JP2011042060A - 記録紙幅検知方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤検知率の低減が可能な、誤検知防止記録紙幅検知方法を提供する。
【解決手段】(a)二次基準値よりも大きい所定の出力レベルを一次基準値として設定し(b)出力電圧データをその一端から他端方向に読み出して、その中に一次基準値を超えるものがあるか否かを調べ(c)超えるものがあったときは、出力電圧データを一次基準値から前記読出し方向と逆方向に読み出して、その中に二次基準値と合致するものがあるか否かを調べ(d)合致するものがあったときのエンコーダの主走査位置データを一端位置であると判断(e)出力電圧データをその他端から一端方向に読み出して、その中に一次基準値を超えるものがあるか否かを調べ、(f)超えるものがあったときは一次基準値から前記読出し方向と逆方向に読み出して、その中に二次基準値と合致するものがあるか否かを調べ、(g)合致するものがあったとき他端位置であると判断する。
【選択図】図9

Description

本発明は、記録紙幅検知方法、とくにインクジェットプリンタにおけるキャリッジの主走査時にそのキャリッジに設けた光センサの記録紙搬送路もしくはプラテン又は記録紙からの反射光量に対応する出力電圧に基づいて記録紙の幅(右端及び左端)を検知する方法に関する。
インクジェットプリンタは、記録紙(記録媒体、記録シート、被記録材とも称される。
)を所定の搬送路に沿って1行ずつ搬送(副走査)するとともに、その搬送方向に直行する方向にキャリッジを移動(主走査)しながら、そのキャリッジに取付けた印字ヘッドから記録紙に向けてインク滴を発射することにより、記録紙に画像を記録するように構成されているので、記録紙の所定領域に正確に記録するために、記録紙の主走査方向の右端位置と左端位置を含めた記録紙の幅を検知する必要がある。
インクジェットプリンタにおける従来の記録紙幅検知方法は、キャリッジの主走査時にそのキャリッジに設けた反射型光センサの出力電圧に基づいて記録紙の右端及び左端(左右を問わない場合は、紙端という場合がある。)を検知する方法が、特許文献1及び2に開示されている。これらの方法は、記録紙搬送路(以下、単に搬送路という。)に記録紙があるときと、ないときの反射型光センサの反射光量の違いによる光センサの出力電圧の違いを利用して記録紙の有無及び紙端位置の検知を行なうものである。
さらに詳しくは、特許文献1に先行技術として記載されている記録紙幅検知方法は、発光部(フォトダイオード)と受光部(フォトトランジスタ)とからなるフォトカプラで構成された反射型光センサを用い、フォトトランジスタのコレクタが抵抗を介して5Vの電源に接続されていて、発光部から出された光をプラテン又は記録紙から反射させて受光部に入射させる。プラテンの表面と記録紙の表面とは光反射率が異なるので、受光部の出力電圧(フォトトランジスタのコレクタ電圧)が異なる。そのアナログの出力電圧をA/D変換回路に入力し、量子化してデジタルの出力電圧データをCPUに入力し、CPUで記録紙の紙端検出処理をして、記録紙の紙端位置及び幅を検出する。
その紙端検出処理は、次のとおりである。すなわち、先ず、左端に位置するキャリッジをプラテンが検知される位置まで移動させ、光センサによりその際のプラテン検知レベル(受光部の出力電圧)を読取り、そのときのプラテン検知レベルが一定値以上であることを確認した後の適切なプラテン検知レベルLaを読み込み、その値Laから一定値Xだけ小さいレベルを算出し、これを閾値Ltとして保存する。その後、キャリッジを右端まで移動させた後、記録紙を搬送し、さらにキャリッジを右端から左へ移動させながら、光センサの出力値Lbを読取り、その出力値Lbが閾値Ltよりも小さい領域を記録紙の幅であると認識し、キャリッジが左端まで移動したにも拘らず閾値Ltよりも小さい値の領域が無かった場合には記録紙搬送が失敗したものとしてエラー処理を行なう。
特許文献1には、上記従来方法は、プラテン上のインク成分等の汚れにより、プラテンの反射光量が減少することに基づく誤検知の可能性を有することが指摘され、その解決方法として、プラテン及び記録紙の反射光量の変化を検知して、変化量が誤検知の虞が生じない限界値(設定値)以内か否かを判定し、設定値以内でないときは、今回読取った受光部の出力電圧データ(反射レベル)から前記一定値Xを差し引いた値を閾値Lt’として記録し、光センサ(キャリッジ)を再走査してその時の出力電圧データ(反射レベル)Lb’を閾値Lt’と比較し、その閾値よりも低くなったときに記録紙の紙端と認識するようにしたことが記載されている。
