JP2010137979A - プリンタ - Google Patents

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一明 杉本
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Abstract

【課題】印字媒体が内蔵するICインレットに対して非接触通信によりデータの読み書きをする際に、印字媒体の搬送方向の位置ズレや印字媒体の斜行が発生してしまい、印字媒体を通信最適位置に位置付けることができない場合がある。この場合、データ読み書きに不具合が発生する。
【解決手段】案内経路181を開閉するシャッタ302が閉状態に変位して印字媒体Mを停止位置に位置付けて斜行補正機構112が印字媒体Mを斜行補正した後、搬送系111は印字媒体Mの搬送を停止する。その後、印字媒体Mが内蔵するICインレットM1に対してのアンテナ401を介したデータ書き込みとシャッタ302の開状態への変位とが行われ、そして、搬送系111は印字媒体Mを再び印字部に向けて搬送する。印字部は印字動作を行い印字媒体Mに印字を行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、印字媒体への印字を行うと共に、印字媒体が内蔵するICインレットに対するデータの読み書きを行うプリンタに関する。
従来、印字媒体に印字すると共に印字媒体が内蔵するICインレットにデータを書き込むプリンタがある(例えば特許文献1を参照)。プリンタは、サーマルヘッド等を含む印字部とは別に、ICインレットと非接触通信をするためのアンテナを備える。
特開2003−132330公報
プリンタは、印字媒体の搬送を印字部よりも案内経路の上流側で一旦停止させ、先に搬送中の別の印字媒体の印字が終了するまで待機させる。印字媒体の待機中に、プリンタは印字媒体が内蔵するICインレットに対して非接触通信によりデータの読み書きをする。そのため、プリンタは、非接触通信のためのアンテナを、待機中の印字媒体が内蔵するICインレットと対向する位置に配置する。
ところで、印字媒体を搬送する搬送系である搬送ローラ対の駆動制御は一定である。しかしながら、プリンタの環境温度の変化によって、印字媒体や搬送ローラ対等が膨張や収縮をしてしまい、一定の駆動制御の下に搬送ローラ対が印字媒体を搬送しても、搬送距離にバラツキが生ずることがある。また、搬送ローラ対に汚れが付着していると、搬送ローラ対は印字媒体との間に滑りを生じてしまい、印字媒体が右曲がり又は左曲がりに搬送されることがある。つまり、印字媒体の搬送方向の位置ズレや印字媒体の斜行が発生してしまい、印字媒体を非接触通信に適する通信最適位置に位置付けることに困難性がある。例えば、印字媒体が規定値よりも搬送方向に3mm程度ずれるだけで、ICインレットに対するデータの読み書きは正常に行われないことがある。
そこで、印字媒体の搬送方向の位置ズレや印字媒体の斜行を原因とする書き込み不具合解消のために、アンテナの出力を上げて通信最適位置の範囲を広げることが考えられる。しかし、アンテナの出力を上げてしまうと、目的としない別の印字媒体が内蔵するICインレットに対して書き込みが行われてしまうおそれがある。
また、案内経路の幅を厳密に規定することで印字媒体の斜行を規制し、斜行を原因とする書き込みの不具合を解消することが考えられる。しかし、案内経路の幅を一定に維持するためのメンテナンス管理が必要となり煩雑である。
本発明の目的は、印字媒体が内蔵するICインレットに対するデータ読み書きの不具合を防止することである。
本発明のプリンタは、ICインレットを内蔵する印字媒体を案内する案内経路と、前記案内経路に沿わせて前記印字媒体を搬送する搬送系と、前記案内経路を開閉し、閉状態で前記印字媒体を前記案内経路中の停止位置に位置付けるシャッタと、閉状態の前記シャッタによって前記停止位置に位置付けられた前記印字媒体を斜行補正する斜行補正機構と、前記斜行補正機構によって斜行補正された前記印字媒体が内蔵するICインレットに対向する非接触通信のためのアンテナと、前記シャッタよりも前記案内経路の下流側で印字動作を行う印字部と、前記シャッタを閉状態にして前記印字媒体を前記停止位置に位置付けさせ、前記斜行補正機構に前記印字媒体の斜行補正をさせ、前記搬送系に前記印字媒体の搬送を停止させた後に、前記印字媒体が内蔵するICインレットに対する前記アンテナを介した非接触通信によるデータ書き込みと前記シャッタの開状態への変位とを行い、その後、前記搬送系に前記印字媒体を前記印字部に向けて搬送させ、前記印字部に印字動作させて前記印字媒体に対する印字を行わせる制御部と、を備える。
