JP7143185B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置であるプリンタでは、露光ヘッドを使用して感光ドラムを露光し、潜像形成を行う方式が一般的に知られている。なお、露光ヘッドには、LED(Light Emitting Diode)や有機EL(Organic Electro Luminescence)などが用いられる。露光ヘッドは、感光ドラムの長手方向に配列された発光素子列と、発光素子列からの光を感光ドラム上に結像させるロッドレンズアレイと、から構成される。LEDや有機ELは、発光面からの光の照射方向がロッドレンズアレイと同一方向となる面発光形状を有する構成が知られている。ここで、発光素子列の長さは、感光ドラム上における画像領域幅に応じて決まり、プリンタの解像度に応じて発光素子間の間隔が決まる。例えば、1200dpiのプリンタの場合、画素の間隔は21.16μmであり、そのため、発光素子間の間隔も21.16μmに対応する間隔となる。この発光素子間の間隔でA3サイズの記録紙(短手方向の長さが約300mm)を印刷可能な画像形成装置の場合には、14173個(=300mm×(2.54cm/1200dpi))の発光素子が配列される。ディスクリートの発光素子をワイヤボンディングでプリント基板上に実装する場合には、発光素子の数が多いとワイヤボンディングの数も多くなり、実装コストが高くなる。そのため、従来、複数の発光素子列を1つの半導体チップ上に形成し、各面発光素子の端子を半導体チップ内で共通化することで、ワイヤボンディングの数を少なくする方式が用いられている。例えば、500個の発光素子を1つの半導体チップ上に形成した場合には、プリント基板上には半導体チップを29個(≒14173個/500個)実装すれば、A3サイズの記録紙の印刷が可能な300mmの画像領域幅を確保することができる。これにより、ディスクリートの発光素子の実装個数(ワイヤボンディングの数)を大幅に削減することができる。このような露光ヘッドを使用したプリンタでは、回転多面鏡によって偏向されたレーザビームによって感光ドラムを走査するレーザ走査方式のプリンタと比べて、使用する部品数が少ないため、装置の小型化、低コスト化が容易である。また、露光ヘッドを使用したプリンタでは回転多面鏡の回転によって生じる音が低減される。
一方で、半導体チップは製造バラツキにより、チップ毎に光量に個体差が生じることが知られている。前述したように、複数の発光素子列を1つの半導体チップ上に配列した場合には、半導体チップの幅が視認できる幅(例えば1mm以上)になると、光量の個体差により濃度ムラが視認されやすくなる。そこで、例えば特許文献1では、半導体チップ毎の光量を調整する調整手段を設け、画像濃度が均一になるように光量調整を行う方式について提案されている。
特開平7-156444号公報
しかしながら、上述したような半導体チップ毎に光量調整手段を設ける場合、光量調整手段の回路規模が大きくなり、その結果、コストアップとなる課題がある。例えば、DAC(デジタルアナログ変換制御回路)を用いて、発光素子の駆動電圧、又は駆動電流を制御し、露光ヘッド内の各半導体チップの光量バラツキを1%以内に抑える場合、7ビット(0~127の128段階)以上の分解能を持つDACが必要となる。一方、7ビットのDACを備えていても、画像形成装置内で露光ヘッド全体の光量をダイナミックに変化させる場合は、光量の制御分解能が不足することがある。画像形成装置において、感光ドラムやトナーのバラツキや温度変化により、所定の濃度を得るために必要とされる光量は変化する。そのため、多くの画像形成装置では、画像形成装置内に設けられた濃度センサにより、画像濃度を検知し、所定の濃度になるように露光ヘッドの光量を調整する。ここで、画像形成時に最も高い光量が必要となる場合の必要光量をPmaxとし、最も低い光量が必要となる場合の必要光量をPminとする。例えば光量Pminを光量Pmaxの20%まで低光量になるようにダイナミックに全体の光量を制御する場合、光量PmaxをDAC(7bit)の最大値(127)とすると、光量PminのDAC値は約25(=127×0.2(20%))となる。光量Pminの場合に、露光ヘッド内のチップ毎の光量差を補正する場合、光量の制御分解能が4%(DAC値25から1段階増減した時のDAC値24又は26の、DAC値25に対するパーセンテージが±4%)となり、制御分解能が粗くなる。そのため、光量Pmin時においても、制御分解能を1%以内に抑える場合は、4倍の分解能が求められ、9ビット(=7ビット+2ビット)のDACが必要となる。前述したように、半導体チップは、個々に光量調整機能が必要なため、9ビットのDACは半導体チップの数だけ必要になり、回路規模が増大してしまうことになる。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、回路規模の増大を抑えるとともに、半導体チップ毎の光量バラツキを高精度に制御することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)感光体と、複数の面発光素子を有し、前記面発光素子により前記感光体を露光する露光手段と、画像データを前記露光手段に出力し、画像形成を制御する制御手段と、を備える画像形成装置であって、前記露光手段は、前記感光体を露光する複数の前記面発光素子を有する複数の面発光素子アレイチップと、前記面発光素子を発光させるための駆動電圧を前記面発光素子アレイチップに出力する出力部と、を有し、前記出力部は、各々の前記面発光素子アレイチップに対応して設けられ、前記駆動電圧を出力する第1の光量制御部と、前記第1の光量制御部に前記面発光素子アレイチップに出力する前記駆動電圧の最大電圧を出力する第2の光量制御部と、前記第1の光量制御部に前記面発光素子アレイチップに出力する前記駆動電圧の最小電圧を出力する第3の光量制御部と、を有し、前記第1の光量制御部は、複数の抵抗が直列に接続され、入力された電圧を分圧する抵抗部と、前記複数の抵抗の各々の端子に対応して設けられ、前記制御手段からの指示に応じて接続、又は切断することにより、前記第2の光量制御部から出力された前記最大電圧と、前記第3の光量制御部から出力された前記最小電圧との間の電圧を、前記抵抗部の抵抗により分圧した電圧を出力するための複数のスイッチを有するセレクタ部と、を有し、前記制御手段は、前記面発光素子アレイチップの発光光量に応じて、各々の前記第1の光量制御部の前記セレクタ部の前記スイッチを制御し、各々の前記面発光素子アレイチップに前記駆動電圧を出力することを特徴とする画像形成装置。
(2)感光体と、複数の面発光素子を有し、前記面発光素子により前記感光体を露光する露光手段と、画像データを前記露光手段に出力し、画像形成を制御する制御手段と、を備える画像形成装置であって、前記露光手段は、前記感光体を露光する複数の前記面発光素子を有する複数の面発光素子アレイチップと、前記面発光素子を発光させるための駆動電圧を前記面発光素子アレイチップに出力する出力部と、を有し、前記出力部は、各々の前記面発光素子アレイチップに対応して設けられ、前記面発光素子アレイチップの前記面発光素子を発光させるための前記駆動電圧を出力する第1の光量制御部と、前記第1の光量制御部に前記面発光素子アレイチップに出力する前記駆動電圧の最大電圧を出力する第2の光量制御部と、前記第1の光量制御部に前記面発光素子アレイチップに出力する前記駆動電圧の最小電圧を出力する第3の光量制御部と、を有し、前記第1の光量制御部は、前記制御手段から出力される制御信号によりオン又はオフされ、オンした場合には前記第2の光量制御部から入力される前記最大電圧を出力し、オフした場合には前記第3の光量制御部から入力される前記最小電圧を出力するスイッチ部と、前記スイッチ部から出力される電圧を平滑化して、前記面発光素子アレイチップに出力する平滑部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、回路規模の増大を抑えるとともに、半導体チップ毎の光量バラツキを高精度に制御することができる。
実施例の画像形成装置の構成を示す概略断面図 実施例の露光ヘッドと感光ドラムの位置関係を説明する図、及び露光ヘッドの構成を説明する図 実施例の露光ヘッド全域の調整前後の発光光量を説明する図 実施例の駆動基板の模式図、及び面発光素子アレイチップの構成を説明する図 実施例の制御基板及び露光ヘッドの制御ブロック図 実施例のチップデータ変換部の制御ブロック図 実施例の駆動電圧生成部の回路構成を示す模式図 実施例のDACの回路構成を示す模式図 実施例のDACの出力電圧を決定する制御シーケンスを示すフローチャート 実施例のDACの回路構成を示す模式図 実施例の面発光素子アレイチップの回路を説明する図 実施例のシフトサイリスタのゲート電位の分布状態を説明する図 実施例の面発光素子アレイチップの駆動信号波形を示す図 実施例の面発光サイリスタの断面を示す図
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[画像形成装置の構成]
図1は、実施例1における電子写真方式の画像形成装置の構成を示す概略断面図である。図1に示す画像形成装置は、スキャナ機能とプリンタ機能を備える複合機(MFP)であり、スキャナ部100、作像部103、定着部104、給紙/搬送部105、及びこれらを制御するプリンタ制御部(不図示)から構成される。スキャナ部100は、原稿台に置かれた原稿に照明を当てて原稿画像を光学的に読み取り、読み取った画像を電気信号に変換して画像データを作成する。
