JP5824993B2 - 画像形成装置および発光素子ヘッド - Google Patents

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本発明は、画像形成装置、発光素子ヘッドに関する。
電子写真方式を採用した、プリンタや複写機、ファクシミリ等の画像形成装置では、一様に帯電された感光体上に、画像情報を光記録手段によって照射することにより静電潜像を得た後、この静電潜像にトナーを付加して可視化し、記録紙上に転写して定着することによって画像形成が行なわれる。かかる光記録手段として、レーザを用いて主走査方向にレーザ光を走査させて露光する光走査方式の他、近年では、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)アレイ光源を主走査方向に多数、配列してなるLEDヘッドを用いた光記録手段が採用されている。
特許文献1には、画像入力部などから入力される画像データDinに基づいて画像処理部でYMCK各色のラスタライズ画像データを生成し、ラスタライズ画像データを元に画像形成部のYMCK各色の書込ユニットで重畳して画像を形成する際に、制御部の制御の下、各色の書込ユニットごとに主走査方向の変倍率を設定し、その設定された変倍率に基づいてラスタライズ画像データを変倍する画像形成装置が開示されている。
また特許文献2には、微小変倍処理による主走査方向のラインに関する変倍においては主走査方向に予め設定された画素幅の処理ウインドウW1〜Wnをその微小変倍率に基づいた周期で設定し、その処理ウインドウ内の濃度平均と予め設定された閾値とに基づいて補間又は間引きを行う画素の濃度を設定する構成である画像形成装置が開示されている。
特開2008−141730号公報 特開2007−203587号公報
ここで、感光体上に静電潜像を形成するにあたり、主走査方向に対する露光範囲が予め定められた範囲からずれたときに、形成される画像の乱れを抑制しつつ、主走査方向の倍率の補正をすることが望まれる。
請求項1に記載の発明は、予め定められた閾値配列を有し、当該閾値が階調値の閾値であるスクリーンにより、画像の階調情報にスクリーン処理を施し、網点状の画像とするスクリーン処理手段と、像を保持する像保持体と、前記像保持体の表面を帯電させる帯電手段と、主走査方向に列状に配される発光素子からなる第1の発光素子列と、主走査方向に列状に配される発光素子からなり当該第1の発光素子列と少なくとも一部が副走査方向から見て重複して配される第2の発光素子列と、前記帯電手段により帯電された前記像保持体を露光して静電潜像を形成させる光学素子と、を備える静電潜像形成手段と、前記静電潜像形成手段により形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記発光素子から発せられる光の光量を設定する光量設定部と、を備え、前記静電潜像形成手段の前記第1の発光素子列の発光素子の間隔と前記第2の発光素子列の発光素子の間隔とは、当該第1の発光素子列と当該第2の発光素子列とが重複する箇所において異なり、前記光量設定部は、主走査方向の長さの倍率補正のために前記第1の発光素子列の発光素子に代えて前記第2の発光素子列の発光素子を発光させるときに、前記重複する箇所における当該第1の発光素子列の発光素子と当該第2の発光素子列の発光素子との光量を前記スクリーン処理手段において使用される前記スクリーンに応じて、適正な網点の濃度に対する濃度差をなくするように設定することを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、前記スクリーンは、振幅変調スクリーンであり、当該振幅変調スクリーンを使用してスクリーン処理したときに形成される網点の配列に45度成分もしくは90度成分が含まれることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記光量設定部は、前記重複する箇所と前記スクリーンの位置関係に応じて、前記第1の発光素子列の発光素子と前記第2の発光素子列の発光素子との光量を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記光量設定部は、前記重複する箇所により形成される画像の黒白画素比率に応じて、前記第1の発光素子列の発光素子と前記第2の発光素子列の発光素子との光量を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、主走査方向に列状に配される発光素子からなる第1の発光素子列と、主走査方向に列状に配される発光素子からなり前記第1の発光素子列と少なくとも一部が副走査方向から見て重複して配される第2の発光素子列と、前記発光素子から発せられる光を結像させて感光体を露光し静電潜像を形成させるための光学素子と、予め定められた閾値配列を有し、当該閾値が階調値の閾値であるスクリーンにより画像の階調情報にスクリーン処理を施すことで網点状になった画像の画像情報に基づき、前記発光素子から発せられる光の光量を制御する光量制御部と、を備え、前記第1の発光素子列の発光素子の間隔と前記第2の発光素子列の発光素子の間隔とは、当該第1の発光素子列と当該第2の発光素子列とが重複する箇所において異なり、前記光量制御部は、主走査方向の長さの倍率補正のために前記第1の発光素子列の発光素子に代えて前記第2の発光素子列の発光素子を発光させるときに、前記重複する箇所における当該第1の発光素子列の発光素子と当該第2の発光素子列の発光素子との光量を前記スクリーンに応じて、適正な網点の濃度に対する濃度差をなくするように変更する制御を行なうことを特徴とする発光素子ヘッドである。
請求項6に記載の発明は、前記スクリーンは、振幅変調スクリーンであり、前記光量制御部は、前記振幅変調スクリーンを使用してスクリーン処理したときに形成される網点の配列に45度成分もしくは90度成分が含まれるときに、前記第1の発光素子列の発光素子と前記第2の発光素子列の発光素子との光量を変更する制御を行なうことを特徴とする請求項5に記載の発光素子ヘッドである。
請求項1の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、形成される画像の乱れを抑制しつつ、主走査方向の倍率の補正をすることができる画像形成装置を提供できる。
請求項2の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、網点の配列の仕方による画像への影響がより生じにくくなる。
請求項3の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、スクリーン処理の際のスクリーンの位置による画像への影響がより生じにくくなる。
請求項4の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、発光素子列が副走査方向に重複する箇所における発光素子の光量設定がより簡単な方法でできる。
請求項5の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、形成される画像の乱れを抑制しつつ、主走査方向の倍率の補正をすることができる発光素子ヘッドを提供できる。
請求項6の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、発光素子列が副走査方向に重複する箇所における発光素子の光量を変更する制御がより簡単になる。
