JP2009154404A - 画像記録装置 - Google Patents

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JP2009154404A JP2007335575A JP2007335575A JP2009154404A JP 2009154404 A JP2009154404 A JP 2009154404A JP 2007335575 A JP2007335575 A JP 2007335575A JP 2007335575 A JP2007335575 A JP 2007335575A JP 2009154404 A JP2009154404 A JP 2009154404A
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Masatane Tanahashi
真種 棚橋
Takashi Ohama
貴志 大濱
Wataru Sugiyama
亘 杉山
Noriyuki Kawamata
範幸 川俣
Yuta Uchino
雄太 内野
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【課題】記録媒体を安定してプラテン上に向けて搬送し、プラテン上で記録媒体が浮き上がるのを防止することができる画像記録装置を提供すること。
【解決手段】給紙ローラ25と搬送ローラ60とによって記録用紙を搬送する場合には、給紙ローラ25の搬送速度が搬送ローラ60の搬送速度よりも大きくなるようにLFモータを制御して搬送する。これにより、搬送ローラ60における搬送負荷が低減され、搬送ローラ60においてスリップが発生するのが低減される。また、記録用紙は、搬送路23の外側ガイド面18に沿って搬送され、その後、ガイド面80aと接触して、ガイド面80aに沿って搬送ローラ60及びピンチローラ31の圧接位置Aに向けて搬送され、プランテン42上に搬送される。よって、記録用紙は安定してプラテン42上向けて搬送され、プラテン42上で記録用紙が浮き上がるのが防止される。
【選択図】図15

Description

本発明は、画像記録装置に関するものである。
従来より、給紙ローラから搬送経路を介して搬送ローラに搬送される記録媒体を、搬送ローラから記録ヘッドとプラテンとの間に搬送し、その記録媒体に向けて記録ヘッドからインクを吐出することで、記録媒体に画像を記録する画像記録装置が知られている。
この種の画像記録装置に関し、次の特許文献1には、プラテン8上に記録紙Pを搬入する一対の給紙ローラ7a,7bと、プラテン8上の記録紙Pを搬出する一対の排紙ローラ10a,10bとをプラテン8を挟んで給紙方向に配列したインクジェット記録装置が記載されている。
このインクジェット記録装置では、一対の給紙ローラ7a,7bを、その接点Rがプラテン8の記録紙支持面8fより記録ヘッド9側に位置し、且つ、その接点Rにおける接線L2がプラテン8の記録紙支持面8fの延長面F1と角度θ2で交わるように配置することで、記録紙Pを常にプラテン8に逆反りした形で押しつけ、記録紙Pをプラテン8に密着した形で搬送し、プラテン8上で記録紙Pが浮き上がるのを防止している。
特開2002−67416(段落第0013、0016、図4等)
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている位置に、一対の給紙ローラ7a,7bを配置しただけでは、プラテン8上で記録紙Pが浮き上がるのを防止するのは不十分であるという問題点があった。具体的には、一対の給紙ローラ7a,7bにおける搬送負荷が大きくなると、一対の給紙ローラ7a,7bにおいてスリップが発生し、その影響で一対の給紙ローラ7a,7bを通過した記録紙Pが記録ヘッド9側に向けて搬送され、その結果、記録紙Pがプラテン上で浮き上がるという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、記録媒体を安定してプラテン上に向けて搬送し、プラテン上で記録媒体が浮き上がるのを防止することができる画像記録装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の画像記録装置は、記録媒体に向けてインクを吐出する記録ヘッドと、その記録ヘッドと対向して記録媒体を支持するプラテンと、そのプラテン上に記録媒体を搬送する搬送ローラと、その搬送ローラに搬送経路を介して記録媒体を搬送する給紙ローラとを備えたものであって、前記給紙ローラと前記搬送ローラとの両方で前記記録媒体を前記記録ヘッドに向けて搬送する場合に、前記給紙ローラの搬送速度を前記搬送ローラの搬送速度よりも大きくして搬送する搬送制御手段と、前記搬送経路の一部を形成し、前記搬送制御手段によって前記給紙ローラから前記搬送ローラの手前側に撓んだ状態で搬送される記録媒体と接触し、その記録媒体を前記搬送ローラに導入するガイドとを備えている。
請求項2記載の画像記録装置は、請求項1に記載の画像記録装置において、前記搬送経路は前記給紙ローラと前記搬送ローラとを繋ぐ略U字状に形成されており、前記ガイドは、その搬送経路の外側ラインの最下流側を形成している。
請求項3記載の画像記録装置は、請求項2に記載の画像記録装置において、前記搬送経路の搬送方向上流側から前記ガイドの手前まで延び、前記搬送経路の外側ラインを形成する搬送経路形成部材を備え、前記搬送ローラは、駆動ローラと、その駆動ローラに圧接される従動ローラとを備え、前記ガイドは、前記搬送経路形成部材の最下流側先端部よりも外側から前記駆動ローラと前記従動ローラとの圧接位置に向かって傾斜する傾斜面によって構成されている。
請求項4記載の画像記録装置は、請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置において、前記記録媒体を搬送しながら前記記録ヘッドによって記録媒体の両面に画像を記録可能な両面記録手段を備え、前記搬送制御手段は、一方の面に画像が記録された記録媒体に対して前記両面記録手段によって他方の面に画像を記録するために、前記一方の面に画像が記録された記録媒体を、前記給紙ローラと前記搬送ローラとの両方で前記記録ヘッドに向けて搬送する場合に、前記給紙ローラの搬送速度を前記搬送ローラの搬送速度よりも大きくして搬送する。
請求項5記載の画像記録装置は、請求項4に記載の画像記録装置において、前記両面記録手段は、前記記録ヘッドの搬送方向下流側に配置され、前記一方の面に画像が記録された記録媒体を、その一方の面が前記給紙ローラに当接するように前記給紙ローラに向けて搬送するスイッチバックローラを備え、前記搬送制御手段は、前記スイッチバックローラによって前記給紙ローラに向けて搬送される記録媒体を、前記給紙ローラと前記搬送ローラとの両方で前記記録ヘッドに向けて搬送する場合に、前記給紙ローラの搬送速度を前記搬送ローラの搬送速度よりも大きくして搬送する。
請求項1記載の画像記録装置によれば、記録媒体は、給紙ローラ、搬送経路、搬送ローラを介して記録ヘッドとプラテンとの間に搬送され、記録ヘッドから吐出されるインクによって記録ヘッドと対向する面に画像が記録される。そして、特に、給紙ローラと搬送ローラとの両方で記録媒体を記録ヘッドに向けて搬送する場合には、搬送制御手段によって給紙ローラの搬送速度が搬送ローラの搬送速度よりも大きくなるように制御するので、搬送ローラにおける搬送負荷が低減され、搬送ローラにおいてスリップが発生するのが低減される。また、このように制御することで、記録媒体は給紙ローラと搬送ローラとの間の搬送経路内において、撓んだ状態で搬送される。そして、その撓んだ状態で搬送ローラの手前側に搬送される記録媒体は、搬送経路の一部を形成するガイドと接触し、そのガイドによって搬送ローラに突入する方向が規制される。よって、記録媒体は安定してプラテン上に向けて搬送され、プラテン上で記録媒体が浮き上がるのを防止することができる。従って、記録ヘッドとプラテンとの間で記録媒体が詰る状態となるジャムが発生したり、記録媒体が記録ヘッドに接触して記録媒体が汚れたり、記録ヘッドと記録媒体との間隔が不均一となり、記録品質が劣化するのを防止することができるという効果がある。