本発明によれば、停止位置に位置付けられ斜行補正された印字媒体が内蔵するICインレットに対してデータ書き込みが行われるため、印字媒体の搬送方向の位置ズレや印字媒体の斜行を原因とする書き込みの不具合の発生を防止することができる。
本発明の実施の形態について図1ないし図7に基づいて説明する。本実施の形態のプリンタ101は、印字媒体M(図2参照)に印字すると共に、印字媒体Mが内蔵するICインレットM1(図2参照)に対してデータを読み書きする。
図1は、プリンタ101を示す外観斜視図である。プリンタ101は、各部を収納する筐体102を有する。筐体102は、印字媒体M(図2参照)を発行する発行口105を正面に備え、発行口105の下方領域に開閉自在なリジェクト扉107を備える。リジェクト扉107は、下端側に位置するツマミ107aの引き上げ動作によって開く。リジェクト扉107が開かれることにより、後述するリジェクト口703が出現する。プリンタ101は、筐体102を正面側から見て発行口105の左側に、表示部103と操作部104とを備える。表示部103は、数行程度の情報を表示する。筐体102は、前方部分102bの上面と後方部分102aの上面とに、開閉自在なカバー106を備える。カバー106を開くことにより、プリンタ101の内部が露出する。
図2は、印字媒体Mを示す斜視図である。印字媒体Mは、白いPETフィルム素材のシート状印字媒体である。印字媒体Mは、ロイコ染料型の発色型可逆感熱記録材料を用いることで、熱による発色と消色とを繰り返す。
印字媒体Mは、図2中破線で示すICインレットM1を内蔵する。ICインレットM1は、ICチップM1aと、ICチップM1aに接続するインレットアンテナM1bとを備える。ICインレットM1は、自ら電池を内蔵しないパッシブ型である。プリンタ101の制御部151(図6参照)は、筐体102内のアンテナ401(図3参照)を介して、ICインレットM1と非接触通信を行いデータの読み書きをする。
印字媒体Mは、一例として、部品納入時間や数量を指示する作業指示票として工場内で使用される。印字媒体Mが作業指示票として使用される場合、プリンタ101も、工場内に設置されて使用される。
図3は、プリンタ101を概略的に示す断面図である。プリンタ101は、筐体102の後方部分102aの内部に、複数枚の印字媒体Mを縦方向に重ねて収納する収納部121と、収納部121から印字媒体Mを一枚ずつ取り出す供給機構131と、印字媒体Mの印字消去を行う印字消去部201と、を備える。プリンタ101は、筐体102の前方部分102bに、印字媒体Mの搬送を規制するシャッタ機構301と、印字媒体MのICインレットM1に対するデータの読み書きを行うためのアンテナ401と、印字媒体Mを加熱して印字を行う印字部501と、ICインレットM1が異常である印字媒体Mをリジェクトするリジェクト部701とを備える。
プリンタ101は、筐体102の内部に、収納部121と発行口105とを連絡して印字媒体Mを案内する案内経路181を備える。案内経路181は、筐体102に配置される各種の案内部材182が形成する。プリンタ101は、印字消去部201と印字部501との間に、印字媒体Mを案内経路181に沿って搬送する搬送系としての複数組の搬送ローラ対111を備える。搬送ローラ対111は、搬送駆動ローラ111aと搬送従動ローラ111bとを有する。搬送駆動ローラ111aは、案内経路181の下面側に位置し、搬送系駆動源601(図6参照)の動力が伝達され回転する。搬送従動ローラ111bは、案内経路181の上面側から搬送駆動ローラ111aに対して付勢され搬送駆動ローラ111aの回転に応じて従動回転する。搬送駆動ローラ111aと搬送従動ローラ111bとが印字媒体Mを挟み込む状態で搬送駆動ローラ111aが回転駆動することで、搬送ローラ対111は印字媒体Mに搬送力を付与する。
