JP2005225043A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録媒体における無線タグのデータの読み取り等を確実且つ高精度に行うことができ、画像形成面積の大きい記録媒体の使用が可能である画像形成装置を提供する。
【解決手段】 記録媒体給送手段3から給紙された可逆性感熱記録媒体2は、その先端がレジストローラ対12のニップ部に挟持された位置で一旦停止される。この停止位置において、可逆性感熱記録媒体2に貼り付けられた無線タグが、レジストローラ対12の上流側に配置されているタグデータ読取手段41のアンテナに略対向し、無線タグのデータ内容が読み取られる。アクセスを完了した可逆性感熱記録媒体2は消去手段15で前回の印字を消去され、サーマルヘッド30を有する画像形成手段18で読み取り情報に基づいて印字され、最終的に装置上面の排紙トレイ44上に排出される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線タグを有する記録媒体に対する消去、画像形成が可能な画像形成装置(印字装置、記録装置、印刷装置等の概念を含む)に関する。
非接触でデータを読み取り、書き込みが可能な無線タグを使用した、いわゆるRFID(Radio Frequency Identification System)と呼ばれるICカードが知られている。
このようなICカードを使用したシステムは、非接触でデータの更新が可能であるため、乗り物の乗車券や、流通商品の管理システム等において普及しつつある。
無線タグのデータの内容は視覚で確認することができないため、無線タグを記録媒体(印刷媒体)に貼り付け、無線タグのデータの内容を記録媒体に印刷し、データの内容を視覚的に確認できるようにしたものが提案されている(例えば、特開2002−236891号公報)。
従来、RFIDタグを貼り付ける、又は内蔵する対象としては、カードサイズ又はこれよりやや大きい可逆性感熱記録媒体のみであった。これらの印刷に用いられる装置(プリンタ)は、例えば図9に示すような概略構成となっている。その印刷手順を以下に示す。
(1)カード100を図の右側挿入口より、給紙ローラ対101まで1枚挿入する。
(2)カード100は、消去バー102により印字面を消去されながら、RFIDアンテナ103に対向する位置まで搬送される。
(3)RFIDリーダライタ104により、カード100に内蔵されたRFIDタグのデータの読み出し、書き込みを行う。
(4)RFIDタグへのアクセス終了後、カード100を逆搬送してサーマルヘッド105により新たな印字を行いながら排出する。
図9に示すように、RFIDタグのリーダライタ及びアンテナは装置の奥にあり、基本的に1枚ずつの手差し方式となっている。
近年、物流や工程管理等へのRFIDタグ使用のニーズが高まっており、カードサイズでは表示できる面積が小さくて不十分であった。
Aサイズ程度までのシート状の可逆性感熱記録媒体への印字装置も提案されているが、これらではRFIDタグの貼り付けは想定されていない現状にある。
従来提案されているシート状の可逆性感熱記録媒体への印字装置としては、図10、図11に示すような構造のものが知られている。いずれの場合も、シート状の可逆性感熱記録媒体106を積載した給紙ユニット107から給紙コロ108により1枚ずつ給紙し、ヒートローラ109とこれに対向する加圧ローラ110を備えた消去手段111で以前の印字を消去し、プラテンローラ112とサーマルヘッド113を備えた画像形成手段114で新たな印字を行い、搬送ローラ対115で搬送して排紙台116に排紙する方式となっている。
特開平11−296634号公報 特開2002−236891号公報
上述のように、カードサイズ用の印字装置においては基本的に手差しであり、物品伝票、工程指示票等のように大量に印刷するものにこの方式を採用した場合、非常に時間と手間が掛かり、現実的ではない。
RFIDタグへのアクセスは、リーダライタのアンテナ部と対向していることが必要である。データ量が少なく記録媒体の搬送速度が遅い場合には、搬送しながらのアクセスも可能であるが、データ量が多い場合や搬送速度が速い場合には、アクセスに失敗してデータを受領できずに印字を行えなかったり、印字データの書き換えができないことがあった。
記録媒体の記録内容を消去して新たに印字する場合、消去手段に記録媒体が入った後にアクセスを容易にすべく搬送を中断すると、消去手段内で止まった部分が過剰に加熱され、シワや劣化の原因となり、特に可逆性感熱記録媒体の場合には顕著であった。
また、リーダライタはアンチコリジョン機能により、複数のRFIDタグに同時にアクセスすることが可能であるが、図12に示すように、給紙部にスタックされた状態では、各可逆性感熱記録媒体106のRFIDタグ117が重なっており、この状態でアクセスできてもどれが最初に給紙されるかの判断はできない。
また、RFIDタグを貼り付けるシート状の可逆性感熱記録媒体のサイズが一定であれば、その搬送に最適な搬送経路や搬送ガイド形状を設定することも可能であるが、多様なサイズの可逆性感熱記録媒体を用いる場合には、RFIDタグを貼り付けているための不均衡によるスキューなどの搬送性も問題となってくる。
