JPH1179462A - シート搬送装置及びこれを備えた記録装置 - Google Patents

シート搬送装置及びこれを備えた記録装置

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JPH1179462A
JPH1179462A JP23631597A JP23631597A JPH1179462A JP H1179462 A JPH1179462 A JP H1179462A JP 23631597 A JP23631597 A JP 23631597A JP 23631597 A JP23631597 A JP 23631597A JP H1179462 A JPH1179462 A JP H1179462A
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JP
Japan
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sheet
roller
transport
conveying
speed
Prior art date
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JP23631597A
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English (en)
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Masaaki Kakizaki
正明 柿崎
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字速度の低下を最低限に抑えてシート材の
誤検知やシート材の頭だし量の変化を抑えることのでき
るシート搬送装置及びこれを備えた記録装置を提供す
る。 【解決手段】 シートを搬送する搬送手段10及び搬送
手段10にシートを押し付ける押圧手段11の下流側に
搬送シートの有無を検知するシート検知手段4を配す
る。そして、搬送手段10及び押圧手段11により位置
決めされたシートを搬送する際、制御手段は駆動手段を
制御し、まず第1搬送速度で搬送を開始すると共に、シ
ートがシート検知手段4に到達する前に第1搬送速度よ
り低速の第2搬送速度とし、シート検知手段4のシート
検知に影響を与えないようにする。さらに、到達後は第
1搬送速度に復帰させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、葉書、封筒、カッ
ト紙等の単票状のシート材又はファンフォールド紙等の
連続したシート材を選択的に搬送することの可能なシー
ト搬送装置及びこれを備えた記録装置に関し、特にそれ
ぞれのシートに対して最適な搬送が行なえるように構成
したシート搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータ等の出力装置として
用いられるプリンタ等の記録装置は、葉書、封筒、カッ
ト紙等の単票シートと、ファンフォールド等の連続シー
トを使用することができるものがあり、それぞれのシー
トをシート搬送装置により選択的に搬送することが可能
な構成となっている。
【0003】ここで、このようなシート搬送装置におい
て、各シートの搬送は、単票シートの場合には搬送ロー
ラの回転そのものによって搬送力を付与し、連続シート
の場合には搬送ローラの上流側に配設されたプッシュト
ラクタによって搬送力を付与することにより行なってい
る。
【0004】以下、従来のシート搬送装置について、図
13及び図14を用いて説明する。ここで、図13は、
単票シートを搬送する場合のシート搬送装置の様子を示
す断面図であり、図14は、長尺状の連続シートを搬送
する場合のシート搬送装置の様子を示す断面図である。
【0005】先ず、単票シートを搬送する場合について
図13を用いて説明する。不図示のリリースレバーが単
票シート選択位置にセットされると、ピンチローラホル
ダ105に保持されたピンチローラ111がピンチロー
ラコイルばね108の付勢力により、補助ローラ116
が補助ローラばね109の付勢力により長尺の搬送ロー
ラ110に圧接される。
【0006】同時に、ニードルローラホルダ117に保
持されたニードルローラ112がニードルローラばね1
18の付勢力により搬送ローラ110に圧接される。こ
のとき、ニードルローラばね118は、リリース軸12
