JP2012167508A - 補強土壁工法及び壁面材 - Google Patents

補強土壁工法及び壁面材 Download PDF

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【課題】壁面材を軽量化して搬送を容易にし、かつ擁壁の背面距離を小さくして施工コストを低減させることができる補強土壁工法を提供すること。
【解決手段】壁面材3を積層させて擁壁1を形成し、擁壁1により土壁2を補強する補強土壁工法であって、壁面材3は、複数の略帯状をなす帯部材5が所定間隔毎に接合されて形成され、帯部材5同士の非接合部位が互いに離間されることで土砂を拘束する土砂拘束部7を形成できるジオセル3で構成され、積層されるジオセル3の間に、略格子状をなすシート部材で形成されたジオグリッド4の前部側を挟み込むとともに、ジオグリッド4の後部側を盛土9内に埋設して擁壁1を形成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、壁面材を積層させて擁壁を形成し、該擁壁により土壁を補強する補強土壁工法及び壁面材に関する。
従来、道路や敷地などに面している土壁に擁壁を形成して補強する補強土壁工法が用いられている。この補強土壁工法には、盛土や切土にアンカー孔を削孔し、このアンカー孔にコンクリートを注入して、引張材の先端をコンクリートに差し込むとともに、その上端部をアンカー孔から導出して、コンクリート板で形成された受圧板(壁面材)を定着させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3556607号公報(第2,3頁、第1,4,5図)
しかしながら、特許文献1に記載の工法にあっては、重量のあるコンクリート製の受圧板(壁面材)を用いて工事を行うため、その重量物の搬送に手間がかかるばかりか、この重量のある壁面材を拘束する充分な強度を確保するために、引張材を土中深く差し込み、擁壁の背面距離を大きくする必要があり、施工コストが嵩むという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、壁面材を軽量化して搬送を容易にし、かつ擁壁の背面距離を小さくして施工コストを低減させることができる補強土壁工法及び壁面材を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の補強土壁工法は、
壁面材を積層させて擁壁を形成し、該擁壁により土壁を補強する補強土壁工法であって、
前記壁面材は、複数の略帯状をなす帯部材が所定間隔毎に接合されて形成され、該帯部材同士の非接合部位が互いに離間されることで土砂を拘束する土砂拘束部を形成できるジオセルで構成され、積層される該ジオセルの間に、略格子状をなすシート部材で形成されたジオグリッドの前部側を挟み込むとともに、該ジオグリッドの後部側を盛土内に埋設して前記擁壁を形成することを特徴としている。
この特徴によれば、壁面材が複数の略帯状をなす帯部材で形成されたジオセルとなっていることで、壁面材が軽量化されて搬送が容易なり、壁面材が軽量なジオセルとなっても、ジオセルの土砂拘束部に土砂を拘束させることで、擁壁の強度を充分に保つことができるようになり、かつ軽量化されたジオセルにより盛土を拘束して擁壁の壁面を形成しつつ、ジオグリッドにより盛土の荷重を利用してジオセルの積層状態を拘束するため、擁壁の背面距離を小さくすることができるようになり、擁壁の施工コストを低減させることができる。また、積層されるジオセルの間に、略格子状をなすシート部材で形成されたジオグリッドの前部側を挟み込むことで施工を行えるため、ジオセルとジオグリッドとの連結作業を、別途の連結部材等を用いることなく行えるようになり、施工作業が簡素化される。
本発明の補強土壁工法は、
前記ジオセルの帯部材には、複数の貫通孔が形成されるとともに、前記土砂拘束部内の土砂に植物を自生させることを特徴としている。
この特徴によれば、土砂拘束部内に自生する植物の根が帯部材の貫通孔に絡みつき、ジオセルと土砂との間の摩擦力を向上させるとともに、植物の根を介してジオセル同士やジオセルとジオグリッドとが連結され、擁壁の強度を向上させることができる。また、植物の根によって、ジオセル同士やジオセルとジオグリッドとが連結されているだけであるため、一度完成した擁壁であっても容易に撤去することができる。