特許文献2に記載の記録紙幅検知方法は、キャリッジの移動手段にスリット板と透過型フォトセンサからなるエンコーダを設けて、エンコーダの出力信号に基づいてキャリッジの主走査方向の位置を検出するとともに、キャリッジに反射型フォトセンサからなる用紙センサを設け、キャリッジを一旦ホーム位置に戻してそのホーム位置を基準にして記録領域側へ移動を開始し、エンコーダの出力に基づいて位置を検出し、用紙センサの検知信号をチェックして用紙と搬送ベルトとの光の反射率の違いからくる反射光量の違いを利用して、用紙の有無を検知するようにしたものである。
しかし、特許文献2には、ゴミ等による誤検知に関しては何も記載されていない。
他の従来の記録紙幅検知方法として、光センサの受光部の出力電圧(フォトトランジスタのエミッター電圧)をA/D変換回路により量子化して出力電圧データをエンコーダからの走査位置データとともにCPUに入力して、これをRAM等のメモリに記憶し、CPUで記録紙の紙端検出処理を行い、その紙端検出処理においては、メモリに記憶されている受光部の出力電圧データを主走査方向の一方側から他方側に向けてチェックするが、図10に示すように、事前に記録した、記録紙がある場合の受光部の最大出力電圧データLmAxの所定%(例えば50%)の値を基準値Ltとし、今回の出力電圧データの中に基準値を超えるものが有るか否かを調べ、基準値を超えた出力電圧データが存在するときのエンコーダの走査位置データが示す位置に、記録紙の右端Re及び左端Leが存在すると
判断するものがある。なお、図10においては、受光部の出力電圧データは51階層に分割され、受光部の出力電圧データがアナログ的に表示されている。その出力電圧データを主走査方向の順序で右方向にチェックして、基準値Ltに達した位置が記録紙の右端Re
であると判断し、同出力電圧データを主走査方向の順序で左方向にチェックして、基準値Ltに達した位置が記録紙の左端Leであると判断している。
ところで、記録紙及び記録紙搬送案内面(以下、単に搬送案内面という。)又はプラテンからの光反射率には、記録紙の種類や搬送案内面の状況によりバラツキがある。例えば、搬送案内面に光反射率の高いゴミ(記録紙の破片など)が存在したり、光センサの主走査位置の下方において搬送案内面が搬送方向の前後の搬送ガイド部材の串歯状連結片を主走査方向にずらして互いに噛合わせて構成されているなどして、光反射率が記録紙の光反射率に近い部分が散在したり、さらに、記録紙にはプレ印刷がされている場合があるため、受光部の出力レベルが50%を超えるのは記録紙の紙端を検出した時に限らない。
図11は、光センサの規格出力電圧(フォトトランジスタのコレクタ電圧)が3.0Vである場合に、基準値Lを50%に設定したときの記録紙検知時の波形イメージを示す。
Nは、搬送案内面からの光反射やノイズによる出力である。基準値Lを50%に設定した場合は、搬送案内面からの光反射やノイズにより誤検知を発生し易い。そこで、従来は、搬送路やノイズによる影響を考慮して、光センサの出力レベルが1.5V(50%)未満のときは、エラーとしている。
図12は、光センサの規格出力電圧(フォトトランジスタのコレクタ電圧)が5.0Vである場合に、基準値Lを50%に設定したときの記録紙検知時の波形イメージを示す。
この図で示されるように、光センサの規格出力電圧を大きくした場合は、搬送案内面からの光反射やノイズによる影響を受けず、安定した出力レベルが得られ、誤検知をしない。
そのため、従来は、誤検知の原因は光センサの能力(規格出力能力)が低いことにあるとして、搬送案内面からの光反射やノイズによる誤検知を回避するために、光センサが規格出力能力の大きいもの、例えば5V以上のものに交換されることが多かった。
特開平8−112952号公報 段落0004,0008,0009.0023,0026 特開2004−351837号公報 段落0028,0029,0039,0046
しかしながら、インクジェットプリンタにおいては、搬送案内面やプラテンの構成部材に光反射率の高いものが用いられることや、光反射率の高い記録紙の破片などのゴミが侵入することは避けられないので、記録紙以外の物からの反射光量が瞬間的に大きくなることがあるが、従来は光センサの能力(規格出力能力)の50%を基準値に設定し、CPUに読取られた受光部の出力電圧データを主走査方向に沿って右端から左方向と左端から右方向のそれぞれ一方向のみでチェックし、基準値を超えるものが検出されたときに直ちに終局的に記録紙の右端又は左端と判断するので、光センサを規格出力能力の大きいものに交換しても、光反射率の高いゴミによる誤検知を完全に防止することはできなかった。