7の突起127cに押されて支点118aを中心にして
撓んでおり、この支点118aを中心とするばね弾性力
により付勢力を発生している。
【0007】そして、これらピンチローラ111、補助
ローラ116及びニードルローラ112の付勢によっ
て、単票シートはプラテン124上の記録部へと一定の
搬送速度で搬送される。
【0008】次に、連続シートを搬送する場合について
図14を用いて説明する。不図示のリリースレバーが連
続シート選択位置にセットされると、リリースレバーの
ギヤ部と嵌合するリリース軸127のギア部が回動す
る。そして、このリリース軸127の回動により突起1
27bがピンチローラホルダ105を押圧してピンチロ
ーラ111を搬送ローラ110から離間させ、シート搬
送路から退避させる。
【0009】このとき、ピンチローラホルダ105の回
動支点105a側に保持された補助ローラ116も、同
様に搬送ローラ110より離間する方向へ動こうとする
が、補助ローラばね109により搬送ローラ110への
付勢力を弱める程度に留められている。また、リリース
軸127の回動により突起127cによるニードルロー
ラーばね118に対する押圧が解除され、搬送ローラー
110に対するニードルラ112の圧接力が和らげられ
る。
【0010】従って、リリースレバーを連続シート選択
位置にセットすると、ピンチローラ111のみが搬送ロ
ーラ110から離間し、補助ローラ116及びニードル
ローラ112は軽い力で搬送ローラ110に圧接され
る。ここで、搬送ローラ110に対する補助ローラ11
6の圧接力を弱圧接としたのは、補助ローラ116の近
傍に配設されたシート検出センサ104による検出誤差
を小さくするためである。
【0011】即ち、搬送ローラ110によって搬送され
るシートは、その重量(坪量、連量等で表記されてい
る)或は種類により腰の違いがあり、この腰の違いによ
り、腰の弱いシートは搬送ローラ110に巻きついて搬
送され、腰の強いシートはペーパーパン106のローラ
対向部106aに沿って搬送されるようになる。このた
め、補助ローラ116の圧接力が「0」であると、シー
トの重量或は腰の強さにより、補助ローラ116は搬送
ローラ110の周面から離間してしまうことになる。
【0012】このことから、補助ローラ116を適当な
圧接力で搬送ローラ110に圧接するようにすれば、シ
ート検出センサ104の近傍を搬送されるシートは、常
に搬送ローラ110に巻きついた状態で搬送されること
になるので、検出誤差を小さくすることができる。
【0013】ところで、連続シートは、このように搬送
ローラ110と補助ローラ116及びニードルローラ1
12により挟持されながらトラクタ103による搬送力
を主として、プラテン124上の記録部へ一定の搬送速
度で搬送されていく。なお、記録部へ搬送された単票シ
ートあるいは連続シートは、不図示の記録ヘッドにより
印字され、排紙ローラ114によって排紙されていく。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来のシート搬送装置において、搬送ローラ110の搬
送速度は一定であるため、シートがシート検出センサ1
04に高速、具体的には127mm/sの速度で突入する
ようになる。特に、カット紙搬送の場合、このシート突
入時の衝撃がシート毎に加えられるようになり、これに
よりシート検出センサ104のシート検出用フラグ10
4aにシート毎の振動が生じる。
【0015】そして、このようにシート毎に繰り返され
る振動によってシート検出センサ104のシート検出信
号にチャタリングとよばれるノイズが生じてしまう。図
15(a)はシート検出センサ104の正常な場合のシ
ート検出信号であり、(b)はチャタリングが生じた場
合のシート検出信号である。
【0016】通常、図16に示すように、搬送ローラ1
10とピンチローラ111のニップ部分から送り出され
たシートPが、補助ローラ116の近傍に設けられたシ
ート検出センサ104に突入する時、図15(a)で示
すようにシート検出信号がLからHに変化する。そし
て、このHの信号によって制御部ではシート材が給紙さ
れたと認識をすると同時に、この時からの給紙用ステッ
ピングモータのパルス数でシート材の頭だし量(シート
材の先端から印字開始位置までの量)を管理している。
【0017】ところが、図15(b)で示すように、シ
ート検出信号がLからHに変化する時にフラグ14aの
振動によって、ノイズが生じてしまうとシート材が給紙
されたのにもかかわらず、制御部ではシート材がないと
