JP4573042B2 - 薄板状体をセット可能なトレイ、記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスクに代表される薄板状体をセット可能なトレイに関する。また、本発明は記録装置に関する。
記録装置或いは液体噴射装置の一例としてのインクジェットプリンタには、コンパクトディスクや、DVD(Digital Versatile Disc)等に代表される、薄板状体としての光ディスクのラベル面に、直接インク滴を吐出することによって記録可能に構成されたものがある。この様なインクジェットプリンタにおいては、一般的に光ディスク等の薄板状体はプレート形状を成すトレイにセットされ、当該トレイにセットされた状態でインクジェットプリンタ内の搬送経路を搬送(副走査送り)され、そして記録が実行される。
ここで、光ディスクのラベル面(印刷領域)に、印刷位置ずれの生じないよう精度良く印刷を行うために、光ディスクの中心位置を検出する方法が従来から提案されている。その一つとして、特許文献1には、トレイに識別マークを設けるとともに、主走査方向に往復駆動されるキャリッジの底部即ちトレイと対向する部分に光学センサを設け、当該センサによって前記識別マークを読み取ることにより、光ディスクの中心位置を求める方法が開示されている。
また、光ディスクをトレイにセットした後に、光ディスクがトレイのセット部内において動いてしまうこともある。その為、特許文献2には、前記光学センサによって光ディスクのエッジを直接読み取ることにより、光ディスクの中心位置を直接求める方法が開示されている。
特開2002−127530号公報 特開2003−217259号公報
ここで、光ディスクの中心位置を検出した後、光ディスクへの印刷を開始する為に、トレイは印刷開始位置(頭出し位置)へと送られる。しかし、上述したいずれの中心位置検出方法を用いた場合でも、このときの副走査送り量が多いと、トレイの斜行(スキュー)によって、実際の光ディスクの中心位置と、検出された光ディスクの中心位置とがずれてしまうことがある。この様な課題については、上記いずれの文献においても記載されていないし、示唆もされていない。
そこで本発明はこの様な状況に鑑み成されたものであり、その目的は、中心位置を検出した後、印刷を開始する迄の間において発生する光ディスクの中心位置ずれを軽減或いは防止することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと対向する領域に被記録媒体を搬送する搬送ローラによって副走査送り可能なプレート形状を成すトレイ本体と、前記トレイ本体に形成された、被記録媒体としての薄板状体をセット可能なセット部と、を備えて構成されたトレイであって、前記セット部において、前記セット部にセットされた前記薄板状体のエッジ位置に対応する位置に、前記薄板状体に対し光反射率の異なる少なくとも2以上の第1マークが設けられ、前記第1マークは、主走査方向において、前記セット部の主走査方向における中心位置に対して対称を成す位置にあり、且つ副走査方向において、前記セット部の副走査方向における中心位置に対し、前記薄板状体の記録開始位置側に位置していることを特徴とする。
上記態様によれば、前記薄板状体に対し光反射率の異なる少なくとも2以上の第1マークが、主走査方向において前記セット部の中心位置に対して対称を成す位置に配設されているので、光学センサによって前記第1マークを読み取ることで、前記薄板状体の主走査方向中心位置を求めることができる。そしてこの第1マークは、副走査方向において、前記セット部の副走査方向における中心位置に対し、前記薄板状体の記録開始位置側に位置しているので、前記第1マークを読み取った後に、前記トレイを記録開始位置(頭出し位置)へ送る際の副走査送り量を少なくすることができる。従ってこれにより、前記トレイの斜行による前記薄板状体の中心位置ずれを軽減し、或いは防止することができる。
本発明の第2の態様は、前記第1マークが穴部によって成されていることを特徴とする。本態様によれば、前記第1マークが穴部によって成されていることから、前記薄板状体に対し光反射率の異なる前記第1マークを簡易に形成することができる。
本発明の第3の態様は、上記第1のまたは第2の態様において、前記セット部は、複数種類の前記薄板状体をセット可能に構成されていることを特徴とする。本態様によれば、複数種類の薄板状体へ記録を実行することができる。
本発明の第4の態様は、上記第3の態様において、前記第1マークは、複数種類の前記薄板状体のエッジ位置に対応する位置に設けられていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記第1マークは、複数種類の前記薄板状体のエッジ位置に対応する位置に設けられているので、複数種類の薄板状体について中心位置ずれを防止することができる。
本発明の第5の態様は、上記第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記セット部の外側に、前記トレイ本体に対し光反射率の異なる少なくとも2以上の第2マークが設けられ、前記第2マークは、主走査方向において、前記セット部の主走査方向における中心位置に対して対称を成す位置に配設されていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記セット部の外側に、前記トレイ本体に対し光反射率の異なる少なくとも2以上の第2マークが設けられ、前記第2マークは、主走査方向において、前記セット部の主走査方向における中心位置に対して対称を成す位置に配設されているので、これによって前記セット部の主走査方向における中心位置を検出することができる。従って、前記第1マークによって適切に前記薄板状体の主走査方向における中心位置を検出できなかった場合(前記薄板状体のエッジを検出できなかった場合、或いは、検出結果が不適切(異常値)であった場合等)でも、前記第2マークによって記録実行時の中心位置を定めることが可能となる。
本発明の第6の態様は、上記第5の態様において、前記第2マークは、副走査方向において、前記セット部の副走査方向における中心位置に対し、前記薄板状体の記録開始位置側に位置していることを特徴とする。
上記態様によれば、前記第2マークが、副走査方向において、前記セット部の副走査方向における中心位置に対し、前記薄板状体の記録開始位置側に位置しているので、前記第1マークを読み取った後に前記第2マークを読み取った場合でも、その後に前記トレイを記録開始位置(頭出し位置)へ副走査送りする際の当該副走査送り量を少なくすることができ、従ってトレイの斜行による前記セット部の中心位置ずれを軽減することができる。
本発明の第7の態様は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと対向する領域に被記録媒体を搬送する搬送ローラによって副走査送り可能なプレート形状を成すトレイ本体と、前記トレイ本体に形成された、被記録媒体としての薄板状体をセット可能なセット部と、を備えて構成されたトレイであって、前記セット部の外側に、前記トレイ本体に対し光反射率の異なる少なくとも2以上の第2マークが設けられ、前記第2マークは、主走査方向において、前記セット部の主走査方向における中心位置に対して対称を成す位置にあり、且つ副走査方向において、前記セット部の副走査方向における中心位置に対し、前記薄板状体の記録開始位置側に位置していることを特徴とする。
上記態様によれば、前記第2マークにより、前記セット部の主走査方向における中心位置を検出することができる。従って、前記第1マークによって適切に前記薄板状体の主走査方向における中心位置を検出できなかった場合(前記薄板状体のエッジを検出できなかった場合、或いは、検出結果が不適切(異常値)であった場合等)でも、前記第2マークによって記録実行時の中心位置を定めることが可能となる。そして、前記第2マークが、副走査方向において、前記セット部の副走査方向における中心位置に対し、前記薄板状体の記録開始位置側に位置しているので、前記第2マークを読み取った後に、前記トレイを記録開始位置(頭出し位置)へ副走査送りする際の当該副走査送り量を少なくすることができ、従ってトレイの斜行による前記セット部の中心位置ずれを軽減し、或いは防止することができる。