本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成の一例を示した図である。 本実施の形態が適用される発光素子ヘッドの構成を示した図である。 発光素子ヘッドにおける回路基板および発光部の上面図である。 (a)〜(b)は、本実施の形態が適用される発光チップの構造を説明した図である。 発光チップとして自己走査型発光素子アレイチップを採用した場合の信号発生回路の構成および回路基板の配線構成を示した図である。 発光チップの回路構成を説明するための図である。 (a)〜(b)は、本実施の形態で使用する発光チップの発光サイリスタの配列の例について説明した図である。 (a)〜(c)は、本実施の形態の倍率補正の第1の例について説明した図である。 (a)〜(b)は、発光チップの境界部について発光サイリスタを点灯させる順序について説明した図である。 (a)〜(c)は、本実施の形態の倍率補正の第2の例について説明した図である。 (a)〜(b)は、発光チップの境界部について発光サイリスタを点灯させる順序について説明した図である。 タイミングチャートについて説明した図である。 (a)〜(b)は、面積階調法によるスクリーン処理を行なった場合に形成される画像の第1の例を示している。 (a)〜(b)は、面積階調法によるスクリーン処理を行なった場合に形成される画像の第2の例を示している。 (a)〜(b)は、面積階調法によるスクリーン処理を行なった場合に形成される画像の第3の例を示している。 画像処理部における信号処理系の第1の例を説明した図である。 図16に示した信号処理系の動作を説明したフローチャートである。 画像処理部における信号処理系の第2の例を説明した図である。 図18に示した信号処理系の動作を説明したフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置の説明>
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成の一例を示した図である。
図1に示す画像形成装置1は、一般にタンデム型と呼ばれる画像形成装置である。この画像形成装置1は、各色の画像データに対応して画像形成を行なう画像形成プロセス部10、画像形成プロセス部10を制御する画像出力制御部30、例えばパーソナルコンピュータ(PC)2や画像読取装置3に接続され、これらから受信された画像データに対して予め定められた画像処理を施す画像処理部40を備えている。
画像形成プロセス部10は、一定の間隔を置いて並列的に配置される複数のエンジンからなる画像形成ユニット11を備えている。この画像形成ユニット11は、トナー像形成手段の一例である4つの画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kから構成されている。画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kは、それぞれ、静電潜像を形成してトナー像を保持する像保持体の一例としての感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面に塗布された感光体を予め定められた電位で帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体を露光し静電潜像を形成する発光素子ヘッド14、発光素子ヘッド14によって形成された静電潜像を現像する現像手段の一例としての現像器15を備えている。ここで、各画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kは、現像器15に収納されたトナーを除いて、構成に違いはない。そして、画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kは、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
また、画像形成プロセス部10は、各画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kの感光体ドラム12にて形成された各色のトナー像を記録媒体の一例としての記録用紙に多重転写させるために、この記録用紙を搬送する用紙搬送ベルト21と、用紙搬送ベルト21を駆動させるロールである駆動ロール22と、感光体ドラム12のトナー像を記録用紙に転写させる転写手段の一例としての転写ロール23と、記録用紙にトナー像を定着させる定着手段の一例としての定着器24とを備えている。
この画像形成装置1において、画像形成プロセス部10は、画像出力制御部30から供給される各種の制御信号に基づいて画像形成動作を行う。そして、画像出力制御部30による制御の下で、パーソナルコンピュータ(PC)2や画像読取装置3から受信された画像データは、画像処理部40によって画像処理が施され、画像形成ユニット11に供給される。そして、例えば黒(K)色の画像形成ユニット11Kでは、感光体ドラム12が矢印A方向に回転しながら、帯電器13により予め定められた電位に帯電され、画像処理部40から供給された画像データに基づいて発光する発光素子ヘッド14により露光される。これにより、感光体ドラム12上には、黒(K)色画像に関する静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム12上に形成された静電潜像は現像器15により現像され、感光体ドラム12上には黒(K)色のトナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット11Y、11M、11Cにおいても、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色トナー像が形成される。つまり感光体ドラム12は、像を保持する像保持体として機能し、帯電器13は、感光体ドラム12の表面を帯電させる帯電手段として機能する。また発光素子ヘッド14は、静電潜像形成手段として機能し、現像器15は、発光素子ヘッド14により形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段として機能する。
各画像形成ユニット11で形成された感光体ドラム12上の各色トナー像は、矢印B方向に移動する用紙搬送ベルト21の移動に伴って供給された記録用紙に、転写ロール23に印加された転写電界により、順次静電転写され、記録用紙上に各色トナーが重畳された合成トナー像が形成される。
その後、合成トナー像が静電転写された記録用紙は、定着器24まで搬送される。定着器24に搬送された記録用紙上の合成トナー像は、定着器24によって熱および圧力による定着処理を受けて記録用紙上に定着され、画像形成装置1から排出される。
<発光素子ヘッドの説明>
図2は、本実施の形態が適用される発光素子ヘッド14の構成を示した図である。この発光素子ヘッド14は、ハウジング61と、発光素子として複数のLEDを備えた発光部63と、発光部63や信号発生回路100(後述の図3参照)等を搭載する回路基板62と、LEDから発せられる光を結像させて帯電器13により帯電された感光体ドラムを露光して静電潜像を形成させる光学素子の一例としてのロッドレンズ(径方向屈折率分布型レンズ)アレイ64とを備えている。
ハウジング61は、例えば金属で形成され、回路基板62およびロッドレンズアレイ64を支持し、発光部63の発光点とロッドレンズアレイ64の焦点面とが一致するように設定されている。また、ロッドレンズアレイ64は、感光体ドラム12の軸方向(主走査方向)に沿って配置されている。
<発光部の説明>
図3は、発光素子ヘッド14における回路基板62および発光部63の上面図である。
図3に示すように、発光部63は、回路基板62上に、60個の発光素子アレイチップの一例としての発光チップC(C1〜C60)を、主走査方向に二列に向かい合わせて千鳥状に配置して構成されている。さらに、回路基板62は、詳しくは後述するが、予め定められた閾値配列を有するスクリーンによりスクリーン処理された画像情報に基づき、LEDから発せられる光の光量を制御する光量制御部の一例としての信号発生回路100を搭載している。
