JP5214507B2 - Rfid保持媒体発行装置、rfid保持媒体発行方法およびプログラム - Google Patents

Rfid保持媒体発行装置、rfid保持媒体発行方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、RFIDリーダライタを備え、RFIDチップを有する媒体(RFID保持媒体)に対してデータ書込みを行い発行するRFID保持媒体発行装置、RFID保持媒体発行方法およびプログラムに関する。
従来、RFIDリーダライタを備え、埋設等によりRFIDチップが取り付けられている媒体(以下、「RFID保持媒体」と呼ぶ)に対しデータ書込みを行い発行するRFID保持媒体発行装置がある。一例として、特許文献1に記載されたタグ通信装置がある。特許文献1のタグ通信装置は、全ての用紙に付加されたICタグに対して通信を行うために、主搬送路上の通信実行位置で行ったICタグとの通信の成否を判断する。そして、特許文献1のタグ通信装置では、通信失敗と判断したICタグが付加されている用紙は副搬送路に退避された後に主搬送路に復帰され再び通信実行位置に位置付けられる。
特開2008−137784公報
RFID保持媒体は、RFIDチップが壊れてRFIDリーダライタと通信ができなくなると、もはや再利用できない。このため、使用者は、RFID保持媒体発行装置に補給する際、壊れたRFIDチップを有するRFID保持媒体を取り除いておく必要がある。しかし、使用者は、壊れたRFIDチップを有するRFID保持媒体がどれであるかを、RFID保持媒体の外見から見て判断することができない。このため、使用者は、RFIDチップが壊れているか否かの識別を、RFID保持媒体発行装置が行う判断に委ねることになる。
ここで、RFIDチップに対する通信に用いられる電波について考える。RFID保持媒体発行装置で用いられる通信用の電波の出力は、他の機器に影響を及ぼさないよう極力小さいほうがよい。このため、RFID保持媒体発行装置では、RFIDリーダライタから出力される電波を確実に受信する位置にRFIDチップを位置付ける必要がある。このため、RFID保持媒体が斜行した状態で搬送されると、RFIDチップが通信位置から外れRFIDリーダライタはRFIDチップと通信できなくなってしまう。また、RFID保持媒体が誤った向きに向けられてRFID保持媒体発行装置にセットされた場合、RFIDチップは通信位置から外れ、RFIDリーダライタはRFIDチップと通信できなくなってしまう。
このように、RFID保持媒体発行装置では、RFID保持媒体の位置や向きによって、壊れていないRFIDチップに対しても通信ができないと判断してしまう場合がある。この場合、RFIDチップが正常であって再利用できるRFID保持媒体が無駄になってしまう。
本発明の目的は、壊れているRFIDチップを有するRFID保持媒体を特定することである。
本発明のRFID保持媒体発行装置は、中央部よりも搬送方向の上流側又は下流側にずれた位置であって長手方向が前記搬送方向に対して直交する長方形形状のアンテナの中心にRFIDチップを保持するRFID保持媒体を案内する案内経路と、前記案内経路内で前記RFID保持媒体を搬送する搬送部と、前記案内経路における予め決められた通信位置に位置付けられた前記アンテナを介してRFIDチップに対し無線通信を行うRFIDリーダライタと、先頭側が所定方向にセットされた前記RFID保持媒体の前記アンテナおよびRFIDチップが前記通信位置に位置付けられる位置で前記RFIDリーダライタによる通信を試みる第1処理と、前記第1処理における通信が失敗した場合に、前記RFID保持媒体の中央部よりも搬送方向の上流側又は下流側にずれた分に応じた距離だけ移動させ、先頭側が所定方向と反対向きにセットされた前記RFID保持媒体の前記アンテナおよびRFIDチップが前記通信位置に位置付けられる位置に前記RFID保持媒体を位置付けた上で前記RFIDリーダライタによる通信を試みる第2処理と、を行う制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のRFID保持媒体発行方法は、RFID保持媒体発行装置で実行されるRFID保持媒体発行方法であって、前記RFID保持媒体発行装置は、制御部と、中央部よりも搬送方向の上流側又は下流側にずれた位置であって長手方向が前記搬送方向に対して直交する長方形形状のアンテナの中心にRFIDチップを保持するRFID保持媒体を案内する案内経路に沿って前記RFID保持媒体を搬送する搬送部と、前記案内経路における予め決められた通信位置に位置付けられた前記アンテナを介してRFIDチップに対し無線通信を行うRFIDリーダライタと、を備え、前記制御部において実行される、先頭側が所定方向にセットされた前記RFID保持媒体の前記アンテナおよびRFIDチップが前記通信位置に位置付けられる位置で前記RFIDリーダライタによる第1の通信を試みるステップと、前記第1通信が失敗した場合に、前記RFID保持媒体の中央部よりも搬送方向の上流側又は下流側にずれた分に応じた距離だけ移動させ、先頭側が前記所定方向反対向きにセットされた前記RFID保持媒体の前記アンテナおよびRFIDチップが前記通信位置に位置付けられる位置に前記RFID保持媒体を位置付けた上で前記RFIDリーダライタによる第2の通信を試みるステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、コンピュータを、中央部よりも搬送方向の上流側又は下流側にずれた位置であって長手方向が前記搬送方向に対して直交する長方形形状のアンテナの中心にRFIDチップを保持するRFID保持媒体を案内する案内経路に沿って前記RFID保持媒体が搬送されるように前記RFID保持媒体を搬送する搬送部を制御する手段と、前記案内経路における予め決められた通信位置に位置付けられた前記アンテナを介してRFIDチップに対し無線通信を行うRFIDリーダライタを制御する手段と、先頭側が所定方向にセットされた前記RFID保持媒体の前記アンテナおよびRFIDチップが前記通信位置に位置付けられる位置で前記RFIDリーダライタによる第1の通信を試みる手段と、前記第1通信が失敗した場合に、前記RFID保持媒体の中央部よりも搬送方向の上流側又は下流側にずれた分に応じた距離だけ移動させ、先頭側が前記所定方向と反対向きにセットされた前記RFID保持媒体の前記アンテナおよびRFIDチップが前記通信位置に位置付けられる位置に前記RFID保持媒体を位置付けた上で前記RFIDリーダライタによる第2の通信を試みる手段と、として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、先頭側が所定方向にセットされたRFID保持媒体のアンテナおよびRFIDチップが通信位置に位置付けられる位置でのRFIDリーダライタによる通信である第1処理における通信が失敗した場合に、RFID保持媒体の中央部よりも搬送方向の上流側又は下流側にずれた分に応じた距離だけ移動させ、先頭側が所定方向と反対向きにセットされたRFID保持媒体のアンテナおよびRFIDチップが通信位置に位置付けられる位置に位置付けられ再びRFIDリーダライタによる通信が行われるため、RFID保持媒体を誤った向きに補給したことによるRFIDチップへの通信エラーは発生しない。その結果、RFID保持媒体が有する正常な(壊れていない)RFIDチップには確実に通信が行われ、壊れているRFIDチップを有するRFID保持媒体を特定することができる。
第一の実施の形態における、RFID単票プリンタの外観斜視図である。 リライタブル単票の平面図である。 RFID単票プリンタの内部構造を示す、模式的な側面図である。 RFID単票プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 RFID単票プリンタで行われる用紙サイズ入力処理の流れを示すフローチャートである。 RFID単票プリンタで行われる印字処理の流れを示すフローチャートである。 案内経路上でのリライタブル単票の動きを示す説明図である。 第三の実施の形態における、リライタブル単票の平面図である。 RFID単票プリンタで行われる印字処理の流れを示すフローチャートである。 案内経路上でのリライタブル単票の動きを示す説明図である。 第四の実施の形態における、RFID単票プリンタで行われる印字処理の流れを示すフローチャートである。 壊れているRFIDチップを有するリライタブル単票に印字される印字内容の一例を示す模式図である。 (a)〜(c)は、第五の実施の形態のRFID単票プリンタの概要を示す説明図である。 RFID単票プリンタで行われる印字処理の流れを示すフローチャートである。