本発明は、記録媒体における無線タグのデータの読み取り等を高精度に行うことができ、画像形成面積の大きい記録媒体の使用が可能である画像形成装置の提供を、その主な目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、無線タグを有する記録媒体を1枚ずつ給送する記録媒体給送手段と、上記無線タグのデータを読み取るタグデータ読取手段と、記録媒体に形成された画像を消去する消去手段と、記録媒体に画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置であって、上記無線タグが上記タグデータ読取手段によるアクセス可能な位置に到達した時点で記録媒体の搬送速度を通常の搬送速度から停止までの間の何れかに変更し、上記無線タグへのアクセスを行い、結果に応じたデータを受領した後、記録媒体の搬送動作を上記変更された搬送速度で又は通常の搬送速度に戻して再開し、必要に応じて消去過程、画像形成過程を行うことを特徴とする。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の画像形成装置において、上記無線タグが上記タグデータ読取手段によるアクセス可能な位置に到達した時点での記録媒体の搬送速度を通常の搬送速度から停止までの間の何れかに設定可能なアクセス搬送速度設定手段を有し、アクセスに要する時間に応じてアクセス可能な位置における搬送速度を調整可能であることを特徴とする。
請求項3記載の発明では、請求項1記載の画像形成装置において、アクセスに要する時間に応じて、アクセス可能な位置における搬送速度を自動的に調整する制御手段を有していることを特徴とする。
請求項4記載の発明では、請求項1乃至3のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、上記タグデータ読取手段が上記無線タグへの書き込み機能を有していることを特徴とする。
請求項5記載の発明では、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、上記無線タグへのアクセスが失敗した場合は、上記消去手段により記録媒体を全面消去しながら上記画像形成手段による画像形成を行うことなく排出するとともに、次の記録媒体を上記アクセス可能な位置まで搬送して停止し、上記無線タグへのアクセスを行い、以降アクセスに成功するまでこの動作を繰り返し、成功した場合は結果に応じたデータを受領した後、記録媒体の搬送動作を再開して必要に応じて消去過程、画像形成過程を行うことを特徴とする。
請求項6記載の発明では、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、上記無線タグへのアクセスが失敗した場合の以降の動作をどうするかについて予め設定できるアクセス結果対応手段が画像形成装置本体に設けられていることを特徴とする。
請求項7記載の発明では、請求項1乃至6のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、上記記録媒体給送手段の給送方向下流側に順に、上記タグデータ読取手段、上記消去手段、上記画像形成手段が配置されていることを特徴とする。
請求項8記載の発明では、請求項7記載の画像形成装置において、上記タグデータ読取手段の下流側で且つ上記消去手段の上流側に、回転を任意に遮断可能な搬送ローラ対が設けられ、該搬送ローラ対のニップ部に記録媒体の搬送方向先端が達した位置が上記アクセス可能な位置であることを特徴とする。
請求項9記載の発明では、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、上記無線タグへのアクセスが失敗した場合、アクセスが失敗したことを表示するマークを記録媒体に形成して排出することを特徴とする。
請求項10記載の発明では、請求項9記載の画像形成装置において、上記マークが上記画像形成手段により形成されることを特徴とする。
請求項11記載の発明では、請求項9又は10記載の画像形成装置において、上記マークを形成するか否かを任意に設定できるマーク形成設定手段を有していることを特徴とする。
請求項12記載の発明では、請求項1乃至11のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、上記無線タグが、記録媒体の搬送方向先端部における画像形成面と反対側の面に設けられていることを特徴とする。
請求項13記載の発明では、請求項12記載の画像形成装置において、上記無線タグが、記録媒体の搬送方向先端部における中央部位からずれた位置に設けられていることを特徴とする。
請求項14記載の発明では、請求項1乃至13のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、記録媒体の上記無線タグを有する面に、該無線タグの記録媒体の厚み方向に突出する段差を埋めるシート材が搬送方向と直交する幅方向に亘って設けられていることを特徴とする。
請求項15記載の発明では、請求項1乃至14のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、上記記録媒体が、熱により発色状態と消色状態を可逆的に変化させることができる可逆性感熱記録媒体であることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、無線タグを有する記録媒体を1枚ずつ給送する記録媒体給送手段と、上記無線タグのデータを読み取るタグデータ読取手段と、記録媒体に形成された画像を消去する消去手段と、記録媒体に画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置であって、上記無線タグが上記タグデータ読取手段によるアクセス可能な位置に到達した時点で記録媒体の搬送速度を通常の搬送速度から停止までの間の何れかに変更し、上記無線タグへのアクセスを行い、結果に応じたデータを受領した後、記録媒体の搬送動作を上記変更された搬送速度で又は通常の搬送速度に戻して再開し、必要に応じて消去過程、画像形成過程を行うこととしたので、無線タグが大量のデータを有していても確実にアクセスを行うことができる。