本発明は、上記の点に鑑み、誤検知率の低減が可能で、従って、誤検知防止のための光センサの交換率も低減可能な記録紙幅検知方法を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するため、記録紙の給紙開始直後に、反射型光センサを搭載したキャリッジをホーム位置から主走査し、光センサの受光部の出力電圧をA/D変換し、量子化して出力電圧データをエンコーダの出力する前記ホーム位置からの主走査位置データとともにメモリに記録し、その記録された光センサの出力電圧データをその一端から他端方向に読み出して、その中に受光部の最大出力の所定%に相当する基準値を超えるものがあるか否かを調べ、基準値を超えた出力電圧データとともに記録されたエンコーダの主走査位置データが示す位置を記録紙の一端位置であると判断するとともに、前記記録された出力電圧データをその他端から一端方向に読み出して、その中に前記基準値を超えるものがあるか否かを調べ、基準値を超えた出力電圧データとともに記録されたエンコーダの主走査位置データが示す位置を記録紙の他端位置であると判断する記録紙幅検知方法において、
(a)前記基準値を二次基準値とし、その二次基準値よりも大きい所定の出力レベルを一次基準値として設定し、(b)前記メモリに記録された出力電圧データをその一端から他端方向に読み出して、その中に一次基準値を超えるものがあるか否かを調べ、(c)超えるものがあったときは、前記メモリに記録された出力電圧データを前記一次基準値から前記読出し方向と逆方向に読み出して、その中に前記二次基準値と合致するものがあるか否かを調べ、(d)合致するものがあったときのエンコーダの主走査位置データが示す位置を記録紙の一端位置であると判断するとともに、(e)前記記録された出力電圧データをその他端から一端方向に読み出して、その中に前記一次基準値を超えるものがあるか否かを調べ、(f)超えるものがあったときは前記記録された出力電圧データを前記一次基準値から前記読出し方向と逆方向に読み出して、その中に前記二次基準値と合致するものがあるか否かを調べ、(g)合致するものがあったときのエンコーダの主走査位置データが示す位置を記録紙の他端位置であると判断することを特徴とする(請求項1)。
一次基準値を記録紙が搬送案内面に存在するときの受光部の最大出力電圧の80%に設定し、二次基準値を同じく50%ないし60%に設定することが望ましい(請求項2)。
請求項1の発明によれば、光センサの二次基準値よりも大きい所定の出力電圧レベルを一次基準値として設定し、メモリに記録された光センサの出力電圧データをその一端から他端方向に読み出して、その中に一次基準値を超えるものがあるか否かを調べ、超えるものがあるときは、同出力電圧データを一次基準値から読出し方向と逆方向に読み出し、その中に二次基準値と合致するものがあるか否かを調べ、合致するものがあるときはそのエンコーダの主走査位置データが示す位置を記録紙の一端位置であると判断するとともに、前記出力電圧データをその他端から一端方向に読み出して、その中に一次基準値を超えるものがあるか否かを調べ、超えるものがあったときは前記出力電圧データを一次基準値から読出し方向と逆方向に読み出し、その中に二次基準値と合致するものがあるか否かを調べ、合致するものがあったときはそのエンコーダの主走査位置データが示す位置を記録紙の他端位置であると判断するので、記録紙以外の光反射率の高いゴミ等やノイズにより受光部の出力電圧データが瞬間的に大きい場合でも、その出力電圧レベルが一次基準値未満までのものは無視されることとなり、また、受光部の出力電圧データが二次基準値よりも大きい記録紙の場合は、出力電圧データを一次基準値から読出し方向と逆方向に読み出すときに必然的に検出されるので、記録紙の先端検知確率が高い。さらに、出力電圧レベルが二次基準値よりも小さなノイズ等による影響は完全に排除される。従って、誤検知率の少ない記録紙幅検知方法を提供することができる。
