JP2001138596A - 伝票発行装置及び伝票 - Google Patents

伝票発行装置及び伝票

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JP2001138596A
JP2001138596A JP32302699A JP32302699A JP2001138596A JP 2001138596 A JP2001138596 A JP 2001138596A JP 32302699 A JP32302699 A JP 32302699A JP 32302699 A JP32302699 A JP 32302699A JP 2001138596 A JP2001138596 A JP 2001138596A
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Teruyuki Ochiai
照行 落合
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数個で1グループをなす荷物群に貼付する
親伝票と子伝票とからなる配送用伝票のような伝票を印
字発行する場合、伝票用紙の印字領域を極力無駄なく使
用できるようにする。 【解決手段】 印字データに基づいて用紙搬送機構及び
印字機構を駆動制御回路で駆動制御して印字機構に印字
動作を実行させ、印字データが伝票用紙の印字領域30
をいくつ必要とするかを判定し、その判定結果に応じ、
伝票用紙の印字領域30の整数倍単位で印字領域30に
印字データに基づく印字がなされるように駆動制御回路
に制御信号を付与する。これにより、例えば、親伝票の
荷札32を最小単位の印字領域30を利用して印字作成
し、これに隣接する印字領域30を利用してお客様控え
33とこれの複写である業者管理票とを印字作成し、子
伝票は最小単位の印字領域30のみを利用して印字作成
することで、各印字領域を極力無駄なく使用することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝票発行装置及び
伝票に関する。
【0002】
【従来の技術】宅配便等の物流業務においては、荷物に
配送用伝票を貼り付ける必要がある。このような配送用
伝票は、荷札としての機能を果たす部分と伝票としての
機能を果たす部分とに大別される。荷札は、荷物に貼ら
れてその荷物の同一性情報を表示するものであり、荷受
人に荷物が渡された後も荷物に貼り付けられたままの状
態に維持される。伝票は、宅配便を例に挙げるとする
と、一般的には、お客様控えと業者管理票とから構成さ
れている。お客様控えは、荷受人が留守であるために近
隣者に荷物を預けたような場合、その旨を荷受人に知ら
せるための伝票である。業者管理票は、荷受人に荷物を
届けた後、宅配便業者が管理上の目的で持ち去る伝票で
ある。
【0003】ここで、図15に基づいて、配送用伝票を
用いた荷物の宅配業務の実際の運用について説明する。
まず、荷送人や荷受人等のような所定の必要事項が印字
された配送用伝票101を配送用伝票発行装置102等
で印字発行して用意し、これを宅配便で配達しようとす
る荷物103に貼付する。配送用伝票101が貼付され
た荷物103は、集荷場に一旦集められ、ここで仕分け
作業された後、荷受人の元に届けられる。この際、配送
者はお客様控え104及び業者管理票105からなる伝
票を荷札106から分離し、荷受人から業者管理票10
5にサインを貰う。もしも荷受人が不在の場合には、近
隣の代理に荷物103が渡され、代理人から業者管理票
105にサインを貰い、業者管理票から分離されたお客
様控え104が荷受人のポスト107等に入れられるこ
とになる。そして、サインを貰った業者管理票105
は、再び配送業者の元に持ち帰られて保存される。
【0004】次いで、図16に例示するように、宅配便
の中には、複数個で1グループをなすような荷物群が存
在する。例えば、パーソナルコンピュータのセットを購
入した場合、荷物103は、本体を収納する荷物103
aと、ディスプレイを収納する荷物103bと、プリン
タ等の周辺機器を収納する荷物103cとに分離される
が、これらの荷物103は1つのパーソナルコンピュー
タセットという1グループを構成する。このようなグル
ープを構成する荷物103には、通常、一つの荷物10
3aに親伝票101aが貼付され、その他の荷物103
b,103cのそれぞれに子伝票101b,101cが
貼付されるのが一般的である。ここで、親伝票101a
というのは、荷札106と伝票(お客様控え104及び
業者管理票105)とからなる配送用伝票101であ
り、子伝票101b,101cというのは、荷札106
を有し、さらに、親伝票との関連性を表示する関連番号
等が記入された配送用伝票101である。一般的には、
親伝票101aと子伝票101b,101cとは、その
印字内容や体裁が近似していることが多い。そして、こ
のような複数個で1グループをなすような荷物群も、図
15に基づいて説明したのと同様な手順で宅配される。
【0005】一方、荷物に貼り付けられる配送用伝票で
は、伝票部分におけるお客様控えと業者管理票との記入
内容が略同一であることから、複写紙が用いられるのが
一般的である。そして、用いる複写紙としては、従来、
カーボン紙等のような感圧式複写用紙を用いたものが広
く普及している。このような配送用伝票には、インパク
ト式ドットプリンタによって必要事項が印字される。こ
れに対し、サーマル印字方式の静粛性や高速度印字とい
う優れた特性に注目し、サーマルプリンタを用いて配送
用伝票を印字発行することが検討されている。サーマル
印字方式での配送用伝票の印字発行の一例としては、図
17に例示するように、長尺状の台紙201に貼付され
たラベル用紙202に対して、荷札203、お客様控え
204及び業者管理票205を順に印字するようなこと
が考えられている。ところが、このような一般的なラベ
ル用紙202に対する印字では、配送用伝票が全体とし
て大型化してしまい、しかも、お客様控え204と業者
管理票205とに対して略同一の内容を二度繰り返して
印字しなければならないという不都合がある。そこで、
近年、サーマル印字方式によって印字される感熱発色紙
においても複写紙が開発され、このような感熱複写紙を
配送用伝票として用いることが検討されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図16に基づいて説明
した複数個で1グループをなすような荷物群に貼付する
配送用伝票101では、親伝票101aと子伝票101
b,101cとが同一の配送用伝票用紙に印字されて形
成されているのが一般的である。ところが、子伝票10
1b,101cは、荷札106としての機能と、親伝票
との関連性を表示する機能とを備えていれば良く、本来
的に、親伝票101aに匹敵するほど大きな印字領域を
必要としない。このため、子伝票101b,101cを
得るに際し、配送用伝票用紙が無駄になってしまうとい
う問題がある。特に、1グループをなす荷物103の数
が増えれば増えるほど配送用伝票用紙の無駄が顕著とな
る。しかも、配送用伝票用紙は、前述したように、複写
紙を用いて構成されているのが一般的であるため、勢い
高価にならざるを得ず、子伝票101b,101cを得
るための経済的損失が大きい。
【0007】また、サーマル印字方式によって印字され
る複写可能な感熱発色紙を配送用伝票として用いること
が検討されているのは前述した通りである。ところが、
このような感熱発色紙では、各感熱発色紙間に熱伝導性
に優れた材料を塗布し、印字に際して上層の感熱発色紙
に加えられる熱エネルギーを下層の感熱発色紙に伝達し
て複写を可能としていることから、印字に際して大きな
熱エネルギーを必要とし、これが印字速度を向上させる
障害となっている。
【0008】そして、このような印字速度の問題は、サ
ーマル印字方式によって印字される複写可能な感熱発色
紙を配送用伝票として用いる場合、新たな問題を引き起
こしてしまう。つまり、このような感熱発色紙を配送用
伝票として用いるとすると、子伝票のための配送用伝票
用紙の無駄と印字速度とがトレードオフの関係になって
しまうという問題である。より詳しく説明すると、配送
用伝票として要求されるのは、少なくとも、荷札、お客
様控え及び業者管理票の3点である。そこで、荷札、お
客様控え及び業者管理票の全てを複写紙によって形成す
ることを想定すると、最下層の用紙に対して印加される
熱エネルギー量が少なくなるために、印字速度を相当に
低くしないと複写印字が不可能になってしまう。その反
面、例えば、荷札と業者管理票とを同一紙で構成して分
離可能とし、その上層紙にお客様控えを形成することを
想定すると、どうしても1枚の配送用伝票が大きくなら
ざるを得ない。そして、この場合、親伝票用の印字領域
と子伝票用の印字領域とを区別しないとすると、子伝票