アクセス時間が短くてよいユーザの場合には速度低減の割合を少なく設定し、データ量が多い等アクセス時間が長い場合には速度低減の割合を多く又は停止の設定を行うことで、アクセス時間を保証(確保)できるとともに、全体の処理時間の短縮を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の画像形成装置において、上記無線タグが上記タグデータ読取手段によるアクセス可能な位置に到達した時点での記録媒体の搬送速度を通常の搬送速度から停止までの間の何れかに設定可能なアクセス搬送速度設定手段を有し、アクセスに要する時間に応じてアクセス可能な位置における搬送速度を調整可能であることとしたので、簡単な構成で最適な搬送速度を設定することができ、アクセス精度を向上させることができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の画像形成装置において、アクセスに要する時間に応じて、アクセス可能な位置における搬送速度を自動的に調整する制御手段を有していることとしたので、オペレータによる入力ミス等による搬送速度の不適化を低減でき、アクセス精度を一層向上させることができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至3のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、上記タグデータ読取手段が上記無線タグへの書き込み機能を有していることとしたので、無線タグのデータの書き換えを行うことができ、画像形成機能を向上させることができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、上記無線タグへのアクセスが失敗した場合は、上記消去手段により記録媒体を全面消去しながら上記画像形成手段による画像形成を行うことなく排出するとともに、次の記録媒体を上記アクセス可能な位置まで搬送して停止し、上記無線タグへのアクセス(リトライ)を行い、以降アクセスに成功するまでこの動作を繰り返し、成功した場合は結果に応じたデータを受領した後、記録媒体の搬送動作を再開して必要に応じて消去過程、画像形成過程を行うこととしたので、ホスト(PC)側には、アクセスが成功したことのみが報告されるため、ホスト(PC)の負荷が低減されるとともに、失敗した記録媒体に対して消去を行うことにより排出された記録媒体がアクセスに失敗したものであることを容易に判別できる。
請求項6記載の発明によれば、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、上記無線タグへのアクセスが失敗した場合の以降の動作をどうするかについて予め設定できるアクセス結果対応手段が画像形成装置本体に設けられていることとしたので、ユーザの好みに応じた動作フローを得ることができる。
請求項7記載の発明によれば、請求項1乃至6のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、上記記録媒体給送手段の給送方向下流側に順に、上記タグデータ読取手段、上記消去手段、上記画像形成手段が配置されていることとしたので、ホスト(PC)側には、アクセスが成功したことのみが報告されるため、ホスト(PC)の負荷が低減されるとともに、失敗した記録媒体に対して消去を行うことにより排出された記録媒体がアクセスに失敗したものであることを容易に判別できる。
請求項8記載の発明によれば、請求項7記載の画像形成装置において、上記タグデータ読取手段の下流側で且つ上記消去手段の上流側に、回転を任意に遮断可能な搬送ローラ対が設けられ、該搬送ローラ対のニップ部に記録媒体の搬送方向先端が達した位置が上記アクセス可能な位置であることとしたので、アクセス後の搬送再開を搬送ローラ対の駆動により行うことができ、記録媒体給送手段の再駆動に比べて搬送精度を向上させることができる。また、搬送ローラ対のレジスト機能により記録媒体がスキューして搬送されることを防止でき、よってジャム要因を低減できる。これにより、搬送の信頼性の向上を図れるとともに印刷品質の向上を図ることができる。
また、アクセス位置における記録媒体の消去手段への進入が無いので、記録媒体の焼損やシワの発生等を防止できる。
請求項9記載の発明によれば、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、上記無線タグへのアクセスが失敗した場合、アクセスが失敗したことを表示するマークを記録媒体に形成して排出することとしたので、アクセスが失敗したことを視覚により容易に判別できる。
請求項10記載の発明によれば、請求項9記載の画像形成装置において、上記マークが上記画像形成手段により形成されることとしたので、マーク形成のための手段を別途設ける必要がなく、構成の容易化を図ることができる。
請求項11記載の発明によれば、請求項9又は10記載の画像形成装置において、上記マークを形成するか否かを任意に設定できるマーク形成設定手段を有していることとしたので、ユーザの好みに応じてマーク形成を行うことができ、使用の多様化に寄与することができる。