一次基準値を記録紙が搬送案内面に存在するときの受光部の最大出力電圧の100%に設定した場合は、記録紙にプレ印刷されている場合の反射光量の低下による影響を受ける虞があるが、請求項2の発明によれば、80%に設定したので、このような影響を受けない。従って、プレ印刷されている場合の誤検知を防止することができる。記録紙の種類や記録紙搬送案内面の状況により光反射率が多少変動するが、請求項2の発明によれば、二次基準値を記録紙が搬送案内面に存在するときの受光部の最大出力電圧の50%ないし60%に設定してあるので、上記光反射率の変動による誤検知を低減することができる。
インクジェットプリンタの一部を省略した平面図である。 主走査する光センサの出力電圧データ及びエンコーダの走査位置データをメモリに記憶するまでの構成を示す概念図である。 光センサの構成の一例を示す回路図である。 記憶装置の記憶内容を説明する概念図である。 主としてCPUの機能実現手段を示すブロック図である。 本発明に係る記録紙幅検知方法を実施する装置の制御を説明するフローチャートである。 図6の中の紙端検知処理の詳細を説明するフローチャートである。 図6の末尾に続くフローチャートである。 本発明に係る紙端検知処理の作用を説明する図である。 従来の光センサを用いる記録紙幅検知の原理を説明する概念図である。 従来方法の問題点を説明する図である。 従来方法の問題点を解決する一方法を説明する図である。
続いて、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1において、1は搬送案内面であり、2は図示されていない搬送用モータにより回転駆動される搬送ローラであり、図示されていない上側の押圧ローラとの間に記録紙3を挟持して所定の搬送路に沿って搬送する。図示されていないが、搬送される記録紙は幅方向一端側(図1の例では右端側)の搬送基準面に寄せられて、正確な位置を維持しつつ搬送されるようになっている。
4はキャリッジであり、ガイドロッド5により記録紙の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に移動可能に支持され、タイミングベルト6に結合されている。
タイミングベルト6が走査用モータ7に回転駆動されることにより、キャリッジ4は主走査方向に搬送路の片方(右側)の外側の所定位置(ホーム位置)から他の片方の(左側)の外側の所定位置までの間を移動されるように構成されている。
キャリッジ4には、既知の印字ヘッド(図示省略)が取付けられているとともに、既知の反射型光センサ(以下、単に光センサという。)8が、キャリッジ4がホーム位置に存在するときに、搬送案内面上の記録紙の右端よりも若干外側になる位置に取付けられている。光センサ8は、図2に示すように、発光部8aから照射する光が搬送案内面1はその搬送案内面上に存在する記録紙3により受光部8bの方向に反射される光量に応じた電圧を出力するものである。そして、本実施の形態においては、図3に示すように、光センサ8の発光部8aはフォトダイオードで構成され、受光部8bはフォトトランジスタで構成されていて、フォトトランジスタのコレクタに一例として5Vの電源に接続され、エミッタ電圧が受光部8bの出力電圧として出力されるように構成されている。
光センサ8はA/D変換回路9に接続されていて、受光部8bの出力電圧はデジタル信号(出力電圧データ)に変換された後、CPU10に入力されるようになっている。
走査用モータ7の回転軸には、多数のスリットが円周方向に等間隔を持って形成されたスリット円板11aが固着され、そのスリット円板の一部を囲むように透過型光センサ11bが取付けられて、エンコーダ11が構成されている。このエンコーダ11は、光センサ8が出力電圧を出力したとき、正確には出力電圧データがCPU10に入力されたときの光センサの走査位置を検出するためのものである。キャリッジ4がホーム位置から主走査を開始すると同時に回転されるエンコーダ11のスリット円板11aの各スリットを透過する光を透過型センサ11bが検知して出力すると、透過型センサ11bに接続されたカウンタ(不図示)が計数し、その計数値が走査位置データとしてCPU10に入力されるようになっている。
こうして、キャリッジ4のホーム位置からの移動と同期してエンコーダ11からの走査位置データと光センサ8からの出力電圧データとがCPU10に入力され、CPU10はこれらのデータを記憶装置12のRAM12bに、図4に例示するように、主走査方向の順序で記録するように構成されている。図4において、Daは走査位置データ、Dbは出力電圧データである。
CPU10は、図5に示すように、キャリッジ制御手段101、給紙制御手段102、走査位置データ取得手段103、出力電圧データ取得手段104、データ記録制御手段105、幅検知処理部106、印字制御手段107とを含んでいる。
