JP2006306011A - トレイおよび記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トレイにセットされた被記録媒体の基準位置を求める際の光学センサによるセンシング時間の短縮を図り、更には前記基準位置の検出精度の向上を図る。
【解決手段】 薄板状体としてのトレイ100には、光ディスクをセットするセット部102が形成されている。セット部102の中心には凸部103が設けられ、当該凸部103に光ディスクの中心穴が嵌合し、光ディスクのセット部102における位置が定まる。凸部103には光センサによってエッジを検出可能な被検出部105が設けられ、被検出部105は、主走査方向と直交する2辺および副走査方向と直交する2辺を有する四角形によって形成されている。光センサによって被検出部105の直交する2辺を検出することで、光センサの移動量を極めて短くしつつ、且つ正確にセット部102の中心位置を求めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスクに代表される薄板状体をセット可能なトレイに関する。また、本発明は光ディスクに代表される薄板状体をセット可能なトレイを搬送可能に構成された記録装置に関する。
記録装置の一例としてのインクジェットプリンタには、コンパクトディスクや、DVD(Digital
Versatile Disc)等に代表される、薄板状体としての光ディスクのラベル面に、直接インク滴を吐出することによって記録可能に構成されたものがある。この様なインクジェットプリンタにおいては、一般的に光ディスク等の薄板状体はプレート形状を成すトレイにセットされ、当該トレイにセットされた状態でインクジェットプリンタ内の搬送経路を搬送(副走査送り)され、そして記録が実行される。
ここで、光ディスクのラベル面(印刷領域)に、印刷位置ずれの生じないよう精度良く印刷を行うために、光ディスクの中心位置(印刷の基準位置)を検出する方法が従来から提案されている。その一つとして、特許文献1には、トレイに識別マークを設けるとともに、主走査方向に往復駆動されるキャリッジの底部即ちトレイと対向する部分に光学センサを設け、当該センサによって前記識別マークをセンシングすることにより、光ディスクの中心位置を求める方法が開示されている。
特開2002−127530号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の方法では、光学センサによって光ディスクの全体を主走査方向にセンシングした後、今度は副走査方向に同様に光ディスクの全体をセンシングする為に、中心位置を求める際のキャリッジの移動量およびトレイの副走査送り量が多くなり、従ってセンシングに時間を要していた。
また、トレイは副走査送りする際に搬送ローラとの間でスリップが生じ易く、従ってセンシングの際のトレイの副走査送り量は、中心位置の検出精度向上を図るために少ないほど好ましい。また、キャリッジの移動量についても検出精度向上を図るために少ないほど好ましい。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、トレイにセットされた被記録媒体の基準位置を求める際の光学センサによるセンシング時間の短縮を図り、更には前記基準位置の検出精度のより一層の向上を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと対向する領域に被記録媒体を搬送する搬送ローラによって副走査送り可能なプレート形状を成すトレイ本体と、前記トレイ本体に形成された、被記録媒体としての薄板状体をセット可能なセット部と、を備えて構成されたトレイであって、前記セット部に、前記被記録媒体に形成された嵌合穴と嵌合する嵌合部が設けられ、前記嵌合部に、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、主走査方向と直交する第1の被検出ラインと、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、副走査査方向と直交する第2の被検出ラインと、が形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1の被検出ラインおよび前記第2の被検出ラインは、それぞれ主走査方向と副走査方向に直交しているので、記録を実行する際の主走査方向における基準の位置(以下「基準位置x」と言う)と前記第1の被検出ラインとの距離、および記録を実行する際の副走査方向における基準の位置(以下「基準位置y」と言う)と前記第2の被検出ラインとの距離を予め求めておくことで、前記第1の被検出ラインにおけるいずれの場所をセンシングしても、基準位置xを求めることができ、且つ前記第2の被検出ラインにおけるいずれの場所をセンシングしても、基準位置yを求めることができる。つまり、前記第1の被検出ラインおよび前記第2の被検出ラインが、それぞれ主走査方向と副走査方向に直交していることで、基準位置xおよび基準位置yを求める際には前記第1の被検出ラインと前記第2の被検出ラインとを検出することで足り、これによってセンシング時間を短縮することができる。
また、前記第2の被検出ラインを検出する際のトレイの副走査送り量も少なくて済むので、トレイを搬送する搬送ローラと、トレイとの間でスリップが生じることによる、基準位置yの検出精度の低下を低減或いは防止することができる。
特に、センサによって前記第1の被検出ラインおよび前記第2の被検出ラインを検出する際の前記センサのトレースラインが、前記嵌合部を横切らないようにすることができ、更には前記第1の被検出ライン(又は前記第2の被検出ライン)を横切った後に前記嵌合部から外れることなく続いて前記第2の被検出ライン(又は前記第1の被検出ライン)を横切るようにすることができるので、基準位置yを求める際のトレイの副走査送り量が極めて少なくて済み、基準位置yの検出精度の低下をより一層確実に防止することができるとともに、基準位置xおよび基準位置yを求める際のセンシング時間を大幅に短縮することができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様において、前記セット部が主走査方向及び副走査方向に対称な形状を成すとともに、前記嵌合部が前記セット部の主走査方向および副走査方向における中心位置に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記セット部が主走査方向及び副走査方向に対称な形状を成すとともに、前記嵌合部が前記セット部の主走査方向および副走査方向における中心位置に設けられているので、基準位置xおよび基準位置yを被記録媒体の中心位置に設定する際に、上記第1の態様の作用効果を得ることができる。
本発明の第3の態様は、上記第1のまたは第2の態様において、前記第1の被検出ラインおよび前記第2の被検出ラインが、それぞれ一図形を構成する辺であることを特徴とする。
本態様によれば、上記第1のまたは第2の態様において、前記第1の被検出ラインおよび前記第2の被検出ラインが、それぞれ一図形を構成する辺であることから、前記第1の被検出ラインおよび前記第2の被検出ラインを簡易に且つ低コストに形成することができる。
本発明の第4の態様は、上記第3の態様において前記一図形が直角三角形であることを特徴とする。
本態様によれば、前記一図形が直角三角形であることから、前記一図形を必要且つ最小限の面積とすることができ、前記嵌合部における前記一図形の配置の自由度を高めることができ、更に前記一図形を穴によって形成する場合には、前記嵌合部の強度低下を防止することができる。
本発明の第5の態様は、上記第3の態様において、前記一図形が、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、主走査方向と直交する第3の被検出ラインを更に有していることを特徴とする。
本態様によれば、前記一図形が、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、主走査方向と直交する第3の被検出ラインを更に有していることから、光学センサを主走査方向に沿ってセンシングさせる際に、前記嵌合部に対して前記センサがいずれの側にあっても、近い側の被検出ライン(第1の被検出ラインまたは第3の被検出ライン)を用いてセンシングすることができ、センシング時間の更なる短縮化を図ることができ、また、制御の自由度を向上させることができる。
