JP5018389B2 - 記録装置及び記録装置の制御方法 - Google Patents

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本発明は、記録媒体に画像を記録する記録装置及びこの記録装置の制御方法に関する。
従来、媒体の先端部の傾きに基づいて、媒体の搬送方向に対する傾きが発生しているか否かを検出するセンサを備え、媒体に画像を記録する前に、このセンサによって媒体の傾きが発生しているか否かを検出することにより、媒体の傾きが生じた状態で、媒体が搬送され、また、画像が記録されることを防止した記録装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平09−039322号公報
上記従来の記録装置では、媒体の傾きを検出する際、必ずしも媒体が記録装置に完全に収容された状態であるとは限らず、例えば、媒体の長さが長いとき等に、媒体の後ろ部分が記録装置からはみ出し、露出した状態で媒体の傾きの検出を行うことがある。この場合、センサによって媒体の傾きが検出されなかったときであっても、その後、ユーザが記録媒体の露出した部分を触れることによって媒体の傾きが発生してしまう可能性がある。しかしながら、従来の記録装置では、センサによる傾き検出後におけるユーザの媒体への接触に起因する記録媒体の傾きを検出できない、という問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、記録媒体に画像を記録する記録装置において、記録媒体の傾きを確実に検出することのできる記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、記録装置において、記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、前記記録媒体の前記搬送方向に対する傾きを検出する傾き検出手段と、を本体に備え、前記傾き検出手段は、前記搬送手段によって搬送された前記記録媒体の後端部が前記本体内に収容された状態で、前記後端部に対して傾き検出動作を行うことを特徴とする。
この構成によれば、傾き検出手段は、記録媒体が記録装置の本体に完全に収容され、ユーザが記録媒体に触れることができない状態において、傾き検出動作を行う。そして、この傾き検出動作後は、ユーザは、記録媒体に触れることができず、従って、ユーザの接触に起因して記録媒体の傾きが発生することがない。このため、傾き検出動作により記録媒体の傾きを確実に検出することができる。
ここで、上記発明の記録装置において、前記記録媒体を所定位置に停止させる当接手段をさらに備え、前記傾き検出手段は、前記当接手段によって当接された後の前記記録媒体の後端部に対して傾き検出動作を行うようにしてもよい。
この構成によれば、記録媒体の傾きが発生している場合、当接手段によってこの傾きを解消することができると共に、当接手段によって解消できないような記録媒体の傾きが発生している場合は、傾き検出手段によって確実にその記録媒体の傾きを検出することができる。また、上記発明の記録装置において、前記傾き検出手段は、前記記録媒体の前記搬送方向に対する傾きが、許容される傾きの範囲外であった場合に、前記搬送手段によって前記記録媒体を排出させるようにしてもよい。
この構成によれば、記録媒体の傾きが許容される傾きの範囲外にある場合、その記録媒体は排出される。このため、記録媒体が許容範囲以上に傾いた状態で搬送され、また、画像が記録されることに起因して、記録媒体の汚損等の不具合が発生することを確実に防止することができる。
また、上記発明の記録装置において、前記傾き検出手段は、前記当接手段によって当接された後の前記記録媒体の先端部に対して傾き検出動作を行い、検出した前記記録媒体の傾きが許容される傾きの範囲外であった場合、前記搬送手段によって前記記録媒体を排出させ、検出した前記記録媒体の傾きが許容される傾きの範囲内であった場合、前記搬送手段によって前記記録媒体を搬送させ、前記当接手段によって前記記録媒体を当接させ、当接後の前記記録媒体の後端部に対して傾き検出動作を行い、検出した前記記録媒体の傾きが許容される傾きの範囲外であった場合、前記搬送手段によって前記記録媒体を排出させるようにしてもよい。
この構成によれば、先ず、当接手段によって整列後の記録媒体の先端部に対して傾き検出動作が行われ、記録媒体が許容される傾き以上に傾いていた場合、記録媒体は排出されるため、記録媒体が許容される範囲以上に傾いたまま搬送され、これに伴い記録媒体の汚損等の不具合が発生することがない。また、記録媒体の先端部に対する傾き検出動作後、記録媒体を搬送し、さらに、後端部に対する傾き検出動作を行うため、搬送中にユーザが接触する等して記録媒体の傾きが発生した場合であっても、この傾きを解消することができると共に、解消不可能な程度の傾きが発生している場合であっても、記録媒体を排出することにより記録媒体の汚損等の不具合が発生することが防止される。
また、上記発明の記録装置において、記録ヘッドと、この記録ヘッドを搭載し、前記記録媒体に対して主走査方向へ往復動可能に配設されたキャリッジとを備え、前記傾き検出手段は、前記キャリッジに設けられた光センサを用いて傾き検出動作を行うようにしてもよい。