本発明の第8の態様は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備えるとともに主走査方向に往復駆動されるキャリッジと、被記録媒体を搬送する搬送経路において前記記録ヘッドの上流側に設けられ、被記録媒体を前記記録ヘッドと対向する領域へ搬送する搬送ローラと、前記キャリッジにおいて前記搬送経路と対向する位置に設けられ、前記搬送経路の光反射率の変化を検出する光学センサと、前記キャリッジの主走査方向における位置を検出するキャリッジ位置検出手段と、前記搬送ローラによる被記録媒体の搬送量を検出する搬送量検出手段と、前記光学センサ、前記キャリッジ位置検出手段、前記搬送量検出手段、のそれぞれの検出情報が入力され、当該入力された情報に従って前記キャリッジおよび前記搬送ローラを駆動する制御部と、を備えるとともに、前記搬送ローラによって副走査送り可能なプレート形状を成すトレイ本体と、前記トレイ本体に形成された、被記録媒体としての薄板状体をセット可能なセット部と、を備えて構成されたトレイを搬送可能に構成された記録装置であって、前記制御部が、前記薄板状体の主走査方向中心位置を取得する為に、前記薄板状体において当該薄板状体の中心位置に対し副走査方向における記録開始位置側のエッジを、前記光学センサによって主走査方向にセンシングすることで、前記薄板状体の主走査方向中心位置に対して主走査方向に対称を成す位置にある2つのエッジ位置を検出し、その後、前記搬送ローラを駆動して前記薄板状体の記録開始位置に前記記録ヘッドを位置決めすることを特徴とする。
本態様によれば、前記薄板状体の主走査方向中心位置を取得する為に、前記薄板状体において当該薄板状体の中心位置に対し副走査方向における記録開始位置側のエッジを、前記光学センサによって主走査方向にセンシングし、その後、前記トレイを記録開始位置(頭出し位置)に送るので、前記薄板状体の主走査方向中心位置を検出する為のセンシングを行った後に前記トレイを頭出しする際の副走査送り量を少なくすることができる。従ってこれにより、前記トレイの副走査方向送りに伴う斜行によって生じる前記薄板状体の主走査方向中心位置ずれを軽減し、或いは防止することができる。
本発明の第9の態様は、上記第8の態様において、前記制御部が、前記光学センサによる主走査方向へのセンシングを実行する前に、前記薄板状体の副走査方向中心位置を取得する為に、前記薄板状体のエッジを副走査方向にセンシングすることで、前記薄板状体の副走査方向中心位置に対して副走査方向に対称を成す位置にある2つのエッジ位置を検出することを特徴とする。
本態様によれば、前記薄板状体のエッジを副走査方向にセンシングすることで、前記薄板状体の副走査方向中心位置を直接求めるので、前記薄板状体の副走査方向中心位置を精度良く求めることができる。
本発明の第10の態様は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備えるとともに主走査方向に往復駆動されるキャリッジと、被記録媒体を搬送する搬送経路において前記記録ヘッドの上流側に設けられ、被記録媒体を前記記録ヘッドと対向する領域へ搬送する搬送ローラと、前記キャリッジにおいて前記搬送経路と対向する位置に設けられ、前記搬送経路の光反射率の変化を検出する光学センサと、前記キャリッジの主走査方向における位置を検出するキャリッジ位置検出手段と、前記搬送ローラによる被記録媒体の搬送量を検出する搬送量検出手段と、前記光学センサ、前記キャリッジ位置検出手段、前記搬送量検出手段、のそれぞれの検出情報が入力され、当該入力された情報に従って前記キャリッジおよび前記搬送ローラを駆動する制御部と、を備えるとともに、前記搬送ローラによって副走査送り可能なプレート形状を成すトレイ本体と、前記トレイ本体に形成された、被記録媒体としての薄板状体をセット可能なセット部と、を備えて構成されたトレイを搬送可能に構成された記録装置であって、前記トレイは、上記第1から第7の態様のいずれかに記載された前記トレイであり、前記制御部が、前記薄板状体の主走査方向中心位置を取得する為に、前記光学センサの主走査方向へのセンシングにより、前記第1マークと前記薄板状体との境界位置を検出し、その後、前記搬送ローラを駆動して前記薄板状体の記録開始位置に前記記録ヘッドを位置決めすることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1マークは、副走査方向において、前記セット部の副走査方向における中心位置に対し、前記薄板状体の記録開始位置側に位置しているので、前記第1マークを読み取った後に、前記トレイを記録開始位置(頭出し位置)へ送る際の副走査送り量を少なくすることができる。従ってこれにより、前記トレイの斜行による前記薄板状体の中心位置ずれを軽減し、或いは防止することができる。
本発明の第11の態様は、上記第10の態様において、前記トレイには、前記セット部において、前記セット部にセットされた前記薄板状体のエッジ位置に対応する位置に、前記薄板状体に対し光反射率の異なる少なくとも2以上の第3マークが設けられ、前記第3マークは、副走査方向において、前記セット部の副走査方向における中心位置に対して対称を成す位置にあり、前記制御部が、前記光学センサによる主走査方向へのセンシングを実行する前に、前記薄板状体の副走査方向中心位置を取得する為に、前記光学センサの副走査方向へのセンシングにより、前記第3マークと前記薄板状体との境界位置を検出することを特徴とする。
本態様によれば、前記光学センサの副走査方向へのセンシングにより、前記第3マークと前記薄板状体との境界位置を検出し、これにより、前記薄板状体の副走査方向中心位置を直接求めるので、前記薄板状体の副走査方向中心位置を精度良く求めることができる。
本発明の第12の態様は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備えるとともに主走査方向に往復駆動されるキャリッジと、被記録媒体を搬送する搬送経路において前記記録ヘッドの上流側に設けられ、被記録媒体を前記記録ヘッドと対向する領域へ搬送する搬送ローラと、前記キャリッジにおいて前記搬送経路と対向する位置に設けられ、前記搬送経路の光反射率の変化を検出する光学センサと、前記キャリッジの主走査方向における位置を検出するキャリッジ位置検出手段と、前記搬送ローラによる被記録媒体の搬送量を検出する搬送量検出手段と、前記光学センサ、前記キャリッジ位置検出手段、前記搬送量検出手段、のそれぞれの検出情報が入力され、当該入力された情報に従って前記キャリッジおよび前記搬送ローラを駆動する制御部と、を備えるとともに、前記搬送ローラによって副走査送り可能なプレート形状を成すトレイ本体と、前記トレイ本体に形成された、被記録媒体としての薄板状体をセット可能なセット部と、を備えて構成されたトレイを搬送可能に構成された記録装置であって、前記トレイは、上記第5から第7の態様のいずれかに記載された前記トレイであり、前記制御部が、前記セット部の主走査方向中心位置を取得する為に、前記光学センサの主走査方向へのセンシングにより、前記第2マークのエッジ位置を検出し、その後、前記搬送ローラを駆動して前記薄板状体の記録開始位置に前記記録ヘッドを位置決めすることを特徴とする。
本態様によれば、前記第2マークは、副走査方向において、前記セット部の副走査方向における中心位置に対し、前記薄板状体の記録開始位置側に位置しているので、前記第2マークを読み取った後に、前記トレイを記録開始位置(頭出し位置)へ送る際の副走査送り量を少なくすることができる。従ってこれにより、前記トレイの斜行による前記薄板状体の中心位置ずれを軽減し、或いは防止することができる。
