JP2010168064A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】中間転写媒体がスキューしても、精度よくスキュー量を補正可能な印刷装置を提供する。
【解決手段】印刷装置は、中間転写シートに画像を印刷する画像形成部と、画像形成部で中間転写シートに印刷された画像をカードに転写する転写部と、中間転写シートを画像形成部から転写部に搬送するシート搬送機構と、カードCを転写部に搬送するカード搬送機構と、シート搬送機構で搬送される中間転写シートに施されたマークの位置を検出するラインセンサと、カードCの姿勢を変更する姿勢変更機構503と、ラインセンサで検出されたマークの位置からシート搬送機構で搬送される中間転写シートのスキュー量を算出し、算出したスキュー量に応じカードCの姿勢を変更するように姿勢変更機構503を制御する制御部と、を備えている。
【選択図】図7

Description

本発明は印刷装置に関し、特に、中間転写媒体に印刷された画像を記録媒体に転写する印刷装置に関する。
従来、クレジットカード、キャッシュカード、ライセンスカード、IDカード等のカード状記録媒体を作成する場合には、記録媒体に所望の画像を、熱転写フィルムを介してサーマルヘッドで熱転写する直接転写方式の印刷装置や、中間転写媒体として薄膜状の中間転写シートに所望の画像を、熱転写フィルムを介してサーマルヘッドで熱転写し、中間転写シートに形成された画像を記録媒体に転写する間接転写方式の印刷装置が知られている。
間接転写方式の印刷装置は、例えば、中間転写媒体に画像を印刷(形成)する画像形成部と、画像形成部で中間転写シートに印刷された画像を記録媒体に転写する転写部と、中間転写シートを画像形成部から転写部に搬送する第1の搬送部と、記録媒体を転写部に搬送する第2の搬送部とを備えている(例えば、特許文献1参照)。このような印刷装置では、画像形成部で中間転写シートに熱転写フィルムを介してサーマルヘッドで画像が印刷され、第1の搬送部により画像が形成された中間転写シートが画像形成部から転写部に搬送される。一方、第2の搬送部により記録媒体が転写部に搬送され、転写部において、中間転写シートに印刷された画像が記録媒体に転写される。
ところで、間接転写方式の印刷装置では、第1の搬送部により中間転写シートが画像形成部から転写部へ搬送される際に、中間転写シートがスキュー(斜行)する場合があり、スキュー量が多くなるにつれ、転写部で記録媒体に転写された画像が記録媒体に対して斜めに転写され、見苦しくなる(所望の印刷品質が確保できない)、という問題がある。
この問題を解決するために、中間転写シートに施されたマークを検出することで中間転写シートのスキュー量を算出し、算出したスキュー量がゼロとなるように画像形成部においてサーマルヘッドによる熱転写フィルムへの印刷位置をシフトさせる技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3737037号 特開2003−251839号公報
しかしながら、上述した特許文献2の技術では、中間転写シートのスキュー量を算出して、次の印刷に対して画像形成部で補正をかけているため、今回検出したスキュー量はスキューしたまま転写されるとともに、印刷装置に最初に電源が投入された後の最初の転写ではスキュー量の補正ができない、という課題があり、この課題は、画像形成部と転写部との位置が離間すればするほど大きくなる。
本発明は上記事案に鑑み、中間転写媒体がスキューしても、精度よくスキュー量を補正可能な印刷装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、中間転写媒体に印刷された画像を記録媒体に転写する印刷装置において、前記中間転写媒体に画像を印刷する印刷手段と、前記印刷手段で中間転写媒体に印刷された画像を記録媒体に転写する転写手段と、前記中間転写媒体を前記印刷手段から前記転写手段に搬送する第1の搬送手段と、前記記録媒体を前記転写手段に搬送する第2の搬送手段と、前記第1の搬送手段で搬送される中間転写媒体に施されたマークの位置を検出する検出手段と、前記記録媒体の前記第1の搬送手段による搬送方向の傾きを変更する姿勢変更手段と、前記検出手段で検出されたマークの位置に基づいて前記第1の搬送手段で搬送される中間転写媒体のスキュー量を算出し、該算出した中間転写媒体のスキュー量に応じて前記記録媒体の前記搬送方向の傾きを変更するように前記姿勢変更手段を制御する制御手段と、を備える。
本発明では、印刷手段により中間転写媒体に画像が印刷され、第1の搬送手段により画像が印刷された中間転写媒体が印刷手段から転写手段に搬送される。その際、検出手段により第1の搬送手段で搬送される中間転写媒体に施されたマークの位置が検出され、制御手段により検出手段で検出されたマークの位置から第1の搬送手段で搬送される中間転写媒体のスキュー量が算出される。一方、記録媒体は第2の搬送手段により転写手段に搬送されるが、制御手段は、算出した中間転写媒体のスキュー量に応じて記録媒体の姿勢を変更するように姿勢変更手段を制御する。姿勢制御手段より記録媒体の姿勢が変更され、記録媒体は、第2の搬送手段により転写手段に搬送される。そして、転写手段により印刷手段で中間転写媒体に印刷された画像が、中間転写媒体のスキュー量に応じて姿勢が変更された記録媒体に転写される。
本発明において、転写の度のスキュー量補正の精度を確保するために、制御手段が、転写手段により記録媒体に画像が転写された後、姿勢変更手段を予め定められた初期位置に戻すように制御するようにしてもよい。
また、姿勢変更手段を、支持軸を有し記録媒体の長手方向の一側に当接する長尺状のガイドとガイドを前記支持軸を中心に回動させるように駆動する駆動部材とを有して構成するようにしてもよい。さらに、姿勢変更手段は、記録媒体の姿勢および搬送方向と交差する交差方向の位置を変更し、制御手段は、検出手段で検出されたマークの位置から前記第1の搬送手段で搬送される中間転写媒体の搬送方向と交差する方向の平行移動量をさらに算出し、算出したスキュー量および平行移動量に応じて記録媒体の姿勢および交差方向の位置を変更するように姿勢変更手段を制御するようにしてもよい。また、姿勢変更手段は、支持軸を有し記録媒体の長手方向の一側に当接する長尺状のガイドとガイドを支持軸を中心に回動させるとともに記録媒体の交差方向に平行移動させるように駆動する駆動部材とを有するように構成してもよい。このような態様において、ガイドは、転写手段に対する第2の搬送手段による記録媒体の搬送方向の上流から下流にかけて配置されていることが好ましく、転写手段による転写の後でも記録媒体の斜行を防止することができる。
上記の態様において、駆動部材はカムを有し、制御手段はカムの駆動を制御するようにしてもよく、また、駆動部材はラックアンドピニオンを有し、制御手段はラックアンドピニオンの駆動を制御するようにしてもよい。
さらに、本発明において、印刷手段が、中間転写媒体の印刷済み領域の未印刷部分にマークを印刷するようにしてもよく、または、マークが、中間転写媒体の印刷領域に対応して予め施されているようにしてもよい。また、検出手段は、ラインセンサであることが望ましい。
本発明によれば、検出手段で検出されたマークの位置から第1の搬送手段で搬送される中間転写媒体のスキュー量を算出し、該算出した中間転写媒体のスキュー量に応じて記録媒体の姿勢を変更するように姿勢変更手段を制御するので、印刷手段から転写手段への中間転写媒体の搬送時にスキューしても、精度よくスキュー量を補正可能で転写された記録媒体に見栄えのよい印刷品質を確保することができる、という効果を得ることができる。