収納部121は、昇降するリフタ122を有する。リフタ122は、複数枚の印字媒体Mを積層状態で支持する。リフタ122の上方に位置する環境温度センサ152は、筐体102の内部の温度を検知する。
供給機構131は、収納部121よりも案内経路181の下流側に位置する。供給機構131は、リフタ122が支持する最上位の印字媒体Mのみを、印字消去部201に向けて案内経路181に送り込む。詳細に見ると、供給機構131は、ピックアップローラ132と、リバースローラ134を有するリバース方式の分離機構133とを備える。ピックアップローラ132は、回転により、リフタ122が支持する最上位の印字媒体Mに搬送力を付与する。このとき、最上位を含む複数枚の印字媒体Mは、重なり状態で案内経路181に入り込みそうになる。分離機構133は、リバースローラ134を、ピックアップローラ132とは逆方向に回転させて、重なり状態の印字媒体Mのうち最上位を除く下位の印字媒体Mを分離する。こうして、供給機構131は、最上位の印字媒体Mのみを案内経路181に送り込む。供給機構131よりも案内経路181の下流側の位置であって後述する停止位置よりも案内経路181の上流側の位置(通過位置)には、供給センサ153が配置される。供給センサ153は、印字媒体Mの通過を検出して検出結果を出力する。
印字消去部201は、供給センサ153よりも案内経路181の下流側に位置する。印字消去部201は、案内経路181を介して対向するヒートローラ202とプレスローラ203とを有する。プレスローラ203は、案内経路181の下側に位置し、搬送系駆動源601(図6参照)の動力が伝達され回転する。ヒートローラ202は、案内経路181の上側に位置し、プレスローラ203の回転に応じて従動回転する。ヒートローラ202は、通電により発熱するヒータ204(図6参照)を内蔵する。印字媒体Mは、ヒートローラ202とプレスローラ203との回転によって搬送され、搬送過程でヒートローラ202によって加熱され印字消去される。
アンテナ401は、斜行補正ローラ対112よりも案内経路181の下流側であって、印字部501よりも案内経路181の上流側に位置する。アンテナ401は、長手方向が案内経路181の幅方向に沿う向きで、上側の案内部材182の上面に位置する。アンテナ401は、案内経路181に沿って搬送される印字媒体Mが内蔵するICインレットM1との非接触通信が行えるように、下面側に指向性を有する。ICインレットM1は、UHF帯(952MHz〜954MHz)の周波数帯を利用する電磁誘導方式によりパワーが供給される。つまり、インレットアンテナM1bがアンテナ401からの磁界を受信して電力が発生し、ICチップM1aが起動する。ICチップM1aが起動したICインレットM1は、アンテナ401を介して制御部151(図6参照)との間で非接触通信する。
シャッタ機構301は、アンテナ401を覆う。シャッタ機構301は、シャッタ302を、案内経路181に侵入する閉状態と案内経路181から退避する開状態とに変位させる。閉状態のシャッタ302は、搬送ローラ対111が搬送する印字媒体Mの搬送を規制し、印字媒体Mを案内経路181中の停止位置に位置付ける。
印字消去部201よりも案内経路181の下流側であって最も印字消去部201寄りに位置する搬送ローラ対111は、斜行補正機構としての斜行補正ローラ対112である。斜行補正ローラ対112も、駆動ローラである斜行補正駆動ローラ112aと、従動ローラである斜行補正従動ローラ112bとを備える。停止位置に位置する印字媒体Mには、搬送ローラ対111のうち、斜行補正ローラ対112のみが接する。斜行補正ローラ対112は、シャッタ302が搬送規制する停止位置の印字媒体Mをさらに搬送しようと回転するため、この印字媒体Mとの間に滑りを生ずる。斜行補正ローラ対112が滑りを生ずる過程で、右曲がり又は左曲がりに斜行する印字媒体Mはシャッタ302に沿って整位される。こうして、印字媒体Mは、停止位置で斜行補正される。
