JP2000351235A - 光プリントヘッド及び該光プリントヘッドの光量補正方法並びに光プリンタ - Google Patents

光プリントヘッド及び該光プリントヘッドの光量補正方法並びに光プリンタ

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JP2000351235A
JP2000351235A JP16509499A JP16509499A JP2000351235A JP 2000351235 A JP2000351235 A JP 2000351235A JP 16509499 A JP16509499 A JP 16509499A JP 16509499 A JP16509499 A JP 16509499A JP 2000351235 A JP2000351235 A JP 2000351235A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる駆動電圧を用いた際に、各駆動電圧に
応じて各発光ドット間の光量のばらつきを補正する。 【解決手段】 複数の駆動電圧条件にて各発光ドットの
光量を均一にする光量補正を行って得られた各補正情報
を、各駆動電圧条件毎にそれぞれ記憶手段26に記憶す
る。制御部25では、CPU40にて、出力メディア情
報や画像メモリ41から発光ドットを所望の光量で発光
させるための駆動電圧を算出し、この駆動電圧に近似す
る駆動電圧条件の補正情報を記憶手段26から選択し、
選択した補正情報に基づいて各発光ドットの光量補正を
行う。CPU40は光量補正が行われた制御データをF
IFO42に格納する。FIFO42は先着順に全発光
ドットにかかる制御データが揃った時点で階調制御手段
43に出力を行う。階調制御手段43はFIFO42か
らの制御データに応じてアノードドライバ14を階調制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の発光ドット
からなる光源を有する光プリントヘッド、及び前記光プ
リントヘッドにおける各発光ドットの光量を均一となる
ように補正する光プリントヘッドの光量補正方法、並び
に前記光プリントヘッドからの光の照射によって被記録
媒体に像を形成する光プリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の発光ドットからなる光源を有する
光プリントヘッドを用いて被記録媒体(例えば銀塩イン
スタントフィルム等)に画像を形成する光プリンタは既
に知られている。
【0003】光プリントヘッドには、光源として蛍光発
光管を用いたものがある。蛍光発光管は、内部が高真空
状態とされた外囲器を有している。外囲器は、ガラス板
等の絶縁性の基板を箱状に組み合わせてなる。外囲器の
一部を構成する陽極基板の内面には、電子の射突により
発光する蛍光体層を備えた陽極が形成されている。陽極
及び蛍光体層は、図8に示すように、千鳥で主走査方向
に二列に並んだ複数の発光ドット107からなる発光ド
ット列108,109をなしている。また、陽極基板の
内面には、発光ドット107及び陽極配線を囲んでなる
平面制御電極が設けられている。外囲器の内部におい
て、二列の発光ドット列108,109のそれぞれの上
方には、発光ドット列108,109(主走査方向)に
沿ってフィラメント状の陰極が張設されている。フィラ
メント状の陰極はタングステン等の芯線の周りに電子放
出物質が被着されている。
【0004】陰極に通電すると芯線が発熱して電子放出
物質から電子が放出される。放出された電子は、駆動電
圧が選択的に印加された陽極の蛍光体に射突して発光ド
ットを発光させる。また、平面制御電極には、駆動時に
常時正の電圧が印加され、近傍の電界を一定にする。
【0005】上記のような光プリントヘッドを用いた光
プリンタでは、記録時において、被記録媒体と光プリン
トヘッドを発光ドット列108,109の主走査方向に
直交する副走査方向について相対的に移動させる。さら
に、光プリンタでは、形成する画像のデータを光プリン
トヘッドに与え、前記相対移動に同期して所定のタイミ
ングで各発光ドット107を発光させる。このように駆
動すれば、光プリントヘッドにおける各発光ドット10
7からの光を、被記録媒体上で主走査方向に平行な一直
線状に連続して照射して露光し、被記録媒体上に画像を
形成することができる。
【0006】ところで、上記光プリントヘッドの各発光
ドット107は、全発光ドット107の光量を計測し、
各発光ドットの有する光量を求めた図9(a)に示すよ
うに、それぞれ光量(発光強度)にばらつきを有してい
る。また、光プリントヘッドで記録する被記録媒体は、
被記録媒体上に与えられたエネルギー量(光の強度等)
に応じて発色する構造になっている。このような被記録
媒体の構造上、各発光ドットの光量が異なると、その光
量に対応して各発光ドット107が露光する箇所への発
色の程度(例えば濃度)に影響があらわれる。
【0007】この各発光ドット107の光量のばらつき
による被記録媒体上に生じる発色の程度のばらつきをキ
ャンセルするために、現状では同駆動電圧条件での点灯
時の光量を全ての発光ドット107について計測し、各
発光ドット107の光量から発光のレベルを一定に保つ
ように算出された値(例えば点灯時間の制御情報)を補