本発明の実施の一形態について、図1ないし図7に基づいて説明する。本実施の形態で説明するRFID保持媒体発行装置は、RFID単票プリンタ101である。このRFID単票プリンタ101は、リライタブル単票102(図2及び図3参照)に印字を行って発行する。リライタブル単票102は、印加される熱による温度の違いに応じて印字と印字内容の消去との両方が可能なものである。RFID単票プリンタ101は、リライタブル単票102に対する印字だけでなく、既に印字されている印字内容の消去も行う。リライタブル単票102には、RFIDチップ201(図2参照)が埋設されている。RFID単票プリンタ101は、リライタブル単票102内のRFIDチップ201に対してデータ書込みも行う。本実施の形態において、RFID保持媒体は、リライタブル単票102である。
図1は、RFID単票プリンタ101の外観斜視図である。RFID単票プリンタ101は、ハウジング103を有する。ハウジング103は、概ね直方体形状の箱型であり、平面視において矩形に見える。給紙部カバー104は、ハウジング103の短手方向の一方の側面(第1側面103a、図1では図示せず、図3参照)に、開閉自在に接続する。使用者は、給紙部カバー104を開くことにより、ハウジング103の内部に設けられた給紙部105(図3参照)にリライタブル単票102を補給できる。
ハウジング103は、第1側面103aとは反対側の短手方向の他方の側面(第2側面103b)に、排紙口105aを有する。この排紙口105aから、RFID単票プリンタ101は、印字済及びデータ書込済のリライタブル単票102を排出する。また、第2側面103bには、リジェクト集積部カバー106が接続する。使用者は、リジェクト集積部カバー106を開くことにより、ハウジング103の内部に設けられたリジェクト集積部107(図3参照)から、リライタブル単票102を取り出すことができる。このリジェクト集積部107には、壊れているRFIDチップ201を有するリライタブル単票102が蓄積される。第2側面103bには、液晶ディスプレイ151及び操作パネル152も設けられる。
ハウジング103の上面には、二つのカバーが、いずれも上方に向けて開閉自在に設けられる。一方は、使用者が消去部108(図3参照)にアクセスするための上流側カバー109である。他方は、使用者が印字部110(図3参照)及びRFIDリーダライタ111(図3参照)にアクセスするための下流側カバー112である。上流側カバー109は、下流側カバー112よりも給紙部カバー104に近い箇所に設けられる。下流側カバー112は、ハウジング103とともに、排紙口105aを形成する。
本実施の形態のRFID単票プリンタ101は、外部装置51(図4参照、図1では図示せず)とデータ通信自在に接続する。そして、RFID単票プリンタ101は、外部装置から送信される印字データを受信した場合、給紙部105に蓄えられているリライタブル単票102に対し熱を加えて印字内容を消去し、その後に、この受信した印字データに基づく印字を行う。外部装置から送信される印字データは、リライタブル単票102に埋設されているRFIDチップ201(図2参照)に書き込まれる書込データを含む。
図2は、リライタブル単票102の平面図である。リライタブル単票102の表面には、ロイコ染料や顕色剤などを含む可逆性感熱記録層が重層される。可逆性感熱記録層は、加熱後の急冷によって印字内容が定着し、加熱後の徐冷によって印字内容が消去されるという特性を有する。リライタブル単票102は、略長方形の形状を有する。リライタブル単票102の短辺の長さは、Lである。この長さLは、用紙サイズ入力処理(図5参照)により、RFID単票プリンタ101に備わるマイクロコンピュータ301(図4参照)に入力される。
リライタブル単票102における図2に示す角領域Rは、この角領域Rを挟む二辺に対していずれも四十五度の角度をなすように斜めに切り落とされた形状を有する。RFID単票プリンタ101の給紙部105に蓄えられる際、角領域Rと隣接するリライタブル単票102の一方の長辺(第1長辺202)は、第1側面103aのほうに向く。このとき、角領域Rは、使用者が第1長辺202を第1側面103aのほうに向けて給紙部105にセットするための目印となる。
リライタブル単票102は、RFIDチップ201を埋設している。RFIDチップ201は、リライタブル単票102の他方の長辺(第2長辺203)側に寄せて、短手方向に延びるリライタブル単票102の仮想中心線205上に位置付けられる。このため、リライタブル単票102が給紙部105にセットされると、RFIDチップ201は、案内経路113の下流側(図3参照)端をなす第2長辺203から距離L1だけ上流側に位置付けられる。但し、距離L1は、RFIDチップ201の短手方向の長さの半分よりも小さい距離である。すなわち、距離L1<L/2である。
RFIDチップ201は、金属板204に接続する。金属板204は、細長い長方形形状を有する。また、金属板204は、その短手方向に延びる金属板204の仮想中心線206について対称な形状を有する。RFIDチップ201は、金属板204の仮想中心線206に位置付けられる。金属板204は、その長手方向がRFIDチップ201の長手方向と平行になるように向けられ、金属板204の仮想中心線206をRFIDチップ201の仮想中心線205と一致させて、RFIDチップ201に埋設される。RFIDチップ201は、RFIDリーダライタ111のアンテナ126(図3参照)から出力され金属板204で受信される電波による起電力によって起動する。すなわち、金属板204は、RFID通信におけるアンテナとしての役割を果たす。
図3は、RFID単票プリンタ101の内部構造を示す、模式的な側面図である。ハウジング103の内部には、給紙部105から排紙口105aに至る案内経路113が形成される。案内経路113は、主として、複数のローラ対121によって形成される。複数のローラ対121は、ハウジング103の内部で給紙部105と排紙口105aとを連絡するように適宜間隔を設けて配置される。案内経路113において、給紙部105側を上流側と呼ぶ。また、案内経路113において、排紙口105a側を下流側と呼ぶ。
案内経路113の途中には、上流側から順に、消去部108、RFIDリーダライタ111、印字部110が配置される。ハウジング103内であって印字部110の下方には、リジェクト集積部107が配置される。
RFID単票プリンタ101は、ハウジング103内に、各種のセンサ135を備える。センサ135のうち、消去済単票検知センサ135aは、RFIDリーダライタ111の上流側近傍に位置付けられる。消去済単票検知センサ135aは、反射型のものである。消去済単票検知センサ135aは、案内経路113に向けて検出光を出力し、案内経路113を搬送されるリライタブル単票102に反射した検出光を受光する。マイクロコンピュータ301(図4参照)は、消去済単票検知センサ135aが出力する電気信号に基づいて、案内経路113上のリライタブル単票102の有無を判定する。なお、消去済単票検知センサ135aを含むセンサ135としては、反射型のものであっても、検出光を出力する出力部と検出光を受光する受光部とを備える透過型のものであってもよい。この場合、出力部と受光部とは、リライタブル単票102が通過する箇所に挟むように配置される。
案内経路113において、RFIDリーダライタ111と印字部110との間の分岐位置VPには、切替部としてのリジェクトゲート114が設けられる。リジェクトゲート114は、案内経路113と平行をなす平板を基本とし、上流側の部分が下方かつ下流側に折り曲げられた形状を有する。リジェクトゲート114は、その上流側部分が上下に変位するように配置される。このため、上向き状態PUと下向き状態PDとのいずれかの状態に位置付けられる。リジェクトゲート114が下向き状態PDに位置付けられた場合(図3において実線で示す)、リジェクトゲート114は、リライタブル単票102を印字部110に届けるために、RFIDリーダライタ111から搬送されるリライタブル単票102を支持する。リジェクトゲート114が上向き状態PUに位置付けられた場合(図3において一点鎖線で示す)、RFIDリーダライタ111から搬送されるリライタブル単票102は脱落し、リジェクト集積部107に蓄えられる。リジェクトゲート114とリジェクト集積部107との間にはリジェクト経路としての傾斜面116が配置される。脱落したリライタブル単票102は、傾斜面116を滑走し、リジェクト集積部107に到達する。
給紙部105には、予めリライタブル単票102がセットされる。給紙部105は、載置台153を備える。載置台153は、リライタブル単票102を載置する。載置台153は、昇降ベルト154に接続する。昇降ベルト154は、二つのプーリ155に掛け渡される。プーリ155は、昇降用モータ312(図4参照)の駆動により回転する。プーリ155の回転に応じて昇降ベルト154が搬送され、載置台153は昇降する。