用の印字領域では相当な無駄が生じてしまう。
【0009】本発明の目的は、複数個で1グループをな
すような荷物群に貼付する配送用伝票を印字発行する場
合、配送用伝票用紙の印字領域を極力無駄なく使用でき
るようにすることである。
【0010】本発明の目的は、配送用伝票用紙によって
形成される配送用伝票の種類に応じて、各層の用紙の保
持状態を適正化することである。
【0011】本発明の目的は、分離する必要がある配送
用伝票では、その分離作業を容易化できるようにするこ
とである。
【0012】本発明の目的は、複写可能な感熱発色紙を
用いた場合であっても、極力印字速度を高速度化するこ
とである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の伝票発行
装置の発明は、長尺上に形成されて接着部で区切られた
所定単位の印字領域が連続する複写機能を備えた伝票用
紙を案内搬送するための用紙経路と、前記用紙経路中で
前記伝票用紙に搬送力を付与する用紙搬送機構と、前記
用紙経路中に配置されて前記用紙搬送機構によって前記
用紙経路を案内搬送される前記伝票用紙に対して印字を
行う印字機構と、印字データに基づいて前記用紙搬送機
構及び前記印字機構を駆動制御することで印字動作を実
行させる駆動制御回路と、印字データが前記伝票用紙の
前記印字領域をいくつ必要とするかを判定する必要印字
領域判定手段と、前記必要印字領域判定手段の判定結果
に応じ、前記伝票用紙の前記印字領域の整数倍単位で前
記印字領域に印字データに基づく印字がなされるように
前記駆動制御回路に制御信号を付与する印字制御手段
と、を具備する。
【0014】したがって、1つの伝票の印字のために必
要な単位数で伝票用紙の印字領域に印字データに基づく
印字が行われる。例えば、複数個で1グループをなすよ
うな荷物群に貼付する伝票では、親伝票と子伝票とが必
要とされるが、親伝票の荷札を最小単位の印字領域を利
用して印字作成し、これに隣接する印字領域を利用して
お客様控えとこれの複写である業者管理票とを印字作成
し、子伝票は最小単位の印字領域のみを利用して印字作
成する、ということが可能である。このような伝票で
は、伝票用紙の各印字領域が極力無駄なく使用され、し
かも、複写枚数も少ない。
【0015】複写枚数の少なさは、請求項5記載の発明
のように、印字機構にサーマル印字方式を採用した場合
に有利に働く。ここで、請求項5記載の発明は、請求項
1ないし4のいずれか一記載の伝票発行装置において、
前記印字機構は、サーマルヘッドによって前記伝票用紙
に対して印字動作を行う。このように、サーマル印字方
式が採用される場合、複写枚数が少なければ下層の用紙
に対する熱伝導率の低下が少なく、印字速度を低速度化
することなく良好な印字が行われる。
【0016】また、印字速度に関しては、請求項6記載
の発明のように、伝票用紙に対する印字の内容に応じて
用紙搬送速度を制御することが印字速度の高速度化に結
びつく。ここで、請求項6記載の発明は、請求項1ない
し5のいずれか一記載の伝票発行装置において、前記用
紙搬送機構による用紙搬送速度を少なくとも2種類の用
紙搬送速度に制御するための信号を生成して前記駆動制
御回路に提供する搬送速度制御手段と、前記伝票用紙に
対する印字の内容に応じて前記搬送速度制御手段が制御
する用紙搬送速度を決定する搬送速度設定手段と、を具
備する。伝票に対する印字内容に応じた用紙搬送速度の
制御は、例えば、印字事項がない部分では用紙搬送速度
を高速度化したり、あるいは、請求項7記載の発明のよ
うに、複写印字でない部分については用紙搬送速度を高
速度化することが想定される。ここで、請求項7記載の
発明は、請求項6記載の伝票発行装置において、前記搬
送速度設定手段は、前記親伝票に対する印字時の印字速
度に対して前記子伝票に対する印字時の印字速度が高速
度となるように用紙搬送速度を決定する。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の伝
票発行装置において、前記印字機構よりも前記用紙経路
の下流側に配置されて、カット信号に応じて印字後の前
記伝票用紙をカットする用紙カット機構と、前記必要印
字領域判定手段の判定結果に応じ、前記伝票用紙の前記
印字領域の整数倍単位で前記伝票用紙をカットするよう
に前記用紙カット機構にカット信号を出力する用紙カッ
ト位置制御手段と、を具備する。
【0018】したがって、印字後の伝票用紙がカット機
構によってカットされることで伝票が発行される。この
場合、請求項3記載の発明のように、カット位置の制御
によって各層の用紙保持状態の適正化や分離する必要が
ある伝票での分離作業の容易化が図られる。ここで、請
求項3記載の発明は、請求項2記載の伝票発行装置にお
いて、印字の種類が親伝票用なのか子伝票用なのかを判
定する印字種類判定手段を具備し、前記用紙カット位置
制御手段は、前記印字種類判定手段が前記親伝票用と判
定しての印字後に前記伝票用紙をカットする場合には発
行される前記親伝票の後端部に前記接着部が残らない位
置がカット位置となるように前記用紙カット機構にカッ
ト信号を出力し、前記印字種類判定手段が前記子伝票用
と判定しての印字後に前記伝票用紙をカットする場合に
は発行される前記子伝票の後端部に前記接着部が残る位
置がカット位置となるように前記用紙カット機構にカッ
ト信号を出力する。これにより、親伝票では少なくとも
一辺に非接着部分が生じ、この部分に指を入れての各用
紙の分離作業が容易となる。また、子伝票では、少なく
とも2辺、印字領域の全周に前記接着部が設けられてい
るような請求項9記載の伝票用紙が用いられる場合には
4辺が接着部分となり、荷物に対して安定した状態で貼
付される子伝票が得られる。なお、請求項3記載の発明
において、「印字の種類が親伝票用なのか子伝票用なの
かを判定する印字種類判定手段」は、例えば印字データ
等に含まれているフラグ等のような何らかのデータに基
づいて積極的に判定処理を行なうことばかりでなく、あ
る状況の場合には親伝票が印字されるはずであるという
ような消極的な判定処理を行う場合も含んでいる。
【0019】また、1グループを構成するような荷物に
貼付する伝票を発行する場合には、親伝票と少なくとも
1つ以上の子伝票とをまとめて印字発行できれば便利で
ある。請求項4記載の発明は、このような伝票の印字発
行を可能とする。つまり、請求項4記載の発明は、請求
項2記載の伝票発行装置において、子伝票の必要性の有
無を判定する子伝票有無判定手段を具備し、前記子伝票
有無判定手段による判定の結果、前記子伝票が必要であ
ると判定された場合には、前記用紙カット位置制御手段
は、親伝票及び全ての前記子伝票の印字後に前記用紙カ
ット機構にカット信号を出力する。
【0020】請求項8記載の伝票用紙の発明は、長尺上
に形成され、接着部で区切られた所定単位の印字領域が
連続し、複写機能を備える。
【0021】したがって、前述した請求項1ないし7の
いずれか一記載の伝票発行装置に用いた場合、1つの伝
票の印字のために必要な単位数で伝票用紙の印字領域に
印字データに基づく印字が行われる。例えば、複数個で
1グループをなすような荷物群に貼付する伝票では、親
伝票と子伝票とが必要とされるが、親伝票の荷札を最小
単位の印字領域を利用して印字作成し、これに隣接する
印字領域を利用してお客様控えとこれの複写である業者
管理票とを印字作成し、子伝票は最小単位の印字領域の
みを利用して印字作成する、ということが可能である。
このような伝票では、伝票用紙の各印字領域が極力無駄
なく使用され、しかも、複写枚数も少ない。
【0022】請求項9記載の発明は、請求項8記載の伝
票用紙において、前記印字領域の全周に前記接着部が設
けられている。
【0023】したがって、請求項3記載の伝票発行装置
に用いた場合、カット位置の制御によって各層の用紙の
保持状態を適正化や分離する必要がある伝票での分離作
業の容易化が図られる。例えば、親伝票では少なくとも
一辺に非接着部分が生じ、この部分に指を入れての各用
紙の分離作業が容易となる。また、子伝票では4辺が接
着部分となり、荷物に対して安定した状態で貼付される
子伝票が得られる。
【0024】請求項10記載の発明は、請求項8又は9
記載の伝票用紙において、隣接する前記印字領域間には
ダイカットが形成されている。ここで、「ダイカット」
というのは、伝票を完全に分離せずに僅かに繋がらせて
おく状態でのカットをいう。
【0025】したがって、ダイカット部分によって伝票
を所望の位置で容易に分離可能である。
【0026】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の伝票用紙において、前記ダイカットは、隣接する前記
印字領域の少なくとも一方に前記接着部が残らない位置
に形成されている。
【0027】したがって、ダイカット部分で伝票用紙を
分離すると、その分離部分が非接着状態であるので、そ