正情報としてROM等に記憶する。そして、光プリンタ
として使用する場合には、この記憶された各発光ドット
の補正情報を参照し、全ての発光ドット107の光量を
一定に保つような制御(例えば点灯時間の制御)を行
う。具体的には、図9(b)に示すように、全ての発光
ドット107の光量を、最小光量の発光ドット107に
揃えるようにして、個々の発光ドット107の光量レベ
ルを調節し、被記録媒体上で一定濃度の画像を得られる
ように補正している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般に使用される被記
録媒体は、種類(光感度)によって必要な光量が異な
る。また、カラー画像を得るためには、光源からの光を
例えばRed,Green,Blueの三色に分光して
それぞれの露光を行うが、ホワイトバランスを調整する
ために各色に必要な光量が異なる。このため、同じ光プ
リントヘッドを使用する場合には、例えば、各露光時の
駆動電圧を変えて適応した光量を得ることとなる。
【0009】ところが、上記光プリントヘッドでは、駆
動電圧が変わると各発光ドット107毎の相対的な光量
比率が変化することが確認されている。この現象は、駆
動電圧が高くなるほど顕著になる(図10参照)。
【0010】しかしながら、上述した従来での光量補正
は、一つの駆動電圧条件にて求められた補正情報を基に
各発光ドット107の光量レベルを調整する制御を行っ
ている。ゆえに、補正情報の作成時の駆動電圧と、各プ
リント露光時の駆動電圧が異なる場合には、光量補正を
行っているにもかかわらず、各発光ドット107間に光
量のばらつきが生じるという問題がある。
【0011】図11は、図10における各駆動電圧A〜
Cにかかり、駆動電圧Bでの補正情報を基に各駆動電圧
A〜Cの時の光量補正を行った場合を示すものである。
図11にて明らかなように、駆動電圧Bでは、補正情報
の作成時と露光時との駆動電圧が同じであるため、光量
のばらつきが補正されている。これに対し、駆動電圧A
及び駆動電圧Cでは、駆動電圧Bにて補正情報を作成し
ており、露光時の駆動電圧と異なるために、光量補正を
行っているものの光量のばらつきが生じている。
【0012】そこで本発明は、上記課題を解消するため
に、異なる駆動電圧を用いた際に、各駆動電圧に応じて
各発光ドット間の光量のばらつきを補正することができ
る光プリントヘッド及び該光プリントヘッドの光量補正
方法並びに光プリンタを提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による請求項1に記載の光プリントヘッドは、複
数の発光ドットを有した光源を有し、被記録媒体との相
対的な移動に同期させて前記被記録媒体上に前記発光ド
ットからの光を結像させて所望の画像を形成する光プリ
ントヘッドにおいて、複数の駆動条件にて前記各発光ド
ットの光量を均一にする光量補正を行って得られた各補
正情報を、各駆動条件毎にそれぞれ記憶する記憶手段
と、前記発光ドットを所望の光量で発光させるための駆
動条件に近似する駆動条件の補正情報を前記記憶手段か
ら選択し、選択した補正情報に基づいて前記各発光ドッ
トの光量補正を行う制御部と、を備えたことを特徴とす
る。
【0014】請求項2に記載の光プリントヘッドは、請
求項1に記載の光プリントヘッドにおいて、前記制御部
が、前記発光ドットの発光によって得るべき画像形成時
の光量から、前記発光ドットを発光させるための駆動条
件としての駆動電圧を算出することを特徴とする。
【0015】請求項3に記載の光プリントヘッドの光量
補正方法は、複数の発光ドットを有した光源を有し、被
記録媒体との相対的な移動に同期させて前記被記録媒体
上に前記発光ドットからの光を結像させて所望の画像を
形成する光プリントヘッドの光量補正方法において、複
数の駆動条件にて各発光ドットの発光出力を測定し、前
記発光出力により、各駆動条件毎にて前記各発光ドット
の光量を均一にする光量補正を行って得られた各補正情
報を、各駆動条件毎にそれぞれ記憶し、記憶された前記
各補正情報から、前記発光ドットを所望の光量で発光さ
せるための駆動条件に近似する駆動条件の補正情報を選
択し、選択した補正情報に基づいて前記各発光ドットの
光量補正を行うことを特徴とする。
【0016】請求項4に記載の光プリントヘッドの光量
補正方法は、請求項3に記載の光プリントヘッドの光量
補正方法において、前記発光ドットの発光によって得る
べき画像形成時の光量から、前記発光ドットを発光させ
るための駆動条件としての駆動電圧を算出し、算出され
た駆動電圧に近似する駆動電圧条件での補正情報を選択
することを特徴とする。
【0017】請求項5に記載の光プリンタは、複数の発
光ドットを有した光源と、該光源からの光を照射して像
を形成する被記録媒体と、前記光源と前記被記録媒体を
相対的に移動させる移動手段とを備えた光プリンタにお
いて、複数の駆動条件にて前記各発光ドットの光量を均
一にする光量補正を行って得られた各補正情報を、各駆
動条件毎にそれぞれ記憶する記憶手段と、前記発光ドッ
トを所望の光量で発光させるための駆動条件に近似する
駆動条件の補正情報を前記記憶手段から選択し、選択し
た補正情報に基づいて前記各発光ドットの光量補正を行
って、前記移動手段と前記光源を同期して駆動する制御
部と、を備えたことを特徴とする。