なお、斜行補正機構は、搬送ローラ対111の一部である斜行補正ローラ対112に限られない。例えば、斜行補正機構は、印字媒体Mの一面のみに接して比較的弱い搬送力を付与するブラシローラでも良い。ブラシローラの駆動源は、搬送系駆動源601とは別であっても良い。
印字部501は、案内経路181の下流端に位置する。印字部501は、搬送系駆動源601(図6参照)の動力が伝達され回転するプラテンローラ503と、プラテンローラ503に対向するサーマルヘッド502と、印字部センサ154とを備える。印字部501は従来のものと変わらないので、印字部501の詳細な説明を省略する。
リジェクト部701は、シャッタ機構301と印字部501との間に位置する。シャッタ機構301と印字部501との間に位置する2組の搬送ローラ対111の間に位置する下面側の案内部材182(案内部材182aと呼ぶ)は、リジェクト部701の一部である。案内部材182aは、リジェクト部駆動源751(図6参照)の動力が伝達され、印字部501側の下流端を支点として、上流端が上がる(図3中破線で示す)。上流端が上がった案内部材182aは、搬送ローラ対111が搬送する印字媒体Mを、印字部501の下方領域に位置するスロープ702に案内する。スロープ702は、リジェクト部701の一部であり、リジェクト口703に接続する。案内部材182aの上流端が上がった状態で斜行補正ローラ対112が回転すると、印字媒体Mは案内経路181に沿って搬送されずにスロープ702上を滑り落ち、リジェクト口703から排出される。このように印字媒体Mをリジェクト口703から排出することを、印字媒体Mをリジェクトする、と言う。
次に、図4及び図5に基づいて、シャッタ機構301の詳細について説明する。
図4は、プリンタ101の内部構造を一部の部材を省略して示す斜視図である。シャッタ機構301は、板金製のシャッタ302を備える。シャッタ302は、プリンタ101の幅方向に長い板金製のフレームであるシャッタ基体303に固着する。つまり、シャッタ基体303は、シャッタ302を固定的に支持する。シャッタ基体303の形状は、上面から見て一方を閉塞するU字である。シャッタ302は、シャッタ基体303の閉塞側303aに位置し、下方に向けて突出する。
シャッタ機構301は、プリンタ101の幅方向に長い板金製のフレーム304を備える。シャッタ機構301は、シャッタ基体303の閉塞側303aをフレーム304の上面体304aに向けて引き上げる一対の引張スプリング306を備える。引張スプリング306は、一端がシャッタ基体303の閉塞側303aに接続し、他端が上面体304aから突出する突出片304bに接続する。
フレーム304の上面体304a中央の下側には、中央ローラ307が位置する。中央ローラ307は、シャッタ基体303の閉塞側303aに接触する。フレーム304の一方の側面体304cの外側には、サイドローラ311が位置する。
シャッタ機構301の着脱について説明する。プリンタ101は、アンテナ401の両側位置に、シャッタ機構301のフレーム304の両端を支持するフレーム支持部材331を備える。フレーム支持部材331は、貫通孔331aを有する。フレーム304の両端位置には、樹脂製の圧入体332が下向きに配置される。圧入体332は、貫通孔331aに上側から入り込む。圧入体332の反対側には、フレーム304を貫通して圧入体332に接続するノブ333が配置される。ノブ333の上下移動と一体に圧入体332も上下移動する。フレーム304をフレーム支持部材331に支持させると共に、圧入体332を貫通孔331aに入り込ませることで、シャッタ機構301はプリンタ101に装着される。ノブ333の押し込みにより、圧入体332は貫通孔331aに入り込む。ノブ333の引き抜きにより、圧入体332は貫通孔331aから抜ける。貫通孔331aから圧入体332が抜けると、シャッタ機構301のプリンタ101への装着は解除される。シャッタ機構301がプリンタ101から取り外されるので、例えば、印字媒体Mのジャム除去の作業性は良好である。
図5は、シャッタ機構301を模式的に示す側面図である。図5(a)は、シャッタ302が開状態であるシャッタ機構301を示し、図5(b)は、シャッタ302が閉状態であるシャッタ機構301を示す。