の部分に指を入れての各用紙の分離作業が容易になる。
特に、1グループを構成するような荷物に貼付する伝票
を発行する場合に必要な親伝票を得るためにダイカット
部分で伝票用紙を分離した場合でも、親伝票の少なくと
も1辺が非接着状態であるので、その部分に指を入れて
の各用紙の分離作業が容易になる。
【0028】請求項12記載の発明は、請求項8又は9
記載の伝票用紙において、隣接する前記印字領域間には
ミシン目が形成されている。
【0029】したがって、ミシン目部分によって伝票を
所望の位置で容易に分離可能である。
【0030】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の伝票用紙において、前記ミシン目は、隣接する前記印
字領域の少なくとも一方に前記接着部が残らない位置に
形成されている。
【0031】したがって、ミシン目部分で伝票用紙を分
離すると、その分離部分が非接着状態であるので、その
部分に指を入れての各用紙の分離作業が容易になる。特
に、1グループを構成するような荷物に貼付する伝票を
発行する場合に必要な親伝票を得るためにミシン目部分
で伝票用紙を分離した場合でも、親伝票の少なくとも1
辺が非接着状態であるので、その部分に指を入れての各
用紙の分離作業が容易になる。
【0032】請求項14記載の発明は、請求項8ないし
13のいずれか一記載の伝票用紙において、前記伝票用
紙は、少なくとも最上層以外の前記印字領域を備える用
紙が感熱発色紙によって形成され、下層の用紙に対する
複写機能を備えている。
【0033】したがって、請求項5記載の伝票発行装置
において用いることが可能である。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
ないし図10に基づいて説明する。本実施の形態は、伝
票発行装置として配送用伝票を印字発行するラインサー
マルプリンタへ適用した一例であり、このラインサーマ
ルプリンタによって伝票としての配送用伝票が印字発行
される。
【0035】図1は、ラインサーマルプリンタの印字機
構の側面図である。つまり、本実施の形態の印字機構で
は、ロール状に巻回保持された長尺状の台紙1に貼付さ
れた伝票用紙としての配送用伝票用紙2(図3参照)を
台紙1と共に所定の用紙経路3に案内し、その過程でプ
ラテン4とこのプラテン4に用紙経路3を介して当接す
るサーマルヘッド5とによって構成された印字部6によ
って所定事項を印字する構造である。配送用伝票用紙2
に対する搬送力は、プラテン4の回転駆動によって与え
られる。つまり、本実施の形態では、印字部6が、用紙
経路3中で配送用伝票用紙2に搬送力を付与する用紙搬
送機構及び用紙経路3中に配置されて用紙搬送機構によ
って用紙経路3を案内搬送される配送用伝票用紙2に対
して印字動作を行う印字機構を構成する。
【0036】用紙経路3には、印字部6の下流側に位置
させて透過型の光センサ7が配設されている。この光セ
ンサ7は、配送用伝票用紙2を検出しない場合にはその
出力がHとなり、配送用伝票用紙2の検出中は出力がL
となる構造の一般的な透過型光センサである。また、印
字部6及び光センサ7の下流側にはカッター8が配設さ
れ、印字後の配送用伝票用紙2はカッター8によってカ
ットされて発行される。
【0037】図2は、各部の電気的接続のブロック図で
ある。本実施の形態のラインサーマルプリンタでは、プ
ラテン4を回転駆動させるためのステッピングモータで
あるモータ9やサーマルヘッド5をマイクロコンピュー
タ10(以下、マイコンと略称する)によって駆動制御
し、配送用伝票用紙2に配送用伝票としての必要事項を
印字する構成となっている。つまり、マイコン10は、
各種演算処理を実行して各部を集中的に制御するCPU
11と、各種固定データ、例えば、ファームウエア形態
での動作プログラム12等を格納するROM13と、各
種可変データを格納して例えばワークエリアとして使用
されるRAM14とによって構築されている。これらの
CPU11、ROM13及びRAM14は、データバス
やアドレスバス等からなるシステムバス15を介して接
続されていても良く、あるいは、1チップ化されていて
も良い。
【0038】そして、サーマルヘッド5は、システムバ
ス15を介してマイコン10にバス接続された画像メモ
リ16に蓄えられた所定の印字データに基づいてサーマ
ルヘッド5を駆動制御することで配送用伝票用紙2に所
定事項を印字させる駆動制御回路としてのヘッドドライ
バ17を介してシステムバス15経由でマイコン10に
接続されている。また、プラテン4を回転駆動させるた
めのモータ9は、モータドライバ18を介してシステム
バス15経由でマイコン10に接続されている。つま
り、本実施の形態のラインサーマルプリンタでは、ヘッ
ドドライバ17及びモータドライバ18が、印字データ
に基づいて用紙搬送機構及び印字機構を構成する印字部
6を駆動制御することでサーマルヘッド5を主体する印
字機構に印字データに基づく印字動作を実行させる駆動
制御回路19を構成する。
【0039】さらに、マイコン10に対しては、I/O
20を介して光センサ7が、モータドライバ21を介し
てカッター8を駆動するモータ22がそれぞれシステム
バス15経由でバス接続されている。これらのうち、カ
ッター8は、モータ22と共にカット機構23を構成
し、このようなカット機構23では、CPU11の命令
によってモータドライバ21にカット信号が入力される
と、モータドライバ21は図示しない電源からの電力を
モータ22に供給するため、これによるモータ22の回
転駆動力によってカッター8が駆動されてカット動作を
行う。
【0040】このような各部の電気的接続を備えたサー
マルプリンタは、システムバス15を経由してマイコン
10に接続されたI/F24を介して外部から取り込ま
れた印字データをRAM14に一時記憶し、一時記憶し
た印字データを画像メモリ16に展開し、画像メモリ1
6に展開された所定の印字データに基づいてヘッドドラ
イバ17がサーマルヘッド5を駆動制御する。この際、
本実施の形態のラインサーマルプリンタによって配送用
伝票用紙2に印字されるべき配送用伝票のための印字フ
ォーマットデータはROM13に格納されていることか
ら、この印字フォーマットデータに従いRAM14に一
時記憶した印字データが画像メモリ16に展開される。
画像メモリ16に展開された印字データは、1ライン毎
にヘッドドライバ17に送られてラッチされ、所定のス
トローブパルスに従い出力される。すると、この出力に
応じてサーマルヘッド5の図示しない各発熱素子に選択
的に通電されて各発熱素子が選択的に発熱する。この
際、モータ9を駆動源としてプラテン4が回転駆動さ
れ、これに応じて配送用伝票用紙2が用紙経路3を案内
搬送されている。そこで、マイコン10は、プラテン4
の回転駆動に基づく配送用伝票用紙2の主走査方向の移
動とサーマルヘッド5の各発熱素子の選択的な発熱駆動
とを制御し、画像メモリ16に展開した印字データに基
づく印字をヘッドドライバ17に実行させる。
【0041】図3は、配送用伝票用紙2を例示する分解
斜視図である。この配送用伝票用紙2は、台紙1の上に
貼付されたベース25の上に接着部としての再剥離貼付
部26を介して第1の配送用伝票用紙27が貼付され、
この第1の配送用伝票用紙27の上に接着部としての再
剥離貼付部28を介して第2の配送用伝票用紙29が貼
付されて構成されている。そして、第1の配送用伝票用
紙27及び第2の配送用伝票用紙29には、それぞれ、
再剥離貼付部28で取り囲まれた中央領域に印字領域3
0が設けられている。
【0042】ここで、実施の一例として、第1の配送用
伝票用紙27及び第2の配送用伝票用紙29は共に感熱
発色紙であり、第2の配送用伝票用紙29の裏面には熱
伝導性に優れた図示しない熱伝導層が形成されている。
これにより、サーマルヘッド5の各発熱素子の加熱によ
って第2の配送用伝票用紙29に所定事項が印字される
と、この際に生じた熱が第1の配送用伝票用紙27にも
良好に伝導し、第2の配送用伝票用紙29に対する印字
内容が第1の配送用伝票用紙27に複写される。
【0043】別の実施の一例としては、第2の配送用伝
票用紙29として、その表面に感熱層、裏面にはロイコ
染料が塗布された転写層が形成された用紙を用い、第1
の配送用伝票用紙27として、その表面に顕色剤が塗布
された用紙を用いても良い。このような配送用伝票用紙
2では、サーマルヘッド5の各発熱素子の加熱によって
第2の配送用伝票用紙29に所定事項が印字されると、
この際に生じた熱によって第2の配送用伝票用紙29の
裏面に塗布されたロイコ染料と第1の配送用伝票用紙2
7の表面に塗布された顕色剤とが反応し、第2の配送用
伝票用紙29に対する印字内容が第1の配送用伝票用紙
27に複写される。
【0044】加えて、本実施の形態の場合、サーマル印
字方式での印字が行われるために上記2つの実施例のよ