【0018】請求項6に記載の光プリンタは、請求項5
に記載の光プリンタにおいて、前記制御部が、前記発光
ドットの発光によって得るべき画像形成時の光量から、
前記発光ドットを発光させるための駆動条件としての駆
動電圧を算出することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して具体的に説明する。図1乃至図4により本実
施の形態の一例である光プリンタを説明する。光プリン
タは、光源として蛍光発光管からなる光プリントヘッド
1を有している。光プリントヘッド1は、陽極基板3と
側面板(不図示)と背面基板5が封着ガラスによって箱
形に組み立てられた外囲器6を有している。外囲器6の
内部は高真空状態とされている。
【0020】図1に示すように、陽極基板3の内面の上
には、陽極基板3の長手方向に沿って、各複数個の発光
ドット7からなる第1及び第2の発光ドット列8,9が
設けられている。各発光ドット7は、陽極基板3上に形
成されたアルミニウム等の枠状導電膜からなる陽極導体
10と、陽極導体10上に被着された蛍光体層11とを
有する。
【0021】蛍光体層11は、例えばZnO:Zn蛍光
体からなり、陽極導体10の矩形の開口10aよりも広
く、かつ枠からははみ出さないように形成される。蛍光
体層11の発光は、陽極導体10の開口10aから陽極
基板3を通して陽極基板3の外側に照射される。従っ
て、発光ドット7の面積とは、陽極導体10の開口10
aで区画された蛍光体層11の有効発光面積を示してい
る。
【0022】第1及び第2の発光ドット列8,9の各発
光ドット7,7は、それぞれ各発光ドット列8,9の外
側に陽極配線12で導出され、図4に示すように、回路
基板13上の駆動素子をなすICのアノードドライバ1
4に接続されている。
【0023】ここで、発光ドット7の形状と、第1及び
第2の発光ドット列8,9の配置について説明する。図
2に示すように、発光ドット7は、一辺の長さがaの正
方形状である。第1及び第2の発光ドット列8,9は、
それぞれ複数の発光ドット7が主走査方向に並んだもの
であり、主走査方向に間隔aで並んでいる。各発光ドッ
ト列8,9の発光ドット7は、主走査方向についてピッ
チP(=a)だけずれた状態で、副走査方向については
ピッチb(主走査方向のピッチPの整数倍)だけ離れて
互いに平行に並んで千鳥状に配置されている。
【0024】図1に示すように、陽極基板3の上面に
は、平面制御電極15が設けられている。平面制御電極
15は,アルミニウム等の導電膜からなり、発光ドット
7及び陽極配線12等を囲んで発光ドット7と同一平面
内に設けられている。平面制御電極15には駆動時に常
時正の電圧が印加され、近傍の電界を一定にする。
【0025】図1に示すように、外囲器6内において、
第1及び第2の各発光ドット列8,9のそれぞれ上方に
は、各発光ドット列8,9の主走査方向に沿ってフィラ
メント状の第1の陰極16と第2の陰極17がそれぞれ
両端が張設金具(不図示)に溶接されて張設されてい
る。各陰極16,17はタングステン等の芯線の周りに
電子放出物質が被着されている。
【0026】背面基板5の内面には、帯電防止用の透光
性の導電膜であるネサ膜18が形成されている。このネ
サ膜18の表面には、反射防止層が形成されている。こ
の反射防止層は、発光ドット7(陽極)からの光を吸収
して発光ドット7側に反射させないように機能する。反
射防止層がないと発光側に反射して陽極導体10と平面
制御電極15の隙間から漏れを生じ、コントラストが低
下してしまう。
【0027】図1に示すように、外囲器6内において、
発光ドット列8及び第1の陰極16の外側には、第1の
遮蔽電極19が設けられている。また、発光ドット列9
及び第2の陰極17の外側には、第2の遮蔽電極20が
設けられている。各遮蔽電極19,20は、主走査方向
に直交する面内で見て断面略L字形の板材からなり、フ
ランジ板部を陽極基板3の表面に平行に配置している。
遮蔽電極19,20のフランジ板部は、微小間隔(例え
ば約0.3mm以下)をおいて、又は絶縁層を介して、
陽極基板3の上方に設けられている。両遮蔽電極19,
20は、陰極16,17を囲むように、その上端が陰極
16,17よりも上方に位置する。遮蔽電極19,20
は、発光ドット7の配線や平面制御電極15の配線等に
無効な電流が流れ込んで均一な発光の障害となることを
防止する機能を有する。また、遮蔽電極19,20の開
口幅を制限すれば、平面制御電極15や発光ドット7に
流れる無効電流を低減することができる。
【0028】図3に示すように、光プリントヘッド1の
各発光ドット列8,9は、主走査方向を水平方向(紙面
垂直方向)とし、副走査方向を鉛直方向(紙面内上方
向)とした姿勢で配置されている。発光ドット7から照
射されるドット状の光は、透光性の陽極基板3を透過し
て水平方向前方(紙面内右方向)に向けて照射される。
光プリントヘッド1の陽極基板3の前面側には、例えば
プリズム21(又は反射ミラー)とセルフォックレンズ
アレイ22からなる結像光学系23が設けられている。
【0029】結像光学系23は、光プリントヘッド1の
陽極導体10の開口10aを焦点位置とし、被記録媒体
であるフィルム24(例えば、銀塩インスタントフィル
ム)の感光面を投影像位置としており、正立等倍実像を
形成する。図3で示す光プリントヘッド1では、陽極基