本発明の第6の態様は、上記第5の態様において、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、副走査査方向と直交する第4の被検出ラインを更に有していることを特徴とする。
本態様によれば、前記一図形が、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、副走査方向と直交する第4の被検出ラインを更に有していることから、光学センサを副走査方向に沿ってセンシングさせる際に、前記嵌合部に対して前記センサがいずれの側にあっても、近い側の被検出ライン(第2の被検出ラインまたは第4の被検出ライン)を用いてセンシングすることができ、センシング時間の更なる短縮化を図ることができ、また、制御の自由度を向上させることができる。
本発明の第7の態様は、上記第5のまたは第6の態様において、前記一図形が四角形であることを特徴とする。
本態様によれば、前記一図形が四角形であることから、四角形を構成するいずれの被検出ラインを用いても基準位置xおよび基準位置yを求めることができ、センシング時間の更なる短縮化を図ることができるとともに制御の自由度を向上させることができる。
本発明の第8の態様は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと対向する領域に被記録媒体を搬送する搬送ローラによって副走査送り可能なプレート形状を成すトレイ本体と、前記トレイ本体に形成された、被記録媒体としての薄板状体をセット可能なセット部と、を備えて構成されたトレイであって、前記薄板状体が円盤形状を成すとともに前記セット部が円形状を成し、前記トレイ本体に、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、主走査方向と直交する第1の被検出ラインと、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、副走査査方向と直交する第2の被検出ラインと、が形成され、前記第1の被検出ラインおよび前記第2の被検出ラインが、それぞれ一図形を構成する辺であり、当該一図形が、前記セット部の外側に配置されるとともに、その位置が、前記セット部の主走査方向における中心位置および副走査方向における中心位置から外れた位置であって、主走査方向において前記セット部の形成範囲内および/または副走査方向において前記セット部の形成範囲内に位置していることを特徴とする。
本態様によれば、上述した第1、第3の態様と同様な作用効果を得ることができることに加え、前記一図形を前記セット部の外側に配置する場合に、円形状を成す前記セット部に隣接した剰余のスペースを利用して配置されることとなるので、前記一図形を前記セット部の外側に配置する場合に、前記一図形を配置する為にトレイを大型化する必要が無い。
本発明の第9の態様は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと対向する領域に被記録媒体を搬送する搬送ローラによって副走査送り可能なプレート形状を成すトレイ本体と、前記トレイ本体に形成された、被記録媒体としての薄板状体をセット可能なセット部と、を備えて構成されたトレイであって、前記薄板状体が円盤形状を成すとともに前記セット部が円形状を成し、前記トレイ本体に、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、主走査方向と直交する第1の被検出ラインと、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、副走査査方向と直交する第2の被検出ラインと、が形成され、前記第1の被検出ラインおよび前記第2の被検出ラインが、それぞれ一図形を構成する辺であり、当該一図形が、前記セット部の外側に配置されるとともに、その位置が、前記セット部の主走査方向における中心または副走査方向における中心に位置していることを特徴とする。
本態様によれば、上述した第1、第3の態様と同様な作用効果を得ることができることに加え、前記一図形を前記セット部の外側に配置する場合に、当該一図形が、前記セット部の主走査方向における中心または副走査方向における中心に配置されるので、基準位置xおよび基準位置yを前記セット部の中心に設定する場合に、前記一図形を前記セット部の主走査方向における中心に配置した場合には前記第1の被検出ラインと基準位置xとの距離が短くなり、或いは前記一図形を前記セット部の副走査方向における中心に配置した場合には前記第2の被検出ラインと基準位置yとの距離が短くなり、これによって前記基準位置x或いは前記基準位置yの検出精度の低下を防止することができる。
本発明の第10の態様は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備えたキャリッジと、前記キャリッジを駆動するキャリッジ用モータと、前記キャリッジにおいて被記録媒体と対向する位置に設けられ、被記録媒体の光反射率差を検出するセンサと、被搬送媒体をニップし且つ回転することにより、前記記録ヘッドへ前記被搬送媒体を搬送する、回転駆動される搬送駆動ローラ及び該搬送駆動ローラに圧接して従動回転する搬送従動ローラを備えて構成された搬送ローラと、前記搬送駆動ローラを回転駆動する搬送駆動ローラ用モータと、前記キャリッジ用モータおよび前記搬送駆動ローラ用モータを制御する制御部と、を備えるとともに、プレート形状を成すトレイ本体及び、被記録媒体としての薄板状体をセット可能な、前記トレイ本体に形成されるセット部を備えて構成されたトレイを、前記搬送ローラによって搬送可能に構成された記録装置であって、前記トレイ本体に、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、主走査方向と交差する第1の被検出ラインと、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、副走査査方向と交差する第2の被検出ラインと、が形成され、前記第1の被検出ラインおよび前記第2の被検出ラインは、それぞれ一図形を構成する線であり、前記制御部が前記搬送駆動ローラ用モータおよび前記キャリッジ用モータを制御することにより、前記センサが前記第1の被検出ラインを横切るトレースラインと、前記センサが前記第2の被検出ラインを横切るトレースラインとを形成するよう構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1の被検出ラインと前記第2の被検出ラインが一図形を構成する線であり、前記制御部が前記搬送駆動ローラ用モータおよび前記キャリッジ用モータを制御することにより、前記センサが前記第1の被検出ラインを横切るトレースラインと、前記センサが前記第2の被検出ラインを横切るトレースラインとを形成するよう構成されていることから、基準位置x、yを求める際のキャリッジの移動量およびトレイの副走査送り量が極めて少なくて済み、基準位置x、yの検出精度の低下をより一層確実に防止することができるとともに、センシング時間を大幅に短縮することができる。
本発明の第11の態様は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備えたキャリッジと、前記キャリッジを駆動するキャリッジ用モータと、前記キャリッジにおいて被記録媒体と対向する位置に設けられ、被記録媒体の光反射率差を検出するセンサと、被搬送媒体をニップし且つ回転することにより、前記記録ヘッドへ前記被搬送媒体を搬送する、回転駆動される搬送駆動ローラ及び該搬送駆動ローラに圧接して従動回転する搬送従動ローラを備えて構成された搬送ローラと、前記搬送駆動ローラを回転駆動する搬送駆動ローラ用モータと、前記キャリッジ用モータおよび前記搬送駆動ローラ用モータを制御する制御部と、を備えるとともに、プレート形状を成すトレイ本体及び、被記録媒体としての薄板状体をセット可能な、前記トレイ本体に形成されるセット部を備えて構成されたトレイを、前記搬送ローラによって搬送可能に構成された記録装置であって、前記セット部には、前記被記録媒体に形成された嵌合穴と嵌合する嵌合部が設けられ、前記嵌合部には、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、主走査方向と直交する第1の被検出ラインと、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、副走査査方向と直交する第2の被検出ラインと、が形成され、前記センサによって前記第1の被検出ラインを検出する際の前記センサのトレースラインが、主走査方向に沿って前記嵌合部を横切ることなく前記第1の被検出ラインを横切るよう、且つ、前記センサによって前記第2の被検出ラインを検出する際の前記センサのトレースラインが、副走査方向に沿って前記嵌合部を横切ることなく前記第2の被検出ラインを横切るよう、前記制御部が前記搬送駆動ローラ用モータおよび前記キャリッジ用モータを制御することを特徴とする。