本発明が適用可能な実施形態の印刷装置の概略構成を示す側面図である。 実施形態の印刷装置の第2反転部および第1反転部間の連接状態を示す側面図であり、(A)はカードの授受における垂直状態、(B)は同期反転後の垂直状態を示す。 実施形態の印刷装置の画像形成部近傍の側面図である。 実施形態の印刷装置の画像形成部および転写部の側面図である。 実施形態の印刷装置の中間転写シートの搬送機構および画像形成部近傍のカード搬送機構を示す側面図である。 熱転写シートおよび中間転写シートの説明図であり、(A)は熱転写シートを模式的に示す正面図、(B)は中間転写シートを模式的に示す断面図である。 実施形態の印刷装置の転写部のプラテンローラの近傍を示す平面図である。 図7の矢印X方向からみたプラテンローラの近傍の正面図である。 図7の矢印Y方向からみたプラテンローラの近傍の側面図である。 マークの位置を模式的に示す説明図であり、(A)は中間転写シートの前画面の印刷済みの未印刷部分に画像形成部で印刷されたマークを示す平面図、(B)は印刷領域に対応して画像形成部で印刷されたマークを示す平面図、(C)は印刷領域に対応して中間転写シートに予め施されたマークを示す平面図、(D)は(C)の中間転写シートがスキューした状態を示す平面図、(E)はスキュー量の概念を示す平面図である。 姿勢変更機構の作用を説明するための作用説明図である。 本発明が適用可能な他の実施形態の姿勢変更機構の平面図である。 図12の矢印X方向からみた他の実施形態の姿勢変更機構の正面図である。 図12の矢印Y方向からみた他の実施形態の姿勢変更機構の側面図である。 他の実施形態の姿勢変更機構の作用を説明するための作用説明図である。
以下、図面を参照して、本発明を直接転写および間接転写可能な印刷装置に適用した実施の形態について説明する。
(構成)
図1に示すように、本実施形態の印刷装置1は、ハウジングとなる筐体2内に、記録媒体としてのカードCに情報を記録するためのカード搬送路となる第3カード搬送路P、カードCに直接転写方式により画像を形成する(印刷する)ためのカード搬送路となる第1カード搬送路P、中間転写媒体としての中間転写シートF上に一時的に保持された画像を間接転写方式によりカードCに転写するためのカード搬送路となる第2カード搬送経路Pを有している。第2カード搬送路Pおよび第3カード搬送路Pは略水平方向に配されており、第1カード搬送路Pは略垂直方向に配されている。第2カード搬送路Pは第3カード搬送路Pより上側(図1の矢印U側)に第3カード搬送路Pと略平行に配されており、第2カード搬送路Pおよび第3カード搬送路Pと第1カード搬送路Pとは交点XおよびXでそれぞれ略直交状に交差している。
第3カード搬送路P上には、ブランクの(磁気的記録処理および印刷処理が施される前の)カードCを1枚ずつ分離して第3カード搬送路Pに送り出すカード供給部3、カード供給部3の下流側でブランクカードCの表面を清浄するクリーナ4、クリーナ4の下流側で交点Xを回転中心としてカードCを挟持したまま回転乃至反転させ第1カード搬送路P方向にカードCの搬送経路を直交状に切り換え可能な第2反転部5、並びに、第2反転部5の下流側で、例えば、クレジットカード等に見られるカード面(裏面)に形成された磁気ストライプへのデータ書き込みおよび読み込み等の処理を行う情報記録部8がそれぞれ配設されている。
カード供給部3は、複数のブランクカードCを積層状に収容するカードスタッカを有している。カードスタッカの第3カード搬送路Pに臨む位置には、1枚のみのカードCの通過を許容する開口スロットを有したスタッカ側板32が配置されており、カードスタッカの底部には、回転することでカードスタッカに積層収容された複数のブランクカードCのうち最底部に位置するブランクカードCを1枚ずつ第3カード搬送路Pに送り出すキックローラ31が圧接配置されている。
クリーナ4は、第3カード搬送路Pを挟んで対をなして対峙し表面に粘着性物質を塗着したゴム材料等のクリーニングローラ34とこのクリーニングローラ34に圧接する圧接ローラ35を有している。
情報記録部8は、磁気ストライプに情報を磁気記録するとともに記録された磁気情報を読み取ってベリファイする(記録すべき磁気情報と記録された磁気情報を照合する)ための磁気デコーダ等の情報書込読取ヘッド41、ICカードに電気的に記録されたデータにアクセスするためのIC接点42、第2反転部5からブランクカードCを授受して、磁気ストライプへの磁気データ書き込みおよび読み込み時に情報書込読取ヘッド41およびICカードに電気的に記録されたデータにアクセスするためのIC接点42に対して図1の矢印L方向へカードCの搬送を行うと共に、情報書込読取ヘッド41および/またはIC接点42での記録終了後に図1の矢印R方向へ記録済みのカードCを搬送して第2反転部5に送出する正逆転可能な複数のローラ対を有している。
第1カード搬送路P上には、交点Xを回転中心としてカードCを挟持したまま回転乃至反転させ第1カード搬送路Pおよび第2カード搬送路Pのいずれかに搬送経路を選択的に切り換える第1反転部6が配置されている。図1および図2(A)に示すように、交点X上に配置された第2反転部5と交点X上に配置された第1反転部6とは、同一の構成を有しており、かつ、図示しない駆動部により同期して回転乃至反転する構成を有している。
第2反転部5および第1反転部6は、磁気記録済みのカードCを挟持可能に対をなすピンチローラ38、39、これらのピンチローラを回転可能に支持して交点XまたはXを中心として回転乃至反転する回転枠40を有している。これらのピンチローラ38、39は、一方が駆動ローラであり、他方が従動ローラである。ピンチローラ38、39は、図1の実線で示すように、回転枠40が水平状態においては第3カード搬送路P(第2反転部5の場合)または第2カード搬送路P(第1反転部6の場合)を挟んで圧接し合い、図2(A)(および図1の二点鎖線)に示すように、垂直状態においては第1カード搬送路Pを挟んで圧接し合う。尚、第3カード搬送路P上における第2反転部5の前後、また、第1カード搬送路P上における第2反転部5と第1反転部6との間、および第1反転部6と後述する画像形成部9との間、さらには、第2カード搬送路Pにおける第1反転部6と後述する水平搬送ローラ対11との間にはカードCの存在を検出する図示しない一体型透過センサが夫々配設されている。
ピンチローラ38、39の間にカードCを挟持した状態で回転枠40を回転乃至反転させると、ピンチローラ38、39も共回りしてカードCを変位させてしまうので、第2反転部5および第1反転部6での回転乃至反転動作は、回転枠40の回転乃至反転とピンチローラ38、39との回転とは独立して駆動される。尚、回転枠40の回転角度を検出するために、図示を省略する一体型透過センサ(スリット板との組合せ)を設け、また、ピンチローラ38、39の回転方向を判断するために、ピンチローラ38、39のいずれか一方の位置を検出するための図示しない一体型透過センサ(半月板との組合せ)を設けているので、回転枠40の回転角度を任意に設定することができるとともに、ピンチローラ38、39によるカードCの搬送方向を制御することができる。
図3に示すように、第1カード搬送路P上で第1反転部6の下流側(図3の矢印U側)には、画像・文字等の画情報に従って熱転写インクを用いてカードCまたは後述する中間転写シートに画像を形成する画像形成部9が配置されている。画像形成部9は、熱転写プリンタの構成が採用されており、カードCの一面への印刷時にカードCを支持するプラテンローラ21およびプラテンローラ21に対して進退可能に配設されたサーマルヘッド20を有している。プラテンローラ21とサーマルヘッド20との間には熱転写シートRが介在する。
プラテンローラ21に対するサーマルヘッド20の進退運動は、サーマルヘッド20を着脱可能に保持する図示しないホルダと、このホルダに固定された従動ローラ22と、従動ローラ22に周接しながらカム軸24を中心にいずれかの方向(図3の矢印A方向、またはその反対方向)に回転する非円形のサーマルヘッド進退カム23と、ホルダをサーマルヘッド進退カム23に圧接させる図示しないバネとを有する進退駆動ユニットにより実行される。
