JP2008049653A - 印刷装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷用紙の幅方向に移動しながら印刷用紙とプラテンを光学式センサにより走査し,前記印刷媒体の左右の側端を正確に検出する。
【解決手段】載置面上の印刷媒体に印刷を行う印刷装置において,印刷媒体の幅方向に移動しながら印刷媒体と載置面とを走査し,走査面上に光を照射して反射光の光量を検知する光学式の印刷媒体センサと,第1の走査において印刷媒体の走査方向下流側の第1の側端を検知される光量の変化量に基づいて検出し,第1の走査と反対方向の第2の走査において第1の側端とは反対側の第2の側端を検出する側端検出手段とを有する。側端検出手段は,第1,第2の走査において,所定位置から走査方向上流の走査範囲では側端の検出を行わず,所定位置から走査方向下流の走査範囲で第1,第2の側端それぞれの検出を行う。
【選択図】図7

Description

本発明は,載置面上の印刷媒体に印刷を行う印刷装置及びその制御方法に関し,特に,前記印刷媒体の幅方向に移動しながら前記印刷媒体と前記載置面とを光学式センサにより走査し,前記印刷媒体の左右の側端を検出する印刷装置及びその制御方法に関する。
印刷媒体に対して印刷剤を付着させて印刷を実行する印刷装置の一例として,印刷用紙にインクを吐出するインクジェット式印刷装置が知られている。一般にインクジェット式印刷装置は,印刷用紙を載置するプラテンと,プラテンに対向して往復移動するインクジェットヘッドを有し,インクジェットヘッドで印刷用紙を幅方向に走査しながらインクジェットヘッドから印刷用紙に対しインクを吐出する。かかるインクジェット式印刷装置ではプラテンにインクが付着して搬送される印刷用紙が汚れてしまうという不具合を防ぐために,印刷開始前に印刷用紙の幅方向の両側端を検知し,その両側端の内側の領域において印刷を実行し,確実に印刷用紙上にインクを吐出することが求められる。
印刷用紙の側端を検知する方法としては,発光素子と発光素子からの光が目標物で反射した反射光を受光する受光素子とを備え,受光する光量に応じた電圧レベルの検知信号を出力する光学式の印刷用紙センサが知られている。例えば特許文献1には光学式の印刷用紙センサを印刷用紙の主走査方向へ移動可能なキャリッジに搭載したインクジェット式印刷装置の例が記載されている。
このようなインクジェット式印刷装置では,キャリッジを印刷用紙の幅方向へ移動させながら印刷用紙センサで印刷用紙が載置されたプラテン上を走査する。すると印刷用紙とプラテン表面では反射率が異なるので,受光する反射光の光量も走査対象が印刷用紙かプラテンかで異なる。よって,検知信号の電圧レベルの変化を検出することにより,印刷用紙とプラテンとの境界,つまり印刷用紙の側が検出される。例えば,印刷用紙センサは1回の走査で,プラテン,印刷用紙,プラテンという順序で走査をするので,最初にプラテンを示す電圧レベルから印刷用紙を示す電圧レベルへ変化する印刷用紙センサの位置を印刷用紙の第1の側端とし,次に印刷用紙を示す電圧レベルからプラテンを示す電圧レベルへ変化する印刷用紙センサの位置を第2の側端として検出する。
特開2003−326815号公報
ところで,一般にプラテンの表面には印刷用紙の波打ち(いわゆるコックリング現象)を抑制し,インクジェットヘッドと印刷用紙との距離を均一に保つために印刷用紙の副走査方向へ延在するリブが主走査方向へ一定間隔で複数設けられる。すると,このようなリブの表面に用いられる素材の反射率が印刷用紙の反射率と近似している場合には,リブが印刷用紙として誤って検出されることがある。すると,印刷用紙の側端の正確な位置が検出されず適切な箇所に印刷が実行されない,あるいは所定サイズの紙幅が検出されないためエラー処理として印刷そのものが実行されないなどといった問題が生じていた。
そこで,本発明の目的は,印刷用紙の幅方向に移動しながら印刷用紙とプラテンを光学式センサにより走査し,前記印刷媒体の左右の側端を正確に検出することができる印刷装置,及びその制御方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために,本発明の第1の側面によれば,載置面上の印刷媒体に印刷を行う印刷装置において,前記印刷媒体の幅方向に移動しながら前記印刷媒体と前記載置面とを走査し,走査面上に光を照射して反射光の光量を検知する光学式の印刷媒体センサと,第1の前記走査において前記印刷媒体の当該走査方向下流側の第1の側端を前記光量の変化量に基づいて検出し,前記第1の走査と反対方向の第2の走査において前記第1の側端とは反対側の第2の側端を前記光量の変化量に基づいて検出する側端検出手段とを有することを特徴とする。
上記側面によれば,印刷媒体センサにより検知される走査面の反射光の光量が,印刷媒体の走査方向下流側にある側端においては印刷媒体による反射光の光量から載置面による反射光の光量へと変化し,かかる変化量を検出するので1回の走査で1つの側端を精度良く検出でき,2回の走査により印刷用紙の両側端を精度良く検知することができる。
