、前記媒体を搬送方向に搬送する搬送動作と、前記ヘッドを走査方向に移動させて前記媒体に印刷を行う印刷動作とを交互に繰り返すことによって、媒体に印刷処理を行い、前記搬送動作を行っていないときに、前記センサの出力が、前記媒体のあることを示す媒体有り出力から前記媒体のないことを示す媒体無し出力に変化した場合、前記印刷処理を中止し、前記搬送動作中に、前記センサの出力が前記媒体有り出力から前記媒体無し出力に変化した場合、前記媒体無し出力の状態で前記印刷処理を続行する印刷装置であって、前記搬送動作を行っていないときに前記センサの出力が前記媒体有り出力から前記媒体無し出力に変化した場合であっても、前記キャリッジの移動中に前記センサの出力が前記媒体有り出力から前記媒体無し出力に変化した場合には、前記印刷処理を中止しないことを特徴とする。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【0007】
【発明の実施の形態】
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
【0008】
媒体の有無を検出するセンサを備え、
前記媒体を搬送方向に搬送する搬送動作と、ヘッドを走査方向に移動させて前記媒体に印刷を行う印刷動作とを交互に繰り返し、媒体に印刷を行い、
前記センサの出力が、前記搬送動作によらず、前記媒体のないことを示す媒体無し出力に変化した場合、前記印刷動作を中止し、
前記センサの出力が、前記搬送動作中に前記媒体無し出力に変化した場合、前記媒体無し出力の状態で前記印刷動作を続行する印刷装置であって、
前記媒体の印刷を開始してから、前記媒体無し出力の状態で前記印刷動作を続行するまでの間に、
前記センサの出力が変化しても、前記印刷動作を中止しない状態があることを特徴とする印刷装置。
【0009】
このような印刷装置によれば、ヘッドが媒体に対向している状態なのか媒体が引き抜かれた状態なのかを区別して、適切に媒体に印刷を行う印刷装置を提供することができる。
【0010】
かかる印刷装置であって、前記搬送動作後の所定時間内は、前記センサの出力が変化しても前記印刷動作を中止しない状態になることが望ましい。搬送動作直後の媒体の姿勢は不安定であるが、このような印刷装置によれば、適切に媒体に印刷を行う印刷装置を提供することができる。
【0011】
かかる印刷装置であって、前記印刷動作後の所定時間内は、前記センサの出力が変化しても前記印刷動作を中止しない状態になることが望ましい。印刷動作直後の媒体の姿勢は不安定であるが、このような印刷装置によれば、適切に媒体に印刷を行う印刷装置を提供することができる。
【0012】
かかる印刷装置であって、前記媒体は複数の用紙を有し各用紙の一辺を綴じたものであり、前記印刷装置は、前記一辺の側から前記媒体を搬送することが望ましい。このような媒体は複数の用紙を一緒に搬送する必要があるため、各用紙のこしは弱く、用紙の後端がセンサから滑り落ちやすい。そのため、このような印刷装置によれば、このような媒体であっても、適切に媒体に印刷を行う印刷装置を提供することができる。
【0013】
かかる印刷装置であって、前記センサは、前記媒体よりも下に設けられていることが望ましい。また、かかる印刷装置であって、前記媒体はプラテンに巻き付けられて搬送され、前記センサは前記媒体が搬送されるときの前記媒体の凸側に設けられていることが望ましい。また、前記媒体はプラテンに巻き付けられて搬送され、前記媒体と前記プラテンとの接触部分のうちの前記センサに近い部分は、前記センサよりも下側になることが望ましい。また、かかる印刷装置であって、前記センサの検出位置において、前記媒体の搬送方向が下に傾斜していることが望ましい。このような印刷装置によれば、媒体の後端がセンサから滑り落ちやすいが、適切に媒体に印刷を行う印刷装置を提供することができる。
【0014】
媒体の有無を検出するセンサを備え、媒体を搬送方向に搬送する搬送動作とヘッドを走査方向に移動させて印刷を行う印刷動作とを交互に繰り返し媒体に印刷を行い、前記搬送動作を行っていないときに前記センサの出力が変化すれば前記印刷動作を中止する印刷装置であって、前記センサの出力が前記搬送動作又は前記印刷動作を終えてから所定時間内に変化すれば印刷動作を中止しないことを特徴とする印刷装置。搬送動作直後や印刷動作直後の媒体の姿勢は不安定であるが、このような印刷装置によれば、ヘッドが媒体に対向している状態なのか媒体が引き抜かれた状態なのかを区別して、適切に媒体に印刷を行う印刷装置を提供することができる。
【0015】
===印刷装置(インパクトプリンタ)の概要===
<インパクトプリンタの構成について>