この構成によれば、キャリッジに設けた光センサにより、記録媒体の傾きをより細かく検出することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、記録装置の制御方法において、記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、前記記録媒体の前記搬送方向に対する傾きを検出する傾き検出手段と、を本体に備えた記録装置を制御して、前記搬送手段によって、前記記録媒体を、その後端部が前記本体内に収容されるまで搬送し、前記傾き検出手段により、前記本体内に収容された前記記録媒体の後端部の前記搬送方向に対する傾きを検出すること、を特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明は、記録装置を制御するためのコンピュータにより実行可能な制御プログラムであって、前記コンピュータにより、前記記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、前記記録媒体の前記搬送方向に対する傾きを検出する傾き検出手段と、を本体に備えた記録装置を制御して、前記搬送手段によって、前記記録媒体を、その後端部が前記本体内に収容されるまで搬送させ、前記傾き検出手段により、前記本体内に収容された前記記録媒体の後端部の前記搬送方向に対する傾きを検出させること、を特徴とする。
本発明によれば、記録媒体の傾きを確実に検出することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明を適用した実施形態に係る記録装置としてのドットインパクトプリンタ(本体)の外観を示す斜視図である。本実施形態のドットインパクトプリンタは、複数の記録ワイヤを備えた記録ヘッド18(図2および図3参照)を具備し、この記録ヘッド18から、インクリボンを介して記録ワイヤを記録媒体へ向けて打ち出すことにより、記録媒体の記録面にドットを形成し、文字を含む画像を記録するものである。
このドットインパクトプリンタ10により記録される画像は、1行または複数行からなり、行毎に記録が行われる。ここで、ドットインパクトプリンタ10に外部の機器(ホストコンピュータ等)から画像の記録を指示する場合には、行単位、またはページ単位で指示を行うことができる。
ここで、ドットインパクトプリンタ10において使用可能な記録媒体としては、所定長さに切断されたカットシート、複数枚のシートが連接された連続シート等がある。これらカットシートおよび連続シートは、普通紙、複写紙、厚紙等の紙類、あるいは合成樹脂製のシートにより構成され、これらのシートにコーティングや浸潤等の加工を施したものを用いてもよい。また、カットシートの形態としては、例えば、定形サイズのカット紙(PPC用紙や葉書等)に加え、複数のシートを綴じた冊子形態のもの(通帳等)や袋状に成形されたもの(封筒等)が挙げられる。連続シートの形態としては、例えば、その幅方向両端にスプロケットホールが穿設され、所定長さ毎に折り畳まれた連続紙や、ロール状に巻かれたロール紙等が挙げられる。本実施の形態においては、ドットインパクトプリンタ10により記録媒体100に画像を記録する場合について説明する。記録媒体100は、上記のカットシートや複写紙、通帳等であり、特に種類を限定せず説明する。
また、以下の説明において、図1に示すように、記録媒体100の4辺のうち、ドットインパクトプリンタ10へ向かって差し込まれる側に形成された辺を先端100aとし、記録媒体100においてこの先端100aの近傍の部位を先端部100bとする。同様に、記録媒体100の4辺のうち、先端100aと対向する辺を後端100cとし、記録媒体100においてこの後端100cの近傍の部位を後端部100dとする。
図1に示すドットインパクトプリンタ10は、カバー12、上部ケース13、および下部ケース14からなる外装の中に、本体を収容した構成を有する。この外装は、上部に開閉可能に配設されたカバー12の下に、上部ケース13と下部ケース14とが上下に連結されて構成される。この外装の前面には、上部ケース13と下部ケース14との境界部分に開口部が設けられ、この開口部は記録媒体100を手差し供給するための手差口15となっている。
図2は、ドットインパクトプリンタの外装に収容されるプリンタ本体を示す斜視図である。また、図3は、ドットインパクトプリンタの側断面図である。図3中に示す符号Aは、記録媒体100の搬送経路を示す。
図2および図3に示すように、プリンタ本体11は、左サイドフレーム16および右サイドフレーム17を含む本体フレームを有する。この本体フレームには、記録ヘッド18およびキャリッジ19を含んで構成される記録機構部20、記録ヘッド18に対向するプラテン21、第1搬送ローラ22および第2搬送ローラ23を備えた第1搬送機構部24(搬送手段)、第3搬送ローラ25および第4搬送ローラ26を備えた第2搬送機構部27(搬送手段)、記録媒体100が有する磁気ストライプ101の磁気情報の読取/書込を行う磁気ヘッド34を備えた磁気データ読書部29、および、磁気情報の読取/書込時に記録媒体100の浮き上がりを上から押さえるシート押え部30を有している。
左サイドフレーム16および右サイドフレーム17は、プリンタ本体11の左右両端部において互いに対向するよう立設される。この両サイドフレーム16、17間には、キャリッジ軸31が架け渡され、さらに、両サイドフレーム16、17に跨って、平坦面形状の前方シート案内32および後方シート案内33が固定して設けられる。
