JP2004243669A - プリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動装置を小型化することができるようにする。
【解決手段】キャリッジ14と、印字ヘッド81と、プラテン17と、キャリッジ14に搭載され、印字ヘッド81とプラテン17上の印字媒体20との間のヘッドギャップを設定するためのギャップローラ18と、印字媒体20の端部を検出する媒体端部検出手段と、キャリッジ14が印字媒体20の端部を通過する際の走査速度を制限するキャリッジ速度制御部とを有する。キャリッジ14が印字媒体20の端部を通過する際の走査速度が制限されるので、粘性制動等が小さくなり、駆動部に加わる負荷を小さくすることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】キャリッジ14と、印字ヘッド81と、プラテン17と、キャリッジ14に搭載され、印字ヘッド81とプラテン17上の印字媒体20との間のヘッドギャップを設定するためのギャップローラ18と、印字媒体20の端部を検出する媒体端部検出手段と、キャリッジ14が印字媒体20の端部を通過する際の走査速度を制限するキャリッジ速度制御部とを有する。キャリッジ14が印字媒体20の端部を通過する際の走査速度が制限されるので、粘性制動等が小さくなり、駆動部に加わる負荷を小さくすることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、通帳等の印字媒体に対して印字を行うことができるようにしたプリンタにおいては、所定のヘッドギャップを設定するためにギャップローラを使用するようになっている。この場合、媒体厚を検出する必要がないので、媒体厚センサが不要になるだけでなく、印字ヘッドを上下させるためのヘッドギャップ調整機構も不要になる。また、媒体厚を検出するための検出時間を確保する必要がなくなる(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
図2は従来のプリンタの動作を示す第1の図、図3は従来のプリンタの動作を示す第2の図、図4は従来のギャップローラの動作を示す第1の図、図5は従来のギャップローラの動作を示す第2の図、図6は従来のギャップローラの動作を示す第3の図、図7は従来のギャップローラの動作を示す第4の図、図8は従来のギャップローラの動作を示す第5の図、図9は従来のギャップローラの動作を示す第6の図である。
【0004】
図において、11は駆動プーリ、12は従動プーリ、13は駆動プーリ11と従動プーリ12との間に張設され、駆動プーリ11の回転に伴って走行させられるエンドレスのベルト、14は、該ベルト13の所定の箇所に取り付けられ、キャリッジシャフト16に沿って走行自在に配設されたキャリッジであり、該キャリッジ14に印字ヘッド81が搭載される。また、15は駆動部としてのスペースモータであり、該スペースモータ15を駆動し、駆動プーリ11を矢印A方向に回転させると、キャリッジ14は矢印B方向に走行させられる。なお、駆動プーリ11を矢印A方向と反対の方向に回転させると、キャリッジ14は矢印B方向と反対の方向に走行させられる。
【0005】
17は、前記印字ヘッド81と対向させて配設され、キャリッジ14の走行方向における2箇所においてスプリング19を介してフレームFに取り付けられたプラテンであり、前記スプリング19は、所定のばね係数を有し、押上力f1によってプラテン17を上方に向けて付勢する。また、一対のギャップローラ18が、前記キャリッジ14の走行方向における2箇所において印字ヘッド81を挟んで回転自在に、かつ、プラテン17と当接自在に配設される。
【0006】
キャリッジ14が、図2及び4に示されるように走行するのに伴って、図3及び5に示されるように印字媒体20に到達すると、キャリッジ14は上下方向の移動がキャリッジシャフト16によって規制されているので、キャリッジ14が印字媒体20に乗り上げるのに伴って、プラテン17は印字媒体20の厚さ分だけ押下力f2で下方に押し下げられる。なお、前記プラテン17を押し下げるために、スペースモータ15の駆動エネルギーが使用される。
【0007】
そして、プラテン17が押し下げられるのに伴って、プラテン17には下方に向けて移動する慣性エネルギーが発生し、ギャップローラ18が完全に印字媒体20の厚さ分だけ押し下げられた後も、慣性エネルギーは存在し続けるので、図6に示されるように、ギャップローラ18と印字媒体20との間にギャップgが形成される。
【0008】
そして、前記プラテン17は上方に向けてスプリング19によって付勢されているので、前記ギャップgを無くそうとする力が発生し、図7に示されるように、ギャップローラ18は印字媒体20に衝突する。その結果、衝撃力によって、プラテン17を下方に移動させる力が発生し、図8に示されるように、ギャップローラ18と印字媒体20との間に再びギャップgが形成され、その後、プラテン17はしばらくの間振動が継続され、図9に示されるように、ギャップgが無くされる。
【0009】
なお、前記印字媒体20は、図における紙面の手前側から奥側に向けて搬送され、搬送方向におけるプラテン17より上流側に図示されないフロントフィードローラが、下流側に図示されないリアフィードローラが配設される。この場合、ギャップローラ18と印字媒体20とが当接させられるので、印字媒体20を搬送するのに伴って媒体スキューが発生しやすい。そこで、印字媒体20を吸入してからフロントフィードローラ及びリアフィードローラの両方に印字媒体20が噛(か)み込まれるまでの間、行ごとにキャリッジ14を一旦(いったん)印字媒体20の範囲外に退避させ、ラインフィード(媒体送り)を行うようにしている。
【0010】
【特許文献1】
特開平11−314411号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のプリンタにおいては、ラインフィードを行った後に、キャリッジ14を印字媒体20の範囲内に戻し、プラテン17を押し下げる必要が生じるが、それに伴って必要になるエネルギーが大きいので、スペースモータ15、図示されないモータドライバ等の駆動装置が大型化してしまう。
【0012】
すなわち、プラテン17を押し下げるのに伴ってスペースモータ15に発生するトルク損失は、キャリッジ14を走行させる速度、すなわち、走査速度に比例して大きくなる。これは、走査速度が高くなるのに伴ってプラテン17を押し下げる速度、すなわち、押下げ速度も高くなるからである。
【0013】
また、走査速度が高い場合、粘性制動等が大きくなるので、スペースモータ15に加わる負荷が大きくなり、さらに、キャリッジ14が加速される場合には、スペースモータ15に加速に伴う負荷も加わってしまう。しかも、走査速度が高いと、プラテン17の振動が大きくなり、長い間振動が収まらなくなるので、印字品位が低下するだけでなく、振動が収まるまで印字を開始することができず、印字開始位置と印字媒体20の端部との距離が長くなったり、印字の開始が遅れたりする。
【0014】
このように、スペースモータ15に加わる負荷が大きくなるので、駆動装置の容量を大きくする必要があり、駆動装置が大型化してしまう。
【0015】
本発明は、前記従来のプリンタの問題点を解決して、駆動装置を小型化することができるプリンタを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明のプリンタにおいては、キャリッジと、該キャリッジに搭載された印字ヘッドと、該印字ヘッドと対向させて配設されたプラテンと、前記キャリッジに搭載され、印字ヘッドとプラテン上の印字媒体との間のヘッドギャップを設定するためのギャップローラと、前記印字媒体の端部を検出する媒体端部検出手段と、前記キャリッジが印字媒体の端部を通過する際の走査速度を制限するキャリッジ速度制御部とを有する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図1は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの動作を示す図、図10は本発明の第1の実施の形態における給紙動作を説明する図、図11は本発明の第1の実施の形態における制御部の動作を示すブロック図、図12は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【0019】
図において、11は駆動側の回転体としての駆動プーリ、12は従動側の回転体としての従動プーリ、13は、駆動プーリ11と従動プーリ12との間に張設され、駆動プーリ11の回転に伴って走行させられるエンドレスのキャリッジ走行部材としてのベルト、14は、該ベルト13の所定の箇所に取り付けられ、フレームF等に取り付けられたキャリッジシャフト16に沿って走行自在に配設されたキャリッジであり、該キャリッジ14に印字ヘッド81が搭載される。また、15は駆動部としてのスペースモータであり、該スペースモータ15を駆動し、駆動プーリ11を矢印A方向に回転させると、キャリッジ14は矢印B方向(フォワード方向)に走行させられる。なお、駆動プーリ11を矢印A方向と反対の方向に回転させると、キャリッジ14は矢印B方向と反対の方向(リバース方向)に走行させられる。
【0020】
17は、前記印字ヘッド81と対向させて配設され、前記キャリッジ14の走行方向における2箇所において付勢部材としてのスプリング19を介してフレームFに取り付けられたプラテンであり、前記スプリング19は、所定のばね係数を有し、押上力f1によってプラテン17を上方に向けて付勢する。また、一対のギャップローラ18が、前記キャリッジ14の走行方向における2箇所において印字ヘッド81を挟んで回転自在に、かつ、プラテン17と当接自在に配設される。なお、該プラテン17は、図示されないガイドによって水平状態に維持される。
【0021】