<発光素子アレイチップの説明>
図4(a)〜(b)は、本実施の形態が適用される発光チップCの構造を説明した図である。
図4(a)は、発光チップCをLEDの光が出射する方向から見た図である。また図4(b)は、図4(a)のIVb−IVb断面図である。
発光チップCには、発光素子アレイの一例として主走査方向に列状に配される複数のLED71が直線状に等間隔で配されている。また基板70の両側に発光素子アレイを駆動する信号を入出力するための電極部の一例としてのボンディングパッド72が発光素子アレイを挟むようにして配されている。そしてそれぞれのLED71には光が出射する側にマイクロレンズ73が形成されている。このマイクロレンズ73により、LED71から出射した光は集光され、感光体ドラム12(図2参照)に対して、効率よく光を入射させることができる。
このマイクロレンズ73は、光硬化性樹脂等の透明樹脂からなり、より効率よく光を集光するためその表面は非球面形状をとることが好ましい。また、マイクロレンズ73の大きさ、厚さ、焦点距離等は、使用されるLED71の波長、使用される光硬化性樹脂の屈折率等により決定される。
<自己走査型発光素子アレイチップの説明>
なお、本実施の形態では、発光チップCとして例示した発光素子アレイチップとして自己走査型発光素子アレイ(SLED:Self-Scanning Light Emitting Device)チップを使用するのが好ましい。自己走査型発光素子アレイチップは、発光素子アレイチップの構成要素としてpnpn構造を持つ発光サイリスタを用い、発光素子の自己走査が実現できるように構成したものである。
図5は、発光チップCとして自己走査型発光素子アレイチップを採用した場合の信号発生回路100の構成および回路基板62の配線構成を示した図である。
信号発生回路100には、画像出力制御部30(図1参照)より、ライン同期信号Lsync、画像データVdata、クロック信号clk、およびリセット信号RST等の各種制御信号が入力されるようになっている。そして、信号発生回路100は、外部から入力されてくる各種制御信号に基づいて、例えば画像データVdataの並べ替えや出力値の補正等を行い、各発光チップC(C1〜C60)のそれぞれに対して発光信号φI(φI1〜φI60)を出力する。なお、本実施の形態では、各発光チップC(C1〜C60)のそれぞれに、1個ずつ発光信号φI(φI1〜φI60)が供給されるようになっている。
また、信号発生回路100は、外部から入力されてくる各種制御信号に基づき、各発光チップC1〜C60に対してスタート転送信号φS、第1転送信号φ1および第2転送信号φ2を出力する。
回路基板62には、各発光チップC1〜C60のVcc端子に接続される電力供給用のVcc=−5.0Vの電源ライン101およびGND端子に接続される接地用の電源ライン102が設けられている。また、回路基板62には、信号発生回路100のスタート転送信号φS、第1転送信号φ1、第2転送信号φ2を送信するスタート転送信号ライン103、第1転送信号ライン104、第2転送信号ライン105も設けられている。さらに、回路基板62には、信号発生回路100のから各発光チップC(C1〜C60)に対して発光信号φI(φI1〜φI60)を出力する60本の発光信号ライン106(106_1〜106_60)も設けられている。なお、回路基板62には、60本の発光信号ライン106(106_1〜106_60)に過剰な電流が流れるのを防止するための60個の発光電流制限抵抗RIDが設けられている。また、発光信号φI1〜φI60は、それぞれ、後述するようにハイレベル(H)およびローレベル(L)の2状態を取りうる。そして、ローレベルは−5.0Vの電位、ハイレベルは±0.0Vの電位となっている。
図6は、発光チップC(C1〜C60)の回路構成を説明するための図である。
発光チップCは、65個の転送サイリスタS1〜S65、65個の発光サイリスタL1〜L65を備えている。なお、発光サイリスタL1〜L65は、転送サイリスタS1〜S65と同様のpnpn接続を有しており、その中のpn接続を利用することで発光ダイオード(LED)としても機能するようになっている。また、発光チップCは、64個のダイオードD1〜D64および65個の抵抗R1〜R65を備えている。さらに、発光チップCは、第1転送信号φ1、第2転送信号φ2、そしてスタート転送信号φSが供給される信号線に、過剰な電流が流れるのを防止するための転送電流制限抵抗R1A、R2A、R3Aを有している。なお、発光素子アレイ81を構成する発光サイリスタL1〜L65は、図中左側からL1、L2、…、L64、L65の順で配列され、発光素子列すなわち発光素子アレイ81を形成している。また、転送サイリスタS1〜S65も、図中左側からS1、S2、…、S64、S65の順で配列され、スイッチ素子列すなわちスイッチ素子アレイ82を形成している。さらに、ダイオードD1〜D64も、図中左からD1、D2、…、D63、D64の順で配列されている。さらにまた、抵抗R1〜R65も、図中左からR1、R2、…R64、R65の順で配列されている。
では次に、発光チップCにおける各素子の電気的な接続について説明する。
各転送サイリスタS1〜S65のアノード端子は、GND端子に接続されている。このGND端子には、電源ライン102(図5参照)が接続され、接地される。
また、奇数番目の転送サイリスタS1、S3、…、S65のカソード端子は、転送電流制限抵抗R1Aを介してφ1端子に接続されている。このφ1端子には、第1転送信号ライン104(図5参照)が接続され、第1転送信号φ1が供給される。
一方、偶数番目の転送サイリスタS2、S4、…、S64のカソード端子は、転送電流制限抵抗R2Aを介してφ2端子に接続されている。このφ2端子には、第2転送信号ライン105(図5参照)が接続され、第2転送信号φ2が供給される。
また、各転送サイリスタS1〜S65のゲート端子G1〜G65は、各転送サイリスタS1〜S65に対応して設けられた抵抗R1〜R65をそれぞれ介してVcc端子に接続されている。このVcc端子には、電源ライン101(図5参照)が接続され、電源電圧Vcc(−5.0V)が供給される。
さらに、各転送サイリスタS1〜S65のゲート端子G1〜G65は、対応する同番号の発光サイリスタL1〜L65のゲート端子に、1対1でそれぞれ接続されている。
また、各転送サイリスタS1〜S64のゲート端子G1〜G64には、ダイオードD1〜D64のアノード端子が接続されており、これらダイオードD1〜D64のカソード端子は、それぞれに隣接する次段の転送サイリスタS2〜S65のゲート端子G2〜G65に接続されている。すなわち、各ダイオードD1〜D64は、転送サイリスタS1〜S65のゲート端子G1〜G65を挟んで直列接続されている。
そして、ダイオードD1のアノード端子すなわち転送サイリスタS1のゲート端子G1は、転送電流制限抵抗R3Aを介してφS端子に接続されている。このφS端子には、スタート転送信号ライン103(図5参照)を介してスタート転送信号φSが供給される。
次に、各発光サイリスタL1〜L65のアノード端子は、各転送サイリスタS1〜S65のアノード端子と同様に、GND端子に接続されている。
また、各発光サイリスタL1〜L65のカソード端子は、φI端子に接続されている。このφI端子には、発光信号ライン106(発光チップC1の場合は発光信号ライン106_1:図5参照)が接続され、発光信号φI(発光チップC1の場合は発光信号φI1)が供給される。なお、他の発光チップC2〜C60には、それぞれ、対応する発光信号φI2〜φI60が供給される。
<倍率補正の説明>
次に発光素子ヘッド14における主走査方向の位置ずれについて説明を行なう。
