JP2012166541A - 発光素子ヘッド、発光素子アレイチップおよび画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】主走査方向に列状に配される発光素子からなる第1の発光素子列と主走査方向に列状に配される発光素子からなり第1の発光素子列と少なくとも一部が副走査方向に重複して配される第2の発光素子列とを備える発光部63と、発光素子の光出力を結像させて感光体を露光し静電潜像を形成させるためのロッドレンズアレイ64と、を備え、第1の発光素子列の発光素子の間隔と第2の発光素子列の発光素子の間隔とは、第1の発光素子列と第2の発光素子列とが重複する箇所において異なることを特徴とする発光素子ヘッド14。
【選択図】図2
Description
また特許文献2には、1200dpiの解像度に対応した間隔で一列に配列される260個の発光サイリスタをそれぞれ有する60個の発光チップと、600dpiの解像度に対応した発光信号を各発光チップに供給するとともに、各発光チップにおいて連続する2個の発光サイリスタを組とする複数の組に組分けし、複数の組に組分けされた2個の発光サイリスタを、組を単位として発光または非発光に設定し、且つ、各発光チップにおける260個の発光サイリスタの組分けを、1個の発光サイリスタを単位として補正する発光信号生成部とを備える発光装置が開示されている。
本発明の目的は、形成される画像の乱れを抑制しつつ、主走査方向の倍率の補正を行なうことができる発光素子ヘッド等を提供することにある。
請求項3に記載の発明は、前記第1の発光素子列と前記第2の発光素子列とが重複する箇所の前記発光素子は、当該第1の発光素子列に属するものと当該第2の発光素子列に属するものとで予め定められた整数比による個数で配されることを特徴とする請求項1または2に記載の発光素子ヘッドである。
請求項6に記載の発明は、第2の間隔で配される発光素子群を構成する発光素子は、第1の間隔で配される発光素子群を構成する発光素子より光量が小さく、第3の間隔で配される発光素子群を構成する発光素子は、第1の間隔で配される発光素子群を構成する発光素子より光量が大きいことを特徴とする請求項5に記載の発光素子アレイチップである。
請求項2の発明によれば、副走査方向に重複して配される発光素子を選択して発光させることにより、主走査方向の倍率の補正を行なうことができる。
請求項3の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、形成される画像の乱れをより抑制することができる。
請求項4の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、発光素子アレイチップの製造歩留まりをより高くすることができる。
請求項5の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、主走査方向の倍率を縮小する補正と拡大する補正の双方を行なうことができる。
請求項6の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、主走査方向の光量のばらつきを抑制することができる。
請求項7の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、より良好な画質を得ることができる画像形成装置を提供することができる。
<画像形成装置の説明>
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成の一例を示した図である。
図1に示す画像形成装置1は、一般にタンデム型と呼ばれる画像形成装置である。この画像形成装置1は、各色の画像データに対応して画像形成を行なう画像形成プロセス部10、画像形成プロセス部10を制御する画像出力制御部30、例えばパーソナルコンピュータ(PC)2や画像読取装置3に接続され、これらから受信された画像データに対して予め定められた画像処理を施す画像処理部40を備えている。