認識したり、シート材の存在は認識できても、シート材
の頭だし量が大きく変化してしまうという問題点があっ
た。
【0018】この対策の1つの方法として、フラグ10
4aの振動を小さくするために、シート搬送速度全体を
遅くするという方法があるが、この方法では、印字速度
が大きく低下してしまうという問題点があった。
【0019】そこで、本発明は、このような従来の問題
点を解決するためになされたものでり、印字速度の低下
を最低限に抑えてシート材の誤検知やシート材の頭だし
量の変化を抑えることのできるシート搬送装置及びこれ
を備えた記録装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートを搬送
する搬送手段と、該搬送手段にシートを押し付ける押圧
手段と、前記搬送手段及び押圧手段の下流側に配されて
搬送シートの有無を検知するシート検知手段とを備えた
シート搬送装置において、前記搬送手段の搬送速度が第
1搬送速度又は該第1搬送速度より低速で、かつ前記シ
ート検知手段のシート検知に影響を与えない第2搬送速
度となるように該搬送手段を選択的に駆動する駆動手段
と、前記搬送手段及び押圧手段により位置決めされたシ
ートの搬送を前記第1搬送速度で開始すると共に、前記
シートが前記シート検知手段に到達する前に前記第2搬
送速度とし、到達後は前記第1搬送速度に復帰させるよ
う前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えたことを
特徴とするものである。
【0021】また本発明は、前記シート検知手段の下流
側にも前記搬送手段にシートを押し付ける他の押圧手段
を設けたことを特徴とするものである。
【0022】また本発明は、前記駆動手段はステッピン
グモータであることを特徴とするものである。
【0023】また本発明は、シート搬送装置と、前記シ
ート搬送装置で搬送されたシート材に記録を行なうため
の記録手段を有する記録装置において、前記シート搬送
装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載のものである
ことを特徴とするものである。
【0024】また本発明は、前記記録手段は、バブルジ
ェット方式で記録を行なうものであることを特徴とする
ものである。
【0025】また本発明のように、シートを搬送する搬
送手段及び搬送手段にシートを押し付ける押圧手段の下
流側に搬送シートの有無を検知するシート検知手段を配
する一方、搬送手段及び押圧手段により位置決めされた
シートを搬送する際、制御手段は駆動手段を制御し、ま
ず第1搬送速度で搬送を開始すると共に、シートがシー
ト検知手段に到達する前に第1搬送速度より低速の第2
搬送速度とし、シート検知手段のシート検知に影響を与
えないようにする。さらに、到達後は第1搬送速度に復
帰させるようにする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。
【0027】図1は本発明の実施の形態に係るシート搬
送装置を備えた記録装置である画像形成装置の外観傾斜
図、図2はこの側面断面図である。
【0028】図1、図2において、1Aは画像形成装
置、1は画像形成装置本体(以下装置本体という)、3
0は装置本体1に装着されたシート搬送装置である自動
給紙ユニット(以下、ASFという)である。
【0029】ここで、この画像形成装置1Aは、被記録
媒体であるシートとしてハガキ、封筒、カット紙等の単
票シート(以下、単にカット紙ともいう)及びファンフ
ォールド紙のような連続した長尺状のシートを用いるこ
とができるものである。なお、カット紙を用いる場合、
通常はASF30を用いて給紙を行うか、あるいは所謂
手差しによる給紙を行う。
【0030】一方、ASF30は、図2に明らかなよう
に、2つのビン30a,30bからなり、これにより、
例えばサイズの異なるカット紙を同時にセットし、ユー
ザーの選択操作に応じて、2種類のサイズのカット紙を
用いることができるようになっている。
【0031】ここで、これら各ビン30a,30bの給
紙機構は、同一の機構からなる。即ち、押圧板31a,
31b上に積層された複数枚のカット紙(図2ではカッ
ト紙の図示は省略されている)は、ばね32a,32b
の押圧力によって、ピックアップローラ33a,33b
に対して付勢されており、給紙開始命令に応じて回転す
るピックアップローラ33a,33bにより、1枚づつ
分離されて給紙されるようになっている。
【0032】なお、カット紙を用いる場合、選択制御手