板3の前方へ向けて照射されたドット状の光は、結像光
学系23を介して直角に光路を変更して鉛直下方に導か
れる。ゆえに、図3に示すように、被記録媒体としての
水平なフィルム24の感光面(上面)に対し、発光ドッ
ト7は、主走査方向を水平方向(紙面垂直方向)とし、
副走査方向を水平方向(紙面内右方向)とする。
【0030】記録時には、移動手段30を以て、光プリ
ントヘッド1からの光をフィルム24の副走査方向につ
いて相対的に移動させる。そして、制御手段(制御部2
5)を以て、形成する画像のデータを光プリントヘッド
1に与えて、前記相対移動に同期して所定のタイミング
で発光ドット列8,9を発光させる。
【0031】移動手段30は、図3に示すように、例え
ばフィルム24の副走査方向に沿って平行な一対のガイ
ドシャフト31を有している。ガイドシャフト31の一
端部側と他端部側には対をなす各プーリ32が設けられ
ている。各プーリ32間には、無端環状のワイヤ33が
掛け回されている。さらに、プーリ32の一方はパルス
モータ34によって駆動され、これによってワイヤ33
が循環する。光プリントヘッド1は、ガイドシャフト3
1に案内され、且つ、その一部がワイヤ33に固定され
ている。即ち、移動手段30は、パルスモータ34を駆
動してワイヤ33を循環させることにより、光プリント
ヘッド1をガイドシャフト31で案内してフィルム24
の副走査方向に沿って移動させる。
【0032】また、上述のアノードドライバ14が実装
されている回路基板13上には、例えばROM等からな
る記憶手段26が実装されている。記憶手段26には、
各発光ドット7に対応した光量の補正情報が後述する計
算により算出されて記憶される。記憶手段26は、制御
部25(コントロールユニット)と接続されており、記
憶手段26内の補正情報は制御部25によって読み込み
可能となっている。
【0033】制御部25は、図4に示すように、CPU
40、画像メモリ41、FIFO42、階調制御手段4
3を含み、アノードドライバ14に対し、インターフェ
ースを介して接続されている。
【0034】CPU40は、光量の補正情報を記憶手段
26から読み出す。画像メモリ41は、フィルム24に
露光する画像データを格納している。また、CPU40
には、例えばフィルム24の種類等の出力メディア情報
が入力される。CPU40は、入力した出力メディア情
報と画像メモリ41に格納されている画像の制御データ
を読み込み、記憶手段26からの補正情報に基づいて補
正演算を行った結果、即ち各発光ドット7にかかる光量
の補正情報が加味された画像の制御データに書き換え
る。
【0035】CPU40にて書き換えられた制御データ
は、FIFO42にて先着順に全ての発光ドット7にか
かる制御データが揃った時点で階調制御手段43に出力
される。階調制御手段43は、FIFO42からの制御
データを取り込み、取り込んだ制御データに応じて各発
光ドット7を階調制御するための点灯制御信号を回路基
板13上のアノードドライバ14に出力する。これによ
り、各発光ドット7が補正情報を加味された光量となる
ように発光駆動される。
【0036】そして、移動手段30と制御手段(制御部
25)との同期した駆動により、光プリントヘッド1に
おける千鳥状の発光ドット列8,9の各発光ドット7か
らの光は、フィルム24上で主走査方向に平行な一直線
上に連続して照射される。このように、移動する光プリ
ントヘッド1からの光をフィルム24上に照射すること
により所望の画像がフィルム24上に形成される。
【0037】以下、上記構成において、各発光ドット7
の光量のばらつきを補正する光量補正方法について説明
する。
【0038】まず、光プリントヘッド1の全発光ドット
7を共通の駆動条件でそれぞれ発光させる。さらに、光
プリントヘッド1の全発光ドット7を複数の駆動電圧条
件で発光させる。各駆動電圧条件は、フィルム24の種
類等によって異なる露光時の駆動電圧を予測したものが
好ましい(本実施の形態では、20V,30V,40V
の駆動電圧条件を例にする)。そして、この時の各発光
ドット7の光量測定を行い、各駆動電圧条件毎の各発光
ドット7の光量データLv−iを得る(vは各駆動電
圧,iは各ドット番号を示す)。
【0039】続いて、前記光量データLv−iから各駆
動電圧条件毎の光量の最小値Lv−minを見つける。
この最小値Lv−minが光量補正時の基準光量レベル
となる。
【0040】続いて、各駆動電圧条件毎に関し、前記最
小値Lv−minの発光ドット7の光量に、他の発光ド
ット7の光量を合せ込むための補正データCv−iを計
算する。この計算式は(Cv−i)=(Lv−min)
/(Lv−i)である。
【0041】上記補正データCv−iは、アノードドラ
イバ14に入力される制御データのパルス幅と対応付け
がなされている。即ち、各駆動電圧条件毎に関し、全発
光ドット7の光量の最大値と最小値の比に応じて補正デ
ータの設定範囲が所定段数のランクに区分され、各ラン
クをその上限値の補正データで代表させ、補正データ1
のときにアノードドライバ14に入力される制御データ
のパルス幅(これを基準パルス幅とする)に対応して各
ランクのパルス幅を決め、これをランク段数に対応した
補正データと対応させる。
【0042】下記表1は、一つの駆動電圧条件に関し、
全発光ドット7の光量の最大値と最小値の比が1:0.
