JP2012121454A - ドアトリム - Google Patents

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Abstract

【課題】ボードとオーナメントの連結強度を十分向上させることができて耐久性に優れたドアトリムを提供する。
【解決手段】ボード11とオーナメント12を備え、ボード11の裏面に突設された一対のカシメ用ボス13Bが、オーナメント12に形成された一対のボス挿通孔12Hに各別に挿通され、一対のカシメ用ボス13Bがカシメられてオーナメント12がボード11に固定され、クリップ20を介してドアパネル1に固定されるクリップ座30がオーナメント12に形成され、一対のカシメ用ボス13Bはボード11に形成された段差部39を挟んで位置し、一対のカシメ用ボス13Bに、ボード11の裏面から突出する補強リブ56が架け渡され、ボードの表裏方向から見てクリップ座30は一対のカシメ用ボス13Bの間に位置している。
【選択図】図6

Description

本発明は、
ドアトリム本体部を構成するボードと、前記ボードの裏面に重なるオーナメントとを備え、
前記ボードの裏面に突設された一対のカシメ用ボスが、前記オーナメントに形成された一対のボス挿通孔に各別に挿通され、前記一対のカシメ用ボスがカシメられて前記オーナメントが前記ボードに固定され、
クリップを介してドアパネルに固定されるクリップ座が前記オーナメントに形成されているドアトリムに関する。
ドアトリムの意匠性を高める手段として、ドアトリムをボードとオーナメントに分割し、例えばオーナメントの色をボードの色とは異ならせてボードに重ね合わせる手段が採用されている。
この手段ではドアトリムをボードとオーナメントに分割した後に互いに連結するので、ボードとオーナメントの連結強度が低下しないようにする必要がある。
そこで、従来、特許文献1に開示されているように、補強板(ウエストガーニッシュ)とボード(トリムロア)でオーナメント(トリムアッパー)を挟み込み、ボードの裏面に突設された一対のカシメ用ボスをオーナメントの一対のボス挿通孔に各別に挿通させるとともに、補強板の一対のボス挿通孔に各別に挿通させ、カシメ用ボスの頂部を補強板にカシメてこれら三者を一体に固定してあった。
特開平11−334362号公報
ボードにはアームレスト等を形成したことにより段差部が形成される。この段差部には応力が集中しやすく、上記従来の構造のように、補強板とボードでオーナメントを挟み込んで三者を一体に固定するだけの手段では、ボードとオーナメントの連結強度を十分向上させることが困難であった。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、ボードとオーナメントの連結強度を十分向上させることができて耐久性に優れたドアトリムを提供する点にある。
本発明の特徴は、
ドアトリム本体部を構成するボードと、前記ボードの裏面に重なるオーナメントとを備え、
前記ボードの裏面に突設された一対のカシメ用ボスが、前記オーナメントに形成された一対のボス挿通孔に各別に挿通され、前記一対のカシメ用ボスがカシメられて前記オーナメントが前記ボードに固定され、
クリップを介してドアパネルに固定されるクリップ座が前記オーナメントに形成されているドアトリムであって、
前記一対のカシメ用ボスは前記ボードに形成された段差部を挟んで位置し、
前記一対のカシメ用ボスに、前記ボードの裏面から突出する補強リブが架け渡され、
前記ボードの表裏方向から見て前記クリップ座は前記一対のカシメ用ボスの間に位置している点にある。(請求項1)
この構成によれば、前記一対のカシメ用ボスは前記ボードに形成された段差部を挟んで位置し、前記一対のカシメ用ボスに、前記ボードの裏面から突出する補強リブが架け渡されているから、補強リブによって段差部を補強することができる。そして、前記補強リブが一対のカシメ用ボスに架け渡されていることで、補強リブとカシメ用ボスが互いに相手側を補強することになり、単に段差部の裏面に補強リブを突設した場合よりも補強効果を高めることができる。
また、メンテナンス等のためのドアトリム取り外し時には前記クリップ座には大きな力がかかることから、例えば段差部の近傍にクリップ座を設けると、ドアトリムの取り外し時に段差部に応力が集中して破壊しやすいが、本発明の上記の構成によれば、段差部を補強リブで補強してあるから、段差部の近傍にもクリップ座を配置することができて、クリップ座の配置の自由度を向上させることができる。