本発明の補強土壁工法は、
前記ジオセルの土砂拘束部は、前後方向に複数設けられ、前記ジオグリッドが該ジオセルの後部側の土砂拘束部に被るように配置させることを特徴としている。
この特徴によれば、ジオセルの後部側の土砂拘束部内の土砂を介してジオセルとジオグリットとが連結され、擁壁の強度を向上させることができる。
本発明の補強土壁工法は、
前記積層されるジオセルは、下方位置のジオセルの土砂拘束部に、上方位置のジオセルの土砂拘束部の少なくとも一部が被るように配置されることを特徴としている。
この特徴によれば、各ジオセルの土砂拘束部内の土砂を介してジオセル同士が連結され、擁壁の強度を向上させることができる。
本発明の補強土壁工法は、
前記積層されるジオセルは、下方位置のジオセルの帯部材の接合部位に、上方位置のジオセルの土砂拘束部が被るように配置され、かつ該接合部位同士を結んだ仮想線近傍まで前記ジオグリッドの前端が配置されることを特徴としている。
この特徴によれば、ジオグリッドにおけるジオセルに挟み込まれる領域を大きく確保しつつ、擁壁の正面側にジオグリッドが露呈しないようになり、擁壁の見栄えが向上される。
本発明の壁面材は、
壁面材を積層させて擁壁を形成し、該擁壁により土壁を補強する補強土壁工法に用いる壁面材であって、
前記積層される壁面材の間に、略格子状をなすシート部材で形成されたジオグリッドの前部側を挟み込むとともに、該ジオグリッドの後部側を盛土内に埋設して前記擁壁を形成するようになっており、前記壁面材は、複数の略帯状をなす帯部材が所定間隔毎に接合されて形成され、該帯部材同士の非接合部位が互いに離間されることで土砂を拘束する土砂拘束部を形成できるジオセルで構成されることを特徴としている。
この特徴によれば、壁面材が複数の略帯状をなす帯部材で形成されたジオセルとなっていることで、壁面材が軽量化されて搬送が容易なり、壁面材が軽量なジオセルとなっても、ジオセルの土砂拘束部に土砂を拘束させることで、擁壁の強度を充分に保つことができるようになり、かつ軽量化されたジオセルにより盛土を拘束して擁壁の壁面を形成しつつ、ジオグリッドにより盛土の荷重を利用してジオセルの積層状態を拘束するため、擁壁の背面距離を小さくすることができるようになり、擁壁の施工コストを低減させることができる。また、積層されるジオセルの間に、略格子状をなすシート部材で形成されたジオグリッドの前部側を挟み込むことで施工を行えるため、ジオセルとジオグリッドとの連結作業を、別途の連結部材等を用いることなく行えるようになり、施工作業が簡素化される。
本発明の壁面材は、
前記ジオセルの帯部材には、複数の貫通孔が形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、土砂拘束部内に自生する植物の根が帯部材の貫通孔に絡みつき、ジオセルと土砂との間の摩擦力を向上させるとともに、植物の根を介してジオセル同士やジオセルとジオグリッドとが連結され、擁壁の強度を向上させることができる。また、植物の根によって、ジオセル同士やジオセルとジオグリッドとが連結されているだけであるため、一度完成した擁壁であっても容易に撤去することができる。
本発明の壁面材は、
前記ジオセルの帯部材の表面には、微小な凹凸部が形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、微小な凹凸部が土砂拘束部内の土砂とジオセルとの間の摩擦力を向上させて、擁壁の強度を向上させることができる。
本発明の壁面材は、
前記ジオセルの帯部材の縁辺には、略櫛状をなす櫛状部が設けられることを特徴としている。
この特徴によれば、ジオセルを積層させた際に、下方位置のジオセルの土砂拘束部内の土砂に、上方位置のジオセルの縁辺の櫛状部が突き刺さってジオセルと土砂との間の摩擦力を向上させることができ、かつ櫛状部がジオグリッドの格子の間に突き刺さって、ジオセルとジオグリッドを強固に連結し、擁壁の強度を向上させることができる。
