JP2012170420A5 - - Google Patents

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上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明は、
走行車体(2)の後部に作業機(7)を装着するためのリンク機構(8)と、
前記リンク機構(8)を昇降させる昇降装置(30)と、
前記走行車体に設けられたエンジン(6)と、
前記エンジン(6)の動力を変速して出力する変速装置(5)と、
前進走行域、停止域、及び後進走行域の何れかの位置に切り替えることにより、前記変速装置の前記出力を変化させて走行速度を操作する走行操作レバー(10)と、
前記走行操作レバー(10)が少なくとも前記後進走行域にある場合エンジン回転数制御する第1の制御を行う制御部(200)を備え、
前記第1の制御は、前記走行操作レバー(10)が、前記後進走行域の内、前記走行速度を最高に設定する最高速位置にあるときの前記エンジン回転数よりも、前記最高速位置より手前の位置にあるときの前記エンジン回転数の方を高くする制御構成としたことを特徴とする作業車両である。
また、請求項3記載の本発明は、
前記走行操作レバー(10)を停止域における後進走行域側にある後進停止位置に操作すると作業機(7)が上昇する構成とし、
前記制御部(200)は、前記走行操作レバー(10)が、前記後進停止位置にある場合の前記エンジン回転数を、前記走行操作レバー(10)が、前記後進走行域ある場合の最低のエンジン回転数より高くする制御構成としたことを特徴とする請求項1又は2記載の作業車両である。
また、請求項4記載の本発明は、
前記作業機(7)が所定高さを超えたことを検知する上昇検知部(130)を備え、
前記制御部(200)は、前記上昇検知部(130)が、前記作業機(7)の上昇を検知するまでは前記第1の制御を行い、前記上昇検知部(130)が前記作業機(7)の上昇を検知した後は、前記走行操作レバー(10)が、前記後進走行域の内、前記走行速度を最高に設定する最高速位置にあるときに最高のエンジン回転数にする制御構成としたことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の作業車両である。
また、請求項5記載の本発明は、
前記作業車両の作業を、少なくとも植付モードと移動モードを含む複数のモードの何れかに切り替え操作する副変速操作レバー(140)と、
前記副変速操作レバー(140)の操作位置を検出するレバー位置検出部(150)を備え、
前記操作位置が前記植付モード以外であることが検出された場合、前記制御部(200)は前記第1の制御を行わず、前記走行操作レバー(10)が、前記後進走行域の内、前記走行速度を最高に設定する最高速位置にあるときに最高のエンジン回転数に制御する構成としたことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の作業車両である。
請求項1記載の本発明によれば、走行停止状態での待機時間を不要としつつ、後進走行中に従来よりも短時間に作業機(7)を上昇できる。即ち、走行操作レバー(10)が最高速位置より手前の位置に操作された際にエンジン回転数がピーク値まで上昇し、走行操作レバー(10)が前記最高速位置に操作されるとエンジン回転数が低下する制御構成としたことにより、高速で後進する際に走行速度が上がり過ぎることを防止できるので、作業者が走行車体(2)を後進操作し易くなるため、作業能率が向上する。
また、請求項3記載の本発明によれば、請求項1又は2記載の本発明の効果に加えて、走行操作レバー(10)の後進停止位置でのエンジン回転数よりも、走行操作レバー(10)を前記後進走行域にある場合の最低のエンジン回転数を低くする制御構成としたことにより、後進停止位置でリンク機構(8)を高速で上昇させることができるので、作業機(7)の底部が地面に接触しない高さまで上昇する時間が短くなり、後進走行に速やかに切り替えられるため、作業能率が向上する。

Claims (8)