作像部103は、無端の搬送ベルト111の回転方向(反時計回り方向)に沿って、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の順に並べられた、4連の画像形成ステーションを備える。4つの画像形成ステーションは同じ構成を有し、各画像形成ステーションは、矢印方向(時計回り方向)に回転する感光体である感光ドラム102、露光ヘッド106、帯電器107、現像器108を備えている。なお、感光ドラム102、露光ヘッド106、帯電器107、現像器108の添え字a、b、c、dは、それぞれ画像形成ステーションのブラック(K)イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)に対応する構成であることを示す。なお、以下では、特定の感光ドラム等を指す場合を除き、符号の添え字を省略することとする。
作像部103では、感光ドラム102を回転駆動し、帯電器107によって感光ドラム102を帯電させる。露光手段である露光ヘッド106は、配列されたLEDアレイを画像データに応じて発光し、LEDアレイのチップ面で発光した光を、ロッドレンズアレイによって感光ドラム102上(感光体上)に集光し、静電潜像を形成する。現像器108は、感光ドラム102に形成された静電潜像をトナーで現像する。そして、現像されたトナー像は、記録紙を搬送する搬送ベルト111上の記録紙に転写される。このような一連の電子写真プロセスが各画像形成ステーションで実行される。なお、画像形成時には、シアン(C)の画像形成ステーションでの画像形成が開始されて所定時間が経過した後に、順次、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各画像形成ステーションで、画像形成動作が実行される。
図1に示す画像形成装置は、記録紙を給紙するユニットとして、給紙/搬送部105が有する本体内給紙ユニット109a、109b、大容量の給紙ユニットである外部給紙ユニット109c、及び手差し給紙ユニット109dを備えている。画像形成時には、このうち、予め指示された給紙ユニットから記録紙が給紙され、給紙された記録紙はレジストレーションローラ110まで搬送される。レジストレーションローラ110は、上述した作像部103において形成されたトナー像が記録紙に転写されるタイミングで、搬送ベルト111に記録紙を搬送する。搬送ベルト111により搬送される記録紙には、各画像形成ステーションの感光ドラム102上に形成されたトナー像が順次転写される。未定着のトナー像が転写された記録紙は、定着部104へと搬送される。定着部104は、ハロゲンヒータ等の熱源を内蔵し、記録紙上のトナー像を、2つのローラにより加熱・加圧することによって記録紙に定着させる。定着部104によりトナー像が定着された記録紙は、排出ローラ112により画像形成装置の外部に排出される。
ブラック(K)の画像形成ステーションの記録紙搬送方向の下流側には、搬送ベルト111に対向する位置に、検知手段である光学センサ113が配置されている。光学センサ113は、各画像形成ステーション間のトナー像の色ずれ量を導出するため、搬送ベルト111上に形成されたテスト画像の位置検出を行う。光学センサ113により導出された色ずれ量は、後述する制御基板415(図5参照)に通知され、記録紙上に色ずれのないフルカラートナー像が転写されるように、各色の画像位置が補正される。また、プリンタ制御部(不図示)は、複合機(MFP)全体を制御するMFP制御部(不図示)からの指示に応じて、上述したスキャナ部100、作像部103、定着部104、給紙/搬送部105等を制御しながら、画像形成動作を実行する。
ここでは、電子写真方式の画像形成装置の例として、搬送ベルト111上の記録紙に各画像形成ステーションの感光ドラム102に形成されたトナー像を直接転写する方式の画像形成装置について説明した。本発明は、このような感光ドラム102上のトナー像を直接、記録紙に転写する方式のプリンタに限定されるものではない。例えば、感光ドラム102上のトナー像を中間転写ベルトに転写する一次転写部と、中間転写ベルト上のトナー像を記録紙に転写する二次転写部を備える画像形成装置についても、本発明は適用することができる。
[露光ヘッドの構成]
次に、感光ドラム102に露光を行う露光ヘッド106について、図2を参照して説明する。図2(a)は、露光ヘッド106と感光ドラム102との位置関係を示す斜視図であり、図2(b)は、露光ヘッド106の内部構成と、露光ヘッド106からの光束がロッドレンズアレイ203により感光ドラム102に集光される様子を説明する図である。図2(a)に示すように、露光ヘッド106は、矢印方向に回転する感光ドラム102の上部の、感光ドラム102に対向する位置に、取付け部材(不図示)によって画像形成装置に取り付けられている(図1)。
図2(b)に示すように、露光ヘッド106は、駆動基板202と、駆動基板202に実装された面発光素子アレイ素子群201と、ロッドレンズアレイ203と、ハウジング204から構成されている。ハウジング204には、ロッドレンズアレイ203と駆動基板202が取り付けられる。ロッドレンズアレイ203は、面発光素子アレイ素子群201からの光束を感光ドラム102上に集光させる。工場では、露光ヘッド106単体で組立て調整作業が行われ、各スポットのピント調整、光量調整が行われる。ここで、感光ドラム102とロッドレンズアレイ203との間の距離、及びロッドレンズアレイ203と面発光素子アレイ素子群201との間の距離が、所定の間隔となるように組立て調整が行われる。これにより、面発光素子アレイ素子群201からの光が感光ドラム102上に結像される。そのため、工場でのピント調整時においては、ロッドレンズアレイ203と面発光素子アレイ素子群201との距離が所定の値となるように、ロッドレンズアレイ203の取付け位置の調整が行われる。また、工場での光量調整時においては、面発光素子アレイ素子群201の各面発光素子を順次発光させていき、ロッドレンズアレイ203を介して感光ドラム102上に集光させた光が所定光量になるように、各面発光素子の駆動電流の調整が行われる。
図3(a)は、露光ヘッド106の面発光素子アレイ素子群201を構成する面発光素子アレイ素子の光量調整前の光量分布を示す図である。図3(a)の横軸は、各面発光素子アレイ素子(チップ)の位置を示し、縦軸は、面発光素子アレイ素子の発光光量を示す。面発光素子アレイ素子は、チップ毎に光量がバラツクため、例えば図中のチップ1とチップ2の間では、光量が約10%異なる。この状態のままで画像形成を行うと、チップ間での濃度差が視認されることになる。このため、出荷前の工場の検査工程では、調整目標光量と各チップの発光光量との差を検知し、各チップ毎に調整目標値の光量出力が得られる駆動電圧値である駆動電圧データVx(x=1~29、面発光素子アレイチップ毎の個別データ)を測定する。そして、測定された駆動電圧データVxを露光ヘッド106に内蔵された記憶部であるメモリ420(図5参照)に記憶する。画像形成装置では、画像形成時にメモリ420より駆動電圧データVx(x=1~29)が読み出され、露光ヘッド106に設定される。また、露光ヘッド106は、画像形成装置の条件によって必要とされる光量が変化するため、露光ヘッド106全体の光量制御を行いつつ、各チップ個別の光量バラツキの調整を行う。図3(b)は、工場において所定の光量(工場調整光量)に調整されたときの各面発光素子アレイ素子の調整光量、及び画像形成中に画像濃度に応じて光量が制御されたときの各面発光素子アレイ素子の制御光量のイメージを示す図である。図3(b)の横軸は、各面発光素子アレイ素子(チップ)の位置を示し、縦軸は、面発光素子アレイ素子の発光光量を示す。
[面発光素子アレイ素子群の構成]
図4は、面発光素子アレイ素子群201を説明する図である。図4(a)は、駆動基板202の面発光素子アレイ素子群201が実装された面の構成を示す模式図であり、図4(b)は、駆動基板202の面発光素子アレイ素子群201が実装された面(第1面)とは反対側の面(第2面)の構成を示す模式図である。
図4(a)に示すように、駆動基板202に実装された面発光素子アレイ素子群201は、29個の面発光素子アレイチップ1~29が、駆動基板202の長手方向に沿って、千鳥状に2列に配置された構成を有している。なお、図4(a)において、上下方向は第1の方向である副走査方向(感光ドラム102の回転方向)を示し、水平方向は、副走査方向と直交する第2の方向である主走査方向を示す。各々の面発光素子アレイチップの内部には、計516個の発光点を有する面発光素子アレイチップの各素子が、面発光素子アレイチップの長手方向に所定の解像度ピッチで配列されている。本実施例では、面発光素子アレイチップの各素子のピッチは、第1の解像度である1200dpiの解像度のピッチである略21.16μm(≒2.54cm/1200ドット)となっている。その結果、1つの面発光素子アレイチップ内における516個の発光点の端から端までの間隔は、約10.9mm(≒21.16μm×516)である。面発光素子アレイ素子群201は、29個の面発光素子アレイチップから構成されている。面発光素子アレイ素子群201における露光可能な発光素子数は14,964素子(=516素子×29チップ)となり、約316mm(≒約10.9mm×29チップ)の主走査方向の画像幅に対応した画像形成が可能となる。