7の場合において、アノードドライバ14に入力される
制御データのパルス幅が15段のランクに分けられた例
を示している。
【0043】
【表1】
【0044】そして、上記のように各駆動電圧条件にか
かる各発光ドット7について計算された補正データCv
−iを、光プリントヘッド1の光量補正を行うための記
憶手段26に対し、各駆動電圧条件に対応する各テーブ
ル毎に記憶しておく。例えば、上記の光プリントヘッド
1の発光ドット7のドット数がx個であり、駆動電圧条
件が20Vでの補正データはC20-1・C20-2・C20-3
20-x、駆動電圧条件が30Vでの補正データはC30-1
・C30-2・C30-3…C30-x、駆動電圧条件が40Vでの
補正データはC40-1・C40-2・C40-3…C40-xとなり、
下記表2の如く各テーブル1,2,3毎に記憶される。
【0045】
【表2】
【0046】そして、各駆動電圧条件毎に光量補正を行
う。光量補正を行うには、記憶手段26に記憶された所
望のテーブルの補正データCv−iがCPU40に読み
込まれ、補正データCv−iに応じたパルス幅の制御デ
ータに補正演算を行う。この制御データは、FIFO4
2を介して階調制御手段43からアノードドライバ14
に入力される。アノードドライバ14は、階調制御手段
43からの制御データによるパルス幅の間だけオンし
て、対応する発光ドット7の陽極に駆動信号を出力す
る。これにより、各発光ドット7の陽極は、入力される
制御データによるパルス幅で各々制御される。
【0047】このようにして、図5に実線で示すよう
に、各発光ドット7における光量の最小値Lv−min
を基準光量レベルとし、このLv−minに合せ込むよ
うにして記憶手段26の補正情報に基づいてアノードド
ライバ14に入力される制御データのパルス幅が可変制
御される。
【0048】また、駆動電圧と補正後の光量の関係は、
図6に示すように二次曲線であらわされ、K=aV2
bV+cの関係式が成り立つ(Kは補正後の光量、即ち
全発光ドット7の最小光量値,Vは駆動電圧を示す)。
例えば、上記各駆動電圧条件20Vの時の最小光量Kが
1000(a.u.)、30Vの時の最小光量Kが20
00(a.u.)、40Vの時の最小光量Kが3000
(a.u.)であった場合、上記二次方程式を解くと、
求められた係数は、a=5,b=−150,c=200
0である。この係数にて露光時に必要な光量から露光時
の駆動電圧を求めることができる。そして、この係数を
各駆動電圧条件に対応する各テーブルとともに記憶手段
26に記憶しておく(上記表2参照)。
【0049】上記の補正データCv−iに基づいた露光
時の光量補正の手順を図7のフローチャートに示す。ま
ず、ROM40がフィルム24の種類等の出力メディア
情報を取得する(ST1)。続いて、ROM40は、画
像メモリ41から入力した画像の制御データと出力メデ
ィア情報により、露光に最適な目標光量を設定する(S
T2)。続いて、ROM40は、記憶手段26に記憶さ
れている係数a,b,cを得て、この係数a,b,cと
前記目標光量を基にして、上述した光量と駆動電圧の関
係式から露光時の駆動電圧を演算する(ST3)。続い
て、ROM40は、記憶手段26に記憶された駆動電圧
条件の各テーブルから、演算された駆動電圧に最も近似
する駆動電圧条件のテーブルを選択して読み込む(ST
4)。
【0050】ここで、上記の例の如く駆動電圧条件20
V,30V,40Vで、係数がa=5,b=−150,
c=2000の時、露光時に必要な光量Kが2500
(a.u.)であったとする。この光量から上記二次方
程式を解き露光時の駆動電圧を得ると約33Vとなる。
この駆動電圧に最も近似する駆動電圧条件は30Vであ
るため、記憶手段26からは、駆動電圧条件30Vの際
の補正データCv−iを使用する(図6参照)。
【0051】続いて、ROM40は、露光時の駆動電圧
(33V)で、選択したテーブル(駆動電圧条件30
V)の補正データCv−iを使用して、光量補正のため
の演算をする(ST5)。続いて、ROM40は、画像
メモリ41から入力した制御データを補正演算した制御
データに書き換えてFIFO42に格納する(ST
6)。FIFO42では、先着順に主走査方向に並ぶ全
ての発光ドット7にかかる制御データが揃った時点で階
調制御手段43に出力を行う。そして、階調制御手段4
3は、FIFO42からの制御データを取り込み、取り
込んだ制御データに応じて、アノードドライバ14を階
調制御する(ST7)。
【0052】アノードドライバ14は、階調制御手段4
3からの制御データによるパルス幅の間だけオンして、
対応する発光ドット7の陽極に駆動信号を出力する。こ
れにより、各発光ドット7が露光に最適な光量となる駆
動電圧で発光駆動されるとともに、該駆動電圧に応じた
光量補正が行われて均一に発光する。
【0053】このように、露光時に最適な光量となる駆
動電圧にて光プリントヘッド1を駆動する際、予め複数
の駆動電圧条件での補正情報を記憶手段26に記憶さ
せ、露光時の駆動電圧に近似する駆動電圧条件の補正情
報を得るようにしたので、駆動電圧に変化があっても適
切な光量補正が行われ、補正のばらつきを解消すること
が可能となる。これにより、フィルム24の種類等の異
なりに対応する露光時の駆動電圧の算出と、該駆動電圧
の変化に応じた光量補正を行うことができる。
【0054】また、上述した光プリントヘッド1の光量
補正方法において、露光時の駆動電圧が予め判定できる
場合、この露光時の駆動電圧に合うように、記憶手段2
6に記憶する補正データを作成する際の各駆動電圧条件
を予測して得るようにすれば、露光に最適な目標光量を
基に露光時の駆動電圧を演算する制御、即ち露光時の駆
動電圧の算出をしなくても、露光時の駆動電圧の変化に
応じた光量補正を行うことができる。
【0055】ところで、上述した光プリントヘッド1に