さらに、ボードの表裏方向から見て前記クリップ座は前記一対のカシメ用ボスの間に位置しているから、クリップ座にかかる力を、補強リブで補強された一対のカシメ用ボスに分散させ、段差部にかかる力を少なくすることができる。これにより、段差部の白化、破壊を回避することができる。
そして、側面衝突時においては、ドアトリムは車室外側から大きな力を受けるが、本発明の上記の構造によれば、ボードの段差部を補強して剛性を向上させてあるので、段差部の破壊を防止できて、乗員側へのドアトリムの変形を防止することができ、乗員を保護することができる。(請求項1)
本発明において、
前記ボードに車室内側に膨出するアームレスト本体が形成され、
前記段差部は、前記アームレスト本体の肘掛け部と、前記肘掛け部の車室内側の端部から下方に延びる前記アームレスト本体の側壁と、前記肘掛け部の車室外側の端部から上方に延びるボード部分とで形成され、
前記一対のカシメ用ボスは上下方向で前記段差部を挟んで位置し、
前記クリップ座は前記ボードの表裏方向から見て前記上下一対のカシメ用ボスの間に位置していると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
乗員がアームレスト本体の肘掛け部に腕を載せた場合、アームレスト本体により形成される段差部には強い力がかかるが、本発明の上記構成によれば、上記のように前記段差部を補強することができて、乗員の腕をアームレスト本体でしっかりと保持することができ、ボードとオーナメントの分離を防ぐことができる。(請求項2)
本発明において、
前記段差部は上下方向で下側のカシメ用ボス側に偏って位置し、
前記クリップ座は上下方向で上側のカシメ用ボス側に偏って位置していると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
ドアトリムを取り外す場合、クリップ座に保持されたクリップを介して両カシメ用ボスに力が加わる。本発明の上記構成によれば、前記段差部は上下方向で下側のカシメ用ボス側に偏って位置し、前記クリップ座は上下方向で上側のカシメ用ボス側に偏って位置しているから、段差部及び下側のカシメ用ボスをクリップからできるだけ下方に離すことができ、ドアトリムの取り外しの際にクリップから段差部に加わる力を小さくすることができて、段差部の白化、破壊を避けることができる。(請求項3)
本発明において、
前記補強リブは前記カシメ用ボスと交差して、前記一対のカシメ用ボスの間の第1補強リブ部分と、前記第1補強リブ部分とは反対側に前記カシメ用ボスから突出する第2補強リブ部分とから成り、
前記オーナメントは、一方のカシメ用ボスの周りの前記第1補強リブ部分の頂部と、他方のカシメ用ボスの周りの前記第2補強リブ部分の頂部とに当接していると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
前記オーナメントは、一方のカシメ用ボスの周りの前記第1補強リブ部分の頂部と、他方のカシメ用ボスの周りの前記第2補強リブ部分の頂部とに当接してカシメ固定されているから、クリップのドアパネルへの固定効果が段差部の上下のカシメ用ボスにまで及ぼされ、段差部の強度をより向上させることができる。(請求項4)
本発明によれば、
ボードとオーナメントの連結強度を十分向上させることができて耐久性に優れたドアトリムを提供することができた。
自動車の前半部の側面図 ドアを車室内側から見た図 ドアトリムを裏側(車室外側)から見た図 車室内側から見たドアトリムの斜視図 ボードとオーナメントの連結構造の分解斜視図 図3のA−A断面図
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2に、自動車の車体の側部に開閉自在に設けられたフロントドア50を示してある。このフロントドア50は、窓用開口47が上部に形成されたドアパネル1と、窓用開口47の下方のドアパネル1を覆うドアトリム2とを備えている。ドアパネル1の窓用開口47にはウインドガラスGが昇降自在に設けられ、窓用開口47の前下側のコーナー部47Cにはミラーガーニッシュ10が取り付けられている。ミラーガーニッシュ10は、ドアパネル1のサイドミラー固定部と、サイドミラーをサイドミラー固定部に固定するスクリューとを覆い隠している。
[ドアパネル1の構造]
ドアパネル1は車室外側W2(図4参照)のアウタパネル3と車室内側W1のインナパネル4とから成る。アウタパネル3とインナパネル4は周縁部同士が接合され、周縁部よりも内方側の内方部同士が互いに間隔を空けて対向している。そして、インナパネル4の上端部の取り付けフランジに、ウインドガラスGとの間をシールするゴム状弾性体から成るインナウエザストリップ(図示せず)が取り付けられ、アウタパネル3の上端部の取り付けフランジに、ウインドガラスGとの間をシールするゴム状弾性体から成るアウタウエザストリップ(図示せず)が取り付けられている。