キャリッジ14が、走行するのに伴って、印字媒体20に到達すると、キャリッジ14は、上下方向の移動がキャリッジシャフト16によって規制されているので、プラテン17は印字媒体20の厚さ分だけ押下力f2で下方に押し下げられる。その結果、ギャップローラ18によって、印字ヘッド81の先端とプラテン17上の印字媒体20の表面との間に所定のヘッドギャップが設定される。なお、前記プラテン17を押し下げるために、スペースモータ15の駆動エネルギーが使用される。
【0022】
そして、プラテン17が押し下げられるのに伴って、プラテン17には下方に向けて移動する慣性エネルギーが発生し、ギャップローラ18が完全に印字媒体20の厚さ分だけ押し下げられた後も、慣性エネルギーは存在し続けるので、ギャップローラ18と印字媒体20との間にギャップgが形成される。
【0023】
そして、前記プラテン17は上方に向けてスプリング19によって付勢されているので、前記ギャップgを無くそうとする力が発生し、ギャップローラ18は印字媒体20に衝突する。その結果、衝撃力によって、プラテン17を下方に移動させる力が発生し、ギャップローラ18と印字媒体20との間に再びギャップgが形成され、その後、プラテン17はしばらくの間振動が継続され、ギャップgが無くされる。
【0024】
前記印字媒体20は、図10において下方から上方に向けて搬送され、搬送方向におけるプラテン17より上流側にフロントフィードローラ22が、下流側にリアフィードローラ23が配設される。この場合、ギャップローラ18と印字媒体20とが当接させられるので、印字媒体20を搬送するのに伴って媒体スキューが発生しやすい。そこで、印字媒体20を吸入してからフロントフィードローラ22及びリアフィードローラ23の両方に印字媒体20が噛み込まれるまでの間、行ごとに、図10の実線で示されるように、キャリッジ14を一旦印字媒体20の範囲外に設定されたキャリッジ退避位置に退避させ、ラインフィード(媒体送り)を行うようにしている。
【0025】
なお、21は印字媒体20を案内する案内部材としてのペーパーガイド、24はフロントフィードローラ22の軸方向に沿って複数箇所に配設され、印字媒体20の幅及び端部を検出するためのセンサ出力を発生させるテーブルセンサ、25はフロントフィードローラ22の軸方向に沿って1箇所に配設され、印字媒体20の後端を検出するペーパーエンドセンサである。
【0026】
そして、印字媒体20をプリンタにセットする際、ペーパーガイド21に印字媒体20の左端部を突き当てた状態で吸入を行うようにしている。そして、図示されない制御部は、フロントフィードローラ22によって印字媒体20が吸入されるのと同時に、前記各テーブルセンサ24のセンサ出力に基づいて印字媒体20の幅及び端部を検出し、フロントフィードローラ22によって印字媒体20を、一定量搬送し、印字開始位置に置く。すなわち、用紙有を検出したセンサと、用紙無を検出したセンサとの間に端部があると認識する。なお、キャリッジ14に図示されない用紙幅センサを配設し、キャリッジ14を左右に走行させることによって、印字媒体20の幅及び端部を検出することもできる。
【0027】
このようにして、印字媒体20がセットされ、印字開始位置に置かれると、続いて、キャリッジ14が、図10の破線で示されるように、キャリッジ退避位置から印字媒体20の端部によって決まる押下げポイントまで走行させられ、プラテン17が水平のまま下方に押し下げられ、ギャップローラ18によって、ヘッドギャップが設定される。
【0028】
ところで、ラインフィードを行った後に、キャリッジ14を印字媒体20の範囲内に戻し、プラテン17を押し下げる必要が生じるが、このとき、走査速度が高くなるのに伴ってプラテン17の押下げ速度が高くなる。したがって、プラテン17を押し下げるのに伴ってスペースモータ15に発生するトルク損失が走査速度に比例して大きくなる。
【0029】
また、走査速度が高い場合、粘性制動等が大きくなるので、スペースモータ15に加わる負荷が大きくなり、さらに、キャリッジ14が加速される場合には、スペースモータ15に加速に伴う負荷も加わってしまう。
【0030】
そこで、キャリッジ14を走行させる場合に、キャリッジ14の走行速度によって表される走査速度を、キャリッジ14が押下げポイントを通過する際は制限して標準の印字速度より低い一定の値に設定されたリミット速度とし、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行すると、標準の印字速度とするようにしている。
【0031】
次に、前記制御部の動作について説明する。
【0032】
図11において、24は印字媒体20の有無によって異なる電圧のセンサ出力を発生させる複数のテーブルセンサ(図11においてはそのうちの一つのテーブルセンサ24を示す。)、31は、該各テーブルセンサ24のセンサ出力に基づいて、印字媒体20の位置、特に印字媒体20の端部の位置、及び印字媒体20の有無を検出する媒体端部検出手段としての媒体位置検出部、32は、印字媒体20が有るときの媒体位置検出部31の出力、及び印字媒体20の端部の位置を記録するための媒体位置記録部、33は、スペースモータ15の回転数を検出し、該回転数に対応するキャリッジ14の走行量を表す出力を発生させるロータリエンコーダ、34は該ロータリエンコーダ33の出力に基づいて現在のキャリッジ14の位置を検出するキャリッジ位置検出部、35は、印字媒体20の厚さに対応させてあらかじめ設定された、少なくともフォワード方向の標準の印字速度及びリミット速度、リバース方向の標準の印字速度及びリミット速度等の速度情報が記録された速度テーブル記録部、36は、前記キャリッジ位置検出部34から送られたキャリッジ14の位置、及び前記媒体位置記録部32から送られた印字媒体20の端部の位置に基づいて、前記速度テーブル記録部35に記録された速度情報によって走査速度を制御するキャリッジ速度制御部、37は該キャリッジ速度制御部36からの走査速度に基づいてスペースモータ15を駆動するドライバである。
【0033】
次に、前記構成のプリンタの動作について説明する。
【0034】
まず、印字媒体20が吸入されると、媒体位置検出部31の図示されない押下げポイント算出処理手段は、押下げポイント算出処理を行い、テーブルセンサ24のセンサ出力を読み込み、該センサ出力の変化によって印字媒体20の両端部の位置を押下げポイントとして算出し、媒体位置記録部32に記録する。続いて、キャリッジ速度制御部36は、キャリッジ退避位置から押下げポイント(フォワード方向においては印字媒体20の左端部であり、リバース方向においては印字媒体20の右端部である。)までの距離を算出し、媒体位置記録部32に記録する。
【0035】
次に、キャリッジ速度制御部36の図示されないキャリッジ走行処理手段は、キャリッジ走行処理を行い、速度テーブル記録部35からフォワード方向の標準の印字速度を読み出し、スペースモータ15を駆動し、フォワード方向の標準の印字速度でキャリッジ14をフォワード方向に走行させる。そして、前記キャリッジ走行処理手段は、キャリッジ位置検出部34によって検出された現在のキャリッジ14の位置を読み出し、キャリッジ14が押下げポイントよりわずかな距離だけ手前の位置、すなわち、速度切替ポイントに到達したことを認識すると、速度テーブル記録部35からフォワード方向のリミット速度を読み出し、スペースモータ15を駆動し、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行するまで、フォワード方向のリミット速度でキャリッジ14をフォワード方向に走行させる。
【0036】
続いて、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行し、印字領域に到達すると、キャリッジ走行処理手段は、速度テーブル記録部35からフォワード方向の標準の印字速度を読み出し、スペースモータ15を駆動し、フォワード方向の標準の印字速度でキャリッジ14をフォワード方向に走行させる。また、制御部の印字処理手段は、印字処理を行い、印字ヘッド81を駆動し、図示されない上位装置から送信された印字データに従って印字を開始する。そして、1行分の印字が終了すると、印字処理手段は、印字データが残っているかどうかによって印字が終了したかどうかを判断する。
【0037】
印字データが残っておらず、印字が終了した場合、制御部は処理を終了する。また、印字データが残っていて、印字が終了していない場合、前記キャリッジ走行処理手段は、キャリッジ14をリバース方向に走行させ、同様に、キャリッジ位置検出部34によって検出された現在のキャリッジ14の位置を読み出し、キャリッジ14が速度切替ポイントに到達したことを認識すると、速度テーブル記録部35からリバース方向のリミット速度を読み出し、スペースモータ15を駆動し、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行するまで、リバース方向のリミット速度でキャリッジ14をリバース方向に走行させる。
【0038】
続いて、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行し、印字領域に到達すると、前記キャリッジ走行処理手段は、速度テーブル記録部35からリバース方向の標準の印字速度を読み出し、スペースモータ15を駆動し、リバース方向の標準の印字速度でキャリッジ14をリバース方向に走行させる。また、前記印字処理手段は、印字ヘッド81を駆動し、前記印字データに従って印字を開始する。そして、1行分の印字が終了すると、印字処理手段は、印字データが残っているかどうかによって印字が終了したかどうかを判断する。
【0039】
このように、本実施の形態においては、キャリッジ14が速度切替ポイントに到達したことが認識されると、走査速度が低くされ、フォワード方向及びリバース方向のリミット速度でキャリッジ14が走行させられるので、プラテン17を押し下げるのに伴ってスペースモータ15に発生するトルク損失を小さくすることができる。