発光素子ヘッド14への発光チップCの取り付け精度および各発光チップCにおける発光サイリスタLの形成精度には限界がある。また上述したロッドレンズアレイ64(図2参照)には、焦点位置のばらつきが存在する。更に発光チップCが配される回路基板62(図2参照)に温度むらが生じることにより各発光チップCに熱膨張のむらが生じることがある。このような原因により感光体ドラム12の表面の主走査方向に対する露光範囲が予め定められた範囲から変化することがある。つまり主走査方向において倍率が変化する。そのためこの主走査方向における倍率の変化を補正する必要が生じる。なお以下、この主走査方向における倍率の変化の補正を単に「倍率補正」と言うことにする。
本実施の形態では、倍率補正を行なうため、以下の構造で発光サイリスタLを配した発光チップCを使用する。
図7(a)〜(b)は、本実施の形態で使用する発光チップCの発光サイリスタLの配列の例について説明した図である。
図7(a)では、発光チップCの発光サイリスタLの配列と共に、発光チップC同士の配列についても併せて説明している。ここで図7(a)では、発光チップC1と発光チップC2、および発光チップC2と発光チップC3の境界部について例示しているが、他の発光チップC同士についても同様の関係が繰り返されるパターンとなっている。
図7(a)に示すように発光チップC1,C2,C3には、それぞれ発光サイリスタL1〜L65が配置されている。まず発光チップC1,C3について説明すると、発光サイリスタL3〜L62は、予め定められた第1の間隔にて連続して配される第1の発光素子列の一例である。また発光サイリスタL1〜L2および発光サイリスタL63〜L65は、第1の発光素子列の主走査方向両端部に第1の間隔(図7(b)におけるピッチP1)とは異なる間隔で配される第2の発光素子列の一例である。このうち発光サイリスタL63〜L65は、発光サイリスタL3〜L62の主走査方向両端部の一方で第1の間隔より狭い第2の間隔(図7(b)におけるピッチP2)で配されるものである。更に発光サイリスタL1〜L2は、発光サイリスタL3〜L62の主走査方向両端部の他方で第1の間隔より広い第3の間隔(図7(b)におけるピッチP3)で配されるものである。
また発光チップC2は、発光チップC1,C3と基本的に同様の構成を採るが、発光サイリスタL1〜L65の配列が発光チップC1,C3とは逆順となっている。つまり発光チップC2は、発光チップC1,C3を180°回転させて配したものである。
また発光チップC1,C2,C3の発光サイリスタL1〜L65は副走査方向の一部に重複して配される。本実施の形態では、発光チップC1の発光サイリスタL61〜L65と発光チップC2の発光サイリスタL1〜L5は、副走査方向において重複して配置されている。更に発光チップC2の発光サイリスタL61〜L65と発光チップC3の発光サイリスタL1〜L5は、副走査方向において重複して配置されている。そしてこれらの発光サイリスタLは、予め定められた整数比による個数で配される。本実施の形態では、発光チップC1の発光サイリスタL61〜L62と発光チップC2の発光サイリスタL1〜L3の占める主主査方向の長さはほぼ同じとなるように配されており、この場合予め定められた整数比は、2:3である。同様に発光チップC1の発光サイリスタL63〜L65と発光チップC2の発光サイリスタL4〜L5、発光チップC2の発光サイリスタL61〜L63と発光チップC3の発光サイリスタL1〜L2、発光チップC2の発光サイリスタL64〜L65と発光チップC3の発光サイリスタL3〜L5は、それぞれ3:2、3:2、2:3の整数比による個数で配される。また発光チップCを千鳥状に配列させたときに以上のように発光サイリスタLが配列する構成は、発光サイリスタLが、主走査方向に列状に配される発光サイリスタLからなる第1の発光素子列と、主走査方向に列状に配される発光サイリスタLからなり第1の発光素子列と少なくとも一部が副走査方向に重複して配される第2の発光素子列からなるとして捉えることができる。そしてこの場合、第1の発光素子列の発光サイリスタLの間隔と第2の発光素子列の発光サイリスタLの間隔とは、第1の発光素子列と第2の発光素子列とが重複する箇所において異なる。そして更に第1の発光素子列と第2の発光素子列とが重複する箇所の発光サイリスタLは、第1の発光素子列に属するものと第2の発光素子列に属するものとで予め定められた整数比による個数で配される。
次に上述したように配列する発光サイリスタLを点灯させた場合に形成される画像について説明を行なう。
図8(a)〜(c)は、本実施の形態の倍率補正の第1の例について説明した図である。
図8(a)〜(c)では、斜線の画像形成を行なう場合を例として挙げている。そして倍率が主走査方向で拡大して変化したときに画像を主走査方向で縮小することで倍率補正する方法について説明している。ここで図8(b)では、倍率補正前の画像を概念的に図示している。また図8(c)では、本実施の形態の倍率補正後の画像を概念的に図示している。そして図8(a)では、図8(b)〜(c)の画像を形成する発光サイリスタLを対応して図示している。なお図8(a)は、図7(a)における発光チップC1と発光チップC2の境界部を拡大した図である。
本実施の形態では、発光チップC1および発光チップC2の副走査方向に重複する箇所の発光サイリスタLのうち発光チップC1の発光サイリスタL61〜L65を使用し、発光チップC2の発光サイリスタL1〜L5を使用していない。つまりこれにより発光チップC2では、発光サイリスタL1〜L5は、点灯せず、点灯しうる発光サイリスタLは、発光サイリスタL6以降のものとなる。これは、倍率補正を行なわない場合は、発光チップC2の発光サイリスタL4〜L5を使用するが、これに対し、倍率補正を行なう場合は、その代わりに発光チップC1の発光サイリスタL63〜L65を使用すると見ることもできる。
図9(a)〜(b)は、発光チップC1と発光チップC2の境界部について発光サイリスタLを点灯させる順序について説明した図である。ここで図9(a)は、倍率補正を行なわない場合の発光サイリスタLが点灯する順序を説明している。また図9(b)は、倍率補正を行なう場合の発光サイリスタLが点灯する順序を説明している。そして図9(a)〜(b)において各発光サイリスタL内に記載した数字が点灯の順序である。
ここで図9(a)と図9(b)とを比較すると、例えば、10番目に点灯する発光サイリスタLを見た場合、発光サイリスタLの1つ分図中左側にずれていることがわかる。つまり主走査方向に倍率を縮小して発光サイリスタLを点灯させることができる。
そしてこのように発光サイリスタLを点灯させる制御を行なうことで、図8(c)のような画像が形成できる。つまり本実施の形態では、点灯データの削除等は行なわず、その点灯データにより発光チップC1の発光サイリスタL63〜L65を点灯させる。発光チップC1の発光サイリスタL63〜L65のそれぞれの間隔は、発光チップC1の他の発光サイリスタLの間隔より狭いため、発光チップC1の発光サイリスタL63〜L65を使用して形成される画像は、主走査方向に倍率が縮小したものとなる。つまり形成する画像を主走査方向で縮小する倍率補正をすることができる。また本実施の形態の場合、点灯データの削除は行なっていないため形成される画像に隙間が生じない。そのため形成される画像に例えば、白スジが入る等の画像の乱れを抑制することができる。
なお本実施の形態では、このような倍率補正は、発光チップC1と発光チップC2の境界部のみならず、他の箇所で行なうこともできる。つまり発光チップC3と発光チップC4の境界部、発光チップC5と発光チップC6の境界部、…、発光チップC57と発光チップC58の境界部、発光チップC59と発光チップC60の境界部においても行なうことができる。よって倍率補正を行ないたい箇所や倍率補正を行ないたい程度に応じて上記発光チップC間の境界部を選択し、主走査方向に倍率を縮小する倍率補正を行なうことができる。