図1及び図2を参照しつつ、印刷装置としてのインパクトプリンタを例にとって、その概要について説明する。なお、図1は、インパクトプリンタの全体構成の説明図である。また、図2は、インパクトプリンタの制御ユニットを中心としたブロック図である。
本実施形態のインパクトプリンタは、搬送ユニット10、ヘッドユニット20、キャリッジユニット40、および制御ユニット60を有する。
【0016】
搬送ユニット10は、媒体(被印刷体)である例えば紙を印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の方向(搬送方向という)に所定の移動量にて紙を移動させるためのものである。すなわち、搬送ユニット10は、搬送機構として機能する。搬送ユニット10は、少なくとも、搬送モータ12とプラテン14とを有する。搬送モータ12は、ステップモータからなり、制御ユニット60から入力された信号に基づいて、所定のステップ数の駆動を行う。プラテン14は、回転可能に設置されており、搬送モータ12によって回転する。紙がプラテン14に巻き付けられた状態で、搬送モータ12が所定のステップ数で回転するとプラテン14が回転し、プラテン14が紙を所定の搬送量にて搬送方向に搬送する。
【0017】
ヘッドユニット20は、紙にドットを形成するためのものである。図3は、ヘッドユニット20の断面の斜視図である。ヘッドユニット20は、複数のコイル22と、複数の可動片24と、複数のワイヤ26(複数のピン)と、複数のバネ28とを有する。コイル22に駆動電流が供給されると、可動片24がコイル22の磁気吸引力によってコイル側に引きつけられ、ワイヤ26がプラテン14に向かって突出し、ワイヤ26がインクリボンを介して紙に衝撃力を与え、紙に(ドット)インク痕が形成される。コイル22への駆動電流が停止すると、バネ28の力によって可動片24が元の位置に戻り、ワイヤ26も元の位置に戻る。このようにワイヤ26が所定のストロークにて往復移動するため、ヘッドユニット20には潤滑油が注油されている。そして、潤滑油がワイヤ突出側表面から漏れないようにするため、ワイヤ26は、ほぼ水平方向に往復移動する。そのため、紙にドットが形成されるとき、その印刷面はほぼ垂直になっている。本実施形態では、ワイヤ26の数は24本であり、ワイヤ突出側では搬送方向に沿って2列にワイヤ突出部が配列されている(12本×2列のワイヤ突出部が千鳥列状に(互い違いに)配列されている)。
【0018】
キャリッジユニット40は、ヘッドユニット20を所定の方向(走査方向)に走査移動させるためのものである。キャリッジユニット40は、キャリッジ41とキャリッジモータ(以下、CRモータという)42と、プーリ44と、タイミングベルト46とを有する。キャリッジ41は、走査方向に移動可能であって、ヘッドユニット20を固定している(したがって、ヘッドユニット20は、走査方向に沿って移動しながら、断続的に紙にドットを形成する)。CRモータ42は、キャリッジ41を走査方向に移動させるモータであり、DCモータで構成される。プーリ44は、CRモータ42の回転軸に取付けられている。タイミングベルト46は、プーリ44によって駆動される。
【0019】
制御ユニット60は、プリンタの制御を行うためのものである。制御ユニット60は、CPU61と、インターフェース部62と、メモリ63と、を有する。CPU61は、プリンタ全体の制御を行うためのものである。インターフェース部62は、外部との間でデータの送受信を行う。メモリ63は、プログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶手段を有する。なお、後述する印刷動作に関するプログラムは、メモリ63に格納されている。搬送モータ制御回路66は、CPU61からの指令に基づいて、搬送モータ12に駆動信号を出力する。ヘッド制御回路67は、CPU61からの指令に基づいて、コイル22に駆動電流を供給する。CRモータ制御回路68は、CPU61からの指令に基づいて、CRモータに駆動信号を出力する。なお、CPU61は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、各制御回路に指令を与える。
【0020】
なお、プリンタ内には各種のセンサ50が設けられている。これらのセンサの出力は、制御ユニット60に入力され、CPU61によって監視されている。このようなセンサとして、後述する紙検出センサ52が含まれる。
【0021】
===印刷処理の概要===