【0040】
また、押下げポイントを通過する際の走査速度が低くされるので、粘性制動等が小さくなり、スペースモータ15に加わる負荷を小さくすることができるので、駆動装置の容量を小さくすることができ、スペースモータ15、図示されないモータドライバ等の駆動装置を小型化することができる。
【0041】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 印字媒体20の両端部の位置を検出する。
ステップS2 印字媒体20の端部の位置に基づく押下げポイントまでの距離を算出する。
ステップS3 速度切替ポイント、すなわち、押下げポイントから所定の距離だけ離れた位置に到達したことを認識する。
ステップS4 リミット速度を読み出す。
ステップS5 リミット速度でキャリッジ14を走行させる。
ステップS6 印字を開始する。
ステップS7 印字が終了したかどうかを判断する。印字が終了した場合は処理を終了し、印字が終了していない場合はステップS8に進む。
ステップS8 キャリッジ14をリバース方向に走行させ、ステップS3に戻る。
【0042】
本実施の形態においては、キャリッジ14によってプラテン17が押し下げられるようになっているが、プラテンが固定され、キャリッジが印字媒体に乗り上げるようにすることもできる。
【0043】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0044】
図13は本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示す図、図14は本発明の第2の実施の形態における給紙動作を説明する図、図15は本発明の第2の実施の形態における制御部の動作を示すブロック図、図16は本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【0045】
この場合、プラテン17に被検出部としてのスリット42が取り付けられ、プリンタの図示されない固定部に、前記スリット42と対向させて検出部としてのプラテンセンサ41が配設される。キャリッジ14が印字媒体20に乗り上げるのに伴って、プラテン17が下方に押し下げられると、プラテン位置検出部45はプラテンセンサ41のセンサ出力を読み込み、プラテン位置を検出する。そして、速度テーブル記録部35には、フォワード方向及びリバース方向の標準の印字速度、プラテン17の押下げ速度のリミッタ値等が記録される。
【0046】
次に、前記構成のプリンタの動作について説明する。
【0047】
まず、印字媒体20が吸入されると、媒体位置検出部31は、各テーブルセンサ24のセンサ出力を読み込み、該センサ出力の変化によって印字媒体20の両端部の位置を検出し、端部の位置を押下げポイントとして媒体位置記録部32に記録する。続いて、キャリッジ速度制御部36は、キャリッジ退避位置から押下げポイント(フォワード方向においては印字媒体20の左端部であり、リバース方向においては印字媒体20の右端部である。)までの距離を算出し、媒体位置記録部32に記録する。
【0048】
次に、印字媒体20の厚さを算出するために、キャリッジ速度制御部36の図示されないキャリッジ走行処理手段は、キャリッジ走行処理を行い、スペースモータ15を駆動し、印字を行うことなく、標準の印字速度で空走によってキャリッジ14をフォワード方向に走行させる。そして、キャリッジ走行処理手段は、キャリッジ位置検出部34によって検出された現在のキャリッジ14の位置を読み出し、キャリッジ14が速度切替ポイントに到達したことを認識すると、速度テーブル記録部35からプラテン17の押下げ速度のリミッタ値を読み出し、スペースモータ15を駆動し、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行するまで、前記リミット値に対応するフォワード方向のリミット速度でキャリッジ14をフォワード方向に走行させる。
【0049】
ところで、キャリッジ14が押下げポイントを通過する際に、プラテン17が押し下げられ、これに伴って、スリット42が下方に移動する。このとき、前記制御部の押下げ量算出処理手段は、押下げ量算出処理を行い、プラテン位置検出部45によって検出されたプラテン位置を読み出し、該プラテン位置の変位に基づいて、プラテン17の押下げ量を算出する。
【0050】
続いて、キャリッジ走行処理手段は、スペースモータ15を駆動し、フォワード方向の標準の印字速度と等しい標準のスキップ速度でキャリッジ14をフォワード方向に走行(スキップさせ)、リバース側(右端)のキャリッジ退避位置に置く。
【0051】
次に、キャリッジ走行処理手段は、プラテン17の押下げ量を読み出し、該押下げ量によって表される印字媒体20の厚さに対応する走査速度をリミット速度として算出する。本実施の形態においては、フォワード方向のリミット速度とリバース方向のリミット速度とが等しくされるが、異ならせることもできる。また、本実施の形態においては、印字媒体20の厚さに対応するリミット速度を演算によって算出するようになっているが、前記速度テーブル記録部35に印字媒体20の厚さと対応させてリミット速度を記録し、速度テーブル記録部35からリミット速度を読み出すこともできる。
【0052】
続いて、キャリッジ走行処理手段は、速度テーブル記録部35からリバース方向の標準の印字速度を読み出し、スペースモータ15を駆動し、リバース方向の標準の印字速度でキャリッジ14をリバース方向に走行させる。そして、キャリッジ走行処理手段は、キャリッジ位置検出部34によって検出された現在のキャリッジ14の位置を読み出し、キャリッジ14が速度切替ポイントに到達したことを認識すると、算出された前記リミット速度を読み出し、スペースモータ15を駆動し、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行するまで、リバース方向のリミット速度でキャリッジ14をリバース方向に走行させる。
【0053】
続いて、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行し、印字領域に到達すると、キャリッジ走行処理手段は、速度テーブル記録部35からリバース方向の標準の印字速度を読み出し、スペースモータ15を駆動し、リバース方向の標準の印字速度でキャリッジ14をリバース方向に走行させる。また、制御部の印字処理手段は、印字処理を行い、印字ヘッド81を駆動し、図示されない上位装置から送信された印字データに従って印字を開始する。そして、1行分の印字が終了すると、印字処理手段は、印字データが残っているかどうかによって印字が終了したかどうかを判断する。
【0054】
印字データが残っておらず、印字が終了した場合、制御部は処理を終了する。また、印字データが残っていて、印字が終了していない場合、前記キャリッジ走行処理手段は、キャリッジ14をフォワード方向に走行させ、同様に、キャリッジ位置検出部34によって検出された現在のキャリッジ14の位置を読み出し、キャリッジ14が速度切替ポイントに到達したことを認識すると、算出された前記リミット速度を読み出し、スペースモータ15を駆動し、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行するまで、フォワード方向のリミット速度でキャリッジ14をフォワード方向に走行させる。
【0055】
このように、本実施の形態においては、プラテン17の押下げ量に基づいて印字媒体20の厚さが検出され、該厚さに対応させてリミット速度が算出されるので、駆動装置を小型化することができる。また、特に、印字媒体20が薄紙である場合には、リミット速度を比較的に高くすることができるので、印字スループットを向上させることができる。
【0056】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 印字媒体20の両端部の位置を検出する。
ステップS12 押下げポイントまでの距離を算出する。
ステップS13 プラテン17の押下げ量を算出する。
ステップS14 印字媒体20の厚さに対応するリミット速度を読み出す。
ステップS15 走査速度でキャリジ14を走行させる。
ステップS16 印字を開始する。
ステップS17 印字が終了したかどうかを判断する。印字が終了した場合は処理を終了し、印字が終了していない場合はステップS18に進む。
ステップS18 キャリッジ14をフォワード方向に走行させ、ステップS15に戻る。
【0057】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1、第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0058】
図17は本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示す図、図18は本発明の第3の実施の形態における給紙動作を説明する図、図19は本発明の第3の実施の形態における制御部の動作を示すブロック図、図20は本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【0059】
この場合、プラテンセンサ41のセンサ出力に基づいて、プラテン17の振動の状態を検出し、振動の状態に基づいて走査速度を算出する速度検出部50が配設される。
【0060】
次に、前記構成のプリンタの動作について説明する。
【0061】
まず、印字媒体20が吸入されると、媒体位置検出部31は、テーブルセンサ24のセンサ出力を読み込み、該センサ出力の変化によって印字媒体20の両端部の位置を検出し、端部の位置を押下げポイントとして媒体位置記録部32に記録する。続いて、キャリッジ速度制御部36は、キャリッジ退避位置から押下げポイント(フォワード方向においては印字媒体20の左端部であり、リバース方向においては印字媒体20の右端部である。)までの距離を算出し、媒体位置記録部32に記録する。
