JP4257899B2 - 車両用アームレストの取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体パネルに装着される内装パネルにアームレストを取り付けるようにした車両用アームレストの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両において、例えばドアには、内装パネルが装着されており、この内装パネルにはアームレストが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1では、内装パネルに膨出部を形成し、この膨出部の上面にアームレストを取り付けるようにしている。アームレストは、アームレスト本体を表皮により被覆してなるものであり、アームレスト本体は上壁を備え、この上壁の車室内方側には内側壁が連続している。一方、表皮は、アームレスト本体の上壁表面及び内側壁の表面を被覆するものである。この内側壁を被覆する表皮の端末には孔部が形成され、該孔部には、アームレスト本体に形成された係合片が挿入されるようになっている。そして、表皮の孔部に係合片を挿入することにより、表皮がアームレスト本体に組み付けられる。
【0004】
また、この特許文献1のアームレストの取付構造では、内装パネルの膨出部上面に、アームレスト本体の係合片と内側壁との間に圧入される嵌入片が形成されている。この嵌入片が圧入されると、係合片は内側壁から離れる方向へ折れ曲がり変形し、この変形により、表皮に弛みがなくなってアームレストの見栄えが良好になる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11―34713号公報(第3頁、第4頁、図1、図4、図5)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1の車両用アームレストの取付構造においては、表皮をアームレスト本体に組み付けるに際し、表皮の端末に孔部を形成して該孔部にアームレスト本体の係合片を挿入するという作業が必要となって、表皮の組み付けが煩雑である。その上、アームレスト本体の係合片には、アームレストを取り付けたときに、表皮を引っ張るように折れ曲がる構造を設けなければならず、構造が複雑になる。
【0007】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アームレスト本体の表面が表皮で被覆されたアームレストを内装パネルに取り付けるようにしたアームレストの取付構造において、表皮を見栄えよくかつ容易に組み付けることができるようにするとともに、アームレストの構造を簡単にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明では、内装パネルの膨出部の上端部に、棚部及び嵌入部からなる断面略L字状の段差部を形成し、アームレスト本体の上壁裏面に内側壁から離れて係合リブを形成し、内側壁を被覆した表皮端末部と係合リブとの間にロアパネルの嵌入部を圧入しかつ該嵌入部の係合突起を係合リブの嵌合部に嵌合させて、内側壁の下端に対応する表皮が棚部に当接した状態でアームレストを内装パネルに取り付けるようにした。
【0009】
具体的には、車体に装着される内装パネルに、アームレスト本体の表面が表皮で被覆されたアームレストを取り付けるようにした車両用アームレストの取付構造を対象とする。
【0010】
そして、上記内装パネルを上下に分割されたアッパパネル及びロアパネルで構成し、上記ロアパネルには、該ロアパネルの上端部から車室内方へ膨出して車体前後方向に延びる膨出部を一体的に形成し、該膨出部は上方へ延びる車室内方側壁を膨出先端に有し、該車室内方側壁の上端部には、車室外方へ略水平に延びる棚部と、該棚部外端から連続して鉛直に上方へ延びる嵌入部とを備えた断面略L字状の段差部を形成し、上記嵌入部の車室外方側面には、車室外方へ突出する係合突起を車体前後方向に間隔を有して複数個形成し、一方、上記アームレスト本体を、車室内方側の内側壁及び車室外方側の外側壁と、これら内側壁及び外側壁の上端部同士を互いに一体的に連結する上壁とを備えた断面略コ字状に形成し、少なくとも上壁表面及び上記内側壁の表裏面を上記表皮により連続して被覆し、上記アームレスト本体の上壁裏面には、上記内側壁に接近し該内側壁に対して間隙を有するように下方へ延びる係合リブを一体的に形成し、該係合リブには、上記嵌入部の係合突起が嵌合する嵌合部を形成し、上記アームレスト本体の外側壁の車室外方側面には、車室外方へ突出し、車体に対して結合されるボス部を一体的に形成し、上記アームレストは、アームレスト本体の内側壁を被覆した表皮端末部と上記係合リブとの間に上記ロアパネルの嵌入部を圧入し、かつ該嵌入部の係合突起を上記係合リブの嵌合部に嵌合させることにより、上記内側壁の下端に対応する表皮が上記棚部上面に当接した状態で上記内装パネルに取り付けられる構成する。
