JP2006062144A - 印刷装置、印刷方法、プログラム、および印刷システム - Google Patents

印刷装置、印刷方法、プログラム、および印刷システム Download PDF

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Abstract

【課題】 規制ガイドにより媒体の位置ずれを十分に規制し得るか否かを確認する。
【解決手段】 印刷装置は、(A)印刷される媒体がセットされる給紙部と、(B)前記給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、前記給紙部に設けられた規制ガイドと、(C)前記規制ガイドから所定の距離内における前記媒体の有無を検出するセンサとを備える。
【選択図】 図6

Description

本発明は、給紙部にセットされた媒体の端部近傍にて媒体の位置ずれを規制する規制ガイドを備えた印刷装置、印刷方法、プログラム、および印刷システムに関する。
インクジェットプリンタをはじめとする各種印刷装置にあっては、普通紙や写真専用紙、マット紙、フィルム、はがきなど、各種媒体がセットされる給紙部に、印刷される媒体の位置ずれを規制するための規制ガイドが設けられている。この規制ガイドは、媒体の端部近傍に設けられ、媒体の幅方向の位置ずれを規制する。これにより、印刷時には、媒体をスムーズに印刷部へと搬送することができる。
ところで、印刷される媒体には、例えば、「A4」サイズや「B5」サイズ、はがきサイズなどをはじめ、封筒や名刺といった様々なサイズの媒体がある。このような様々なサイズの媒体に対応するために、規制ガイドは、一般に移動自在に設けられている(特許文献1、2参照)。このように規制ガイドが移動自在に設けられることで、「A4」サイズや「B5」サイズ、はがきサイズなどの様々なサイズの媒体に対応することができる。これにより、印刷時には、どのようなサイズの媒体であっても印刷部へとスムーズに搬送することができる。
特開2001−278458 特開2001−335160
しかしながら、このような移動自在な規制ガイドを備えた印刷装置にあっては、次のような問題が発生した。すなわち、規制ガイドが媒体のサイズに合った適正な位置に設置されずに、印刷が実行されてしまうことがあった。これは、規制ガイドの移動がユーザーにより行われるためで、印刷する媒体のサイズが変更されたにも関わらず、ユーザーにより、印刷する媒体のサイズに合った適切な位置に規制ガイドが移動されなかったりする場合があった。
このように規制ガイドが媒体のサイズに合わせて適切な位置に設置されない場合、媒体の位置ずれを十分に規制することができない虞がある。これによって、媒体の位置ずれを十分に規制することができず、印刷時に媒体をスムーズに搬送することができないといった不具合が生じた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、規制ガイドにより媒体の位置ずれを十分に規制し得るか否かを確認することができるようにすることにある。
前記目的を達成するための主たる発明は、(A)印刷される媒体がセットされる給紙部と、(B)前記給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、前記給紙部に設けられた規制ガイドと、(C)前記規制ガイドから所定の距離内における前記媒体の有無を検出するセンサと、(D)を備えたことを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
(A)印刷される媒体がセットされる給紙部と、
(B)前記給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、前記給紙部に設けられた規制ガイドと、
(C)前記規制ガイドから所定の距離内における前記媒体の有無を検出するセンサと、
(D)を備えたことを特徴とする印刷装置。
このような印刷装置にあっては、規制ガイドから所定の距離内における媒体の有無を検出するセンサを備えたことで、規制ガイドが媒体の端部近傍にあるか否かを検出することができる。これにより、規制ガイドにより媒体の位置ずれを十分に規制することができるか否かを確認することができる。
かかる印刷装置にあっては、前記センサとして、光を発する発光部と、光を受ける受光部とを有する光学センサを備えていても良い。このような光学センサをセンサとして備えれば、規制ガイドから所定の距離内における媒体の有無を簡単に検出することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記センサは、前記規制ガイドに設けられていても良い。このようにセンサが規制ガイドに設けられれば、規制ガイドから所定の距離内における媒体の有無を簡単に検出することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記所定の距離が1mm以上かつ10mm以下に設定されていても良い。このように範囲に所定の距離が設定されれば、規制ガイドにより媒体の位置ずれを十分に規制することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記センサによる前記媒体の有無の検出は、前記媒体に対して印刷を施す際に行われていても良い。このように媒体の有無の検出が、媒体に印刷を施す際に行われれば、印刷前に、規制ガイドによって媒体の位置ずれが十分に規制されるか否かを簡単に確認することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記規制ガイドが、前記給紙部に一体的に設けられた固定ガイドであっても良い。このように規制ガイドが固定ガイドであれば、給紙部にセットされた媒体の位置ずれを十分に規制することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記規制ガイドが、前記給紙部に対して相対的に移動自在に設けられた可動ガイドであっても良い。このように規制ガイドが可動ガイドであれば、給紙部にセットされた媒体の位置ずれを簡単に規制することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記可動ガイドの位置を検出するための位置センサを備えても良い。このような位置センサを備えれば、可動ガイドの位置を簡単に検出することができる。これにより、印刷しようとする媒体の寸法を取得することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記位置センサは、前記可動ガイドの前記給紙部に対する任意の位置を検出しても良い。このように位置センサが任意の位置を検出することができれば、印刷しようとする媒体の寸法をより正確に取得することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記位置センサは、前記給紙部に対する前記可動ガイドの位置に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器を有していても良い。このような可変抵抗器を位置センサが有していれば、可動ガイドの位置を簡単に検出することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記位置センサは、前記給紙部に対する前記可動ガイドの位置を検出するために、前記給紙部側に設けられた位置検出用パターンと、前記可動ガイド側に設けられ、前記位置検出用パターンに向けて光を発する発光部と、前記位置検出用パターンから反射された光を受ける受光部とを有し、前記受光部が受けた光の強さに応じた信号を出力する光学センサと、前記光学センサから出力された前記信号に基づき、前記給紙部に対する前記可動ガイドの位置を検出する検出部とを有していても良い。このような位置センサを備えれば、可動ガイドの位置を簡単に検出することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記位置検出用パターンは、前記可動ガイドの移動方向に沿って、前記発光部から発せられた光の反射率が異なるパターンであっても良い。このようなパターンを位置検出用パターンとして備えれば、可動ガイドの給紙部に対する任意の位置を簡単に検出することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記光の反射率が異なるパターンは、少なくとも2以上の異なる色の領域を有し、各色の領域の割合が前記可動ガイドの移動方向に沿って異なるパターンであっても良い。このようなパターンを光の反射率が異なるパターンとして備えれば、可動ガイドの給紙部に対する任意の位置を簡単に検出することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記光の反射率が異なるパターンは、前記可動ガイドの移動方向に沿って色の濃度が異なるパターンであっても良い。このようなパターンを光の反射率が異なるパターンとして備えれば、可動ガイドの給紙部に対する任意の位置を簡単に検出することができる。
(A)印刷される媒体がセットされる給紙部と、
(B)前記給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、前記給紙部に設けられた規制ガイドと、
(C)前記規制ガイドから所定の距離内における前記媒体の有無を検出するセンサと、
(D)を備え、
(E)前記センサとして、光を発する発光部と、光を受ける受光部とを有する光学式センサを備え、
(F)前記センサは、前記規制ガイドに設けられ、
(G)前記所定の距離が、1mm以上かつ10mm以下に設定され、
(H)前記センサによる前記媒体の有無の検出は、前記媒体に対して印刷を施す際に行われ、
(I)前記規制ガイドが、前記給紙部に対して移動自在に設けられた可動ガイドであり、
(J)前記可動ガイドの位置を検出するための位置センサを備え、
(K)前記位置センサは、前記可動ガイドの前記給紙部に対する任意の位置を検出し、
(L)前記位置センサは、前記給紙部に対する前記可動ガイドの位置を検出するために、前記給紙部側に設けられた位置検出用パターンと、
前記可動ガイド側に設けられ、前記位置検出用パターンに向けて光を発する発光部と、前記位置検出用パターンから反射された光を受ける受光部とを有し、前記受光部が受けた光の強さに応じた信号を出力する光学センサと、
前記光学センサから出力された前記信号に基づき、前記給紙部に対する前記可動ガイドの位置を検出する検出部とを有し、
(M)前記位置検出用パターンは、前記可動ガイドの移動方向に沿って、前記発光部から発せられた光の反射率が異なるパターンであり、
(N)前記光の反射率が異なるパターンは、少なくとも2以上の異なる色の領域を有し、各色の領域の割合が前記可動ガイドの移動方向に沿って異なるパターンか、または前記可動ガイドの移動方向に沿って色の濃度が異なるパターンである
(O)ことを特徴とする印刷装置。
給紙部にセットされた媒体に対して印刷を施す際に、