請求項2記載の画像記録装置によれば、請求項1に記載の画像記録装置の奏する効果に加え、搬送経路は給紙ローラと搬送ローラとを繋ぐ略U字状に形成されているので、搬送制御手段によって搬送速度が制御されている記録媒体は、搬送経路の外側ラインの方に撓みながら搬送され、その外側ラインの最下流側を形成しているガイドと接触し、そのガイドによって搬送ローラに突入する方向が規制される。よって、記録媒体を、より安定してプラテン上に向けて搬送でき、プラテン上で記録媒体が浮き上がるのを一層確実に防止することができるという効果がある。
請求項3記載の画像記録装置によれば、請求項2に記載の画像記録装置の奏する効果に加え、搬送経路の搬送方向上流側からガイドの手前まで延びる搬送経路の外側ラインは搬送経路形成部材によって形成されており、ガイドは、その搬送経路形成部材の最下流側先端部よりも外側から駆動ローラと従動ローラとの圧接位置に向かって傾斜する傾斜面によって構成されている。よって、記録媒体は、その傾斜面に沿って搬送ローラに突入するので、搬送ローラに突入する記録媒体の方向を、より確実に規制できる。従って、記録媒体を、より安定してプラテン上に向けて搬送でき、プラテン上で記録媒体が浮き上がるのを一層確実に防止することができるという効果がある。また、給紙ローラから給紙される記録媒体の先端が、搬送ローラに突入する場合に、その記録媒体の斜行を整えるべく、記録媒体の先端が搬送ローラに到達してから所定時間経過後に搬送ローラを駆動すると、記録媒体は搬送方向上流側に撓むことになる。この撓みを吸収するバックリングスペースを、搬送経路形成部材の最下流側先端部と、ガイドとの繋ぎ目部分によって形成される空間で簡単に確保することができるという効果がある。
請求項4記載の画像記録装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置の奏する効果に加え、記録媒体には両面記録手段によって、その両面に画像を記録することができる。また、搬送制御手段は、一方の面に画像が記録された記録媒体の他方の面に画像を記録するために記録媒体を、給紙ローラと搬送ローラとの両方で記録ヘッドに向けて搬送する場合に、給紙ローラの搬送速度が搬送ローラの搬送速度よりも大きくなるようにして搬送する。一方の面に画像が記録された記録媒体は、両面に画像が記録されていない記録媒体に比べ、その記録媒体に吐出されたインクの膨潤によって変形し易く、搬送ローラにおいてスリップが発生し易い。よって、両面に画像が記録されていない記録媒体を搬送する場合には搬送制御を実行せず、一方の面に画像が記録された記録媒体を搬送する場合にだけ搬送制御を実行することで、両面に画像が記録されていない記録媒体を搬送する場合における搬送制御を単純化させることができるという効果がある。
請求項5記載の画像記録装置によれば、請求項4に記載の画像記録装置の奏する効果に加え、一方の面に画像が記録された記録媒体は、記録ヘッドよりも搬送方向下流側に配置されているスイッチバックローラによって、一方の面が給紙ローラに当接するように搬送される。よって、簡単な構成で、且つ、コンパクトに記録媒体の両面に画像を記録することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態である複合機10の外観斜視図である。複合機10は、記録媒体の一例である記録用紙の両面に画像を記録可能なインクジェット方式のプリンタ部11を搭載し、一方の面に画像が記録された記録用紙を、給紙ローラによって給紙する場合にジャムが発生するのを抑制し、円滑に、一方の面に画像が記録された記録用紙を搬送することができるものである。
複合機10は、通話機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能、及び、コピー機能などの各種の機能を有しており、プリンタ機能としては、記録用紙の両面に画像を記録する両面印刷機能を有している。
複合機10には、主に、下部に設けられるプリンタ部11と、上部に設けられるスキャナ部12と、正面上部に設けられる操作パネル40と、正面に設けられるスロット部43とが設けられている。
プリンタ部11は、正面に開口13が形成されており、この開口13から一部が露呈するようにして給紙トレイ20及び排紙トレイ21が上下2段に設けられている。給紙トレイ20は、記録用紙を積載するためのものである。この給紙トレイ20に積載された記録用紙は、プリンタ部11の内部へ給送され、所望の画像が記録された後に排紙トレイ21へ排出されるようになっている。
スキャナ部12は、いわゆるフラットベッドスキャナとして構成されている。原稿カバー30は、複合機10の天板として設けられており、その原稿カバー30の下には、図示しないプラテンガラスが配置されている。原稿は、プラテンガラス上に載置され、原稿カバー30に覆われた状態でスキャナ部12に読み取られる。
操作パネル40は、プリンタ部11やスキャナ部12を操作するためのものであって、各種操作ボタンや液晶表示部が設けられている。ユーザは、操作パネル40を操作することで、各種機能の設定や動作を実行することができる。例えば、記録用紙の種類(普通紙又は葉書)の設定や、記録用紙の表面のみに画像を記録する片面記録モードの設定、表裏両面に画像を記録する両面記録モードの設定、解像度(ドラフトモード又はフォトモード)の設定を、操作パネル40を介して指示することができる。
スロット部43は、記憶媒体である各種小型メモリカードが装填され得るように構成されている。例えば、スロット部43に小型メモリカードが装填された状態でユーザーが操作パネル40の操作を行うことにより、小型メモリカードに記憶された画像データを読み出し、その読み出した画像データを記録用紙に記録することができる。
次に、図2を参照して、プリンタ部11の構成について概略する。図2は、プリンタ部11の構造を示す縦断面図である。プリンタ部11には、主に、記録用紙を搬送路23に給紙する給送部15と、給送部15から給紙される記録用紙を搬送する搬送路23と、搬送路23を介して搬送される記録用紙にインク滴を吐出することで記録用紙に画像を記録する記録部24と、記録用紙が排紙される排紙トレイ21と、排紙トレイ21と記録部24との間に配置され、裏面に画像を記録するために記録用紙の経路を切り換える経路切換部41と、経路切換部41により経路が切り換えられた記録用紙を、給送部15側に案内する反転案内部16とが設けられている。
給送部15には、記録用紙を積載する給紙トレイ20が設けられている。給紙トレイ20は、プリンタ部11の底側に配置され、上面が開放された箱状に構成されている。給紙トレイ20に積載された記録用紙は、給紙ローラ25によって搬送路23に給紙される。
そして、記録用紙の片面(表面)だけに画像を記録する場合には、給紙ローラ25によって給紙された記録用紙は、搬送路23に沿って下方から上方へUターンするように案内されて記録部24に至り、記録部24によって表面に画像が記録された後、排紙トレイ21上にに排出される。
一方、記録用紙の両面(表裏面)に画像を記録する場合には、表面に画像が記録された記録用紙を、表面が給紙ローラ25に当接するように、経路切換部41によって反転案内部16へ案内し、給紙ローラ25によって再び搬送路23に給紙し、記録部24によって記録媒体の裏面に画像を記録した後、排紙トレイ21上へ排紙する。
次に、図3を参照して、プリンタ部11の構成について詳細に説明する。図3は、プリンタ部11の部分拡大断面図である。
給送部15には、給紙トレイ20の上側に、給紙ローラ25が配置されている。給紙ローラ25は、給紙トレイ20に積載された記録用紙を搬送路23へ給紙するものであり、給紙アーム26の先端に回転自在に軸支されている。給紙ローラ25は、LFモータ71(図11参照)を駆動源として給紙アーム26内に搭載されている動力伝達機構を介して回転駆動される。この駆動伝達機構は、給紙アーム26内に直線状に並ぶ複数のギアで構成されており、これらが噛合されることにより構成されている。