キャリッジ制御手段101は、走査用モータを含むキャリッジ駆動手段13によるキャリッジ4の主走査方向の移動を制御するものであり、給紙制御手段102は記録紙搬送手段14による記録紙の搬送を制御するものであり、走査位置データ取得手段103はエンコーダからの走査位置データDaの取り込みを制御するものであり、出力電圧データ取得手段104は光センサ8からの出力電圧データDbの取り込みを制御するものであり、データ記録制御手段105は取得された走査位置データDa及び出力電圧データDbのRAMへの記録を制御するものであり、幅検知処理部106はROM12Aに記憶されている基準値とRAM12bに記憶された出力電圧データDbを利用して、記録紙の幅を検知するものであり、印字制御手段107は、上位装置16から入力する画像データに基づいて、検知された記録紙の幅に対応して適切な領域に印字を行なうように印字部駆動手段15を制御するものである。
ROM12Aに記憶されている基準値には、後述されるように、第1基準値Lt1と第
2基準値Lt2とがある。第1基準値Lt1は、光センサ8の受光部8bの規格出力電圧の80%相当の出力レベルに設定され、第2基準値Lt2は、同60%相当の出力レベルに
設定されている。
次に、上記構成を元にCPUによる駆動制御作用を図6〜8に基づいて説明する。
インクジェットプリンタを起動させると、先ず、キャリッジ制御手段101が初期化処理を行ない、キャリッジ駆動手段13の走査用モータ7に制御信号を送出し、キャリッジ4をホーム位置に移動させる(図6のステップ11。以下、ステップをSで表す。)。続いて、給紙制御手段102が記録紙搬送手段14の搬送モータを駆動するためパルス信号を送出し、給紙動作(用紙吸入)を開始させる(S12)。搬送モータに送出されたパルス数が所定値に達したとき(記録紙の進行方向先端が光センサ8の走査ラインを越えたとき)、再びキャリッジ駆動手段13の走査用モータ7に制御信号を送出してキャリッジ4をホーム位置から離れる方向(図1では左方向)に移動させるとともに、走査位置データ取得手段103によりエンコーダ11から走査位置データDaを取得する(S13)。エンコーダ11からの走査位置データの入力をトリガーとして、出力電圧データ取得手段104がA/D変換回路9から出力電圧データDbを取得し(S13)、データ記録制御手段105がそれらの入力する走査位置データ及び出力電圧データ(両者を合わせて走査データという場合がある。)をRAM12bの所定記憶番地に記憶する(S14)。こうして、エンコーダ11から一つの走査位置データが入力するたびに、順次、走査位置データと出力電圧データがRAM12bの所定記憶番地に記憶される。図4はキャリッジ4(光センサ8)が図1のホーム位置から記録紙搬送路の反対側端部までの1回の走査によりRAM12bに記憶された走査位置データDaと出力電圧データDbの一例を示す。
光センサ8の1走査に伴う走査データの記録の終了に引き続き、幅検知処理部106が記録された走査データを利用して紙端の有無を検知する処理(紙端検知処理)を先ず記録紙の右側について行い(S15)、その結果が出ると、右端位置データをRAM12bの第1記録場所に記録する(S16)。また、幅検知処理部106は、引き続き同データを利用して紙端の有無を検知する処理(紙端検知処理)を記録紙の左側について行い(S17)、その結果が出ると、左端位置データをRAM12bの第2記録場所に記録する(S18)。
紙端検知処理は、図7,8に示すように、記録紙の右端検知(S15)の場合と、左端検知(S17)の場合とでほぼ同様に行なわれる。図7の右端検知について説明すると、RAM12bに記録された走査データを1組ずつRAMに記録された順序で(図9では右方向に)読出し(S21)、その読出した走査データの出力電圧データDbが第1基準値Lt1と等しいか否かを調べ(S22)、第1基準値と等しくない場合は、次の走査デー
タを読み出し、同様にその走査データの出力電圧データが第1基準値と等しいか否かを調べる(S22)。読み出した走査データの出力電圧データが第1基準値と等しいときは、走査データの読出しを中止し(S23)、そのときの走査データの走査位置データから逆順序に読み出し(S24)、その読出した走査データの出力電圧データDbが第2基準値Lt2と等しいか否かを調べる(S25)。そして、読出した走査データの出力電圧デー
タが第2基準値と等しいとき、そのときの走査データの走査位置データDaが示す位置がその記録紙の右端位置であると判断し、その走査位置データを記録する(S26)。