給紙部105の上方には、ピックアップローラ118が配置される。ピックアップローラ118は、給紙部105にセットされたリライタブル単票102のうち最上部に位置する最上層リライタブル単票102aを案内経路113の下流側に向けて送り出す。ピックアップローラ118よりも案内経路113の下流側には、フォワードローラ119とリタードローラ120とが配置される。フォワードローラ119とリタードローラ120とは、案内経路113を挟む位置に配置される。フォワードローラ119は、案内経路113の下方に配置される。フォワードローラ119は、給紙部105から送り出されたリライタブル単票102(最上層リライタブル単票102a)を案内経路113の下流側に押し進める向きに回転する。リタードローラ120は、案内経路113の上方に配置される。リタードローラ120は、最上層リライタブル単票102aの上面に付着して案内経路113に送り出されてしまったリライタブル単票102を給紙部105に押し戻す向きに回転する。
各ローラ対121は、フォワードローラ119とリタードローラ120とからなるローラ対、消去部108、RFIDリーダライタ111、印字部110及び排紙口105aの間に適宜配置される。ローラ対121はいずれも、駆動ローラ122と従動ローラ123とを有する。駆動ローラ122と従動ローラ123とは、案内経路113を挟む。駆動ローラ122は、案内経路113の下方に位置する。従動ローラ123は、案内経路113の上方に位置する。駆動ローラ122は、案内経路113上のリライタブル単票102を下流側に送り出す方向(図3における反時計回り方向。以下、「正方向」という)にも、上流側に送り出す方向(図3における時計回り方向。以下、「逆方向」という)にも回転自在に設けられる。従動ローラ123は、案内経路113を搬送されるリライタブル単票102の厚みに応じて上下に動くことができるよう、遊びをもってハウジング103内に配置される。ローラ対121は、駆動ローラ122が正方向又は逆方向に回転することによって、駆動ローラ122と従動ローラ123との間に挟まれたリライタブル単票102を、駆動ローラ122による搬送方向Wに沿って、案内経路113の下流側又は上流側に搬送する。つまり、ローラ対121は、搬送部としての役割を果たす。
消去部108は、ヒートローラ124とプラテンローラ125とを有する。ヒートローラ124は、リライタブル単票102に対し、リライタブル単票102の特性に応じた印字内容の消去に必要な熱エネルギーを加える。リライタブル単票102は、熱エネルギーが加えられた後、徐冷される。その結果、リライタブル単票102の印字内容は消える。プラテンローラ125は、正方向に回転して、ヒートローラ124によって印加されるリライタブル単票102を支持しながら案内経路113の下流側に送り出す。
RFIDリーダライタ111は、アンテナ126を有する。アンテナ126は、下方に向けてUHF帯の電波を出力し、リライタブル単票102内のRFIDチップ201(図2参照)との近距離無線通信を実行する。このアンテナ126は、案内経路113の上方であって消去部108と印字部110との間に配置される。このように位置付けられたアンテナ126は、消去部108と印字部110との間に予め決められた通信位置QPに位置付けられたRFIDチップ201と近距離無線通信を行う。
印字部110は、サーマルヘッド127とプラテンローラ128とを有する。サーマルヘッド127は、発熱素子(図示せず)を有する。発熱素子から案内経路113上のリライタブル単票102には、リライタブル単票102が消去のための加熱温度よりも高温になるような熱エネルギーが加えられる。熱エネルギー印加の終了後、リライタブル単票102は急冷される。その結果、案内経路113を搬送されるリライタブル単票102には、印字が行われる。プラテンローラ128は、正方向に回転して、サーマルヘッド127から印加されるリライタブル単票102を支持しながら排紙口105aに向けて送り出す。
ハウジング103の内部であってアンテナ126の上方には、ストッパ129が配置されている。ストッパ129は、案内経路113と平行に延びる基部130を有する。基部130の案内経路113に対する両側部には、基部130の下流側端部132が上下できるように回動自在に支持される被支持部131が設けられる。基部130の下流側端部132には、下方に延びる垂下部133が固定的に接続される。このため、ストッパ129は、RFID単票プリンタ101の側面から見た場合、L字形状に見える。
ストッパ129の下流側端部132は、スプリング(図示せず)によって上方に引っ張られて第2状態P2に位置付けられる(図3において一点鎖線で示す)。このため、垂下部133は、通常、上方に上がっている状態にある。すなわち、ストッパ129は、搬送されるリライタブル単票102に干渉しない第2状態P2に位置付けられている。
基部130における被支持部131よりも案内経路113の上流側の部分の下面131aには、上下に出没するカム134(図4参照)が当接している。カム134が上方に突出した場合、案内経路113の上流側の部分は押し上げられ第1状態P1に位置付けられる(図3において実線で示す)。これに伴い、垂下部133は下方に変位する。カム134が下方に没入した場合、スプリングの張力によってストッパ129は第2状態P2に復帰し、垂下部133は上方に変位する。
ストッパ129が下方に下りて第1状態P1に位置付けられた状態で、垂下部133は、案内経路113における停止位置SPに位置付けられる。この停止位置SPとは、前述した通信位置QPよりも距離L1(図2も参照)だけ案内経路113の下流側にあたる位置である。ストッパ129が下方に下りて第1状態P1に位置付けられた状態では、垂下部133には、案内経路113に沿って搬送されるリライタブル単票102の下流側端(第2長辺203(図2参照))が突き当たる。その結果、リライタブル単票102は停止する。ここで重要なのは、このようにストッパ129によってリライタブル単票102が停止すると、リライタブル単票102内のRFIDチップ201は通信位置QPに位置付けられてアンテナ126から出力される電波を受けることができるようになり、RFIDリーダライタ111との近距離無線通信が確実に行えるようになるということである。
図4は、RFID単票プリンタ101の電気的構成を示すブロック図である。RFID単票プリンタ101は、制御部としてのマイクロコンピュータ301を備える。マイクロコンピュータ301は、CPU302とROM303とRAM304とを有する。CPU302は、演算処理を実行する。ROM303には、データが予め固定的に記憶されている。RAM304には、データが書換自在に記憶される。このRAM304は、CPU302が行う演算処理の作業用メモリとして機能する。ROM303は、用紙サイズ入力処理(図5参照)や印字処理(図6参照)を実現するための制御プログラム303a、RFID単票プリンタ101に接続される外部装置51とのデータ通信を実現させる通信プログラム303bを含む各種のプログラムを記憶する。CPU302は、RFID単票プリンタ101の起動中、ROM303に記憶されている各種のプログラムを実行する。
マイクロコンピュータ301は、バスライン305を介して、バッファメモリ304aに接続する。バッファメモリ304aは、リライタブル単票102に接続される外部装置51から送信される印字データを一時的に格納する。
マイクロコンピュータ301は、バスライン305及び各種の入出力回路(図示せず)を介して、給紙用モータ306、ステッピングモータ307、プラテンローラ用モータ308、ストッパ駆動源としてのカム用モータ309、ゲート用ソレノイド309a、センサ135、昇降用モータ312、ヒートローラ124及びサーマルヘッド127のそれぞれに接続する。
給紙用モータ306は、ギア列(図示せず)を介して、ピックアップローラ118、フォワードローラ119、リタードローラ120のそれぞれに接続する。給紙用モータ306は、マイクロコンピュータ301の制御を受けて、ピックアップローラ118、フォワードローラ119及びリタードローラ120を回転させる。
ステッピングモータ307は、正逆両方向に回転可能なものである。このステッピングモータ307は、ギア列(図示せず)を介して、駆動ローラ122に接続する。ステッピングモータ307は、マイクロコンピュータ301の制御を受けて正逆いずれの方向に任意のステップ数だけ駆動し、駆動ローラ122を回転させる。その結果、案内経路113上のリライタブル単票102は、正方向又は逆方向に、ステッピングモータ307のステップ数に応じた距離だけ移動する。