図4は、紙に印刷を行う際の印刷処理のフロー図である。以下に説明されるプリンタの各種の動作は、プリンタ内のメモリ63に格納されたプログラムに基づいて、CPU61が各ユニットを制御することによって実現される。また、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
まず、紙に印刷を行う前に、プリンタは給紙を開始する(S101)。給紙動作とは、ヘッドと対向する位置(つまり印刷可能な位置)に紙をセットする動作である。給紙動作として、不図示の給紙機構により又はユーザーの手により、プラテン14に接触する位置まで紙を送り込む。そして、紙がプラテン14に接触した状態から、搬送モータ12を駆動して紙を搬送し、ヘッドと対向する位置まで紙を搬送する。この給紙動作が終了したときの紙の位置を「頭出し位置」ともいう。
【0022】
次に、プリンタは、印刷動作を行う(S102)。印刷動作とは、ヘッドユニット20が走査方向に移動し、移動中にワイヤを紙に打ちつけて、紙にドットを形成する動作である。印刷動作を行うため、CPU61は、キャリッジ制御回路に指令を出力するとともに、ヘッド制御回路67にも指令を出力する。そして、ヘッドユニット20は、CRモータによって走査方向に移動しながら、ヘッド制御回路67からの駆動信号に基づいてワイヤを断続的に突出させて、1行分のドットが形成される。なお、1回の印刷動作は、「パス」とも呼ばれる。
【0023】
次に、プリンタは、印刷処理が終了したか否かを判断する(S103)。
そして、印刷処理が終了していなければ、搬送動作が行われる(S104)。搬送動作とは、搬送ユニットによって紙を搬送方向に搬送する動作である。搬送動作を行うため、CPU61は1行分の搬送を行う旨の指令を搬送モータ制御回路に出力し、搬送モータ制御回路は1行分の搬送量にて紙を搬送させる。
プリンタは、印刷動作と搬送動作とを交互に繰り返し、1行ずつ紙に印刷を行い、紙に文字列や図形を形成する。そして、印刷すべきデータがなくなれば、プリンタは印刷処理を終了する(S103)。
【0024】
===本実施形態の搬送動作===
図5A〜図5Fは、搬送経路の説明図である。同図において、前述の実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付しているので、説明を省略する。なお、同図において、走査方向は紙面に垂直な方向になる。
同図において、16A及び16Bは、紙を押さえるための紙押さえローラである。紙押さえローラ16A及び16Bがプラテン14に向かって紙を押し付けることによって、プラテン14が回転すると、紙はプラテンと共に回転されて搬送される。18A及び18Bは、テンションローラである。テンションローラ18A及び18Bが回転することにより、プラテン14に巻き付いている紙に張力を与え、ヘッド20に対向する紙面が安定する。なお、紙は、搬送経路に沿って搬送されるように、不図示のガイドによって案内されている。
【0025】
52は、本実施形態の紙検出センサである。紙検出センサ52は、搬送経路中の紙の有無を検出するためのセンサである。紙検出センサ52は、搬送経路に設けられたレバー(不図示)を有しており、紙の先端が給紙されて紙がレバーを押し下げると、紙検出センサ52は「紙あり」を示す信号を出力する。逆に、紙がレバーに接触していないため、レバーが上がっていれば、紙検出センサ52は「紙なし」を示す信号を出力する。図5A〜図5Fにおいて、紙検出センサ52が「紙なし」を示す信号を出力する場合には▲印、紙検出センサ52が「紙あり」を示す信号を出力する場合には△印を表している。この紙検出センサは、ヘッドに対して、搬送経路(搬送方向)の上流側に位置するように、設けられている。
【0026】
図5A〜図5Cは、給紙動作中の紙の位置の説明図である。不図示の給紙機構により又はユーザーの手により、プラテン14に接触する位置まで紙を送り込む。紙が送り込まれる途中で、紙の先端が紙検出センサ52のレバーを押し下げ、紙検出センサ52の出力が「紙なし」から「紙あり」に変化する。紙検出センサ52の出力が変化した後、CPU61は搬送モータ制御回路66に所定の紙送り量に対応する指令を与え、搬送モータ制御回路66はCPU61からの指令に対応するステップ数の駆動信号を搬送モータ12に出力し、搬送モータ12は搬送モータ制御回路66からの駆動信号に対応するステップ数分だけプラテンを回転させ、プラテン14は所定の紙送り量にて紙を搬送する。プラテン14が所定の紙送り量にて紙を搬送し終えると、紙はヘッドと対向する位置(頭出し位置)まで搬送されているので、給紙動作が終了する。逆に言えば、給紙動作終了時に紙がこのような位置になるように、CPU61は搬送モータ制御回路66に指令を与えている。
【0027】
