JP2000109243A - 反射型光学式センサを用いた記録紙端部位置の検出方法および画像形成装置 - Google Patents

反射型光学式センサを用いた記録紙端部位置の検出方法および画像形成装置

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JP2000109243A JP10296173A JP29617398A JP2000109243A JP 2000109243 A JP2000109243 A JP 2000109243A JP 10296173 A JP10296173 A JP 10296173A JP 29617398 A JP29617398 A JP 29617398A JP 2000109243 A JP2000109243 A JP 2000109243A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】手動調整を必要とすることなく、記録紙の位置
を検出するための反射型光学式センサを、センサの特性
のばらつき、取り付け位置のばらつき、環境の変化等に
対応して適切な状態に調整する。 【解決手段】記録紙に光を照射し、その反射光の出力レ
ベルに基づいて記録紙の端部位置を検出する、反射型光
学式センサを用いた記録紙端部位置の検出方法であっ
て、前記反射型光学式センサ22が記録紙の端部位置を
検出する第1の位置Aより記録紙搬送経路上の上流の第
2の位置35に配置された別のセンサ24で新たな記録
紙を検出する。その後、前記第1の位置と第2の位置と
の間隔より大きい予め定められた距離分だけ記録紙を下
流側へ搬送する。これにより第1の位置Aの上に新たな
記録紙が存在することが保証された状態で、反射型光学
式センサ22の受光部から目標の出力レベルが得られる
ように、その発光部に対する制御量を調整する。この調
整された制御量で発光部の制御を行うことにより、記録
紙の紙端位置を検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に関し、記録紙に対する画像のオフセット位置を
正確にするために、記録紙の位置を反射型光学式センサ
を用いて検出するインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、記録紙に印字する手段として
は、サーマル式、インクジェット式等の記録方式のもの
があるが、インクジェット記録装置は、安価で、かつ、
普通紙に高品質な画像を出力することができるので広く
普及している。
【0003】インクジェット記録装置のうち、特に図面
の出力等の用途に使用される記録装置においては、高精
度の印字品質が求められる。この種の記録装置において
は、印字・印刷が行われる前段階の一連の初期動作にお
いて、記録紙のセットされている位置(紙端部位置)の
検出や記録紙の幅の検出が行われ、記録紙に対する画像
の位置ずれを補正している。
【0004】記録紙の位置検出には、記録紙に非接触で
検出が行える反射型光学式センサが一般に利用されてお
り、通常、このようなセンサはキャリッジと呼ばれるイ
ンクジェットカートリッジを保持するためのユニットの
側面に搭載され、記録紙上を走査することによって記録
紙端部の位置を検出し、検出された端部位置から記録紙
の幅を知ることもできる。
【0005】反射型光学式センサは、発光部と受光部と
を有し、発光部には発光ダイオード、受光部にはフォト
トランジスタまたはフォトダイオード等の光学部品が使
用される。受光部は、光を電流に変換する働きを持って
おり、この電流は、センサの検出回路で電流増幅され、
電圧に変換される。変換された電圧は、ある一定のしき
い値で2値化したり、あるいは、A/D変換器を利用し
てCPUでデジタル値としてセンサ出力を監視したりし
て、記録紙の有無を判断していた。
【0006】上述した光学部品は、発光量や受光感度の
ばらつきが大きく、また、取り付け位置のばらつき、記
録紙の反射率のばらつきも考慮すると、安定な記録紙端
部位置の検出を行うためには、何らかの調整を行って、
前記ばらつきの補正を行う必要がある。
【0007】従来、光学部品のばらつきを補正するため
に、発光部の発光量の調整やセンサの検出回路のゲイン
の調整を、可変抵抗器を用いて行っていた。この方法
は、センサの検出レベルを調べながら可変抵抗器を調整
することにより、人為的にセンサの発光量や感度の調整
を行うものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法では、作業者による人為的ミスが発生してしま
ったり、また、輸送中の振動などによってセンサの取り
付け位置がずれてしまったり、さらには、ユーザの使用
する環境が変わったりしたときに、センサを最良の状態