本発明の第13の態様は、上記第12の態様において、前記トレイには、前記セット部の外側に、前記トレイ本体に対し光反射率の異なる少なくとも2以上の第4マークが設けられ、前記第4マークは、副走査方向において、前記セット部の副走査方向における中心位置に対して対称を成す位置にあり、前記制御部が、前記光学センサによる主走査方向へのセンシングを実行する前に、前記セット部の副走査方向中心位置を取得する為に、前記光学センサの副走査方向へのセンシングにより、前記第4マークのエッジ位置を検出することを特徴とする。
本態様によれば、前記光学センサの副走査方向へのセンシングにより、前記第4マークのエッジ位置を検出するので、これにより、前記セット部の副走査方向中心位置を直接求めることができ、即ち前記セット部の副走査方向中心位置を精度良く求めることができる。
以下、図1乃至図12を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。
以下では先ず、図1乃至図3を参照しながら、「記録装置」「液体噴射装置」の一例としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の全体構成について概説する。ここで、図1はプリンタ1の側断面概略図、図2はトレイTの搬送経路の側断面図、図3は駆動制御部60を中心としたブロック図である。
図1において、プリンタ1は、装置後部(図1の左側)に「被記録媒体」「被噴射媒体」の一例としての用紙P1を傾斜姿勢にセット可能な給送装置(ASF)11を備えるとともに、装置底部に、用紙P2を水平姿勢でセット可能な給紙カセット52を備え、即ち2系統の用紙給送経路を備えている。尚、以下では適宜、用紙P1と用紙P2を区別する必要が無い場合には、単に「用紙P」と言うこととする。
給送装置11は、ホッパ12と、給送ローラ13と、分離ローラ14とを備えている。ホッパ12は、用紙P1を傾斜姿勢に支持するとともに、揺動することにより、支持した用紙P1を給送ローラ13に圧接させる状態と離間させる状態とを切り換え可能に設けられている。給送ローラ13は側面視略D形の形状を成し、回転することで給送ローラ13に圧接した最上位の用紙P1を下流側へ給送する。分離ローラ14は給送ローラ13と圧接可能に配設されるとともに、所定の回転抵抗力が付与された状態に設けられている。用紙P1の重送が発生せずに、1枚だけ用紙P1が給送されている場合には、分離ローラ14はこれに応じて従動回転し、用紙P1が給送ローラ13と分離ローラ14との間に複数枚存在する場合には、用紙間の摩擦係数が低いことにより、その回転が停止する様になっている。この様な分離ローラ14の作用によって、給送されるべき最上位の用紙P1につられて重送されようとする次位以降の用紙P1が、給送ローラ13から下流側へ進まずに、給送ローラ13と分離ローラ14との圧接点近傍で留まり、用紙の重送が防止される。
給送装置11の下流側には、搬送駆動ローラ27と、搬送従動ローラ28とを備えて構成された搬送ローラが設けられている。搬送駆動ローラ27は主走査方向に長い軸体によって成されるとともに、副走査駆動部59によって回転駆動される。即ち、副走査駆動部59は、用紙P(及び後述するトレイT)の副走査送りを実行する。搬送従動ローラ28は、主走査方向に渡って複数並設された搬送従動ローラホルダ39によって自由回転可能に軸支されるとともに、搬送駆動ローラ27に圧接することで、搬送駆動ローラ27に従動回転する。給送装置11或いは装置底部の給紙カセット52から給送された用紙Pと、後述するトレイTは、搬送駆動ローラ27と搬送従動ローラ28とによってニップされるとともに、搬送駆動ローラ27の回転によって下流側へ搬送される。
搬送駆動ローラ27及び搬送従動ローラ28の下流側には、インクジェット記録ヘッド25と、プラテン35とが上下に対向する様に配設されている。インクジェット記録ヘッド25は、キャリッジ22の底部に配設され、キャリッジ22の主走査方向への往復動作とともに用紙P或いは後述する記録メディアにインク滴を吐出し、これによって用紙P或いは記録メディアの印刷面への印刷が実行される。キャリッジ22は主走査方向(図1の紙面表裏方向)に延びる主キャリッジガイド軸24と副キャリッジガイド軸23とによって主走査方向に案内される様に配設されるとともに、主走査駆動部57によって主走査方向に往復駆動される。即ち、主走査駆動部57は、インクジェット記録ヘッド25(及び後述するPWセンサ80)の主走査を実行する。また、ヘッド駆動部58は、前記主走査の最中にインクジェット記録ヘッド25を駆動して、用紙P或いは記録メディアに記録を実行する。
尚、本実施形態に係るプリンタ1は、キャリッジ22にインクカートリッジを搭載せず、キャリッジ22から独立して装置前方側底部(図示せず)に配設されたインクカートリッジから、図示しないインク供給チューブを介して、インクジェット記録ヘッド25へとインクが供給される様構成されている。
プラテン35は主走査方向に延びる形状を成すとともに、副走査方向に延びるリブを、主走査方向に適宜の間隔で備え(図示せず)、用紙P及び後述するトレイTを支持することにより用紙P或いは記録メディアとインクジェット記録ヘッド25との距離を規定する。また、プラテン35は、インクジェット記録ヘッド25(インクノズル)と対向する面に、凹部36を備えている。
主走査方向に延びる様に形成された凹部36の中には、主走査方向に渡って島部37が局在する様に配置されていて、この様な構成によって用紙Pの先端、後端、そして所定サイズの用紙P両側端から外れた部分へ吐出したインクが凹部36に打ち捨てられ、縁無し印刷が実行される。凹部36には、打ち捨てられたインクを吸収するインク吸収材(図示せず)が配設されているとともに、凹部36の底部にはプラテン35の底面に連通する穴部(図示せず)が形成されていて、当該穴部によってプラテン35の下部に設けられた廃液回収トレイにインクが導かれる(排出される)様になっている。
続いて、インクジェット記録ヘッド25の下流側には、第1排出駆動ローラ30、第1排出従動ローラ31、第2排出駆動ローラ33、第2排出従動ローラ34が設けられている。第1排出駆動ローラ31と第2排出駆動ローラ33は図示しない駆動モータによって回転駆動され、第1排出従動ローラ31は第1排出駆動ローラ30に、第2排出従動ローラ34は第2排出駆動ローラ33にそれぞれ接して従動回転するよう設けられている。そして、記録の行われた用紙Pが、これらローラによってニップされ、スタッカ50へと排出される。
一方、装置底部に設けられた給紙カセット52の先端側上部には、ピックアップローラ54が配設されている。ピックアップローラ54は揺動軸53aを中心に揺動可能な軸支部材53によって軸支されるとともに、図示しない駆動モータによって回転駆動される。そして、軸支部材53の揺動動作によって、給紙カセット52にセットされた用紙P2に接する位置と、用紙P2から離間する位置とを変位し、用紙P2に接した状態で回転することにより、最上位の用紙P2を装置後方(図1の左方向)に向けて給送する。
給紙カセット52の先端側には、図示しない駆動モータによって回転駆動される反転ローラ55が設けられるとともに、当該反転ローラ55を中心にした用紙P2の湾曲反転経路が形成されている。反転ローラ55と対向する位置には反転ローラ55に圧接する位置と離間する位置とを変位可能なニップローラ56が設けられており、ピックアップローラ54によって給送される用紙P2は、その後反転ローラ55とニップローラ56との圧接点を通過することで、重送が防止されるとともに、反転ローラ55の回転による給送力が付与されて更に下流側に給送される様になっている。そして、用紙P2は反転ローラ55を中心とする湾曲反転経路を経由し、給送装置11によって給送される用紙P1と同様に搬送駆動ローラ27及び搬送従動ローラ28によってニップされ、下流側へ搬送される。
続いて、「被記録媒体」「薄板状体」としての光ディスクD1、D2、D3(図13参照:以下これらを総称して「記録メディア」と言う)をセット可能なトレイT、およびこれに関連する、図1では図示を省略した構成要素について説明する。
プリンタ1は、図2に示すように第2排出駆動ローラ33及び第2排出従動ローラ34の下流側に、トレイガイド40を備えている。トレイガイド40は、トレイTを支持するトレイ支持面40aを有し、図示する様にトレイ支持面40aからトレイTを用紙搬送経路に案内するポジションと、用紙搬送経路から退避するポジション(図示せず)とを切り換え可能に構成されている。