【0062】
次に、キャリッジ速度制御部36の図示されないキャリッジ走行処理手段は、キャリッジ走行処理を行い、スペースモータ15を駆動し、印字を行うことなく、フォワード方向の標準の印字速度で空走によってキャリッジ14をフォワード方向に走行させる。そして、キャリッジ走行処理手段は、キャリッジ位置検出部34によって検出された現在のキャリッジ14の位置を読み出し、キャリッジ14が速度切替ポイントに到達したことを認識すると、速度テーブル記録部35からプラテン17の押下げ速度のリミッタ値を読み出し、スペースモータ15を駆動し、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行するまで、前記リミット値に対応するフォワード方向のリミット速度でキャリッジ14をフォワード方向に走行させる。
【0063】
ところで、キャリッジ14が押下げポイントを通過する際に、プラテン17が押し下げられ、これに伴って、スリット42が下方に移動する。このとき、速度検出部50の図示されない振動状態検出処理手段は、振動状態検出処理を行い、プラテンセンサ41のセンサ出力を読み込み、該センサ出力に基づいて、プラテン17の振動の状態を検出する。
【0064】
そのために、振動状態検出処理手段は、例えば、キャリッジ14が領域ARを走行する間のセンサ出力のパルス数を算出し、パルス数が閾(しきい)値以上であるかどうかを判断する。
【0065】
そして、パルス数が閾値以上である場合、速度検出部50は、あらかじめ設定された走査速度の上限値をリミット速度として算出する。なお、パルス数が閾値より小さい場合、キャリッジは標準の印字速度で走行させられる。
【0066】
このように、プラテン17の振動の状態に基づいてリミット速度が算出されるので、一定以上の振動が検出される場合だけ走査速度が低くされる。したがって、走査速度を比較的に高くすることができるので、印字スループットを向上させることができる。
【0067】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS21 印字媒体20の両端部の位置を検出する。
ステップS22 押下げポイントまでの距離を算出する。
ステップS23 リミット速度を算出する。
ステップS24 リミット速度でキャリッジ14を走行させる。
ステップS25 印字を開始する。
ステップS26 印字が終了したかどうかを判断する。印字が終了した場合は処理を終了し、印字が終了していない場合はステップS27に進む。
ステップS27 キャリッジ14をフォワード方向に走行させ、ステップS24に戻る。
【0068】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態におけるプリンタの構造については、前記第3の実施の形態と同じであるので、図17〜19を援用して説明する。
【0069】
次に、前記構成のプリンタの動作について説明する。
【0070】
図21は本発明の第4の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【0071】
この場合、第3の実施の形態と同様に、キャリッジ走行処理手段は、キャリッジ位置検出部34(図19)によって検出された現在のキャリッジ14(図17)の位置を読み出し、キャリッジ14が速度切替ポイントに到達したことを認識すると、速度テーブル記録部35からプラテン17の押下げ速度のリミッタ値を読み出し、スペースモータ15を駆動し、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行するまで、前記リミット値に対応するフォワード方向のリミット速度でキャリッジ14をフォワード方向に走行させる。
【0072】
そして、キャリッジ14が押下げポイントを通過する際に、プラテン17が押し下げられ、これに伴って、スリット42が下方に移動する。このとき、速度検出部50の図示されない振動状態検出処理手段は、振動状態検出処理を行い、プラテンセンサ41のセンサ出力を読み込み、該センサ出力に基づいて、プラテン17の振動の状態を検出する。
【0073】
そのために、振動状態検出処理手段は、例えば、キャリッジ14が領域ARを走行する間のセンサ出力のパルス数を算出し、パルス数が閾値以上であるかどうかを判断する。
【0074】
そして、パルス数が閾値以上である場合、速度検出部50は、あらかじめ設定された走査速度の上限値をリミット速度として算出する。
【0075】
次に、キャリッジ走行処理手段は、算出されたリミット速度に基づいて、その後、印字を開始するまでにキャリッジ14を加速することができる距離、すなわち、加速距離(押下げポイントから印字開始位置までの距離)を算出し、該加速距離に基づいて印字を開始するまでに加速によって達成することができる印字速度を設定する。そのために、前記速度テーブル記録部35には、加速距離に対応させて印字速度が記録される。
【0076】
次に、制御部の印字処理手段は、印字処理を行い、印字ヘッド81を駆動し、図示されない上位装置から送信された印字データに従って、前記印字速度で印字を開始する。
【0077】
このように、本実施の形態においては、押下げポイントを通過した後の加速距離を算出し、該加速距離に基づいて印字速度が設定されるので、印字が行われている間にキャリッジ14を加速する必要がなくなる。したがって、印字品位を向上させることができる。
【0078】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS31 印字媒体20の両端部の位置を検出する。
ステップS32 押下げポイントまでの距離を算出する。
ステップS33 リミット速度を算出する。
ステップS34 リミット速度でキャリジ14を走行させる。
ステップS35 加速距離に基づいて印字速度を設定する。
ステップS36 印字を開始する。
ステップS37 印字が終了したかどうかを判断する。印字が終了した場合は処理を終了し、印字が終了していない場合はステップS38に進む。
ステップS38 キャリッジ14をフォワード方向に走行させ、ステップS34に戻る。
【0079】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0080】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、プリンタにおいては、キャリッジと、該キャリッジに搭載された印字ヘッドと、該印字ヘッドと対向させて配設されたプラテンと、前記キャリッジに搭載され、印字ヘッドとプラテン上の印字媒体との間のヘッドギャップを設定するためのギャップローラと、前記印字媒体の端部を検出する媒体端部検出手段と、前記キャリッジが印字媒体の端部を通過する際の走査速度を制限するキャリッジ速度制御部とを有する。
【0081】
この場合、キャリッジが印字媒体の端部を通過する際の走査速度が制限されるので、粘性制動等が小さくなり、駆動部に加わる負荷を小さくすることができる。したがって、駆動装置の容量を小さくすることができ、駆動装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの動作を示す図である。
【図2】従来のプリンタの動作を示す第1の図である。
【図3】従来のプリンタの動作を示す第2の図である。
【図4】従来のギャップローラの動作を示す第1の図である。
【図5】従来のギャップローラの動作を示す第2の図である。
【図6】従来のギャップローラの動作を示す第3の図である。
【図7】従来のギャップローラの動作を示す第4の図である。
【図8】従来のギャップローラの動作を示す第5の図である。
【図9】従来のギャップローラの動作を示す第6の図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における給紙動作を説明する図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における制御部の動作を示すブロック図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態における給紙動作を説明する図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態における制御部の動作を示すブロック図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示す図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態における給紙動作を説明する図である。
【図19】本発明の第3の実施の形態における制御部の動作を示すブロック図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第4の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
14 キャリッジ
17 プラテン
18 ギャップローラ
20 印字媒体
31 媒体位置検出部
36 キャリッジ速度制御部
81 印字ヘッド
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、通帳等の印字媒体に対して印字を行うことができるようにしたプリンタにおいては、所定のヘッドギャップを設定するためにギャップローラを使用するようになっている。この場合、媒体厚を検出する必要がないので、媒体厚センサが不要になるだけでなく、印字ヘッドを上下させるためのヘッドギャップ調整機構も不要になる。また、媒体厚を検出するための検出時間を確保する必要がなくなる(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