実施例1における擁壁を示す断面図である。 ジオセルを示す斜視図である。 ジオセルを積層した状態を示す斜視図である。 擁壁を示す拡大断面図である。 帯部材の貫通孔を示す拡大断面図である。 実施例2におけるジオセルを示す斜視図である。
本発明に係る補強土壁工法及び壁面材を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る補強土壁工法及び壁面材につき、図1から図5を参照して説明する。以下、図1及び図4の紙面左側を擁壁の正面側(前方側)とし、図2及び図3の紙面左下側を擁壁の正面側(前方側)として説明する。
図1の符号1は、本発明の適用された擁壁である。この擁壁1は、道路や敷地などに面している土壁2の正面全体を覆うように形成されている。この擁壁1は、擁壁1の壁面を形成する本発明の壁面材としてのジオセル3と、補強材としてのジオグリッド4と、を用いて施工される。
図2に示すように、ジオセル3は、合成樹脂等の可撓性を有する材料で形成された複数枚の略帯状をなす帯部材5により構成されている。本実施例では、前後方向に6枚の帯部材5が設けられ、これらの帯部材5がその幅方向が垂直を向くように配置されており、互いに帯部材5が積層配置された状態で、その長手方向の所定間隔毎に接合されている。この接合部位は、圧力を加えながら溶着(若しくは圧着)される溶着部6(圧着部)となっている。
ジオセル3の正面側の1枚の帯部材5は、土の色と同系色の茶系の色合いに着色されているとともに、その他の帯部材5は、黒系の色合いに着色されている。なお、ジオセル3の色合いは施工現場に合わせて適宜変更してもよい。また、このジオセル3を前後方向に広げると、帯部材5同士の非接合部位が互いに離間されることで土砂を拘束する土砂拘束部7を形成できる。この土砂拘束部7は、千鳥状またはハニカム状に配置されるようになっている。この土砂拘束部7内に、土砂を入れて締め固め(図3参照)、ジオセル3及び土砂により上下に厚い板状の層構造に形成できるようになっている。
このジオセル3の帯部材5には、複数の小さな貫通孔8が形成されており、互いの土砂拘束部7が貫通孔8により連通される。なお、正面側の1枚の帯部材5には、貫通孔8は形成されておらず、土砂拘束部7内の土砂が流出しないようになっている。また、ジオセル3は、可撓性を有することで巻回してコンパクトにまとめた状態で搬送できるとともに、施工現場にて現状に適した長さに切断することもできる。
図3に示すように、施工する際には、ジオセル3の土砂拘束部7に土砂を入れつつ、この土砂とともにジオセル3を積層させる。また、積層されるジオセル3は、下方位置のジオセルの土砂拘束部7に、上方位置のジオセル3の土砂拘束部7の少なくとも一部が被るように配置される。
図4に示すように、本実施例では、各ジオセル3の前後方向に3つの土砂拘束部7が形成され、下方位置のジオセル3の最前の土砂拘束部7に、その上方位置のジオセル3の最前の土砂拘束部7の略半分程の領域が被さるようになっている。なお、積層されたジオセル3と盛土9により各段層10が形成される。このように、各ジオセル3の土砂拘束部7内の土砂を介してジオセル3同士が連結され、擁壁1の強度を向上させることができる。
図3に示すように、所定のジオセル3同士の間には、ジオグリッド4が挟み込まれるようになっている。このジオグリッド4は、合成樹脂等の材質で形成された略格子状(網目状)をなすシート部材で形成されている。このジオグリッド4は、ジオセル3の後部側の土砂拘束部7に被るように配置される。このように、ジオセル3の後部側の土砂拘束部7内の土砂を介してジオセル3とジオグリッド4とが連結され、擁壁1の強度を向上させることができる。
また、上方位置のジオセル3の土砂拘束部7に拘束された土砂の荷重が、ジオグリッド4を下方位置のジオセル3の帯部材5の接合部位に押し付けるようになり、ジオグリッド4とジオセル3との連結強度を向上させる。本実施例では、土砂拘束部7が千鳥状に配置されており、前後方向に3つに並ぶ土砂拘束部7のうち、後方側2つの土砂拘束部7にジオグリッド7が被るように配置される。