プラテンローラ用モータ308は、ギア列(図示せず)を介して、プラテンローラ125、128に接続する。プラテンローラ用モータ308は、マイクロコンピュータ301の制御を受けて、プラテンローラ125、128を回転させる。
カム用モータ309は、動力伝達機構(図示せず)を介してカム134に接続する。カム用モータ309は、マイクロコンピュータ301の制御を受けてカム134を動かす。その結果、カム134は、ストッパ129を第1状態P1と第2状態P2との間で動かし、垂下部133(図3参照)を上下に変動させる。
ゲート用ソレノイド309aは、通電されると、リジェクトゲート114を持ち上げて上向き状態PUに位置付ける。ゲート用ソレノイド309aへの通電がなくなると、リジェクトゲート114は自重によって下方に変位する。ゲート用ソレノイド309aは、マイクロコンピュータ301の制御を受けて、リジェクトゲート114を上向き状態PU及び下向き状態PDのいずれか一の状態に変位させる。
昇降用モータ312は、正逆両方向に回転するモータである。昇降用モータ312は、マイクロコンピュータ301の制御を受けてプーリ155を回転させ、給紙部105にセットされたリライタブル単票102を上下に動かす。
ヒートローラ124は、マイクロコンピュータ301の制御を受けて、リライタブル単票102をその印字内容が消去される程度の温度にまで発熱する。サーマルヘッド127は、マイクロコンピュータ301の制御を受けて、バッファメモリ304aに記憶されている印字データに基づいて発熱素子(図示せず)を発熱駆動する。リライタブル単票102は、発色し印字が行われる程度の温度にまで加熱され、印字データに基づく印字が行われる。
マイクロコンピュータ301は、バスライン305を介して、RFIDリーダライタ制御回路310に接続する。RFIDリーダライタ制御回路310は、アンテナ126に接続する。RFIDリーダライタ制御回路310は、マイクロコンピュータ301の制御を受け、アンテナ126から電波を出力し、バッファメモリ304aが記憶する印字データに含まれている書込データをRFIDチップ201に書き込む。RFIDリーダライタ制御回路310は、マイクロコンピュータ301の制御を受けて、アンテナ126で受信されたRFIDチップ201からの電波に基づく情報をCPU302に出力することも行う。
マイクロコンピュータ301は、バスライン305を介して、通信インタフェイス311に接続する。通信インタフェイス311によって、RFID単票プリンタ101と、RFID単票プリンタ101に接続されている外部装置51との間のデータ通信が実現される。
図5は、RFID単票プリンタ101で行われる用紙サイズ入力処理の流れを示すフローチャートである。マイクロコンピュータ301は、RFID単票プリンタ101が起動する際、ROM303内の制御プログラム303aの内容に従った処理を実行し、操作パネル152から給紙部105にセットされているリライタブル単票102の用紙サイズ情報の入力を待機する(ステップS501)。用紙サイズ情報は、リライタブル単票102の短辺の長さであるLの値の情報を含む。用紙サイズ情報の入力を判定した場合(ステップS501のY)、マイクロコンピュータ301は、入力された用紙サイズ情報をRAM304に記憶し(ステップS502)、一連の処理を終了する。
図6は、RFID単票プリンタ101で行われる印字処理の流れを示すフローチャートである。マイクロコンピュータ301は、RFID単票プリンタ101が起動する際、ROM303に記憶されている制御プログラム303aの内容に従った処理を実行し、外部装置51から送信される印字データの受信の有無を判定する(ステップS101)。マイクロコンピュータ301は、印字データの受信を判定した場合(ステップS101のY)、印字処理を開始する。この印字処理が行われる前提として、RFID単票プリンタ101では、ストッパ129は第2状態P2に位置付けられて上方に上がっており、また、リジェクトゲート114は下方に下げられている。また、このとき、RAM304は、用紙サイズ入力処理(図5参照)によって入力されたリライタブル単票102の用紙サイズ情報を記憶しているものとする。
マイクロコンピュータ301は、印字処理を開始すると、給紙用モータ306を制御して給紙部105に収納されているリライタブル単票102をピックアップし、ステッピングモータ307を制御して案内経路113に送り出されたリライタブル単票102を下流側に搬送するよう駆動ローラ122を回転させる(ステップS102)。このとき、マイクロコンピュータ301は、受信した印字データをバッファメモリ304aに記憶する。リライタブル単票102は、案内経路113の下流側に搬送され消去済単票検知センサ135aによってリライタブル単票102が検知される(ステップS103)までに、消去部108を通過する。リライタブル単票102にすでに印字されている印字内容は、消去部108のヒートローラ124によって消去される。
マイクロコンピュータ301は、消去済単票検知センサ135aが出力する電気信号により印字内容が消去されたリライタブル単票102を検出した場合(ステップS103のY)、カム用モータ309を制御してカム134を動かし、ストッパ129を下方に下げる(ステップS104)。そして、マイクロコンピュータ301は、所定時間経過後に(ステップS105のY)、ステッピングモータ307の駆動を停止して駆動ローラ122の回転を停止する(ステップS106)。ステップS105における所定時間とは、消去済単票検知センサ135aで検知されたリライタブル単票102が下流側に搬送され続け、リライタブル単票102の下流側端である第2長辺203(図2参照)がストッパ129の垂下部133に突き当たってリライタブル単票102の斜行が補正されるのに十分な時間である。つまり、RFID単票プリンタ101では、ステップS103〜ステップS106によって、ストッパ129を動かしリライタブル単票102の下流側端(第2長辺203)を案内経路113の停止位置SPに位置させてリライタブル単票102を案内経路113上で停止させる。
ステップS106に続いて、マイクロコンピュータ301は、RFIDリーダライタ制御回路310を制御して、バッファメモリ304aに記憶されている印字データに含まれる書込データをRFIDチップ201に書き込むための電波をアンテナ126から出力させる(ステップS107)。
続いて、マイクロコンピュータ301は、カム用モータ309を制御してカム134を動かし、ストッパ129を上方に上げ(ステップS108)、ステップS107で行われた通信が成功したか否かを判定する(ステップS109)。ステップS109において、マイクロコンピュータ301は、通信先のRFIDチップ201から出力される電波信号がアンテナ126で受信されたと判定した場合、通信が成功したと判定する。通信が成功したと判定した場合(ステップS109のY)、処理はステップS113(後述)に進む。通信が成功しなかったと判定した場合(ステップS109のN)、ステッピングモータ307を制御して、リライタブル単票102を案内経路113の下流側に距離(L−2×L1)だけ搬送させ(ステップS110)、再びRFIDリーダライタ制御回路310を制御しアンテナ126から電波を出力させる(ステップS111)。このLの値は、用紙サイズ入力処理(図5参照)によって、予めRAM304に記憶されている値である。ステップS111で行われる動作は、ステップS107で行われる動作と同じである。
続いて、マイクロコンピュータ301は、ステップS111で行われた通信が成功したか否かを判定する(ステップS112)。ステップS112において通信が成功したと判定した場合(ステップS112のY)、ステッピングモータ307を制御してリライタブル単票102を案内経路113の下流側に搬送するよう駆動ローラ122を回転させ(ステップS113)、印字部110のサーマルヘッド127を制御して搬送中のリライタブル単票102に対し印字を行い(ステップS114)、一連の処理を終了する。ステップS113とステップS114との動作は、ステップS107での通信が成功したと判定した場合(ステップS109のY)にも行われる。
一方、ステップS112において通信が成功しなかったと判定した場合(ステップS112のN)、マイクロコンピュータ301は、ゲート用ソレノイド309aを制御してリジェクトゲート114を変位させ上向き状態PUに位置付ける(ステップS115)。続いて、マイクロコンピュータ301は、ステッピングモータ307を制御してリライタブル単票102を案内経路113の下流側に搬送するよう駆動ローラ122を回転させ(ステップS116)、所定時間経過後に(ステップS117のY)、一連の処理を終了する。ここで、ステップS117における所定時間とは、リライタブル単票102が案内経路113の下流側に搬送されてリジェクトゲート114のある位置に位置付けられそこから自重で脱落させ傾斜面116上を滑らせるのに十分な時間である。