搬送駆動ローラ27から第2排出駆動ローラ33に至る用紙搬送経路はほぼ水平に形成されるとともに、トレイ支持面40aについてもほぼ水平を成す様に構成されている。第1排出従動ローラ31及び第2排出従動ローラ34は、トレイTを搬送する際には図示するようにそれぞれ第1排出駆動ローラ30及び第2排出駆動ローラ33からから離間するように構成されていて、これにより記録メディアの印刷面直下にデータ領域が存在する場合には、当該データ領域にダメージを与えないようになっている。
トレイTは、装置前方(用紙搬送経路の下流側:図2の右側)から装置後方(用紙搬送経路の上流側:図2の左側)に向けて手差し給送され、そして搬送駆動ローラ27及び搬送従動ローラ28にニップされた状態で搬送駆動ローラ27が回転することにより、図の矢印方向(本実施形態ではほぼ水平方向)に副走査送りされる。尚、キャリッジ22においてトレイTと対向する位置にはPWセンサ80が設けられているが、これについては後に詳述する。
以上がプリンタ1の大略構成であるが、プリンタ1は、装置上部にスキャナユニット(図示せず)を備えており、即ちスキャナ一体型のプリンタとして構成されていて、前記スキャナユニットによって読み取った画像を、上述した記録手段によって記録を実行することが可能となっている。但し、以下では上記スキャナユニットについての説明は省略する。
続いて、図3を参照しながら、主走査駆動部57、ヘッド駆動部58、副走査駆動部59の各駆動部を制御することにより所定の記録方式を実行する駆動制御部60及びその周辺の構成について説明する。駆動制御部60は、プリンタ1に印刷情報(印刷データ)を送信するホスト・コンピュータ150との間でデータの送受信が可能に構成され、ホスト・コンピュータ150とのインタフェースであるIF61と、ASIC62、RAM63、PROM64及びEEPROM65、CPU66、タイマIC67、DCユニット68、搬送用モータ(PFモータ)ドライバ71、キャリッジモータ(CRモータ)ドライバ70、ヘッドドライバ69を備えている。CPU66はプリンタ1の制御プログラムを実行する為の演算処理やその他必要な演算処理を行い、タイマIC67は、CPU66に対して各種処理に必要な周期的な割り込み信号を発生させる。ASIC62は、ホスト・コンピュータ150からIF61を介して送信される印刷データに基づいて印刷解像度やインクジェット記録ヘッド25の駆動波形等を制御するものである。RAM63は、ASIC62およびCPU66の作業領域や他のデータの1次格納領域として用いられ、PROM64およびEEPROM65には、プリンタ1を制御する為に必要な各種制御プログラム(ファームウェア)および処理に必要なデータ等が格納されている。
DCユニット68は、DCモータ(CRモータ73及びPFモータ64)の速度制御を行う為の制御回路であり、図示を省略するPID制御部、加速制御部、PWM制御回路等を有している。DCユニット68は、CPU66から送られてくる制御命令や、ロータリエンコーダ78、リニアエンコーダ79、記録用紙Pの通過を検出する紙検出器81、PWセンサ80、等の検出手段からの出力信号に基づいてDCモータの速度制御を行う為の各種演算を行い、CRモータドライバ70及びPFモータドライバ71へ信号を送出する。
PFモータドライバ71は、DCユニット68の制御の下、PFモータ64を駆動制御する。PFモータ64は、本実施形態においては複数の駆動対象、即ち、前述した給送ローラ13、搬送駆動ローラ27、第1排出駆動ローラ30、第2排出駆動ローラ33等を回動させる。
CRモータドライバ70は、DCユニット68の制御の下、CRモータ73を駆動制御することによりキャリッジ22を主走査方向に往復動させ、または停止・保持させる。ヘッドドライバ69は、CPU66の制御の下、ホスト・コンピュータ150から送信された印刷データに従って記録ヘッド25を駆動制御する。
CPU66およびDCユニット68には、搬送される用紙Pの始端および終端を検出する紙検出器81からの検出信号と、PFモータ64の回転量、回転方向、回転速度を検出する為のロータリエンコーダ78からの出力信号と、キャリッジ22の主走査方向における絶対位置を検出するリニアエンコーダ79からの出力信号とが与えられる。また、CPU66及びDCユニット68には、PWセンサ80からの出力信号も与えられる。
このPWセンサ80は、図2に示す様にキャリッジ22の底部に設けられる光学センサであり、用紙P或いはトレイTに向けて発光する発光部(図示せず)と、用紙P或いはトレイTからの反射光を受光する受光部(図示せず)とを備えて構成され、キャリッジ22の走査に伴って用紙Pの有無や、用紙Pの幅を検出する。また、後述するようにトレイTに設けられたマークをセンシングすることにより、トレイTにおける記録メディアセット領域の中心位置を検出する。また、トレイTにセットされた記録メディアのエッジ位置を検出することによって、記録メディアの中心位置を検出する。これによって検出された中心位置情報に基づいて、印刷領域の位置決めが行われる様になっている。
ロータリエンコーダ78は、外周部に多数の透光部を有する円盤状スケール(図示せず)と、透光部に対して発光する発光部および前記透光部を通過した光を受光する受光部を備えた検出部(図示せず)と、を有し、円盤状スケールの回動に従って検出部が透光部を通過する光によって形成される立ち上がり信号と立ち下がり信号とを出力し、駆動制御部60は、この様なロータリエンコーダ78からの出力信号を受信することによって、搬送駆動ローラ27等の回転量、回転速度、回転方向を検出し、これにより、目的とする用紙P或いはトレイTの送り制御(副走査送り)を実行することができる様になっている。
続いて、リニアエンコーダ79は、主走査方向に長い符号板79bと、該符号板79bにおいて主走査方向に複数形成された透光部に対して発光する発光部および前記透光部を通過した光を受光する受光部を備えた検出部79aを有している。検出部79aは、前記透光部を通過する光によって形成される立ち上がり信号と立ち下がり信号とを出力し、駆動制御部60は、この様な検出部79aからの出力信号を受信することによって、キャリッジ22(即ちPWセンサ80)の主走査方向における位置を検出する。
尚、PFモータドライバ71及びPFモータ64は、図1に示した副走査駆動部59を構成し、CRモータドライバ70及びCRモータ73は主走査駆動部57を構成し、ヘッドドライバ69は、ヘッド駆動部58を構成する。
続いて、図4乃至図12を参照しながら、トレイTの構成と、トレイTに形成されたセット部Tb及び、セット部Tbにセットされた記録メディアの中心位置を検出する方法について詳説する。ここで、図4はトレイTの平面図、図5はPWセンサ80によるセンシング位置及びその方向を記したトレイTの平面図、図6及び図7は中心位置検出シーケンスのメインルーチンの内容を示すフローチャート、図8乃至図12は中心位置検出シーケンスのサブルーチンの内容を示すフローチャート、図13はトレイTにセット可能な薄板状体の形態を示す平面図である。尚、図4及び図5では、図の上下方向が副走査送り方向(y方向)であるとともに、上側が用紙搬送経路の上流側を、下側が下流側を示している。また、図の左右方向が主走査方向(x方向)であるとともに、図の右方向が0桁側、左方向が80桁側を示している。
トレイTは、図4に示すように搬送駆動ローラ27及び搬送従動ローラ28によってニップ可能な、即ち副走査送り可能なプレート形状を成すトレイ本体Taと、トレイ本体Taに形成され、記録メディアをセット可能なセット部Tbとを備えて構成されている。セット部Tbは図示するように平面視において副走査方向及び主走査方向に対称な形状、即ち円形状を成す凹部によって形成され、その中央部には凸部Tcが形成されている。