給紙アーム26は、その基端部が基軸28に支持されており、基軸28を回動中心軸として回転可能に構成されている。このため、給紙アーム26は、給紙トレイ20に対して接離可能に上下動することができる。また、給紙アーム26は、自重により又はバネ等に付勢されて下側へ回動付勢されている。このため、給紙アーム26は、通常において給紙トレイ20に接触し、給紙トレイ20が挿抜される際に上側へ退避するように構成されている。
給紙トレイ20から記録用紙を給紙する場合には、給紙アーム26が下側へ回動付勢され、給紙ローラ25が給紙トレイ20上の記録用紙に圧接された状態で、給紙ローラ25を回転し、給紙ローラ25のローラ面と記録用紙との間に発生する摩擦力により、最上位置の記録用紙が分離傾斜板22へ送り出される。
そして、記録用紙の先端が分離傾斜板22に当接すると、この記録用紙は上方へ案内され、搬送路23内へ送り込まれる。また、給紙ローラ25によって最上位置の記録用紙が送り出される際に、その直下の記録用紙が摩擦や静電気の作用によって共に送り出される場合もあるが、この記録用紙は分離傾斜板22との当接によって制止される。
搬送路23は、分離傾斜板22から上方へ向かった後、正面側へU字状に曲がって形成されており、複合機10の背面側(図3左側)から正面側(図3右側)へと延び、記録部24を経て排紙トレイ21へ通じている。
搬送路23は、記録部24等が配設されている箇所以外では、外側ガイド面と内側ガイド面とによって区画形成されている。例えば、複合機10の背面側の搬送路23の湾曲部は、外側ガイド面18と内側ガイド面19とが、所定間隔をあけて対向配置され、形成されている。
また、外側ガイド面18の最下流側と、後述する搬送ローラ60との間には、ガイド80が配置されており、搬送路23の外側ラインの一部は、このガイド80の一面であるガイド面80aによって構成されている。
ガイド面80aは、給紙ローラ25から搬送路23の湾曲した部分を介して給紙される記録用紙と接触し、記録用紙を搬送ローラ60とピンチローラ31との圧接位置Aに導入するものであり、外側ガイド面18の最下流側先端部よりも外側から搬送ローラ60とピンチローラ31との圧接位置Aに向かって下降傾斜する傾斜面によって構成されている。
また、後述するように、記録用紙を給紙ローラ25と、搬送ローラ60との両方で搬送する場合には、給紙ローラ25の搬送速度が、搬送ローラ60の搬送速度よりも大きくなるようにLFモータ71(図11参照)を制御する。これにより、搬送ローラ60における搬送負荷が低減され、搬送ローラ60においてスリップが発生するのが低減される。
また、このように制御することで、記録用紙は、搬送路23の湾曲部を外側ガイド面18側に沿って搬送され、ガイド面80aに接触し、ガイド面80aに沿って、搬送ローラ60とピンチローラ31との圧接位置Aに向けて搬送される。即ち、記録用紙が搬送ローラ60とピンチローラ31との圧接位置Aに向けて突入するように、その搬送方向がガイド面80aによって規制される。よって、記録用紙は安定してプラテン42上に向けて搬送され、プラテン42上で記録用紙が浮き上がるのを防止することができる。従って、記録ヘッド39とプラテン42との間で記録用紙が詰るジャムが発生したり、記録用紙が記録ヘッド39に接触して記録用紙が汚れたり、記録ヘッド39と記録用紙との間隔が不均一となり、記録品質が劣化するのを防止することができる。
また、ガイド面80aは、外側ガイド面18の最下流側先端部よりも外側から搬送ローラ60とピンチローラ31との圧接位置Aに向かって下降傾斜する傾斜面によって構成されている上、そのガイド面80aを形成するガイド80は、外側ガイド面18を形成する部材とは別体に構成されている。よって、記録用紙の斜行を整えるべく、記録用紙の先端が搬送ローラ60に到達してから所定時間経過後に搬送ローラ60を駆動すると、記録用紙は搬送方向上流側に撓むことになるが、この撓みを吸収するバックリングスペースを、外側ガイド面18の最下流側先端部と、ガイド80との繋ぎ目部分によって形成される空間Bで簡単に確保することができる。
尚、搬送路23が曲がっている箇所には、回転コロ29が設けられている。この回転コロ29は、回転自在に構成され、回転コロ29のローラ面は、内側ガイド面19に露出されている。よって、搬送路23が曲がっている箇所においても、記録用紙が円滑に搬送される。
搬送路23の搬送ローラ60よりも上流側には、レジセンサ102(図11参照)が設けられている。このレジセンサ102は、検出子及び光学センサを備えており、検出子は、搬送路23を横切るように配置され、搬送路23に出没可能である。検出子は、常時搬送路23に突出するように弾性付勢されており、搬送路23を搬送される記録用紙が検出子に当接することにより、検出子が搬送路23へ没入する。検出子の出没により、上記光学センサがON又はOFFされる。したがって、記録用紙が検出子を出没させることによって、搬送路23における記録用紙の先端又は後端の位置が検出される。
記録部24は、搬送路23の途中に配置されており、キャリッジ38及び記録ヘッド39とを備えている。記録ヘッド39は、キャリッジ38に搭載され、ガイドレール105、106に沿って主走査方向(図3紙面垂直方向)に往復動するように構成されている。
具体的には、キャリッジ38は、CRモータ95(図11参照)を駆動源とし、例えばベルト駆動機構を介してスライドされる。なお、複合機10の内部には、記録ヘッド39とは独立してインクカートリッジ(図示せず)が配置されている。このインクカートリッジからインクチューブを通じてインクが記録ヘッド39に供給される。そして、キャリッジ38が往復動される間に、記録ヘッド39からインクが微小なインク滴として吐出され、これにより、プラテン42上を搬送される記録用紙に画像が記録される。
複合機10の本体フレーム53には、キャリッジ38の位置を検出するリニアエンコーダ85(図11参照)が設けられている。このリニアエンコーダ85のエンコーダストリップがガイドレール105、106に配設されている。エンコーダストリップは、光を透過させる透光部及び光を遮断する遮光部を備えており、その透光部及び遮光部は、エンコーダストリップの長手方向に所定ピッチで交互に配置され所定のパターンを形成している。
また、キャリッジ38の上面には、透過型センサである光学センサが設けられている。この光学センサは、エンコーダストリップに対応する位置に設けられており、キャリッジ38と共にエンコーダストリップの長手方向に沿って往復動し、その往復動の際にエンコーダストリップのパターンを検出するものである。
さらに、キャリッジ38には、プラテン42上の記録用紙の存在の有無を検出するメディアセンサ86(図11参照)が設けられている。メディアセンサ86は、光源及び受光素子を備えており、光源から発せられた光は、プラテン42上に搬送された記録用紙に照射される一方、プラテン42上まで記録用紙が搬送されていない場合にはプラテン42に照射される。そして、記録用紙又はプラテン42に照射された光は反射され、その反射光を受光素子が受光しその受光量に応じた出力を行う。
記録部24よりも搬送路23の上流側には、搬送ローラ60及びピンチローラ31が設けられている。搬送ローラ60及びピンチローラ31は、搬送路23を搬送される記録用紙を狭持してプラテン42上へ送るものである。これらは対をなし、ピンチローラ31は、搬送ローラ60の下側に圧接するように配置されている。そして、その圧接位置Aがプラテン42よりも上方に位置するように配置されている。
即ち、搬送ローラ60及びピンチローラ31を挟んで搬送方向上流側に配置されているガイド面80aの延長線は、搬送ローラ60とピンチローラ31との圧接位置Aを通過してプラテン42上に交差するように構成されている。よって、搬送ローラ60及びピンチローラ31を介してガイド面80aに沿って搬送される記録用紙をプラテン41上に浮き上がることなく搬送することができる。
また、記録部24よりも搬送路23の下流側には、排紙ローラ62及び拍車ローラ63が設けられている。排紙ローラ62及び拍車ローラ63は、記録済みの記録用紙を狭持して搬送路23からさらに搬送方向下流側へ(排紙トレイ21側へ)搬送するものである。