上記側面の好ましい態様によれば,前記印刷媒体を前記載置面での前記印刷媒体幅方向の中央に載置する印刷媒体給送手段をさらに有し,前記側端検出手段は,前記第1,第2の走査において,前記中央から当該走査方向上流の走査範囲では前記側端の検出を行わず,前記中央から当該走査方向下流の走査範囲で前記第1,第2の側端それぞれの検出を行うことを特徴とする。
上記側面の別の好ましい態様によれば,前記印刷媒体を前記載置面での前記印刷媒体幅方向の一端寄りに載置する印刷媒体給送手段をさらに有し,前記側端検出手段は,前記載置面の一端から前記印刷媒体の最小の幅より短い距離にある位置を基準位置とし,前記第1,第2の走査において,前記基準位置から当該走査方向上流の走査範囲では前記側端の検出を行わず,前記基準位置から当該走査方向下流の走査範囲で前記第1,第2の側端それぞれの検出を行うことを特徴とする。
上記の態様によれば,印刷媒体が載置面の中央に位置する場合であっても,載置面の印刷媒体幅方向いずれかの端に位置する場合であっても,印刷媒体の側端を確実に含む検出範囲を走査ごとに設定するので,側端を精度良く検出できる。
上記側面の別の好ましい態様によれば,印刷媒体を幅方向と直角の方向へ搬送する手段をさらに有し,前記印刷媒体センサは,搬送される前記印刷媒体の先端が通過する位置で当該走査面の反射光の光量を検知し,前記側端検出手段にて前記光量の変化に基づき前記先端が検出された後,当該位置から前記第1の走査を開始することを特徴とする。よって,印刷媒体の先端を検出した後,印刷媒体上の位置から走査を開始することにより,印刷媒体の反射光の光量から載置面の反射光の光量への変化に対応する光量の変化量をより確実に検出でき,第1の側端をより精度良く検出することができる。
以下,図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し,本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず,特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
図1は,本実施形態における印刷装置の要部平面図であり,図2はその側面図である。本実施形態における印刷装置は,一例として「印刷媒体」である印刷用紙Pを載置する「載置面」としてのプラテン52と,プラテン52に対向するインクジェットヘッド62を搭載し,プラテン52上を印刷用紙Pの主走査方向Xに沿って往復動作可能なキャリッジ61を有するインクジェット式印刷装置50である。このインクジェット式印刷装置50は,インクジェットヘッド62で印刷用紙Pの印刷面を走査しながらインクジェットヘッド62から印刷用紙Pにインクの吐出を行い印刷を実行する。
印刷用紙Pの副走査方向Yの最上流側には,多数の印刷用紙Pを積載可能な給紙トレイ57が設けられる。回転動作する給紙ローラ57bの外周面と,給紙ローラ57bに対向して設けられ印刷用紙Pを裏面から弾性付勢する不図示の分離パッドによる摩擦抵抗によって給紙トレイ57に積載された複数の印刷用紙Pは1枚ずつ分離され,給紙トレイ57の副走査方向Y下流に向かって給送される。なお,以下文中で「左」,「右」は副走査方向Y下流方向へ向かった左右方向をそれぞれ意味する。
給紙トレイ57には印刷用紙Pの幅方向,つまり主走査方向Xに摺動可能な給紙ガイド57cが設けられる。給紙トレイ57に積載される印刷用紙の幅に応じてユーザにより給紙ガイド57cの位置が設定され,この給紙ガイド57cにより多数の印刷用紙が1枚ずつ給紙トレイ57からプラテン52へ至る搬送経路を経てプラテン52の所定の位置に給送される。
ここで給紙トレイ57,給紙ガイド57c,印刷用紙P及びプラテン52の位置関係を,図3を用いて説明する。図3(A)には,給紙ガイド57cが給紙トレイ中央CTを基準に左右対称の位置に設けられた給紙トレイ57が示される。この場合は,一対の一点鎖線で示される搬送経路Wの中央CTに沿って印刷用紙Pが給送され,プラテン52の中央に載置される。以下文中ではかかる給紙方法を「センター給紙」という。一方,図3(B)には,印刷用紙Pの左端の位置を規定する左側の給紙ガイド57cが給紙トレイ57の左端に固定された給紙トレイ57が示される。この場合は,一対の一点鎖線で示される搬送経路Wの左端LEに沿って印刷用紙Pが給送され,プラテン52の左端寄りに載置される。以下文中ではかかる給紙方法を「左寄せ給紙」という。
インクジェット式印刷装置の給紙トレイ57と給紙ガイド57cは上記いずれかに構成されるが,図3(B)における搬送経路Wの右端REに沿って印刷用紙Pを給送する構成とすることも可能である。便宜上これを「右寄せ給紙」という。なお,図1では印刷用紙Pをセンター給紙する給紙トレイ57,及び給紙ガイド57cが示される。このように,給紙トレイ57,給紙ガイド57c,及び給紙ローラ57bとで「印刷媒体給送手段」を構成する。
図1,図2に戻り,印刷用紙Pの副走査方向Yにおける給紙ローラ57bの下流側には紙送りローラ53が設けられ,紙送りローラ53は印刷用紙Pを副走査方向Y下流方向へ搬送すべく回転動作し,複数の従動ローラ54はそれぞれ個々に印刷用紙Pに接しながら印刷用紙Pの搬送に従動して回転する。これにより印刷用紙Pは紙送りローラ53の外周面に押し付けられ紙送りローラ53の外周面に密着して副走査方向Yに搬送される。