図5C〜図5Fは、印刷動作中の紙の位置の説明図である。プリンタは、頭出し位置の状態(図5C)から印刷動作と搬送動作とを交互に繰り返し、紙に印刷を行う。印刷処理中に搬送ユニット10(プラテン14)が1行分の搬送量にて間欠的に紙を搬送し、その間欠的な搬送の間にヘッドユニット20が走査移動しながらワイヤを紙に打ちつけて紙にドットを形成する。搬送ユニット10が間欠的な搬送を繰り返すと、そのうち、紙の後端が紙検出センサ52のレバー(不図示)を通過し、レバーが上がり、紙検出センサ52の出力が「紙あり」から「紙なし」に変化する。
【0028】
仮に、紙検出センサ52の出力が「紙なし」に変化したときに印刷動作を終了(中止)するようにすると、紙検出センサ52がヘッドに対して搬送経路の上流側に設けられているので、紙の後端の余白部分が大きくなってしまう。すなわち、紙検出センサ52の出力が「紙なし」に変化したときに印刷動作を終了すると、紙は、紙検出センサ52の出力が変化したときにヘッドと対向している部分から紙の後端までの範囲が印刷できないため、余白になってしまう(図5E参照)。
【0029】
そこで、搬送動作に起因して紙検出センサ52の出力が「紙なし」に変化したときは、CPU61は、残り所定の行数だけ印刷可能であると判断し、紙検出センサ52の出力が「紙なし」であっても、印刷を続行することにしている。これにより、プリンタは、紙の後端のぎりぎりまで、印刷が可能となる(図5F参照)。なお、紙検出センサ52の出力が変化したとき(図5E参照)における、ヘッドと対向している部分から紙の後端までの範囲は、「フォームズオーバーライドエリア」とも呼ばれている。
【0030】
===紙の引き抜き検出===
紙検出センサ52の出力が「紙あり」から「紙なし」に変化する場合として、搬送動作に起因して紙の後端がセンサを通過した場合だけでなく、ユーザーによって紙が引き抜かれるような場合もある。ユーザーによって紙が引き抜かれた場合、ヘッドは紙に対向していない状態なので、印刷動作は中止する必要がある。一方、単に紙検出センサ52の出力が「紙なし」のときに印刷動作を終了させたのでは、フォームズオーバーライドエリアの印刷が行われなくなるため、紙の後端の余白が大きくなってしまう。そのため、紙検出センサの出力が「紙あり」から「紙なし」に変化した場合、プリンタは、ヘッドが紙に対向している状態なのか、紙が引き抜かれた状態なのかを区別する必要がある。
【0031】
本実施形態のプリンタにおける引き抜き検出処理を以下に説明する。
図6及び図7は、本実施形態の印刷処理のフロー図である。以下に説明されるプリンタの各種の動作は、プリンタ内のメモリ63に格納されたプログラムに基づいて、CPU61が各ユニットを制御することによって実現される。また、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
【0032】
図6は、紙検出センサの出力の処理に関するフロー図である。紙検出センサ52の出力が変化したときに、メインフロー(図4参照)から分岐して、この紙検出センサ処理が開始される。同図に示されるとおり、紙検出センサ52の出力が「紙なし」から「紙あり」に変化した場合は、紙の先端が紙検出センサ52を通過した状態なので、プリンタは、エラーを表示することなく、印刷処理を続行する。また、紙検出センサ52の出力が「紙あり」から「紙なし」に変化した場合、プリンタは、ヘッドが紙に対向している状態か、紙が引き抜かれた状態である。本実施形態では、どちらの状態であるのかを判断するため、後述する「フラグ」を設定している。そして、「フラグ」が「TRUE」を示している場合、プリンタは、ヘッドが紙に対向している状態であると判断し、エラー表示することなく、印刷処理を続行する。なお、この場合の印刷処理は、オーバーライドエリアに対する印刷処理である。一方、「フラグ」が「FALSE」を示している場合、プリンタは、紙が引き抜かれた状態であると判断し、エラー表示を行い、印刷処理を終了する。「フラグ」が「TRUE」であるか「FALSE」であるかの判断は、メモリ63の所定の領域が「1」であるか「0」であるかを判断することによって行われる。
【0033】
なぜ「フラグ」が「TRUE」を示しているとヘッドが紙に対向している状態であると判断できるのか、また、なぜ「フラグ」が「FALSE」を示していると紙が引き抜かれた状態であると判断できるのかは、以下の説明から明らかになる。
【0034】
図7は、搬送動作に関するフロー図である。同図は、メインフロー(図4)の搬送動作を詳細に説明するための図である。まず、CPU61は、搬送モータ12を駆動する前に、「フラグ」が「TRUE」を示すようにする(S141)。なお、CPU61がメモリ63の所定の領域を「0」から「1」に変更すれば、「フラグ」は「FALSE」から「TRUE」を示すように変更される。