請求項12記載の発明によれば、請求項1乃至11のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、上記無線タグが、記録媒体の搬送方向先端部における画像形成面と反対側の面に設けられていることとしたので、無線タグの存在による画像形成面積の縮小化を回避できる。
請求項13記載の発明によれば、請求項12記載の画像形成装置において、上記無線タグが、記録媒体の搬送方向先端部における中央部位からずれた位置に設けられていることとしたので、記録媒体の表裏を誤ったセットがなされた不要な動作を防止できる。
請求項14記載の発明によれば、請求項1乃至13のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、記録媒体の上記無線タグを有する面に、該無線タグの記録媒体の厚み方向に突出する段差を埋めるシート材が搬送方向と直交する幅方向に亘って設けられていることとしたので、無線タグの存在による搬送性の低下を防止できる。
請求項15記載の発明によれば、請求項1乃至14のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、上記記録媒体が、熱により発色状態と消色状態を可逆的に変化させることができる可逆性感熱記録媒体であることとしたので、記録媒体における画像形成の繰り返しを容易に行うことができる。
以下、本発明の第1の実施形態を図1乃至図5に基づいて説明する。
まず、図1に基づいて本実施形態における画像形成装置としての可逆性感熱印刷装置1の構成の概要を説明する。
可逆性感熱印刷装置1は、装置本体43の下部に記録媒体としてのシート状の可逆性感熱記録媒体2を給送(以下「給紙」ともいう)する記録媒体給送手段3を有している。
記録媒体給送手段3は、可逆性感熱記録媒体2が積載収容される給紙トレイ4と、該給紙トレイ4の上に配置され、可逆性感熱記録媒体2を最上のものから順に1枚ずつ分離して給紙する給紙コロ5を有している。
記録媒体給送手段3の給紙方向下流側には、給紙された可逆性感熱記録媒体2を挟持搬送する一対の搬送ローラ6、7が設けられている。一方の搬送ローラ6は、図示しないベルトを介して給紙モータ9により回転駆動される。上記ベルトは給紙コロ5に接続された図示しない給紙クラッチにも掛け回されている。
従って、上記給紙クラッチのオン・オフにより給紙コロ5の回転駆動を任意に切断することができる。すなわち、搬送ローラ6、7の回転中において、給紙コロ5を任意に回転させたり停止させたりすることができる。
搬送ローラ6、7の下流側には、後述する無線タグとしてのRFIDタグにアクセスしてそのデータ内容を読み取り、あるいは書き換えたりするためのタグデータ読取手段41が配置されている。タグデータ読取手段41は、RFIDリーダライタとこれに接続されるアンテナを有している。タグデータ読取手段41の下流側にはレジストローラ対12が設けられている。
給紙モータ9の制御により可逆性感熱記録媒体2はその先端がレジストローラ対12のニップ部に達した位置(レジストローラ対12により挟持される位置)で一旦停止され、RFIDタグのデータ内容を読み取られる。
ここで、RFIDタグに対するタグデータ読取手段41のアクセスについて述べる。RFIDタグへのアクセスができる位置は、タグデータ読取手段41のアンテナと対向した部位だけでなく、ある程度の範囲を持っている。従って可逆性感熱記録媒体2の搬送速度が遅い場合、RFIDタグのデータ量が少なくアクセス時間が短い場合、RFIDタグの応答速度が速い等の場合には、可逆性感熱記録媒体2の搬送を完全に止めなくてもアクセス可能な範囲内にあるうちにアクセスを終了することができる。
逆に、可逆性感熱記録媒体2の搬送速度が速い場合、RFIDタグのデータ量が多い場合、RFIDタグの応答速度が遅い等の場合には、可逆性感熱記録媒体2の搬送を止めないとアクセスの途中でアクセス可能な範囲から出てしまい、データ受領が不完全となる。本実施形態では後者のケースの例を示している。
アクセス可能な位置(範囲)における可逆性感熱記録媒体2の搬送速度の低減の割合は、上記各条件によって決まり、搬送速度を変更しなくてもよい場合(=通常の搬送速度)から停止しなければならない場合までの範囲(レンジ)を有する。
レジストローラ対12は、可逆性感熱記録媒体2を挟持搬送可能に対向配置された駆動ローラ13と従動ローラ14を有している。駆動ローラ13は、レジストクラッチ(電磁クラッチ)25を介して搬送モータ26(図2参照)により回転駆動される。従って、搬送モータ26の動作中に、レジストクラッチ25をオン・オフすることにより駆動ローラ13を任意に回転させたり停止させたりすることができる。レジストローラ対12については、可逆性感熱記録媒体2のサイズや搬送方法等から省略することも考えられる。
レジストローラ対12の下流側には、可逆性感熱記録媒体2に形成された画像を消去する消去手段15が配置されている。消去手段15は、熱源を有するヒートローラ16と、該ヒートローラ16に対向して設けられた加圧ローラ17を有している。
消去手段15の下流側には、可逆性感熱記録媒体2に画像を形成する画像形成手段18が配置されている。
画像形成手段18は、多数の発熱素子を備えたサーマルヘッド30と、該サーマルヘッド30に対向して配置され、可逆性感熱記録媒体2を搬送するプラテンローラ20を有している。サーマルヘッド30は図示しない付勢手段によりプラテンローラ20に当接される。プラテンローラ20は、図示しないプラテンモータによりプラテンクラッチ38を介して回転駆動される。