図7は、案内経路113上でのリライタブル単票102の動きを示す説明図である。上記に述べたような動作を行う本実施の形態のRFID単票プリンタ101は、外部装置51(図4参照)から送信された印字データを受信すると、ピックアップローラ118が給紙部105(図3参照)内のリライタブル単票102をピックアップし、案内経路113に送り出す。リライタブル単票102は、搬送される途中で消去部108を通過する。消去部108を通過したリライタブル単票102の印字内容は消える。このため、本実施の形態のRFID単票プリンタ101には、何も印字されていないリライタブル単票102のみならず、既に何か印字されているリライタブル単票102をセットしておくことができる。
消去部108を通過したリライタブル単票102は、さらに案内経路113の下流側に搬送され、消去済単票検知センサ135aに検知される。この検知によって、ストッパ129(図3参照)は下がる。その結果、ストッパ129の垂下部133は、リライタブル単票102の下流側端をなす第2長辺203を案内経路113の停止位置SPに位置付けてリライタブル単票102を停止させる。このため、リライタブル単票102が斜行した状態で案内経路113を搬送されてきた場合、そのリライタブル単票102は垂下部133に下流側端が突き当たり、斜行が補正される。このとき、リライタブル単票102は駆動ローラ122(図7(a)〜(c)では図示せず)によって下流側に搬送され続ける。ここで、駆動ローラ122に対向している従動ローラ123(図7(a)〜(c)では図示せず)は上下方向に遊びを持って設けられている。また、リライタブル単票102は斜行が補正される際にリライタブル単票102自身が有するコシ(弾性)によって撓む。このため、リライタブル単票102は、上方に浮かび上がることができ、垂下部133でのリライタブル単票102の阻止により案内経路113で紙ジャムが発生しない。
リライタブル単票102の斜行が補正されることで、リライタブル単票102に備わる金属板204およびRFIDチップ201は、アンテナ126からの電波を受信可能な通信位置QPに位置付けられている(図7(a))。これは、案内経路113における停止位置SPと通信位置QPとの間の距離と、リライタブル単票102における第2長辺203とRFIDチップ201との短手方向の距離とがいずれもL1であるからである。本実施の形態のRFID単票プリンタ101では、このようにストッパ129によってリライタブル単票102の斜行が補正された状態でRFIDリーダライタ111による通信が行われ、リライタブル単票102が斜行していることによるRFIDチップへの通信エラーは発生しない。
ここで、第2長辺203を上流側に、第1長辺202を下流側に向けてリライタブル単票102が給紙部105にセットされた場合を考える(図7(b))。この場合、ストッパ129が下がって垂下部133によってリライタブル単票102が阻止されたとしても、金属板204およびRFIDチップ201は通信位置QPに位置付けられておらず、停止位置SPから距離(L−L1)だけ上流側の位置に位置付けられていることになる。この位置を、リライタブル単票102におけるチップ候補箇所TPと呼ぶ。本実施の形態のRFID単票プリンタ101では、RFIDリーダライタ111による通信が失敗した場合、リライタブル単票102が案内経路113の下流側に距離(L−2×L1)だけ搬送される(図7(c))。この搬送動作によって、リライタブル単票102におけるチップ候補箇所TPは、案内経路113における通信位置QPに位置付けられる。この状態で、RFID単票プリンタ101では、再びRFIDリーダライタ111による通信が行われる。このため、本実施の形態のRFID単票プリンタ101では、リライタブル単票102を誤った向きに給紙部105に補給してしまったことによるRFIDチップ201への通信エラーは生じない。
以上のような搬送動作及び書込動作が行われてもなお、RFIDリーダライタ111によるRFIDチップ201への通信が失敗した場合、その失敗はRFIDチップ201が壊れていることに起因するものである。これは、リライタブル単票102の斜行によるRFIDチップ201への通信の失敗(図7(a))、及び、リライタブル単票102をセットする向きの間違いによるRFIDチップ201への通信の失敗(図7(b)、図7(c))のおそれは既に取り除かれているからである。このため、壊れているRFIDチップ201を有するリライタブル単票102が特定される。
RFIDチップ201への通信が成功したRFIDチップ201は、印字部110(図3参照)で印字が行われる。RFID単票プリンタ101は、排紙口105a(図1及び図3参照)から、通信済のRFIDチップ201を有するリライタブル単票102を印字済単票として発行する。一方、RFIDチップ201への通信が失敗したRFIDチップ201は、リジェクトゲート114(図3参照)が切り替えられることによって案内経路113から傾斜面116(図3参照)に脱落し、リジェクト集積部107(図3参照)に蓄えられる。使用者は、リジェクト集積部107に蓄えられたリライタブル単票102が壊れたRFIDチップ201を有するリライタブル単票102であると認識することができる。そこで、使用者は、リジェクト集積部カバー106(図3参照)を開いて、リジェクト集積部107に蓄えられたリライタブル単票102を取り出し破棄する。
このように、本実施の形態のRFID単票プリンタ101は、壊れているRFIDチップ201を有するリライタブル単票102を特定することができる。さらに、本実施の形態のRFID単票プリンタ101は、ストッパ129を備え、RFIDチップ201に対する一回目のデータ書込みを失敗した際にリライタブル単票102を搬送して再度データ書込みを行うため、従来に比べて確実に、正常な(壊れていない)RFIDチップ201に対するデータ書込みを行うことができる。
次に、本発明の別の実施の一形態(第二の実施の形態)について説明する。この場合、前述した第一の実施の形態と同一の部分は同一の符号で示し、説明を省略する。本実施の形態の用紙サイズ入力処理(図5参照)では、用紙サイズ情報として、リライタブル単票102の短辺の長さLだけでなく、リライタブル単票102における第2長辺203とRFIDチップ201との短手方向の距離(これをL2とする)の入力も受け付ける。そして、本実施の形態の印字処理(図6参照)のステップS106〜ステップS107の間には、マイクロコンピュータ301は、ステッピングモータ307を制御して垂下部133により阻止され斜行が補正されたリライタブル単票102を距離|L2−L1|だけ搬送するよう駆動ローラ122を回転させる。このようにすることで、本実施の形態のRFID単票プリンタ101では、リライタブル単票102の用紙サイズ、及び、リライタブル単票102における第2長辺203とRFIDチップ201との短手方向の距離を問わず、様々な種類のリライタブル単票102にも対応し、壊れているRFIDチップを有するRFID保持媒体を特定する。
次に、本発明の別の実施の一形態(第三の実施の形態)について、図8ないし図10に基づいて説明する。この場合、前述した第一の実施の形態と同一の部分は同一の符号で示し、説明を省略する。
図8は、リライタブル単票102の平面図である。本実施の形態のリライタブル単票102は、RFIDチップ201を、リライタブル単票102の第1長辺202側に寄せて埋設する。このため、本実施の形態のリライタブル単票102では、案内経路113の下流側端をなす第2長辺203からRFIDチップ201までの短手方向の距離L1は、RFIDチップ201の短手方向の長さの半分よりも大きい距離となる。すなわち、距離L1>L/2である。
RFIDチップ201は、金属板204に接続する。金属板204は、細長い長方形形状を有する。また、金属板204は、その短手方向に延びる金属板204の仮想中心線206について対称な形状を有する。RFIDチップ201は、金属板204の仮想中心線206上に位置付けられて、金属板204に接続する。金属板204は、その長手方向がRFIDチップ201の長手方向と平行になるように向けられ、金属板204の仮想中心線206をリライタブル単票102の仮想中心線205と一致させて、RFIDチップ201に埋設されている。RFIDチップ201は、RFIDリーダライタ111のアンテナ126(図3参照)から出力され金属板204で受信される電波による起電力によって起動する。すなわち、金属板204は、RFID通信におけるアンテナとしての役割を果たす。
図9は、RFID単票プリンタ101で行われる印字処理の流れを示すフローチャートである。本実施の形態のRFID単票プリンタ101で行われる印字処理は、1回目のRFIDリーダライタ111による通信(図5のステップS107参照)以降の処理が、第一の実施の形態と異なる。