図4(c)は、長手方向に2列に配置された面発光素子アレイチップのチップ間の境界部の様子を示す図であり、水平方向は、図4(a)の面発光素子アレイ素子群201の長手方向である。図4(c)に示すように、面発光素子アレイチップの端部には、制御信号が入力されるワイヤボンディングパッドが配置されており、ワイヤボンディングパッドから入力された信号により、転送部及び発光素子が駆動される。また、面発光素子アレイチップは、複数の発光素子を有している。面発光素子アレイチップ間の境界部においても、発光素子の長手方向のピッチ(2つの発光素子の中心点と中心点の間隔)は、1200dpiの解像度のピッチである略21.16μmとなっている。また、上下2列に並んだ面発光素子アレイチップは、上下の面発光素子アレイチップの発光点の間隔(図中、矢印Sで示す)が約84μm(1200dpiで4画素分、2400dpiで8画素分の各解像度の整数倍の距離)となるように配置されている。
図4(b)に示すように、面発光素子アレイ素子群201が実装された面とは反対側の駆動基板202の面には、駆動部303a、303b、及びコネクタ305が実装されている。コネクタ305の両側に配置された駆動部303a、303bは、それぞれ面発光素子アレイチップ1~15、面発光素子アレイチップ16~29を駆動する。駆動部303a、303bは、それぞれパターン304a、304bを介して、コネクタ305と接続されている。コネクタ305には、後述する制御基板415(図5参照)からの駆動部303a、303bを制御する信号線、電源電圧、グランドが接続されており、駆動部303a、303bと接続される。また、駆動部303a、303bからは、それぞれ面発光素子アレイ素子群201を駆動するための配線が駆動基板202の内層を通り、面発光素子アレイチップ1~15、面発光素子アレイチップ16~29に接続されている。
[制御基板、駆動基板の制御構成]
図4は、画像データを処理し、露光ヘッド106の駆動基板202に出力する制御基板415と、制御基板415から入力された画像データに基づいて、感光ドラム102を露光する露光ヘッド106の駆動基板202の制御ブロック図である。駆動基板202については、図4に示す駆動部303aにより制御される面発光素子アレイチップ1~15について説明する。なお、駆動部303b(図4には不図示)により制御される面発光素子アレイチップ16~29も、駆動部303aにより制御される面発光素子アレイチップ1~15と同様の動作を行う。また、説明を簡便にするために、ここでは1つの色の画像処理について説明するが、本実施例の画像形成装置では、同様の処理を4色同時に並列処理される。図4に示す制御基板415は、露光ヘッド106を制御する信号を駆動基板202に送信するためのコネクタ416を有している。コネクタ416からは、駆動基板202のコネクタ305に接続されたケーブル417、418、419を介して、それぞれ画像データ、後述するLine同期信号、制御基板415のCPU400からの制御信号が送信される。
[制御基板の構成]
制御基板415では、CPU400により、画像データの処理と印刷タイミングの処理が行われる。制御基板415は、画像データ生成部401、ラインデータシフト部402、チップデータ変換部403、チップデータシフト部404、データ送信部405、同期信号生成部406の機能ブロックから構成されている。本実施例では、画像データ生成部401は1つの集積回路(IC)により構成されているものとする。また、ラインデータシフト部402、チップデータ変換部403、チップデータシフト部404、データ送信部405、同期信号生成部406は、画像データ生成部401を有する集積回路とは異なる、1つの集積回路(IC)により構成されているものとする。なお、画像データ生成部401、ラインデータシフト部402、チップデータ変換部403、チップデータシフト部404、データ送信部405、同期信号生成部406は、集積回路(IC)内部のモジュールを示している。また、CPU400は、これらの集積回路とは異なる集積回路であり、制御基板415にはCPU400、画像データ生成部401を有する集積回路、ラインデータシフト部402等を有する集積回路、コネクタ416が実装されている。なお、画像データ生成部401、ラインデータシフト部402、チップデータ変換部403、チップデータシフト部404、データ送信部405、同期信号生成部406が1つの集積回路に含まれていてもよい。更に、画像データ生成部401、ラインデータシフト部402、チップデータ変換部403、チップデータシフト部404、データ送信部405、同期信号生成部406と、CPU400とが1つの集積回路に含まれていてもよい。以下、制御基板415での画像データが処理される順に、各機能ブロックでの処理について説明する。
(画像データ生成部)
生成手段である画像データ生成部401は、スキャナ部100又は画像形成装置に接続された外部コンピュータから受信した画像データに対して、CPU400から指示された解像度でディザリング処理を行い、プリント出力のための画像データを生成する。
(ラインデータシフト部)
CPU400は、光学センサ113により検知された色ずれ量に基づいて、主走査方向、副走査方向の画像シフト量を各々決定する。画像シフト量は、例えば、光学センサ113による色ずれ検出用パターン画像の検知結果に基づいて算出される色間の相対的な色ずれ量に基づいて、CPU400によって決定される。そして、CPU400は、補正手段であるラインデータシフト部402に画像シフト量を指示する。ラインデータシフト部402では、CPU400から指示された画像シフト量を基に、記録紙1ページ内の画像領域全域に対して、画像データ生成部401から入力された画像データ(ラインデータともいう)をシフト処理する。シフト処理により、画像の形成位置の補正が行われる。なお、ラインデータシフト部402は、記録紙1ページ内の画像領域を複数に分割し、分割された複数の画像領域毎にシフト処理を実行するようにしても良い。
(同期信号生成部)
同期信号生成部406は、感光ドラム102の回転速度に同期した信号で、感光ドラム102の回転方向の1ライン分の周期信号(以下、Line同期信号という)を生成する。CPU400は、同期信号生成部406にLine同期信号の周期を指示する。Line同期信号の周期とは、予め定められた感光ドラム102の回転速度に対して、感光ドラム102表面が回転方向(副走査方向)に、CPU400から指示された解像度に基づく画素サイズの分だけ移動する周期(1ライン周期)である。副走査方向の速度については、画像形成装置が感光ドラム102の回転速度を検知する検知部を有している場合、CPU400は、検知部の検知結果(エンコーダが出力する信号の発生周期)に基づいて、副走査方向の感光ドラム102の回転速度を算出する。そして、CPU400は、当該算出結果に基づいてLine同期信号の周期を決定する。ここでの検知部は、例えば感光ドラムの回転軸に設置したエンコーダである。一方、画像形成装置が感光ドラム102の回転速度を検知する検知部を有していない場合、次のような情報に基づいて、感光ドラム102の回転速度を算出する。すなわち、CPU400は、ユーザが操作部から入力するシートの坪量(g/cm)やシートサイズなどの紙の種類の情報に基づいて、Line同期信号の周期を決定する。
(チップデータ変換部)
チップデータ変換部403は、Line同期信号に同期して、ラインデータシフト部402より、感光ドラム102の副走査方向の1ライン分ずつ、ラインデータの読み出しを行う。そして、チップデータ変換部403は、読み出したラインデータをチップ毎のラインデータに分割するデータ処理を実行し、各面発光素子アレイチップ1~29に対応したメモリ501~529に格納する。
図6は、チップデータ変換部403の構成を示すブロック図である。図6において、同期信号生成部406から出力されるLine同期信号は、カウンタ530に入力される。カウンタ530はLine同期信号が入力されると、カウント値を0にリセットした後、不図示のクロック信号に同期して、カウンタ値をインクリメントする。チップデータ変換部403は、Line同期信号の間に、副走査方向1ライン分の画像データを読み出してラインメモリ500への書き込みと、メモリ501~529への画像データの書き込みを行う。そのため、カウンタ530は、画像データ1ライン分の画素数の2倍の数のカウント動作を行う。カウンタ530のカウント値の前半の期間を期間Tm1、カウント値の後半の期間を期間Tm2とする。READ制御部531は、カウンタ530のカウント値に応じた画像データをラインデータシフト部402から読み出す。すなわち、READ制御部531は、カウンタ530のカウント値が期間Tm1のときに、副走査方向1ライン分の画像データをラインメモリ500に格納する。また、WR制御部532は、カウンタ530のカウント値が期間Tm2のときに、ラインメモリ500に格納された副走査方向1ライン分の画像データをメモリ501~529に分割して書き込む。メモリ501~529はラインメモリ500よりも記憶容量の少ないメモリであり、チップ毎に分割されたラインデータ(分割ラインデータ)を記憶する。なお、メモリ501~529は、面発光素子アレイチップ1~29に対応して設けられているFIFO(First In First Out:先入れ先出し)メモリである。即ち、メモリ501は面発光素子アレイチップ1に対応するラインデータを記憶し、メモリ502は面発光素子アレイチップ2に対応するラインデータを記憶し、・・・メモリ529は面発光素子アレイチップ29に対応するラインデータを記憶する。