図2は従来のプリンタの動作を示す第1の図、図3は従来のプリンタの動作を示す第2の図、図4は従来のギャップローラの動作を示す第1の図、図5は従来のギャップローラの動作を示す第2の図、図6は従来のギャップローラの動作を示す第3の図、図7は従来のギャップローラの動作を示す第4の図、図8は従来のギャップローラの動作を示す第5の図、図9は従来のギャップローラの動作を示す第6の図である。
【0004】
図において、11は駆動プーリ、12は従動プーリ、13は駆動プーリ11と従動プーリ12との間に張設され、駆動プーリ11の回転に伴って走行させられるエンドレスのベルト、14は、該ベルト13の所定の箇所に取り付けられ、キャリッジシャフト16に沿って走行自在に配設されたキャリッジであり、該キャリッジ14に印字ヘッド81が搭載される。また、15は駆動部としてのスペースモータであり、該スペースモータ15を駆動し、駆動プーリ11を矢印A方向に回転させると、キャリッジ14は矢印B方向に走行させられる。なお、駆動プーリ11を矢印A方向と反対の方向に回転させると、キャリッジ14は矢印B方向と反対の方向に走行させられる。
【0005】
17は、前記印字ヘッド81と対向させて配設され、キャリッジ14の走行方向における2箇所においてスプリング19を介してフレームFに取り付けられたプラテンであり、前記スプリング19は、所定のばね係数を有し、押上力f1によってプラテン17を上方に向けて付勢する。また、一対のギャップローラ18が、前記キャリッジ14の走行方向における2箇所において印字ヘッド81を挟んで回転自在に、かつ、プラテン17と当接自在に配設される。
【0006】
キャリッジ14が、図2及び4に示されるように走行するのに伴って、図3及び5に示されるように印字媒体20に到達すると、キャリッジ14は上下方向の移動がキャリッジシャフト16によって規制されているので、キャリッジ14が印字媒体20に乗り上げるのに伴って、プラテン17は印字媒体20の厚さ分だけ押下力f2で下方に押し下げられる。なお、前記プラテン17を押し下げるために、スペースモータ15の駆動エネルギーが使用される。
【0007】
そして、プラテン17が押し下げられるのに伴って、プラテン17には下方に向けて移動する慣性エネルギーが発生し、ギャップローラ18が完全に印字媒体20の厚さ分だけ押し下げられた後も、慣性エネルギーは存在し続けるので、図6に示されるように、ギャップローラ18と印字媒体20との間にギャップgが形成される。
【0008】
そして、前記プラテン17は上方に向けてスプリング19によって付勢されているので、前記ギャップgを無くそうとする力が発生し、図7に示されるように、ギャップローラ18は印字媒体20に衝突する。その結果、衝撃力によって、プラテン17を下方に移動させる力が発生し、図8に示されるように、ギャップローラ18と印字媒体20との間に再びギャップgが形成され、その後、プラテン17はしばらくの間振動が継続され、図9に示されるように、ギャップgが無くされる。
【0009】
なお、前記印字媒体20は、図における紙面の手前側から奥側に向けて搬送され、搬送方向におけるプラテン17より上流側に図示されないフロントフィードローラが、下流側に図示されないリアフィードローラが配設される。この場合、ギャップローラ18と印字媒体20とが当接させられるので、印字媒体20を搬送するのに伴って媒体スキューが発生しやすい。そこで、印字媒体20を吸入してからフロントフィードローラ及びリアフィードローラの両方に印字媒体20が噛(か)み込まれるまでの間、行ごとにキャリッジ14を一旦(いったん)印字媒体20の範囲外に退避させ、ラインフィード(媒体送り)を行うようにしている。
【0010】
【特許文献1】
特開平11−314411号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のプリンタにおいては、ラインフィードを行った後に、キャリッジ14を印字媒体20の範囲内に戻し、プラテン17を押し下げる必要が生じるが、それに伴って必要になるエネルギーが大きいので、スペースモータ15、図示されないモータドライバ等の駆動装置が大型化してしまう。
【0012】
すなわち、プラテン17を押し下げるのに伴ってスペースモータ15に発生するトルク損失は、キャリッジ14を走行させる速度、すなわち、走査速度に比例して大きくなる。これは、走査速度が高くなるのに伴ってプラテン17を押し下げる速度、すなわち、押下げ速度も高くなるからである。
【0013】
また、走査速度が高い場合、粘性制動等が大きくなるので、スペースモータ15に加わる負荷が大きくなり、さらに、キャリッジ14が加速される場合には、スペースモータ15に加速に伴う負荷も加わってしまう。しかも、走査速度が高いと、プラテン17の振動が大きくなり、長い間振動が収まらなくなるので、印字品位が低下するだけでなく、振動が収まるまで印字を開始することができず、印字開始位置と印字媒体20の端部との距離が長くなったり、印字の開始が遅れたりする。
【0014】
このように、スペースモータ15に加わる負荷が大きくなるので、駆動装置の容量を大きくする必要があり、駆動装置が大型化してしまう。
【0015】
本発明は、前記従来のプリンタの問題点を解決して、駆動装置を小型化することができるプリンタを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明のプリンタにおいては、キャリッジと、該キャリッジに搭載された印字ヘッドと、該印字ヘッドと対向させて配設されたプラテンと、前記キャリッジに搭載され、印字ヘッドとプラテン上の印字媒体との間のヘッドギャップを設定するためのギャップローラと、前記印字媒体の端部を検出する媒体端部検出手段と、前記キャリッジが印字媒体の端部を通過する際の走査速度を制限するキャリッジ速度制御部とを有する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図1は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの動作を示す図、図10は本発明の第1の実施の形態における給紙動作を説明する図、図11は本発明の第1の実施の形態における制御部の動作を示すブロック図、図12は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【0019】
図において、11は駆動側の回転体としての駆動プーリ、12は従動側の回転体としての従動プーリ、13は、駆動プーリ11と従動プーリ12との間に張設され、駆動プーリ11の回転に伴って走行させられるエンドレスのキャリッジ走行部材としてのベルト、14は、該ベルト13の所定の箇所に取り付けられ、フレームF等に取り付けられたキャリッジシャフト16に沿って走行自在に配設されたキャリッジであり、該キャリッジ14に印字ヘッド81が搭載される。また、15は駆動部としてのスペースモータであり、該スペースモータ15を駆動し、駆動プーリ11を矢印A方向に回転させると、キャリッジ14は矢印B方向(フォワード方向)に走行させられる。なお、駆動プーリ11を矢印A方向と反対の方向に回転させると、キャリッジ14は矢印B方向と反対の方向(リバース方向)に走行させられる。
【0020】
17は、前記印字ヘッド81と対向させて配設され、前記キャリッジ14の走行方向における2箇所において付勢部材としてのスプリング19を介してフレームFに取り付けられたプラテンであり、前記スプリング19は、所定のばね係数を有し、押上力f1によってプラテン17を上方に向けて付勢する。また、一対のギャップローラ18が、前記キャリッジ14の走行方向における2箇所において印字ヘッド81を挟んで回転自在に、かつ、プラテン17と当接自在に配設される。なお、該プラテン17は、図示されないガイドによって水平状態に維持される。
【0021】
キャリッジ14が、走行するのに伴って、印字媒体20に到達すると、キャリッジ14は、上下方向の移動がキャリッジシャフト16によって規制されているので、プラテン17は印字媒体20の厚さ分だけ押下力f2で下方に押し下げられる。その結果、ギャップローラ18によって、印字ヘッド81の先端とプラテン17上の印字媒体20の表面との間に所定のヘッドギャップが設定される。なお、前記プラテン17を押し下げるために、スペースモータ15の駆動エネルギーが使用される。
【0022】
そして、プラテン17が押し下げられるのに伴って、プラテン17には下方に向けて移動する慣性エネルギーが発生し、ギャップローラ18が完全に印字媒体20の厚さ分だけ押し下げられた後も、慣性エネルギーは存在し続けるので、ギャップローラ18と印字媒体20との間にギャップgが形成される。
【0023】
そして、前記プラテン17は上方に向けてスプリング19によって付勢されているので、前記ギャップgを無くそうとする力が発生し、ギャップローラ18は印字媒体20に衝突する。その結果、衝撃力によって、プラテン17を下方に移動させる力が発生し、ギャップローラ18と印字媒体20との間に再びギャップgが形成され、その後、プラテン17はしばらくの間振動が継続され、ギャップgが無くされる。
【0024】
前記印字媒体20は、図10において下方から上方に向けて搬送され、搬送方向におけるプラテン17より上流側にフロントフィードローラ22が、下流側にリアフィードローラ23が配設される。この場合、ギャップローラ18と印字媒体20とが当接させられるので、印字媒体20を搬送するのに伴って媒体スキューが発生しやすい。そこで、印字媒体20を吸入してからフロントフィードローラ22及びリアフィードローラ23の両方に印字媒体20が噛み込まれるまでの間、行ごとに、図10の実線で示されるように、キャリッジ14を一旦印字媒体20の範囲外に設定されたキャリッジ退避位置に退避させ、ラインフィード(媒体送り)を行うようにしている。
【0025】
なお、21は印字媒体20を案内する案内部材としてのペーパーガイド、24はフロントフィードローラ22の軸方向に沿って複数箇所に配設され、印字媒体20の幅及び端部を検出するためのセンサ出力を発生させるテーブルセンサ、25はフロントフィードローラ22の軸方向に沿って1箇所に配設され、印字媒体20の後端を検出するペーパーエンドセンサである。