この前方シート案内32および後方シート案内33は、手差口15(図1)から挿入された記録媒体100が搬送される搬送経路Aの下面を構成する。前方シート案内32はプリンタ本体11の前側すなわち手差口15側に位置し、後方シート案内33はプリンタ本体11の後側に位置する。前方シート案内32と後方シート案内33とは、記録ヘッド18の下で離れており、この空間に平面形状のプラテン21が配置される。
上記第1搬送機構部24は、プラテン21よりも前側に位置し、第2搬送機構部27は、プラテン21の後側に位置する。
このうち、第1搬送ローラ22および第3搬送ローラ25は搬送経路Aの下側に配置され、第2搬送ローラ23および第4搬送ローラ26は、搬送経路Aの上側に配置される。記録媒体100は、第1搬送ローラ22と第2搬送ローラ23との間、および、第3搬送ローラ25と第4搬送ローラ26との間に挟まれて、搬送経路Aを搬送される。
ここで、第1搬送ローラ22および第3搬送ローラ25は、搬送モータ36(図5)および図示しない駆動輪列部によって回転駆動される駆動ローラである。これに対し、第2搬送ローラ23および第4搬送ローラ26は、それぞれ第1搬送ローラ22および第3搬送ローラ25に向けて所定の押圧力でばね付勢され、第1搬送ローラ22および第3搬送ローラ25の回転に伴って回転する従動ローラである。このため、第1搬送ローラ22と第2搬送ローラ23とは互いに反対方向に回転し、第3搬送ローラ25と第4搬送ローラ26とは互いに反対方向に回転して、記録媒体100を搬送経路A上を所定の搬送方向(図1〜図4において矢印Y1で示す方向)に搬送する。
また、図3に示すように、プラテン21と第1搬送ローラ22との間には整列板54が配置される。この整列板54は、記録ヘッド18の走査方向に対して平行に延在し、搬送経路Aに対して垂直な板状部材である。整列板54は、搬送経路Aの下側に埋設され、整列モータ37(図5)の動作によって搬送経路Aに進退可能に構成される。すなわち、整列板54は、整列モータ37によって駆動されて上下に移動され、前方シート案内32の下から搬送経路Aに突出して進出し、あるいは、搬送経路Aに突出した状態から前方シート案内32の下または面一位置まで退避する。この整列板54と、整列板54を駆動する整列モータ37とを合わせて、記録媒体100の端部を整列板54に当接させることによって、この記録媒体100を所定位置に停止させる機能を備える、当接手段が構成される。
磁気ヘッド34は、サイドフレーム16,17間に平行に架け渡された二本の磁気ヘッドガイドに沿って、磁気モータ38(図5)により往復駆動される。
記録媒体100が通帳である場合、その記録面を開いた状態で底となる面には、図1中に破線で示す磁気ストライプ101が設けられている。この磁気ストライプ101は、各種の情報を磁気的に記録可能である。磁気ヘッド34は、磁気ストライプ101が設けられた通帳が手差口15から挿入された場合に、この通帳の磁気ストライプ101を走査して、磁気ストライプ101に対する情報の読取および書込を行う。
キャリッジ19は、上述したように左サイドフレーム16および右サイドフレーム17に架け渡されたキャリッジ軸31に摺動自在に挿通される。キャリッジ19は、キャリッジ駆動モータ35(図5)に、輪列駆動部(図示略)およびタイミングベルト(図示略)を介して連結され、キャリッジ駆動モータ35の正転または逆転により、キャリッジ軸31に沿って走行(走査)される。このキャリッジ19の走査方向を主走査方向とする。
このキャリッジ19には、記録ヘッド18が搭載される。記録ヘッド18は、キャリッジ19と一体となって、記録媒体100の記録面上を主走査方向に沿って移動する。
また、キャリッジ19または本体フレームには、インクリボンが折り畳まれた状態で収容されたリボンカートリッジ39が取り付けられる。このリボンカートリッジ39に収容されたインクリボンは一部が引き出されて記録ヘッド18の先端に重なっている。そして、記録ヘッド18は、主走査方向に走行される間に記録ワイヤを突出させて、インクリボンを介して記録媒体100の記録面に打ち当て、インクリボンのインクを、プラテン21と記録ヘッド18との間に搬送される記録媒体100に付着させて、この記録媒体100に文字を含む画像を記録する。
記録ヘッド18から突出する記録ワイヤの突出力は、プラテン21によって受け止められる。プラテン21は、キャリッジ19の走行方向に延在する平面を有し、その長手方向両端部において、付勢ばね40(図3)によって記録ヘッド18に向けて付勢されつつ弾性支持される。付勢ばね40は、例えば、圧縮コイルばねである。この付勢ばね40の付勢力により、記録ヘッド18の記録動作時における記録ワイヤの突出力が支持される。また、記録ヘッド18には、記録ワイヤが突出する箇所の側方にガイドローラ41が配設される。ガイドローラ41は、記録ヘッド18の走査方向に沿って回転自在に支持され、その下端は、記録ワイヤが打ち出されない状態において記録ヘッド18の先端よりも下方に位置する。
そして、ドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド18の走査位置の近傍において記録媒体100を検出する各種センサを備えている。