本実施例では、ラインメモリ500より、主走査方向1ライン分のラインデータを順次読み出し、まず、面発光素子アレイチップ1のラインデータを格納するメモリ501への書き込みが行われる。次に、面発光素子アレイチップ2の画像データを格納するメモリ502への書き込みが行われ、以降、面発光素子アレイチップ29の画像データを格納するメモリ529まで順次、書き込みが連続的に行われる。なお、チップデータ変換部403の後段のチップデータシフト部404では、面発光素子アレイチップ単位での副走査方向のデータシフト処理が行われる。そのため、メモリ501~529には、副走査方向10ライン分のラインデータが格納されるものとする。
(チップデータシフト部)
補正手段であるチップデータシフト部404は、次のような制御を行う。すなわち、CPU400から予め指示された面発光素子アレイチップ毎の副走査方向の画像シフト量に関するデータ(2400dpi単位)に基づいて、メモリ501~529からのラインデータの相対的な読み出しタイミングを制御する。以下、チップデータシフト部404が実行する副走査方向の画像シフト処理について具体的に説明する。
露光ヘッド106の長手方向において、偶数番目の各面発光素子アレイチップの実装位置にずれがないことが望ましい。同様に、露光ヘッド106の長手方向においても、奇数番目の各面発光素子アレイチップの実装位置にずれがないことが望ましい。また、偶数番目の各面発光素子アレイチップと奇数番目の各面発光素子アレイチップとの副走査方向の実装位置関係は2400dpi相当で所定の画素数(例えば、8画素)であることが設計上好ましい。さらに、各面発光素子アレイチップ内における発光素子列の副走査方向の配置位置が固体差を持たず一定であることが好ましい。しかしながら、面発光素子アレイチップの実装位置や発光素子列の配置位置は誤差を含み、これらの誤差が出力画像の画質の低下を招くおそれがある。
図4に示すメモリ420(ROM)には、駆動基板202に千鳥状に実装された面発光素子アレイチップ1~29の各発光素子列の副走査方向の相対的な位置関係から演算された補正データが記憶されている。例えば、メモリ420には、次のような測定データに基づく補正データが記憶されている。副走査方向の位置の基準となる面発光素子アレイチップ1の発光素子列に対し、他の面発光素子アレイチップ2~29の各発光素子列が副走査方向に2400dpi相当で何画素ずれて駆動基板202に実装されているかを示す補正データが記憶されている。測定データは、駆動基板202に面発光素子アレイチップ2~29を実装した後、測定装置によって各面発光素子アレイチップの発光素子を点灯させ、その受光結果に基づいて計測される。CPU400は、画像形成装置の電源がONされたことに応じてメモリ420から読み出した補正データをチップデータシフト部404の内部レジスタに設定する。チップデータシフト部404は、内部レジスタに設定された補正データに基づいてメモリ501~529に記憶された同一ラインを形成するためのラインデータのシフト処理を行う。例えば、面発光素子アレイチップ1の発光素子列に対して面発光素子アレイチップ2の発光素子列が2400dpi相当で副走査方向に8画素ずれて駆動基板に実装されている場合には、チップデータシフト部404は、次のような処理を行う。すなわち、チップデータシフト部404は、駆動基板202への面発光素子アレイチップ1に対応するラインデータの出力タイミングに対して、同一ラインをなす面発光素子アレイチップ2に対応するラインデータの出力タイミングを8画素分遅延させる。そのため、チップデータシフト部404は、面発光素子アレイチップ1に対応するラインデータに対して、面発光素子アレイチップ2に対応する全ラインデータをシフトさせる。
(データ送信部)
データ送信部405は、露光ヘッド106の駆動基板202に対して、上述した一連のラインデータに対するデータ処理を実行した後のラインデータを送信する。
[露光ヘッドの駆動部]
(データ受信部)
次に、露光ヘッド106の駆動部303a内部の処理について説明する。駆動部303aは、データ受信部407、PWM信号生成部411、タイミング制御部412、制御信号生成部413、駆動電圧生成部414の機能ブロックから構成されている。以下、駆動部303aでの画像データが処理される順に各機能ブロックの処理について説明する。なお、前述したように、チップデータ変換部403では、29個の面発光素子アレイチップ毎に画像データの配列を行い、以降の処理ブロックは、29チップに格納された各画像データを並列に処理する構成となっている。駆動部303aでは、面発光素子アレイチップ1~15に対応した画像データを受信し、面発光素子アレイチップ毎に並列に処理可能な回路を有するものとする。
(データ受信部)
データ受信部407は、制御基板415のデータ送信部405から送信された信号を受信する。ここで、データ受信部407、データ送信部405は、Line同期信号に同期して副走査方向のライン単位で、画像データを送受信するものとする。
(PWM信号生成部、タイミング制御部、制御信号生成部、駆動電圧生成部)
PWM信号生成部411では、データ受信部407から入力された画素毎のデータ値に応じて面発光素子アレイチップが1画素区間内で発光する発光時間に対応したパルス幅に変換したパルス幅信号(以下、PWM信号という)を生成する。PWM信号を出力するタイミングは、タイミング制御部412により制御される。タイミング制御部412は、制御基板415の同期信号生成部406で生成されたLine同期信号より、各画素の画素区間に対応した同期信号を生成し、PWM信号生成部411に出力する。駆動電圧生成部414は、PWM信号に同期して、面発光素子アレイチップを駆動する駆動電圧を生成する。なお、駆動電圧生成部414は、CPU400によって所定の光量となるように出力信号の電圧レベルを5V中心に調整可能な構成とする。本実施例では、各面発光素子アレイチップは、同時に4つの発光素子を独立して駆動できる構成となっている。駆動電圧生成部414は、面発光素子アレイチップ毎に駆動信号4ライン、露光ヘッド106全体では、千鳥状構成の1ライン(15チップ)×4=60ラインに駆動信号を供給する。各面発光素子アレイチップに供給される駆動信号は、ΦW1~ΦW4とする(図11参照)。一方、後述するシフトサイリスタ(図11参照)の動作により、順次、面発光素子チップアレイが駆動される。制御信号生成部413は、タイミング制御部412で生成された画素区間に対応する同期信号より、画素毎にシフトサイリスタを転送するための制御信号Φs、Φ1、Φ2を生成する(図11参照)。
[駆動電圧生成部の構成]
図7は、駆動電圧生成部414の回路構成を示す模式図である。上述したように、駆動電圧生成部414では、PWM信号生成部411から出力されるPWM信号に同期して面発光素子アレイチップ1~15を駆動する駆動電圧を生成し、各面発光素子アレイチップ1~15に供給する。図7に示すように、駆動電圧生成部414は、デジタル信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換制御回路であるDAC1100、1101、DAC1111~1125、スイッチ素子1151~1165を有している。第2の光量制御部であるDAC1100、第3の光量制御部であるDAC1101は、露光ヘッド106全体の光量を制御するためのDACである。DAC1100、1101は、入力される電源電圧から、第1の光量制御部であるDAC1111~1125が各面発光素子アレイチップ1~25に駆動電圧を供給するための制御電圧を生成する。そして、DAC1100、1101は、アナログ配線1102、1103を介して、面発光素子アレイチップ1~15に対応して設けられた、各面発光素子アレイチップ1~15の光量調整を行うDAC1111~1125に対して、生成した制御電圧を供給する。以下では、DAC1100から供給される制御電圧を第1の電圧、DAC1101から供給される制御電圧を第2の電圧とする。また、第1の電圧と第2の電圧の大小関係は、後述するように、第1の電圧>第2の電圧とする。
DAC1111~1125は、面発光素子アレイチップ1~15に対応して設けられ、各面発光素子アレイチップの面発光素子を発光させるための駆動電圧を出力する。出力する駆動電圧は、DAC1100から供給される第1の電圧、DAC1101から供給される第2の電圧、各DAC1111~1125にCPU400から設定される、出力する駆動電圧に応じた設定値(第1の指示値)に基づいて生成される。前述したように、面発光素子アレイチップ1~15は、同一の駆動電圧を供給されても面発光素子アレイチップ毎に発光光量が異なる。そのため、各DAC1111~1125には、CPU400から通信ライン(不図示)を介して駆動電圧に応じた設定値が設定されるものとする。同一の面発光素子アレイチップ内では、面発光素子毎の光量のバラツキが小さいため、面発光素子アレイチップ1~15毎に設けたDAC1111~1125により、面発光素子アレイチップ内の面発光素子の光量が制御される。また、DAC1111~1125の駆動電圧を出力する出力部は、スイッチ素子1151~1165がオンしたときに流れる電流により、出力している駆動電圧が変動しないように、ボルテージフォロア等の電圧ドライブ回路(不図示)を有しているものとする。生成された駆動電圧は、スイッチ素子1151~1165を介して、各面発光素子アレイチップ1~15に供給される。スイッチ素子1151~1165は、各面発光素子アレイチップ1~15において、4つの発光素子を同時に発光させるため、それぞれ内部に4つの接点、1151a~1151d、・・、1165a~1165dを有している。末尾のa、b、c、dは、それぞれ上述した各面発光素子アレイチップ1~15に供給される駆動信号ΦW1~ΦW4に対応する。スイッチ素子1151~1165の各接点は、PWM信号生成部411より出力されたPWM信号によってオン又はオフされる。PWM信号に応じて生成された駆動電圧のパルス信号は、スイッチ素子1151、1152~1165の各接点に接続された配線1131a~1131d、1132a~1132d、・・1145a~1145dを介して各面発光素子アレイチップに供給される。このような動作によって、面発光素子アレイチップ1~15毎に駆動電圧の電圧レベルが制御されたパルス信号が各面発光素子アレイチップ1~15に供給される。