うな配送用伝票用紙2が用いられるが、インパクトドッ
ト方式のような印字方式が採用される場合には、配送用
伝票用紙2もそれに応じた構造を備えたものが用いられ
ることになる。例えば、配送用伝票用紙2に複写機能を
持たせるさらに別の実施例としては、第1の配送用伝票
用紙27及び第2の配送用伝票用紙29として普通紙を
用い、この第2の配送用伝票用紙29の裏面にカーボン
紙が取り付けられた構造のものも実施可能である。この
ような配送用伝票用紙2に対しては、インパクトドット
ヘッドを用い、図示しないインクリボンを介して配送用
伝票用紙2にインパクトドットヘッドのニードルを選択
的に衝突させ、これによってインクリボンのインクを第
二の配送用伝票用紙29の表面に付着させて第二の配送
用伝票用紙29に印字を行う。すると、第二の配送用伝
票用紙29の印字内容がカーボン紙によって第一の配送
用伝票用紙27に移り、これにより、第一の配送用伝票
用紙27にカーボン紙の着色が移転して第一の配送用伝
票用紙27に第二の配送用伝票用紙29の印字内容が複
写される。
【0045】このように、配送用伝票用紙2に複写機能
を持たせる構成としては、各種の構成が実施可能であ
り、ここに紹介した構成に限らず、配送用伝票用紙2に
複写機能を持たせる他の構成も実施可能である。つま
り、本発明では、配送用伝票用紙2に複写機能を持たせ
るために、特定の構成に限定されるわけではない。
【0046】図4は、配送用伝票用紙2の側面図であ
る。図3および図7に示されているように、配送用伝票
用紙2には、所定間隔でダイカット31が形成されてい
る。このダイカット31は、図3に示すように、1つの
印字領域30の区切り位置に形成されており、より詳し
くは、ダイカット31により分離される1つの配送用伝
票用紙2にはその分離部分に再剥離貼付部26,28が
全く残らず、ダイカット31により分離されるもう1つ
の配送用伝票用紙2にはその分離部分に再剥離貼付部2
6,28が残るような位置にダイカット31は形成され
ている。また、図4に示すように、ダイカット31は、
第2の配送用伝票用紙29の表面から台紙1の中央に至
る部分まで到達している。したがって、第2の配送用伝
票用紙29、第1の配送用伝票用紙27及びベース25
は、ダイカット31によって完全に分離された状態にあ
る。
【0047】もっとも、ダイカット31は、別の実施例
として、ミシン目等であっても良い。つまり、配送用伝
票用紙2を分離可能な構成であれば、どのようなもので
あっても良い。
【0048】図5は、配送用伝票の印字発行処理の流れ
を示すフローチャートである。まず、CPU11は、I
/F24を介して外部から受信データが取り込まれたか
否かを判定する(ステップS1)。外部から受信データ
が取り込まれた場合には、そのコマンドが解析され(ス
テップS2)、印字命令が含まれている場合には、画像
メモリ16中に描画エリアが確保される(ステップS
3)。この際、ステップS1の受信処理及びステップS
2のコマンド解析処理に続くステップS3の描画エリア
確保処理の時には、必ず、後述する荷札32とお客様控
え33と業者管理票34とを印字する処理が控えている
ので、画像メモリ16において、最小単位の印字領域3
0の2倍に相当するエリアが確保される。これは、最小
単位の印字領域30に荷札32を印字し、これに隣接す
る印字領域30にお客様控え33と業者管理票34とを
印字するという運用による。また、このような消極的な
処理により、印字の種類が親伝票用なのか子伝票用なの
かを判定する印字種類判定手段としての機能が実行され
ることになる。そして、印字データが配送用伝票用紙2
の最小単位をなす印字領域30をいくつ必要とするかを
判定する必要印字領域判定手段の機能も実行されること
になり、これによって画像メモリ16に描画エリアが確
保されると、受信データ中の印字データに基づいて画像
メモリ16において確保した描画エリアに対する描画処
理がなされる(ステップS4)。このような描画処理に
おける画像メモリ16に対する印字データの展開処理に
ついては、前述した通りである。そして、ステップS4
の描画処理によって画像メモリ16に展開された印字デ
ータに基づいて、配送用伝票用紙2に対する印字動作が
実行される(ステップS5)。この印字動作の処理につ
いては、前述した通りである。そして、このような印字
動作により、必要印字領域判定手段の判定結果に応じ、
配送用伝票用紙2の最小単位をなす印字領域30の整数
倍単位で印字領域30に印字データに基づく印字がなさ
れるように駆動制御回路19に制御信号を付与する印字
制御手段の機能が実行される。
【0049】続いて、このような印字動作に際しては、
配送用伝票用紙2はプラテン4に搬送力を付与されて搬
送されつづけているため、その先端が印字部6の下流側
に位置する光センサ7に達すると用紙検出がなされる
(ステップS6)。すると、CPU11は、プラテン4
を回転駆動するモータ9に対する駆動ステップ数の計測
を開始し、配送用伝票用紙2をカットすべき位置がカッ
ター8に達するまで用紙フィードを続行する(ステップ
S7)。このステップS7の処理に際しては、配送用伝
票用紙2をカットすべき基準位置がダイカット31の部
分であると想定すると、用紙フィード量は基準位置に対
してマイナスに微調整される。その結果、配送用伝票用
紙2は、ダイカット31の部分よりも先端側でカットさ
れることになる。このため、ステップS8でカットされ
て発行された配送用伝票35は、そのカット部分に再剥
離貼付部26,28が全く残らない状態となる。
【0050】次いで、配送用伝票35の印字発行後、配
送用伝票用紙2をバックフィードしてサーマルヘッド5
に対する頭出しを行い(ステップS9)、その後、子伝
票の印字の有無が判定される(ステップS10)。ここ
に、印字の種類が親伝票用なのか子伝票用なのかを判定
する印字種類判定手段としての機能が積極的に実行され
る。
【0051】ステップS10での判定の結果、子伝票の
印字がないと判定された場合には処理を終了し、子伝票
の印字があると判定された場合には、再びコマンド解析
がなされ(ステップS11)、その後、画像メモリ16
中に描画エリアが確保される(ステップS12)。この
時には、子伝票用の印字処理が控えていることが明らか
なので、画像メモリ16において、最小単位の印字領域
30に相当するエリアだけが確保される。これは、子伝
票には、荷札32と親伝票に対する対応関係を示す同一
性情報だけが印字されるという運用による。こうして、
印字データが配送用伝票用紙2の最小単位をなす印字領
域30をいくつ必要とするかを判定する必要印字領域判
定手段の機能が実行されて画像メモリ16に最小単位の
印字領域30に相当するエリアだけという描画エリアが
確保されると、受信データ中の印字データに基づいて画
像メモリ16において確保した最小限の描画エリアに対
する描画処理がなされる(ステップS13)。このよう
な描画処理における画像メモリ16に対する印字データ
の展開処理については、前述した通りである。そして、
ステップS13の描画処理によって画像メモリ16に展
開された印字データに基づいて、子伝票のための配送用
伝票用紙2に対する印字動作が実行される(ステップS
14)。この印字動作の処理については、前述した通り
である。そして、このような印字動作により、印字制御
手段の機能が実行される。
【0052】続いて、このような印字動作に際しては、
配送用伝票用紙2はプラテン4に搬送力を付与されて搬
送されつづけているため、その先端が印字部6の下流側
に位置する光センサ7に達すると用紙検出がなされる
(ステップS15)。すると、CPU11は、プラテン
4を回転駆動するモータ9に対する駆動ステップ数の計
測を開始し、配送用伝票用紙2をカットすべき位置がカ
ッター8に達するまで用紙フィードを続行する(ステッ
プS16)。このステップS16の処理に際しては、配
送用伝票用紙2をカットすべき基準位置がダイカット3
1の部分であると想定すると、用紙フィード量は基準位
置に対してプラスに微調整される。その結果、子伝票と
なる配送用伝票用紙2は、ダイカット31の部分よりも
後方側でカットされることになる。このため、ステップ
S17でカットされて発行された子伝票となる配送用伝
票35は、そのカット部分に再剥離貼付部26,28が
僅かに残った状態となる。
【0053】次いで、子伝票となる配送用伝票35の印
字発行後、配送用伝票用紙2をバックフィードしてサー
マルヘッド5に対する頭出しを行い(ステップS1
8)、その後、続きの印字の有無、つまり、子伝票を更
に印字する必要性の有無が判定される(ステップS1
9)。その結果、続きの印字があると判定された場合に
はステップS11からステップS19までの処理を再度
実行し、続きの印字がないと判定された場合には処理を
終了する。
【0054】このような配送用伝票の印字発行処理の結
果、1枚の親伝票となる配送用伝票35と必要枚数分の