【0026】
そして、印字媒体20をプリンタにセットする際、ペーパーガイド21に印字媒体20の左端部を突き当てた状態で吸入を行うようにしている。そして、図示されない制御部は、フロントフィードローラ22によって印字媒体20が吸入されるのと同時に、前記各テーブルセンサ24のセンサ出力に基づいて印字媒体20の幅及び端部を検出し、フロントフィードローラ22によって印字媒体20を、一定量搬送し、印字開始位置に置く。すなわち、用紙有を検出したセンサと、用紙無を検出したセンサとの間に端部があると認識する。なお、キャリッジ14に図示されない用紙幅センサを配設し、キャリッジ14を左右に走行させることによって、印字媒体20の幅及び端部を検出することもできる。
【0027】
このようにして、印字媒体20がセットされ、印字開始位置に置かれると、続いて、キャリッジ14が、図10の破線で示されるように、キャリッジ退避位置から印字媒体20の端部によって決まる押下げポイントまで走行させられ、プラテン17が水平のまま下方に押し下げられ、ギャップローラ18によって、ヘッドギャップが設定される。
【0028】
ところで、ラインフィードを行った後に、キャリッジ14を印字媒体20の範囲内に戻し、プラテン17を押し下げる必要が生じるが、このとき、走査速度が高くなるのに伴ってプラテン17の押下げ速度が高くなる。したがって、プラテン17を押し下げるのに伴ってスペースモータ15に発生するトルク損失が走査速度に比例して大きくなる。
【0029】
また、走査速度が高い場合、粘性制動等が大きくなるので、スペースモータ15に加わる負荷が大きくなり、さらに、キャリッジ14が加速される場合には、スペースモータ15に加速に伴う負荷も加わってしまう。
【0030】
そこで、キャリッジ14を走行させる場合に、キャリッジ14の走行速度によって表される走査速度を、キャリッジ14が押下げポイントを通過する際は制限して標準の印字速度より低い一定の値に設定されたリミット速度とし、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行すると、標準の印字速度とするようにしている。
【0031】
次に、前記制御部の動作について説明する。
【0032】
図11において、24は印字媒体20の有無によって異なる電圧のセンサ出力を発生させる複数のテーブルセンサ(図11においてはそのうちの一つのテーブルセンサ24を示す。)、31は、該各テーブルセンサ24のセンサ出力に基づいて、印字媒体20の位置、特に印字媒体20の端部の位置、及び印字媒体20の有無を検出する媒体端部検出手段としての媒体位置検出部、32は、印字媒体20が有るときの媒体位置検出部31の出力、及び印字媒体20の端部の位置を記録するための媒体位置記録部、33は、スペースモータ15の回転数を検出し、該回転数に対応するキャリッジ14の走行量を表す出力を発生させるロータリエンコーダ、34は該ロータリエンコーダ33の出力に基づいて現在のキャリッジ14の位置を検出するキャリッジ位置検出部、35は、印字媒体20の厚さに対応させてあらかじめ設定された、少なくともフォワード方向の標準の印字速度及びリミット速度、リバース方向の標準の印字速度及びリミット速度等の速度情報が記録された速度テーブル記録部、36は、前記キャリッジ位置検出部34から送られたキャリッジ14の位置、及び前記媒体位置記録部32から送られた印字媒体20の端部の位置に基づいて、前記速度テーブル記録部35に記録された速度情報によって走査速度を制御するキャリッジ速度制御部、37は該キャリッジ速度制御部36からの走査速度に基づいてスペースモータ15を駆動するドライバである。
【0033】
次に、前記構成のプリンタの動作について説明する。
【0034】
まず、印字媒体20が吸入されると、媒体位置検出部31の図示されない押下げポイント算出処理手段は、押下げポイント算出処理を行い、テーブルセンサ24のセンサ出力を読み込み、該センサ出力の変化によって印字媒体20の両端部の位置を押下げポイントとして算出し、媒体位置記録部32に記録する。続いて、キャリッジ速度制御部36は、キャリッジ退避位置から押下げポイント(フォワード方向においては印字媒体20の左端部であり、リバース方向においては印字媒体20の右端部である。)までの距離を算出し、媒体位置記録部32に記録する。
【0035】
次に、キャリッジ速度制御部36の図示されないキャリッジ走行処理手段は、キャリッジ走行処理を行い、速度テーブル記録部35からフォワード方向の標準の印字速度を読み出し、スペースモータ15を駆動し、フォワード方向の標準の印字速度でキャリッジ14をフォワード方向に走行させる。そして、前記キャリッジ走行処理手段は、キャリッジ位置検出部34によって検出された現在のキャリッジ14の位置を読み出し、キャリッジ14が押下げポイントよりわずかな距離だけ手前の位置、すなわち、速度切替ポイントに到達したことを認識すると、速度テーブル記録部35からフォワード方向のリミット速度を読み出し、スペースモータ15を駆動し、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行するまで、フォワード方向のリミット速度でキャリッジ14をフォワード方向に走行させる。
【0036】
続いて、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行し、印字領域に到達すると、キャリッジ走行処理手段は、速度テーブル記録部35からフォワード方向の標準の印字速度を読み出し、スペースモータ15を駆動し、フォワード方向の標準の印字速度でキャリッジ14をフォワード方向に走行させる。また、制御部の印字処理手段は、印字処理を行い、印字ヘッド81を駆動し、図示されない上位装置から送信された印字データに従って印字を開始する。そして、1行分の印字が終了すると、印字処理手段は、印字データが残っているかどうかによって印字が終了したかどうかを判断する。
【0037】
印字データが残っておらず、印字が終了した場合、制御部は処理を終了する。また、印字データが残っていて、印字が終了していない場合、前記キャリッジ走行処理手段は、キャリッジ14をリバース方向に走行させ、同様に、キャリッジ位置検出部34によって検出された現在のキャリッジ14の位置を読み出し、キャリッジ14が速度切替ポイントに到達したことを認識すると、速度テーブル記録部35からリバース方向のリミット速度を読み出し、スペースモータ15を駆動し、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行するまで、リバース方向のリミット速度でキャリッジ14をリバース方向に走行させる。
【0038】
続いて、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行し、印字領域に到達すると、前記キャリッジ走行処理手段は、速度テーブル記録部35からリバース方向の標準の印字速度を読み出し、スペースモータ15を駆動し、リバース方向の標準の印字速度でキャリッジ14をリバース方向に走行させる。また、前記印字処理手段は、印字ヘッド81を駆動し、前記印字データに従って印字を開始する。そして、1行分の印字が終了すると、印字処理手段は、印字データが残っているかどうかによって印字が終了したかどうかを判断する。
【0039】
このように、本実施の形態においては、キャリッジ14が速度切替ポイントに到達したことが認識されると、走査速度が低くされ、フォワード方向及びリバース方向のリミット速度でキャリッジ14が走行させられるので、プラテン17を押し下げるのに伴ってスペースモータ15に発生するトルク損失を小さくすることができる。
【0040】
また、押下げポイントを通過する際の走査速度が低くされるので、粘性制動等が小さくなり、スペースモータ15に加わる負荷を小さくすることができるので、駆動装置の容量を小さくすることができ、スペースモータ15、図示されないモータドライバ等の駆動装置を小型化することができる。
【0041】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 印字媒体20の両端部の位置を検出する。
ステップS2 印字媒体20の端部の位置に基づく押下げポイントまでの距離を算出する。
ステップS3 速度切替ポイント、すなわち、押下げポイントから所定の距離だけ離れた位置に到達したことを認識する。
ステップS4 リミット速度を読み出す。
ステップS5 リミット速度でキャリッジ14を走行させる。
ステップS6 印字を開始する。
ステップS7 印字が終了したかどうかを判断する。印字が終了した場合は処理を終了し、印字が終了していない場合はステップS8に進む。
ステップS8 キャリッジ14をリバース方向に走行させ、ステップS3に戻る。
【0042】
本実施の形態においては、キャリッジ14によってプラテン17が押し下げられるようになっているが、プラテンが固定され、キャリッジが印字媒体に乗り上げるようにすることもできる。
【0043】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0044】
図13は本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示す図、図14は本発明の第2の実施の形態における給紙動作を説明する図、図15は本発明の第2の実施の形態における制御部の動作を示すブロック図、図16は本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【0045】