また、画像形成プロセス部10は、各画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kの感光体ドラム12にて形成された各色のトナー像を記録媒体の一例としての記録用紙に多重転写させるために、この記録用紙を搬送する用紙搬送ベルト21と、用紙搬送ベルト21を駆動させるロールである駆動ロール22と、感光体ドラム12のトナー像を記録用紙に転写させる転写手段の一例としての転写ロール23と、記録用紙にトナー像を定着させる定着手段の一例としての定着器24とを備えている。
その後、合成トナー像が静電転写された記録用紙は、定着器24まで搬送される。定着器24に搬送された記録用紙上の合成トナー像は、定着器24によって熱および圧力による定着処理を受けて記録用紙上に定着され、画像形成装置1から排出される。
図2は、本実施の形態が適用される発光素子ヘッド14の構成を示した図である。この発光素子ヘッド14は、ハウジング61と、発光素子として複数のLEDを備えた発光部63と、発光部63や信号発生回路100(後述の図3参照)等を搭載する回路基板62と、LEDから出射された光出力を結像させて感光体を露光し静電潜像を形成させるための光学素子の一例としてのロッドレンズ(径方向屈折率分布型レンズ)アレイ64とを備えている。
図3は、発光素子ヘッド14における回路基板62および発光部63の上面図である。
図3に示すように、発光部63は、回路基板62上に、60個の発光素子アレイチップの一例としての発光チップC(C1〜C60)を、主走査方向に二列に向かい合わせて千鳥状に配置して構成されている。さらに、回路基板62は、発光チップCの発光素子アレイ(後述の図4参照)の発光を制御する制御部の一例としての信号発生回路100を搭載している。
図4(a)〜(b)は、本実施の形態が適用される発光チップCの構造を説明した図である。
図4(a)は、発光チップCをLEDの光が出射する方向から見た図である。また図4(b)は、図4(a)のIVb−IVb断面図である。
発光チップCには、発光素子アレイの一例として主走査方向に列状に配される複数のLED71が直線状に等間隔で配されている。また基板70の両側に発光素子アレイを駆動する信号を入出力するための電極部の一例としてのボンディングパッド72が発光素子アレイを挟むようにして配されている。そしてそれぞれのLED71には光が出射する側にマイクロレンズ73が形成されている。このマイクロレンズ73により、LED71から出射した光は集光され、感光体ドラム12(図2参照)に対して、効率よく光を入射させることができる。
このマイクロレンズ73は、光硬化性樹脂等の透明樹脂からなり、より効率よく光を集光するためその表面は非球面形状をとることが好ましい。また、マイクロレンズ73の大きさ、厚さ、焦点距離等は、使用されるLED71の波長、使用される光硬化性樹脂の屈折率等により決定される。
なお、本実施の形態では、発光チップCとして例示した発光素子アレイチップとして自己走査型発光素子アレイ(SLED:Self-Scanning Light Emitting Device)チップを使用するのが好ましい。自己走査型発光素子アレイチップは、発光素子アレイチップの構成要素としてpnpn構造を持つ発光サイリスタを用い、発光素子の自己走査が実現できるように構成したものである。
信号発生回路100には、画像出力制御部30(図1参照)より、ライン同期信号Lsync、画像データVdata、クロック信号clk、およびリセット信号RST等の各種制御信号が入力されるようになっている。そして、信号発生回路100は、外部から入力されてくる各種制御信号に基づいて、例えば画像データVdataの並べ替えや出力値の補正等を行い、各発光チップC(C1〜C60)のそれぞれに対して発光信号φI(φI1〜φI60)を出力する。なお、本実施の形態では、各発光チップC(C1〜C60)のそれぞれに、1個ずつ発光信号φI(φI1〜φI60)が供給されるようになっている。