おいて、カラー画像を得るには、光源からの単一の光を
例えば赤,緑,青の三色に分光してそれぞれの露光を行
うため、図3に示すように、光プリントヘッド1とフィ
ルム24の間に光源からの光に対して切り換え可能なフ
ィルタR(赤),G(緑),B(青)を設けて、それぞ
れのフィルタR,G,Bを介した露光を行うようにす
る。
【0056】このように、各フィルタR,G,Bを介し
た露光を行う場合、分光された赤,緑,青の光は、それ
ぞれ発光スペクトルの成分が異なる。各色の発光スペク
トルの成分が異なると、発光効率の小さい色の発色が不
十分となり、高画質なカラー画像が得られなくなる。具
体的には、赤色が発光効率が最も小さく、続いて青色、
緑色の順に大きくなる。
【0057】そこで、一般には、赤,緑,青の各色の光
出力を一定にするため、各フィルタR,G,Bの各色が
対応する際の各発光ドット7を駆動する駆動電圧を変え
て光量補正をし、ホワイトバランスを調整している。例
えば、青色成分に対し、緑色成分が大きく、赤色成分が
不足するため、フィルタGに切り換えた時には各発光ド
ット7に加える駆動電圧を下げ、フィルタRに切り換え
た時には各発光ドット7に加える駆動電圧を上げる。
【0058】即ち、カラー画像を得るために各フィルタ
R,G,Bを介した露光を行う場合には、上述した被記
録媒体であるフィルム24の種類等の異なりに対応する
駆動電圧の変化に応じた光量補正に加え、各フィルタ
R,G,Bに対応する駆動電圧の変化に応じた光量補正
が必要になる。
【0059】以下、カラー画像を得る際の光量補正方法
について説明する。まず、各フィルタR,G,B毎に全
発光ドット7を複数の駆動電圧条件で発光させる。この
際の各駆動電圧条件は、フィルム24の種類等によって
異なる露光時の駆動電圧を予測し、且つ、各フィルタ
R,G,Bのホワイトバランスを調整する時の駆動電圧
を予測したものが好ましい。例えば、各色成分の関係か
ら、フィルタBに対し20V,30V,40Vの駆動電
圧条件を用いた場合、フィルタGに対しては20−α
V,30−αV,40−αVの駆動電圧条件を用い、フ
ィルタRに対しては20+βV,30+βV,40+β
Vの駆動電圧条件を用いるとよい(α及びβは駆動電
圧)。そして、この時の各発光ドット7の光量測定を行
い、各フィルタR,G,Bについての各駆動電圧条件毎
の各発光ドット7の光量データR(Lv−i),G(L
v−i),B(Lv−i)を得る(vは各駆動電圧,i
は各ドット番号を示す)。
【0060】続いて、前記光量データR(Lv−i),
G(Lv−i),B(Lv−i)から、各駆動電圧条件
毎の光量の最小値R(Lv−min),G(Lv−mi
n),B(Lv−min)を見つける。この最小値が光
量補正時の基準光量レベルとなる。
【0061】続いて、各フィルタR,G,Bについての
各駆動電圧条件毎に関し、前記最小値R(Lv−mi
n),G(Lv−min),B(Lv−min)の発光
ドット7の光量に、他の発光ドット7の光量を合せ込む
ための補正データR(Cv−i),G(Cv−i),B
(Cv−i)を計算する。この計算式は(Cv−i)=
(Lv−min)/(Lv−i)である。
【0062】上記補正データR(Cv−i),G(Cv
−i),B(Cv−i)は、アノードドライバ14に入
力される制御データのパルス幅と対応付けがなされてい
る。即ち、各駆動電圧条件毎に関し、全発光ドット7の
光量の最大値と最小値の比に応じて補正データの設定範
囲が所定段数のランクに区分され、各ランクをその上限
値の補正データで代表させ、補正データ1のときにアノ
ードドライバ14に入力される制御データのパルス幅
(これを基準パルス幅とする)に対応して各ランクのパ
ルス幅を決め、これをランク段数に対応した補正データ
と対応させる。
【0063】そして、上記のように各フィルタR,G,
Bについての各駆動電圧条件にかかる各発光ドット7に
ついて計算された補正データR(Cv−i),G(Cv
−i),B(Cv−i)を、光プリントヘッド1の光量
補正を行うための記憶手段26に対し、各駆動電圧条件
に対応する各テーブル毎に記憶しておく。
【0064】例えば、上記の光プリントヘッド1の発光
ドット7のドット数がx個であり、フィルタRについて
駆動電圧条件が20+βVでの補正データはR
(C20-1)・R(C20-2)・R(C20-3)…R
(C20-x)、駆動電圧条件が30+βVでの補正データ
はR(C30-1)・R(C30-2)・R(C30-3)…R(C
30-x)、駆動電圧条件が40+βVでの補正データはR
(C40-1)・R(C40-2)・R(C40-3)…R
(C40-x)となる。また、フィルタGについて駆動電圧
条件が20−αVでの補正データはG(C20-1)・G
(C20-2)・G(C20-3)…G(C20-x)、駆動電圧条
件が30−αVでの補正データはG(C30-1)・G(C
30-2)・G(C30-3)…G(C30-x)、駆動電圧条件が
40−αVでの補正データはG(C40 -1)・G
(C40-2)・G(C40-3)…G(C40-x)となる。ま
た、フィルタBについて駆動電圧条件が20Vでの補正
データはB(C20-1)・B(C20-2)・B(C20-3)…
B(C20-x)、駆動電圧条件が30Vでの補正データは
B(C30-1)・B(C30-2)・B(C30-3)…B(C
30-x)、駆動電圧条件が40Vでの補正データはB(C
40-1)・B(C40-2)・B(C40-3)…B(C40-x)と
なる。そして、これらが下記表3の如く各テーブル1〜
9毎に記憶される。
【0065】
【表3】
【0066】そして、各フィルタR,G,Bについての
各駆動電圧条件毎に光量補正を行う。光量補正を行うに
は、記憶手段26に記憶された所望のテーブルの補正デ
ータR(Cv−i),G(Cv−i),B(Cv−i)
がCPU40に読み込まれ、補正データR(Cv−