この場合、プラテン17に被検出部としてのスリット42が取り付けられ、プリンタの図示されない固定部に、前記スリット42と対向させて検出部としてのプラテンセンサ41が配設される。キャリッジ14が印字媒体20に乗り上げるのに伴って、プラテン17が下方に押し下げられると、プラテン位置検出部45はプラテンセンサ41のセンサ出力を読み込み、プラテン位置を検出する。そして、速度テーブル記録部35には、フォワード方向及びリバース方向の標準の印字速度、プラテン17の押下げ速度のリミッタ値等が記録される。
【0046】
次に、前記構成のプリンタの動作について説明する。
【0047】
まず、印字媒体20が吸入されると、媒体位置検出部31は、各テーブルセンサ24のセンサ出力を読み込み、該センサ出力の変化によって印字媒体20の両端部の位置を検出し、端部の位置を押下げポイントとして媒体位置記録部32に記録する。続いて、キャリッジ速度制御部36は、キャリッジ退避位置から押下げポイント(フォワード方向においては印字媒体20の左端部であり、リバース方向においては印字媒体20の右端部である。)までの距離を算出し、媒体位置記録部32に記録する。
【0048】
次に、印字媒体20の厚さを算出するために、キャリッジ速度制御部36の図示されないキャリッジ走行処理手段は、キャリッジ走行処理を行い、スペースモータ15を駆動し、印字を行うことなく、標準の印字速度で空走によってキャリッジ14をフォワード方向に走行させる。そして、キャリッジ走行処理手段は、キャリッジ位置検出部34によって検出された現在のキャリッジ14の位置を読み出し、キャリッジ14が速度切替ポイントに到達したことを認識すると、速度テーブル記録部35からプラテン17の押下げ速度のリミッタ値を読み出し、スペースモータ15を駆動し、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行するまで、前記リミット値に対応するフォワード方向のリミット速度でキャリッジ14をフォワード方向に走行させる。
【0049】
ところで、キャリッジ14が押下げポイントを通過する際に、プラテン17が押し下げられ、これに伴って、スリット42が下方に移動する。このとき、前記制御部の押下げ量算出処理手段は、押下げ量算出処理を行い、プラテン位置検出部45によって検出されたプラテン位置を読み出し、該プラテン位置の変位に基づいて、プラテン17の押下げ量を算出する。
【0050】
続いて、キャリッジ走行処理手段は、スペースモータ15を駆動し、フォワード方向の標準の印字速度と等しい標準のスキップ速度でキャリッジ14をフォワード方向に走行(スキップさせ)、リバース側(右端)のキャリッジ退避位置に置く。
【0051】
次に、キャリッジ走行処理手段は、プラテン17の押下げ量を読み出し、該押下げ量によって表される印字媒体20の厚さに対応する走査速度をリミット速度として算出する。本実施の形態においては、フォワード方向のリミット速度とリバース方向のリミット速度とが等しくされるが、異ならせることもできる。また、本実施の形態においては、印字媒体20の厚さに対応するリミット速度を演算によって算出するようになっているが、前記速度テーブル記録部35に印字媒体20の厚さと対応させてリミット速度を記録し、速度テーブル記録部35からリミット速度を読み出すこともできる。
【0052】
続いて、キャリッジ走行処理手段は、速度テーブル記録部35からリバース方向の標準の印字速度を読み出し、スペースモータ15を駆動し、リバース方向の標準の印字速度でキャリッジ14をリバース方向に走行させる。そして、キャリッジ走行処理手段は、キャリッジ位置検出部34によって検出された現在のキャリッジ14の位置を読み出し、キャリッジ14が速度切替ポイントに到達したことを認識すると、算出された前記リミット速度を読み出し、スペースモータ15を駆動し、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行するまで、リバース方向のリミット速度でキャリッジ14をリバース方向に走行させる。
【0053】
続いて、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行し、印字領域に到達すると、キャリッジ走行処理手段は、速度テーブル記録部35からリバース方向の標準の印字速度を読み出し、スペースモータ15を駆動し、リバース方向の標準の印字速度でキャリッジ14をリバース方向に走行させる。また、制御部の印字処理手段は、印字処理を行い、印字ヘッド81を駆動し、図示されない上位装置から送信された印字データに従って印字を開始する。そして、1行分の印字が終了すると、印字処理手段は、印字データが残っているかどうかによって印字が終了したかどうかを判断する。
【0054】
印字データが残っておらず、印字が終了した場合、制御部は処理を終了する。また、印字データが残っていて、印字が終了していない場合、前記キャリッジ走行処理手段は、キャリッジ14をフォワード方向に走行させ、同様に、キャリッジ位置検出部34によって検出された現在のキャリッジ14の位置を読み出し、キャリッジ14が速度切替ポイントに到達したことを認識すると、算出された前記リミット速度を読み出し、スペースモータ15を駆動し、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行するまで、フォワード方向のリミット速度でキャリッジ14をフォワード方向に走行させる。
【0055】
このように、本実施の形態においては、プラテン17の押下げ量に基づいて印字媒体20の厚さが検出され、該厚さに対応させてリミット速度が算出されるので、駆動装置を小型化することができる。また、特に、印字媒体20が薄紙である場合には、リミット速度を比較的に高くすることができるので、印字スループットを向上させることができる。
【0056】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 印字媒体20の両端部の位置を検出する。
ステップS12 押下げポイントまでの距離を算出する。
ステップS13 プラテン17の押下げ量を算出する。
ステップS14 印字媒体20の厚さに対応するリミット速度を読み出す。
ステップS15 走査速度でキャリジ14を走行させる。
ステップS16 印字を開始する。
ステップS17 印字が終了したかどうかを判断する。印字が終了した場合は処理を終了し、印字が終了していない場合はステップS18に進む。
ステップS18 キャリッジ14をフォワード方向に走行させ、ステップS15に戻る。
【0057】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1、第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0058】
図17は本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示す図、図18は本発明の第3の実施の形態における給紙動作を説明する図、図19は本発明の第3の実施の形態における制御部の動作を示すブロック図、図20は本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【0059】
この場合、プラテンセンサ41のセンサ出力に基づいて、プラテン17の振動の状態を検出し、振動の状態に基づいて走査速度を算出する速度検出部50が配設される。
【0060】
次に、前記構成のプリンタの動作について説明する。
【0061】
まず、印字媒体20が吸入されると、媒体位置検出部31は、テーブルセンサ24のセンサ出力を読み込み、該センサ出力の変化によって印字媒体20の両端部の位置を検出し、端部の位置を押下げポイントとして媒体位置記録部32に記録する。続いて、キャリッジ速度制御部36は、キャリッジ退避位置から押下げポイント(フォワード方向においては印字媒体20の左端部であり、リバース方向においては印字媒体20の右端部である。)までの距離を算出し、媒体位置記録部32に記録する。
【0062】
次に、キャリッジ速度制御部36の図示されないキャリッジ走行処理手段は、キャリッジ走行処理を行い、スペースモータ15を駆動し、印字を行うことなく、フォワード方向の標準の印字速度で空走によってキャリッジ14をフォワード方向に走行させる。そして、キャリッジ走行処理手段は、キャリッジ位置検出部34によって検出された現在のキャリッジ14の位置を読み出し、キャリッジ14が速度切替ポイントに到達したことを認識すると、速度テーブル記録部35からプラテン17の押下げ速度のリミッタ値を読み出し、スペースモータ15を駆動し、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行するまで、前記リミット値に対応するフォワード方向のリミット速度でキャリッジ14をフォワード方向に走行させる。
【0063】
ところで、キャリッジ14が押下げポイントを通過する際に、プラテン17が押し下げられ、これに伴って、スリット42が下方に移動する。このとき、速度検出部50の図示されない振動状態検出処理手段は、振動状態検出処理を行い、プラテンセンサ41のセンサ出力を読み込み、該センサ出力に基づいて、プラテン17の振動の状態を検出する。
【0064】
そのために、振動状態検出処理手段は、例えば、キャリッジ14が領域ARを走行する間のセンサ出力のパルス数を算出し、パルス数が閾(しきい)値以上であるかどうかを判断する。
【0065】
そして、パルス数が閾値以上である場合、速度検出部50は、あらかじめ設定された走査速度の上限値をリミット速度として算出する。なお、パルス数が閾値より小さい場合、キャリッジは標準の印字速度で走行させられる。
【0066】
このように、プラテン17の振動の状態に基づいてリミット速度が算出されるので、一定以上の振動が検出される場合だけ走査速度が低くされる。したがって、走査速度を比較的に高くすることができるので、印字スループットを向上させることができる。
【0067】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS21 印字媒体20の両端部の位置を検出する。