段としてのリリースレバー7(図1参照)がカット紙選
択状態にセットされると、ピンチローラホルダ5に保持
された押圧手段であるピンチローラ11がピンチローラ
ばね8により搬送手段である搬送ローラ10に付勢され
る。
【0033】この時、ピンチローラの圧接力は4560
gfとなる。同様に、ピンチローラホルダ5に上下動可
能に保持された他の押圧手段である補助ローラ16は、
同じくピンチローラホルダ5に設けられた補助ローラば
ね9により搬送ローラ10に付勢される。この時の補助
ローラ16による圧接力は、具体的には2400gfと
なる。
【0034】これにより、ASF30から給紙されたカ
ット紙は、搬送ローラ10の回転により、その周囲に形
成された搬送路(不図示)に沿って記録領域側まで搬送
されるようになっている。なお、この搬送ローラ10
は、装置本体1の一部破断傾斜図である図3に示される
ステッピングモーターにて構成された駆動手段である搬
送モーター216によって駆動される。
【0035】一方、記録領域側では、他の押圧手段であ
るニードルローラ12がニードルローラホルダ17に保
持されており、圧接力付与手段としてのニードルローラ
ばね18により搬送ローラ10に付勢される。そして、
このときニードルローラばね18は、リリース軸27の
突起27cにより撓みを生じ、その交点18aを中心と
するニードルローラばね18(板ばね)の撓みによる弾
性力と、圧接力付与手段としてのニードル補動ばね19
(コイルばね)の圧縮による弾性力の2つにより圧接力
を発生している。
【0036】なお、この時のニードルローラ12による
圧接力は、ニードルローラばね18から1270gf、
ニードル補助ばね19から200gfであり、合計14
70gfとなる。そして、このニードルローラ12によ
り、カット紙にはさらに搬送力が作用し、これによりカ
ット紙は記録ヘッド20のプラテン24との間を搬送さ
れる。
【0037】ところで、この記録領域側における搬送
は、記録ヘッド20の1走査毎に間欠的に行われるもの
であり、その搬送量は画像形成手段としての記録ヘッド
20に設けられる複数の記録手段(インクジェット方式
の記録ヘッドを備えたプリンタの場合はインク吐出口、
ワイヤーインパクトプリンタの場合はワイヤー)のカッ
ト紙の搬送方向における配列長さに対応して行われる。
【0038】そして、このような1走査毎の搬送とその
間の記録ヘッド20による記録が行われた後、カット紙
は、ギャップローラ13及び排紙ローラ14の回転(及
びこれらにそれぞれ押圧されるギャップローラハク車1
3a,排紙ローラ第1ハク車14a)によって、装置上
方へ順次搬送され、排紙ローラ第2ハク車14bにより
排紙される。
【0039】一方、連続紙(ファンフォールド紙)を用
いる場合はASF30は用いられず、図4示す装置本体
1の給紙口35から連続紙を給紙し、この給紙口35か
ら給紙された連続紙は第2の搬送手段としてのピンフィ
ードトラクタ(以下ピントラクタともいう)3の駆助に
よって搬送される。
【0040】即ち、リリースレバー7(図1参照)が連
続紙選択状態にセットされると、リリース軸27が回動
し、図5に示すようにリリース軸27の突起27bがピ
ンチローラホルダ5を押圧してピンチローラ11を搬送
ローラl0から離間させ、搬送経路から退避させる。
【0041】ここで、ピンチローラホルダ5は、その回
動支点をニードルローラホルダ17側に設けられてお
り、このように押圧された場合、ピンチローラホルダ5
に上下動可能に保持された補動ローラ16は、同様に搬
送ローラ10より離間する方向へ動こうとするが、補助
ローラばね9により搬送ローラ10への搬送力を弱める
に留められる。さらに、突起27c(図2参照)による
ニードルローラばね18に対する押圧が完全に解除され
る。
【0042】しかしながらニードル補助ばね19(コイ
ルばね)の付勢力は解除されることはなく、これにより
連続紙搬送時のニードルローラ12の搬送ローラ10へ
の圧接力は、ニードル補助ばね19以外のばねの付勢状
態に左右されることがなく、常に適正圧を保つことがで
きる。
【0043】具体的には、この時の補助ローラ16の圧
接力は200gfであり、ニードルローラ12の圧接力
は200gfとなる。また、ニードルローラばね18の
押圧は解除されているが、ニードルローラ12部分を連
続紙が通過することにより、ニードルローラホルダ17
の変位が大きくなると、圧接が作用するようになってい
る。
【0044】そして、このように合計400gfの圧接