図3に示すように、記録ヘッド18の後方側には、プラテン21の上方に位置するように媒体幅センサ55が配設される。この媒体幅センサ55は、例えば発光部(LED等)と受光部(フォトトランジスタ等)から構成され、プラテン21上における記録媒体100の有無を検出する。媒体幅センサ55は、キャリッジ19に搭載され、キャリッジ19とともにプラテン21上を走査される。従って、キャリッジ19の走査時に媒体幅センサ55によって記録媒体100の有無を検出し、その検出値とキャリッジ19の走査位置とを対応させることにより、記録媒体100の側端の位置や記録媒体100の幅を求めることができる。
また、ドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド18の前側に位置する第1搬送ローラ22および第2搬送ローラ23の近傍においてもセンサを備えている。これらのセンサの構成を図4に示す。
図4は、ドットインパクトプリンタ10の要部を示す概略平面図であり、特に、第1搬送ローラ22および第2搬送ローラ23近傍の構成を示す。なお、第1搬送ローラ22は第2搬送ローラ23の下に埋設されているため、図4の平面図においては第1搬送ローラ22の図示を省略する。
図4に示すように、第2搬送ローラ23の前方側、すなわち手差口15側には、2個の挿入センサ53が配設される。挿入センサ53は、例えば記録媒体100の搬送経路を挟んで対向する発光部(LED等)と受光部(フォトトランジスタ等)により構成され、第2搬送ローラ23の前方側における記録媒体100の有無を検出する。この挿入センサ53により、手差口15から手差し挿入された記録媒体100が検出される。
また、第2搬送ローラ23とキャリッジ19との間に突出する整列板54の前側には、キャリッジ19の主走査方向に沿って、8個の整列センサ52が略等間隔で並べて配設される。これら8個の整列センサ52は、例えば、挿入センサ53と同様に、記録媒体100の搬送経路を挟んで対向する発光部(LED等)と受光部(フォトトランジスタ等)により構成され、記録媒体100の有無を検出する。これら整列センサ52は、整列板54が突出した状態で、整列板54に衝突した記録媒体100の有無を検出する。これにより、整列センサ52の出力に基づいて、整列板54による整列後の記録媒体100の搬送方向に対する傾きが、許容される傾きの範囲内にあるか否かを判定することができる。具体的には、本実施形態では、8個整列センサ52の内、隣り合う2つの整列センサ52が記録媒体100の「有り」を検出した場合、整列後の記録媒体100の搬送方向に対する傾きが許容される傾きの範囲内にあると判定し、それ以外の場合、記録媒体100の傾きが許容される傾きの範囲を超えていると判定する。
また、ドットインパクトプリンタ10は、第1、第2シート搬送機構部24,27の駆動制御、キャリッジ19の走行制御、記録ヘッド18の記録ワイヤによる記録動作の制御、および磁気データ読書部29の読み書き制御等、プリンタ10全体を制御する制御部として、例えばプリンタ本体11の後側の下方に、制御基板部50を備えている。
図5は、ドットインパクトプリンタ10の機能的構成を示すブロック図である。
図5に示すように、ドットインパクトプリンタ10は、CPU61、CPU61により実行されるプログラムおよびデータを一時的に記憶するRAM63、CPU61により実行される制御プログラム等を記憶するEEPROM64を備え、これらの各部はバス62を介して相互に接続される。また、バス62にはゲートアレイ(G/A)65が接続され、このゲートアレイ65には、記録ヘッド18、整列センサ52、挿入センサ53、媒体幅センサ55、およびモータドライバ66が接続される。ゲートアレイ65は、整列センサ52、挿入センサ53および媒体幅センサ55の出力電圧値を取得して、CPU61に出力する。また、ゲートアレイ65は、CPU61の制御のもとに記録ヘッド18を駆動して、記録ヘッド18が備える記録ワイヤ(図示略)の突出動作を行わせる。さらに、ゲートアレイ65は、CPU61の制御のもと、モータドライバ66を制御することにより、キャリッジ駆動モータ35、搬送モータ36、整列モータ37、および磁気モータ38の各モータを駆動させる。
キャリッジ駆動モータ35は、キャリッジ19を主走査方向に沿って移動させるモータであり、このキャリッジ駆動モータ35の正転および逆転によりキャリッジ19が往復移動する。搬送モータ36は、上述した第1搬送ローラ22および第3搬送ローラ25を回転させるモータであり、整列モータ37は、記録媒体100の搬送路に整列板54を進出/退出させるモータである。また、磁気モータ38は、磁気データ読書部29(図2)を走査させるモータである。これらのモータはいずれもステッピングモータであって、その動作ステップ数は、モータドライバ66から各モータに入力されるパルスに従う。また、これらモータの動作ステップ数は、ロータリーエンコーダ(図示略)やリニアエンコーダ(図示略)を使用すると、より正確に監視できる。また、そのパルス数により求められたキャリッジ位置と、センサの出力とを関係付けすることで、用紙位置・用紙端位置を求めることができる。
CPU61は、EEPROM64に記憶された制御プログラムに基づいて、ゲートアレイ65およびモータドライバ66を制御するとともに、ゲートアレイ65を介して各センサの検出状態を取得する。例えば、CPU61は、各センサの出力電圧値を、ゲートアレイ65を介して所定周期(例えば、100[ms(ミリ秒)])でサンプリングしてA/D変換することにより、これら出力電圧を示すデータを取得し、このデータに基づいて各センサにおける記録媒体100の検出状態を取得する。