シャッタ機構301は、アンテナ401を覆う。シャッタ基体303は、フレーム304とアンテナ401との間に位置する。フレーム304は、シャッタ基体303の閉塞側303aとは反対側の端部を揺動自在に支持する。より詳細には、シャッタ基体303は、フレーム304の側面体304cから内向きに突出する第1の軸305を中心に揺動する。シャッタ基体303の揺動によって、シャッタ302は、開状態と閉状態とに変位する。
引張スプリング306によるシャッタ基体303の引き上げにより、シャッタ302は案内経路181から退避する。つまり、シャッタ機構301は、シャッタ302を開状態に保持する。
フレーム304は、シャッタ基体303の上方位置に、フレーム304の長手方向に沿う第2の軸313を回転自在に支持する。中央ローラ307は、第2の軸313に固着する中央ローラアーム308が回転自在に支持する。中央ローラアーム308は、第2の軸313から案内経路181の下流側に延出する。中央ローラアーム308が支持する中央ローラ307は、シャッタ基体303の閉塞側303aに接する。サイドローラ311は、第2の軸313に固着するサイドローラアーム312が回転自在に支持する。サイドローラアーム312は、第2の軸313から案内経路181の上流側に延出する。サイドローラアーム312が支持するサイドローラ311は、可動体310に接する。可動体310は、ソレノイド309の駆動に応じて、上昇する。中央ローラアーム308とサイドローラアーム312とは第2の軸313に固定されているため、第2の軸313の回動に伴い、中央ローラ307とサイドローラ311とは、一体に変位する。
ソレノイド309の駆動により可動体310が上昇する。上昇する可動体310の上片は、サイドローラ311を押し上げる。サイドローラ311の押し上げにより、第2の軸313は図5中反時計回りに回転し、中央ローラ307は下降する。下降する中央ローラ307は、シャッタ基体303の閉塞側303aを押し下げる。シャッタ基体303の閉塞側303aが下がることにより、引張スプリング306は伸長する。閉塞側303aが下がるシャッタ基体303は、第1の軸305を支点に揺動し、シャッタ302が隙間183から案内経路181に侵入する。つまり、シャッタ302は閉状態となる。
本実施の形態アンテナ401の配置位置は、停止位置に位置付けられて斜行補正された印字媒体Mが内蔵するICインレットM1と対向する位置である。つまり、ICインレットM1との非接触通信に適する位置である。
本実施の形態では、シャッタ基体303はアンテナ401の上面側に位置し、シャッタ機構301はアンテナ401を覆う。仮にシャッタ機構301の配置位置がアンテナ401と印字部501との間である場合、シャッタ機構301のスペースを設けるために、案内経路181をより延ばす必要がある。案内経路181の延長に従い筐体102も大型化するため、省スペース化の要請に反する。つまり、本実施の形態によれば、プリンタ101の省スペース化を実現できる。
図6は、プリンタ101のハードウェア構成を示すブロック図である。プリンタ101は、各部を駆動制御する制御部151を備える。制御部151は、互いにバス接続されるCPU、ROM、RAM等(いずれも図示せず)を備える。制御部151は、前述の表示部103及び操作部104を制御する。
プリンタ101は、リフタ122の駆動源であるリフタ駆動源123、搬送ローラ対111と斜行補正ローラ対112とピックアップローラ132とリバースローラ134とプレスローラ203とプラテンローラ503との駆動源である搬送系駆動源601、ヒータ204を駆動制御するヒータコントローラ205、リジェクト部701の駆動源であるリジェクト部駆動源751、ソレノイド309を備える。搬送系駆動源601は、一例として1又は2以上のパルスモータである。制御部151は、リフタ駆動源123、搬送系駆動源601、ヒータコントローラ205、リジェクト部駆動源751、ソレノイド309を動作制御する。