ここで、本実施形態に係るセット部Tbにセット可能な記録メディアには、図13(A)に示すようにディスク形状を成す記録メディアD1、D2と、図13(B)に示すようなカード形状を成す記録メディアD3とがある。いずれの記録メディアも中央部に穴部を有し、当該穴部が、セット部Tbに形成された凸部Tcに嵌合することで、セット部Tb内における位置が定まるようになっている。尚、本実施形態では記録メディアD1は12cmディスクであり、記録メディアD2は8cmディスクであり、記録メディアD3は名刺サイズを成している。また、斜線で示す領域は、印刷可能領域を示している。
図4に戻って、セット部Tbには、凸部Tcを挟むように位置するとともにセット部Tbの中心を通る直線上に位置するように2つのイジェクト用穴部93、94が設けられ、これによってセット部Tbにセットされた記録メディア(特に、12cmディスクである記録メディアD1)の取り出しが容易に行えるようになっている。尚、図4において斜線で示す部分は貫通状態の穴部であることを示している。
続いて、PWセンサ80によって検出可能な穴部82〜92、及び反射マーク95〜99について説明する。
穴部82〜92は、平面視において図示する様に方形の形状を成すように形成された穴であり、反射マーク95〜99は、トレイ本体Taに対して光反射率の異なる色によって、図示する様に方形の形状を成すように形成されている。ここで、本実施形態においてトレイ本体Ta及びセット部Tbは黒色から成り、反射マーク95〜99は白色から成る。また、PWセンサ80と穴部82〜92が対向した場合には、PWセンサ80からの放射光は穴部82〜92を通って下部のプラテン35に放射され、そして反射するが、その反射率は、トレイ本体Ta、セット部Tb、記録メディアのいずれとも異なる様に成されている。従って以上により、トレイ本体Ta、セット部Tb、穴部82〜92、記録メディア、のうちの任意の2つを隣接させたときに、その境界位置が、PWセンサ80によって確実に検出可能となっている。
尚、穴部82〜92の中で、穴部85、86は「第1マーク」として、穴部91、92と反射マーク98、99は「第2マーク」としての機能を果たす。また、穴部83、84或いは穴部87、88は「第3マーク」としての機能を果たし、穴部83、84と反射マーク96、97は「第4マーク」としての機能を果たす(詳細は後述)。
以下、セット部Tb及び記録メディアの中心位置検出方法について、穴部82〜92及び反射マーク95〜99のトレイTにおける位置およびその役割を含めて説明する。
先ず図6において、セット部Tbに記録メディアがセットされたトレイTがプリンタ1に差し込まれるとともにトレイTの給送指示が出されると、プリンタ1の駆動制御部60は、トレイTのy方向基準位置設定(ステップS101)、セット部Tbのx方向中心位置検出(ステップS102)、セット部Tb及び記録メディアのy方向中心位置検出(ステップS103)、記録メディアのx方向中心位置検出(ステップS104)の順に実行し、そしてその後に、トレイTを記録開始位置(頭出し位置)へと副走査送りする。
即ち、本実施形態では、記録メディアそれ自体のエッジを検出することで直接記録メディアの中心位置(図5において符号Cで示す)を検出するとともに、セット部Tbの中心位置(図5において符号Cで示す)を検出する。これにより、記録メディアの中心位置検出に失敗した場合でも、セット部Tbの中心位置検出を行うとともに検出された中心位置をもとに印刷範囲を設定することで、顕著な印刷位置ずれを生じることなく印刷が実行できる。尚、図5から明かなように、セット部Tb及び記録メディアの双方が精度良く形成されるとともに、記録メディアがセット部Tbに正しくセットされている場合には、双方の中心位置は位置Cとなり、一致する(理論上の中心位置)。
以下、図6のステップS101〜S104の各ステップの詳細な内容について詳説する。
図8は、トレイTのy方向位置(Cy)の基準位置(ゼロ位置)を求める手順を示すものである。図8のステップS201において、PWセンサ80によるセンシング(1)を行う。このセンシング(1)の位置・方向は、図5の符号(1)で示すものであり、プリンタ1の駆動制御部60は、PWセンサ80が図5の符号(1)で示す位置・方向にセンシングするよう、キャリッジ22を駆動するとともにトレイTの副走査送りを行う。
尚、図5において符号を付して示すセンシングは、PWセンサ80が図示するような位置・方向でセンシングするよう、キャリッジ22を駆動し且つトレイTを副走査送りするということであり、図5に示すセンシングを行うためにキャリッジ22を駆動し且つトレイTを副走査送りした場合でも、必ずしも目的とするセンシングが行えるとは限らない(例えば、トレイTが正しくセットされていない場合等)。その様な場合は、本実施形態においてはエラーが発生したものとして、中心検出処理を中止し、トレイTを排出することになる。
センシング(1)によって検出される穴部82は、トレイTにおいて用紙搬送方向の上流側であって80桁側の端部に位置するとともに、副走査送り方向に延びる様な形状を成している。そして、その下流側端部に、反射マーク95が隣接して設けられている。この穴部82の大凡の位置(主走査方向及び副走査方向位置)は予め記憶されていて、トレイTが手差し給送された後に、キャリッジ22の移動及びトレイTの副走査送りを行うことで、PWセンサ80が穴部82と対向する様に制御される。
そして、センシング(1)によってPWセンサ80の検出値がVRSより小さくなったか(穴部から反射マークへ移った際の変化か)を判定する(ステップS202)。これにより、穴部82と反射マーク95の境界位置を把握することができる。
次に、その検出結果をもとにトレイTを副走査送りし、ステップS203において図5のセンシング(2)を行う。ここで、センシング(2)によって検出される穴部83は、セット部Tbに記録メディアD1がセットされている場合に当該記録メディアD1のエッジ位置に位置するとともに、主走査方向においてはセット部Tbの中心、副走査方向においてはセット部Tbの下流側に位置している。また、反射マーク96は、穴部83の下流側に、穴部83に隣接して設けられている。
このセンシング(2)によって、PWセンサ80の検出値がVRSより大きくなったか(反射マークから穴部へ移った際の変化か)否かを判定する(ステップS204)。これにより、穴部83と反射マーク96の境界位置を把握することができる。
そして、トレイTのy方向位置を示す変数Cyを、センシング(2)での検出位置+HR_YLUにセットする(ステップS205)。ここで、HR_YLUは予め定められた定数である。尚、本実施形態ではCy=0の位置は大凡図5の符号Sで示す位置であり、この位置から上流側に向かうに従って、変数Cyはカウントアップされる。
次に、図9はトレイTにおけるセット部Tbのx方向中心位置(Tcx)を求める手順を示すものである。先ず、ステップS301において図5のセンシング(3)を行う。ここで、穴部91と穴部92は、主走査方向において、セット部Tbの主走査方向における中心位置Cに対して対称を成す位置に配置されるとともに、副走査方向において、セット部Tbの中心位置Cに対し記録開始位置側(図の下側)に位置している。また、反射マーク98、99は、それぞれ穴部91と穴部92の内側(トレイTの内側)に、それぞれの穴部に隣接して設けられている。
このセンシング(3)によって、PWセンサ80の検出値がVRSより小さくなったか(トレイから反射マークへ移った際の変化か)を判定し(ステップS302)、更にその後、VRSより大きくなったか(反射マークから穴へ移った際の変化か)を判定する(ステップS303)。そして、穴部91及び反射マーク98の主走査方向における位置を示す変数H1を、x(検出位置)+HR_XLUにセットする(ステップS304)。ここで、HR_XLUは予め定められた定数である。
続いて、ステップS305において図5のセンシング(4)を行うことにより、PWセンサ80の検出値がVRSより小さくなったか(トレイから反射マークへ移った際の変化か)を判定し(ステップS306)、更にその後、VRSより大きくなったか(反射マークから穴へ移った際の変化か)を判定する(ステップS307)。そして、穴部92及び反射マーク99の主走査方向における位置を示す変数H2を、x(検出位置)+HR_XLDにセットする(ステップS308)。ここで、HR_XLDは予め定められた定数であり、本実施形態ではHR_XLU(ステップS304)と同じ値を用いているが、例えばPWセンサ80の特性等による検出誤差等を補正する為に異なる値を用いる、即ちオフセット変数として用いることもできる。