に保つことが難しいという問題があった。
【0009】本発明はこのような背景においてなされた
ものであり、その目的は、手動調整を必要とすることな
く、記録紙の位置を検出するための反射型光学式センサ
を、センサの特性のばらつき、取り付け位置のばらつ
き、環境の変化等に対応して適切な状態に調整すること
ができる、反射型光学式センサを用いた記録紙端部位置
の検出方法およびこれを用いた画像形成装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による方法は、一
方向に搬送される記録紙に対して当該方向とほぼ直角の
方向に記録ヘッドを走査して画像を形成する画像形成装
置において、記録紙に光を照射し、その反射光の出力レ
ベルに基づいて記録紙の端部位置を検出する、反射型光
学式センサを用いた記録紙端部位置の検出方法であっ
て、前記反射型光学式センサが記録紙の端部位置を検出
する第1の位置より記録紙搬送経路上の上流の第2の位
置に配置された別のセンサで新たな記録紙を検出し、そ
の後、前記第1の位置と第2の位置との間隔より大きい
予め定められた距離分だけ前記記録紙を下流側へ搬送
し、これにより前記第1の位置の上に前記新たな記録紙
が存在することが保証された状態で、前記反射型光学式
センサの受光部から目標の出力レベルが得られるよう
に、その発光部に対する制御量を調整し、この調整され
た制御量で前記発光部の制御を行うことにより、前記記
録紙の紙端位置を検出を行うことを特徴とする。
【0011】本発明により、自動的に、前記第1の位置
の上に新たな記録紙が存在することが保証された状態
で、反射型光学式センサの制御量の調整が行える。すな
わち、反射型光学式センサのセンサ特性のばらつき、取
り付け位置のばらつき、記録紙の反射率の違い、等の出
力変動要因に関わらず、任意の記録紙から一定の出力レ
ベルを得ることができる。これにより、固定的なしきい
値を用いてセンサ出力の適正な2値化、すなわち記録紙
の有無の判定を行うことができる。
【0012】1台の画像記録装置についてみれば、上記
出力変動要因のうち記録紙の反射率以外の要因の時間的
な変化は小さい。そこで、前記別のセンサを用いて新た
な記録紙を検出することにより、記録紙が変化したとき
のみ前記制御量の調整を行えばよい。
【0013】前記別のセンサとしては、記録装置におい
て別の目的で存在していた構成要素を有効に利用するこ
とができる。
【0014】前記新たな記録紙の先端位置を検出する際
には、前記発光部に対する制御量を検出した後、当該記
録紙を上流側へ一旦戻し、その後、再度下流側へ搬送す
る際に前記制御量で前記発光部の制御を行いながら記録
紙先端位置の検出動作を行う。
【0015】前記新たな記録紙の側端位置を検出する際
には、前記発光部に対する制御量を検出した後、前記反
射型光学式センサを当該記録紙の幅方向に沿って走査
し、その走査の際に前記制御量で前記発光部の制御を行
いながら記録紙側端位置の検出動作を行う。
【0016】本発明による画像形成装置は、一方向に搬
送される記録紙に対して当該方向とほぼ直角の方向に記
録ヘッドを走査して画像を形成する画像形成装置におい
て、発光部および受光部を有し、発光部から記録紙に光
を照射し、その反射光を受けた受光部の出力レベルに基
づいて記録紙の端部位置を検出する反射型光学式センサ
と、前記反射型光学式センサが記録紙の端部位置を検出
する第1の位置より記録紙搬送経路上の上流の第2の位
置に配置された、記録紙を検出する別のセンサと、記録
紙を前記一方向に搬送する記録紙搬送手段と、前記記録
ヘッドを前記一方向とほぼ直角の方向に走査する走査手
段と、新たな記録紙が前記別のセンサにより検出された
後、前記第1の位置と第2の位置との間隔より大きい予
め定めた距離分だけ前記記録紙を下流側へ搬送し、これ
により前記第1の位置上に前記新たな記録紙が存在する
ことが保証された状態で、前記反射型光学式センサの受
光部から目標の出力レベルが得られるように、その発光
部に対する制御量を調整する制御量調整手段と、この調
整された制御量で前記発光部の制御を行うことにより、
前記反射型光学式センサによる記録紙の紙端位置を検出
動作を行う制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】前記反射型光学式センサは、前記記録ヘッ
ドとともに前記走査手段により走査されることが望まし
い。これにより、別途、当該センサ専用の走査手段を設
ける必要がなくなる。
【0018】前記制御量調整手段は、好ましくは、発光
部から前記記録紙へ光を照射した状態で、前記受光部の
出力レベルを検出する手段と、この検出された出力レベ
ルが目標のレベルとなるように前記発光部の制御量を調
整する手段とを有する。