なお、バス62には、シリアルインタフェース、パラレルインタフェース、USBインタフェース、ネットワークカードインタフェース等の各種規格に準じたコネクタを備え、このコネクタを介して外部のホストコンピュータ等と接続されるインタフェース回路を設けてもよく、入力操作を受け付ける操作部や動作結果等を表示する表示部を接続してもよい。
次いで、上述した構成のドットインパクトプリンタ10の動作について、説明する。
本実施形態に係るドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド18によって記録媒体100へ記録を行う前に、整列板54により記録媒体100の整列動作を実行し、記録媒体100の搬送方向に対する傾きを整える。そしてこの整列動作後、整列センサ52の検出結果に基づいて、記録媒体100の整列が成功し、記録媒体100の傾きが発生していないか否かを判定し、記録媒体100の傾きが発生していない場合に、記録媒体100を、記録ヘッド18へ向かって搬送する。
ここで、整列センサ52の検出結果に基づいて傾きが発生していないと判定された後に、以下に掲げる原因によって記録媒体100の搬送方向に対する傾きが発生することがある。すなわち、記録媒体100の長手方向の長さが、ドットインパクトプリンタ10における手差口15から整列板54の長さより十分長い場合、記録媒体100が手差口15からはみ出し、露出した状態(図1に実線で示す状態)で、整列動作が実行される。そして、整列動作実行中や、整列動作終了後、記録媒体100が記録ヘッド18へ向かって搬送されている間に、ユーザが、記録媒体100に触れた場合、この接触に起因して、記録媒体100の傾きが発生することがある。
本実施形態に係るドットインパクトプリンタ10は、上述したユーザの接触に起因する記録媒体100の傾きを、以下の動作を実行することにより、検出している。
図6は、ドットインパクトプリンタ10の動作を示すフローチャートである。
この図6に示す動作は、CPU61によって、EEPROM64に記憶された制御プログラムを読み出して実行することにより、実現される。この図6の動作の実行時、CPU61は、傾き検出手段として機能する。なお、説明の便宜のため、記録媒体100の長手方向の長さが、ドットインパクトプリンタ10における手差口15から整列板54の長さより十分長く、記録媒体100の先端100aが整列板54によって整列されているときは、記録媒体100が手差口15から露出した状態(図1に実線で示す状態)になるものとする。
CPU61は、ドットインパクトプリンタ10の電源投入後、手差口15から挿入される記録媒体100を挿入センサ53によって検出するまで待機し(ステップS11)、記録媒体100を検出すると、モータドライバ66を制御して搬送モータ36を動作させ、整列動作を行う(ステップS12)。この整列動作においては、第1搬送機構部24により記録媒体100が搬送され、記録媒体100の先端100aが整列板54に当接され、記録媒体100が所定位置に停止されることにより記録媒体100の向きが整えられる。なお、この整列動作中は、上述したように、記録媒体100が手差口15から露出した状態であるため、ユーザは、この記録媒体100に触れることができる。
その後、CPU61は、整列板54の前に並ぶ各整列センサ52によって記録媒体100の先端部100bの状態を検出し、この検出結果に基づいて、記録媒体100の搬送方向に対する傾きが、許容される傾きの範囲内にあるか否かを判定する(ステップS13)。
記録媒体100の搬送方向に対する傾きが、許容される傾きの範囲を超えているとき(ステップS13:NO)、整列板54によって整列不可能な程度に記録媒体100が傾いている可能性が高いため、CPU61は、記録媒体100の再度の挿入を促すべく、モータドライバ66を制御して搬送モータ36を動作させ、記録媒体100を手差口15から排出し(ステップS14)、動作を終了する。なお、この記録媒体100の排出を行う前に、CPU61は、記録媒体100の整列動作を所定回数行い、この所定回数の整列動作によってもなお記録媒体100が整列されない場合に、記録媒体100の排出を行うようにしてもよい。
一方、記録媒体100の搬送方向に対する傾きが、許容される傾きの範囲内のとき(ステップS13:YES)、CPU61は、整列モータ37を動作させて整列板54を記録媒体100の搬送経路から下方に退出させた後、搬送モータ36を動作させて、記録媒体100の後端100cが整列板54の後方に位置する状態(図4の斜線T1と後端100cが略重なるような状態)となるまで、記録媒体100を搬送する(ステップS15)。この記録媒体100の搬送を開始した段階では、手差口15から記録媒体100が露出した状態であり、ユーザは、記録媒体100に触れることができるが、搬送が進み、記録媒体100の後端100cが手差口15を通過した後は、記録媒体100がプリンタ本体11に完全に収容された状態となるため、手差口15から露出した部分がなく、ユーザは、記録媒体100に接触することができない。
