JP2965086B2 - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP2965086B2 JP33018290A JP33018290A JP2965086B2 JP 2965086 B2 JP2965086 B2 JP 2965086B2 JP 33018290 A JP33018290 A JP 33018290A JP 33018290 A JP33018290 A JP 33018290A JP 2965086 B2 JP2965086 B2 JP 2965086B2
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正敏 中村
貴和 蛭田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、印字部のセンタリング(用紙の印字方向中
央部への移動)を行って用紙を吸引するプリンタに関す
る。
(従来の技術) 従来より、印字用紙を印字位置にセットする場合、印
字部をセンタリングし、この印字部をガイドとして使用
することにより適切にセットするプリンタが使用されて
いる。印字用紙がその印字行方向側端部を基準にしてセ
ットされるプリンタにおいては、最適な位置でガイドす
る必要があることから印字用紙の幅によって印字部のセ
ンタリング位置が変わる。それ故従来は、用紙の大きさ
と対応させたセンタリング位置を予め設定しておき、オ
ペレータが用紙の大きさを指定することにより対応する
設定位置にセンタリングを行っていた。指定する方法と
しては、たとえばプリンタに接続された端末から使用す
る用紙に対応する位置設定コマンドを送出する方法等が
あった。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら上記従来のプリンタにおいては、限られ
た大きさの用紙、たとえば規格の用紙に対してしかセン
タリング位置が設定されておらず、設定されていない大
きさの用紙に印字を行う場合には、最適な位置にセンタ
リングできない。このような場合には用紙ジャムを発生
するおそれがあった。
こうした事態を防ぐためにさらに多くの種類の用紙に
対してセンタリング位置を設定するとなると、たとえば
コマンドの種類が増加するとともにプログラムが増大す
る。さらにコマンド選択が複雑化し、選択ミスを誘発す
るという問題もあった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目
的は、印字部のセンタリング位置を任意に設定可能とす
ることにより、コマンド種類を増加させず選択ミスも誘
発せず、延いては用紙ジャムを発生させない優れたプリ
ンタを提供することである。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するための本発明は、用紙の大きさに
応じて印字行方向に最適な用紙ガイド位置に移動させた
印字部にガイドさせて用紙を吸入させるプリンタにおい
て、用紙吸入に先立って印字部を用紙ガイド位置に移動
させるための移動指示をオペレータから受け付ける移動
指示受付手段と、前記移動指示受付手段が受け付けた移
動指示に基づいて印字部を印字行方向に移動させる移動
手段と、前記移動指示によって指示された印字部の用紙
ガイド位置を位置情報として設定する用紙ガイド位置設
定手段と、前記移動指示によって指示された印字部の用
紙ガイド位置の確定をオペレータから受け付ける位置確
定受付手段と、前記確定された用紙ガイド位置の前記設
定された位置情報を前記確定に伴って記憶させる確定位
置記憶手段と、用紙を吸入する際に、確定された前記位
置情報に基づく用紙ガイド位置に印字部を位置させるよ
う制御を行う用紙ガイド位置制御手段を設けたものであ
る。
(作用) 次に作用を説明する。
用紙吸入に先立って印字部を用紙ガイド位置に移動さ
せるための移動指示をオペレータから受け付ける移動指
示受付手段と、前記移動指示受付手段が受け付けた移動
指示に基づいて印字部を印字行方向に移動させる移動手
段と、前記移動指示によって指示された印紙部の用紙ガ
イド位置を位置情報として設定する用紙ガイド位置設定
手段と、前記移動指示によって指示された印字部の用紙
ガイド位置の確定をオペレータから受け付ける位置確定
受付手段と、前記確定された用紙ガイド位置の前記設定
された位置情報を前記確定に伴って記憶させる確定位置