子伝票となる配送用伝票35とが印字発行されることに
なる。そして、印字発行された配送用伝票35は、それ
ぞれ荷物に貼付されて宅配業務に供される。
【0055】図6は、印字発行された親伝票と子伝票と
を例示する平面図である。このように、本実施の形態で
は、1つの配送用伝票35の印字のために必要な単位数
で配送用伝票用紙2の最小単位をなす印字領域30に印
字データに基づく印字が行われる。つまり、複数個で1
グループをなすような荷物群に貼付する配送用伝票35
に必要とされる親伝票と子伝票とについて、親伝票の荷
札32を最小単位の印字領域30を利用して印字作成
し、これに隣接する印字領域30を利用してお客様控え
33とこれの複写である業者管理票34(図10参照)
とを印字作成し、子伝票は最小単位の印字領域30のみ
を利用して印字作成する、という処理が実行される。こ
のような配送用伝票35では、配送用伝票用紙2の各印
字領域30が極力無駄なく使用される。しかも、複写枚
数は1枚しかなく、その枚数も少ない。このため、サー
マル印字方式を採用したとしても、複写部分が鮮明でし
かも高速度な印字と配送用伝票用紙2の各印字領域30
の有効利用とが両立することになる。
【0056】図7は印字発行された親伝票と子伝票とに
おける接着部分の状態を例示する平面図、図8は親伝票
をその接着部分と共に示す斜視図、図9は子伝票をその
接着部分と共に示す斜視図である。親伝票に着目する
と、図7及び図8に示すように、親伝票のカット部分に
は、再剥離貼付部26,28が全く残らない。このた
め、その部分に指を入れることで、ベース25とお客様
控え33と業者管理票34とをそれぞれ容易に分離する
ことができる。これに対し、図7及び図8に示すよう
に、子伝票のカット部分には、再剥離貼付部26,28
が残っており、これにより、子伝票では、その4辺が再
剥離貼付部26,28であることになる。このため、子
伝票は荷物に対して安定状態で貼付される。つまり、宅
配業務においては、親伝票は荷札32から伝票を構成す
るお客様控え33及び業者管理票34をそれぞれ分離す
る必要があるのに対し、子伝票は、荷札32としての機
能しか果たさないことから、荷物に貼付されたままの状
態でその役割を終える。本実施の形態では、このような
親伝票と子伝票との機能を考慮し、カット部分に再剥離
貼付部26,28を残す残さないを決めているわけであ
る。図10は、親伝票において荷札から分離された伝票
部分、つまり、お客様控え33及び業者管理票34を例
示する斜視図である。
【0057】本発明の第2の実施の形態を図11及び図
12に基づいて説明する。第1の実施の形態と同一部分
は同一符号で示し説明も省略する。
【0058】本実施の形態を概略的に説明すると、親伝
票と子伝票とからなるグループを構成する配送用伝票3
5を印字発行する場合には、各伝票をカットせず、1グ
ループを構成する配送用伝票35の単位で印字発行す
る、というものである。
【0059】図11は、配送用伝票の印字発行処理の流
れを示すフローチャートである。まず、CPU11は、
I/F24を介して外部から受信データが取り込まれた
か否かを判定する(ステップS21)。外部から受信デ
ータが取り込まれた場合には、そのコマンドが解析され
(ステップS22)、印字命令が含まれている場合に
は、画像メモリ16中に描画エリアが確保される(ステ
ップS23)。この際、ステップS21の受信処理及び
ステップS22のコマンド解析処理に続くステップS2
3の描画エリア確保処理の時には、必ず、後述する荷札
32とお客様控え33と業者管理票34とを印字する処
理が控えているので、画像メモリ16において、最小単
位の印字領域30の2倍に相当するエリアが確保され
る。これは、最小単位の印字領域30に荷札32を印字
し、これに隣接する印字領域30にお客様控え33と業
者管理票34とを印字するという運用による。こうし
て、印字データが配送用伝票用紙2の最小単位をなす印
字領域30をいくつ必要とするかを判定する必要印字領
域判定手段の機能が実行されて画像メモリ16に描画エ
リアが確保されると、受信データ中の印字データに基づ
いて画像メモリ16において確保した描画エリアに対す
る描画処理がなされる(ステップS24)。このような
描画処理における画像メモリ16に対する印字データの
展開処理については、前述した通りである。そして、ス
テップS24の描画処理によって画像メモリ16に展開
された印字データに基づいて、配送用伝票用紙2に対す
る印字動作が実行される(ステップS25)。この印字
動作の処理については、前述した通りである。そして、
このような印字動作により、必要印字領域判定手段の判
定結果に応じ、配送用伝票用紙2の最小単位をなす印字
領域30の整数倍単位で印字領域30に印字データに基
づく印字がなされるように駆動制御回路19に制御信号
を付与する印字制御手段の機能が実行される。
【0060】続いて、このような印字動作に際しては、
配送用伝票用紙2はプラテン4に搬送力を付与されて搬
送されつづけているため、その先端が印字部6の下流側
に位置する光センサ7に達すると用紙検出がなされる
(ステップS26)。すると、CPU11は、プラテン
4を回転駆動するモータ9に対する駆動ステップ数の計
測を開始する。
【0061】その後、子伝票の印字の有無が判定される
(ステップS27)。ここに、子伝票の必要性の有無を
判定する子伝票有無判定手段の機能が実行される。この
判定の結果、印字無しと判定された場合には、配送用伝
票用紙2をカットすべき位置がカッター8に達するまで
用紙フィードを続行し(ステップS28)、ステップS
29で配送用伝票用紙2のカット処理を実行する。これ
により、配送用伝票35が印字発行される。そして、配
送用伝票35の印字発行後、配送用伝票用紙2をバック
フィードしてサーマルヘッド5に対する頭出しを行い
(ステップS30)、処理を終了する。
【0062】これに対し、ステップS27での子伝票有
無判定手段の判定の結果、子伝票の印字があると判定さ
れた場合には、再びコマンド解析がなされ(ステップS
31)、その後、画像メモリ16中に描画エリアが確保
される(ステップS32)。この時には、子伝票用の印
字処理が控えていることが明らかなので、画像メモリ1
6において、最小単位の印字領域30に相当するエリア
だけが確保される。これは、子伝票には、荷札32と親
伝票に対する対応関係を示す同一性情報だけが印字され
るという運用による。こうして、印字データが配送用伝
票用紙2の最小単位をなす印字領域30をいくつ必要と
するかを判定する必要印字領域判定手段の機能が実行さ
れて画像メモリ16に最小単位の印字領域30に相当す
るエリアだけという描画エリアが確保されると、受信デ
ータ中の印字データに基づいて画像メモリ16において
確保した最小限の描画エリアに対する描画処理がなされ
る(ステップS33)。このような描画処理における画
像メモリ16に対する印字データの展開処理について
は、前述した通りである。そして、ステップS33の描
画処理によって画像メモリ16に展開された印字データ
に基づいて、子伝票のための配送用伝票用紙2に対する
印字動作が実行される(ステップS34)。この印字動
作の処理については、前述した通りである。そして、こ
のような印字動作により、印字制御手段の機能が実行さ
れる。
【0063】続いて、ステップS34での印字処理に並
行し、続きの印字の有無、つまり、子伝票を更に印字す
る必要性の有無が判定される(ステップS35)。その
結果、続きの印字があると判定された場合にはステップ
S31からステップS35までの処理を再度実行し、続
きの印字がないと判定された場合にはステップS28の
用紙フィード処理に移行する。すると、ステップS29
で配送用伝票用紙2のカット処理が実行され、これによ
り、配送用伝票35が印字発行される。そして、配送用
伝票35の印字発行後、配送用伝票用紙2をバックフィ
ードしてサーマルヘッド5に対する頭出しを行い(ステ
ップS30)、処理を終了する。
【0064】図12は、印字発行された親伝票と子伝票
とを例示する平面図である。つまり、ステップS27で
子伝票ありと判定された場合には、例えば図12のよう
な配送用伝票35が印字発行される。このように、本実
施の形態によれば、1グループを構成するような荷物に
貼付する配送用伝票35を発行する場合に、親伝票と少
なくとも1つ以上の子伝票とをまとめて印字発行するこ
とができ、発行後の配送用伝票35の取り扱いの容易化
を図ることができる。
【0065】本発明の第3の実施の形態を図13及び図
14に基づいて説明する。第1の実施の形態と同一部分
は同一符号で示し説明も省略する。
【0066】本実施の形態は、概略的には、配送用伝票
用紙2に対する印字に際し、複写を必要とする部分に印
字する場合には印字速度を遅くし、そうでない部分に印
字する場合には印字速度を速くするというものである。
【0067】まず、マイコン10のROM13には、高