搬送ローラ60及び排紙ローラ62は、LFモータ71(図11参照)を駆動源として駆動され、搬送ローラ60及び排紙ローラ62の駆動は同期しており、画像記録時に間欠駆動される。これにより、記録用紙は所定の改行幅で送られながら画像記録がなされる。
なお、搬送ローラ60には、ロータリーエンコーダ87(図11参照)が設けられている。このロータリーエンコーダ87は、搬送ローラ60と共に回転するエンコーダディスク(図示せず)のパターンを光学センサで検出し、この光学センサが検出した信号に基づいて、搬送ローラ60及び排紙ローラ62の回転が制御される。また、画像記録の前後においては、搬送ローラ60及び排紙ローラ62は連続駆動され、迅速な用紙搬送が実現されている。
拍車ローラ63は、記録済みの記録用紙を圧接するものであり、記録用紙に記録された画像が劣化しないように、拍車ローラ63のローラ面には、拍車状に凹凸が形成されている。拍車ローラ63は、排紙ローラ62と接離する方向にスライド移動可能に設けられており、排紙ローラ62に圧接するように付勢されている。なお、拍車ローラ63を排紙ローラ62に付勢する手段は、典型的にはコイルバネが採用される。
図3では図示されていないが、本実施形態では、複数の拍車ローラ63が備えられており、各拍車ローラ63は、記録用紙の搬送方向と直交する方向、すなわち記録用紙の幅方向に均等に並設されている。拍車ローラ63の数は特に限定されるものではないが、本実施形態では8個に設定されている。
排紙ローラ62と拍車ローラ63との間に記録用紙が進入すると、拍車ローラ63は、記録用紙の厚み分だけコイルバネの付勢力に抗して退避する。記録用紙は排紙ローラ62に圧接され、排紙ローラ62の回転力が確実に記録用紙へ伝達される。また、ピンチローラ31も搬送ローラ60に対して同様に弾性付勢されている。したがって、記録用紙は、搬送ローラ60に圧接され、搬送ローラ60の回転力が確実に記録用紙へ伝達される。
尚、記録ヘッド39によって表面に画像が記録された記録用紙は、記録ヘッド39から吐出されたインクの影響で、この排紙ローラ62及び拍車ローラ63を通過する場合に、記録用紙の幅方向に波打つように変形する所謂コックリングが発生する可能性がある。
排紙ローラ62及び拍車ローラ63の下流側には、経路切換部41が設けられている。ここで、図4及び図5を参照して、経路切換部41について説明する。図4及び図5は、経路切換部周辺を拡大して示す拡大断面図であり、図5は、図4に示す状態の経路切換部41が、中心軸52を回転中心として回動した状態を示している。
経路切換部41は、記録部24よりも下流側に配置されている。具体的には、経路切換部41は、記録部24よりも搬送路23の下流側部位36、すなわち搬送路23と反転案内部16との境界部分における搬送方向下流側に配置されている。経路切換部41には、ローラ対を構成する第1ローラ45及び第2ローラ46と、第2ローラ46に並設された補助ローラ47とが設けられている。
第1ローラ45及び第2ローラ46は、排紙ローラ62及び拍車ローラ63から送られた記録用紙103を狭持するものである。第1ローラ45及び第2ローラ46は、記録用紙103を搬送路23に沿ってさらに搬送方向下流側へ(排紙トレイ21側へ)搬送可能であると共に、記録用紙を反転案内部16に搬送可能である。
第2ローラ46及び補助ローラ47は、フレーム48に取り付けられている。このフレーム48は、複合機10の左右方向(図3の紙面垂直方向)に延びている(図6参照)。フレーム48の断面形状は、略L字状に形成されており、これにより、フレーム48の所要の曲げ剛性が確保されている。
フレーム48は、一体化された8つのサブフレーム49を備えている(図6参照)。各サブフレーム49は、複合機10の中心を基準として上記左右方向に対称に配置されている。各サブフレーム49は、それぞれ一つの第2ローラ46及び補助ローラ47を軸支している。従って、フレーム48は、それぞれ8つの第2ローラ46及び補助ローラ47を備えていることになり、各第2ローラ46及び補助ローラ47は、記録用紙の搬送方向と直交する方向、すなわち記録用紙103の幅方向に均等に並設されている。
第2ローラ46及び補助ローラ47は、各サブフレーム49に設けられた支持軸50、51に軸支され、その支持軸50、51の回りに回転自在に構成されている。本実施形態では、第2ローラ46及び補助ローラ47は、拍車状に形成されている。補助ローラ47は、第2ローラ46よりも所定距離だけ搬送方向上流側に配置されている。各第2ローラ46は、図示しないバネにより下方に付勢されており、常に第1ローラ45に弾性的に押し付けられている。
第1ローラ45は、所要の駆動伝達機構を介してLFモータ71と連結されており、そのLFモータ71を駆動源として回転駆動される。また、第1ローラ45は、中心軸52を備えており、その中心軸52は、複合機10の本体フレーム53側に支持されている。
第1ローラ45の上方には、第2ローラ46が載置されている。第1ローラ45は、単一の細長円柱状に形成されていてもよく、また、8つのローラがそれぞれ各第2ローラ46と対向配置されていてもよい。
なお、第1ローラ45は、LFモータ71によって正転及び逆転され、記録用紙を排紙トレイ21側および反転案内部16側に搬送可能に構成されている。即ち、搬送路23に沿って搬送された記録用紙103は、第1ローラ45と第2ローラ46とによって挟持される。そして、第1ローラ45が正転すると、記録用紙103は第1ローラ45と第2ローラ46とによって挟持されたまま搬送方向下流側へ搬送され、排紙トレイ21に排出される。他方、第1ローラ45が逆転すると、記録用紙は第1ローラ45と第2ローラ46とによって挟持されたまま搬送方向上流側へ戻される。
本実施形態では、第1ローラ45の外径は、排紙ローラ62の外径よりも若干大きく設定されている。すなわち、両者が同回転速度で駆動された場合は、第1ローラ45の周速度の方が排紙ローラ62の周速度よりも大きくなる。そのため、記録用紙103が排紙ローラ62及び第1ローラ45の双方によって搬送されるときは、記録用紙103は常に搬送方向に引っ張られるようになっている。
ここで、図6乃至図8を参照して、上述したように構成された経路切換部41の駆動機構44について説明する。図6は、経路切換部41の斜視図である。図7は、図6に示す矢印VII方向矢視図である。図8は、図6に示す矢印VIII方向矢視図である。駆動機構44は、経路切換部41を図4に示す状態から図5に示す状態に駆動したり、図5に示す状態から図4に示す状態に復帰駆動させるためのものである。
図6に示すように、駆動機構44には、中心軸52に設けられた従動ギア54と、これと噛み合う駆動ギア55と、駆動ギア55と連結されたカム57とが設けられている。
カム57は、回転駆動軸58の一端に連結されており、回転駆動軸58は、LFモータ71を駆動源として駆動される。図8に示すように、カム57には案内溝59が設けられている。この案内溝59は、回転駆動軸58の回りに環状に形成されている。具体的には、案内溝59には、回転駆動軸58を中心とする小円弧部69及び大円弧部70と、小円弧部69の一端及び大円弧部70の一端を連結する連結溝72と、小円弧部69の他端及び大円弧部70の他端を連結する連結溝73とが設けられている。
図6及び図7に示すように、従動ギア54は、歯部64とフランジ部65とから構成されている。歯部64は、中心軸52を中心とするインボリュート歯車として構成されている。歯部64は、中心軸52に嵌め込まれ、中心軸52の回りに回転することができるようになっている。また、フランジ部65は、歯部64と一体的に形成されており、フレーム48と連結されている。したがって、歯部64が回転すると、中心軸52を回転中心としてフレーム48、サブフレーム49、第2ローラ46及び補助ローラ47が一体的に回転するようになっている。