マイクロコンピュータ301は、印字処理におけるステップS107に続いて、ステップS107で行われた通信が成功したか否かを判定する(ステップS201)。通信が成功したと判定した場合(ステップS201のY)、マイクロコンピュータ301は、処理をステップS205(後述)に進める。通信が成功しなかったと判定した場合(ステップS109のN)、本実施の形態では、マイクロコンピュータ301はストッパ129を上げることを行わずに、リライタブル単票102を案内経路113の上流側に距離(2×L1−L)だけ搬送させ(ステップS202)、再びRFIDリーダライタ制御回路310を制御しアンテナ126から電波を出力させる(ステップS203)。
続いて、マイクロコンピュータ301は、ステップS203で行われた通信が成功したか否かを判定する(ステップS204)。ステップS203において通信が成功したと判定した場合(ステップS204のY)、カム用モータ309を制御してカム134を動かしストッパ129を上げ(ステップS205)、その後に駆動ローラ122の駆動(ステップS113)、印字動作(ステップ114)を行って、一連の処理を終了する。ステップS205以降の動作は、ステップS201での通信が成功したと判定した場合(ステップS201のY)にも行われる。
一方、ステップ204において通信が成功しなかったと判定した場合(ステップS204のN)、マイクロコンピュータ301は、カム用モータ309を制御してカム134を動かしストッパ129を上げ(ステップS205)、続いてリジェクトゲート114の切替を行い(ステップS115)、駆動ローラ122を所定時間駆動し続け(ステップS116、ステップS117)、一連の処理を終了する。
図10は、案内経路113上でのリライタブル単票102の動きを示す説明図である。本実施の形態のRFID単票プリンタ101は、第一の実施の形態と同様に、ストッパ129に備わる垂下部133によってリライタブル単票102の斜行を補正し、金属板204およびRFIDチップ201をアンテナ126からの電波を受信可能な通信位置QPに位置付けてRFIDリーダライタ111による通信を行う(図7(a))。このことにより、リライタブル単票102の斜行によるRFIDチップへの通信エラーは発生しない。
本実施の形態のRFID単票プリンタ101において、第2長辺203を上流側に、第1長辺202を下流側に向けてリライタブル単票102が給紙部105にセットされた場合を考える(図7(b))。この場合、本実施の形態のRFID単票プリンタ101は、ストッパ129を上げることなくリライタブル単票102を上流側に距離(2×L1−L)だけ搬送し、リライタブル単票102におけるチップ候補箇所TPを通信位置QPに位置付ける(図7(c))。この搬送動作によって、RFIDリーダライタ111は、リライタブル単票102に備わる金属板204およびRFIDチップ201を、案内経路113における通信位置QPに位置付け、再びRFIDリーダライタ111による通信を行う。このため、本実施の形態のRFID単票プリンタ101では、リライタブル単票102を誤った向きに給紙部105に補給してしまったことによるRFIDチップ201への通信エラーは発生しない。
本実施の形態のRFID単票プリンタ101においても、通信が成功したRFIDチップ201を有するリライタブル単票102は、印字後に排紙口105a(図1及び図3参照)から印字済単票として発行される。通信が失敗したRFIDチップ201を有するリライタブル単票102は、リジェクト集積部107(図3参照)に蓄えられる。
このように、本実施の形態のRFID単票プリンタ101においても、第一の実施の形態と同様に、リライタブル単票102の斜行や、リライタブル単票102をセットする向きの間違いに起因するRFIDチップ201への通信の失敗のおそれは取り除かれる。このため、壊れているRFIDチップ201を有するリライタブル単票102が特定される。さらに、本実施の形態のRFID単票プリンタ101は、垂下部133を下げたままでリライタブル単票102を案内経路113の上流側に搬送する。このため、垂下部133が上下変位してリライタブル単票102を動かすことがない。なお、当然のことながら、本実施の形態のRFID単票プリンタ101は、印字処理(図9参照)において、第一の実施の形態と同様に、1回目のRFIDリーダライタ111による通信後にストッパ129を上げた後にリライタブル単票102を搬送してもよい。
次に、本発明の別の実施の一形態(第四の実施の形態)について、図11及び図12に基づいて説明する。この場合、前述した第一の実施の形態及び第三の実施の形態と同一の部分は同一の符号で示し、説明を省略する。
本実施の形態のRFID単票プリンタ101では、リジェクト集積部カバー106(図1及び図3参照)、リジェクト集積部107(図3参照)、傾斜面116(図3参照)、リジェクトゲート114(図3及び図4参照)及びゲート用ソレノイド309a(図4参照)を備えていない。すなわち、本実施の形態のRFID単票プリンタ101は、案内経路113からリジェクト集積部107に至るリジェクト経路を有しない。そして、本実施の形態での印字処理において、2回目のRFIDリーダライタ111によるRFIDチップ201への通信が失敗した場合、マイクロコンピュータ301は、図6や図9に示したステップS115〜ステップS117の処理に代えて、ステッピングモータ307を制御して駆動ローラ122を駆動しリライタブル単票102を案内経路113の下流側に搬送する(ステップS301)。このステップS301に続いて、マイクロコンピュータ301は、印字部110のサーマルヘッド127を制御して下流側に搬送されるリライタブル単票102に対し使用不可情報207(図12参照)を印字し、排紙口105aからこのリライタブル単票102を発行させる(ステップS302)。
図12は、壊れているRFIDチップ201を有するリライタブル単票102に印字される印字内容の一例を示す模式図である。本実施の形態のRFID単票プリンタ101では、上述した処理によって、RFIDリーダライタ111が通信を試みて壊れていると判定したRFIDチップ201を有するリライタブル単票102に使用不可の旨を示す使用不可情報207を印字する。使用不可情報207は、RFID単票プリンタ101の使用者に、壊れているRFIDチップ201を有するリライタブル単票102と、壊れていない正常なRFIDチップ201を有するリライタブル単票102とを容易に識別させるための表示である。図12に示す例において、使用不可情報207は、RFIDチップ201の中央にリライタブル単票102の大きさいっぱいに印字された「NG」という文字である。
使用者は、本実施の形態のRFID単票プリンタ101の排紙口105aから発行されるリライタブル単票102のうち、使用不可情報207が印字されたリライタブル単票102を容易に見つけ出すことができる。したがって、壊れているRFIDチップ201を有するリライタブル単票102が特定される。さらに、本実施の形態のRFID単票プリンタ101は、リジェクト集積部107等を備えない。したがって、RFID単票プリンタ101の小型化が可能になる。
なお、上記に述べた各実施の形態に加え、第二の実施の形態で述べたように用紙サイズ入力処理において、用紙サイズ情報として、リライタブル単票102の短辺の長さLと、リライタブル単票102における第2長辺203とRFIDチップ201との短手方向の距離(これをL2とする)との入力も受け付け、入力されたL2とL/2とを比較し、印刷処理において1回目のRFIDリーダライタ111による通信の失敗後にリライタブル単票102を搬送する方向を変えてもよい。より詳細には、マイクロコンピュータ301がL2<L/2であると判定した場合、第一の実施の形態で説明したように、1回目のRFIDリーダライタ111による通信の失敗後にリライタブル単票102を案内経路113の下流側に搬送する。また、マイクロコンピュータ301がL2>L/2であると判定した場合、第三の実施の形態で説明したように、1回目のRFIDリーダライタ111による通信の失敗後にリライタブル単票102を案内経路113の上流側に搬送する。このようにすることで、どのような様式のリライタブル単票102が給紙部105にセットされた場合でも、壊れているRFIDチップを有するリライタブル単票102が特定される。
次に、本発明の別の実施の一形態(第五の実施の形態)について、図13及び図14に基づいて説明する。この場合、前述した第一の実施の形態と同一の部分は同一の符号で示し、説明を省略する。