紙送りローラ53の近傍にはロータリエンコーダ31(図2)が設けられる。ロータリエンコーダ31は,紙送りローラ53の回転に連動して回転するロータリスケール311の外周に沿って等間隔に形成されているスリットをロータリスケールセンサ312(図2)により検知し,紙送りローラ53の回転に伴い変化する検知信号を制御部100(図2)に入力する。制御部100は,この検知信号に基づき紙送りローラ53の回転数を検出する。
給紙ローラ57bと紙送りローラ53の間には,紙検知器33が設けられる。紙検知器33は印刷用紙Pの搬送方向へ回動するレバーを有しており,このレバーの先端が印刷用紙Pの先端で押されレバーが回動することによって搬送される印刷用紙Pの先端HDが検知される。紙検知器33は給紙ローラ57bにより給送された印刷用紙Pの先端HDを検知して検知信号を制御部100に入力する。紙検知器33により検知される先端の位置から所定量搬送されて,印刷用紙Pはキャリッジ61と対向するプラテン52上に載置される。
キャリッジ61は,キャリッジガイド軸51に沿って主走査方向Xに往復動作可能に設けられる。キャリッジ61に搭載されたリニアエンコーダ32(図2)は,キャリッジガイド軸51の近傍に主走査方向Xと略平行して設けられたリニアスケール321に等間隔に形成されるスリットをリニアスケールセンサ322により検知し,キャリッジ61の主走査方向Xの移動量に応じて変化する検知信号を制御部100に入力する。制御部100は,入力される信号に基づき,キャリッジ61の位置を検出する。
またキャリッジ61には,「印刷媒体センサ」としての印刷用紙センサ34が搭載される。印刷用紙センサ34は発光ダイオードによる発光部とフォトトランジスタによる受光部とを有する光学式センサにより構成される。印刷用紙センサ34は,発光部から発した光が印刷用紙Pまたはプラテン52に当たって反射し,反射した光を受光部で受光し,その受光量に応じた電圧レベルの検知信号を制御部100に入力する。そして,この検知信号に基づき制御部100で印刷用紙Pの側端が検出される。
キャリッジ61に搭載されるインクジェットヘッド62には,複数のノズル開口が設けられ,インクジェットヘッド62は制御部100からの駆動信号に応答して不図示のインクカートリッジから供給されるインクをそれぞれのノズル開口から吐出する。
インクジェットヘッド62と対向して設けられ,搬送される印刷用紙Pを載置するプラテン52には,印刷用紙Pを摺接支持しながら印刷用紙Pの印刷面とインクジェットヘッド62のヘッド面との間隔を所定間隔に維持するリブ52bが設けられる。リブ52bは副走査方向に延在する形状を有し,主走査方向に所定の間隔を置いて複数設けられる。
ここで,リブ52bの機能について説明する。インクジェットヘッド62から印刷用紙Pにインク滴が吐出されると,インクを吸収することによって印刷用紙Pが膨潤して主走査方向Xに波打つ現象(コックリング現象)が発生する。この様なコックリング現象が例えば平坦面上に載置された印刷用紙Pに発生すると,不規則な波打ちにより,印刷用紙Pの印刷面とインクジェットヘッド62との距離が不均一となり,印刷品質が低下したり,場合によっては印刷用紙Pがインクジェットヘッド62に擦れて,印刷面を汚損したりする。
そこでこれを解決すべく,プラテン52の表面に副走査方向に延びるリブ52bを主走査方向に所定間隔で配設する。ここで,図1の一点鎖線Zに沿ったプラテン52,リブ52b,印刷用紙P,及びインクジェットヘッド62の断面を模式的に示す図4を用いて説明すると,リブ52bを配設することにより,印刷用紙Pの隣接する2つのリブの中間位置に相当する部分が自重で落ち込み,コックリングの頂部がリブ52bによって形成される。その結果,一定周期の規則的なコックリング状態が印刷用紙Pに強制的に形成され,印刷面とインクジェットヘッド62との距離PGが略均一に保たれる。
図1,2に戻り,上記のように構成されるインクジェット式印刷装置50は,キャリッジ61とプラテン52の間で印刷用紙Pを副走査方向Yに所定の搬送量で搬送または停止する動作と,キャリッジ61を主走査方向Xに移動させる間にインクジェットヘッド62から停止中の印刷用紙Pにインクを吐出する動作とを交互に繰り返すことによって,印刷用紙Pに印刷を行う。
そして印刷用紙Pの副走査方向Yの最下流に設けられた排紙ローラ55は,回転動作により印刷が行われた印刷用紙Pを副走査方向Yに排紙する。複数の排紙従動ローラ56は,印刷用紙Pが排紙ローラ55の回転により排紙される際に,印刷用紙Pに接して印刷用紙Pの排紙に伴い従動回転することにより,印刷用紙Pを排紙ローラ55に密着させて排紙させる。
なお,キャリッジ61の主走査方向Xへの往復動領域の一側端側,例えば左側の外側には,公知のキャッピング装置59が設けられる。キャリッジ61は印刷を実行しない待機時にはキャッピング装置59上まで移動して停止し,インクジェットヘッド62がキャッピング装置59に設けられたキャップCPで封止される。このキャリッジ61の停止位置はホームポジションHPとして規定される。