i),G(Cv−i),B(Cv−i)に応じたパルス
幅の制御データに補正演算を行う。この制御データは、
FIFO42を介して階調制御手段43からアノードド
ライバ14に入力される。アノードドライバ14は、階
調制御手段43からの制御データによるパルス幅の間だ
けオンして、対応する発光ドット7の陽極に駆動信号を
出力する。これにより、各発光ドット7の陽極は、入力
される制御データによるパルス幅で各々制御される。
【0067】このようにして、図5に実線で示すよう
に、各発光ドット7における光量の最小値R(Lv−m
in),G(Lv−min),B(Lv−min)を基
準光量レベルとし、このR(Lv−min),G(Lv
−min),B(Lv−min)に合せ込むようにして
記憶手段26の補正情報に基づいてアノードドライバ1
4に入力される制御データのパルス幅が可変制御され
る。
【0068】また、駆動電圧と補正後の光量の関係は、
図6に示すように二次曲線であらわされ、K=aV2
bV+cの関係式が成り立つ(Kは補正後の光量、即ち
全発光ドット7の最小光量値,Vは駆動電圧を示す)。
そして、各フィルタR,G,Bについて上記二次方程式
を解き、それぞれR(a,b,c)、G(a,b,
c)、B(a,b,c)を求める。この係数にて露光時
に必要な光量から露光時の駆動電圧を求めることができ
る。そして、この係数を各駆動電圧条件に対応する各テ
ーブルとともに記憶手段26に記憶しておく(上記表3
参照)。
【0069】上記の補正データR(Cv−i),G(C
v−i),B(Cv−i)に基づいた露光時の光量補正
の手順を図7を参照して説明する。まず、ROM40が
フィルム24の種類等の出力メディア情報を取得する
(ST1)。続いて、ROM40は、画像メモリ41か
ら入力した画像の制御データと出力メディア情報によ
り、各フィルタR,G,Bについての露光に最適な目標
光量を設定する(ST2)。続いて、ROM40は、記
憶手段26に記憶されている係数R(a,b,c)、G
(a,b,c)、B(a,b,c)を得て、この係数R
(a,b,c)、G(a,b,c)、B(a,b,c)
と前記目標光量を基にして、上述した光量と駆動電圧の
関係式から露光時の駆動電圧を演算する(ST3)。続
いて、ROM40は、記憶手段26に記憶された駆動電
圧条件の各テーブルから、演算された駆動電圧に最も近
似する駆動電圧条件のテーブルを選択して読み込む(S
T4)。
【0070】続いて、ROM40は、演算した露光時の
駆動電圧で、選択したテーブルの補正データR(Cv−
i),G(Cv−i),B(Cv−i)を使用して、光
量補正のための演算をする(ST5)。続いて、ROM
40は、画像メモリ41から入力した制御データを補正
演算した制御データに書き換えてFIFO42に格納す
る(ST6)。FIFO42では、先着順に主走査方向
に並ぶ全ての発光ドット7にかかる制御データが揃った
時点で階調制御手段43に出力を行う。そして、階調制
御手段43は、FIFO42からの制御データを取り込
み、取り込んだ制御データに応じて、アノードドライバ
14を階調制御する(ST7)。
【0071】アノードドライバ14は、階調制御手段4
3からの制御データによるパルス幅の間だけオンして、
対応する発光ドット7の陽極に駆動信号を出力する。こ
れにより、各発光ドット7がフィルタR,G,Bを介し
たそれぞれの露光に最適な光量となる駆動電圧で発光駆
動されるとともに、該駆動電圧に応じた光量補正が行わ
れて均一に発光する。
【0072】このように、カラー画像を得る場合に、各
フィルタR,G,Bを介した露光に最適な光量となる駆
動電圧にて光プリントヘッド1を駆動する際、各フィル
タR,G,Bについて、予め複数の駆動電圧条件での補
正情報を記憶手段26に記憶させ、各フィルタR,G,
Bを介した露光時の駆動電圧に近似する駆動電圧条件の
補正情報を得るようにしたので、各フィルタR,G,B
毎で駆動電圧に変化があっても適切な光量補正が行わ
れ、補正のばらつきを解消することが可能となる。これ
により、フィルタR,G,Bの異なりや、フィルム24
の種類等の異なりに対応する露光時の駆動電圧の算出
と、各フィルタR,G,Bを介した露光時の駆動電圧の
変化に応じた光量補正を行うことができる。
【0073】また、上述したカラー画像を得る光プリン
トヘッド1の光量補正方法において、各フィルタR,
G,Bを介した露光時の駆動電圧が予め判定できる場
合、この露光時の駆動電圧に合うように、記憶手段26
に記憶する補正データを作成する際の各駆動電圧条件を
予測して得るようにすれば、露光に最適な目標光量を基
に露光時の駆動電圧を演算する制御、即ち露光時の駆動
電圧の算出をしなくても、各フィルタR,G,Bを介し
た露光時の駆動電圧の変化に応じた光量補正を行うこと
ができる。
【0074】なお、上述した全ての実施の形態では、光
プリントヘッド1に光源として蛍光発光管を用いた例を
説明したが、その他、光源としてLED(発光ダイオー
ド)、電界放出素子を電子源として用いた電界膨出形表
示装置、有機エレクトロルミネッセンス素子等の発光ド
ットを有するものを用い、これら光源の発光ドットの光
量補正を行うことができる。また、上述した全ての実施
の形態では、駆動条件として駆動電圧の例を説明した
が、その他の駆動条件として駆動電流、駆動時間等によ
っても同様の光量補正を行うことができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明による光プリ
ントヘッド及び光プリンタは、発光ドットを発光させて
被記録媒体に画像を形成する際、発光ドットを所望の光
量で発光させるための駆動条件に近似する駆動条件の補
正情報を記憶手段から選択し、選択した補正情報に基づ
いて各発光ドットの光量補正を行うため、画像形成時の
駆動条件を変えても適切な光量補正が行われて、駆動条
件による光量のばらつきを解消して高画質な画像を得る