記録媒体100を搬送した後、CPU61は、再び整列動作を行うことにより、記録媒体100を整列する(ステップS16)。これは、ステップ12の整列動作中やステップ15の搬送中に、ユーザが、記録媒体100に触れる等して記録媒体100の傾きが発生した場合、その傾きを整えるためである。具体的には、CPU61は、整列モータ37を動作させて整列板54を搬送経路から上方へ突出させた後、搬送モータ36を動作させて記録媒体100を前方へ向かって搬送し、記録媒体100の後端100cを整列板54に当接させ、記録媒体100を所定位置に停止させることにより、記録媒体100の向きを整える。なお、上述したように、ステップ16の整列動作中は、記録媒体100が手差口15から露出していない状態のため、ユーザは、記録媒体100に接触することができず、従って、接触に起因して記録媒体100の傾きが発生することはない。
その後、CPU61は、整列板54の前に並ぶ各整列センサ52によって記録媒体100の後端部100dの状態を検出し、この検出結果に基づいて、記録媒体100の搬送方向に対する傾きが、許容される傾きの範囲内にあるか否かを判定する(ステップS17)。なお、ここでの判定後は、記録媒体100は、手差口15から露出した状態とならないため、ユーザの接触に起因する記録媒体100の傾きは発生しない。従って、ここでの判定によって、以後、記録媒体100の傾きが生じない状態で、確実に記録媒体100の傾きを検出することができる。
ステップS17の判定の結果、記録媒体100の搬送方向に対する傾きが、許容される傾きの範囲を超えているとき(ステップS17:NO)、整列板54によって整列不可能な程度に記録媒体100が傾いている可能性があるため、CPU61は、記録媒体100の再度の挿入を促すべく、搬送モータ36を動作させ、記録媒体100を手差口15から排出し(ステップS14)、動作を終了する。なお、この記録媒体100の排出を行う前に、CPU61は、記録媒体100の整列動作を所定回数行い、この所定回数の整列動作によってもなお記録媒体100の後端部100dが整っていない場合に、記録媒体100の排出を行うようにしてもよい。
一方、記録媒体100の搬送方向に対する傾きが、許容される傾きの範囲内にあるとき(ステップS17:YES)、CPU61は、搬送モータ36を動作させて、記録媒体100を、記録ヘッド18によって記録が行われる位置まで搬送し、記録媒体100に対する画像の記録を実行する(ステップS18)。ここで、上述したように、記録媒体100は、手差口15から露出していない状態から、記録が行われる位置まで搬送されるため、搬送中の記録媒体100にユーザが接触することはできず、従って、接触に起因して記録媒体100の傾きが発生することはない。
画像の記録終了後、CPU61は、搬送モータ36を動作させ、記録媒体100を手差口15から排出する(ステップS14)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、CPU61は、記録媒体100の後端部100dに対して、傾きを検出し、この検出した傾きが許容される範囲内か否かの判定を行っている。その際、記録媒体100は、完全にプリンタ本体11に収容され、手差口15から露出した箇所がない状態であり、ユーザは、この記録媒体100に触れることができず、従って、ユーザの接触に起因して記録媒体100の傾きが発生することもない。そして、この記録媒体100の後端部100dに基づく傾き検出後も、記録媒体100は手差口15から露出しないため、ユーザの接触に起因して記録媒体100に傾きが生じることがない。このように、以後、記録媒体100の傾きが発生しない状態で、傾きを検出することができるため、CPU61は、記録媒体100の傾きを確実に検出することができる。
また、本実施の形態によれば、CPU61は、整列板54により記録媒体100の後端100cを整列した後に、記録媒体100の後端部100dに対して、傾きを検出している。このため、記録媒体100の搬送中に、ユーザの接触に起因する傾きが発生した場合であっても、上記整列動作により、記録媒体100の整列を行うことができると共に、整列動作によってもなお解消不可能な記録媒体100の傾きが発生している場合は、これを確実に検出することができる。
また、本実施の形態によれば、CPU61は、整列センサ52の検出結果に基づいて、記録媒体100の搬送方向に対する傾きが、許容される傾きの範囲内にあるか否かを判定し、許容される傾きの範囲を超えているときは、記録媒体100を排出している。このため、記録媒体100が過度に傾いた状態で、搬送され、また、画像が記録され、これに起因して不具合や障害等が発生することが防止される。
また、本実施の形態によれば、先ず、記録媒体100の先端100aの整列をし、この整列後の記録媒体100の傾きを検出し、この検出結果に基づいて傾きが許容の範囲にあるか否かを判定し、許容の範囲を超えている場合は、記録媒体100を排出している。これにより、記録媒体100が過度に傾いた状態で搬送されることにより、不具合や障害等が発生することが防止される。そして、上記判定の結果、傾きが許容の範囲内にある場合は、記録媒体100を搬送し、記録媒体100の後端100cの整列をし、この整列後の記録媒体100の傾きを検出し、この検出結果に基づいて傾きが許容の範囲にあるか否かを判定し、許容の範囲を超えている場合は、記録媒体100を排出している。このため、記録媒体100の搬送中に傾きが発生しても、当該傾きを解消することができると共に、解消不可能な程度の傾きが発生している場合であっても、これに起因して不具合や障害等が発生することが防止される。