前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために前記給紙部に設けられた規制ガイドから、所定の距離内における前記媒体の有無を検出することを特徴とする印刷方法。
かかる印刷方法にあっては、前記規制ガイドから所定の距離内における前記媒体の有無を検出した後、前記規制ガイドの前記給紙部に対する位置を、位置センサにより検出しても良い。このような印刷方法では、規制ガイドから所定の距離内における媒体の有無を検出した後、位置センサにより規制ガイドの位置を検出するから、媒体の寸法を確実に取得することができる。
給紙部にセットされた媒体に対して印刷を施す際に、
前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために前記給紙部に設けられた規制ガイドから、所定の距離内における前記媒体の有無をセンサにより検出するステップを実行することを特徴とするプログラム。
かかるプログラムにあっては、前記規制ガイドから所定の距離内における前記媒体の有無を検出するステップを実行した後、前記規制ガイドの前記給紙部に対する位置を、位置センサにより検出するステップを実行しても良い。このようなプログラムでは、規制ガイドから所定の距離内における媒体の有無を検出した後、位置センサにより規制ガイドの位置を検出するから、媒体の寸法を確実に取得することができる。
コンピュータと、このコンピュータと通信可能な印刷装置とを具備した印刷システムであって、
前記印刷装置は、印刷される媒体がセットされる給紙部と、
前記給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、前記給紙部に設けられた規制ガイドと、
前記規制ガイドから所定の距離内における前記媒体の有無を検出するセンサと、
を備えたことを特徴とする印刷システム。
===印刷装置の概要===
本発明に係る印刷装置の実施の形態について、インクジェットプリンタを例にとり説明する。図1〜図4は、そのインクジェットプリンタ1を示したものである。図1は、そのインクジェットプリンタ1の外観を示す。図2は、そのインクジェットプリンタ1の内部構成を示す。図3は、そのインクジェットプリンタ1の搬送部の構成を示す。図4は、そのインクジェットプリンタ1のシステム構成を示す。
このインクジェットプリンタ1は、図1に示すように、背面から供給された印刷用紙等の媒体を前面から排出する構造を備えており、その前面部には操作パネル2および排紙部3が設けられ、その背面部には、給紙ユニット4が設けられている。操作パネル2には、各種操作ボタン5および表示ランプ6が設けられている。また、排紙部3には、不使用時に排紙口を塞ぐ排紙トレイ7が設けられている。給紙ユニット4には、カット紙などの媒体を保持するための給紙トレイ8が設けられている。この給紙トレイ8は、本発明の給紙部に相当する。給紙トレイ8には、当該給紙トレイ8にセットされた用紙等の媒体の位置ずれを規制するための用紙ガイド9(本発明の規制ガイドに相当)が設けられている。給紙ユニット4の構成については、後で詳しく説明する。
このインクジェットプリンタ1の内部には、図2に示すように、キャリッジ41が設けられている。このキャリッジ41は、左右方向に沿って相対的に移動可能に設けられている。キャリッジ41の周辺には、キャリッジモータ42と、プーリ44と、タイミングベルト45と、ガイドレール46とが設けられている。キャリッジモータ42は、DCモータなどにより構成され、キャリッジ41を左右方向(以下、キャリッジ移動方向ともいう)に沿って相対的に移動させるための駆動源である。タイミングベルト45は、プーリ44を介してキャリッジモータ42に接続されるとともに、その一部がキャリッジ41に接続され、キャリッジモータ42の回転駆動によってキャリッジ41をキャリッジ移動方向(左右方向)に沿って相対的に移動させる。ガイドレール46は、キャリッジ41をキャリッジ移動方向(左右方向)に沿って案内する。
この他に、キャリッジ41の周辺には、キャリッジ41の位置を検出するリニア式エンコーダ51と、媒体Sをキャリッジ41の移動方向と交差する方向(図中、前後方向。以下、搬送方向ともいう)に沿って搬送するための搬送ローラ17Aと、この搬送ローラ17Aを回転駆動させる搬送モータ15とが設けられている。
一方、キャリッジ41には、各種インクを収容したインクカートリッジ48と、媒体Sに対して印刷を行うヘッド21とが設けられている。インクカートリッジ48は、例えば、イエロ(Y)やマゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)などの各色のインクを収容しており、キャリッジ41に設けられたカートリッジ装着部49に着脱可能に装着されている。また、ヘッド21は、本実施形態では、媒体Sに対してインクを吐出して印刷を施す。このために、ヘッド21には、インクを吐出するための多数のノズルが設けられている。
この他に、このインクジェットプリンタ1の内部には、ヘッド21のノズルの目詰まりを解消するためにノズルからインクを吸い出すポンプ装置31や、ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するために、印刷を行わないとき(待機時など)にヘッド21のノズルを封止するキャッピング装置35などが設けられている。
次に、このインクジェットプリンタ1の搬送部について説明する。この搬送部には、図3に示すように、給紙ローラ13と、紙検知センサ53と、搬送ローラ17Aと、排紙ローラ17Bと、プラテン14と、フリーローラ18A、18Bとが設けられている。
印刷される媒体Sは、給紙トレイ8にセットされる。給紙トレイ8にセットされた媒体Sは、断面略D形状に成形された給紙ローラ13により、図中矢印A方向に沿って搬送されて、インクジェットプリンタ1の内部へと送られる。インクジェットプリンタ1の内部に送られてきた媒体Sは、紙検知センサ53と接触する。この紙検知センサ53は、給紙ローラ13と、搬送ローラ17Aとの間に設置されたもので、給紙ローラ13により給紙された媒体Sを検知する。
紙検知センサ53により検知された媒体Sは、搬送ローラ17Aによって、印刷が実施されるプラテン14へと順次搬送される。搬送ローラ17Aの対向位置には、フリーローラ18Aが設けられている。このフリーローラ18Aと搬送ローラ17Aとの間に、媒体Sを挟み込むことによって、媒体Sをスムーズに搬送する。
プラテン14へと送り込まれた媒体Sは、ヘッド21から吐出されたインクによって順次印刷される。プラテン14は、ヘッド21と対向して設けられ、印刷される媒体Sを下側から支持する。
印刷が施された媒体Sは、排紙ローラ17Bにより順次、インクジェットプリンタ1の外部へと排出される。排紙ローラ17Bは、搬送モータ15と同期に駆動されていて、当該排紙ローラ17Bに対向して設けられたフリーローラ18Bとの間に媒体Sを挟み込んで、媒体Sをプリンタ外部へと排出する。
<システム構成>
次にこのインクジェットプリンタ1のシステム構成について説明する。このインクジェットプリンタ1は、図4に示すように、バッファメモリ122と、イメージバッファ124と、コントローラ126と、メインメモリ127と、通信インターフェース129と、キャリッジモータ制御部128と、搬送制御部130と、ヘッド駆動部132とを備えている。
通信インターフェース129は、当該インクジェットプリンタ1が、例えばパーソナルコンピュータ等の外部のコンピュータ140とデータのやりとりを行うたものである。通信インターフェース129は、外部のコンピュータ140と有線または無線等により通信可能に接続され、コンピュータ140から送信された印刷データ等の各種データを受信する。
バッファメモリ122には、通信インターフェース129により受信された印刷データ等の各種データが一時的に記憶される。また、イメージバッファ124には、バッファメモリ122に記憶された印刷データが順次記憶される。イメージバッファ124に記憶された印刷データは、順次、ヘッド駆動部132へと送られる。また、メインメモリ127は、ROMやRAM、EEPROMなどにより構成される。メインメモリ127には、当該インクジェットプリンタ1を制御するための各種プログラムや各種設定データなどが記憶される。
コントローラ126は、メインメモリ127から制御用プログラムや各設定データなどを読み出して、当該制御用プログラムや各種設定データに従ってインクジェットプリンタ1全体の制御を行う。また、コントローラ126には、ロータリ式エンコーダ134やリニア式エンコーダ51、紙検知センサ53などの各種センサからの検出信号が入力される。
コントローラ126は、外部のコンピュータ140から送られてきた印刷データ等の各種データが通信インターフェース129により受信されてバッファメモリ122に格納されると、その格納されたデータの中から必要な情報をバッファメモリ122から読み出す。コントローラ126は、その読み出した情報に基づき、リニア式エンコーダ51やロータリ式エンコーダ134からの出力を参照しながら、制御用プログラムに従って、キャリッジモータ制御部128や搬送制御部130、ヘッド駆動部132などを各々制御する。
キャリッジモータ制御部128は、コントローラ126からの命令に従って、キャリッジモータ42の回転方向や回転数、トルクなどを駆動制御する。搬送制御部130は、コントローラ126からの命令に従って、搬送ローラ17Aを回転駆動する搬送モータ15などの駆動を制御する。
ヘッド駆動部132は、コントローラ126からの命令に従って、イメージバッファ124に格納された印刷データに基づき、ヘッド21に設けられた各色のノズルを駆動制御する。
この他に、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1にあっては、用紙ガイド9の近傍に媒体Sがあるか否かを確認するための光学センサ64(本発明の「センサ」に相当)と、この光学センサ64を駆動制御するセンサ制御部70とを備えている。これら光学センサ64とセンサ制御部70とについては、後で詳しく説明する。
===印刷動作===
次に前述したインクジェットプリンタ1の印刷動作について説明する。ここでは、「双方向印刷」を例にして説明する。図5は、インクジェットプリンタ1の印刷動作の処理手順の一例を示したフローチャートである。以下で説明される各処理は、コントローラ126が、メインメモリ127からプログラムを読み出して、当該プログラムに従って、キャリッジモータ制御部128や搬送制御部130、ヘッド駆動部132などを各々制御することにより実行される。
コントローラ126は、コンピュータ140から印刷データを受信すると、その印刷データに基づき印刷を実行すべく、まず、給紙処理を行う(S102)。給紙処理は、印刷しようとする媒体Sをインクジェットプリンタ1内に供給し、印刷開始位置(頭出し位置とも言う)まで搬送する処理である。コントローラ126は、給紙ローラ13を回転させて、印刷しようとする媒体Sを搬送ローラ17Aまで送る。コントローラ126は、搬送ローラ17Aを回転させて、給紙ローラ13から送られてきた媒体Sを印刷開始位置(プラテン14の上方付近)に位置決めする。