速・低速の2種類の用紙搬送速度を得るためのデータが
格納されている。つまり、プラテン4を回転駆動するた
めのモータ9は、タイミングパルス毎の通電によってそ
のロータを磁気的に回転駆動させる構造であることか
ら、その回転速度は、通電タイミングを決めるタイミン
グパルスのパルス間隔に依存している。そして、モータ
9への通電タイミングを決定するタイミングパルスは、
モータドライバ18が内蔵する図示しないパルスジェネ
レータによって生成される。そこで、本実施の形態で
は、パルスジェネレータによって2種類のタイミングの
タイミングパルスを生成するようにし、何れのタイミン
グパルスでモータ9を駆動するかを決定するための信号
をCPU11の制御によってパルスジェネレータに入力
し得る構成とした。そこで、CPU11の判断によって
適宜パルスジェネレータにタイミングパルス決定信号を
入力することで、モータ9のロータ回転速度を制御し、
用紙搬送速度を可変自在としている。また、用紙搬送速
度が可変した状態で、サーマルヘッド5による各発熱素
子の発熱駆動タイミングが変化しないと、用紙搬送速度
の変化に応じて印字内容が歪んでしまうことから、用紙
搬送速度の可変に対応させてサーマルヘッド5による各
発熱素子の発熱駆動タイミングも変化させるような構成
とされている。このようなサーマルヘッド5による各発
熱素子の発熱駆動タイミングは、ヘッドドライバ17に
おけるヘッド駆動パルスのタイミングを変更すること
で、容易に変更可能である。
【0068】図13は、配送用伝票の印字発行処理の流
れを示すフローチャートである。まず、CPU11は、
I/F24を介して外部から受信データが取り込まれた
か否かを判定する(ステップS41)。外部から受信デ
ータが取り込まれた場合には、そのコマンドが解析され
(ステップS42)、印字命令が含まれている場合に
は、画像メモリ16中に描画エリアが確保される(ステ
ップS43)。この際、ステップS41の受信処理及び
ステップS42のコマンド解析処理に続くステップS4
3の描画エリア確保処理の時には、必ず、後述する荷札
32とお客様控え33と業者管理票34とを印字する処
理が控えているので、画像メモリ16において、最小単
位の印字領域30の2倍に相当するエリア、つまり、描
画エリアAと描画エリアBとが確保される。これは、描
画エリアAに基づく最小単位の印字領域30に荷札32
を印字し、これに隣接する描画エリアBに基づく印字領
域30にお客様控え33と業者管理票34とを印字する
という運用による。こうして、印字データが配送用伝票
用紙2の最小単位をなす印字領域30をいくつ必要とす
るかを判定する必要印字領域判定手段の機能が実行され
て画像メモリ16に描画エリアが確保されると、受信デ
ータ中の印字データに基づいて画像メモリ16において
確保した描画エリアに対する描画処理がなされる(ステ
ップS44)。このような描画処理における画像メモリ
16に対する印字データの展開処理については、前述し
た通りである。
【0069】その後、印字速度として、高速度な発行速
度Aが設定される(ステップS45:搬送速度設定手
段)。つまり、駆動制御回路19は、高速印字可能な設
定となる。そのための手法は、既に述べた通りである。
そして、ステップS44の描画処理によって画像メモリ
16の描画エリアAに展開された印字データに基づい
て、配送用伝票用紙2に対する印字動作が実行される
(ステップS46:搬送速度制御手段)。この印字動作
の処理については、前述した通りである。
【0070】続いて、印字速度として、低速度な発行速
度Bが設定される(ステップS47:搬送速度設定手
段)。つまり、駆動制御回路19は、低速印字のための
設定となる。そのための手法は、既に述べた通りであ
る。そして、ステップS44の描画処理によって画像メ
モリ16の描画エリアBに展開された印字データに基づ
いて、配送用伝票用紙2に対する印字動作が実行される
(ステップS48:搬送速度制御手段)。この印字動作
の処理については、前述した通りである。
【0071】このような印字動作に際しては、配送用伝
票用紙2はプラテン4に搬送力を付与されて搬送されつ
づけているため、その先端が印字部6の下流側に位置す
る光センサ7に達すると用紙検出がなされる(ステップ
S49)。すると、CPU11は、プラテン4を回転駆
動するモータ9に対する駆動ステップ数の計測を開始
し、配送用伝票用紙2をカットすべき位置がカッター8
に達するまで用紙フィードを続行する(ステップS5
0)。このステップS50の処理に際しては、配送用伝
票用紙2をカットすべき基準位置がダイカット31の部
分であると想定すると、用紙フィード量は基準位置に対
してマイナスに微調整される。その結果、配送用伝票用
紙2は、ダイカット31の部分よりも先端側でカットさ
れることになる。このため、ステップS51でカットさ
れて発行された配送用伝票35は、そのカット部分に再
剥離貼付部26,28が全く残らない状態となる。
【0072】次いで、配送用伝票35の印字発行後、配
送用伝票用紙2をバックフィードしてサーマルヘッド5
に対する頭出しを行い(ステップS52)、その後、子
伝票の印字の有無が判定される(ステップS53)。
【0073】ステップS53での判定の結果、子伝票の
印字がないと判定された場合には処理を終了し、子伝票
の印字があると判定された場合には、再びコマンド解析
がなされ(ステップS54)、その後、画像メモリ16
中に描画エリアが確保される(ステップS55)。この
時には、子伝票用の印字処理が控えていることが明らか
なので、画像メモリ16において、最小単位の印字領域
30に相当するエリアだけが確保される。これは、子伝
票には、荷札32と親伝票に対する対応関係を示す同一
性情報だけが印字されるという運用による。こうして、
印字データが配送用伝票用紙2の最小単位をなす印字領
域30をいくつ必要とするかを判定する必要印字領域判
定手段の機能が実行されて画像メモリ16に最小単位の
印字領域30に相当するエリアだけという描画エリアが
確保されると、受信データ中の印字データに基づいて画
像メモリ16において確保した最小限の描画エリアに対
する描画処理がなされる(ステップS56)。このよう
な描画処理における画像メモリ16に対する印字データ
の展開処理については、前述した通りである。
【0074】その後、印字速度として、高速度な発行速
度Aが設定される(ステップS57:搬送速度設定手
段)。つまり、駆動制御回路19は、高速印字可能な設
定となる。そのための手法は、既に述べた通りである。
そして、ステップS56の描画処理によって画像メモリ
16の描画エリアに展開された印字データに基づいて、
配送用伝票用紙2に対する印字動作が実行される(ステ
ップS58:搬送速度制御手段)。この印字動作の処理
については、前述した通りである。
【0075】続いて、このような印字動作に際しては、
配送用伝票用紙2はプラテン4に搬送力を付与されて搬
送されつづけているため、その先端が印字部6の下流側
に位置する光センサ7に達すると用紙検出がなされる
(ステップS59)。すると、CPU11は、プラテン
4を回転駆動するモータ9に対する駆動ステップ数の計
測を開始し、配送用伝票用紙2をカットすべき位置がカ
ッター8に達するまで用紙フィードを続行する(ステッ
プS60)。このステップS60の処理に際しては、配
送用伝票用紙2をカットすべき基準位置がダイカット3
1の部分であると想定すると、用紙フィード量は基準位
置に対してプラスに微調整される。その結果、子伝票と
なる配送用伝票用紙2は、ダイカット31の部分よりも
後方側でカットされることになる。このため、ステップ
S61でカットされて発行された子伝票となる配送用伝
票35は、そのカット部分に再剥離貼付部26,28が
僅かに残った状態となる。
【0076】次いで、子伝票となる配送用伝票35の印
字発行後、配送用伝票用紙2をバックフィードしてサー
マルヘッド5に対する頭出しを行い(ステップS6
2)、その後、続きの印字の有無、つまり、子伝票を更
に印字する必要性の有無が判定される(ステップS6
3)。その結果、続きの印字があると判定された場合に
はステップS54からステップS63までの処理を再度
実行し、続きの印字がないと判定された場合には処理を
終了する。
【0077】このような配送用伝票の印字発行処理の結
果、1枚の親伝票となる配送用伝票35と必要枚数分の
子伝票となる配送用伝票35とが印字発行されることに
なる。そして、印字発行された配送用伝票35は、それ
ぞれ荷物に貼付されて宅配業務に供される。
【0078】図14は、印字発行された親伝票と子伝票
とを例示する平面図である。図14より明らかなよう
に、荷札32の部分では印字速度が高速となり、伝票
(お客様控え33及び業者管理票34)の部分では印字
速度が低速となる。これは、荷札32の部分は、配送用
伝票用紙2中、最上位の第2の配送用伝票用紙29にの