また本実施の形態では、発光チップC2の発光サイリスタL1〜L3は使用せずに主走査方向に倍率を縮小する倍率補正を行なったが、これを使用してもよい。つまり、上述した例では、発光チップC1の発光サイリスタL63〜L65を使用していたが、その代わりに発光チップC2の発光サイリスタL1〜L3を使用しても同様のことが実現できる。更に発光チップC1の発光サイリスタL63〜L65および発光チップC2の発光サイリスタL1〜L3の双方を使用することで、一方を使用する場合に比較して2倍の倍率補正が可能となる。
図10(a)〜(c)は、本実施の形態の倍率補正の第2の例について説明した図である。
図10(a)〜(c)では、斜線の画像形成を行なう場合を例として挙げている。そして倍率が主走査方向で縮小して変化したときに画像を主走査方向で拡大することで倍率補正する方法について説明している。ここで図10(b)では、倍率補正前の画像を概念的に図示している。また図10(c)では、本実施の形態の倍率補正後の画像を概念的に図示している。そして図10(a)では、図10(b)〜(c)の画像を形成する発光サイリスタLを対応して図示している。なお図10(a)は、図7(a)における発光チップC2と発光チップC3の境界部を拡大した図である。
本実施の形態では、発光チップC2および発光チップC3の副走査方向に重複する箇所の発光サイリスタLのうち発光チップC2の発光サイリスタL64〜L65を使用し、発光チップC3の発光サイリスタL1〜L5を使用しない。つまりこれにより発光チップC3では、発光サイリスタL1〜L5は、点灯せず、点灯しうる発光サイリスタLは、発光サイリスタL6以降のものとなる。これは、倍率補正を行なわない場合は、発光チップC2の発光サイリスタL3〜L5を使用するが、これに対し、倍率補正を行なう場合は、その代わりに発光チップC2の発光サイリスタL64〜L65を使用すると見ることもできる。
図11(a)〜(b)は、発光チップC2と発光チップC3の境界部について発光サイリスタLを点灯させる順序について説明した図である。ここで図11(a)は、倍率補正を行なわない場合の発光サイリスタLが点灯する順序を説明している。また図11(b)は、倍率補正を行なう場合の発光サイリスタLが点灯する順序を説明している。そして図11(a)〜(b)において各発光サイリスタL内に記載した数字が点灯の順序である。
ここで図11(a)と図11(b)とを比較すると、例えば、10番目に点灯する発光サイリスタLを見た場合、発光サイリスタLの1つ分図中右側にずれていることがわかる。つまり主走査方向に倍率を拡大して発光サイリスタLを点灯させることができる。
このように発光サイリスタLを点灯させる制御を行なうことで、図10(c)のような画像が形成できる。つまり本実施の形態では、点灯データの追加等は行なわず、その点灯データにより発光チップC2の発光サイリスタL64〜L65を点灯させる。発光チップC2の発光サイリスタL64〜L65のそれぞれの間隔は、発光チップC1の他の発光サイリスタLの間隔より広いため、発光チップC2の発光サイリスタL64〜L65を使用して形成される画像は、主走査方向に倍率が拡大したものとなる。つまり形成する画像を主走査方向で拡大する倍率補正をすることができる。また本実施の形態の場合、点灯データの追加は行なっていないため形成される画像に重複箇所を生じさせる必要はない。そのため形成される画像に例えば、黒スジが入る等の画像の乱れを抑制することができる。
なお本実施の形態では、このような倍率補正は、発光チップC2と発光チップC3の境界部のみならず、他の箇所で行なうこともできる。つまり発光チップC4と発光チップC5の境界部、発光チップC6と発光チップC7の境界部、…、発光チップC56と発光チップC57の境界部、発光チップC58と発光チップC59の境界部においても行なうことができる。よって倍率補正を行ないたい箇所や倍率補正を行ないたい程度に応じて上記発光チップC間の境界部を選択し、主走査方向に倍率を拡大する倍率補正を行なうことができる。
また本実施の形態では、発光チップC3の発光サイリスタL1〜L2は使用せずに主走査方向に倍率を拡大する倍率補正を行なったが、これを使用してもよい。つまり、上述した例では、発光チップC2の発光サイリスタL64〜L65を使用していたが、その代わりに発光チップC3の発光サイリスタL1〜L2を使用しても同様のことが実現できる。更に発光チップC2の発光サイリスタL64〜L65および発光チップC3の発光サイリスタL1〜L2の双方を使用することで、一方を使用する場合に比較して2倍の倍率補正が可能となる。
以上のような配列で発光サイリスタLが配された発光チップCを使用することで、発光チップCの取り付け精度、各発光チップCにおける発光サイリスタLの形成精度、およびロッドレンズアレイ64(図2参照)の焦点位置のばらつきの程度に対する要求は、より低くなる。つまり発光素子ヘッド14(図2参照)を製造後に検査を行ない、その結果により、上述した倍率補正を行なうことで、主走査方向の倍率のばらつきの少ない発光素子ヘッドを製造することができる。そのため発光チップCや発光素子ヘッド14の製造歩留まりをより高くすることができる。
更に、温度変化に起因する主走査方向における倍率の変化に対しても、例えば、発光素子ヘッド等の機内温度に対応して、上述した倍率補正を行なうことで、主走査方向における倍率の変化がより少ない発光素子ヘッド14を提供することができる。
次に、図12に示すタイミングチャートを参照しながら、露光動作における発光チップCの動作を詳細に説明する。なお、図12では、図8(a)〜(c)および図9(a)〜(b)で説明したような画像を主走査方向で縮小することで倍率補正するときの発光サイリスタLを点灯させるためのタイミングチャートの例を示している。そして説明の便宜上、それぞれの発光サイリスタLを主走査方向で順に点灯させる場合について説明を行なう。また発光サイリスタLの点灯パターンは、図9(b)で説明した場合と同様であるとする。
図中発光チップC1〜C2の発光信号φIとして発光信号φI1〜φI2を図示している。なお説明をわかりやすくするため発光信号φI1〜φI2については並行して図示しているが、それぞれの発光信号φI1〜φI2について、このように互いに時間的に同時性を有して信号が送られるとは限らない。
ここで初期状態においては、スタート転送信号φSがローレベル(L)に、第1転送信号φ1がハイレベル(H)に、第2転送信号φ2がローレベルに、そして発光信号φI(φI1〜φI2)がハイレベルに、それぞれ設定されているものとする。
動作の開始に伴い、信号発生回路100から入力されるスタート転送信号φSが、ローレベルからハイレベルに変更される。これにより、発光チップCの転送サイリスタS1のゲート端子G1にハイレベルのスタート転送信号φSが供給される。このとき、ダイオードD1〜D64を介して、他の転送サイリスタS2〜S65のゲート端子G2〜G65にもスタート転送信号φSが供給される。ただし、各ダイオードD1〜D64でそれぞれ電圧降下が生じるため、転送サイリスタS1のゲート端子G1にかかる電圧が最も高くなる。
そして、スタート転送信号φSがハイレベルとなっている状態で、信号発生回路100から入力される第1転送信号φ1が、ハイレベルからローレベルに変更される。また、第1転送信号φ1がローレベルに変更されてから第1の期間taが経過した後、第2転送信号φ2が、ローレベルからハイレベルに変更される。