図5は,インクジェット式印刷装置50の制御部100の概略構成図である。図5と,引き続き図1,図2とを参照しつつ,制御部100によるインクジェット式印刷装置50の動作の制御について説明する。
制御部100のシステムバスBUSにはROM101,RAM102,駆動制御部103,CPU104,EPROM105が接続される。CPU104は,ROM101に格納された印刷制御プログラムに従い,RAM102を作業領域としてインクジェット式印刷装置50の印刷制御を実行するための演算処理等を行う。印刷制御プログラムの処理に必要な各種データ等はEPROM105に読み書きされる。そして演算生成された制御命令は駆動制御部103に入力される。また,CPU104は駆動制御部103に備えられたインターフェース112を介してホスト側のパーソナルコンピュータ301から受信した印刷コマンド等に基づき,印刷データを生成し,駆動制御部103に入力する。
CPU104には,駆動制御部103を介して紙送りローラ53の回転量を検出するロータリエンコーダ31,搬送される印刷用紙Pの先端HDを検知する紙検知器33からの検知信号,キャリッジ61の移動量を検出するリニアエンコーダ32からの検知信号,プラテン52上を走査する印刷用紙センサ34からの検知信号,インクジェット式印刷装置50の電源をON/OFFするための電源スイッチ35の出力信号などが入力され,CPU104はこれらの入力に基づき駆動制御部103へ入力する制御命令の演算処理を行う。
駆動制御部103は,例えば特定用途向け集積回路で構成され,CPU104から入力される制御命令や印刷データに基づいて,キャリッジモータ63の制御信号を演算生成してキャリッジモータドライバ107へ送出し,キャリッジモータドライバ107はこれに対応した駆動信号をキャリッジモータ63に送出し,キャリッジモータ63が回転動作する。そしてキャリッジモータ63の回転駆動力はベルト伝達機構によりキャリッジ61に伝えられることにより,キャリッジ61がキャリッジガイド軸51に沿って主走査方向Xに往復動作を行う。
また駆動制御部103は,CPU104から入力される印刷データと,リニアエンコーダ32からの入力信号に基づいて,キャリッジ61の動作に同期したタイミングのインク吐出制御信号を生成してインクジェットヘッドドライバ108へ送出し,インクジェットヘッドドライバ108はインクジェットヘッド62へ駆動信号を送出する。これにより,キャリッジ61の移動に応じてインクジェットヘッド62が駆動され,印刷データに対応したインク滴の吐出が実行される。
さらに駆動制御部103は,リニアエンコーダ32の出力信号に基づいて,キャリッジ61の往復動作に対応した紙送りのタイミングを提供する制御信号を演算生成し,紙送りモータドライバ106へ送出する。紙送りモータドライバ106はこの入力信号に応じた駆動信号を紙送りモータ58に送出し,紙送りモータ58の回転駆動力が紙送りローラ53,給紙ローラ57b,排紙ローラ55に伝えられることにより,これらローラが回転し,インクの吐出動作に適切なタイミングで印刷用紙Pの給紙,搬送,排紙が実行される。
上記のようにして印刷が実行されるのに先立ち,CPU104は印刷用紙Pの左右側端の検出を行う。そして検出された印刷用紙Pの両側端の内側にインク吐出が実行されるように,CPU104はキャリッジ61やインクジェットヘッド62の動作を制御する。
まずCPU104は,駆動制御部103を介して入力されるロータリエンコーダ31と紙検知器33からの検知信号に基づき,印刷用紙Pがプラテン52に載置されたと判断される紙検知器33の位置からの印刷用紙Pの搬送量を検出すると,駆動制御部103を介してキャリッジ61を主走査方向Xへの移動させるとともに印刷用紙センサ34にプラテン52上を走査させる。そして,タイマ109による一定周期ごとに,印刷用紙センサ34は走査面の反射光を検知して反射光の光量に対応した電圧レベルの検知信号を出力する。
CPU104は,駆動制御部103を介してリニアエンコーダ32からの検知信号と印刷用紙センサ34からの検知信号を受け取り,これらの信号に基づくデータをRAM102に保持する。そして,CPU104はRAM102に保持されたデータに基づき,キャリッジ61の位置から求められる印刷用紙センサ34の位置と,その位置における印刷用紙センサ34の検知信号の電圧レベルの変化を検出し,その変化量に基づき印刷用紙Pの側端を検出する。すなわち,CPU104は,印刷用紙センサ34による走査面の光量の変化量に応じた検知信号の電圧レベルの変化量を検出し,これに基づき印刷用紙Pの側端を検出する「側端検出手段」に対応する。
図6は,CPU104による印刷用紙Pの側端検出処理について説明する図である。図6(A)は,プラテン52上に載置される印刷用紙Pの側端検出処理の原理について説明する図である。なお,本図ではプラテン52上のリブ52bの存在は考慮しないものとする。印刷用紙Pは副走査方向Y下流方向へセンター給紙されてプラテン52中央に載置され,キャリッジ61はプラテン52の左側の端部位置LPから右方向の矢印Aの向きにプラテン52の右側の端部位置RPまで移動し,位置LP,RPの間の走査範囲SAを印刷用紙センサ34が走査する。