[ドアトリム2の構造]
図2〜図4に示すように、ドアトリム2は、ドアトリム本体を構成するボード11と、ボード11の裏面に重なる加飾部品(意匠部材)としてのオーナメント12と、乗員の腕を載せるアームレスト46とを備えている。アームレスト46は、車室内側W1に膨出する状態に形成されたアームレスト本体49と、アームレスト本体49に上側から重なるアームレストアッパー48とから成る。図3に示すように、アームレスト46の下方に位置するボード11の下部中央の裏側にポケット部材41が固定され、ドア前後方向(車両前後方向)に長いポケット43(図2〜図4参照)がボード11に形成されている。
ボード11とオーナメント12とアームレストアッパー48とポケット部材41はいずれも樹脂で成形され、ボード11が灰色、オーナメント12が赤色系の色、アームレストアッパー48が青色系の色に設定されてドアトリム2の意匠性が高められている。上記のようにボード11とは別体のオーナメント12を設けてあるので、色や表皮または塗装などの意匠面での仕様分けに対応できるようになる。そして、仕様の選択の幅が広がることにより、商品性を向上させることが可能になる。
[ドアトリム2のボード11の構造]
ドア前後方向(車両前後方向)でボード11の前側の上部と後ろ側の上部の間に位置するとともにアームレスト46よりも上側に位置するボード部分が切り欠かれ、切り欠き23の周縁部にオーナメント固定部13が設けられている。そして、図3,図5,図6に示すように、オーナメント固定部13に、車室外側W2に突出する円筒状の複数のカシメ用ボス13Bが分散配設されている。
前記切り欠き23は上下逆の台形状に形成され、切り欠き23の下側周縁部が、アームレスト46の上面に沿う上側に凸の緩やかな円弧状に形成されて、ドア前方側(車両前方側)Frほど下方に位置するように前下がりに少し傾斜している。ボード11の前後両端部の上端部は車室外側W2に折り返されて折り返し部11Aに構成されている。
また、ボード11の周部の裏面(意匠面とは反対側の面)に複数のクリップ座30(図3参照)が分散配設され、クリップ座30に保持されたクリップ20を介してボード11がインナパネル4に取り付けられるよう構成されている。クリップ20はインナパネル4に形成されたクリップ孔4H(図6参照)に挿通係合される。
図5,図6に示すように、前記オーナメント固定部13が形成されたボード11の後端部(オーナメント固定部13の下側後端部)にはクリップ座30は設けられず、ボード11の後端部に重なるオーナメント12の後端部にクリップ座30が設けられている。オーナメント12の後端部のクリップ座30に保持されたクリップ20は、他のクリップ座30に保持されたクリップ20と同様にインナパネル4のクリップ孔4Hに挿通係合される。
[オーナメント12の構造]
図4に示すように、オーナメント12はボード11の切り欠き23に対応して上下逆の台形状に形成され、オーナメント12の下側周縁部が、アームレスト46の上面に沿う上側に凸の緩やかな円弧状に形成されて、ドア前方側ほど下方に位置するように前下がりに少し傾斜している。オーナメント12の上端部は車室外側W2に折り返され、折り返し部12Aの上面が、ボード11の前後両端部の上端部に形成された折り返し部11Aの上面と上下方向で略同一位置に位置するとともに、隣り合う折り返し部11A,12Aの端部同士がドア前後方向で互いに突き合わされている。
オーナメント12の折り返し部12Aの前後両端部には、ボード11の上端部側の折り返し部11Aを下側から受け止め支持する断面L字状の支持部12J(図3参照)が形成されている。また、オーナメント12の上部の裏面とオーナメント12の折り返し12Aの裏面(下面)にドア前後方向に間隔を空けて並ぶ複数のリブ55(図3参照)が一体に架設さされている。
図3に示すように、オーナメント12の前部の上下方向中央部にはドア開閉操作レバー用の開口12Kが形成されている。この開口12Kはドア前後方向に長い長方形状に形成されている。また、オーナメント12の周部に複数の取り付けフランジ12Fが分散配設され、前記取り付けフランジ12Fにボス挿通孔12H(図5参照)が形成されている。
[アームレストアッパー48の構造]