本態様によれば、センサによって前記第1の被検出ラインを検出する際の前記センサのトレースラインが、前記嵌合部を横切らないように前記搬送駆動ローラ用モータおよび前記キャリッジ用モータが制御されるので、基準位置x、yを求める際のキャリッジの移動量およびトレイの副走査送り量が極めて少なくて済み、基準位置x、yの検出精度の低下をより一層確実に防止することができるとともに、センシング時間を大幅に短縮することができる。
本発明の第12の態様は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備えたキャリッジと、前記キャリッジを駆動するキャリッジ用モータと、前記キャリッジにおいて被記録媒体と対向する位置に設けられ、被記録媒体の光反射率差を検出するセンサと、被搬送媒体をニップし且つ回転することにより、前記記録ヘッドへ前記被搬送媒体を搬送する、回転駆動される搬送駆動ローラ及び該搬送駆動ローラに圧接して従動回転する搬送従動ローラを備えて構成された搬送ローラと、前記搬送駆動ローラを回転駆動する搬送駆動ローラ用モータと、前記キャリッジ用モータおよび前記搬送駆動ローラ用モータを制御する制御部と、を備えるとともに、プレート形状を成すトレイ本体及び、被記録媒体としての薄板状体をセット可能な、前記トレイ本体に形成されるセット部を備えて構成されたトレイを、前記搬送ローラによって搬送可能に構成された記録装置であって、前記セット部には、前記被記録媒体に形成された嵌合穴と嵌合する嵌合部が設けられ、前記嵌合部には、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、主走査方向と直交する第1の被検出ラインと、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、副走査査方向と直交する第2の被検出ラインと、が形成され、前記センサによって前記第1の被検出ラインおよび前記第2の被検出ラインを検出する際の前記センサのトレースラインが、前記第1の被検出ラインを横切った後に前記嵌合部から外れることなく続いて前記第2の被検出ラインを横切るよう、または、前記第2の被検出ラインを横切った後に前記嵌合部から外れることなく続いて前記第1の被検出ラインを横切るよう、前記制御部が前記搬送駆動ローラ用モータおよび前記キャリッジ用モータを制御することを特徴とする。
本態様によれば、前記センサによって前記第1の被検出ラインおよび前記第2の被検出ラインを検出する際の前記センサのトレースラインが、前記第1の被検出ラインを横切った後に前記嵌合部から外れることなく続いて前記第2の被検出ラインを横切るよう、または、前記第2の被検出ラインを横切った後に前記嵌合部から外れることなく続いて前記第1の被検出ラインを横切るよう、前記制御部が前記搬送駆動ローラ用モータおよび前記キャリッジ用モータを制御するので、基準位置x、yを求める際のキャリッジの移動量およびトレイの副走査送り量が極めて少なくて済み、基準位置x、yの検出精度の低下をより一層確実に防止することができるとともに、センシング時間を大幅に短縮することができる。
本発明の第13の態様は、上記第10から第12の態様のいずれかにおいて、前記第1の被検出ラインが主走査方向と直交し、且つ前記第2の被検出ラインが副走査方向と直交しており、前記センサが、主走査方向と直交する前記第1の被検出ラインと、副走査方向と直交する前記第2の被検出ラインを検出することを特徴とする。
本態様によれば、前記第1の被検出ラインが主走査方向と直交し、且つ前記第2の被検出ラインが副走査方向と直交していることから、前記第1の被検出ラインおよび前記第2の被検出ラインを簡易且つ確実に検出することができる。
本発明の第14の態様は、上記第10から第13の態様のいずれかにおいて、前記第1の被検出ラインおよび前記第2の被検出ラインの検出結果をもとに、記録を実行する際の基準位置を算出するよう構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、記録を実行する際の基準位置を短い時間で且つ正確に求めることができる。
本発明の第15の態様は、上記第14の態様において、前記被記録媒体が主走査方向および副走査方向に対称な形状を成すとともに、前記基準位置が前記被記録媒体の主走査方向および副走査方向における中心位置であることを特徴とする。
本態様によれば、記録を実行する際の基準位置を被記録媒体の中心位置に設定する場合において、当該中心位置を短い時間で且つ正確に求めることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下では先ず、図1乃至図2を参照しながら、本発明に係る記録装置の一例としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の概要について説明する。ここで、図1はプリンタ1の装置本体(外装ケースを取り外した状態)の外観斜視図であり、図2は同側断面図、図3は駆動制御部60を中心としたブロック図である。尚、以下では、図2の右方向(プリンタ前方側)を用紙或いはトレイの搬送経路の「下流側」と言い、左方向(プリンタ後方側)を「上流側」と言うこととする。
プリンタ1は後部に「被記録媒体」、「被噴射媒体」の一例としての記録用紙(主として単票紙:以下「用紙P」と言う)を傾斜姿勢でセット可能な給送装置2を備え、当該給送装置2から、用紙Pを下流側の搬送ローラ4へ向けて給送する。給送された用紙Pは搬送ローラ4によって下流側の記録手段3へ搬送され、記録が実行される。尚、搬送ローラ4は後述するトレイ100も搬送し、記録手段3はトレイ100にセットされた薄板状体(被記録媒体)としての光ディスクDのラベル面へ記録を実行する。記録手段3によって記録の行われた用紙Pや、光ディスクD(トレイ100)は、下流側の排出ローラ5によって装置前方へ排出される。
以下、プリンタ1の用紙搬送経路上の構成要素について更に詳説する。給送装置2は、ホッパ11と、給送ローラ12と、リタードローラ13と、戻しレバー14とを備えて構成されている。
ホッパ11は板状体から成り、上部の揺動支点(図示せず)を中心に揺動可能に構成され、揺動することにより、ホッパ11上に傾斜姿勢に支持された用紙Pを給送ローラ12に圧接させ、または、給送ローラ12から離間させる。給送ローラ12は側面視略D形の形状を成し、その円弧部分によって圧接した最上位の用紙Pを下流側へ給送する一方で、用紙Pが給送された後の、搬送ローラ4による用紙Pの搬送中においては、搬送負荷を生じさせない様に図示する様にその平坦部が用紙Pと対向する様に制御される。
リタードローラ13は、給送ローラ12の円弧部分と圧接可能に設けられている。リタードローラ13は用紙Pの重送が発生せずに、1枚だけ用紙Pが給送されている場合にはこの用紙Pに接して従動回転(図2の時計回り)し、用紙Pが給送ローラ12とリタードローラ13との間に複数枚存在する場合には、用紙間の摩擦係数が用紙Pとリタードローラ13との間の摩擦係数よりも低いため、回転せずに停止した状態となる。従ってこれにより、給送されるべき最上位の用紙Pにつられて重送されようとする次位以降の用紙Pが、リタードローラ13から下流側へ進まずに、重送が防止される。戻しレバー14は回動可能に設けられていて、重送されようとした次位以降の用紙Pをホッパ11上に戻す作用を奏する。