ことができる。
【0076】また、発光ドットの発光によって得るべき
画像形成時の光量から、発光ドットを発光させるための
駆動条件としての駆動電圧を算出するので、前記光量補
正を行うための駆動電圧の設定等を不要とすることがで
きる。
【0077】本発明による光プリントヘッドの光量補正
方法は、複数の駆動条件にて各発光ドットの発光出力を
測定し、この発光出力により、各駆動条件毎にて各発光
ドットの光量を均一にする光量補正を行って得られた各
補正情報を、各駆動条件毎にそれぞれ記憶し、記憶され
た各補正情報から、発光ドットを所望の光量で発光させ
るための駆動条件に近似する駆動条件の補正情報を選択
し、選択した補正情報に基づいて各発光ドットの光量補
正を行うため、被記録媒体の種類等や、カラー画像を得
るために分光した光のホワイトバランスを調整するため
に変えた駆動条件に応じて光量補正を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光プリントヘッドの実施の形態を示す
断面図。
【図2】前記光プリントヘッドの発光ドット構成を示す
平面図。
【図3】本発明の光プリンタの実施の形態を示す側面
図。
【図4】前記光プリントヘッドの接続構成を示す図。
【図5】本発明の光量補正方法にかかる補正前と補正後
の光量分布を示す図。
【図6】駆動電圧と補正後の光量の関係を示す図。
【図7】光量補正の手順を示すフローチャート。
【図8】従来例にかかる発光ドットを示す平面図。
【図9】従来の光量補正方法による補正前と補正後の光
量分布を示す図。
【図10】異なる駆動電圧で各発光ドットを発光した際
の光量分布を示す図。
【図11】図11における各駆動電圧での発光に対し同
じ条件の光量補正を行った際の各光量分布を示す図。
【符号の説明】
1…光プリントヘッド、7…発光ドット、24…フィル
ム(被記録媒体)、25…制御部、26…記憶手段、3
0…移動手段。
フロントページの続き Fターム(参考) 2C162 AF21 AF70 AF72 AF84 FA19 FA36 2H076 AB47 DA17 DA19 2H106 AA41 AA76 BH00 2H110 AA02 AA22 BA13 BA16 CE12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発光ドットを有した光源を有し、
    被記録媒体との相対的な移動に同期させて前記被記録媒
    体上に前記発光ドットからの光を結像させて所望の画像
    を形成する光プリントヘッドにおいて、 複数の駆動条件にて前記各発光ドットの光量を均一にす
    る光量補正を行って得られた各補正情報を、各駆動条件
    毎にそれぞれ記憶する記憶手段と、 前記発光ドットを所望の光量で発光させるための駆動条
    件に近似する駆動条件の補正情報を前記記憶手段から選
    択し、選択した補正情報に基づいて前記各発光ドットの
    光量補正を行う制御部と、 を備えたことを特徴とする光プリントヘッド。
  2. 【請求項2】 前記制御部が、前記発光ドットの発光に
    よって得るべき画像形成時の光量から、前記発光ドット
    を発光させるための駆動条件としての駆動電圧を算出す
    ることを特徴とする請求項1に記載の光プリントヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 複数の発光ドットを有した光源を有し、
    被記録媒体との相対的な移動に同期させて前記被記録媒
    体上に前記発光ドットからの光を結像させて所望の画像
    を形成する光プリントヘッドの光量補正方法において、 複数の駆動条件にて各発光ドットの発光出力を測定し、 前記発光出力により、各駆動条件毎にて前記各発光ドッ
    トの光量を均一にする光量補正を行って得られた各補正
    情報を、各駆動条件毎にそれぞれ記憶し、 記憶された前記各補正情報から、前記発光ドットを所望
    の光量で発光させるための駆動条件に近似する駆動条件
    の補正情報を選択し、 選択した補正情報に基づいて前記各発光ドットの光量補
    正を行うことを特徴とする光プリントヘッドの光量補正
    方法。
  4. 【請求項4】 前記発光ドットの発光によって得るべき
    画像形成時の光量から、前記発光ドットを発光させるた
    めの駆動条件としての駆動電圧を算出し、算出された駆
    動電圧に近似する駆動電圧条件での補正情報を選択する
    ことを特徴とする請求項3に記載の光プリントヘッドの
    光量補正方法。
  5. 【請求項5】 複数の発光ドットを有した光源と、該光
    源からの光を照射して像を形成する被記録媒体と、前記
    光源と前記被記録媒体を相対的に移動させる移動手段と
    を備えた光プリンタにおいて、 複数の駆動条件にて前記各発光ドットの光量を均一にす
    る光量補正を行って得られた各補正情報を、各駆動条件
    毎にそれぞれ記憶する記憶手段と、 前記発光ドットを所望の光量で発光させるための駆動条
    件に近似する駆動条件の補正情報を前記記憶手段から選
    択し、選択した補正情報に基づいて前記各発光ドットの
    光量補正を行って、前記移動手段と前記光源を同期して
    駆動する制御部と、 を備えたことを特徴とする光プリンタ。
  6. 【請求項6】 前記制御部が、前記発光ドットの発光に
    よって得るべき画像形成時の光量から、前記発光ドット
    を発光させるための駆動条件としての駆動電圧を算出す
    ることを特徴とする請求項5に記載の光プリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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