プリンタ101は、センサ類Sからの信号を制御部151に取り込むセンサ入力回路158を備える。センサ類Sは、前述の環境温度センサ152、供給センサ153、及び、印字部センサ154を含む。さらに、センサ類Sは、ヒートローラ202がヒータ204に近接させて内蔵するヒータ温度センサ(図示せず)、及び、サーマルヘッド502が搭載するヘッド温度センサ(図示せず)を含む。
プリンタ101は、外部機器(例えばパーソナルコンピュータ)との通信を実現する通信インターフェース507を備える。制御部151は、通信インターフェース507を介して、外部機器から印字データとRFIDデータとを含む発行指令を受信する。RFIDデータは、一例として、印字データに基づき印字される情報と同一の情報を有するデータである。制御部151は、受信した印字データとRFIDデータとを記憶する。より詳細には、印字データとRFIDデータは、制御部151を構成するRAMが記憶する。
プリンタ101は、アンテナ401と接続するリーダライタ402を備える。制御部151は、リーダライタ402を制御して、リーダライタ402にアンテナ401を介するICインレットM1との通信を確立させる。
プリンタ101は、サーマルヘッド502を発熱駆動するヘッド制御回路504を備える。制御部151は、印字データをドットパターンからなる画像データに展開し、画像データをヘッド制御回路504に出力する。ヘッド制御回路504は、画像データのドットに対応するサーマルヘッド502の発熱体(図示せず)を発熱させる。
プリンタ101は、制御部151の制御により、印字媒体Mを供給機構131によって収納部121から案内経路181に送り込み、アンテナ401を介してRFIDデータの書き込みをした後に、印字部501により印字を行い発行口105から発行する。また、プリンタ101は、先に搬送中の印字媒体Mを発行口105から発行した後に次の印字媒体Mを案内経路181に送り込むものではなく、印字媒体Mが搬送中であっても次々と別の印字媒体Mを案内経路181に送り込み搬送する。
次に、一枚の印字媒体Mが発行されるまでにプリンタ101で実行される処理について説明する。
図7は、プリンタ101の制御部151が実行する処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、先に別の印字媒体Mが案内経路181に沿って搬送中である場合を想定して説明する。
制御部151は、通信インターフェース507を介して、印字データとRFIDデータとを含む発行指令を受信すると(ACT101のYES)、搬送系駆動源601を制御して、ピックアップローラ132、リバースローラ134を回転させる(ACT102)。これにより、供給機構131は、収納部121が収納する最上位の印字媒体Mの搬送を開始する。
供給機構131が搬送を開始する印字媒体Mは、供給センサ153を通過する。供給センサ153は、印字媒体Mの通過を検出して検出結果を出力する。制御部151は、供給センサ153の検出結果の出力に応じて(ACT103のYES)、ソレノイド309を駆動制御して、可動体310を上昇させる(ACT104)。シャッタ機構301が開状態に保持するシャッタ302は、可動体310の上昇によって、案内経路181に侵入する。つまり、シャッタ302は、閉状態となる。制御部151は、印字媒体Mが停止位置に到達する前であって、先に搬送中の別の印字媒体Mがシャッタ302を通過した後にシャッタ302を閉状態にする。
制御部151は、ソレノイド309を制御してシャッタ302を閉状態にさせた後、一定時間の経過を判定すると(ACT105のYES)、搬送系駆動源601を制御して、斜行補正ローラ対112の回転駆動を停止させる(ACT106)。「一定時間」とは、印字媒体Mがシャッタ302に突き当たり斜行補正ローラ対112が滑りを生ずるのに十分な時間である。「一定時間」は、案内経路181の長さ等に応じて定まる。斜行補正ローラ対112の回転停止により、印字媒体Mは、停止位置で斜行補正済の状態で停止する。制御部151は、先に搬送中の印字媒体Mに対する印字部501による印字中に、後に搬送される印字媒体Mが閉状態のシャッタ302によって停止位置に位置付けられて斜行補正ローラ対112によって斜行補正されるように、搬送系駆動源601を駆動源制御する。