力をうけ、記録領域側まで搬送された連続紙は、上述の
カット紙の場合と同様、記録ヘッド20の1走査毎の間
欠的な搬送によって順次装置上方へ搬送され、この間に
記録がなされて行く。
【0045】次に、カット紙、連続紙それぞれの搬送状
態における搬送ローラ部の詳細機構について説明する。
【0046】図6はシート搬送系の搬送部の模式断面図
であり、図6(a)はカット紙搬送状態を示し、図6
(b)は連続紙搬送状態を示すものである。また、図7
は、搬送ローラ10に対するピンチローラ11、補助ロ
ーラ16、ニードルローラ12の圧接位置を説明するた
めの配置図である。
【0047】カット紙搬送時、図6(a)に示すよう
に、ピンチローラ11、補助ローラ16、ニードルロー
ラ12は前述のようにそれぞれ搬送ローラ10に対して
圧接されている。なお、ガイド部材26は搬送ローラ1
0の一部を切り欠いて、旦つ、搬送ローラ10と同軸に
保持されている。また、シートの搬送方向Bに対して、
ピンチローラ11、補助ローラ16、ニードルローラ1
2の各圧接部10a,l0b,10cにおいて、搬送ロ
ーラ10の直径に対して凸部を形成しないように設定し
ている。
【0048】さらに、図7において、ガイド部材26の
配設位置は28,29であり、搬送ローラ10とシート
材の当接間隔がシート材の搬送方向に対して直交する主
走査方向でほぼ一定になるようになされている。なお、
ガイド部材26を上記配置とすることによって、所謂U
ターンパスで搬送力の必要とされる給紙部、用紙反転部
における搬送力の低減を防ぐことができる。
【0049】一方、連続紙搬送時、図6(b)に示すよ
うに、ピンチローラ11は完全に離間しており、補助ロ
ーラ16及びニードルローラ12は圧接力が弱められて
いる。これにより、連続紙は、ガイド部材26の搬送ロ
ーラ10に対する凸部26a,26b上を搬送される。
【0050】ここで、ガイド部材26は前述のようにシ
ート材の搬送方向に対して直交する主走査方向でほぼ一
定間隔に配設されており、また補助ローラ16は連続紙
を搬送ローラ10に圧接させるほどの圧接力はないの
で、実質的にニードルローラ12の圧接部以外におい
て、連続紙は搬送ローラ10より搬送力を得ることがな
い。
【0051】なお、同図において、10dは補助ローラ
16は連続紙には接するが、搬送ローラ10には接しな
いことを模式的に示すための隙間である。さらに、ガイ
ド部材26については搬送ローラ10と同軸に保持され
ているため、その凸部26a,26bの凸量の管理を正
確に行うことができる。
【0052】本実施の形態において、搬送ローラ10の
直径D=φ38.808mmであり、上記ローラ類1
1,16,12の圧接部におけるガイド部材26の半径
Rは、R=18.9mmである。よって、ガイド部材2
6の凸部26a,26bは搬送ローラ10より0.5m
mの凸となっている。
【0053】また、搬送ローラ10に対するニードルロ
ーラ12の圧接力を弱圧接としたのは、通常、連続シー
トの搬送精度はピントラクタ3により管理されている
が、ニードルローラ12の圧接力を「0」としてしまう
と、シートのつなぎ目(ミシン目)によりニードルロー
ラ12が搬送ローラ10の表面から離間することがあ
る。
【0054】そこで、装置本体1では、これを防ぐため
搬送ローラ10に対してニードルローラ12を適当な圧
接力で圧接している。なお、本実施形態では、前述した
ように、ニードルローラ12の搬送ローラ10への圧接
力を、単票シート選択時には1470gfとし、連続シ
ート選択時には200gfとしている。
【0055】一方、搬送ローラ12に対する補助ローラ
16の圧接力を弱圧接としたのは、図6に示すように補
助ローラ16の近傍に配設されたシートセンサー4の、
図7に示すシート検出センサ配置位置P1によるシート
検出位置の誤差を小さくするためである。なお、本実施
形態では、前述したように補助ローラ16の搬送ローラ
10への圧接力は、単票シート選択時には2400gf
とし、連続シート選択時には200gfまでとしてい
る。
【0056】ところで、装置本体1の所定位置には、各
部材の駆動制御を行う制御部が配設されており、この制
御部のブロック構成は図8に示すようになっている。
【0057】同図において、210は各部材の駆動制御
信号を送出する制御部であり、この制御部210はCP
U210a、ROM210b、RAM210c、カウン
タ210dとを有している。
【0058】ここで、この制御部210のCPU210