駆動ギア55は、支持軸66に回動自在に支持されている。この支持軸66は、本体フレーム53に設けられている。駆動ギア55は、歯部67とアーム68とによって構成されている。歯部67は、上記支持軸66を中心とするインボリュート歯車として構成されており、上記歯部64と噛み合っている。アーム68には、図8に示すピン56が突設されており、ピン56は、案内溝59に嵌合しており、案内溝59に沿ってスライド自在となっている。そして、歯部67が回転することにより歯部64が回転し、その結果、中心軸52を回転中心としてフレーム48、サブフレーム49、第2ローラ46及び補助ローラ47が一体的に回転する。
図8が示すように、カム57が回転すると、ピン56は案内溝59に沿って相対的に移動し、特に、連結溝72、73に沿ってスライドするときは、ピン56は、カム57の径方向に移動することになる。このため、図8においてカム57が時計回り(矢印82の方向)に回転されたときは、ピン56が大円弧部70、連結溝72及び小円弧部69に順に移動する。
従って、駆動ギア55は、図7において時計回りに回転する。その結果、従動ギア54は、図7において中心軸52を中心として反時計回りに回転する。前述のように、従動ギア54はフレーム48と連結されているから、従動ギア54が回転することにより、中心軸52を回転中心としてフレーム48、サブフレーム49、第1ローラ46及び補助ローラ47が一体的に回転する。尚、この状態から上述したのとはカム57が逆回転すれば、当然に、中心軸52を回転中心としてフレーム48、サブフレーム49、第1ローラ46及び補助ローラ47が一体的に回転して、元の状態に復帰する。
本実施形態において、図4が示すような経路切換部41の姿勢を「被記録媒体排出姿勢」、図5が示すような経路切換部41の姿勢を「被記録媒体反転姿勢」とすれば、記録用紙の表面にのみ画像が記録される場合(片面記録)には、経路切換部41が常時被記録媒体排出姿勢となり、搬送路23に沿って搬送される記録用紙は、そのまま排紙トレイ21側へ送られる(図4参照)。
一方、経路切換部41が被記録媒体反転姿勢に変化したときは、図5に示すように、記録用紙103を反転案内部16へ案内されるようになっている。具体的には、記録用紙の表裏両面に画像が記録される場合、まず、経路切換部41が被記録媒体排出姿勢を維持し(図4参照)、表面に画像記録された記録用紙が搬送方向下流側へ送られる。その後、経路切換部41が被記録媒体排出姿勢(図4参照)から被記録媒体反転姿勢(図5参照)に変化し、補助ローラ47が記録用紙103を押さえつけて反転案内部16側へ案内する。
再び、図4に戻り、説明を続ける。上述したように構成された経路切換部41の下流側には、ガイド部76が配置されている。ガイド部76は、第1ローラ45及び第2ローラ46よりも搬送方向下流側に設けられている。本体フレーム53に支持板75が取り付けられており、この支持板75にガイド部76が設けられている。
このガイド部76には、支持板75の下面に固定された基部77と、基部77に支持されたガイドローラ78とが設けられている。基部77は支軸79を備えており、ガイドローラ78は、この支軸79に回転自在に軸支されている。なお、本実施形態では、このガイドローラ78は拍車状に形成されている。
このガイド部76は、上記第1ローラ45及び第2ローラ46が逆転して記録用紙103が反転案内部16へ送られているときに記録用紙103の記録面に接触する。また、ガイド部76は、第1ローラ45及び第2ローラ46が正転して記録用紙103が反転案内部16へ送られているときは、記録用紙103に接触しない。具体的には、ガイド部76は、第1ローラ45及び第2ローラ46の接点と、排紙ローラ62及び拍車ローラ63の接点とを結ぶ仮想線と接触しない位置に設けられている。
記録用紙103が搬送方向の向きを変えて反転案内部16に送られる場合には、記録用紙103のうち第1ローラ45及び第2ローラ46よりも下流側の部分は、記録用紙103の剛性によって反転案内部16と平行な方向に向きが変えるよう作用する。しかし、ガイドローラ78が記録用紙103の記録面に当接し、この記録用紙103を撓ませる。これにより、記録用紙103は、第1ローラ45及び第2ローラ46に巻き付けられるため、安定した搬送力を得ることができ、記録用紙103は、確実に反転案内部16に送られる。
再び、図3に戻って説明を続ける。反転案内部16は、搬送路23に接続されており、記録部24よりも搬送路23の下流側部位36に連続している。反転案内部16は、表面に画像が記録された記録用紙を再び給紙トレイ20上に導く反転経路を構成している。
この反転経路は、搬送路23の下流側部位36から給紙ローラ25の方へ斜め下方に延び、内側ラインを形成する第1ガイド面32と、その第1ガイド面と所定間隔を空けて対向配置され上流側の外側ラインを形成する第2ガイド面33aと,第2ガイド面33aから連続して下流側の外側ラインを形成する第2ガイド面33bとによって区画形成されている。尚、本実施形態では、第1ガイド面32はガイド部材34、第2ガイド面33aはガイド部材35、第2ガイド面33bはフラップ37の表面によって構成されている。
表面を第2ガイド面33bとするフラップ37は、表面に画像が記録された記録用紙を、その反対面(裏面)から支持しつつ給紙ローラ25に、その記録用紙を導入するものであり、ガイド部材35の最下流側から連続して給紙ローラ25の手前側まで斜め下方に向かって延びる板状に構成されている。
また、フラップ37は、その上流側が回転軸37aによって軸支されており、回転軸37aを回動中心軸として回転可能に構成されている。このため、フラップ37は、給紙トレイ20に対して接離可能に上下動することができる。また、給紙ローラ25と、フラップ37とは、いずれも回転自在に軸支されているので、給紙トレイ20内に積載されている記録用紙の量にかかわらず、給紙ローラ25と、フラップ37との間隔を一定に保持することができ、フラップ37上に搬送される記録用紙(表面に画像が記録された記録用紙)を給紙ローラ25によって再給紙する場合の給紙性能を安定化させることができる。
更に、フラップ37は、自重により又は図示しないバネ等に付勢されて下側へ回動付勢されている。よって、フラップ37の下流側の先端は、通常において給紙トレイ20(給紙トレイ20に積載されている記録用紙)に接触し、給紙トレイ20が挿抜される際に上側へ退避するように構成されている。よって、給紙トレイ20内に収納されている記録前の記録用紙のうち、給紙ローラ25と対向する部分を所定の圧力で押圧して、記録前の記録用紙20を浮き上がらせることなく、確実に給紙ローラ25に導入させることができる。
ここで、図9および図10を参照して、フラップ37について、より具体的に説明する。図9は、主にフラップ37を示す外観斜視図であり、図10は、給紙ローラ25と、フラップ37と、フラップ37上に搬送された記録用紙Pとを模式的に示す平面図である。
図10に示すように、フラップ37の搬送方向下流側先端部のうち、各給紙ローラ25(本実施形態では給紙ローラ25は、所定間隔を空けて2つ設置されている)と対向する各領域T1,T2以外の全領域は、切り欠け部Kとして切り欠かれて構成されている。
このため、フラップ37上に搬送される記録用紙P(表面に画像が記録された記録用紙)にコックリングが発生している状態で、その記録用紙Pの搬送方向下流側の先端部が給紙ローラ25によって圧接され、その影響で記録用紙Pが変形したとしても、その変形によって発生する圧力を切り欠け部Kにおいて逃がし、吸収することができる。従って、記録用紙Pを、給紙ローラ25によって給紙する場合にジャムが発生するのを抑制し、円滑に記録用紙Pを搬送することができる。
また、図10に示すように、フラップ37の各領域T1,T2は、対向する各給紙ローラ25の中心線Cに向かって、その幅方向に徐々に小さくなるように構成されており、その最先端部の幅が、対向する各給紙ローラ25の幅と略同等になるように構成されている。このため、高さ方向における部品精度による影響でフラップ37の搬送方向下流側先端部が高さ方向に傾くのを極力小さくすることができると共に、各給紙ローラ25の中心線Cの延長線上において記録用紙を支持することができる。よって、記録用紙が給紙ローラ25に突入する場合にジャムが発生するのを一層、確実に防止することができる。