次に、制御部151は、リーダライタ402を制御する(ACT107)。リーダライタ402は、アンテナ401を介して、停止位置で停止する印字媒体MのICインレットM1との間で非接触通信を確立する。リーダライタ402とICインレットM1との通信が確立しない場合(ACT108のNO)、制御部151は、ICインレットM1の異常を判定する。そして、制御部151は、リジェクト部駆動源751と搬送系駆動源601とを駆動制御して、リジェクト部701に印字媒体Mをリジェクトさせる(ACT131)。
リーダライタ402とICインレットM1との通信が確立する場合(ACT108のYES)、制御部151はリーダライタ402を引き続き制御する。制御部151の制御により、リーダライタ402はICインレットM1のICチップM1aが記憶するデータを消去すると共に、制御部151が記憶するRFIDデータをICチップM1aに書き込む。つまり、制御部151は、ICチップM1aにRFIDデータを記憶させる(ACT109)。
ところで、搬送ローラ対111の駆動制御は一定であるものの、プリンタ101の環境温度の変化によって印字媒体Mや搬送ローラ対111等が膨張や収縮をしてしまい、搬送距離にバラツキ(搬送方向の位置ズレ)が生ずることがある。また、搬送ローラ対111に汚れが付着していると、搬送ローラ対111と印字媒体Mとの間に滑りが生じて印字媒体Mが斜行することがある。
しかしながら、本実施の形態によれば、印字媒体Mの搬送中に、印字媒体Mの搬送方向の位置ズレや印字媒体Mの斜行が生じても、印字媒体Mは必ず停止位置に位置付けられ斜行補正される。そして、前述のように、アンテナ401の配置位置は停止位置に位置付けられて斜行補正された印字媒体Mが内蔵するICインレットM1との非接触通信に適する位置である。そのため、ICインレットM1との通信状態は良好であり、ICインレットM1に対するRFIDデータの書き込みの不具合の発生を防止することができる。
本実施の形態によれば、ICインレットM1との通信状態は最適となるので、アンテナ401の出力を低減させることができる。アンテナ401の出力低減により、プリンタ101は、誤書き込み(目的としない印字媒体Mが内蔵するICインレットM1に対するRFIDデータの書き込み)を防止できる。
また、本実施の形態によれば、ICインレットM1に対するRFIDデータの書き込みの前に、印字媒体Mの斜行補正がなされる。そのため、印字媒体Mの斜行を原因とするデータ書き込みの不具合を解消するために案内経路181の幅を厳密に規定することは不要となり、案内経路181の幅を一定に維持するためのメンテナンス管理を要さない。
ここで、上面側に指向性を有するアンテナ401が案内部材182の下面側に位置するものとすると、ICインレットM1との通信に際してアンテナ401の出力が、アンテナ401の上面側に位置するシャッタ基体303やフレーム304に当たり、通信に障害が生ずる。しかし、本実施の形態によれば、下面側に指向性を有し下面側を通信範囲とするアンテナ401が案内部材182の上面側に位置するので、アンテナ401の出力がシャッタ基体303やフレーム304に当たることはなく、通信障害は生じない。
次に、制御部151は、再びソレノイド309を駆動制御して、可動体310を下降させる(ACT110)。下降する可動体310は、サイドローラ311の押し上げを解除する。サイドローラ311の押し上げが解除されると、伸長状態の引張スプリング306は、復元力によって、シャッタ基体303の閉塞側303aを引き上げる。シャッタ基体303の引き上げによって、シャッタ302は案内経路181から退避する。その結果、シャッタ302は、開状態に復帰する。すなわち、本実施の形態では、シャッタ302を閉状態にする場合のみソレノイド309に通電して駆動すれば良いため、プリンタ101の省電力化が期待できる。