給送装置2と搬送ローラ4との間には、用紙Pの通過を検出する紙検出器81(図3)と、用紙Pの給送姿勢を形成するとともに用紙Pの給送ローラ12への接触を防止して搬送負荷を軽減するガイドローラ26が設けられている。尚、本実施形態においてガイドローラ26は、紙案内上24の上流側端部において自由回転可能に軸支されている。
給送装置2の下流側に設けられた搬送ローラ4は、モータによって回転駆動される搬送駆動ローラ30と、該搬送駆動ローラ30に圧接して従動回転する搬送従動ローラ31とを備えて構成されている。搬送駆動ローラ30は用紙幅方向に延びる金属軸の外周面に耐摩耗性粒子がほぼ均一に分散されて成る付着層を備えて成され、搬送従動ローラ31は外周面がエラストマ等の低摩擦材料によって成され、搬送駆動ローラ30の軸線方向に複数配設されている。
また、搬送従動ローラ31は本実施形態では1つの紙案内上24の下流側端部に2つ自由回転可能に軸支され、その紙案内上24は、用紙幅方向に3つ、図1に示すように設けられている。また、紙案内上24は軸24aがメインフレーム23に軸支されることで、用紙搬送経路を側視して軸24a中心に揺動可能に設けられるとともに、コイルばね25によって、搬送従動ローラ31が搬送駆動ローラ30に圧接する方向に付勢されている。
尚、搬送駆動ローラ31は、副走査駆動部59によって回転駆動される。即ち、副走査駆動部59は、用紙P(及び後述するトレイ100)の副走査送りを実行する。
搬送ローラ4に到達した用紙Pは、搬送駆動ローラ30と搬送従動ローラ31とによってニップされた状態で搬送駆動ローラ30が回転することにより、下流側の記録手段3へと搬送される。また、後述するトレイ100も、搬送駆動ローラ30と搬送従動ローラ31とによってニップされた状態で搬送駆動ローラ30が回転することにより、下流側の記録手段3へと搬送される。
記録手段3は、インクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)36と、当該記録ヘッド36と対向するように設けられる紙案内下37とを備えて構成される。記録ヘッド36はキャリッジ33の底部に設けられ、当該キャリッジ33は主走査方向(図2の紙面表裏方向)に延びるキャリッジガイド軸34に案内される様に配設されるとともに、主走査駆動部57によって主走査方向に往復駆動される。即ち、主走査駆動部57は、記録ヘッド36(及び後述するPWセンサ80)の主走査を実行する。また、ヘッド駆動部58は、前記主走査の最中に記録ヘッド36を駆動して、用紙P(及び後述する光ディスクD)に記録を実行する。尚、キャリッジ33は、複数色の各色毎に独立したインクカートリッジ35を搭載し、当該インクカートリッジ35から記録ヘッド36へとインクが供給される様になっている。
用紙Pと記録ヘッド36との距離を規定する紙案内下37には、記録ヘッド36と対向する面に副走査方向に延びるリブが形成されているとともに、インクを打ち捨てる凹部37aが形成されていて、用紙Pの端部から外れた領域に吐出するインクを凹部37aに打ち捨てることにより、用紙Pの端部に余白無く印刷を行う所謂フチ無し印刷が実行される。
続いて、記録ヘッド36の下流側には、ガイドローラ43と、排出ローラ5が設けられている。ガイドローラ43は用紙Pの紙案内下37からの浮き上がりを防止して用紙Pと記録ヘッド36との距離を一定に保つ機能を果たす。排出ローラ5はPFモータ64(図3)によって回転駆動される排出駆動ローラ41と、当該排出駆動ローラ41に接して従動回転する排出従動ローラ42とを備えて構成されている。本実施形態において排出駆動ローラ41はゴムローラによって成されるとともに回転駆動される軸体の軸方向に複数設けられる。
また、排出従動ローラ42は外周に複数の歯を有する歯付きローラによって成されるとともに、主走査方向に長い形状を成す排紙フレームAssy45に、複数の排出駆動ローラ41に対応するよう複数設けられる。記録手段3によって記録の行われた用紙Pは、排出駆動ローラ41と排出従動ローラ42とによってニップされた状態で排出駆動ローラ41が回転駆動されることにより、装置前方(図示しないスタッカ)へ向けて排出される。

尚、排紙フレームAssy45は、排出従動ローラ42が排出駆動ローラ41に接する接触ポジションと、排出駆動ローラ41から離間する離間ポジションと、をとり得るように、図示しないレリース手段によって変位可能に設けられている。
以上が用紙搬送経路上の構成要素であるが、プリンタ1は、被記録媒体として単票紙等の他に、CD−R等の光ディスク(薄板状体)のラベル面に直接インクジェット記録可能に構成されている。図1に示す様に、被記録媒体としての光ディスクDは、プレート形状を成すトレイ100にセットされた状態で、プリンタ1における直線状のトレイ搬送経路を搬送される。トレイ100はプリンタ1とは別体に構成され、プリンタ1前方に設けられたトレイガイド7に支持されながら、プリンタ1の後方側(上流側)へ向けて、トレイ搬送経路に手差しで差し込まれ、そして搬送ローラ4によって副走査送りされる。尚、トレイ100の構成については後に詳述する。
続いて、図3を参照しながら、主走査駆動部57、ヘッド駆動部58、副走査駆動部59の各駆動部を制御することにより所定の記録方式を実行する駆動制御部60及びその周辺の構成について説明する。駆動制御部60は、プリンタ1に印刷情報(印刷データ)を送信するホスト・コンピュータ150との間でデータの送受信が可能に構成され、ホスト・コンピュータ150とのインタフェースであるIF61と、ASIC62、RAM63、PROM64及びEEPROM65、CPU66、タイマIC67、DCユニット68、搬送用モータ(PFモータ)ドライバ71、キャリッジモータ(CRモータ)ドライバ70、ヘッドドライバ69を備えている。
CPU66はプリンタ1の制御プログラムを実行する為の演算処理やその他必要な演算処理を行い、タイマIC67は、CPU66に対して各種処理に必要な周期的な割り込み信号を発生させる。ASIC62は、ホスト・コンピュータ150からIF61を介して送信される印刷データに基づいて印刷解像度やインクジェット記録ヘッド25の駆動波形等を制御するものである。RAM63は、ASIC62およびCPU66の作業領域や他のデータの1次格納領域として用いられ、PROM64およびEEPROM65には、プリンタ1を制御する為に必要な各種制御プログラム(ファームウェア)および処理に必要なデータ等が格納されている。
DCユニット68は、DCモータ(CRモータ73及びPFモータ64)の速度制御を行う為の制御回路であり、図示を省略するPID制御部、加速制御部、PWM制御回路等を有している。DCユニット68は、CPU66から送られてくる制御命令や、ロータリエンコーダ78、リニアエンコーダ79、記録用紙Pの通過を検出する紙検出器81、PWセンサ80、等の検出手段からの出力信号に基づいてDCモータの速度制御を行う為の各種演算を行い、CRモータドライバ70及びPFモータドライバ71へ信号を送出する。
PFモータドライバ71は、DCユニット68の制御の下、「搬送駆動ローラ用モータ」としてのPFモータ64を駆動制御する。PFモータ64は、本実施形態においては複数の駆動対象、即ち、前述した給送ローラ13、搬送駆動ローラ30、排出駆動ローラ41、を回動させる。
CRモータドライバ70は、DCユニット68の制御の下、「キャリッジ用モータ」としてのCRモータ73を駆動制御することによりキャリッジ33を主走査方向に往復動させ、または停止・保持させる。ヘッドドライバ69は、CPU66の制御の下、ホスト・コンピュータ150から送信された印刷データに従って記録ヘッド25を駆動制御する。
CPU66およびDCユニット68には、搬送される用紙Pの始端および終端を検出する紙検出器81からの検出信号と、PFモータ64の回転量、回転方向、回転速度を検出する為のロータリエンコーダ78からの出力信号と、キャリッジ33の主走査方向における絶対位置を検出するリニアエンコーダ79からの出力信号とが与えられる。また、CPU66及びDCユニット68には、PWセンサ80からの出力信号も与えられる。
このPWセンサ80は、キャリッジ33の底部に設けられる光学センサであり、用紙P或いはトレイ100に向けて発光する発光部(図示せず)と、用紙P或いはトレイ100からの反射光を受光する受光部(図示せず)とを備えて構成され、記録用紙P上の反射率差或いはトレイ100上の反射率差を検出する。これにより制御部60は、PWセンサ80のセンシングに伴って用紙Pの有無や、用紙Pの幅を検出する。