プラテンローラ20は、プラテンクラッチ38のオン・オフにより任意に回転駆動される。
画像形成手段18の下流側には、画像形成手段18で加えられた熱を可逆性感熱記録媒体2から奪う冷却ローラ21と、該冷却ローラ21に対向して設けられた冷却加圧ローラ22が配置されている。画像形成手段18により画像を形成された可逆性感熱記録媒体2は、冷却ローラ21、冷却加圧ローラ22にて冷却されて濃度を安定に保持され、排出される。
符号39は搬送ローラ対を示し、画像形成がなされた可逆性感熱記録媒体2は最終的に排紙ローラ対40により装置本体43の上面としての排紙トレイ44に排出・スタックされる。
符号45は制御基板を示し、サーマルヘッド30はファン46により冷却されるようになっている。符号34は操作パネルを、42はパワーサプライユニットを示す。
図2に本実施形態における制御系統を示す。操作パネル34による設定情報や図示しない用紙センサ等からの検知情報は制御手段50に入力される。制御手段50は、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェース等を有するマイクロコンピュータである。制御手段50により制御される搬送モータ26によりレジストローラ対12が回転駆動され、レジストクラッチ25の制御によりその回転は任意に遮断される。
RFIDタグ117のデータの読み取り情報はタグデータ読取手段41により制御手段50に入力される。この情報に基づいてサーマルヘッド30の駆動が制御される。また、制御手段50によるタグデータ読取手段41の制御により、RFIDタグ117のデータの書き換えが可能となっている。
操作パネル34には、後述するマーク形成設定手段としてのマーク形成設定キー51が設けられている。
図3に示すように、RFIDタグ117は可逆性感熱記録媒体2の搬送方向先端部における画像形成面(印字面)2aと反対側の面2bに設けられている。また、RFIDタグ117は、可逆性感熱記録媒体2の搬送方向先端部における幅方向の中央部位からずれた位置(本実施形態では左側)に設けられている。
RFIDタグ117を貼り付けた場合、可逆性感熱記録媒体2の面2bからその厚み方向にRFIDタグ117の厚み分突出するため、段差が生じるが、この段差を解消すべく、可逆性感熱記録媒体2の搬送方向と直交する幅方向に亘ってシート材52が貼り付け等の手法により設けられている。シート材52の搬送方向の長さはRFIDタグ117と同等に設定されている。
通常の給紙ユニットでは、少なくとも給紙コロ部位(分離部位)では可逆性感熱記録媒体2がほぼ平面であることを前提に設計されているためである。
シート材52が無い場合、図12で示したのと同様の段差が主走査方向にも発生することになり、特に給紙トレイ4での積載枚数を多くした場合にスキューが生じやすく、給紙機能に支障が出る。積載枚数が少ない場合にはシート材52は無くてもよい。
図示しないが、IC保護を目的とした薄肉の保護シートをRFIDタグ117の上に貼る構成としてもよい。
本実施形態ではRFIDタグ117を可逆性感熱記録媒体2における主走査方向の左側に貼り付けているが、右側でもよい。主走査方向のいずれかであれば、可逆性感熱記録媒体2の表裏を誤って給紙トレイ4にセットした場合でも、RFIDタグ117がタグデータ読取手段41のアンテナと対向できなくなるため、アクセスが失敗して結果的にセットミスが明らかになる。
RFIDタグ117を主走査方向の中央に貼り付けた場合には、可逆性感熱記録媒体2の表裏を誤って給紙トレイ4にセットしたときでもRFIDタグ117がタグデータ読取手段41のアンテナと対向するため、アクセス成功と判断される。しかしながらそのまま印字動作を行っても、記録面は反対側にあるため印字はなされない。
また、この場合、RFIDタグ117がサーマルヘッド30と摺動しながら搬送されることになり、サーマルヘッド30の発熱素子に損傷を与えて印字機能の劣化を来たす虞がある。
RFIDタグ117へのアクセスが不要の場合には、通常のリライタブル媒体(可逆性感熱記録媒体2)に対する如く、記録媒体給送手段3より可逆性感熱記録媒体2を給紙し、消去手段15にて前回印字の消去を行った後、画像形成手段(書き込み部)18で新たな印字(画像形成)を行い、排紙トレイ44に排出する。消去不要の場合には、消去手段15の加熱(ヒートローラ16への通電)を行わず、通紙のみとすることも可能である。
RFIDタグ117へのアクセスが必要な場合は、以下のような動作となる。処理シーケンスの例を図5のフローチャートに示す。図5において、PCはホスト側の処理を、Prtはプリンタ(可逆性感熱印刷装置1)側の動作を示す。
(1):給紙部(記録媒体給送手段3)より1枚給紙して、タグデータ読取手段41のアンテナと略対向する位置(アクセス可能な位置)で、上記給紙クラッチを制御して給紙動作(搬送動作)を止める。
可逆性感熱記録媒体2がそのRFIDタグ117がタグデータ読取手段41のアンテナに略対向する位置まで搬送されたことの判断は、記録媒体給送手段3や装置本体側に設けられた用紙センサの情報に基づいて規定量を搬送することにより行われる。搬送量は、用紙センサの位置、可逆性感熱記録媒体2に対するRFIDタグ117の貼り付け位置により異なる。
本実施形態では、可逆性感熱記録媒体2の搬送方向先端がレジストローラ対12のニップ部に達した位置(ニップ部に挟持された又は挟持され得る位置)とし、このときにRFIDタグ117の中心がアンテナの中心に略対向するようにタグデータ読取手段41を配置する。このときの可逆性感熱記録媒体2の位置状態を図4に示す。この場合、タグデータ読取手段41は、アンテナがレジストローラ対12のローラの芯金の影響を受けないように配置することも必要である。