【0011】
この構成によれば、アームレストを内装パネルに取り付けるときに、アームレスト本体の内側壁を被覆する表皮端末部が、ロアパネルの嵌入部により該嵌入部の圧入方向へ引っ張られるようになる。この表皮端末部が引っ張られることにより、アームレスト本体の上壁及び内側壁を被覆する表皮に弛みがなくなる。そして、嵌入部が表皮端末部と係合リブとの間に完全に圧入されると、表皮端末部がアームレスト本体の内側壁とロアパネルの嵌入部とにより挟持されてアームレスト本体から剥離するのが防止される。
【0012】
つまり、アームレスト本体の内側壁を巻き込むように表皮端末部を折り曲げ、このアームレストを内装パネルに取り付けるだけで、表皮が弛むことなくアームレスト本体に組み付けられて剥離しない。このため、表皮が見栄えよく容易に組み付けられるとともに、従来のようにアームレスト本体に折れ曲がり変形する構造を設けなくてもよいので、アームレストの構造が簡単になる。
【0013】
また、ロアパネルの嵌入部が完全に圧入されると、該嵌入部の係合突起がアームレスト本体の嵌合部に嵌合しているので、この嵌入部とアームレスト本体とが互いに殆ど変位しない状態となり、係合突起が嵌合部から外れ難い。その結果、嵌入部が表皮端末部と係合リブとの間から抜けるように変位せず、嵌入部にがたつきが生じない。加えて、嵌入部が完全に圧入された状態では、アームレストの内側壁の下端に対応する表皮がロアパネルの棚部上面に当接して内側壁が下方へ変位せず、これによっても、嵌入部にがたつきが生じない。これらのことにより、アームレストがロアパネルにしっかりと取り付けられてロアパネルから外れるのが防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
尚、この実施形態の説明では、説明の便宜を図るために、「内方」とは車室内方を、また「外方」とは車室外方をそれぞれ表すこととしている。
【0016】
図2は、本発明に係るアームレストの取付構造を自動車の内装パネルとしてのドアトリム1に適用した実施形態を示す。このドアトリム1は、自動車の車体としての左ドアの内方側に装着されるものである。ドアトリム1の上下略中央部よりも上側寄りの部分にはアームレスト3が配設されている。このドアトリム1は、分割ラインD(図2にのみ示す。)でアッパパネル5及びロアパネル7に上下に2分割され、これらは一体的に結合されている。
【0017】
ロアパネル7の内方側の表面には、その一部を他の部分よりも内方に膨出させて車幅方向の厚さを厚くした膨出部11が形成されている。この膨出部11は、下側膨出部13、後側膨出部15及び上側膨出部17が連続して一体に形成されてなるものであり、下側膨出部13は、ロアパネル7の下半部全体に亘り車両前後方向に延びるように形成されている。また、後側膨出部15は、上記下側膨出部13の車両後端部から上方にロアパネル7の上端まで延びるように形成されている。さらに、上側膨出部17は、上記後側膨出部15の上端から車両前側にロアパネル7の前後方向の略中央部よりも前側寄りの部分まで延びている。
【0018】
上記上側膨出部17は、車両前端部から後端部に亘り略水平に延びかつ横断面が略矩形状をなすように形成されている。上側膨出部17の上面は、その全体に亘り開放されていて、図1に示すように、ロアパネル7をアッパパネル5に結合したときに、該アッパパネル5の内方側面と上記上側膨出部17の上縁とにより矩形の開口部21が形成されるようになっている。上記アームレスト3は、この開口部21を閉塞するように取り付けられている。
【0019】
上側膨出部17の上端には、外方へ略水平に延びる棚部25が形成されている。該棚部25の外方側の端部には、略鉛直に上方へ延びる板状の嵌入部27が連続している。上記棚部25及び嵌入部27は、上側膨出部17の車両前端から後端に亘り形成されており、これら棚部25及び嵌入部27により、上側膨出部17の上端部に縦断面が略L字状の段差部29が形成される。
【0020】