図6(B)は,タイマ109による一定周期ごとの印刷用紙センサ34の検知信号Sの電圧レベルを,図6(A)の走査範囲SAに対応させて示している。検知信号Sは,プラテン52からの反射光の光量に対応した電圧レベルLと,印刷用紙Pの反射光の光量に対応する電圧レベルHとを示す。CPU104は,検知信号Sの電圧レベルが電圧レベルLから電圧レベルHへ閾値Tvを超えて変化(矢印U)する印刷用紙センサ34の位置C1をリニアエンコーダ32からの入力信号に基づき求めることにより,印刷用紙Pの左側端LSを検出する。さらにCPU104は,検知信号Sの電圧レベルが電圧レベルHから電圧レベルLに閾値Tvを超えて変化する(矢印D)印刷用紙センサ34の位置C2をリニアエンコーダ32からの入力信号に基づき求めることにより,印刷用紙Pの右側端RSを検出する。
しかしながら,上記の検出方法では,次のような問題が生じる。図6(C)は,図6(A)に加えてプラテン52に主走査方向Xへ一定間隔で配設されるリブ52bが示される。すなわち,印刷用紙センサ34は,走査範囲SA1,SA2ではリブ52bの表面の反射光を受光し,その光量に応じた検知信号Sを出力する。ここで,図6(C)の走査範囲SAに対応する印刷用紙センサ34の検知信号Sの一例を図6(D)に示す。すると,リブ52bの表面の反射率が材質や塗装により印刷用紙Pの反射率と近似する場合,走査範囲SA1,SA2でリブ52bに対応した検知信号Sの電圧レベル変化R1,R2がそれぞれ検出され,特に印刷用紙センサ34の位置C3,C5において検知信号Sの電圧レベルが電圧レベルLから電圧レベルHに閾値Tvを超えて変化しており(矢印U3,U5),位置C4,C6において検知信号Sの電圧レベルが電圧レベルHから電圧レベルLに閾値Tvを超えて変化している(矢印D4,D6)ことが検出される。すると,例えば印刷用紙センサ34の位置C3またはC5が印刷用紙Pの左側端LS,印刷用紙センサ34の位置C4またはC6が印刷用紙Pの右側端RSとして誤検出されてしまう。
このように,印刷用紙Pの左側端または右側端を示す検知信号Sの変化が実際の印刷用紙Pの左側端または右側端の位置と異なる位置で検出され,かかる検出結果に基づき印刷が実行されると,プラテン52にインクを吐出しプラテン52を汚してしまったり,あるいは印刷データに基づく画像サイズと検出された印刷用紙のサイズが一致しないため印刷ジョブがエラーとなったりするという問題が生じる。そこで本実施形態では,次に示す方法によりかかる問題を解決する。
図7は,本実施形態における印刷用紙Pの側端の検出処理を説明する図である。図7(A)は,プラテン52上に載置される印刷用紙Pと,印刷用紙センサ34による走査の方向と範囲とを示している。図7(A)では印刷用紙Pがセンター給紙されプラテン52中央に載置された場合を示しており,印刷用紙センサ34の走査範囲は図6(A)で説明した走査範囲SAと同じである。まず印刷用紙センサ34は走査範囲SAを右方向の矢印Aに沿って走査を行い(第1の走査),図7(B)に示す検知信号Sを出力する。
図7(B)は,印刷用紙センサ34の検知信号Sの電圧レベルを第1の走査に対応させて示している。CPU104は,図7(B)に示すように,例えば印刷用紙Pの幅方向の中央に相当するプラテン52の中央CTから右側のみで印刷用紙Pの側端の検出を行う。すなわち,走査方向上流側の走査範囲SA1においてはリブ52bあるいは印刷用紙Pの左側端LSによる検知信号Sの電圧レベル変化R11が生じるが,中央CTまではこれらに基づく印刷用紙Pの側端の検出を行わない。そして,中央CTから右側の領域で,最初に検知信号Sの電圧レベルが電圧レベルHから電圧レベルLに閾値Tvを超えて変化する(矢印D10)印刷用紙センサ34の位置C10を印刷用紙Pの右側の側端RSとして検出する。そして,その後の走査範囲SA2でのリブ52bによる検知信号Sの電圧レベル変化R12は検出しない。
このようにすれば,センター給紙された印刷用紙Pは中央CTにおいては確実に存在するので,中央CTから右側において印刷用紙Pの表面の反射光の光量は均一であり,これに対応する検知信号Sの電圧レベルHは安定している。よって,最先に現れる閾値Tvを超える変化(矢印D10)がすなわち印刷用紙Pの右側端RSに対応することから,かかる位置を検出することにより,誤検出なく印刷用紙Pの右側端を検出することができる。
次に,図7(A)に示すように,印刷用紙センサ34は走査範囲SAを左方向の矢印Bに沿って走査し(第2の走査),図7(C)に示す検知信号Sを出力する。