アームレストアッパー48は車室内側W1の側部が下方に折曲したドア前後方向に長い板状に形成され、ドア前後方向で前端部が前下がりに傾斜している。アームレストアッパー48の略中央には、ドアを開閉する際に乗員が把持するプルハンドル33が凹設され、プルハンドル33のドア前方側Frには、ドアロックや電動開閉式ウインドウを操作するためのスイッチアセンブリ34が組み付けられている。
そして、図5,図6に示すように、オーナメント固定部13にオーナメント12が車室外側W2から重ねられ、オーナメント12の周部に分散配設された複数のボス挿通孔12Hに前記複数のカシメ用ボス13Bが各別に挿通されてカシメ固定され、アームレストアッパー48がボード11のアームレスト本体49にカシメ固定されている。次に、オーナメント12の後端部とボード11とインナパネル4との接合構造について説明する。
[オーナメント12の後端部とボード11とインナパネル4との接合構造]
図5,図6に示すように、ボード11のオーナメント固定部13に突設されて車室外側W2に突出する上下一対のカシメ用ボス13Bが、オーナメント12の後端部に形成された上下一対のボス挿通孔12Hに各別に挿通され、一対のカシメ用ボス13Bがカシメられて(熱カシメであるが、その他のカシメ固定であってもよい)オーナメント12の後端部がボード11のオーナメント固定部13に固定されている。
前記上下一対のカシメ用ボス13Bはボード11に形成された段差部39を上下方向で挟んで位置し、上下一対のカシメ用ボス13Bに、ボード11の裏面から突出する補強リブ56が架け渡されている。前記段差部39は、アームレスト本体49の肘掛け部49Kと、肘掛け部49Kの車室内側W1の端部から下方に延びるアームレスト本体49の側壁49Sと、肘掛け部49Kの車室外側W2の端部から上方に延びるボード部分49Bとで形成されている。また、段差部39は上下方向で下側のカシメ用ボス13B側に偏って位置している。
上下一対のカシメ用ボス13Bはボード11に形成された段差部39を挟んで位置することから、下側のカシメ用ボス13Bが設けられるオーナメント固定部13の第1固定面13M1(ボード11の裏面)は、上側のカシメ用ボス13Bが設けられるオーナメント固定部13の第2固定面13M2(ボード11の裏面)よりも車室内側W1に位置している。そのために、下側のカシメ用ボス13Bが設けられるオーナメント固定部13の第1固定面13M1に台座13Dが膨出形成され、この台座13Dの座面部13Zから下側のカシメ用ボス13Bが車室外側W2に突出している。これにより、下側のカシメ用ボス13Bの長さが長くなりすぎるのを回避して、カシメ用ボス13Bの剛性強度が低下することを回避することができる。
前記補強リブ56の上下両端部はカシメ用ボス13Bと交差しており、前記補強リブ56は、上下一対のカシメ用ボス13Bの間の第1補強リブ部分56Aと、第1補強リブ部分56Aとは反対側(上側又は下側)にカシメ用ボス13Bから突出する第2補強リブ部分56Bとから成る。第1補強リブ部分56Aは前記段差部39の裏面からも突出していることから、段差部39の断面形状に対応したL字状に形成されている。
そして、ボード11の表裏方向から見て上下一対のカシメ用ボス13Bの間に位置するクリップ座30がオーナメント12の後端部に車室外側W2に膨出する状態に形成されている。このクリップ座30は上下方向で上側のカシメ用ボス13B側に偏って位置しており、他のクリップ座30と同様に、クリップ20を介してインナパネル4に固定される。そして、オーナメント12が、一方のカシメ用ボス13Bの周りの第1補強リブ部分56Aの頂部56A1と、他方のカシメ用ボス13Bの周りの第2補強リブ部分56Bの頂部56B1とに当接している。
上記の構成によれば、
(1) 上下一対のカシメ用ボス13Bはボード11に形成された段差部39を挟んで位置し、上下一対のカシメ用ボス13Bに、ボード11の裏面から突出する補強リブ56が架け渡されているから、補強リブ56によって段差部39を補強することができる。そして、補強リブ56が一対のカシメ用ボス13Bに架け渡されていることで、補強リブ56とカシメ用ボス13Bが互いに相手側を補強することになり、単に段差部39の裏面に補強リブ56を突設した場合よりも補強効果を高めることができる。
また、例えばメンテナンス等のためのドアトリム取り外し時にはクリップ座30には大きな力がかかることから、段差部39の近傍にクリップ座30を設けると、ドアトリム2の取り外し時に段差部39に応力が集中して段差部39が破壊しやすいが、本発明の上記の構成によれば、段差部39を補強リブ56で補強してあるから、段差部39の近傍にもクリップ座30を配置することができて、クリップ座30の配置の自由度を向上させることができる。