上記嵌入部27の外方側面には、半球面状の係合突起27aが車両前後方向に間隔を有して3つ突設されている。これら係合突起27aは、上側膨出部17の車両前後両端側及び中央部にそれぞれ形成され、嵌入部27の上端側に位置付けられている。また、嵌入部27の内方側の面には、各係合突起27aの車両前側近傍及び後側近傍に突片27bが突設されている。各突片27bは嵌入部27の上端から下端に亘り延びている。上記係合突起27a及び突片27bは、嵌入部27に一体に形成されている。
【0021】
また、ドアトリム1のアッパパネル5には、ロアパネル7の上側膨出部17の上端部に対向する箇所に円形の貫通孔31が形成されている。この貫通孔31は、上記嵌入部27の係合突起27aと同様に車両前後方向に間隔を有して3つ設けられている。
【0022】
一方、アームレスト3は、平面視で略矩形状の板状体からなるアームレスト本体35の表面を軟質の表皮37により被覆してなる。すなわち、アームレスト3は、アームレスト本体35と表皮37とから構成されていて、アームレスト本体35は、例えばポリプロピレン等の硬質樹脂材からなるものであり、車両前後方向に略平坦に延びる上壁39を備えている。この上壁39の内方側及び外方側の端部には、下方へ延びる内側壁41及び外側壁43がそれぞれ一体的に形成されている。上記内側壁41は、ロアパネル7の棚部25上面へ向かって延びていて、外側壁43よりも短く形成されている。この内側壁41の下端部は、アームレスト35をロアパネル7に取り付けたときに、内側壁41の下端を被覆している表皮37が棚部25上面に当接するように位置付けられている。
【0023】
また、図3に示すように、アームレスト本体35の上壁39の周縁には、上記内側壁41に連続する前側壁45及び後側壁47、該前側壁45及び後側壁47に連続する外側壁43が下方へ延びて連続した周壁が形成されている。
【0024】
アームレスト本体35の上壁39の裏面には、内側壁41に対し外方へ離れた部位から下方へ延びる係合リブ51が一体的に形成されていて、該係合リブ51と内側壁41との間には間隙Sが形成されている。該隙間Sは、図1にも示すように、内側壁41を被覆した表皮37の端末37aと係合リブ51との間に上記嵌入部27が圧入されるように形成されている。具体的には、アームレスト本体35の内側壁41の内側及び外側を被覆する表皮37の端末37aの外方側面と、係合リブ51の内方側面との離間寸法が、嵌入部27の外方側面と突片27bの先端との寸法よりも若干狭くなるように形成されている。
【0025】
係合リブ51は車両前後方向に延びていて、該係合リブ51の外方側面の上端部には、車両前後方向に延びる凹部51aが形成され、係合リブ51の上端部は比較的薄肉になっている。この係合リブ51の車両前後方向中央部には、上記ロアパネル7の係合突起27aが嵌合する嵌合部としての嵌合孔51bが貫通して形成されている。尚、この嵌合孔51bに替えて、係合リブ51を貫通しない凹部からなる嵌合凹部を設けてもよい。
【0026】
アームレスト本体35の上記係合リブ51と内側壁41との間には、これらを連結する連結リブ53が突設されている。該連結リブ53は、係合リブ51の車両前後両端側にそれぞれ形成されていて、係合リブ51及び内側壁41の基部同士を連結するように突出高さが短く設定されている。また、上壁39裏面には、係合リブ51の外方側面に連続する補強リブ55が形成されている。この補強リブ55は、図1に示す側面視で三角形状に形成され、図3に示すように、上記嵌合孔51bの車両前後に1つずつ形成されている。
【0027】
また、図1に示すように、外側壁43の外方側面の上端部には、外方へ突出して車両前後方向に延びる突条部57が形成されている。また、外側壁43の外方側面の下端側には、上記アッパパネル5の貫通孔31に挿入される円筒状のボス部59が外方へ突設されている。ボス部59の外周面の基端側には、車両前後及び上下にそれぞれ突出して外側壁43に連続する4つの補強片61が形成されている。該補強片61の外方側端部は、該端部がアッパパネル5に当接した状態で、外側壁43の突条部57を被覆する表皮37が該突条部57先端とアッパパネル5の内方側面とにより挟持されるように位置付けられている。
【0028】
ボス部59は、補強片61の外方側端部がアッパパネル5の内方側面に当接するまで貫通孔31に挿入され、この状態で、図1に示すように、ボス部59の先端側を熱により溶融することで、ボス部59が貫通孔31周縁に溶着されるようになっている。
【0029】
上記表皮37は、シート状のものであり、この表皮37の端末37aは、アームレスト本体35の上壁39表面から内側壁41の表裏面を連続して被覆するように形成されている。また、表皮37の外方側の端末は、アームレスト本体35の突条部57先端面のみを被覆するように形成されている。尚、この表皮37は、外側壁43の外方側面も被覆するように形成してもよい。