【0019】前記制御量調整手段は、発光部から前記記
録紙へ光を照射した状態で、前記制御量の調整を複数回
実行し、これにより得られた複数の制御量の平均値を前
記記録紙の紙端位置の検出動作に利用するようにしても
よい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照しながら説明する。以下では、画像形成装
置の一例としてインクジェット記録装置を挙げるが、本
発明は、搬送される記録紙を用いる任意の画像形成装置
に適用することができる。
【0021】まず、図1に、本実施の形態におけるイン
クジェット記録装置の構成を示す。この構成は、大別す
ると、制御部10と記録紙検出部20とヘッド部30の
3要素から構成されている。
【0022】このような構成のインクジェット記録装置
の動作概要は、次の通りである。すなわち、図示しない
ホストコンピュータ等の外部装置から受信した画像デー
タに対して制御部10が所定の処理を行い、ヘッド部3
0を用いて記録紙に画像イメージを形成する。
【0023】制御部10は、CPU11と、このCPU
11の動作プログラム及び固定的なデータを格納したR
OM13、CPU11の作業領域および一時記憶領域を
提供するRAM14、およびヘッド部30を制御するヘ
ッド制御部15を有する。
【0024】記録紙検出部20は、本発明に係る記録紙
の検出を行う部分であり、センサ22,24、8ビット
D/A変換器21、A/D変換器23から構成されてい
る。
【0025】光学式センサ22は、発光部221より記
録紙223の表面に対して光を照射し、記録紙223か
らの反射光を受光部222で検出して記録紙223の検
出を行う反射型光学式センサである。図2に示すよう
に、この反射型光学式センサ22の発光部221は発光
ダイオード(LED)41で構成され、受光部222は
フォトトランジスタ(またはフォトダイオード)42で
構成される。
【0026】センサ24は、記録紙の有無を検出できる
センサであれば任意のセンサを用いうる。この実施の形
態では、センサ24として、図3に示すような構造のセ
ンサを用いている。このセンサ24は、軸55を中心に
回転可能に保持された紙当接部56およびフラグ54
と、フォトインタラプタ50とからなる。フラグ54に
は図で半時計回り方向に比較的弱いバネ力が付勢されて
おり、プラテン32上に記録紙223が存在しない場合
には、紙当接部56の先端がプラテン32の開口部35
から上方へ突出する。この状態でフラグ54はフォトイ
ンタラプタ50の発光部52と受光部53の間の光を遮
断する。開口部35上に記録紙223が到来すると紙当
接部56が記録紙223の先端に押されて図の時計方向
に回転し、これに伴ってフラグ54も回転し、フォトイ
ンタラプタ50の遮光が解除される。図3に示した光学
式センサでは、このようにして記録紙の検出が行われ
る。
【0027】本実施の形態では、センサ24として図3
に示したようなフラグを用いる型の光学式センサを用い
たが、図2のような反射型光学式センサを用いても全く
問題ない。
【0028】CPU11(図1)は、前記2つのセンサ
22,24の出力を監視し、装置の動作を制御してい
る。この動作を、インクジェット記録装置のキャリッジ
回りの概略構成を示した図4を用いて、以下に具体的に
説明する。
【0029】光学式センサ22は、ヘッド30を保持す
るためのユニットであるキャリッジ31の側面に設置さ
れており、キャリッジ31とともに記録紙上を移動する
ことができる。光学式センサ22は、主に、記録紙22
3のセットされている位置を検出する役割を持ってい
る。記録紙搬送方向と直角方向(Y方向)の記録紙の位
置は、記録紙223を固定しておき、キャリッジ31を
Y方向に移動させることによって、記録紙223の左端
および右端の位置を検出する。一方、記録紙搬送方向
(X方向)の記録紙223の位置は、キャリッジ31を
固定しておき記録紙223を搬送することによって検出
する。このときのキャリッジ31の固定位置は、光学式
センサ22が確実に記録紙上にあることが保証される位
置であり、図の例ではA点である。
【0030】CPU11(図1)は、記録紙の検出位置
(先端および左右端位置)に応じて画像をオフセット
し、記録紙223に対する印字画像の位置ずれを補正す
る機能を有する。センサ24は、記録紙搬送経路上、前
記A点より上流の位置に固定されており、記録紙223
がセットされたことを検出し、また、記録紙223の後
端の検出も行う。
【0031】印字動作に先立ち、CPU11は、センサ
24が記録紙223を検出すると、記録紙223を搬送
して、記録紙223の先端を光学式センサ22によって
検出し、カット紙の場合のみ、センサ24によって記録
紙223の後端を検出するまで記録紙223の搬送を続