[DACの回路構成]
図8は、本実施例のDACの回路構成の一例を示す模式図である。図8に示すDACは、電圧が入力される入力部1200、1201、電圧が出力される出力部1203、63個の分圧抵抗で構成されるラダー抵抗回路1204、64個のスイッチ接点で構成されるセレクタ回路1205を有する6ビットのDACである。前述したDAC1111~1125の場合には、入力部1200には、第1の電圧が入力され、入力部1201には第2の電圧が入力され、出力部1203からは駆動電圧がスイッチ素子1151~1165に出力される。また、DAC1100、1101においては、入力部1200には電源電圧が入力され、入力部1201にはグランドが接続され、出力部1203からは、それぞれ第1の電圧、第2の電圧が出力される。
抵抗部であるラダー抵抗回路1204は、互いに等しい抵抗値を有する63個の抵抗が直列に接続された回路である。各抵抗間の電圧は、例えばDAC1111~1125の場合には、入力部1200から入力された第1の電圧と入力部1201から入力された第2の電圧を63個の抵抗で等分割した電圧となる。なお、ここでは、各抵抗の抵抗値は、同じ抵抗値としているが、公差の範囲内で抵抗値に差分があってもよい。また、必ずしもすべての抵抗の抵抗値が同一である必要はなく、複数の抵抗の中には抵抗値に公差よりも大きい差分があってもよく、それらの抵抗の中には抵抗値が同一のものを含んでもよい。その場合、CPU400は出力する電圧が目標電圧となるように各抵抗の抵抗値に応じて使用する抵抗を選択する。
一方、セレクタ部であるセレクタ回路1205は、64個のスイッチ接点を有しており、図8に示すように、ラダー抵抗回路1204の各抵抗の端子に1対1に対応するように、64個のスイッチ接点がそれぞれ接続された構成となっている。そして、CPU400からの指示値(0~63)に応じて、セレクタ回路1205の該当するスイッチ接点がオンすることにより、出力部1203から出力される出力電圧が決定される。例えば、CPU400から指示値”0”が入力されると、セレクタ回路1205の入力部1201に最も近いスイッチ接点がオンし、指示値”1”が入力されると、入力部1201から2番目に近いスイッチ接点がオンされる。同様に、CPU400から指示値”63”が入力されると、セレクタ回路1205の入力部1200に最も近いスイッチ接点がオンされる。
DAC1100が出力する第1の電圧、DAC1101が出力する第2の電圧、DAC1111~1125が各面発光素子アレイチップ1~25に供給される出力電圧(駆動電圧)は、次の(式1)~(式3)により算出することができる。
第1の電圧=電源電圧×(第1の電圧設定値÷63)・・・(式1)
第2の電圧=電源電圧×(第2の電圧設定値÷63)・・・(式2)
各面発光素子アレイチップの出力電圧=(第1の電圧―第2の電圧)×(面発光素子アレイチップ毎のDAC設定値÷63)+第2の電圧・・・(式3)
ここで第1の電圧設定値とは、CPU400からDAC1100に設定される第1の電圧に応じた電圧設定値(第2の指示値)であり、第2の電圧設定値とは、CPU400からDAC1101に設定される第2の電圧に応じた電圧設定値(第3の指示値)である。また、各面発光素子アレイチップの出力電圧とは、DAC1111~1125から面発光素子アレイチップ1~25に出力される駆動電圧である。面発光素子アレイチップ毎のDAC設定値とは、CPU400から各DAC1111~1125に指示される駆動電圧に応じた設定値(指示値)である。
[DACの出力電圧を決定する制御シーケンス]
図9は、DAC1100、1101、1111~1125の出力電圧を設定するための制御シーケンスを示すフローチャートである。図9に示す処理は、本実施例の画像形成装置において画像形成動作が開始される際に起動され、CPU400により実行される。なお、メモリ420には、上述した、出荷前の工場の検査工程において、調整目標光量と各面発光素子アレイチップの発光光量との差を検知し、各面発光素子アレイチップ毎に調整目標値の光量出力が得られる駆動電圧データVxが格納されているものとする。
ステップ(以下、Sという)1301では、CPU400は、メモリ420から、各面発光素子アレイチップ1~29の駆動電圧データVx(x=1~29)を読み出す。前述したように駆動電圧データVxは、各面発光素子アレイチップ1~29を所定の目標光量で発光する際に必要となる駆動電圧を示すデータである。S1302では、CPU400は、各面発光素子アレイチップ1~29の駆動電圧データの中で、最も光量が低い面発光素子アレイチップの駆動電圧、すなわちメモリ420に格納されている駆動電圧データのうちの最大値を、第1の電圧として決定する。そして、CPU400は、上述した(式1)より、電源電圧、決定した第1の電圧に基づいて、DAC1100に設定する第1の電圧設定値を算出する。なお、面発光素子アレイチップの光量が低いほど、他の面発光素子アレイチップと同じ光量にするためには、駆動電圧を高くする必要がある。S1303では、CPU400は、各面発光素子アレイチップ1~29の駆動電圧データの中で、最も光量が高い面発光素子アレイチップの駆動電圧、すなわちメモリ420に格納されている駆動電圧データのうちの最小値を、第2の電圧として決定する。そして、CPU400は、上述した(式2)より、電源電圧、決定した第2の電圧に基づいて、DAC1101に設定する第2の電圧設定値を算出する。なお、面発光素子アレイチップの光量が高いほど、他の面発光素子アレイチップと同じ光量にするためには、駆動電圧を低くする必要がある。
S1304では、CPU400は、第1の電圧、第2の電圧、各面発光素子アレイチップ1~29の駆動電圧データVxに基づいて、以下の(式4)、(式5)により各面発光素子アレイチップに対応したDAC設定値を算出する。
DAC分解能=(第1の電圧-第2の電圧)÷63・・・(式4)
チップ個別のDAC設定値=(駆動電圧データVx-第2の電圧)÷DAC分解能・・・(式5)
S1305では、CPU400は、算出した第1の電圧設定値、第2の電圧設定値、面発光素子アレイチップ個別のDAC設定値を、それぞれDAC1100、1101、1111~1125に設定し、処理を終了する。
なお、S1302、S1303の処理において、第1の電圧と第2の電圧を、メモリ420に記憶されている工場調整時の面発光素子アレイチップの駆動電圧データVxと同一の値を設定した場合には、面発光素子は工場調整時と同一光量で制御される。一方、画像形成時の条件に応じて露光ヘッド106全体の光量を必要とされる光量(以下、制御光量という)に制御する場合、CPU400は、以下の(式6)、(式7)により第1の電圧、及び第2の電圧を算出する。
第1の電圧=駆動電圧最大値Vmax×制御光量÷工場調整光量・・・(式6)
第2の電圧=駆動電圧最小値Vmin×制御光量÷工場調整光量・・・(式7)
ここで、駆動電圧最大値Vmaxは、メモリ420に格納されている各面発光素子アレイチップの駆動電圧データのうちの駆動電圧の最大電圧値である。また、駆動電圧最小値Vminは、メモリ420に格納されている各面発光素子アレイチップの駆動電圧データのうちの駆動電圧の最小電圧値である。工場調整光量は、出荷前の工場の検査工程で調整されたときの所定の光量である。
(式6)、(式7)の演算を、S1302、S1303の処理で行うことにより、制御光量における第1の電圧と第2の電圧が決定される。これにより、露光ヘッド106内の最大光量となる面発光素子アレイチップの光量と、最小光量となる面発光素子アレイチップの光量とが、制御したい光量レベルとなる。なお、本実施例の構成においては、露光ヘッド106全体の光量を制御する場合、各面発光素子アレイチップ個別の調整を行うDAC1101~1125の設定を変えることなく、第1の電圧、第2の電圧の設定を制御だけで光量制御を行うことが可能となる。例えば、工場調整時における第1の電圧が4.4V、第二の電圧が3.6V、ある面発光素子アレイチップの駆動電圧が4.0Vの場合を例に挙げて説明する。この場合、該当の面発光素子アレイチップの駆動電圧は、第1の電圧と第2の電圧のちょうど中間の電圧値になるため、面発光素子アレイチップ毎に設定される6ビットのDAC設定値は”32”となる。露光ヘッド106全体の光量を下げるように制御する場合には、例えば第1の電圧を2.2V、第2の電圧を1.8Vに変更する。この場合、該当の面発光素子アレイチップの駆動電圧は、DACの設定値を”32”にした状態のままで、第1の電圧(2.2V)と第2の電圧(1.8V)のちょうど中間の電圧である2.0Vとなる。すなわち、各面発光素子アレイチップの駆動電圧は、相対的に同じ比率で制御されることになる。そのため、S1304の各DAC設定値の決定、S1305の各DAC設定値の設定については、電源オンした後の最初の光量設定フローで実行すれば、以降の処理では省略することが可能となる。例えば、画像形成装置の機内昇温等の要因によって、高頻度に光量の制御を行う場合には、S1302、S1303の処理において、第1の電圧と第2の電圧のみを決定し、S1305の処理において、DAC1100、1101にDAC設定値を設定すればよい。これにより、露光ヘッド106全体の光量バラツキを補正しつつ、露光ヘッド106全体の光量を制御可能となり、面発光素子アレイチップ個別にDAC設定値を設定する際の通信やDACの応答速度に起因する光量切り換え時間を大幅に短縮することができる。