発光チップCは、65個の転送サイリスタS1〜S65、65個の発光サイリスタL1〜L65を備えている。なお、発光サイリスタL1〜L65は、転送サイリスタS1〜S65と同様のpnpn接続を有しており、その中のpn接続を利用することで発光ダイオード(LED)としても機能するようになっている。また、発光チップCは、64個のダイオードD1〜D64および65個の抵抗R1〜R65を備えている。さらに、発光チップCは、第1転送信号φ1、第2転送信号φ2、そしてスタート転送信号φSが供給される信号線に、過剰な電流が流れるのを防止するための転送電流制限抵抗R1A、R2A、R3Aを有している。なお、発光素子アレイ81を構成する発光サイリスタL1〜L65は、図中左側からL1、L2、…、L64、L65の順で配列され、発光素子列すなわち発光素子アレイ81を形成している。また、転送サイリスタS1〜S65も、図中左側からS1、S2、…、S64、S65の順で配列され、スイッチ素子列すなわちスイッチ素子アレイ82を形成している。さらに、ダイオードD1〜D64も、図中左からD1、D2、…、D63、D64の順で配列されている。さらにまた、抵抗R1〜R65も、図中左からR1、R2、…R64、R65の順で配列されている。
各転送サイリスタS1〜S65のアノード端子は、GND端子に接続されている。このGND端子には、電源ライン102(図5参照)が接続され、接地される。
次に発光素子ヘッド14における主走査方向の位置ずれについて説明を行なう。
発光素子ヘッド14への発光チップCの取り付け精度および各発光チップCにおける発光サイリスタLの形成精度には限界がある。また上述したロッドレンズアレイ64(図2参照)には、焦点位置のばらつきが存在する。更に発光チップCが配される回路基板62(図2参照)に温度むらが生じることにより各発光チップCに熱膨張のむらが生じることがある。このような原因により感光体ドラム12の表面の主走査方向に対する露光範囲が予め定められた範囲から変化することがある。つまり主走査方向において倍率が変化する。そのためこの主走査方向における倍率の変化を補正する必要が生じる。なお以下、この主走査方向における倍率の変化の補正を単に「倍率補正」と言うことにする。
図7(a)〜(c)では、斜線の画像形成を行なう場合を例として挙げている。そして倍率が主走査方向で拡大して変化したときに、主走査方向で画像を縮小することで倍率補正する方法について説明している。ここで図7(b)では、倍率補正前の画像を概念的に図示しており、図7(c)では、倍率補正後の画像を概念的に図示している。そして図7(a)では、図7(b)〜(c)の画像を形成する発光サイリスタLを対応して図示している。
図8(a)〜(c)では、斜線の画像形成を行なう場合を例として挙げている。そして倍率が主走査方向で縮小して変化したときに、主走査方向で画像を拡大することで倍率補正する方法について説明している。ここで図8(b)は、図7(b)と同様の図であり、倍率補正前の画像を概念的に図示している。そして図8(c)では、倍率補正後の画像を概念的に図示している。そして図8(a)は、図7(a)と同様の図であり、図8(b)〜(c)の画像を形成する発光サイリスタLを対応して図示している。
図9(a)〜(b)は、本実施の形態で使用する発光チップCの発光サイリスタLの配列の例について説明した図である。
図9(a)では、発光チップCの発光サイリスタLの配列と共に、発光チップC同士の配列についても併せて説明している。ここで図9(a)では、発光チップC1と発光チップC2、および発光チップC2と発光チップC3の境界部について例示しているが、他の発光チップC同士についても同様の関係が繰り返されるパターンとなっている。
図9(a)に示すように発光チップC1,C2,C3には、それぞれ発光サイリスタL1〜L65が配置されている。まず発光チップC1,C3について説明すると、発光サイリスタL3〜L62は、予め定められた第1の間隔にて連続して配される第1の発光素子群の一例である。また発光サイリスタL1〜L2および発光サイリスタL63〜L65は、第1の発光素子群の主走査方向両端部に第1の間隔(図9(b)におけるピッチP1)とは異なる間隔で配される第2の発光素子群の一例である。このうち発光サイリスタL63〜L65は、発光サイリスタL3〜L62の主走査方向両端部の一方で第1の間隔より狭い第2の間隔(図9(b)におけるピッチP2)で配されるものである。更に発光サイリスタL1〜L2は、発光サイリスタL3〜L62の主走査方向両端部の他方で第1の間隔より広い第3の間隔(図9(b)におけるピッチP3)で配されるものである。