み必用事項が印字されればよいのに対して、伝票の部分
は業者管理票34がお客様控え33の複写となるため、
印字速度が速いと下層の第1の配送用伝票用紙27に対
して十分に熱エネルギーを伝達することができないから
である。つまり、本実施の形態では、上述したような印
字速度制御を行うことで、より高速度な印字を可能にし
ているわけである。
【0079】
【発明の効果】請求項1記載の伝票発行装置の発明は、
長尺上に形成されて接着部で区切られた所定単位の印字
領域が連続する複写機能を備えた伝票用紙を案内搬送す
るための用紙経路と、前記用紙経路中で前記伝票用紙に
搬送力を付与する用紙搬送機構と、前記用紙経路中に配
置されて前記用紙搬送機構によって前記用紙経路を案内
搬送される前記伝票用紙に対して印字を行う印字機構
と、印字データに基づいて前記用紙搬送機構及び前記印
字機構を駆動制御することで印字動作を実行させる駆動
制御回路と、印字データが前記伝票用紙の前記印字領域
をいくつ必要とするかを判定する必要印字領域判定手段
と、前記必要印字領域判定手段の判定結果に応じ、前記
伝票用紙の前記印字領域の整数倍単位で前記印字領域に
印字データに基づく印字がなされるように前記駆動制御
回路に制御信号を付与する印字制御手段と、を具備する
ので、1つの伝票の印字のために必要な単位数で伝票用
紙の印字領域に印字データに基づく印字を行うことがで
きる。例えば、複数個で1グループをなすような荷物群
に貼付する伝票では、親伝票と子伝票とが必要とされる
が、親伝票の荷札を最小単位の印字領域を利用して印字
作成し、これに隣接する印字領域を利用してお客様控え
とこれの複写である業者管理票とを印字作成し、子伝票
は最小単位の印字領域のみを利用して印字作成する、と
いうことが可能である。このような伝票では、伝票用紙
の各印字領域を極力無駄なく使用することができ、しか
も、複写枚数も少なくすることができる。
【0080】請求項2記載の発明は、請求項1記載の伝
票発行装置において、前記印字機構よりも前記用紙経路
の下流側に配置されて、カット信号に応じて印字後の前
記伝票用紙をカットする用紙カット機構と、前記必要印
字領域判定手段の判定結果に応じ、前記伝票用紙の前記
印字領域の整数倍単位で前記伝票用紙をカットするよう
に前記用紙カット機構にカット信号を出力する用紙カッ
ト位置制御手段と、を具備するので、印字後の伝票用紙
をカット機構によってカットして伝票を自動発行するこ
とができる。
【0081】請求項3記載の発明は、請求項2記載の伝
票発行装置において、印字の種類が親伝票用なのか子伝
票用なのかを判定する印字種類判定手段を具備し、前記
用紙カット位置制御手段は、前記印字種類判定手段が前
記親伝票用と判定しての印字後に前記伝票用紙をカット
する場合には発行される前記親伝票の後端部に前記接着
部が残らない位置がカット位置となるように前記用紙カ
ット機構にカット信号を出力し、前記印字種類判定手段
が前記子伝票用と判定しての印字後に前記伝票用紙をカ
ットする場合には発行される前記子伝票の後端部に前記
接着部が残る位置がカット位置となるように前記用紙カ
ット機構にカット信号を出力するので、カット位置の制
御によって各層の用紙保持状態の適正化や分離する必要
がある伝票での分離作業の容易化を図ることができる。
つまり、親伝票では少なくとも一辺に非接着部分を生じ
させることができるので、この部分に指を入れての各用
紙の分離作業の容易化を図ることができる。また、子伝
票では、少なくとも2辺、印字領域の全周に接着部が設
けられているような請求項9記載の伝票用紙が用いられ
る場合には4辺を接着部分とすることができ、荷物に対
して安定した状態で貼付される子伝票を得ることができ
る。
【0082】請求項4記載の発明は、請求項2記載の伝
票発行装置において、子伝票の必要性の有無を判定する
子伝票有無判定手段を具備し、前記子伝票有無判定手段
による判定の結果、前記子伝票が必要であると判定され
た場合には、前記用紙カット位置制御手段は、親伝票及
び全ての前記子伝票の印字後に前記用紙カット機構にカ
ット信号を出力するので、1グループを構成するような
荷物に貼付する伝票を発行する場合に、親伝票と少なく
とも1つ以上の子伝票とをまとめて印字発行することが
でき、発行後の伝票の取り扱いの容易化を図ることがで
きる。
【0083】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれか一記載の伝票発行装置において、前記印字機
構は、サーマルヘッドによって前記伝票用紙に対して印
字動作を行うので、複写枚数が少なければ下層の用紙に
対する熱伝導率の低下を少なくすることができるため、
本願発明のように複写枚数を減少させることができれ
ば、印字速度を低速度化することなく良好な印字を行う
ことができる。
【0084】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
のいずれか一記載の伝票発行装置において、前記用紙搬
送機構による用紙搬送速度を少なくとも2種類の用紙搬
送速度に制御するための信号を生成して前記駆動制御回
路に提供する搬送速度制御手段と、前記伝票用紙に対す
る印字の内容に応じて前記搬送速度制御手段が制御する
用紙搬送速度を決定する搬送速度設定手段と、を具備す
るので、印字内容に応じて用紙搬送速度を適正化するこ
とで、印字品質を維持しながら印字速度を高速度化する
ことができる。
【0085】請求項7記載の発明は、請求項6記載の伝
票発行装置において、前記搬送速度設定手段は、前記親
伝票に対する印字時の印字速度に対して前記子伝票に対
する印字時の印字速度が高速度となるように用紙搬送速
度を決定するので、複写印字でない部分については用紙
搬送速度を高速度化することができ、印字速度の高速度
化を実現することができる。
【0086】請求項8記載の伝票用紙の発明は、長尺上
に形成され、接着部で区切られた所定単位の印字領域が
連続し、複写機能を備えるので、請求項1ないし7のい
ずれか一記載の伝票発行装置に用いることで、1つの伝
票の印字のために必要な単位数で伝票用紙の印字領域に
印字データに基づく印字を行うことができる。例えば、
複数個で1グループをなすような荷物群に貼付する伝票
では、親伝票と子伝票とが必要とされるが、親伝票の荷
札を最小単位の印字領域を利用して印字作成し、これに
隣接する印字領域を利用してお客様控えとこれの複写で
ある業者管理票とを印字作成し、子伝票は最小単位の印
字領域のみを利用して印字作成する、ということが可能
である。このような伝票では、伝票用紙の各印字領域を
極力無駄なく使用することができ、しかも、複写枚数も
少なくすることができる。
【0087】請求項9記載の発明は、請求項8記載の伝
票用紙において、前記印字領域の全周に前記接着部が設
けられているので、請求項3記載の伝票発行装置に用い
ることで、カット位置の制御によって各層の用紙の保持
状態を適正化や分離する必要がある伝票での分離作業の
容易化を図ることができる。例えば、親伝票では少なく
とも一辺に非接着部分が生じるため、この部分に指を入
れての各用紙の分離作業の容易化を図ることができる。
また、子伝票では4辺が接着部分となることから、荷物
に対して安定した状態で貼付される子伝票を得ることが
できる。
【0088】請求項10記載の発明は、請求項8又は9
記載の伝票用紙において、隣接する前記印字領域間には
ダイカットが形成されているので、ダイカット部分によ
って伝票を所望の位置で容易に分離することができる。
【0089】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の伝票用紙において、前記ダイカットは、隣接する前記
印字領域の少なくとも一方に前記接着部が残らない位置
に形成されているので、ダイカット部分で伝票用紙を分
離すると、その分離部分が非接着状態であるので、その
部分に指を入れての各用紙の分離作業の容易化を図るこ
とができる。特に、1グループを構成するような荷物に
貼付する伝票を発行する場合に必要な親伝票を得るため
にダイカット部分で伝票用紙を分離した場合でも、親伝
票の少なくとも1辺が非接着状態であるので、その部分
に指を入れての各用紙の分離作業の容易化を図ることが
できる。
【0090】請求項12記載の発明は、請求項8又は9
記載の伝票用紙において、隣接する前記印字領域間には
ミシン目が形成されているので、ミシン目部分によって
伝票を所望の位置で容易に分離することができる。
【0091】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の伝票用紙において、前記ミシン目は、隣接する前記印
字領域の少なくとも一方に前記接着部が残らない位置に
形成されているので、ミシン目部分で伝票用紙を分離す
ると、その分離部分が非接着状態であるので、その部分
に指を入れての各用紙の分離作業の容易化を図ることが