また、本実施例では、面発光素子アレイチップを電圧駆動する駆動方式において、印加する電圧レベルを制御することで光量を制御する例について説明した。電流駆動により光量を制御する駆動方式についても、DAC1100、1101の出力電圧に応じて駆動電流値が決まるように電流源が構成されていれば、面発光素子アレイチップ個別に制御することで、光量調整が可能となる。なお、駆動電圧や駆動電流に対して、面発光素子アレイチップの光量が比例関係にない(例えば、駆動電圧が2V以上で発光し、2V~5Vまで光量が線形に増加する)場合の面発光素子アレイチップには、次のような演算処理を行うことで光量制御が可能になる。すなわち、光量ゼロになるときの電圧V0(この場合は2V)を予めメモリ420に記憶しておき、上述した(式6)、(式7)を、以下の(式8)、(式9)に変更することにより、より高精度に光量制御可能となる。
第1の電圧=(駆動電圧最大値max-電圧V0)×制御光量÷工場調整光量+電圧V0・・・(式8)
第2の電圧=(駆動電圧最大値min-電圧V0)×制御光量÷工場調整光量+電圧V0・・・(式9)
[DACの回路構成例]
DACの回路構成については、ラダー抵抗回路1204、セレクタ回路1205を用いた6ビットのDAC構成を例に説明したが、必要とする精度に応じてビット数を決めればよく、6ビットである必要は必ずしもない。また、ラダー抵抗回路1204、セレクタ回路1205を用いない、その他の方式のDACを用いてもよい。図10は、PWM方式によるDACの回路構成を示す模式図である。図10(a)は、上述した第1の電圧及び第2の電圧を制御するDAC1100、1101に適用可能なDACの回路構成の一例を示す回路図である。図10(a)において、PWM生成部1401で生成されたPWM信号(第2の指示値、第3の指示値に相当)は、スイッチ部であるFET1402のゲート端子に入力される。FET1402は、PWM信号のDuty(デューティ)に応じて、スイッチング動作を行う。FET1402がオン時には、電源電圧がFET1402を介して、抵抗及びコンデンサで構成された平滑部である平滑回路1403に入力され、入力された電源電圧は平滑回路1403によって平滑化される。そして、平滑化された電圧は、出力部であるボルテージフォロア1404により配線1405(図7のアナログ配線1102、1103に相当)を介して出力される。図10(a)に示す回路構成では、電源電圧に対して、PWM信号のオン状態の比率に応じたアナログ電圧が出力される。図10(b)は、各面発光素子アレイチップ1~29の駆動電圧を個別に調整するDAC1111~1125に適用可能なDACの回路構成の一例を示す回路図である。図10(b)において、入力部1416から第1の電圧が入力され、入力部1417から第2の電圧が入力される。PWM生成部1411で生成されたPWM信号(第3の指示値に相当)は、スイッチング素子であるFET1412のゲート端子に入力される。FET1412は、PWM信号のDutyに応じて、スイッチング動作を行う。抵抗及びコンデンサで構成される平滑回路1413は、FET1412がオン時に入力される第1の電圧と、オフ時に入力される第2の電圧を平滑化する。そして、平滑化された電圧は、出力部であるボルテージフォロア1414により配線1415を介して出力される。このように、PWM方式においても、上述したラダー抵抗を用いた方式と同様に、露光ヘッド106全体の光量制御と、面発光素子アレイチップ個別の光量制御が可能となる。
[SLED回路の説明]
図11は、本実施例の自己走査型発光素子(Self-Scanning LED:SLED)チップアレイの一部分を抜き出した等価回路である。図11において、Ra、Rgはそれぞれアノード抵抗、ゲート抵抗であり、Tnはシフトサイリスタ、Dnは転送ダイオード、Lnは発光サイリスタを示す。また、Gnは、対応するシフトサイリスタTn、及びシフトサイリスタTnに接続されている発光サイリスタLnの共通ゲートを表している。ここで、nは2以上の整数とする。Φ1は奇数番目のシフトサイリスタTの転送ライン、Φ2は偶数番目のシフトサイリスタTの転送ラインである。ΦW1~ΦW4は発光サイリスタLの点灯信号ラインであり、それぞれ抵抗RW1~RW4と接続されている。VGKはゲートラインであり、Φsはスタートパルスラインである。図11に示すように、1個のシフトサイリスタTnに対し、発光サイリスタはL4n-3~L4nまでの4個が接続されており、同時に4個の発光サイリスタL4n-3~L4nが点灯可能な構成となっている。
[SLED回路の動作]
次に、図11に示すSLED回路の動作について説明する。なお、図11の回路図において、ゲートラインVGKには5Vが印加されているものとし、転送ラインΦ1、Φ2、及び点灯信号ラインΦW1~ΦW4に入力される電圧も、同じく5Vとする。図11において、シフトサイリスタTnがオン状態にあるとき、シフトサイリスタTn、及びシフトサイリスタTnに接続されている発光サイリスタLnの共通ゲートGnの電位は約0.2Vまで引き下げられる。発光サイリスタLnの共通ゲートGnと発光サイリスタLn+1の共通ゲートGn+1との間は、結合ダイオードDnで接続されているため、結合ダイオードDnの拡散電位にほぼ等しい電位差が発生する。本実施例では、結合ダイオードDnの拡散電位は約1.5Vであるので、発光サイリスタLn+1の共通ゲートGn+1の電位は、発光サイリスタLnの共通ゲートGnの電位の0.2Vに、拡散電位の1.5Vを加えた1.7V(=0.2V+1.5V)となる。以下、同様に、発光サイリスタLn+2の共通ゲートGn+2の電位は3.2V(=1.7V+1.5V)、発光サイリスタLn+3(不図示)の共通ゲートGn+3(不図示)の電位は4.7V(=3.2V+1.5V)となる。ただし、発光サイリスタLn+4の共通ゲートGn+4以降の電位は、ゲートラインVGKの電圧が5Vであり、これ以上の高い電圧にはならないので、5Vとなる。また、発光サイリスタLnの共通ゲートGnより前(図11の共通ゲートGnよりも左側)の共通ゲートGn-1の電位については、結合ダイオードDn-1が逆バイアス状態になっているため、ゲートラインVGKの電圧がそのまま印加され、5Vとなっている。
図12(a)は、上述したシフトサイリスタTnがオン状態のときの各発光サイリスタLnの共通ゲートGnのゲート電位の分布を示す図であり、共通ゲートGn-1、Gn、Gn+1・・・は、図11中の発光サイリスタLの共通ゲートを指している。また、図12(a)の縦軸は、ゲート電位を示す。各シフトサイリスタTnがオンするために必要な電圧(以下、しきい値電圧と表記)は、各々の発光サイリスタLnの共通ゲートGnのゲート電位に拡散電位(1.5V)を加えたものと、ほぼ同じ電位である。シフトサイリスタTnがオンしているとき、同じシフトサイリスタTnの転送ラインΦ2のラインに接続されているシフトサイリスタの中で、共通ゲートのゲート電位が最も低いのはシフトサイリスタTn+2である。シフトサイリスタTn+2に接続されている発光サイリスタLn+2の共通ゲートGn+2の電位は、先に説明したように3.2V(=1.7V+1.5V)(図12(a))である。したがって、シフトサイリスタTn+2のしきい値電圧は4.7V(=3.2V+1.5V)となる。しかしながら、シフトサイリスタTnがオンしているため、転送ラインΦ2の電位は約1.5V(拡散電位)に引き込まれており、シフトサイリスタTn+2のしきい値電圧より低いために、シフトサイリスタTn+2はオンすることができない。同じ転送ラインΦ2に接続されている他のシフトサイリスタは、シフトサイリスタTn+2よりもしきい値電圧が高いため、同様にオンすることができず、シフトサイリスタTnのみがオン状態を保つことができる。
また、転送ラインΦ1に接続されているシフトサイリスタについては、しきい値電圧が最も低い状態であるシフトサイリスタTn+1のしきい値電圧は3.2V(=1.7V+1.5V)である。そして、次にしきい値電圧の低いシフトサイリスタTn+3(図11では不図示)は6.2V(=4.7V+1.5V)である。この状態で、転送ラインΦ1に5Vが入力されると、シフトサイリスタTn+1のみがオン状態に遷移できる。この状態では、シフトサイリスタTnとシフトサイリスタTn+1が同時にオンした状態である。そのため、シフトサイリスタTn+1から図11の回路図中、右側に設けられたシフトサイリスタTn+2、Tn+3等のゲート電位は、各々、拡散電位(1.5V)分、引き下げられる。ただし、ゲートラインVGKの電圧が5Vであり、発光サイリスタLの共通ゲートの電圧はゲートラインVGKの電圧で制限されるため、シフトサイリスタTn+5より右側のゲート電位は5Vとなる。図12(b)は、このときの各共通ゲートGn-1~Gn+4のゲート電圧分布を示す図であり、縦軸はゲート電位を示す。この状態で、転送ラインΦ2の電位を0Vに下げると、シフトサイリスタTnがオフし、シフトサイリスタTnの共通ゲートGnの電位がVGK電位まで上昇する。図12(c)は、このときのゲート電圧分布を示す図であり、縦軸はゲート電位を示す。こうして、シフトサイリスタTnからシフトサイリスタTn+1へのオン状態の転送が完了する。