図6(A)に示すように、熱転写シートRは、例えばフィルム上にカードCの長手方向の長さより若干長い幅で、Y(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)、およびBk(ブラック)のインクが順に塗着されており、Bk(ブラック)の次には画像が形成されたカードCの表面を保護する保護層領域Tを面順次に繰り返した帯状の形状を有している。
図3に示すように、熱転写シートRは、熱転写シートRをロール状に捲回した熱転写シート供給部14から供給され、複数のガイドコロ53および上述した図示しないホルダに固着されたガイド板25により案内されサーマルヘッド20の先端部に略全面を当接させながら、巻取ローラ対57の回転駆動と共に駆動し熱転写シートRをロール状に巻き取る熱転写シート巻取部15に巻き取られる。熱転写シート供給部14および熱転写シート巻取部15は、サーマルヘッド20の両側の位置に配設されており、中心部はそれぞれスプール軸に装填されている。また、画像形成部9には、熱転写シートRの位置出し用マークあるいは後述するように熱転写シートRのBkの位置を検出するための発光素子Sおよび受光素子Sが、熱転写シート供給部14およびサーマルヘッド20間に配設された2つのガイドコロ53の間に、熱転写シートRに対して離間状態で直交するように配置されている。
なお、巻取ローラ対57の駆動側ローラ軸には同軸上に図示しないギアが嵌着されており、このギアは同軸上に図示しないクロック板を有するギアに噛合している。また、図示しないクロック板の近傍には、熱転写シートRの巻き取り量を管理するために図示しないクロック板の回転を検出する図示しない一体型透過センサが配設されている。
カードCに対する熱転写シートRを介してのサーマルヘッド20の印刷位置(加熱位置)Srは、プラテンローラ21の周部であって第1カード搬送路Pに接する部分に対応している(図5も参照)。画像形成部9の両側には、印刷位置Srに対してカードCを図3の矢印Uまたは矢印D方向に移動させるように同期して回転し、一定の回転速度を有するキャプスタンローラ74とキャプスタンローラ74に圧接するピンチローラ75とで構成されるローラ対、および、キャプスタンローラ78とピンチローラ79とで構成されるローラ対が第1カード搬送路Pを挟むように配設されている。
図1および図4に示すように、カードCに間接転写で画像を形成する際には、プラテンローラ21に、中間転写シートFが掛け渡される。図6(B)に示すように、中間転写シートFは、ベースフィルムFa、ベースフィルムFaの背面側に形成された背面コート層Fb、インクを受容する受容層Feおよび受容層Feの表面を保護するオーバーコート層Fd、ベースフィルムFaの表面側に形成され加熱によりオーバーコート層Fdおよび受容層Feを一体としてベースフィルムFaからの剥離を促進する剥離層Fcが、下側から背面コート層Fb、ベースフィルムFa、剥離層Fc、オーバーコート層Fdおよび受容層Feの順で積層されて形成されている。中間転写シートFは、受容層Fe側が熱転写シートRと対向し、背面コート層Fb側がプラテンローラ21に当接するように掛け渡される。なお、画像形成部9には、図3および図4に示すように、中間転写シートFの位置出し用マークを検出するための発光素子Sおよび受光素子Sが、プラテンローラ21とガイドコロ91との間に中間転写シートFに対して離間状態で直交するように配置されている。
図4に示すように、第2カード搬送路P上には、第1反転部6の下流側(矢印L側)に、カードCを水平方向に搬送する水平搬送ローラ対11、画像形成部9で中間転写シートFに形成された画像をカードCに転写する転写部10、複数の搬送ローラ対を有しカードCを図4の矢印L側に搬送すると共に、カードCを筐体2の外部に排出する排出ローラ対を有する水平搬送部12が順に配設されている。
転写部10は、カードCへの中間転写シートFの転写時にカードCを支持するプラテンローラ50およびプラテンローラ50に対して進退可能に配設されたヒートローラ45を有している。ヒートローラ45には、中間転写シートFを加熱するための発熱ランプ46が内蔵されている。プラテンローラ50とヒートローラ45との間には中間転写シートFが介在する。
プラテンローラ50に対するヒートローラ45の進退運動は、ヒートローラ45を着脱可能に保持するホルダ49と、ホルダ49に固定された従動ローラ43と、従動ローラ43に周接しながらカム軸52を中心に一方向(図4の矢印B方向)に回転する非円形のヒートローラ昇降カム51と、ホルダ49に内蔵されホルダ49の上面をヒートローラ昇降カム51に圧接させる図示しないバネとを有する昇降駆動ユニットにより実行される。
中間転写シートFは、中間転写シートFをロール状に捲回した中間転写シート供給部16から供給され、従動ローラ59を伴う搬送ローラ58、ガイドコロ60およびプラテンローラ21、ガイドコロ91、ピンチローラ89と共に中間転写シートFに逆張力を加えるバックテンションローラ88、ガイドコロ92、44、ヒートローラ45の両側に配置され転写部10を構成するフレームに固着されたガイド板47等で案内され、転写時にはカードCを介して第2カード搬送経路P上でプラテンローラ50とヒートローラ45とに挟まれて、中間転写シートFをロール状に巻き取る中間転写シート巻取部17に巻き取られる。また、転写部10には、第2カード搬送経路Pを挟んで圧接し合いカードCを第2カード搬送経路P上で図4の矢印L方向に搬送可能な搬送ローラ対48が、水平搬送ローラ対11の下流側かつプラテンローラ50の上流側に配設されている。さらに、転写部10の上流側には、画像形成部9から転写部10に搬送される中間転写シートFに施されたマークの位置を検出するラインセンサS10が、中間転写シートFの(傾斜した)搬送方向と交差する幅方向に配置されている。ラインセンサS10の近傍には、複数の白色LEDをアレイ状(ライン状)に配設し中間転写シートFの搬送方向と交差する幅方向を照らすLEDアレイ54が配置されている。
図5に示すように、図1に示した筐体2、第1カード搬送路Pおよび第2カード搬送路Pで画定される領域には、正逆転可能なステッピングモータM1、M2を駆動動力源とする駆動機構が配設されている。ステッピングモータM1のモータ軸には、タイミングプーリ(以下、単にプーリという。)61が嵌着されており、プーリ63との間に無端タイミングベルト(以下、単にベルトという。)62が巻き掛けられている。プーリ63の軸にはプーリ63より小径のプーリ64が嵌着されている。
プーリ64にはベルト65がプーリ66との間で巻き掛けられている。プーリ66の軸には電磁クラッチ67が嵌着されている。電磁クラッチ67はサーマルヘッド20の直接印刷時および直接印刷時のカードCの搬送時のみ電磁クラッチ67の軸に嵌着されたプーリ68にプーリ66の回転駆動力を連結する。プラテンローラ21には同軸上にプーリ70が嵌着されており、プーリ68とプーリ70とにはベルト69が巻き掛けられている。また、プラテンローラ21の同軸上にはプラテンローラ21より大径のギア71が嵌着されている。ギア71にはギア72、76が噛合している。ギア72は同軸上にピンチローラ75に圧接するキャプスタンローラ74を有するギア73に噛合しており、ギア76は同軸上にピンチローラ79に圧接するキャプスタンローラ78を有するギア77に噛合している。
また、プーリ64には別のベルト81が捲き掛けられており、プーリ82に回転駆動力を伝達する。プーリ82の軸にはギア84に噛合するギア83が嵌着されている。ギア84の軸にはギア84より小径のギア85が嵌着されており、ギア85はギア86と噛合している。ギア86の軸にはトルクリミッタ87が嵌着されており、トルクリミッタ87を介して回転駆動力がバックテンションローラ88に伝達される。バックテンションローラ88にはピンチローラ89が圧接されている。バックテンションローラ88と同軸にはクロック板90が嵌着されている。後述するように中間転写シートFが正逆方向に送られるときに、バックテンションローラ88は中間転写シートFと同期して回転する。クロック板90の近傍には、中間転写フィルムFの送り量を管理するためにクロック板90の回転量を検出する一体型透過センサSが配設されている。