このように、スタート転送信号φSがハイレベルとなっている状態において、ローレベルの第1転送信号φ1が供給されると、発光チップCでは、ローレベルの第1転送信号φ1が供給される奇数番目の転送サイリスタS1、S3、…、S65のうち、ゲート電圧が最も高く、閾値以上となる転送サイリスタS1がターンオンする。また、このとき、第2転送信号φ2はハイレベルとなっているので、偶数番目の転送サイリスタS2、S4、…、S64のカソード電圧は高いままとなり、ターンオフの状態が維持される。このとき、発光チップCでは、奇数番目の転送サイリスタS1のみがターンオンした状態になる。これに伴い、奇数番目の転送サイリスタS1とゲート同士が接続された発光サイリスタL1がターンオンし、発光可能な状態におかれる。
転送サイリスタS1がターンオンしている状態において、第2転送信号φ2がハイレベルに変更されてから第2の期間tbが経過した後、第2転送信号φ2がハイレベルからローレベルに変更される。すると、ローレベルの第2転送信号φ2が供給される偶数番目の転送サイリスタS2、S4、…、S64のうち、ゲート電圧が最も高く、閾値以上となる転送サイリスタS2がターンオンする。このとき、発光チップCでは、奇数番目の転送サイリスタS1とこれに隣接する偶数番目の転送サイリスタS2とが、共にターンオンした状態になる。これに伴い、既にターンオンしている発光サイリスタL1に加えて、偶数番目の転送サイリスタS2とゲート同士が接続された発光サイリスタL2がターンオンし、共に発光可能な状態におかれる。
転送サイリスタS1および転送サイリスタS2が共にターンオンしている状態において、第2転送信号φ2がローレベルに変更されてから第3の期間tcが経過した後、第1転送信号φ1がローレベルからハイレベルに変更される。これに伴い、奇数番目の転送サイリスタS1はターンオフし、偶数番目の転送サイリスタS2のみがターンオンした状態になる。これに伴い、奇数番目の発光サイリスタL1はターンオフして発光不能な状態におかれ、偶数番目の発光サイリスタL2のみがターンオンを維持して発光可能な状態におかれる。なお、この例では、第1転送信号φ1がハイレベルに変更されるのに合わせて、スタート転送信号φSがハイレベルからローレベルに変更されている。
転送サイリスタS2がターンオンしている状態において、第1転送信号φ1がハイレベルに変更されてから第4の期間tdが経過した後、第1転送信号φ1がハイレベルからローレベルに変更される。これに伴い、ローレベルの第1転送信号φ1が供給される奇数番目の転送サイリスタS1、S3、…、S65のうち、ゲート電圧が最も高い転送サイリスタS3がターンオンする。このとき、発光チップCでは、偶数番目の転送サイリスタS2とこれに隣接する奇数番目の転送サイリスタS3とが、共にターンオンした状態になる。これに伴い、既にターンオンしている発光サイリスタL2に加えて、奇数番目の転送サイリスタS3とゲート同士が接続された発光サイリスタL3がターンオンし、共に発光可能な状態におかれる。
転送サイリスタS2および転送サイリスタS3が共にターンオンしている状態において、第1転送信号φ1がローレベルに変更されてから第5の期間teが経過した後、第2転送信号φ2がローレベルからハイレベルに変更される。これに伴い、偶数番目の転送サイリスタS2はターンオフし、奇数番目の転送サイリスタS3のみがターンオンした状態になる。これに伴い、偶数番目の発光サイリスタL2はターンオフして発光不能な状態におかれ、奇数番目の発光サイリスタL3のみがターンオンを維持して発光可能な状態におかれる。
このように、発光チップCでは、第1転送信号φ1および第2転送信号φ2が共にローレベルに設定される重なり期間を設けつつ、交互にハイレベル、ローレベルが切り換えられることにより、転送サイリスタS1〜S65が番号順に順次ターンオンする。また、これに伴い、発光サイリスタL1〜L65も番号順に順次ターンオンする。このとき、第2の期間tbでは、奇数番目の転送サイリスタ(例えば転送サイリスタS1)のみがターンオンし、第3の期間tcでは、奇数番目の転送サイリスタおよび次段に設けられた偶数番目の転送サイリスタ(例えば転送サイリスタS1および転送サイリスタS2)がターンオンし、第4の期間tdでは、偶数番目の転送サイリスタ(例えば転送サイリスタS2)のみがターンオンし、第5の期間teでは、偶数番目の転送サイリスタおよび次段に設けられた奇数番目の転送サイリスタ(例えば転送サイリスタS2および転送サイリスタS3)がターンオンし、その後、再び第2の期間tbにおいて奇数番目の転送サイリスタ(例えば転送サイリスタS3)のみがターンオンする、という過程を繰り返すことになる。
一方、発光信号φI1〜φI2は、基本的に、奇数番目の転送サイリスタが単独でターンオンする第2の期間tbおよび偶数番目の転送サイリスタが単独でターンオンする第4の期間tdにおいて、ハイレベルからローレベルへの変更およびローレベルからハイレベルへの変更が行われる。
ただし、発光信号φI1においては、左端の2個の転送サイリスタS1〜S2がターンオンする期間については、このような変更は行われない。これにより発光チップC1では、発光サイリスタL3、L4、…、L64、L65が、1個ずつ順番に発光する。つまり本実施の形態では、画像を主走査方向で拡大することで倍率補正するための発光サイリスタL1〜L2は使用しないため、この2個の発光サイリスタL1〜L2を点灯させない制御を行なう。一方、画像を主走査方向で縮小することで倍率補正するための発光サイリスタL63〜L65は使用するため、これについては点灯させる。
また発光信号φI2においては、左端の5個の転送サイリスタS1〜S5がターンオンする期間、および右端の2個の転送サイリスタS64〜S65がターンオンする期間については、このような変更は行われない。これにより発光チップC2では、発光サイリスタL6、L7、…、L62、L63が、1個ずつ順番に発光する。つまり本実施の形態では、画像を主走査方向で拡大することで倍率補正するための発光サイリスタL64〜L65は使用しないため、この2個の発光サイリスタL64〜L65を点灯させない制御を行なう。更に画像を主走査方向で縮小することで倍率補正するための発光サイリスタL1〜L3についても本実施の形態では使用せず、発光サイリスタL4〜L5についても使用しないため、この5個の発光サイリスタL1〜L5を点灯させない制御を行なう。
ここで本実施の形態の画像形成装置1では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の階調表現を行なうのに、これら各色の画像の面積を変化させることにより実現する面積階調法を採用している。この面積階調法を用いて画像を形成する際には、形成する画像を各色毎にスクリーン処理を施し、網点状の画像として形成する。このような各色の網点状の画像を重ねて形成することにより、フルカラーの画像を形成することができる。即ち面積階調法によって形成した画像は、基本的に網点の集まりである。
図13(a)〜(b)は、面積階調法によるスクリーン処理を行なった場合に形成される画像の第1の例を示している。ここで図13(a)は、上述した倍率補正を行なわずに画像を形成した場合の網点の分布を示している。また図13(b)は、主走査方向に縮小する倍率補正を行なった場合の網点の分布を示している。
図13(a)〜(b)では、スクリーンとして、振幅変調(AM:Amplitude Modulation)スクリーンを使用している。このスクリーンは、マトリックス状の閾値が配列したものである。即ち主走査方向および副走査方向に予め定められた閾値配列を有している。そしてこの閾値と画像情報の画素毎に値の比較を行なう。このとき画像情報が閾値以上だった場合は黒、閾値未満だった場合は、白とすることによりこのような網点が形成される。またここで挙げたスクリーンのスクリーン角度は60度である。つまり形成される網点が主走査方向に対し60度傾いて配列する。さらにこの画像での黒白画素比率は、13:37である。そして点線で挟まれた領域は、発光チップCの境界部、即ち主走査方向の倍率補正を行なう箇所において形成される画像を示している。なお図中上部には、この箇所の画像を形成するために使用する発光サイリスタLを対応させて図示している。