記憶手段と、用紙を吸入する際に、確定された前記位置
情報に基づく用紙ガイド位置に印字部を位置させるよう
制御を行う用紙ガイド位置制御手段を設けたことによ
り、予め設定しておくセンタリング位置情報及びコマン
ド、プログラムを増大させることなく、用紙吸入の際に
印字部を所望の最適なガイド位置に位置させることが可
能となり、また、2枚目以降の用紙ガイド制御に備える
ことができるので、印字部の最適な用紙ガイド制御が可
能となる。
(実施例) 以下本発明に係る実施例を図面にしたがって説明す
る。なお各図面に共通する要素には同一の符号を付す。
第1図は本発明に係る実施例を示す制御ブロック図、
第2図は本実施例に係るプリンタを示す外観図である。
第1図において、プリンタ装置全体を制御する主制御
部1にはバス2を介してリードオンリメモリ(ROM)
3、ランダムアクセスメモリ(ROM)4、I/Oポート5お
よび印字制御部6が接続されている。ROM3には装置全体
を制御するためのプログラムが格納されている。RAM4は
制御に必要なデータを一時記憶するためのものであり、
このRAM4内の特定のアドレス領域には後述するセンタリ
ング位置データが格納される。
I/Oポート5はLSIから成り、上位装置7や以下の各部
に接続されている。上位装置とはI/Oバス8により接続
されている。操作部9は、第2図に示すようにプリンタ
の前面に設置され、3つのスイッチは印字部のセンタリ
ング動作を行わせるためのもので、Aスイッチ10は印字
部をフォワード方向に移動させ、Bスイッチ11は印字部
をリバース方向に移動させる。ここで、操作部9はプリ
ンタ外部から印字部を移動させるための指示を受け付け
る受付部としての役割を持つ。また、Cスイッチ12は印
字部が停止した位置をセンタリング位置として設定させ
るためのものである。
ベイルアームスイッチ13は、第2図に示すベイルアー
ムレバー14の近傍に取付けられ、ベイルアームレバー14
の開閉動作によりON,OFFする。
SPモータドライバ15はスペーシングモータ16を駆動す
るためのもので、スペーシングモータ16を駆動すること
により第2図に示すキャリッジ17をスペーシング方向、
即ちプラテン18に沿った方向に移動させる。スペーシン
グモータ16はパルスモータから成り、これにはパルス検
出センサ19が一体に取付けられている。パルス検出セン
サ19もI/Oポート5に接続されており、検出したパルス
数はI/Oポート5に送られる。パルス検出センサ19はた
とえば光センサにより構成される。
LFモータドライバ20はラインフィードモータ21を駆動
させるためのもので、ラインフィードモータ21を駆動す
ることにより印字用紙を改行方向に走行させる。
I/Oポート5内にはカウンタ22が設けられ、カウンタ2
2はパルス検出センサ19から送られてきたパルス数をカ
ウントする。
印字制御部24のヘッドドライバ25を介して印字ヘッド
26を制御するもので、LSIから成っている。
第2図において、印字用紙30はプラテン18を巻き付け
るようにセットされる。ベイルアーム31はセットされた
印字用紙30をプラテン18に密着させるもので、その開閉
動作はベイルアームレバー32により操作される。また印
字ヘッド26の先端部にはリボンプロテクタ33が取付けら
れており、このリボンプロテクタ33はプラテン18の形状
に沿った湾曲形状をしている。用紙30をプラテン18の外
周にセットする際、このリボンプロテクタ33をガイドと
して使用することにより適切にセットできるようになっ
ている。その際適切にガイドできるように、用紙30のセ
ット時印字ヘッド26を移動して、即ちセンタリング動作
を行ってリボンプロテクタ33の位置を最適に設定する必
要がある。
第3図は実施例における印字用紙セット状態を示す説
明図である。同図において、印字用紙30はプラテン18の
背後(図面では左側)から挿入セットされる。プラテン
18の下方には用紙ガイド34および給紙ローラ35が配設さ
れている。給紙ローラ35はプラテン18に圧接され、第1
図に示すラインフィードモータ21に連動されており、回
転することにより印字用紙30をフィードする。
給紙ローラ35の用紙給送方向手前には用紙検出センサ
36が配設されており、用紙30が吸入準備状態にあるか否
かを検出する。検出センサ36は発光受光方式の光学セン
サであり、第1図に示すI/Oポート5に接続されてい
る。
次に上記構造を有する本実施例の用紙セット動作を主