図13(a)〜(c)は、本実施の形態のRFID単票プリンタ101の概要を示す説明図である。前述したように、リライタブル単票102は、給紙部105(図3参照)にセットされるに際して、第2長辺203がRFID単票プリンタ101の案内経路113の下流側(第2側面103b側)に向けられ、第1長辺202が案内経路113の上流側(第1側面103a側)に向けられる。そして、リライタブル単票102の第1長辺202側には、角領域Rが設けられている。
給紙部105にセットされる全てのリライタブル単票102がこの向きにセットされ、第2長辺203側を天、第1長辺202側を地として「OK」という文字を印字する印字データがRFID単票プリンタ101に入力された場合を考える(図13(a))。この場合、RFID単票プリンタ101から印字発行されるリライタブル単票102は、全て「OK」という文字401の左下に角領域Rが来ることになる。使用者は、印字された文字401の向きや角領域Rの位置を見て印字発行されたリライタブル単票102の向きを把握し、看板や壁、ホワイトボード等に取り付けて使用する。
ここで、給紙部105にセットされるリライタブル単票102のうち一枚(符号「102b」を付す)が、本来セットされるべき向きに対し180度回転した向き、すなわち、第2長辺203と第1長辺202とが入れ替わった状態でセットされた場合を考える(図13(b))。この場合、リライタブル単票102bには、第1長辺202側を天、第2長辺203側を地とする向きで「OK」という文字401が印字され、この文字401の右上に角領域Rが来ることになる。つまり、このリライタブル単票102bは、他のリライタブル単票102と比べると、角領域Rの位置及びRFIDチップ201の位置に対して文字401の天地が逆になっている。このために、使用者は、印字発行されたリライタブル単票102、102bを看板や壁、ホワイトボード等に取り付けて使用する中で読取機器(図示せず)を利用してリライタブル単票102、102b内のRFIDチップ201の読取作業を行おうとすると、このリライタブル単票102bだけRFIDチップ201が異なるために、読み取りを失敗することが考えられる。また、使用後のリライタブル単票102、102bを回収し再びRFID単票プリンタ101の給紙部105にセットする際に、リライタブル単票102bの向きを再び誤ってしまい、これが繰り返されるとリライタブル単票102bに対して毎回RFIDチップ201に対する書込処理を行わなくてはならず、単票の印字発行効率が悪くなる。
本実施の形態のRFID単票プリンタ101は、リライタブル単票102が給紙部105に向きを180度回転した状態でセットされることによる上記のような不都合をなくすべく、180度回転した向きにセットされたリライタブル単票102bに対しては、印字データを180度回転させて印字を行い、文字401の天地、角領域Rの位置及びRFIDチップ201の位置の関係性を他のリライタブル単票102と同じにし、印字発行がなされたリライタブル単票102を使用者が使用する際の不都合をなくしたものである。
図14は、RFID単票プリンタ101で行われる印字処理の流れを示すフローチャートである。本実施の形態の印字処理の流れは、第一の実施の形態のRFID単票プリンタ101で行われる印字処理(図6参照)の流れを基本としているが、以下の点において異なる。すなわち、本実施の形態のマイクロコンピュータ301は、ステップS112において二回目に行うRFIDチップ201に対する通信の成功を判定した場合(ステップS112のY)にのみ、外部装置51から受信しバッファメモリ304aに記憶した印字データを、その印字向きが180度回転するようにデータ変換する処理を行う(ステップS401)。そして、マイクロコンピュータ301は、このステップS401の処理を行った上で、駆動ローラ122を回転させ(ステップS113)、搬送中のリライタブル単票102に対し印字を行い(ステップS114)、一連の処理を終了する。
上記に述べた印字処理を行う本実施の形態のRFID単票プリンタ101を使用した場合においても、これまでに述べた実施の形態のRFID単票プリンタ101と同様に、本実施の形態のRFID単票プリンタ101は、壊れているRFIDチップ201を有するリライタブル単票102を特定することができる。さらに、本実施の形態のRFID単票プリンタ101は、二回目のデータ書込みを成功した場合には印字データを180度回転させて印字を行う。この点について、図13(c)に基づいて説明する。
本実施の形態のRFID単票プリンタ101において、まず、第2長辺203を下流側に、第1長辺202を上流側に向けてリライタブル単票102が給紙部105にセットされた場合を考える。この場合、マイクロコンピュータ301は、印字処理(図14)のステップS107においてRFIDチップ201と通信するから、ステップS109での判定によって処理をステップS113に進める。このために、マイクロコンピュータ301はステップS401の処理を行わず、バッファメモリ304a内の印字データを回転させずに、ステップS113〜ステップS114において印字を行う。その結果、RFID単票プリンタ101は、リライタブル単票102に第2長辺203側を天、第1長辺202側を地として「OK」という文字を印字して排紙口105aから発行する。このようにして発行されたリライタブル単票102を、図13(b)及び図13(c)にて符号「102c」を付して示す。
これに対し、第1長辺202を下流側に、第2長辺203を上流側に向けてリライタブル単票102が給紙部105にセットされた場合を考える。この場合、マイクロコンピュータ301は、印字処理(図14)のステップS107においてRFIDチップ201と通信しないから、ステップS109での判定によって処理をステップS110に進める。そして、マイクロコンピュータ301は、ステップS111においてRFIDチップ201と通信するから、ステップS112での判定によって処理をステップS401に進め、バッファメモリ304a内の印字データを180度回転させた上で、ステップS113〜ステップS114において印字を行う。その結果、RFID単票プリンタ101は、図13(c)にて符号「102b」で示すように、リライタブル単票102に第2長辺203側を天、第1長辺202側を地として「OK」という文字を印字して排紙口105aから発行する。
このように、本実施の形態のRFID単票プリンタ101の給紙部105にリライタブル単票102が180度向きを違えてセットされた場合であっても、このRFID単票プリンタ101から印字発行されるリライタブル単票102は、印字される文字401の天地、角領域Rの位置及びRFIDチップ201の位置の関係性が同じになる。その結果、使用者は印字発行されたリライタブル単票102(102c、102b)の中から向きを誤って給紙部105にセットしてしまったリライタブル単票102bを見つけやすくなり、このリライタブル単票102bの向きを正して看板や壁、ホワイトボード等に取り付けて使用することができるようになる。その結果、使用者は、読取機器(図示せず)を用いたリライタブル単票102(102c、102b)内のRFIDチップ201の読取を失敗することがなくなり、また、使用後のリライタブル単票102、102bを回収して再びRFID単票プリンタ101の給紙部105にセットする際に、リライタブル単票102bの向きを誤ることがなくなって、単票の印字発行効率の低下を防ぐことができる。
なお、上記の説明では、本実施の形態における印字処理(図14)の流れが、図6に示した第一の実施の形態のRFID単票プリンタ101で行われる印字処理の流れを基本としている点について述べたが、当然のことながら、二回目のデータ書込みを成功した場合(ステップS112のY)にのみ印字データを180度回転させて印字を行う(ステップS401)処理を、第二の実施の形態、第三の実施の形態及び第四の実施の形態に対しても適用できることはいうまでもない。
101…RFID単票プリンタ(RFID保持媒体発行装置)、102…リライタブル単票(RFID保持媒体)、111…RFIDリーダライタ、113…案内経路、114…リジェクトゲート(切替部)、116…傾斜面(リジェクト経路)、121…ローラ対(搬送部)、129…ストッパ、201…RFIDチップ、207…使用不可情報、301…マイクロコンピュータ、307…ステッピングモータ(搬送部の駆動源)、309…カム用モータ(ストッパ駆動源)、309a…ゲート用ソレノイド(切替部の駆動源)、L…リライタブル単票(RFID保持媒体)の搬送方向の長さ、L1…所定距離(下流側を向く辺とRFIDチップとの間の距離)、QP…通信位置、TP…チップ候補箇所、VP…分岐位置、W…搬送方向

Claims (12)

  1. 中央部よりも搬送方向の上流側又は下流側にずれた位置であって長手方向が前記搬送方向に対して直交する長方形形状のアンテナの中心にRFIDチップを保持するRFID保持媒体を案内する案内経路と、