更に、図3に示すように、フラップ37の搬送方向下流側先端部は、給紙ローラ25に近づくにしたがって、その高さ方向に徐々に薄くなるように構成されているので、フラップ37の搬送方向下流側先端部を給紙ローラ25に極力接近して配置することができ、記録用紙を確実に給紙ローラ25に導入させることができる。
次に、図11を参照して、複合機10の制御部84の構成について説明する。図11は、複合機10の制御部84の構成を示すブロック図である。制御部84は、プリンタ部11のみでなくスキャナ部12も含む複合機10の全体動作を制御するものであるが、スキャナ部12についての詳細な説明は省略する。
制御部84は、図に示すように、CPU(Central Processing Unit)88、ROM(Read Only Memory)89、RAM(Random Access Memory)90、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納されるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)91を主とするマイクロコンピュータとして構成されており、バス92を介してASIC(Application Specific Integrated Circuit)93に接続されている。
ROM89には、複合機10の各種動作を制御するためのプログラム等が格納されている。例えば、図12に示す印刷処理を実行させる印刷処理プログラム89aが格納されている。RAM90は、CPU88が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記録する記憶領域又は作業領域として使用される。
ASIC93は、CPU88からの指令に従い、LFモータ71に通電する相励磁信号等を生成して、該信号をLFモータ71の駆動回路94に付与し、該駆動回路94を介して駆動信号をLFモータ71に通電することにより、LFモータ71の回転制御を行っている。
駆動回路94は、給紙ローラ25、搬送ローラ60、排紙ローラ62、第1ローラ45などに接続されたLFモータ71を駆動させるものであり、ASIC93からの出力信号を受けて、LFモータ71を回転するための電気信号を生成する。該電気信号を受けてLFモータ71が回転し、該LFモータ71の回転力がギアや駆動軸等からなる周知の駆動機構を介して、給紙ローラ25、搬送ローラ60、排紙ローラ62、第1ローラ45へ伝達される。
この複合機10では、LFモータ71は、給紙トレイ20からの記録用紙の給紙のための駆動源となっており、また、プラテン42上に位置する記録用紙の搬送や記録済みの記録用紙を排紙トレイ21へ排出するための駆動源となっており、更には、所定の動力伝達機構を介して排紙ローラ62を駆動する駆動源にもなっている。
即ち、LFモータ71は、搬送ローラ60と、駆動伝達機構27を介して給紙ローラ25と、所定の動力伝達機構を介して排紙ローラ62とを駆動する。なお、所定の動力伝達機構は、例えば歯車列により構成してもよいし、組付スペースの関係上、タイミングベルト等を使用してもよい。
また、ASIC93は、CPU88からの指令に従い、CR(キャリッジ)モータ95に通電する相励磁信号等を生成して、該信号をCRモータ95の駆動回路96に付与し、該駆動回路96を介して駆動信号をCRモータ95に通電することにより、CRモータ95の回転制御を行っている。
駆動回路96は、上記キャリッジ38に接続されたCRモータ95を駆動させるものであり、ASIC93からの出力信号を受けて、CRモータ95を回転するための電気信号を生成する。該電気信号を受けてCRモータ95が回転し、該CRモータ95の回転力がキャリッジ38へ伝達されことによりキャリッジ38が往復動される。
駆動回路97は、記録ヘッド39から所定のタイミングでインクを記録用紙に対して選択的に吐出させるものであり、CPU88から出力される駆動制御手順に基づいてASIC93において生成された出力信号を受け、記録ヘッド39を駆動制御する。
ASIC93には、スキャナ部12や、複合機10の操作指示を行うための操作パネル40、各種小型メモリカードが挿入されるスロット部43、パソコン等の外部機器とパラレルケーブルやUSBケーブルを介してデータの送受信を行うためのパラレルインタフェース(I/F)98及びUSBインタフェース(I/F)99、ファクシミリ機能を実現するためのNCU(Network Control Unit)100やモデム(MODEM)101が接続されている。
その他、ASIC93には、給紙ローラ25から搬送ローラ60近傍に記録用紙が搬送されたことを検出するレジセンサ102、LFモータ71により駆動された各ローラの回転量を検出するロータリエンコーダ87、キャリッジ38の移動量を検出するためのリニアエンコーダ85、プラテン42上の記録用紙の存在の有無を検出するメディアセンサ86が接続されている。
ここで、複合機10の制御部84で行われる処理を簡単に説明する。複合機10の電源がオンされると、キャリッジ38は、一旦そのスライド端まで移動され、リニアエンコーダ85による検出位置が初期化される。キャリッジ38が初期位置からスライド移動すると、キャリッジ38に設けられた光学センサ107がエンコーダストリップのパターンを検出する。
制御部84は、光学センサ107の検出に基づくパルス信号数によって、キャリッジ38の移動量を把握し、この移動量に基づいてキャリッジ38の往復動を制御すべく、CRモータ95の回転を制御する。また、制御部84は、レジセンサ102の出力信号及びロータリーエンコーダ87が検出するエンコーダ量に基づいて記録用紙の先端又は後端の位置並びに記録用紙の搬送量を把握する。
制御部84は、記録用紙の先端がプラテン42の所定の位置に到達すると、記録用紙を所定の改行幅ごとに間欠搬送すべくLFモータ71の回転を制御する。この改行幅は、画像記録の条件として入力された解像度等に基づいて設定される。特に高解像度記録、具体的には、縁無し写真記録が行われる場合においては、メディアセンサ86による記録用紙の存在の検出と、ロータリーエンコーダ87が検出するエンコーダ量とに基づいて、制御部84が記録用紙の先端、後端を正確に検知する。
さらに、メディアセンサ86による記録用紙の存在の検出と、リニアエンコーダ85が検出するエンコーダ量とに基づいて、制御部84が記録用紙の両端の位置を正確に検知する。そして、このようにして検知された記録用紙の先端、後端及び両端の位置に基づいて、制御部84は、インクジェット記録ヘッド39によるインク滴の吐出を制御する。
次に、図12を参照して、複合機10のCPU88で実行される印刷処理について説明する。図12は、複合機10のCPU88で実行される印刷処理を示したフローチャートである。
この印刷処理は、印刷実行の指示が入力されると、給紙ローラ25を駆動し(S1)、給紙トレイ20から記録用紙を搬送路23内に搬送する。この場合、給紙トレイ20に積載されている記録用紙は、フラップ37の搬送方向下流側先端部のうち、給紙ローラ25と対向する各領域T1,T2によって押圧されているので、記録用紙が浮き上がるのが抑制されており、確実に給紙ローラ25によって記録用紙を給紙することができる。給紙ローラ25によって記録用紙を給紙すると、記録用紙は、搬送路23内において、給紙ローラ25が当接した面とは反対の面(表面)が記録ヘッド39のノズル形成と対向するように反転される。
そして、レジセンサ102によって記録用紙が検出され、記録用紙が搬送ローラ60及びピンチローラ31に到達すると、斜行を整えるために、所定時間経過後に搬送ローラ60を駆動する(S2)。そして、搬送ローラ60及びピンチローラ31で記録用紙を挟持して、搬送ローラ60及びピンチローラ31によって記録用紙を記録ヘッド39とプラテン42との間に搬送し、記録ヘッド39と対向する表面への画像記録を開始する(S3)。
この場合、搬送ローラ60及びピンチローラ31によって記録用紙を間欠的に搬送し、記録用紙が停止している状態でキャリッジ38をスライドさせて記録ヘッド39によって記録用紙の表面に画像を記録する。
