JPH1148829A - 自動車の車体前部構造 - Google Patents

自動車の車体前部構造

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JPH1148829A
JPH1148829A JP9220795A JP22079597A JPH1148829A JP H1148829 A JPH1148829 A JP H1148829A JP 9220795 A JP9220795 A JP 9220795A JP 22079597 A JP22079597 A JP 22079597A JP H1148829 A JPH1148829 A JP H1148829A
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JP
Japan
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instrument panel
flange
front cowl
rib
cowl
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Application number
JP9220795A
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English (en)
Inventor
Isao Koizumi
功 小泉
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロントカウルに対するインスツルメントパ
ネルの組み付け作業が容易にできるようにし、かつ、こ
のようにした場合でも、組み付け後のインスツルメント
パネルが所定の形状に保持されて所定の見栄えが確保さ
れるようにする。 【解決手段】 フロントカウル6がその後上端部に後方
に向って突出するフランジ12を有している。ウィンド
ガラス15の前下端縁18を上記フランジ12の上方近
傍に位置させる。インスツルメントパネル20の上部の
前端縁31を上記フランジ12と上記ウィンドガラス1
5の前下端縁18との間に位置させる。上記インスツル
メントパネル20の上部下面から前方に向って一体的に
リブ33を突出させる。車幅方向で上記インスツルメン
トパネル20のほぼ全体にわたり上記リブ33を設け
る。このリブ33の突出端縁を上記フランジ12の下方
近傍に位置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロントカウルの
後方近傍で、このフロントカウルに沿って延びるインス
ツルメントパネルを設けた自動車の車体前部構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】上記自動車の車体前部構造には、従来、
実公平5‐9225号公報で示されたものがある。
【0003】これによれば、車室の前端に沿って車幅方
向に延びるフロントカウルが設けられ、このフロントカ
ウルはその後上端部に後方に向って突出するフランジを
有している。上記フロントカウルの斜め後上方に上記車
室の内外を連通させるウィンド開口が設けられると共
に、このウィンド開口を閉じるウィンドガラスが設けら
れ、このウィンドガラスの前下端縁は上記フランジの上
方近傍に位置させられている。
【0004】上記フロントカウルの後方近傍でこのフロ
ントカウルに沿って車幅方向に延びるインスツルメント
パネルが設けられ、このインスツルメントパネルの上部
の前端縁は上記フランジと上記ウィンドガラスの前下端
縁との間に位置させられている。上記インスツルメント
パネルの上部の前端縁下面から前方に向って係止突起が
突出し、この係止突起が上記フランジ形成された係止孔
に嵌入しており、これにより、上記フロントカウルにイ
ンスツルメントパネルが係止させられている。
【0005】ところで、上記インスツルメントパネル
は、上記ウィンドガラスを通して太陽光を受け易いもの
であり、この際、上記インスツルメントパネルはその上
面が上記太陽光で加熱されることにより、上方に向って
凸となるよう熱変形しようとする。
【0006】しかし、上記インスツルメントパネルの変
形は、前記したように、係止突起が係止孔に係止されて
いることにより防止され、よって、上記インスツルメン
トパネルは所定の形状に保持されて、良好な見栄えが確
保されるようになっている。
【0007】一方、上記フロントカウルに上記インスツ