【0030】
次に、表皮37をアームレスト本体35に組み付ける場合について説明する。表皮37をアームレスト本体35の上壁39表面に接着材により接着する。このとき、アームレスト本体35の突条部57にも表皮37の外側端末を接着材により接着する。一方、表皮37の内側端末37aとアームレスト本体35の内側壁41裏面との間には接着材は介在しない。したがって、この状態では、表皮37の内側端末37aは内側壁41の裏面側に折り曲げられることなく、内側壁41の表面に沿って下方へ延びている。なお、上記接着材は、スプレーによりアームレスト本体35表面に塗布した接着材、あるいは、両面接着材のいずれであってもよい。
【0031】
このようにして表皮37により被覆されたアームレスト3をドアトリム1に取り付ける場合について説明すると、まず、アームレスト3をロアパネル7に取り付け、その後、アームレスト3が組み付けられたロアパネル7をアッパパネル5に結合する。アームレスト3をロアパネル7に取り付ける際には、表皮37の端末37aを内側壁41の下端から裏面に向けて折り曲げて内側壁41と係合リブ51との間に挿入した後、該端末37aと、係合リブ51との間にロアパネル7の嵌入部27を圧入する。嵌入部27を圧入する際には、表皮37の端末37aと内側壁41との間には接着材が介在されていないため、上記端末37aが上方、即ち嵌入部27の圧入方向へ引っ張られ、特に内側壁41下端に対応する表皮37部分に弛みがなくなり、アームレスト3の見栄えが良好になる。
【0032】
そして、嵌入部27の上端がアームレスト本体35の連結リブ53の下端に当接すると、嵌入部27が完全に圧入された状態となって、表皮37の端末37aがアームレスト本体35の内側壁41とロアパネル7の嵌入部27とにより挟持されて、端末37aが剥離するのが防止される。
【0033】
つまり、表皮37の端末37aをアームレスト本体35の内側壁41裏面を被覆するように折り曲げ、このアームレスト3をロアパネル7に取り付けるだけで、表皮37を見栄えよくかつ容易に組み付けることができる。さらに、従来のようにアームレスト本体35に折れ曲がり変形する構造を設けなくても、上記のように表皮37が見栄えよく組み付けられるので、アームレスト3の構造を簡単にできる。
【0034】
また、嵌入部27が完全に圧入された状態になると、係合突起27aが嵌合孔51bに嵌合して嵌入部27の抜けが阻止されるとともに、アームレスト本体35の内側壁41の下端に対応する表皮37の折れ曲がり部分がロアパネル7の棚部25上面に当接する。
【0035】
このときには、嵌入部27の係合突起27aがアームレスト本体35の嵌合孔51bに嵌合しているので、嵌入部27とアームレスト本体35とが互いに変位しない状態となり、係合突起27aが嵌合孔51bから外れ難くなる。その結果、嵌入部27が表皮37の端末37aと係合リブ51との間から抜けるように変位せず、嵌入部27にがたつきが生じない。
【0036】
加えて、嵌入部27が完全に圧入された状態では、アームレスト3の内側壁41の下端に対応する表皮37の折れ曲がり部分がロアパネル7の棚部25上面に当接しているため、アームレスト3とロアパネル7の棚部25との間に隙間が生じず見栄えが向上するとともに、内側壁41が下方へ変位せず、このことによっても、嵌入部27にがたつきが生じない。これらのことにより、アームレスト3をロアパネル7にしっかりと取り付けることができて、ロアパネル7から外れるのを防止できる。
【0037】
その後、アームレスト3が取り付けられたロアパネル7をアッパパネル5に結合するときには、アームレスト本体35のボス部59をアッパパネル5の貫通孔31に挿通する。そして、該ボス部59の先端をアッパパネル5裏面に熱溶着することにより、アームレスト3の外方側をアッパパネル5に固定する。
【0038】
こうして得られたドアトリム1をドア(図示せず)の内方側に配置して、ドアトリム1の外側周囲のファスナ等(図示せず)により該ドアトリム1をドアに固定する。
【0039】
尚、この実施形態では、本発明を自動車のドアトリム1に適用した場合について説明しているが、例えば自動車の後席側方に配設されるサイドトリムに適用することもできる。
【0040】
また、上記実施形態では、嵌入部27に突片27bを設けることにより、表皮37の端末37aをアームレスト本体35の内側壁41との間で、より一層強固に挟持できるようにしているが、この突片27bは省略してもよい。
【0041】