また発光チップC2は、発光チップC1,C3と基本的に同様の構成を採るが、発光サイリスタL1〜L65の配列が発光チップC1,C3とは逆順となっている。つまり発光チップC2は、発光チップC1,C3を180°回転させて配したものである。
図10は、発光チップCの発光サイリスタLを駆動するための信号発生回路100を説明した図である。
図10に示した信号発生回路100は、倍率を補正するための倍率補正データを格納する倍率補正データ記憶部111から必要に応じ倍率補正データを読み出す倍率補正データ読み込み部112と、入力されるシリアル信号としての画像データVdataを並び替える画像データ並び替え部113と、画像データ並び替え部113からパラレル信号として送られる駆動信号を受信し、各発光チップC(C1〜C60)の各発光サイリスタLを駆動させるための発光信号を生成する発光信号生成部114_1〜114_60とを備える。
図11(a)〜(c)は、本実施の形態の倍率補正の第1の例について説明した図である。
図11(a)〜(c)では、図7(a)〜(c)で説明した場合と同様に、斜線の画像形成を行なう場合を例として挙げている。そして同様に倍率が主走査方向で拡大して変化したときに画像を主走査方向で縮小することで倍率補正する方法について説明している。ここで図11(b)では、倍率補正前の画像を概念的に図示しており、図7(b)で図示したものと同様である。また図11(c)では、本実施の形態の倍率補正後の画像を概念的に図示している。そして図11(a)では、図11(b)〜(c)の画像を形成する発光サイリスタLを対応して図示している。なお図11(a)は、図9(a)における発光チップC1と発光チップC2の境界部を拡大した図である。
ここで図12(a)と図12(b)とを比較すると、例えば、10番目に点灯する発光サイリスタLを見た場合、発光サイリスタLの1つ分図中左側にずれていることがわかる。つまり主走査方向に倍率を縮小して発光サイリスタLを点灯させることができる。
また本実施の形態では、発光チップC2の発光サイリスタL1〜L3は使用せずに主走査方向に倍率を縮小する倍率補正を行なったが、これを使用してもよい。つまり、上述した例では、発光チップC1の発光サイリスタL63〜L65を使用していたが、その代わりに発光チップC2の発光サイリスタL1〜L3を使用しても同様のことが実現できる。更に発光チップC1の発光サイリスタL63〜L65および発光チップC2の発光サイリスタL1〜L3の双方を使用することで、一方を使用する場合に比較して2倍の倍率補正が可能となる。
図13(a)〜(c)では、図8(a)〜(c)で説明した場合と同様に、斜線の画像形成を行なう場合を例として挙げている。そして同様に倍率が主走査方向で縮小して変化したときに画像を主走査方向で拡大することで倍率補正する方法について説明している。ここで図13(b)では、倍率補正前の画像を概念的に図示しており、図8(b)で図示したものと同様である。また図13(c)では、本実施の形態の倍率補正後の画像を概念的に図示している。そして図13(a)では、図13(b)〜(c)の画像を形成する発光サイリスタLを対応して図示している。なお図13(a)は、図9(a)における発光チップC2と発光チップC3の境界部を拡大した図である。
ここで図14(a)と図14(b)とを比較すると、例えば、10番目に点灯する発光サイリスタLを見た場合、発光サイリスタLの1つ分図中右側にずれていることがわかる。つまり主走査方向に倍率を拡大して発光サイリスタLを点灯させることができる。
また本実施の形態では、発光チップC3の発光サイリスタL1〜L2は使用せずに主走査方向に倍率を拡大する倍率補正を行なったが、これを使用してもよい。つまり、上述した例では、発光チップC2の発光サイリスタL64〜L65を使用していたが、その代わりに発光チップC3の発光サイリスタL1〜L2を使用しても同様のことが実現できる。更に発光チップC2の発光サイリスタL64〜L65および発光チップC3の発光サイリスタL1〜L2の双方を使用することで、一方を使用する場合に比較して2倍の倍率補正が可能となる。