ルメントパネルを係止させて組み付けようとするときに
は、まず、上記フロントカウルの後上方に上記インスツ
ルメントパネルを位置させ、次に、このインスツルメン
トパネルの上部の前端縁を上記ウィンドガラスの前下端
縁とフランジとの間に嵌入させると共に、上記係止孔に
係止突起を係止させる。この状態で、上記フロントカウ
ルに上記インスツルメントパネルを締結させれば、上記
組み付けが完了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記インス
ツルメントパネルは、車幅方向で、車室のほぼ全幅にわ
たり延びて寸法の長いものであると共に、板状のもので
あって、それ自体に十分の剛性を有するものではないこ
とから、その自由状態では、幾分、撓むこととなる。
【0009】このため、上記フロントカウルに上記イン
スツルメントパネルを組み付けようとするときには、上
記インスツルメントパネルの撓みのために、上記係止孔
に対し係止突起を係止させる作業は容易でなく、このた
め、上記インスツルメントパネルの組み付け作業が煩雑
となっている。
【0010】また、上記従来の技術における自動車にお
いて、上記フランジの下方で、車幅方向に延びる束状の
ワイヤーハーネス群を設け、このワイヤーハーネス群を
その長手方向の複数箇所でクリップにより上記フロント
カウルに支持させたものがある。
【0011】ところで、上記ワイヤーハーネス群は可撓
性を有していて、折れ曲がり易いため、これを上記フロ
ントカウルに支持させたとき、その長手方向の各部分を
一定位置に保持させることは容易ではない。
【0012】このため、前記したように、フロントカウ
ルにインスツルメントパネルを組み付けようとすると
き、上方に凸となるよう撓んでいる上記ワイヤーハーネ
ス群の部分が上記インスツルメントパネルの上部に当接
するおそれがあり、この場合には、前記係止孔に対し係
止突起を係止させる作業が阻害されて、上記インスツル
メントパネルの組み付け作業が更に煩雑になるおそれが
ある。
【0013】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、フロントカウルに対するインスツルメン
トパネルの組み付け作業が容易にできるようにし、か
つ、このようにした場合でも、組み付け後のインスツル
メントパネルが所定の形状に保持されて所定の見栄えが
確保されるようにすることを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車の車体前部構造は、次の如くである。
【0015】請求項1の発明は、車室4の前端に沿って
車幅方向に延びるフロントカウル6を設け、このフロン
トカウル6がその後上端部に後方に向って突出するフラ
ンジ12を有し、上記フロントカウル6の後上方に上記
車室4の内外を連通させるウィンド開口14を設けると
共に、このウィンド開口14を閉じるウィンドガラス1
5を設け、このウィンドガラス15の前下端縁18を上
記フランジ12の上方近傍に位置させ、上記フロントカ
ウル6の後方近傍でこのフロントカウル6に沿って車幅
方向に延びるインスツルメントパネル20を設け、この
インスツルメントパネル20の上部の前端縁31を上記
フランジ12と上記ウィンドガラス15の前下端縁18
との間に位置させた自動車の車体前部構造において、
【0016】上記インスツルメントパネル20の上部下
面から前方に向って一体的にリブ33を突出させ、車幅
方向で上記インスツルメントパネル20のほぼ全体にわ
たり上記リブ33を設け、このリブ33の突出端縁を上
記フランジ12の下方近傍に位置させたものである。
【0017】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記フランジ12の下方で、車幅方向に延びる束状
のワイヤーハーネス群28を設けた自動車の車体前部構
造において、
【0018】上下方向で、上記フランジ12とワイヤー
ハーネス群28との間に上記リブ33の突出端縁を位置
させたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0020】図中符号1は自動車で、矢印Frは、この
自動車1の前方を示している。
【0021】上記自動車1の車体前部2における前側の
内部が走行駆動用のエンジンを収納するエンジンルーム
3とされ、後側の内部が車室4とされ、これらエンジン
ルーム3と車室4とは前後に隣り合うよう配設されてい