<第2実施形態>
次いで、第2実施形態について説明する。
上述した第1実施形態では、整列板54の近傍に設けられた整列センサ52によって、記録媒体100の後端部100dの傾きを検出する態様を例示したが、本実施形態では、キャリッジ19に搭載された媒体幅センサ55によって、記録媒体100の後端部100dの傾きを検出する態様を例示する。
図7は、本実施形態に係るドットインパクトプリンタ10の動作を示すフローチャートである。この図において、ステップS21〜ステップS24は、図6のS11〜S14と同一の処理が行われるため、その説明を省略する。
ステップS23において、記録媒体100の搬送方向に対する傾きが、許容される傾きの範囲内のとき(ステップS23:YES)、CPU61は、整列モータ37を動作させて整列板54を記録媒体100の搬送経路から下方に退出させた後、搬送モータ36を動作させて、記録媒体100の後端部100dがプラテン21の上方に位置する状態(図3の斜線T2に後端100cが接するような状態)となるまで、記録媒体100を搬送する(ステップS25)。この記録媒体100の搬送を開始した段階では、手差口15から記録媒体100が露出した状態であり、ユーザは、記録媒体100に触れることができるが、搬送が進み、記録媒体100の後端100cが手差口15を通過した後は、記録媒体100がプリンタ本体11に完全に収容された状態となるため、手差口15から露出した部分がなく、ユーザは、記録媒体100に接触することができない。
記録媒体100を搬送した後、CPU61は、キャリッジ19に搭載された媒体幅センサ55によって、記録媒体100の後端部100dの傾きを検出する(ステップS26〜ステップS29)。具体的には、先ず、CPU61は、キャリッジ19を走査させながら媒体幅センサ55の検出状態を取得して、記録媒体100の側端の位置を検出し、検出した位置に係るデータ(以下、「データD1」という)をRAM63に記憶する(ステップS26)。そして、CPU61は、搬送モータ36を動作させて、記録媒体100を所定の距離だけ後方へ向かって搬送する(ステップS27)。このとき、CPU61は、搬送後の記録媒体100の幅を媒体幅センサ55によって検出できるような範囲で、記録媒体100を搬送する。搬送後、CPU61は、再び、キャリッジ19を走査させながら媒体幅センサ55の検出状態を取得し、記録媒体100の側端の位置を検出し、検出した位置に係るデータ(以下、「データD2」という)をRAM63に記憶する(ステップS28)。次いで、CPU61は、これらRAM63に記憶されたデータD1とデータD2とによって、記録媒体100の側端の位置にずれが生じているか否かを判定し、これに基づき記録媒体100の傾きが生じているか否かを検出し、さらに、上記ずれが生じている場合、そのずれ量を検出する(ステップS29)。
ステップS29において、記録媒体100の後端部100dの傾きを検出した後、CPU61は、当該記録媒体100の傾きが許容される傾きの範囲内にあるか否かを判定する(ステップS30)。具体的には、ステップS29において検出した上記ずれ量が、予めEEPROM64に記憶された許容ずれ量より低い値か否かを判定する。ここで、許容ずれ量とは、記録媒体100の傾きとして許容される傾きを生じさせるようなずれ量のことであり、ずれ量がこの許容ずれ量より小さい場合は、記録媒体100の傾きは許容される傾きの範囲内にあるとみなすことができ、また、ずれ量がこの許容ずれ量より大きい場合は、記録媒体100の傾きは許容される傾きの範囲を超えているとみなすことができる。
なお、ここでの判定後は、記録媒体100は、手差口15から露出した状態とならないため、ユーザの接触に起因する記録媒体100の傾きは発生しない。従って、ここでの判定によって、以後、記録媒体100の傾きが生じない状態で、確実に記録媒体100の傾きを検出することができる。
記録媒体100の搬送方向に対する傾きが、許容される傾きの範囲を超えているとき(ステップS30:NO)、整列板54によって整列不可能な程度に記録媒体100が傾いている可能性があるため、CPU61は、記録媒体100の再度の挿入を促すべく、搬送モータ36を動作させ、記録媒体100を手差口15から排出し(ステップS24)、動作を終了する。
一方、記録媒体100の搬送方向に対する傾きが、許容される傾きの範囲内にあるとき(ステップS30:YES)、CPU61は、搬送モータ36を動作させて、記録媒体100を、記録ヘッド18によって記録が行われる位置まで搬送し、記録媒体100に対する画像の記録を実行する(ステップS31)。ここで、上述したように、記録媒体100は、手差口15から露出していない状態から、記録が行われる位置まで搬送されるため、搬送中の記録媒体100にユーザが接触することはできず、従って、接触に起因して記録媒体100の傾きが発生することはない。
画像の記録終了後、CPU61は、搬送モータ36を動作させ、記録媒体100を手差口15から排出する(ステップS24)。