レジストローラ対12が無い場合には、RFIDタグ117の中心がアンテナの中心に略対向した位置までの搬送となる。
(2):ホスト側(PC)からのコマンドにより、プリンタはRFIDタグ117へのアクセスを行う。具体的には、RFIDタグ117のID等の情報読み取り、RFIDタグ117への情報書き込みである。
(3):(2)の結果を基に、ホスト側(PC)からのコマンド、印字データに従い、消去、印字、排出を行う。
動作例としては以下のようになる。
(3−1)排出
RFIDタグ117へのアクセスに失敗した場合や、RFIDタグ117の情報へのアクセスのみが必要で消去や印字が不要な場合など、可逆性感熱記録媒体2の排出のみを行う場合:
記録媒体給送手段3の給紙コロ5はフリー状態(給紙クラッチオフ)として給紙動作は再開せず、レジストローラ対12を含む装置本体側の搬送により可逆性感熱記録媒体2を完全に排出するまで搬送動作を行う。この場合の搬送速度は通常の搬送速度である(以下同じ)。
レジストローラ対12が無い場合には、給紙クラッチを制御して給紙動作を再開し、少なくとも消去手段15のニップ部に先端が挟持されるところまでの給紙動作を続け、その後は、装置本体側の搬送により可逆性感熱記録媒体2を完全に排出するまで搬送動作を行う。
(3−2)消去・排出
RFIDタグ117へのアクセスに失敗した場合や、RFIDタグ117の情報へのアクセスのみが必要で印字が不要な場合など、可逆性感熱記録媒体2の消去と排出のみを行う場合:
可逆性感熱記録媒体2の搬送を再開する前に、ヒートローラ16に通電して消去手段15の加熱を行う。消去のための規定温度に達した後、記録媒体給送手段3の給紙コロ5はフリー状態(給紙クラッチオフ)として給紙動作は再開せず、印字面の消去を行いながら、レジストローラ対12を含む装置本体側の搬送により可逆性感熱記録媒体2を完全に排出するまで搬送動作を行う。
レジストローラ対12が無い場合には、給紙クラッチを制御して給紙動作を再開し、少なくとも消去手段15のニップ部に先端が挟持されるところまでの給紙動作を続け、その後は、印字面の消去を行いながら、装置本体側の搬送により可逆性感熱記録媒体2を完全に排出するまで搬送動作を行う。
(3−3)印字・排出
RFIDタグ117へのアクセスに失敗し、ボイドマーク(可逆性感熱記録媒体2が不良であったことを示す記号や文字を意味する)の印字を行う場合や、RFIDタグ117の情報へのアクセス結果を以前の印字に上書きする場合など、消去せずに印字、排出を行う場合:
記録媒体給送手段3の給紙コロ5はフリー状態(給紙クラッチオフ)として給紙動作は再開せず、ホスト側(PC)からの印字データに従い印字を行いながら、レジストローラ対12を含む装置本体側の搬送により可逆性感熱記録媒体2を完全に排出するまで搬送動作を行う。
レジストローラ対12が無い場合には、給紙クラッチを制御して給紙動作を再開し、少なくとも消去手段15のニップ部に先端が挟持されるところまでの給紙動作を続け、その後は、ホスト側(PC)からの印字データに従い印字を行いながら、装置本体側の搬送により可逆性感熱記録媒体2を完全に排出するまで搬送動作を行う。
本実施形態ではボイドマークは画像形成手段18により形成され、操作パネル34上のマーク形成設定キー51を押したときのみ形成されるようになっている。従って、オペレータがボイドマーク形成の有無を任意に選択できるようになっている。ボイドマークを形成するための専用のマーク形成手段を別途設けてもよい。
(3−4)消去・印字・排出
RFIDタグ117へのアクセスに失敗し、ボイドマークの印字を行う場合や、RFIDタグ117の情報へのアクセス結果を基に新たな印字を行う場合など、以前の印字を消去し、新たな印字、排出を行う場合:
可逆性感熱記録媒体2の搬送を再開する前に、ヒートローラ16に通電して消去手段15の加熱を行う。消去のための規定温度に達した後、記録媒体給送手段3の給紙コロ5はフリー状態(給紙クラッチオフ)として給紙動作は再開せず、消去動作を行うとともに、ホスト側(PC)からの印字データに従い印字を行いながら、レジストローラ対12を含む装置本体側の搬送により可逆性感熱記録媒体2を完全に排出するまで搬送動作を行う。
レジストローラ対12が無い場合には、給紙クラッチを制御して給紙動作を再開し、少なくとも消去手段15のニップ部に先端が挟持されるところまでの給紙動作を続け、その後は、消去動作を行うとともに、ホスト側(PC)からの印字データに従い印字を行いながら、装置本体側の搬送により可逆性感熱記録媒体2を完全に排出するまで搬送動作を行う。
上述のように、本実施形態ではレジストクラッチ25の制御によりレジストローラ対12の回転を任意に遮断できる構成としているので、可逆性感熱記録媒体2が搬送されないようにレジストローラ対12を停止した状態で、ヒートローラ16を回転させながら、少なくとも消去の規定温度に達するまで消去手段15内のローラを加熱することができる。
また、可逆性感熱記録媒体2が完全に排出されるまで次の給紙動作を行ってはいけない理由は無く、次の可逆性感熱記録媒体2が給紙可能な位置まで搬送されたら、シーケンス制御の最初に戻り、現在の可逆性感熱記録媒体2に対する搬送・消去・印字・排出動作と次の可逆性感熱記録媒体の給紙動作を並行して行うことも可能である。