る。
【0022】上記エンジンルーム3と車室4との間にお
いて、車幅方向で上記車体前部2のほぼ全幅にわたるよ
う長く延びる板金製のフロントカウル6が設けられ、ま
た、上記フロントカウル6から下方に向って延出するダ
ッシュパネル7が設けられている。つまり、上記フロン
トカウル6とダッシュパネル7は、上記エンジンルーム
3と車室4を前後に仕切っている。
【0023】上記フロントカウル6は、上下から互いに
接合させられるアウタカウル9、インナカウル10、お
よび補強パネル11を有している。これらの各前下端縁
は外向きフランジとされて互いにスポット溶接により結
合させられ、また、上記各後上端縁が外向きフランジと
されて互いにスポット溶接により結合させられている。
これにより、上記フロントカウル6は側面断面が閉じら
れた箱形状とされて、上記フロントカウル6はそれ自体
剛性の大きい構造とされている。上記フロントカウル6
は、その後上端部に後上方に向って突出するフランジ1
2を有し、このフランジ12は、上記したアウタカウル
9、インナカウル10、および補強パネル11の互いに
結合された各後上端縁により構成されている。
【0024】上記フロントカウル6の斜め後上方には、
フロントウィンド13が設けられている。このフロント
ウィンド13は、上記フロントカウル6の斜め後上方の
車体前部2の部分に形成されるウィンド開口14を有
し、このウィンド開口14は、上記車室4の内外を前後
方向で連通させている。このウィンド開口14を閉じる
ウィンドガラス15が設けられ、このウィンドガラス1
5の前下端縁18は上記フランジ12の上方近傍に位置
させられている。上記ウィンド開口14の開口縁である
上記フロントカウル6のフランジ12の基部と、上記ウ
ィンドガラス15のフランジ12との間にゴム製で弾性
のシール材16が介設されている。
【0025】上記フロントカウル6の後方近傍で、この
フロントカウル6に沿って車幅方向に延びる樹脂製のイ
ンスツルメントパネル20が設けられ、このインスツル
メントパネル20は上記車室4のほぼ全幅にわたって長
く延びている。このインスツルメントパネル20は上記
フロントカウル6に突設された板金製のブラケット21
に対し、車幅方向で複数(三つ)の締結具22により、
着脱自在に締結されており、これにより、上記フロント
カウル6に上記インスツルメントパネル20が組み付け
られて支持されている。
【0026】上記フロントカウル6とインスツルメント
パネル20とで囲まれた車幅方向に延びる空間24内に
は、空調用の空気を流通させる空調ダクト25が設けら
れ、この空調ダクト25は上記インスツルメントパネル
20の内面側に取り付けられている。また、上記インス
ツルメントパネル20には、上記空調ダクト25の内部
を上記車室4に連通させて空調用の空気を吹き出させる
吹き出し口27が形成されている。また、上記フランジ
12の下方で、車幅方向に延びる束状のワイヤーハーネ
ス群28が設けられ、このワイヤーハーネス群28は、
その長手方向の複数箇所でクリップにより上記フロント
カウル6に支持されている。このワイヤーハーネス群2
8の一部のワイヤーハーネスは、上記空調用のファンを
電源に接続させるものである。
【0027】上記フロントカウル6とワイヤーハーネス
群28との間で、上記フロントカウル6の後面には、弾
性の遮音材29が取り付けられ、この遮音材29に上記
ワイヤーハーネス群28が圧接させられた状態で、上記
フロントカウル6側に支持され、上記ワイヤーハーネス
群28ががたつくことが防止されている。
【0028】上記インスツルメントパネル20の上部
は、側面視で、ほぼ水平に延びこの上部の前端縁31
が、上記フランジ12と上記ウィンドガラス15の前下
端縁18との間の第1隙間32内に位置させられてい
る。
【0029】上記インスツルメントパネル20の上部下
面から前下方に向って一体的にリブ33が突設させら
れ、このリブ33は車幅方向で上記インスツルメントパ
ネル20のほぼ全体にわたり設けられている。上記リブ
33はその突出方向に向うテーパ形状とされ、このリブ
33の突出端縁は上記フランジ12の下方近傍に位置さ
せられ、かつ、上下方向で、上記フランジ12とワイヤ
ーハーネス群28との間の第2隙間34内に位置させら
れている。また、上記インスツルメントパネル20の前
端縁31とリブ33とは互いに一体的に結合させられる
よう成形されると共に、このリブ33の下面を含むイン
スツルメントパネル20の上部下面に一体的に成形され