aは中央演算処理装置であり、ROM210b等からプ
ログラムや各種データを読み出し、必要な演算や判断を
行い、各種の制御を行うものである。また、ROM21
0bは読み出し専用メモリーであり、CPU210aが
動作するための各種プログラムや文字コード、ドットパ
ターン記録等に必要な各種データを格納している。
【0059】また、RAM210cはリードライトメモ
リーであり、CPU210aが命令中のデータや演算結
果を一時貯えておくワーキングエリア、或いは外部機器
211等から入力された各種デークを格納しておくバッ
ファエリア等からなっている。またカウンタ210dは
搬送モーター216の駆動パルス数等をカウントし、そ
の情報をCPU210aに伝達するものである。
【0060】ところで、制御部210はインターフェー
ス212を介して外部機器211からの画信号、シート
センサー4等からのシート検出信号、或いは操作パネル
218(図3参照)からの指示信号等を入力する一方、
プログラムに基づいて搬送モーター216、キャリッジ
モーター217(図3参照)を駆動するためのモーター
ドライバー213,214に駆動信号を出力し、且つ記
録ヘッド20を駆動するためのヘッドドライバー215
に駆動信号を出力するようになっている。
【0061】ここで、制御部210が搬送モーター21
6に駆動信号を出力するモードは、前述してきたよう
に、リリースレバー7(図1参照)で選択される、カッ
ト紙を用いる場合と連続紙を用いる場合の2種類があ
る。
【0062】次に、この制御部210のカット紙搬送及
びカット紙に対する記録制御動作を図9、図10に示す
フローチャート、図11に示すタイミングチャート及び
図12に示すカット紙搬送状態の搬送部の模式断面図を
参照して説明する。
【0063】先ずシートセンサー4がONであるか否か
を判別する(判断50)。ここで、シートセンサー4が
ONである場合には(判断50のY)、搬送経路内に記
録シートが存在するために、新たなシート搬送は行わな
い。一方、シートセンサー4がOFFの場合には(判断
50のN)、シートPが装置本体1内にない状態、シー
ト排出状態、或いは一枚のシートに対する記録終了間際
であるために、記録シートが装置本体1外へ完全に排出
されるのを待つ。
【0064】次に、記録シートが完全に装置外へ排出さ
れた後、カット紙搬送モードか否かを判別する(判断5
1)。ここで、カット紙搬送モードである場合には(判
断51のY)、ASF30内のピックアップローラ33
a(又は33b)を回転させて図12に示すように、停
止している搬送ローラ10とピンチローラ11とのニッ
プ部に突き当てられて位置決めされた記録シー卜Pを搬
送する。
【0065】ここで、この搬送に際し、制御部210
は、シートPの先端がシートセンサー4の近傍の一定区
間にある場合は、通常の搬送速度よりも遅い速度でシー
トPを搬送するように搬送モーター216を駆動制御す
る。
【0066】このため、カウンタ210dをリセット
(N=0,M=0)し(処理52、53)、この後搬送
モーター216の駆動周波数を変化させてシート搬送速
度が第1搬送速度f1 (パルス/秒)になるように設定
し(処理54)、その周波数で搬送モーター216を4
80パルスまで駆動する(処理56、57、判断5
8)。なお、このときシート搬送速度は、図11に示す
ように概ね最初の10パルスでf1 に加速されるので、
加速分の10パルスをカウントした後(処理541)、
10〜480パルスの間だけ第1搬送速度f1 でシート
Pが搬送ローラ10に巻き付け搬送される。
【0067】ここで、本実施の形態に於けるシート搬送
量は、搬送モーター216が1パルス駆動すると、シー
トPが1/360インチ搬送される如く設定してある。
そして搬送モーター216が480パルス駆動すると、
シートPの先端がシートセンサー4の直前に位置するよ
うに、路長が設定されている。
【0068】次に、搬送モーター216を480パルス
だけ駆動すると(判断58のY)、、即ちシートPの先
端がシートセンサー4の直前に到達すると、搬送モータ
ー216の駆動周波数を変化させ、シート搬送速度が第
1搬送速度f1 よりも遅い第2搬送速度f2 (パルス/
秒)になるように設定し(処理59)、その周波数で、
シートセンサー4のフラグ4aによってシートPが検知
されるまで(判断61のY)、又はパルスが590パル
スとなるまで駆動する。
【0069】なお、このときシート搬送速度は、図11
に示すように概ね10パルスで第1搬送速度f1 から第