図7(C)は,印刷用紙センサ34の検知信号Sの電圧レベルを第2の走査に対応させて示している。CPU104は,図7(C)に示すように,中央CTから左側のみで印刷用紙Pの側端の検出を行う。すなわち,走査方向上流側の走査範囲SA2において生じるリブ52bあるいは印刷用紙Pの右側端RSによる検知信号Sの電圧レベル変化R22に基づく印刷用紙Pの側端の検出は行わず,中央CTから左側の領域で,最初に検知信号Sの電圧レベルが電圧レベルHから電圧レベルLに閾値Tvを超えて変化する(矢印D11)印刷用紙センサ34の位置C11を印刷用紙Pの左側の側端LSとして検出する。 そして,その後の走査範囲でのリブ52bによる検知信号Sの電圧レベル変化R21は検出しない。このように,中央CTから左側において最先に現れる閾値Tvを超える変化を印刷用紙Pの左側端として検出すれば,誤検出なく印刷用紙Pの左側端を検出することができる。このようにして,2回の走査で精度良く印刷用紙Pの両側端を検出することが可能となる。
上述のとおり第1,第2の走査における側端の検出範囲は,印刷用紙Pの幅方向の中央に相当するプラテン52の中央CTを基準にして,それぞれの走査においてその基準位置より走査方向下流側の領域に設定する。そうすることで,印刷用紙Pがセンター給紙される場合は,紙幅が異なる印刷用紙の場合であっても左右側端は確実にいずれかの検出範囲に入り,確実に両側端を検出することができる。
図8は,印刷用紙Pが左寄せ給紙により給紙される場合の印刷用紙P側端の検出処理を説明する図である。図7において説明した方法と,走査範囲SAにおける側端の検出範囲の設定方法が異なる。図8(A)は,搬送経路の左端LEに沿って給紙されプラテン52の左端寄りに載置される印刷用紙Pと,印刷用紙センサ34による走査の方向と範囲とを示している。図8(B)は,印刷用紙センサ34の検知信号Sの電圧レベルを図8(A)に示す矢印A方向の第1の走査に対応させて示している。また,図8(C)は,印刷用紙センサ34の検知信号Sの電圧レベルを図8(A)に示す矢印B方向の第2の走査に対応させて示している。
まず,図8(A)に示すように,印刷用紙センサ34は走査範囲SAを右方向の矢印Aに沿って走査を行い(第1の走査),検知信号SがCPU104において処理される。ここで,例えば搬送経路の左端LEを基準に,給紙可能な全サイズの印刷用紙が確実に存在しうる幅方向の距離を予め求め,印刷用紙幅方向のかかる距離範囲内に基準位置CT2を設定する。そして,図8(B)に示すように,CPU104は基準位置CT2から右側のみで印刷用紙Pの側端の検出を行う。すなわち,図7(B)での説明と同様にして,基準位置CT2から右側の領域で最初に検知信号Sの電圧レベルが電圧レベルHから電圧レベルLに閾値Tvを超えて変化する(矢印D12)印刷用紙センサ34の位置C12を印刷用紙Pの右側の側端RSとして検出する。
次に,図8(A)に示すように,印刷用紙センサ34は走査範囲SAを左方向の矢印Bに沿って走査し(第2の走査),検知信号SがCPU104において処理される。そしてCPU104は,図8(C)に示すように,図7(C)での説明と同様にして,基準位置CT2から左側のみで印刷用紙Pの側端の検出を行う。すなわち,基準位置CT2から左側の領域で最初に検知信号Sの電圧レベルが電圧レベルHから電圧レベルLに閾値Tvを超えて変化する(矢印D13)印刷用紙センサ34の位置C13を印刷用紙Pの左側の側端LSとして検出する。
このようにして,左寄せ給紙された印刷用紙Pにおいても,2回の走査で精度良く印刷用紙Pの両側端を検出することが可能となる。また,給紙方法が左寄せの場合には,上述したように基準位置CT2を設定することにより,例えば最小幅の印刷用紙P1であっても,左右側端は確実にいずれかの検出範囲に入るので,両側端を誤検出なく検出することができる。
図7,図8においては,第1の走査を右方向に行い,第2の走査を左方向に行う場合を説明したが,第1の走査を左方向へ行い,第2の走査を右方向へ行う順序としてもよい。また,印刷装置の給紙方法が上述の左寄せ給紙とは反対の「右寄せ給紙」の場合であっても,図8の説明を左右反転させることにより本実施形態が適用できる。さらに本実施形態においては,印刷用紙Pの両側端の検出に先立ち,印刷用紙Pの先端HDを検出する動作を加えてもよい。次に,かかる変形例について,センター給紙の場合と左寄せ給紙の場合とに分けて説明する。
図9は,センター給紙される印刷用紙Pの先端HDを検知する動作が加わる場合の,左右側端の検出処理について説明する図である。図9(A)は,プラテン52中央に載置される印刷用紙Pと,印刷用紙センサ34による走査の方向と範囲とを示している。なお,印刷用紙センサ34の走査範囲は図6(A)で説明した走査範囲SAと同じである。図9(B)は,印刷用紙センサ34の検知信号Sの電圧レベルを図9(A)に示す矢印A12方向の第1の走査に対応させて示している。また,図9(C)は,印刷用紙センサ34の検知信号Sの電圧レベルを図9(A)に示す矢印B11方向の第2の走査に対応させて示している。
まず,図9(A)に示すように,キャリッジ61とともに印刷用紙センサ34はホームポジションHPから給紙可能な全サイズの印刷用紙Pの先端HDが確実に通過する,例えばプラテン52の中央の基準位置SPまで矢印A11の方向へ移動して停止する。そして,印刷用紙Pはその先端HDが紙検知器33に検知されてから所定の搬送量で副走査方向Y下流へ向けて搬送され,印刷用紙Pの先端HDは印刷用紙センサ34の受光領域を横切る。ここで,印刷用紙センサ34はキャリッジ停止位置においてプラテン52からの反射光の光量を検知して検知信号Sを出力する。CPU104は,この検知信号Sに基づき,プラテン52と反射率の異なる印刷用紙Pが検知範囲を横切る際に,検知信号Sの電圧レベルが変化することを検出し,これにより印刷用紙Pの先端HDを検出する。