  1. 走行車体(2)の後部に作業機(7)を装着するためのリンク機構(8)と、
    前記リンク機構(8)を昇降させる昇降装置(30)と、
    前記走行車体に設けられたエンジン(6)と、
    前記エンジン(6)の動力を変速して出力する変速装置(5)と、
    前進走行域、停止域、及び後進走行域の何れかの位置に切り替えることにより、前記変速装置の前記出力を変化させて走行速度を操作する走行操作レバー(10)と、
    前記走行操作レバー(10)が少なくとも前記後進走行域にある場合エンジン回転数制御する第1の制御を行う制御部(200)を備え、
    前記第1の制御は、前記走行操作レバー(10)が、前記後進走行域の内、前記走行速度を最高に設定する最高速位置にあるときの前記エンジン回転数よりも、前記最高速位置より手前の位置にあるときの前記エンジン回転数の方を高くする制御構成としたことを特徴とする作業車両。
  2. 前記走行速度を検出する速度検出部(120)を備え、
    前記走行操作レバー(10)が前記後進走行域にある場合おいて、前記走行速度が所定速度に達したことを前記速度検出部(120)が検出した場合、前記制御部(200)は、前記走行操作レバー(10)が更に前記最高速位置方向に操作されても、前記所定速度を維持する様に前記エンジン回転数を制御する構成としたことを特徴とする請求項1記載の作業車両。
  3. 前記走行操作レバー(10)を停止域における後進走行域側にある後進停止位置に操作すると作業機(7)が上昇する構成とし、
    前記制御部(200)は、前記走行操作レバー(10)が、前記後進停止位置にある場合の前記エンジン回転数を、前記走行操作レバー(10)が、前記後進走行域ある場合の最低のエンジン回転数より高くする制御構成としたことを特徴とする請求項1又は2記載の作業車両。
  4. 前記作業機(7)が所定高さを超えたことを検知する上昇検知部(130)を備え、
    前記制御部(200)は、前記上昇検知部(130)が、前記作業機(7)の上昇を検知するまでは前記第1の制御を行い、前記上昇検知部(130)が前記作業機(7)の上昇を検知した後は、前記走行操作レバー(10)が、前記後進走行域の内、前記走行速度を最高に設定する最高速位置にあるときに最高のエンジン回転数にする制御構成としたことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の作業車両。
  5. 前記作業車両の作業を、少なくとも植付モードと移動モードを含む複数のモードの何れかに切り替え操作する副変速操作レバー(140)と、
    前記副変速操作レバー(140)の操作位置を検出するレバー位置検出部(150)を備え、
    前記操作位置が前記植付モード以外であることが検出された場合、前記制御部(200)は前記第1の制御を行わず、前記走行操作レバー(10)が、前記後進走行域の内、前記走行速度を最高に設定する最高速位置にあるときに最高のエンジン回転数に制御する構成としたことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の作業車両。
  6. 前記エンジン回転数の増減操作を行う回転数操作部(13)を備え、
    前記制御部(200)は、前記回転数操作部(13)による前記エンジン回転数を増加させる操作があると、前記第1の制御に優先して前記エンジン回転数を増加させる構成としたことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の作業車両。
  7. 前記走行操作レバー(10)を少なくとも前記後進走行域の何れかの位置に切り替える際に、第1の切り替えパターンに対応した複数の切り替え位置のそれぞれで前記走行操作レバー(10)を位置決めする第1のレバー位置決め部(310、338a、338a1)と、
    前記走行操作レバー(10)を少なくとも前記後進走行域の何れかの位置に切り替える際に、第1の切り替えパターンと異なる第2の切り替えパターンに対応した複数の切り替え位置のそれぞれで前記走行操作レバーを位置決めする第2のレバー位置決め部(320、338b、338b1)と、
    前記走行操作レバー(10)の動きを、前記第1のレバー位置決め部(310、338a、338a1)と前記第2のレバー位置決め部(320、338b、338b1)の何れか一方に選択的に伝達するための切り替え部(331、332、333、334、335)と、を備え、
    前記第2のレバー位置決め部(320、338b、338b1)の前記後進走行域の第1段目の位置が、前記第1のレバー位置決め部(310、338a、338a1)の前記後進走行域の第1段目と第2段目の間の位置である構成としたことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の作業車両。
  8. 前記エンジン(6)を異なる動力特性で回転制御可能な、少なくとも標準モード、低燃費モード、高出力モード、及び後進モードを含む複数の制御モードの中から何れか一つの制御モードを選択するモード選択部(170)を備え、
    前記制御部(200)は、前記走行操作レバー(10)が前記後進走行域にあるときは、前記モード選択部(170)の選択結果に関わらず、前記後進モードに基づいて前記エンジン回転数を制御する構成としたことを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の作業車両。
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