一方、ステッピングモータM2のモータ軸には、プーリ93が嵌着されており、プーリ95との間にベルト94が巻き掛けられている。プーリ95の軸にギア96が嵌着されている。
ギア96は、反時計回りでギア96からの駆動が伝達され時計回りでフリーとなる(空回りする)軸に嵌着されたワンウェイギア97に噛合している。ワンウェイギア97の軸にはギア98およびプーリ99が嵌着されており、ギア98は時計回りでフリーとなり反時計回りでロックされるワンウェイギア101に噛合している。プーリ99にはプーリ103との間でベルト102が捲き掛けられている。プーリ103の軸にはギア104が嵌着されており、ギア104はギア105と噛合している。ギア105の軸にはトルクリミッタ106が嵌着されており、トルクリミッタ106を介して回転駆動力がギア107に伝達される。ギア107の同軸上にはクロック板108が嵌着されている。ギア107は、中間転写シートFを巻き取るための巻取スプール軸110に嵌着されたギア109と噛合している。クロック板108の近傍には、クロック板108の回転を介して巻取スプール軸110の回転量を検出すると共に、巻取スプール軸110の回転を検出して中間転写シートFの巻き取りを検出する一体型透過センサSが配設されている。
また、ギア96は、ワンウェイギア97の反対側で、時計回りでギア96からの駆動が伝達され反時計回りでフリーとなる軸に嵌着されたワンウェイギア111に噛合している。ワンウェイギア111の軸にはギア112およびプーリ113が嵌着されており、ギア112は反時計回りでフリーとなり時計回りでロックされるワンウェイギア114に噛合している。プーリ113にはプーリ116およびプーリ125との間でベルト115が捲き掛けられている。尚、このベルト115が一定張力を保つように、ベルト115で連なるプーリ116とプーリ125の間にはテンションローラ126が配設されている。プーリ116の軸にはギア117が嵌着されており、ギア117はギア118と噛合している。ギア118の軸にはトルクリミッタ119が嵌着されており、トルクリミッタ119を介して回転駆動力がギア123に伝達される。ギア123と同軸にはクロック板121が嵌着されている。ギア123は、中間転写シートFを供給するための供給スプール軸120に嵌着されたギア124と噛合している。クロック板121の近傍には、クロック板121の回転を介して供給スプール軸120の回転を検出することにより中間転写シートFの送り出しを検出する一体型透過センサSが配設されている。なお、供給スプール軸120には中間転写シート供給部16が装填され、巻取スプール軸110には中間転写シート巻取部17が装填される。
一方、プーリ113からの駆動はベルト115を介してプーリ125にも伝達される。プーリ125の軸にはギア127が嵌着されており、ギア127はギア128に噛合している。さらに、ギア128と同軸に配設されたギア129を介して駆動がギア130へと伝達されていく。ギア130の軸には電磁クラッチ131が嵌着されている。電磁クラッチ131はサーマルヘッド20の中間転写シートFへの画像形成を行う中間転写シートFの巻き戻し(Rv)時のみ電磁クラッチ131の軸に嵌着されたギア132を介してギア130の回転駆動力をギア133に連結する。ギア133の軸にはトルクリミッタ134が嵌着されており、トルクリミッタ134を介して回転駆動力が中間転写Fを搬送する搬送ローラ58に伝達される。尚、上記電磁クラッチ131の駆動連結時における供給スプール軸120、プラテンローラ21および搬送ローラ58による中間転写シートFの搬送速度は、供給スプール軸120>搬送ローラ58>プラテン21の関係にあり、トルク管理については、プラテン21>搬送ローラ58>供給スプール軸120となるように設定されている。
中間転写シートFの送り(Fw)と巻き戻し(Rv)は主にステッピングモータM2の回転方向を切り換えることにより行われ、中間転写シートFの巻き戻し(Rv)動作において行われる中間転写シートFへの画像形成時では、供給スプール軸120、プラテンローラ21およびバックテンションローラ88による中間転写シートFの搬送速度は、供給スプール軸120>プラテンローラ21>バックテンションローラ88の関係にある。このため、後述するように、サーマルヘッド20を離間して中間転写シートFを送る際には、中間転写シートFの弛みを防止するために、電磁クラッチ67により駆動が切り離される。なお、このときの中間転写シートFの搬送方向は供給スプール軸120からバックテンションローラ88への送り方向である。
ここで、転写部10のプラテンローラ50の近傍の詳細および印刷装置1の特徴の一つである姿勢変更機構について説明する。
図7〜図9に示すように、プラテンローラ50のローラ軸508は、筺体2に固定され所定間隔が確保された(平行に配置された)支持板501、502に回転可能に軸支されている。ローラ軸508の支持板502側の端部には、(タイミング)プーリ507とプラテンローラ50の回転量を検出するエンコーダEC3が嵌着されている。プーリ507には(無端タイミング)ベルト509が、ステッピングモータM3のモータ軸に嵌着されたプーリとの間で張架されている。このため、プラテンローラ50は、ステッピングモータM3の回転駆動力で回転する。
プラテンローラ50の上流側(図7の下側)には、カードCの一面側(図7に示すカードCの裏面側)を支持してカードCをプラテンローラ50まで搬送する2つの搬送ローラ525が配設されている。また、プラテンローラ50の下流側にも、同様にカードCの一面側を支持してカードCをプラテンローラ50から搬送する搬送ローラ525が配設されている。これら3つの搬送ローラ525は支持板501、502に回転可能に軸支されている。プラテンローラ50のローラ軸508の支持板501側の端部にはギアが嵌着されており、このギアにこれら3つの搬送ローラ525の軸に嵌着されたギアが噛合している。従って、3つの搬送ローラ525は駆動ローラとして機能する。なお、これら3つの搬送ローラ525とプラテンローラ50との間隔はほぼ同じに設定されている。
支持板502には断面L字状で支持板501側に突出した突出部材511の脚部が溶接されている。突出部材511の突出先端部の下面側には、カードCの搬送方向先端を検出するための発光素子からなるカード頭出しセンサSが固定されており、カード頭出しセンサSの真下の離間した位置には、受光素子Sが配置されている。このため、受光素子Sからの信号を監視することにより、カードCの先端の検出が可能である。
突出部材511の突出方向略中央部には長孔(不図示)が形成されている。この長孔に支持軸510が挿入されていることで、支持軸510が立設されカードCの長手方向の一側に当接する金属製(例えば、アルミニウム製)の基準ガイド504が回動可能に軸支されている。基準ガイド504は、プラテンローラ50の上流から下流にかけて延設された長尺状の形状を呈しているとともに、断面略コ字状でプラテンローラ50との抵触を避けるための屈曲部を有している。
基準ガイド504の両端部は、一側が支持板502に固定されたバネ505の他側に接続されており、両端部は常に支持板502側に付勢されている。バネ505と突出部材511との間および突出部材511とバネ505との間では、カムCM1、CM2がそれぞれ基準ガイド504の支持板502側の面と当接している。カムCM1、CM2はそれぞれカム軸に嵌着されており、それぞれのカム軸にはカムCM1、CM2のカム位置を把握するためのエンコーダEC1、EC2が設けられている。各カム軸の端部にはプーリが嵌着されており、ステッピングモータMM1、MM2のモータ軸に嵌着されたプーリとの間でベルトが巻き掛けられている。従って、ステッピングモータMM1、MM2を回転駆動させることにより、カムCM1、CM2は任意の位置に位置付けられ、基準ガイド504はカードCの搬送方向と交差する交差方向への平行移動、換言すれば、支持板501側への平行移動と、支持軸510を中心とする回動が可能である。従って、ステッピングモータMM1、MM2およびカムCM1、CM2は、基準ガイド504を支持軸510を中心に回動させるとともにカードCの長手方向に交差する方向に平行移動させるように駆動する駆動部材として機能する。