[発光サイリスタの発光動作]
次に、発光サイリスタの発光動作に関して説明する。シフトサイリスタTnのみがオンしているとき、発光サイリスタL4n-3~L4nまでの4個の発光サイリスタのゲートはシフトサイリスタTnの共通ゲートGnに共通に接続されている。そのため、発光サイリスタL4n-3~L4nのゲート電位は、共通ゲートGnと同じ0.2Vである。したがって、各々の発光サイリスタのしきい値は1.7V(=0.2V+1.5V)であり、発光サイリスタの点灯信号ラインΦW1~ΦW4から、1.7V以上の電圧が入力されれば、発光サイリスタL4n-3~L4nは点灯可能である。したがって、シフトサイリスタTnがオンしているときに、点灯信号ラインΦW1~ΦW4に点灯信号を入力することにより、発光サイリスタL4n-3~L4nまでの4個の発光サイリスタを選択的に発光させることが可能である。このとき、シフトサイリスタTnの隣のシフトサイリスタTn+1の共通ゲートGn+1の電位は1.7Vであり、共通ゲートGn+1にゲート接続している発光サイリスタL4n+1~4n+4のしきい値電圧は3.2V(=1.7V+1.5V)となる。点灯信号ラインΦW1~ΦW4から入力される点灯信号は5Vであるので、発光サイリスタL4n-3~4nの点灯パターンと同じ点灯パターンで、発光サイリスタL4n+1~L4n+4も点灯しそうである。ところが、発光サイリスタL4n-3~L4nまでの方がしきい値電圧が低いため、点灯信号ラインΦW1~ΦW4から点灯信号が入力された場合には、発光サイリスタL4n+1~L4n+4よりも早くオンする。一旦、発光サイリスタL4n-3~L4nがオンすると、接続されている点灯信号ラインΦW1~ΦW4が約1.5V(拡散電位)に引き下げられる。そのため、点灯信号ラインΦW1~ΦW4の電位が、発光サイリスタL4n+1~L4n+4のしきい値電圧よりも低くなるため、発光サイリスタL4n+1~L4n+4はオンすることができない。このように、1個のシフトサイリスタTに複数の発光サイリスタLを接続することで、複数個の発光サイリスタLを同時点灯させることができる。
図13は、図11に示すSLED回路の駆動信号のタイミングチャートである。図13では、上から順に、ゲートラインVGK、スタートパルスラインΦs、奇数番目、偶数番目のシフトサイリスタの転送ラインΦ1、Φ2、発光サイリスタの点灯信号ラインΦW1~ΦW4の駆動信号の電圧波形を表している。なお、各駆動信号は、オン時の電圧は5V、オフ時の電圧は0Vである。また、図13の横軸は時間を示す。また、Tcは、クロック信号Φ1の周期を示し、Tc/2は、周期Tcの半分(=1/2)の周期を示す。
ゲートラインVGKには常に5Vが供給される。また、奇数番目のシフトサイリスタ用のクロック信号Φ1、偶数番目のシフトサイリスタ用のクロック信号Φ2が同じ周期Tcにて入力され、スタートパルスラインの信号Φsは5Vが供給されている。奇数番目のシフトサイリスタ用のクロック信号Φ1が最初に5Vになる少し前に、ゲートラインVGKに電位差をつけるために、スタートパルスラインの信号Φsは0Vに落とされる。これにより、最初のシフトサイリスタTn-1のゲート電位が5Vから1.7Vに引き込まれ、しきい値電圧が3.2Vになって、転送ラインΦ1による信号でオンできる状態になる。転送ラインΦ1に5Vが印加され、最初のシフトサイリスタTn-1がオン状態に遷移してから少し遅れて、スタートパルスラインΦsに5Vが供給され、以降、スタートパルスラインΦsには5Vが供給され続ける。
転送ラインΦ1と転送ラインΦ2は互いのオン状態(ここでは5V)が重なる時間Tovを持ち、略相補的な関係になるように構成される。発光サイリスタ点灯用信号ラインΦW1~ΦW4は、転送ラインΦ1、Φ2の周期の半分の周期で送信され、対応するシフトサイリスタがオン状態のときに、5Vが印加されると点灯する。例えば期間aでは同一のシフトサイリスタに接続されている4つの発光サイリスタが全て点灯している状態であり、期間bでは3つの発光サイリスタが同時点灯している。また、期間cでは全ての発光サイリスタは消灯状態であり、期間dでは2つの発光サイリスタが同時点灯している。期間eでは点灯する発光サイリスタは1つのみである。
本実施例では1個のシフトサイリスタに接続する発光サイリスタの数は4個としているがこれに限ったものではなく、用途に応じて4個より少なくても多くてもよい。なお、上述した回路では各サイリスタのカソードを共通とする回路について説明したが、アノード共通回路でも適宜極性を反転することで適用可能である。
[面発光サイリスタの構造]
図14は、本実施例の面発光サイリスタ部の概略図である。図14(a)は、メサ(台形)構造922に形成された発光素子が複数配列されている発光素子アレイの平面図(模式図)である。図14(b)は、図14(a)に示すB-B線で、メサ構造922に形成された発光素子を切断したときの断面概略図である。発光素子が形成されたメサ構造922は、所定のピッチ(発光素子間の間隔)(例えば1200dpiの解像度の場合には略21.16μm)で配置されており、各メサ構造922は、素子分離溝924により互いに分離されている。
図14(b)において、900は第一伝導型の化合物半導体基板、902は基板900と同じ第一伝導型のバッファ層、904は第一伝導型の二種類の半導体層の積層で構成される分布ブラッグ反射(DBR)層である。また、906は第1の第一伝導型の半導体層、908は第一伝導型とは異なる第1の第二伝導型の半導体層、910は第2の第一伝導型の半導体層、912は第2の第二伝導型の半導体層である。図14(b)に示すように、半導体層906、908、910、912の、伝導型の異なる半導体を交互に積層することで、pnpn型(又はnpnp型)のサイリスタ構造を形成している。本実施例では、基板900にはn型のGaAs基板を用い、バッファ層902にはn型のGaAs層又はn型のAlGaAs層、DBR層904にはn型の高Al組成のAlGaAsと低Al組成のAlGaAsの積層構造を用いている。DBR層の上の第1の第一伝導型の半導体層906にはn型のAlGaAs、第1の第二伝導型の半導体層908にはp型AlGaAsを用いている。また、第2の第一伝導型の半導体層910にはn型のAlGaAs、第2の第二伝導型の半導体層912にはp型のAlGaAsを用いている。
また、メサ構造型の面発光素子では、電流狭窄機構を用い、電流をメサ構造922側面に流さないようにすることで発光効率を向上させている。ここで、本実施例における電流狭窄機構について説明する。図14(b)に示すように、本実施例では第2の第二伝導型の半導体層912であるp型のAlGaAsの上に、p型のGaP層914を形成し、更にその上にn型の透明導電体であるITO層918を形成している。p型のGaP層914は、透明導電体のITO層918と接触する部分の不純物濃度を十分高く形成しておく。発光サイリスタに対して順バイアスを加えたとき(例えば裏面電極926を接地し、表面電極920に正電圧を加えたとき)、p型のGaP層914は、透明導電体のITO層918と接触する部分の不純物濃度を十分高く形成されているためトンネル接合となる。その結果、電流が流れる。このような構造により、p型のGaP層914は、n型透明導電体のITO層918と接触する部分に電流を集中させ、電流狭窄機構を形成している。なお、本実施例においては、ITO層918とp型のAlGaAs層912との間に層間絶縁層916を設けている。ところが、n型のITO層918とp型のAlGaAs層912で形成される付設ダイオードは、発光サイリスタの順方向バイアスに対して逆バイアスになっており、順バイアスしたときに、トンネル接合部以外は基本的に電流が流れない。そのため、n型のITO層918とp型のAlGaAs層912で形成される付設ダイオードの逆方向耐圧が必要な用途に対して十分であれば、省略することも可能である。このような構成により、p型のGaP層914とn型の透明導電体のITO層918とが接触する部分とほぼ同等な部分の下部の半導体積層部が発光し、DBR層904によってそのほとんどの発光が基板900と反対側に反射される。
本実施例における露光ヘッド106は、解像度に応じて発光点の密度(発光素子間の間隔)が決定される。面発光素子アレイチップ内部の各面発光素子は、素子分離溝924によってメサ構造922に分離され、例えば1200dpiの解像度で画像形成を行う場合は、隣接する発光素子(発光点)の素子中心間の間隔は21.16μmとなるように配列される。