け、記録紙223の長さを検出する。この後、記録紙2
23を一旦上流へ戻した後、記録紙先端が所定の位置に
来るよう再度下流へ搬送し、印字待機状態とする。この
際、記録紙先端の位置を正確に検出する必要がある。そ
のために、後述するセンサ22の発光量の調整を行う。
【0032】センサ24は、印字中も記録紙の検出を続
け、もし、印字途中で記録紙の後端が検出されると、印
字動作を中止し、プラテンにインクが吐出されるのを防
ぐ働きを有する。また、CPU11は、センサ24の出
力に基づいて、記録紙が一旦途切れ、新たな記録紙が供
給されたことを検出することができる。
【0033】次に、光学式センサ22について今少し詳
しく説明する。
【0034】図1に示したように、発光部221はここ
では、アノード側を電源に、カソード側を差動増幅器2
24に接続された発光ダイオードとしている。差動増幅
器224は、基準電圧VrefとD/A変換器21の差
信号を出力する。この回路構成によると、差動増幅器2
24の出力電圧によって発光ダイオード221に流れる
電流値を設定することができる。差動増幅器224の入
力電圧は、CPU11から出力されたデジタル信号をD
/A変換器21にてアナログ化された電圧である。した
がって、CPU11は、発光ダイオード221に流れる
電流量(制御量)を、D/A変換器21に与えるデジタ
ル値で設定できることになる。なお、この構成例では、
D/A変換器21の出力が大きくなるほど、差動増幅器
224の出力は小さくなることに留意されたい。
【0035】受光部であるフォトトランジスタ222の
検出電流は検出回路抵抗225を流れ、検出電圧として
A/D変換器23に出力される。A/D変換器23で
は、検出電圧をデジタル化し、そのデジタル値はCPU
11に入力される。その結果、CPU11は、光学式セ
ンサ22によって検出された検出電圧をデジタル値とし
て認識することができる。
【0036】このような構成において、本実施の形態に
おける光学式センサ22の調整動作を説明する。
【0037】光学式センサ22における発光ダイオード
221の発光量やフォトトランジスタ222の受光感度
は、不可避的に特性のばらつきが大きく、また、センサ
22の取り付け位置のばらつきや、記録紙の反射率のば
らつきなどもある。このような要因のため、発光ダイオ
ード221の駆動電流およびフォトトランジスタ222
の検出回路抵抗225を固定値とすると、記録紙の検出
ができなくなる、あるいは検出位置精度が悪くなるおそ
れがある。
【0038】そこで、本実施の形態では、まず、記録紙
がセットされてから、印字待機状態に入るまでの動作に
ついて、より具体的に説明する。記録紙のセットは、セ
ンサ24によって検出される。センサ24が記録紙を検
出しているということは、そこから記録紙を所定量(少
なくともA点とセンサ24の位置との間の距離分)下流
へ搬送すると、記録紙は確実に、図4中のA点上に到達
することが容易に理解される。そこで、キャリッジ31
(図4)を移動させ、キャリッジ側面に取り付けられて
いる光学式センサ22をA点上に位置させる。この位置
で、本発明に係る、光学式センサ22の発光量の調整動
作を行う。すなわち、A点上で、CPU11は、デジタ
ル値をD/A変換器に出力し、光学式センサ22を点灯
させる。ここで、CPU11が出力するデジタル値は当
初適当な値とする。
【0039】この後、CPU11はA/D変換器23の
出力値が目標値となるように、D/A変換器21に出力
するデジタル値を増減させる。例えば、A/D変換器2
3の値が目標値よりも小さい場合には、D/A変換器2
1に与えるデジタル値を上げ、A/D変換器23の値が
目標値よりも大きい場合には、D/A変換器21に与え
るデジタル値を下げる、といった具合である。なお、図
1の光学式センサ22の回路構成から分かるように、本
実施の形態では、差動増幅器224の出力が小さいほ
ど、LED221の発光量が大きくなることに留意され
たい。
【0040】以上の動作を繰り返すことにより、遂に
は、A/D変換器23の出力値が目標値に一致し、LE
D発光量の調整が終了する。これは、センサの特性のば
らつき、取り付け位置のばらつき、記録紙の反射率の違
い、等の出力変動要因に関わらず、任意の記録紙につい
て一定のA/D変換器23の出力値を得ることができた
ことを意味する。これにより、固定的なしきい値を用い
てセンサ出力の適正な2値化、すなわち記録紙の有無の
判定を行うことができる。
【0041】なお、A/D変換器23の値は、ノイズ
や、A/D変換誤差などの影響を受け、変化する場合が
ある。このような場合には、同じ記録紙に対して同じ位
置で一定の周期をもって複数回読み取りを行い、その結
果を平均化することによって、光学式センサ22の出力
電圧検出精度を向上させることができる。