従って、本実施形態では、基準ガイド504と駆動部材とでカードCの姿勢を変更する姿勢変更機構503を構成している。なお、支持板501の支持板502側には、バネを内蔵しカードCの長手方向他側に当接しカードCを基準ガイド504側に付勢するカード押え506が、プラテンローラ50の上流、下流側にそれぞれ2つずつ、基準ガイド504の長尺部(上述した屈曲部以外の箇所)に対向するように配設されている。
図1に示すように、筐体2の第2カード搬送路Pの矢印L方向への延長線上には、印刷等の処理が終了したカードCを筐体2の外部へ排出する排出口27が形成されている。排出口27の下側には、カードCを積層してストックするスタッカ13が筐体2に着脱可能に装着されている。なお、水平搬送部12と排出口27との間には、図示しない一体型透過センサが配置されている。また、情報記録部8でのデータの書き込み不良が判明した不良カードC、および画像形成部9や転写部10で不具合が発生した不良カードCを、第2反転部5を図1の矢印DとRの中間位置である傾斜方向に回転させて、上記した不良カードを上記傾斜方向下方側にイジェクトするイジェクト口28が形成されている。イジェクト口28には不良カードCを一時的に保持する不良カード受け等を取り付けるようにしてもよい。
また、印刷装置1は、筐体2内に、商用交流電源から各機構部および制御部等を駆動/作動可能な直流電源に変換する電源部18および印刷装置1全体の動作制御を行う制御部19を有している。さらに、印刷装置1は、筐体2の上部に制御部19からの情報に従って印刷装置1の状態等を表示すると共に、オペレータによる操作で制御部19に操作命令が指示可能な図示しないタッチパネルを有している。
制御部19は、印刷装置1の制御処理を行うCPUブロックを備えている。CPUブロックは、中央演算処理装置として高速クロックで作動するCPU、印刷装置1の制御動作が記憶されたROM、CPUのワークエリアとして働くRAMおよびこれらを接続する内部バスで構成されている。
CPUブロックには外部バスが接続されている。外部バスには、タッチパネルの表示や操作命令を制御するタッチパネル表示操作制御ユニット、各種センサからの信号を制御するセンサ制御ユニット、各モータに駆動パルスを送出するモータドライバや電磁クラッチ等を制御するアクチュエータ制御ユニット、サーマルヘッド20の熱エネルギーを制御するサーマルヘッド制御ユニット、外部コンピュータと印刷装置1の通信を行う外部入出力インタフェース、およびカードCに印刷すべき画情報等を格納するRAM等が接続されている。タッチパネル表示操作制御ユニット、センサ制御ユニット、アクチュエータ制御ユニット、サーマルヘッド制御ユニットは、それぞれ、タッチパネル、センサS〜S10を含むセンサ、モータM1〜M3、MM1、MM2のモータドライバを含むモータドライバおよび電磁クラッチ67、サーマルヘッド20に接続されている。
(動作)
次に、本実施形態の印刷装置1の動作について説明する。なお、説明を簡単にするために、RAMには外部コンピュータから外部入出力インタフェースを介して受信した画情報が格納されているものとし、カードCの表面に間接転写を行い、裏面に直接転写を行う場合を例にとって説明する。
制御部19のCPU(以下、単に、CPという。)は、まず、発光素子およびLEDアレイ54を点灯させた後、受光センサS、S10の検出信号、および、センサS、センサSの検出信号により、中間転写シートFが存在するか否かを判断し、否定判断のときは、タッチパネル上に中間転写シートFに代えるように表示して開閉扉が一度開閉されるまで待機し、肯定判断のときは、カードCの裏面側に直接転写により画像形成を行う。なお、スプール軸110とスプール軸120は、どちらかが巻き取り動作をする場合には、上述した図示しないクラッチの作用により駆動が切断されるため、センサS、またはセンサSを監視することで中間転写シートFが装着されていない場合、或いは、破断している場合を検出することが可能である。
CPUは、初期設定動作において、中間転写シートFを一画面分以上巻取り、この巻取り動作において受光センサSがリボン位置検出マークを検出した場合は中間転写シートRが装着されていると判断する。この判断が終了した後に上記一画面分以上を巻き戻すことでリボン種別判断を終了する。
次に、第3カード搬送路P上に配されたカード供給部3、クリーナ4、第2反転部5を作動させる。これにより、カード供給部3のブランクカードCは図1の矢印L方向に搬送される。すなわち、カード供給部3のキックローラ31が回転することでカードスタッカの最底部のブランクカードCは第3カード搬送路P上に送出され、クリーナ4のクリーニングローラ34でブランクカードCの両面が清浄され、ブランクカードCの先端が第2反転部5とクリーナ4との間に配設された図示しない一体型透過センサで検知されるとカード供給部3のキックローラ31が回転を停止する。ブランクカードCは上記一体型センサから第2反転部5までの所定パルス数搬送された後停止され、水平状態の第2反転部5はブランクカードCを挟持した状態となる(図1参照)。
次いで、情報記録部8に記録情報を送出し、第2反転部5と情報記録部8との間でブランクカードCの授受が行われる。情報記録部8は、CPUからの命令によりブランクカードCを搬入する方向に複数の搬送ローラの回転駆動を開始する。CPUは、第2反転部5と情報記録部8との間に配設した図示しない一体型透過センサからの信号に従って、カードCを情報記録部8に送出した第2反転部5のピンチローラ38、39に回転動作を停止させる。情報記録部8は、ブランクカードCに対し、制御部19から送出された記録情報による磁気データおよび/またはICデータの書き込み等の処理を行う。CPUは、書き込み不良が生じたか否かのベリファイ情報を情報記録部8から受信し、第2反転部5のピンチローラ38、39をカードCの受け入れ方向に回転駆動させ、情報記録部8に対してカードCの排出命令を行う。CPUは、第2反転部5と情報記録部8との間に配設した図示しない一体型透過センサからの信号に従って、第2反転部5のピンチローラ38、39の回転動作を停止させる。ブランクカードCは上記一体型センサから第2反転部5までの所定パルス数搬送された後停止され、水平状態の第2反転部5はブランクカードCを挟持した状態となる(図1参照)。情報記録部8から入手したベリファイ情報が書き込み不良のときは、第2反転部5を図1の矢印DとRの中間位置である傾斜方向に回転させて、不良カードを上記した傾斜方向下方側に配設したイジェクト口28に向けてピンチローラ38、39を回転駆動させる。
一方、情報記録部8から受信したベリファイ情報が書き込み良のとき(書き込み不良でないとき)は、CPUは、第2反転部5を(第1反転部6と共に)90°回転させる(図2(A)参照)。続いて図1の矢印U方向にカードCを搬送するように第2反転部5のピンチローラ38、39を回転駆動させ、第1反転部6のピンチローラ38、39も同様に回転駆動させる。これにより、第2反転部5と第1反転部6との間でカードCの授受が行われる(図2(A)の状態)。CPUは、第2反転部5と第1反転部6との間に配設された図示しない一体型透過センサがカードCを検出後、所定パルス搬送した後に第1反転部6および第2反転部5のピンチローラ38、39の回転駆動を停止させる。第1反転部6にカードCが挟持される状態となると(図3の状態)、CPUはステッピングモータM1のモータドライバへステッピングモータM1の回転駆動を開始させると共に、電磁クラッチ67を連結させる。これにより、プラテンローラ21、キャプスタンローラ74、およびキャプスタンローラ78の回転駆動が開始される。