に第4図に示すフローチャートにしたがって説明する。
まず印字用紙30をプラテン18の背後から第3図に示す
ように用紙ガイド34に沿って先端が給紙ローラ35に当接
するまで挿入する。用紙30の先端部分が検出センサ36間
を横切ることにより用紙30が挿入されたことが検出さ
れ、用紙吸入準備状態とする(ステップ1)。検出信号
は第1図に示すI/Oポート5を介して主制御部1へ送ら
れ、これにより主制御部1は印字ヘッド26がホームポジ
ションにあるかどうかを確認し、ホームポジションにな
ければI/Oポート5およびSPモータドライバ15と介して
スペーシングモータ16を駆動制御し、ホームポジション
まで移動させる(ステップ2,3)。
次に印字ヘッド26のセンタリング動作を行う。用紙30
が1枚目である場合は、オペレータが第1図に示す操作
部9のAスイッチ10の押下し続けることにより印字ヘッ
ド26は印字行フォワード方向に移動する。またBスイッ
チ11を押下し続けることにより印字行リバース方向に印
字ヘッド26が移動する。このA,B両スイッチ10,11を操作
することにより、用紙30をガイドする最適な位置に印字
ヘッド26を位置決めする(スイッチ4,5)。印字ヘッド2
6の移動は主制御部1の命令によりI/Oポート5を介して
SPモータドライバ15がスペーシングモータ16を駆動する
ことにより行われる。この移動中スペーシングモータ16
の発したパルス数をパルス検出センサ19が検出し、I/O
ポート5へ送る。I/Oポート5内のカウンタ22が送られ
てきたパルス数のカウントし、これによりセンタリング
位置を位置情報として設定する(スイッチ6)。
センタリング位置決定後オペレータが操作部9のCス
イッチ12を押下すると(ステップ7)そのスイッチ信号
がI/Oポート5を介して主制御部1へ送られ、主制御部
1の命令によりI/Oポート5内にあるセンタリング位置
の位置情報がRAM4へ送られ、センタリング位置格納部27
へ格納される(ステップ8)。
次にオペレータが第2図に示すベイルアームレバー32
を操作しベイルアーム31をプラテン18から離す(ステッ
プ9)。これにより第1図に示すベイルアームスイッチ
13が作動する。このスイッチ信号をI/Oポート5を介し
て主制御部1が読取り、これにより主制御部1から発せ
られた命令でI/Oポート5は駆動信号をLFモータドライ
バ20に送出する。これによりラインフィードモータ21が
回転する(ステップ10)。このときラインフィードモー
タ21の回転量は予め決められており、それは第2図で説
明すると、ラインフィードモータ21の回転により給送さ
れる用紙30の先端がプラテン18と給送ローラ35の接触点
から印字ヘッド26側を通ってベイルアーム31を少し通過
した点まで送られるだけの回転量である。このとき印字
ヘッド26は最適な位置にセンタリングされており、用紙
は送られる途中において特にその先端部がリボンプロテ
クタ33にガイドされ、ジャム発生が抑制される。
印字用紙30が所定位置まで給送されるとベイルアーム
31が閉じられ(ステップ11)、用紙セットが完了する。
次に印字ヘッド26がホームポジションまで戻され(ス
テップ12)、印字動作が開始される(ステップ13)。印
字動作は第1図に示す印字制御部24がヘッド駆動信号を
ヘッドドライバ25に送出すことにより行う。
1枚目の用紙30への印字が終了すると(ステップ1
4)、第3図に示す用紙検出センサ36により次の用紙が
吸入準備状態にあるかどうか確認する(ステップ15)。
次の用紙が吸入準備状態にある場合には、主制御部1が
RAM4内のセンタリング位置格納部27に格納してある位置
情報を読出し(ステップ16)、この位置情報に基いて印
字ヘッド26をセンタリングする制御を行う(ステップ1
7)。これ以降はステップ9へ進み前述の動作を繰り返
す。このように同じ幅の印字用紙に連続して印字する場
合、2枚目以降の用紙においては、いちいちスイッチ押
下によるセンタリングを行わずに、1枚目で設定した位
置に続けてセンタリングできる。
以上説明したように上記実施例によれば、スイッチ押
下により印字ヘッドのセンタリング位置を任意に決定で
きるので、どの様な幅の用紙に印字する場合でも最適位
置に設定できる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々
の変形が可能である。たとえば、ハガキ、連帳、A5版、