る他のリブ36が車幅方向に等間隔に多数設けられてい
る。
【0030】上記構成において、フロントカウル6に、
上記インスツルメントパネル20を組み付けようとする
ときには、まず、上記フロントカウル6の後上方に上記
インスツルメントパネル20を位置させ(図1中二点鎖
線)、次に、このインスツルメントパネル20の上部の
前端縁31を上記フランジ12と上記ウィンドガラス1
5の前下端縁18との間に嵌入させると共に、上記リブ
33の突出端縁を上記フランジ12の下側に入り込ませ
ればよく(図1中実線)、この状態で、上記フロントカ
ウル6にブラケット21を介し上記インスツルメントパ
ネル20を締結具22により締結させれば、上記インス
ツルメントパネル20の組み付けが完了する。
【0031】そして、上記の場合、フランジ12の下側
は、前記した従来の技術における係止孔に比べて十分に
広い空間であるため、上記インスツルメントパネル20
の組み付け作業において、上記フランジ12の下側にリ
ブ33を入り込ませることは容易にできる。
【0032】よって、上記従来の技術において、係止孔
に係止突起を係止させるようにした場合に比べ、上記フ
ロントカウル6に対するインスツルメントパネル20の
組み付け作業は容易にできることとなる。
【0033】しかも、上記したように、車幅方向でイン
スツルメントパネル20のほぼ全体にわたり上記リブ3
3を設けてあり、このため、このリブ33によって、イ
ンスツルメントパネル20の上部における前部の剛性が
車幅方向のほぼ全体にわたり向上させられる。
【0034】よって、上記フロントカウル6にインスツ
ルメントパネル20を組み付けようとするとき、このイ
ンスツルメントパネル20の撓みにあまり留意しないで
済む分、上記インスツルメントパネル20の前端縁31
を上記フランジ12と上記ウィンドガラス15の前下端
縁18との間に嵌入させたり、上記リブ33の突出端縁
を上記フランジ12の下側に入り込ませたりする作業が
容易にでき、つまり、上記フロントカウル6に対するイ
ンスツルメントパネル20の組み付け作業が更に容易に
できることとなる。
【0035】ところで、上記インスツルメントパネル2
0は、ウィンドガラス15を通して太陽光を受け易いも
のであり、この際、上記インスツルメントパネル20は
その上面が上記太陽光で加熱されることにより、図1中
一点鎖線で示すように、上方に向って凸となるよう熱変
形しようとする。
【0036】しかし、上記インスツルメントパネル20
がフロントカウル6に組み付けられた後は、上記リブ3
3の突出端縁は上記フランジ12の下方近傍に位置させ
られているため、上記したように、インスツルメントパ
ネル20が変形しようとすると、直ちに、上記リブ33
が上記フランジ12に当接して、上記インスツルメント
パネル20の変形が抑制され、このインスツルメントパ
ネル20は所定の形状に保持される。
【0037】よって、上記したように、フロントカウル
6に対するインスツルメントパネル20の組み付け作業
が容易となるようにした場合でも、上記インスツルメン
トパネル20が一定形状に保持されて、このインスツル
メントパネル20に所定の見栄えが確保される。
【0038】また、前記したように、フランジ12とワ
イヤーハーネス群28との間にリブ33が位置させられ
ているため、上記フロントカウル6に上記インスツルメ
ントパネル20を組み付けようとするに際し、上方に凸
となるよう撓んでいる上記ワイヤーハーネス群28の部
分が上記インスツルメントパネル20の上部下面やリブ
33の下面に当接する場合には、この当接状態で、ま
ず、上記ワイヤーハーネス群28を十分に押し下げるよ
う上記インスツルメントパネル20の上部を下方に移動
させ、次に、上記リブ33の突出端縁を上記フランジ1
2の下方に位置させる。
【0039】そして、上記のように撓ませたことによる
上記ワイヤーハーネス群28からの反力を受けた状態
で、上記リブ33の突出端縁を上記フランジ12の下面
に当接(圧接)させたまま(もしくは、わずかの隙間を
空けたまま)、上記インスツルメントパネル20の上部
を前方に移動させる。すると、上記リブ33は、上記ワ
イヤーハーネス群28の一部やフランジ12にガイドさ
れて、このフランジ12とワイヤーハーネス群28との
間に自動的に差し込まれる。すると、上記インスツルメ
ントパネル20は、上下方向で所定位置に位置決めさ
れ、その後のフロントカウル6に対する締結作業が容易
にできることとなる。