2搬送速度f2に減速されるので、減速分の10パルス
をカウントした後(処理591)、490パルス〜最大
590パルスの間、第2搬送速度f2 でシートPの先端
が搬送される(判断61、処理62、63、判断6
4)。
【0070】そして、シートセンサー4でシートPの先
端が検知され、シートセンサー4がONとなると(判断
61のY)、搬送モーター216の駆動周波数を変化さ
せ、シート搬送速度を再度第1搬送速度f1 (パルス/
秒)になるように設定し(処理65)、その周波数で搬
送モーター216を更に412パルス駆動する(処理6
6、67、判断68)。
【0071】なお、このときシート搬送速度は、図11
に示すように概ね10パルスで第1搬送速度f1 に加速
されるので、加速分の10パルスをカウントした後(処
理651)、10〜412パルスの間、第1搬送速度f
1 でシートPの先端は、ニードルローラ12を越えて記
録ヘッド20による記録位置まで搬送され、頭出しが行
なわれる。
【0072】なお、本実施の形態にあっては、図11の
タイミングチャートに於いて、543パルス目当たりで
シートPの先端がシートセンサー4に検知されるように
搬送経路の長さが設定されている。即ち、搬送ローラ1
0とピンチローラ11のニップ部からシートセンサー4
までの経路長は、543/360インチ程度に設定され
ている。
【0073】そして、シートPがシートセンサー4と接
触する490パルス目から最大590パルス目までの最
大100パルスの間、即ち100/360インチ程度を
シート検出位置として第2搬送速度f2 で搬送するもの
である。
【0074】この第2搬送速度f2 である100/36
0インチの間にシートPの先端はシートセンサー4によ
って検出され、このようにシートPの先端が検出される
と、その時点から搬送速度は第1搬送速度f1 に加速さ
れ、検出時点から422パルスで頭だしが行われる。
【0075】なお、図11のタイミングチャートにおい
ては、シートセンサー4の検出位置を、搬送ローラ10
とピンチローラ11のニップ部から543パルス目と
し、そこから422パルスを加えた、合計965パルス
で頭だしが終了することになる。なお、955パルス目
から965パルス目までの10パルスは、搬送モーター
216の駆動停止に伴なうブレーキ区間である。
【0076】前記の如くしてシートPの頭出しが終了し
た後(処理70)、所定記録が行われる(処理71)。
そして、一行記録が終了すると、搬送モーター216を
駆動してシートPを一行分搬送し、同様に記録を行うも
のである。前記の如くして一枚のシー卜Pに対する記録
が終了すると(判断72のY)、搬送モーター216の
駆動によってシートPを排出し(処理73)、シート搬
送及び記録動作を終了する。
【0077】なお、判断51において、モードがカット
紙搬送モードでない場合は(判断51のN)、連続紙搬
送モードと判断し、上記のような搬送速度設定を行わ
ず、連続紙の頭出しを行い、処理71以下の制御を行
う。また、シートセンサー4がONとならず、判断64
においてパルス数が590となった場合には(判断64
のN)、エラーとして制御動作をSTOPする。
【0078】このように、シートPを搬送する際、第1
搬送速度f1 で搬送を開始し、シートPがシートセンサ
ー4に到達する前に第2搬送速度f2 とし、到達後は第
1搬送速度f1 に復帰させることにより、印字速度の低
下を最低限に抑えることができる。また、シートセンサ
ー4のフラグ4aに与える振動も抑えることもできる。
【0079】なお、これまでの説明において、例えばニ
ードルローラ12による圧接力、補助ローラ16の圧接
力等の数値は全て本実施の形態の一例に係る数値であ
り、本発明は、これらの数値に限定されるものではな
い。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、位
置決めされたシートを搬送する際、第1搬送速度で搬送
を開始すると共に、シートがシート検知手段に到達する
前に搬送速度を減速することにより、シート検出手段に
与える振動を抑えることでき、シート材の誤検知やシー
ト材の頭だし量の変化といった印字品位の低下を抑える
ことができる。
【0081】また、到達後は第1搬送速度に復帰させて
シート検知手段にシートが突入する時だけに搬送速度を
遅くするようにすることにより、印字速度の低下を最低
限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシート搬送装置を備
えた記録装置である画像形成装置の外観傾斜図。