さらに、ボード11の表裏方向から見てクリップ座30は上下一対のカシメ用ボス13Bの間に位置しているから、クリップ座30にかかる力を、補強リブ56で補強された一対のカシメ用ボス13Bに分散させ、段差部39にかかる力を少なくすることができる。これにより、段差部39の白化、破壊を回避することができる。
そして、側面衝突時においては、ドアトリム2は車室外側W2から大きな力を受けるが、本発明の上記の構造によれば、ボード11の段差部39を補強して剛性を向上させてあるので、段差部39の破壊を防止できて、乗員側へのドアトリム2の変形を防止することができ、乗員を保護することができる。
(2) 乗員がアームレスト本体49の肘掛け部49Kにアームレストアッパー48を介して腕を載せた場合、アームレスト本体49により形成される段差部39には強い力がかかるが、本発明の構成によれば、上記のように段差部39を補強することができて、乗員の腕をアームレストでしっかりと保持することができ、ボード11とオーナメント12の分離を防ぐことができる。
(3) ドアトリム2を取り外す場合、クリップ座30に保持されたクリップ20を介して両カシメ用ボス13Bに力が加わる。本発明の上記構成によれば、前記段差部39は上下方向で下側のカシメ用ボス13B側に偏って位置し、前記クリップ座30は上下方向で上側のカシメ用ボス13B側に偏って位置しているから、段差部39及び下側のカシメ用ボス13Bをクリップ20からできるだけ下方に離すことができ、ドアトリム2の取り外しの際にクリップ20から段差部30に加わる力を小さくすることができて、段差部39の白化、破壊を回避することができる。
(4) 前記オーナメント12は、一方のカシメ用ボス13Bの周りの前記第1補強リブ部分56Aの頂部56A1と、他方のカシメ用ボス13Bの周りの前記第2補強リブ部分56Bの頂部56B1とに当接してカシメ固定されているから、クリップ20のドアパネル1への固定効果が段差部39の上下のカシメ用ボス13Bにまで及ぼされ、段差部39の強度をより向上させることができる。
1 ドアパネル
11 ボード
12 オーナメント
12H ボス挿通孔
13B カシメ用ボス
20 クリップ
30 クリップ座
39 段差部
49 アームレスト本体
49B ボード部分
49K 肘掛け部
49S 側壁
56 補強リブ
56A 第1補強リブ部分
56A1 第1補強リブ部分の頂部
56B 第2補強リブ部分
56B1 第2補強リブ部分の頂部
W1 車室内側
W2 車室外側

Claims (4)

  1. ドアトリム本体部を構成するボードと、前記ボードの裏面に重なるオーナメントとを備え、
    前記ボードの裏面に突設された一対のカシメ用ボスが、前記オーナメントに形成された一対のボス挿通孔に各別に挿通され、前記一対のカシメ用ボスがカシメられて前記オーナメントが前記ボードに固定され、
    クリップを介してドアパネルに固定されるクリップ座が前記オーナメントに形成されているドアトリムであって、
    前記一対のカシメ用ボスは前記ボードに形成された段差部を挟んで位置し、
    前記一対のカシメ用ボスに、前記ボードの裏面から突出する補強リブが架け渡され、
    前記ボードの表裏方向から見て前記クリップ座は前記一対のカシメ用ボスの間に位置しているドアトリム。
  2. 前記ボードに車室内側に膨出するアームレスト本体が形成され、
    前記段差部は、前記アームレスト本体の肘掛け部と、前記肘掛け部の車室内側の端部から下方に延びる前記アームレスト本体の側壁と、前記肘掛け部の車室外側の端部から上方に延びるボード部分とで形成され、
    前記一対のカシメ用ボスは上下方向で前記段差部を挟んで位置し、
    前記クリップ座は前記ボードの表裏方向から見て前記上下一対のカシメ用ボスの間に位置している請求項1記載のドアトリム。
  3. 前記段差部は上下方向で下側のカシメ用ボス側に偏って位置し、
    前記クリップ座は上下方向で上側のカシメ用ボス側に偏って位置している請求項2記載のドアトリム。
  4. 前記補強リブは前記カシメ用ボスと交差して、前記一対のカシメ用ボスの間の第1補強リブ部分と、前記第1補強リブ部分とは反対側に前記カシメ用ボスから突出する第2補強リブ部分とから成り、
    前記オーナメントは、一方のカシメ用ボスの周りの前記第1補強リブ部分の頂部と、他方のカシメ用ボスの周りの前記第2補強リブ部分の頂部とに当接している請求項1〜3のいずれか一つに記載のドアトリム。
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