以上によって得られた変数H1とH2を加算し、2で除算することにより、トレイT即ちセット部Tbのx方向中心位置(Tcx)を求めることができる(ステップS309)。
次に、図10はトレイTのセット部Tbのy方向中心位置(Tcy)及び記録メディアのy方向中心位置(Mcy)を求める手順を示すものである。先ず、ステップS401において図5のセンシング(5)を行う。ここで、図5において符号D1で示す仮想線は図13の記録メディアD1(12cmディスク)がセット部Tbにセットされた場合のエッジを示すものであり、以下同様に符号D2は記録メディアD2(8cmディスク)が、符号D3は記録メディアD3(名刺サイズ)がセットされた場合のエッジを示している。
センシング(5)によって検出可能な穴部87は、記録メディアD2のエッジ位置に対応する位置であって、主走査方向においてはセット部Tbの中心に、副走査方向においてはセット部Tbの下流側に位置している。このセンシング(5)によって、PWセンサ80の検出値がVRSより小さくなったか(記録メディア以外の位置から記録メディアへ移った際の変化か)を判定し(ステップS402)、記録メディアのエッジ位置(副走査方向下流側における位置:穴部83または穴部87付近における位置)を示す変数MYHを、Cy(検出位置)+HR_YHUにセットする(ステップS403)。ここで、HR_YHUは予め定められた定数であり、本実施形態では図8のステップS205に示すHR_YLUと同じ値を用いているが、例えばPWセンサ80の特性等による検出誤差等を補正する為に異なる値を用いる、即ちオフセット変数として用いることもできる。
続いて、ステップS404において、検出位置Cyが既定値d1より小さいか否か、即ち12cmディスクのエッジ位置を示すものか否かを判定し、12cmディスクのエッジ位置を示すものであれば(肯定枝)、記録メディアの種類を示すメディアフラグを「1」にセットする(ステップS405)。12cmディスクのエッジ位置を示すものでなければ(否定枝)、検出位置Cyが既定値d2より小さいか否か、即ち8cmディスクのエッジ位置を示すものか否かを判定し(ステップS406)、8cmディスクのエッジ位置を示すものであれば(肯定枝)、メディアフラグを「2」にセットし(ステップS407)、8cmディスク以外のエッジ位置を示すものであれば(否定枝)、メディアフラグを「3」にセットする(ステップS408:図13に示す記録メディアD3であると判定する)。
続いて、メディアフラグが1の場合は、ステップS410において図5のセンシング(6)を行うことにより、PWセンサ80の検出値がVRSより大きくなったか(記録メディアから記録メディア以外の部分へ移った際の変化か)を判定し(ステップS412)、続いて記録メディア(この場合は12cmディスク)のエッジ位置(副走査方向上流側における位置:穴部84付近の位置)を示す変数MYLを、Cy(検出位置)+HR_YLUにセットする(ステップS413)。尚、センシング(6)によって検出される穴部84は、セット部Tbに記録メディアD1がセットされている場合に当該記録メディアD1のエッジ位置に位置するとともに、主走査方向においてはセット部Tbの中心、副走査方向においてはセット部Tbの上流側に位置している。また、反射マーク97は、穴部84の上流側に、穴部84に隣接して設けられている。
一方、メディアフラグが2の場合は、ステップS411において図5のセンシング(6)’を行うことにより、PWセンサ80の検出値がVRSより大きくなったか(記録メディアから記録メディア以外の部分へ移った際の変化か)を判定し(ステップS412)、続いて記録メディア(この場合は8cmディスク)のエッジ位置(副走査方向上流側における位置:穴部88付近における位置)を示す変数MYLを、Cy(検出位置)+HR_YLUにセットする(ステップS413)。ここで、センシング(6)’によって検出される穴部88は、記録メディアD2のエッジ位置に対応する位置であって、主走査方向においてはセット部Tbの中心に、副走査方向においてはセット部Tbの上流側に位置している。
以上によって得られた変数MYHとMYLを加算し、2で除算することにより、記録メディアのy方向中心位置(Mcy)を求めることができる(ステップS414)。
一方、ステップS408においてメディアフラグが3に設定された場合には、記録メディアのy方向中心位置Mcyは、既定値としてのYcにセットされる(ステップS409)。ここで、既定値としてのycは、Cy=0の位置(図5の位置S)からセット部Tbの中心位置Cまでの距離として予め定められた値であり、従ってメディアフラグが3の場合には、y方向中心位置は直接記録メディアのエッジを検出してこれに設定するのではなく、トレイTを基準にして求められた位置Cy、つまりトレイTを基準として設定される。
続いて図11に移り、ステップS415において図5のセンシング(5)’を行うことにより、PWセンサ80の検出値がVRSより小さくなったか(穴部から反射マークへ移った際の変化か)を判定する(ステップS416)。そして、副走査方向において中心位置Cに対しCy=0の位置(符号Sの位置)と対称となる位置(反射マーク97付近の位置)を示す変数CYLを、Cy(検出位置)+HR_YHUにセットする(ステップS417)。以上により得られた変数CYLを2で除算することによって、セット部Tbの副走査方向における中心位置(Tcy)を求めることができる(ステップS418)。
次に、メディアフラグが1であるか否か(12cmディスクであるか否か)を判定し(ステップS419)、メディアフラグが1の場合(肯定枝)には、次回のPWセンサ80の検出位置(記録メディアの主走査方向中心位置Mcxをシークする際の、トレイTの副走査方向位置)をTcy−Y3(Y3:既定値)にセットし(図5のセンシング(7)、(8)を行う位置:ステップS420)、メディアフラグが1以外の場合には、Tcyにセットして(図5のセンシング(7)’、(8)’を行う位置:ステップS421)、必要な副走査送りを行う。
次に、図12は記録メディアのx方向中心位置(Mcx)を求める手順を示すものである。先ず、ステップS501においてメディアフラグが1であるか否かを判定し、1である場合(12cmディスクの場合)には図5のセンシング(7)を行う(ステップS503)。ここで、センシング(7)、(8)によって検出可能な「第1マーク」としての穴部85、86は、記録メディアD1のエッジ位置に対応する位置であって、主走査方向ではセット部Tbの主走査方向における中心位置Cに対して対称を成す位置に配設されるとともに、副走査方向ではセット部Tbの副走査方向における中心位置Cに対し記録メディアD1の記録開始位置側(下流側)に位置している。
このセンシング(7)によって、PWセンサ80の検出値がVRSより大きくなったか(記録メディアから穴部へ移った際の変化か)を判定し(ステップS505)、記録メディアのエッジ位置(主走査方向における位置:穴部85付近における位置)を示す変数MXLを、Cy(検出位置)+HR_XLUにセットする(ステップS506)。
一方、メディアフラグが1でない場合(ステップS501の否定枝)、ステップS502においてメディアフラグが2であるか否かを判定し、2である場合(8cmディスクの場合)には図5のセンシング(7)’を行う(ステップS504)。このセンシング(7)’によって、PWセンサ80の検出値がVRSより大きくなったか(記録メディアから穴部へ移った際の変化か)を判定し(ステップS505)、記録メディアのエッジ位置(主走査方向における位置:穴部89付近における位置)を示す変数MXLを、Cy(検出位置)+HR_XLUにセットする(ステップS506)。