次に、コントローラ126は、キャリッジモータ制御部128を通じてキャリッジモータ42を駆動して、キャリッジ41を媒体Sに対して相対的に移動させて媒体Sに対して印刷を施す印刷処理を実行する。ここでは、まず、キャリッジ41をガイドレール46に沿って一の方向に向かって移動させながら、ヘッド21からインクを吐出する往路印刷を実行する(S104)。コントローラ126は、キャリッジモータ42を駆動してキャリッジ41を移動させるとともに、印刷データに基づきヘッド21を駆動してインクを吐出する。ヘッド21から吐出されたインクは、媒体Sに到達してドットとして形成される。
このようにして印刷を行った後、次に、媒体Sを所定量だけ搬送する搬送処理を実行する(S106)。ここでは、コントローラ126は、搬送制御部130を通じて搬送モータ15を駆動して搬送ローラ17Aを回転させて、媒体Sをヘッド21に対して相対的に搬送方向に所定量だけ搬送する。この搬送処理により、ヘッド21は、先ほどの印刷した領域とは異なる領域に印刷をすることが可能になる。
このようにして搬送処理を行った後、排紙すべきか否か排紙判断を実行する(S108)。ここで、印刷中の媒体Sに印刷すべき他のデータがなければ、排紙処理を実行する(S116)。一方、印刷中の媒体Sに印刷すべき他のデータがあれば、排紙処理は行わずに、復路印刷を実行する(S110)。この復路印刷は、キャリッジ41をガイドレール46に沿って先ほどの往路印刷とは反対の方向に移動させて印刷を行う。ここでも、コントローラ126は、キャリッジモータ制御部128を通じてキャリッジモータ42を先ほどとは逆に回転駆動させてキャリッジ41を移動させるとともに、印刷データに基づきヘッド21を駆動してインクを吐出して、印刷を施す。
復路印刷を実行した後、搬送処理を実行し(S112)、その後、排紙判断を行う(S114)。ここで、印刷中の媒体Sに印刷すべき他のデータがあれば、排紙処理は行わずに、ステップS104に戻って、再度往路印刷を実行する(S104)。一方、印刷中の媒体Sに印刷すべき他のデータがなければ、排紙処理を実行する(S116)。
排紙処理を行った後、次に、印刷終了か否かを判断する印刷終了判断を実行する(S118)。ここでは、次にコンピュータ140から印刷データに基づき、次に印刷すべき媒体Sがないかどうかチェックする。そして、次に印刷すべき媒体Sがある場合には、ステップS102に戻り、再び給紙処理を実行して、印刷を開始する。一方、次に印刷すべき媒体Sがない場合には、印刷処理を終了する。
===給紙ユニットの構成===
図6は、本実施形態のインクジェットプリンタの給紙ユニット4の構成を詳しく示したものである。給紙ユニット4には、図1でも説明したように、給紙トレイ8と、給紙トレイ8にセットされた用紙等の媒体Sの位置ずれを規制するための用紙ガイド9とが設けられている。給紙トレイ8には、印刷される媒体Sがセットされる。給紙トレイ8にセットされる媒体Sの枚数としては、1枚〜数十枚ほどである。給紙トレイ8の左右両側には、図6に示すように、給紙トレイ8の側縁部に沿って(媒体Sの給紙方向に沿って)突起部62A、62Bが設けられている。これら2つの突起部62A、62Bの間の間隔Lmは、当該インクジェットプリンタ1が印刷可能な媒体Sの最大サイズに対応して設定されている。媒体Sは、これら2つの突起部62A、62Bの間にセットされる。
一方、用紙ガイド9は、同図に示すように、給紙トレイ8の横幅方向、即ち図中矢印B方向に沿ってスライド移動自在に設けられている。なお、この用紙ガイド9は、本発明の「可動ガイド」にも相当する。この用紙ガイド9は、給紙トレイ8にセットされた媒体Sの幅寸法Mに合わせて移動される。媒体Sは、この用紙ガイド9と、給紙トレイ8の突起部62A、62Bのうちの一方の突起部、ここでは右側の突起部62Bとの間にセットされる。なお、ここで、右側の突起部62Bは、本発明の「固定ガイド」に相当する。
用紙ガイド9は、給紙トレイ8にセットされた媒体Sの端部近傍、ここでは媒体Sの左端近傍にて設置される。そして、給紙トレイ8にセットされた媒体Sが、印刷時に、印刷部、即ちプラテン14側へと送られるときに、用紙ガイド9は、右側の突起部62Bとの間に媒体Sを挟み込んで、媒体Sに位置ずれが生じないように媒体Sを案内する。
この用紙ガイド9の位置調節は、ユーザーにより行われる。ユーザーは、用紙ガイド9に設けられたつまみ部10をつまんで、給紙トレイ8にセットされる媒体Sの横幅寸法Mに合わせて、媒体Sの端部近傍に位置するように、用紙ガイド9を移動させる。
===光学センサ===
<センサの概要>
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1にあっては、図6に示すように、用紙ガイド9の近傍に媒体Sがあるか否かを確認するための光学センサ64を備えている。なお、この光学センサ64は、本発明の「センサ」に相当する。この光学センサ64は、用紙ガイド9に一体的に設けられたもので、本実施形態では、媒体Sの端部に近接する用紙ガイド9の右側面部に、媒体S側に突出するように設けられている。これによって、光学センサ64は、同図に二点鎖線で示すように、用紙ガイド9と、給紙トレイ8の右側の突起部62Bとの間に媒体Sがセットされたときに、媒体Sの端部(ここでは、左端部)上方に位置するようになっている。
また、光学センサ64は、用紙ガイド9の移動に伴い、用紙ガイド9とともに給紙トレイ8に対して媒体Sの幅方向B(キャリッジ移動方向ともいう)に沿って相対的に移動する。これにより、用紙ガイド9が移動されても、用紙ガイド9が媒体Sに近接していれば、光学センサ64は、必ずその媒体Sの端部上方に配置される。
<光学センサの構成>
図7は、光学センサ64の構成を詳しく説明したものである。この光学センサ64は、反射型光学センサであり、同図に示すように、光を発光する発光部66と、光を受光する受光部68とを備えている。これら発光部66および受光部68は、給紙トレイ8との間に所定の間隔Dをあけて配置されている。そして、用紙ガイド9と、給紙トレイ8の右側の突起部62Bとの間に媒体Sがセットされたときには、媒体Sが光学センサ64と、給紙トレイ8との間に挿入される。これにより、光学センサ64は、媒体Sと対向する。
発光部66は、例えば、発光ダイオードなどにより構成され、媒体Sに向けて光を発する。一方、受光部68は、例えば、フォトトランジスタなどにより構成され、媒体Sによって反射された光を受光する。
受光部68は、当該受光部68に入射した光の強さに応じた信号を生成して出力する。つまり、受光部68に入射した光の強さが強い場合には、例えば、レベルの高い信号を生成して出力する。また、受光部68に入射した光の強さが弱い場合には、例えば、レベルの低い信号を生成して出力する。
受光部68により生成された信号は、光学センサ64から検出信号として外部へと出力される。本実施形態では、光学センサ64の受光部68にて生成された信号は、図4に示すように、光学センサ64からセンサ制御部70へと入力される。そして、センサ制御部70は、光学センサ64の受光部68にて生成された信号のレベルに関する情報をコントローラ126に伝達する。
<センサ制御部>
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1にあっては、図4に示すように、光学センサ64は、センサ制御部70により駆動制御されている。センサ制御部70は、コントローラ126からの命令に従って光学センサ64を駆動制御する。つまり、センサ制御部70は、コントローラ126から命令があると、光学センサ64の発光部66から光を発光させたり、発光部66による発光を停止させたりする。さらに、センサ制御部70は、A/D変換部72を備え、このA/D変換部72により、光学センサ64の受光部68から出力された信号をアナログ信号からデジタル信号へと変換する。具体的には、センサ制御部70は、光学センサ64から出力された信号をA/D変換してデジタルデータに変換して、光学センサ64の受光部68にて生成された信号のレベルに関する情報として、コントローラ126に出力する。
<コントローラの処理>
コントローラ126は、センサ制御部70から伝達された情報から、光学センサ64の受光部68が受光した光の強さに関する情報を取得する。そして、コントローラ126は、その取得した情報に基づき、光学センサ64により媒体Sが検出されたか否かを判定する。ここでは、コントローラ126は、光学センサ64から出力された信号のレベルが所定のレベルに達したか否かに基づき、媒体Sの検出の有無を判定する。つまり、例えば、光学センサ64から出力の信号のレベルが所定値に達していた場合には、コントローラ126は、光学センサ64により媒体Sが検出されたと判定する。また、光学センサ64からの信号のレベルが所定のレベルに満たない場合には、コントローラ126は、光学センサ64により媒体Sが検出されなかったと判定する。
図8は、このときのコントローラ126の処理手順の一例を説明するフローチャートである。コントローラ126は、まず、センサ制御部70に対して、光学センサ64の発光部66を発光させる命令を発行する(S200)。センサ制御部70は、コントローラ126からの命令により、光学センサ64の発光部66を発光させる。また、センサ制御部70は、このときに受光部68が受光した光の強弱に応じた信号を光学センサ64から取得する。そして、センサ制御部70は、光学センサ64から出力された信号のレベルに関する情報をコントローラ126に伝達する。コントローラ126は、光学センサ64から出力された信号のレベルに関する情報をセンサ制御部70から取得する(S202)。
そして、コントローラ126は、光学センサ64からの信号のレベルに関する情報に基づき、光学センサ64により媒体Sが検出されたか否かを判定する。ここで、コントローラ126は、光学センサ64からの信号のレベルが所定のレベルに到達したか否かにより判定する(S204)。つまり、光学センサ64から出力された信号のレベルが所定の基準レベル以上であった場合には、コントローラ126は、光学センサ64により媒体Sが検出されたと判定する(S206)。すなわち、コントローラ126は、用紙ガイド9が適正な位置、即ち媒体Sの端部近傍に位置していると判定する。一方、光学センサ64から出力された信号のレベルが所定のレベルに満たない場合には、コントローラ126は、光学センサ64により媒体Sが検出されなかったと判定する(S208)。すなわち、コントローラ126は、用紙ガイド9が適正な位置、即ち媒体Sの端部近傍に位置していると判定する。
このようにして光学センサ64の受光部68からの信号に基づき、光学センサ64による媒体Sの有無の検出を行った後、コントローラ126は、処理を終了する。
<媒体の検出範囲について>
図9は、光学センサ64により媒体Sを検出することができる範囲について説明したものである。光学センサ64は、同図に示すように、用紙ガイド9のつまみ部10の上端部に、その上端部から媒体S側、即ち、ここでは右側に突出して一体的に設けられている。光学センサ64と給紙トレイ8の上面部との間には、所定の間隔Dが設けられ、光学センサ64は、給紙トレイ8に対向して配置される。光学センサ64の発光部66からの光は、同図に示すように、当該発光部66から下向きに、媒体S(給紙トレイ8の上面部)に向けて発せられる。光学センサ64の発光部66から発せられた光によって媒体S上には、スポットSpが形成される。このスポットSpは、用紙ガイド9の媒体Sとの当接面9D(右側面部)から若干離れた位置に形成される。