更に、温度変化に起因する主走査方向における倍率の変化に対しても、例えば、発光素子ヘッド等の機内温度に対応して、上述した倍率補正を行なうことで、主走査方向における倍率の変化がより少ない発光素子ヘッド14を提供することができる。
これを実現するためには、例えば、発光サイリスタLの間隔に応じて発光面積を調整すればよい。つまり発光サイリスタLの間隔が狭い場合は、この間隔に応じて発光サイリスタLの発光面積を小さくし、光サイリスタLの間隔が広い場合は、この間隔に応じて発光サイリスタLの発光面積を大きくする。
また以上のことは、第2の間隔(ピッチP2)で配される発光素子群を構成する発光サイリスタLは、第1の間隔(ピッチP1)で配される発光素子群を構成する発光サイリスタLより光量が小さく、第3の間隔(ピッチP3)で配される発光素子群を構成する発光サイリスタLは、第1の間隔(ピッチP1)で配される発光素子群を構成する発光サイリスタLより光量が大きいと言い換えることもできる。
図中発光チップC1〜C2の発光信号φIとして発光信号φI1〜φI2を図示している。なお説明をわかりやすくするため発光信号φI1〜φI2については並行して図示しているが、それぞれの発光信号φI1〜φI2について、このように互いに時間的に同時性を有して信号が送られるとは限らない。
一方、図9(a)で示した発光チップCや発光サイリスタLの配列のパターンでは、配線が接続される向きは、奇数番目の発光チップCと偶数番目の発光チップCとで同様に180°異なる。ただし奇数番目の発光チップCは偶数番目の発光チップCに対して180°回転して配される。そのため結局、発光チップC上の配線のパターンも奇数番目のものと偶数番目のものとで異ならせる必要はなく、発光チップCの種類は1種類ですむ。
発光チップCや発光サイリスタLの間隔がこのような配列を採る場合、主走査方向に倍率を拡大する倍率補正を行なうことはできるが、画像の乱れを抑制しつつ主走査方向に倍率を縮小する倍率補正を行なうことは困難である。
発光チップCや発光サイリスタLの間隔がこのような配列を採る場合、主走査方向に倍率を縮小する倍率補正を行なうことはできるが、画像の乱れを抑制しつつ主走査方向に倍率を拡大する倍率補正を行なうことは困難である。
発光チップCや発光サイリスタLの間隔がこのような配列を採る場合でも、主走査方向に倍率を縮小する倍率補正および主走査方向に倍率を拡大する倍率補正の双方を行なうことが可能である。
図17(a)〜(c)は、発光サイリスタの配列のパターンについての更に他の例を説明した図である。
図17(a)では、奇数番目に配される発光チップC(図中では発光チップC1,C3)の発光サイリスタLと偶数番目に配される発光チップC(図中では発光チップC2,C4)の発光サイリスタLは、全て重複している。そして、偶数番目に配される発光チップCの発光サイリスタLの間隔は、奇数番目に配される発光チップCの発光サイリスタLの間隔より狭くなっている。これにより主走査方向に倍率を縮小する倍率補正を行なうことができる。
図17(c)では、1つの発光チップC1上に二列の発光サイリスタLを配した例である。
ここでは、図中下の列の発光サイリスタLの間隔は、図中上の列の発光サイリスタLの間隔より狭くなっている。これにより主走査方向に倍率を縮小する倍率補正を行なうことができる。
図18は、副走査方向に重複して配される発光サイリスタLの個数の整数比として、3:4または4:3を採る場合を説明した図である。
図18に示すように発光チップC1,C2,C3には、それぞれ発光サイリスタL1〜L67が配置されている。まず発光チップC1,C3について説明すると、発光サイリスタL4〜L63は、予め定められた第1の間隔にて連続して配される第1の発光素子群の一例である。また発光サイリスタL1〜L3および発光サイリスタL64〜L67は、第1の発光素子群の主走査方向両端部に第1の間隔とは異なる間隔で配される第2の発光素子群の一例である。このうち発光サイリスタL64〜L67は、発光サイリスタL4〜L63の主走査方向両端部の一方で第1の間隔より狭い第2の間隔で配されるものである。更に発光サイリスタL1〜L3は、発光サイリスタL4〜L63の主走査方向両端部の他方で第1の間隔より広い第3の間隔で配されるものである。