A4版、B5版、B4版等の定格の用紙に対しては、従来のよ
うにホストからコマンドを送出することにより設定する
ようにし、その他の不定格の用紙に印字する場合に上記
実施例で説明したスイッチ押下による任意のセンタリン
グ位置設定を行うようにしてもよい。そしてその設定モ
ードの切替えはメニュー等で指定するようにする。
また上記実施例では単帳紙に印字する場合を説明した
が、連続紙に印字する場合にも同様に実施可能であるこ
とはいうまでもない。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、オペレータから
受け付けた指示により印字部を任意に移動させ確定させ
ることで、所望の最適な用紙ガイド位置を決定すること
が可能となり、様々な幅の用紙に対して印字部を用紙ガ
イドとしての最適な中央付近位置にセンタリングでき
る。したがって、どのような用紙に対しても用紙ジャム
を発生することなく用紙を吸入することができる。しか
も、センタリングに関し予め設定しておく位置情報やコ
マンドの種類は増加しないので、コマンドによりセンタ
リング位置を設定する場合でもコマンド選択が複雑化す
ることなく、また、それによる選択ミスを誘発すること
もない。さらに、プログラムを増大させることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す制御ブロック図、第2図
は実施例に係るプリンタを示す外観図、第3図は用紙セ
ット状態を示す説明図、第4図は実施例の用紙セット動
作を示すフローチャートである。 1……主制御部、4……RAM、5……I/Oポート、9……
操作部、16……スペーシングモータ、18……プラテン、
19……パルス検出センサ、21……ラインフィードモー
タ、22……カウンタ、26……印字ヘッド、27……センタ
リング位置格納部、30……印字用紙、33……リボンプロ
テクタ、36……用紙検出センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 幸太郎 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−101480(JP,A) 特開 昭63−112178(JP,A) 特開 平2−220876(JP,A) 特開 昭64−8081(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 21/00 B41J 21/08 B41J 29/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙の大きさに応じて印字行方向に最適な
    用紙ガイド位置に移動させた印字部にガイドさせて用紙
    を吸入させるプリンタにおいて、 用紙吸入に先立って印字部を用紙ガイド位置に移動させ
    るための移動指示をオペレータから受け付ける移動指示
    受付手段と、 前記移動指示受付手段が受け付けた移動指示に基づいて
    印字部を印字行方向に移動させる移動手段と、 前記移動指示によって指示された印字部の用紙ガイド位
    置を位置情報として設定する用紙ガイド位置設定手段
    と、 前記移動指示によって指示された印字部の用紙ガイド位
    置の確定をオペレータから受け付ける位置確定受付手段
    と、 前記確定された用紙ガイド位置の前記設定された位置情
    報を前記確定に伴って記憶させる確定位置記憶手段と、 用紙を吸入する際に、確定された前記位置情報に基づく
    用紙ガイド位置に印字部を位置させるよう制御を行う用
    紙ガイド位置制御手段を設けたことを特徴とするプリン
    タ。
  2. 【請求項2】前記移動指示受付手段及び前記位置確定受
    付手段はプリンタの操作部に設けられたスイッチからな
    り、 前記スイッチ及び前記移動手段、前記用紙ガイド位置設
    定手段、前記確定位置記憶手段はともにプリンタを制御
    するプリンタ制御部に接続され、 前記プリンタ制御部は、オペレータによる前記スイッチ
    の操作に即応して印字部を印字行方向におけるフォワー
    ド方向又はリバース方向に移動させ、印字部の用紙ガイ
    ド位置を確定させることができるよう制御することを特
    徴とする請求項1のプリンタ。
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