【0042】図5に、光学式センサ22のLED221
の光量調整処理について、フローチャートを示した。
【0043】LED221の発光量は、D/A変換器2
1にセットするデジタル値αによって決まり、このデジ
タル値αが大きいほど、LE221Dの発光量は大きく
なる。また。フォトトランジスタ222の出力は、A/
D変換器23を通して、デジタル値βとしてCPU11
が認識する。記録紙からの反射光量が大きいほど、この
デジタル値βは大きくなる。
【0044】図5のフローチャートには、最初、変数α
を最大値(ここでは10進値255)とし(S11)、
これをD/A変換器21にセットする(S12)。その
結果得られるA/D変換器23の出力デジタル値を変数
βに代入する(S13) そこで、変数βの値を目標値Dと比較し、βの方が大き
ければ(S14,T)、変数αの値をデクリメント(−
1)して(S15)、上記ステップS12〜S15を繰
り返す。その後、βの値が目標値Dと同じかそれより小
になったとき(S14,F)、この処理を終了する。
【0045】この後、光量調整終了時点における変数α
をメモリ(RAM14)に格納しておき、光学式センサ
22によって記録紙端部位置の検出を行うときには、こ
のαの値をD/A変換器21にセットしてLED221
の点灯を行う。従って、光学式センサ22の記録紙検出
レベルは、記録紙の種類によらず、常に一定のレベルを
得ることができるので、安定な記録紙の検出が行える。
【0046】なお、α値によるLED221の点灯は、
センサ24によって、次の新たな記録紙が検出されるま
で維持される。すなわち、記録紙が変わるまでは光量調
整動作を行う必要がない。例えば、ロール紙を利用した
場合には、原則として、ロール紙の最初で光量調整動作
を行えば、そのロール紙を使い切るまで、あるいは交換
するまでは、再度の光量調整動作は不要である。カット
紙の場合には、センサ24により1枚毎に新たな記録紙
として検出される。勿論、ユーザの指示に応じて光量調
整動作を行うようにしてもよい。
【0047】最後に、記録紙の端部位置の具体的な検出
方法について説明する。
【0048】まず、前述のとおり、光量調整によって得
られたデジタル値αをD/A変換器21にセットして、
LED221を点灯する。LED221を点灯した状態
で、光学式センサ22がプラテンを検出する位置まで、
キャリッジ31を移動させる。このとき、記録紙は上流
に後退させられておりプラテン上に記録紙は存在しな
い。このときの検出レベルのA/D変換値をγとする。
記録紙の有無は、光学式センサ22の出力があるしきい
値レベルより大きいか小さいかで判断し、しきい値レベ
ルは、記録紙の検出レベルDと、プラテンの検出レベル
γとの中心値とする。そこで、キャリッジ31を固定し
て記録紙を再度下流側へ搬送しながらセンサ検出レベル
をA/D変換器23を通して監視し、光学式センサ22
の出力がしきい値レベルを横切った時点を記録紙先端の
検出時点とする。
【0049】記録紙の幅方向の側端位置の検出は、キャ
リッジ31を移動させながら、同様にセンサ検出レベル
を監視することにより行える。なお、側端検出時点のY
方向位置は、例えば周知のリニアスケールエンコーダの
出力に基づいて認識することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明による反射型光学式センサを用い
た記録紙端部位置の検出方法および画像形成装置によれ
ば、手動調整を必要とすることなく、記録紙の位置を検
出するための反射型光学式センサを、センサの特性のば
らつき、取り付け位置のばらつき、環境の変化等に対応
して適切な状態に調整することができる。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるインクジェット記
録装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2】図1の装置に用いられる反射型光学式センサの
構成を示す説明図である。
【図3】図1の装置に用いられる他の光学式センサの構
成を示す説明図である。
【図4】図1のインクジェット記録装置のキャリッジ回
りの概略構成を示す斜視図である。
【図5】図1の光学式センサ22のLED221の光量
調整処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…制御部、11…CPU、13…ROM、14…R
AM、15…ヘッド制御部、20…記録紙検出部、30
…ヘッド部、21…D/A変換器、22…光学式セン
サ、23…A/D変換器、24…センサ、31…キャリ
ッジ、32…プラテン、34…搬送ローラ、35…開口
部、41,52…発光ダイオード、42,53…フォト