また、記録用紙が排紙ローラ62及び拍車ローラ63に到達すると、排紙ローラ62及び拍車ローラ63を駆動し、排紙ローラ62及び拍車ローラ63によって記録用紙を更に下流側に搬送する。更に、記録用紙が第1ローラ45及び第2ローラ46に到達すると、第1ローラ45及び第2ローラ46を駆動し、第1ローラ45及び第2ローラ46によって記録用紙を更に下流側に搬送する。この間に、記録用紙の表面への画像記録が終了する(S4)。
次に、画像記録モードが片面記録モードに設定されているか、両面記録モードに設定されているかを判断する(S5)。画像記録モードは、ユーザーが予め操作パネル40等を操作することにより設定する。操作パネル40から片面記録モード又は両面記録モードを指定するデータが制御部84のRAM90に送信され、これらのデータがRAM90に格納される。
もっとも、片面記録モードを指定するデータが予めROM89にデフォルト値として記憶されていてもよい。そして、制御部84がRAM90又はROM89から両面記録モードを指定するデータを読み込むことによって、記録用紙の裏面にも画像が記録される。
ユーザーが操作パネル40を操作することによって片面記録モードが設定されている場合は(S5:No)、表面に画像を記録した後(S4)、第1ローラ45及び第2ローラ46を引続き駆動して、記録用紙を搬送方向下流側へ搬送し、排紙トレイ21へ排出する(S15)。尚、片面記録モードが設定されている場合は、経路切換部41は、常時、被記録媒体排出姿勢(図4参照)となっている。
一方、ユーザーが操作パネル40を操作することによって両面記録モードが設定されている場合は(S5:Yes)、表面に画像を記録した後(S4)、第1ローラ45及び第2ローラ46を一旦停止し、経路切換部41を被記録媒体反転姿勢(図5参照)に駆動する(S6)。
経路切換部41を記録用紙反転姿勢へ変化させるときは、第1ローラ45の中心軸52を中心として経路切換部41を回動する。すなわち、第2ローラ46は、記録用紙を挟持したままで第1ローラ45の周面上を転動し、補助ローラ47によって記録用紙を押圧する。
言い換えると、第2ローラ46は、記録用紙を第1ローラ45の周面に巻き付かせるように第1ローラ45の周面を転動する。これにより、記録用紙が補助ローラ47によって表面側から反転案内部16に向けて押圧され、記録用紙の上流側に位置する先端部(表面の後端、裏面の先端)が反転案内部16側に進入する(図5参照)。
そして、第1ローラ45及び第2ローラ46を逆転し(S7)、記録用紙を反転案内部16内において給紙ローラ25側に向けて搬送する(S8)。これにより、記録用紙は、第2ガイド面33a,33b上を給紙ローラ25に向かって搬送される。
その後、記録用紙の先端部(表面の後端、裏面の先端)が、給紙ローラ25に到達することになる。この際には、直ちに、給紙ローラ25は駆動せず、所定時間が経過したかを判断し(S9)、所定時間が経過するまでは(S9:No)、S9の処理を繰り返し、所定時間が経過するまでの間は、引続き、第1ローラ45及び第2ローラ46を逆転させ続ける。これにより、記録用紙の斜行が整えられ、給紙ローラ25による再給紙性を向上させることができる。
そして、所定時間が経過した後に(S9:Yes)、給紙ローラ25を駆動する(S10)。給紙ローラ25を駆動する場合には、給紙ローラ25による記録用紙の搬送量が、第1ローラ45及び第2ローラ46による記録用紙の搬送量よりも少なくなるよう、給紙ローラ25と、第1ローラ45及び第2ローラ46とを同時に駆動する。これにより、記録用紙を、反転案内部16の経路内において、撓んだ状態で搬送させることができる。
よって、記録用紙を撓ませることなく搬送する場合に比べ、給紙ローラ25の搬送負荷が軽減され、給紙ローラ25がスリップし難くなり、給紙ローラ25がスリップすることで給紙ローラ25に当接する記録用紙の表面に記録された画像が給紙ローラ25に転写され、記録用紙の表面に記録された画像が損傷するのを抑制することができる。
また、給紙ローラ25の手前側に位置するフラップ37の搬送方向下流側先端部のうち、給紙ローラ25と対向する各領域T1,T2以外の全領域は、切り欠け部Kとして切り欠かれて構成されている。
このため、フラップ37上に搬送される記録用紙(表面に画像が記録された記録用紙)にコックリングが発生している状態で、その記録用紙の搬送方向下流側の先端部が給紙ローラ25によって圧接され、その影響で記録用紙が変形したとしても、その変形によって発生する圧力を切り欠け部Kにおいて逃がし、吸収することができる。従って、記録用紙を、給紙ローラ25によって給紙する場合にジャムが発生するのを抑制することができる
次に、S10の処理によって、給紙ローラ25を駆動した後の処理を図13乃至図15を参照しながら説明する。図13乃至図15は、給紙ローラ25から搬送ローラ60までに至る部分の拡大断面図である。
S10の処理によって、給紙ローラ25を駆動すると(S10)、記録用紙Pは、図13に示すように、分離傾斜板22を介し、搬送路23において、給紙ローラ25が当接した面(表面)とは反対の面(裏面)が記録ヘッド39のノズル形成と対向するように反転される。そして、レジセンサ102によって記録用紙が検出され、記録用紙が搬送ローラ60及びピンチローラ31に到達すると、記録用紙の斜行を整えるために、所定時間経過後に搬送ローラ60を駆動する(S11)。
即ち、記録用紙が搬送ローラ60及びピンチローラ31に到達したとしても、搬送ローラ60は直ちに駆動されず、この間、給紙ローラ25は駆動され続けているので、記録用紙Pは、図14に示すように、ガイド面80a側に撓み、ガイド面80aに接触した状態となりつつ、その斜行が整えられる。ここで、この撓みを吸収するバックリングスペースは、外側ガイド面18の最下流側先端部と、ガイド80との繋ぎ目部分によって形成される空間Bで簡単に確保することができる。
そして、所定時間経過後に搬送ローラ60及びピンチローラ31を駆動する場合には(S11)、給紙ローラ25の搬送速度が搬送ローラ60の搬送速度よりも大きくなるようにLFモータ71を制御して搬送する。換言すれば、単位時間における給紙ローラ25による記録用紙の搬送量が、単位時間における搬送ローラ60による記録用紙の搬送量よりも大きくなるようにLFモータ72を制御する。これにより、搬送ローラ60における搬送負荷が低減され、搬送ローラ60においてスリップが発生するのが低減される。
また、このように給紙ローラ25と搬送ローラ60との搬送速度を制御することで、記録用紙は、図15に示すように、搬送路23の外側ガイド面18に沿って搬送され、その後、ガイド面80aと接触して、ガイド面80aに沿って搬送ローラ60及びピンチローラ31の圧接位置Aに向けて搬送され、プランテン42上に搬送される。
即ち、記録用紙が搬送ローラ60とピンチローラ31との圧接位置Aに向けて突入するように、その搬送方向がガイド面80aによって規制される。よって、記録用紙は安定してプラテン42上に向けて搬送され、プラテン42上で記録用紙が浮き上がるのを防止することができる。従って、記録ヘッド39とプラテン42との間で記録用紙が詰るジャムが発生したり、記録用紙が記録ヘッド39に接触して記録用紙が汚れたり、記録ヘッド39と記録用紙との間隔が不均一となり、記録品質が劣化するのを防止することができる。
また、本実施形態では、S11の処理において、給紙ローラ25の搬送速度が搬送ローラ60の搬送速度よりも大きくなるようにLFモータ71を制御し、S2の処理ではかかる制御は実行しない。即ち、記録用紙の裏面を印刷する場合にだけ、かかる搬送速度制御を実行する。
これは、表面に画像が記録された記録用紙は、両面に画像が記録されていない記録用紙に比べ、その記録用紙に吐出されたインクの膨潤によって変形し易く、搬送ローラ60およびピンチローラ31においてスリップし易い。よって、両面に画像が記録されていない記録用紙を搬送する場合には、かかる搬送速度制御を実行せず、表面に画像が記録された記録用紙を搬送する場合にだけ搬送速度制御を実行することで、両面に画像が記録されていない記録用紙を搬送する場合における搬送速度制御を単純化させることができる。