なお、前後方向に2つ並ぶ土砂拘束部7のうち、最前の土砂拘束部7は、その領域の約半分が上方位置のジオセル3の土砂拘束部7により覆われており、この覆われた領域までジオグリッド7が被るようになっている。具体的には、ジオセル3は、下方位置のジオセル3の帯部材5の接合部位に、上方位置のジオセル3の土砂拘束部7が被るように配置され、かつこれらの接合部位同士を結んだ仮想線のうち、前列の仮想線Vの近傍までジオグリッド4の前端が配置される。そのため、ジオグリッド4におけるジオセル3に挟み込まれる領域を大きく確保しつつ、擁壁1の正面側にジオグリッド4が露呈しないようになり、擁壁1の見栄えが向上される。
そして、ジオグリッド4の前部側は、ジオセル3とその土砂拘束部7に拘束された土砂により挟み込まれるとともに、ジオグリッド4の後部側は、盛土9内に埋設される。このような各段層10が積層されて擁壁1が形成される。なお、図1に示すように、ジオグリッド4は各段層10の間の全てに設ける必要はなく、2段毎や3段毎にジオグリッド4を設けても充分な擁壁1の強度を得ることができる。
なお、ジオセル3の土砂拘束部7に入れる土砂には、施工現場で採取した土砂を用いる。そして、その土砂内に生息する植物11の在来種がジオセル3の土砂拘束部7内で自生するようになる。施工後において、所定期間経過すると、ジオセル3の土砂拘束部7内で成長した植物11の根12が、帯部材5の貫通孔8に入り込み(図5参照)、帯部材5に絡みつくようになる。そして、この帯部材5に絡みついた植物11の根12が土中深くまで延びる。
このように、土砂拘束部7内に自生する植物11の根12が帯部材5の貫通孔8に絡みつき、ジオセル3と土砂との間の摩擦力を向上させるとともに、植物11の根12を介してジオセル3同士や、ジオセル3とジオグリッド4とが連結され、擁壁1の強度を向上させることができる。なお、ジオセル3とジオグリッド4とを連結するための部材や連結作業を省略することができるため、擁壁1の施工コストを低減させることができる。また、植物11の根12によって、ジオセル3同士やジオセル3とジオグリッド4とが連結されているだけであるため、一度完成した擁壁1であっても容易に撤去することができる。
また、図5に示すように、ジオセル3の帯部材5の表面には、エンボス加工が施され、微小な凹凸部13(エンボス)が形成される。この微小な凹凸部13が土砂拘束部7内の土砂とジオセル3との間の摩擦力を向上させて、擁壁1の強度を向上させることができる。さらに、帯部材5の貫通孔8には、土砂が入り込むようになり、この貫通孔8が土砂拘束部7内の土砂とジオセル3との間の摩擦力を向上させて、擁壁1の強度を向上させることができる。
このように、擁壁1の壁面材が複数の略帯状をなす帯部材5で形成されたジオセル3となっていることで、壁面材が軽量化されて搬送が容易なり、壁面材が軽量なジオセル3となっても、ジオセル3の土砂拘束部7に土砂を拘束させることで、擁壁1の強度を充分に保つことができるようになり、かつ軽量化されたジオセル3により盛土9を拘束して壁面を形成しつつ、ジオグリッド4により盛土9の荷重を利用してジオセル3の積層状態を拘束するため、擁壁1の壁面から土壁2までの背面距離L(図1参照)を小さくすることができるようになり、擁壁1の施工コストを低減させることができる。なお、擁壁1の背面距離Lが小さいことで、擁壁1の形成対象となっている土壁2の正面を深く掘る必要がなくなり、施工期間を短縮することもできる。また、積層されるジオセル3の間に、略格子状をなすシート部材で形成されたジオグリッド4の前部側を挟み込むことで施工を行えるため、ジオセル3とジオグリッド4との連結作業を、連結用アンカーなどの別途の連結部材等を用いることなく行えるようになり、施工作業が簡素化される。
次に、実施例2に係る補強土壁工法につき、図6を参照して説明する。なお、前記実施例に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。
図6に示すように、実施例2におけるジオセル3’は、その帯部材5の下方側の縁辺が等間隔に切り欠かれることで、この下方側の縁辺が略櫛状をなす櫛状部14に形成される。このジオセル3’は、ジオセル3’を積層させた際に、下方位置のジオセル3’の土砂拘束部7内の土砂に、上方位置のジオセル3’の縁辺の櫛状部14が突き刺さってジオセル3’と土砂との間の摩擦力を向上させることができ、かつ櫛状部14がジオグリッド4の格子の間に突き刺さって、ジオセル3’とジオグリッド4を強固に連結し、擁壁1の強度を向上させることができる。