この間、サーマルヘッド20はプラテンローラ21に対して離間した位置にあり(図3参照)、熱転写シートRは、例えば、Y(イエロー)の開始端が印刷位置Srの位置となるまで所定距離送られる。このような制御は、例えば、受光センサSにより熱転写シートRのBk(ブラック)の後端を検出し、熱転写シートR上に予め等間隔の幅が定められているBk(ブラック)の後端からY(イエロー)の開始端までの距離を、巻取ローラ対57の近傍に配設した図示しないクロック板の回転を図示しない一体型透過センサで検出することで実行することができる。
第1反転部6のピンチローラ38、39は、第1反転部6と画像形成部9の間に配設された図示しない一体型透過センサでカードCの後端を検出した時点で回転動作を停止する。画像形成部9に挿入されたカードCは、第1カード搬送路P上を第1反転部6およびキャプスタンローラ78、ピンチローラ79により図3の矢印U方向に搬送される。CPUは、キャプスタンローラ78とサーマルヘッド20の間に配設された図示しない一体型透過センサでカードCの先端を検知した後、印画開始位置までの所定パルス分カードCを矢印U方向へ搬送して印画位置までカードCを搬送して、サーマルヘッド進退カム23の回転動作を開始させる。この時点で、カードCは、サーマルヘッド進退カム23の図3の矢印A方向への回転動作により裏面側がプラテンローラ21に支持され、表面側が熱転写シートRを介してサーマルヘッド20に押し当てられる。
CPUは、予め画情報に従ってYMC毎の印画データを熱エネルギーに変換し画像形成対象がカードCの種類や中間転写シートRの別による所定の係数を上記熱エネルギーに加味した加熱情報をサーマルヘッド20に送出させている。サーマルヘッド20の各素子はこの加熱情報に従って加熱される。ステッピングモータM1の駆動によりプラテンローラ21は反時計回りに回転し、同期して熱転写シートRは熱転写シート巻取部15に巻き取られ、カードCには直接転写によるY(イエロー)の画像形成(印刷)が行われる。
CPUは、Y(イエロー)による画像形成が終了すると、サーマルヘッド進退カム23を図3の矢印Aとは逆の方向へさらに回転させて、カードCからサーマルヘッド20を後退させる。サーマルヘッド20が後退した後にステッピングモータM1の逆転駆動を開始させる。これにより、プラテンローラ21、キャプスタンローラ74、ピンチローラ75およびキャプスタンローラ78、ピンチローラ79は逆転し、カードCは図3の矢印D方向に搬送される。CPUは、カードCの先端部がキャプスタンローラ78とサーマルヘッド20の間に配設された図示しない一体型透過センサを通過し、所定パルス搬送された後、ステッピングモータM1の逆転駆動を停止させる。CPUは、次の染料M(マゼンタ)を印画するために、ステッピングモータM1を正転駆動させてキャプスタンローラ78とサーマルヘッド20の間に配設された図示しない一体型透過センサでカードCの先端を検知した後、印画開始位置までの所定パルス分カードCを矢印U方向へ搬送する。この間、CPUは、印刷位置Srに次のM(マゼンダ)の先端部が位置するまで熱転写シートRを若干量送らせる。そして、サーマルヘッド進退カム23を矢印A方向にさらに回転させることで、カードCに熱転写シートRを介してサーマルヘッド20を押し当ててサーマルヘッド20によりカードCへY(イエロー)に重ねてM(マゼンダ)の画像を形成する。CPUは、順次以上の処理を繰り返し、カードCの表面側にYMCのインクで画像を重ねて形成させる。
CPUは、カードCの裏面側への画像形成が終了すると、サーマルヘッド進退カム23を図3の矢印Aとは逆の方向へさらに回転させて、カードCからサーマルヘッド20を後退させる。サーマルヘッド20が後退した後にピンチローラ38、39を回転駆動させてからステッピングモータM1の逆転駆動を開始させてプラテンローラ21、キャプスタンローラ74、ピンチローラ75およびキャプスタンローラ78、ピンチローラ79の逆転によりカードCを図3の矢印D方向に搬送させる。第1反転部6がカードCを挟持した状態で、ステッピングモータM1の逆転の駆動および電磁クラッチ67の連結を停止させると共に、ピンチローラ38、39の回転駆動を停止させる(図3の状態)。
次に、CPUは、第1反転部6を第2反転部5と共に90°回転させる(図4参照)。これにより、カードCは第2カード搬送経路P上に位置することとなり、間接転写の開始が可能な状態となる。なお、カードCの裏面側の印刷は一般にBk(ブラック)一色が指定されることが多く、そのような場合には、上記と同様にしてBk(ブラック)のみによる画像形成がなされ、YMCによる画像形成は行われない。また、直接転写および間接転写の双方で画像形成する際には、中間転写シートFが、プラテンローラ21、バックテンションローラ88に掛け渡され、カードCの裏面への画像形成時のカードCの搬送方向と、中間転写シートFへの画像形成時の中間転写シートFの搬送方向とは、同一方向となるようにステッピングモータM1、M2が回転駆動されるが、印刷位置Srでの中間転写シートFの搬送速度はカードCの搬送速度より大きい。
次に、CPUは、熱転写シートRのインクをサーマルヘッド20で加熱することで、中間転写シートFの受容層Feに画像を形成させる。画像形成時には、ステッピングモータM1を回転させてプラテンローラ21を反時計回りに回転させると共に、ステッピングモータM2を回転させて中間転写シートFを中間転写シート供給部16に巻き取り、同期して熱転写シートRを熱転写シート巻取部15に巻き取ることにより行われる。すなわち、CPUは、受光センサSを監視することで中間転写シートFに設けられている位置出し用マークを認識し、中間転写シートFの送りや戻しと常に一体で正逆転するバックテンションローラ88に接続されているクロック板90の回転量を一体型透過センサSで監視し、印画開始位置までの所定距離中間転写シートFを搬送する。サーマルヘッド20はプラテンローラ21に対して離間した位置にあり、熱転写シートRは、上述したように、例えば、Y(イエロー)の開始端が印刷位置Srの位置となるまで所定距離送られる。CPUは、Y(イエロー)の開始端が印刷位置Srの位置に到達すると、サーマルヘッド進退カム23を図4の矢印A方向へ回転させてサーマルヘッド20を熱転写シートRを介してプラテンローラ21に押し当てさせ、同時に、ステッピングモータM1およびステッピングモータM2を巻き戻し(Rv)方向へ回転させる。これにより、中間転写シートFにはY(イエロー)の画像形成が行われる。
CPUは、中間転写シートF上へのY(イエロー)の画像形成が終了すると、サーマルヘッド進退カム23を回転させて、サーマルヘッド20をプラテンローラ21に対して退避させ、ステッピングモータM1、M2を送り(Fw)方向に回転させることにより、巻取スプール軸110を反時計回りに回転させて中間転写シートFに設けた位置出し用マークが受光センサSを通過するまで巻き取る。次に、Y(イエロー)と同様に受光センサSを監視することで中間転写シートFに設けられている位置出し用マークを認識し、中間転写シートFの送りや戻しと常に一体で正逆転するバックテンションローラ88に接続されているクロック板90の回転量を一体型透過センサSで監視し、印画開始位置までの所定距離中間転写シートFを搬送する。印刷位置Srに次のM(マゼンダ)の先端部が位置するまで熱転写シートRを若干量送らせる。そして、Y(イエロー)の場合と同様に、サーマルヘッド進退カム23を再び回転させてサーマルヘッド20を押し当てて熱転写シートRの受容層FeにY(イエロー)に重ねてM(マゼンダ)の画像形成を行わせる。CPUは、順次以上の処理を繰り返し、中間転写シートFにYMCの染料で画像を重ねて形成させた後、サーマルヘッド20をプラテンローラ21に対して退避させる。