そして次に、メディアフラグが1の場合(ステップS507の肯定枝)は図5のセンシング(8)を行う(ステップS508)。このセンシング(8)によって、PWセンサ80の検出値がVRSより大きくなったか(記録メディアから穴部へ移った際の変化か)を判定し(ステップS510)、記録メディアのエッジ位置(主走査方向における位置:穴部86付近における位置)を示す変数MXRを、Cy(検出位置)+HR_XLDにセットする(ステップS511)。
また、メディアフラグが2の場合(ステップS507の否定枝)は図5のセンシング(8)’を行う(ステップS509)。このセンシング(8)’によって、PWセンサ80の検出値がVRSより大きくなったか(記録メディアから穴部へ移った際の変化か)を判定し(ステップS510)、記録メディアのエッジ位置(主走査方向における位置:穴部90付近における位置)を示す変数MXRを、Cy(検出位置)+HR_XLDにセットする(ステップS511)。
以上によって得られた変数MXLとMXRを加算し、2で除算することにより、記録メディアのx方向中心位置(Mcx)を求めることができる(ステップS512)。
一方、メディアフラグが1でも2でもない場合(ステップS502の否定枝:メディアフラグが3の場合)は、記録メディアのx向中心位置Mcxは、既に求められたセット部Tbのx方向中心位置であるTcxにセットされる(ステップS513)。従ってメディアフラグが3の場合には、x方向中心位置は直接記録メディアのエッジを検出してこれに設定するのではなく、トレイTを基準にして求められたTcx、つまりトレイTを基準として設定される。
続いて、図6のメインルーチンに戻り、ステップS105及びステップS106においてメディアフラグが1であるか否か、更に2であるか否かを判定し、1或いは2の場合(12cm或いは8cmディスクの場合)には、記録メディアのエッジを検出することによって得られたx方向中心位置を表すMcx(記録メディアを基準とした値)と、トレイTに設けられた穴部91、92及び反射マーク98、99を検出することによって得られたx方向中心位置を表すTcx(トレイTを基準とした値)との差が、許容値Cxより大きいか否かを判定する(ステップS107)。許容値Cxより小さい場合(否定枝)には、x方向の印刷中心位置PxをMcx(記録メディアを基準とした値)にセットし(ステップS109)、許容値Cxを超えている場合(肯定枝)には、記録メディアのエッジ位置を適切に検出できなかったと判断して、x方向の印刷中心位置PxをTcx(トレイTを基準とした値)にセットする(ステップS108)。
以下同様に、図7に示す様に記録メディアのエッジを検出することによって得られたy方向中心位置を表すMcy(記録メディアを基準とした値)と、トレイTに設けられた穴部83、84及び反射マーク96、97を検出することによって得られたy方向中心位置を表すTcy(トレイTを基準とした値)との差が、許容値Cyより大きいか否かを判定する(ステップS110)。許容値Cyより小さい場合(否定枝)には、y方向の印刷中心位置PyをMcy(記録メディアを基準とした値)にセットし(ステップS112)、許容値Cyを超えている場合(肯定枝)には、記録メディアのエッジを適切に検出できなかったと判断して、y方向の印刷中心位置PyをTcy(トレイTを基準とした値)にセットする(ステップS111)。
一方、図6に戻り、ステップS106においてメディアフラグが3と判定された場合には(否定枝)、x方向の印刷中心位置Pxを、無条件にトレイTを基準として得られた値であるTcxにセットし(ステップS113)、且つy方向の印刷中心位置PyをTcyにセットする(ステップS114)。これによって、記録メディアD3のようにエッジ検出が正確に行い難い形状を有するものであっても、不正確に中心位置を検出することによる印刷位置ずれを防止することができる。
そして、図7のステップS115においてメディアフラグが1であるか否かを判定し、1の場合(12cmディスクの場合)には、トレイTを頭出し位置Aへ副走査送りし(ステップS116)、1以外の場合(8cmディスク或いは名刺サイズの記録メディア)には、トレイTを頭出し位置Bへ副走査送りする(ステップS117)。
尚、頭出し位置Aに送られたトレイTに対するインクジェット記録ヘッド25の位置を、図4において符号25Bで示す。また、頭出し位置Bに送られたトレイTに対するインクジェット記録ヘッド25の位置を、符号25Cで示す。即ち、図4(及び図5)において、凸部Tcの下側が、記録メディアの記録開始位置側となる。
尚、図4の符号25Aは、メディアフラグが1の場合(12cmディスク)において、トレイTが頭出し位置Aに送られる前のトレイTに対するインクジェット記録ヘッド25の位置を示している。即ち、図12に示す記録メディアのエッジ位置を検出することにより、記録メディアのx方向中心位置を求めた際のトレイTと、インクジェット記録ヘッド25の位置関係(副走査方向の位置関係)を示すものであり、従ってトレイTは、図7のステップS116において図4の距離aだけ副走査送りされることとなる。
以上により、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、トレイTのセット部Tbにセットされた記録メディアのエッジ位置に対応する位置に、記録メディアに対し光反射率の異なる少なくとも2以上の第1マーク(穴部85、86)が設けられている。そして前記第1マーク(穴部85、86)は、主走査方向において、セット部Tbの主走査方向における中心位置に対して対称を成す位置に配設されるとともに、副走査方向において、セット部Tbの副走査方向における中心位置Cに対し、記録メディアの記録開始位置側(図4の下側)に位置しているので、PWセンサ80によって前記第1マーク(穴部85、86)を読み取ることで、記録メディアの主走査方向中心位置(Mcx)を求めることができる。そしてこの第1マークは、副走査方向において、セット部Tbの副走査方向における中心位置Cに対し、記録メディアの記録開始位置側に位置しているので、前記第1マークを読み取った後に、トレイTを頭出し位置へ送る際の副走査送り量(図4において符号aで示す)を少なくすることができる。従ってこれにより、トレイTの斜行による記録メディアの中心位置ずれを軽減し、或いは防止することができる。
ここで、トレイTの斜行による記録メディアの中心位置ずれは、副走査方向中心位置よりも、主走査方向中心位置に大きく影響し易い。従って本実施形態に係るプリンタ1では、トレイTの斜行による主走査方向中心位置ずれの防止を最も優先し、上述した様に図6に示す中心位置検出シーケンスにおいて、記録メディアのエッジ位置を基準とするx方向中心位置(Mcx)の検出を一番最後に実行するとともに(ステップS104)、その後にトレイTを頭出し位置へ副走査送りする、つまりトレイTの副走査送り量を最小に抑えるようにしている。
尚、本実施形態では12cmディスクのエッジ位置を検出する為の第1マーク(穴部85、86)を、セット部Tbの副走査方向における中心位置Cに対し、記録メディアの記録開始位置側に配置しているが、8cmディスクのエッジ位置を検出する為の穴部89、90も同様に、セット部Tbの副走査方向における中心位置Cに対し、記録メディアの記録開始位置側に配置することもできる。
一方、第2マークとしての穴部91、92及び反射マーク98、99も、本実施形態ではセット部Tbの中心位置に対して記録開始側に配置されている。従ってこれにより、x方向の印刷中心位置Pxをトレイ基準とする場合(Px=Tcx)に、セット部Tbのx方向中心位置検出(図6のステップS102)を一番最後に実行するように構成しても、上記と同様な作用効果、即ちトレイTを頭出し位置へ副走査送りする際の送り量を少なくし、トレイTの斜行による中心位置ずれを防止することができる。