また発光チップC2は、発光チップC1,C3と基本的に同様の構成を採るが、発光サイリスタL1〜L67の配列が発光チップC1,C3とは逆順となっている。つまり発光チップC2は、発光チップC1,C3を180°回転させて配したものである。
しかしながらこのような発光チップCの場合、発光サイリスタLの個数が増加することにより、発光チップCの製造に要する費用が増大しやすくなる。またこの構成を採ることにより更に大きく画質が向上する効果は期待しにくい。そのため発光チップCの製造に要する費用を抑制しつつ、本実施の形態の手法による主走査方向の倍率補正を行なうには、発光チップCとして、上述した副走査方向に重複して配される発光サイリスタLの個数の整数比が、2:3または3:2のものを使用することが好ましい。
Claims (7)
- 主走査方向に列状に配される発光素子からなる第1の発光素子列と、
主走査方向に列状に配される発光素子からなり、前記第1の発光素子列と少なくとも一部が副走査方向に重複して配される第2の発光素子列と、
前記発光素子の光出力を結像させて感光体を露光し静電潜像を形成させるための光学素子と、
を備え、
前記第1の発光素子列の発光素子の間隔と前記第2の発光素子列の発光素子の間隔とは、当該第1の発光素子列と当該第2の発光素子列とが重複する箇所において異なることを特徴とする発光素子ヘッド。 - 前記発光素子の発光を制御する制御部を更に備え、
前記制御部は、前記第1の発光素子列と前記第2の発光素子列とが重複する箇所の前記発光素子については、当該第1の発光素子列または当該第2の発光素子列の一方に属するものを選択して発光させる制御を行なうことを特徴とする請求項1に記載の発光素子ヘッド。 - 前記第1の発光素子列と前記第2の発光素子列とが重複する箇所の前記発光素子は、当該第1の発光素子列に属するものと当該第2の発光素子列に属するものとで予め定められた整数比による個数で配されることを特徴とする請求項1または2に記載の発光素子ヘッド。
- 主走査方向に列状に配される複数の発光素子と、
前記発光素子を駆動する信号を入出力するための電極部と、
を備え、
前記発光素子は、
予め定められた第1の間隔にて連続して配される第1の発光素子群と、
前記第1の発光素子群の主走査方向両端部の少なくとも一方に前記第1の間隔とは異なる間隔で配される第2の発光素子群と、
を備えることを特徴とする発光素子アレイチップ。 - 前記第2の発光素子群は、前記第1の発光素子群の主走査方向両端部の一方で前記第1の間隔より狭い第2の間隔で配されるものと、他方で前記第1の間隔より広い第3の間隔で配されるものとからなることを特徴とする請求項4に記載の発光素子アレイチップ。
- 前記第2の間隔で配される発光素子群を構成する発光素子は、前記第1の間隔で配される発光素子群を構成する発光素子より光量が小さく、前記第3の間隔で配される発光素子群を構成する発光素子は、当該第1の間隔で配される発光素子群を構成する発光素子より光量が大きいことを特徴とする請求項5に記載の発光素子アレイチップ。
- トナー像を形成させるトナー像形成手段と、
前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
前記トナー像を記録媒体に定着する定着手段と、を有し、
前記トナー像形成手段は、
主走査方向に列状に配される発光素子からなる第1の発光素子列と、主走査方向に列状に配される発光素子からなり当該第1の発光素子列と少なくとも一部が副走査方向に重複して配される第2の発光素子列と、当該発光素子の光出力を結像させて感光体を露光し静電潜像を形成させるための光学素子と、を備え、当該第1の発光素子列の発光素子の間隔と当該第2の発光素子列の発光素子の間隔とは、当該第1の発光素子列と当該第2の発光素子列とが重複する箇所において異なる発光素子ヘッドを備えることを特徴とする画像形成装置。
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