次に,印刷用紙センサ34は図9(A)に示す右方向の矢印A12に沿って,走査範囲SAにおける位置SPから右側の領域を走査し(第1の走査),検知信号SがCPU104により処理される。ここでCPU104は,図9(B)に示すように,位置SPから右側の走査範囲全域で印刷用紙Pの側端の検出を行う。すなわち,位置SPでは印刷用紙Pが既に検知されているので,かかる位置から右側の走査範囲においてはこれに対応する検知信号Sの電圧レベルHは安定しており,最先に電圧レベルHから電圧レベルLに閾値Tvを超えて変化(矢印D14)する印刷用紙センサの位置C14が印刷用紙Pの右側端RSに対応する。よってかかる検出を行うことにより,誤検出なく印刷用紙Pの右側端RSを検出することができる。
次に,図9(A)に示すように,印刷用紙センサ34は走査範囲SAを左方向の矢印B11に沿って走査し(第2の走査),検知信号SがCPU104において処理される。そしてCPU104は,図9(C)に示すように,上記の位置SPから左側のみで印刷用紙Pの側端の検出を行う。すなわち,位置SPから左側の領域で最初に検知信号Sの電圧レベルが電圧レベルHから電圧レベルLに閾値Tvを超えて変化する(矢印D15)印刷用紙センサ34の位置C15を印刷用紙Pの左側端LSとして検出する。
このように,既に印刷用紙Pが検知された位置SPを基準にして,第1の走査においては位置SPより走査方向下流の走査範囲全域で,第2の走査においては基準位置SPより走査方向下流側の領域において印刷用紙Pの側端を検出することで,精度良く側端を検出することができる。なお,位置SPで印刷用紙センサ34が印刷用紙Pの先端HDの検知を行った後,左向きの走査から開始してもよい。
図10は,左寄せ給紙される印刷用紙Pの先端HDを検知する動作が加わる場合の,左右側端の検出処理について説明する図である。図10(A)は,搬送経路の左端LEに沿って給紙されプラテン52の左端寄りに載置される印刷用紙Pと,印刷用紙センサ34による走査の方向と範囲とを示している。なお,印刷用紙センサ34の走査範囲は図6(A)で説明した走査範囲SAと同じである。図10(B)は,印刷用紙センサ34の検知信号Sの電圧レベルを図10(A)に示す矢印A22方向の第1の走査に対応させて示している。また,図10(C)は,印刷用紙センサ34の検知信号Sの電圧レベルを図10(A)に示す矢印B22方向の第2の走査に対応させて示している。
まず,図10(A)に示すように,キャリッジ61とともに印刷用紙センサ34はホームポジションHPから給紙可能な全サイズの印刷用紙Pの先端HDが確実に通過する位置SP2まで,矢印A21の方向へ移動して停止する。かかる停止位置SP2は,左寄せ給紙により印刷用紙Pが給送されることから,必然的にプラテン52上の左側端近傍の位置となる。そして,副走査方向Y下流へ搬送される印刷用紙Pの先端HDが印刷用紙センサ34を横切ることにより,印刷用Pの先端HDがまず検出される。
そして,印刷用紙センサ34は左方向の矢印A22に沿って走査範囲SAの位置SP2から左側の領域を走査し(第1の走査),検知信号SがCPU104において処理される。ここでCPU104は,図10(B)に示すように,位置SPから左側の走査範囲全域で印刷用紙Pの側端の検出を行う。すなわち,位置SPでは印刷用紙Pが既に検知されているので,かかる位置から左側の走査範囲においてはこれに対応する検知信号Sの電圧レベルHは安定しており,最先に現れる電圧レベルHから電圧レベルLへの電圧レベルの変化(矢印D16)がすなわち印刷用紙Pの左側端LSに対応する。よって,かかる印刷用紙センサの位置C16を印刷用紙Pの左側端LSとして検出することにより,誤検出なく印刷用紙Pの左側端を検出することができる。
次に,図10(A)に示すように,印刷用紙センサ34は右方向の矢印B22に沿って走査範囲SAを走査し(第2の走査),検知信号SがCPU104において処理される。そしてCPU104は,図10(C)に示すように,上記の位置SP2から右側のみで印刷用紙Pの側端の検出を行う。すなわち,位置SP2から右側の領域で最初に検知信号Sが電圧レベルHから電圧レベルLに閾値Tvを超えて変化する(矢印D17)印刷用紙センサ34の位置C17を印刷用紙Pの右側の側端RSとして検出する。
上記動作では位置SPがプラテン52上の左側端部近傍の位置であることから,左側への走査を先に行うことにより,より少ない走査範囲で印刷用紙Pの左側端の検出を可能としている。そして,既に印刷用紙Pが検知された位置SP2を基準に第1,第2の走査において基準位置より走査方向下流側の領域において印刷用紙Pの側端を検出することで,精度良く側端を検出することができる。なお,右寄せ給紙により印刷用紙が給紙されるような印刷装置においては,印刷用紙先端HDをプラテン52の右側端部近傍で検知し,右方向への走査を先に行って印刷用紙の右側端を検出し,続いて左方向への走査を行い印刷用紙の左側端を検出する順序としてもよい。あるいは,先端検知位置とは無関係に左右の走査いずれから開始する手順とすることも可能である。