【0035】
次に、CPU61は、1行分の搬送量に相当するXステップ分の搬送を、搬送モータ制御回路66に指令する(S142)。搬送モータ制御回路66は、搬送モータを1ステップ駆動する毎に、指令されたXステップをカウントダウンしていき(S143)、カウンタが0になるまで搬送モータを駆動する(S144)。このS142〜S144によって、1行分の搬送動作が処理される。
【0036】
本実施形態では、搬送動作が行われている間(S142〜S144)、「フラグ」は「TRUE」を示している。そのため、搬送動作中に紙検出センサの出力が「紙あり」から「紙なし」に変化しても、プリンタは、紙が引き抜かれた状態であるとは判断しない。これは、搬送モータが駆動中はプラテン14が回転中であり、紙が動いているため、そのような状態のときにユーザーは、紙を引き抜くことはしないからである。つまり、紙が動いているときに紙を引き抜けばエラーになることは予想できるので、このようなときにユーザーは紙を引き抜くことはしないからである。したがって、搬送動作中に紙検出センサの出力が「紙あり」から「紙なし」に変化した場合、搬送動作によって紙の後端が紙検出センサを通過した状態であるので、プリンタは、ヘッドが紙に対向している状態であると判断し、印刷処理を続行し、オーバーライドエリアに対する印刷処理が行われる。
【0037】
本実施形態では、CPU61は搬送動作後、数ms〜数百msの待ち時間を設定する(S145)。そして、CPU61は制御ユニット60内のタイマ(不図示)に従って、設定待ち時間をカウントダウンし(S146)、待ち時間が経過した後(S147)に、「フラグ」が「FALSE」を示すようにする(S148)。なお、CPU61がメモリ63の所定の領域を「1」から「0」に変更すれば、「フラグ」は「TRUE」から「FALSE」を示すように変更される。
【0038】
つまり、本実施形態では、搬送動作後の所定の時間の間(S145〜S147)、「フラグ」は「TRUE」を示している。そのため、この待ち時間中に紙検出センサの出力が「紙あり」から「紙なし」に変化しても、プリンタは、紙が引き抜かれた状態であるとは判断しない。この理由は、以下に説明する。
【0039】
図8Aは、紙の後端が、紙検出センサを通過する直前の状態の説明図である(つまり、図8Aは、前述の図5Eの直前の状態の説明図である)。図8Bは、紙の後端が紙検出センサから滑り落ちた状態の説明図である。
間欠的な搬送動作を続けた結果、ある搬送動作の終了後に、紙の後端の数mmのところ(紙の後端に近いところ)を紙検出センサ52が支える状態になる。紙検出センサ52が紙の後端に近いところを下から支える状態になると、紙のたわみによって、紙の後端が紙検出センサから滑り落ちることがある。特に、こしの弱い紙の場合、紙が大きくたわむため、紙の後端が紙検出センサ52から滑り落ちやすい。そして、紙の後端が紙検出センサ52から滑り落ちると、紙によって押し下げられていたレバーが上に上がり、紙検出センサ52の出力は「紙なし」を示す。つまり、プラテン14が止まった状態(搬送動作が止まった状態)なのに、紙検出センサ52の出力が、「紙あり」から「紙なし」に変化することがある。
【0040】
本実施形態では、このような紙のたわみによって紙検出センサ52の出力が変化したときに、紙が引き抜かれたものとプリンタが判断しないように、前述の待ち時間を設定している。すなわち、紙の後端が紙検出センサ52から滑り落ちる現象は、紙の姿勢が安定しない搬送動作直後の時間帯に発生する。つまり、紙の姿勢が不安定なときに紙検出センサ52の出力が「紙あり」から「紙なし」に変化した場合、プリンタは、紙の後端が紙検出センサ52から滑り落ちたものと判断し、紙が引き抜かれたものとは判断しないようにしている。
【0041】
なお、待ち時間を過ぎても紙検出センサ52から滑り落ちない場合、既に紙の姿勢が安定しているため、その後プラテンが再度回転し始めるまで、紙は紙検出センサ52から滑り落ちないと考えられる(この場合の紙のこしは強いと考えられる)。したがって、紙の姿勢が安定なときに紙検出センサ52の出力が「紙あり」から「紙なし」に変化した場合、ユーザーによって紙が引き抜かれたものと考えられる。そのため、本実施形態では、紙の姿勢が安定する時間を過ぎた後、プリンタは「フラグ」を「FALSE」に戻している(S148)。そのため、それ以後に紙検出センサ52の出力が「紙あり」から「紙なし」に変化すれば、プリンタは、ユーザーによって紙が引き抜かれたものと判断し、エラーを表示する。