その際、図10(A)に示すように、画像転写部9はCPUの指示に従い、前画面(前印刷領域)の印刷済みの領域の両側の未印刷部分に所定形状(例えば、矩形状)かつ所定大きさのマーク525も併せて印刷する。このマーク525はコントラストが大きくなるようにYMCの染料をすべて重ねた黒であってもよい。なお、以下、これらの2つのマークを識別する必要上、図10(A)の左側に印刷されたマークを525A、右側に印刷されたマークを525Bという場合がある。
中間転写シートFへの画像形成時にサーマルヘッド20に与えられる熱エネルギーは、制御部19のサーマルヘッド制御ユニットにより、中間転写シートFのベースフィルムFa自体の比熱がカードCの比熱より小さいこともあり、カードCへの直接転写時にサーマルヘッド20に与えられる熱エネルギーよりも小さく(カードCへの直接転写時の方が大きく)なるように制御され、このような熱エネルギーの演算は、熱エネルギーへの係数を変更することにより行われる。
この間(画像形成部9による中間転写シートFへの画像形成の間)、CPUは、第1反転部6に水平状態で挟持されたカードCを、その一側がプラテンローラ50の上流側で基準ガイド504に当接する状態(図7に示す状態)となるまで転写部10側に搬送させる。
次いで、CPUは、ステッピングモータM1、M2を送り(Fw)方向へ回転させ、予めプラテンローラ50から離間されているヒートローラ45の位置まで、一体型透過センサSが検出するクロック板90の回転量に従って中間転写シートFを搬送する。また、CPUは、ラインセンサS10からの出力を監視することで、画像形成部9から転写部10に搬送される中間転写シートFのスキュー量および搬送方向と交差する交差方向(幅方向)の平行移動量を算出する。
図10(E)を参照して、このスキュー量および平行移動量の算出について簡単に説明すると、CPUはラインセンサS10の出力を監視することにより、マーク525A、525Bの中心位置を求めて両中心位置のx、y方向のずれ量を演算し、例えば、(y方向のずれ量/x方向のずれ量)のアークタンジェントをとることでスキュー量を算出し、両中心位置のx方向の中心(1/2の位置)が予め設定されたx方向の基準位置からのずれ量を演算することで平行移動量を算出する。
次いで、CPUは、算出した中間転写シートFのスキュー量および平行移動量に応じて、すなわち、スキュー量および平行移動量がゼロとなるようにカードCの姿勢を変更するとともに、カードCの搬送方向と交差する交差方向(幅方向)に移動するように、姿勢変更機構503のステッピングモータMM1、MM2を制御する。これにより、カムCM1、CM2は回動し、基準ガイド504は支持軸510を中心に回動するとともに、支持板501側またはその反対方向に移動し、カードCの姿勢および搬送方向と交差する幅方向の位置が修正される(図11参照)。その際、所定値を設定することにより、所定値未満の場合(印刷品質に影響を与えない程小さい場合)には、姿勢または平行移動の修正を行わないようにしてもよい。
姿勢変更機構504によりカードCの姿勢および平行移動が終了すると、ステッピングモータM3を回転駆動させ、カード頭出しセンサS5に対応する受光素子S6で正確にカードCの先端の位置を把握し、必要に応じてカードCの搬送スピードを制限したり一時的に停止させたりして、中間転写シートFの先端位置との転写部10における位置合わせ準備処理を行う。
続いて、CPUは、カードCの先端部がヒートローラ45に当接する位置に至ると、ヒートローラ昇降カム51を矢印B方向へ回転させて、ヒートローラ45をプラテンローラ50から離間していた状態からプラテンローラ50に当接する状態へ移行させて、ヒートローラ昇降カム51の回転動作を停止させる。この時点で、カードCの先端部は、裏面側がプラテンローラ50に支持され、表面側が中間転写シートFを介してヒートローラ45に押し当てられる。CPUは、ステッピングモータM2を送り(Fw)方向に回転駆動させる。カードCは、裏面側が反時計回りに回転するプラテンローラ50に支持され、表面側が中間転写シートFを介してヒートローラ45に押し当てられ、図4の矢印L方向に搬送される。この間も、カードCの位置側は基準ガイド504の少なくとも一部に当接しており、安定な搬送が確保される。中間転写シートFの剥離層Fcは発熱ランプ46の熱によりベースフィルムFaから剥離され、カードCの表面に画像が形成された受容層Feとオーバーコート層Fdとが一体で転写される。この転写に同期して中間転写シートFは中間転写シート巻取部17に巻き取られる。
CPUはカードCの寸法サイズに従ってカードCの表面側への中間転写シートFの転写が終了すると、ステッピングモータM1、M2の送り方向への回転駆動を停止させると共に、ヒートローラ昇降カム51を再度回転させてプラテンローラ50に対してヒートローラ45を退避させる。また、次の転写に備え、ステッピングモータM3を駆動させて姿勢変更機構503を制御し、基準ガイド504が予め定められた初期位置(カードCが第2カード搬送路P2に平行に沿う基準位置)に位置付ける。カードCは水平搬送部12を通過し排出口27を経てスタッカ13へ排出される。
(作用等)
次に、本実施形態の印刷装置1の作用等について説明する。
本実施形態の印刷装置1では、ラインセンサS10で検出されたマーク525A、525Bの位置に基づいて、CPUが、画像形成部9から転写部10に搬送される中間転写シートFのスキュー量および平行移動量を算出し、算出したスキュー量および平行移動量に応じてカードCの姿勢および幅方向の位置を変更するように姿勢変更機構503を制御する。このため、画像形成部9から転写部10への中間転写シートFの搬送時にスキューや平行移動しても、精度よくスキュー量および平行移動量を補正することができる。従って、印刷装置1によれば、転写されたカードCに見栄えのよい印刷品質を確保することができる。
また、本実施形態の印刷装置1では、CPUは、転写部10でカードCに画像が転写された後、姿勢変更機構503を予め定められた初期位置に戻すように制御する。このため、転写の度に基準ガイド504が初期位置(基準位置)に戻されるため、常に、転写されたカードCに見栄えのよい印刷品質を確保することができる。
なお、本実施形態では、中間転写シートFのスキュー量および平行移動量の双方をカードCに対して補正する例を示したが、本発明はこれに制限されるものではない。すなわち、一般に、カードCより中間転写シートFに形成される画像は大きいため、多少の平行移動がある場合でもその転写誤差は目立たないので、中間転写シートFのスキュー量をカードCに対して補正するだけでも、印刷品質確保の観点からは相当の効果が期待できる。
また、本実施形態では、図10(A)に示したように、前画面の印刷済みの領域の両側の未印刷部分に所定形状かつ所定大きさのマーク525を印刷する例を示したが、本発明はこれに限らず、例えば、図10(B)に示すように、中間転写シートFの予め設定された印刷領域以外のいずれの箇所に画像形成部9でマークを印刷するようにしてもよく、また、図10(C)に示すように、中間転写シートFの予め設定された印刷領域に対応して中間転写シートFに予め施されていてもよい。図10(C)の例は、幅方向を横切るように中間転写シートFにマーク526が予め施された例である。このような例の場合でも、図10(D)に示すように、例えば、その両端をラインスキャナS10で監視することにより、上述したスキュー量や平行移動量を演算することができる。また、ラインスキャナS10に代えて複数の反射型又は透過形センサを用いるようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、長孔を突出部材511に形成し、基準ガイド504に回転軸を立設する例を示したが、本発明はこれに限らず、その反対の態様でもよいことは論を待たない。