以上、各面発光素子アレイチップのうちの最大、最小光量の面発光素子アレイチップの駆動電圧に基づいて、2つの基準電圧(第1の電圧、第2の電圧)を決定し、基準電圧に基づいて、各面発光素子アレイチップのDACを駆動する方式について説明した。これにより、各面発光素子アレイチップの発光光量のバラツキを高精度に補正しつつ、DACの回路規模を小さくすることが可能となる。例えば、発光素子アレイチップのバラツキが±16%(バラツキ幅(レンジ)が32%)ある場合においても、6bit(64段階)のDACを用いれば0.5%(=32%/64)の分解能で補正可能となる。更に、露光ヘッド全体の光量制御を共通のDAC1100、1101で行うことで、面発光素子アレイチップ個別のDACの制御分解能を低下させることなく、面発光素子アレイチップ間の濃度差の発生を防ぐことが可能となる。露光ヘッド全体の光量制御を行う場合は、面発光素子アレイチップ個別のDAC設定を再設定する必要がないことから、短時間で光量の切替えが可能となり、画像形成装置全体の生産性を落とすことなく、光量を切り替えることができる。
なお、本実施例では、面発光素子アレイチップを配列した露光ヘッドを例に説明した。本発明は、複数の発光素子から構成されるレーザ走査方式の露光手段に対しても、同様に有効である。特にビーム数の多いVCSEL(面発光レーザ)を用いた露光手段においても、光出力の近いビームを一つのグループとし、そのグループに対して共通となる2つの基準電圧と、発光素子個別のDACを用いることで同様の効果を奏することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、回路規模の増大を抑えるとともに、半導体チップ毎の光量バラツキを高精度に制御することができる。
1~29 面発光素子アレイチップ
106 露光ヘッド
400 CPU
414 駆動電圧生成部
1100 DAC
1101 DAC
1111~1125 DAC
1204 ラダー抵抗
1205 セレクタ回路

Claims (10)

  1. 感光体と、
    複数の面発光素子を有し、前記面発光素子により前記感光体を露光する露光手段と、
    画像データを前記露光手段に出力し、画像形成を制御する制御手段と、
    を備える画像形成装置であって、
    前記露光手段は、前記感光体を露光する複数の前記面発光素子を有する複数の面発光素子アレイチップと、前記面発光素子を発光させるための駆動電圧を前記面発光素子アレイチップに出力する出力部と、を有し、
    前記出力部は、各々の前記面発光素子アレイチップに対応して設けられ、前記駆動電圧を出力する第1の光量制御部と、前記第1の光量制御部に前記面発光素子アレイチップに出力する前記駆動電圧の最大電圧を出力する第2の光量制御部と、前記第1の光量制御部に前記面発光素子アレイチップに出力する前記駆動電圧の最小電圧を出力する第3の光量制御部と、を有し、
    前記第1の光量制御部は、複数の抵抗が直列に接続され、入力された電圧を分圧する抵抗部と、前記複数の抵抗の各々の端子に対応して設けられ、前記制御手段からの指示に応じて接続、又は切断することにより、前記第2の光量制御部から出力された前記最大電圧と、前記第3の光量制御部から出力された前記最小電圧との間の電圧を、前記抵抗部の抵抗により分圧した電圧を出力するための複数のスイッチを有するセレクタ部と、を有し、
    前記制御手段は、前記面発光素子アレイチップの発光光量に応じて、各々の前記第1の光量制御部の前記セレクタ部の前記スイッチを制御し、各々の前記面発光素子アレイチップに前記駆動電圧を出力することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2の光量制御部は、前記最大電圧を出力するために、複数の抵抗が直列に接続され、入力された基準電圧を分圧する抵抗部と、前記複数の抵抗の各々の端子に対応して設けられ、接続、又は切断することにより、前記抵抗部の抵抗により分圧した電圧を出力するための複数のスイッチを有するセレクタ部と、を有し、
    前記第3の光量制御部は、前記最小電圧を出力するために、複数の抵抗が直列に接続され、入力された基準電圧を分圧する抵抗部と、前記複数の抵抗の各々の端子に対応して設けられ、接続、又は切断することにより、前記抵抗部の抵抗により分圧した電圧を出力するための複数のスイッチを有するセレクタ部と、を有し、
    前記制御手段は、前記第1の光量制御部から前記面発光素子アレイチップに出力する前記最大電圧、及び前記最小電圧に応じて、前記第2の光量制御部及び前記第3の光量制御部の、それぞれの前記セレクタ部の前記スイッチの制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の光量制御部の前記抵抗部の前記複数の抵抗、前記第2の光量制御部の前記抵抗部の前記複数の抵抗、及び前記第3の光量制御部の前記抵抗部の前記複数の抵抗は、それぞれ同一の抵抗値を有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記露光手段は、記憶部を有し、
    前記記憶部には、各々の前記面発光素子アレイチップの前記面発光素子を所定の光量で発光させるときに、前記面発光素子アレイチップに対応する前記第1の光量制御部が前記面発光素子アレイチップに供給する駆動電圧が記憶されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、画像形成を開始する際には、
    前記第2の光量制御部の前記セレクタ部の前記スイッチのうちの、前記記憶部に記憶された前記駆動電圧のうちの最大の駆動電圧に応じたスイッチのみを接続することにより、前記第2の光量制御部から前記第1の光量制御部に前記最大電圧を出力し、
    前記第3の光量制御部の前記セレクタ部の前記スイッチのうちの、前記記憶部に記憶された前記駆動電圧のうちの最小の駆動電圧に応じたスイッチのみを接続することにより、前記第3の光量制御部から前記第1の光量制御部に前記最小電圧を出力し、
    各々の前記第1の光量制御部の前記セレクタ部の前記スイッチのうちの、前記記憶部に記憶された各々の前記第1の光量制御部が対応する前記面発光素子アレイチップに供給する前記駆動電圧に応じたスイッチのみを接続することにより、前記第1の光量制御部から前記面発光素子アレイチップに前記駆動電圧を出力することを特徴とすることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、各々の前記面発光素子アレイチップの光量を同一光量に設定する場合には、前記第2の光量制御部及び前記第3の光量制御部が前記同一光量に応じた最大電圧及び最小電圧を出力するように、前記セレクタ部の前記スイッチのみを制御することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 感光体と、
    複数の面発光素子を有し、前記面発光素子により前記感光体を露光する露光手段と、
    画像データを前記露光手段に出力し、画像形成を制御する制御手段と、
    を備える画像形成装置であって、
    前記露光手段は、前記感光体を露光する複数の前記面発光素子を有する複数の面発光素子アレイチップと、前記面発光素子を発光させるための駆動電圧を前記面発光素子アレイチップに出力する出力部と、を有し、
    前記出力部は、各々の前記面発光素子アレイチップに対応して設けられ、前記面発光素子アレイチップの前記面発光素子を発光させるための前記駆動電圧を出力する第1の光量制御部と、前記第1の光量制御部に前記面発光素子アレイチップに出力する前記駆動電圧の最大電圧を出力する第2の光量制御部と、前記第1の光量制御部に前記面発光素子アレイチップに出力する前記駆動電圧の最小電圧を出力する第3の光量制御部と、を有し、
    前記第1の光量制御部は、前記制御手段から出力される制御信号によりオン又はオフされ、オンした場合には前記第2の光量制御部から入力される前記最大電圧を出力し、オフした場合には前記第3の光量制御部から入力される前記最小電圧を出力するスイッチ部と、前記スイッチ部から出力される電圧を平滑化して、前記面発光素子アレイチップに出力する平滑部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記制御手段が前記第1の光量制御部に出力する前記制御信号は、前記面発光素子アレイチップに出力する駆動電圧に応じたデューティを有するPWM信号であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記第2の光量制御部は、前記制御手段から出力される制御信号によりオン又はオフされ、オンした場合には基準電圧を出力するスイッチ部と、前記スイッチ部から出力される電圧を平滑化して、前記最大電圧を前記第1の光量制御部に出力する平滑部と、を有し、
    前記第3の光量制御部は、前記制御手段から出力される制御信号によりオン又はオフされ、オンした場合には基準電圧を出力するスイッチ部と、前記スイッチ部から出力される電圧を平滑化して、前記最小電圧を前記第1の光量制御部に出力する平滑部と、を有することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御手段が前記第2の光量制御部に出力する前記制御信号は、前記第2の光量制御部が前記第1の光量制御部に出力する前記最大電圧に応じたデューティを有するPWM信号であり、
    前記制御手段が前記第3の光量制御部に出力する前記制御信号は、前記第3の光量制御部が前記第1の光量制御部に出力する前記最小電圧に応じたデューティを有するPWM信号であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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