こうして、搬送ローラ60及びピンチローラ31によって記録用紙がプラテン41上に搬送されると、上述したのと同様に記録ヘッド39によって記録用紙の裏面に画像が記録され(S12)、記憶用紙の先端部(裏面の先端)が経路切換部41に進入する前に、経路切換部41を被記録媒体反転姿勢(図5参照)から、再び被記録媒体排出姿勢(図4参照)に変化するように経路切換部41を駆動する(S13)。その後、記録用紙の裏面への画像記録が終了し(S14)、両面に画像が記録された記録用紙を第1ローラ45及び第2ローラ46によって搬送方向下流側へ搬送する。このとき、第1ローラ45及び第2ローラ46は正転し、記録用紙は排紙トレイ21へ排出される(S15)。
次に、図16を参照して、上述したフラップ37に関する第2実施形態を説明する。図16は第2実施形態であるフラップ137の外観斜視図である。尚、第1実施形態と共通する構成ついては、共通の符合を付し、その説明を省略する。
第1実施形態のフラップ37は、フラップ37の搬送方向下流側先端部のうち、各給紙ローラ25(本実施形態では給紙ローラ25は、所定間隔を空けて2つ設置されている)と対向する各領域T1,T2以外の全領域は、切り欠け部Kとして構成する場合について説明した。
この第2実施形態のフラップ137は、切り欠け部Kを、フラップ137の搬送方向下流側先端部のうち各給紙ローラ25(図10参照)と対向する各領域T1,T2以外の全領域ではなく、領域T1とサイドフラップ137aとの間、および、領域T2とサイドフラップ137aとの間に形成したものである。即ち、第2実施形態のフラップ137は、フラップ137の幅方向端部にサイドフラップ137aを備えている点で、第1実施形態のフラップ37と異なるものである。
このように、第2実施形態のフラップ137は、サイドフラップ137aを備えているので、例えば、用紙幅の縁部(搬送方向に沿った縁部)がサイドフラップ137a上に載ってしまうサイズの記録用紙については、両面印刷できないような設定であれば、フラップ37の各領域T1,T2以外の全領域を切り欠け部Kとする必要はなく、かかる部分を切り欠くことなく、サイドフラップ137aとすることで、フラップ137の剛性を確保することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
本実施形態では、フラップ37の各領域T1,T2の最先端部の幅を、給紙ローラ25の幅と略同等に構成する場合について説明したが、この各領域T1,T2の最先端部の幅は、各給紙ローラ25の中心線Cの延長線を中心に、給紙ローラ25の幅よりも小さくなるように構成しても良い。
また、フラップ37の各領域T1,T2の幅方向における断面形状が、給紙トレイ20側に突出するV字状になるように構成しても良い。かかる場合には、フラップ37の各領域T1,T2が、給紙トレイ20に積載されている記録用紙と線状に接触し、部品精度によって発生するフラップ37の高さ方向における傾きが一層軽減され、ジャムが発生するのをより確実に防止することができる。
また、本実施形態では、トレイに積載されている記録前の記録用紙を給紙する給紙ローラ25によって表面に画像が記録された記録用紙を、再度、記録ヘッド39に給紙すべく、搬送方向上流側から給紙ローラ25の手前側に延びるようにフラップ37を配置する場合について説明した。しかし、かかる給紙ローラ25とは別に、表面に画像が記録された記録用紙を再度、記録ヘッド39に搬送するための再給紙ローラが設置されている装置であれば、かかる再給紙ローラに対してフラップ37を配置するように構成しても良い。
本実施形態では、表面に画像が記録された記録用紙を給紙ローラ25と搬送ローラ60とによって搬送する場合に、搬送速度制御を実行する場合について説明したが、両面に画像が記録されていない記録用紙を給紙ローラ25と搬送ローラ60とによって搬送する場合にも、かかる搬送速度制御を実行するように構成しても良い。
本発明の一実施形態の複合機の外観斜視図である。 複合機のプリンタ部の構造を示す縦断面図である。 プリンタ部の部分拡大断面図である。 経路切換部周辺を拡大して示す拡大断面図である。 経路切換部周辺を拡大して示す拡大断面図である。 経路切換部の斜視図である。 図6に示す矢印VII方向矢視図である。 図6に示す矢印VIII方向矢視図である。 フラップの外観斜視図である。 給紙ローラと、フラップと、記録用紙とを模式的に示す平面図である。 複合機の制御部の構成を示すブロック図である。 印刷処理を示すフローチャートである。 給紙ローラから搬送ローラまでに至る部分の拡大断面図である。 給紙ローラから搬送ローラまでに至る部分の拡大断面図である。 給紙ローラから搬送ローラまでに至る部分の拡大断面図である。 第2実施形態のフラップの外観斜視図である。
符号の説明
10 複合機(画像記録装置)
20 給紙トレイ(トレイ)
25 給紙ローラ(給紙ローラ)
39 記録ヘッド
45 第1ローラ(スイッチバックローラの一部)
46 第2ローラ(スイッチバックローラの一部)
60 搬送ローラ(駆動ローラ)
31 ピンチローラ(従動ローラ)
80 ガイド
S11 搬送制御手段

Claims (5)

  1. 記録媒体に向けてインクを吐出する記録ヘッドと、その記録ヘッドと対向して記録媒体を支持するプラテンと、そのプラテン上に記録媒体を搬送する搬送ローラと、その搬送ローラに搬送経路を介して記録媒体を搬送する給紙ローラとを備えた画像記録装置において、
    前記給紙ローラと前記搬送ローラとの両方で前記記録媒体を前記記録ヘッドに向けて搬送する場合に、前記給紙ローラの搬送速度を前記搬送ローラの搬送速度よりも大きくして搬送する搬送制御手段と、
    前記搬送経路の一部を形成し、前記搬送制御手段によって前記給紙ローラから前記搬送ローラの手前側に撓んだ状態で搬送される記録媒体と接触し、その記録媒体を前記搬送ローラに導入するガイドとを備えていることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記搬送経路は前記給紙ローラと前記搬送ローラとを繋ぐ略U字状に形成されており、
    前記ガイドは、その搬送経路の外側ラインの最下流側を形成していることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記搬送経路の搬送方向上流側から前記ガイドの手前まで延び、前記搬送経路の外側ラインを形成する搬送経路形成部材を備え、
    前記搬送ローラは、駆動ローラと、その駆動ローラに圧接される従動ローラとを備え、
    前記ガイドは、前記搬送経路形成部材の最下流側先端部よりも外側から前記駆動ローラと前記従動ローラとの圧接位置に向かって傾斜する傾斜面によって構成されていることを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記記録媒体を搬送しながら前記記録ヘッドによって記録媒体の両面に画像を記録可能な両面記録手段を備え、
    前記搬送制御手段は、一方の面に画像が記録された記録媒体に対して前記両面記録手段によって他方の面に画像を記録するために、前記一方の面に画像が記録された記録媒体を、前記給紙ローラと前記搬送ローラとの両方で前記記録ヘッドに向けて搬送する場合に、前記給紙ローラの搬送速度を前記搬送ローラの搬送速度よりも大きくして搬送することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
  5. 前記両面記録手段は、前記記録ヘッドの搬送方向下流側に配置され、前記一方の面に画像が記録された記録媒体を、その一方の面が前記給紙ローラに当接するように前記給紙ローラに向けて搬送するスイッチバックローラを備え、
    前記搬送制御手段は、前記スイッチバックローラによって前記給紙ローラに向けて搬送される記録媒体を、前記給紙ローラと前記搬送ローラとの両方で前記記録ヘッドに向けて搬送する場合に、前記給紙ローラの搬送速度を前記搬送ローラの搬送速度よりも大きくして搬送することを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
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