そして発光チップCの境界部において上述したような発光サイリスタLの点灯制御を行なうことで、図13(b)に示すように、点線で挟まれた領域において主走査方向の倍率縮小が行なわれる。ここで点線で挟まれた領域を見ると、網点A1と網点A2を見ればわかるように、網点は、副走査方向に進むに従い、主走査方向にずれて形成されていることがわかる。
図13(b)の場合、点線で挟まれた領域、即ち主走査方向に縮小する倍率補正を行なった領域では、他の領域に対し、黒白比率が異なる部分が生じる。ただし、副走査方向に進むに従い網点が主走査方向にずれて形成されることから、この黒白比率が異なるのは局所的になり、副走査方向にマクロ的に見た場合は、この領域における黒白比率は、他の領域と同じになる。そのためこのような網点が形成される場合は、主走査方向の倍率の倍率変更を行なっても形成される画像にディフェクト(欠陥)が生じることは比較的少ない。
しかしながらAMスクリーンを使用してスクリーン処理したときに形成される網点の配列に45度成分もしくは90度成分が含まれる場合は、以下で説明する理由により画像にディフェクトが生じやすくなる。
ここで図14(a)〜(b)は、面積階調法によるスクリーン処理を行なった場合に形成される画像の第2の例を示している。ここで図14(a)は、上述した倍率補正を行なわずに画像を形成した場合の網点の分布を示している。また図14(b)は、主走査方向に縮小する倍率補正を行なった場合の網点の分布を示している。
図14(a)〜(b)で示した画像は、図13(a)〜(b)で示した画像に対し、使用しているスクリーンが異なる点を除いては、同様のものである。ここで図14(a)〜(b)では、スクリーンとして、スクリーン角度が45度のものを使用している。
図14(b)において、点線で挟まれた領域を見ると、網点は、網点A1〜網点A3を見ればわかるように、副走査方向に進むに従い、網点が主走査方向にずれて形成されず、副走査方向に揃っていることがわかる。この場合点線で挟まれた領域では、実線で囲まれた領域の画素をカウントすればわかるように黒白比率が、9:21(≒13:30.3)となる。そしてこれは他の領域の黒白比率である13:37とは異なる。そしてこの比率は、マクロ的に見ても同様となる。この場合、点線で挟まれた領域が副走査方向に生じる筋状のディフェクトとなる。これは形成される網点の配列に90度成分が含まれるためである。つまりスクリーン角度が45度のものを使用した場合、網点は45度の角度を有して配列するが、別の見方をすると網点A1〜網点A3に例示されるように、網点が副走査方向に配列する。つまりこの見方では、網点は90度の角度で配列すると言うこともできる。まとめると、例えばスクリーンとして、スクリーン角度が45度のものを使用した場合、スクリーン処理したときに形成される網点の配列に45度成分もしくは90度成分が含まれることになり、そしてこの場合、画像にディフェクトが生じやすくなる。
さらに図15(a)〜(b)は、面積階調法によるスクリーン処理を行なった場合に形成される画像の第3の例を示している。ここで図15(a)は、上述した倍率補正を行なわずに画像を形成した場合の網点の分布を示している。また図15(b)は、主走査方向に縮小する倍率補正を行なった場合の網点の分布を示している。
図15(a)〜(b)で示した画像は、図14(a)〜(b)で示した画像に対し、使用しているスクリーンは同じものである。ただし網点が形成される位置が、図中右方向(主走査方向)に1画素分ずれている。なお本実施の形態では、網点は主走査方向に10画素を1周期として形成されているため、図14(a)の場合を基準とした場合、スクリーン位相が1/10であるという表現を使用することがある。またこの場合、図14(a)〜(b)では、スクリーン位相が0/10であると表現することもできる。なおこの言い方をした場合、スクリーンが主走査方向に1画素ずれる毎にスクリーン位相は、0/10〜9/10の値を繰り返す。
そして図15(b)において、点線で挟まれた領域を見ると、網点は、同様に副走査方向に進むに従い、主走査方向に揃って形成されていることがわかる。この場合点線で挟まれた領域では、実線で囲まれた領域の画素をカウントすればわかるように黒白比率が、5:25(=13:65)となる。そしてこれは他の領域の黒白比率である13:37とは大きく異なる。そしてこの比率は、マクロ的に見ても同様となるため、図15(b)の場合も点線で挟まれた領域が副走査方向に生じる筋状のディフェクトとなる。またこの黒白比率は、スクリーン位相が0/10の図14(b)の場合と異なる。つまりスクリーン位相によって、黒白比率は変化する。
なお以上説明した例では、主走査方向に縮小する倍率補正を行なった場合について説明を行なったが、主走査方向に拡大する倍率補正を行なった場合についても同様の問題が生じる。
そこで本実施の形態では、主走査方向に倍率補正を行なった場合に、倍率補正を行なう発光チップCの境界部において発光サイリスタLの光量を変更する制御を行なう。これにより図13〜図15において示した点線で挟まれた領域の濃度が調整できるため、この部分で筋状のディフェクトが生じることを抑制できる。
次に主走査方向に倍率補正を行なった場合に発光サイリスタLの光量を設定する方法について説明を行なう。
図16は、画像処理部40における信号処理系の第1の例を説明した図である。また図17は、図16に示した信号処理系の動作を説明したフローチャートである。
図16に示した信号処理系は、画像データおよび使用するスクリーン選択情報を取得し画像データにスクリーン処理を施すスクリーン処理手段の一例としてのスクリーン処理部41と、倍率補正量を設定する補正量設定部42と、補正量設定部42により設定された倍率補正量に基づき画像データの主走査方向位置を補正する画像補正部43と、画像補正部43により処理された画像データを発光素子ヘッド14の信号発生回路100(図3参照)に画像データVdataとして送る出力I/F部44と、スクリーン選択情報と倍率補正量から発光サイリスタLから発せられる光の光量を設定する光量設定部45と、光量設定部45で発光サイリスタLの光量を設定するための情報を保持する光量データ記憶部46とを備える。
以下、図17を使用して図16に示した信号処理系の動作を説明する。
まずスクリーン処理部41が、画像データおよび使用するスクリーン選択情報を取得する(ステップ101)。そしてスクリーン選択情報に従い予め定められたスクリーンにより画像データにスクリーン処理をする(ステップ102)。次に補正量設定部42が、主走査方向の倍率変化を取得し、この倍率変化から倍率補正量を計算し設定する(ステップ103)。さらに画像補正部43が、この倍率補正量に基づきスクリーン処理された画像データの主走査方向位置を補正する(ステップ104)。この段階で発光チップCの境界部における重複する発光サイリスタLについて、第1の発光素子列と第2の発光素子列のどちらのものを発光させるかが決定される。一方、光量設定部45は、スクリーン選択情報および倍率補正量を取得し、この2つの情報を基にして、光量データ記憶部46から各発光サイリスタLの最適光量を設定する(ステップ105)。このとき図14および図15で説明したようにスクリーンと発光サイリスタLとの位置関係であるスクリーン位相が異なると黒白比率も変化する。そのためスクリーン位相についても考慮しつつ各発光サイリスタLの最適光量を設定する。そして出力I/F部44からは、画像データが信号発生回路100に対して送られ(ステップ106)、光量設定部45からは、最適光量が光量データとして信号発生回路100に対して送られる(ステップ107)。
また図18は、画像処理部40における信号処理系の第2の例を説明した図である。そして図19は、図18に示した信号処理系の動作を説明したフローチャートである。