また、上記実施形態では、アームレスト本体35に連結リブ53を設け、ロアパネル7の嵌入部27を圧入するときに該嵌入部27の上端を連結リブ53の下端に当接させて嵌入部27の位置決めが確実になるようにしているが、この連結リブ53は省略してもよい。
【0042】
また、アームレスト本体35とアッパパネル5とは、ビスやファスナ等を用いて結合するようにしてもよい。
【0043】
さらに、図示しないが、嵌入部27の係合突起は、嵌入部27上端から下側へ行くほど外方に位置するように傾斜する傾斜面と、この傾斜面下端から略水平に内方へ延びて嵌入部27の外方側面に連なる水平面とからなる爪形状であってもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係る車両用アームレストの取付構造によると、ロアパネルの膨出部の車室内方側壁に棚部と嵌入部とを備えた段差部を形成し、嵌入部の車室外方側面に係合突起を形成し、アームレスト本体の上壁裏面に下方へ延びる係合リブを形成し、該係合リブに嵌入部の係合突起が嵌合する嵌合部を形成し、内側壁を被覆した表皮端末部と係合リブとの間にロアパネルの嵌入部を圧入することによりアームレストが内装パネルに取り付けられるので、内側壁を巻き込むように表皮を折り曲げてからアームレストを内装パネルに取り付けるだけで、表皮を見栄えよく容易に組み付けることができるとともに、従来のようにアームレスト本体に折れ曲がり変形する構造を設けなくてもよくなり、アームレストの構造を簡単にできる。
【0045】
また、ロアパネルの嵌入部が完全に圧入されると、嵌入部の係合突起がアームレスト本体の嵌合部に嵌合して嵌入部が表皮端末部と係合リブとの間から抜けるように変位しない。加えて、アームレストの内側壁の下端に対応する表皮がロアパネルの棚部上面に当接して内側壁が下方へ変位しない。これらのことにより、嵌入部にがたつきが生じず、アームレストがロアパネルにしっかりと取り付けられてロアパネルから外れるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A線における断面図である。
【図2】本発明を適用したドアトリムを内方から見た斜視図である。
【図3】アームレスト本体を下方(裏面側)から見た図である。
【符号の説明】
1 ドアトリム(内装パネル)
3 アームレスト
5 アッパパネル
7 ロアパネル
17 上側膨出部
25 棚部
27 嵌入部
27a 係合突起
29 段差部
35 アームレスト本体
37 表皮
37a 端末
39 上壁
41 内側壁
43 外側壁
51 係合リブ
51b 嵌合孔(嵌合部)
59 ボス部

Claims (1)

  1. 車体に装着される内装パネルに、アームレスト本体の表面が表皮で被覆されたアームレストを取り付けるようにした車両用アームレストの取付構造であって、
    上記内装パネルは、上下に分割されたアッパパネル及びロアパネルで構成され、
    上記ロアパネルには、該ロアパネルの上端部から車室内方へ膨出して車体前後方向に延びる膨出部が一体的に形成され、該膨出部は上方へ延びる車室内方側壁を膨出先端に有し、該車室内方側壁の上端部には、車室外方へ略水平に延びる棚部と、該棚部外端から連続して鉛直に上方へ延びる嵌入部とを備えた断面略L字状の段差部が形成され、上記嵌入部の車室外方側面には、車室外方へ突出する係合突起が車体前後方向に間隔を有して複数個形成され、
    一方、上記アームレスト本体は、車室内方側の内側壁及び車室外方側の外側壁と、これら内側壁及び外側壁の上端部同士を互いに一体的に連結する上壁とを備えた断面略コ字状に形成され、少なくとも上壁表面及び上記内側壁の表裏面が上記表皮により連続して被覆され、
    上記アームレスト本体の上壁裏面には、上記内側壁に接近し該内側壁に対して間隙を有するように下方へ延びる係合リブが一体的に形成され、該係合リブには、上記嵌入部の係合突起が嵌合する嵌合部が形成され、
    上記アームレスト本体の外側壁の車室外方側面には、車室外方へ突出し、車体に対して結合されるボス部が一体的に形成され、
    上記アームレストは、アームレスト本体の内側壁を被覆した表皮端末部と上記係合リブとの間に上記ロアパネルの嵌入部を圧入し、かつ該嵌入部の係合突起を上記係合リブの嵌合部に嵌合させることにより、上記内側壁の下端に対応する表皮が上記棚部上面に当接した状態で上記内装パネルに取り付けられることを特徴とする車両用アームレストの取付構造。
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