【0040】よって、インスツルメントパネル20の組
み付けの際、このインスツルメントパネル20に上記ワ
イヤーハーネス群28が当接するとしても、これに邪魔
されずに、フロントカウル6に対するインスツルメント
パネル20の組み付け作業が容易にできることとなる。
【0041】しかも、上記リブ33の突出端縁が上記フ
ランジ12とワイヤーハーネス群28との間に差し込ま
れるため、上記インスツルメントパネル20の組み付け
の際、上記フランジ12とリブ33との間に上記ワイヤ
ーハーネス群28の一部が挟み付けられるという不都合
の発生は防止され、上記組み付け作業が円滑になされ
る。
【0042】また、上記の場合、リブ33は側面視で、
テーパ形状をなしているため、上記差し込みは、楔状と
して円滑に差し込まれることから、上記フロントカウル
6へのインスツルメントパネル20の組み付けが、より
円滑で容易となる。
【0043】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0044】請求項1の発明は、車室の前端に沿って車
幅方向に延びるフロントカウルを設け、このフロントカ
ウルがその後上端部に後方に向って突出するフランジを
有し、上記フロントカウルの後上方に上記車室の内外を
連通させるウィンド開口を設けると共に、このウィンド
開口を閉じるウィンドガラスを設け、このウィンドガラ
スの前下端縁を上記フランジの上方近傍に位置させ、上
記フロントカウルの後方近傍でこのフロントカウルに沿
って車幅方向に延びるインスツルメントパネルを設け、
このインスツルメントパネルの上部の前端縁を上記フラ
ンジと上記ウィンドガラスの前下端縁との間に位置させ
た自動車の車体前部構造において、
【0045】上記インスツルメントパネルの上部下面か
ら前方に向って一体的にリブを突出させ、車幅方向で上
記インスツルメントパネルのほぼ全体にわたり上記リブ
を設け、このリブの突出端縁を上記フランジの下方近傍
に位置させてある。
【0046】このため、上記フロントカウルに上記イン
スツルメントパネルを組み付けようとするときには、ま
ず、上記フロントカウルの後上方に上記インスツルメン
トパネルを位置させ、次に、このインスツルメントパネ
ルの上部の前端縁を上記フランジと上記ウィンドガラス
の前下端縁との間に嵌入させると共に、上記リブの突出
端縁を上記フランジの下側に入り込ませればよい。
【0047】そして、上記の場合、フランジの下側は、
前記した従来の技術における係止孔に比べて十分に広い
空間であるため、上記インスツルメントパネルの組み付
け作業において、上記フランジの下側にリブを入り込ま
せることは容易にすることができる。
【0048】よって、上記従来の技術において、係止孔
に係止突起を係止させるようにした場合に比べ、上記フ
ロントカウルに対するインスツルメントパネルの組み付
け作業は容易にできることとなる。
【0049】しかも、上記したように、車幅方向でイン
スツルメントパネルのほぼ全体にわたり上記リブを設け
てあり、このため、このリブによって、インスツルメン
トパネルの上部における前部の剛性が車幅方向のほぼ全
体にわたり向上させられる。
【0050】よって、上記フロントカウルにインスツル
メントパネルを組み付けようとするとき、このインスツ
ルメントパネルの撓みにあまり留意しないで済む分、上
記インスツルメントパネルの前端縁を上記フランジと上
記ウィンドガラスの前下端縁との間に嵌入させたり、上
記リブの突出端縁を上記フランジの下側に入り込ませた
りする作業が容易にでき、つまり、上記フロントカウル
に対するインスツルメントパネルの組み付け作業が更に
容易にできることとなる。
【0051】ところで、上記インスツルメントパネル
は、ウィンドガラスを通して太陽光を受け易いものであ
り、この際、上記インスツルメントパネルはその上面が
上記太陽光で加熱されることにより、上方に向って凸と
なるよう熱変形しようとする。
【0052】しかし、上記インスツルメントパネルがフ
ロントカウルに組み付けられた後は、上記リブは上記フ
ランジの下方近傍に位置させられているため、上記した
ように、インスツルメントパネルが変形しようとする
と、直ちに、上記リブが上記フランジに当接して、上記
インスツルメントパネルの変形が抑制され、このインス
ツルメントパネルは所定の形状に保持される。
【0053】よって、上記したように、フロントカウル
に対するインスツルメントパネルの組み付け作業が容易