    前記案内経路内で前記RFID保持媒体を搬送する搬送部と、
    前記案内経路における予め決められた通信位置に位置付けられた前記アンテナを介してRFIDチップに対し無線通信を行うRFIDリーダライタと、
    先頭側が所定方向にセットされた前記RFID保持媒体の前記アンテナおよびRFIDチップが前記通信位置に位置付けられる位置で前記RFIDリーダライタによる通信を試みる第1処理と、前記第1処理における通信が失敗した場合に、前記RFID保持媒体の中央部よりも搬送方向の上流側又は下流側にずれた分に応じた距離だけ移動させ、先頭側が所定方向と反対向きにセットされた前記RFID保持媒体の前記アンテナおよびRFIDチップが前記通信位置に位置付けられる位置に前記RFID保持媒体を位置付けた上で前記RFIDリーダライタによる通信を試みる第2処理と、を行う制御部と、
    を備えることを特徴とするRFID保持媒体発行装置。
  2. 前記搬送部が搬送するRFID保持媒体の下流側を向く辺を突き当てて、先頭側が所定方向にセットされた前記RFID保持媒体の前記アンテナおよびRFIDチップを前記通信位置に位置付けるストッパと、
    前記ストッパを動かすストッパ駆動源と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1処理に際して、前記ストッパ駆動源を制御して前記RFID保持媒体を停止させる、
    ことを特徴とする請求項1記載のRFID保持媒体発行装置。
  3. 前記制御部は、前記第2処理において、前記ストッパ駆動源を制御し前記ストッパを前記案内経路に沿って搬送される前記RFID保持媒体が干渉しない位置に位置付けた後に、前記搬送部の駆動源を制御して当該RFID保持媒体を下流側に搬送して前記アンテナおよびRFIDチップを前記通信位置に位置付ける、
    ことを特徴とする請求項2記載のRFID保持媒体発行装置。
  4. 前記制御部は、前記第2処理において、前記搬送部の駆動源を制御して当該RFID保持媒体を下流側に搬送して前記アンテナおよびRFIDチップを前記通信位置に位置付ける、
    ことを特徴とする請求項1記載のRFID保持媒体発行装置。
  5. 前記制御部は、前記第2処理において、前記搬送部の駆動源を制御して当該RFID保持媒体を上流側に搬送して前記アンテナおよびRFIDチップを前記通信位置に位置付ける、
    ことを特徴とする請求項1記載のRFID保持媒体発行装置。
  6. 前記案内経路に沿って搬送されるRFID保持媒体の搬送方向を当該案内経路上の分岐位置から分岐するリジェクト経路に切り替える切替部を備え、
    前記制御部は、前記第2処理における通信が失敗した場合に、前記切替部の駆動源及び前記搬送部の駆動源を制御して前記RFIDリーダライタが通信を試みた前記アンテナおよびRFIDチップを有するRFID保持媒体を前記リジェクト経路に進行させる、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一記載のRFID保持媒体発行装置。
  7. 前記案内経路を搬送されるRFID保持媒体に印字を行う印字部を備え、
    前記制御部は、前記第2処理における通信が失敗した場合に、前記印字部及び前記搬送部の駆動源を制御して前記RFIDリーダライタが通信を試みた前記アンテナおよびRFIDチップを有するRFID保持媒体に使用不可の旨を示す印字を行う、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一に記載のRFID保持媒体発行装置。
  8. 前記案内経路を搬送されるRFID保持媒体に印字を行う印字部を備え、
    前記制御部は、
    前記第1処理における通信が成功した場合に、前記印字部及び前記搬送部の駆動源を制御して前記RFIDリーダライタが通信を試みた前記アンテナおよびRFIDチップを有するRFID保持媒体に印字データに基づく印字を行う処理と、
    前記第2処理における通信が成功した場合に、印字向きが180度回転するように前記印字データをデータ変換させ、前記印字部及び前記搬送部の駆動源を制御して前記RFIDリーダライタが通信を試みた前記アンテナおよびRFIDチップを有するRFID保持媒体に前記データ変換させた印字データに基づく印字を行う処理と、を行う、
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一に記載のRFID保持媒体発行装置。
  9. RFID保持媒体発行装置で実行されるRFID保持媒体発行方法であって、
    前記RFID保持媒体発行装置は、制御部と、中央部よりも搬送方向の上流側又は下流側にずれた位置であって長手方向が前記搬送方向に対して直交する長方形形状のアンテナの中心にRFIDチップを保持するRFID保持媒体を案内する案内経路に沿って前記RFID保持媒体を搬送する搬送部と、前記案内経路における予め決められた通信位置に位置付けられた前記アンテナを介してRFIDチップに対し無線通信を行うRFIDリーダライタと、を備え、
    前記制御部において実行される、
    先頭側が所定方向にセットされた前記RFID保持媒体の前記アンテナおよびRFIDチップが前記通信位置に位置付けられる位置で前記RFIDリーダライタによる第1の通信を試みるステップと、
    前記第1通信が失敗した場合に、前記RFID保持媒体の中央部よりも搬送方向の上流側又は下流側にずれた分に応じた距離だけ移動させ、先頭側が前記所定方向反対向きにセットされた前記RFID保持媒体の前記アンテナおよびRFIDチップが前記通信位置に位置付けられる位置に前記RFID保持媒体を位置付けた上で前記RFIDリーダライタによる第2の通信を試みるステップと、
    を含むことを特徴とするRFID保持媒体発行方法。
  10. 前記制御部において実行される、
    前記第1の通信が成功した場合に、前記案内経路を搬送される前記RFID保持媒体に印字を行う印字部及び前記搬送部の駆動源を制御して前記RFIDリーダライタが通信を試みた前記アンテナおよびRFIDチップを有するRFID保持媒体に印字データに基づく印字を行うステップと、
    前記第2の通信が成功した場合に、印字向きが180度回転するように前記印字データをデータ変換させ、前記印字部及び前記搬送部の駆動源を制御して前記RFIDリーダライタが通信を試みた前記アンテナおよびRFIDチップを有するRFID保持媒体に前記データ変換させた印字データに基づく印字を行うステップと、
    を含むことを特徴とする請求項9記載のRFID保持媒体発行方法。
  11. コンピュータを、
    中央部よりも搬送方向の上流側又は下流側にずれた位置であって長手方向が前記搬送方向に対して直交する長方形形状のアンテナの中心にRFIDチップを保持するRFID保持媒体を案内する案内経路に沿って前記RFID保持媒体が搬送されるように前記RFID保持媒体を搬送する搬送部を制御する手段と、
    前記案内経路における予め決められた通信位置に位置付けられた前記アンテナを介してRFIDチップに対し無線通信を行うRFIDリーダライタを制御する手段と、
    先頭側が所定方向にセットされた前記RFID保持媒体の前記アンテナおよびRFIDチップが前記通信位置に位置付けられる位置で前記RFIDリーダライタによる第1の通信を試みる手段と、
    前記第1通信が失敗した場合に、前記RFID保持媒体の中央部よりも搬送方向の上流側又は下流側にずれた分に応じた距離だけ移動させ、先頭側が前記所定方向と反対向きにセットされた前記RFID保持媒体の前記アンテナおよびRFIDチップが前記通信位置に位置付けられる位置に前記RFID保持媒体を位置付けた上で前記RFIDリーダライタによる第2の通信を試みる手段と、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  12. 前記コンピュータを、
    前記第1の通信が成功した場合に、前記案内経路を搬送される前記RFID保持媒体に印字を行う印字部及び前記搬送部の駆動源を制御して前記RFIDリーダライタが通信を試みた前記アンテナおよびRFIDチップを有するRFID保持媒体に印字データに基づく印字を行う手段と、
    前記第2の通信が成功した場合に、印字向きが180度回転するように前記印字データをデータ変換させ、前記印字部及び前記搬送部の駆動源を制御して前記RFIDリーダライタが通信を試みた前記アンテナおよびRFIDチップを有するRFID保持媒体に前記データ変換させた印字データに基づく印字を行う手段と、
    として機能させることを特徴とする請求項11記載のプログラム。
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