また、制御部60は、後述するようにPWセンサ80がトレイ100に設けられた被検出部(後述)をセンシングすることにより、トレイ100におけるセット部102(後述)の中心位置を算出する。そして、これによって検出された中心位置情報に基づいて、主走査方向および副走査方向を座標系としたときの記録領域の位置が決定される。
ロータリエンコーダ78は、外周部に多数の透光部を有する円盤状スケール(図示せず)と、透光部に対して発光する発光部および前記透光部を通過した光を受光する受光部を備えた検出部(図示せず)と、を有し、円盤状スケールの回動に従って検出部が透光部を通過する光によって形成される立ち上がり信号と立ち下がり信号とを出力し、駆動制御部60は、この様なロータリエンコーダ78からの出力信号を受信することによって、搬送駆動ローラ30等の回転量、回転速度、回転方向を検出し、これにより、目的とする用紙P或いはトレイ100の送り制御(副走査送り)を実行することができる様になっている。
リニアエンコーダ79は、主走査方向に長い符号板79bと、該符号板79bにおいて主走査方向に複数形成された透光部に対して発光する発光部および前記透光部を通過した光を受光する受光部を備えた検出部79aを有している。検出部79aは、前記透光部を通過する光によって形成される立ち上がり信号と立ち下がり信号とを出力し、駆動制御部60は、この様な検出部79aからの出力信号を受信することによって、キャリッジ33(即ちPWセンサ80)の主走査方向における位置を検出する。
尚、PFモータドライバ71及びPFモータ64は、図1に示した副走査駆動部59を構成し、CRモータドライバ70及びCRモータ73は主走査駆動部57を構成し、ヘッドドライバ69は、ヘッド駆動部58を構成する。
以上がプリンタ1の概要であり、以下、トレイ100の構成について図4及び図5を参照しながら詳説する。ここで、図4はトレイ100の平面図、図5はトレイ100先端の外観斜視図である。
図4に示すように、トレイ100は平面視において長方形の形状を成し、搬送駆動ローラ30と搬送従動ローラ31とによってニップ可能なプレート形状を成すとともに、搬送駆動ローラ30の回転に伴って副走査送り可能となっている。
トレイ100は、トレイ本体101とセット部102とを備えるように樹脂材料によって一体的に形成されている。セット部102は、図示するように平面視において円形の形状を成す凹部によって構成されている。セット部102の中心には「嵌合部」としての凸部103が形成され、光ディスクDがセット部102にセットされた際に、光ディスクDの嵌合穴(中心穴)Dh(図1)が凸部103と嵌合し、これによって光ディスクDのセット部102(トレイ100)における位置が定まるようになっている。尚、セット部102の周囲に形成された穴104、104は、光ディスクDの取り出し(イジェクト)用穴である。
図4の上下方向はトレイ100の搬送方向(副走査方向)となっていて、上述したようにトレイ100をトレイガイド7を介してトレイ100の搬送経路に差し込む(給送する)際には、図4の上方を先端として差し込むようになっている。即ち、符号106は、トレイ100の先端を示している。そして、トレイ100の先端には、図5にも示すように舌片部107、107が、トレイ100の差し込み方向に突出するように、トレイ100と一体的に形成されている。
この舌片部107は、図5に示すように先端に向かって先細りするとともに、その底面が、トレイ本体101の底面とともに平坦な面を形成するように成されている。また、トレイ100の先端106も、舌片部107と同様に先端に向かって先細りするように形成されている。
上記舌片部107は、以下の様な作用効果を奏する。即ち、トレイ100をトレイ100の搬送経路に差し込む際には、トレイ100の先端106を頭にして、トレイガイド7を介してプリンタ1後方側へ向けて差し込む。
ここで、搬送駆動ローラ30と搬送従動ローラ31とによってトレイ100を副走査送りするには、トレイ100の先端106を、搬送駆動ローラ30と搬送従動ローラ31との間に入り込ませる必要があるが、トレイ100の先端106には前記舌片部107が形成されているので、図示しない送り手段によってトレイ100が搬送ローラ4へ向けて送られると、舌片部107が搬送駆動ローラ30と搬送従動ローラ31との間に入り込み、これがきっかけとなってその後にトレイ100の先端106が搬送駆動ローラ30と搬送従動ローラ31との間に入り込み、やがてトレイ100は両ローラによってニップされる。
即ち、舌片部107によってトレイ100先端の面積(平面視による)が極めて小さくなるので、小さい力でトレイ100の先端106を搬送駆動ローラ30と搬送従動ローラ31との間に容易に入り込ませることができる。従ってこれにより、搬送従動ローラ31を搬送駆動ローラ31から離間(レリース)させる手段を用いることなく、トレイ100を搬送駆動ローラ30と搬送従動ローラ31との間に入り込ませることが可能となっている。
続いて、図4及び図5に示すように、凸部103にはPWセンサ80によって検出される被検出部105Aが形成されている。被検出部105A(後述する被検出部105B、105C、105Dも同様に)は、トレイ本体101を貫通する穴によって形成されていて、これによって被検出部105Aの内側と外側(凸部103)とでは、光反射率に差が生じた状態となっている。即ち、被検出部105Aは、図6に示すように光反射率の異なる領域(穴の内側と外側)の境界線によって形成される、主走査方向(図4、図6乃至図13、図17乃至図20において左右方向)と直交する第1の被検出ライン108A及び第3の被検出ライン108Cと、副走査方向(図4、図6乃至図13、図17乃至図20において上下方向)と直交する第2の被検出ライン108B及び第4の被検出ライン108Dと、から成る正方形又は長方形(一図形)の形状を成している。尚、「被検出ライン」とは、PWセンサ80によって検出可能な、光反射率の異なる領域の境界ラインを意味する。
また、トレイ100は、トレイガイド7によって主走査方向の位置が規制されるので、制御部60(図3)は被検出部105A(凸部103)の主走査方向における位置情報を予め保持することができるとともに、例えばトレイ100の先端106がPWセンサ80を通過する際の反射率変化を検出することにより、被検出部105A(凸部103)の副走査方向における位置情報を求めることができるようになっている。尚、トレイ100に、被検出部105Aの副走査方向における位置を知るための専用の被検出部(反射マーク等)を別途設けても構わない。また、制御部60は被検出部105A(凸部103)の主走査方向における位置情報を予め保持できるので、その位置にPWセンサ80を位置させておき、そしてトレイ100を副走査送りすることで、直接被検出部105Aを検出し、もって被検出部105Aの副走査方向における位置情報を求めることもできる。
以下、被検出部105Aの役割について図6乃至図16を参照しながら詳説する。ここで、図6、図7、図9、図12、図13は被検出部105Aの平面図であり、図8、図10、図11はそれぞれ被検出部105Aの変形例である被検出部105B、105C、105Dを示す平面図である。また、図14乃至図16はセット部102の中心cの位置座標を求めるシーケンスの内容を示すフローチャートである。
トレイ100にセットされた光ディスクDのラベル面に記録を実行する際には、セット部102(凸部103)の中心(図6乃至図13において符号cで示す)の位置座標をもとに、記録を実行する領域を設定する。この位置座標は、キャリッジ33(CRモータ73)が駆動されることで、PWセンサ80が被検出部105A(或いは後述する被検出部105B〜105D)を主走査方向にトレースし、また、搬送駆動ローラ30(PFモータ64)が駆動されることで、PWセンサ80が被検出部105A(或いは後述する被検出部105B〜105D)を副走査方向にトレースし、これによって求められるようになっている。尚、以下では中心cの主走査方向(以下適宜「x方向」とも言う)座標をxとし、副走査方向(以下適宜「y方向」とも言う)座標をyとする。
図6乃至図13において、(1)〜(4)で示す矢印は、PWセンサ80によるセンシング時のトレースラインとその方向を示している。