【0042】
上記の通り、本実施形態では、ユーザーによる紙の引き抜きなのか、それとも、紙の後端が紙検出センサ52から滑り落ちたものなのかを区別することができる。
【0043】
なお、紙のこしは、用紙によって異なっているので、印刷される用紙の種類に応じて待ち時間を設定できるようにすれば、待ち時間の短縮や、エラー表示ミスの低減を図ることができる。この場合、ユーザーが印刷用紙の情報をプリンタに入力しても良いし、受信した印刷データのヘッダに含まれる印刷用紙情報に基づいてプリンタが印刷用紙の種類を判断しても良い。
【0044】
図8Bからも分かるとおり、紙の後端が紙検出センサ52から滑り落ちる現象は、紙検出センサ52が紙よりも下に設けられている場合に発生する。また、紙の後端が紙検出センサ52から滑り落ちる現象は、紙がプラテンに巻き付けられて搬送される場合に紙の印刷面側が凸になっていると発生しやすい。また、紙の後端が紙検出センサ52から滑り落ちる現象は、紙が搬送される場合に紙の凸側に紙検出センサ52が設けられていると発生しやすい。また、紙の後端が紙検出センサ52から滑り落ちる現象は、紙とプラテンとの接触部分のうちの紙検出センサに近い部分(紙検出センサ52に一番近い紙押さえローラ16Aとプラテン14との接触部分)が紙検出センサ52よりも下になっていると、発生しやすい。また、紙の後端が紙検出センサ52から滑り落ちる現象は、紙検出センサ52の検出位置において、紙の搬送方向が下に傾斜していると、発生しやすい。また、印刷面が垂直の場合、上記のような構成になりやすい。
【0045】
===その他の実施の形態===
上記の説明では、主としてプリンタについて記載されているが、その中には、印刷装置、印刷方法、プログラム、記憶媒体、印刷システム、印刷物の製造方法、記録装置等の開示が含まれていることは言うまでもない。
また、一例としてのプリンタ等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
【0046】
<印刷用紙について>
前述の実施形態によれば、単票の印刷用紙に対する印刷であった。しかし、印刷用紙はこれに限られるものではない。
図9Aは、複写紙の説明図である。複写紙は、1枚の表紙と複数の感圧紙とを有し、各用紙の一辺(天)を糊で綴じたものである。このような複写紙は、伝票などによく使用されている。インパクトプリンタを用いて複写紙を印刷すると、表紙はワイヤによって直接印刷され、表紙の下の感圧紙は表紙を通じて受けた圧力により印刷される。複写紙を印刷するためには一度に複数枚の紙が搬送経路を通る必要があるので、複写紙を構成する表紙や感圧紙は、薄い紙から構成される。つまり、複写紙を構成する1枚1枚の用紙は、こしが弱い。
【0047】
図9Bは、複写紙を搬送した場合の説明図である。プリンタが複写紙を搬送する場合、紙詰まりを防止するため、プリンタは複写紙を天糊側から搬送する。一方、このように複写紙を搬送すると、複写紙の後端側は糊によって綴じられていないため、複写紙の各用紙がめくれ易い。このような複写紙の後端が紙検出センサ52に支えられる状態になると、各用紙の後端が紙検出センサ52からパラパラと滑り落ちる。
本実施形態の紙の引き抜き検出によれば、このような複写紙を印刷するときでも、正しく紙の引き抜きを検出することができる。
【0048】
<待ち時間について1>
前述の実施形態によれば、待ち時間は、搬送動作の後からカウントされていた。しかし、待ち時間のタイミングは、これに限られるものではない。要するに、紙の姿勢が不安定なときに待ち時間を設ければよい。
図10は、印刷動作に関するフロー図である。同図は、メインフロー(図4)の印刷動作を詳細に説明するための図である。以下に説明されるプリンタの各種の動作は、プリンタ内のメモリ63に格納されたプログラムに基づいて、CPU61が各ユニットを制御することによって実現される。また、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
【0049】
まず、CPU61は、CRモータ42を駆動する前に、「フラグ」が「TRUE」を示すようにする(S121)。なお、CPU61がメモリ63の所定の領域を「0」から「1」に変更すれば、「フラグ」は「FALSE」から「TRUE」を示すように変更される。次に、CPU61は、CRモータ42を駆動し、キャリッジを加速させる(S122)。そして、キャリッジ41が走査移動している間に、ワイヤを断続的に突出させて、印刷用紙にドットを形成する(S123)。ドット形成後、キャリッジ41を減速・停止させる(S124)。このS122〜S124によって、1行分の印刷動作(1パス)が処理される。