S21〜S26までの右端検知処理が終了した後は、図8のS27〜S212までの左端検知処理が行なわれる。左端検知処理においては、右端検知処理の場合と走査データの読み出し順序が異なり、最終ステップにおいてその記録紙の左端位置であると判断する点が異なるだけで、その他は、右端検知の場合と同じである。
記録された右端位置及び左端位置(いずれもエンコーダのカウント値)は、それ自体で幅検知の後に行なわれる印字制御において、所定記録領域の設定に利用されるが、その右端位置及び左端位置から当該記録紙のサイズ(幅寸法)を算出することもできる。
図9は、光センサ8の規格出力電圧が3.0Vである場合の用紙幅検知時の波形イメージを示す。すなわち、第1基準値は3.0Vの80%である2.4Vに設定され、第2基準値は3.0Vの50%である1.5Vに設定された場合の図6のS14においてRAMに記録された出力電圧データに対する紙端検知処理を概念的に示している。光センサ8の出力波形を右方向に読み出し、その中の第1基準値Lt1に満たないノイズによる波形は
無視され、同出力波形の中の第1基準値と等しい点に達したとき、同出力波形を左方向に読み出し、その中の第2基準値Lt2と等しい点に達したとき、その点の位置(走査位置
)を記録紙の始端位置と判断するのであるが、高電圧である第1基準値Lt1を先に検出
し、その後により低い電圧である第2基準値Lt2を検出する(記録紙の内側から外側に
向けて検出する)方法を採用するので、第2基準値Lt2を50%以下に設定しても、ノ
イズNなどの影響を受けずに安定した始端検知が可能である。
図10に示すように、従来は、記録紙の外側から始端検知を行なっていたため、ノイズ等による影響を受ける虞があるので、50%(1.5V)以下の出力レベルはエラーとしていたことは、既述したとおりである。
本発明に係る記録紙幅検知方法は、インクジェットプリンタに限らず、記録紙幅検知を行うドットマトリックスプリンタその他のプリンタにも適用することができる。

Claims (2)

  1. 記録紙の給紙開始直後に、反射型光センサを搭載したキャリッジをホーム位置から主走査し、光センサの受光部の出力電圧をA/D変換し、量子化して出力電圧データをエンコーダの出力する前記ホーム位置からの主走査位置データとともにメモリに記録し、その記録された光センサの出力電圧データをその一端から他端方向に読み出して、その中に受光部の最大出力の所定%に相当する基準値を超えるものがあるか否かを調べ、基準値を超えた出力電圧データとともに記録されたエンコーダの主走査位置データが示す位置を記録紙の一端位置であると判断するとともに、前記記録された出力電圧データをその他端から一端方向に読み出して、その中に前記基準値を超えるものがあるか否かを調べ、基準値を超えた出力電圧データとともに記録されたエンコーダの主走査位置データが示す位置を記録紙の他端位置であると判断する記録紙幅検知方法において、
    (a)前記基準値を二次基準値とし、その二次基準値よりも大きい所定の出力レベルを一次基準値として設定し、
    (b)前記メモリに記録された出力電圧データをその一端から他端方向に読み出して、その中に一次基準値を超えるものがあるか否かを調べ、
    (c)超えるものがあったときは、前記メモリに記録された出力電圧データを前記一次基準値から前記読出し方向と逆方向に読み出して、その中に前記二次基準値と合致するものがあるか否かを調べ、
    (d)合致するものがあったときのエンコーダの主走査位置データが示す位置を記録紙の一端位置であると判断するとともに、
    (e)前記記録された出力電圧データをその他端から一端方向に読み出して、その中に前記一次基準値を超えるものがあるか否かを調べ、
    (f)超えるものがあったときは前記記録された出力電圧データを前記一次基準値から前記読出し方向と逆方向に読み出して、その中に前記二次基準値と合致するものがあるか否かを調べ、
    (g)合致するものがあったときのエンコーダの主走査位置データが示す位置を記録紙の他端位置であると判断することを特徴とする記録紙幅検知方法。
  2. 一次基準値を記録紙が搬送案内面に存在するときの受光部の最大出力電圧の80%に設定し、二次基準値を同じく50%ないし60%に設定したことを特徴とする請求項1に記載の記録紙幅検知方法。
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