図6に示す第1実施形態では、矢印(1)で示すようにPWセンサ80が第1の被検出ライン108Aをセンシングする際のトレースラインが、x方向に沿って凸部103を横切ることがないよう、且つ、矢印(2)で示すようにPWセンサ80が第2の被検出ライン108Bをセンシングする際のトレースラインが、y方向に沿って凸部103を横切ることがないように、キャリッジ33と搬送駆動ローラ31とが駆動制御される。
図7に示す第2実施形態では、矢印(1)および(2)で示すように、PWセンサ80のトレースラインが上記第1実施形態と同様に凸部103を横切らず、また、本実施形態では特にPWセンサ80のトレースラインが第1の被検出ライン108Aを横切った後に凸部103(更に被検出部105A)から外れることなく続いて第2の被検出ライン108Bを横切るように、キャリッジ33と搬送駆動ローラ31とが駆動制御される。
図14はこのようなPWセンサ80のセンシングによって座標xと座標yとを求める手順を示すものであり、x方向のセンシング(1)(ステップS101)によって第1の被検出ライン108Aの主走査方向における座標xが検出され、且つy方向のセンシング(ステップS102)によって第2の被検出ライン108Bの副走査方向における座標yが検出される。
図6、図7に示すように座標xと中心cとはx方向に距離xだけ離れており、また、座標yと中心cとはy方向に距離yだけ離れており、この値x、yは、予めROM64或いはEEPROM65(図3)等に書き込まれている。従って座標xとyを検出することにより、図14のステップS103で示すように中心cのx方向座標xをx−xで求めることができ、また中心cのy方向座標yをy−yで求めることができる。
ここで、上述したように図6、図7に示す第1および第2実施形態ではPWセンサ80のトレースラインが凸部103を横切ることがないようキャリッジ33と搬送駆動ローラ31とが駆動制御される。また、図7に示す第2実施形態では、第1の被検出ライン108Aを横切った後に凸部103(更に被検出部105A)から外れることなく続いて第2の被検出ライン108Bを横切るように、キャリッジ33と搬送駆動ローラ31とが駆動制御される。
従っていずれの場合においても、キャリッジ33の移動量およびトレイ100の副走査送り量が少なくて済み、中心cのx方向座標xcおよびy方向座標yの検出精度の低下をより一層確実に防止することができるとともに、中心cの位置を求める際のPWセンサ80のセンシング時間を短縮することができる。特に、上記第2実施形態ではPWセンサ80のトレースラインが極めて短くて済むので、より一層センシング時間を短縮することができる。
尚、上記第1および第2実施形態では、第1の被検出ライン108Aと第2の被検出ライン108Bの、2つのラインを検出するので、被検出部105Aは図8において符号105Bで示すように直角三角形によって形成することもできる。これにより、被検出部(穴)の面積が小さくて済み、凸部103の強度を向上させることができる。
また、上記第1および第2実施形態においては、他の2つの被検出ライン即ち第3の被検出ライン108Cや第4の被検出ライン108Dを用いて同様なセンシングを行うこともできる。このように、第1の被検出ライン108Aおよび第2の被検出ライン108Bに加えて、第3の被検出ライン108Cおよび第4の被検出ライン108Dを更に備えているので、制御の自由度を向上させることができる。
次に、図9に示す第3実施形態では、第1の被検出ライン108Aのx方向座標xd1および、第3の被検出ライン108Cのx方向座標xd2を用いて中心cのx方向座標xを求める。より詳しくは、図15に示すように1回目のx方向のセンシング(1)(ステップS201)によって第1の被検出ライン108Aのx方向における座標xd1が検出され、2回目のx方向のセンシング(2)(ステップS202)によって第3の被検出ライン108Cのx方向における座標xd2が検出される。その後、y方向のセンシング(3)(ステップS203)によって第2の被検出ライン108Bのy方向における座標yが検出される。
従って座標xd1とxd2とyを検出することにより、図15のステップS204で示すように中心cのx方向座標xを(xd1+xd2)/2で求めることができ、また中心cのy方向座標yをy−yで求めることができる。
ここで、上記のように中心cのx方向座標xは、第1の被検出ライン108Aの位置と、第3の被検出ライン108Cの位置との2つの位置を基準として求められるので、第1の被検出ライン108A或いは第3の被検出ライン108Cのいずれかを検出する際の検出精度が低下した場合であっても、その誤差を低減(半減)することが可能となる。
尚このように本実施形態においては、第1の被検出ライン108Aと、第3の被検出ライン108Cとの間に中心cが位置するものとする為に、トレイ100の製造上、第1の被検出ライン108Aと、第3の被検出ライン108Cとの間に中心cが位置するように管理することになる。
また、被検出部105Aを、図10において符号105C示すような半楕円形状、或いは図11において符号105Dで示すような二等辺三角形の形状とすることもできる。従って被検出ラインは、必ずしも主走査方向或いは副走査方向と直交している必要はない。また、必ずしも直線である必要もない。
次に、図12に示す第4実施形態では、第1の被検出ライン108Aのx方向座標xd1および、第3の被検出ライン108Cのx方向座標xd2を用いて中心cのx方向座標xを求め、且つ第2の被検出ライン108Bのy方向座標yd1および、第4の被検出ライン108Dのy方向座標yd2を用いて中心cのy方向座標yを求める。より詳しくは、図16に示すようにPWセンサ80のy方向のセンシング(1)(ステップS301)によって第4の被検出ライン108Dのy方向座標yd2が検出され、続いてPWセンサ80のx方向のセンシング(2)および(3)(ステップS302、303)によって第1の被検出ライン108Aのx方向座標xd1および第3の被検出ライン108Cのx方向座標xd2が検出される。そして、y方向のセンシング(4)(ステップS304)によって第2の被検出ライン108Bのy方向座標yd1が検出される。
従って座標xd1、xd2、yd1、yd2を検出することにより、図16のステップS305で示すように中心cのx方向座標xを(xd1+xd2)/2で求めることができ、また中心cのy方向座標yを(yd1+yd2)/2で求めることができる。
ここで、上記のように中心cのx方向座標xは、第1の被検出ライン108Aの位置と、第3の被検出ライン108Cの位置との2つの位置を基準として求められ、且つ、中心cのy方向座標yは、第4の被検出ライン108Dの位置と、第2の被検出ライン108Bの位置との2つの位置を基準として求められるので、それぞれの被検出ラインを検出する際の検出精度が低下した場合であっても、その誤差を低減(半減)することが可能となる。
また、トレイ100の副走査送りが一方向となっているので、副走査送り量が少なくて済むとともに、搬送駆動ローラ30の正転/逆転の切り換えを行う必要がないので、動力伝達系における歯車のバックラッシ等が介在せず、より正確に第2の被検出ライン108B或いは第4の被検出ライン108Dの位置を検出することができる。しかしながらこれに限られず、図13に示すような2方向の副走査送りによって第2の被検出ライン108B或いは第4の被検出ライン108Dの位置を検出することも勿論可能である。
尚このように本実施形態においては、第1の被検出ライン108Aと、第3の被検出ライン108Cとの間に中心cが位置し、且つ、第2の被検出ライン108Bと、第4の被検出ライン108Dとの間に中心cが位置するものとする為に、トレイ100の製造上、第1の被検出ライン108Aと、第3の被検出ライン108Cとの間に中心cが位置し、且つ、第2の被検出ライン108Bと、第4の被検出ライン108Dとの間に中心cが位置するように管理することになる。
以上説明した第3および第4実施形態のいずれの場合においても、既に説明した第1および第2実施形態と同様にPWセンサ80のトレースラインが凸部103を横切ることがないようキャリッジ33と搬送駆動ローラ31とが駆動制御されるので、キャリッジ33の移動量およびトレイ100の副走査送り量が少なくて済み、中心cのx方向座標xおよびy方向座標yの検出精度の低下をより一層確実に防止することができるとともに、中心cのx方向座標xおよびy方向座標yを求める際のセンシング時間を大幅に短縮することができる。