これによって、媒体Sの端部が、用紙ガイド9の当接面9D(右側面部)から若干離れていても、光学センサ64により媒体Sが検出される。すなわち、用紙ガイド9が媒体Sの端部と完全に密着していなくても、光学センサ64により媒体Sが検出される。これは、用紙ガイド9が必ずしも媒体Sの端部に密着している必要はないからである。つまり、用紙ガイド9が媒体Sの端部からある程度離れていても、用紙ガイド9によって媒体Sの位置ずれを十分に規制することができるからである。媒体Sの位置ずれを十分に規制することができれば、用紙ガイド9の目的は達成される。
用紙ガイド9により媒体Sの位置ずれを規制するために必要な、用紙ガイド9と媒体Sの端部との間の最大許容離間距離Lcは、印刷装置毎にそれぞれ個別に異なるが、概ね、1mm以上10mm以下の範囲内に設定されると好ましい。
光学センサ64は、この最大許容離間距離Lc内に媒体Sがあるか無いかを検出すれば良い。つまり、この最大許容離間距離Lcは、本発明の「所定の距離」に相当する。この最大許容距離Lcが、光学センサ64による媒体Sの有無の検出の判定基準となる。用紙ガイド9と媒体Sとの間の距離が、最大許容離間距離Lcよりも小さい場合には、光学センサ64により媒体Sが検出される。また、用紙ガイド9と媒体Sとの間の間隔が最大許容離間距離Lcよりも大きい場合には、光学センサ64により媒体Sが検出されない。
光学センサ64により媒体Sの検出範囲を設定する方法としては、次のような方法がある。
(1)光学センサ64の位置を調節する。例えば、光学センサ64と、用紙ガイド9の媒体Sの当接面9Dとの間の距離を調節する。
(2)光学センサ64の発光部66から発せられる光のスポットSpの径を調節する。スポットSpの径を小さくして、光学センサ64による媒体Sの検出範囲を狭くしたり、また、スポットSpの径を大きくして、光学センサ64による媒体Sの検出範囲を広げたりする。
(3)コントローラ126により媒体Sの有無の判定基準となる所定の基準レベルを調節する。この場合、所定の基準レベルを高くすれば、判定基準となる所定の距離(本発明の「所定の距離」に相当)を狭めることができる。また、所定の基準レベルを低くすれば、判定基準となる所定の距離(本発明の「所定の距離」に相当)を広げることができる。
これらの方法により、光学センサ64による媒体Sの検出範囲を適宜調節することができる。つまり、用紙ガイド9が媒体Sの端部近傍にあるか否かの判定基準となる、用紙ガイド9と媒体Sとの間の本発明の「所定の距離」を適宜変更することができる。
===コンピュータの処理(1)===
図10は、このときのコンピュータ140の処理手順の一例を説明する。コンピュータ140は、ユーザーから印刷命令があると(S302)、インクジェットプリンタ1に対して、光学センサ64による媒体Sの有無をチェックをする旨の命令を発行する(S304)。
インクジェットプリンタ1のコントローラ126は、コンピュータ140から命令があると、光学センサ64により媒体Sの有無をチェックする。そして、コントローラ126は、そのチェックの結果をコンピュータ140に伝達する。コンピュータ140は、インクジェットプリンタ1からのチェックの結果を受信する(S306)。
そして、コンピュータ140は、光学センサ64により媒体Sが検出された否かを調べる(S308)。ここで、光学センサ64により媒体Sが検出された場合には、媒体Sの近傍に用紙ガイド9があると判断し、用紙ガイド9により媒体Sの位置ずれを十分に規制することができるとして、印刷データを生成して(S314)、その印刷データをインクジェットプリンタ1に向けて送信する(S316)。
一方、光学センサ64により媒体Sが検出されなかった場合には、用紙ガイド9が媒体Sの端部近傍に配置されていないと判断し、その原因として、用紙ガイド9が媒体Sの端部近傍に配置されていないか、または印刷する媒体Sが給紙トレイ8にセットされていない可能性があるとして、ユーザーに対してその旨をメッセージの表示等により報知する(S310)。そして、コンピュータ140は、ユーザーからの印刷再開指示を待つ(S312)。ここで、ユーザーから印刷再開指示があった場合には、コンピュータ140は、再びステップS304へと戻り、インクジェットプリンタ1に対して、光学センサ64による媒体Sの有無をチェックをする旨の命令を発行する(S304)。これにより、コンピュータ140は、光学センサ64により媒体Sが検出された否かをチェックする。コンピュータ140は、光学センサ64により媒体Sが検出されるまで、繰り返しユーザーに対してメッセージの表示等により報知するとともに(S310)、インクジェットプリンタ1に対して、光学センサ64による媒体Sの有無をチェックをする旨の命令を発行する(S304)。
===まとめ===
以上本実施形態に係るインクジェットプリンタ1にあっては、用紙ガイド9の近傍に媒体Sがあるか否かを確認するための光学センサ64を備えたことで、用紙ガイド9により媒体Sの位置ずれを十分に規制することができるか否かを調べることができる。これにより、媒体Sに対して印刷を施す際に、媒体Sに位置ずれが生じるのを防止することができる。
また、本実施形態にあっては、用紙ガイド9と媒体Sとが多少離れていても、光学センサ64により媒体Sを検出することができる。このことから、用紙ガイド9が厳密に媒体Sに密着されなくても、媒体非検出と判定されずに済む。したがって、ユーザーによる用紙ガイド9の設置位置に多少誤差が生じても、これを許容することができる。
また、本実施形態にあっては、センサとして光学センサ64を用いたことで、媒体Sを非接触にて簡単に検出することができる。これによって、媒体Sを長期にわたって精度良く検出することができる。
===他の構成例<1>===
図11は、用紙ガイド9に光学センサ64を設ける他に、給紙トレイ8の右側の突起部62Bにも光学センサ80を設けた場合の一例を示している。なお、この右側の突起部62Bは、用紙ガイド9とともに、媒体Sの端部近傍、ここでは右端部近傍に位置して、媒体Sの位置ずれを規制する規制ガイドとして機能する(本発明の「固定ガイド」に相当)。
この光学センサ80は、同図に示すように、突起部62Bの左側面部に、当該左側面部から媒体S側に向かって突出して設けられている。この光学センサ80と、給紙トレイ8との間には、所定の間隔が設けられ、光学センサ80は、給紙トレイ8と対向して設置されている。用紙ガイド9と突起部62Bとの間に媒体Sがセットされたときには、光学センサ80は、媒体Sの端部の上方に位置する。
また、この光学センサ80は、用紙ガイド9に設けられた光学センサ64と同様に、光を発光する発光部82と、光を受光する受光部84とを備えている。これら発光部82および受光部84は、給紙トレイ8にセットされた媒体Sに対向するように設置されている。発光部82は、例えば、発光ダイオードなどにより構成され、媒体Sに向けて光を発する。また、受光部84は、例えば、フォトトランジスタなどにより構成され、媒体Sによって反射された光を受光する。受光部84は、当該受光部84に入射した光の強さに応じた信号を生成して出力する。
受光部84により生成された信号は、光学センサ80から検出信号として外部へと出力され、受光部84が受光した光の強さに関する情報としてコントローラ126に伝達される。
コントローラ126は、光学センサ80からの情報に基づき、光学センサ80により媒体Sが検出されたか否かを判定する。ここで、光学センサ80から出力の信号のレベルが所定値に達していた場合には、コントローラ126は、光学センサ80により媒体Sが検出されたと判定する。つまり、突起部62Bの近傍に媒体Sがあると判断する。また、光学センサ80からの信号のレベルが所定のレベルに満たない場合には、コントローラ126は、光学センサ80により媒体Sが検出されなかったと判定する。つまり、突起部62Bの近傍に媒体Sはないと判断する。
このように給紙トレイ8にセットされた媒体Sの両側から、当該媒体Sの位置ずれを規制する用紙ガイド9と突起部62Bの双方にそれぞれ光学センサ64、80を設けたことで、媒体Sがきちんと用紙ガイド9と突起部62Bとの間にセットされたか否かを判別することができる。
なお、ここでは、光学センサ64、80が用紙ガイド9と突起部62Bのそれぞれ設置されていたが、本発明にあっては、突起部62Bにのみ光学センサ80が設けられていても良い。すなわち、用紙ガイド9には、光学センサ64が設けられなくても良い。
===他の構成例<2>===
図12は、給紙ユニット4の他の構成例について説明するための図である。ここでは、給紙ユニット4には、給紙トレイ8と、用紙ガイド9A、9Bとが設けられている。用紙ガイド9A、9Bは、給紙トレイ8にセットされた用紙等の媒体Sの位置ずれを規制するために設けられている。媒体Sは、これら2つの用紙ガイド9A、9Bの間にセットされる。2つの用紙ガイド9A、9Bは、給紙トレイ8にセットされた媒体Sを左右両側から挟み込んで、印刷時に媒体Sが、印刷部、即ちプラテン14側へと送られるときに、媒体Sに位置ずれが生じないように媒体Sを案内する。
また、2つの用紙ガイド9A、9Bは、同図に示すように、給紙トレイ8の横幅方向、即ち図中矢印C方向に沿ってそれぞれスライド移動自在に設けられている。2つの用紙ガイド9A、9Bは、相互に連動して図中矢印C方向に沿って移動するように構成されている。すなわち、一方の用紙ガイド9Aが移動すると、他方の用紙ガイド9Bも連動して移動するようになっている。つまり、これら2つの用紙ガイド9A、9Bを相互に連動して移動させるような図示しない機構が給紙トレイ8の裏部等に設けられている。ここでは、一方の用紙ガイド9Aが他方の用紙ガイド9Bから離れる方向に移動した場合、他方の用紙ガイド9Bもこれに連動して、一方の用紙ガイド9Aから離れる方向に移動するようになっている。また、一方の用紙ガイド9Aが他方の用紙ガイド9Bに接近する方向に移動した場合には、他方の用紙ガイド9Bについてもこれに連動して、一方の用紙ガイド9Aに接近する方向に移動するようになっている。これにより、給紙トレイ8にセットされる媒体Sが、必ず給紙トレイ8に中央にセットされるようにすることができる。
このように各々スライド移動自在に設けられた2つの用紙ガイド9A、9Bを備えた場合に、ここでは、各用紙ガイド9A、9Bに対してそれぞれ光学センサ64A、64Bを設ける。各光学センサ64A、64Bは、同図に示すように、前述した場合と同様に、用紙ガイド9A、9Bの媒体S側に突出して設けられている。各光学センサ64A、64Bは、それぞれ発光部66A、66Bと、受光部68A、68Bとを備えている。発光部66A、66Bから媒体Sに向けて光が照射されて、媒体Sにより反射された光が受光部68A、68Bにて受光される。これにより、各用紙ガイド9A、9Bの近傍に媒体Sがあるかどうか検出する。