【0050】
本実施形態では、キャリッジの走査移動中(S122〜S124)、「フラグ」は「TRUE」を示している。そのため、走査移動中に紙検出センサ52の出力が「紙あり」から「紙なし」に変化しても、プリンタは、紙が引き抜かれた状態であるとは判断しない。これは、キャリッジが移動しているときに、ユーザーは、紙を引き抜くことはしないと考えられるからである。つまり、キャリッジが移動しているときに紙を引き抜けばエラーになることは予想できるので、このようなときにユーザーは紙を引き抜くことはしないからである。したがって、キャリッジの走査移動中に紙検出センサの出力が「紙あり」から「紙なし」に変化しても、プリンタは、紙が引き抜かれた状態であるとは判断しない。
【0051】
本実施形態では、CPU61は、キャリッジの走査移動後、数ms〜数百msの待ち時間を設定する(S125)。そして、CPU61は、制御ユニット60内のタイマ(不図示)に従って、設定待ち時間をカウントダウンし(S126)、待ち時間が経過した後(S127)に、「フラグ」が「FALSE」を示すようにする(S128)。なお、CPU61がメモリ63の所定の領域を「1」から「0」に変更すれば、「フラグ」は「TRUE」から「FALSE」を示すように変更される。つまり、本実施形態では、搬送動作後の所定の時間の間(S145〜S147)、「フラグ」は「TRUE」を示している。そのため、この待ち時間中に紙検出センサの出力が「紙あり」から「紙なし」に変化しても、プリンタは、紙が引き抜かれた状態であるとは判断しない。
【0052】
上記の通り、本実施形態では、キャリッジの走査移動中および走査移動後の待ち時間中に紙検出センサの出力が「紙あり」から「紙なし」に変化しても、プリンタは、紙が引き抜かれた状態であるとは判断しない。これは、キャリッジが走査移動する際にプリンタ全体が振動するため、紙の後端が紙検出センサ52に支えられている状態であれば、紙の姿勢が不安定な状態になり、紙の後端が紙検出センサから滑り落ちるおそれがあるからである。
本実施形態によれば、ユーザーによる紙の引き抜きなのか、それとも、キャリッジ移動の振動によって紙の後端が紙検出センサ52から滑り落ちたものなのかを区別することができる。
【0053】
<待ち時間について2>
前述の実施形態によれば、搬送動作の後、又はキャリッジの走査移動の後に、一定の待ち時間が設定されていた。しかし、待ち時間は、これに限られるものではない。
例えば、搬送動作後の待ち時間の長さとキャリッジの走査移動後の待ち時間の長さとを異ならせても良い。これにより、それぞれの事象に応じた待ち時間を設定することができるので、紙の引き抜きの検出を高い精度で検出することができる。
【0054】
<プリンタについて>
前述の実施形態によれば、プリンタは、ワイヤを突出させて印刷用紙にインク痕を形成するインパクトプリンタであった。しかし、プリンタはこれに限られるものではない。プリンタは、例えばインクジェットプリンタのように、印刷時に間欠的に搬送動作を行うシリアルプリンタであればよい。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、ヘッドが媒体に対向している状態なのか媒体が引き抜かれた状態なのかを区別して、適切に媒体に印刷を行う印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 インパクトプリンタの全体構成の説明図である。
【図2】 インパクトプリンタの制御ユニット等のブロック図である。
【図3】 ヘッドユニットの断面の斜視図である。
【図4】 紙に印刷を行う際の印刷処理のフロー図である。
【図5】 図5A〜図5Fは、搬送経路の説明図である。
【図6】 紙検出センサの出力処理のフロー図である。
【図7】 搬送動作のフロー図である。
【図8】 図8Aは、紙の後端が紙検出センサを通過する直前の状態の説明図である。図8Bは、紙の後端が紙検出センサから滑り落ちた状態の説明図である。
【図9】 図9Aは、複写紙の説明図である。図9Bは、複写紙の搬送の説明図である。
【図10】 印刷動作のフロー図である。
【符号の説明】
10 搬送ユニット
20 ヘッドユニット
40 キャリッジユニット
50 各種センサ、 52 紙検出センサ
60 制御ユニット
Claims (10)
- 媒体を搬送方向に搬送する搬送ユニットと、ヘッドを走査方向に移動させるキャリッジと、前記搬送ユニットの搬送経路上において媒体の有無を検出するセンサとを備え、
前記媒体を搬送方向に搬送する搬送動作と、前記ヘッドを走査方向に移動させて前記媒体に印刷を行う印刷動作とを交互に繰り返すことによって、媒体に印刷処理を行い、