尚、以上説明した被検出部105A〜105Dは、本実施形態においては凸部103に形成しているが、トレイ本体101のいずれの場所に設けても構わない。但し、被検出部105A〜105Dを凸部103に設けることで、中心cと、被検出部105A〜105Dとの距離が短くなるため、トレイ100の寸法誤差等に起因する中心cの位置ズレを防止することができる。
[トレイの他の実施形態]
以下、図17乃至図20を参照しながら、トレイ100の他の実施形態について説明する。ここで、図17乃至図20は、他の実施形態に係るトレイの平面図である。尚、図17乃至図20においては上述したトレイ100と同様の構成要素には同一符号を付してあり、以下ではその説明は省略する。
図17乃至図20に示すトレイ100A〜100Hにおいては、被検出部105Aが、セット部102の内側(嵌合部103)ではなく、セット部102の外側に配置されている。
その中でも図17(A)及び(B)、図18(A)及び(B)にそれぞれ示すトレイ100A、100B、100C、100Dは、被検出部105Aの位置が、セット部102の主走査方向における中心位置および副走査方向における中心位置から外れた位置であって、主走査方向においてセット部102の形成範囲内(トレイ100B、100Cが該当)、或いは副走査方向においてセット部102の形成範囲内(トレイ100A、100B、100C、100Dが該当)、或いは主走査方向及び副走査方向の双方向においてセット部102の形成範囲内(トレイ100B、100Cが該当)に位置している。
即ち、トレイ100は平面視において方形の形状を成しており、セット部102は平面視において円形の形状を成しているので、特にセット部102に隣接した位置であって主走査方向及び副走査方向におけるセット部102の形成範囲内は、剰余のスペースとなっている。そこで、この様な剰余のスペースを利用して被検出部105Aを配置することで、被検出部105Aをセット部102の外側に配置する場合に、トレイの大型化を防止することができる。
一方、図19(A)及び(B)、図20(A)及び(B)にそれぞれ示すトレイ100E、100F、100G、100Hは、被検出部105Aの位置が、セット部102の主走査方向における中心(トレイ100E、100Fが該当)、または副走査方向における中心(トレイ100G、100Hが該当)に位置している。
従って被検出部105Aが、セット部102の主走査方向における中心に位置するトレイ100E、100Fの場合は、中心cのx方向座標xと、第1の被検出ライン108A及び第3の被検出ライン108C(図6参照)との距離が短くなり、中心cのx方向座標xの検出精度の低下を防止することができる。
また、被検出部105Aが、セット部102の副走査方向における中心に位置するトレイ100G、100Hの場合は、中心cのy方向座標yと、第2の被検出ライン108B及び第4の被検出ライン108Dとの距離が短くなり、中心cのy方向座標yの検出精度の低下を防止することができる。
尚、以上説明した実施形態においては、本発明をインクジェットプリンタに適用した例を説明したが、液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
本発明に係るプリンタの装置本体の外観斜視図。 本発明に係るプリンタの側断面図。 本発明に係るプリンタの制御部のブロック図。 本発明に係るトレイの平面図。 本発明に係るトレイの先端の斜視図。 被検出部の平面図(第1実施形態)。 被検出部の平面図(第2実施形態)。 被検出部の平面図(第2実施形態の変形例)。 被検出部の平面図(第3実施形態)。 被検出部の平面図(第3実施形態の変形例)。 被検出部の平面図(第3実施形態の変形例)。 被検出部の平面図(第4実施形態)。 被検出部の平面図(第4実施形態の変形例)。 セット部の中心座標を求めるシーケンスの内容を示すフローチャート。 セット部の中心座標を求めるシーケンスの内容を示すフローチャート。 セット部の中心座標を求めるシーケンスの内容を示すフローチャート。 本発明に係るトレイの平面図。 本発明に係るトレイの平面図。 本発明に係るトレイの平面図。 本発明に係るトレイの平面図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、3 記録手段、4 搬送ローラ、5 排出ローラ、7 トレイガイド、30 搬送駆動ローラ、31 搬送従動ローラ、33 キャリッジ、36 記録ヘッド、57 主走査駆動部、58 ヘッド駆動部、59 副走査駆動部、60 駆動制御部、64 PFモータ、73 CRモータ、100 トレイ、101 トレイ本体、102 セット部、103 凸部、105A〜105D 被検出部、108A 第1の被検出ライン、108B 第2の被検出ライン、108C 第3の被検出ライン、108D 第4の被検出ライン、P 記録用紙

Claims (15)

  1. 被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと対向する領域に被記録媒体を搬送する搬送ローラによって副走査送り可能なプレート形状を成すトレイ本体と、
    前記トレイ本体に形成された、被記録媒体としての薄板状体をセット可能なセット部と、を備えて構成されたトレイであって、
    前記セット部に、前記被記録媒体に形成された嵌合穴と嵌合する嵌合部が設けられ、
    前記嵌合部に、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、主走査方向と直交する第1の被検出ラインと、
    光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、副走査査方向と直交する第2の被検出ラインと、
    が形成されていることを特徴とするトレイ。
  2. 請求項1において、前記セット部が主走査方向及び副走査方向に対称な形状を成すとともに、前記嵌合部が前記セット部の主走査方向および副走査方向における中心位置に設けられている、
    ことを特徴とするトレイ。
  3. 請求項1または2において、前記第1の被検出ラインおよび前記第2の被検出ラインが、それぞれ一図形を構成する辺である、
    ことを特徴とするトレイ。
  4. 請求項3において、前記一図形が直角三角形であることを特徴とするトレイ。
  5. 請求項3において、前記一図形が、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、主走査方向と直交する第3の被検出ラインを更に有している、
    ことを特徴とするトレイ。
  6. 請求項5において、前記一図形が、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、副走査査方向と直交する第4の被検出ラインを更に有している、
    ことを特徴とするトレイ。
  7. 請求項5または6において、前記一図形が四角形であることを特徴とするトレイ。
  8. 被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと対向する領域に被記録媒体を搬送する搬送ローラによって副走査送り可能なプレート形状を成すトレイ本体と、
    前記トレイ本体に形成された、被記録媒体としての薄板状体をセット可能なセット部と、を備えて構成されたトレイであって、
    前記薄板状体が円盤形状を成すとともに前記セット部が円形状を成し、
    前記トレイ本体に、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、主走査方向と直交する第1の被検出ラインと、
    光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、副走査査方向と直交する第2の被検出ラインと、が形成され、
    前記第1の被検出ラインおよび前記第2の被検出ラインが、それぞれ一図形を構成する辺であり、
    当該一図形が、前記セット部の外側に配置されるとともに、その位置が、前記セット部の主走査方向における中心位置および副走査方向における中心位置から外れた位置であって、主走査方向において前記セット部の形成範囲内および/または副走査方向において前記セット部の形成範囲内に位置している、