このようにスライド自在な2つの用紙ガイド9A、9Bにそれぞれ光学センサ64A、64Bを設けることによって、これら2つの用紙ガイド9A、9Bの間に、媒体Sがきちんとセットされているか否かを簡単に調べることができる。
なお、ここでは、2つの用紙ガイド9A、9Bにそれぞれ光学センサ64A、64Bが設けられていたが、本発明にあっては、必ずしもこのように2つの用紙ガイド9A、9Bの双方にそれぞれ光学センサ64A、64Bが設けられなくても良い。すなわち、2つの用紙ガイド9A、9Bのうちの少なくともどちらか一方の用紙ガイドに光学センサ64A、64Bが設けられていても良い。
===位置センサ<1>===
<位置センサの概要>
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1にあっては、図13に示すように、用紙ガイド9の現在位置を検出するための位置センサ150を備えていても良い。このような位置センサ150を備えれば、光学センサ64により用紙ガイド9の近傍に媒体Sがあるか無いか調べた後、位置センサ150により用紙ガイド9の現在位置を検出して、給紙トレイ8にセットされている媒体Sの横幅寸法を調べることができる。
ここでは、位置センサ150により給紙トレイ8に対する用紙ガイド9の任意の位置を検出することができる。この位置センサ150は、例えば、給紙トレイ8の裏面部等に設けられる。位置センサ150の検出結果については、図13に示すように、コントローラ126に伝達される。すなわち、位置センサ150からコントローラ126へと、用紙ガイド9の位置に応じた検出信号が出力される。コントローラ126は、位置センサ150からの検出信号に基づき、用紙ガイド9の現在位置に関する情報を取得する。
<センサの構成(1)>
図14は、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1に設けられる位置センサ150の構成例を簡略的に示したものである。図14Aは、その位置センサ150の構成を説明する平面図であり、図14Bは、その位置センサ150の構成を説明する側面図である。
この位置センサ150は、図14A及び図14Bに示すように、用紙ガイド9に一体的に接合されたターンベルト90と、ターンベルト90の一端部側に設けられたプーリー92と、ターンベルト90の他端部側にプーリー94を介して設けられた回転式可変抵抗器96とを備えている。ターンベルト90は、用紙ガイド9の移動方向に沿って設けられたものである。その長さLtは、用紙ガイド9の移動範囲に対応して設定されている。また、ターンベルト90は、2つのプーリー92、94の間に掛け渡されている。
一方、回転式可変抵抗器96は、プーリー94が一体的に設けられた回転軸98と、この回転軸98の回転量を検出する可変抵抗器本体100とを備えている。
回転軸98は、用紙ガイド9の移動によりターンベルト90が回転すると、プーリー94を介して回転する。可変抵抗器本体100は、この回転軸98の回転量に応じて抵抗値が変動する。すなわち、用紙ガイド9が、例えば、左の方向に向かって移動したときには、抵抗値が増大し、また、用紙ガイド9が、その方向とは反対の方向、即ち右の方向に向かって移動したときには、抵抗値が減少する。これにより、可変抵抗器本体100の現在の抵抗値から、用紙ガイド9の現在のポジジョンを取得することができる。
可変抵抗器本体100の抵抗値に関する情報は、コントローラ126へと伝達される。コントローラ126は、可変抵抗器本体100の抵抗値に関する情報に基づき、用紙ガイド9の現在位置を検出する。
<センサの構成(2)>
図15は、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1に設けられる位置センサ150として、他の可変抵抗器を用いた場合の構成について説明したものである。図15Aは、その位置センサ150の構成を説明する平面図であり、図15Bは、その位置センサ150の構成を説明する側面図である。
この位置センサ150は、図15Aおよび図15Bに示すように、可変抵抗器として、スライド式可変抵抗器102を備えたものである。ここで、スライド式可変抵抗器102は、用紙ガイド9と一体的に接合されたスライダ104と、このスライダ104の移動量を検出することができる可変抵抗器本体106とを備えている。
可変抵抗器本体106は、用紙ガイド9の移動方向に沿って設けられている。この可変抵抗器本体106には、図15Aに示すように、スライダ104を案内するためのガイド溝108が設けられている。このガイド溝108は、用紙ガイド9の移動方向に沿って形成されたもので、その長さLsは、用紙ガイド9の移動範囲に対応して設定されている。スライダ104は、用紙ガイド9が移動すると、ガイド溝108に沿って相対的に移動する。
一方、可変抵抗器本体106は、スライダ104がガイド溝108に沿って移動すると、その移動量に応じて抵抗値が変動する。すなわち、例えば、用紙ガイド9が、左の方向に向かって移動したときには、抵抗値が増大し、また、用紙ガイド9が、その方向とは反対の方向、即ち右の方向に向かって移動したときには、抵抗値が減少する。これにより、可変抵抗器本体106の現在の抵抗値から、用紙ガイド9の現在のポジジョンを取得することができる。
この可変抵抗器本体106の抵抗値に関する情報がコントローラ126へと伝達される。コントローラ126は、可変抵抗器本体106の抵抗値に関する情報に基づき、用紙ガイド9の現在位置を検出する。
===位置センサ<2>===
<センサの概要>
図16は、位置センサの他の構成例について説明したものである。この位置センサ152は、同図に示すように、位置検出用パターン110と、この位置検出用パターン110を読み取る光学センサ112とを備えている。位置検出用パターン110は、用紙ガイド9の位置を検出するために、給紙トレイ8側に設けられている。位置検出用パターン110は、給紙トレイ8の上面上に、用紙ガイド9の移動方向、即ちキャリッジ41の移動方向に沿って帯状に形成されている。この位置検出用パターン110は、シート材や接着テープなどに印刷されたりして給紙トレイ8上に貼付等により設けられている。
一方、光学センサ112は、同図に示すように、用紙ガイド9に設けられている。この光学センサ112は、給紙トレイ8に設けられた位置検出用パターン110の上方に、位置検出用パターン110に対向して設けられている。用紙ガイド9が移動すると、用紙ガイド9とともに、光学センサ112が、位置検出用パターン110の上方を位置検出用パターン110に沿って相対的に移動する。
<光学センサの構成>
図17は、光学センサ112の構成を詳しく説明したものである。この光学センサ112は、反射型光学センサであり、同図に示すように、光を発光する発光部113と、光を受光する受光部114とを備えている。これら発光部113および受光部114は、位置検出用パターン110に対して所定の間隔Fをあけて、位置検出用パターン110に対向して配置される。発光部113は、例えば、発光ダイオードなどにより構成され、位置検出用パターン110に向けて光を発する。一方、受光部114は、例えば、フォトトランジスタなどにより構成され、位置検出用パターン110によって反射された光を受光する。
発光部113が発光する光のスポット径は、位置検出用パターン110の縦幅寸法Nとほぼ等しいか、若しくはそれよりも大きく設定される。これにより、発光部113から発せられた光は、位置検出用パターン110の縦幅方向全体にわたって照射される。受光部114には、位置検出用パターン110の縦幅方向全体にわたって反射された光が入射する。
受光部114は、当該受光部114に入射した光の強さに応じた信号を生成して出力する。つまり、受光部114に入射した光の強さが強い場合には、例えば、レベルの高い信号を生成して出力する。また、受光部114に入射した光の強さが弱い場合には、例えば、レベルの低い信号を生成して出力する。
受光部114により生成された信号は、光学センサ112から検出信号として外部へと出力される。本実施形態では、光学センサ112の受光部114にて生成された信号は、コントローラ126へと出力される。
<位置検出用パターン>
位置検出用パターン110について説明する。図18は、この位置検出用パターン110を詳しく示したものである。本実施形態の位置検出用パターン110は、同図に示すように、直角三角形状に形成された白色の領域WHと、同じく直角三角形状に形成された黒色の領域BKとの2つの異なる色の領域を有している。これら直角三角形状の白色の領域WHと、黒色の領域BKとは、相互に斜辺どうしが密着し、これら2つの直角三角形状の領域WH、BKによって、長方形状の横長な位置検出用パターン110が形成されている。
白色の領域WHは、位置検出用パターン110の左部側に偏って設けられている。また、黒色の領域BKは、位置検出用パターン110の右部側に偏って設けられている。これにより、白色の領域WHと黒色の領域BKとの割合が、用紙ガイド9の移動方向に沿って異なっている。つまり、位置検出用パターン110の左側の部分では、黒色の領域BKの割合が、白色の領域WHの割合よりも大きくなっている。また、位置検出用パターン110の右側の部分では、白色の領域WHの割合が、黒色の領域BKの割合よりも大きくなっている。
このように白色の領域WHと黒色の領域BKとの割合が、位置検出用パターン110上の位置に応じて異なることで、発光部113から発光された光の反射率が異なっている。つまり、白色の領域WHの割合が黒色の領域BKの割合よりも大きい位置検出用パターン110の右側の部分では、光の反射率が低くなっている。また、白色の領域WHの割合が黒色の領域BKの割合よりも大きい位置検出用パターン110の右側の部分では、光の反射率が高くなっている。つまり、発光部113から発光された光の反射率は、位置検出用パターン110の右側の部分から左側の部分にかけて、用紙ガイド9の移動方向に沿って徐々に低くなっている。
このように位置検出用パターン110上の位置に応じて、発光部113から発光された光の反射率が異なることで、用紙ガイド9の現在位置を検出することができる。つまり、位置検出用パターン110上の位置に応じて反射される光の強さが異なるから、その反射された光の強さを調べることで、用紙ガイド9の位置を検出することができる。
特に、本実施形態の位置検出用パターン110では、白色の領域WHと黒色の領域BKとの割合が、用紙ガイド9の移動方向に沿って徐々に変化していることから、給紙トレイ8に対する用紙ガイド9の任意の位置を検出することができる。
また、位置検出用パターン110の長さLmは、用紙ガイド9の移動範囲に対応して設定されているから、用紙ガイド9がどこの位置に設置されていても、これを検出することができる。
<コントローラの処理>
コントローラ126は、光学センサ112から出力された信号に基づき、用紙ガイド9の現在位置を検出する。つまり、ここで、コントローラ126は、例えば、受光部114が受光した光の強さが強ければ強いほど、用紙ガイド9が給紙トレイ8の右側に移動していると判断する。一方、コントローラ126は、受光部114が受光した光の強さが弱ければ弱いほど、用紙ガイド9が給紙トレイ8の左側に移動していると判断する。