本実施の形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができるほか、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、キャリッジ19に搭載された媒体幅センサ55を用いて、記録媒体100の後端部100dの傾きを検出しており、上述したように記録媒体100の傾きをずれ量によって把握することができる。したがって、上述した許容ずれ量を細かく設定することによって、記録媒体100に許容される傾きを細かく設定することできる。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、第1実施形態では、整列板54によって記録媒体100の先端100aを整列した後(ステップS12)、記録媒体100の傾きを検出し、さらに、記録媒体100の後端100cを整列した後(ステップS16)、記録媒体100の傾きを検出するようになっているが、これは、整列板54によって先端100aの整列のみを行うようにしてもよい。この構成であっても、記録媒体100の後端部100dの傾き検出により、記録媒体100の傾きを確実に検出することができる。
また、本実施形態では、整列板54を有するドットインパクトプリンタ10について説明したが、整列板54は、必ずしも有している必要はない。この構成であっても、記録媒体100の先端部100b及び後端部100dに対する傾き検出により、記録媒体100の傾きを確実に検出することができると共に、許容範囲を超える傾きが検出された場合、記録媒体100を排出することにより、記録媒体100の汚損を防止することができる。
また、第2実施形態において、媒体幅センサ55を用いて傾きを検出する動作の一例を示したが、傾きを検出する動作は、例示したものに限らず、例えば、記録媒体100の側端の基準位置を予め設定しておき、当該基準位置と、媒体幅センサ55によって検出された側端の位置とのずれを検出することにより、記録媒体100の傾きを検出するようにしてもよい。
また、本実施形態では、本発明をドットインパクトプリンタ10に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、インクジェット式プリンタや、感熱シートを用いるサーマルプリンタ、熱転写式プリンタ等の各種記録装置(プリンタ)、ATM等の装置の筐体に組み込まれて使用されるプリンタに対して適用が可能である。
実施の形態におけるドットインパクトプリンタの外観斜視図である。 プリンタ本体を示す斜視図である。 プリンタ本体の側断面図である。 プリンタ本体の要部を示す概略平面図である。 プリンタの電気的構成を示す機能ブロック図である。 プリンタにおける動作の概略を示すフローチャートである。 第2実施形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10…ドットインパクトプリンタ(記録装置、本体)、11…プリンタ本体、18…記録ヘッド、19…キャリッジ、24…第1搬送機構部(搬送手段)、27…第2搬送機構部(搬送手段)、52…整列センサ、55…媒体幅センサ、61…CPU、100…記録媒体、100d…後端部、Y1…搬送方向

Claims (3)

  1. 記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、
    前記記録媒体の前記搬送方向に対する傾きを検出する傾き検出手段と、を本体に備え、
    前記記録媒体に当接して前記記録媒体を所定位置に停止させる当接手段を備え、
    前記傾き検出手段は、前記当接手段に当接した後の前記記録媒体の先端部に対して傾き検出動作を行い、検出した前記記録媒体の傾きが許容される傾きの範囲外であった場合、前記搬送手段によって前記記録媒体を排出させ、
    前記記録媒体の先端部に対して検出した前記記録媒体の傾きが許容される傾きの範囲内であった場合、前記搬送手段によって前記記録媒体を搬送させ、前記当接手段に前記記録媒体を当接させ、前記記録媒体の後端部が前記本体内に収容された状態で、当接後の前記記録媒体の後端部に対して傾き検出動作を行い、ここで検出した前記記録媒体の傾きが許容される傾きの範囲外であった場合、前記搬送手段によって前記記録媒体を排出させること、
    を特徴とする記録装置。
  2. 記録ヘッドと、この記録ヘッドを搭載し、前記記録媒体に対して主走査方向へ往復動可能に配設されたキャリッジとを備え、
    前記傾き検出手段は、前記キャリッジに設けられた光センサを用いて傾き検出動作を行うこと、
    を特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、前記記録媒体の前記搬送方向に対する傾きを検出する傾き検出手段と、前記記録媒体に当接して前記記録媒体を所定位置に停止させる当接手段と、を本体に備えた記録装置を制御して、
    前記傾き検出手段により、前記当接手段に当接した後の前記記録媒体の先端部に対して傾きを検出し、検出した前記記録媒体の傾きが許容される傾きの範囲外であった場合、前記搬送手段によって前記記録媒体を排出し、
    前記記録媒体の先端部に対して検出した前記記録媒体の傾きが許容される傾きの範囲内であった場合、前記搬送手段によって前記記録媒体を搬送し、前記当接手段に前記記録媒体を当接させ、前記記録媒体の後端部が前記本体内に収容された状態で、当接後の前記記録媒体の後端部に対して傾き検出動作を行い、ここで検出した前記記録媒体の傾きが許容される傾きの範囲外であった場合、前記搬送手段によって前記記録媒体を排出すること、
    を特徴とする記録装置の制御方法。
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