    ことを特徴とするトレイ。
  9. 被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと対向する領域に被記録媒体を搬送する搬送ローラによって副走査送り可能なプレート形状を成すトレイ本体と、
    前記トレイ本体に形成された、被記録媒体としての薄板状体をセット可能なセット部と、を備えて構成されたトレイであって、
    前記薄板状体が円盤形状を成すとともに前記セット部が円形状を成し、
    前記トレイ本体に、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、主走査方向と直交する第1の被検出ラインと、
    光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、副走査査方向と直交する第2の被検出ラインと、が形成され、
    前記第1の被検出ラインおよび前記第2の被検出ラインが、それぞれ一図形を構成する辺であり、
    当該一図形が、前記セット部の外側に配置されるとともに、その位置が、前記セット部の主走査方向における中心または副走査方向における中心に位置している、
    ことを特徴とするトレイ。
  10. 被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備えたキャリッジと、
    前記キャリッジを駆動するキャリッジ用モータと、
    前記キャリッジにおいて被記録媒体と対向する位置に設けられ、被記録媒体の光反射率差を検出するセンサと、
    被搬送媒体をニップし且つ回転することにより、前記記録ヘッドへ前記被搬送媒体を搬送する、回転駆動される搬送駆動ローラ及び該搬送駆動ローラに圧接して従動回転する搬送従動ローラを備えて構成された搬送ローラと、
    前記搬送駆動ローラを回転駆動する搬送駆動ローラ用モータと、
    前記キャリッジ用モータおよび前記搬送駆動ローラ用モータを制御する制御部と、を備えるとともに、
    プレート形状を成すトレイ本体及び、被記録媒体としての薄板状体をセット可能な、前記トレイ本体に形成されるセット部を備えて構成されたトレイを、前記搬送ローラによって搬送可能に構成された記録装置であって、
    前記トレイ本体に、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、主走査方向と交差する第1の被検出ラインと、
    光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、副走査査方向と交差する第2の被検出ラインと、が形成され、
    前記第1の被検出ラインおよび前記第2の被検出ラインは、それぞれ一図形を構成する線であり、
    前記制御部が前記搬送駆動ローラ用モータおよび前記キャリッジ用モータを制御することにより、前記センサが前記第1の被検出ラインを横切るトレースラインと、前記センサが前記第2の被検出ラインを横切るトレースラインとを形成するよう構成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  11. 被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備えたキャリッジと、
    前記キャリッジを駆動するキャリッジ用モータと、
    前記キャリッジにおいて被記録媒体と対向する位置に設けられ、被記録媒体の光反射率差を検出するセンサと、
    被搬送媒体をニップし且つ回転することにより、前記記録ヘッドへ前記被搬送媒体を搬送する、回転駆動される搬送駆動ローラ及び該搬送駆動ローラに圧接して従動回転する搬送従動ローラを備えて構成された搬送ローラと、
    前記搬送駆動ローラを回転駆動する搬送駆動ローラ用モータと、
    前記キャリッジ用モータおよび前記搬送駆動ローラ用モータを制御する制御部と、を備えるとともに、
    プレート形状を成すトレイ本体及び、被記録媒体としての薄板状体をセット可能な、前記トレイ本体に形成されるセット部を備えて構成されたトレイを、前記搬送ローラによって搬送可能に構成された記録装置であって、
    前記セット部には、前記被記録媒体に形成された嵌合穴と嵌合する嵌合部が設けられ、
    前記嵌合部には、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、主走査方向と交差する第1の被検出ラインと、
    光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、副走査査方向と交差する第2の被検出ラインと、が形成され、
    前記センサによって前記第1の被検出ラインを検出する際の前記センサのトレースラインが、主走査方向に沿って前記嵌合部を横切ることなく前記第1の被検出ラインを横切るよう、且つ、前記センサによって前記第2の被検出ラインを検出する際の前記センサのトレースラインが、副走査方向に沿って前記嵌合部を横切ることなく前記第2の被検出ラインを横切るよう、前記制御部が前記搬送駆動ローラ用モータおよび前記キャリッジ用モータを制御する、
    ことを特徴とする記録装置。
  12. 被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備えたキャリッジと、
    前記キャリッジを駆動するキャリッジ用モータと、
    前記キャリッジにおいて被記録媒体と対向する位置に設けられ、被記録媒体の光反射率差を検出するセンサと、
    被搬送媒体をニップし且つ回転することにより、前記記録ヘッドへ前記被搬送媒体を搬送する、回転駆動される搬送駆動ローラ及び該搬送駆動ローラに圧接して従動回転する搬送従動ローラを備えて構成された搬送ローラと、
    前記搬送駆動ローラを回転駆動する搬送駆動ローラ用モータと、
    前記キャリッジ用モータおよび前記搬送駆動ローラ用モータを制御する制御部と、を備えるとともに、
    プレート形状を成すトレイ本体及び、被記録媒体としての薄板状体をセット可能な、前記トレイ本体に形成されるセット部を備えて構成されたトレイを、前記搬送ローラによって搬送可能に構成された記録装置であって、
    前記セット部には、前記被記録媒体に形成された嵌合穴と嵌合する嵌合部が設けられ、
    前記嵌合部には、光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、主走査方向と交差する第1の被検出ラインと、
    光反射率の異なる領域の境界線によって形成される、副走査査方向と交差する第2の被検出ラインと、が形成され、
    前記センサによって前記第1の被検出ラインおよび前記第2の被検出ラインを検出する際の前記センサのトレースラインが、前記第1の被検出ラインを横切った後に前記嵌合部から外れることなく続いて前記第2の被検出ラインを横切るよう、または、前記第2の被検出ラインを横切った後に前記嵌合部から外れることなく続いて前記第1の被検出ラインを横切るよう、前記制御部が前記搬送駆動ローラ用モータおよび前記キャリッジ用モータを制御する、
    ことを特徴とする記録装置。
  13. 請求項10から12のいずれか1項において、前記第1の被検出ラインが主走査方向と直交し、且つ前記第2の被検出ラインが副走査方向と直交しており、前記センサが、主走査方向と直交する前記第1の被検出ラインと、副走査方向と直交する前記第2の被検出ラインを検出する、
    ことを特徴とする記録装置。
  14. 請求項10から13のいずれか1項において、前記第1の被検出ラインおよび前記第2の被検出ラインの検出結果をもとに、記録を実行する際の基準位置を算出するよう構成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  15. 請求項14において、前記被記録媒体が主走査方向および副走査方向に対称な形状を成すとともに、前記基準位置が前記被記録媒体の主走査方向および副走査方向における中心位置である、
    ことを特徴とする記録装置。
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