上記実施形態では、RFIDタグがタグデータ読取手段41によるアクセス可能な位置に到達した時点で可逆性感熱記録媒体2の搬送速度を停止する制御方式としたが、上述のように、アクセス可能な位置(範囲)における可逆性感熱記録媒体2の搬送速度の低減の割合は、上記各条件によって決まり、搬送速度を変更しなくてもよい場合(=通常の搬送速度)から停止しなければならない場合までの範囲(レンジ)を有する。
そこで、図2に二点鎖線で示すように、例えば操作パネル34にアクセス可能な位置に到達した時点での可逆性感熱記録媒体2の搬送速度を通常の搬送速度から停止までの間の何れかに設定可能なアクセス搬送速度設定手段54を設け、アクセスに要する時間に応じてアクセス可能な位置における搬送速度を調整可能としてもよい(第2の実施形態)。
本実施形態におけるアクセス搬送速度設定手段54は、通常の搬送速度から停止までの間の範囲を任意に多段階に設定できるもので、例えばダイヤル方式やタッチパネル方式を採用することができる。
オペレータは予め認識し、又は表示されているRFIDタグの種類、搬送速度等の条件に基づいてこれに対応したアクセス搬送速度を設定する。
アクセス終了後、制御手段50は、可逆性感熱記録媒体2の搬送動作を再開するにあたり、搬送速度を設定(変更)されたアクセス搬送速度か通常の搬送速度に設定する。
アクセス搬送速度の設定はPC(ホスト)側で行ってもよい。
制御手段50に、アクセスに要する時間に応じて、アクセス可能な位置における搬送速度を自動的に調整する機能を持たせてもよい(第3の実施形態)。
本実施形態では、制御手段50のROMに予め実験等により把握された、RFIDタグの種類、可逆性感熱記録媒体2の搬送速度等の条件と最適なアクセス搬送速度の関係データテーブルが記憶されており、RFIDタグの種類、可逆性感熱記録媒体2の搬送速度等の条件が入力され、又は検知された場合には、制御手段50はかかる情報に対応したアクセス搬送速度を自動的に選択して設定する。
本実施形態においても、アクセス終了後、制御手段50は、可逆性感熱記録媒体2の搬送動作を再開するにあたり、搬送速度を設定(変更)されたアクセス搬送速度か通常の搬送速度に設定する。
可逆性感熱記録媒体2の1枚目をアクセス可能な位置で停止させてアクセスを行い、そのアクセス時間を計測し、2枚目以降は上記計測時間を基に計算された割合にアクセス搬送速度を低減するようにしてもよい(第4の実施形態)。この場合には上記データテーブルは不要となる。
図6及び図7に基づいて第5の実施形態を説明する。なお、上記各実施形態と同一部分は同一符号で示し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説明は省略して要部のみ説明する。
第1の実施形態では、図5で示したように、RFIDタグ117へのアクセスが失敗した場合もホスト(PC)からのコマンドに従った動作としたが、本実施形態ではRFIDタグ117へのアクセスが失敗した場合、プリンタ側が自動的に消去・ボイド印字・排出のいずれか又は全てを行い、さらに次の可逆性感熱記録媒体2をアクセス位置まで給紙してアクセスを行う点が異なっている。
このような動作とした場合、ホスト(PC)側からすると、アクセスは必ず成功することになり、失敗した場合の処理を判断しなくてすむ分、プログラムが軽減される。
図6に示すように、アクセスに失敗した場合の以降の動作をどうするかについて予め設定できるアクセス結果対応手段としてのアクセス結果対応設定キー53を例えば操作パネル34に設ける構成としてもよい。
この場合、アクセス結果対応設定キー53が押された場合のみ図7に示すフローが実行され、押さなかった場合には図5に示したフローが実行される。
上記各実施形態では、可逆性感熱記録媒体2を装置本体下部から略垂直に搬送し、その後略水平に搬送して消去、印字を行い、再び略垂直に搬送して最終的に略水平に排出して装置上面にスタックする構成としたが、図8に示すように、全体的に略水平に搬送してそのままの状態で排出する構成としてもよい(第6の実施形態)。図8において、符号54は排紙トレイを示す。
また、上記各実施形態では記録媒体として、温度(熱)によって書き換えが可能な可逆性感熱記録媒体2を用いたが、光によって書き換えが可能な記録媒体を用いる構成としてもよい。トナーを用いた画像形成手段を設け、消去手段の形態としては、記録媒体に付着しているトナーを掻き取る形式としてもよい。
本発明の第1の実施形態における画像形成装置としての可逆性感熱印刷装置の概要側面図である。 制御ブロック図である。 可逆性感熱記録媒体におけるRFIDタグの貼り付け状態を示す要部平面図、これに対応する左側面図、右側面図である。 可逆性感熱記録媒体をアクセス位置に給紙した状態を示す要部側面図である。 制御動作を示すフローチャートである。 第5の実施例における制御ブロック図である。 第5の実施例における制御動作を示すフローチャートである。 第6の実施形態における可逆性感熱印刷装置の概要側面図である。 従来におけるカードプリンタの概要側面図である。 従来における可逆性感熱印刷装置の概要側面図である。 従来における別の可逆性感熱印刷装置の概要側面図である。 RFIDタグを有する記録媒体の積載状態を示す図である。
符号の説明
2 記録媒体としての可逆性感熱記録媒体
3 記録媒体給送手段
12 搬送ローラ対としてのレジストローラ対
15 消去手段
18 画像形成手段
41 タグデータ読取手段
50 制御手段
51 マーク形成設定手段としてのマーク形成設定キー
52 シート材
53 アクセス結果対応手段としてのアクセス結果対応設定キー