また、本実施形態では、姿勢変更機構503の駆動部材の一部としてカムCM1、CM2を例示したが、本発明はこれに制限を受けるものではない。例えば、図12〜図14に示すように、カムに代えて、中間転写シートFの平行移動量をカードCに対して補正するためのラックアンドピニオン522、中間転写シートFのスキュー量をカードCに対して補正するためのラックアンドピニオン521を用いることも可能であり、さらに、リニアモータ等を用いるようにしてもよい。なお、図12〜図14の形態では、突出部材511に長孔は形成されておらず、突出部材511には矩形状部材520が固定されており、矩形状部材520の下側にラックアンドピニオン521のピニオンを駆動するモータがマウントされている。また、矩形状部材520の下側には支持板501側に突出した下側ガイド523、上側には同じく支持板501側に突出した上側ガイド524が設けられている。このような形態でも、図15に示すように、スキュー量および平行移動量の補正が可能である。
さらに、本実施形態の印刷装置1では、情報記録部8に記録用の磁気エンコーダおよび接触型ICライタ/リーダを例示したが、例えば、記録対象が非接触型ICカードであれば、カード内のICチップに電気的に書き込んだり読み取るための非接触型のアンテナを用いるようにしてもよい。また、磁気的記録および電気的記録を選択的に行うために、第2反転部6とイジェクト口28との間にICライタ等を配置するようにしてもよく、さらにもう1つの反転部を第2反転部と情報記録部8との間に配置し、90°の角度を隔てて2種の情報記録部を配置するようにしてもよい。ちなみに、磁気エンコーダの場合の情報書き込みは、通常、磁気データ書き込み、ベリファイ等の処理で情報書込読取ヘッドに対して1パス乃至複数パスの往復搬送が実行されるが、これらのカードの搬送は情報記録部内の複数の搬送ローラを回転または逆転駆動させることにより対応することができる。
また、本実施形態では、第1反転部6および第2反転部5を同期(連動)して回転乃至逆転させる例を示したが、これらの反転部を別々に回転乃至反転させるようにしてもよい。さらに、本実施形態では、回転枠40とピンチローラ38、39とを独立して駆動させる例を示したが、カードCの変位を防止するために、回転枠40を回転乃至反転させる際にピンチローラ38、39を同じ角回転量だけ逆転させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、第1カード搬送路Pを略垂直方向に形成して画像形成部9を配設し、第2カード搬送路Pを略水平方向に形成して転写部10を配設した例を示したが、第1カード搬送路Pを略水平方向に、第2カード搬送路Pを略垂直方向に形成するようにしてもよい。この場合は、第1反転部6や第2反転部5等の配置を若干変更すればよいだけで、画像形成部9と転写部10とは90°の角度で隔てられるので、本実施形態と同様の作用効果を奏する印刷装置を得ることができる。
また、本実施形態では、両面直接転写の場合に一体型透過センサでカードCの位置決めを行い3色を重ねて画像形成する例を示したが、上述した間接転写の場合のように、例えば、キャプスタンローラ78にクロック板を配しその回転量を一体型透過センサで検出するようにしてもよい。
そして、本実施形態では、印刷装置1に情報記録部8を内蔵した例を示したが、図8に示すように、カードCへの情報記録を印刷装置1の外部で行うかまたは記録を必要としないカードを想定した場合には、第1反転部6の上流側にクリーナ4、さらにその上流側にカード供給部3を配設することで、第2反転部5、情報記録部8を印刷装置内に配設する必要がないので、印刷装置1のオプションとしてこのような配設例を採ることができると共に、第2反転部5、情報記録部8を省いて印刷装置の小型化を図るようにしてもよい。
本発明は、中間転写媒体がスキューしても、精度よくスキュー量を補正可能な印刷装置を提供するものであるため、印刷装置の製造、販売に寄与するので、産業上利用可能性を有する。
1 印刷装置
9 画像形成部(印刷手段)
10 転写部(転写手段)
19 制御部(制御手段)
503 姿勢変更機構(姿勢変更手段)
504 基準ガイド(ガイド)
510 支持軸
521、522 ラックアンドピニオン(駆動部材の一部)
525 マーク
C カード(記録媒体)
CM1、CM2 カム(駆動部材の一部)
F 中間転写シート(中間転写媒体)
M1、M2 ステッピングモータ(第1の搬送手段の一部)
M3 ステッピングモータ(第2の搬送手段の一部)
10 ラインセンサ(検出手段の一部)

Claims (11)

  1. 中間転写媒体に印刷された画像を記録媒体に転写する印刷装置において、
    前記中間転写媒体に画像を印刷する印刷手段と、
    前記印刷手段で中間転写媒体に印刷された画像を記録媒体に転写する転写手段と、
    前記中間転写媒体を前記印刷手段から前記転写手段に搬送する第1の搬送手段と、
    前記記録媒体を前記転写手段に搬送する第2の搬送手段と、
    前記第1の搬送手段で搬送される中間転写媒体に施されたマークの位置を検出する検出手段と、
    前記記録媒体の前記第1の搬送手段による搬送方向の傾きを変更する姿勢変更手段と、
    前記検出手段で検出されたマークの位置に基づいて前記第1の搬送手段で搬送される中間転写媒体のスキュー量を算出し、該算出した中間転写媒体のスキュー量に応じて前記記録媒体の前記搬送方向の傾きを変更するように前記姿勢変更手段を制御する制御手段と、
    を備えた印刷装置。
  2. 前記制御手段は、前記転写手段により前記記録媒体に前記画像が転写された後、前記姿勢変更手段を予め定められた初期位置に戻すように制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記姿勢変更手段は、支持軸を有し前記記録媒体の長手方向の一側に当接する長尺状のガイドと前記ガイドを前記支持軸を中心に回動させるように駆動する駆動部材とを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記姿勢変更手段は、前記記録媒体の姿勢および搬送方向と交差する交差方向の位置を変更し、前記制御手段は、前記検出手段で検出されたマークの位置から前記第1の搬送手段で搬送される中間転写媒体の搬送方向と交差する方向の平行移動量をさらに算出し、前記算出したスキュー量および平行移動量に応じて前記記録媒体の姿勢および前記交差方向の位置を変更するように前記姿勢変更手段を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
  5. 前記姿勢変更手段は、支持軸を有し前記記録媒体の長手方向の一側に当接する長尺状のガイドと前記ガイドを前記支持軸を中心に回動させるとともに前記記録媒体の前記交差方向に平行移動させるように駆動する駆動部材とを有することを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記ガイドは、前記転写手段に対する前記第2の搬送手段による前記記録媒体の搬送方向の上流から下流にかけて配置されていることを特徴とする請求項3または請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記印刷手段は、前記中間転写媒体の印刷済み領域の未印刷部分に前記マークを印刷することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  8. 前記マークは、前記中間転写媒体の印刷領域に対応して予め施されていることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  9. 前記検出手段は、ラインセンサであることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の印刷装置。
  10. 前記駆動部材はカムを有し、前記制御手段は前記カムの駆動を制御することを特徴とする請求項3または請求項5に記載の印刷装置。
  11. 前記駆動部材はラックアンドピニオンを有し、前記制御手段は前記ラックアンドピニオンの駆動を制御することを特徴とする請求項3または請求項5に記載の印刷装置。
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