これにより、コントローラ126は、用紙ガイド9の現在位置を検出することができる。しかも、位置検出用パターン110は、図18に示すように、右側部から左側部にかけて、光学センサ112の発光部113が発光する光の反射率が異なっているから、コントローラ126は、用紙ガイド9の任意の位置を検出することができる。なお、本実施形態のコントローラ126は、本発明の「検出部」に相当する。
<他の位置検出用パターン(1)>
図19は、他のタイプの位置検出用パターン116の一例を説明するものである。ここで用いられた位置検出用パターン116は、同図に示すように、用紙ガイド9の移動方向Bに沿って色の濃度が異なるパターンである。ここでは、黒色の濃度が用紙ガイド9の移動方向Bに沿って異なっている。また、位置検出用パターン116の右端部から左端部にかけて、色の濃度が徐々に濃くなるように設定されている。つまり、位置検出用パターン116の右端部では、黒色の濃度が薄く、白色に近い色となっている。また、位置検出用パターン116の左端部では、黒色の濃度が濃く、黒色に近い色となっている。位置検出用パターン116の右端部から左端部にかけては、灰色が徐々に濃くなっている。
このように色の濃度が、用紙ガイド9の移動方向に沿って位置検出用パターン116上の位置に応じて異なることで、発光部113から発光された光の反射率も異なる。つまり、ここでは、黒色の濃度が薄い位置検出用パターン116の右端部では、光の反射率が低く、また、黒色の濃度が濃い位置検出用パターン116の左端部では、光の反射率が高くなっている。
このように位置検出用パターン116上の位置に応じて、発光部113から発光された光の反射率が異なることで、用紙ガイド9の現在位置を検出することができる。特に、この位置検出用パターン116においては、色の濃度が、用紙ガイド9の移動方向に沿って徐々に変化していることから、給紙トレイ8に対する用紙ガイド9の任意の位置を検出することができる。
なお、この場合、光学センサ112の発光部113のスポット径については、前述した実施形態のように、位置検出用パターン116の幅寸法Nとほぼ等しいか、若しくはそれよりも大きく設定される必要はない。つまり、ここでは、色の濃度が異なることにより、光の反射率が異なっているから、位置検出用パターン116上のどのポイントに発光部113から光を照射しても、位置検出用パターン116上の位置に応じた光の反射率の相違を検出することができる。このような位置検出用パターン116であっても、用紙ガイド9の任意の位置を検出することができる。
===媒体のサイズと横幅寸法の関係===
図20は、媒体Sの各種定形サイズと、その横幅寸法とを具体的に示したものである。図21は、各種媒体Sの横幅寸法の関係を具体的に示したものである。ここでは、最も大きいサイズの媒体が「letter」となっている。この「letter」から、「A4」、「往復はがき」、「B5」、「A5」、「2L」、「A6」、「はがき」、「L」、「名刺」、「カード」の順に横幅寸法が小さくなっている。このように媒体Sの種類に応じて横幅寸法が異なることから、横幅寸法を検出することによって、媒体Sの種類を判別することも可能となる。
しかも、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1では、位置センサ150、152により、用紙ガイド9の任意の位置を検出することができる。このことから、横幅寸法にあまり差がない媒体、例えば、「letter」と「A4」や、「A4」と「はがき」、「A6」と「はがき」、「名刺」と「カード」などについても、用紙ガイド9の位置を的確に検出して、媒体Sの種類をそれぞれ比較的簡単に判別することも可能となる。
なお、ここで行われる位置センサ150、152からの検出結果に基づく媒体Sの種類を判別する処理は、インクジェットプリンタ1のコントローラ126により行われても良く、また外部に接続されたコンピュータ140により行われても良い。
<他の位置検出用パターン(2)>
「letter」と「A4」や、「A4」と「はがき」、「A6」と「はがき」、「名刺」と「カード」など、横幅寸法にあまり差がない媒体Sのサイズを判別するために、位置センサ152の位置検出用パターンとして、次のようなパターンを備えていても良い。
図22は、その位置検出用パターンの一例を示したものである。ここでは、位置検出用パターンとして、直角三角形状の黒色の領域BKを1つ有する第1パターン117Aと、直角三角形状の黒色の領域BK1、BK2、BK3を複数有する第2パターン117Bとが設けられている。ここで、第1パターン117Aは、直角三角形状に形成された黒色の領域BKと、同じく直角三角形状に形成された白色の領域WHとを有している。これら2つの領域BK、WHは、相互に斜辺どうしが密着して、横長な長方形状の第1パターン117Aをなしている。
一方、第2パターン117Bは、ここでは、直角三角形状の黒色の領域BK1、BK2、BK3を3つ有している。各黒色の領域BK1、BK2、BK3は、用紙ガイド9の移動方向に沿って、相互に間隔をあけて離散して配置されている。さらに本実施形態では、各黒色の領域BK1、BK2、BK3の大きさが異なっている。ここでは、黒色の領域BK1の大きさが最も大きく、次に黒色の領域BK2、黒色の領域BK3の順になっている。これら黒色の領域BK1、BK2、BK3は、用紙ガイド9の位置検出をより高精度に行うために設けられている。
つまり、第1パターン117Aでは、直角三角形状の黒色の領域BKが1つしか設けられていないことから、この第1パターン117Aのみ基づいて用紙ガイド9の位置検出を行った場合に、横幅寸法にあまり差がない媒体Sの場合に、媒体Sの横幅寸法を正確に検出することができず、媒体Sの種類を的確に把握することが困難になる虞がある。そこで、第1パターン117Aの他に、第2パターン117Bも併用して位置検出を行う。
第2パターン117Bの3つの黒色の領域BK1、BK2、BK3は、それぞれ横幅寸法にあまり差がない媒体Sの種類をより正確に判別することができるようにするために、それらの媒体Sの横幅寸法に対応する位置付近にそれぞれ設けられている。例えば、黒色の領域BK1は、「letter」、「A4」および「往復はがき」の間の判別をより正確に行うために設けられる。また、黒色の領域BK2は、「A6」、「はがき」および「L」の間の判別をより正確に行うために設けられる。また、黒色の領域BK3は、「名刺」および「カード」の間の判別をより正確に行うために設けられる。これら3つの黒色の領域BK1、BK2、BK3が設けられていることによって、横幅寸法が非常に近い媒体Sの種類をより高精度に判別することができる。
なお、ここでは、これら第1パターン117Aおよび第2パターン117Bを各々個別に検出するために、2つの光学センサ112A、112Bが、用紙ガイド9に一体的に設けられている。
また、ここでは、直角三角形状の黒色の領域BK、BK1、BK2、BK3を有する第1パターン117Aおよび第2パターン117Bを用いた場合について説明したが、これら第1パターン117Aおよび第2パターン117Bの代わりに、図19で説明するような、用紙ガイド9の移動方向に沿って色の濃度が異なるパターンが設けられても良い。
===コントローラの処理===
コントローラ126は、外部のコンピュータ140から用紙ガイド9の位置検出命令があると、位置センサ150、152から用紙ガイド9の現在位置に関する情報を取得する。そして、コントローラ126は、取得した用紙ガイド9の現在位置に関する情報をコンピュータ140に伝達する。
図23は、コントローラ126による用紙ガイド9の位置検出処理の一例を説明するフローチャートである。ここでは、まず、コントローラ126は、外部のコンピュータ140から用紙ガイド9の位置検出命令を取得する(S402)。このような命令をコンピュータ140から受け取ると、コントローラ126は、位置センサ150、152から用紙ガイド9の現在位置に関する情報を取得する(S404)。そして、コントローラ126は、取得した用紙ガイド9の現在位置に関する情報から、用紙ガイド9の現在位置を演算等により割り出す処理を行う(S406)。このようにして用紙ガイド9の現在位置を割り出した後、コントローラ126は、割り出した用紙ガイド9の現在位置に関する情報を外部のコンピュータ140に向けて送信する(S408)。
===コンピュータの処理(2)===
図24は、媒体Sの検出処理と、用紙ガイド9の位置検出処理との双方を行ったときのコンピュータの処理手順の一例について説明したものである。
コンピュータ140は、ユーザーから印刷命令があると(S502)、インクジェットプリンタ1に対して、用紙ガイドの近傍に媒体Sがあるか否かをチェックする旨の命令を発行する(S504)。インクジェットプリンタ1のコントローラ126は、コンピュータ140から命令があると、光学センサ64により媒体Sの有無をチェックする。そして、コントローラ126は、そのチェックの結果をコンピュータ140に伝達する。
コンピュータ140は、インクジェットプリンタ1からのチェックの結果を受信すると(S506)、次に、インクジェットプリンタ1に対して、用紙ガイド9の位置を検出する旨の命令を発行する(S508)。なお、ここで、インクジェットプリンタ1の光学センサ64により媒体Sが検出されなかった場合には、用紙ガイド9が媒体Sの端部近傍に配置されていないか、または印刷する媒体Sが給紙トレイ8にセットされていない可能性があるとして、ユーザーに対してその旨をメッセージの表示等により報知する。
インクジェットプリンタ1のコントローラ126は、コンピュータ140から用紙ガイド9の位置検出命令があると、位置センサ150、152から用紙ガイド9の現在位置に関する情報を取得する。そして、コントローラ126は、取得した用紙ガイド9の現在位置に関する情報をコンピュータ140に伝達する。
コンピュータ140は、インクジェットプリンタ1から用紙ガイド9の現在位置に関する情報を取得する(S510)。そして、コンピュータ140は、取得した情報から、印刷しようとする媒体Sのサイズを判定する(S512)。ここでは、コンピュータ140は、「A4サイズ」や「B5サイズ」、「はがきサイズ」などのサイズを判定する。
そして、コンピュータ140は、判定により得られた媒体Sのサイズに基づき、印刷データを生成する(S514)。ここでは、コンピュータ140は、インクジェットプリンタ1から送られてきた用紙ガイド9の現在位置に関する情報から、給紙トレイ8に実際にセットされている媒体Sのサイズに関する情報を取得し、その情報から、これから印刷しようとする媒体Sのサイズに合うように画像が印刷されるような印刷データを生成する。コンピュータ140は、生成した印刷データをインクジェットプリンタ1に向けて送信する(S516)。
===印刷システム等の構成===
次に、本発明に係る印刷システムの一実施形態について、印刷装置としてインクジェットプリンタ1を備えた場合を例に説明する。図25は、本発明に係る印刷システムの一実施形態の外観構成を示したものである。この印刷システム300は、コンピュータ140と、表示装置304と、入力装置306とを備えている。コンピュータ140は、パーソナルコンピュータなどをはじめとする各種コンピュータにより構成される。