制御部151は、印字部501の印字動作が終了するまで待機する(ACT111)。先に搬送中の印字媒体Mに対する印字が行われているからである。印字部501の印字動作は、プラテンローラ503の回転、及び、サーマルヘッド502の発熱を含む。制御部151は、印字部501の印字動作終了を判定すると(ACT111のNO)、搬送系駆動源601を制御して斜行補正ローラ対112を回転させる(ACT112)。斜行補正ローラ対112は、RFIDデータ書き込み済の印字媒体Mを、印字部501に向けて搬送する。印字部501に向かう印字媒体Mは、印字部センサ154の間を通過する。印字部センサ154は、印字媒体Mの通過を検出して出力する。印字部センサ154の検出出力に応じて、制御部151は、搬送系駆動源601を制御してプラテンローラ503を回転させると共に、ヘッド制御回路504にサーマルヘッド502の発熱体を発熱させる(ACT113)。こうして、印字部501は印字媒体Mに印字する。印字媒体Mは斜行補正済の状態で搬送され印字されるので、印字精度は良好である。印字済の印字媒体Mは、プラテンローラ503の回転により、発行口105から発行される。
プリンタを示す外観斜視図である。 印字媒体を示す斜視図である。 プリンタを概略的に示す断面図である。 プリンタの内部構造を一部の部材を省略して示す斜視図である。 シャッタ機構を模式的に示す側面図である。 プリンタのハードウェア構成を示すブロック図である。 プリンタの制御部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
101…プリンタ
111…搬送ローラ対(搬送系)
112…斜行補正ローラ対(斜行補正機構)
151…制御部
181…案内経路
301…シャッタ機構
302…シャッタ
303…シャッタ基体
401…アンテナ
501…印字部
M…印字媒体
M1…ICインレット

Claims (5)

  1. ICインレットを内蔵する印字媒体を案内する案内経路と、
    前記案内経路に沿わせて前記印字媒体を搬送する搬送系と、
    前記案内経路を開閉し、閉状態で前記印字媒体を前記案内経路中の停止位置に位置付けるシャッタと、
    閉状態の前記シャッタによって前記停止位置に位置付けられた前記印字媒体を斜行補正する斜行補正機構と、
    前記斜行補正機構によって斜行補正された前記印字媒体が内蔵するICインレットに対向する非接触通信のためのアンテナと、
    前記シャッタよりも前記案内経路の下流側で印字動作を行う印字部と、
    前記シャッタを閉状態にして前記印字媒体を前記停止位置に位置付けさせ、前記斜行補正機構に前記印字媒体の斜行補正をさせ、前記搬送系に前記印字媒体の搬送を停止させた後に、前記印字媒体が内蔵するICインレットに対する前記アンテナを介した非接触通信によるデータ書き込みと前記シャッタの開状態への変位とを行い、その後、前記搬送系に前記印字媒体を前記印字部に向けて搬送させ、前記印字部に印字動作させて前記印字媒体に対する印字を行わせる制御部と、
    を備えることを特徴とするプリンタ。
  2. 前記シャッタを支持するフレーム状のシャッタ基体を前記アンテナの上面側で揺動自在に支持するシャッタ機構を備え、
    前記シャッタは、前記シャッタ基体の揺動により前記案内経路を開閉することを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 前記アンテナは、前記案内経路の上面側に位置し、前記案内経路側を通信範囲とすることを特徴とする請求項2記載のプリンタ。
  4. 前記シャッタ機構は、前記シャッタを開状態に保持し、
    前記制御部は、前記印字媒体が前記停止位置よりも前記案内経路の上流側の通過位置を通過すると、前記シャッタ機構に前記シャッタを閉状態に変位させることを特徴とする請求項2又は3記載のプリンタ。
  5. 前記制御部は、
    先に搬送される先の前記印字媒体が前記シャッタを通過した後に前記シャッタを閉状態にして、先の前記印字媒体に対する前記印字部による印字中に後に搬送される後の前記印字媒体を停止位置に位置付けさせて、前記搬送系に後の前記印字媒体の搬送を停止させ、先の前記印字媒体に対する印字終了後に、前記搬送系に後の前記印字媒体を前記印字部に向けて搬送させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載のプリンタ。
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