ステップS22 押下げポイントまでの距離を算出する。
ステップS23 リミット速度を算出する。
ステップS24 リミット速度でキャリッジ14を走行させる。
ステップS25 印字を開始する。
ステップS26 印字が終了したかどうかを判断する。印字が終了した場合は処理を終了し、印字が終了していない場合はステップS27に進む。
ステップS27 キャリッジ14をフォワード方向に走行させ、ステップS24に戻る。
【0068】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態におけるプリンタの構造については、前記第3の実施の形態と同じであるので、図17〜19を援用して説明する。
【0069】
次に、前記構成のプリンタの動作について説明する。
【0070】
図21は本発明の第4の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【0071】
この場合、第3の実施の形態と同様に、キャリッジ走行処理手段は、キャリッジ位置検出部34(図19)によって検出された現在のキャリッジ14(図17)の位置を読み出し、キャリッジ14が速度切替ポイントに到達したことを認識すると、速度テーブル記録部35からプラテン17の押下げ速度のリミッタ値を読み出し、スペースモータ15を駆動し、キャリッジ14が押下げポイントを通過してから一定の距離を走行するまで、前記リミット値に対応するフォワード方向のリミット速度でキャリッジ14をフォワード方向に走行させる。
【0072】
そして、キャリッジ14が押下げポイントを通過する際に、プラテン17が押し下げられ、これに伴って、スリット42が下方に移動する。このとき、速度検出部50の図示されない振動状態検出処理手段は、振動状態検出処理を行い、プラテンセンサ41のセンサ出力を読み込み、該センサ出力に基づいて、プラテン17の振動の状態を検出する。
【0073】
そのために、振動状態検出処理手段は、例えば、キャリッジ14が領域ARを走行する間のセンサ出力のパルス数を算出し、パルス数が閾値以上であるかどうかを判断する。
【0074】
そして、パルス数が閾値以上である場合、速度検出部50は、あらかじめ設定された走査速度の上限値をリミット速度として算出する。
【0075】
次に、キャリッジ走行処理手段は、算出されたリミット速度に基づいて、その後、印字を開始するまでにキャリッジ14を加速することができる距離、すなわち、加速距離(押下げポイントから印字開始位置までの距離)を算出し、該加速距離に基づいて印字を開始するまでに加速によって達成することができる印字速度を設定する。そのために、前記速度テーブル記録部35には、加速距離に対応させて印字速度が記録される。
【0076】
次に、制御部の印字処理手段は、印字処理を行い、印字ヘッド81を駆動し、図示されない上位装置から送信された印字データに従って、前記印字速度で印字を開始する。
【0077】
このように、本実施の形態においては、押下げポイントを通過した後の加速距離を算出し、該加速距離に基づいて印字速度が設定されるので、印字が行われている間にキャリッジ14を加速する必要がなくなる。したがって、印字品位を向上させることができる。
【0078】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS31 印字媒体20の両端部の位置を検出する。
ステップS32 押下げポイントまでの距離を算出する。
ステップS33 リミット速度を算出する。
ステップS34 リミット速度でキャリジ14を走行させる。
ステップS35 加速距離に基づいて印字速度を設定する。
ステップS36 印字を開始する。
ステップS37 印字が終了したかどうかを判断する。印字が終了した場合は処理を終了し、印字が終了していない場合はステップS38に進む。
ステップS38 キャリッジ14をフォワード方向に走行させ、ステップS34に戻る。
【0079】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0080】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、プリンタにおいては、キャリッジと、該キャリッジに搭載された印字ヘッドと、該印字ヘッドと対向させて配設されたプラテンと、前記キャリッジに搭載され、印字ヘッドとプラテン上の印字媒体との間のヘッドギャップを設定するためのギャップローラと、前記印字媒体の端部を検出する媒体端部検出手段と、前記キャリッジが印字媒体の端部を通過する際の走査速度を制限するキャリッジ速度制御部とを有する。
【0081】
この場合、キャリッジが印字媒体の端部を通過する際の走査速度が制限されるので、粘性制動等が小さくなり、駆動部に加わる負荷を小さくすることができる。したがって、駆動装置の容量を小さくすることができ、駆動装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの動作を示す図である。
【図2】従来のプリンタの動作を示す第1の図である。
【図3】従来のプリンタの動作を示す第2の図である。
【図4】従来のギャップローラの動作を示す第1の図である。
【図5】従来のギャップローラの動作を示す第2の図である。
【図6】従来のギャップローラの動作を示す第3の図である。
【図7】従来のギャップローラの動作を示す第4の図である。
【図8】従来のギャップローラの動作を示す第5の図である。
【図9】従来のギャップローラの動作を示す第6の図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における給紙動作を説明する図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における制御部の動作を示すブロック図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態における給紙動作を説明する図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態における制御部の動作を示すブロック図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示す図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態における給紙動作を説明する図である。
【図19】本発明の第3の実施の形態における制御部の動作を示すブロック図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第4の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
14 キャリッジ
17 プラテン
18 ギャップローラ
20 印字媒体
31 媒体位置検出部
36 キャリッジ速度制御部
81 印字ヘッド
Claims (3)
- (a)キャリッジと、
(b)該キャリッジに搭載された印字ヘッドと、
(c)該印字ヘッドと対向させて配設されたプラテンと、
(d)前記キャリッジに搭載され、印字ヘッドとプラテン上の印字媒体との間のヘッドギャップを設定するためのギャップローラと、
(e)前記印字媒体の端部を検出する媒体端部検出手段と、
(f)前記キャリッジが印字媒体の端部を通過する際の走査速度を制限するキャリッジ速度制御部とを有することを特徴とするプリンタ。 - 前記キャリッジが印字媒体の端部を通過する際の走査速度は標準の印字速度より低くされる請求項1に記載のプリンタ。
- 前記キャリッジが印字媒体の端部を通過する際の走査速度は一定の値にされる請求項1に記載のプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003036270A JP2004243669A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | プリンタ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003036270A JP2004243669A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | プリンタ |
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JP2004243669A true JP2004243669A (ja) | 2004-09-02 |
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Family Applications (1)
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JP2003036270A Withdrawn JP2004243669A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | プリンタ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016083803A (ja) * | 2014-10-24 | 2016-05-19 | セイコーエプソン株式会社 | プリンターおよびプリンターの印刷制御方法 |
-
2003
- 2003-02-14 JP JP2003036270A patent/JP2004243669A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016083803A (ja) * | 2014-10-24 | 2016-05-19 | セイコーエプソン株式会社 | プリンターおよびプリンターの印刷制御方法 |
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