上述のインクジェット式印刷装置では,印刷用紙Pは1枚ずつ給紙されるが,こうしたカットシートの代わりにロール紙を用いても本実施形態は適用できる。その場合は,給紙トレイ57に代わり,ロール紙のロールを保持し,ロール紙を先端から搬送経路へ給送する機構を設けてインクジェット式印刷装置を構成する。
また,プラテンなどの載置面上を印刷用紙の幅方向へ印刷用紙センサが移動しながら走査を行い,載置面上の印刷用紙の両側端を検出する構成を有する印刷装置であれば,インクジェット式以外にもレーザプリンタや昇華型プリンタなどの印刷装置にも本実施の形態は適用できる。
以上説明したとおり,本実施形態によれば,印刷媒体センサにより検知される走査面の反射光の光量が,印刷媒体の走査方向下流側にある側端においては印刷媒体による反射光の光量から載置面による反射光の光量へと変化し,かかる変化量を検出するので1回の走査で1つの側端を精度良く検出でき,2回の走査により印刷用紙の両側端を精度良く検知することができる。
本実施形態における印刷装置の要部平面図である。 本実施形態における印刷装置の側面図である。 印刷用紙Pの給紙位置について説明する図である。 リブ52bについて説明する図である。 インクジェット式印刷装置50の制御部100の概略構成図である。 CPU104による印刷用紙Pの側端検出処理について説明する図である。 本実施形態における印刷用紙Pの側端の検出処理を説明する図である。 印刷用紙Pが左寄せ給紙により給紙される場合の印刷用紙P側端の検出処理を説明する図である。 センター給紙される印刷用紙Pの先端HDを検知する動作が加わる場合の,左右側端の検出処理について説明する図である。 左寄せ給紙される印刷用紙Pの先端HDを検知する動作が加わる場合の,左右側端の検出処理について説明する図である。
符号の説明
52:プラテン 52b:リブ
P:印刷用紙 34:印刷用紙センサ
104:CPU 57:給紙トレイ
57c:給紙ガイド 53:紙送りローラ

Claims (5)

  1. 載置面上の印刷媒体に印刷を行う印刷装置において,
    前記印刷媒体の幅方向に移動しながら前記印刷媒体と前記載置面とを走査し,走査面上に光を照射して反射光の光量を検知する光学式の印刷媒体センサと,
    第1の前記走査において前記印刷媒体の当該走査方向下流側の第1の側端を前記光量の変化量に基づいて検出し,前記第1の走査と反対方向の第2の走査において前記第1の側端とは反対側の第2の側端を前記光量の変化量に基づいて検出する側端検出手段とを有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1において,
    前記印刷媒体を前記載置面での前記印刷媒体幅方向の中央に載置する印刷媒体給送手段をさらに有し,
    前記側端検出手段は,前記第1,第2の走査において,前記中央から当該走査方向上流の走査範囲では前記側端の検出を行わず,前記中央から当該走査方向下流の走査範囲で前記第1,第2の側端それぞれの検出を行うことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1において,
    前記印刷媒体を前記載置面での前記印刷媒体幅方向の一端寄りに載置する印刷媒体給送手段をさらに有し,
    前記側端検出手段は,前記載置面の一端から前記印刷媒体の最小の幅より短い距離にある位置を基準位置とし,前記第1,第2の走査において,前記基準位置から当該走査方向上流の走査範囲では前記側端の検出を行わず,前記基準位置から当該走査方向下流の走査範囲で前記第1,第2の側端それぞれの検出を行うことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて,
    印刷媒体を幅方向と直角の方向へ搬送する手段をさらに有し,
    前記印刷媒体センサは,搬送される前記印刷媒体の先端が通過する位置で当該走査面の反射光の光量を検知し,前記側端検出手段にて前記光量の変化に基づき前記先端が検出された後,当該位置から前記第1の走査を開始することを特徴とする印刷装置。
  5. 載置面上の印刷媒体に印刷を行う印刷装置の制御方法において,
    前記印刷媒体の幅方向に移動しながら前記印刷媒体と前記載置面とを走査する光学式の印刷媒体センサにより,走査面上に光を照射して反射光の光量を検知する印刷媒体検知工程と,
    第1の前記走査において前記印刷媒体の当該走査方向下流側の第1の側端を前記光量の変化量に基づいて検出し,前記第1の走査と反対方向の第2の走査において前記第1の側端とは反対側の第2の側端を前記光量の変化量に基づいて検出する側端検出工程とを有することを特徴とする印刷装置の制御方法。
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