なお、実施例2では、帯部材5の下方側の縁辺が等間隔に切り欠かれることで、下方側の縁辺に櫛状部14を形成しているが、帯部材5の上方側の縁辺が等間隔に切り欠かれることで、上方側の縁辺に櫛状部14を形成してもよいし、上方側及び下方側の縁辺の両辺に櫛状部14を形成してもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、ジオセル3の土砂拘束部7が千鳥状またはハニカム状に配置されるようになっているが、ジオセル3の土砂拘束部7の配置はこれに限ることなく、格子状に配置されたり、他の配置形態であったりしてもよい。
また、前記実施例では、ジオセル3の土砂拘束部7内に、施工現場で採取した土砂を入れることで、その土砂内に生息する植物11の在来種がジオセル3の土砂拘束部7内で自生するようになっているが、土砂拘束部7に自生させる植物11は在来種に限らず、他の種であってもよく、特に蔦等のジオセル3の正面側に絡みつく植物であってもよい。
また、前記実施例では、各段層10の2段毎や3段毎にジオグリッド4を設けるようにしているが、全ての段層10にジオグリッド4を設けるようにしてもよい。
1 擁壁
2 土壁
3,3’ ジオセル(壁面材)
4 ジオグリッド(補強材)
5 帯部材
6 溶着部
7 土砂拘束部
8 貫通孔
9 盛土
10 段層
11 植物
12 根
13 凹凸部
14 櫛状部

Claims (9)

  1. 壁面材を積層させて擁壁を形成し、該擁壁により土壁を補強する補強土壁工法であって、
    前記壁面材は、複数の略帯状をなす帯部材が所定間隔毎に接合されて形成され、該帯部材同士の非接合部位が互いに離間されることで土砂を拘束する土砂拘束部を形成できるジオセルで構成され、積層される該ジオセルの間に、略格子状をなすシート部材で形成されたジオグリッドの前部側を挟み込むとともに、該ジオグリッドの後部側を盛土内に埋設して前記擁壁を形成することを特徴とする補強土壁工法。
  2. 前記ジオセルの帯部材には、複数の貫通孔が形成されるとともに、前記土砂拘束部内の土砂に植物を自生させることを特徴とする請求項1に記載の補強土壁工法。
  3. 前記ジオセルの土砂拘束部は、前後方向に複数設けられ、前記ジオグリッドが該ジオセルの後部側の土砂拘束部に被るように配置させることを特徴とする請求項1または2に記載の補強土壁工法。
  4. 前記積層されるジオセルは、下方位置のジオセルの土砂拘束部に、上方位置のジオセルの土砂拘束部の少なくとも一部が被るように配置されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の補強土壁工法。
  5. 前記積層されるジオセルは、下方位置のジオセルの帯部材の接合部位に、上方位置のジオセルの土砂拘束部が被るように配置され、かつ該接合部位同士を結んだ仮想線近傍まで前記ジオグリッドの前端が配置されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の補強土壁工法。
  6. 壁面材を積層させて擁壁を形成し、該擁壁により土壁を補強する補強土壁工法に用いる壁面材であって、
    前記積層される壁面材の間に、略格子状をなすシート部材で形成されたジオグリッドの前部側を挟み込むとともに、該ジオグリッドの後部側を盛土内に埋設して前記擁壁を形成するようになっており、前記壁面材は、複数の略帯状をなす帯部材が所定間隔毎に接合されて形成され、該帯部材同士の非接合部位が互いに離間されることで土砂を拘束する土砂拘束部を形成できるジオセルで構成されることを特徴とする壁面材。
  7. 前記ジオセルの帯部材には、複数の貫通孔が形成されることを特徴とする請求項6に記載の壁面材。
  8. 前記ジオセルの帯部材の表面には、微小な凹凸部が形成されることを特徴とする請求項6または7に記載の壁面材。
  9. 前記ジオセルの帯部材の縁辺には、略櫛状をなす櫛状部が設けられることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の壁面材。
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