コンピュータ140は、フロッピーディスクドライブ装置314やCD−ROMドライブ装置316などの読み取り装置312を備える。この他に、コンピュータ140は、例えば、MO(Magnet Optical)ディスクドライブ装置やDVDドライブ装置などを備えても良い。また、表示装置304は、CRTディスプレイやプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ等など、各種表示装置により構成される。入力装置306は、キーボード308やマウス310などにより構成される。
図26は、本実施形態の印刷システムのシステム構成の一例を示したブロック構成図である。コンピュータ140は、フロッピーディスクドライブ装置314やCD−ROMドライブ装置316などの読み取り装置312の他に、CPU318と、メモリ320と、ハードディスクドライブ322とを備えている。
CPU318は、コンピュータ140の全体の制御を行う。また、メモリ320には、各種データが記憶される。ハードディスクドライブ322には、本実施形態のインクジェットプリンタ1等の印刷装置を制御するためのプログラムとして、プリンタドライバなどがインストールされている。CPU318は、ハードディスクドライブ322に記憶されたプリンタドライバなどのプログラムを読み込んで、プログラムに従って動作する。また、CPU318には、コンピュータ140の外部に設置された表示装置304や入力装置306、インクジェットプリンタ1などが接続される。
なお、このようにして実現された印刷システム300は、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
===その他の実施の形態===
以上、一実施形態に基づき、本発明に係る印刷装置について説明したが、上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更または改良され得るとともに、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に係る印刷装置に含まれるものである。
また、本実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部又は全部をソフトウェアによって置き換えてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアによって置き換えてもよい。
また、印刷装置(インクジェットプリンタ1)側にて行っていた処理の一部をコンピュータ140側にて行ってよく、また、印刷装置(インクジェットプリンタ1)とコンピュータ140との間に専用の処理装置を介設して、この処理装置にて処理の一部を行わせるようにしてもよい。
<給紙部について>
前述した実施の形態では、本発明の給紙部として、印刷装置(インクジェットプリンタ1)の背部に、媒体Sが斜めにセットされるような給紙トレイ8を例にして説明したが、本発明の給紙部にあっては、このような給紙トレイ8に限らない。つまり、媒体Sが斜めではなく水平にセットされる給紙トレイを備えた給紙部であっても良い。また、印刷装置に着脱自在に装着されるような給紙カセットなども、本発明の給紙部に該当する。この他、印刷される媒体Sがセットされる部位であれば、いかなる部位も、本発明の給紙部に該当する。
<規制ガイドについて>
前述した実施の形態では、本発明の規制ガイドとして、図1や図6、図11、図12に示すようなつまみ部10を有する長方形状の用紙ガイド9を例にして説明したが、本発明の規制ガイドにあっては、このような用紙ガイド9に限らない。つまり、セットされた媒体Sの端部近傍にて媒体Sの位置ずれを規制するために設けられた規制ガイドであれば、どのようなタイプや形状の規制ガイドであっても構わない。
<センサについて>
前述した実施の形態では、本発明のセンサとして、光を発する発光部と、光を受ける受光部とを有する光学センサを用いた場合を例にして説明したが、本発明のセンサにあっては、このような光学センサに限られない。すなわち、規制ガイド(用紙ガイド9等)から所定の距離内における媒体Sの有無を検出するセンサであれば、どのようなタイプのセンサであっても構わない。例えば、本発明のセンサとして、媒体との接触により媒体の有無を検出するようなレバー等を有する接触式センサなど、各種方式により媒体Sの有無を検出することができるセンサを備えていても良い。
<光学センサについて(1)>
前述した実施の形態では、本発明の媒体Sの有無を検出するための光学センサとして、図4や図6、図7、図11、図12に示すような、給紙方向に沿って発光部66、82および受光部68、84が配列された光学センサ64、80が開示されていたが、本発明の光学センサは、必ずしもこのような構成にする必要はない。つまり、給紙トレイ8にセットされた媒体Sの有無を検出するために、光を発する発光部と、光を受ける受光部とを備えれば、どのようなタイプの光学センサであっても構わない。
<所定の距離について>
前述した実施の形態では、媒体の有無の検出基準となる規制ガイドからの距離として、当該規制ガイド(用紙ガイド9)から、ある程度離れた距離、例えば、1mm以上10mm以下ほどに設定されていたが、媒体の有無の検出基準となる所定の距離としては、規制ガイド(用紙ガイド9)からもっと長い距離、例えば3mmなどに設定されていても良い。
<位置センサについて>
前述した実施の形態では、本発明の位置センサとして、回転式可変抵抗器96やスライド式可変抵抗器102等の可変抵抗器を備えた位置センサ150や、位置検出用パターン110、116や光学センサ112を備えた位置センサ152が、具体的に例示されていたが、本発明にあっては、このような位置センサに限らない。すなわち、本発明の位置センサとしては、給紙トレイ8に対する規制ガイド(用紙ガイド9)の任意の位置を検出することができるセンサであれば、どのようなセンサであっても構わない。
<可変抵抗器について>
前述した実施の形態では、本発明の可変抵抗器として、回転式可変抵抗器96やスライド式可変抵抗器102が開示されていたが、本発明の可変抵抗器にあっては、これらの可変抵抗器96、102に限らず、給紙部に対する規制ガイド(用紙ガイド9)の任意の位置に応じて抵抗値が変化する抵抗器であれば、どのような抵抗器であっても良い。
<光学センサについて(2)>
前述した実施の形態では、本発明の位置センサの光学センサとして、図16や図17、図19に示すような、給紙方向に沿って発光部113および受光部114が配列されたセンサが開示されていたが、本発明の光学センサは、必ずしもこのような構成にする必要はない。つまり、給紙部側に設けられた位置検出用パターン110、116に向けて光を発する発光部と、位置検出用パターン110、116によって反射された光を受ける受光部とを備えれば、どのようなタイプの光学センサであっても構わない。
<位置検出用パターンについて>
前述した実施の形態では、本発明の位置検出用パターンとして、少なくとも2以上の異なる色の領域を有し、各色の領域の割合が規制ガイド(用紙ガイド9)の移動方向に沿って異なる位置検出用パターン110と、規制ガイド(用紙ガイド9)の移動方向に沿って色の濃度が異なる位置検出用パターン116とを例にして説明したが、本発明の位置検出用パターンにあっては、これらのパターンに限られない。すなわち、規制ガイド(用紙ガイド9)の給紙部に対する位置を検出するためのパターンであれば、どのようなパターンであっても構わない。
また、前述した実施の形態では、給紙トレイ8へとの位置検出用パターン110、116の形成方法として、シート材や接着テープなどに印刷されたりして給紙トレイ8に貼付等により設ける方法を開示したが、本発明の位置検出用パターンを給紙部側に設ける方法としては、このような方法に限らない。すなわち、位置検出用パターン110、116は、必ずしも給紙トレイ8に設けられる必要はなく、また、貼付などにより必ずしも設けられる必要はない。つまり、例えば、給紙トレイ8の表面に、コーティングや塗装等により直接パターンを形成したり、また、ざらつき面を加工により形成するなどして、規制ガイド(用紙ガイド9)の移動方向に沿って光の反射率が異なるパターンを形成しても良い。また、この他に、光学センサ100と反射部との間の距離に応じて、光学センサ100から発せられた光の反射率が異なることを利用して、給紙トレイ8上に凹凸部を設けて位置検出用パターンを形成するようにしても良い。
また、光の反射率が異なるパターンとして、少なくとも2以上の異なる色の領域を有し、各色の領域の割合が規制ガイド(用紙ガイド9)の移動方向に沿って異なる位置検出用パターン110と、規制ガイド(用紙ガイド9)の移動方向に沿って色の濃度が異なる位置検出用パターン116とを例にして説明したが、これらの位置検出用パターン110、116に限られない。すなわち、規制ガイド(用紙ガイド9)の移動方向に沿って光の反射率が異なるパターンであれば、どのようなパターンであっても良い。
<位置検出用パターンの色>
前述した実施の形態では、位置検出用パターン110、116の色として、白色と黒色とを用いていたが、本発明の位置検出用パターンにあっては、このような色に限られない。すなわち、例えば、ブルーやイエロ、レッド、グリーンなど、様々な色が用いられても良い。
また、位置検出用パターン110、116を構成するための1つの色として、給紙トレイ8等の給紙トレイ8の下地色を用いても良い。つまり、例えば、図6や図8で説明するような位置検出用パターンの場合には、直角三角形状の黒色の領域BKまたは白色の領域WHを、給紙トレイ8等の給紙トレイ8の下地色により形成しても良い。すなわち、黒色の領域BKおよび白色の領域WHのうちのどちらか一方のみを印刷やシール等により形成する。
<検出部について>
前述した実施の形態では、本発明の検出部として、印刷装置(インクジェットプリンタ1)のコントローラ126により、光学センサから出力された信号に基づき、規制ガイド(用紙ガイド9)の位置を検出していたが、本発明の検出部にあっては、このような場合に限らない。すなわち、本発明の検出部としては、光学センサから出力された信号に基づき、規制ガイドの位置を検出する専用の処理回路を備えても良い。また、本発明の検出部にあっては、インクジェットプリンタ1の外部にを備えても良い。
<印刷装置について>
前述した実施の形態では、本発明に係る印刷装置としては、前述したようなインクジェットプリンタ1の場合を例にして説明したが、このような印刷装置に限らず、他の方式によりインクを吐出するインクジェットプリンタをはじめ、その他、インクを吐出しないタイプのプリンタ、例えば、ドットインパクト式プリンタや熱転写プリンタ、またレーザービーム式プリンタなど、印刷機能を備えた装置であれば、どのような装置であっても本発明の印刷装置に含まれる。
<媒体について>
媒体Sについては、普通紙やマット紙、カット紙、光沢紙、ロール紙、用紙、写真用紙、ロールタイプ写真用紙等をはじめ、これらの他に、OHPフィルムや光沢フィルム等のフィルム材や布材、金属板材などであっても構わない。すなわち、印刷対象となり得るものであれば、どのような媒体であっても構わない。