前記搬送動作を行っていないときに、前記センサの出力が、前記媒体のあることを示す媒体有り出力から前記媒体のないことを示す媒体無し出力に変化した場合、前記印刷処理を中止し、
前記搬送動作中に、前記センサの出力が前記媒体有り出力から前記媒体無し出力に変化した場合、前記媒体無し出力の状態で前記印刷処理を続行する印刷装置であって、
前記搬送動作を行っていないときに前記センサの出力が前記媒体有り出力から前記媒体無し出力に変化した場合であっても、前記キャリッジの移動中に前記センサの出力が前記媒体有り出力から前記媒体無し出力に変化した場合には、前記印刷処理を中止しない
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記搬送動作を行っていないときに前記センサの出力が前記媒体有り出力から前記媒体無し出力に変化した場合であっても、前記搬送動作後の所定時間内に前記センサの出力が前記媒体有り出力から前記媒体無し出力に変化した場合には、前記印刷処理を中止しない。 - 請求項1又は2に記載の印刷装置であって、
前記搬送動作を行っていないときに前記センサの出力が前記媒体有り出力から前記媒体無し出力に変化した場合であっても、前記印刷動作後の所定時間内に前記センサの出力が前記媒体有り出力から前記媒体無し出力に変化した場合には、前記印刷処理を中止しない。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の印刷装置であって、
前記媒体は、複数の用紙を有し、各用紙の一辺を綴じたものであり、
前記印刷装置は、前記一辺の側から前記媒体を搬送する。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の印刷装置であって、
前記センサは、前記媒体よりも下に設けられている。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の印刷装置であって、
前記媒体は、プラテンに巻き付けられて搬送され、
前記センサは、前記媒体が搬送されるときの前記媒体の凸側に設けられている。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の印刷装置であって、
前記媒体は、プラテンに巻き付けられて搬送され、
前記媒体と前記プラテンとの接触部分のうちの前記センサに近い部分は、前記センサよりも下側になる。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の印刷装置であって、
前記センサの検出位置において、前記媒体の搬送方向が下に傾斜している。 - 媒体を搬送方向に搬送する搬送ユニットと、ヘッドを走査方向に移動させるキャリッジと、前記搬送ユニットの搬送経路上において媒体の有無を検出するセンサとを備え、
前記媒体を搬送方向に搬送する搬送動作と、前記ヘッドを走査方向に移動させて前記媒体に印刷を行う印刷動作とを交互に繰り返すことによって、媒体に印刷処理を行い、
前記搬送動作を行っていないときに、前記センサの出力が、前記媒体のあることを示す媒体有り出力から前記媒体のないことを示す媒体無し出力に変化した場合、前記印刷処理を中止する印刷装置であって、
前記搬送動作を行っていないときに前記センサの出力が前記媒体有り出力から前記媒体無し出力に変化した場合であっても、前記印刷動作を終えてから所定時間内に前記センサの出力が前記媒体有り出力から前記媒体無し出力に変化した場合には、前記印刷処理を中止しないことを特徴とする印刷装置。 - 媒体を搬送方向に搬送する搬送動作と、キャリッジを移動させることによってヘッドを走査方向に移動させて前記媒体に印刷を行う印刷動作とを交互に繰り返すことによって、媒体に印刷処理を行い、
前記媒体の搬送経路上においてセンサによって媒体の有無を検出し、
前記搬送動作を行っていないときに、前記センサの出力が、前記媒体のあることを示す媒体有り出力から前記媒体のないことを示す媒体無し出力に変化した場合、前記印刷処理を中止し、
前記搬送動作中に、前記センサの出力が前記媒体有り出力から前記媒体無し出力に変化した場合、前記媒体無し出力の状態で前記印刷処理を続行する印刷方法であって、
前記搬送動作を行っていないときに前記センサの出力が前記媒体有り出力から前記媒体無し出力に変化した場合であっても、前記キャリッジの移動中に前記センサの出力が前記媒体有り出力から前記媒体無し出力に変化した場合には、前記印刷処理を中止しない
ことを特徴とする印刷方法。
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