トランジスタ、54…フラグ、55…軸、56…紙当接
部、221…発光部(発光ダイオード)、222…受光
部(フォトトランジスタ)、223…記録紙、224…
差動増幅器、225…抵抗。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方向に搬送される記録紙に対して当該方
    向とほぼ直角の方向に記録ヘッドを走査して画像を形成
    する画像形成装置において、記録紙に光を照射し、その
    反射光の出力レベルに基づいて記録紙の端部位置を検出
    する、反射型光学式センサを用いた記録紙端部位置の検
    出方法であって、 前記反射型光学式センサが記録紙の端部位置を検出する
    第1の位置より記録紙搬送経路上の上流の第2の位置に
    配置された別のセンサで新たな記録紙を検出し、 その後、前記第1の位置と第2の位置との間隔より大き
    い予め定められた距離分だけ前記記録紙を下流側へ搬送
    し、 これにより前記第1の位置の上に前記新たな記録紙が存
    在することが保証された状態で、前記反射型光学式セン
    サの受光部から目標の出力レベルが得られるように、そ
    の発光部に対する制御量を調整し、 この調整された制御量で前記発光部の制御を行うことに
    より、前記記録紙の紙端位置を検出を行うことを特徴と
    する反射型光学式センサを用いた記録紙端部位置の検出
    方法。
  2. 【請求項2】前記新たな記録紙の先端位置を検出する際
    には、前記発光部に対する制御量を検出した後、当該記
    録紙を上流側へ一旦戻し、その後、再度下流側へ搬送す
    る際に前記制御量で前記発光部の制御を行いながら記録
    紙先端位置の検出動作を行う請求項1記載の反射型光学
    式センサを用いた記録紙端部位置の検出方法。
  3. 【請求項3】前記新たな記録紙の側端位置を検出する際
    には、前記発光部に対する制御量を検出した後、前記反
    射型光学式センサを当該記録紙の幅方向に沿って走査
    し、その走査の際に前記制御量で前記発光部の制御を行
    いながら記録紙側端位置の検出動作を行う請求項1記載
    の反射型光学式センサを用いた記録紙端部位置の検出方
    法。
  4. 【請求項4】一方向に搬送される記録紙に対して当該方
    向とほぼ直角の方向に記録ヘッドを走査して画像を形成
    する画像形成装置において、 発光部および受光部を有し、発光部から記録紙に光を照
    射し、その反射光を受けた受光部の出力レベルに基づい
    て記録紙の端部位置を検出する反射型光学式センサと、 前記反射型光学式センサが記録紙の端部位置を検出する
    第1の位置より記録紙搬送経路上の上流の第2の位置に
    配置された、記録紙を検出する別のセンサと、 記録紙を前記一方向に搬送する記録紙搬送手段と、 前記記録ヘッドを前記一方向とほぼ直角の方向に走査す
    る走査手段と、 新たな記録紙が前記別のセンサにより検出された後、前
    記第1の位置と第2の位置との間隔より大きい予め定め
    た距離分だけ前記記録紙を下流側へ搬送し、これにより
    前記第1の位置上に前記新たな記録紙が存在することが
    保証された状態で、前記反射型光学式センサの受光部か
    ら目標の出力レベルが得られるように、その発光部に対
    する制御量を調整する制御量調整手段と、 この調整された制御量で前記発光部の制御を行うことに
    より、前記反射型光学式センサによる記録紙の紙端位置
    を検出動作を行う制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記反射型光学式センサは、前記記録ヘッ
    ドとともに前記走査手段により走査される請求項4記載
    の画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記制御量調整手段は、発光部から前記記
    録紙へ光を照射した状態で、前記受光部の出力レベルを
    検出する手段と、この検出された出力レベルが目標のレ
    ベルとなるように前記発光部の制御量を調整する手段と
    を有する請求項4または5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】前記制御量調整手段は、発光部から前記記
    録紙へ光を照射した状態で、前記制御量の調整を複数回
    実行し、これにより得られた複数の制御量の平均値を前
    記記録紙の紙端位置の検出動作に利用することを特徴と
    する請求項4、5または6記載の画像形成装置。
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