【図2】上記画像形成装置の側面断面図。
【図3】上記画像形成装置本体の一部破断傾斜図。
【図4】上記シート搬送装置に長尺状シートをセットす
る様子を示す外観斜視図。
【図5】上記画像形成装置に長尺状シートを給紙すると
きの状態を示す要部断面図。
【図6】上記画像形成装置の搬送部の(a)は単票状の
シ―卜の搬送状態を、(b)は長尺状シートの搬送状態
をそれぞれ示す模式断面図。
【図7】上記画像形成装置の搬送部の搬送ローラに対す
るピンチローラ、補助ローラ、ニードルローラの圧接位
置を説明するための配置図。
【図8】上記画像形成装置の制御系のブロック図。
【図9】上記画像形成装置の制御部の制御手順の一部を
示すフローチャート。
【図10】上記画像形成装置の制御部の制御手順の他の
部分を示すフローチャート。
【図11】上記画像形成装置の搬送モーターのタイミン
グチャート。
【図12】上記画像形成装置の搬送部のカット紙搬送状
態を示す模式断面図。
【図13】従来のシート搬送装置における単票状のシー
ト材搬送時の様子を示す要部断面図。
【図14】従来のシート搬送装置における長尺状のシー
ト材搬送時の様子を示す要部断面図。
【図15】従来のシート搬送装置におけるシート検出セ
ンサーの、(a)は正常なシート検出信号、(b)はノ
イズを含むシート検出信号をそれぞれ示す図。
【図16】従来のシート搬送装置におけるシート検出セ
ンサーの配置説明図。
【符号の説明】
1A 画像形成装置 1 画像形成装置本体 4,104 シートセンサー 10 搬送ローラ 11 ピンチローラ 12 ニードルローラ 16 補助ローラ 20 記録ヘッド 30 ADF 216 搬送モーター 210 制御部 P シート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを搬送する搬送手段と、該搬送手
    段にシートを押し付ける押圧手段と、前記搬送手段及び
    押圧手段の下流側に配されて搬送シートの有無を検知す
    るシート検知手段とを備えたシート搬送装置において、 前記搬送手段の搬送速度が第1搬送速度又は該第1搬送
    速度より低速で、かつ前記シート検知手段のシート検知
    に影響を与えない第2搬送速度となるように該搬送手段
    を選択的に駆動する駆動手段と、 前記搬送手段及び押圧手段により位置決めされたシート
    の搬送を前記第1搬送速度で開始すると共に、前記シー
    トが前記シート検知手段に到達する前に前記第2搬送速
    度とし、到達後は前記第1搬送速度に復帰させるよう前
    記駆動手段を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記シート検知手段の下流側にも前記搬
    送手段にシートを押し付ける他の押圧手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段はステッピングモータであ
    ることを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  4. 【請求項4】 シート搬送装置と、前記シート搬送装置
    で搬送されたシート材に記録を行なうための記録手段を
    有する記録装置において、 前記シート搬送装置は、請求項1乃至3のいずれかに記
    載のものであることを特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段は、バブルジェット方式で
    記録を行なうものであることを特徴とする請求項4記載
    の記録装置。
JP23631597A 1997-09-01 1997-09-01 シート搬送装置及びこれを備えた記録装置 Pending JPH1179462A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002002460A3 (en) * 2000-06-29 2002-05-16 Exxonmobil Res & Eng Co Heat exchanged membrane reactor for electric power generation
US7147391B2 (en) * 2003-09-24 2006-12-12 Sanyo Electric Co., Ltd. Image forming device

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