本発明に係る印刷装置の一実施形態の斜視図。 印刷装置の内部構成を説明した斜視図。 印刷装置の搬送部を示す断面図。 印刷装置のシステム構成を示すブロック構成図。 印刷処理の一例を説明するフローチャート。 給紙ユニットを説明するための説明図。 光学センサの構成を説明する図。 コントローラの処理手順の一例を説明するフローチャート。 光学センサの検出範囲について説明する説明図。 コンピュータの処理の一例を説明する図。 固定ガイドに光学センサを設けた場合の一例を説明する図。 給紙部の他の構成例を説明した図。 本発明の位置センサを備えたシステム構成を示すブロック構成図。 図14Aは、本発明の位置センサの一例を説明する平面図であり、図14Bは、本発明の位置センサの一例を説明する側面図である。 図15Aは、本発明の位置センサの他の構成例を説明する平面図であり、図15Bは、本発明の位置センサの他の構成例を説明する側面図である。 本発明の位置センサの他の構成例を説明する平面図。 本発明の位置センサの他の構成例を説明する側面図。 本発明の位置検出用パターンの一例を説明する説明図。 本発明の位置検出用パターンの他の例を説明する説明図。 媒体の各種定形サイズと、その横幅寸法とを説明する図。 各種定形サイズの媒体の横幅寸法の関係を説明する図。 本発明の位置検出用パターンの他の例を説明する説明図。 本発明の規制ガイドの位置検出手順の一例を説明するフローチャート。 コンピュータの処理の一例を説明するフローチャート。 本発明に係る印刷システムの一例の外観を示す斜視図。 本発明に係る印刷システムの一例のシステム構成を示すブロック構成図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、2 操作パネル、3 排紙部、4 給紙ユニット、
5 操作ボタン、6 表示ランプ、7 排紙トレイ、8 給紙トレイ、9 用紙ガイド、
9A 用紙ガイド、9B 用紙ガイド、10 つまみ部、13 給紙ローラ、
14 プラテン、15 搬送モータ、17A 搬送ローラ、17B 排紙ローラ、
18A フリーローラ、18B フリーローラ、21 ヘッド、31 ポンプ装置、
35 キャッピング装置、41 キャリッジ、42 キャリッジモータ、
44 プーリ、45 タイミングベルト、46 ガイドレール、
48 インクカートリッジ、49 カートリッジ装着部、51 リニア式エンコーダ、
53 紙検知センサ、62A 突起部、62B 突起部、64 光学センサ、
64A 光学センサ、64B 光学センサ、66 発光部、66A 発光部、
66B 発光部、68 受光部、68A 受光部、68B 受光部、
70 センサ制御部、72 A/D変換部、
80 光学センサ、82 発光部、84 受光部、90 ターンベルト、
92 プーリー、94 プーリー、96 回転式可変抵抗器、98 回転軸、
100 可変抵抗器本体、102 スライド式可変抵抗器、104 スライダ、
106 可変抵抗器本体、108 ガイド溝、110 位置検出用パターン、
112 光学センサ、112A 光学センサ、112B 光学センサ、
113 発光部、114 受光部、116 位置検出用パターン、
117A 第1パターン、117B 第2パターン、72 位置検出用パターン、
122 バッファメモリ、124 イメージバッファ、126 コントローラ、
127 メインメモリ、128 キャリッジモータ制御部、
129 通信インターフェース、130 搬送制御部、132 ヘッド駆動部、
134 ロータリ式エンコーダ、140 コンピュータ、150 位置センサ、
152 位置センサ、300 印刷システム、304 表示装置、
306 入力装置、308 キーボード、310 マウス、312 読み取り装置、
314 フロッピーディスクドライブ装置、316 CD−ROMドライブ装置、
318 CPU、320 メモリ、322 ハードディスクドライブ

Claims (20)

  1. (A)印刷される媒体がセットされる給紙部と、
    (B)前記給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、前記給紙部に設けられた規制ガイドと、
    (C)前記規制ガイドから所定の距離内における前記媒体の有無を検出するセンサと、
    (D)を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記センサとして、光を発する発光部と、光を受ける受光部とを有する光学センサを備えていることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記センサは、前記規制ガイドに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記所定の距離が、1mm以上かつ10mm以下に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記センサによる前記媒体の有無の検出は、前記媒体に対して印刷を施す際に行われることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記規制ガイドが、前記給紙部に一体的に設けられた固定ガイドであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷装置。
  7. 前記規制ガイドが、前記給紙部に対して相対的に移動自在に設けられた可動ガイドであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷装置。
  8. 前記可動ガイドの位置を検出するための位置センサを備えたことを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
  9. 前記位置センサは、前記可動ガイドの前記給紙部に対する任意の位置を検出することを特徴とする請求項8に記載の印刷装置。
  10. 前記位置センサは、前記給紙部に対する前記可動ガイドの位置に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器を有していることを特徴とする請求項8または9に記載の印刷装置。
  11. 前記位置センサは、前記給紙部に対する前記可動ガイドの位置を検出するために、前記給紙部側に設けられた位置検出用パターンと、
    前記可動ガイド側に設けられ、前記位置検出用パターンに向けて光を発する発光部と、前記位置検出用パターンから反射された光を受ける受光部とを有し、前記受光部が受けた光の強さに応じた信号を出力する光学センサと、
    前記光学センサから出力された前記信号に基づき、前記給紙部に対する前記可動ガイドの位置を検出する検出部とを有していることを特徴とする請求項8または9に記載の印刷装置。
  12. 前記位置検出用パターンは、前記可動ガイドの移動方向に沿って、前記発光部から発せられた光の反射率が異なるパターンであることを特徴とする請求項11に記載の印刷装置。
  13. 前記光の反射率が異なるパターンは、少なくとも2以上の異なる色の領域を有し、各色の領域の割合が前記可動ガイドの移動方向に沿って異なるパターンであることを特徴とする請求項12に記載の印刷装置。
  14. 前記光の反射率が異なるパターンは、前記可動ガイドの移動方向に沿って色の濃度が異なるパターンであることを特徴とする請求項12に記載の印刷装置。
  15. (A)印刷される媒体がセットされる給紙部と、
    (B)前記給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、前記給紙部に設けられた規制ガイドと、
    (C)前記規制ガイドから所定の距離内における前記媒体の有無を検出するセンサと、
    (D)を備え、
    (E)前記センサとして、光を発する発光部と、光を受ける受光部とを有する光学式センサを備え、
    (F)前記センサは、前記規制ガイドに設けられ、
    (G)前記所定の距離が、1mm以上かつ10mm以下に設定され、
    (H)前記センサによる前記媒体の有無の検出は、前記媒体に対して印刷を施す際に行われ、
    (I)前記規制ガイドが、前記給紙部に対して移動自在に設けられた可動ガイドであり、
    (J)前記可動ガイドの位置を検出するための位置センサを備え、
    (K)前記位置センサは、前記可動ガイドの前記給紙部に対する任意の位置を検出し、
    (L)前記位置センサは、前記給紙部に対する前記可動ガイドの位置を検出するために、前記給紙部側に設けられた位置検出用パターンと、
    前記可動ガイド側に設けられ、前記位置検出用パターンに向けて光を発する発光部と、前記位置検出用パターンから反射された光を受ける受光部とを有し、前記受光部が受けた光の強さに応じた信号を出力する光学センサと、
    前記光学センサから出力された前記信号に基づき、前記給紙部に対する前記可動ガイドの位置を検出する検出部とを有し、
    (M)前記位置検出用パターンは、前記可動ガイドの移動方向に沿って、前記発光部から発せられた光の反射率が異なるパターンであり、
    (N)前記光の反射率が異なるパターンは、少なくとも2以上の異なる色の領域を有し、各色の領域の割合が前記可動ガイドの移動方向に沿って異なるパターンか、または前記可動ガイドの移動方向に沿って色の濃度が異なるパターンである
    (O)ことを特徴とする印刷装置。
  16. 給紙部にセットされた媒体に対して印刷を施す際に、
    前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために前記給紙部に設けられた規制ガイドから、所定の距離内における前記媒体の有無をセンサにより検出することを特徴とする印刷方法。
  17. 前記規制ガイドから所定の距離内における前記媒体の有無を検出した後、前記規制ガイドの前記給紙部に対する位置を、位置センサにより検出することを特徴とする請求項16に記載の印刷方法。
  18. 給紙部にセットされた媒体に対して印刷を施す際に、
    前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために前記給紙部に設けられた規制ガイドから、所定の距離内における前記媒体の有無をセンサにより検出するステップを実行することを特徴とするプログラム。
  19. 前記規制ガイドから所定の距離内における前記媒体の有無を検出するステップを実行した後、前記規制ガイドの前記給紙部に対する位置を、位置センサにより検出するステップを実行することを特徴とする請求項18に記載のプログラム。
  20. コンピュータと、このコンピュータと通信可能な印刷装置とを具備した印刷システムであって、
    前記印刷装置は、印刷される媒体がセットされる給紙部と、
    前記給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、前記給紙部に設けられた規制ガイドと、
    前記規制ガイドから所定の距離内における前記媒体の有無を検出するセンサと、
    を備えたことを特徴とする印刷システム。
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