図18に示した信号処理系は、図16で説明した信号処理系と同じく、スクリーン処理部41と、補正量設定部42と、画像補正部43と、出力I/F部44と、光量設定部45とをそれぞれ備える。ただし、図18に示した信号処理系の場合は、画像補正部43の後段に黒白画素比率カウント部47が配されている。この黒白画素比率カウント部47は、倍率補正を行なう各発光チップCの境界部に対応する箇所の画像の黒白画素比率をカウントする。この箇所は、図13〜図15で説明を行なった点線で挟まれた領域である。そして光量設定部45では、この黒白画素比率により発光サイリスタLの光量を設定する。
以下、図19を使用して図18に示した信号処理系の動作を説明する。
ここでステップ201〜ステップ204までの動作は、図17で説明したステップ101〜ステップ104の動作と同じである。
本実施の形態では、ステップ204の後、黒白画素比率カウント部47において倍率補正を行なう各発光チップCの境界部に対応する箇所のスクリーン処理後の画像の黒白画素比率をカウントする(ステップ205)。そして光量設定部45では、この黒白画素比率により発光サイリスタLの最適光量を設定する(ステップ206)。この最適光量は例えば下記(1)式により算出することができる。
(最適光量)=(通常の黒白画素比率)/(倍率補正後の黒白画素比率)×(発光サイリスタLの規定光量) …(1)
そして出力I/F部44からは、画像データが信号発生回路100に対して送られ(ステップ207)、光量設定部45からは、最適光量が光量データとして信号発生回路100に対して送られる(ステップ208)。
以上説明したように光量設定部45は、第1の発光素子列と第2の発光素子列とが重複する箇所における発光サイリスタLの光量をスクリーン処理部41において使用されるスクリーンに応じて設定すると言い換えることもできる。
また図16〜図17で説明した例では、光量設定部45は、第1の発光素子列と第2の発光素子列とが重複する箇所とスクリーンの位置関係に応じて発光サイリスタLの光量を設定している。一方、図18〜図19で説明した例では、光量設定部45は、第1の発光素子列と第2の発光素子列とが重複する箇所により形成される画像の黒白画素比率に応じて発光サイリスタLの光量を設定する。
なお信号発生回路100では、倍率補正を行なう発光チップCの境界部において、光量データに基づき、点灯する発光サイリスタLの光量を調整する。言い換えると信号発生回路100は、第1の発光素子列と第2の発光素子列とが重複する箇所における発光サイリスタLの光量をスクリーンに応じて変更する制御を行なう。
発光サイリスタLの光量を調整するのは、選択されたスクリーンの全てに行なってもよいが、画像にディフェクトが生じやすいのは、上述したようにスクリーン処理を行なったときに網点の配列に45度成分もしくは90度成分が含まれる場合である。よって網点の配列に45度成分もしくは90度成分が含まれる場合に発光サイリスタLの光量を変更し、網点の配列に45度成分もしくは90度成分が含まれない場合は、発光サイリスタLの光量を変更せず、発光サイリスタLの規定光量で光らせる制御を行なってもよい。
1…画像形成装置、12…感光体ドラム、13…帯電器、14…発光素子ヘッド、15…現像器、40…画像処理部、41…スクリーン処理部、45…光量設定部、64…ロッドレンズアレイ、81…発光素子アレイ、100…信号発生回路、C1〜C60…発光チップ、S1,S2,S3,…,S65…転送サイリスタ、L1,L2,L3,…,L67…発光サイリスタ

Claims (6)

  1. 予め定められた閾値配列を有し、当該閾値が階調値の閾値であるスクリーンにより、画像の階調情報にスクリーン処理を施し、網点状の画像とするスクリーン処理手段と、
    像を保持する像保持体と、
    前記像保持体の表面を帯電させる帯電手段と、
    主走査方向に列状に配される発光素子からなる第1の発光素子列と、主走査方向に列状に配される発光素子からなり当該第1の発光素子列と少なくとも一部が副走査方向から見て重複して配される第2の発光素子列と、前記帯電手段により帯電された前記像保持体を露光して静電潜像を形成させる光学素子と、を備える静電潜像形成手段と、
    前記静電潜像形成手段により形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
    前記発光素子から発せられる光の光量を設定する光量設定部と、
    を備え、
    前記静電潜像形成手段の前記第1の発光素子列の発光素子の間隔と前記第2の発光素子列の発光素子の間隔とは、当該第1の発光素子列と当該第2の発光素子列とが重複する箇所において異なり、
    前記光量設定部は、主走査方向の長さの倍率補正のために前記第1の発光素子列の発光素子に代えて前記第2の発光素子列の発光素子を発光させるときに、前記重複する箇所における当該第1の発光素子列の発光素子と当該第2の発光素子列の発光素子との光量を前記スクリーン処理手段において使用される前記スクリーンに応じて、適正な網点の濃度に対する濃度差をなくするように設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記スクリーンは、振幅変調スクリーンであり、当該振幅変調スクリーンを使用してスクリーン処理したときに形成される網点の配列に45度成分もしくは90度成分が含まれることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記光量設定部は、前記重複する箇所と前記スクリーンの位置関係に応じて、前記第1の発光素子列の発光素子と前記第2の発光素子列の発光素子との光量を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記光量設定部は、前記重複する箇所により形成される画像の黒白画素比率に応じて、前記第1の発光素子列の発光素子と前記第2の発光素子列の発光素子との光量を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 主走査方向に列状に配される発光素子からなる第1の発光素子列と、
    主走査方向に列状に配される発光素子からなり前記第1の発光素子列と少なくとも一部が副走査方向から見て重複して配される第2の発光素子列と、
    前記発光素子から発せられる光を結像させて感光体を露光し静電潜像を形成させるための光学素子と、
    予め定められた閾値配列を有し、当該閾値が階調値の閾値であるスクリーンにより画像の階調情報にスクリーン処理を施すことで網点状になった画像の画像情報に基づき、前記発光素子から発せられる光の光量を制御する光量制御部と、
    を備え、
    前記第1の発光素子列の発光素子の間隔と前記第2の発光素子列の発光素子の間隔とは、当該第1の発光素子列と当該第2の発光素子列とが重複する箇所において異なり、
    前記光量制御部は、主走査方向の長さの倍率補正のために前記第1の発光素子列の発光素子に代えて前記第2の発光素子列の発光素子を発光させるときに、前記重複する箇所における当該第1の発光素子列の発光素子と当該第2の発光素子列の発光素子との光量を前記スクリーンに応じて、適正な網点の濃度に対する濃度差をなくするように変更する制御を行なうことを特徴とする発光素子ヘッド。
  6. 前記スクリーンは、振幅変調スクリーンであり、
    前記光量制御部は、前記振幅変調スクリーンを使用してスクリーン処理したときに形成される網点の配列に45度成分もしくは90度成分が含まれるときに、前記第1の発光素子列の発光素子と前記第2の発光素子列の発光素子との光量を変更する制御を行なうことを特徴とする請求項5に記載の発光素子ヘッド。
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