できる。特に、1グループを構成するような荷物に貼付
する伝票を発行する場合に必要な親伝票を得るためにミ
シン目部分で伝票用紙を分離した場合でも、親伝票の少
なくとも1辺が非接着状態であるので、その部分に指を
入れての各用紙の分離作業の容易化を図ることができ
る。
【0092】請求項14記載の発明は、請求項8ないし
13のいずれか一記載の伝票用紙において、前記伝票用
紙は、少なくとも最上層以外の前記印字領域を備える用
紙が感熱発色紙によって形成され、下層の用紙に対する
複写機能を備えているので、請求項5記載の伝票発行装
置への適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す印字機構の側
面図である。
【図2】各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図3】伝票用紙(配送用伝票用紙)の分解斜視図であ
る。
【図4】その側面図である。
【図5】伝票(配送用伝票)の印字発行処理の流れを示
すフローチャートである。
【図6】印字発行された親伝票と子伝票とを例示する平
面図である。
【図7】印字発行された親伝票と子伝票とにおける接着
部分の状態を例示する平面図である。
【図8】親伝票をその接着部分と共に示す斜視図であ
る。
【図9】子伝票をその接着部分と共に示す斜視図であ
る。
【図10】親伝票において荷札から分離された伝票部分
を例示する斜視図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態として、伝票(配
送用伝票)の印字発行処理の流れを示すフローチャート
である。
【図12】印字発行された親伝票と子伝票とを例示する
平面図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態として、伝票(配
送用伝票)の印字発行処理の流れを示すフローチャート
である。
【図14】印字発行された親伝票と子伝票とを例示する
平面図である。
【図15】発行された伝票(配送用伝票)の使用方法の
一例を示す模式図である。
【図16】発行された親伝票及び子伝票からなる伝票
(配送用伝票)の使用方法の一例を示す模式図である。
【図17】従来の一例として、一般的なラベル用紙に対
する印字により形成された伝票(配送用伝票)の一例を
示す正面図である。
【符号の説明】
2 伝票用紙(配送用伝票用紙) 3 用紙経路 5 サーマルヘッド 6 用紙搬送機構,印字機構(印字部) 19 駆動制御回路 23 用紙カット機構 26,28 接着部(再剥離貼付部) 30 印字領域 31 ダイカット 35 伝票(配送用伝票)S2〜S7,S10〜S
16,S42〜S50,S53〜S60 印字種類
判定手段 S3,S12,S23,S32,S43,S55
必要印字領域判定手段 S4〜S5,S13〜S14,S24〜S25,S33
〜S34,S44〜S48,S56〜S58 印字
制御手段 S8,S17,S29,S51,S61 用紙カッ
ト位置制御手段 S27 子伝票有無判定手段 S46,S48,S58 搬送速度制御手段 S45,S47,S57 搬送速度設定手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺上に形成されて接着部で区切られた
    所定単位の印字領域が連続する複写機能を備えた伝票用
    紙を案内搬送するための用紙経路と、 前記用紙経路中で前記伝票用紙に搬送力を付与する用紙
    搬送機構と、 前記用紙経路中に配置されて前記用紙搬送機構によって
    前記用紙経路を案内搬送される前記伝票用紙に対して印
    字を行う印字機構と、 印字データに基づいて前記用紙搬送機構及び前記印字機
    構を駆動制御することで印字動作を実行させる駆動制御
    回路と、 印字データが前記伝票用紙の前記印字領域をいくつ必要
    とするかを判定する必要印字領域判定手段と、 前記必要印字領域判定手段の判定結果に応じ、前記伝票
    用紙の前記印字領域の整数倍単位で前記印字領域に印字
    データに基づく印字がなされるように前記駆動制御回路
    に制御信号を付与する印字制御手段と、を具備する伝票
    発行装置。
  2. 【請求項2】 前記印字機構よりも前記用紙経路の下流
    側に配置されて、カット信号に応じて印字後の前記伝票
    用紙をカットする用紙カット機構と、 前記必要印字領域判定手段の判定結果に応じ、前記伝票
    用紙の前記印字領域の整数倍単位で前記伝票用紙をカッ
    トするように前記用紙カット機構にカット信号を出力す
    る用紙カット位置制御手段と、を具備する請求項1記載
    の伝票発行装置。
  3. 【請求項3】 印字の種類が親伝票用なのか子伝票用な
    のかを判定する印字種類判定手段を具備し、前記用紙カ
    ット位置制御手段は、前記印字種類判定手段が前記親伝
    票用と判定しての印字後に前記伝票用紙をカットする場
    合には発行される前記親伝票の後端部に前記接着部が残
    らない位置がカット位置となるように前記用紙カット機
    構にカット信号を出力し、前記印字種類判定手段が前記
    子伝票用と判定しての印字後に前記伝票用紙をカットす
    る場合には発行される前記子伝票の後端部に前記接着部
    が残る位置がカット位置となるように前記用紙カット機
    構にカット信号を出力する請求項2記載の伝票発行装
    置。
  4. 【請求項4】 子伝票の必要性の有無を判定する子伝票
    有無判定手段を具備し、前記子伝票有無判定手段による
    判定の結果、前記子伝票が必要であると判定された場合
    には、前記用紙カット位置制御手段は、親伝票及び全て
    の前記子伝票の印字後に前記用紙カット機構にカット信
    号を出力する請求項2記載の伝票発行装置。
  5. 【請求項5】 前記印字機構は、サーマルヘッドによっ
    て前記伝票用紙に対して印字動作を行う請求項1ないし
    4のいずれか一記載の伝票発行装置。
  6. 【請求項6】 前記用紙搬送機構による用紙搬送速度を
    少なくとも2種類の用紙搬送速度に制御するための信号
    を生成して前記駆動制御回路に提供する搬送速度制御手
    段と、 前記伝票用紙に対する印字の内容に応じて前記搬送速度
    制御手段が制御する用紙搬送速度を決定する搬送速度設
    定手段と、を具備する請求項1ないし5のいずれか一記
    載の伝票発行装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送速度設定手段は、前記親伝票に
    対する印字時の印字速度に対して前記子伝票に対する印
    字時の印字速度が高速度となるように用紙搬送速度を決
    定する請求項6記載の伝票発行装置。
  8. 【請求項8】 長尺上に形成され、接着部で区切られた
    所定単位の印字領域が連続し、複写機能を備える伝票用
    紙。
  9. 【請求項9】 前記印字領域の全周に前記接着部が設け
    られている請求項8記載の伝票用紙。
  10. 【請求項10】 隣接する前記印字領域間にはダイカッ
    トが形成されている請求項8又は9記載の伝票用紙。
  11. 【請求項11】 前記ダイカットは、隣接する前記印字
    領域の少なくとも一方に前記接着部が残らない位置に形
    成されている請求項10記載の伝票用紙。
  12. 【請求項12】 隣接する前記印字領域間にはミシン目
    が形成されている請求項8又は9記載の伝票用紙。
  13. 【請求項13】 前記ミシン目は、隣接する前記印字領
    域の少なくとも一方に前記接着部が残らない位置に形成
    されている請求項12記載の伝票用紙。
  14. 【請求項14】 前記伝票用紙は、少なくとも最上層以
    外の前記印字領域を備える用紙が感熱発色紙によって形
    成され、下層の用紙に対する複写機能を備えている請求
    項8ないし13のいずれか一記載の伝票用紙。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7155642B2 (en) 2000-09-29 2006-12-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Interleaver for a turbo encoder in an UMTS and method for performing interleaving
US9460374B2 (en) 2011-03-02 2016-10-04 Seiko Epson Corporation Printer and printer control method

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