となるようにした場合でも、上記インスツルメントパネ
ルが一定形状に保持されて、このインスツルメントパネ
ルに所定の見栄えが確保される。
【0054】請求項2の発明は、上記フランジの下方
で、車幅方向に延びる束状のワイヤーハーネス群を設け
た自動車の車体前部構造において、
【0055】上下方向で、上記フランジとワイヤーハー
ネス群との間に上記リブの突出端縁を位置させてある。
【0056】このため、上記フロントカウルに上記イン
スツルメントパネルを組み付けようとするに際し、上方
に凸となるよう撓んでいる上記ワイヤーハーネス群の部
分が上記インスツルメントパネルの上部下面やリブの下
面に当接する場合には、この当接状態のままで、まず、
上記ワイヤーハーネス群を十分に押し下げるよう上記イ
ンスツルメントパネルの上部を下方に移動させ、次に、
上記リブの突出端縁を上記フランジの下方に位置させ
る。
【0057】そして、上記のように撓ませたことによる
上記ワイヤーハーネス群からの反力を受けたままで、上
記インスツルメントパネルを前方移動させる。すると、
上記リブは、上記ワイヤーハーネス群の一部やフランジ
にガイドされて、このフランジとワイヤーハーネス群と
の間に自動的に差し込まれる。すると、上記インスツル
メントパネルは、上下方向で所定位置に位置決めされ、
その後のフロントカウルに対する締結などの作業が容易
にできることとなる。
【0058】よって、インスツルメントパネルの組み付
けの際、このインスツルメントパネルに上記ワイヤーハ
ーネス群が当接するとしても、これに邪魔されずに、フ
ロントカウルに対するインスツルメントパネルの組み付
け作業が容易にできることとなる。
【0059】しかも、上記リブの突出端縁は上記フラン
ジとワイヤーハーネス群との間に差し込まれるため、上
記インスツルメントパネルの組み付けの際、上記フラン
ジとリブとの間に上記ワイヤーハーネス群の一部が挟み
付けられるという不都合の発生は防止され、上記組み付
け作業が円滑になされることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車室前部の側面断面図である。
【図2】車室前部を車室側からみた斜視図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 車体前部 3 エンジンルーム 4 車室 6 フロントカウル 7 ダッシュパネル 12 フランジ 14 ウィンド開口 15 ウィンドガラス 18 前下端縁 20 インスツルメントパネル 28 ワイヤーハーネス群 31 前端縁 32 第1隙間 33 リブ 34 第2隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室の前端に沿って車幅方向に延びるフ
    ロントカウルを設け、このフロントカウルがその後上端
    部に後方に向って突出するフランジを有し、上記フロン
    トカウルの後上方に上記車室の内外を連通させるウィン
    ド開口を設けると共に、このウィンド開口を閉じるウィ
    ンドガラスを設け、このウィンドガラスの前下端縁を上
    記フランジの上方近傍に位置させ、上記フロントカウル
    の後方近傍でこのフロントカウルに沿って車幅方向に延
    びるインスツルメントパネルを設け、このインスツルメ
    ントパネルの上部の前端縁を上記フランジと上記ウィン
    ドガラスの前下端縁との間に位置させた自動車の車体前
    部構造において、 上記インスツルメントパネルの上部下面から前方に向っ
    て一体的にリブを突出させ、車幅方向で上記インスツル
    メントパネルのほぼ全体にわたり上記リブを設け、この
    リブの突出端縁を上記フランジの下方近傍に位置させた
    自動車の車体前部構造。
  2. 【請求項2】 上記フランジの下方で、車幅方向に延び
    る束状のワイヤーハーネス群を設けた自動車の車体前部
    構造において、 上下方向で、上記フランジとワイヤーハーネス群との間
    に上記リブの突出端縁を位置させた請求項1に記載の自
    動車の車体前部構造。
JP9220795A 1997-07-31 1997-07-31 自動車の車体前部構造 Pending JPH1148829A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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