ところで、本実施形態では記録メディアのエッジを確実に検出する為に、記録メディアのエッジ位置に対応する位置に穴部(穴部83〜90)を形成したが、トレイ本体Ta或いはセット部Tbと、記録メディアとの間に反射率差を設けることにより、穴部83〜90を設けずにPWセンサ80によって直接記録メディアとトレイ本体Ta或いはセット部Tbとの境界(即ち記録メディアのエッジ位置)を検出することもできる。この場合には、プリンタ1の駆動制御部60は、記録メディアのx方向中心位置を求める際に、副走査方向においてセット部Tbの中心位置Cより記録開始位置側(本実施形態では図4の下側)でPWセンサ80のセンシング(走査)を行い、そしてその後にトレイTを頭出し位置へ送るように主走査駆動部57及び副走査駆動部59(図1)を制御することで、トレイTを頭出し位置へ副走査送りする際の送り量を少なくすることができ、以てトレイTの斜行による中心位置ずれを防止することができる。
インクジェットプリンタの側断面概略図。 本発明に係るトレイの搬送経路の側断面図。 インクジェットプリンタの制御部のブロック図。 本発明に係るトレイの平面図。 PWセンサによるセンシング位置・方向を示すトレイの平面図。 中心位置検出シーケンスのメインルーチンを示すフローチャート。 中心位置検出シーケンスのサブルーチンを示すフローチャート。 中心位置検出シーケンスのサブルーチンを示すフローチャート。 中心位置検出シーケンスのサブルーチンを示すフローチャート。 中心位置検出シーケンスのサブルーチンを示すフローチャート。 中心位置検出シーケンスのサブルーチンを示すフローチャート。 中心位置検出シーケンスのサブルーチンを示すフローチャート。 本発明に係るトレイにセット可能な記録メディアの形態を示す平面図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、11 給送装置、12 ホッパ、13 給送ローラ、14
分離ローラ、22 キャリッジ、23 副キャリッジガイド軸、24 主キャリッジガイド軸、25 インクジェット記録ヘッド、26 ノズル列、27 搬送駆動ローラ、28 搬送従動ローラ、30 第1排出駆動ローラ、31 第1排出従動ローラ、33 第2排出駆動ローラ、34 第2排出従動ローラ、35 プラテン、36 凹部、37 島部、38 廃液回収トレイ、39 搬送従動ローラホルダ、40 トレイガイド、50 スタッカ、52 給紙カセット、53 揺動部材、54 ピックアップローラ、55 反転ローラ、56 ニップローラ、60 駆動制御部、82〜84 穴部、85、86 第1マーク(穴部)、87〜90 穴部、91、92 第2マーク(穴部)、93、94 イジェクト用穴部、95〜99 反射マーク、P 印刷用紙、T トレイ、Ta トレイ本体、Tb セット部

Claims (4)

  1. 被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、
    記録可能な被記録媒体としての薄板状体をセット可能なセット部を備えたプレート形状のトレイを搬送可能な搬送経路と、
    前記トレイ上の光反射率の変化を検出する光学センサと、
    前記光学センサの検出情報が入力され、当該入力された情報に従って前記薄板状体の中心位置を取得する制御部と、を備える記録装置であって、
    前記制御部は、前記セット部の外側に配設された、前記トレイの本体に対し光反射率の異なるマークの、前記光学センサのセンシングによる位置検出結果をもとに、前記トレイの搬送方向と直交する主走査方向における前記セット部の中心位置Tcxを取得し、
    また前記制御部は、前記トレイの本体に対し光反射率の異なる前記薄板状体のエッジ位置の、前記光学センサのセンシングによる検出結果をもとに、前記薄板状体の主走査方向における中心位置Mcxを取得し、
    前記中心位置Tcxと前記中心位置Mcxとの差が許容値Cx以下の場合には、前記薄板状体に対する記録に際して主走査方向における記録中心位置を前記中心位置Mcxに設定し、
    前記中心位置Tcxと前記中心位置Mcxとの差が許容値Cxを超える場合には、前記薄板状体に対する記録に際して主走査方向における記録中心位置を前記中心位置Tcxに設定する、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、
    記録可能な被記録媒体としての薄板状体をセット可能なセット部を備えたプレート形状のトレイを搬送可能な搬送経路と、
    前記トレイ上の光反射率の変化を検出する光学センサと、
    前記光学センサの検出情報が入力され、当該入力された情報に従って前記薄板状体の中心位置を取得する制御部と、を備える記録装置であって、
    前記制御部は、前記セット部の外側に配設された、前記トレイの本体に対し光反射率の異なるマークの、前記光学センサのセンシングによる位置検出結果をもとに、前記トレイの搬送方向である副走査方向における前記セット部の中心位置Tcyを取得し、
    また前記制御部は、前記トレイの本体に対し光反射率の異なる前記薄板状体のエッジ位置の、前記光学センサのセンシングによる検出結果をもとに、前記薄板状体の副主走査方向における中心位置Mcyを取得し、
    前記中心位置Tcyと前記中心位置Mcyとの差が許容値Cy以下の場合には、前記薄板状体に対する記録に際して副走査方向における記録中心位置を前記中心位置Mcyに設定し、
    前記中心位置Tcyと前記中心位置Mcyとの差が許容値Cyを超える場合には、前記薄板状体に対する記録に際して副走査方向における記録中心位置を前記中心位置Tcyに設定する、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1に記載の記録装置において、前記記録ヘッドは、主走査方向に往復駆動されるキャリッジに設けられ、
    前記光学センサは、前記キャリッジにおいて前記搬送経路と対向する位置に設けられ、
    前記搬送経路において前記記録ヘッドの上流側には、前記トレイを前記記録ヘッドと対向する領域へ搬送する搬送ローラが設けられ、
    前記制御部は、前記光学センサと、前記キャリッジの主走査方向における位置を検出するキャリッジ位置検出手段と、前記搬送ローラによる被記録媒体の搬送量を検出する搬送量検出手段と、のそれぞれの検出情報が入力され、当該入力された情報に従って前記キャリッジおよび前記搬送ローラを駆動する様構成され、
    前記マークは、主走査方向において前記セット部の主走査方向における中心位置に対して対称を成す位置であって前記セット部の外側に配設された、前記トレイの本体に対し光反射率の異なる一対のマークであり、
    前記中心位置Mcxの取得は、前記薄板状体において当該薄板状体の副走査方向における中心位置に対し記録開始位置側の一対のエッジ位置であって前記薄板状体の主走査方向中心位置に対して主走査方向に対称を成すエッジ位置を前記光学センサのセンシングによって検出することで行う、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項2に記載の記録装置において、前記記録ヘッドは、主走査方向に往復駆動されるキャリッジに設けられ、
    前記光学センサは、前記キャリッジにおいて前記搬送経路と対向する位置に設けられ、
    前記搬送経路において前記記録ヘッドの上流側には、前記トレイを前記記録ヘッドと対向する領域へ搬送する搬送ローラが設けられ、当該搬送ローラによる前記トレイの搬送動作を介して、前記光学センサの副走査方向のセンシングが可能に構成されており、
    前記制御部は、前記光学センサと、前記キャリッジの主走査方向における位置を検出するキャリッジ位置検出手段と、前記搬送ローラによる被記録媒体の搬送量を検出する搬送量検出手段と、のそれぞれの検出情報が入力され、当該入力された情報に従って前記キャリッジおよび前記搬送ローラを駆動する様構成され、
    前記マークは、副走査方向において前記セット部の副走査方向における中心位置に対して対称を成す位置であって前記セット部の外側に配設された、前記トレイの本体に対し光反射率の異なる一対のマークであり、
    前記中心位置Mcyの取得は、前記薄板状体の副走査方向中心位置に対して副走査方向に対称を成すエッジ位置を前記光学センサのセンシングによって検出することで行う、
    ことを特徴とする記録装置。
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