54 アクセス搬送速度設定手段
117 無線タグとしてのRFIDタグ

Claims (15)

  1. 無線タグを有する記録媒体を1枚ずつ給送する記録媒体給送手段と、上記無線タグのデータを読み取るタグデータ読取手段と、記録媒体に形成された画像を消去する消去手段と、記録媒体に画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置であって、
    上記無線タグが上記タグデータ読取手段によるアクセス可能な位置に到達した時点で記録媒体の搬送速度を通常の搬送速度から停止までの間の何れかに変更し、上記無線タグへのアクセスを行い、結果に応じたデータを受領した後、記録媒体の搬送動作を上記変更された搬送速度で又は通常の搬送速度に戻して再開し、必要に応じて消去過程、画像形成過程を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    上記無線タグが上記タグデータ読取手段によるアクセス可能な位置に到達した時点での記録媒体の搬送速度を通常の搬送速度から停止までの間の何れかに設定可能なアクセス搬送速度設定手段を有し、アクセスに要する時間に応じてアクセス可能な位置における搬送速度を調整可能であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1記載の画像形成装置において、
    アクセスに要する時間に応じて、アクセス可能な位置における搬送速度を自動的に調整する制御手段を有していることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、
    上記タグデータ読取手段が上記無線タグへの書き込み機能を有していることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、
    上記無線タグへのアクセスが失敗した場合は、上記消去手段により記録媒体を全面消去しながら上記画像形成手段による画像形成を行うことなく排出するとともに、次の記録媒体を上記アクセス可能な位置まで搬送して停止し、上記無線タグへのアクセスを行い、以降アクセスに成功するまでこの動作を繰り返し、成功した場合は結果に応じたデータを受領した後、記録媒体の搬送動作を再開して必要に応じて消去過程、画像形成過程を行うことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、
    上記無線タグへのアクセスが失敗した場合の以降の動作をどうするかについて予め設定できるアクセス結果対応手段が画像形成装置本体に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、
    上記記録媒体給送手段の給送方向下流側に順に、上記タグデータ読取手段、上記消去手段、上記画像形成手段が配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7記載の画像形成装置において、
    上記タグデータ読取手段の下流側で且つ上記消去手段の上流側に、回転を任意に遮断可能な搬送ローラ対が設けられ、該搬送ローラ対のニップ部に記録媒体の搬送方向先端が達した位置が上記アクセス可能な位置であることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、
    上記無線タグへのアクセスが失敗した場合、アクセスが失敗したことを表示するマークを記録媒体に形成して排出することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9記載の画像形成装置において、
    上記マークが上記画像形成手段により形成されることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項9又は10記載の画像形成装置において、
    上記マークを形成するか否かを任意に設定できるマーク形成設定手段を有していることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1乃至11のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、
    上記無線タグが、記録媒体の搬送方向先端部における画像形成面と反対側の面に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項12記載の画像形成装置において、
    上記無線タグが、記録媒体の搬送方向先端部における中央部位からずれた位置に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1乃至13のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、
    記録媒体の上記無線タグを有する面に、該無線タグの記録媒体の厚み方向に突出する段差を埋めるシート材が搬送方向と直交する幅方向に亘って設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項1乃至14のうちの何れか1つに記載の画像形成装置において、
    上記記録媒体が、熱により発色状態と消色状態を可逆的に変化させることができる可逆性感熱記録媒体であることを特徴とする画像形成装置。
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